JP7280209B2 - 部分放電判定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部分放電判定装置及び方法に関し、例えば、地中送電ケーブルの絶縁劣化を判定する部分放電判定装置に適用して好適なものである。
都市部では、地中に巨大な送電網が張り巡らされ、発電所で作られた電力がこの送電網を経由して各電力需要家にそれぞれ送電されている。地中送電設備は、高度経済成長期に増大し、現在では運転開始から40年を迎えるものが多くなったため、その経年劣化の診断技術が重要になってきている。
地中送電ケーブルの劣化診断技術の一つとして部分放電測定法がある。地中送電ケーブルは、電流が流れる導体を絶縁体で覆った構造となっている。経年劣化により絶縁体に空隙が生じた場合、その部分に部分放電が発生するようになり、最終的には絶縁破壊に至ってしまう。部分放電測定法は、このような部分放電を観測し、その観測結果に基づいて地中送電ケーブルの絶縁劣化の度合いを診断するものであり、これまで様々な企業や研究機関において、部分放電発生メカニズムの解明や、部分放電特性から絶縁劣化度合を推定するための研究が進められてきた。
例えば、非特許文献1には、実験用電極を使っての課電開始から絶縁破壊までの部分放電パルスの位相角特性の測定結果と、パターン認識の手法を応用した劣化診断推定手法について記載されている。部分放電パルスの位相角特性とは、印加電圧の複数サイクル間における部分放電パルスの電荷量と発生位相角の分布パターンの特性である。課電開始から絶縁破壊までの5つの時間において、部分放電が発生する位相角領域と発生電荷量の範囲の変化が示されている。劣化診断推定手法は、部分放電の位相角特性を規格化電荷量・規格化位相角・発生頻度にパターン化し、このパターンと、予め作成した劣化度に応じた標準パターンとの類似性比較を行うものである。
また特許文献1には、ニューラルネットワークを使用して部分放電の有無を判断することができる部分放電測定方法について記載されている。ここで用いられるパターンは、非特許文献1のパターンと異なり、tサイクル毎に時系列的に羅列させた規格化電荷量・規格化位相角となっている。非特許文献1の手法では電荷量と位相角を複数サイクル(600サイクル)分まとめて発生頻度としてパターン化しているため、発生位相角の時間情報が失われてしまい、部分放電の有無の判断を誤る場合があるという問題がある。
特開平10-78471号公報
古森郁尊、外3名、「部分放電発生位相角分布によるパターン認識を応用した絶縁劣化診断および余寿命推定」、社団法人電気学会、1993年、Vol.113-A、No.8、p.586-593
ところで、非特許文献1に開示された劣化診断推定手法では、劣化度に応じた部分放電の位相角特性を標準パターンとして予め作成しておき、測定した信号の位相角特性が最も似ている標準パターンを選択している。また特許文献1に開示された部分放電測定方法では、時系列的に羅列させた規格化電荷量・規格化位相角のφ-q-tパターンをニューラルネットワークで学習しておき、測定した信号のφ-q-tパターンを学習済みのニューラルネットワークに入力して、部分放電の有無を判断している。
このように非特許文献1及び特許文献1は、いずれも測定した信号を部分放電の標準パターンとパターンマッチングする手法であるため、測定した信号のパターンと類似性の高いパターンが標準パターンに存在する場合には良い診断結果が得られるものの、測定した信号のパターンと類似性の高いパターンが標準パターンに存在しない場合には良い診断結果が得られない。
つまり非特許文献1及び特許文献1に開示された方法によると、部分放電の標準パターンを十分に用意する必要があるが、部分放電の実測データを取得して絶縁劣化の度合いに応じた標準パターンを複数作成することは煩雑な作業であり、相応の時間を要する問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数の標準パターンを用意することなく、信頼性高く部分放電の進行度合いを判定し得る部分放電判定装置及び方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、送電ケーブルに発生する部分放電の進行度合いを判定する部分放電判定装置において、前記送電ケーブルの印加電圧の1又は複数サイクル期間に発生した各前記部分放電の電荷量及び発生位相角の組合せの分布パターンを順次生成する分布パターン生成部と、前記分布パターン生成部により生成された前記分布パターンを、クラスごとの標準分布パターンに基づいていずれかの前記クラスに分類する第1の分類部と、前記分布パターン生成部により生成された前記分布パターンを、クラスタリングによりいずれかのクラスタに分類する第2の分類部と、前記第2の分類部の分類結果に基づいて、前記第1の分類部の分類結果を評価する評価部と、前記評価部の評価結果に基づいて、前記送電ケーブルに発生する前記部分放電の進行度合いを判定する判定部とを設けるようにした。
また本発明においては、送電ケーブルに発生する部分放電の進行度合いを判定する部分放電判定装置により実行される部分放電判定方法であって、前記送電ケーブルの印加電圧の1又は複数サイクル期間に発生した各前記部分放電の電荷量及び発生位相角の組合せの分布パターンを順次生成する第1のステップと、生成した前記分布パターンを、クラスごとの標準分布パターンに基づいていずれかの前記クラスに分類する第1の分類処理と、前記分布パターン生成部により生成された前記分布パターンを、クラスタリングによりいずれかのクラスタに分類する第2の分類処理とを実行する第2のステップと、前記第2の分類処理による分類結果に基づいて、前記第1の分類処理による分類結果を評価する第3のステップと、前記第3のステップの評価結果に基づいて、前記送電ケーブルに発生する前記部分放電の進行度合いを判定する第4のステップとを設けるようにした。
本発明によれば、複数の標準パターンを用意することなく、地中送電ケーブルに発生している部分放電の進行度合いを信頼性高く判定し得る部分放電判定装置及び方法を実現できる。
第1及び第2の実施の形態による地中送電ケーブル劣化判定システムの全体構成を示すブロック図である。 部分放電測定装置の概略ハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による部分放電判定装置の概略ハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による地中送電ケーブル劣化判定システムにおける一連の処理の流れを示すブロック図である。 (A)~(D)は、部分放電パルス信号及び印加電圧信号の説明に供する図である。 (A)は部分放電開始時における部分放電電荷量位相角分布パターン、(B)は部分放電中期における部分放電電荷量位相角分布パターン、(C)は絶縁破壊直前における部分放電電荷量位相角分布パターンの様子を示す図である。 (A)及び(B)は、部分放電電荷量位相角分布パターンの規格化の説明に供する図である。 (A)は部分放電開始時における規格化部分放電電荷量位相角分布パターン、(B)は部分放電中期における規格化部分放電電荷量位相角分布パターン、(C)は絶縁破壊直前における規格化部分放電電荷量位相角分布パターンの様子を示す図である。 規格化部分放電電荷量位相角分布パターンに対する第1の分類部の分類結果と、第2の分類部の分類結果との一例を示す図である。 規格化部分放電電荷量位相角分布パターンに対する第1の分類部の分類結果と、第2の分類部の分類結果との一例を示す図である。 規格化部分放電電荷量位相角分布パターンに対する第1の分類部の分類結果と、第2の分類部の分類結果との一例を示す図である。 