JP7287249B2 - 絶縁バリアの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉器の基台に、各相間や対地間を絶縁する絶縁バリアを、留め具を介して取付ける、絶縁バリアの取付構造に関する。
例えば、断路器や負荷開閉器等の開閉機器の、被取付面に対して固定される基台には、各相の相間や対地間を絶縁するための、絶縁バリアが留め具を介して取付けられる場合がある。
従来のこの種の構造として、下記特許文献1には、図15及び図16に示すように、絶縁バリア7を、留め具12を介して、ベース板16に取付ける構造が記載されている。留め具12は、絶縁バリア7の取付辺8に固定される取付基部13と、該取付基部13に対して略L字状に屈曲してなる脚片部14と、該脚片部14の延出方向先端及びそれよりも基端側に設けられた、フック状をなした左右一対の係合爪14a,14a(図15では側面から見た一方のみを図示している)と、脚片部14の延出方向先端側であって、前記係合爪14aに対して所定距離あけた位置に設けられた係合支柱14bとを有している。
また、留め具12の脚片部14には、板ばね式スナップフィット15が取付けられるようになっている。このスナップフィット15は、略Z字形をなすように屈曲形成されており、その一側部が脚片部14に取付けられた状態で、係合支柱14bに向けて突出する、凸状の係合部15aが設けられている。
更に、ベース板16には、横断面が略コ字状をなすように屈曲形成されており、絶縁バリア7に対向する辺には、留め具12の左右一対の係合爪14a,14aが係合する、一対の掛け穴16a,16a(図15では側面から見た一方のみを図示している)と、係合支柱14bが嵌合する、支柱嵌合穴16cと、スナップフィット15の係合部15aが係合する、掛け穴16bが形成されている。
そして、留め具12の左右一対の係合爪14a,14aを、ベース板16の一対の掛け穴16a,16aに引っ掛けた状態で、ベース板16に対して絶縁バリア7を押込むと、スナップフィット15が撓み変形しつつ、その係合部15aがベース板16の掛け穴16bに係合すると共に、ベース板16の支柱嵌合穴16cに、留め具12の係合支柱14bが嵌合して、図16に示すように、留め具12を介してベース板16に絶縁バリア7が取付けられるようになっている。そして、この絶縁バリア7によって、開閉器が仕切られている。
特開2014-229513号公報
上記特許文献1の取付構造では、留め具12の脚片部14、取付基部13、更に脚片部14に取付けられたスナップフィット15が、ベース板16の辺部18から出っ張った状態で配置されている。そのため、留め具12を介してベース板16に絶縁バリア7を取付けた状態では、取付基部13の辺部13aと、ベース板16の対向する対向辺部18との間に、比較的大きな間隔が生じる。その結果、図16に示すように、絶縁バリア7による、開閉器1を構成する開閉部1aの、絶縁距離A(取付基部13の辺部13aから、前記開閉部1aの所定位置までの距離)を確保しにくく、開閉器の大型化の原因となっていた。
したがって、本発明の目的は、絶縁バリアによる絶縁距離を長く確保することができ、開閉器の小型化を図ることができる、絶縁バリアの取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、開閉器の、被取付面に対して固定される基台に、前記開閉器の各相の相間や対地間を絶縁する絶縁バリアを、留め具を介して取付ける絶縁バリアの取付構造であって、前記留め具は、係合爪が設けられた第1の留め具と、板バネが設けられた第2の留め具とを有し、前記第1の留め具と前記第2の留め具とは、対応する前記絶縁バリアの取付辺に沿って所定間隔をあけて取付けられており、前記基台は、前記絶縁バリアと交差する方向に配設された一又は複数のベース板を有しており、前記ベース板の一側辺部に、前記第1の留め具の前記係合爪が係合する第1係合溝が形成され、前記ベース板の前記一側辺部とは反対側の他側辺部に、前記第2の留め具の前記板バネが係合する第2係合溝が形成されており、前記第1係合溝に前記係合爪を係合させ、前記係合爪を支点にして前記板バネを前記第2係合溝に向けて押し込むことにより、前記板バネが前記第2係合溝にスナップ係合し、前記第1の留め具と前記第2の留め具との間で、一又は複数の前記ベース板の対向する側辺部が挟持されることを特徴とする。
