JP7285446B2 - 電動工具用の電池パック、電動工具 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に電動工具用の電池パック、電動工具に関し、より詳細には、電動工具本体に対して着脱可能である電動工具用の電池パック及び電動工具に関する。
特許文献1には、複数の電池セルが収容された電池パックが記載されている。この電池パックでは、内部の二次電池セルをケースに収容して完全封止する構造を採用して防水防塵性能の向上を図っている。またケースに弁を設けて、ケース内部で発生したガスをケース外に排出している。
特開2016-143507号公報
特許文献1に記載されている電池パックにおいて、発生したガスをケース外に逃がすことはできるが、ガスの発生自体を低減することができれば、より好ましい。ガスの発生を低減するためには、電池パックの温度が局所的に上がりにくくすることが好ましい。
本開示は、上記事由に鑑みてなされており、温度が局所的に上がりにくい電動工具用の電池パック及び電動工具を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電動工具用の電池パックは、電動工具本体に対して着脱可能であり、前記電動工具本体への装着により前記電動工具本体側に電力供給を行う。前記電池パックの外殻ケース内に、複数の電池セルが収容されている。前記複数の電池セルのうち、第1の電池セルと、前記第1の電池セルと中心が同一平面に並ぶ隣接電池セル以外の電池セルとを、熱的に結合する熱伝導部材を備える。
本開示の一態様に係る電動工具は、上記電動工具用の電池パックと、電動工具本体と、を備える。
本開示によれば、電池パックの温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
図1は、本開示に係る電動工具の一実施形態を示す側面図である。 図2は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す斜視図である。 図3は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図4は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図5は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図6は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図7は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図8は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図9は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解平面図である。 図10は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す分解斜視図である。 図11は、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す断面図である。 図12Aは、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態を示す断面図である。図12Bは、本開示に係る電動工具用の電池パックの比較例を示す断面図である。 図13Aは、本開示に係る電動工具用の電池パックの一実施形態の温度上昇を示すシミュレーションの図である。図13Bは、本開示に係る電動工具用の電池パックの比較例の温度上昇を示すシミュレーションの図である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る電動工具100の側面図である。本実施形態に係る電動工具100は、電動工具用の電池パック1と、電動工具本体2と、を備える。すなわち、電池パック1及び電動工具本体2は、本実施形態に係る電動工具100の構成要素である。電動工具本体2の外装を構成するハウジング104は、本体部101と、グリップ部102と、ベース部103とを有している。本体部101は前後方向に延びる筒状に形成されている。グリップ部102は、上下方向に延びる筒状に形成されている。グリップ部102は、本体部101の周面のうち下側から上下方向に沿って突出している。ベース部103は、下面が開口した箱状に形成されている。ベース部103は、グリップ部102の下端に形成されている。本体部101の内部には、モータ10及び駆動部20が配置されている。
