JP7287031B2 - 情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
ところで、ファイルが添付されたメッセージに対し、返信がある場合を考える。ここで、メッセージに添付されたファイルを見ながら付箋を用いた検討を行う場合、返信の内容もあわせて確認したい場合がある。
本発明は、返信の内容をユーザーが付箋に入力する作業を行わなくても、返信の内容を付箋として確認できる情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、親メッセージとその返信である子メッセージを、第1の表示手段に表示するように制御する第1の表示制御手段を有する第1の情報処理装置と、親メッセージに添付されたファイルと、子メッセージの内容に対応する付箋とを、前記ファイル上に前記付箋を重ねた状態で第2の表示手段に表示するように制御する第2の表示制御手段と、第1の情報処理装置から、前記第1の情報処理装置における親メッセージに添付されたファイルと前記親メッセージの返信である子メッセージを受信する受信手段を有し、前記第2の表示制御手段は、前記受信手段が前記ファイルと前記子メッセージを受信した場合に、前記ファイル上に、前記子メッセージの内容に対応する付箋を第2の表示手段に表示するように制御する、第2の情報処理装置を有する情報処理システムである。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(「ソフトウェア」の解釈として、コンピュータ・プログラムを含む)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(例えば、コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(例えば、データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(「2以上の値」には、もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(「ネットワーク」には、一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(つまり、社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスクドライブ、RAM(Random Access Memoryの略)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unitの略)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
メッセージ処理装置100は、複数人のユーザーからのメッセージを、親子関係を維持して記憶するものであればよい。また、記憶した親子関係を、木構造で表示するものであってもよい。例えば、親子関係として、あるメッセージを親メッセージとした場合に、その親メッセージへの返信として発せられたメッセージを子メッセージとしてもよい。具体的には、メッセージ処理装置100は、複数人のユーザーによって用いられ、あるユーザーが発信したメッセージに対して、他のユーザー(又は、本人であってもよい)による返信のメッセージを木構造で管理するものである。前者のメッセージが親メッセージとなり、後者の返信のメッセージが子メッセージになる。子メッセージには一つの親メッセージがあり、親メッセージに対しては0以上の子メッセージがある。例えば、メッセージ処理装置100として、掲示板システムであってもよいし、チャットシステムであってもよいし、SNS(Social Networking Serviceの略)におけるメッセージ機能等であってもよい。
付箋処理装置150は、ユーザーの操作によってファイル上に付箋を貼り付けて、そのユーザーによる検討に利用される。例えば、図4を用いて後述するように、台紙上に付箋を貼り付けて複数人の参加者によって議論等の検討を行う場合に用いられたりする場合の他に、文書上に付箋を貼り付けて一人の参加者によって検討を行う場合に用いられたりする場合を含めてもよい。前者の場合では、一般的なKJ法で用いられる装置として機能し、後者の場合では、思考を整理するようなシーン、いわば一人KJ法で用いられる装置として機能する。前者の形態として、例えば、付箋処理装置150は、台紙に付箋を貼り付けて会議の支援を行うものがある。また、付箋処理装置150は、例えば、電子付箋制御装置、電子付箋システム、電子白板等といわれているものを含む。また、付箋は、例えば、電子付箋、電子カード、アノテーション等といわれているものを含む。なお、台紙、文書は、ファイルの一例である。以下、ファイルを例示する場合は、台紙を用いて説明する。また、ファイルは、1ページであってもよいし、複数ページであってもよい。例えば、複数ページである場合は、付箋処理装置150が台紙として表示するページは予め定められたページ(例えば、1ページ目)であってもよいし、付箋処理装置150のユーザーが選択するようにしてもよい。
通信モジュール110は、メッセージ記憶モジュール115と接続されており、また、通信回線を介して付箋処理装置150の通信モジュール160と接続されている。通信モジュール110は、付箋処理装置150と通信を行い、メッセージ記憶モジュール115内に記憶されているメッセージを付箋処理装置150に送信し、付箋処理装置150から送信されてきたメッセージを受信し、メッセージ記憶モジュール115に記憶させる。なお、付箋処理装置150から送信されてきたメッセージは、付箋処理装置150においては付箋として取り扱われていたものである。
表示モジュール125は、メッセージ表示制御モジュール120と接続されている。表示モジュール125は、メッセージ表示制御モジュール120の制御にしたがって、メッセージ等を表示する。表示モジュール125は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescenceの略)ディスプレイ等である。なお、表示モジュール125は、メッセージ処理装置100に備え付けられているものであってもよいし、ユーザーの端末に備え付けられているものであってもよい。例えば、その端末のWebブラウザに表示することも該当する。
メッセージ表示制御モジュール120によるメッセージの表示には、単なるメッセージを表示することの他に、メッセージ間の親子関係がわかるように表示するようにしてもよい。前者の例として、メッセージをリスト形式で表示してもよい。後者の例として、メッセージとメッセージの間を上下関係のある線で結び、一方が親メッセージであり、他方が子メッセージであることがわかるような表示としてもよい。「上下関係のある線」として、上側にあるメッセージと下側にあるメッセージを結ぶ線であってもよいし、親メッセージから子メッセージへの方向を示す矢印線であってもよい。
