JP7278741B2 - 配線カバーの開閉装置 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 平成30年7月26日、SENTIR展示会にて公開
本発明は、天板付家具において、配線を挿通させるための配線開口を塞ぐ配線カバーを開閉するための技術に関する。
天板付家具においては、天板に、配線を挿通させるための配線開口が形成されることがあり、この場合、配線開口を塞ぐための開閉式の配線カバーが設けられることが多い。
例えば、いわゆるフリーアドレスタイプのオフィスで用いられる大型テーブルでは、長方形状の天板の両方の長辺が使用端とされることが多く、この場合、配線開口は、天板の両方の使用端におけるどの位置からでも使用されやすいように、天板の両使用端の真ん中に細長く延びる形状とされる。このような配線開口を塞ぐ配線カバーは、天板のどちらの使用端の側からも開くことができるような両開きの開閉構造を備えていることが好ましい。このような配線カバーの開閉装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2011-224172号公報
特許文献1に記載の構成では、配線カバーの下面に設けられた軸受けが、天板側に設けられた軸に嵌まり合って該軸のまわりで回動されることによって、配線カバーが開閉されるようになっている。このような配線カバーにおいては、回動速度が大きくなると、配線カバーが閉止される際に衝突音が生じる等して、使用感が損なわれる虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、配線カバーを閉じる際の使用感を向上させることができる技術の提供を目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明は、
天板付家具の天板に形成された配線開口を塞ぐように設けられ、前記天板の一対の使用端のうちの一端側に起立する方向にも他端側に起立する方向にも回動可能な両開きの配線カバーの開閉装置であって、
前記配線カバーの前記一端側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での第1回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動し、前記配線カバーの前記他端側に起立する開姿勢と前記閉姿勢との間での第2回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動する制動部、
を備え、
前記制動部が、
第1の回動ダンパーが取り付けられた第1のピニオンと噛合して設けられた第1の制動ラックと
第2の回動ダンパーが取り付けられた第2のピニオンと噛合して設けられた第2の制動ラックと
を備え、
前記配線カバーが前記第1回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第1の制動ラックが前記第1のピニオンと噛み合いつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーに制動力が作用し、
前記配線カバーが前記第2回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第2の制動ラックが前記第2のピニオンと噛み合いつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーに制動力が作用するように構成されている
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーの第1回動動作の閉鎖回動動作と、第2回動動作の閉鎖回動動作との両方が制動されるので、どちら側に開いた状態からでも配線カバーがゆっくりとソフトに回動する。これにより、配線カバーを閉じる際の使用感を良好なものとすることができる。
この構成によると、いわゆるラック・アンド・ピニオン機構を利用することで、回動ダンパーの制動力を有効に利用して、配線カバーの回動速度を十分に低速なものとすることができる。
なお、上記の配線カバーの開閉装置において、第1、第2の制動ラックは、互いに離間して配置されてもよいし、近接して配置されてもよい。例えば、第1、第2の制動ラックは、配線カバーの側辺(具体的には、前記一端側、前記他端側を形成する側辺)の一方の端部側と他方の端部側に各々配置されてもよいし、該側辺の略中央部に互いに近接して配置されてもよい。
好ましくは、前記配線カバーの開閉装置において、
前記第1回動動作の回動支点を前記第2の制動ラックが与え、前記第2回動動作の回動支点を前記第1の制動ラックが与える、
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーの一方の回動動作を制動するための役割を担う制動ラックが、配線カバーが他方の回動動作をする際の回動支点を与えるので、天板付家具の本体側に固定軸を設ける必要がなく、簡易な構成で配線カバーの回動を安定させることができる。
好ましくは、前記配線カバーの開閉装置において、
前記第1の制動ラックが、前記第1回動動作の回動中心と同心の円の円弧に倣う弧状の側縁を有するラック本体部を備え、該側縁にラック歯が形成されている
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーが回動するときに、ラック歯が配線カバーの回動中心と同心の円の円弧に沿って移動することになるので、ピニオン(ひいては、回動ダンパー)を固定的に設けることができる。
好ましくは、前記配線カバーの開閉装置において、
前記制動部が、
制動力を付与されない、第1、第2の無制動ラック、
を備え、
前記配線カバーが前記第1回動動作する際に、前記第1の制動ラックと前記第1の無制動ラックが回動姿勢を規制されつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーの回動姿勢がガイドされ、
前記配線カバーが前記第2回動動作する際に、前記第2の制動ラックと前記第2の無制動ラックが回動姿勢を規制されつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーの回動姿勢がガイドされるように構成されている
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーが、第1回動動作を行う際、第2回動動作を行う際のいずれにおいても、その回動姿勢が制動ラックと無制動ラックによってガイドされるので、配線カバーが特に安定して回動される。
好ましくは、前記配線カバーの開閉装置において、
前記第1回動動作の回動支点を、前記第2の制動ラックと前記第2の無制動ラックが与え、
前記第2回動動作の回動支点を、前記第1の制動ラックと前記第1の無制動ラックが与える、
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーの一方の回動動作を制動するとともに回動姿勢をガイドするための役割を担う制動ラックと、該回動動作の回動姿勢をガイドするための役割を担う無制動ラックが、配線カバーが他方の回動動作を行う際の回動支点を与える。したがって、簡易な構成で配線カバーの回動を特に安定させることができる。
好ましくは、前記配線カバーの開閉装置において、
前記第1の制動ラックと前記第2の無制動ラックが、共通の筐体に搭載されている
ことを特徴とする。
この構成によると、構成が簡素化され、天板付家具の本体への取り付け作業も容易となる。
好ましくは、前記配線カバーの開閉装置において、
前記配線カバーが閉姿勢に配置された状態において、
前記第1の制動ラックおよび前記第2の無制動ラックが、前記筐体に係止されるように構成されている
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーが閉姿勢に安定して配置される。
また、別の態様に係る本発明は、