本実施形態に係る電動工具用の電池パック1は、電動工具本体2に対して着脱可能である。すなわち、電動工具本体2には電池パック1を着けることができ、また電動工具本体2に着けた電池パック1を外すことができる。本実施形態に係る電動工具用の電池パック1は、ベース部103の下面に着脱可能である。電池パック1は、電動工具本体2への装着により電動工具本体2側に電力供給を行う。すなわち、電動工具本体2は、装着された電池パック1から電力の供給を受ける。電池パック1からの電力の供給により、電動工具本体2が備えるモータ10、駆動部20及びこれらの制御回路などが駆動される。
本実施形態では、電池パック1の外殻ケース3内に、複数の電池セル4が収容されている。すなわち、外殻ケース3は複数の電池セル4を内部に備えている。図2に示すように、電池パック1の上面は電動工具本体2と接合される接合部7として形成されている。接合部7は電動工具本体2のベース部103の下面と引っ掛かる。これにより、電池パック1は電動工具本体2に装着される。電池パック1の上面には電動工具本体2と電気的に接続される複数の端子部12が設けられている。また電池パック1の上面には通信用のコネクタ13が設けられている。通信用のコネクタ13は電動工具本体2と電気的に接続され、電池パック1の電力の残量などの情報が電動工具本体2に伝達される。
図3に示すように、外殻ケース3は上ケース31と下ケース32とで構成されている。上ケース31は下面が開口する箱状に形成されている。上ケース31の上面には端子部12が露出される切り込み部311が設けられている。また上ケース31の上面にはコネクタ13が露出する孔部312が設けられている。下ケース32は上面が開口する箱状に形成されている。上ケース31及び下ケース32はプラスチック製である。上ケース31と下ケース32の内側には、セル集合体40と、熱伝導部材5とが配置されている。
セル集合体40は、複数の電池セル4と、セルケース6と、電極板70と、緩衝材71と、基板72とを備えている。
図4及び図5に示すように、複数の電池セル4は第1の電池セル41,第2の電池セル42,第3の電池セル43,第4の電池セル44を備えて構成されている。各電池セル41~44は二次電池セルであって、充電を行うことにより繰り返し使用可能である。各電池セル41~44は円筒状に形成されている。各電池セル41~44は同じ大きさ及び形状を有している。
本実施形態に係る電池パック1では、複数の電池セル4を束ねるセルケース6を備える。すなわち、セルケース6により複数の電池セル4が束ねられている。セルケース6はプラスチック製の成形体である。セルケース6は複数の収容部61を有している。各収容部61は円筒状に形成されている。複数の収容部61は先端と後端とが結合部65で結合されて一体に形成されている。各収容部61の内径は各電池セル41~44の外径よりも若干大きく形成されている。したがって、各収容部61の内側には各電池セル41~44がそれぞれ収容可能である。隣り合う収容部61の間には空隙部62が形成されている。空隙部62は各収容部61の長手方向の全長にわたって形成されている。したがって、隣り合う収容部61は側面同士は繋がっておらず、隣り合う収容部61の内側の空間が空隙部62を介して繋がっている。
電極板70は導電性のある金属で形成されている。セル集合体40は複数の電極板70を有しており、複数の電池セル4が直列で電気的に接続されるように配置される。図4に示すセル集合体40では、例えば、第1の電池セル41の陽極側端部と第2の電池セル42の陰極側端部が電極板70で電気的に接続されている。また第2の電池セル42の陽極側端部と第3の電池セル43の陰極側端部が電極板70で電気的に接続されている。また第3の電池セル43の陽極側端部と第4の電池セル44の陰極側端部が電極板70で電気的に接続されている。
緩衝材71はセル集合体40に加わる衝撃を緩和するものである。セル集合体40は複数の緩衝材71を有しており、結合部65の外側で、各電池セル41~44の端面の外側及び電極板70の外側に配置されている。複数の緩衝材71は各電池セル41~44の長手方向において一つずつ配置されている。
基板72は電気回路を有しており、また基板72の上面にはコネクタ13が設けられている。基板72はセルケース6の上面に突設された設置部63の上に載置されている。
図5に示すように、セルケース6には複数の電池セル4が収容される。すなわち、各収容部61の内側の空間に各電池セル41~44が一つずつ挿入されて収容される。ここで、セルケース6に収容された各電池セル41~44は、各電池セル41~44の各中心411、421、431、441が同一平面Mに並ぶように配置されている。すなわち、各電池セル41~44の長手方向の中心軸が仮想の同一平面M上に位置するように、各電池セル41~44がセルケース6に収容されている。
