JP7284023B2 - 骨材判別システム - Google Patents

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Description

本発明は、骨材判別システムに関する。
ダムやビル等の各種構造物の建設に用いるコンクリートは、主に、セメント、水、細骨材、粗骨材および混和材を混練して製造される。
ところで、混練したコンクリートについて、一つの産地のみの骨材を用いた場合に、各種構造物に対応した所期の品質を確保できない場合がある。そのため、細骨材について複数種の材料を混合して使用したり、粗骨材について複数の分級(粒径区分)に属するものを使用することが多い。
一方、コンクリート製造プラントにおいて、複数種の骨材が搬入される際には、誤投入や誤混合が生じないようにベルトコンベア等の慎重な運転管理が求められ、管理負担等が大きいという問題があった。
そこで、管理負担等を軽減すべく、搬入される骨材を判別する骨材判別装置に関する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003-307496号公報
ところで、骨材を判別するための骨材の複数種の特性としては、骨材の粒径、骨材の粒度分布、骨材の岩種などがある。
しかしながら、従来技術に係る骨材判別装置では、骨材の粒度しか判別できず、その他の骨材の粒度分布、骨材の岩種等に基づく判別を行うことは困難であった。
また、骨材の粒径の判別についても、より高精度で判別したいという要望があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、骨材の複数種の特性に基づいて骨材の判別を精度良く行うことのできる骨材判別システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る骨材判別システムは、複数種類の骨材を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影した複数の画像を格納する骨材画像格納手段と、前記複数の画像に基づいて、ディープラーニング用の教師データを生成する教師データ生成手段と、前記教師データに基づいて各種類の骨材の特徴量を算出する骨材の特徴量算出手段と、前記各種類の骨材の特徴量を学習する学習手段と、該学習手段による学習結果と、前記撮影手段で別途撮影された被検体としての骨材の画像に基づいて当該骨材の複数種の特性を判別する特性推論手段とを備え、前記特性推論手段は、前記被検体としての骨材の画像から複数箇所を切り出し、それぞれの箇所における骨材の特性を判別し、閾値以上の箇所の判別結果が同じ場合に、当該判別結果を総合的な判別結果とすることを要旨とする。
これにより、骨材の複数種の特性に基づいて骨材の判別を精度良く行うことができる。
請求項2に係る骨材判別システムは、請求項1に記載の発明について、前記撮影手段は、ステレオタイプのデジタルカメラ、または距離測定機能を有する単眼タイプのデジタルカメラで構成されることを要旨とする。
これにより、骨材画像を安定して取得することができる。
請求項3に係る骨材判別システムは、請求項1または請求項2に記載の発明について、前記特徴量算出手段、前記学習手段および前記特性推論手段は、ディープラーニングによる学習型のAI(Artificial Intelligence:人工知能)エンジンで構成されることを要旨とする。
これにより、骨材の複数種の特性に基づいて骨材の判別を高精度且つ高速に行うことができる。
請求項4に係る骨材判別システムは、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の発明について、前記骨材の複数種の特性は、前記骨材の粒径、前記骨材の岩種、前記骨材の粒度分布の少なくとも1つを含むことを要旨とする。
これにより、骨材の複数種の特性に基づいて骨材の判別を行うことができる。
請求項5に係る骨材判別システムは、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明について、前記撮影手段は、目盛りを有するグレーカードが載置された骨材を撮影することを要旨とする。
これにより、撮影手段から骨材までの距離の調整および明るさの調整を行うことができる。
請求項6に係る骨材判別システムは、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の発明について、前記画像を複数領域に分割する画像分割手段をさらに備え、前記教師データ生成手段は、前記画像分割手段で分割された画像に基づいて前記教師データを作成することを要旨とする。
これにより、より少ない撮影枚数の画像に基づいて、骨材の判別を精度良く行うことができる。
請求項7に係る骨材判別システムは、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の発明について、前記撮影手段は、前記骨材を搬送する搬送路の途中に設けられることを要旨とする。
