JP7279619B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

この開示は、制御装置に関し、特に、前後進を切替える切替装置および油圧回路を有する車両の制御装置に関する。
従来、車両の動力伝達装置の制御装置であって、車両の前後進を切替える切替機構に供給する油圧を調圧する調圧弁であるソレノイドバルブの異常時に、切替機構に供給する油圧を、他のソレノイドバルブで生成された油圧に切替えるフェールセーフバルブを備えたものがあった(たとえば、特許文献1の段落[0032]参照)。
特開2019-178729号公報
しかし、特許文献1の制御装置によれば、シフトレバーの停止位置と切替機構のバルブの位置とのずれにより、切替機構がきっちりと係合しない場合、切替機構が回転を正常に伝達できないことから、切替機構に油圧を供給するソレノイドバルブの異常と誤検知するおそれがある。
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、調圧弁の異常を誤検知することを抑制することが可能な制御装置を提供することである。
この開示に係る制御装置は、車両の制御装置であって、車両は、車両の動力源からの回転を、車両が前進する方向または後進する方向の回転に切替えて出力する切替装置と、ユーザからの前後進の切替操作を受付ける操作部と、操作部で受付けられた切替操作にしたがって、前進または後進の方向に切替えるための油圧を、切替装置に出力する油圧出力部と、油圧出力部に供給する油圧を調圧する調圧弁と、油圧出力部に供給する油圧を、調圧弁によって所定圧に調圧された油圧または他の油圧に切替える切替部と、切替装置の入出力の回転速度の差を検出する検出部とを備える。制御装置は、検出部によって検出された差が所定値以上である場合、油圧出力部に供給する油圧を他の油圧に切替えるよう切替部を制御し、切替部によって他の油圧に切替えられた後、検出部によって検出された差が所定値以上のままである場合、調圧弁の異常でないと判断する。
このような構成によれば、切替装置の入出力の回転速度の差が所定値以上である場合、切替装置に出力される前後進の方向を切替えるための油圧が、調圧弁によって所定圧に調圧された油圧から他の油圧に切替えられ、切替えられた後、切替装置の入出力の回転速度の差が所定値以上のままである場合、調圧弁の異常で無いと判断される。その結果、調圧弁の異常を誤検知することを抑制することが可能な制御装置を提供することができる。
この開示によれば、調圧弁の異常を誤検知することを抑制することが可能な制御装置を提供することができる。
この実施の形態に係る車両1の概略構成を示す図である。 この実施の形態のECUおよびECUに接続される機器類を示す制御ブロック図である。 この実施の形態の油圧制御回路の一部の構成を示した図である。 この実施の形態の異常判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、この開示の実施の形態は、説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返されない。
図1は、この実施の形態に係る車両1の概略構成を示す図である。図1を参照して、車両1は、エンジン200と、トルクコンバータ300と、前後進切替装置400と、無段変速機500と、減速歯車600と、差動歯車装置700とを含む。この車両1は、エンジン200の動力を駆動輪800に伝達することによって走行する。
エンジン200から駆動輪800までの動力伝達経路上には、ロックアップクラッチ308付のトルクコンバータ300、前後進切替装置400、無段変速機500、減速歯車600、差動歯車装置700が設けられる。
エンジン200は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン200の出力は、トルクコンバータ300および前後進切替装置400を経由して無段変速機500に入力される。無段変速機500の出力は、減速歯車600および差動歯車装置700に伝達され、左右の駆動輪800へ分配される。
トルクコンバータ300は、エンジン200のクランク軸に連結されたポンプ翼車302と、タービン軸304を経由して前後進切替装置400の入力軸に連結されたタービン翼車306と、ポンプ翼車302およびタービン翼車306の間に設けられたロックアップクラッチ308とを含む。