図9の例について、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンに対する分類結果1及び分類結果2と、分類結果2に基づき算出された分類結果1の信頼度と、信頼度に基づき算出された分類結果1に対する評価部の評価を纏めた図表である。 図10の例について、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンに対する分類結果1及び分類結果2と、分類結果2に基づき算出された分類結果1の信頼度と、信頼度に基づき算出された分類結果1に対する評価部の評価を纏めた図表である。 図11の例について、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンに対する分類結果1及び分類結果2と、分類結果2に基づき算出された分類結果1の信頼度と、信頼度に基づき算出された分類結果1に対する評価部の評価を纏めた図表である。 第2の実施の形態による部分放電判定装置の概略ハードウェア構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による地中送電ケーブル劣化判定システムにおける一連の処理の流れを示すブロック図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1-1)本実施の形態による地中送電ケーブル劣化判定システムの構成
図1において、1は全体として本発明を適用した地中送電ケーブル劣化判定システムを示す。この地中送電ケーブル劣化判定システム1は、地中送電ケーブル2に発生する部分放電の進行度合いを判定することで当該地中送電ケーブル2の絶縁劣化を監視するためのシステムであり、分割型高周波CT(Current Transformer)3、部分放電測定装置4及び部分放電判定装置5を備えて構成される。
地中送電ケーブル2は、クラフト紙及び油で絶縁を保つOF(Oil Filled)ケーブルの場合、電気が流れる導体10上に、絶縁油に浸したクラフト紙からなる絶縁体11と、油を封入するための金属シース12と、腐食防止のための防食層13とが順次積層されて構成される。そして金属シース12は、金属シース接地線14を介して接地されており、これにより地中送電ケーブル2内で部分放電パルスPLが発生したときに、その部分放電パルスPLを金属シース接地線14を介して大地に放出し得るようになされている。
分割型高周波CT3は、クランプ型の高周波電流センサから構成され、地中送電ケーブル2の所定長さごとに設置される。分割型高周波CT3は、金属シース接地線14を流れる各部分放電パルスPLの電荷量に応じた電圧レベルにそれぞれ立ち上がるパルス(以下、これを部分放電パルスPLと呼ぶ)を含む部分放電パルス信号SG1を生成し、生成した部分放電パルス信号SG1を部分放電測定装置4に送信する。
部分放電測定装置4は、各分割型高周波CTにそれぞれ対応させて設置される。部分放電測定装置4は、対応する分割型高周波CT3から送信されてきた部分放電パルス信号SG1に含まれる各部分放電パルスPLの電荷量と、これらの部分放電パルスPLがそれぞれ発生した各時点における対象とする地中送電ケーブル(以下、これを対象地中送電ケーブルと呼ぶ)2を流れる電気の電圧(以下、これを印加電圧と呼ぶ)の位相角とを測定し、測定結果を部分放電データD1としてネットワーク6を介して部分放電判定装置5に送信する。
部分放電判定装置5は、各部分放電測定装置4から送信されてきた部分放電データD1に基づいて、対象地中送電ケーブル2に発生する部分放電の進行度合いを判定し、判定結果を表示する。
ここで、図2は、部分放電測定装置4の概略ハードウェア構成を示す。この図2に示すように、部分放電測定装置4は、第1及び第2のA/D(Analog/Digital)変換器20A,20Bと、記憶装置21、データ登録部22及び通信装置23とを備えて構成される。
第1及び第2のA/D変換器20A,20Bは、それぞれ汎用のA/D変換器から構成される。また記憶装置21は、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)又は半導体メモリなどから構成される。記憶装置21には、計測により得られた各部分放電パルスPLの電荷量及び位相角のデータでなる部分放電データD1が格納される。
データ登録部22については後述する。なおデータ登録部22は、ソフトウェア構成であってもよい。通信装置23は、NIC(Network Interface Card)などから構成され、部分放電測定装置4がネットワーク6を介して部分放電判定装置5と通信を行う際のプロトコル制御を行う。
一方、図3は、部分放電判定装置5の概略ハードウェア構成を示す。部分放電判定装置5は、CPU(Central Processing Unit)30、メモリ31、記憶装置32、通信装置33、入力装置34及び表示装置35を備えた汎用のコンピュータ装置から構成される。
CPU30は、部分放電判定装置5全体の動作制御を司るプロセッサである。またメモリ31は、揮発性の半導体メモリなどから構成され、CPU30のワークメモリとして利用される。後述する分布パターン生成プログラム40、第1の分類プログラム41、第2の分類プログラム42、評価プログラム43及び判定プログラム44は、部分放電判定装置5の起動時や必要時に記憶装置32からロードされてこのメモリ31に保持される。
記憶装置32は、ハードディスク装置やSSD又はフラッシュメモリなどの不揮発性の大容量の記憶装置から構成され、各種プログラムや長期間保持すべきデータなどが格納される。後述の標準分布パターン45のデータもこの記憶装置32に格納されて保持される。
通信装置33は、NICなどから構成され、部分放電判定装置5がネットワーク6を介して部分放電測定装置4と通信を行う際のプロトコル制御を行う。また入力装置34は、ユーザが必要な命令や情報を部分放電判定装置5に入力する際に利用するデバイスであり、例えば、キーボードやマウスなどから構成される。さらに表示装置35は、必要な情報を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルなどから構成される。
(1-2)地中送電ケーブル劣化判定システムにおける部分放電判定処理の流れ
図4は、本地中送電ケーブル劣化判定システム1において実行される、対象地中送電ケーブル2に発生する部分放電の進行度合いを判定する一連の処理(以下、これを部分放電判定処理と呼ぶ)の流れを示す。図中、分布パターン生成部50、第1の分類部51、第2の分類部52、評価部53及び判定部54は、それぞれ部分放電判定装置5において、記憶装置32(図3)からメモリ31(図3)にロードした図3について上述した分布パターン生成プログラム40、第1の分類プログラム41、第2の分類プログラム42、評価プログラム43又は判定プログラム44をCPU30が実行することにより具現化される機能部である。
この図4に示すように、本地中送電ケーブル劣化判定システム1では、分割型高周波CT3(図1)から出力された図5(A)に示すような部分放電パルス信号SG1が部分放電測定装置4の第1のA/D変換器20Aに与えられる。そして第1のA/D変換器20Aは、この部分放電パルス信号SG1をA/D変換し、かくして得られた部分放電パルス信号SG1のディジタルデータをデータ登録部22に出力する。
また部分放電測定装置4の第2のA/D変換器20Bには、対象地中送電ケーブル2の印加電圧を5V程度にまで降圧してなる図5(B)に示すような印加電圧信号SG2が与えられる。そして第2のA/D変換器20Bは、この印加電圧信号SG2をA/D変換し、かくして得られた印加電圧信号SG2のディジタルデータをデータ登録部22に出力する。