例えば、台紙・付箋制御モジュール155は、付箋処理装置150における付箋の書き換え又は削除は、メッセージ処理装置100で付箋に対応するメッセージを投稿したユーザーに限定するようにしてもよい。
なお、「付箋の書き換え又は削除」には、付箋の属性の変更は含まない。つまり、付箋の属性の変更は他のユーザーにも許容され、また属性の変更によってメッセージ上での変更も行われる。
また、通信モジュール160による具体的な処理例として、メッセージ処理装置100と通信を行い、メッセージ追加モジュール190によって追加処理されたメッセージをメッセージ処理装置100に送信し、メッセージ処理装置100から送信されてきたメッセージを受信し、付箋追加モジュール185に渡し、付箋追加モジュール185ではメッセージから付箋に変換する。なお、受信したメッセージに添付されたファイルがある場合は、そのファイルも受信する。
ここでの「親メッセージ」は、ファイルが添付されたメッセージであり、子メッセージがあるメッセージであればよい。さらに、「親メッセージ」は、メッセージ処理装置100におけるタスクの最初のメッセージであることを条件としてもよい。なお、タスク毎に木構造が生成されるので、その木構造のルートノードが親メッセージとなる。この他に、「親メッセージ」は、ユーザーの操作によって親メッセージとして指定されたメッセージであってもよい。また、付箋処理装置150に対して最初に送信するメッセージを親メッセージとしてもよい。なお、タスクは、メッセージをやり取りするにあたってのタイトルに該当し、プロジェクト、スレッド又はトピックともいわれる。そのタスクに関するメッセージがやり取りされることになる。
表示モジュール180は、台紙表示制御モジュール170、付箋表示制御モジュール175と接続されている。表示モジュール180は、台紙表示制御モジュール170、付箋表示制御モジュール175の制御にしたがって、台紙、付箋等を表示する。表示モジュール180は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。なお、表示モジュール180は、付箋処理装置150に備え付けられているものであってもよいし、ユーザーの端末に備え付けられているものであってもよい。例えば、その端末のWebブラウザに表示することも該当する。
そして、付箋表示制御モジュール175は、通信モジュール160がファイルと子メッセージを受信した場合に、そのファイル上に、その子メッセージの内容に対応する付箋を表示モジュール180に表示するように制御する。
なお、付箋表示制御モジュール175は、子メッセージだけでなく、ファイルが添付されていた親メッセージの内容に対応する付箋を生成して、その付箋を台紙上に表示するようにしてもよいし、親メッセージの内容に対応する付箋は生成しないようにしてもよい。
なお、「内容の要約」として、内容の一部を抽出したものであってもよい。例えば、内容の一部を省略したものである。具体例として、メッセージの内容の冒頭の予め定められた文字数分等が該当する。
なお、付箋処理装置150の付箋の内容を、メッセージ処理装置100の子メッセージとして反映させる契機(なお、契機を、タイミング、きっかけ、条件としてもよい)として、付箋処理装置150での付箋会議が閉じられた場合、新たな付箋が台紙・付箋記憶モジュール165に記憶された場合、ユーザーによってメッセージ処理装置100に付箋の反映が指示された場合等がある。
ここで「複数の付箋」として、ファイル上に貼り付けられている全ての付箋であってもよいし、一部の付箋であってもよい。一部の付箋として、メッセージ追加モジュール190が予め定められた条件を判断して選択してもよい。ここでの条件として、例えば、(1)付箋を作成したユーザー別に、付箋を選択し、その選択した付箋を1つのメッセージとするようにしてもよいし、(2)付箋の属性別に、付箋を選択し、その選択した付箋を1つのメッセージとするようにしてもよいし、(3)付箋の貼り付けられている位置が近いものどうしを選択し、その選択した付箋を1つのメッセージとするようにしてもよいし(なお、ここでの「位置が近い」として、具体的には、付箋の中心間の距離が予め定められた閾値以下又は未満であることとしてもよい)(4)前述の条件とは無関係にユーザーが選択した付箋を1つのメッセージとするようにしてもよい。
また、1つのメッセージにまとめる契機として、前述のいずれかの条件を満たす付箋の数が予め定められた数を超えた場合又は以上となった場合としてもよい。
なお、複数の付箋を1つのメッセージにまとめる場合は、そのメッセージに返信があったとしても、どの付箋に対する返信かが不明であり、関連付けて表示することもできないため、メッセージ追加モジュール190が、1つの付箋を1つのメッセージとして追加する場合を条件としている。
ただし、メッセージ追加モジュール190は、メッセージ処理装置100上での付箋の書き換えがあった場合、書き換えられた、その付箋の内容を新たな子メッセージとしてメッセージ処理装置100に追加するようにしてもよい。前述したように、付箋処理装置150では投稿されたメッセージを変更することは許されないため、メッセージ処理装置100上での付箋の書き換えがあった場合、その付箋に対応するメッセージの子メッセージとして、書き換え後の付箋の内容を記載したメッセージを追加する。
なお、この場合(具体的には、「複数のメッセージを1つの付箋に対応させて表示するように制御する場合」)、メッセージが追加された場合のみならず、親メッセージに添付されたファイルから初めて付箋画面を立ち上げる場合にも適用可能である。
ここで「複数のメッセージ」として、メッセージ処理装置100での親メッセージの全ての子メッセージであってもよいし、一部のメッセージであってもよい。一部のメッセージとして、付箋追加モジュール185が予め定められた条件を判断して選択してもよい。ここでの条件として、例えば、(1)メッセージを作成したユーザー別に、メッセージを選択し、その選択したメッセージを1つの付箋とするようにしてもよいし、(2)メッセージの属性別に、メッセージを選択し、その選択したメッセージを1つの付箋とするようにしてもよいし、(3)メッセージの枝別に、メッセージを選択し、その選択したメッセージを1つの付箋とするようにしてもよいし(4)前述の条件とは無関係にユーザーが選択した付箋を1つのメッセージとするようにしてもよい。
また、1つの付箋にまとめる契機として、前述のいずれかの条件を満たすメッセージの数が予め定められた数を超えた場合又は以上となった場合としてもよい。
なお、前述の条件(3)における「枝別」とは、「対象としているメッセージ下に複数の子メッセージがあった場合、その子メッセージ毎に」との意味であり、その子メッセージの下にさらなるメッセージ(いわゆる子孫メッセージ)がある場合は、それらを含む。具体例として、図24、図25の例を用いて後述する。