天板付家具の天板に形成された配線開口を塞ぐように設けられ、前記天板の一対の使用端のうちの一端側に起立する方向にも他端側に起立する方向にも回動可能な両開きの配線カバーの開閉装置であって、
前記配線カバーの前記一端側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での第1回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動し、前記配線カバーの前記他端側に起立する開姿勢と前記閉姿勢との間での第2回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動する制動部、
を備え、
前記制動部が、
第1、第2の回動ダンパー、
を備え、
前記配線カバーが前記第1回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第1の回動ダンパーの制動力が直接作用することにより、前記配線カバーが制動され、
前記配線カバーが前記第2回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第2の回動ダンパーの制動力が直接作用することにより、前記配線カバーが制動されるように構成されている
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーの第1回動動作の閉鎖回動動作と、第2回動動作の閉鎖回動動作との両方が制動されるので、どちら側に開いた状態からでも配線カバーがゆっくりとソフトに回動する。これにより、配線カバーを閉じる際の使用感を良好なものとすることができる。
また、この構成によると、部品点数を少なく抑えつつ、配線カバーの回動速度を低速なものとすることができる。
また、別の態様に係る本発明は、
天板付家具の天板に形成された配線開口を塞ぐように設けられ、前記天板の使用端と対向する一端側に起立する方向に回動可能な片開きの開閉構造を備える配線カバーの開閉装置であって、
前記配線カバーの前記一端側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での回動動作のうち、少なくとも前記開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動する制動部、
を備え、
前記制動部が、
回動ダンパーが取り付けられたピニオンと噛合して設けられた制動ラック、
を備え、
前記配線カバーが前記回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記制動ラックが前記ピニオンと噛み合いつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーに制動力が作用し、
前記制動ラックが、前記回動動作の回動中心と同心の円の円弧に倣う弧状の側縁を有するラック本体部を備え、該側縁にラック歯が形成されている
ことを特徴とする。
この構成によると、配線カバーの閉鎖回動動作が制動されるので、配線カバーが開いた状態からゆっくりとソフトに回動する。これにより、配線カバーを閉じる際の使用感を良好なものとすることができる。
本発明によると、配線カバーを閉じる際の使用感を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る天板付家具の斜視図。 天板付家具の分解斜視図。 制動ユニットの斜視図。 図3において、筐体を透明状態で示した図。 筐体の斜視図。 制動ユニットを、図3の矢印A方向から見た断面図、および、矢印B方向から見た断面図。 制動ユニットに一対の固定部材が取り付けられた状態を示す斜視図。 制動ユニットを取り付ける態様を説明するための図。 制動ユニットが取り付けられた状態を示す側断面図。 配線カバーと一対の制動ユニットの位置関係を示す図。 配線カバーの第1回動動作を説明するための図。 配線カバーの第2回動動作を説明するための図。 本発明の第1変形例に係る制動部を説明するための図。 本発明の第1変形例に係る制動部を説明するための図。 本発明の第2変形例に係る制動部を説明するための図。 本発明の第3変形例に係る制動ユニットを説明するための図。 本発明の第4変形例に係る制動部を説明するための図。 本発明の第5変形例に係る制動部を説明するための図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.全体構成>
実施形態に係る天板付家具の全体構成について、図1、図2を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る天板付家具TBの斜視図である。図2は、天板付家具TBの分解斜視図である。
天板付家具TBは、例えば、いわゆるフリーアドレスが導入されているオフィス等において好適に用いられる大型テーブルであり、平面視において長方形状の天板1と、これを支持する4個の脚体2と、を備える。
天板1の略中央部には、平面視において長尺矩形状の配線開口11が形成されている。天板1は、その両方の長辺が使用端とされるものであり、配線開口11は、天板1の両使用端におけるどの位置からでも使用されやすいように、天板1の両使用端の真ん中に、長尺方向を天板1の使用端と平行とするような姿勢で配設される。
配線開口11には、これを塞ぐ配線カバー3が設けられる。配線カバー3は、平面視において長尺矩形の板状部材である。配線カバー3は、これが配線開口11を塞ぐ閉姿勢とされている状態において、配線カバー3の上面と天板1の上面が略面一となるように配置される。また、配線カバー3が閉姿勢とされている状態において、配線カバー3の各長辺3a,3bと配線開口11の長辺の間に僅かな隙間が形成され、この隙間に配線コード等を挿通させることができるようになっている。
配線カバー3は、天板1の一対の使用端のどちらの側からも開くことができる両開きの開閉構造を備えている。すなわち、配線カバー3は、天板1の一方の使用端の側に起立する方向にも、天板1の他方の使用端の側に起立する方向にも回動可能な、両開きの開閉構造を備えている。配線カバー3には、制動部4が設けられており、この制動部4が、配線カバー3が、天板1の一方の使用端の側(すなわち、該使用端の側に配置されている配線カバー3の一方の長辺3aの側)に起立する開姿勢と閉姿勢との間で回動する動作(後述する「第1回動動作」)を制動するとともに、配線カバー3が、天板1の他方の使用端の側(すなわち、該使用端の側に配置されている配線カバー3の他方の長辺3bの側)に起立する開姿勢と閉姿勢との間で回動する動作(後述する「第2回動動作」)を制動する。以下において、制動部4の構成について説明する。
<2.制動部4の構成>
制動部4は、一対の制動ユニット40を含んで構成される。制動ユニット40の構成について、図3~図6を参照しながら説明する。図3は、制動ユニット40の斜視図である。図4は、図3において、筐体42を透明状態で示した図である。図5は、筐体42の斜視図である。図6は、制動ユニット40を、図3の矢印A方向から見た断面図(図6(a))、および、矢印B方向から見た断面図(図6(b))である。
制動ユニット40は、一対のラック41,41と、その一部が収容される筐体42と、筐体42に支持される回動ダンパー43と、回動ダンパー43の軸部に連結されたピニオン44と、を備える。
ラック41は、係止板411と、軸部412と、軸支持部413と、ラック本体部414と、を備える。係止板411は、平板状の部材であり、上面側に、軸支持部413を介して円筒状の軸部412が支持され、下面側に平板弧状のラック本体部414の一端が連なる。軸部412とラック本体部414は、係止板411を挟んで斜めに対向する位置に配置される。すなわち、軸部412は、係止板411の上方であって係止板411の一方の短辺から離れる方向に支持され、ラック本体部414は、係止板411の他方の短辺の端部から、下方かつ該短辺から離れる方向に延在する。また、軸部412とラック本体部414は、軸部412の軸方向とラック本体部414の主面の法線方向とが一致するような姿勢で配置される。ラック本体部414における一方の主面側には、外周側の弧状縁にラック歯4141が形成されている。
