JP7286251B2 - 絶縁抵抗検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁抵抗検出回路に関する。
駆動源としてエンジンと電気モータとを備えるハイブリッド車や、電気自動車のような車両においては、車体上に搭載したバッテリを充電し、バッテリから供給される電気エネルギーを利用して推進力を発生する。一般に、バッテリ関連の電源回路は、200V以上の高電圧を扱う高電圧回路として構成されており、安全性確保ため、バッテリを含む高電圧回路は接地の基準電位点となる車体から電気的に絶縁された非接地構成となっている。
非接地の高電圧バッテリを搭載した車両では、高電圧バッテリが設けられた系、具体的には、高電圧バッテリからモータに至るメインの電源系と車体との絶縁状態(地絡)を監視するために絶縁抵抗検出回路が備えられている。
絶縁抵抗検出回路は、フライングキャパシタ方式、カップリングコンデンサ方式等が広く用いられているが、特許文献1には、図8に要部を示すような別方式の回路が提案されている。
図8に示す絶縁抵抗検出回路500は、接地の基準電位から絶縁されたバッテリVbを含んだ系の正極側絶縁抵抗R7と負極側絶縁抵抗R8とを計測する回路である。
本図に示すように、絶縁抵抗検出回路500は、正極側絶縁抵抗R7と並列に、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3が直列に接続された抵抗群と、スイッチKp、抵抗Rp(<R1+R2+R3)の直列回路とが接続されている。また、負極側絶縁抵抗R8と並列に、抵抗R4、抵抗R5、抵抗R6が直列に接続された抵抗群と、スイッチKq、抵抗Rp(<R4+R5+R6)の直列回路とが接続されている。
スイッチKpがオフのとき、正極側絶縁抵抗R7には、比較的高い合成抵抗(R1+R2+R3)が並列に接続され、スイッチKpがオンのとき、正極側絶縁抵抗R7には、比較的低い合成抵抗((R1+R2+R3)//Rp)が並列に接続されることになる。
また、スイッチKqがオフのとき、負極側絶縁抵抗R8には、比較的高い合成抵抗(R4+R5+R6)が並列に接続され、スイッチKqがオンのとき、負極側絶縁抵抗R8には、比較的低い合成抵抗((R4+R5+R6)//Rq)が並列に接続されることになる。
制御部501は、スイッチKm、スイッチKp、スイッチKqのオンオフを制御するとともに、マルチプレクサ503、計測アンプ502を介して、抵抗R2に生じる電圧および抵抗R5に生じる電圧を取得し、絶縁抵抗を検出する。
具体的には、スイッチKp、スイッチKqともオフにした時に抵抗R2に生じる電圧および抵抗R5に生じる電圧と、スイッチKpをオン、スイッチKqをオフにした時に抵抗R2に生じる電圧および抵抗R5に生じる電圧と、スイッチKpをオフ、スイッチKqをオンにした時に抵抗R2に生じる電圧および抵抗R5に生じる電圧とに基づいて、正極側絶縁抵抗R7、負極側絶縁抵抗R8の値を推測する。
中国特許第103033729号明細書
絶縁抵抗検出回路500では、計測抵抗である抵抗R1~抵抗R6、抵抗Rp、抵抗Rqそれぞれの既知の値を用いた演算により正極側絶縁抵抗R7、負極側絶縁抵抗R8の値を推測する。このため、計測抵抗の値が、経年劣化、接触不良、断線、短絡等で変化すると、算出される絶縁抵抗の精度が低下してしまう。
そこで、本発明は、計測抵抗の値が変化することによる絶縁抵抗検出回路の精度低下を防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である絶縁抵抗検出回路は、
非接地のバッテリと接続し、前記バッテリが設けられた系の絶縁抵抗を推算する絶縁抵抗検出回路であって、
第1極側の絶縁抵抗に並列に接続される、高抵抗状態/低抵抗状態を切換え可能な第1極側計測抵抗と、第2極側の絶縁抵抗に並列に接続される、高抵抗状態/低抵抗状態を切換え可能な第2極側計測抵抗と、前記第1極側計測抵抗、前記第2極側計測抵抗とも高抵抗状態の高-高測定回路、前記第1極側計測抵抗低が低抵抗状態、前記第2極側計測抵抗が高抵抗状態の低-高測定回路、前記第1極側計測抵抗低が高抵抗状態、前記第2極側計測抵抗が低抵抗状態の高-低測定回路のそれぞれの測定回路において、前記第1極側計測抵抗に生じる第1極側電圧と、前記第2極側計測抵抗に生じる第2極側電圧とを測定し、前記絶縁抵抗を推算する制御部と、を備え、