これにより、各種構造物の建設現場で骨材の判別を精度良く行うことができる。
請求項8に係る骨材判別システムは、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の発明について、前記撮影手段は、前記骨材を搬入する搬送車両の荷台を撮影可能な位置に配設されることを要旨とする。
これにより、各種構造物の建設現場で骨材の判別を精度良く行うことができる。
本発明によれば、骨材の複数種の特性に基づいて骨材の判別を精度良く行うことのできる骨材判別システムを提供することができる。
実施の形態に係る骨材判別システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態に係る骨材判別システムの構成例を示す説明図である。 実施の形態に係る骨材判別システムの要部の構成例を示す説明図である。 実施の形態に係る骨材判別システムの要部の他の構成例を示す説明図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで実行される学習処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態に係る骨材判別システムで実行される骨材判別処理の処理手順を示すフローチャートである。 4種類の骨材を例示する撮像図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒径判別を行う場合の画像切抜きの例を示す撮像図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒径判別を行った場合の判定結果を示す表である。 比較例に係る骨材判別の判定結果を示す表である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒径判別を行う場合の他の画像切抜きの例を示す撮像図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒径判別を行う場合の他の画像例を示す撮像図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒径判別を行った場合の総合判定結果を示す表である。 比較例に係る骨材のふるい分け試験を行った骨材Gx、Sxの粗粒率の算出結果を示す表である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒度分布予測を行った場合の骨材Gyの粗粒率の計算結果を示すヒストグラム(a)および骨材Syの粗粒率の計算結果を示すヒストグラム(b)である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒度分布予測を行う場合の骨材の学習データの例を示す説明図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒度分布予測を行う場合の学習フェーズを示す説明図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで粒度分布予測を行う場合の検証フェーズを示す説明図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで岩種判別を行う場合の学習画像を示す撮像図である。 実施の形態に係る骨材判別システムで岩種判別を行う場合の信頼度を示す表である。 実施の形態に係る骨材判別システムで用いる骨材画像の撮影に用いるスケール付きのグレーカードの構成例を示す正面図である。 図20に示すスケール付きのグレーカードを用いた撮影方法を示す説明図である。
図1~図4を参照して、本発明の実施の形態に係る骨材判別システムS1について説明する。
ここで、図1は、本実施の形態に係る骨材判別システムS1の機能構成を示す機能ブロック図、図2は、骨材判別システムS1の構成例を示す説明図、図3は、骨材判別システムS1の要部の構成例を示す説明図、図4は、骨材判別システムS1の要部の他の構成例を示す説明図である。
(骨材判別システムS1の機能構成)
図1に示すように、本実施の形態に係る骨材判別システムS1は、複数種類の骨材を撮影する撮影手段CAMと、この撮影手段CAMで撮影した複数の画像を格納するハードディスク装置等で構成される骨材画像格納手段201と、複数の画像に基づいて、ディープラーニング用の教師データを生成する教師データ生成手段202と、教師データに基づいて各種類の骨材の特徴量を算出する骨材の特徴量算出手段203と、各種類の骨材の特徴量を学習する学習手段204と、学習手段204による学習結果と、撮影手段CAMで別途撮影された被検体としての骨材の画像に基づいて当該骨材の複数種の特性を推論可能な特性推論手段205と、この特性推論手段205による推論結果を表示する液晶表示装置等で構成される表示手段300とを備えている。