ロックアップクラッチ308は、図示しない油圧制御回路から供給される油圧にしたがって係合または解放されるようになっている。ロックアップクラッチ308が係合されることにより、ポンプ翼車302およびタービン翼車306は一体的に回転する。ポンプ翼車302には、油圧を発生する機械式のオイルポンプ310が設けられている。
ロックアップクラッチ308は、係合側油室と解放側油室とを有する。ロックアップクラッチ308は、係合側油室の油圧が解放側油室の油圧よりも高くなる場合には係合状態になるように作動し、解放側油室の油圧が係合側油室の油圧よりも高くなる場合には解放状態になるように作動する。
前後進切替装置400は、トルクコンバータ300と無段変速機500との間に設けられる。前後進切替装置400は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置と、フォワードクラッチ406と、リバースブレーキ410とを含む。
トルクコンバータ300のタービン軸304はサンギヤ402に連結されている。無段変速機500の入力軸502はキャリア404に連結されている。キャリア404とサンギヤ402とはフォワードクラッチ406を介在して連結されている。リングギヤ408は、リバースブレーキ410を介在してハウジングに固定される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は油圧制御回路から供給される油圧によって係合または解放される。
フォワードクラッチ406が係合され、かつ、リバースブレーキ410が解放されると、前後進切替装置400は、前進方向の駆動力を無段変速機500に伝達する前進動力伝達状態となる。フォワードクラッチ406が解放され、かつ、リバースブレーキ410が係合されると、前後進切替装置400は、後進方向の駆動力を無段変速機500に伝達する後進動力伝達状態となる。フォワードクラッチ406が解放されると、前後進切替装置400は動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。
無段変速機500は、入力軸502に設けられたプライマリプーリ504と、出力軸506に設けられたセカンダリプーリ508と、これらのプーリに巻き掛けられた伝動ベルト510とを含む。各プーリと伝動ベルト510との間の摩擦力を利用して、動力伝達が行なわれる。
プライマリプーリ504の油圧シリンダ(後述するプライマリ油圧アクチュエータ2080)およびセカンダリプーリ508の油圧シリンダ(後述するセカンダリ油圧アクチュエータ2090)の油圧の各々が制御されることにより、各プーリの溝幅が変化する。これにより、伝動ベルト510の掛かり径が変更され、変速比γ(=プライマリプーリ回転数NIN/セカンダリプーリ回転数NOUT)が連続的に変化させられる。
図2は、この実施の形態のECU(Electronic Control Unit)8000およびECU8000に接続される機器類を示す制御ブロック図である。図2に示すように、車両1は、各機器を制御するECU8000と、エンジン回転数センサ902と、タービン回転数センサ904と、車速センサ906と、油温センサ912と、フットブレーキスイッチ916と、ポジションセンサ918と、プライマリプーリ回転数センサ922と、セカンダリプーリ回転数センサ924と、油圧制御回路2000とをさらに含む。
エンジン回転数センサ902は、エンジン200の回転速度(以下「エンジン回転数NE」という)を検出する。タービン回転数センサ904は、タービン軸304の回転速度(以下「タービン回転数NT」という)を検出する。車速センサ906は、車速Vを検出する。油温センサ912は、無段変速機500などの油温T(C)を検出する。フットブレーキスイッチ916は、フットブレーキの操作の有無を検出する。ポジションセンサ918は、ユーザによって操作されるシフトレバー920のポジションP(SH)を検出する。プライマリプーリ回転数センサ922は、プライマリプーリ504の回転速度(以下「プライマリプーリ回転数NIN」という)を検出する。セカンダリプーリ回転数センサ924は、セカンダリプーリ508の回転速度(以下「セカンダリプーリ回転数NOUT」という)を検出する。各センサは、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
前後進切替装置400が前進動力伝達状態である場合、タービン回転数NTはプライマリプーリ回転数NINと一致する。車速Vは、セカンダリプーリ回転数NOUTと対応した値になる。したがって、車両1が停車状態にあり、かつ、フォワードクラッチ406が係合された状態では、タービン回転数NTは0となる。