前記第1極計測抵抗は、高抵抗状態、低抵抗状態とも導通状態となる、第1極側電圧測定抵抗を含んだ複数個の抵抗が直列に接続された回路を有し、前記第2極計測抵抗は、高抵抗状態、低抵抗状態とも導通状態となる、第2極側電圧測定抵抗を含んだ複数個の抵抗が直列に接続された回路を有し、
前記制御部は、前記高-高測定回路において、前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧および前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧と、前記第1極側計測抵抗、前記第2極側計測抵抗とも低抵抗状態の低-低測定回路において、前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧および前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧とに基づいて、前記第1極側計測抵抗および前記第2極側計測抵抗の診断を行なうことを特徴とする。
ここで、正常時において、前記第1極側計測抵抗と前記第2極側計測抵抗は、高抵抗状態、低抵抗状態とも同じ値であり、前記第1極側電圧測定抵抗と前記第2極側電圧測定抵抗は同じ値であり、前記制御部は、前記高-高測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和と、前記低-低測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和とが等しい場合に、前記第1極側計測抵抗および前記第2極側計測抵抗が正常であると判定することとしてもよい。
また、前記制御部は、前記高-高測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和と、前記低-低測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和とが等しくない場合に、前記第1極側計測抵抗および前記第2極側計測抵抗が異常であると判定し、前記絶縁抵抗の推算を行なわないこととしてもよい。
本発明によれば、計測抵抗の値が変化することによる絶縁抵抗検出回路の精度低下を防ぐことができる。
本実施形態の絶縁抵抗検出回路を説明する図である。 制御部の絶縁抵抗算出手順の一例を説明するフローチャートである。 絶縁抵抗算出ロジックを説明するフローチャートである。 Yコンデンサ充放電期間を挿入したフローチャートである。 Yコンデンサ充放電期間を挿入した別例のフローチャートである。 自己診断プロセスを挿入したフローチャートである。 本実施形態の絶縁抵抗検出回路の別例を説明する図である。 従来の絶縁抵抗検出回路を説明する図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る絶縁抵抗検出回路100を説明する図である。絶縁抵抗検出回路100は、接地の基準電位から絶縁されたバッテリVbを含んだ系の正極側絶縁抵抗RGpと負極側絶縁抵抗RGnを推算する回路である。一般に、正極側絶縁抵抗RGpと並列にYコンデンサCYpが接続され、負極側絶縁抵抗RGnと並列にYコンデンサCYnが接続される。
本図に示すように、絶縁抵抗検出回路500は、正極側絶縁抵抗RGpと並列に接続される正極側計測抵抗RMpと、負極側絶縁抵抗RGnと並列に接続される負極側計測抵抗RMnと、制御部110とを備えている。正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnは、スイッチS0p、スイッチS0nにより、バッテリVbから切り離し可能となっている。
正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnは、少なくとも2種類の抵抗値を切り換えられるようになっている。ここでは、高い方の抵抗値の状態を高抵抗状態と称し、低い方の抵抗値の状態を低抵抗状態と称する。
