JP7283888B2 - 移動空調装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ドローンを備えた移動空調装置に関する。
従来の定置型の空調装置は、冷却すべき場所が経時的に変化するような場合には不向きである。これに対し、日本では昔から打ち水という習慣があり、適切な場所に水を撒き、撒かれた水が気化するときの気化熱により、その周辺を冷却することが行われてきた。この打ち水の原理を用いて、冷却したい場所の上空に水を噴霧させて、噴霧された水を空中で気化させることにより、その下方の空間を冷却できると考えられる。冷却のためではなく、建物解体時の粉塵の飛散を抑制するためにドローンから水を撒くことが特許文献1に記載されている。
実用新案登録第3208973号公報
しかしながら、特許文献1では、建物解体時の粉塵の飛散を抑制することを目的としていることから、ドローンから撒かれた水が空中で気化することはないため空中での冷却効果はなく、しかも撒かれた水が液体としてそのまま降り注ぐことになるため、ドローンの下方は水浸しになってしまうといった問題点があった。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、冷却場所が液体で濡れることを抑制しながら冷却を行えるとともに冷却場所を変更できる移動空調装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る移動空調装置は、
気流生成部が生成した気流によって飛行する少なくとも1つのドローンを備えた移動空調装置であって、
前記少なくとも1つのドローンは、前記気流の流線方向に対して交差する供給方向で液滴を前記気流中に噴出する液滴供給部を有し、
前記供給方向は、前記液滴を噴出した前記液滴供給部を有する前記ドローンの周方向において異なる2つ以上の方向を含む。
上記(1)の構成によると、ドローンの飛行時に生じる気流中に液体が液滴として供給される際、液滴の供給方向は、気流の流線方向に対して交差する方向であるとともに、液滴を噴出した液滴供給部を有するドローンの周方向において異なる2つ以上の方向であることにより、気流中で液滴が拡散しやすくなるので、空中で液滴が気化しやすくなり、その気化熱により冷却が行われる。このため、ドローンの下方の冷却場所が液体で濡れることを抑制しながら冷却を行えるとともに冷却場所を変更することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記液滴供給部は、前記ドローンの周方向において広がりを有しながら前記液滴が噴出されるように構成されている。
上記(2)の構成によれば、液滴供給部から噴出される液滴はドローンの周方向において広がりを有していることにより、1つの液滴供給部で液滴をドローンの周方向において異なる2つ以上の方向に噴出できる。このため、1つのドローンに1つの液滴供給部を設けることで上記(1)の構成を実現できるので、移動空調装置の重量及びコストを低減することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(1)または(2)の構成において、
前記液滴となる液体を貯留するタンクが前記少なくとも1つのドローンに固定されている。
ドローンにタンクが設けられていない場合、地上のタンクと液滴供給部とをホースで連結しなければならず、冷却場所に人や物が存在する場合にはホースが邪魔になる。しかしながら、上記(3)の構成によると、そのようなホースが不要であるので、冷却場所に人や物が存在しても邪魔をせずに冷却することが可能となる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記タンクが前記気流生成部よりも下方に位置する。
タンクに液体が貯留されていると、その重さによってドローンの飛行姿勢が不安定となるおそれがある。しかしながら、上記(4)の構成によると、液体が貯留された重いタンクを気流生成部の下方に配置することにより、タンクを含めたドローン全体の重心が下方に位置するようになるので、ドローンの飛行姿勢を安定させることができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記液滴供給部は前記タンク内の液体の液面よりも下方に位置する。
液滴供給部がタンク内の液体の液面よりも上方に配置すると、タンク内の液体を液滴供給部に供給するためのポンプが必要となる。しかしながら、上記(4)の構成によると、水頭差によってタンクから液滴供給部に液体を供給することができ、そのようなポンプが不要になるので、移動空調装置の構成を簡素化及び軽量化することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記液滴供給部から供給された前記液滴に向けて前記気流の少なくとも一部が導かれる経路を構成するディフューザ部材が設けられている。
タンクを気流生成部の下方に配置し、液滴供給部をタンクの下方に配置すると、気流生成部と液滴供給部とが離れてしまうので、気流が液滴に到着するまでに拡散してしまい、液滴を適切に拡散することができず、移動空調装置の冷却能力が低下するおそれがある。しかしながら、上記(6)の構成によると、ディフューザ部材によって構成された経路を介して気流の少なくとも一部を、液滴供給部から供給された液滴に向けて適切に導くことができるので、気流生成部と液滴供給部とが離れた構成でも冷却能力の低下を抑えることができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(3)~(6)のいずれかの構成において、
前記タンクには、該タンク内の前記液体のスロッシングを抑制するスロッシング抑制部材が設けられている。
上記(6)の構成によると、ドローンの飛行中にタンク内の液体のスロッシングを抑制して、ドローンの飛行姿勢を安定させることができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記スロッシング抑制部材は、前記タンクの内周面に沿って延びるリブである。
上記(8)の構成によると、タンクの内周面に沿って延びるリブは、液体のスロッシングを抑制できるとともにタンクの強度を向上することができる。リブによってタンクの強度を向上できれば、タンクの壁厚を薄くしてタンクを軽量化できるので、ドローンの消費電力を抑制することもできる。
(9)いくつかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記スロッシング抑制部材は、前記液体の液面上に浮かぶように設けられた蓋部材である。
上記(9)の構成によると、蓋部材をタンク内の液体の液面上に浮かべることでスロッシング抑制部材を構成できるので、上記(8)のようにタンクの内周面にリブを形成する場合と比べて、スロッシング抑制部材の構成が簡単になる。
(10)いくつかの実施形態では、上記(3)~(9)のいずれかの構成において、
前記気流生成部はプロペラであり、
前記移動空調装置は、
前記タンク内の前記液体の量を検出する液体量検出部材と、
水平方向に対する前記プロペラの角度を制御するプロペラ角度制御部材と