本実施形態に係る電池パック1では、同一平面Mにおいて隣接する電池セル41~44間に断熱構造がある。すなわち、隣接する電池セル41と電池セル42、隣接する電池セル42と電池セル43及び隣接する電池セル43と電池セル44の間には断熱構造を有している。この断熱構造は上記空隙部62を有している。すなわち、セルケース6に収容された複数の電池セル4は、隣接する電池セル41~44間に空隙部62が存在するため、空隙部62の空気の断熱作用によりセルケース6よりも熱が伝わりにくい。したがって、隣接する電池セル41と電池セル42は空隙部62により熱が伝わりにくい。同様に、隣接する電池セル42と電池セル43及び隣接する電池セル43と電池セル44はそれぞれ空隙部62により熱が伝わりにくい。
熱伝導部材5はセルケース6よりも熱伝導性のよい材料で形成されており、例えば、アルミニウム製などの金属製である。熱伝導部材5は、複数のブロック51,52に分割されている。すなわち、別体であるブロック51とブロック52を組み合わせて熱伝導部材5が構成されている。ブロック51とブロック52とは同じ部材である。ブロック51とブロック52とが平面視で点対称となるように配置することにより熱伝導部材5が構成されている。
ブロック51は第1支持部511と第3支持部513を有している。第1支持部511は第3支持部513よりも長く形成されている。すなわち、第3支持部513は第1支持部511よりも短く形成されている。第1支持部511の長さは第1の電池セル41の軸方向の長さと同じ寸法である。第3支持部513の長さは第3の電池セル43の軸方向の長さの半分と同じ寸法である。第1支持部511と第3支持部513とは連結部531により連結されている。
ブロック52は第2支持部512と第4支持部514を有している。第4支持部514は第2支持部512よりも長く形成されている。すなわち、第2支持部512は第4支持部514よりも短く形成されている。第4支持部514の長さは第4の電池セル44の軸方向の長さと同じ寸法である。第2支持部512の長さは第2の電池セル42の軸方向の長さの半分と同じ寸法である。第2支持部512と第4支持部514とは連結部532により連結されている。
なお、本開示において「同じ」は厳密な意味ではなく、「ほぼ同じ」場合も含む。
各ブロック51,52はそれぞれ平面視でL字状に形成される。そして、ブロック51とブロック52を組み合わせて熱伝導部材5が構成される。熱伝導部材5では、第1支持部511の長手方向と第4支持部514の長手方向とが平行となっている。また熱伝導部材5では、第1支持部511と第4支持部514との間に第2支持部512と第3支持部513とが位置している。また第1支持部511及び第4支持部514の長手方向において、第2支持部512と第3支持部513とは対向していない。すなわち、第2支持部512と第3支持部513とは、第1支持部511及び第4支持部514の長手方向と直交する方向でずれている。
熱伝導部材5において、複数のブロック51,52間に断熱構造がある。すなわち、熱伝導部材5はブロック51,52間に熱が伝わりにくい構造を有している。例えば、断熱構造は、ブロック51,52を接触しないように配置して形成することができる。すなわち、熱伝導部材5を形成するにあたって、ブロック51,52の間に隙間54を設ける。これにより、隙間54の空気の断熱作用により、ブロック51,52間に熱が伝わりにくい。
熱伝導部材5は、各電池セル41~44の外周面に沿った曲面50を有する。すなわち、各ブロック51,52のそれぞれに各電池セル41~44の外周面に沿う曲面50が形成されている。曲面50は、第1支持部511、第2支持部512、第3支持部513及び第4支持部514の各上面に形成されている。すなわち、曲面50は下方に向かって凹曲している。また第1支持部511、第2支持部512、第3支持部513及び第4支持部514のそれぞれを端面から見た場合に、曲面50は半円弧状に形成されている。
図6に示すように、セル集合体40及び熱伝導部材5は下ケース32内に上面開口321から配置される。熱伝導部材5は下ケース32の底面322に載置される。この場合、まず、図7に示すように、一方のブロック52を底面322に載置し、この後、図8に示すように、もう一方のブロック51を底面322に載置する。これにより、図9に示すように、下ケース32内で熱伝導部材5が形成される。この後、図10に示すように、下ケース32内において、熱伝導部材5の上にセル集合体40を載置する。そして、図3に示すような上ケース31をセル集合体40に上から被せた後、上ケース31と下ケース32とを引っ掛かるなどの手段で結合することにより、電池パック1が形成される。このとき、上ケース31の孔部312からコネクタ13が露出される。また熱伝導部材5は、セルケース6の外に配置される。すなわち、セルケース6の下方に熱伝導部材5が配置される。これにより、外殻ケース3の底面側に熱伝導部材5が配置される。
図11には、電池パック1の断面図を示す。熱伝導部材5は、曲面50で各電池セル41~44と熱的に結合される。すなわち、各電池セル41~44がセルケース6を介して熱伝導部材5と熱的に結合される。ここで、熱伝導部材5のブロック51、52のうち、ブロック51は第1の電池セル41と第3の電池セル43とに熱的に結合される。ブロック52は第2の電池セル42と第4の電池セル44とに熱的に結合される。すなわち、第1の電池セル41及び第3の電池セル43と、第2の電池セル42及び第4の電池セル44とはそれぞれ別々のブロック51とブロック52に熱的に結合される。