上記発明によれば、第1係合溝に係合爪を係合させ、該係合爪を支点にして板バネを第2係合溝に向けて押し込むことにより、板バネが第2係合溝にスナップ係合するので、開閉器の基台に留め具を介して絶縁バリアを簡単に取付けることができる。
このとき、第1の留め具と第2の留め具との間に、一又は複数のベース板の対向する側辺部が挟持されるので、留め具をベース板に近接して配置することができ、その結果、絶縁バリアで区画される主回路導電部もベース板に近づけて配置することができるので、絶縁距離を長く確保することができると共に、開閉器の小型化、低コスト化を図ることができる。
この絶縁バリアの取付構造においては、前記第2係合溝は、凹溝状に切欠かれた形状をなしており、前記板バネには、凹溝状の前記第2係合溝に係合する凸状の係合部を有していることが好ましい。
上記態様によれば、ベース板に設けた第2係合溝は、凹溝状に切欠かれた形状をなしているので、ベース板の強度や剛性の低下を抑制することができると共に、板バネの凸状の係合部が係合することによって、ベース板に対して位置ずれしにくくして、しっかりと係合させることができる。
この絶縁バリアの取付構造においては、前記第2の留め具には、前記板バネの他に、突起部が設けられており、前記ベース板の他側辺部には、前記第2係合溝の他に、前記突起部が嵌合する嵌合溝が形成されていることが好ましい。
上記態様によれば、第1係合溝に係合爪を係合させた状態で、係合爪を支点にして板バネを第2係合溝に向けて押込むと、板バネが第2係合溝に係合すると共に、突起部が嵌合溝に嵌合するので、開閉器の基台に対して、絶縁バリアを、ガタ付きを少なくして安定した姿勢で取付けることができる。
この絶縁バリアの取付構造においては、前記ベース板は、横断面がコ字状をなす部材からなり、前記ベース板の一側辺部の角部に前記第1係合溝が形成され、前記ベース板の他 側辺部の端縁部に前記第2係合溝が形成されており、前記ベース板の他側辺部の角部に前記嵌合溝が形成されていることが好ましい。
上記態様によれば、第1の留め具の係合爪が、ベース板の一側辺部の角部に形成された第1係合溝に係合し、第2の留め具の板バネが、ベース板の他側辺部の端縁部に形成された第2係合溝に係合すると共に、第2の留め具の突起部がベース板の他側辺部の角部に形成された嵌合溝に嵌入するので、ベース部材に絶縁バリアをよりしっかりと取付けることができる。
本発明に係る絶縁バリアの取付構造によれば、開閉器の基台に留め具を介して絶縁バリアを取付けた状態で、第1の留め具と第2の留め具との間に、一又は複数のベース板の対向する側辺部が挟持されるので、留め具をベース板に近接して配置することができ、その結果、絶縁バリアで区画される主回路導電部もベース板に近づけて配置することができるので、絶縁距離を長く確保することができると共に、開閉器の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係る絶縁バリアの取付構造の一実施形態を示しており、同取付構造を用いて、開閉器の基台に絶縁バリアを取付けた状態の平面図である。 同取付構造の、要部拡大説明図である。 同取付構造における絶縁バリアを示しており、(a)はその平面図、(b)は側面図である。 同取付構造を構成するベース板の一部を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た斜視図である。 同取付構造を用いて、ベース板に絶縁バリアを取付けた状態の、拡大説明図である。 同取付構造を構成する、第1の留め具を示す拡大斜視図である。 同取付構造を構成する、第2の留め具を示す拡大斜視図である。 同取付構造を構成する、板バネを示す(a)側面図及び(b)正面図である。 同取付構造において、第2の留め具に板バネが固定された状態を示す拡大斜視図である。 同取付構造において、基台に留め具を介して絶縁バリアを取付ける際の状態を示す、拡大説明図である。 同取付構造において、基台に留め具を介して絶縁バリアを取付けた状態を示す、拡大説明図である。 同取付構造において、基台に留め具を介して絶縁バリアを取付けた状態の、絶縁距離を説明するための、説明図である。 本発明に係る絶縁バリアの取付構造の、他の実施形態を示しており、同取付構造を用いて、開閉器の基台に絶縁バリアを取付けた状態の平面図である。 同取付構造における絶縁バリアを示しており、(a)はその平面図、(b)は側面図である。 従来の絶縁バリアの取付構造を示しており、その要部拡大説明図である。 同取付構造において、基台に留め具を介して絶縁バリアを取付けた状態の、絶縁距離を説明するための、説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る絶縁バリアの取付構造の、一実施形態について説明する。