その場合、メッセージ追加モジュール190は、付箋の表示の属性に応じて、メッセージ処理装置100における付箋に対応するメッセージの属性を異ならせるようにしてもよい。
ここで「付箋の表示の属性」は、メッセージの内容とは別に、ユーザーの指定により変更可能な、付箋の見え方を示す属性である。例えば、付箋自体の形状、模様、色彩、大きさ等又はこれらの結合、付箋に付加されるマーク、フラグ、バッジ等の画像がある。また、「メッセージの属性」として、メッセージの見え方を示す属性であってもよいし、元の付箋の属性がどのようなものであるかを示す文字列等であってもよい。
例えば、付箋表示制御モジュール175において、ユーザーがある付箋の色を青色に設定した場合に、メッセージ追加モジュール190は、メッセージ処理装置100における、青色の付箋に対応するメッセージに「緊急」の属性を付与してもよい。さらに、そのメッセージのタイトル色を青色にしてもよい。
また、例えば、ToDo(やるべきこと)の属性を有する付箋の内容は、メッセージとしては追加せず、ToDoリストに追加するといった場合に、ToDoの付箋の色として赤色を対応付けておき、赤色の付箋については、メッセージ処理装置100へメッセージを追加することは行わずに、ToDo管理装置に、その付箋の内容をToDoの内容として追加するようにしてもよい。
また、他の例として、対応済みToDoに関する付箋は、メッセージとして追加しないようにしてもよい。例えば、対応済みToDoの付箋がピンク色の付箋である場合、ピンク色の付箋については、メッセージ処理装置100へメッセージを追加することは行わずに、ToDo管理装置に、その付箋の内容を対応済みToDoの内容として追加するようにしてもよい。
本実施の形態である情報処理システムの別の一例として、図2の例に示すようにメッセージ処理装置200とメッセージ・付箋対応付装置230と付箋処理装置250によって構成されるものを示す。なお、図1の例に示した実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。図2の例に示す情報処理システムは、図1の例で示した付箋処理装置150内の付箋追加モジュール185、メッセージ追加モジュール190の機能を、メッセージ・付箋対応付装置230の機能としたものである。
通信モジュール210は、通信回線を介して付箋処理装置250の通信モジュール260、メッセージ・付箋対応付装置230の通信モジュール235と接続されている。なお、メッセージ処理装置200が付箋処理装置250と通信をするのに、常に通信モジュール235を介して通信を行ってもよい。
通信モジュール260は、通信回線を介してメッセージ処理装置200の通信モジュール210、メッセージ・付箋対応付装置230の通信モジュール235と接続されている。なお、付箋処理装置250がメッセージ処理装置200と通信をするのに、常に通信モジュール235を介して通信を行ってもよい。
付箋処理装置150、ユーザー325Aが所持しているユーザー端末320A、ユーザー325Bが所持しているユーザー端末320B、ユーザー325Cが所持しているユーザー端末320Cは、通信回線(一般的には無線による通信回線であるが、有線による通信回線であってもよい)を介してそれぞれ接続されている。ユーザー325A、ユーザー325B、ユーザー325Cによって、付箋処理装置150上で会議が行われている。そして、ユーザー325D、ユーザー325Eは、その会議を行っているユーザー325A等と同じグループXに所属しており、その会議には参加していないが、メッセージ処理装置100によるメッセージをやり取りすることができる。
そして、付箋処理装置250、ユーザー325Fが所持しているユーザー端末320F、ユーザー325Gが所持しているユーザー端末320Gは、通信回線を介してそれぞれ接続されている。ユーザー325F、ユーザー325Gによって、付箋処理装置250上で会議が行われている。そして、ユーザー325Hは、その会議を行っているユーザー325F等と同じグループYに所属しており、その会議には参加していないが、メッセージ処理装置100によるメッセージをやり取りすることができる。
なお、メッセージ処理装置100は、2つのグループ(ユーザー325A等が参加しているグループXとユーザー325F等が参加しているグループY)によるタスク(プロジェクトといわれるものを含む)の掲示板を管理している。
また、付箋処理装置150、付箋処理装置250による会議には参加していないユーザー325E等に対しても、その会議によってToDo(やるべきこと)が割り付けられる可能性がある。ユーザー端末320は、通信機能のあるパソコン(ノートパソコンを含む)、携帯情報通信機器(例えば、携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)等であってもよい。
一般的な利用形態として、メッセージ処理装置100又はメッセージ処理装置200は、非同期なコミュニケーションに用いられ、付箋処理装置150又は付箋処理装置250は、フェーストゥフェースのコミュニケーションに用いられる。例えば、メッセージ処理装置100又はメッセージ処理装置200は、参加者が各人の端末からメッセージを送信するが、必ずしもリアルタイムでそのメッセージに反応する必要はなく、各参加者が参加できるときにメッセージを表示し、送信することを行う。一方、付箋処理装置150又は付箋処理装置250は、参加者が一カ所に集まって議論をする場合に用いられ、開始時と終了時が定められている。
そして、タスクを推進するにあたって、非同期なコミュニケーションとフェーストゥフェースのコミュニケーションを混在させて行うのが一般的である。なお、非同期なコミュニケーションはタスクの参加者全員が参加して行われるが、フェーストゥフェースのコミュニケーションはグループリーダー等の代表者(いわゆる少数精鋭)によって行われる傾向がある。
そして、非同期なコミュニケーションで問題が発生した場合に、フェーストゥフェースのコミュニケーションを開催することがある。この場合、非同期なコミュニケーションでのメッセージに添付されたファイル、そして、それに関連するメッセージを見ながら議論をすると効率的である。
さらに、フェーストゥフェースのコミュニケーションによる議論の結果を、非参加のタスクメンバー(つまり、非同期なコミュニケーションの参加者ではあるが、フェーストゥフェースのコミュニケーションには参加しなかった者であるユーザー325D等)に共有させたい場合がある。
本実施の形態のメッセージ処理装置100と付箋処理装置150によるシステム又はメッセージ処理装置200とメッセージ・付箋対応付装置230と付箋処理装置250によるシステムでは、付箋処理装置150又は付箋処理装置250では、親メッセージに添付されたファイルと、そのファイルを台紙として、台紙上に子メッセージの内容に対応する付箋を表示モジュールに表示するように制御し、メッセージ処理装置100又はメッセージ処理装置200では、新たな付箋の内容を親メッセージに対する子メッセージとして追加し、表示モジュールに表示するように制御している。