データ登録部22は、部分放電パルス信号SG1に含まれる各部分放電パルスPLをそれぞれ抽出し、これら部分放電パルスPLの電圧値のディジタル値をその部分放電パルスPLの電荷量としてそれぞれ取得する。またデータ登録部22は、部分放電パルスPLごとに、その部分放電パルスPLが発生した時点における印加電圧信号SG2の位相角(以下、これを部分放電パルスPLの位相角又は発生位相角と呼ぶ)をそれぞれ取得する。そしてデータ登録部22は、このようにして取得した各部分放電パルスPLの電荷量及び位相角をそれぞれ部分放電データD1として記憶装置21(図2)に格納する。
この部分放電データD1は、部分放電測定装置4の通信装置23(図2)によりネットワーク6を介して部分放電判定装置5に送信され、当該部分放電判定装置5の通信装置33(図3)を介して記憶装置32(図3)に格納される。そして、この部分放電データD1は、この後、分布パターン生成部50により読み出される。
分布パターン生成部50は、記憶装置32から読み出した各部分放電パルスPLの部分放電データD1に基づいて、印加電圧信号SG2の数サイクル期間(図5(D)の印加電圧サイクルの数サイクル分の期間)に発生した各部分放電パルスPLの電荷量及び位相角の組合せの分布パターン(以下、これを部分放電電荷量位相角分布パターンと呼ぶ)T(図6(A)~(C)参照)を規格化した図7(A)及び)について後述する規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を順次生成し、生成した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´のデータを記憶装置32(図3)に順次格納する。
記憶装置32に格納された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´は、この後、第1及び第2の分類部51,52により順次読み出される。そして第1の分類部51は、読み出した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を、予め作成されて記憶装置32に登録された、対象地中送電ケーブル2の幾つかの各劣化段階(以下、これをクラスと呼ぶ)における標準的な規格化部分放電電荷量位相角分布パターン(以下、これらを標準分布パターンと呼ぶ)45とそれぞれパターンマッチングにより比較する。
なお、この標準分布パターン45としては、部分放電開始時、部分放電中期及び絶縁破壊直前の少なくとも3つのクラスの標準分布パターン45をそれぞれ含むものとする。また、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´と、各クラスの標準分布パターン45とのパターンマッチングは、数値比較する方法を用いてもよいし、各クラスの標準分布パターン45を学習したニューラルネットワークを用いて行うようにしてもよい。
そして第1の分類部51は、かかるパターンマッチングにより規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を、対応する標準分布パターン45と分布パターンが最も類似するいずれか1つのクラスに分類し、分類したクラスをその規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の識別情報と対応付けて第1の分類結果D2として記憶装置32(図3)に格納する。
また第2の分類部52は、読み出した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を主成分分析法やk平均法などのアルゴリズムを利用して1又は複数のクラスタに分類(クラスタリング)し、分類したクラスタをその規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の識別情報と対応付けて第2の分類結果D3として記憶装置32(図3)に格納する。
評価部53は、記憶装置32から対応する第1の分類結果D2及び第2の分類結果D3を順次読み出し、第2の分類結果D3を用いて第1の分類結果D2の信頼性の度合いを表す信頼度を順次算出する。
そして評価部53は、算出した第1の分類結果D2の信頼度に基づいて、判定部54が対象地中送電ケーブル2における部分放電の進行度合いを判定する際に第1の分類結果D2の情報を利用することを許可すべきか否かを規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´ごとにそれぞれ評価する。また評価部53は、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´ごとの評価結果を評価結果D4として記憶装置32に格納する。
判定部54は、記憶装置32に格納された評価部53の評価結果D4に基づいて、利用が許可された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の情報のみを用いて対象地中送電ケーブル2に発生する部分放電の進行度合いを定期的に又はユーザの要求に応じて判定し、判定結果を表示装置35(図3)に表示する。
(1-3)部分放電判定装置の各機能部の具体的な処理内容
ここで、図6(A)~(C)は、縦軸に部分放電パルスPLの電荷量をとり、横軸に印加電圧の位相角をとった座標平面上に印加電圧の複数サイクル(例えば50サイクル)期間に発生した各部分放電パルスPLをそれぞれ表す点をプロットした上述の部分放電電荷量位相角分布パターンTの一例を示す。
図6(A)は、部分放電開始時の部分放電電荷量位相角分布パターンTの一例である。この例では、印加電圧の負から正へのゼロクロス点付近から正の部分放電パルスPLが発生し、印加電圧の正から負へのゼロクロス点付近から負の部分放電パルスPLが発生している。具体的には、印加電圧の位相角が-30度から90度の範囲で正の電荷量の部分放電パルスPLが発生し、印加電圧の位相角が150度から270度の範囲で負の電荷量の部分放電パルスPLが発生していることが示されている。
また図6(B)は、部分放電中期の部分放電電荷量位相角分布パターンTの一例を示す。部分放電中期になると、図6(A)の分布パターンと比べて、部分放電パルスPLの電荷量が大きくなり、さらに部分放電パルスPLが発生する位相角の範囲も拡大する。
さらに図6(C)は、部分放電後期で絶縁破壊直前の部分放電電荷量位相角分布パターンTの一例を示す。図6(C)では、印加電圧のすべての位相角において部分放電パルスPLが発生し、その電荷量が+数万pCから-数万pCの範囲にまで及ぶことが示されている。
このように、部分放電電荷量位相角分布パターンTは、部分放電初期時から絶縁破壊直前までの間に徐々に変化していく。具体的には、部分放電による地中送電ケーブル2の劣化が進むにつれて、上述のように部分放電の発生箇所が増加し、その部分放電の電荷量も大きくなる。
図7(B)は、図7(A)に示す部分放電電荷量位相角分布パターンTを規格化した上述の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を示す。分布パターン生成部50(図4)は、第1の分類部51(図4)がニューラルネットワークを用いて部分放電パルスPLの分布パターンを部分放電開始時、部分放電中期又は絶縁破壊直前などのクラスに分類し易くするため、記憶装置32に格納された部分放電データD1に基づく図7(A)のような部分放電電荷量位相角分布パターンTを規格化し、規格化した電荷量及び規格化位相角の組合せごとの部分放電の発生数をそれぞれ集計した図7(B)に示す規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を生成する。