筐体42は、略直方体形の箱状部材であり、下面側が開口している。筐体42の一方の側面には、回動ダンパー43を収納して支持するための回動ダンパー支持部421が形成されている。以下において、筐体42における回動ダンパー支持部421が形成されている面を「前面」とし、該面の法線方向を「前後方向」とする。また、前後方向と直交する水平方向を「左右方向」とする。
筐体42の内部には、ラック本体部414を収容する弧状の収容空間を内部に形成するラック収容部422が形成される。ラック収容部422の一端は、筐体42の上面に開口した矩形状の第1スリット4221に連通しており、ラック本体部414は、先端側から第1スリット4221内を挿通されて、ラック収容部422に収容される。第1スリット4221は、ラック本体部414の断面とほぼ同一の寸法とされており、ラック本体部414のみが通過可能で、係止板411は通過できないようになっている。筐体42の上面における第1スリット4221の周囲の領域4222は平坦な形状部分とされ、この領域4222が係止板411の下面と面接触することにより、係止板411が所定の姿勢で係止される。つまり、この領域4222が、係止板411を係止する係止面領域を構成する。係止板411が係止面領域4222に係止された状態において、ラック本体部414の全体がラック収容部422に収容された状態となる。ラック収容部422の他方の端部は、筐体42の上面に設けられた矩形状の第2スリット4223に連通しており、ラック本体部414の全体がラック収容部422に収容された状態において、ラック本体部414の先端がこの第2スリット4223に到達してこれに係止されるようになっている。各ラック41は、ラック本体部414がラック収容部422に収容されることによって所定の姿勢に規制され、前後方向に位置ずれや傾斜を生じないようになっている。
筐体42には、一対のラック41,41に対応して、ラック収容部422(およびこれに付随する各要素4221~4223)が対をなして形成される。一対のラック収容部422,422は、互いに干渉しないように、前後にずれた位置に配置される。また、一対のラック収容部422,422は、左右に一部重なるような位置関係で対向して配置される。すなわち、前方に配置されたラック収容部422は、筐体42の左右中心よりも左側に偏心して開口した第1スリット4221に連通し、筐体42の右方に延在して、筐体42の右端付近に形成された第2スリット4223に連なる。また、後方に配置されたラック収容部422は、筐体42の左右中心よりも右側に偏心して開口した第1スリット4221に連通し、筐体42の左方に延在して、筐体42の左端付近に形成された第2スリット4223に連なる。以下において、前方に配置されたラック収容部422にラック本体部414が収容されたラック41を「前方のラック41」とよび、後方に配置されたラック収容部422にラック本体部414が収容されたラック41を「後方のラック41」とよぶ。
一対のラック収容部422,422の各々にラック本体部414が収容され、各ラック41の係止板411が各係止面領域4222に係止された状態において、前方のラック41のラック本体部414の弧状縁が倣う円Lの中心が、後方のラック41の軸部412の軸線と一致し(図6(a))、後方のラック41のラック本体部414の弧状縁が倣う円Lの中心が、前方のラック41の軸部412の軸線と一致するように構成されている(図6(b))。つまり、各ラック41は、前後方向に位置ずれや傾斜を生じないように回動姿勢を規制されつつ、他方のラック41の軸部412を中心とする円Lの円弧に沿って回動できるようになっている。
回動ダンパー43は、筐体42の前面に形成された回動ダンパー支持部421内に収納されて所定位置に支持される。回動ダンパー43の軸部には、ピニオン44が連結されており、回動ダンパー43が該所定位置に支持された状態において、ピニオン44が、前方のラック41のラック本体部414に形成されたラック歯4141と噛み合うような位置に配置される。これにより、前方のラック41が回動するときに、回動ダンパー43の制動力がピニオン44を介してラック41に伝達され、ラック41の回動速度が所定値以下に制動されるようになっている。
回動ダンパー43およびピニオン44は、筐体42の後方側には設けられず、後方のラック41は制動力を受けることなく回動できる。以下において、前方のラック41、すなわち、回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動するラック41を、「制動ラック41D」とよぶ。また、後方のラック41、すなわち、制動力を付与されることなく回動できるラック41を、「無制動ラック41F」とよぶ。なお、制動ラック41Dと無制動ラック41Fを特に区別しない場合は、これまで通り、単に「ラック41」とよぶ。
<3.制動ユニット40の取り付け>
制動ユニット40は、配線カバー3の下方に配置されて、天板1および配線カバー3に取り付けられる。制動ユニット40を、天板1および配線カバー3に取り付ける態様について、図7~図9を参照しながら説明する。図7は、制動ユニット40に一対の固定部材45,45が取り付けられた状態を示す斜視図である。図8は、制動ユニット40を天板1および配線カバー3に取り付ける態様を説明するための図である。ただし、図8においては、構造をわかりやすくするために、天板1および筐体42が透明状態で示されている。図9は、制動ユニット40が天板1および配線カバー3に取り付けられた状態を示す側断面図である。
制動ユニット40は、筐体42が天板1に対して固定されるとともに、各ラック41の軸部412が配線カバー3の中空空間に固定された状態とされることにより、天板1および配線カバー3に対して取り付けられる。
制動ユニット40の取り付けにあたっては、まず、各ラック41における係止板411の上側部分に、固定部材45を取り付ける。固定部材45は、ラック41の軸部412を配線カバー3に対して固定するための部材であり、互いに間隔を設けつつ連ねられた一対の側壁部451,451と、各側壁部451,451の一方の側辺から延出する腕部452と、一方の側壁部451の下辺から側方に張り出したフランジ部453と、を備える。このような固定部材45を、フランジ部453の下方に係止板411が配置され、一対の側壁部451,451の間に軸支持部413が配置され、一対の腕部452,452が軸部412を下方から支持するような位置関係となるようにして、各ラック41に取り付ける。
配線カバー3は、上板31および下板32が、側板33を介して連なった中空状の部材であり、下板32には、開口部321が形成されている。制動ユニット40に一対の固定部材45,45が取り付けられると、続いて、各ラック41における係止板411よりも上側の部分および、ここに取り付けられている固定部材45を、開口部321から配線カバー3の中空空間へと挿入する。そして、固定部材45に設けられた爪部C1を開口部321の縁部に引っ掛けて、フランジ部453が下板32に下方側から当接するとともに、フランジ部453よりも上側の部分が配線カバー3の中空空間に収容された状態とする。開口部321には切欠き部分3211が形成されており、該状態において、下板32の上面における該切欠き部分3211の両側に、腕部452,452が係止された状態となる。また、軸部412が、配線カバー3の内壁面と腕部452との間に挟まれて、配線カバー3の中空空間に固定された状態となる。その後、必要に応じて、フランジ部453を、ネジK1を用いて下板32に固定する。もっとも、爪部C1を開口部321の縁部に引っ掛けるだけで取り付けが可能である場合は、ネジK1は設けなくともよい。続いて、ネジK2を用いて、筐体42を天板1の下面に固定する。これにより、制動ユニット40の取り付けが完了する。
<4.制動部4の配置>
上記の通り、制動部4は、一対の制動ユニット40,40を備える。次に、該一対の制動ユニット40,40の配置について、図9に加え、図10を参照しながら説明する。図10は、配線カバー3と一対の制動ユニット40,40の位置関係を示す図である。