を備え、
前記液体の量が減少するに伴い、前記プロペラ角度制御部材は前記角度を増加させる。
タンク内の液体の量が減少して重量が減少するに伴い、ドローンの飛行状態を安定させるためには、プロペラの回転数の調整が必要である。しかし、プロペラの回転数の調整を行うと、下降気流が変動し、冷却能力が変動する。これに対し、上記(10)の構成によると、プロペラの回転数の調整ではなく、水平方向に対するプロペラの角度を調整することでドローンの飛行状態を安定させるので、下降気流の変動を抑制し冷却能力の変動を抑制することができる。
(11)いくつかの実施形態では、上記(3)~(10)のいずれかの構成において、
前記タンク内の前記液体の量を検出する液体量検出部材と、
前記ドローンの飛行位置を制御するコントローラと
を備え、
前記コントローラは、前記液体量検出部材による検出値に基づいて、前記タンクに液体を供給するための給液ステーションに前記ドローンを移動させる。
上記(11)の構成によると、タンク内の液体の量が少なくなったら自動的に給液ステーションにドローンを移動させて液体を補充するので、長時間の冷却を行うことができる。
(12)いくつかの実施形態では、上記(3)~(11)のいずれかの構成において、
前記タンク内の前記液体を加圧する加圧部材を備える。
上記(12)の構成によると、加圧された液体が液滴供給部から噴出されることにより、微細化された液滴が液滴供給部から噴出されるので、空中での液滴の気化を促進することができる。
(13)いくつかの実施形態では、上記(1)~(11)のいずれかの構成において、
前記液滴供給部に加圧ガスを供給する加圧ガス供給部材を備える。
上記(13)の構成によると、加圧ガスの気流の剪断によって液滴を微細化して噴出するので、空中での液滴の気化を促進することができる。
(14)いくつかの実施形態では、上記(1)~(13)のいずれかの構成において、
前記液滴供給部は、前記液滴を水平方向又は水平方向よりも鉛直下向きに供給するように構成されている。
気流生成部がプロペラの場合、液滴を水平方向よりも鉛直上向きに供給すると、液滴が上昇してプロペラに衝突し、プロペラのエロージョンの原因となり得る。しかしながら、上記(14)の構成によると、液滴は水平方向又は水平方向よりも鉛直下向きに供給されることにより、液滴とプロペラとの衝突を抑制してプロペラのエロージョンを抑制することができる。また、液滴を水平方向よりも鉛直下向きに供給すると、ドローンを上方へと押し上げる推力が得られるので、ドローンの消費電力を改善することができる。
(15)いくつかの実施形態では、上記(1)~(14)のいずれかの構成において、
前記ドローンの下方の温度を検出する温度検出部材と、
前記ドローンの飛行位置を制御するコントローラと
を備え、
前記コントローラは、前記温度検出部材による検出値に基づいて、前記ドローンの飛行位置を制御する。
上記(15)の構成によると、冷却の必要な場所に自動的にドローンを移動させて冷却するので、適切な冷却が可能になる。
(16)いくつかの実施形態では、上記(1)~(15)のいずれかの構成において、
複数のドローンを備え、該複数のドローンは、一体となって飛行できるように連結されている。
気流生成部がプロペラの場合、ドローンの浮力を大きくするためには、プロペラのサイズを大きくすることと、プロペラのサイズを変えないで個数を増やすことが考えられる。上記(16)の構成によると、後者の方法でドローンの浮力を大きくしているが、前者よりも後者の方が液滴の拡散能力を向上することができる。このため、液滴の拡散範囲が広がり、冷却能力を向上することができる。
(17)いくつかの実施形態では、上記(16)の構成において、
前記複数のドローンは、
前記液滴となる液体を貯留するタンクを有する1つのタンクドローンと、
前記液滴供給部を有する少なくとも1つの液滴供給ドローンと
を含み、
前記タンクと前記少なくとも1つの液滴供給ドローンに設けられた前記液滴供給部とが可撓性のホースで連結されている。
上記(17)の構成によると、タンク内の液体の液面と液滴供給部との距離を制御することにより、液滴供給部に対する液体の位置エネルギーによって、液滴供給部から噴出される液体を微細化するために必要な圧力をポンプや圧縮機を搭載することなく得ることができる。これにより、移動空調装置のコスト及び重量の増加を抑制することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、ドローンが飛行するための気流中に液体が液滴として供給される際、液滴の供給方向は、気流の流線方向に対して交差する方向であるとともに、液滴を噴出した液滴供給部を有するドローンの周方向において異なる2つ以上の方向であることにより、気流中で液滴が拡散しやすくなるので、空中で液滴が気化しやすくなり、その気化熱により冷却が行われる。このため、ドローンの下方の冷却場所が液体で濡れることを抑制しながら冷却を行えるとともに冷却場所を変更することができる。
本開示の実施形態1に係る移動空調装置の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態1に係る移動空調装置の別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態1に係る移動空調装置のさらに別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態2に係る移動空調装置の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態2に係る移動空調装置の別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態2に係る移動空調装置のさらに別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態3に係る移動空調装置のタンクの一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態3に係る移動空調装置のタンクの別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態4に係る移動空調装置を示す概略構成図である。 本開示の実施形態5に係る移動空調装置のシステムブロック図である。 本開示の実施形態5に係る移動空調装置の動作を説明するための図である。 本開示の実施形態6に係る移動空調装置のシステムブロック図である。 本開示の実施形態7に係る移動空調装置の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態7に係る移動空調装置の一例においてタンクの好ましい位置を説明するための図である。 本開示の実施形態7に係る移動空調装置の別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態7に係る移動空調装置のさらに別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態7に係る移動空調装置のさらに別の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態8に係る移動空調装置の一例を示す概略構成図である。 本開示の実施形態8に係る移動空調装置の別の一例を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(実施形態1)