図4(a)の例に示すように、会議室等内に、参加者(ユーザー325B、ユーザー325C)、ファシリテーター(ユーザー325A)が集まっている。参加者(ユーザー325B)はユーザー端末320Aを利用し、参加者(ユーザー325C)はユーザー端末320Bを利用する。一般的に、端末装置(例えば、ユーザー端末320A等)は参加者1人に1個付与されており、図4(c)の例に示すユーザー端末320のように、ノート程度の大きさ(例えば、A4、B5、7~10インチ等)のタブレット型の端末であり、指又はペン等を用いて操作されるものである。参加者によって、テキストデータ、手書きの文字、図形等が記載された付箋が作成される。なお、端末装置は、タブレット型の端末に限られず、キーボード、マウス等を備えたPC(例えば、ノートPCを含む)等であってもよい。
図4(a)の例に示す付箋処理装置150xは、プロジェクターを有しており、台紙及び付箋からなる付箋画面、メッセージ画面を表示する。また、付箋処理装置150yは、電子白板であって、ファシリテーター(ユーザー325A)の指又はペン等の動きを検知して、付箋を台紙に貼り付けること、付箋の移動、付箋の書き換え、付箋の削除等の操作を受け付けるものである。例えば、付箋処理装置150yにペンが備えられており、そのペンが予め定められたペン置きから離れたこと(例えば、ファシリテーター(ユーザー325A)が操作するためにペンを持ち上げたこと)、そしてペンの先端の位置(例えば、ペン先端が付箋処理装置150yに触れたこと等)を検知することによって、台紙、付箋に対する操作を受け付ける。例えば、ペン置きにセンサー(例えば、ペンの重力でスイッチがオンオフとなるセンサー等)を設け、複数のペン(例えば、黒色のペン、赤色のペン、青色のペン等)のうち、どのペンが用いられているかを検知すればよい。また、付箋処理装置150yの表示画面全体がタッチセンサーであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知すればよい。本例では、ペンのオンオフはペン置きによって制御するが、必ずしもペン置きがある必要はない。ペン側で直接オンオフを制御できるようにしても構わない。色の変更に関してもペン置きを必要とせずに、表示画面上の一部分にカラーパレットを用意しておき、目的の色をペン(又は、それに類するもの)がタッチすることで色を変更したり、ペンに色を変える指示をするための機能(例えば、ボタンやスライダ等)が備わっていたりしても構わない。
また、付箋処理装置150は、図4(b)の例に示すような電子ボードであってもよい。電子ボードは、一般的に大画面の表示装置(少なくとも、ユーザー端末320の表示装置よりも大きい)を有しており、その表示装置はタッチパネルであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知する。例えば、画面として、80インチ等の大きさを備えたものであってもよい。
画面1200には、タスク表示領域1210、メッセージ木構造表示領域1220、メッセージ内容表示領域1250、添付ファイル表示領域1260、付箋化ボタン1270を表示する。
タスク表示領域1210は、メッセージをやり取りするタスクの名称を表示する。
メッセージ木構造表示領域1220は、メッセージを表示する。
メッセージ内容表示領域1250は、メッセージ木構造表示領域1220内で選択されたメッセージの内容を表示する。
添付ファイル表示領域1260は、メッセージ木構造表示領域1220内で選択されたメッセージにファイルが添付されている場合は、そのファイルの内容を表示する。
付箋化ボタン1270は、メッセージ木構造表示領域1220内の予め定められたメッセージ、メッセージ木構造表示領域1220内で選択されたメッセージ、又は、メッセージ木構造表示領域1220内の全てのメッセージ、を付箋処理装置150に送信する。メッセージ木構造表示領域1220内の予め定められたメッセージとして、例えば、本タスク内の最初のメッセージ1222としてもよい。
図12の例は、メッセージ1222の子として、メッセージ1224、メッセージ1230があり、メッセージ1224の子として、メッセージ1226、メッセージ1228があり、メッセージ1230の子として、メッセージ1232、メッセージ1234があり、メッセージ1234の子として、メッセージ1236があることを示している。なお、メッセージ1222には、文書アイコン1240が添付されており、ファイルが添付されていることを示している。
メッセージがユーザーの操作によって選択されると、そのメッセージの内容をメッセージ内容表示領域1250に表示し、そのメッセージにファイルが添付されている場合は、そのファイルを添付ファイル表示領域1260に表示する。例えば、メッセージ1222が選択されると、メッセージ1222の内容をメッセージ内容表示領域1250に表示し、文書アイコン1240に対応する図面であるファイル1265を添付ファイル表示領域1260に表示する。
画面1300には、台紙1305を表示する。台紙1305は、図12の例で示したファイル1265である。つまり、メッセージ1222が送信され、メッセージ1222に添付されていたファイル1265を受信して、台紙1305として画面1300に表示したものである。
台紙1305には、付箋1322、付箋1324、付箋1332、付箋1334、付箋1342、付箋1344が貼り付けられており、メッセージ化ボタン1370を表示する。付箋1322等は、メッセージ1222又はメッセージ1222の子メッセージに対応する付箋であったり、付箋処理装置150で新たに作成された付箋であったりする。
そして、ユーザーの操作によって付箋が選択された後に、メッセージ化ボタン1370が選択された場合、その選択された付箋をメッセージとしてメッセージ処理装置100に送信することを行う。
ステップS1402では、メッセージ処理装置100は、付箋処理装置150に送信するメッセージに添付ファイルはあるか否かを判断し、ある場合はステップS1404へ進み、それ以外の場合はステップS1406へ進む。
ステップS1404では、メッセージ処理装置100は、そのメッセージとともに添付ファイルを付箋処理装置150に送信する。
ステップS1406では、メッセージ処理装置100は、そのメッセージを付箋処理装置150に送信する。
ステップS1410では、付箋処理装置150は、受信した情報にファイルが含まれているか否かを判断し、含まれている場合はステップS1412へ進み、それ以外の場合はステップS1414へ進む。
ステップS1412では、付箋処理装置150は、受信した情報内のファイルを台紙とする。