本実施形態では、正極側計測抵抗RMpは、抵抗R1pと抵抗R2pとが直列に接続された回路と、抵抗R3pとスイッチS1pとが直列に接続された回路とが並列に接続されている。R1p+R2p>R3pであるとする。
また、負極側計測抵抗RMnは、抵抗R1nと抵抗R2nとが直列に接続された回路と、抵抗R3nとスイッチS1nとが直列に接続された回路とが並列に接続されている。R1n+R2n>R3nであるとする。R1p=R1n、R2p=R2n、R3p=R3nであるとする。
正極側計測抵抗RMpについて、スイッチS1pがオフのときに、抵抗R1pと抵抗R2pとが直列に接続された高抵抗状態となり、スイッチS1pがオンのときに、抵抗R1pと抵抗R2pの直列回路に抵抗R3pが並列に接続された低抵抗状態となる。低抵抗状態の正極側計測抵抗RMpは、地絡が発生していないときの正極側絶縁抵抗RGpよりも十分小さいものとする。
負極側計測抵抗RMnについて、スイッチS1nがオフのときに、抵抗R1nと抵抗R2nとが直列に接続された高抵抗状態となり、スイッチS1nがオンのときに、抵抗R1nと抵抗R2nの直列回路に抵抗R3nが並列に接続された低抵抗状態となる。低抵抗状態の負極側計測抵抗RMnは、地絡が発生していないときの負極側絶縁抵抗RGnよりも十分小さいものとする。
制御部110は、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nのオンオフを制御することで複数パターンの測定回路を形成し、それぞれの測定回路において正極側計測抵抗RMpに生じる電圧Vp、負極側計測抵抗RMnに生じる電圧Vnを測定して、正極側絶縁抵抗RGp、負極側絶縁抵抗RGnを推定する。
本実施形態では、制御部110は、正極側計測抵抗RMpに生じる電圧Vpについて、電圧測定抵抗として機能する抵抗R1pに生じる電圧V1pを、計測アンプOpp121を用いて測定し、抵抗R1pおよび抵抗R2pの既知の抵抗値を利用して算出する。
また、負極側計測抵抗RMnに生じる電圧Vnについて、電圧測定抵抗として機能する抵抗R1nに生じる電圧V1nを、計測アンプOpn122を用いて測定し、抵抗R1nおよび抵抗R2nの既知の抵抗値を利用して算出する。
すなわち、本実施形態では、正極側の測定系と負極側の測定系とで同時に測定することができるようになっている。
図2は、制御部110の絶縁抵抗算出手順の一例を説明するフローチャートである。初期状態では、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオフ状態とする。このとき、YコンデンサCYp、YコンデンサCYnは、バッテリVbの電圧を、正極側絶縁抵抗RGpと負極側絶縁抵抗RGnとで分圧した値で充電される。
まず、スイッチS0p、S0nをオンにする(S101)。スイッチS1p、スイッチS1nはオフのままとする。この測定回路は、正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnとも高抵抗状態である。
測定回路を切換えてから所定時間経過後に正極側計測抵抗RMpに生じる電圧Vp(1H)、負極側計測抵抗RMnに生じる電圧Vn(1H)を測定する(S102)。
次に、スイッチS0p、S0nをオンのまま、スイッチS1pをオンにする(S103)。スイッチS1nはオフのままとする。この測定回路は、正極側計測抵抗RMpが低抵抗状態、負極側計測抵抗RMnが高抵抗状態である。
測定回路を切換えてから所定時間経過後に正極側計測抵抗RMpに生じる電圧Vp(2L)、負極側計測抵抗RMnに生じる電圧Vn(2H)を測定する(S104)。
次に、スイッチS0p、S0nをオンのまま、スイッチS1pをオフにし、スイッチS1nをオンにする(S105)。この測定回路は、正極側計測抵抗RMpが高抵抗状態、負極側計測抵抗RMnが低抵抗状態である。
測定回路を切換えてから所定時間経過後に正極側計測抵抗RMpに生じる電圧Vp(3H)、負極側計測抵抗RMnに生じる電圧Vn(3L)を測定する(S106)。
そして、制御部110は、得られた電圧Vp(1H)、電圧Vn(1H)、電圧Vp(2L)、電圧Vn(2H)、電圧Vp(3H)、電圧Vn(3L)に基づいて絶縁抵抗を算出する(S107)。ここでは、図3に示すようなロジックにより、正極側絶縁抵抗RGp、負極側絶縁抵抗RGnのうち低下している方の絶縁抵抗を算出する。本実施形態では、正極側絶縁抵抗RGpと負極側絶縁抵抗RGnの両方が地絡している状況は想定しないものとする。