図1に示されるように、本開示の実施形態1に係る移動空調装置1は、プロペラ5の回転によって飛行するドローン4を備えている。ドローン4は、水を液滴202として噴出する液滴供給部であるノズル7を有している。ノズル7は、ドローン4の高さ方向に対して垂直な方向、すなわち、ドローン4が空中で浮遊した状態で静止しているときには水平方向を向くように設けられている。ノズル7は、一例としてプロペラ5の下方に位置しているが、ドローン4が飛行する際に生じる下降気流200中に液滴202を供給することができれば、プロペラ5の下方に限定するものではない。尚、下降気流200はプロペラ5の回転によって生じるので、プロペラ5は気流生成部を構成する。また、図1では、2つのノズル7が図示されているが、ノズル7の個数に限定はなく、1つでも3つ以上でもよい。ただし、2つ以上のノズル7が互いにドローン4の周方向において異なる向きを向くように設けられていれば、ドローン4の周方向において異なる2つ以上の供給方向に液滴202を供給できるようになる。
ノズル7に供給される水の貯留場所は特に限定するものではなく、例えば、地上に配置されたタンク内に水を貯留し、当該タンクとノズル7とをホースを介して連通して、当該タンク内の水をポンプ等でノズル7に供給することもできる。しかし、この構成では、地上のタンクとノズル7とをホースで連結しなければならず、飛行中のドローン4の下方に人や物が存在する場合にはホースが邪魔になる場合がある。
そこで、図2に示されるように、水53を貯留するタンク50をプロペラ5よりも下方の位置でドローン4に固定してもよい。この場合、ノズル7はタンク50内の水53の水面53aよりも下方に位置することが好ましい。ノズル7をタンク50内の水53の水面53aよりも上方に配置すると、タンク50内の水53をノズル7に供給するためにポンプが必要となる。しかし、図2の構成によると、水頭差によってタンク50からノズル7に水を供給することができ、ポンプが不要になるので、移動空調装置1の構成を簡素化及び軽量化することができる。
また、タンク50はプロペラ5よりも下方の位置でドローン4に固定することに限定するものでもない。タンク50の全体又は一部がプロペラ5よりも上方の位置となるようにタンク50をドローン4に固定してもよい。しかし、タンク50に水53が貯留されていると、その重さによってドローン4の飛行姿勢が不安定となるおそれがあるが、図2の構成によると、水53が貯留された重いタンク50をプロペラ5の下方に配置することにより、タンク50を含めたドローン4全体の重心が下方に位置するようになるので、ドローン4の飛行姿勢を安定させることができる。
次に、本開示の実施形態1に係る移動空調装置1の動作について説明する。
図2に示されるように、プロペラ5の回転によりドローン4が飛行する。空中でのドローンの飛行位置の調整は、図示しないコントローラ等で行うことができる。移動空調装置1によって冷却したい場所の上方にドローン4が移動したら、タンク50内の水53をノズル7から液滴202として噴出する。
既に述べたように、ドローン4が浮上する際にその反力として下降気流200が生じるが、ノズル7から噴出された液滴202は下降気流200中に供給される。液滴202はノズル7から水平方向に噴出されるので、下降気流200とは異なる方向、すなわち、下降気流200に対して交差する供給方向で液滴202が下降気流200中に供給される。また、ドローン4が2つのノズル7を有するとともに2つのノズル7が互いにドローン4の周方向において異なる向きを向くように設けられているので、液滴202は、ドローン4の周方向において異なる2つの供給方向に供給される。液滴202は、このような供給方向で気流中に噴出されるので、下降気流200に同伴されて水平方向に移動しながら下降する際に、下降気流200中で液滴202が拡散しやすくなるので、空中で液滴202が気化しやすくなる。
また、下降気流200中で液滴202を気化しやすくするための条件としては、液滴202の径(液滴径)も考えられる。すなわち、ノズル7から噴出される液滴202の径は、空中で気化可能なほど小さい液滴径である必要がある。しかし、空気中に水を液滴として噴出する場合には、10μm以下の液滴径であれば瞬時に水は気化するものの、航空法によると人や物に対してドローンが30m以上の距離を空けて飛行しなければならないので、このような条件であれば、100μmオーダーの液滴径でも水は十分に気化可能である。すなわち、噴出される液体の種類やドローンの飛行環境に応じて、空中で気化可能なほど小さい液滴径の具体的な範囲は変わり得る。
空中で液滴202が気化すると、その気化熱によって、ドローン4の下方の空間(冷却場所)が冷却される。この実施形態1では上述したように、下降気流200中への液滴202の供給方向によって液滴202が空中で気化しやすくなるので、液体の水が冷却場所に降り注がなくなり、冷却場所が水浸しにはならない。しかもドローン4は、空中を自由に移動可能であるため、冷却場所も自由に変更可能である。
このように、ドローン4の飛行時に生じる下降気流200中に水が液滴202として供給される際、液滴202の供給方向は、下降気流200の流線方向に対して交差する方向であるとともに、液滴202を噴出したノズル7を有するドローン4の周方向において異なる2つの方向であることにより、下降気流200中で液滴202が拡散しやすくなるので、空中で液滴202が気化しやすくなり、その気化熱により冷却が行われる。このため、ドローン4の下方の冷却場所が液体で濡れることを抑制しながら冷却を行えるとともに冷却場所を変更することができる。
図1及び2では、ノズル7は、液滴202が水平方向に噴出されるように水平方向に延びるように構成されているが、この形態に限定するものではない。図3に示されるように、ノズル7は、その上流側から下流側に向かって水平方向よりも鉛直下向きに延びるように構成してもよい。この場合、液滴202は、水平方向よりも鉛直下向きに噴出される。
液滴202を水平方向よりも鉛直上向きに噴出すると、液滴202が上昇してプロペラ5に衝突し、プロペラ5のエロージョンの原因となり得る。しかしながら、液滴202を水平方向又は水平方向よりも鉛直下向きに下降気流200中に供給することにより、液滴202とプロペラ5との衝突を抑制してプロペラ5のエロージョンを抑制することができる。また、液滴202を水平方向よりも鉛直下向きに噴出すると、ドローン4を上方へと押し上げる推力が得られるので、ドローン4の消費電力を改善することもできる。