具体的に、分布パターン生成部50は、まず、図7(A)において部分放電パルスPLを表す点のすべてを中に含む範囲(以下、これをウインドと呼ぶ)60を図7(A)の部分放電電荷量位相角分布パターンT上に設定する。このとき部分放電の放電電荷量を表すウインド60の縦の長さは、電荷量0から上と、電荷量0から下とが同じになるように設定する。つまり、部分放電電荷量の正の最大値と、負の最大値のうちの大きいほうの絶対値がウインド60の0から上及び0から下のそれぞれの長さとなる。
次に、分布パターン生成部50は、図7(A)のウインド60の縦方向及び横方向をそれぞれ所定数に等分し、ウインド60内を図7(B)のような複数の小領域(以下、これをセルと呼ぶ)61に分割し、これら各セル61に対応する部分放電パルスPLの数をカウントするためのカウンタ(以下、これを部分放電パルスカウンタと呼ぶ)をそれぞれ設定する。
なお、図7(B)は、ウインド60の縦方向及び横方向ともにそれぞれ16個に等分した例である。図7(B)の縦方向において、セル61の1つ分は規格化した電荷量(以下、これを規格化電荷量と呼ぶ)sqを表す。図7(A)ではウインド60の縦方向の範囲は-2000pC~+2000pCであるため、図7(B)において、sq=0は-2000pC以上で-1750pC未満の範囲、sq=1は-1750pC以上で-1500pC未満の範囲にそれぞれ対応する。sq=2からsq=6も同様である。またsq=7は-250pC以上で0pC未満の範囲、sq=8は0pCよりも大きく250pC以下の範囲、sq=9は250pCより大きく500pC以下の範囲にそれぞれ対応する。sq=10からsq=14も同様である。sq=15は1750より大きく2000pC以下の範囲に対応する。
また図7(B)の横方向において、セル61の1つ分は1つの規格化位相角sdを表す。従って、図7(B)において、sd=0は0度以上22.5度未満の範囲、sd=1は22.5度以上45度未満の範囲にそれぞれ対応する。sd=2からsd=15も同様である。
次いで、分布パターン生成部50は、対象とする各部分放電パルスPLの電荷量を0~15の整数値にそれぞれ規格化する。そして分布パターン生成部50は、部分放電パルスPLごとに、その規格化された電荷量(規格化電荷量)と、分布パターン生成部50により生成されたその規格化位相角との組合せに対応するセル61の部分放電パルスカウンタをそれぞれカウントアップする。これによりセル61ごとに対応する部分放電パルスPLの数(以下、これを部分放電パルス数と呼ぶ)sqcがカウントされる。
なお図7(B)では、理解の容易化のため、各セル61を、そのセル61の部分放電パルスカウンタによりカウントされた部分放電パルス数sqcに応じた濃度で着色している。具体的に、図7(B)では、無色は規格化部分放電パルス数sqcが0であることを表し、規格化部分放電パルス数sqcの値が大きくなるにつれて薄い灰色、濃い灰色及び黒の順番で濃度が濃くなるように各セル61が着色されている。
図8(A)~(C)は、上述のようにして生成した図7(A)~(C)にそれぞれ対応する規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を示す。図8(A)は、図6(A)について上述した部分放電開始時の部分放電電荷量位相角分布パターンTを規格化した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´であり、図8(B)は、図6(B)について上述した部分放電中期の部分放電電荷量位相角分布パターンTを規格化した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´である。また図8(C)は、図6(C)について上述した絶縁破壊直前の部分放電電荷量位相角分布パターンTを規格化した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´である。
図9は、各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´に対する第1の分類部51(図4)の分類結果D2と、第2の分類部52(図4)の分類結果D3との第1の例を示す。
ここでは、第1の分類部51は、各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を、各クラスの標準分布パターン45とのパターンマッチングにより、図6(A)に対応した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´(図8(A))である「クラス0」と、図6(B)に対応した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´(図8(B))である「クラス1」と、図6(C)に対応した規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´(図8(C))である「クラス2」とのいずれかに分類するものとする。
図9は、第1の分類部51(図4)により、各部分放電データD1の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のうち、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´がそれぞれ「クラス0」に分類され、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´がそれぞれ「クラス1」に分類された例を示している。
また第2の分類部52は、各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´を、主成分分析法やk平均法などのアルゴリズムにより、データの第1の特徴量と第2の特徴量とをそれぞれ横軸及び軸とする2次元座標C上に投影し、当該2次元座標C上の近いデータ同士を同じクラスタとして分類する。
図9は、第2の分類部51により、各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のうち、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´と、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´とがそれぞれ「クラスタA」に分類され、部分放電データD1の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T11´と、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´~T16´とがそれぞれ「クラスタA」に分類された例を示している。
一方、図10は、各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´に対する第1の分類部51の分類結果D2と、第2の分類部52の分類結果D3との第2の例を示す。ここでも第1の分類部51は、図9の例と同様にして各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を分類し、第2の分類部52も、図9の例と同様にして各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を分類するものとする。