また、撮影手段CAMで撮影された画像を複数領域に分割する画像分割手段206をさらに備え、教師データ生成手段202は、画像分割手段206で分割された画像に基づいて教師データを作成するようにできる。
ここで、撮影手段CAMは、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2、または距離測定機能を有する単眼タイプのデジタルカメラで構成することができる。
なお、デジタルカメラCAM1,CAM2は、カラー画像を撮影可能なカラーデジタルカメラで構成される。
また、特徴量算出手段(粒径判別)の処理の仕方によっては、カラー画像ではなく、モノクロ画像を用いてもよい。この場合には、カラー画像をモノクロ画像に変換して判別するようにしてもよいし、或いは、カラーデジタルカメラに代えて、モノクロのステレオカメラを用いるようにしてもよい。
また、特徴量算出手段203、学習手段204および特性推論手段205は、学習型のAI(Artificial Intelligence:人工知能)エンジン100で構成することができる。
AIエンジン100の全部または一部を構成するコンピュータプログラムコードは、特定のプログラム言語(例えば、Python(登録商標)、Matlab(登録商標)、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、ActionScript(登録商標)、DART(登録商標)、C++、C#、PHP、Ruby、PERL、Scala、Erlang、Candle、および.NET言語からなるグループから選択された動的言語またはスクリプト言語を使用して記述することができる。
また、骨材の複数種の特性は、「骨材の粒径」、「骨材の粒度分布」、「骨材の岩種」の少なくとも1つを含むようにできる。
そして、特性推論手段205は、骨材の粒径判別(細骨材、粗骨材の粒度区分の判別)、骨材の粒度分布予測(粗粒率(F.M.値)の概略判定)および骨材の岩種判別(骨材種別の判別)を行うことができる。なお、具体例については後述する。
(骨材判別システムS1の構成例)
ここで、図2~図4を参照して、骨材判別システムS1の構成例について説明する。
まず、図2および図3は、ダム等の構造物の建設現場600に配置された骨材判別システムS1の構成例を示す。
建設現場600には、外部からダンプトラック550(図4参照)等で搬入される骨材STを貯蔵する骨材貯蔵所501と、骨材STをコンクリートの混練設備610まで搬送するベルトコンベア装置(或いはベルトフィーダ装置等)B1、B2と、骨材貯蔵所501からベルトコンベア装置B1まで骨材STを運搬するブルドーザ500と、AIエンジン100等を構成するコンピュータ装置C1等が配置されている。
なお、ベルトコンベア装置B1の搬送路の末端側には、骨材STを投入するホッパ505が設けられている。
そして、ベルトコンベア装置B1の搬送路の途中の上方には、ステレオタイプのデジタルカメラ(CAM1,CAM2)が配置されている。
これにより、ベルトコンベア装置B1で搬送される骨材STをステレオタイプのデジタルカメラ(CAM1,CAM2)で撮影して画像を取得することができる。
撮影された画像データD1は、無線方式または有線方式で、AIエンジン100等を構成するコンピュータ装置C1に送信される。
一方、図4に示す構成例では、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2は、骨材STを運搬するダンプトラック(搬送車両)550等の荷台を撮影可能な位置に配設されている。
なお、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2に代えて、レーザ式あるいは超音波式等の距離測定機能を有する単眼タイプのデジタルカメラを設けるようにしてもよい。
また、図2、図4では、2台のカメラCAM1、CAM2を設ける場合を示したが、3台以上のカメラを設けるようにしてもよい。
また、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2の撮影範囲P(図4参照)の照度を上げるために照明装置510を設けるようにしてもよい。照明装置510としては、設置する環境や条件に応じて適宜選択できるが、例えば、水銀灯、蛍光灯、白熱電球、ハロゲンランプ又は発光ダイオード等を使用可能である。
また、図4に示すように、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2を制御するマイクロコンピュータ等で構成されるコントローラ(I/Oボックス等)110を設け、AIエンジン100等を構成するコンピュータ装置C1との間で画像データD1や制御信号SG等の送受信を行うようにできる。
(学習処理について)
次に、図5-1のフローチャートを参照して、本実施の形態に係る骨材判別システムS1で実行される学習処理の処理手順について説明する。