ここで、正極側計測抵抗RMpの高抵抗状態、すなわち、抵抗R1pと抵抗R2pとの直列接続をRpHと表わし、正極側計測抵抗RMpの低抵抗状態、すなわち、抵抗R1pと抵抗R2pの直列回路と抵抗R3pとの並列接続をRpLと表わす。また、負極側計測抵抗RMnの高抵抗状態、すなわち、抵抗R1nと抵抗R2nとの直列接続をRnHと表わし、負極側計測抵抗RMnの低抵抗状態、すなわち、抵抗R1nと抵抗R2nの直列回路と抵抗R3nとの並列接続をRnLと表わす。
上述のように、正極側絶縁抵抗RGpで地絡が発生してないとき、RGp>>RpLが成立し、負極側絶縁抵抗RGnで地絡が発生してないとき、RGn>>RnLが成立している。
正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnとも高抵抗状態で測定して得られたVp(1H)、Vn(1H)に基づいて、Vp(1H)<Vn(1H)が成り立つかどうかを判定する(S201)。
ここで、Vp(1H)<Vn(1H)が成り立つ場合は、正極側絶縁抵抗RGpが負極側絶縁抵抗RGnよりも低いと判断でき、Vp(1H)<Vn(1H)が成り立たない場合は、負極側絶縁抵抗RGnが正極側絶縁抵抗RGp以下であると判断できる。
Vp(1H)<Vn(1H)が成り立つ場合(S201:Yes)、正極側計測抵抗RMpが高抵抗状態RpH、負極側計測抵抗RMnが低抵抗状態RnLの測定回路を考える。この測定回路において、高い方の負極側絶縁抵抗RGnは地絡していないため、負極側絶縁抵抗RGnと負極側低抵抗状態RnLとの合成抵抗(RGn//RnL)は、RnLと近似することができる(S202)。
このため、この測定回路で得られたVp(3H)、Vn(3L)について、
Vp(3H):Vn(3L)=RpH//RGp:RnL
が成立する(S203)。RpH、RnLの値は既知であるため、RGpを算出することができる(S204)。
一方、Vp(1H)<Vn(1H)が成り立たない場合(S201:No)、正極側計測抵抗RMpが低抵抗状態RpL、負極側計測抵抗RMnが高抵抗状態RnHの測定回路を考える。この測定回路において、高い方の正極側絶縁抵抗RGpは地絡していないため、正極側絶縁抵抗RGpと正極側低抵抗状態RpLとの合成抵抗(RGp//RpL)は、RpLと近似することができる(S205)。
このため、この測定回路で得られたVp(2L)、Vn(2H)について、
Vp(2L):Vn(2H)=RpL:RnH//RGn
が成立する(S206)。RpL、RnHの値は既知であるため、RGnを算出することができる(S207)。
以上のロジックにより絶縁抵抗を算出すると、制御部110は、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオフ状態とする(図2:S108)。そして、所定の時間経過後に、S101以降を繰り返す。
ところで、図1に示すYコンデンサCYp、YコンデンサCYnとして、大容量のコンデンサが接続されると、測定回路の切換えに際し、絶縁抵抗、計測抵抗で定まる電圧バランスに収束するまでに時間を要する場合がある。
この収束に時間を要する問題は、Yコンデンサの容量と絶縁抵抗および計測抵抗で定まる時定数で定まるため、地絡が発生していない絶縁抵抗のみが接続されている状況において顕著となる。
そこで、本実施形態では、図4のフローチャートに示すように、処理(S106)で正極側高抵抗状態RpH、負極側低抵抗状態RnLの計測を行なった後、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオフ状態とする(S108)前に、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオン状態とする期間を挿入している(T01)。
スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオン状態では、正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnとも低抵抗状態となるため、絶縁抵抗と計測抵抗との合成抵抗値が最も小さくなり、時定数が小さくなる。このため、YコンデンサCYp、YコンデンサCYnは、処理(S106)の測定で偏った電圧バランスになっていたとしても、正負がほぼ等しい電圧に迅速に充放電される。