図10では、第1の分類部51により、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のすべてが「クラス0」に分類されている。また第2の分類部52により、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のうち、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´と、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´とが「クラスタA」に分類され、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T11´と、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´~T16´とが「クラスタA」に分類されている。
他方、図11は、各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´に対する第1の分類部51の分類結果D2と、第2の分類部52の分類結果D3との第3の例を示す。ここでも第1の分類部は、図について上述したニューラルネットワークと同様のニューラルネットワークを用いて規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を分類し、第2の分類部も、第1の分類部51は、図9の例と同様にして各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を分類し、第2の分類部52も、図9の例と同様にして各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´を分類するものとする。
図11では、第1の分類部51により、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のうち、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´が「クラス0」に分類され、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´が「クラス1」に分類されている。また第2の分類部52により、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のうち、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´と、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T11´と、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´~T16´とがすべて「クラスタA」に分類されている。
図12は、図9の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´に対する第1の分類部51の分類結果(図12の「分類結果1」)、第2の分類部52の分類結果(図12の「分類結果2」)、第2の分類結果D3に基づき評価部53(図4)により算出された第1の分類結果D2の信頼度(図12の「信頼度」)、及び、当該信頼度に基づき評価部53(図4)により行われた第1の分類結果D2に対する評価の結果(図12の「評価」)を纏めたものである。なお、以下においては、第1の分類結果D2を「分類結果1」、第2の分類結果D3を「分類結果2」と呼ぶことがある。
図中「No.」は、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´に対してそれぞれ付与したその規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´の識別番号である。各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´には、生成された時間が早いものから順番に「1」から始まる連番がそれぞれ付与されている。
図12の例では、「1」~「8」の識別番号がそれぞれ付与された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´(図9)は、第1の分類部51により「クラス0」に分類され、第2の分類部52により「クラスタA」に分類されている。また「9」~「16」の識別番号がそれぞれ付与された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´は、第1の分類部51により「クラス1」に分類され、第2の分類部52により「クラスタA」に分類されている。
第1の分類部51による個々の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´の分類結果(分類結果1)の信頼度は、例えば、分類結果1がクラスi(i=0,1,2,……)である信頼度をRiとして、次式
Figure 0007280209000001
によりそれぞれ算出することができる。
なお、(3)式において「n」は、それまでに第2の分類部52により生成されたクラスタの数である。また(3)式においてr(k=1,2,……,n)は、次式
Figure 0007280209000002
のように、それまでに分類結果1及び分類結果2が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´のうち、分類結果1が「クラスi」で、分類結果2が「クラスタA」であるものの割合の二乗で算出する。
例えば、図12の例において、「8」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´(図9)の分類結果1及び分類結果2が得られた段階では、「8」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1である「クラス0」と同じ分類結果1が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数は、「1」~「8」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´の8個である。また、この規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果2である「クラスタA」と同じ分類結果2が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数も「1」~「8」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´の8個であるため、第1の分類部51による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1の信頼度Rは、次式
Figure 0007280209000003
のように「1」として算出される。