一対の制動ユニット40,40は、配線カバー3の長辺3a,3bの一方の端部側と他方の端部側に各々配置される。また、各制動ユニット40は、互いに平行な姿勢で配置される。具体的には、各制動ユニット40は、長辺3a,3bの延在方向と直交するような姿勢で配置される。さらに、各制動ユニット40は、その左右中心が、各長辺3a,3bと平行に延在して配線カバー3を二等分する中央線上にくるような位置に配置される。さらに、一対の制動ユニット40,40は、各々の前面を対向させるような姿勢、すなわち、互い違いの姿勢で配置される。したがって、一方の制動ユニット40の制動ラック41Dと他方の制動ユニット40の無制動ラック41Fの各軸部412が、同一の軸線上に配置されることになる。
以下において、軸部412が配置される軸線のうち、第1長辺3aに近い側の軸線を「第1軸線Sa」とよび、第2長辺3bに近い側の軸線を「第2軸線Sb」とよぶ。また、第2軸線Sb上に軸部412が配置される制動ラック41Dを「第1の制動ラック41Da」とよび、第2軸線Sb上に軸部412が配置される無制動ラック41Fを「第1の無制動ラック41Fa」とよぶ。さらに、第1軸線Sa上に軸部412が配置される制動ラック41Dを「第2の制動ラック41Db」とよび、第1軸線Sa上に軸部412が配置される無制動ラック41Fを「第2の無制動ラック41Fb」とよぶ。
<5.制動部4の動作>
次に、制動部4の動作について、図9、図10に加え、図11、図12を参照しながら説明する。図11は、配線カバー3の第1回動動作を説明するための図であり、図11(a)は、図10の矢印A方向から見た断面図に相当し、図11(b)は、図10の矢印B方向から見た断面図に相当する。図12は、配線カバー3の第2回動動作を説明するための図であり、図12(a)は、図10の矢印A方向から見た断面図に相当し、図12(b)は、図10の矢印B方向から見た断面図に相当する。
配線カバー3が閉姿勢とされた状態において、各制動ユニット40が備える両ラック41,41の係止板411が係止面領域4222に係止された状態となる。つまり、配線カバー3は、筐体42に対して面接触した4個のラック41によって支持されることとなる。これによって、配線カバー3が閉姿勢に安定して配置されるようになっている。上記の通り、配線カバー3は、このような閉姿勢から、第1長辺3aの側に起立する方向にも、第2長辺3bの側に起立する方向にも回動可能な、両開きの開閉構造を備えている。
天板付家具TBの使用者が、閉姿勢にある配線カバー3の第2長辺3bを持ち上げると、配線カバー3は、閉姿勢から第1長辺3aの側に起立する開姿勢に回動する。また、使用者が、第1長辺3aの側に起立した開姿勢にある配線カバー3の第2長辺3bを掴んで、配線カバー3を閉じる方向に引っ張ると、配線カバー3は、第1長辺3aの側に起立する開姿勢から閉姿勢に回動する。以下において、配線カバー3が、第1長辺3aの側に起立する開姿勢と閉姿勢との間で回動する動作を、「第1回動動作」とよぶ。特に、第1回動動作のうち、開姿勢から閉姿勢に向かう動作を、「閉鎖回動動作」とよぶ。
一方、使用者が、閉姿勢にある配線カバー3の第1長辺3aを持ち上げると、配線カバー3は、閉姿勢から第2長辺3bの側に起立する開姿勢に回動する。また、使用者が、第2長辺3bの側に起立した開姿勢にある配線カバー3の第1長辺3aを掴んで、配線カバー3を閉じる方向に引っ張ると、配線カバー3は、第2長辺3bの側に起立する開姿勢から閉姿勢に回動する。以下において、配線カバー3が、第2長辺3bの側に起立する開姿勢と閉姿勢との間で回動する動作を、「第2回動動作」とよぶ。特に、第2回動動作のうち、開姿勢から閉姿勢に向かう動作を、「閉鎖回動動作」とよぶ。
配線カバー3が第1回動動作を行うとき、第1軸線Sa上に軸部412が配置されている各ラック41、すなわち、第2の制動ラック41Dbおよび第2の無制動ラック41Fbの各軸部412が、配線カバー3の回動支点を与え、配線カバー3は第1軸線Saの回りで回動する。また、このとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されていた各ラック41、すなわち、第1の制動ラック41Daおよび第1の無制動ラック41Faが、第1軸線Saを中心とする円Laの円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第1の制動ラック41Daが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の第1回動動作が制動される。また、回動姿勢を規制されつつ回動する一対のラック41Da,41Faが配線カバー3とともに回動することによって、第1回動動作する配線カバー3が、その回動姿勢をガイドされつつ回動する。
一方、配線カバー3が第2回動動作を行うとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されている各ラック41、すなわち、第1の制動ラック41Daおよび第1の無制動ラック41Faの各軸部412が、配線カバー3の回動支点を与え、配線カバー3は第2軸線Sbの回りで回動する。また、このとき、第1軸線Sa上に軸部412が配置されていた各ラック41、すなわち、第2の制動ラック41Dbおよび第2の無制動ラック41Fbが、第2軸線Sbを中心とする円Lbの円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第2の制動ラック41Dbが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の第2回動動作が制動される。また、回動姿勢を規制されつつ回動する一対のラック41Db,41Fbが配線カバー3とともに回動することによって、第2回動動作する配線カバー3が、その回動姿勢をガイドされつつ回動する。
<6.効果>
この実施形態によると、配線カバー3の第1回動動作の閉鎖回動動作と、第2回動動作の閉鎖回動動作との両方が制動されるので、どちら側に開いた状態からでも配線カバー3がゆっくりとソフトに回動する。これにより、配線カバー3を閉じる際の使用感を良好なものとすることができる。
また、この実施形態に係る制動部4は、各々が、回動ダンパー43が取り付けられたピニオン44と噛合して設けられた、第1、第2の制動ラック41Da,41Dbを備えている。そして、配線カバー3が第1回動動作する際には、第1の制動ラック41Daがピニオン44と噛み合いつつ配線カバー3とともに回動することにより、配線カバー3に制動力が作用する。また、配線カバー3が第2回動動作する際には、第2の制動ラック41Dbがピニオン44と噛み合いつつ配線カバー3とともに回動することにより、配線カバー3に制動力が作用する。この構成によると、いわゆるラック・アンド・ピニオン機構を利用することで、回動ダンパー43の制動力を有効に利用して、配線カバー3の回動速度を十分に低速なものとすることができる。
また、この実施形態では、第1回動動作の回動支点を第2の制動ラック41Dbが与え、第2回動動作の回動支点を第1の制動ラック41Daが与える。この構成によると、配線カバー3の一方の回動動作を制動するための役割を担う制動ラック41Dが、配線カバー3が他方の回動動作をする際の回動支点を与えることとなるので、天板付家具TBの本体側(典型的には、天板1)に固定軸を設ける必要がなく、簡易な構成で配線カバー3の回動を安定させることができる。
また、この実施形態では、第1の制動ラック41Daが、第1回動動作の回動中心Saと同心の円Laの円弧に倣う弧状の側縁を有するラック本体部414を備え、該側縁にラック歯4141が形成されている。同様に、第2の制動ラック41Dbも、配線カバー3が第2回動動作する際の回動中心Sbと同心の円Lbの円弧に倣う弧状の側縁を有するラック本体部414を備え、該側縁にラック歯4141が形成されている。この構成によると、配線カバー3が回動するときに、ラック歯4141が配線カバー3の回動中心Sa,Saと同心の円La,Lbの円弧に沿って移動することになるので、ピニオン44(ひいては、回動ダンパー43)を固定的に設けることができる。