そして、その後、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオフ状態としたときに(S108)、絶縁抵抗で地絡が発生しておらず時定数が大きい場合(すなわち、正負がほぼ等しい電圧バランス)であっても、電圧収束までの時間を短くすることができ、次サイクルの測定を速やかに開始することができる。
なお、正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnとも低抵抗状態として、短い時定数でYコンデンサCYp、YコンデンサCYnを充放電する期間は、正極側高抵抗状態RpH、負極側低抵抗状態RnLの計測を行なった後に限られず、他の測定回路での測定後に挿入してもよい。
例えば、図5のフローチャートに示すように、処理(S102)で正極側高抵抗状態RpH、負極側高抵抗状態RnHのVp(1H)、Vn(1H)計測を行なった後に、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオン状態とする期間を挿入してもよい(T0a)。
また、処理(S104)で正極側低抵抗状態RpL、負極側高抵抗状態RnHのVp(2L)、Vn(2H)計測を行なった後に、スイッチS0p、スイッチS0n、スイッチS1p、スイッチS1nともオン状態とする期間を挿入してもよい(T0b)。
ところで、図3に示した絶縁抵抗の算出では、既知のRpH、RpL、RnH、RnLの値を用いている。このため、RpH、RpL、RnH、RnLを構成する抵抗R1p、抵抗R2p、抵抗R3p、抵抗R1n、抵抗R2n、抵抗R3nの値が、経年劣化、接触不良、断線、短絡等で変化すると、算出される絶縁抵抗の精度が低下してしまう。
そこで、図6のフローチャートに示すように、絶縁抵抗の算出プロセス(S101~S108)に先立ち、計測抵抗の自己診断プロセス(U01~U06)を行なうようにしてもよい。自己診断では、制御部110が計測抵抗である抵抗R1p、抵抗R2p、抵抗R3p、抵抗R1n、抵抗R2n、抵抗R3nの値が正常であるかどうかを判定する。また、スイッチS1p、S1nが正常に動作しているかどうかも判定することができる。なお、正常時において、抵抗R1p=抵抗R1n、抵抗R2p=抵抗R2n、抵抗R3p=抵抗R3nであるとする。
自己診断プロセスでは、スイッチS0p、S0nをオン、スイッチS1p、スイッチS1nをオフにして、正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnとも高抵抗状態とする(U01)。
そして、正極側の抵抗R1pに生じる電圧V1p(H)、負極側の抵抗R1nに生じる電圧V1n(H)を測定する(U02)。
次に、スイッチS0p、S0nをオンのまま、スイッチS1p、スイッチS1nをオンにして、正極側計測抵抗RMp、負極側計測抵抗RMnとも低抵抗状態とする(U03)。
そして、正極側の抵抗R1pに生じる電圧V1p(L)、負極側の抵抗R1nに生じる電圧V1n(L)を測定する(U04)。
自己診断プロセス中において絶縁抵抗は変化しないとみなせるため、抵抗R1p、抵抗R2p、抵抗R3p、抵抗R1n、抵抗R2n、抵抗R3nが正常であれば、対応する正負の抵抗値が同一であるため、V1p(H)+V1n(H)は、V1p(L)+V1n(L)とほぼ等しくなる。
そこで、V1p(H)+V1n(H)≒V1p(L)+V1n(L)が成り立つかどうかを判定し(U05)、V1p(H)+V1n(H)≒V1p(L)+V1n(L)が成り立てば(U05:Yes)、計測抵抗が正常であるとして絶縁抵抗測定のプロセスに進む(S101~)。
一方、V1p(H)+V1n(H)≒V1p(L)+V1n(L)が成り立たなければ(U05:No)、計測抵抗が異常であると判定し(U01)、測定を中断する。なお、自己診断プロセスにおいては、スイッチS1p、S1nの固着不良も検出することができる。