実施形態1では、ドローン4の周方向において異なる2つ以上の供給方向に液滴202を供給するために、2つ以上のノズル7を互いにドローン4の周方向において異なる向きを向くように設けていたが、この形態に限定するものではない。1つのドローン4に1つのノズル7しか設けられていなくても、ノズル7として、水が円盤状又は扇型状の液膜噴射によって供給されるノズルを使用することにより、ドローン4の周方向において広がりを有しながら水が噴出されるので、ドローン4の周方向において異なる2つ以上の供給方向に液滴202を供給することができる。各ドローン4に1つのノズル7しか設けないことにより、移動空調装置1の重量及びコストを低減することができる。
水を円盤状の液膜噴射で供給できるノズルとしては、水の噴出部分が回転可能なものや、複数の噴出口が周方向に間隔をあけて設けられているもの等を使用できる。水を扇型状の液膜噴射で供給できるノズルとしては、水の噴出口に面するように傾斜面を設けたものを使用することができる。このノズルでは、噴出口から噴出した水が斜面に衝突することにより周方向に広がりながら噴出される。
その他に、気流剪断力を用いて水を微細化して噴出するノズルを使用することもできる。このようなノズルとしては、内部混合型ノズル、外部混合型ノズル、衝突型ノズルが存在する。内部混合型ノズルは、ノズル内部で圧搾空気と水とが混じることで水が微細化して噴出するものであり、一般に微細化性能に優れている。外部混合型ノズルは、二重管構造等を用いて、ノズルから噴出された水がノズルの外部で圧搾空気と混じることで水が微細化するものであり、一般に目詰まりに強い性質がある。衝突型ノズルは、液滴同士をさらに衝突させて水を均質化・微細化するものである。
尚、このような微細化には、0.1MPa以上の圧力が必要となる。水を円盤状又は扇型状に液膜噴射するような一流体ノズルの場合には、0.1MPa以上の圧力を生じさせるためにポンプを移動空調装置1に搭載すればよく、気流剪断力を用いて水を微細化して噴出するような二流体ノズルの場合には、0.1MPa以上の圧力を生じさせるために圧縮機を移動空調装置1に搭載すればよい。
さらに、圧力を使用しないで水を微細化して噴出するノズルも使用することもできる。このようなノズルとしては、強い音波等を利用して水を微細化するノズルや、静電気力により水の表面から多数の液糸を生成させて微細化するノズル等が挙げられる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る移動空調装置について説明する。実施形態2に係る移動空調装置は、実施形態1に対して、下降気流200の少なくとも一部が導かれる経路を構成するディフューザ部材を付加したものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。実施形態2を含む以下のいくつかの実施形態において、実施形態1とは、特に言及しない限り、図1~3それぞれの構成を含むものとする。
図4に示されるように、本開示の実施形態2に係る移動空調装置1は、プロペラ5の下方の位置でドローン4に固定されたタンク50の周囲を取り囲むように、筒状のディフューザ部材70が支持部材80を介してプロペラ5の下方の位置でタンク50に固定されている。タンク50の外周面とディフューザ部材70の内周面との間には、断面が環状の空間が形成されており、この空間は、後述する動作で下降気流200の少なくとも一部が流通する経路72を構成する。その他の構成は実施形態1と同じである。
図4の構成は、図2の構成と同様に、プロペラ5の下方にタンク50が配置され、タンク50の下方にノズル7が配置されている。このような構成では、プロペラ5とノズル7とが離れてしまうので、下降気流200が液滴202に到着するまでに拡散してしまい、液滴202を適切に拡散することができず、移動空調装置1の冷却能力が低下するおそれがある。
しかしながら、本開示の実施形態2に係る移動空調装置1では、ディフューザ部材70によって構成された経路72を介して下降気流200の少なくとも一部を、ノズル7から噴出された液滴202に向けて適切に導くことができるので、プロペラ5とノズル7とが離れた構成でも、移動空調装置1の冷却能力の低下を抑えることができる。
筒状のディフューザ部材70は、下降気流200の少なくとも一部を液滴202に向けて適切に導くことができればどのような形状であってもよい。その一例として、図4では、ディフューザ部材70の上端70aから下端70bに向かってディフューザ部材70の内径が減少して、位置70cにおいて最小の内径となった後、位置70cから下端70bに向かって内径が増加する構成となっている。
この構成によれば、ディフューザ部材70の上端70a側の内径を大きくすることで、できるだけ多くの下降気流200を経路72内に取り込むことができる。また、ディフューザ部材70の下端70bに向かって内径を増加させることで、下降気流200が水平方向にも拡散するようになり、下降気流200に同伴された液滴202を水平方向に拡散させることができるようになるので、冷却範囲を広げることができるようになる。
図4では、筒状のディフューザ部材70が支持部材80を介してプロペラ5の下方の位置でタンク50に固定されているが、この形態に限定するものではない。図5に示されるように、ドローン4全体の周囲も取り囲むようにディフューザ部材70を設けてもよい。この場合、ディフューザ部材70の軸方向の長さが図4の場合よりも長くなるので、プロペラ5よりも上方の位置に、ディフューザ部材70がその径方向に変形することを抑制するために補強部材82を設けてもよい。
図5の構成によれば、プロペラ5がディフューザ部材70の内部に位置しているので、下降気流200の全てが経路72を流通して、ノズル7から噴出された液滴202に到達することができる。これにより、下降気流200による液滴202の拡散能力が図4に比べて大きくなるので、移動空調装置1の冷却能力の低下をさらに抑えることができる。
また、図4及び5の構成のように、ディフューザ部材70の内径が上端70aと下端70bとの間で一定でない構成に限定するものではない。図6に示されるように、ノズル7がタンク50に直接設けられるのではなく、図示しないホース等でタンク50に連通しながら、鉛直下方に向くように支持部材80に設けられている場合、ノズル7から噴出される液滴202は鉛直下方に向かって経路72内を流通するので、ディフューザ部材70は、経路72内の液滴202の流通方向に沿うように、上端70aから下端70bまで一定の内径を有する構成であってもよい。この場合、水平方向における冷却範囲は図4及び5の場合と比べて狭くなるものの、冷却場所での冷却能力は図4及び5の場合と比べて大きくなる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る移動空調装置について説明する。実施形態3に係る移動空調装置は、実施形態1及び2のそれぞれに対して、スロッシング抑制部材を付加したものである。以下では、実施形態1の構成に対してスロッシング抑制部材を付加した構成で実施形態3を説明するが、実施形態2の構成に対してスロッシング抑制部材を付加して実施形態3を構成してもよい。尚、実施形態3において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示されるように、本開示の実施形態3に係る移動空調装置が備えるタンク50には、タンク50の内周面に沿って延びる円環板状のリブ41が設けられている。リブ41の個数は限定しないが、互いに適当な間隔をあけて複数のリブ41を設けてもよい。その他の構成は実施形態1と同じである。