また、この実施形態に係る制動部4は、制動力を付与されない、第1、第2の無制動ラック41Fa,41Fbを備えており、各無制動ラック41Fa,41Fbおよび各制動ラック41Da,41Dbが、配線カバー3とともに回動する際の回動姿勢を規制されている。そして、配線カバー3が第1回動動作する際に、第1の制動ラック41Daと第1の無制動ラック41Faが回動姿勢を規制されつつ配線カバー3とともに回動することにより、配線カバー3の回動姿勢がガイドされる。また、配線カバー3が第2回動動作する際に、第2の制動ラック41Dbと第2の無制動ラック41Fbが回動姿勢を規制されつつ配線カバー3とともに回動することにより、配線カバー3の回動姿勢がガイドされる。この構成によると、配線カバー3が、第1回動動作を行う際、第2回動動作を行う際のいずれにおいても、その回動姿勢が制動ラック41Dと無制動ラック41Fによってガイドされるので、配線カバー3が特に安定して回動される。
また、この実施形態においては、第1回動動作の回動支点を、第2の制動ラック41Dbと第2の無制動ラック41Fbが与え、第2回動動作の回動支点を、第1の制動ラック41Daと第1の無制動ラック41Faが与える。この構成によると、配線カバー3の一方の回動動作を制動するとともに回動姿勢をガイドするための役割を担う制動ラック41Dと、回動姿勢をガイドするための役割を担う無制動ラック41Fが、配線カバー3が他方の回動動作を行う際の支点を与えるので、簡易な構成で配線カバー3の回動を特に安定させることができる。
また、この実施形態においては、第1の制動ラック41Daと第2の無制動ラック41Fbが、共通の筐体42に搭載されている。また、第2の制動ラック41Dbと第1の無制動ラック41Faが、共通の筐体42に搭載されている。この構成によると、構成が簡素化され、天板付家具TBの本体への取り付け作業も容易となる。
また、この実施形態においては、配線カバー3が閉姿勢に配置された状態において、各ラック41が、筐体42に係止されるように構成されている。この構成によると、配線カバー3が閉姿勢に安定して配置される。
<7.変形例>
<7-1.第1変形例>
上記の実施形態に係る制動部4において、無制動ラック41Fは必須の要素ではなく、これを省略してもよい。図13、図14には、無制動ラック41Fを備えない制動部4c,4dの構成が例示されている。図13は、一対の制動ラック41D、すなわち、第1の制動ラック41Daと第2の制動ラック41Dbが、配線カバー3の長辺3a,3bの略中央部に互いに近接して配置される場合の構成例である。また、図14は、第1の制動ラック41Daと第2の制動ラック41Dbが、配線カバー3の長辺3a,3bの一方の端部側と他方の端部側に各々配置される場合の構成例である。
図13に示される制動部4cは、1個の制動ユニット40cを備える。この制動ユニット40cは、一対の制動ラック41D,41Dを備え、無制動ラック41Fを備えない。具体的には、制動ユニット40cにおいては、筐体42cに一対のラック収容部422が設けられ、各ラック収容部422にラック41が収容される。また、筐体42cの前面と後面の各々に回動ダンパー支持部421が設けられ、各回動ダンパー支持部421に収容された回動ダンパー43の軸部に連結されたピニオン44が、各ラック収容部422に収容されたラック本体部414のラック歯4141と噛み合うような位置に配置される。
制動ユニット40cは、配線カバー3の長辺3a,3bの略中央部に配置される。また、制動ユニット40cは、長辺3a,3bの延在方向と直交するような姿勢で配置される。さらに、制動ユニット40cは、その左右中心が、各長辺3a,3bと平行に延在して配線カバー3を二等分する中央線上にくるような位置に配置される。
図14に示される制動部4dは、一対の制動ユニット40d,40dを備える。この制動ユニット40dは、1個の制動ラック41Dを備え、無制動ラック41Fを備えない。具体的には、制動ユニット40dにおいては、筐体42dに1個のラック収容部422が設けられ、ここにラック41が収容される。また、筐体42dの前面に回動ダンパー支持部421が設けられ、各回動ダンパー支持部421に収容された回動ダンパー43の軸部に連結されたピニオン44が、ラック収容部422に収容されたラック本体部414のラック歯4141と噛み合うような位置に配置される。
一対の制動ユニット40d,40dは、配線カバー3の長辺3a,3bの一方の端部側と他方の端部側に各々配置される。また、各制動ユニット40dは、互いに平行な姿勢で配置される。具体的には、各制動ユニット40dは、長辺3a,3bの延在方向と直交するような姿勢で配置される。さらに、各制動ユニット40dは、その左右中心が、各長辺3a,3bと平行に延在して配線カバー3を二等分する中央線上にくるような位置に配置される。さらに、一対の制動ユニット40d,40dは、各々の前面を対向させるような姿勢、すなわち、互い違いの姿勢で配置される。
図13および図14に示される各構成において、配線カバー3が第1回動動作を行うとき、第1軸線Sa上に軸部412が配置されている制動ラック41D、すなわち、第2の制動ラック41Dbの軸部412が、配線カバー3の回動支点を与え、配線カバー3は第1軸線Saの回りで回動する。また、このとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されていた制動ラック41D、すなわち、第1の制動ラック41Daが、第1軸線Saを中心とする円の円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第1の制動ラック41Daが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の第1回動動作が制動される。
一方、図13および図14に示される各構成において、配線カバー3が第2回動動作を行うとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されている制動ラック41D、すなわち、第1の制動ラック41Daの軸部412が、配線カバー3の回動支点を与え、配線カバー3は第2軸線Sbの回りで回動する。また、このとき、第1軸線Sa上に軸部412が配置されていた制動ラック41D、すなわち、第2の制動ラック41Dbが、第2軸線Sbを中心とする円の円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第2の制動ラック41Dbが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の第2回動動作が制動される。
<7-2.第2変形例>
上記の実施形態に係る制動部4においては、第1の制動ラック41Daと第2の無制動ラック41Fb(あるいは、第2の制動ラック41Dbと第1の無制動ラック41Fa)が、同一の筐体42に搭載されていたが、一対の制動ラック41Da,41Dbが同一の筐体に、一対の無制動ラック41Fa,41Fbが同一の筐体に、それぞれ搭載されてもよい。図15には、このような態様に係る制動部4eの構成が例示されている。
この変形例に係る制動部4eは、一対の制動ラック41D,41Dを備える制動ユニット40c(すなわち、図13に示された、第1変形例に係る制動ユニット40c)と、一対の無制動ラック41F,41Fを備える制動ユニット40eとを備える。制動ユニット40eにおいては、筐体42eに一対のラック収容部422が設けられ、各ラック収容部422にラック41が収容される。また、筐体42eには回動ダンパー支持部421が設けられず、回動ダンパー43およびピニオン44も搭載されない。
一対の制動ユニット40c,40eは、配線カバー3の長辺3a,3bの一方の端部側と他方の端部側に各々配置される。また、各制動ユニット40c,40eは、互いに平行な姿勢で配置される。具体的には、各制動ユニット40c,40eは、長辺3a,3bの延在方向と直交するような姿勢で配置される。さらに、各制動ユニット40c,40dは、その左右中心が、各長辺3a,3bと平行に延在して配線カバー3を二等分する中央線上にくるような位置に配置される。
