JP7283353B2 - 桝 - Google Patents

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本発明は、浸透桝や集水桝等の桝に関する。
浸透桝や集水桝等の桝は、配管や排水溝の合流地点等に設置されている。一般的に、桝本体は、コンクリートで構成され、桝本体の上部開口には、グレーチングやコンクリート製の蓋が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-45969号公報
豪雨時には敷地内の水が流れ込み、桝への水の流入量が一時的に増大する。この際、流入量が浸透量や排出量を上回ると桝の水位が上昇する。そして、桝の貯水量を超えてしまうと、桝からあふれ水が道路及び周辺の住宅や商業施設に流れ込む虞がある。従って、従来技術では、豪雨時等の一時的に増大する水の流入量を考慮して、設置する桝の大きさや数を設定する必要があった。特に、アスファルトに覆われた道路等の浸透性が低い場合や敷地に勾配がある場合は、桝への雨水の流入量が多くなるため、桝の数を増やす必要があった。さらに、都市部等で地下に構造物がある場合、大型の桝を深くまで掘削して設置できないため、数を増やす必要があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消し、貯水量を一時的に増大させることができる桝を提供することにある。
本発明の桝は、筒状の桝本体と、前記桝本体の上部開口を塞ぐ桝蓋とを備えた桝であって、前記桝蓋は、前記上部開口に開閉可能に取り付けられており、前記桝蓋が開いた状態で前記桝本体の周壁を上方に延長した延長壁として機能する防水シートを具備することを特徴とする。
さらに、本発明の桝において、比重が水よりも軽い材質で構成され、浮力が前記桝蓋を開く方向に作用するフロート部材を具備しても良い。
さらに、本発明の桝において、前記フロート部材の自重は、前記桝蓋を閉じる方向に作用しても良い。
さらに、本発明の桝において、前記防水シートは、下端側が前記桝本体の内壁全周に接着された筒状であり、前記桝蓋が閉じた状態で折り畳まれた上端側が、前記桝蓋が開くことで広げられて前記延長壁として機能しても良い。
本発明によれば、桝蓋が開くことで、防水シート4によって桝本体の周壁を上方に延長した延長壁が形成されるため、貯水量を一時的に増大できるという効果を奏する。
本発明に係る桝の実施の形態の構成を示す斜視図である。 図1に示す桝の桝蓋が開いた状態を示す斜視図である。 図1及び図2に示す桝本体の構成を示す斜視図である。 図2に示す防水シートの構成を示す斜視図である。 図2に示すフロート部材の作用を説明する説明図である。 図2に示すフロート部材の他の構成例を示す図である。 本発明に係る桝の実施の形態の他の構成例を示す斜視図である。 本発明に係る桝の実施の形態の他の構成例を示す上面図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態の桝1は、雨水、用水、排水等の水を一時的に貯留して分岐又は合流する浸透桝や集水桝である。桝1は、図1及び図2を参照すると、筒状の桝本体2と、桝本体2の上部開口2aを塞ぐ4枚の桝蓋3と、防水シート4とを備えている。なお、図1は、桝蓋3が閉じている状態を、図2は、桝蓋3が開いている状態をそれぞれ示している。
桝本体2は、図3を参照すると、4つの周壁21に囲まれた四角筒状である。なお、周壁21は、コンクリート製や樹脂製の板状部材であり、水が流入する図示しない流入口や水を排出する図示しない排出口が適宜設けられている。
4つの周壁21の上部には、桝蓋3が開閉可能に取り付けられる蓋受部2bが形成されている。なお、4つの周壁21と蓋受部2bとは、コンクリート製や樹脂製の一体構造としても良く、蓋受部2bを周壁21とは別部材の、例えば鋼板等の金属材料で構成しても良い。
蓋受部2bは、中央に上部開口2aを有する外周受部22と、上部開口2aに架け渡された内側受部23と、外周受部22の周縁から上方へ立設された枠部24とを有する。内側受部23は、十字状に架け渡され、上部開口2aは、内側受部23によって同形状同面積に4分割されている。