図1に示すように、この絶縁バリアの取付構造は、例えば、断路器や、負荷開閉器等の開閉器1の、被取付面に対して固定される基台2に、開閉器1の各相の相間や対地間を絶縁する絶縁バリア7を、留め具を介して取付けるものである。また、図2に示すように、留め具は、係合爪35が設けられた第1の留め具30(以下、単に「第1留め具30」ともいう)、板バネ50が設けられた第2の留め具40(以下、単に「第2留め具40」ともいう)とから構成されている。更に図2や図3に示すように、第1留め具30と第2留め具40とは、対応する絶縁バリア7の取付辺8に沿って所定間隔をあけて取付けられるようになっている。
前記基台2は、所定長さで延びる一又は複数のベース板16を有しており(ここでは便宜上、1つのベース板16のみ図示している)、これらのベース板16の長手方向両端部が、取付フレーム2a,2aを介して互いに固定されて構成されている(図1参照)。これらの取付フレーム2a,2aが、例えば、配電盤の盤内に設置される。すなわち、基台2は、取付フレーム2aを介して、図示しない所定の被取付面(ここでは配電盤の内面)に対して固定されるようになっている。
また、基台2の、一対の取付フレーム2a,2aの間には、R、S、Tの各相の開閉部1a(図12参照)が配設されている。R相とS相との間、及び、S相とT相との間には、相間バリア7a,7aがそれぞれ配置され、また、ベース板16の長手方向両側部に、対地間バリア7b,7bがそれぞれ配置されており、各バリア7a,7bは、ベース板16の長手方向に対して直交するように、起立状態で留め具30,40を介して取付けられるようになっている。これらの相間バリア7a及び対地間バリア7bが、絶縁バリア7を構成している。なお、一対の相間バリア7a,7aの間や、相間バリア7aと対地間バリア7bとの間には、図12に示すような、開閉器の、主回路導電部等の開閉部1aが配置されている。
また、図3に示すように、絶縁バリア7(相間バリア7a及び対地間バリア7bを含むものとする。以下同様)は、一方向に長く延びる板状をなしており(ここでは長方形状)、その長手方向の一側辺であって、前記ベース板16に対向する辺が、第1留め具30及び第2留め具30が取付けられる、取付辺8をなしている。図3に示すように、この実施形態の取付辺8は、絶縁バリア7の長手方向Lに沿って平行に伸びる直線状をなしている。ただし、取付辺としては、傾斜した形状をなしていてもよく、特に限定はない(これについては他の実施形態で説明する)。
また、前記取付辺8の所定位置からは、第1留め具30を取付けるための、第1突片8aが突出していると共に、同第1突片8aから所定長さ離れた位置から、第2留め具40を取付けるための、第2突片8bが突出している。
図4に示すように、前記ベース板16は、絶縁バリア7の取付辺8に対向して配置される対向辺部18と、この対向辺部18の長手方向一側部から、角部20aを介して所定長さで立設する一側辺部20と、前記対向辺部18の長手方向一側部とは反対側の、長手方向他側部から、角部22aを介して所定長さで立設する他側辺部22とからなる。一側辺部20及び他側辺部22は、対向辺部18に対して直交し、互いに平行となるように立設しており、ベース板16全体はその横断面が略コ字状をなしている。また、対向辺部18、一側辺部20、他側辺部22は、同一厚さで形成されている。なお、図4(a),(b)に示すように、対向辺部18の長手方向一側部と、一側辺部20の角部20aとの境界部分、及び、対向辺部18の長手方向他側部と、他側辺部22の角部22aとの境界部分は、それぞれ二点鎖線で示されている。
また、図4(a)に示すように、一側辺部20の角部20aには、所定間隔をあけて一対の第1係合溝24,24が形成されている。図5や図11に示すように、これらの第1係合溝24,24には、第1留め具30の後述する係合爪35がそれぞれ係合するようになっている(ここでは、第1係合溝24の、対向辺部18側の内周縁部24aに係合する)。