なお、図1に示した回路では、計測アンプOpn122の動作電源として負電源を用いる必要があり、コスト上昇を招くことになる。そこで、図7に示すように、正極側と負極側とを分離し、負極側の測定系に対して、独立した電源Vrefを用いて、電圧レベルを正側にシフトさせるようにしてもよい。これにより、計測アンプOpn122の動作電源として正電源を用いることができ、コスト上昇を抑えることができるようになる。
100 絶縁抵抗検出回路
110 制御部
121 計測アンプOpp
122 計測アンプOpn
CYn Yコンデンサ
CYp Yコンデンサ
R1n 抵抗
R1p 抵抗
R2n 抵抗
R2p 抵抗
R3n 抵抗
R3p 抵抗
RMn 負極側計測抵抗
RMp 正極側計測抵抗
S0n スイッチ
S0p スイッチ
S1n スイッチ
S1p スイッチ
Vb バッテリ
Vref 電源

Claims (3)

  1. 非接地のバッテリと接続し、前記バッテリが設けられた系の絶縁抵抗を推算する絶縁抵抗検出回路であって、
    第1極側の絶縁抵抗に並列に接続される、高抵抗状態/低抵抗状態を切換え可能な第1極側計測抵抗と、
    第2極側の絶縁抵抗に並列に接続される、高抵抗状態/低抵抗状態を切換え可能な第2極側計測抵抗と、
    前記第1極側計測抵抗、前記第2極側計測抵抗とも高抵抗状態の高-高測定回路、前記第1極側計測抵抗が低抵抗状態、前記第2極側計測抵抗が高抵抗状態の低-高測定回路、前記第1極側計測抵抗が高抵抗状態、前記第2極側計測抵抗が低抵抗状態の高-低測定回路のそれぞれの測定回路において、前記第1極側計測抵抗に生じる第1極側電圧と、前記第2極側計測抵抗に生じる第2極側電圧とを測定し、前記絶縁抵抗を推算する制御部と、を備え、
    前記第1極側計測抵抗は、高抵抗状態、低抵抗状態とも導通状態となる、第1極側電圧測定抵抗を含んだ複数個の抵抗が直列に接続された回路を有し、
    前記第2極側計測抵抗は、高抵抗状態、低抵抗状態とも導通状態となる、第2極側電圧測定抵抗を含んだ複数個の抵抗が直列に接続された回路を有し、
    前記制御部は、前記高-高測定回路において、前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧および前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧と、前記第1極側計測抵抗、前記第2極側計測抵抗とも低抵抗状態の低-低測定回路において、前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧および前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧とに基づいて、前記第1極側計測抵抗および前記第2極側計測抵抗の診断を行なうことを特徴とする絶縁抵抗検出回路。
  2. 正常時において、前記第1極側計測抵抗と前記第2極側計測抵抗は、高抵抗状態、低抵抗状態とも同じ値であり、前記第1極側電圧測定抵抗と前記第2極側電圧測定抵抗は同じ値であり、
    前記制御部は、前記高-高測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和と、前記低-低測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和とが等しい場合に、前記第1極側計測抵抗および前記第2極側計測抵抗が正常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の絶縁抵抗検出回路。
  3. 前記制御部は、前記高-高測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和と、前記低-低測定回路における前記第1極側電圧測定抵抗に生じる電圧と前記第2極側電圧測定抵抗に生じる電圧との和とが等しくない場合に、前記第1極側計測抵抗および前記第2極側計測抵抗が異常であると判定し、前記絶縁抵抗の推算を行なわないことを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁抵抗検出回路。
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