JP7287038B2 - フォント選定装置及びプログラム - Google Patents
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Description
この問題を解決するためのものとして、例えば、レイアウトを生成するための編集装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、レイアウト対象の素材を自動配置するのか、固定位置に配置するのかの属性情報及びレイアウトを生成するための規則であるデザインルールをもとに、前記レイアウト対象の素材の配置を決定することが開示されている。
第1の発明は、テキストと、配置情報を含む前記テキストに関する書式情報とを、前記テキストのフォントに対応付けながら学習した学習済モデルを記憶する記憶手段と、入力されたテキストと、前記テキストの書式情報とに対応するフォントを、前記学習済モデルを用いて取得するフォント取得手段と、を備えるフォント選定装置である。
第2の発明は、第1の発明のフォント選定装置において、文字情報を含む画像データからテキスト及び取得した前記テキストの書式情報を取得するテキスト書式取得手段を備え、前記フォント取得手段は、前記テキスト書式取得手段により取得した前記テキストと前記書式情報とに対応するフォントを、前記学習済モデルを用いて取得する、フォント選定装置である。
第3の発明は、第2の発明のフォント選定装置において、前記画像データの文字情報を、前記フォント取得手段により取得した前記フォントへ変換するフォント変換手段を備える、フォント選定装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかのフォント選定装置において、前記フォント取得手段が取得する前記フォントは、前記テキストに対応したフォント画像である、フォント選定装置である。
第5の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかのフォント選定装置において、前記フォント取得手段が取得する前記フォントは、前記テキストに対応したコード情報である、フォント選定装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかのフォント選定装置において、前記フォント取得手段は、前記テキストに対する前記フォントを、推薦順を示すスコアに対応付けて複数取得する、フォント選定装置である。
第7の発明は、第6の発明のフォント選定装置において、前記フォント取得手段により取得した前記フォントを前記テキストに適用したフォント適用後のテキストを、前記スコアに対応付けて出力するフォント出力手段を備える、フォント選定装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかのフォント選定装置において、前記書式情報は、前記配置情報の他、前記テキストの文字サイズ、文字色、背景色のうち少なくとも1つを含む、フォント選定装置である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかのフォント選定装置において、入力されたテキストと、前記テキストの書式情報と、前記テキストのフォントとを取得するテキスト情報取得手段と、前記テキスト情報取得手段により取得した前記テキストと、前記書式情報と、前記フォントとを教師データとして前記学習済モデルを構築する学習手段と、を備えるフォント選定装置である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかのフォント選定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
(実施形態)
<フォント選定システム100>
図1は、本実施形態に係るフォント選定システム100の全体概要図及びフォント選定装置1の機能ブロック図である。
フォント選定装置1と、端末4とは、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット回線等であり、有線であるか無線であるかを問わない。
フォント選定装置1は、フォントを選定するための学習済モデルを用いて、テキストと、テキストに関する書式情報とから、フォントを選定する装置である。
また、フォント選定装置1は、テキストと、テキストに関する書式情報と、フォントとを教師データとして、学習済モデルを構築する装置である。
図1に示すように、フォント選定装置1は、制御部10と、記憶部20と、通信インタフェース部29とを備える。
制御部10は、フォント選定装置1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
モデル構築部11は、フォントを選定するための学習済モデルを構築する。