ステップS1416では、付箋処理装置150は、台紙上に付箋を貼り付ける。
本処理は、メッセージ処理装置100において、ユーザーが付箋処理装置150に送信すべきメッセージを選択することを契機としてもよいし、付箋処理装置150において、ユーザーがメッセージ処理装置100内のメッセージを要求することを契機としてもよい。
画面1300には、メッセージに添付されたファイルである台紙1305を表示する。
台紙1305には、メッセージの内容が記載された付箋1322が貼り付けられており、メッセージ化ボタン1370を表示する。
ステップS1602では、メッセージ処理装置100は、送信したメッセージに子メッセージはあるか否かを判断し、ある場合はステップS1604へ進み、それ以外の場合は子メッセージが出現するまで待機する。ステップS1602の判断処理は、親メッセージを送信した後に行うようにしてもよいし、メッセージが発生する都度に行うようにしてもよいし、予め定められた期間毎に行うようにしてもよいし、メッセージ処理装置100のユーザーによる送信操作を契機に行うようにしてもよいし、付箋処理装置150からの送信要求に応じて行うようにしてもよい。
ステップS1604では、メッセージ処理装置100は、その子メッセージをその子メッセージの親メッセージを特定できる情報である親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
ステップS1608では、付箋処理装置150は、受信した情報内のメッセージを内容とする付箋(A)を生成する。
ステップS1610では、付箋処理装置150は、親メッセージIDに対応する付箋(B)を特定する。
ステップS1612では、付箋処理装置150は、付箋(A)を付箋(B)の子として台紙上に貼り付ける。
画面1300には、台紙1305を表示する。
台紙1305には、付箋1322、付箋1724、付箋1726が貼り付けられており、メッセージ化ボタン1370を表示する。付箋1724、付箋1726は、新しく受信した子メッセージであるメッセージ1224、メッセージ1230に対応して作成されたものである。なお、付箋1724、付箋1726は、付箋1322の子であることを示す位置に貼り付けるようにしてもよい。
ステップS1802では、付箋処理装置150は、親メッセージIDに対応する付箋(C)に関連する付箋(D)はあるか否かを判断し、ある場合はステップS1804へ進み、それ以外の場合は親メッセージIDに対応する付箋(C)に関連する付箋(D)が出現するまで待機する。ステップS1802の判断処理は、メッセージが発生する都度に行うようにしてもよいし、予め定められた期間毎に行うようにしてもよいし、付箋処理装置150のユーザーによる送信操作を契機に行うようにしてもよいし、メッセージ処理装置100からの送信要求に応じて行うようにしてもよい。なお、親メッセージに対応する付箋は、親付箋ともいう。
また、「親付箋に関連する付箋」として、例えば、台紙に貼り付けられた全ての付箋としてもよいし、親付箋と予め定められた距離内にある付箋としてもよいし、親付箋と接続線でつながれている付箋としてもよいし、親付箋と同じグループである付箋としてもよい。
ステップS1806では、ステップS1804の後に、メッセージ処理装置100は、付箋処理装置150から情報を受信する。
ステップS1808では、メッセージ処理装置100は、受信した情報内の付箋を内容とするメッセージを生成する。
ステップS1812では、メッセージ処理装置100は、親メッセージに関連付けて、子メッセージを表示する。
図19の例は、図12の例からメッセージ1222の子メッセージとなる付箋を受信した場合を示すものである。
つまり、メッセージ1222の子として、メッセージ1224、メッセージ1230の他に、新たにメッセージ1940が追加されたことを示している。
図20は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。メッセージ処理装置100が付箋処理装置150にメッセージを送信する例を示したものである。
ステップS2002では、送信した親メッセージの下にあるメッセージの全てを収集する。
ステップS2004では、収集したメッセージ群を親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
本処理例では、親メッセージの直下にある子メッセージだけでなく、その子メッセージの子孫メッセージも含めて、メッセージ処理装置100から付箋処理装置150に送信する。
ステップS2102では、送信した親メッセージの下にあるメッセージであって、そのメッセージを作成したユーザー毎にメッセージを収集する。
ステップS2104では、収集したメッセージ群を親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
本処理例では、メッセージの作成者毎に、メッセージ処理装置100から付箋処理装置150にメッセージを送信する。また、図22の例に示すように、予め定められた作成者のメッセージだけを送信するようにしてもよい。
図22(a)は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS2202では、送信した親メッセージの下にあるメッセージであって、そのメッセージを作成したユーザー毎にメッセージを収集する。
ステップS2204では、付箋処理装置150での会合に参加しているユーザーのメッセージを選択して、選択したメッセージ群を親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
本処理例では、付箋処理装置150での会合に参加しているユーザーが作成したメッセージだけを、メッセージ処理装置100から付箋処理装置150に送信する。付箋処理装置150での会合に参加しているユーザーにとって、メッセージ処理装置100で表明した自分の意見を付箋に記載する労力を軽減するために、このような処理を行う。
ステップS2252では、送信した親メッセージの下にあるメッセージであって、そのメッセージを作成したユーザー毎にメッセージを収集する。
ステップS2254では、付箋処理装置150での会合に参加していないユーザーのメッセージを選択して、選択したメッセージ群を親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
本処理例では、付箋処理装置150での会合に参加していないユーザーが作成したメッセージだけを、メッセージ処理装置100から付箋処理装置150に送信する。付箋処理装置150での会合に参加していないユーザーの意見を、会合参加者が知ることができるようにするために、このような処理を行う。
ステップS2302では、送信した親メッセージの下にあるメッセージであって、そのメッセージの属性毎にメッセージを収集する。なお、「そのメッセージの属性毎にメッセージを収集する」を「予め定められた属性であるメッセージを収集する」としてもよい。