このように、本実施形態に係る電池パック1は、複数の電池セル4のうち、第1の電池セル41と、第1の電池セル41と中心411が同一平面Mに並ぶ隣接電池セル42以外の電池セル4とを、熱的に結合する熱伝導部材5を備える。なお、上記では、隣接電池セル42は第2の電池セル42であり、隣接電池セル42以外の電池セル4は第3の電池セル43である。すなわち、第1の電池セル41は第1支持部511の上方に配置される。また第3の電池セル43は第3支持部513の上方に配置される。そして、第1支持部511と第3支持部513とは連結部531で接続されている。一方、第2の電池セル42は第2支持部512の上方に配置される。また第4の電池セル44は第4支持部514の上方に配置される。そして、第2支持部512と第4支持部514とは連結部532で接続されている。
したがって、同一平面に並ぶ第1~4の電池セル41~44のうち、第1の電池セル41は、これと隣接する第2の電池セル42とは熱伝導部材5では熱的に結合されていない。第2の電池セル42は、これと隣接する第1の電池セル41と第3の電池セル43とは熱伝導部材5では熱的に結合されていない。第3の電池セル43は、これと隣接する第2の電池セル42と第4の電池セル44とは熱伝導部材5では熱的に結合されていない。第4の電池セル44は、これと隣接する第3の電池セル43とは熱伝導部材5では熱的に結合されていない。
つまり、複数の電池セル4は、一平面に沿って配置されており、熱伝導部材5は、複数の電池セル4を1つ置きに熱的に結合する。言い換えれば、複数の電池セル4は、下ケース32の底面322に沿って配置されている。また、熱伝導部材5は、第2の電池セル42を一つ置いて(飛ばして)配置された第1の電池セル41と第3の電池セル43とを熱的に結合している。熱伝導部材5は、第3の電池セル43を一つ置いて(飛ばして)配置された第2の電池セル42と第4の電池セル44とを熱的に結合している。また第2の電池セル42と連結部531との間には隙間が生じており、また第3の電池セル43と連結部532との間にも隙間が生じている。
このように本実施形態に係る電池パック1では、隣接する電池セル4以外の電池セル4に熱を伝えることで隣接する電池セル4の温度上昇を抑えている。すなわち、例えば、第1の電池セル41は、これに隣接する第2の電池セル42以外の第3の電池セル43に熱を伝えることで第2の電池セル42の温度上昇を抑えている。同様に、第2の電池セル42は、これに隣接する第1及び第3の電池セル41,43以外の第4の電池セル44に熱を伝えることで第1及び第3の電池セル41,43の温度上昇を抑えている。具体的には、セルケース6よりも熱伝導率が高い材料よりなる熱伝導部材5を、離間した電池セル4の間又は離間した電池セル4に対応するセルケース6の部位の間に配置している。これにより、1本の電池セル4の熱暴走が、隣接する他の電池セル4の温度を上昇させることが少なくなる。したがって、1つの電池セル4が熱暴走し、それに隣接する他の電池セル4に隣接する電池セルも同様に熱暴走するという波及効果が少なくなる。すなわち、電池セル4が熱暴走したときに、それと離間した電池セル4に熱を逃がすことで、隣接する電池セル4に熱が集中して流れることを少なくすることができる。よって、電池パック1に局所的に熱が溜まりにくくなり、熱暴走している電池セル4以外の電池セル4が熱暴走する不具合を低減できる。したがって、電池パック1の温度上昇によるガスの発生自体を低減することができる。
図12Aに示すように、本実施形態に係る電池パック1では、隣接する第1の電池セル41と第2の電池セル42との間に空隙部62が設けられている。同様に、隣接する第2の電池セル42と第3の電池セル43との間、及び隣接する第3の電池セル43と第4の電池セル44との間にも空隙部62が形成されている。したがって、空隙部62の空気の断熱作用により、隣接する電池セル4の間の熱伝導が低減される。図12Bでは、空隙部62に相当する構成が存在していない。したがって、隣接する電池セル4の間の熱伝導が高くなる。例えば、図13Aに示すように、第1の電池セル41で生じた熱は、ブロック51により第3の電池セル43には伝わりやすいが、第2の電池セル42には空隙部62により伝わりにくい。図13Bでは、空隙部62が形成されていないため、第1の電池セル41で生じた熱は、第2の電池セル42に伝わりやすい。なお、図13A及び図13Bにおいて、ドットの密度が濃い部分ほど温度が高いことを示す。