モデル構築部11は、テキスト情報取得部12(テキスト情報取得手段)と、学習部13(学習手段)とを備える。
書式情報は、テキストに関する情報であり、例えば、テキストのレイアウトである配置位置や、テキストの大きさ、テキストの色等の情報を含む。配置位置は、座標値そのものであってもよい。また、配置位置は、座標値そのものではなく、レイアウト中に予め領域を定義しておき(例えば、左上を座標(0,0)とし、「(0,0)-(30,30):上段」等)、その範囲内に入る領域を指定するようにすることも可能である。テキストの大きさは、例えば、ポイント(pt)により表すことができる。テキストの色は、例えば、「赤」、「黒」といったものでもよいし、CMYK(Cyan-Magenta-Yellow-blacK)値によって表すものであってもよい。
フォントは、明朝、ゴシック等の書体データを表す情報である。フォントは、明朝等の名称であってもよい。また、フォントは、独自に作成した書体の画像であってもよく、その場合には、フォントは、独自の書体の画像を表す識別情報であってもよい。
しかし、紙媒体の雑誌のページ等のように、データ化した情報がないが、学習対象にしたい場合がある。そのような場合には、テキスト情報取得部12は、例えば、図示しないイメージスキャナ等のOCR(Optical character recognition)の機能を用いて、生成したレイアウトの画像からテキストを得ることができる。また、テキスト情報取得部12は、公知の画像処理の技術によって、書式情報を得ることができる。さらに、テキスト情報取得部12は、例えば、事前に学習させておいた図示しないフォント分類器を用いて、テキストのフォントを推定することができる。そして、テキスト情報取得部12は、上述した方法で得た各種の情報を、教師データとすることができる。
なお、テキスト情報取得部12は、学習済モデルを構築するユーザが、テキスト、書式情報、フォントを手作業で設定(入力)し、それらを教師データとして受け付けることで取得してもよい。
フォント選定部15は、テキスト書式取得部16(テキスト書式取得手段)と、フォント取得部17(フォント取得手段)と、レイアウト更新部18(フォント変換手段)とを備える。
レイアウト更新部18はフォント取得部17で取得したフォントを用いて、レイアウトのテキストを変換する。
なお、各機能部の詳細は、後述する。
記憶部20は、プログラム記憶部21と、学習済モデル記憶部22(記憶手段)とを備える。
プログラム記憶部21は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部21は、フォント選定プログラム21aを記憶している。フォント選定プログラム21aは、フォント選定装置1の制御部10が実行する各種機能を行うためのプログラムである。なお、記憶部20は、フォント選定プログラム21aの他、自動でレイアウトを生成する、例えば、レイアウト作成ソフトウェア等のプログラム等を含むものであってもよい。
通信インタフェース部29は、通信ネットワークNを介して、例えば、端末4との間の通信を行うためのインタフェースである。
図1に示す端末4は、レイアウト編集者等が使用する、例えば、PCである。端末4は、その他、タブレットに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯型の端末でもよい。
端末4は、例えば、フォント選定装置1に対して作成中のレイアウトを送信し、フォント選定装置1から、フォントが変更されたレイアウトを受信する。
端末4は、図示しないが、制御部と、記憶部と、入力部と、表示部と、通信インタフェース部等とを備える。
次に、フォント選定システム100における処理について説明する。
まず、学習済モデルを構築する処理について、図2に基づき説明する。
図2は、本実施形態に係るフォント選定装置1のモデル構築処理を示すフローチャートである。
S12において、制御部10(テキスト情報取得部12)は、受け付けた作成済レイアウトから、テキストと、書式情報と、フォントとを取得し、これらを教師データとする。
S13において、制御部10(学習部13)は、機械学習として、再帰型ニューラルネットワークによる教師あり学習を行う。
S14において、制御部10(学習部13)は、機械学習により構築した学習済モデルを、学習済モデル記憶部22に記憶させる。その後、制御部10は、本処理を終了する。
また、モデル構築処理において、例えば、出版社や、雑誌のカテゴリごとに、学習済モデルを構築することが望ましい。そのようにすることで、出版社や、雑誌ごとに一貫したデザインのレイアウトを作ることができるようになる。
さらに、学習済みモデルは、文字サイズや配置ごとにそれぞれ構築するようにしてもよい。そのようにすることで、用途に合わせて、文字サイズや配置に特化した学習済モデルを構築できる。
図3は、本実施形態に係るフォント選定装置1のフォント取得処理を示すフローチャートである。