この構成に係る制動部4eの動作は、上記の実施形態に係る制動部4の動作と同様である。すなわち、配線カバー3が第1回動動作を行うとき、第1軸線Sa上に軸部412が配置されている各ラック41、すなわち、第2の制動ラック41Dbおよび第2の無制動ラック41Fbの各軸部412が、配線カバー3の回動支点を与え、配線カバー3は第1軸線Saの回りで回動する。また、このとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されていた各ラック41、すなわち、第1の制動ラック41Daおよび第1の無制動ラック41Faが、第1軸線Saを中心とする円の円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第1の制動ラック41Daが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の第1回動動作が制動される。また、回動姿勢を規制されつつ回動する一対のラック41Da,41Faが配線カバー3とともに回動することによって、第1回動動作する配線カバー3が、その回動姿勢をガイドされつつ回動する。
また、配線カバー3が第2回動動作を行うとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されている各ラック41、すなわち、第1の制動ラック41Daおよび第1の無制動ラック41Faの各軸部412が、配線カバー3の回動支点を与え、配線カバー3は第2軸線Sbの回りで回動する。また、このとき、第1軸線Sa上に軸部412が配置されていた各ラック41、すなわち、第2の制動ラック41Dbおよび第2の無制動ラック41Fbが、第2軸線Sbを中心とする円の円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第2の制動ラック41Dbが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の第2回動動作が制動される。また、回動姿勢を規制されつつ回動する一対のラック41Db,41Fbが配線カバー3とともに回動することによって、第2回動動作する配線カバー3が、その回動姿勢をガイドされつつ回動する。
<7-3.第3変形例>
上記の実施形態に係る制動ユニット40が備える各ラック41は、ラック本体部414が、平板弧状であって、弧状の側縁を有するものであったが、各ラックは弧状の側縁を有さない形状であってもよい。図16には、弧状の側縁を有さない、平板長尺矩形状のラック41fを備える制動ユニット40fの構成が例示されている。図16(a)は、制動ユニット40fの側面図である、図16(b)は、制動ユニット40fの側断面図である。
この変形例に係る制動ユニット40fは、一対のラック41f,41fと、その一部が収容される筐体42fと、筐体42fに支持される回動ダンパー43fと、回動ダンパー43fの軸部に連結されたピニオン44fと、回動ダンパー43fをラック41fに向けて付勢する付勢部材46f,47fと、を備える。
ラック41fは、係止板411と、軸部412と、軸支持部413と、ラック本体部414fと、を備える。ラック本体部414f以外の構成は、上記の実施形態に係るラック41と同様である。ラック本体部414fは、平板長尺の略矩形状であり、その一端が係止板411の下面側に連なっている。ラック本体部414fは、軸部412と、係止板411を挟んで斜めに対向する位置に配置される。すなわち、軸部412は、係止板411の上方であって係止板411の一方の短辺から離れる方向に支持され、ラック本体部414fは、係止板411の他方の短辺の端部から、該短辺から離れる方向に延在する。また、ラック本体部414fは、その主面の法線方向が軸部412の軸方向と一致するような姿勢で配置される。ラック本体部414fにおける下側の長辺には、ラック歯4141fが形成されている。
上記の実施形態と同様、筐体42fの内部には、ラック本体部414fを収容する半円型の収容空間を内部に形成するラック収容部422fが形成される。ラック本体部414fは、先端側から、筐体42fに形成されたスリット4221f内を挿通されて、ラック収容部422fに収容される。ここでも、スリット4221fは、ラック本体部414fのみが通過可能で、係止板411は通過できないようになっている。また、第1スリット4221fの周囲の領域4222fは、係止板411を係止する係止面領域を構成し、係止板411が係止面領域4222fに係止された状態において、ラック本体部414fの全体がラック収容部422fに収容された状態となる。また、各ラック41fは、ラック本体部414fがラック収容部422に収容されることによって所定の姿勢に規制され、前後方向に位置ずれや傾斜を生じないようになっている。
ここでも、筐体42fには、一対のラック41f,41fに対応して、ラック収容部422f(およびこれに付随する各要素4221f,4222f)が対をなして形成される。また、一対のラック収容部422f,422fは、互いに干渉しないように、前後にずれた位置に配置される。また、一対のラック収容部422f,422fは、左右に一部重なるような位置関係で対向して配置される。そして、各ラック41fは、前後方向に位置ずれや傾斜を生じないように回動姿勢を規制されつつ、他方のラック41fの軸部412を中心とする円Lの円弧に沿って回動できるようになっている。
回動ダンパー43fは、筐体42fの前面に形成された回動ダンパー支持部421f内に収納される。上記の実施形態と同様、回動ダンパー43fの軸部には、ピニオン44fが連結されており、回動ダンパー43fは、これと連結されたピニオン44fが、前方に配置されたラック収容部422fに収容されたラック本体部414fのラック歯4141fと噛み合うように配置される。ただし、ここでは、回動ダンパー支持部421fは、軸部4211fによって筐体42fに対して回動自在に軸支されており、該軸部4211fには、回動ダンパー支持部421fを所定方向に付勢する第1の付勢部材46fが設けられている。さらに、回動ダンパー支持部421fの内部には、ここに収容されている回動ダンパー43fのスライドを許容するためのスリット4212fと、回動ダンパー43fを所定方向に付勢する第2の付勢部材47fが設けられている。そして、第1の付勢部材46fが、回動ダンパー支持部421fを所定方向に付勢するとともに、第2の付勢部材47fが、回動ダンパー43fを所定方向に付勢することにより、回動ダンパー43fに連結されたピニオン44fが、ラック41fに弾接される方向に付勢される。これにより、ラック41fが、ピニオン44fと噛み合った状態のまま回動できるようになっている。各付勢部材46f,47fは、例えばバネ等の弾性部材から構成することができる。
この変形例においても、上記の実施形態と同様、前方のラック41fが回動するときに、回動ダンパー43fの制動力がピニオン44fを介してラック41fに伝達され、ラック41fの回動速度が所定値以下に制動される。この変形例によると、汎用化されている直線状のラックを用いることができるので、製造コストを抑えることができる。
<7-4.第4変形例>
上記の実施形態においては、制動ユニット40が備える各制動ラック41Dを介して、回動ダンパー43の制動力が配線カバー3に作用するものとしたが、制動ラック41Dを設けずに、回動ダンパー43の制動力が、配線カバー3に直接作用するように構成してもよい。図17には、このような態様に係る制動部4gの構成が例示されている。
この変形例に係る制動部4gは、1個の制動ユニット40gを備える。制動ユニット40gは、筐体42gと、筐体42g内に収容された、第1、第2の回動ダンパー43g,43gと、を備える。各回動ダンパー43gの軸部431gは、筐体42gに設けられた貫通孔を介して、筐体42gの外部に突出するように設けられている。ここでは、配線カバー3の下面側から突出するように、後述する係合部材47gが設けられており、制動ユニット40gは、係合部材47gに設けられた一対の軸受471gの各々が、各軸部431gと嵌まり合うことができるような位置に配置されて、天板1に対して固定される。
