JP7287336B2 - 車体の接合位置の最適化解析方法及び装置 - Google Patents
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Description
静的剛性は、フックの法則に従い、構造体の質量とは無関係にばね定数が増加すれば向上する。
これに対し、動的剛性は、加振点からの周期的な荷重の入力により構造体の形状が周期的に変化する場合、その振動特性が関係する。例えば1自由度系の振動における動的剛性は、構造体の剛性K(多自由度系の振動の場合は剛性マトリクスに相当)と構造体の質量Mとを用いてω=(K/M)0.5で表される振動数ωにより評価され、剛性Kを増すことで振動数ωが高くなれば、動的剛性は向上する。
このCAE解析では数理最適化、板厚最適化、形状最適化、トポロジー最適化等の最適化技術を用いることによって剛性の向上や軽量化が図られることが知られており、例えばエンジンブロック等の鋳物の構造最適化によく用いられている。
トポロジー最適化は、ある大きさの設計空間を構造体に設け、当該設計空間に立体要素を組み込み、与えられた条件を満たし、かつ必要最小限の立体要素の部分を残すことで当該条件を満たす最適形状を得るという方法である。そのため、トポロジー最適化は、設計空間をなす立体要素に直接拘束を行い、直接荷重を加えるという方法が用いられる。
このようなトポロジー最適化に関する技術として、複雑な構造体のコンポーネントのトポロジー最適化のための方法が特許文献1に開示されている。
しかしながら、経験や勘により接合位置を決める方法では、剛性を向上させるために必要な位置を探して接合位置を求めるものではないため、不要な位置を接合点とする場合もあり、コストの面から効率が悪いと言わざるを得ない。
また、応力解析により応力が大きい部位を接合位置とする方法では、当該方法により接合位置を求める前と比較すると車体の剛性に変化は見られるものの、接合位置とした部位の近傍のみの剛性が向上する反面、別の部位の剛性が相対的に低下する場合も多々あり、車体全体として評価したとき、当該方法により求めた接合位置が必ずしも最適とはいえない。
前記車体モデルに所定の加振条件を与えて周波数応答解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める周波数応答解析ステップと、
該求めた振動モードにおける変形形態に対応した前記車体モデルに与える荷重条件を決定する荷重条件決定ステップと、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定ステップと、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定ステップにおいて決定した荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析ステップと、を含むことを特徴とするものである。
前記車体モデルの固有値解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める固有値解析ステップと、
該求めた振動モードにおける変形形態に対応した前記車体モデルに与える荷重条件を決定する荷重条件決定ステップと、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定ステップと、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定ステップにおいて決定した荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析ステップと、を含むことを特徴とするものである。
前記車体モデルに所定の加振条件を与えて周波数応答解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める周波数応答解析部と、
該求めた振動モードにおける変形形態に対応した前記車体モデルに与える荷重条件を決定する荷重条件決定部と、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成部と、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定部と、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定部により決定された荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析部と、を備えたことを特徴とするものである。
前記車体モデルの固有値解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める固有値解析部と、
該求めた振動モードにおける変形形態に対応した前記車体モデルに与える荷重条件を決定する荷重条件決定部と、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成部と、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定部と、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定部により決定された荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析部と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明で対象とする車体モデルは、車体骨格部品やシャシー部品等といった複数の部品で構成されたものである。図2(a)に一例として示す車体モデル31の各部品は、平面要素及び/又は立体要素を使ってモデル化され、これらの各部品を部品組みとして接合する部位には接合点及び/又は接合部が予め設定されている。例えば、部品組みとして部品同士がスポット溶接により接合された車体モデル31においては、図2(a)に示すように、スポット溶接される位置に接合点33が予め設定されている。
