JP7286370B2 - センターライン調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工装置の表示手段に表示されたセンターラインをX軸方向に一致させるセンターライン調整方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割され、分割された各デバイスチップは携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ダイシング装置は、ウエーハを保持し回転可能な保持手段と、保持手段に保持されたウエーハを切削する切削ブレードを回転可能に備えた切削手段と、保持手段と切削手段とをX軸方向に相対的に加工送りするX軸送り手段と、保持手段と切削手段とをX軸方向に直交するY軸方向に相対的に加工送りするY軸送り手段と、保持手段に保持されたウエーハの加工領域を撮像する撮像手段と、撮像手段に形成されたセンターラインを中央に表示すると共に撮像された領域を表示する表示手段と、から少なくとも構成されていて、ウエーハを高精度に個々のデバイスチップに分割できる。
また、レーザー加工装置は、ウエーハを保持し回転可能な保持手段と、保持手段に保持されたウエーハにレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、保持手段とレーザー光線照射手段とをX軸方向に相対的に加工送りするX軸送り手段と、保持手段とレーザー光線照射手段とをX軸方向に直交するY軸方向に相対的に加工送りするY軸送り手段と、保持手段に保持されたウエーハの加工領域を撮像する撮像手段と、撮像手段に形成されたセンターラインを中央に表示すると共に撮像された領域を表示する表示手段と、から少なくとも構成されていて、ウエーハを高精度に個々のデバイスチップに分割できる。
ダイシング装置やレーザー加工装置においては、表示手段に表示されたセンターラインをX軸方向に一致させる作業が行われているが、この作業は、保持手段に保持されたウエーハに形成されたX軸方向に延在する基準線とセンターラインとのなす角度が0度になるまで、表示手段を適宜確認しつつ、光軸を中心として撮像手段を回転させることによって行われている(たとえば特許文献1参照)。
実願平5-30992号(実開平6-84412号)のCD-ROM
しかしながら、表示手段に表示されたセンターラインをX軸方向に一致させる作業は、基準線とセンターラインとのなす角度が0度になるまで何度も表示手段を確認しながら撮像手段を回転させて行うため、作業性が悪いという問題がある。
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、表示手段に表示されたセンターラインを容易にX軸方向に一致させることができるセンターライン調整方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が提供するのは以下のセンターライン調整方法である。すなわち、板状物を保持し回転可能な保持手段と、該保持手段に保持された板状物に加工を施す加工手段と、該保持手段と該加工手段とをX軸方向に相対的に加工送りするX軸送り手段と、該保持手段と該加工手段とをX軸方向に直交するY軸方向に相対的に加工送りするY軸送り手段と、該保持手段に保持された板状物の加工領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段に形成されたセンターラインを中央に表示すると共に撮像された領域を表示する表示手段と、から少なくとも構成された加工装置において、該表示手段に表示された該センターラインをX軸方向に一致させるセンターライン調整方法であって、基準板状物を該保持手段で保持する保持工程と、該基準板状物に形成された基準線をX軸方向に合致させる基準線合致工程と、該表示手段に表示された該センターラインと該基準線とのなす角度θを演算する演算工程と、該角度θの大きさによって音が変調するように音調を設定する音調設定工程と、から少なくとも構成され、該音調設定工程において、該角度θが0から遠ざかると音が大きくなり、該角度θが0になると音色が変化するように音調を設定するセンターライン調整方法である。
好ましくは、該基準線合致工程において、該基準板状物を保持した該保持手段を該X軸方向に移動させ該加工手段によって溝を形成し、該溝をもって該基準線とする
本発明が提供するセンターライン調整方法は、基準板状物を該保持手段で保持する保持工程と、該基準板状物に形成された基準線をX軸方向に合致させる基準線合致工程と、該表示手段に表示された該センターラインと該基準線とのなす角度θを演算する演算工程と、該角度θの大きさによって音が変調するように音調を設定する音調設定工程と、から少なくとも構成され、該音調設定工程において、該角度θが0から遠ざかると音が大きくなり、該角度θが0になると音色が変化するように音調を設定するので、表示手段に表示されたセンターラインを音の変化によって容易にX軸方向に一致させることができ、何度も表示手段を確認しながら撮像手段を回転させる必要がなく作業性が悪いという問題が解消する。