ECU8000は、油圧制御回路2000を制御することによってロックアップクラッチ308および前後進切替装置400の制御、無段変速機500の変速制御などを実行する。
図3は、この実施の形態の油圧制御回路2000の一部の構成を示した図である。図3を参照して、油圧制御回路2000の要部について説明する。なお、以下に説明する油圧制御回路2000は一例であって、これに限らない。
この油圧制御回路2000は、ライン圧調整バルブ2010と、SLPソレノイドバルブ(以下、単にSLPと記載する)2020と、SLSソレノイドバルブ(以下、単にSLSと記載する)2030と、プライマリ圧コントロールバルブ2040と、セカンダリ圧コントロールバルブ2050と、SLCソレノイドバルブ(以下、単にSLCと記載する)2060と、シーケンスバルブ2070と、プライマリ油圧アクチュエータ2080と、セカンダリ油圧アクチュエータ2090と、前後進切替バルブ2100と、ロックアップ圧コントロールバルブ2130と、SLUソレノイドバルブ(以下、単にSLUと記載する)2150とを含む。
ライン圧調整バルブ2010は、元圧であるライン圧を一定圧に調圧して出力する。SLP2020、SLS2030、SLC2060およびSLU2150は、内蔵されたリニアソレノイドバルブの通電力がECU8000によって制御されることによって、ライン圧調整バルブ2010からの油圧を減圧して、制御圧Pslp、制御圧Psls、制御圧Pslcおよび制御圧Psluをそれぞれ生成する。SLP2020、SLS2030、SLC2060およびSLU2150は、たとえば、ノーマリオープンのソレノイドバルブである。
SLP2020は、生成した制御圧Pslpをプライマリ圧コントロールバルブ2040に供給する。プライマリ圧コントロールバルブ2040は、制御圧Pslpにしたがってライン圧調整バルブ2010から供給されるライン圧PLを減圧する。プライマリ圧コントロールバルブ2040において生成された油圧は、シーケンスバルブ2070を経由してプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。
SLS2030は、生成した制御圧Pslsをセカンダリ圧コントロールバルブ2050に供給する。セカンダリ圧コントロールバルブ2050は、制御圧Pslsにしたがってライン圧調整バルブ2010から供給されるライン圧PLを減圧する。セカンダリ圧コントロールバルブ2050において生成された油圧は、セカンダリ油圧アクチュエータ2090に供給される。
ECU8000は、上述したように、SLP2020の制御圧PslpおよびSLS2030の制御圧Pslsを制御してプライマリ圧コントロールバルブ2040およびセカンダリ圧コントロールバルブ2050からプライマリ油圧アクチュエータ2080およびセカンダリ油圧アクチュエータ2090にそれぞれ供給される油圧を変化させる。プライマリ油圧アクチュエータ2080およびセカンダリ油圧アクチュエータ2090の各々に供給される油圧が変化されることによって、プライマリプーリ504およびセカンダリプーリ508の各々における伝動ベルト510の掛かり径(変速比)が変化される。
ECU8000は、たとえば、車速Vとアクセル開度Aとに基づいて目標変速比を決定する。ECU8000は、実変速比が目標変速比に到達するようにSLP2020およびSLS2030を制御する。このようにして、ECU8000は、無段変速機500の変速制御を行なう。
SLU2150は、生成した制御圧Psluをロックアップ圧コントロールバルブ2130に供給する。ロックアップ圧コントロールバルブ2130は、制御圧Psluにしたがって、オフ圧をロックアップクラッチ308の解放側油室に供給したり、オン圧をロックアップクラッチ308の係合側油室に供給したりする。
SLC2060は、生成した所定圧の制御圧Pslcをシーケンスバルブ2070に供給する。所定圧は、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410を係合または解放するのに適した予め定められた油圧である。また、前述のSLP2020は、生成した制御圧Pslpをシーケンスバルブ2070にも供給する。シーケンスバルブ2070は、制御圧Pslcおよび制御圧Pslpのバランスにしたがって、前後進切替バルブ2100に出力する油圧およびプライマリ圧コントロールバルブ2040に出力する油圧を切替えるよう、ECU8000によって制御される。