そして、車体モデル31を構成する各部品の材料特性や要素情報、さらには、各部品組みにおける接合点33(図2(a))等に関する情報は、車体モデルファイル23(図1参照)に格納されている。
本発明の実施の形態に係る車体の接合位置の最適化解析装置(以下、単に「最適化解析装置」という)の構成について、以下に説明する。
表示装置3は、解析結果等の表示に用いられ、液晶モニター等で構成される。
入力装置5は、車体モデルファイル23の表示指示や操作者の入力等に用いられ、キーボードやマウス等で構成される。
記憶装置7は、車体モデルファイル23等の各種ファイルの記憶等に用いられ、ハードディスク等で構成される。
作業用データメモリ9は、演算処理部11が使用するデータの一時保存や演算に用いられ、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
演算処理部11は、図1に示すように、周波数応答解析部13と、荷重条件決定部15と、最適化解析モデル生成部17と、最適化解析条件設定部19と、最適化解析部21と、を備え、PC等のCPU(中央演算処理装置)によって構成される。これらの各部は、CPUが所定のプログラムを実行することによって機能する。
以下、演算処理部11の各部の機能を説明する。
周波数応答解析部13は、車体モデル31に所定の加振条件を与えて周波数応答解析を行い、車体モデル31に生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求めるものである。
本実施の形態における周波数応答解析の例では、車体モデル31の左右のリアサスペンション取付部に車体上方向に正弦波荷重を入力する加振条件を与えた。
図3(a)に示すねじれモードにおいては、車体モデル31におけるリア側(図中の破線楕円で囲った部位)が左右で車体上下方向に逆向きに変形している。
一方、図3(b)に示す曲げモードにおいては、車体モデル31におけるリア側(図中の破線楕円で囲った部位)が左右ともに車体上方向に変形している。
荷重条件決定部15は、周波数応答解析部13により求めた振動モードにおける変形形態に対応した車体モデル31に与える荷重条件(荷重を負荷する位置、方向、大きさ)を決定するものである。そして、振動モードにおける変形形態は、例えば、車体モデル31の変位総和が最大となる時点での車体モデル31の変形とすればよい。
(a)フロント曲げ:左右のフロントサスペンション取付部35の両方に車体上方向(又は車体下方向)に同じ向きの荷重を負荷する荷重条件である。
(b)フロントねじれ:左右のフロントサスペンション取付部35の一方に車体上方向の荷重を負荷し、他方のフロントサスペンション取付部35に車体下方向の荷重を負荷する荷重条件である。
(c)リア曲げ:左右のリアサスペンション取付部37の両方に車体上方向(又は車体下方向)に同じ向きの荷重を負荷する荷重条件である。
(d)リアねじれ:左右のリアサスペンション取付部37の一方に車体上方向の荷重を負荷し、他方のリアサスペンション取付部37に車体下方向の荷重を負荷する荷重条件である。
(f)フロント横曲げ:フロントサブフレーム取付部39に車体幅方向の荷重を負荷する荷重条件である。
(g)リア片輪:左右のリアサスペンション取付部37のいずれか一方に車体上方向(又は車体下方向)の荷重を負荷する荷重条件である。
(h)リア横曲げ:リアサブフレーム取付部41に車体幅方向の荷重を負荷する荷重条件である。
最適化解析モデル生成部17は、図2(b)に示すように、車体モデル31への追加の接合候補53を設定し、最適化解析の解析対象とする最適化解析モデル51を生成するものである。
そして、最適化解析モデル生成部17は、図6(b)に示すように、接合点33同士の間に所定の間隔d(<D)で追加の接合候補53を密に生成する。
最適化解析条件設定部19は、最適化解析モデル生成部17により生成された最適化解析モデル51に設定した追加の接合候補53を最適化の対象とし、最適化解析を行うための最適化解析条件を設定するものである。
目的条件は、最適化解析の目的に応じて設定される最適化解析条件であり、例えば、ひずみエネルギーを最小にする、吸収エネルギーを最大にして発生応力を最小にする、等がある。目的条件は、一つだけ設定する。
制約条件は、最適化解析を行う上で課す制約であり、例えば、各部品を接合した後の車体モデル31から生成した最適化解析モデル51が所定の剛性を有するようにする、追加の最適接合点の割合(又は点数)等がある。制約条件は、複数設定することができる。
最適化解析部21は、荷重条件決定部15より決定した荷重条件を最適化解析モデル51に与えて最適化解析を行い、最適化解析条件を満たす追加の接合候補53を各部品組みを接合する最適接合点として求めるものである。
具体的には、最適化解析モデル51における接合候補53のうち、最適化解析条件設定部19により設定された最適化解析条件(目的条件、制約条件)を満たす追加の接合候補53を最適接合点として選出する。
そして、トポロジー最適化において密度法を用いる際に中間的な密度が多い場合には、式(1)で表されるように離散化することが好ましい。