本開示の実施形態3に係る移動空調装置による冷却動作は実施形態1と同じである。このため、図2に示されるように、ドローン4が飛行すると、その揺れによってタンク5内の水53にスロッシングが生じ、そのスロッシングによってさらにドローン4が揺らされることになるので、ドローンの飛行姿勢が不安定になる場合がある。
これに対し、本開示の実施形態3に係る移動空調装置では、図7に示されるように、タンク50には、タンク50の内周面に沿って延びる円環板状のリブ41が設けられているので、水53の水面53aが揺れると、その水面53aの上方に位置するリブ41に水面53aの一部が衝突することにより、その揺れが減衰されて、スロッシングを抑制することができる。このため、タンク50の内周面に沿って延びる円環板状のリブ41は、タンク50内の水53のスロッシングを抑制するスロッシング抑制部材40を構成する。
スロッシング抑制部材40が、タンク50の内周面に沿って延びる円環板状のリブ41である場合、リブ41はタンク50の強度を向上する効果を有する。特に、図4~6の構成のように、支持部材80を介してディフューザ部材70をタンク50に固定する場合には、タンク50が破損しないようにタンク50の壁厚を厚くしてタンク50の強度を確保する必要があり、タンク50の重量の増加につながってしまう。これに対し、リブ41によってタンク50の強度を向上できれば、タンク50の重量の増加を抑制できるので、ドローン4の消費電力を抑制することができる。
尚、図7において、リブ41は完全な円環形状を有するように描かれているが、この形状に限定するものではない、周方向に途切れた形状を有してもよく、その途切れた箇所も1か所ではなく、周方向に2か所以上で途切れた形状を有してもよい。
また、スロッシング抑制部材40はリブ41に限定するものではない。図8に示されるように、タンク50内において水53の水面53a上に浮かぶように設置可能な蓋部材42をスロッシング抑制部材40とすることができる。蓋部材42は、浮き格子や浮き屋根等であってもよい。水面53aが揺れても、蓋部材42に水面53aが衝突することにより、その揺れが減衰されて、スロッシングを抑制することができる。スロッシング抑制部材40が蓋部材42である構成では、蓋部材42をタンク50内の水53の水面53a上に浮かべればよいので、図7のようにタンク50の内周面にリブを形成する場合と比べて、スロッシング抑制部材40の構成が簡単になる。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係る移動空調装置について説明する。実施形態4に係る移動空調装置は、実施形態1~3のそれぞれに対して、ドローン4のプロペラ5の水平方向に対する角度を制御可能にしたものである。以下では、実施形態1の構成に対してプロペラ5の水平方向に対する角度を制御可能にした構成で実施形態4を説明するが、実施形態2及び3それぞれの構成に対してプロペラ5の水平方向に対する角度を制御可能にして実施形態4を構成してもよい。尚、実施形態4において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9(a)に示されるように、本開示の実施形態4に係る移動空調装置1は、タンク50内の水53の水面53aの位置を検出する水面センサー60を備えている。水面53aの位置はタンク50内の水53の量に相当するので、水面センサー60は、タンク50内の水(液体)の量を検出するための液体量検出部材に相当する。
本開示の実施形態4に係る移動空調装置1において、ドローン4は、プロペラ5の水平方向に対する角度(プロペラ5が水平の場合は0°である)を制御するプロペラ角度制御部材61を備えている。水面センサー60とプロペラ角度制御部材61とは互いに電気的に接続されている。その他の構成は実施形態1と同じである。
ドローン4の飛行中、水面センサー60は、タンク50内の水53の水面53aの位置、すなわちタンク50内の水の量を検出する。水面センサー60による検出値はプロペラ角度制御部材61に伝送される。プロペラ角度制御部材61には、水面センサー60による検出値と、プロペラ5の水平方向に対する角度との関係を予め設定しておき、この関係に基づいて、プロペラ角度制御部材61は、水面センサー60による検出値からプロペラ5の水平方向に対する角度を制御する。
ノズル7から液滴202が噴出すると、タンク50内の水量が減少してタンク50の重量が減少する。タンク50の重量が減少するに伴い、ドローン4の飛行状態を安定させるためには、プロペラ5の回転数の調整(この場合は、回転数の低下)が必要である。しかし、プロペラ5の回転数の調整を行うと、下降気流200が変動し、移動空調装置1の冷却能力が変動する。
これに対し、本開示の実施形態4に係る移動空調装置1では、プロペラ5の水平方向に対する角度が制御可能に構成されているので、プロペラ5の回転数の調整ではなく、水平方向に対するプロペラ5の角度を調整することによって鉛直方向の浮力を制御することで、ドローン4の飛行状態を安定させる。具体的には、図9(b)に示されるように、水面センサー60の位置が低下するに従い、水平方向に対するプロペラ5の角度θが増加するように、各プロペラ5を水平方向に対して傾かせる。これにより、タンク50内の水53の量、すなわち移動空調装置1全体の重さに見合った浮力を調整できるので、ドローン4の飛行状態を安定させることができる。
プロペラ5の水平方向に対する角度θの制御により、ドローン4の浮力は調整されるが、プロペラ5の回転数を変えないので、下降気流200の流速の変動はないと考えられる。ただし、水平方向に対するプロペラ5の角度θが増加するに従い、下降気流200の流速の水平方向の成分が増加するので、下降気流200による液滴202の水平方向の拡散能力が増加し、広範囲の冷却が可能になる。
このように、実施形態4に係る移動空調装置1では、タンク50内の水53の量が減少するに従い、プロペラ5の回転数の調整ではなく、水平方向に対するプロペラ5の角度θを調整することでドローン4の飛行状態を安定させるので、下降気流200の変動を抑制し移動空調装置1の冷却能力の変動を抑制することができる。
(実施形態5)
次に、実施形態5に係る移動空調装置について説明する。実施形態5に係る移動空調装置は、実施形態1~4のそれぞれに対して、タンク50への給水を自動制御するようにしたものである。以下では、実施形態1の構成に対してタンク50への給水を自動制御するようにした構成で実施形態5を説明するが、実施形態2~4それぞれの構成に対してタンク50への給水を自動制御するようにして実施形態5を構成してもよい。尚、実施形態5において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示されるように、本開示の実施形態5に係る移動空調装置1において、ドローン4は、プロペラ5を制御する飛行制御部90と、ドローン4の飛行位置を測位するGPS91と、無線機92とを備えている。GPS91と、無線機92と、タンク50内の水53の水面53a(図2参照)の位置を検出する水面センサー60(実施形態4の図9に示されるものと同じ構成)とがそれぞれ、飛行制御部90に電気的に接続されている。飛行制御部90には、水面センサー60による検出値に関する下限閾値が予め設定されている。