具体的には、ECU8000は、制御圧Pslcから制御圧Pslpを減算した油圧が所定の油圧以上である場合、正常状態であると判定し、制御圧Pslcを前後進切替バルブ2100に出力し、プライマリ圧コントロールバルブ2040には特に油圧を出力しないよう、シーケンスバルブ2070を制御する。所定圧は、正常状態とフェール状態とを切り分けるために予め定められる油圧である。
一方、ECU8000は、制御圧Pslcから制御圧Pslpを減算した油圧が所定の油圧未満である場合、フェール状態であると判定する。また、ECU8000は、たとえば、制御圧Pslpが予め定められた油圧未満に低下した場合、フォワードクラッチ406が解放状態のままの場合、リバースブレーキ410が係合したままの場合、および、ロックアップクラッチ308が係合したままの場合、フェール状態であると判定する。
ECU8000は、フェール状態であると判定した場合、前後進切替バルブ2100へ供給する油圧およびプライマリ圧コントロールバルブ2040に供給する油圧を、制御圧Pslcから、ライン圧調整バルブ2010からの油圧に切替えるよう、シーケンスバルブ2070を制御する。ECU8000は、フェール状態であると判定した場合、プライマリ油圧アクチュエータ2080に供給する油圧を、制御圧Pslpに替えて、シーケンスバルブ2070からの油圧に基づいて変化させる。
前後進切替バルブ2100は、シフトレバー920とワイヤなどのリンケージで接続されている。前後進切替バルブ2100は、運転者のシフトレバー920のシフトレンジの選択操作に連動して作動する。この実施の形態においては、シフトレンジは、前進走行レンジ(D)、ニュートラルレンジ(N)、後進走行レンジ(R)の3つである。前後進切替バルブ2100においては、シフトレバー920の操作により選択されたシフトレンジに対応した油路が形成される。フォワードクラッチ406またはリバースブレーキ410には、選択されたシフトレンジにしたがって、シーケンスバルブ2070からの油圧が供給される。
たとえば、前進走行レンジ(D)が選択された場合には、フォワードクラッチ406に油圧が供給される。後進走行レンジ(R)が選択された場合には、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410に油圧が供給される。ニュートラルレンジが選択された場合には、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410への油圧の供給が遮断される。
[異常判定処理]
このように、前後進切替バルブ2100に供給する油圧を調圧するSLC2060の異常時に、前後進切替バルブ2100に供給する油圧を、他の油圧に切替えるシーケンスバルブ2070を備える。前後進切替装置400のフォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は、前後進切替バルブ2100によって制御される。
しかし、シフトレバー920および前後進切替バルブ2100がワイヤなどのリンケージで接続されるため、シフトレバー920の停止位置に対応する前後進切替バルブ2100の位置にばらつきがあり、シフトレバー920の停止位置と、前後進切替バルブ2100の位置とが一致しない場合がある。この不一致により、シフトレバー920を切替えたつもりでも、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410がきっちりと係合または解放しない場合が生じる。この場合、前後進切替装置400が回転を正常に伝達できず、車両1が動かない場合がある。このような場合に、前後進切替バルブ2100に油圧を供給するSLC2060の異常と誤検知するおそれがある。
そこで、この開示に係るECU8000は、タービン回転数センサ904によって検出される、前後進切替装置400への入力回転速度(=タービン回転数NT)と、プライマリプーリ回転数センサ922によって検出される、前後進切替装置400からの出力回転速度(プライマリプーリ回転数NIN)との差が、所定値以上である場合、前後進切替バルブ2100に供給する油圧を、SLC2060からの油圧から、他の油圧に切替えるようシーケンスバルブ2070を制御し、切替後、入力回転速度と出力回転速度との差が、所定値以上のままである場合、SLC2060の異常でないと判断する。これにより、SLC2060の異常を誤検知することを抑制することができる。