ステップS2304では、収集したメッセージ群を親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
本処理例では、メッセージの属性毎に、メッセージ処理装置100から付箋処理装置150にメッセージを送信する。例えば、赤色で表示されているメッセージだけを、付箋処理装置150に送信することを行う。
ステップS2402では、送信した親メッセージの下にあるメッセージであって、枝別にメッセージを収集する。
ステップS2104では、収集したメッセージ群を親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
本処理例では、木構造における枝別にメッセージを、メッセージ処理装置100から付箋処理装置150に送信する。「枝別」については、図25の例を用いて説明する。
親メッセージ2502の直下には、子メッセージ2510、子メッセージ2520がある。この場合、枝2510Aと枝2520Aの2つの集合に分けて、メッセージ群を付箋処理装置150に送信する。具体的には、枝2510Aに、子メッセージ2510、孫メッセージ2512、孫メッセージ2514が含まれる。枝2520Aに、子メッセージ2520、孫メッセージ2522、孫メッセージ2524、孫メッセージ2526が含まれる。もちろんのことながら、孫メッセージ下にさらにメッセージ(いわゆる子孫メッセージ)がある場合は、その子孫メッセージを含めた集合にする。
そして、付箋処理装置150は、枝2510A内のメッセージに対応する付箋と、枝2520A内のメッセージに対応する付箋との表示形態を異ならせて表示してもよい。例えば、枝2510A内のメッセージに対応する付箋を赤色にし、枝2520A内のメッセージに対応する付箋を青色にしてもよい。
図26は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。付箋処理装置150がメッセージ処理装置100に付箋を送信する例を示したものである。なお、付箋処理装置150がメッセージ処理装置100に送信する付箋は、付箋処理装置150で新たに作成された付箋だけとしてもよい。つまり、メッセージ処理装置100から送信されたメッセージに対応する付箋は除外してもよい。
ステップS2602では、受信した親メッセージに対応する付箋に関連する付箋を全て収集する。
ステップS2604では、収集した付箋群を親メッセージIDとともにメッセージ処理装置100に送信する。付箋群を受信したメッセージ処理装置100では、受信した付箋群に対応するメッセージ群を、親メッセージIDのメッセージの下に付加することができる。
ステップS2702では、受信した親メッセージに対応する付箋に関連する付箋であって、その付箋を作成したユーザー毎に付箋を収集する。
ステップS2704では、収集した付箋群を親メッセージIDとともにメッセージ処理装置100に送信する。
本処理例では、付箋の作成者毎に、付箋処理装置150からメッセージ処理装置100に付箋を送信する。また、図28の例に示すように、予め定められた作成者の付箋だけを送信するようにしてもよい。
図28(a)は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS2802では、受信した親メッセージに対応する付箋に関連する付箋であって、その付箋を作成したユーザー毎に付箋を収集する。
ステップS2804では、メッセージ処理装置100に参加しているユーザーの付箋を選択して、選択した付箋群を親メッセージIDとともにメッセージ処理装置100に送信する。
本処理例では、メッセージ処理装置100に参加しているユーザーが作成した付箋だけを、付箋処理装置150からメッセージ処理装置100に送信する。メッセージ処理装置100に参加しているユーザーにとって、付箋処理装置150で記載した内容をメッセージとして記載する労力を軽減するために、このような処理を行う。
ステップS2852では、受信した親メッセージに対応する付箋に関連する付箋であって、その付箋を作成したユーザー毎に付箋を収集する。
ステップS2854では、メッセージ処理装置100に参加していないユーザーの付箋を選択して、選択した付箋群を親メッセージIDとともにメッセージ処理装置100に送信する。
本処理例では、メッセージ処理装置100に参加していないユーザーが作成した付箋だけを、付箋処理装置150からメッセージ処理装置100に送信する。メッセージ処理装置100に参加していないユーザーの意見を、メッセージ処理装置100のユーザーが知ることができるようにするために、このような処理を行う。なお、メッセージ処理装置100でのメッセージの作成者は、そのメッセージの送信者としているが、本処理でのメッセージの作成者は、付箋処理装置150としてもよいし、付箋処理装置150での会合の参加者である旨を示すものとしてもよい。
ステップS2902では、受信した親メッセージに対応する付箋に関連する付箋であって、その付箋の属性毎に付箋を収集する。なお、「その付箋の属性毎に付箋を収集する」を「予め定められた属性である付箋を収集する」としてもよい。
ステップS2904では、収集した付箋群を親メッセージIDとともにメッセージ処理装置100に送信する。
本処理例では、付箋の属性毎に、付箋処理装置150からメッセージ処理装置100に付箋を送信する。例えば、赤色で表示されている付箋だけを、メッセージ処理装置100に送信することを行う。
ステップS3002では、受信した親メッセージに対応する付箋に関連する付箋であって、親付箋との位置が近い付箋を収集する。
ステップS3004では、収集した付箋群を親メッセージIDとともにメッセージ処理装置100に送信する。
本処理例では、台紙上における付箋の位置関係に応じて、付箋を付箋処理装置150からメッセージ処理装置100に送信する。「親付箋との位置が近い付箋」については、図31の例を用いて説明する。
図31の例では、近距離領域3150には、親付箋3102、付箋3104、付箋3106、付箋3108、付箋3110が含まれており、付箋3112は含まれていない。この場合、親付箋3102、付箋3104、付箋3106、付箋3108、付箋3110は、「親付箋との位置が近い付箋」であって、メッセージ処理装置100に送信される付箋となり、付箋3112は送信されない。
ステップS3202では、メッセージ処理装置100は、親メッセージのさらなる祖先メッセージはあるか否かを判断し、ある場合はステップS3204へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS3298)。
ステップS3204では、メッセージ処理装置100は、祖先のメッセージを親メッセージIDとともに付箋処理装置150に送信する。