加工装置の斜視図。 切削手段の斜視図。 図1に示す装置ハウジングの収納部に収納されている撮像手段および顕微鏡の斜視図。 保持工程を実施している状態を示す保持手段の斜視図。 (a)基準板状物に基準線としてのレーザー加工溝をレーザー光線照射手段で形成している状態を示す斜視図、(b)基準線としての加工溝が形成された基準板状物の斜視図、(c)基準板状物に基準線としての切削加工溝を切削手段で形成している状態を示す斜視図。 (a)デバイスが形成されたウエーハを基準板状物として、保持工程を実施している状態を示す斜視図、(b)基準線合致工程を実施している状態を示す斜視図。
以下、本発明のセンターライン調整方法の好適実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明のセンターライン調整方法が実施される加工装置について説明する。図1に示すとおり、全体を符号2で示す加工装置は、板状物を保持し回転可能な保持手段4と、保持手段4に保持された板状物に加工を施す加工手段6と、保持手段4と加工手段6とをX軸方向(図1に矢印Xで示す方向)に相対的に加工送りするX軸送り手段(図示していない。)と、保持手段4と加工手段6とをX軸方向に直交するY軸方向(図1に矢印Yで示す方向)に相対的に加工送りするY軸送り手段(図示していない。)と、保持手段4に保持された板状物の加工領域を撮像する撮像手段8(図3参照)と、撮像手段8に形成されたセンターラインを中央に表示すると共に撮像された領域を表示する表示手段10とから少なくとも構成される。なお、X軸方向およびY軸方向が規定する平面は実質上水平である。また、図1に矢印Zで示すZ軸方向は、X軸方向およびY軸方向のそれぞれに直交する上下方向である。
図1に示すとおり、保持手段4は、回転自在かつX軸方向およびY軸方向に移動自在に装置ハウジング12に装着された円形状のチャックテーブル14を含む。チャックテーブル14は、装置ハウジング12に内蔵されたチャックテーブル用モータ(図示していない。)によって上下方向に延びる軸線を中心として回転される。チャックテーブル14の上端部分には、吸引手段(図示していない。)に接続された多孔質の円形状の吸着チャック16が配置されている。そして、チャックテーブル14においては、吸引手段で吸着チャック16の上面に吸引力を生成することにより、ウエーハW等の板状物を吸着チャック16の上面で吸引保持するようになっている。また、チャックテーブル14の周縁には、ダイシングテープTを介してウエーハWを支持した環状フレームFを固定するための複数のクランプ18が周方向に間隔をおいて配置されている。
図1に示す加工手段6は、装置ハウジング12に支持されたケーシング20と、ケーシング20に内蔵されたレーザー光線発振器(図示していない。)と、ケーシング20のY軸方向端部に装着された集光器22とを含むレーザー光線照射手段から構成されている。レーザー光線発振器が発振したレーザー光線は、集光器22によって集光され、保持手段4のチャックテーブル14に保持された板状物に照射されるようになっている。
あるいは図2に示すとおり、加工手段6は、装置ハウジング12に支持されたスピンドルハウジング24と、Y軸方向を軸心として回転可能にスピンドルハウジング24に支持されたスピンドル26と、スピンドル26の先端に固定された切削ブレード28と、スピンドル26と共に切削ブレード28を回転させるモータ(図示していない。)とを含む切削手段から構成されていてもよい。チャックテーブル14に保持された板状物を切削するための切削ブレード28は、X軸方向に対して平行に配置される。
装置ハウジング12に内蔵されているX軸送り手段は、チャックテーブル14に連結されX軸方向に延びるボールねじ(図示していない。)と、このボールねじを回転させるモータ(図示していない。)とを有し、加工手段6に対してチャックテーブル14をX軸方向に相対的に加工送りする。
装置ハウジング12に内蔵されているY軸送り手段は、チャックテーブル14に連結されY軸方向に延びるボールねじ(図示していない。)と、このボールねじを回転させるモータ(図示していない。)とを有し、加工手段6に対してチャックテーブル14をY軸方向に相対的に加工送りする。
あるいは、Y軸送り手段は、レーザー光線照射手段のケーシング20または切削手段のスピンドルハウジング24に連結されY軸方向に延びるボールねじ(図示していない。)と、このボールねじを回転させるモータ(図示していない。)とを有し、チャックテーブル14に対してケーシング20またはスピンドルハウジング24をY軸方向に相対的に加工送りするようになっていてもよい。
また、レーザー光線照射手段のケーシング20または切削手段のスピンドルハウジング24に連結されZ軸方向に延びるボールねじ(図示していない。)と、このボールねじを回転させるモータ(図示していない。)とを有するZ軸送り手段によって加工手段6はZ軸方向に加工送り(昇降)されるようになっている。