例えば、フォント取得処理に係るプログラムがレイアウト作成ソフトウェアにプラグインされている場合、端末4において、レイアウト作成ソフトウェアを用いて作成中のレイアウトが表示されている状態で、レイアウト編集者等がフォント変換の指示を行う。そうすることで、端末4から作成中のレイアウト(文字情報を含む画像データ)が、フォント選定装置1に送信され、本処理を開始する。
S22において、制御部10(フォント取得部17)は、学習済モデルに対してS21で取得したテキストと、書式情報とを適用して、フォントを取得する。
S23において、制御部10(レイアウト更新部18)は、取得したフォントを適用したレイアウトに更新する。つまり、制御部10は、作成中のレイアウトから取得したテキストを、S22で取得したフォントへ変換したものにする。なお、更新したレイアウトは、例えば、端末4に送信されることで、端末4は、フォントが変更されたレイアウトを表示する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
図4は、本実施形態に係るフォント取得処理を具体例と共に説明するための図である。
まず、フォント選定対象の作成中レイアウト51を、フォント選定装置1に入力すると、制御部10は、作成中レイアウト51から、入力データ61を得る(図3のS21)。入力データ61は、テキストである文字列「おはよう」を含む。また、入力データ61は、書式情報である配置位置が「上段中央」と、文字サイズが「12pt」と、文字色が「黒」とを含む。ここで、書式情報として、他に、背景色等を含んでもよい。
次に、制御部10は、入力データを学習済モデル記憶部22に記憶された学習済モデルに適用することで、出力データ62を得る(図3のS22)。出力データ62は、例えば、フォントの名称である「HG創英角ポップ体」を含む。
そして、制御部10は、出力データ62のフォントを、テキストに反映させたレイアウト71を生成する(図3のS23)。レイアウト71は、作成中レイアウト51と比較して、「おはよう」のテキストのフォントが異なるものになる。
図5は、本実施形態に係るフォント取得処理による処理例を示す図である。
図5に示す作成中レイアウト53は、テキストが「おすすめならさんぽ」である。このテキストは、単語「おすすめ」と、「なら」と、「さんぽ」とが結合されたものである。
レイアウト73は、このテキストを含む入力データを、学習済モデル記憶部22に記憶された学習済モデルに適用することで得たフォントを、テキストに反映させたものである。ここで、学習済モデルは、上述したように、再帰型ニューラルネットワークを用いて構築したものである。そのため、テキストを順番に読み込んでいき、例えば、意味を有する単語を、異なるフォントにすることができる。この例の場合、学習済モデルが、観光ガイドブックの印刷版面について学習したものであり、そのため、「なら」という地名が強調されたフォントが選定されている。
図6は、本実施形態に係るフォント取得処理による処理例を示す図である。
図6に示す作成中レイアウト55は、雑誌の表紙に関するものである。そして、作成中レイアウト55のうち、「奈良」を示すテキスト55aについて、学習モデルを利用してフォントを変換したものである。
レイアウト75は、テキスト55aを含む入力データを、学習済モデル記憶部22に記憶された学習済モデルに適用することで得たフォントを、テキスト55aに反映させて得たテキスト75aを含む。
このように、フォント選定装置1は、作成中レイアウト55に含むテキスト55aを、フォントを変換後のテキスト75aを含むレイアウト75にして出力する。よって、レイアウトを作成中に、適したフォントのレイアウトを生成することができ、利便性が向上する。
(1)テキストと、書式情報と、フォントを含む教師データを用いて学習した学習済モデルを用いて、テキストと、書式情報とを入力データとし、フォントを取得する。よって、例えば、作成中のレイアウトに用いた場合に、レイアウトに適したフォントを取得するので、レイアウト編集者の負担を軽減できる。
(2)作成中のレイアウトからテキストと、書式情報とを取得するので、特に、レイアウト作成ソフトウェアを利用して行ってる場合には、学習済モデルの入力データとして用いる各種のデータを、簡単に取得できる。
(3)取得したフォントを、作成中のレイアウトの該当のテキストに適用してフォントが変換されたレイアウトに、レイアウトを更新するので、フォントを含めてレイアウトの作成に関する利便性が向上する。
(5)学習済モデルの生成時に、教師データとしてフォントを示すコード情報を用いた場合には、取得するフォントが、フォントを示すコード情報になる。そのため、学習済モデルでは、コード情報を有すればよく、フォント選定装置1と端末4との間の通信に係るデータ量を抑えることができる。