この処理が開始されると、まずステップS10で、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2により、骨材STを撮影して画像データD1を取得する。
次いでステップS11では、教師データ生成手段202により画像データD1に基づいて教師データ(教師画像)セットを生成する。なお、この際に、画像分割手段206により、データD1を複数領域に分割し、教師データ生成手段202は、分割された画像に基づいて教師データセットを作成するようにしてもよい。
なお、教師データとは、一般的に、教師ありディープラーニングで用いられる「入力データ」と「正解ラベル」とのペアをいう。即ち、例えば「入力データ」としての画像を多数のパラメータを有するニューラルネットワークに入力することでディープラーニング学習を実施し、推論ラベルと正解ラベルとの差(学習中の重み)を更新して、学習済み重みを求めるような処理により、教師データが生成される。
次に、ステップS12では、特徴量算出手段203により、教師データに基づいて各種類の骨材の特徴量を算出してステップS13に移行する。
ステップS13では、学習手段204により、各種類の骨材の特徴量を学習して処理を終了する。
なお、事前撮影したステレオ画像を上述の教師データとして用いてもよい。
(骨材判別処理について)
次に、図5-2のフローチャートを参照して、本実施の形態に係る骨材判別システムS1で実行される骨材判別処理の処理手順について説明する。
この処理が開始されると、まずステップS20で、ステレオタイプのデジタルカメラCAM1,CAM2により、被検体としての骨材STを撮影して画像データを取得する。
次いで、ステップS21では、学習処理で学習された特徴量に基づいて骨材の判別を行う。
ステップS22では、粒径判別処理を実行し、特性推論手段205により、被検体としての骨材STについての「骨材の粒径」を求めてステップS23に移行する。
ステップS23では、岩種判別処理を実行し、特性推論手段205により、被検体としての骨材STについての「岩種」を求めて、ステップS24に移行する。
ステップS24では、粒度分布予測処理を実行し、特性推論手段205により、被検体としての骨材STについての「骨材の粒度分布」の予測値を求めて処理を終了する。
なお、図5-2のフローチャートにおいて、ステップS21~S24の処理は、同時並行的に実行してもよいし、各処理の順番を入れ替えて実行してもよい。
(粒径判別の検証例)
図6~図12を参照して、本実施の形態に係る骨材判別システムS1における骨材STの粒径判別の検証例について説明する。
ここで、図6は、4種類の骨材を例示する撮像図、図7は、本実施の形態に係る骨材判別システムS1で粒径判別を行う場合の画像切抜きの例を示す撮像図、図8は、粒径判別を行った場合の判定結果を示す表、図9は、比較例に係る骨材判別の判定結果を示す表、図10は、粒径判別を行う場合の他の画像切抜きの例を示す撮像図、図11は、粒径判別を行う場合の他の画像例を示す撮像図、図12は、粒径判別を行った場合の総合判定結果を示す表である。
撮影対象の骨材としては、40~80mmの粗骨材G1、20~40mmの粗骨材G2、5~20mmの粗骨材G3、5mm以下の細骨材Sの4種類を用いた(図6参照)。
検証条件としては、学習用の画像は、荷高さ(撮像距離)の影響によるサイズのばらつきを抑えるため、カメラCAMから骨材STまでの距離が例えば約4メートルで分解能を統一とした(分解能:約0.5mm/pixel)。
また、検証用アプリケーションの仕様により、全ての画像を切り抜き、サイズを例えば約22.4×22.4cm(448×448pixel)に統一した。
撮影方法は、特には限定されないが、例えば図20に示すように、目盛り700を備えた治具としてのグレーカードGCを用いることができる。
そして、図21に示すように、骨材ST上に、グレーカードGCを載置して撮影を行うことにより、カメラから骨材STまでの距離の調整および明るさの調整を行うことができる。
学習用の画像(G1,G2,G3,S)は、ランダムに選出した各250枚、計1000枚を学習対象とした。
また、テスト用の画像(G1,G2,G3,S)は、全20127枚を検証対象とした。
図7に示す例では、ステレオカメラCAM1による画像R1と、ステレオカメラCAM2による画像R2について、切り抜き領域R1a、R2bで切り抜いた画像を用いて、サイズを例えば約22.4×22.4cm(448×448pixel)とした。
そして、骨材種別判定結果は図8の表のようになった。なお、図8において、「OK」は判定成功、「NG」は判定不良を示す。
図8に示すように、全体的な判定率は99.8%という高精度を示している。
なお、比較例(ステレオカメラのみによる骨材判別)として示す図9の骨材種別判定結果では、全体的な判定率は98.6%であった。なお、図9において、「OK」は判定成功、「NG」は判定不良を示す。