図1に示すとおり、装置ハウジング12は、チャックテーブル14のX軸方向移動経路の上方に位置する収納部30を有しており、収納部30には扉32が設けられている。扉32の内側には、図3に示すとおり、撮像手段8と、撮像手段8に連結された顕微鏡34とが収納されている。
図3を参照して説明すると、撮像手段8は、CCD等の撮像素子(図示していない。)を収容した枠体36と、枠体36の下端から下方に延びる円筒状の連結部38とを有する。撮像手段8の光軸Oは、連結部38の中心軸線に一致している。顕微鏡34は、撮像手段8の連結部38が挿入される円形孔40aが上面に形成された枠体40と、円形孔40aの周縁から上方に延びる円筒状の固定部42と、枠体40の下端から下方に延びる円筒部44とを有する。顕微鏡34の枠体40は装置ハウジング12に固定されている。また、図1に示すとおり、顕微鏡34の円筒部44は、収納部30の下端から下方に突出している。
図3に示すとおり、顕微鏡34の固定部42には上下方向に延びるスリット42aが形成されている。固定部42の周方向両端部(スリット42aの両側)には径方向外方に延びる一対の締付片42bが設けられており、一対の締付片42bには締付ねじ46が装着されている。そして、撮像手段8の連結部38を顕微鏡34の枠体40の円形孔40aに挿入した状態で締付ねじ46を締め付けると、一対の締付片42bが互いに近づいて、撮像手段8の連結部38が固定部42により固定される。一方、締付ねじ46を緩めて固定部42による連結部38の固定を解除すると、連結部38を円形孔40aに挿入した状態において、光軸Oを中心として撮像手段8を回転させることができるようになる。
図1に示すとおり、表示手段10は装置ハウジング12の上部に配置されており、矩形状の画面10aを有する。画面10aには、撮像手段8の視野に形成されたセンターラインL(図3参照)が縦方向中央において横方向に表示されると共に、撮像手段8によって撮像された領域が表示される。なお、撮像手段8が回転された場合には、画面10a上において撮像手段8で撮像された領域は回転するが、センターラインLは常に画面10aの縦方向中央において横方向に表示されるようになっている。
図1に示すとおり、加工装置2は、加工装置2の作動を制御する制御手段48と、制御手段48に電気的に接続されたスピーカー50とを備えている。制御手段48は、コンピュータから構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)とを含む(いずれも図示していない。)。
制御手段48のリードオンリメモリには、表示手段10の画面10aに表示されたセンターラインLと基準線72とのなす角度θ(図3参照)を画像処理によって演算する演算部52と、スピーカー50の音調を設定する音調設定部54とが制御プログラムとして格納されている。
図1を参照して説明を続けると、加工装置2の装置ハウジング12には昇降自在に構成されたカセット載置台56が設けられており、カセット載置台56には、ウエーハW等の板状物を複数枚収容したカセット58が載置されている。また、加工装置2は、カセット58から加工前の板状物を引き出し、仮置きテーブル60まで搬出すると共に、仮置きテーブル60に位置づけられた加工済みの板状物をカセット58に搬入する搬出入手段62と、カセット58から仮置きテーブル60に搬出された加工前の板状物をチャックテーブル14に搬送する第一の搬送手段64と、加工済みの板状物を洗浄する洗浄手段66と、加工済みの板状物をチャックテーブル14から洗浄手段66に搬送する第二の搬送手段68と、制御手段48に指示を入力するための操作パネル70とを更に備える。なお、操作パネル70は、キーボードやタッチパネルから構成され得る。また、操作パネル70としてのタッチパネルは表示手段10の画面10aに表示されるようになっていてもよい。
次に、上述したとおりの加工装置2において、表示手段10の画面10aに表示されたセンターラインLをX軸方向に一致させるセンターライン調整方法について説明する。
センターライン調整方法では、まず、基準板状物を保持手段4で保持する保持工程を実施する。保持工程で保持する基準板状物としては、たとえば図4に示すような、デバイスが形成されていない円板状のダミーウエーハWdを用いることができる。図示の実施形態の保持工程では、図4に示すとおり、ダミーウエーハWdをチャックテーブル14の上面に載せた後、吸着チャック16に接続された吸引手段を作動させて、吸着チャック16の上面でダミーウエーハWdを吸引保持する。
保持工程を実施した後、基準板状物に形成された基準線をX軸方向に合致させる基準線合致工程を実施する。基準板状物としてダミーウエーハWdを用いる場合、基準線合致工程において、ダミーウエーハWdを保持した保持手段4をX軸方向に移動させ加工手段6によってダミーウエーハWdに溝を形成し、ダミーウエーハWdに形成した溝をもって基準線72とすることができる。