本開示の実施形態5に係る移動空調装置1は、ドローン4を遠隔操作するためのコントローラ100をさらに備えている。コントローラ100は、互いに電気的に接続される無線機101及び端末装置102を備えている。ドローン4に搭載される無線機92と、コントローラ100の無線機101とは互いに無線通信可能である。その他の構成は実施形態1と同じである。
ドローン4の飛行中、GPS91によって測位されたドローン4の飛行位置を飛行制御部90に伝送し、無線機92,101間の無線通信を介して、ドローン4の飛行位置を電気的な信号としてコントローラ100に伝送する。また、ドローン4の飛行中、水面センサー60は、タンク50内の水53の水面53a(図2参照)の位置、すなわちタンク50内の水53の量を検出する。水面センサー60による検出値は飛行制御部90に伝送される。飛行制御部90は、水面センサー60による検出値と、予め設定された下限閾値とを比較する。
水面センサー60による検出値が下限閾値以下となったら、飛行制御部90は、無線機92,101間の無線通信を介して、コントローラ100に、水面センサー60による検出値が下限閾値以下となった旨の信号を伝送する。コントローラ100の端末装置102は、GPS91によって測位されたドローン4の飛行位置と、後述する給水ステーション110(図11)の位置(予め設定されている)とに基づいて、ドローン4の給水ステーション110までの飛行経路を算出し、無線機92,101間の無線通信を介して、その飛行経路を飛行制御部90に伝送する。飛行制御部90は、当該飛行経路に従ってドローン4が飛行するようにプロペラ5の動作を制御する。
その結果、図11に示されるように、ドローン4の飛行中において、タンク50内の水53の水面53aの位置が下限閾値以下となったら、ドローン4は、当該飛行経路に従って自動で給水ステーション110まで移動する。給水ステーション110では、タンク50への給水を手動で行ってもよいし、タンク50への給水も自動で行ってもよい。タンク50への給水が終わったら、再びドローン4を飛行させることで、長時間の冷却を行うことができる。
このように、タンク50内の水53の量が少なくなったら自動的に給水ステーション110にドローン4を移動させて水を補充するので、長時間の冷却を行うことができる。
(実施形態6)
次に、実施形態6に係る移動空調装置について説明する。実施形態6に係る移動空調装置は、実施形態1~5のそれぞれに対して、冷却が必要な場所を自動的に検知するようにしたものである。以下では、実施形態1の構成に対して冷却が必要な場所を自動的に検知するようにした構成で実施形態6を説明するが、実施形態2~5それぞれの構成に対して冷却が必要な場所を自動的に検知するようにして実施形態6を構成してもよい。尚、実施形態6において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12に示されるように、ドローン4は、プロペラ5を制御する飛行制御部90と、ドローン4の飛行位置を測位するGPS91と、無線機92とを備えている。GPS91と、無線機92と、ドローン4の下方の温度を検出する温度検出部材である温度センサー93とがそれぞれ、飛行制御部90に電気的に接続されている。
本開示の実施形態6に係る移動空調装置1は、ドローン4を遠隔操作するためのコントローラ100をさらに備えている。コントローラ100は、互いに電気的に接続される無線機101及び端末装置102を備えている。ドローン4に搭載される無線機92と、コントローラ100の無線機101とは互いに無線通信可能である。その他の構成は実施形態1と同じである。
ドローン4の飛行中、GPS91によって測位されたドローン4の飛行位置と、温度センサー93による検出値とを飛行制御部90に伝送し、無線機92,101間の無線通信を介して、ドローン4の飛行位置と、温度センサー93による検出値とを電気的な信号としてコントローラ100に伝送する。コントローラ100の端末装置102は、ドローン4の飛行位置と、温度センサー93による検出値とに基づいて、ドローン4が飛行した領域の温度分布を作成する。
端末装置102は、GPS91によって測位されたドローン4の飛行位置と、温度センサー93による検出値が最も高い場所とに基づいて、温度センサー93による検出値が最も高い場所までの飛行経路を算出し、無線機92,101間の無線通信を介して、その飛行経路を飛行制御部90に伝送する。飛行制御部90は、当該飛行経路に従ってドローン4が飛行するようにプロペラ5の動作を制御する。その結果、ドローン4は、当該飛行経路に従って、温度センサー93による検出値が最も高い場所まで移動して、その場所で移動空調装置1が冷却動作を行う。このように、冷却の必要な場所に自動的にドローン4を移動させて冷却するので、適切な冷却が可能になる。
(実施形態7)
次に、実施形態7に係る移動空調装置について説明する。実施形態7に係る移動空調装置は、実施形態1~6のそれぞれに対して、複数のドローン4を備えるようにしたものである。以下では、実施形態1の構成に対して複数のドローン4を備えるようにした構成で実施形態7を説明するが、実施形態2~6それぞれの構成に対して複数のドローン4を備えるようにして実施形態7を構成してもよい。尚、実施形態7において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13に示されるように、本開示の実施形態7に係る移動空調装置1は、3つのドローン4を備え、各ドローン4が剛体製の接合部材9によって連結され、3つのドローン4が一体となって飛行できるように構成されている。尚、以下では、移動空調装置1が3つのドローン4を備える形態で説明するが、3つに限定するものではなく、移動空調装置1は2つ又は4つ以上のドローンを備えてもよい。
本開示の実施形態7に係る移動空調装置1は、実施形態1と同様に、水53を貯留するタンク50を備えてもよい。タンク50を設ける場合、プロペラ5よりも下方の位置で接合部材9に固定することが好ましい。この構成によれば、水53が貯留された重いタンク50をプロペラ5の下方に配置することにより、タンク50を含めたドローン4全体の重心が下方に位置するようになるので、ドローン4の飛行姿勢を安定させることができる。また、剛体製の接合部材9にタンク50を固定することで、タンク50の重さで変形する箇所が発生してしまうリスクを低減することができる。
ノズル7は各ドローン4に設けられているので、タンク50とノズル7とを図示しないホース等で連結する必要がある。各ノズル7がタンク50内の水53の水面53aよりも下方に位置する場合には、水頭差でタンク50内の水53を各ノズル7に供給することができるが、図13のように各ノズル7が水面53aよりも上方に位置する場合には、図示しないポンプを設けて、このポンプでタンク50内の水53を各ノズル7に供給する必要がある。