また熱伝導部材5は、複数の電池セル4を挟んで、電動工具本体2との接合部7とは反対側に配置されている。すなわち、熱伝導部材5は、複数の電池セル4の上方ではなく、下方に配置されている。つまり、熱伝導部材5は、外殻ケース3の下ケース32よりも上ケース31に近い方に配置されている。電池パック1の天面側(上面側)には外殻ケース3の内部に隙間が少ない。これは基板72やコネクタ13などが配置されているからである。そこで、本実施形態に係る電池パック1では、底面側に熱伝導部材5を配置するような構造となっている。これにより、複数の電池セル4の温度ができるだけ均一化される構成を、限られた外殻ケース3内の底面側の空間でできるだけ安価に構成することができる。
また、電動工具本体2との接合部7から離れた位置(外殻ケース3の底面側)に熱伝導部材5を配置することで、熱伝導部材5からの熱が電動工具本体2との接合部7に伝わりにくくしている。よって、電動工具本体2の通常駆動状態で、電池パック1からの温度が制御基板(電動工具本体2の下部に設置されている)に伝わるのを低減することができる。また、電池パック1の下部は、電動工具本体2と組み合わさった状態では地面等に接触されることが多いため、外殻ケース3の底面側に熱伝導部材5を配置することで、電池パック1からの熱が外部への放熱されやすい。
(変形例)
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
電動工具100としては、電動レンチ、電動ドライバ及び電動ドリル等のモータ10を備えるものが例示される。
電池パック1は、セルケース6が無く、複数の電池セル4に熱伝導部材5が直接接触していてもよい。また電池パック1は、インサート成形によりセルケース6内に配置されていてもよい。
電池パック1は、複数の電池セル4を3本、5本又はそれ以上備えていてもよい。また電池パック1は、同一平面M上に沿って並ぶ複数の電池セル4が、上下2段に配置されていてもよい。
熱伝導部材5は、各電池セル41~44の全長の半分以上の範囲で各電池セル41~44と熱的に結合される。すなわち、第2支持部512及び第3支持部513の長さを第2の電池セル42及び第3の電池セル43の長さの半分以上にして、第2の電池セル42及び第3の電池セル43と接触する接触面(曲面50)の長さを延ばしてもよい。これにより、第2の電池セル42からの第2支持部512への熱伝導性を向上させることができる。また第3の電池セル43からの第3支持部513への熱伝導性を向上させることができる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、電動工具本体(2)に対して着脱可能であり、電動工具本体(2)への装着により電動工具本体(2)側に電力供給を行う電動工具用の電池パックである。電池パック(1)の外殻ケース(3)内に、複数の電池セル(4)が収容されている。複数の電池セル(4)のうち、第1の電池セル(41)と、第1の電池セル(41)と中心が同一平面に並ぶ隣接電池セル(42)以外の電池セル(4)とを、熱的に結合する熱伝導部材(5)を備える。
この態様によれば、隣接する電池セル(4)の温度が上昇しにくく、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
第2の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1の態様において、複数の電池セル(4)は、一平面に沿って配置されている。熱伝導部材(5)は、複数の電池セル(4)を1つ置きに熱的に結合する。
この態様によれば、隣接する電池セル(4)の温度が上昇しにくく、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
第3の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1又は2の態様において、熱伝導部材(5)は、複数の電池セル(4)を挟んで、電動工具本体(2)との接合部(7)とは反対側に配置されている。
この態様によれば、接合部(7)の温度が上昇しにくく、接合部(7)の熱溶融などの問題が生じにくい、という利点がある。
第4の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1~3のいずれか1つの態様において、熱伝導部材(5)は、複数のブロック(51,52)に分割されている。複数のブロック(51,52)間に断熱構造がある。
この態様によれば、複数のブロック(51,52)を離して配置しやすくなり、断熱構造を形成しやすい、という利点がある。
第5の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1~4のいずれか1つの態様において、熱伝導部材(5)は、各電池セル(41~44)の外周面に沿った曲面(50)を有する。曲面(50)で各電池セル(41~44)と熱的に結合される。
この態様によれば、熱伝導部材(5)と各電池セル(41~44)との接触面積が平面に比べて大きくなり、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