更に図4(b)に示すように、他側辺部22の立設方向先端の端縁部には、第2係合溝26が形成されている。この第2係合溝26は、他側辺部22の立設方向先端面側が開口し、同他側辺部22の長手方向に沿って所定幅で切欠かれた、凹溝状をなしている。この第2係合溝26には、板バネ50の後述する係合部55が係合する(図11参照)。
また、他側辺部22の角部22aであって、一側辺部20に設けた一方の第1係合溝24にほぼ整合する位置には、嵌合溝28が形成されている。図5や図11に示すように、この嵌合溝28には、第2留め具40の後述する突起部45が嵌合するようになっている。
なお、本発明におけるベース板は、少なくとも、一対の側辺部や、第1係合溝、第2係合溝を有していれば、どのような形状や構造であってもよく、特に限定はされない。
次に、第1の留め具30について説明する。
図6に示すように、この実施形態の第1留め具30は、互いに平行に配置されて所定長さで延びる一対の側板31,31と、これらの側板31,31の延出方向基端側を互いに連結する連結板33とから構成されている。一方の側板31には複数の取付穴31a,31aが形成されており、この側板31が、リベットやボルト・ナット等により、絶縁バリア7の取付辺8の第1突片8aに固定されるようになっている。
また、各側板31の延出方向先端からは、二股突起状をなした一対の係合爪35,35が所定間隔をあけて突設されている。これら一対の係合爪35,35が、ベース板16の第1係合溝24に挿入されて、同第1係合溝24の、対向辺部18側の内周縁部24aを挟持するようにして係合するようになっている(図11参照)。
更に、一対の側板31,31の長手方向一側部の所定箇所からは、各側板31の延出方向先端側から基端側に向けて、同側板31を次第に幅狭とするテーパ面37がそれぞれ形成されている。このテーパ面37は、ベース板16の対向辺部18に対して絶縁バリア7の取付辺8を斜めに倒した状態で(図10参照)、第1係合溝24に対して係合爪35を挿入する際に、第1係合溝24の、一側辺部20側の内周縁部24bに当接して、取付辺8を斜め状態に保持しつつ、第1係合溝24に対する第1留め具30の挿入ガイドとなる。
また、一対の係合爪35,35のうち、側板31の長手方向一側部寄りに配置された、一方の係合爪35の内面先端部には、斜めカットされた面取部35aが形成されている。この面取部35aは、上述したように、ベース板16の対向辺部18に対して絶縁バリア7の取付辺8を斜めに倒した状態で(図10参照)、第1係合溝24に対して係合爪35を挿入して押し込んだときに、第1係合溝24の内周縁部24aの裏面側との接触面積を確保して、取付辺8の斜め状態を安定して保持する。
なお、本発明における第1の留め具は、少なくとも、係合爪を有していれば、どのような形状や構造であってもよく、例えば、側板の延出方向先端から、係合部が一つだけ突出したような形状であってもよく、特に限定はされない。
次に、第2の留め具40について説明する。
図7に示すように、この実施形態の第2留め具40は、所定長さで長板状に延びる基板41と、この基板41の延出方向先端から、同基板41の長手方向に対して直角に屈曲した屈曲部43と、該屈曲部43の先端から、前記基板41の長手方向に対して平行に突出する突起部45とを有しており、屈曲部43と突起部45とを合わせて略L字フック状をなしている。また、基板41の長手方向一側部であって、屈曲部43に隣接した位置からは、バネ取付部47が、基板41や屈曲部43、突起部45の面方向に対して直交するように屈曲して設けられている。言い換えると、バネ取付部47は、基板41、屈曲部43、突起部45に対して起立して設けられている。
前記基板41には複数の取付穴41a,41aが形成されており、この基板41が、リベットやボルト・ナット等により、絶縁バリア7の取付辺8の第2突片8bに固定されるようになっている。また、バネ取付部47にも複数の取付穴47a,47aが形成されており、このバネ取付部47に対して、リベットやボルト・ナット等を介して、板バネ50の固定部51が固定されるようになっている(図9参照)。
更に、前記突起部45が、ベース板16の嵌合溝28に挿入されて嵌合するようになっている(図11参照)。なお、突起部45の先端の、基板41側の角部には、所定曲率半径のR状部45aが形成されている。このR状部45aは、図10に示すように、第1係合溝24に係合爪35を係合させ、係合爪35を支点にして板バネ50を第2係合溝26に向けて押し込む際に、突起部45を、嵌合溝28に挿入しやすくする。