図示の実施形態のように加工手段6がレーザー光線照射手段から構成されている場合、ダミーウエーハWdに基準線72としての溝を形成する際は、まず、X軸送り手段でチャックテーブル14を移動させ、ダミーウエーハWdを集光器22の下方に位置づける。次いで、Z軸送り手段で集光器22を昇降させ、ダミーウエーハWdの上面に集光点を位置づける。次いで、図5(a)に示すとおり、X軸送り手段でチャックテーブル14をX軸方向に加工送りしながら、ダミーウエーハWdに対して吸収性を有する波長のレーザー光線LBを照射する。これによって、ダミーウエーハWdの上面にX軸方向に沿ってアブレーション加工を施し、図5(b)に示すとおり、X軸方向に合致した基準線72としてのレーザー加工溝を形成することができる。
あるいは、加工手段6が切削手段から構成されている場合、ダミーウエーハWdに基準線としての溝を形成する際は、まず、X軸送り手段でチャックテーブル14を移動させ、ダミーウエーハWdを切削ブレード28の下方に位置づける。次いで、スピンドル26と共に切削ブレード28をモータで回転させる。次いで、図5(c)に示すとおり、Z軸送り手段でスピンドルハウジング24を下降させて切削ブレード28の刃先をダミーウエーハWdの上面に切り込ませると共に、X軸送り手段でチャックテーブル14をX軸方向に加工送りする。これによって、ダミーウエーハWdの上面にX軸方向に沿って切削加工を施し、X軸方向に合致した基準線72としての切削加工溝を形成することができる。
基準線合致工程を実施した後、表示手段10に表示されたセンターラインLと基準線72とのなす角度θを演算する演算工程を実施する。演算工程では、まず、X軸送り手段でチャックテーブル14を移動させ、ダミーウエーハWdに形成された基準線72としての加工溝を撮像手段8の下方に位置づける。そして、図3に示すとおり、X軸方向に合致している基準線72を撮像手段8で撮像して表示手段10の画面10aに表示すると共に、画面10aに表示されたセンターラインLと基準線72とのなす角度θを制御手段48の演算部52で演算する。このような演算工程は角度θが0度になるまで継続され、演算部52が演算した角度θは制御手段48のランダムアクセスメモリに順次記憶されていく。
また、演算部52が演算した角度θの大きさによってスピーカー50の音が変調するように音調を設定する音調設定工程を実施する。音調設定工程は、演算部52が演算した角度θの大きさによってスピーカー50の音を変調させるように、操作パネル70を操作して音調設定部54の機能を設定することによって実施することができる。あるいは、音調設定工程は、演算部52が演算した角度θの大きさによってスピーカー50の音を変調させるように機能があらかじめ設定された音調設定部を制御プログラムとして制御手段48のリードオンリメモリに格納することによっても実施することができる。なお、音調設定工程は、保持工程の前から演算工程の後までの間で任意の時に実施することができる。
音調設定工程においては、角度θが0から遠ざかるとスピーカー50の音が大きくなり、角度θが0に近づくとスピーカー50の音が小さくなり、角度θが0になると音色が変化するように音調を設定するのが好ましい。たとえば、図3に示す例では、紙面上方から見て反時計回りに基準線72が画面10a上で回転して、演算部52が直前に演算した角度θよりも基準線72の回転後の角度θが大きくなるとスピーカー50の音が大きくなり、紙面上方から見て時計回りに基準線72が画面10a上で回転して、演算部52が直前に演算した角度θよりも基準線72の回転後の角度θが小さくなるとスピーカー50の音が小さくなり、センターラインLと基準線72とが重なる(θ=0になる)と音色が変化するように音調を設定するのが好ましい。
演算工程および音調設定工程を実施した後、撮像手段8の光軸Oを中心として撮像手段8を回転させ、演算部52が演算した角度θが0となった時の音の検出によって、センターラインLがX軸方向と一致したと判断する判断工程を実施する。判断工程では、まず、操作パネル70を操作することにより、演算部52が演算した角度θの大きさに応じてスピーカー50から音を発するように制御手段48に指示を入力する。次いで、締付ねじ46を緩め撮像手段8の光軸Oを中心として撮像手段8を回転させる。そうすると、表示手段10の画面10a上において、センターラインLに対して基準線72が相対的に回転し角度θが変化する。
上述したとおり、音調設定工程において角度θの大きさによってスピーカー50の音が変調するように音調を設定しているから、撮像手段8の回転に起因して角度θが変化するとスピーカー50の音が変調する。このため、撮像手段8を回転させたときに、表示手段10の画面10aを見なくても、スピーカー50の音の変調に基づいて角度θが0に近づいているか否かを確認することができる。そして、角度θが0となった時の音(たとえば音色の変化)がした際に、センターラインLがX軸方向と一致したと判断して、撮像手段8の回転を停止させる。