第6の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1~5のいずれか1つの態様において、熱伝導部材(5)は、各電池セル(41~44)の全長の半分以上の範囲で各電池セル(41~44)と熱的に結合される。
この態様によれば、熱伝導部材(5)と各電池セル(41~44)との接触面積を向上させやすく大きくなり、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
第7の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1~6のいずれか1つの態様において、同一平面において隣接する電池セル(41~44)間に断熱構造がある。
この態様によれば、隣接する電池セル(41~44)間で熱が伝わりにくくなり、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
第8の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第1~7のいずれか1つの態様において、複数の電池セル(4)を束ねるセルケース(6)を更に備える。
この態様によれば、セルケース(6)を通じて電池セル(4)の熱を放出し、隣接する電池セル(4)の温度が上昇しにくくすることができ、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
という利点がある。
第9の態様に係る電動工具用の電池パック(1)は、第8の態様において、熱伝導部材(5)は、セルケース(6)の外に配置される。
この態様によれば、セルケース(6)を通じて電池セル(4)の熱を放出し、温度が上昇しにくくすることができ、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
第10の態様に係る電動工具(100)は、第1~9のいずれか1つの態様の電動工具用の電池パック(1)と、電動工具本体(2)と、を備える。
この態様によれば、隣接する電池セル(4)の温度が上昇しにくく、電池パック(1)の温度が局所的に上がりにくい、という利点がある。
1 電池パック
2 電動工具本体
3 外殻ケース
4 電池セル
41 第1の電池セル
42 第2の電池セル
43 第3の電池セル
44 第4の電池セル
5 熱伝導部材
6 セルケース
7 接合部
50 曲面
51 ブロック
52 ブロック
100 電動工具

Claims (8)

  1. 電動工具本体に対して着脱可能であり、前記電動工具本体への装着により前記電動工具本体側に電力供給を行う電動工具用の電池パックであって、
    前記電池パックの外殻ケース内に、セルケースで束ねられた複数の電池セルが収容されており、
    前記複数の電池セルのうち、第1の電池セルと、前記第1の電池セルと長手方向の中心軸が同一平面に並ぶ隣接電池セル以外の電池セルとを、熱的に結合する熱伝導部材を備え、
    前記熱伝導部材は、前記セルケースの外に配置される、
    電動工具用の電池パック。
  2. 前記複数の電池セルは、一平面に沿って配置されており、
    前記熱伝導部材は、前記複数の電池セルを1つ置きに熱的に結合する、
    請求項1に記載の電動工具用の電池パック。
  3. 前記熱伝導部材は、前記複数の電池セルを挟んで、電動工具本体との接合部とは反対側に配置されている、
    請求項1又は2に記載の電動工具用の電池パック。
  4. 前記熱伝導部材は、複数のブロックに分割されており、
    前記複数のブロック間に断熱構造がある、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電動工具用の電池パック。
  5. 前記熱伝導部材は、前記各電池セルの外周面に沿った曲面を有し、
    前記曲面で前記各電池セルと熱的に結合される、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電動工具用の電池パック。
  6. 前記熱伝導部材は、前記各電池セルの全長の半分以上の範囲で前記各電池セルと熱的に結合される、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の電動工具用の電池パック。
  7. 同一平面において隣接する電池セル間に断熱構造がある、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の電動工具用の電池パック。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の電動工具用の電池パックと、電動工具本体と、を備える、
    電動工具。
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