本発明の実施の形態に係る車体の接合位置の最適化解析方法(以下、単に、「最適化解析方法」という。)は、平面要素及び/又は立体要素からなる複数の部品を有してなり、該複数の部品を部品組みとして接合する接合点を予め有する自動車の車体モデル31(図2(a))に前記部品組みの接合に用いられ追加する点接合の最適位置を求める最適化解析を行うものであって、図7に示すように、周波数応答解析ステップS1と、荷重条件決定ステップS3と、最適化解析モデル生成ステップS5と、最適化解析条件設定ステップS7と、最適化解析ステップS9と、を含むものである。
以下、これらの各ステップについて説明する。なお、各ステップともコンピュータによって構成された最適化解析装置1(図1)が行うものとする。
周波数応答解析ステップS1は、車体モデル31に所定の加振条件を与えて周波数応答解析を行い、車体モデル31に生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求めるステップであり、図1に示す最適化解析装置1においては周波数応答解析部13が行う。
荷重条件決定ステップS3は、周波数応答解析ステップS1において求めた振動モードにおける変形形態に対応して車体モデル31に与える荷重条件(荷重を負荷する位置、方向、大きさ)を決定するステップであり、図1に示す最適化解析装置1においては荷重条件決定部15が行う。
もっとも、荷重条件決定ステップS3は、車体モデル31に入力する荷重の位置(フロントサスペンション取付部35、リアサスペンション取付部37等)、荷重の方向及び大きさを適宜変更して、周波数応答解析ステップS1で求めた振動モードにおける変形形態をより良好に車体モデル31に与えることができる荷重条件を決定してもよい。
最適化解析モデル生成ステップS5は、図2(b)に示すように、車体モデル31の部品を部品組みとして接合する候補となる追加の接合候補53を設定し、最適化解析の解析対象とする最適化解析モデル51を生成するステップであり、図1に示す最適化解析装置1においては最適化解析モデル生成部17が行う。
れていない。
最適化解析条件設定ステップS7は、最適化解析モデル生成ステップS5において生成した最適化解析モデル51に設定した追加の接合候補53を最適化の対象とする最適化解析を行うための最適化解析条件を設定するステップであり、図1に示す最適化解析装置1においては最適化解析条件設定部19が行う。
そして、最適化解析条件としては、前述したように、目的条件と制約条件を設定する。
最適化解析ステップS9は、荷重条件決定ステップS3において決定した荷重条件を最適化解析モデル51に与えて最適化解析を行い、最適化解析条件設定ステップS7において設定した最適化解析条件を満たす追加の接合候補53を各部品組みを接合する最適接合点として求めるステップであり、図1に示す最適化解析装置1においては最適化解析部21が行う。
本実施例では、図2(a)に示すように複数の部品を部品組みとして接合する接合点33が予め設定された車体モデル31を対象とし、接合点33に追加して接合する最適接合点を最適化解析により求めた。
図11~図14に、周波数応答解析により求めた振動モードであるねじれモードにおける変形形態に対応した荷重条件を与えて最適化解析を行って求めた最適接合点57の結果を示す。
また、図15~図18に、周波数応答解析により求めた振動モードである曲げモードにおける変形形態に対応した荷重条件を与えて最適化解析を行って求めた最適接合点57の結果を示す。
ねじれモード及び曲げモードにおける変形形態に対応した荷重条件を与えた場合のいずれにおいても、最適接合点57の点数に応じて車体モデル31に追加する点接合の最適な位置が求められた。
そして、ねじれモード及び曲げモードにおける変形形態に対応した荷重条件を与えた場合のどちらにおいても、最適接合点57の点数を増すことにより、元々の車体モデル31に比べてねじれモード又は曲げモードの周波数が高くなった。このことは、最適接合点57の位置に接合点を追加することで、車体に生じる振動の周波数が高くなって動的剛性が向上することを示す。
図21及び図22に、周波数応答解析により求めたねじれモード及び曲げモードにおける変形形態に対応した荷重条件を与えて最適化解析して最適接合点57を設定し、最適化解析モデル51の周波数応答におけるねじれモードと曲げモードの周波数変化率の結果を示す。
また、図21及び図22の縦軸は、元々の車体モデル31を基準とした最適化解析モデル51におけるねじれモード及び曲げモードの周波数変化率である。
3 表示装置
5 入力装置
7 記憶装置
9 作業用データメモリ
11 演算処理部
13 周波数応答解析部
15 荷重条件決定部
17 最適化解析モデル生成部
19 最適化解析条件設定部
21 最適化解析部
23 車体モデルファイル
31 車体モデル
33 接合点
35 フロントサスペンション取付部
37 リアサスペンション取付部
39 フロントサブフレーム取付部
41 リアサブフレーム取付部
51 最適化解析モデル
53 接合候補
55 部品組み
57 最適接合点
59 消去接合点
61 最適化解析装置
63 演算処理部
65 固有値解析部
Claims (4)
- 平面要素及び/ 又は立体要素からなる複数の部品を有してなり、該複数の部品を部品組みとして接合する接合点又は接合部を有する自動車の車体モデルについて、コンピュータが以下の各ステップを行い、前記部品組みの接合に用いられる点接合又は連続接合の最適位置を求める方法であって、