また、図14に示されるように、タンク50は、移動空調装置1の安定飛行を実現する観点から、平面視において、タンク50の重心とドローン4の重心Gとが略一致するように設けられることが好ましい。ここで、「略一致」とは、平面視におけるタンク50の面積Sから求めた面積等価直径をrとしたときに、タンク50の重心が、ドローン4の重心Gからの距離がr(=0.05r)以下である領域300内に位置することを意味することとする。尚、タンク50の面積等価直径rは下記式によって算出可能である。
r=(S/π)1/2
また、各ドローン4は、各ドローン4に設けられたプロペラ5が、タンク50の平面視における重心を中心として、120度ピッチで配置されることが好ましい。このような配置によれば、タンク50の重心とドローン4との重心Gとを略一致させやすくなり、移動空調装置1の安定飛行に寄与することができる。
ドローン4の浮力を大きくするためには、プロペラ5のサイズを大きくすることと、プロペラ5のサイズを変えないで個数を増やすことが考えられる。実施形態7では、後者の方法でドローン4の浮力を大きくしているが、前者よりも後者の方が液滴202の拡散能力を向上することができる。このため、液滴202の拡散範囲が広がり、移動空調装置1の冷却能力を向上することができる。
図13の構成では、タンク50を接合部材9の下方から接合部材9に固定しているが、この形態に限定するものではない。図15に示されるように、支持部材11を介して接合部材9の上方からタンク50を接合部材9に固定してもよい。この構成によれば、タンク50内の水53の水面53aよりも下方に各ノズル7が位置することになるので、タンク50から各ノズル7に水53を供給するためのポンプを不要にし、移動空調装置1の構成を簡素化及び軽量化することができる。
図13及び15の構成では、各ドローン4が剛体製の接合部材9によってしっかりと、すなわち各ドローン4間の距離が不変に固定されていたが、この形態に限定するものではない。図16に示されるように、移動空調装置1は、タンク50が固定されたタンクドローン58と、2つの液滴供給ドローン59(ただし、2つに限定されず、1つでも3つ以上でもよい)とを備え、タンク50と各液滴供給ドローン59に設けられた各ノズル7とを可撓性のホース56で連結した構成であってもよい。このような構成でも、各ドローン(タンクドローン58及び液滴供給ドローン59)は一体となって飛行できるように連結されている。
図16に記載された構成を有する移動空調装置1において、タンク50内の水53の水面53aとノズル7との距離を制御することにより、ノズル7に対する水の位置エネルギーによって、ノズル7から噴出される水を微細化するために必要な0.1MPa以上の圧力をポンプや圧縮機を搭載することなく得ることができる。これにより、移動空調装置1のコスト及び重量の増加を抑制することができる。例えば、0.1MPaの圧力を得るためには、水面53aとノズル7との距離を10mに設定すればよい。
図17に示されるように、移動空調装置1は、1つのタンクドローン58のみを有し、ホース56の先端にノズル7を取り付けた構成であってもよい。この場合、タンク50内の水53の水面53aとノズル7との距離Lが例えば30mとなるようにすると、ノズル7から噴出される水を微細化するための圧力として30MPaを得ることができる。この構成では、ノズル7から噴出される液滴202は下降気流中に供給されないので、下降気流による拡散効果は得られないが、液滴202は圧力によって十分に微細化されるので、空中での液滴202の気化を促進することができる。
(実施形態8)
次に、実施形態8に係る移動空調装置について説明する。実施形態8に係る移動空調装置は、実施形態1~7のそれぞれに対して、タンク50内の水を加圧するための加圧部材を備えるようにしたものである。以下では、実施形態1の構成(図2の構成)に対して加圧部材を備えるようにした構成で実施形態8を説明するが、実施形態2~7それぞれの構成に対して加圧部材を備えるようにして実施形態8を構成してもよい。尚、実施形態7において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図18に示されるように、実施形態8に係る移動空調装置では、タンク50内に、タンク50内の水53の水面53aをノズル7に向かって押す(水53を加圧する)ための加圧部材300が設けられている。加圧部材300は、ゴム等の可撓性の材料で形成されたダイヤフラム301と、ダイヤフラム301とともに加圧ガスを密封するケーシング302とを備えている。ケーシング302は、供給管303を介して、加圧ガスを貯蔵するガスタンク304に連通している。加圧部材300は、ダイヤフラム301が水面53aに接するようにタンク50内に設けられている。
供給管303を介してガスタンク304から加圧ガス(例えば圧縮空気等)がケーシング302内に供給されると、加圧ガスの圧力によって、ダイヤフラム301が膨らみ、水面53aをノズル7に向かって押す。これにより、タンク50内の水53が加圧される。加圧された水がノズル7から噴出されることにより、微細化された液滴202がノズル7から噴出されるので、空中での液滴202の気化を促進することができる。供給管303にバルブ305を設けることにより、ケーシング302内の圧力が調節可能になる。尚、タンク50への給水時にガスタンク304へ加圧ガスを補充することにより、移動空調装置による継続的な冷却が可能となる。
また、図示しないが、加圧部材300を用いずに、ガスタンク304とタンク50とを供給管303及びバルブ305を介して連通し、加圧ガスをタンク50内の水53と混合させて、加圧ガス及び水からなる二流体をノズル7から噴出するようにしてもよい。ノズル7から噴出される液滴202に加圧ガスが含まれていることにより、液滴202を微細化できるので、空中での液滴202の気化を促進することができる。
図19に示されるように、ノズル7が二相流ノズルの場合、供給管303を介してノズル7とガスタンク304とを連通し、ガスタンク304から供給される加圧ガスの剪断によって液滴202を微細化することもできる。尚、ガスタンク304とタンク50とを別の供給管で連通し、ガスタンク304からノズル7だけでなくタンク50内にも加圧ガスを供給することにより、タンク50内の水53を加圧(加圧部材300による加圧も含む)するようにしてもよい。
実施形態1~8のそれぞれにおいて、液滴202として水を噴出しているが、水に限定するものではない。人や動物、物等が存在する場所の上空に噴出されるものであることから、人や動物、環境等に安全な液体であればどのようなものであってもよい。尚、本開示において、水とは、純粋な水に限定するものではなく、水に溶解可能な物質が溶解した水溶液も含むものとする。
1 移動空調装置
4 ドローン
5 プロペラ(気流生成部)
7 ノズル(液滴供給部)
9 接合部材
11 支持部材
40 スロッシング抑制部材
41 リブ
42 蓋部材
50 タンク
51 (タンクの)内周面
53 水(液体)
53a 水面(液面)
56 ホース
58 タンクドローン
59 液滴供給ドローン
60 水面センサー(液体量検出部材)
61 プロペラ角度制御部材
70 ディフューザ部材
70a (ディフューザ部材の)上端