以上のとおりであり、図示の実施形態のセンターライン調整方法では、表示手段10の画面10aに表示されたセンターラインLをスピーカー50の音の変化によって容易にX軸方向に一致させることができ、何度も表示手段10の画面10aを確認しながら光軸Oを中心として撮像手段8を回転させる必要がなく作業性が悪いという問題が解消する。
なお、上述の説明では、基準板状物としてダミーウエーハWdを用いる例を説明したが、基準板状物として、図6に示すウエーハ80を用いてもよい。以下、基準板状物としてウエーハ80を用いる場合について説明する。
ウエーハ80の表面80aは、格子状の分割予定ライン82によって複数の矩形領域に区画され、複数の矩形領域のそれぞれにはデバイス84が形成されている。ウエーハ80を基準板状物として用いる場合、ウエーハ80に予め形成されている分割予定ライン82を基準線として用いる。
保持工程では、図6(a)に示すとおり、分割予定ライン82がX軸方向に平行になるようにウエーハ80の表面80aを上に向けてチャックテーブル14に置いた後、ウエーハ80をチャックテーブル14で吸引保持する。保持工程においては、分割予定ライン82とX軸方向とが完全に平行になっていなくてもよい。
基準線合致工程では、図6(b)に示すとおり、ウエーハ80を保持したチャックテーブル14をX軸送り手段でX軸方向に移動させながらウエーハ80を撮像手段8で撮像する。そうすると、撮像手段8で撮像した移動中のウエーハ80が表示手段10の画面10aに複数の画像(あるいは動画)で表示される。
分割予定ライン82とX軸方向とが平行でない場合には、ウエーハ80のX軸方向の移動に伴って、撮像手段8の視野における分割予定ライン82の位置が変わるため、分割予定ライン82は画面10a上において移動するように見える。一方、分割予定ライン82とX軸方向とが平行であると、ウエーハ80がX軸方向に移動しても、撮像手段8の視野における分割予定ライン82の位置は変わらないので、分割予定ライン82は画面10a上において移動せず一定の位置に表示される。
したがって、X軸方向に移動しているウエーハ80の画像において、分割予定ライン82が画面10a上で移動しなかった場合には、基準線としての分割予定ライン82がX軸方向に合致したと判定する。一方、X軸方向に移動しているウエーハ80の画像において、分割予定ライン82が画面10a上で移動した場合には、分割予定ライン82が画面10a上において移動しなくなるまで、チャックテーブル14を微小角度(たとえば0.5度)ずつ段階的に回転させながら、X軸方向に移動中のウエーハ80の撮像を繰り返す。このようにして、基準板状物としてのウエーハ80に予め形成された基準線としての分割予定ライン82をX軸方向に合致させることができる。
そして、基準線合致工程を実施した後、分割予定ライン82を基準線として、演算工程と、音調設定工程と、判断工程とを実施することによって、表示手段10の画面10aに表示されたセンターラインLを容易にX軸方向に一致させることができる。
2:加工装置
4:保持手段
6:加工手段
8:撮像手段
10:表示手段
10a:画面
72:基準線
O:光軸
L:センターライン
Wd:ダミーウエーハ(基準板状物)

Claims (2)

  1. 板状物を保持し回転可能な保持手段と、該保持手段に保持された板状物に加工を施す加工手段と、該保持手段と該加工手段とをX軸方向に相対的に加工送りするX軸送り手段と、該保持手段と該加工手段とをX軸方向に直交するY軸方向に相対的に加工送りするY軸送り手段と、該保持手段に保持された板状物の加工領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段に形成されたセンターラインを中央に表示すると共に撮像された領域を表示する表示手段と、から少なくとも構成された加工装置において、
    該表示手段に表示された該センターラインをX軸方向に一致させるセンターライン調整方法であって、
    基準板状物を該保持手段で保持する保持工程と、
    該基準板状物に形成された基準線をX軸方向に合致させる基準線合致工程と、
    該表示手段に表示された該センターラインと該基準線とのなす角度θを演算する演算工程と、
    該角度θの大きさによって音が変調するように音調を設定する音調設定工程と
    ら少なくとも構成され
    該音調設定工程において、該角度θが0から遠ざかると音が大きくなり、該角度θが0になると音色が変化するように音調を設定するセンターライン調整方法。
  2. 該基準線合致工程において、該基準板状物を保持した該保持手段を該X軸方向に移動させ該加工手段によって溝を形成し、該溝をもって該基準線とする請求項1記載のセンターライン調整方法。
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