前記車体モデルに所定の加振条件を与えて周波数応答解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める周波数応答解析ステップと、
種々の荷重条件を与えたときの前記車体モデルの変形の様子を予め設定しておき、これらの荷重条件の中から前記周波数応答解析ステップにおいて求めた振動モードにおける変形形態に対応した荷重条件を選出して、前記車体モデルに与える荷重条件として決定する荷重条件決定ステップと、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定ステップと、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定ステップにおいて決定した荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析ステップと、を含み、
該最適化解析ステップは、最適化解析において慣性リリーフ法により自動車の走行時に作用する慣性力を考慮することを特徴とする車体の接合位置の最適化解析方法。 - 平面要素及び/又は立体要素からなる複数の部品を有してなり、該複数の部品を部品組みとして接合する接合点又は接合部を有する自動車の車体モデルについて、コンピュータが以下の各ステップを行い、前記部品組みの接合に用いられる点接合又は連続接合の最適位置を求める方法であって、
前記車体モデルの固有値解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める固有値解析ステップと、
種々の荷重条件を与えたときの前記車体モデルの変形の様子を予め設定しておき、これらの荷重条件の中から前記固有値解析ステップにおいて求めた振動モードにおける変形形態に対応した荷重条件を選出して、前記車体モデルに与える荷重条件として決定する荷重条件決定ステップと、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定ステップと、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定ステップにおいて決定した荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析ステップと、を含み、
該最適化解析ステップは、最適化解析において慣性リリーフ法により自動車の走行時に作用する慣性力を考慮することを特徴とする車体の接合位置の最適化解析方法。 - 平面要素及び/又は立体要素からなる複数の部品を有してなり、該複数の部品を部品組みとして接合する接合点又は接合部を有する自動車の車体モデルについて、前記部品組みの接合に用いられる点接合又は連続接合の最適位置を求める装置であって、
前記車体モデルに所定の加振条件を与えて周波数応答解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める周波数応答解析部と、
種々の荷重条件を与えたときの前記車体モデルの変形の様子を予め設定しておき、これらの荷重条件の中から前記周波数応答解析ステップにおいて該求めた振動モードにおける変形形態に対応した荷重条件を選出して、前記前記車体モデルに与える荷重条件として決定する荷重条件決定部と、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成部と、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定部と、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定部により決定された荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析部と、を備え、
該最適化解析部は、最適化解析において慣性リリーフ法により自動車の走行時に作用する慣性力を考慮することを特徴とする車体の接合位置の最適化解析装置。 - 平面要素及び/又は立体要素からなる複数の部品を有してなり、該複数の部品を部品組みとして接合する接合点又は接合部を有する自動車の車体モデルについて、前記部品組みの接合に用いられる点接合又は連続接合の最適位置を求める装置であって、
前記車体モデルの固有値解析を行い、前記車体モデルに生じる振動モード及び該振動モードにおける変形形態を求める固有値解析部と、
種々の荷重条件を与えたときの前記車体モデルの変形の様子を予め設定しておき、これらの荷重条件の中から前記固有値解析ステップにおいて求めた振動モードにおける変形形態に対応した荷重条件を選出して、前記車体モデルに与える荷重条件として決定する荷重条件決定部と、
前記部品組みを接合する候補となる接合候補を前記車体モデルに設定した最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成部と、
該生成した最適化解析モデルにおける接合候補の最適化解析を行うための最適化解析条件を設定する最適化解析条件設定部と、
該最適化解析条件を設定した前記最適化解析モデルに対して、前記荷重条件決定部により決定された荷重条件を与えて最適化解析を行い、前記最適化解析条件を満たす接合候補を前記各部品組みを接合する最適接合点又は最適接合部として求める最適化解析部と、を備え、
該最適化解析ステップは、最適化解析において慣性リリーフ法により自動車の走行時に作用する慣性力を考慮することを特徴とする車体の接合位置の最適化解析装置。
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