したがって、本実施の形態に係る骨材判別システムS1によれば、粒径判別について、従来に比して、1.2%の精度向上を図ることができた。
次に、図10~図12を参照して、画像切り出しの他の例について述べる。
この画像切り出しでは、図10および図11に示すように、1枚の画像からR10~R14の5箇所を切り出し、それぞれディープラーニングによって評価した。
なお、5箇所中の3箇所以上の判別結果が同じ場合には、その判定結果を総合的な判別結果とする。
また、2箇所以下しか揃わなかった場合には、総合的な判別結果は「GRAY」とする。
図12に、上記の画像切り出しを行った場合の総合判別の結果を示す。
図12に示すように、上記の画像切り出しを行った場合には、総合的な判定率が99.906%と非常に高い精度を達成することができた。
このように、一枚の画像について、比較的広い領域で骨材の判別を行う場合の方が、より高い判定率を得られることが分かる。
なお、画像が明るすぎる場合、暗すぎる場合、ブレている場合等をエラーとする分類を追加し、このようなエラーを除去することにより、誤判別を低減するようにしてもよい。
また、図10および図11に示すような1枚の画像から複数枚の画像を切り出す手法は、ディープラーニングによる学習以外に、岩種の判定等にも適用することができる。
(粒度分布予測の検証例)
図13および図14を参照して、本実施の形態に係る骨材判別システムS1における骨材STの粒度分布予測の検証例について説明する。
ここで、図13は、骨材判別システムS1に学習させるために撮影した骨材について、骨材のふるい分け試験(JIS A 1102)を行った5~20mm以下の骨材Gx、5mm以下の骨材Sxのふるいに留まる量を測定し粗粒率の算出結果を示す表、図14(a)は、骨材判別システムS1で粒度分布予測を行った場合の5~20mm以下の骨材Gyの粗粒率の計算結果を示すヒストグラム、図14(b)は、5mm以下の骨材Syの粗粒率の計算結果を示すヒストグラムである。
なお、粗粒率とは、骨材が各ふるいの呼び寸法において、ふるいに留まる量の百分率の和を100で除した値をいい、ここでは、ふるいの呼び寸法80mm、40mm、20mm、10mm、5mm、2.5mm、1.2mm、0.6mm、0.3mm、0.15mmの10種類のふるいに留まる質量分率の和を100で除して、四捨五入によって小数点以下2けたに丸めた値を算出した(JIS A 1102)。
ここで、骨材判別システムS1におけるディープラーニングを適用した累積粒度分布予測では、ふるいの呼び寸法0.15mm以下、0.15~80mm、80mm以上についての「ふるいを通る量(割合)」(図15参照)と骨材画像の対(セット)を骨材の種類ごとに例えば1000セットずつ学習させた(学習フェーズ:図16参照)。
また、検証フェーズでは、骨材として40~80mmの粗骨材G1、20~40mmの粗骨材G2、5~20mmの粗骨材G3、5mm以下の細骨材S画像全20127枚を入力し、骨材判別システムS1におけるディープラーニングにより、図17に示すような「ふるいを通る量(割合)」を出力させ、「ふるいを通る量(割合)」から、「ふるいに留まる量(割合)」を計算(1-ふるいを通る量(割合)=ふるいに留まる量(割合))し、その結果から骨材として40~80mmの粗骨材、20~40mmの粗骨材、5~20mmの粗骨材、5mm以下の細骨材の骨材毎にヒストグラムを作成した。
なお、図15、図16および図17において、便宜上ふるいを通る量と、ふるいに留まる量は、それぞれの質量分率を100で除した割合の値を記載した。また、本検証は、ダム建設現場において撮影した画像を用いて行った。
撮影対象の骨材としては、5~80mmの粗骨材と、5mm以下の細骨材の2種類を用いた(前出の図6参照)。
検証条件としては、学習用の画像は、荷高さ(撮像距離)の影響によるサイズのばらつきを抑えるため、カメラCAMから骨材STまでの距離が例えば約4メートルで分解能を統一とした(分解能:約0.5mm/pixel)。
また、検証用アプリケーションの仕様により、全ての画像を切り抜き、サイズを約22.4×22.4cm(448×448pixel)に統一した。
撮影方法は、特には限定されないが、例えば図20に示すように、目盛り700を備えた治具としてのグレーカードGCを用いることができる。
そして、図21に示すように、骨材ST上に、グレーカードGCを載置して撮影を行うことにより、カメラから骨材STまでの距離の調整および明るさの調整を行うことができる。
各骨材種で学習、評価を行った結果、5~20mm以下の粗骨材を骨材Gyとし、その粗粒率については図14(a)のヒストグラムに示すような結果を、5mm以下の細骨材を骨材Syとし、その粗粒率については図14(b)のヒストグラムに示すような結果をそれぞれ得ることができ、図13の表の骨材Gxの結果と図14(a)の骨材Gyとのヒストグラムの傾向が合致することと、図13の測定表の骨材Sxの結果と図14(b)の骨材Syとのヒストグラムの傾向が合致することが確認できた。
(岩種判別の検証例)