また図12の例において、「12」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´(図9)の分類結果1及び分類結果2が得られた段階では、「12」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´の分類結果1である「クラス1」と同じ分類結果1が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数は、「9」~「12」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T12´の4個である。また、この規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´の分類結果2である「クラスタA」と同じ分類結果2が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数も「9」~「12」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T12´の4個であるため、第1の分類部51による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT12´の分類結果の信頼度Rは、次式
Figure 0007280209000004
のように「1」として算出される。
図12の「評価」は、第1の分類部51の分類結果(分類結果1)を、判定部54(図4)が対象地中送電ケーブル2の絶縁劣化の度合いを判定する際のデータとして利用することを許可するか否かを表す値であり、評価部53(図4)により決定される。図中「許可」は、対応する分類結果1を判定部54が対象地中送電ケーブル2の絶縁劣化の度合いを判定する際のデータとして利用することを許可することを意味し、「不許可」は、対応する分類結果1を判定部54が対象地中送電ケーブル2の絶縁劣化の度合いを判定する際のデータとして利用することを許可しないことを意味する。本実施の形態の場合、評価部53は、分類結果1の信頼度に基づいて、信頼度が「0.5」よりも大きい場合には「許可」、信頼度が「0.5」以下の場合には「不許可」と判定する。
従って、この図12の例の場合、判定部54は、「1」~「16」という識別番号がそれぞれ付与されたすべての規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´の情報を用いて対象地中送電ケーブル2に発生している部分放電の進行度合いを判定し、判定結果を表示することになる。
一方、図13は、図10の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´に対する第1の分類部51の分類結果、第2の分類部52の分類結果、分類結果2に基づき算出された分類結果1の信頼度、及び、当該信頼度に基づき評価部53により行われた分類結果1に対する評価の結果を纏めたものである。図中の「No.」や「分類結果1」、「分類結果2」、「信頼度」及び「評価」の意味は図12と同様であるため、ここでの説明は省略する。
この例では、「1」~「8」という識別番号がそれぞれ付与された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´(図10)は、第1の分類部51により「クラス0」に分類され、第2の分類部52により「クラスタA」に分類されている。このため、図10の場合と同様に、これらの規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´に対する分類結果1の信頼度はすべて「1」となる。
また「9」~「16」という識別番号がそれぞれ付与された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´は、いずれも第1の分類部51により「クラス0」に分類され、第2の分類部52により「クラスタA」に分類されている。このため、例えば、「9」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1及び分類結果2が得られた段階では、当該規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1である「クラス0」と同じ分類結果1が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数は、「1」~「9」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´の9個である。また、この規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果2である「クラスタA」と同じ分類結果2が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数は、「9」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の1個、「クラスタA」という分類結果2が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数は「1」~「8」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´の8個である。よって、第1の分類部51による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1の信頼度Rは、次式
Figure 0007280209000005
のように「0.802」として算出される。
また本実施の形態においては、上述のように信頼度が「0.5」以下の場合には、その規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´のデータを判定部54が対象地中送電ケーブル2の絶縁劣化の度合いを判定する際のデータとして利用することを「不許可」とするため、「1」~「15」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T15´のデータは「許可」であるのに対して、「16」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT16´のデータは「不許可」となっている。
従って、この図13の例の場合、判定部54は、評価部53により「許可」と評価された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T15´の情報のみを用いて対象地中送電ケーブル2に発生した部分放電の進行度合いを判定し、判定結果を表示する。
他方、図14は、図11の規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´に対する第1の分類部51の分類結果(分類結果1)、第2の分類部52の分類結果(分類結果2)、分類結果2に基づき算出された分類結果1の信頼度、及び、当該信頼度に基づき評価部53により行われた分類結果1に対する評価の評価結果を纏めたものである。図中の「No.」や「信頼度」及び「評価」は図12と同様の意味であるため、ここでの説明は省略する。
この例では、「1」~「8」という識別番号がそれぞれ付与された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´(図11)は、第1の分類部51により「クラス0」に分類され、第2の分類部52により「クラスタA」に分類されている。このため、図10の場合と同様に、これらの規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T´に対する分類結果1の信頼度はすべて「1」となる。