70b (ディフューザ部材の)下端
80 支持部材
82 補強部材
90 飛行制御部
91 GPS
92 無線機
93 温度センサー(温度検出部材)
100 コントローラ
101 無線機
102 端末装置
110 給水ステーション(給液ステーション)
200 下降気流
202 液滴
300 加圧部材
301 ダイヤフラム
302 ケーシング
303 供給管
304 ガスタンク
305 バルブ

Claims (19)

  1. 気流生成部が生成した気流によって飛行する少なくとも1つのドローンを備えた移動空調装置であって、
    前記少なくとも1つのドローンは、前記気流の流線方向に対して交差する供給方向で液滴を前記気流中に噴出する液滴供給部を有し、
    前記供給方向は、前記液滴を噴出した前記液滴供給部を有する前記ドローンの周方向において異なる2つ以上の方向を含み、
    前記液滴となる液体を貯留するタンクが前記少なくとも1つのドローンに固定され、
    前記タンクが前記気流生成部よりも下方に位置し、
    前記液滴供給部は前記タンク内の液体の液面よりも下方に位置し、
    前記液滴供給部から供給された前記液滴に向けて前記気流の少なくとも一部が導かれる経路を構成するディフューザ部材が設けられている移動空調装置。
  2. 気流生成部が生成した気流によって飛行する少なくとも1つのドローンを備えた移動空調装置であって、
    前記少なくとも1つのドローンは、前記気流の流線方向に対して交差する供給方向で液滴を前記気流中に噴出する液滴供給部を有し、
    前記供給方向は、前記液滴を噴出した前記液滴供給部を有する前記ドローンの周方向において異なる2つ以上の方向を含み、
    前記液滴となる液体を貯留するタンクが前記少なくとも1つのドローンに固定され、
    前記気流生成部はプロペラであり、
    前記移動空調装置は、
    前記タンク内の前記液体の量を検出する液体量検出部材と、
    水平方向に対する前記プロペラの角度を制御するプロペラ角度制御部材と
    を備え、
    前記液体の量が減少するに伴い、前記プロペラ角度制御部材は前記角度を増加させる移動空調装置。
  3. 気流生成部が生成した気流によって飛行する少なくとも1つのドローンを備えた移動空調装置であって、
    前記少なくとも1つのドローンは、前記気流の流線方向に対して交差する供給方向で液滴を前記気流中に噴出する液滴供給部を有し、
    前記供給方向は、前記液滴を噴出した前記液滴供給部を有する前記ドローンの周方向において異なる2つ以上の方向を含み、
    前記移動空調装置は、
    前記ドローンの下方の温度を検出する温度検出部材と、
    前記ドローンの飛行位置を制御するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記温度検出部材による検出値に基づいて、前記ドローンの飛行位置を制御する移動空調装置。
  4. 前記液滴供給部は、前記ドローンの周方向において広がりを有しながら前記液滴が噴出されるように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  5. 前記液滴となる液体を貯留するタンクが前記少なくとも1つのドローンに固定されている、請求項に記載の移動空調装置。
  6. 前記タンクが前記気流生成部よりも下方に位置する、請求項2または5に記載の移動空調装置。
  7. 前記液滴供給部は前記タンク内の液体の液面よりも下方に位置する、請求項に記載の移動空調装置。
  8. 前記液滴供給部から供給された前記液滴に向けて前記気流の少なくとも一部が導かれる経路を構成するディフューザ部材が設けられている、請求項に記載の移動空調装置。
  9. 前記タンクには、該タンク内の前記液体のスロッシングを抑制するスロッシング抑制部材が設けられている、請求項1、2、5、6のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  10. 前記スロッシング抑制部材は、前記タンクの内周面に沿って延びるリブである、請求項に記載の移動空調装置。
  11. 前記スロッシング抑制部材は、前記液体の液面上に浮かぶように設けられた蓋部材である、請求項に記載の移動空調装置。
  12. 前記気流生成部はプロペラであり、
    前記移動空調装置は、
    前記タンク内の前記液体の量を検出する液体量検出部材と、
    水平方向に対する前記プロペラの角度を制御するプロペラ角度制御部材と
    を備え、
    前記液体の量が減少するに伴い、前記プロペラ角度制御部材は前記角度を増加させる、請求項1、2、5~9のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  13. 前記タンク内の前記液体の量を検出する液体量検出部材と、
    前記ドローンの飛行位置を制御するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記液体量検出部材による検出値に基づいて、前記タンクに液体を供給するための給液ステーションに前記ドローンを移動させる、請求項1、2、5~10のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  14. 前記タンク内の前記液体を加圧する加圧部材を備える、請求項1、2、5~11のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  15. 前記液滴供給部に加圧ガスを供給する加圧ガス供給部材を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  16. 前記液滴供給部は、前記液滴を水平方向又は水平方向よりも鉛直下向きに供給するように構成されている、請求項1~15のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  17. 前記ドローンの下方の温度を検出する温度検出部材と、
    前記ドローンの飛行位置を制御するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記温度検出部材による検出値に基づいて、前記ドローンの飛行位置を制御する、請求項1~16のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  18. 複数のドローンを備え、該複数のドローンは、一体となって飛行できるように連結されている、請求項1~17のいずれか一項に記載の移動空調装置。
  19. 前記複数のドローンは、
    前記液滴となる液体を貯留するタンクを有する1つのタンクドローンと、
    前記液滴供給部を有する少なくとも1つの液滴供給ドローンと
    を含み、
    前記タンクと前記少なくとも1つの液滴供給ドローンに設けられた前記液滴供給部とが可撓性のホースで連結されている、請求項18に記載の移動空調装置。

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