以下、この実施の形態での制御について説明する。図4は、この実施の形態の異常判定処理の流れを示すフローチャートである。この異常判定処理は、ECU8000のCPU(Central Processing Unit)によって上位の処理から所定周期ごとに呼出されて実行される。
図4を参照して、ECU8000のCPUは、ニュートラル状態(N)から前進動力伝達状態(D)または後進動力伝達状態(R)へのシフトレバー920によるシフト操作が完了したことが、ポジションセンサ918によって検出されてから第1期間後であるか否かを判断する(ステップS111)。第1期間は、前後進切替装置400が異常でない場合に、シフト完了後、入力回転に対する出力回転が安定するのに十分な予め定められる期間である。
シフト完了の第1期間後である(ステップS111でYES)と判断した場合、ECU8000のCPUは、タービン回転数NTからプライマリプーリ回転数NINを減算した差の絶対値が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS112)。所定値は、タービン回転数NTとプライマリプーリ回転数NINとの差が誤差の範囲である否かを切り分けるために予め定められた閾値である。差の絶対値が所定値以上である(ステップS112でYES)と判断した場合、ECU8000のCPUは、シーケンスバルブ2070の出力油圧を、SLC2060からの油圧から、ライン圧調整バルブ2010からの油圧に切替えるよう、シーケンスバルブ2070を制御する(ステップS113)。
シフト完了の第1期間後でない(ステップS111でNO)と判断した場合、タービン回転数NTからプライマリプーリ回転数NINを減算した差の絶対値が所定値以上でない(ステップS112でNO)と判断した場合、および、ステップS113の後、ECU8000のCPUは、シーケンスバルブ2070の出力油圧の切替から第2期間後であるか否かを判断する(ステップS114)。第2期間は、シーケンスバルブ2070が異常でない場合に、シーケンスバルブ2070の出力油圧が切替えられてから、実際に出力される油圧が安定するのに十分な予め定められる期間である。
油圧切替から第2期間後である(ステップS114でYES)と判断した場合、ECU8000のCPUは、タービン回転数NTからプライマリプーリ回転数NINを減算した差の絶対値が所定値以上のままであるか否かを判断する(ステップS115)。差の絶対値が所定値以上のままである(ステップS115でYES)と判断した場合、ECU8000のCPUは、前後進切替バルブ2100の位置とシフトレバー920の位置とがずれている前後進切替異常であると判定し(ステップS116)、MIL(Malfunction Indicator Light)を点灯させる(ステップS117)。
一方、タービン回転数NTからプライマリプーリ回転数NINを減算した差の絶対値が所定値以上のままでない(ステップS115でNO)、つまり、差の絶対値が所定値未満となったと判断した場合、ECU8000のCPUは、SLC2060の異常であると判定し(ステップS118)、MILを点灯させる(ステップS119)。
油圧切替から第2期間後でない(ステップS114でNO)と判断した場合、ステップS117の後、および、ステップS119の後、ECU8000のCPUは、実行する処理をこの異常判定処理の呼出元の上位の処理に戻す。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、図1で示したように、車両1の動力源は、エンジン200であることとした。しかし、これに限定されず、動力源は、たとえば、モータであってもよいし、エンジンとモータとのハイブリッド方式であってもよい。
) 前述した実施の形態においては、図4のステップS113で示したように、フェール状態においては、前後進切替バルブ2100に供給される油圧が、SLC2060からの油圧から、ライン圧調整バルブ2010からの油圧に切替えられるようにした。しかし、これに限定されず、SLC2060からの油圧から切替えられる油圧は、他の油圧であってもよく、たとえば、SLP2020からの油圧であってもよいし、SLS2030からの油圧であってもよい。
[まとめ]