次に、第2留め具40に固定される板バネ50について説明する。
図8に示すように、この実施形態の板バネ50は、金属製の板材を屈曲形成してなるものであって、所定長さで長板状に延びる固定部51と、この固定部51の延出方向先端から、傾斜部52を介して屈曲して設けられた中間部53と、該中間部53の一端に設けられ、外側に向けて凸状をなすように設けられた係合部55と、該係合部55の端部から折返されて所定長さで延びる延出片57とから構成されている。
固定部51には、複数の取付穴51a,51aが形成されており、図9に示すように、この固定部51が、第2留め具40のバネ取付部47に対して、図示しないリベットやボルト・ナット等によって固定されるようになっている。なお、固定部51が第2留め具40のバネ取付部47に固定されることで、固定部51に対して中間部53が撓み変形可能となっている。
また、係合部55の先端部の、延出片57側の外面には、丸みを帯びた曲面状をなした曲面部55aが形成されている。この曲面部55aは、図10に示すように、第1係合溝24に係合爪35を係合させ、係合爪35を支点にして板バネ50を第2係合溝26に向けて押し込む際に、曲面部55aの先端面を、ベース板16の他側辺部22の外面に引っ掛かりにくく押圧させやすくして、中間部53を撓み変形させやすくするものである。
なお、本発明における第2の留め具は、少なくとも板バネを設けた構造であれば、どのような形状や構造であってもよく、特に限定はされない。
そして、この絶縁バリアの取付構造においては、図10に示すように、第1係合溝24に係合爪35を係合させ、係合爪35を支点にして板バネ50を第2係合溝26に向けて押し込むことにより、板バネ50が第2係合溝26にスナップ係合し、第1の留め具30と第2の留め具40との間で、一又は複数のベース板16の対向する側辺部20,22が挟持されるようになっている。
次に、上記構成からなる絶縁バリアの取付構造の使用方法及び作用効果について説明する。
取付辺8に第1留め具30及び第2留め具40を固定した絶縁バリア7を、ベース板16に取付ける際には、まず、図10に示すように、ベース板16の一側辺部20側に第1留め具30が近接し、ベース板16の他側辺部22から第2留め具40が離反するように、ベース板16の対向辺部18に対して、絶縁バリア7の取付辺8を斜めに倒した状態にする。この状態で、第1係合溝24の、一側辺部20側の開口から、第1留め具30の係合爪35を挿入していく。すると、第1留め具30に設けたテーパ面37が、第1係合溝24の内周縁部24bに当接してガイドされながら、第1留め具30が挿入されていく。そして、図10に示すように、一方の係合爪35に設けた面取部35aが、第1係合溝24の内周縁部24aの裏面側に当接して係合すると共に、他方の係合爪35が、第1係合溝24の内周縁部24aの表面側に係合して、ベース板16の対向辺部18に対して絶縁バリア7の取付辺8が斜めに倒れた状態に維持される。
その状態で、図10の矢印に示すように、係合爪35を支点として、板バネ50を第2係合溝26に向けて押し込む。すると、板バネ50の係合部55が、ベース板16の他側辺部22の表面側に摺接して、同板バネ50の中間部53が押圧されて撓み変形しながら、板バネ50及び第2留め具40が他側辺部22の表面側を移動していき、板バネ50の係合部55が、他側辺部22の第2係合溝26に位置すると、同係合部55が第2係合溝26にスナップ係合(弾性的に係合)する。その結果、図11に示すように、第1留め具30と第2留め具40との間で、ベース板16の対向する側辺部20,22が挟持されて、ベース板16に両留め具30,40を介して、絶縁バリア7を取付けることができる。
なお、図11に示される、両留め具30,40を介してベース板16に絶縁バリア7が取付けられた状態では、板バネ50の中間部53が、ベース板16の他側辺部22の表面に押圧されて、同中間部53が他側辺部22の表面に弾性的に当接すると共に、第2留め具40の突起部45が、ベース板16の他側辺部22の嵌合溝28に入り込んで嵌合するようになっている。また、図11に示す状態では、ベース板16の対向辺部18と、絶縁バリア7の取付辺8との間は、一定幅の隙間が介在されるようになっている。