係合部材47gは、例えば樹脂製の部材であり、上記の通り、一対の軸受471g,471gを備えている。各軸受471gは、下方に延在しつつ、軸受471gの開口を狭める方向に屈曲した略弧状の係止片4711gを備えており、全体として下向きに開口したC字状をなしている。係止片4711gは、弾性変形自在に形成されており、軸部431gと軸受471gが相対的に近接する方向に移動すると、軸受471g内に軸部431gが嵌め込まれ、軸部431gが、係止片4711gに抱え込まれるようにして係止されるようになっている。また、この状態から、軸部431gと軸受471gが相対的に離間する方向に移動すると、係止片4711gが弾性変形して両者が離脱するようになっている。
軸部431gの外周面と、軸受471gの内周面にはそれぞれ歯4311g,4712gが形成されており、軸受471gに軸部431gが嵌め込まれた状態において、両方の歯4311g,4712gが噛み合って、軸受471gと軸部431gが同期して回動するようになっている。
配線カバー3が閉姿勢とされた状態においては、一対の軸受471g,471gの各々に、各軸部431gが係止された状態となる。そして、配線カバー3が第1回動動作を行うときには、第1長辺3aに近い側に配置された軸部431gが回動支点を与え、配線カバー3は、該軸部431gを回動支点としてその軸線(第1軸線)Saのまわりで回動する。このとき、第2長辺3bに近い側に配置された軸部431gに係止されていた軸受471gは、軸部431gから脱離して、配線カバー3とともに回動する。
一方、配線カバー3が第2回動動作を行うときには、第2長辺3bに近い側に配置された軸部431gが回動支点を与え、配線カバー3は、該軸部431gを回動支点としてその軸線(第2軸線)Sbのまわりで回動する。このとき、第1長辺3aに近い側に配置された軸部431gに係止されていた軸受471gは、軸部431gから脱離して、配線カバー3とともに回動する。
上記の通り、軸受471gと軸部431gとが嵌まり合った状態において、両者は同期して回動するように構成されている。したがって、配線カバー3が第1回動動作を行う際、第2回動動作を行う際のいずれにおいても、回動支点を与える側の軸受471gには、回動ダンパー43gの制動力が直接に作用する。これにより、配線カバー3の回動動作が制動される。
この変形例によると、回動ダンパー43gの制動力が配線カバー3に直接に作用することにより配線カバー3の回動動作が制動されるので、部品点数を少なく抑えつつ、配線カバー3の回動速度を低速なものとすることができる。
なお、上記の構成において、配線カバー3における、制動ユニット40gが設けられる側の短辺とは逆の短辺の近傍にも、上記の係合部材47gを設けるとともに、これと対応するもう一つの制動ユニット40gを設けてもよい。この場合、該もう一つの制動ユニット40gには、回動ダンパー43gを設けず、軸受471gと嵌まり合うことができる軸部だけを設けてもよい。あるいは、一対の制動ユニット40g,40gの各々に、回動ダンパー43gを1個ずつ搭載してもよい。すなわち、上記の構成においては、一対の回動ダンパー43g,43gが、配線カバー3の同じ短辺の側に設けられていたが、一対の回動ダンパー43g,43gは、配線カバー3の異なる短辺の側にそれぞれ設けられてもよい。
<7-5.第5変形例>
上記の実施形態においては、本発明が、両開きの開閉構造を備える配線カバー3に適用されていたが、本発明は、天板1の使用端と対向する一端側に起立する方向のみに回動可能な片開きの開閉構造を備える配線カバーに適用することもできる。図18には、このような態様に係る制動部4hの構成が例示されている。
この変形例に係る制動部4hは、1個の制動ラック41Dを備え、無制動ラック41Fを備えない制動ユニット40d(すなわち、図14に示された、第1変形例に係る制動ユニット40d)と、1個の無制動ラック41Fを備え、制動ラック41Dを備えない制動ユニット40hと、を備える。具体的には、制動ユニット40hにおいては、筐体42hに1個のラック収容部422が設けられ、各ラック収容部422にラック41が収容される。また、筐体42hには回動ダンパー支持部421が設けられず、回動ダンパー43およびピニオン44も搭載されない。
一対の制動ユニット40d,40hは、配線カバー3の長辺3a,3bの一方の端部側と他方の端部側に各々配置される。また、各制動ユニット40d,40hは、互いに平行な姿勢で配置される。具体的には、各制動ユニット40d,40hは、長辺3a,3bの延在方向と直交するような姿勢で配置される。さらに、各制動ユニット40d,40hは、その左右中心が、各長辺3a,3bと平行に延在して配線カバー3を二等分する中央線上にくるような位置に配置される。さらに、一対の制動ユニット40d,40hは、各ラック41の軸部412が同一の軸線上に配置されるような姿勢、すなわち、同じ向きに配置される。
この構成において、天板付家具TBの使用者が、閉姿勢にある配線カバー3の使用端の側に配置されている長辺(ここでは、第2長辺)3bを持ち上げて、配線カバー3を天板1の使用端と対向する一端側、すなわち、使用端と対向する一端側に配置されている配線カバー3の長辺(ここでは、第1長辺)3aの側に起立する方向に回動させたとする。あるいは、使用者が、第1長辺3aの側に起立した開姿勢にある配線カバー3の第2長辺3bを掴んで、配線カバー3を閉じる方向に回動させたとする。これらの各場合、配線カバー3が、第1長辺3aの側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での回動動作を行う。
配線カバー3がこのような回動動作を行うとき、第2軸線Sb上に軸部412が配置されていた各ラック41、すなわち、第1の制動ラック41Daおよび第1の無制動ラック41Faが、第1軸線Saを中心とする円の円弧に沿って回動する。回動ダンパー43の制動力を受けつつ回動する第1の制動ラック41Daが配線カバー3とともに回動することによって、配線カバー3の回動動作が制動される。また、回動姿勢を規制されつつ回動する一対のラック41Da,41Faが配線カバー3とともに回動することによって、回動動作する配線カバー3が、その回動姿勢をガイドされつつ回動する。
この構成によると、配線カバー3の回動動作が制動されるので、配線カバー3がゆっくりとソフトに開閉する。これにより、配線カバー3を開閉する際の使用感を良好なものとすることができる。
<7-6.他の変形例>
上記の実施形態では、配線カバー3の第1回動動作のうち、開姿勢から閉姿勢に向かう閉鎖回動動作と、閉姿勢から開姿勢に向かう開放回動動作の両方が制動されるものとしたが、少なくとも閉鎖回動動作が制動されればよく、開放回動動作については、制動がなされなくともよい。同様に、配線カバー3の第2回動動作についても、開姿勢から閉姿勢に向かう閉鎖回動動作が少なくとも制動されればよく、閉姿勢から開姿勢に向かう開放回動動作は制動がなされなくともよい。具体的には例えば、ラック歯4141とピニオン44との間にラチェット構造を設け、配線カバー3が閉鎖回動動作を行う際には、制動ラック41Dにピニオン44を介して回動ダンパー43の制動力が作用し、配線カバー3が開放回動動作を行う際には、制動ラック41Dに回動ダンパー43の制動力が作用しないようにしてもよい。上記の各変形例においても同様である。
上記の実施形態では、各ラック41のラック本体部414は、弧状の側縁を有しており、該側縁にラック歯4141が形成されていたが、無制動ラック41Fである各ラック41については、ラック歯4141が形成されなくともよい。上記の各変形例においても同様である。
上記の実施形態あるいは上記の変形例において、筐体に搭載されるラック41の個数は1個あるいは2個であったが、3個以上のラック41が同一の筐体に搭載されてもよい。