内側受部23によって4分割された上部開口2aのそれぞれに桝蓋3が開閉可能に取り付けられ、外周受部22及び内側受部23は、閉じた状態の桝蓋3の周縁部を支持する。
4枚の桝蓋3は、枠部24の各辺にそれぞれヒンジ5によって開閉可能に取り付けられ、桝蓋3が開いた状態では、図2に示すように、枠部24の各辺のそれぞれで桝蓋3が周壁21の上方側に起立した状態となる。
桝蓋3は、板状部材であり、閉じた状態で桝1の上を通過する人に対して十分な耐荷重を備えている。桝蓋3として、鉄等の金属よりも軽量な強化ガラスや樹脂製の板材を用いると良い。なお、桝蓋3に筋交い等の強度補強部材を設けても良い。
防水シート4は、水を通さないゴムシートや塩ビシート等の可撓性のシート部材であり、図4(a)に示すように、筒状に構成されている。図4(b)は、防水シート4の一面を外側から見た図であり、防水シート4は、下端側の壁接着領域で周壁21の内壁全周に接着されていると共に、蓋接着領域で桝蓋3の裏面に接着される。なお、防水シート4には、内側受部23が貫通する開口41と、開口41から下端まで伸びる切込42とにより、内側受部23を避けて周壁21の内壁全周に接着可能になっている。
防水シート4は、図1に示すように桝蓋3を閉じた状態で、図2及び図4に示されている点線と一点鎖とでそれぞれ山折りと谷折りとなって上端側が折り畳まれている。そして、桝蓋3が開くことで、防水シート4の蓋接着領域が桝蓋3と共に周壁21の上方側に起立する。すると、折り畳まれていた防水シート4が広げられ、四角筒状の防水シート4が4つの周壁21を上方に延長した延長壁として機能する。これにより、桝1の貯水量が増加するため、水位が4つの周壁21を超えても、桝1から水があふれ出ることを防止できる。
なお、本実施形態では、防水シート4は筒状であるため、水があふれ出ることを確実に防止できるが、防水シート4は、隣り合う桝蓋3の間や、桝蓋3と周壁21と隙間のみに設けても一定の効果を得ることができる。
桝蓋3の裏面側には、比重が水よりも軽い材質(例えば、発泡ポリスチレン)で構成されたフロート部材6が取り付けられている。
これにより、図5(a)に示すように、桝本体2内の水位がフロート部材6に到達することで、フロート部材6の浮力が桝蓋3を上方に押し上げる方向、すなわち開く方向に作用する。図5(b)、(c)は、フロート部材6の浮力によって桝蓋3が上方に押し上げられた状態が示されている。そして、図5(c)に示すように、水位が上部開口2aを越えてある程度上昇すると、桝蓋3の裏面側から水圧が作用するため、図5(d)に示すように、桝蓋3が完全に開いた状態となる。
桝蓋3には、図5に点線で示すように、フロート部材6の紫外線劣化を防止する保護カバー7を設けても良い。保護カバー7には、紫外線を遮蔽する塗料が塗布され、図5(d)に示す桝蓋3が完全に開いた状態で、フロート部材6の上側に位置する。これにより、フロート部材6の紫外線劣化が抑制され、使用期間を延ばすことができる。
本実施形態において、フロート部材6は、防水シート4や内側受部23等の固定部材に干渉しないように、アームを介して桝蓋3の裏面に取り付けたが、固定部材に干渉しなければ、桝蓋3の裏面に直接取り付けるようにしても良い。また、フロート部材6は桝蓋3の裏面側に取り付けられているため、水位が下がるとフロート部材6の自重によって桝蓋3が閉まる方向に力が加わり、無動力で桝蓋3が閉まる。
なお、桝蓋3を強化ガラスや樹脂等の軽量部材で構成し、水位の上昇に伴い、水の力のみで桝蓋3を開く場合には、フロート部材6を省略しても良い。この場合、開いた状態で桝蓋3が自重によって閉じるように、桝蓋3の重量バランスや解放角度を設定すると良い。
図6には、フロート部材6を桝蓋3に取り付ける代わりに、フロート部材6aを水位によって桝本体2内を上下移動可能に設けた例が示されている。フロート部材6aの上下移動は、ガイド部材63によって水平方向の移動と上昇の限界位置とが制限されている。