そして、この絶縁バリアの取付構造においては、上述したように、ベース板16の第1係合溝24に第1留め具30の係合爪35を係合させ、この係合爪35を支点にして板バネ50をベース板16の第2係合溝26に向けて押し込むことにより(図10参照)、板バネ50が第2係合溝26にスナップ係合するので(図11参照)、開閉器1の基台2に、留め具30,40を介して絶縁バリア7を簡単に取付けることができる。
このとき、第1留め具30と第2留め具40との間に、一又は複数のベース板16の対向する側辺部20,22が挟持されるので、第1留め具30及び第2留め具40を、ベース板16の対向辺部18に近接して配置することができる。また、第1留め具30の辺部31bおよび第2留め具40の辺部41bの、ベース板16の対向辺部18からの突出量を最小限にすることができる。その結果、絶縁バリア7で区画される、開閉器1の主回路導電部等の開閉部1aを、ベース板16に近づけて配置することができるので、絶縁距離を長く確保することができると共に、取付構造の小型化や低コスト化を図ることができる。
すなわち、図16に示すように、特許文献1の取付構造では、絶縁バリア7による、主回路導電部等の開閉部1aの絶縁距離Aが小さいが、本発明の取付構造においては、図12に示すように、絶縁バリア7による、開閉器1の、主回路導電部等の開閉部1aの、絶縁距離B(第1留め具30の辺部31bまたは第2留め具40の辺部41bから、前記開閉部1aの所定位置までの距離)を、上記絶縁距離Aよりも大きく確保することができ、絶縁性能の向上を図ることができる。また、A,Bが同じ必要とされる絶縁距離である場合には、本願発明の方が開閉部1aをベース板16に近接して配置することができ、開閉器の小型化を図ることができる。
また、この実施形態においては、図4(b)に示すように、ベース板16の他側辺部22に設けた第2係合溝26は、凹溝状に切欠かれた形状をなしており、図8に示すように、板バネ50には、凹溝状の第2係合溝26に嵌合する、凸状の係合部55を有している。このように、ベース板16に設けた第2係合溝26は、凹溝状に切欠かれた形状をなしているので、ベース板16の強度や剛性の低下を抑制することができると共に、図11に示すように、板バネ50の凸状の係合部55が嵌合することによって、ベース板16に対して位置ずれしにくくして、しっかりと係合させることができる。
更に、この実施形態においては、図7に示すように、第2留め具40には、板バネ50の他に、突起部45が設けられており、図4(b)に示すように、ベース板16の他側辺部22には、第2係合溝26の他に、突起部45が嵌合する嵌合溝28が形成されている。したがって、図10の矢印に示すように、ベース板16の第1係合溝24に第1留め具30の係合爪35を係合させた状態で、係合爪35を支点にして板バネ50を第2係合溝26に向けて押し込むと、板バネ50が第2係合溝26に係合すると共に、第2留め具40の突起部45が、ベース板16の嵌合溝28に嵌合するので(図11参照)、開閉器1の基台2に対して、絶縁バリア7を、ガタ付きを少なくして安定した姿勢で取付けることができる。
また、この実施形態においては、図4に示すように、ベース板16は、横断面がコ字状をなす部材からなり、ベース板16の一側辺部20の角部20aに、第1係合溝24が形成され、ベース板16の他側辺部22の端縁部に、第2係合溝26が形成されており、ベース板16の他側辺部22の角部22aに、嵌合溝28が形成されている。そのため、図11に示すように、第1留め具30の係合爪35が、ベース板16の一側辺部20の角部20aに形成された第1係合溝24に係合し、第2留め具40の板バネ50が、ベース板16の他側辺部22の端縁部に形成された第2係合溝26に係合すると共に、第2留め具40の突起部45が、ベース板16の他側辺部22の角部22aに形成された嵌合溝28に嵌合するので、ベース板16に絶縁バリア7をよりしっかり取付けることができる。
図13及び図14には、本発明に係る絶縁バリアの取付構造の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態における絶縁バリアの取付構造は、絶縁バリア7の取付辺8の構造が異なっている。すなわち、図14(a)に示すように、この実施形態における取付辺8は、絶縁バリア7の長手方向Lに対して傾斜した、複数の傾斜辺を有する構造となっている。