また、各部の具体的な形状、仕様、その他の詳細な構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、実施形態および各変形例に係る構成を適宜に組み合わせてもよいことはいうまでもない。
TB 天板付家具
1 天板
11 配線開口
2 脚体
3 配線カバー
3a 第1長辺
3b 第2長辺
31 上板
32 下板
321 開口部
33 側板
4 制動部
40 制動ユニット
41 ラック
411 係止板
412 軸部
413 軸支持部
414 ラック本体部
4141 ラック歯
41Da 第1の制動ラック
41Db 第2の制動ラック
41Fa 第1の無制動ラック
41Fb 第2の無制動ラック
42 筐体
421 回動ダンパー支持部
422 ラック収容部
4221 第1スリット
4222 係止面領域
43 回動ダンパー
44 ピニオン
45 固定部材
46f 付勢部材
47g 係合部材

Claims (9)

  1. 天板付家具の天板に形成された配線開口を塞ぐように設けられ、前記天板の一対の使用端のうちの一端側に起立する方向にも他端側に起立する方向にも回動可能な両開きの配線カバーの開閉装置であって、
    前記配線カバーの前記一端側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での第1回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動し、前記配線カバーの前記他端側に起立する開姿勢と前記閉姿勢との間での第2回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動する制動部、
    を備え、
    前記制動部が、
    第1の回動ダンパーが取り付けられた第1のピニオンと噛合して設けられた第1の制動ラックと
    第2の回動ダンパーが取り付けられた第2のピニオンと噛合して設けられた第2の制動ラックと
    を備え、
    前記配線カバーが前記第1回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第1の制動ラックが前記第1のピニオンと噛み合いつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーに制動力が作用し、
    前記配線カバーが前記第2回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第2の制動ラックが前記第2のピニオンと噛み合いつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーに制動力が作用するように構成されている
    ことを特徴とする
  2. 請求項1に記載の配線カバーの開閉装置において、
    前記第1回動動作の回動支点を前記第2の制動ラックが与え、前記第2回動動作の回動支点を前記第1の制動ラックが与える、
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  3. 請求項1または2に記載の配線カバーの開閉装置において、
    前記第1の制動ラックが、前記第1回動動作の回動中心と同心の円の円弧に倣う弧状の側縁を有するラック本体部を備え、該側縁にラック歯が形成されている
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の配線カバーの開閉装置において、
    前記制動部が、
    制動力を付与されない、第1、第2の無制動ラック、
    を備え、
    前記配線カバーが前記第1回動動作する際に、前記第1の制動ラックと前記第1の無制動ラックが回動姿勢を規制されつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配
    線カバーの回動姿勢がガイドされ、
    前記配線カバーが前記第2回動動作する際に、前記第2の制動ラックと前記第2の無制動ラックが回動姿勢を規制されつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーの回動姿勢がガイドされるように構成されている
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  5. 請求項に記載の配線カバーの開閉装置において、
    前記第1回動動作の回動支点を、前記第2の制動ラックと前記第2の無制動ラックが与え、
    前記第2回動動作の回動支点を、前記第1の制動ラックと前記第1の無制動ラックが与える、
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  6. 請求項またはに記載の配線カバーの開閉装置において、
    前記第1の制動ラックと前記第2の無制動ラックが、共通の筐体に搭載されている
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  7. 請求項に記載の配線カバーの開閉装置において、
    前記配線カバーが閉姿勢に配置された状態において、
    前記第1の制動ラックおよび前記第2の無制動ラックが、前記筐体に係止されるように構成されている
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  8. 天板付家具の天板に形成された配線開口を塞ぐように設けられ、前記天板の一対の使用端のうちの一端側に起立する方向にも他端側に起立する方向にも回動可能な両開きの配線カバーの開閉装置であって、
    前記配線カバーの前記一端側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での第1回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動し、前記配線カバーの前記他端側に起立する開姿勢と前記閉姿勢との間での第2回動動作のうち、少なくとも該開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動する制動部、
    を備え、
    前記制動部が、
    第1、第2の回動ダンパー、
    を備え、
    前記配線カバーが前記第1回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第1の回動ダンパーの制動力が直接作用することにより、前記配線カバーが制動され、
    前記配線カバーが前記第2回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記第2の回動ダンパーの制動力が直接作用することにより、前記配線カバーが制動されるように構成されている
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
  9. 天板付家具の天板に形成された配線開口を塞ぐように設けられ、前記天板の使用端と対向する一端側に起立する方向に回動可能な片開きの開閉構造を備える配線カバーの開閉装置であって、
    前記配線カバーの前記一端側に起立する開姿勢と閉姿勢との間での回動動作のうち、少なくとも前記開姿勢から前記閉姿勢に向かう閉鎖回動動作を制動する制動部、
    を備え、
    前記制動部が、
    回動ダンパーが取り付けられたピニオンと噛合して設けられた制動ラック、
    を備え、
    前記配線カバーが前記回動動作において少なくとも前記閉鎖回動動作する際に、前記制動ラックが前記ピニオンと噛み合いつつ前記配線カバーとともに回動することにより、前記配線カバーに制動力が作用し、
    前記制動ラックが、前記回動動作の回動中心と同心の円の円弧に倣う弧状の側縁を有するラック本体部を備え、該側縁にラック歯が形成されている
    ことを特徴とする、配線カバーの開閉装置。
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