図6(a)に示すように、このフロート部材6aには、長さが異なる棒部材61と棒部材62とが立設されている。長い方の棒部材61は桝蓋3の解放端側に当接する位置に、短い方の棒部材62は桝蓋3の根元側に当接する位置にそれぞれ配置されている。これにより、水位の上昇に伴ってフロート部材6aが上昇すると、図6(b)に示すように、まず、長い方の棒部材61が桝蓋3を裏面側から押し上げる。棒部材61は桝蓋3の解放端側に当接するため、スムーズに桝蓋3を押し上げて開くことができる。フロート部材6aがさらに上昇すると、図6(c)に示すように、桝蓋3が大きく開き、短い方の棒部材62が桝蓋3の根元側に当接して桝蓋3を裏面側から押し上げる。そして、図6(c)の状態で水位が上部開口2aを越えてある程度上昇すると、桝蓋3の裏面側から水圧が作用するため、図6(d)に示すように、桝蓋3が完全に開いた状態となる。
図7には、桝本体2の上部開口2aを2枚の桝蓋3で塞ぐように構成した桝1aが示されている。また、図8には、桝本体2の上部開口2aを1枚のグレーチング8と、4枚の桝蓋3とで塞ぐように構成した桝1bが示されている。なお、図7及び8において、(a)は桝蓋3が閉じている状態を、(b)は桝蓋3が開いている状態をそれぞれ示している。
このように、桝本体2の上部開口2aを塞ぐ桝蓋3の枚数には、制限はない。さらに、桝蓋3によって桝本体2の上部開口2aの全部を塞ぐ必要はなく、一部のみを塞ぐようにしても良い。
以上説明したように、本実施形態は、筒状の桝本体2と、桝本体2の上部開口2aを塞ぐ桝蓋3とを備えた桝1であって、桝蓋3は、上部開口2aに開閉可能に取り付けられており、桝蓋3が開いた状態で桝本体2の周壁21を上方に延長した延長壁として機能する防水シート4を具備する。
この構成により、桝蓋3が開くことで、防水シート4によって桝本体2の周壁21を上方に延長した延長壁が形成されるため、貯水量を一時的に増大させることができる。これにより、急激な雨水等の水の流入に対応できる。従って、一時的に増大される貯水量を考慮して設置する桝1の大きさや数を設定できため、桝1の設置数を減らしてコンクリートを減らすことができ、環境配慮となる。
さらに、本実施形態は、比重が水よりも軽い材質で構成され、浮力が桝蓋3を開く方向に作用するフロート部材6を備えている。
この構成により、豪雨時等に人手を加えることなく、桝1内の水位に応じて桝蓋3が自動的に開き、延長壁が形成される。
さらに、本実施形態において、フロート部材6の自重は、桝蓋3を閉じる方向に作用する。
この構成により、桝1内の水位に応じて桝蓋3が自動的に閉まる。
さらに、本実施形態において、防水シート4は、下端側が桝本体2の内壁全周に接着された筒状であり、桝蓋3が閉じた状態で折り畳まれた上端側が、桝蓋3が開くことで広げられて延長壁として機能する。
この構成により、確実に止水することができる強固な延長壁を形成することができる。
以上、実施形態をもとに本発明を説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1、1a、1b 桝
2 桝本体
2a 上部開口
2b 蓋受部
3 桝蓋
4 防水シート
5 ヒンジ
6、6a フロート部材
7 保護カバー
8 グレーチング
21 周壁
22 外周受部
23 内側受部
24 枠部
41 開口
42 切込
61、62 棒部材
63 ガイド部材

Claims (4)

  1. 筒状の桝本体と、前記桝本体の上部開口を塞ぐ桝蓋とを備えた桝であって、
    前記桝蓋は、前記上部開口に開閉可能に取り付けられており、
    前記桝蓋が開いた状態で前記桝本体の周壁を上方に延長した延長壁として機能する防水シートを具備することを特徴とする桝。
  2. 比重が水よりも軽い材質で構成され、浮力が前記桝蓋を開く方向に作用するフロート部材を具備することを特徴とする請求項1記載の桝。
  3. 前記フロート部材の自重は、前記桝蓋を閉じる方向に作用することを特徴とする請求項2記載の桝。
  4. 前記防水シートは、下端側が前記桝本体の内壁全周に接着された筒状であり、
    前記桝蓋が閉じた状態で折り畳まれた上端側が、前記桝蓋が開くことで広げられて前記延長壁として機能することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の桝。
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