ステップS3208では、付箋処理装置150は、受信した情報内のメッセージは親メッセージの祖先であるか否かを判断し、祖先の場合はステップS3210へ進み、それ以外の場合はステップS3216へ進む。
ステップS3212では、付箋処理装置150は、親メッセージIDに対応する付箋(B)を特定する。
ステップS3214では、付箋処理装置150は、付箋(E)を付箋(B)の祖先として台紙上に貼り付ける。
ステップS3218では、付箋処理装置150は、親メッセージIDに対応する付箋(B)を特定する。
ステップS3210では、付箋処理装置150は、付箋(A)を付箋(B)の子孫として台紙上に貼り付ける。
祖先付箋3302の直下には祖先付箋3304があり、祖先付箋3304の直下には親付箋3306があり、親付箋3306の直下には子付箋3308と子付箋3310があり、子付箋3310の直下には子孫付箋3312がある例を示している。
ここで、親付箋3306が台紙となるファイルを添付しているメッセージである場合、子孫メッセージには、子付箋3308、子付箋3310、子孫付箋3312が該当し、祖先メッセージには祖先付箋3304、祖先付箋3302が該当する。
図32の例に示すフローチャート内のステップS3204で、メッセージ処理装置100に送信されるメッセージは、祖先付箋3304、祖先付箋3302である。
例えば、Webブラウザの1つのタグには、メッセージ処理装置100が生成したメッセージ画面のWebページを表示し、他のタグには、付箋処理装置150が生成した付箋画面のWebページを表示しているとする。
図34(a)の例に示す画面3400は、メッセージ画面である。画面3400には、タスク表示領域3410、メッセージ木構造表示領域3420、メッセージ内容表示領域3450を表示する。そして、メッセージ木構造表示領域3420には、メッセージ3422の子として、メッセージ3424、メッセージ3426を表示する。そして、図34(b)の例に示す付箋3454は、台紙に貼り付けられている付箋であって、リンクが埋め込まれている。また、付箋3454は、メッセージ3424と対応付けられている。例えば、メッセージ3424が、付箋処理装置150に送信され、付箋処理装置150で付箋3454が作成された場合が該当する。
付箋3454内のリンクが、ユーザーによって選択された場合、図34(a)の例に示す画面3400を表示して、メッセージ3424を他のメッセージとは異なる表示形態で表示する。例えば、メッセージ3424の背景領域を赤色にすること、点滅表示すること等が該当する。
図35(a)の例に示す画面3500には、タスク表示領域3510、メッセージ木構造表示領域3520、メッセージ内容表示領域3550を表示している。メッセージ木構造表示領域3520には、メッセージ3522の子として、メッセージ3524、メッセージ3526を表示している。
図35(b)の例に示す付箋は、付箋3552、付箋3554、付箋3556が台紙に貼り付けられている。そして、付箋3552はメッセージ3522に対応し、付箋3554はメッセージ3524に対応し、付箋3556はメッセージ3526に対応している。この場合、付箋3552をメッセージ3522と同じ表示属性にし、付箋3554をメッセージ3524と同じ表示属性にし、付箋3556をメッセージ3526と同じ表示属性にしている。又、逆に、メッセージ3522を付箋3552と同じ表示属性にし、メッセージ3524を付箋3554と同じ表示属性にし、メッセージ3526を付箋3556と同じ表示属性にてもよい。
また、付箋の位置関係を、メッセージにおける位置関係と同等にしてもよい。具体的には、台紙上で付箋3552の下に付箋3554と付箋3556を並べて貼り付けることによって、対応するメッセージの木構造において、付箋3552の子付箋として付箋3554と付箋3556があることを示している。
図36(a)に示す例は、メッセージ処理装置100が管理しているメッセージの木構造である。メッセージ3622の子として、メッセージ3624、メッセージ3626がある。
図36(b)に示す例は、台紙上に、付箋3652、付箋3654、付箋3656、付箋3658が貼り付けられている。付箋3652、付箋3654、付箋3656は、それぞれメッセージ3622、メッセージ3624、メッセージ3626に対応付けられている。
付箋3658はToDo型付箋であり、例えば「仕様書作成、期日:○月×日、担当者:A」と記載されている。
図36(c)は、ToDoリスト3670のデータ構造例を示す説明図である。ToDoリスト3670は、ToDo管理装置380によって管理されており、チェック欄3672、担当者欄3674、ToDo内容欄3676、期日欄3678を有している。チェック欄3672は、チェック結果を記憶している。担当者欄3674は、対象としているToDoの担当者を記憶している。ToDo内容欄3676は、そのToDoの内容を記憶している。期日欄3678は、そのToDoの期日を記憶している。
例えば、ToDoリスト3670の1行目は、担当者:AのTodo内容は「仕様書作成」であり、期日は「○月×日」であることを示している。これは、付箋3658から生成されたものである。
ステップS3702では、付箋の書き換えが行われたか否かを判断し、付箋の書き換えがあった場合はステップS3704へ進み、それ以外の場合は付箋の書き換えが生じるまで待機する。
ステップS3704では、その付箋はメッセージに対応しているか否かを判断し、対応している場合はステップS3706へ進み、それ以外の場合はステップS3708へ進む。
ステップS3708では、付箋の書き換え処理を行う。
ステップS3710では、「操作者は書き換えできないこと」を示す警告を行う。
図38は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図38(b1)の例に示している付箋3854-1を、図38(b2)の例に示している付箋3854-2のように書き換えられたとする。なお、付箋3854-1は、メッセージ3824と対応付けられている。
このような書き換えが行われた場合、図38(a)の例に示すように、画面3800では、メッセージ3824の下に子メッセージとしてメッセージ3828を付加する。もちろんのことながら、メッセージ3828の内容は、付箋3854-2の記載内容である。
ステップS3902では、付箋処理装置150を現在利用しているユーザーを抽出する。
ステップS3904では、メッセージ処理装置100のユーザーを抽出する。具体的には、対象となっているタスクに参加しているユーザーである。つまり、そのタスクにメッセージを投稿できるユーザーである。なお、「対象となっているタスク」は、付箋処理装置150を現在利用しているユーザーによって指定されてもよいし、予め定められたタスクであってもよい。
ステップS3908では、メッセージ処理装置100におけるメッセージを付箋処理装置150の付箋として表示する。つまり、メッセージ処理装置100と付箋処理装置150が連携して、メッセージと付箋の変換を行う。