より具体的には、この取付辺8は、その長手方向の一端側に配置された直線状辺9aと、この直線状辺9aの他端から、絶縁バリア7の、取付辺8とは反対側の反対辺8cに近接する方向に向けて傾斜して延びる第1傾斜辺9bと、この第1傾斜辺9bの他端から、前記反対辺8cから離反する方向に向けて傾斜して、前記第1傾斜辺9bよりも長く延びる第2傾斜辺9cと、該第2傾斜辺9cの他端から直線状に延びる直線状辺9dとから構成されている。前記第1傾斜辺9bの一端から第1突片8aが突出して、該第1突片8aを介して第1留め具30が取付けられており、また、前記第2傾斜辺9cの他端から第2突片8bが突出して、該第2突片8bを介して第2留め具40が取付けられている。
なお、この実施形態では、第1留め具30の係合爪35や、第2留め具40の突起部45、板バネ50の係合部55が、絶縁バリア7の長手方向Lに対して斜めに配置されるようになっている(図14(a)参照)。また、第2留め具40の、絶縁バリア7の反対辺8cからの突出距離は、第1留め具30の、絶縁バリア7の反対辺8cからの突出距離よよりも大きくなるように、両留め具30,40が取付辺8に取付けられている。
そして、この実施形態の取付構造においても、前記実施形態の取付構造と同様に、第1留め具30と第2留め具40との間に、一又は複数のベース板16の対向する側辺部20,22が挟持されることとなるため、絶縁距離を長く確保して、取付構造の小型化や低コスト化を図ることができる。また、取付辺8に複数の傾斜辺9b,9cを設けたことで、第1留め具30や、第2留め具40及び板バネ50が斜めに配置されて、第1留め具30と、第2留め具40及び板バネ50との間隔を比較的長く確保することができるので、ベース板16が大きい場合等に好適に利用することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 開閉器
1a 開閉部
2 基台
7 絶縁バリア
8 取付辺
16 ベース板
18 対向辺部
20 一側辺部
20a 角部
22 他側辺部
22a 角部
24 第1係合溝
26 第2係合溝
28 嵌合溝
30 第1の留め具(第1留め具)
31 側板
33 連結板
35 係合爪
37 テーパ面
40 第2の留め具(第2留め具)
41 基板
43 屈曲部
45 突起部
47 バネ取付部
50 板バネ
51 固定部
52 傾斜部
53 中間部
55 係合部
57 延出片

Claims (4)

  1. 開閉器の、被取付面に対して固定される基台に、前記開閉器の各相の相間や対地間を絶縁する絶縁バリアを、留め具を介して取付ける絶縁バリアの取付構造であって、
    前記留め具は、係合爪が設けられた第1の留め具と、板バネが設けられた第2の留め具とを有し、
    前記第1の留め具と前記第2の留め具とは、対応する前記絶縁バリアの取付辺に沿って所定間隔をあけて取付けられており、
    前記基台は、前記絶縁バリアと交差する方向に配設された一又は複数のベース板を有しており、
    前記ベース板の一側辺部に、前記第1の留め具の前記係合爪が係合する第1係合溝が形成され、前記ベース板の前記一側辺部とは反対側の他側辺部に、前記第2の留め具の前記板バネが係合する第2係合溝が形成されており、
    前記第1係合溝に前記係合爪を係合させ、前記係合爪を支点にして前記板バネを前記第2係合溝に向けて押し込むことにより、前記板バネが前記第2係合溝にスナップ係合し、前記第1の留め具と前記第2の留め具との間で、一又は複数の前記ベース板の対向する側辺部が挟持されることを特徴とする絶縁バリアの取付構造。
  2. 前記第2係合溝は、凹溝状に切欠かれた形状をなしており、前記板バネには、凹溝状の前記第2係合溝に係合する凸状の係合部を有している、請求項1記載の絶縁バリアの取付構造。
  3. 前記第2の留め具には、前記板バネの他に、突起部が設けられており、
    前記ベース板の他側辺部には、前記第2係合溝の他に、前記突起部が嵌合する嵌合溝が形成されている、請求項1又は2記載の絶縁バリアの取付構造。
  4. 前記ベース板は、横断面がコ字状をなす部材からなり、前記ベース板の一側辺部の角部に前記第1係合溝が形成され、前記ベース板の他側辺部の端縁部に前記第2係合溝が形成されており、前記ベース板の他側辺部の角部に前記嵌合溝が形成されている、請求項3記載の絶縁バリアの取付構造。
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