(1) 図1から図3で示したように、ECU8000は、車両1の制御装置であって、車両1は、車両1の動力源であるエンジン200からの回転を、車両1が前進する方向または後進する方向の回転に切替えて出力する前後進切替装置400と、ユーザからの前後進の切替操作を受付けるシフトレバー920と、シフトレバー920で受付けられた切替操作にしたがって、前進または後進の方向に切替えるための油圧を、前後進切替装置400に出力する前後進切替バルブ2100と、前後進切替バルブ2100に供給する油圧を調圧するSLC2060と、前後進切替バルブ2100に供給する油圧を、SLC2060によって所定圧に調圧された油圧または他の油圧に切替えるシーケンスバルブ2070と、前後進切替装置400の入出力の回転速度の差を検出するためのタービン回転数センサ904およびプライマリプーリ回転数センサ922とを備える。
図4で示したように、ECU8000は、タービン回転数センサ904によって検出される、前後進切替装置400への入力回転速度(=タービン回転数NT)と、プライマリプーリ回転数センサ922によって検出される、前後進切替装置400からの出力回転速度(プライマリプーリ回転数NIN)との差が、所定値以上である場合、前後進切替バルブ2100に供給する油圧を、SLC2060からの油圧から、他の油圧に切替えるようシーケンスバルブ2070を制御し(ステップS111からステップS113)、切替後、入力回転速度と出力回転速度との差が、所定値以上のままである場合、SLC2060の異常でないと判断する(ステップS115およびステップS116)。これにより、SLC2060の異常と、他の異常、たとえば、シフトレバー920の位置と前後進切替バルブ2100の位置との不一致による異常とを切り分けることができる。その結果、SLC2060の異常を誤検知することを抑制することができる。
(2) 図4で示したように、前後進切替バルブ2100に供給する油圧の切替後、入力回転速度と出力回転速度の差が、所定値未満となった場合、SLC2060の異常であると判断する(ステップS115およびステップS118)。これにより、SLC2060の異常を確実に検知することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、200 エンジン、300 トルクコンバータ、302 ポンプ翼車、304 タービン軸、306 タービン翼車、308 ロックアップクラッチ、310 オイルポンプ、400 前後進切替装置、402 サンギヤ、404 キャリア、406 フォワードクラッチ、408 リングギヤ、410 リバースブレーキ、500 無段変速機、502 入力軸、504 プライマリプーリ、506 出力軸、508 セカンダリプーリ、510 伝動ベルト、600 減速歯車、700 差動歯車装置、800 駆動輪、902 エンジン回転数センサ、904 タービン回転数センサ、906 車速センサ、912 油温センサ、916 フットブレーキスイッチ、918 ポジションセンサ、920 シフトレバー、922 プライマリプーリ回転数センサ、924 セカンダリプーリ回転数センサ、2000 油圧制御回路、2010 ライン圧調整バルブ、2020 SLP、2030 SLS、2040 プライマリ圧コントロールバルブ、2050 セカンダリ圧コントロールバルブ、2060 SLC、2070 シーケンスバルブ、2080 プライマリ油圧アクチュエータ、2090 セカンダリ油圧アクチュエータ、2100 前後進切替バルブ、2130 ロックアップ圧コントロールバルブ、2150 SLU、8000 ECU。

Claims (1)

  1. 車両の制御装置であって、
    前記車両は、
    前記車両の動力源からの回転を、前記車両が前進する方向または後進する方向の回転に切替えて出力する切替装置と、
    ユーザからの前後進の切替操作を受付ける操作部と、
    前記操作部で受付けられた前記切替操作にしたがって、前進または後進の方向に切替えるための油圧を、前記切替装置に出力する油圧出力部と、
    前記油圧出力部に供給する油圧を調圧する調圧弁と、
    前記油圧出力部に供給する油圧を、前記調圧弁によって所定圧に調圧された油圧または他の油圧に切替える切替部と、
    前記切替装置の入出力の回転速度の差を検出する検出部とを備え、
    前記制御装置は、
    前記検出部によって検出された前記差が所定値以上である場合、前記油圧出力部に供給する油圧を前記他の油圧に切替えるよう前記切替部を制御し、
    前記切替部によって前記他の油圧に切替えられた後、前記検出部によって検出された前記差が前記所定値以上のままである場合、前記調圧弁の異常でないと判断する、制御装置。
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