ステップS3910では、メッセージ処理装置100におけるメッセージは、付箋処理装置150上で表示できない旨の警告をする。つまり、付箋処理装置150は、メッセージ処理装置100内のメッセージを付箋として表示できない。もちろんのことながら、メッセージに添付されているファイルも台紙として表示することはできない。
なお、図40に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図40に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)や再構成可能な集積回路(field-programmable gate array:FPGA)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図40に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digitalの略)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…メッセージ制御モジュール
110…通信モジュール
115…メッセージ記憶モジュール
120…メッセージ表示制御モジュール
125…表示モジュール
150…付箋処理装置
155…台紙・付箋制御モジュール
160…通信モジュール
165…台紙・付箋記憶モジュール
170…台紙表示制御モジュール
175…付箋表示制御モジュール
180…表示モジュール
185…付箋追加モジュール
190…メッセージ追加モジュール
200…メッセージ処理装置
210…通信モジュール
230…メッセージ・付箋対応付装置
235…通信モジュール
240…付箋追加モジュール
245…メッセージ追加モジュール
250…付箋処理装置
260…通信モジュール
320…ユーザー端末
325…ユーザー
380…ToDo管理装置
390…通信回線
Claims (4)
- 親メッセージとその返信である子メッセージを、第1の表示手段に表示するように制御する第1の表示制御手段
を有する第1の情報処理装置と、
親メッセージに添付されたファイルと、子メッセージの内容に対応する付箋とを、前記ファイル上に前記付箋を重ねた状態で第2の表示手段に表示するように制御する第2の表示制御手段と、
第1の情報処理装置から、前記第1の情報処理装置における親メッセージに添付されたファイルと前記親メッセージの返信である子メッセージを受信する受信手段
を有し、
前記第2の表示制御手段は、前記受信手段が前記ファイルと前記子メッセージを受信した場合に、前記ファイル上に、前記子メッセージの内容に対応する付箋を第2の表示手段に表示するように制御する、
第2の情報処理装置
を有し、
前記第2の表示制御手段は、前記第1の情報処理装置上で、前記親メッセージのさらに先祖のメッセージがある場合は、前記ファイル上に、該先祖のメッセージの内容に対応する付箋を表示するように制御する、
情報処理システム。 - 親メッセージとその返信である子メッセージを、第1の表示手段に表示するように制御する第1の表示制御手段
を有する第1の情報処理装置と、
親メッセージに添付されたファイルと、子メッセージの内容に対応する付箋とを、前記ファイル上に前記付箋を重ねた状態で第2の表示手段に表示するように制御する第2の表示制御手段と、
第1の情報処理装置から、前記第1の情報処理装置における親メッセージに添付されたファイルと前記親メッセージの返信である子メッセージを受信する受信手段
を有し、
前記第2の表示制御手段は、前記受信手段が前記ファイルと前記子メッセージを受信した場合に、前記ファイル上に、前記子メッセージの内容に対応する付箋を第2の表示手段に表示するように制御する、
第2の情報処理装置
を有し、
前記第1の情報処理装置の前記第1の表示制御手段によって前記付箋に対応するメッセージを表示するように制御させるリンクを、前記第2の表示制御手段は、前記付箋内に表示するように制御する、
前記第2の表示制御手段は、前記付箋に前記メッセージの内容の要約を表示している場合は、前記リンクを表示するように制御する、
情報処理システム。 - 親メッセージとその返信である子メッセージを、第1の表示手段に表示するように制御する第1の表示制御手段
を有する第1の情報処理装置と、
親メッセージに添付されたファイルと、子メッセージの内容に対応する付箋とを、前記ファイル上に前記付箋を重ねた状態で第2の表示手段に表示するように制御する第2の表示制御手段と、
第1の情報処理装置から、前記第1の情報処理装置における親メッセージに添付されたファイルと前記親メッセージの返信である子メッセージを受信する受信手段
を有し、
前記第2の表示制御手段は、前記受信手段が前記ファイルと前記子メッセージを受信した場合に、前記ファイル上に、前記子メッセージの内容に対応する付箋を第2の表示手段に表示するように制御する、
第2の情報処理装置
を有し、
前記第2の情報処理装置は、
前記ファイル上で付箋が追加された場合は、前記付箋の内容を、前記第1の情報処理装置における親メッセージに対する子メッセージとして追加する第1の追加手段
をさらに有し、
前記第2の表示制御手段は、ユーザーの指定に応じて前記付箋の表示の属性を異ならせて表示するように制御し、
前記第1の追加手段は、前記付箋の表示の属性に応じて、前記第1の情報処理装置における前記付箋に対応するメッセージの属性を異ならせる、
情報処理システム。 - 親メッセージとその返信である子メッセージを、第1の表示手段に表示するように制御する第1の表示制御手段
を有する第1の情報処理装置と、
親メッセージに添付されたファイルと、子メッセージの内容に対応する付箋とを、前記ファイル上に前記付箋を重ねた状態で第2の表示手段に表示するように制御する第2の表示制御手段と、
第1の情報処理装置から、前記第1の情報処理装置における親メッセージに添付されたファイルと前記親メッセージの返信である子メッセージを受信する受信手段
を有し、
前記第2の表示制御手段は、前記受信手段が前記ファイルと前記子メッセージを受信した場合に、前記ファイル上に、前記子メッセージの内容に対応する付箋を第2の表示手段に表示するように制御する、
第2の情報処理装置
を有し、
前記第2の情報処理装置は、
前記ファイル上で付箋が追加された場合は、前記付箋の内容を、前記第1の情報処理装置における親メッセージに対する子メッセージとして追加する第1の追加手段
をさらに有し、
前記第1の追加手段は、前記第2の情報処理装置上での付箋の書き換え又は削除があっても、前記第1の情報処理装置における前記付箋に対応するメッセージの書き換え又は削除を行わない、
情報処理システム。
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