また「9」~「16」という識別番号がそれぞれ付与された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´(図11)は、第1の分類部に51より「クラス1」に分類され、第2の分類部52により「クラスタA」に分類されている。このため、例えば、「9」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1及び分類結果2が得られた段階では、当該規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1である「クラス1」と同じ分類結果1が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数は、「9」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量T位相角分布パターンT´の1個である。また、この規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果2である「クラスタA」と同じ分類結果2が得られた規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の数も、「9」という識別番号が付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の1個であるため、第1の分類部51による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1の信頼度Rは、次式
Figure 0007280209000006
のように「1」として算出される。
なお、分類結果1が異なるにも関わらず分類結果2が同じになるケースとしては、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´が異なっていてもデータの値の類似性が高いケースが挙げられる。
また本実施の形態においては、信頼度が「0.5」以下の場合には、その規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´のデータを判定部54が対象地中送電ケーブル2の絶縁劣化の度合いを判定する際のデータとして利用することを「不許可」とするため、「1」~「16」という識別番号がそれぞれ付与されたすべての規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´のデータが「許可」となっている。
従って、この図14の例の場合、判定部54は、「1」~「16」という識別番号がそれぞれ付与されたすべての規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´の情報を用いて対象地中送電ケーブル2に発生している部分放電の進行度合いを判定し、判定結果を表示する。
(1-4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態の地中送電ケーブル劣化判定システム1では、第1の分類部51による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果1の信頼性を第2の分類部52による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類結果2により評価し、信頼性の高い規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の情報のみを用いて対象地中送電ケーブル2に発生している部分放電の進行度合いを判定する。
従って、本地中送電ケーブル劣化判定システム1によれば、複数の標準パターンを用意することなく、地中送電ケーブル3に発生している部分放電の進行度合いを信頼性高く判定することができ、かくして地中送電ケーブル2の絶縁劣化の度合を精度良く判定することができる。
(2)第2の実施の形態
図1において、70は全体として第2の実施の形態による地中送電ケーブル劣化判定システム70を示す。この地中送電ケーブル劣化判定システム70は、部分放電判定装置71の構成を除いて第1の実施の形態の地中送電ケーブル劣化判定システム1と同様に構成されている。
図3との対応部分に同一符号を付して示す図15は、本実施の形態の部分放電判定装置71の概略ハードウェア構成を示す。本部分放電判定装置71は、図3について上述した標準分布パターン45のデータに代えて、ニューラルネットワーク72のデータをメモリ31に保持している点と、第1の分類プログラム73及び評価プログラム74の一部機能が異なる点と、学習プログラム75がメモリ31に格納されている点とが第1の実施の形態の部分放電判定装置5と相違する。
図4との対応部分に同一符号を付して示す図16は、本実施の形態による地中送電ケーブル劣化判定システム70において実行される、対象地中送電ケーブル2における部分放電の進行度合いを判定する一連の処理(部分放電進行度合い判定処理)の流れを示す。図中、第1の分類部76、評価部77及び学習部78は、それぞれ部分放電判定装置71において、記憶装置32(図3)からメモリ31(図3)にロードした図3について上述した第1の分類プログラム73、評価プログラム74又は学習プログラム75をCPU30が実行することにより具現化される機能部である。
ニューラルネットワーク72は、予め図3について上述した各クラスの標準分布パターン45を学習することにより得られた数学モデルである。第1の分類部76は、分布パターン生成部50により順次生成される規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´をこのニューラルネットワーク72を利用してそれぞれ対応するクラスに分類し、分類したクラスをその規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´と対応付けて第1の分類結果D2として記憶装置32(図3)に格納する。
また評価部77は、第1の実施の形態と同様にして、規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´ごとに、その情報を対象地中送電ケーブル2における部分放電の進行度合いを判定する際のデータとして利用することを許可するか否かを表す値(「許可」又は「不許可」)を算出すると共に、その値だけでなく、その値を取得する過程で得られた信頼度も対応する規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の評価結果D10として記憶装置32に格納する。
学習部78は、記憶装置32に格納された各規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´のデータと、記憶装置32に格納された評価部77の評価結果D10とに基づいてニューラルネットワーク72の学習を行う。具体的に、学習部78は、例えば、図13の「9」~「16」という識別番号がそれぞれ付与された規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´(図10)のように、信頼度が低下した場合には、これらの規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´~T16´を教師データとして学習を行い、新たなクラスを追加するようニューラルネットワーク72を更新する。