(7)書式情報は、配置情報の他に、テキストの文字サイズや、文字色、背景色のうち少なくとも1つを含むので、テキストのフォントを、よりレイアウトにふさわしいものにできる。
(8)例えば、完成されたレイアウトに基づいて入力されたテキストと、書式情報と、フォントとを取得し、取得した各データを教師データとして学習済モデルを構築することも可能である。よって、構築した学習済モデルを、実際のレイアウト編集者等の意向が反映されたものにでき、完成度の高いものにできる。
(1)本実施形態では、端末4からフォント選定装置1に対してアクセスして処理を行うものを例に説明したが、これに限定されない。フォント選定装置は、入力部と表示部とを備えたスタンドアロンのパーソナルコンピュータ(PC)等であってもよい。
また、本実施形態では、フォント選定プログラムを、学習済モデルを構築する処理と、フォントを選定する処理との両方を行うものとして説明したが、これに限定されない。学習済モデルを構築するプログラムと、フォントを選定するプログラムとは、別のプログラムであってもよい。
(4)本実施形態では、書式情報は、配置情報の他、テキストの文字サイズ、文字色、背景色のうち少なくとも1つを含んでもよいものであることを説明したが、これに限定されない。レイアウトの全体の大きさに占めるテキスト領域の割合であってもよい。
4 端末
10 制御部
11 モデル構築部
12 テキスト情報取得部
13 学習部
15 フォント選定部
16 テキスト書式取得部
17 フォント取得部
18 レイアウト更新部
20 記憶部
21a フォント選定プログラム
22 学習済モデル記憶部
100 フォント選定システム
Claims (10)
- テキストと、レイアウト全体における前記テキストの配置位置に関する配置情報を含む、前記テキストに関する書式情報とを、前記テキストのフォントに対応付けながら学習した学習済モデルを記憶する記憶手段と、
文字情報を含む画像データからテキスト及び取得した前記テキストの前記書式情報を取得するテキスト書式取得手段と、
前記テキスト書式取得手段により取得した前記テキストと、前記テキストの前記書式情報とに対応するフォントを、前記学習済モデルを用いて取得するフォント取得手段と、
を備えるフォント選定装置。 - 請求項1に記載のフォント選定装置において、
前記画像データの前記文字情報を、前記フォント取得手段により取得した前記フォントへ変換するフォント変換手段を備える、フォント選定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のフォント選定装置において、
前記フォント取得手段が取得する前記フォントは、前記テキストに対応したフォント画像である、フォント選定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のフォント選定装置において、
前記フォント取得手段が取得する前記フォントは、前記テキストに対応したコード情報である、フォント選定装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のフォント選定装置において、
前記フォント取得手段は、前記テキストに対する前記フォントを、推薦順を示すスコアに対応付けて複数取得する、フォント選定装置。 - 請求項5に記載のフォント選定装置において、
前記フォント取得手段により取得した前記フォントを前記テキストに適用したフォント適用後のテキストを、前記スコアに対応付けて出力するフォント出力手段を備える、フォント選定装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のフォント選定装置において、
前記書式情報は、前記配置情報の他、前記テキストの文字サイズ、文字色、背景色のうち少なくとも1つを含む、フォント選定装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のフォント選定装置において、
入力されたテキストと、前記テキストの書式情報と、前記テキストのフォントとを取得するテキスト情報取得手段と、
前記テキスト情報取得手段により取得した前記テキストと、前記書式情報と、前記フォントとを教師データとして前記学習済モデルを構築する学習手段と、
を備えるフォント選定装置。 - 請求項8に記載のフォント選定装置において、
前記テキスト情報取得手段は、文字情報を含む画像データを文字認識して前記テキストを取得し、取得した前記テキストの前記書式情報を、前記画像データに対して画像処理を行って取得し、及び、取得した前記テキストのフォントを、前記画像データに対してフォント分類器を用いて推定する、フォント選定装置。 - 請求項1から請求項9までのいずれかに記載のフォント選定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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