図18および図19を参照して、本実施の形態に係る骨材判別システムS1における骨材STの岩種判別(材料判別)の検証例について説明する。
ここで、図18は、実施の形態に係る骨材判別システムS1で岩種判別を行う場合の学習画像を示す撮像図、図19は、本実施の形態に係る骨材判別システムS1で岩種判別を行う場合の信頼度を示す表である。
撮影対象の骨材としては、図18に示すような5種類の骨材ST1~ST5を用いた。
検証条件としては、学習用の画像は、荷高さ(撮像距離)の影響によるサイズのばらつきを抑えるため、図21に示すように、骨材ST(ST1~ST5)上に、治具としてのグレーカードGCを載置して撮影を行うことにより、カメラから骨材STまでの距離の調整および明るさの調整を行う。
分解能は、例えば約0.3mm/pixelで統一した。
また、検証用アプリケーションの仕様により、全ての画像を切り抜き、サイズを例えば約13.44×13.44cm(448×448pixel)に統一した。
学習用画像は、1クラス60枚(日陰、日向、濡れ 各20枚)の計300枚を学習対象とした。なお、「濡れ」とは、雨等の状況を再現するため、骨材に水を撒いた状態をいう。
また、検証用画像は、全1500枚を検証対象とした。
これにより、図19に示すような結果を得た。
図19を見ると分かるように、OKが1495枚/1500枚、NGが5枚/1500枚であり、判定率は99.667%と高精度であった。
なお、NGとなった5枚については、信頼度が0.9未満であった。また、信頼度が低いものは、「GRAY」とすることで誤判別を低減することが可能である。
以上、本発明の骨材判別システム等を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
S1…骨材判別システム
CAM(CAM1、CAM2)…撮影手段(ステレオタイプのデジタルカメラ等)
100…AI(人工知能)エンジン
201…骨材画像格納手段
202…教師データ生成手段
203…骨材の特徴量算出手段
204…学習手段
205…特性推論手段
206…画像分割手段
300…表示手段

Claims (8)

  1. 複数種類の骨材を撮影する撮影手段と、
    該撮影手段で撮影した複数の画像を格納する骨材画像格納手段と、
    前記複数の画像に基づいて、ディープラーニング用の教師データを生成する教師データ生成手段と、
    前記教師データに基づいて各種類の骨材の特徴量を算出する骨材の特徴量算出手段と、
    前記各種類の骨材の特徴量を学習する学習手段と、
    該学習手段による学習結果と、前記撮影手段で別途撮影された被検体としての骨材の画像に基づいて当該骨材の複数種の特性を判別する特性推論手段とを備え
    前記特性推論手段は、前記被検体としての骨材の画像から複数箇所を切り出し、それぞれの箇所における骨材の特性を判別し、閾値以上の箇所の判別結果が同じ場合に、当該判別結果を総合的な判別結果とすることを特徴とする骨材判別システム。
  2. 前記撮影手段は、ステレオタイプのデジタルカメラ、または距離測定機能を有する単眼タイプのデジタルカメラで構成されることを特徴とする請求項1に記載の骨材判別システム。
  3. 前記特徴量算出手段、前記学習手段および前記特性推論手段は、ディープラーニングによる学習型のAI(Artificial Intelligence:人工知能)エンジンで構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の骨材判別システム。
  4. 前記骨材の複数種の特性は、前記骨材の粒径、前記骨材の岩種、前記骨材の粒度分布の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の骨材判別システム。
  5. 前記撮影手段は、目盛りを有するグレーカードが載置された骨材を撮影することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の骨材判別システム。
  6. 前記画像を複数領域に分割する画像分割手段をさらに備え、
    前記教師データ生成手段は、前記画像分割手段で分割された画像に基づいて前記教師データを作成することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の骨材判別システム。
  7. 前記撮影手段は、前記骨材を搬送する搬送路の途中に設けられることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の骨材判別システム。
  8. 前記撮影手段は、前記骨材を搬入する搬送車両の荷台を撮影可能な位置に配設されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の骨材判別システム。
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