以上の構成を有する本実施の形態の地中送電ケーブル劣化判定システム70によれば、不十分であったニューラルネットワーク72の学習を、当該地中送電ケーブル劣化判定システム70の運用中に行うことができるため、第1の分類部76による規格化部分放電電荷量位相角分布パターンT´の分類精度を向上させることができ、かくしてより一層と信頼性高く部分放電の進行度合いを判定することができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を、部分放電の進行度合いの判定対象が地中送電ケーブル2である部分放電判定装置5に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、地中送電ケーブル2以外の送電ケーブルの部分放電の進行度合いを判定する種々の部分放電判定装置に広く適用することができる。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、対象地中送電ケーブル2の印加電圧の50サイクル期間に発生した部分放電パルスPLのデータを一塊として電荷量及び発生位相角を規格化するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、50サイクル期間以外の1又は複数サイクル期間に発生した部分放電パルスPLのデータを一塊として電荷量及び発生位相角を規格化するようにしてもよい。
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、第1の分類部51,76の分類結果の信頼度を上述の(3)式により算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の方法により第1の分類部51,76の分類結果の信頼度を算出するようにしてもよい。
本発明は、送電ケーブルに発生する部分放電の進行度合いを判定する種々の部分放電判定装置に広く適用することができる。
1,70……地中送電ケーブル劣化判定システム、2……地中送電ケーブル、3……分割型高周波CT、4……部分放電測定装置、5,71……部分放電判定装置、30……CPU、40……分布パターン生成プログラム、41,42,73……分類プログラム、43,74……評価プログラム、44……判定プログラム、45……標準分布パターン、50……分布パターン生成部、51,52,76……分類部、53,77……評価部、54……判定部、72……ニューラルネットワーク、75……学習プログラム、78……学習部、D1……部分放電データ、D2,D3……分類結果、D4……評価結果、PL……部分放電パルス、T……部分放電電荷量位相角分布パターン、T´,T´~T16´……規格化部分放電電荷量位相角分布パターン。

Claims (8)

  1. 送電ケーブルに発生する部分放電の進行度合いを判定する部分放電判定装置において、
    前記送電ケーブルの印加電圧の1又は複数サイクル期間に発生した各前記部分放電の電荷量及び発生位相角の組合せの分布パターンを順次生成する分布パターン生成部と、
    前記分布パターン生成部により生成された前記分布パターンを、クラスごとの標準分布パターンに基づいていずれかの前記クラスに分類する第1の分類部と、
    前記分布パターン生成部により生成された前記分布パターンを、クラスタリングによりいずれかのクラスタに分類する第2の分類部と、
    前記第2の分類部の分類結果に基づいて、前記第1の分類部の分類結果を評価する評価部と、
    前記評価部の評価結果に基づいて、前記送電ケーブルに発生する前記部分放電の進行度合いを判定する判定部と
    を備えることを特徴とする部分放電判定装置。
  2. 前記評価部は、
    前記第2の分類部の分類結果に基づいて前記第1の分類部の分類結果の信頼度を算出し、算出した前記信頼度に基づいて当該第1の分類部の分類結果を評価する
    ことを特徴とする請求項1に記載の部分放電判定装置。
  3. 前記評価部は、
    前記分布パターンに対する前記第1の分類部の分類結果がクラスi(i=0,1,2,……)である前記信頼度を、前記第1の分類部の分類結果の前記信頼度をR、それまでに前記第2の分類部により分類された前記クラスタの数をn、それまでに前記第1の分類部による分類結果及び前記第2の分類部による分類結果が得られた前記分布パターンのうち、前記第1の分類部の分類結果がiという前記クラスで、前記第2の分類部の分類結果がAkという前記クラスタであるものの割合の二乗をrとして、次式
    Figure 0007280209000007
    により算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の部分放電判定装置。
  4. 前記第1の分類部は、
    前記分布パターン生成部により生成された前記分布パターンを、前記クラスごとの前記標準分布パターンを学習したニューラルネットワークを用いていずれかの前記クラスに分類し、
    前記評価部の評価結果に基づいて前記分布パターンを学習し、前記ニューラルネットワークを更新する学習部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の部分放電判定装置。
  5. 送電ケーブルに発生する部分放電の進行度合いを判定する部分放電判定装置により実行される部分放電判定方法であって、
    前記送電ケーブルの印加電圧の1又は複数サイクル期間に発生した各前記部分放電の電荷量及び発生位相角の組合せの分布パターンを順次生成する第1のステップと、
    生成した前記分布パターンを、クラスごとの標準分布パターンに基づいていずれかの前記クラスに分類する第1の分類処理と、当該分布パターンを、クラスタリングによりいずれかのクラスタに分類する第2の分類処理とを実行する第2のステップと、
    前記第2の分類処理による分類結果に基づいて、前記第1の分類処理による分類結果を評価する第3のステップと、
    前記第3のステップの評価結果に基づいて、前記送電ケーブルに発生する前記部分放電の進行度合いを判定する第4のステップと
    を備えることを特徴とする部分放電判定方法。
  6. 前記第3のステップでは、
    前記第2の分類処理による分類結果に基づいて前記第1の分類処理による分類結果の信頼度を算出し、算出した前記信頼度に基づいて当該第1の分類処理による分類結果を評価する
    ことを特徴とする請求項5に記載の部分放電判定方法。
  7. 前記第3のステップでは、
    前記分布パターンに対する前記第1の分類処理の分類結果がクラスi(i=0,1,2,……)である前記信頼度を、前記第1の分類処理の分類結果の前記信頼度をR、それまでに前記第2の分類処理により分類された前記クラスタの数をn、それまでに前記第1の分類処理による分類結果及び前記第2の分類処理による分類結果が得られた前記分布パターンのうち、前記第1の分類処理による分類結果がiという前記クラスで、前記第2の分類処理による分類結果がAkという前記クラスタであるものの割合の二乗をrとして、次式
    Figure 0007280209000008
    により算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の部分放電判定方法。
  8. 前記第2のステップでは、
    生成した前記分布パターンを、前記クラスごとの前記標準分布パターンを学習したニューラルネットワークを用いていずれかの前記クラスに分類し、
    前記第3のステップの評価結果に基づいて前記分布パターンを学習し、前記ニューラルネットワークを更新する学習ステップを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の部分放電判定方法。
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