JP7278374B2 - 情報伝送方法及び通信機器 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
出願は、2018年11月2日に中国で提出された中国特許出願番号No.201811302729.9の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特に情報伝送方法及び通信機器に関する。
移動通信システムでは、伝送チャネルまたは伝送リソースは、いくつかの下りリンク信号と関連関係があり、例えば、チャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(Synchronization Signal and PBCH Block、SS/PBCH block、またはSSBと呼ばれる)などである。端末は、これらの下りリンク信号に対する測定結果またはネットワーク機器の指示に基づき、相応なリソースを選択して情報伝送を行うことができる。
いくつかの場合に、例えば、無許可周波数帯域伝送メカニズムでは、ネットワーク機器と端末の利用可能な(available)リソースは不確定であり、ネットワーク機器によって端末に対していくつかの下りリンク信号のリソースが配置されていても、端末は、ネットワーク機器が相応なリソースを占有し、且つ下りリンク信号の送信に成功したか否かを決定することができない。図1に示すように、ネットワーク機器は、T1内で二つのSSBリソースのみを占有し、SSB1とSSB2を送信した。ネットワーク機器は、T2内でリソースを占有していない。ネットワーク機器は、T3内で4つのSSBリソースを占有し、SSB1、SSB2、SSB3およびSSB4を送信した。そのうち、SSB1とSSB3は疑似コロケーション(quasi Co-location、QCL)のものであり、SSB2およびSSB4はQCLのものである。ネットワーク機器は、合計でSSB1、SSB、SSB3およびSSB4を送信し、且つこれらの4つのSSBに基づいてSSBと伝送リソースとの関連関係を構築することを指示する。端末がT1でSSB1を受信したとすれば、SSB1を受信してから、情報伝送を試みる前にT3に入っていない。そうすると、端末は、SSB3を測定することができない。端末は、SSB1に基づいて伝送リソースを選択することしかできない。この伝送リソースが使用できない場合、他の選択できるリソースがないため、情報伝送に失敗した恐れがある。sidelinkでは、ユーザは、どのリソースが利用可能であるかを決定することができるように、リソースをモニタリングする必要がある恐れがあるため、利用可能なリソースも不確定であり、類似した問題が発生する恐れもある。
本開示の実施例は、端末が、測定されたリファレンス対象に基づいて情報伝送を行うことしかできず、他の利用可能な伝送リソースを選択して情報伝送を行うことができないことによって情報伝送に失敗するという問題を解決するために、情報伝送方法及び通信機器を提供する。
第一の方面によれば、本開示の実施例は、受信端に用いられる情報伝送方法を提供する。前記方法は、
少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得し、そのうち、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象が、疑似コロケーションのものであること、及び
リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うことを含む。
第二の方面によれば、本開示の実施例はさらに、受信端に用いられる通信機器を提供する。前記機器は、
少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得するための第一の取得モジュールであって、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象が、疑似コロケーションのものである第一の取得モジュール、及び
リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うための第一の伝送モジュールを含む。
第三の方面によれば、本開示の実施例は、送信端に用いられる情報伝送方法を提供する。前記方法は、
受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信することを含み、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。
第四の方面によれば、本開示の実施例は、送信端に用いられる通信機器を提供する。通信機器は、
受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信するための第一の送信モジュールを含み、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。
第五の方面によれば、本開示の実施例はさらに、通信機器を提供する。通信機器は、プロセッサ、メモリ、および、メモリに記憶され、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記情報伝送方法のステップを実現させる。
第六の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記情報伝送方法のステップを実現させる。
このように、本開示の実施例は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示の何らかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
本開示の実施例に用いられる移動通信システムブロック図である。 本開示の実施例に用いられる別の移動通信システムブロック図である。 本開示の実施例による受信端の情報伝送方法のフローチャートである。 本開示の実施例による受信端の通信機器のモジュール構成模式図である。 本開示の実施例による送信端の情報伝送方法のフローチャートである。 本開示の実施例による送信端の通信機器のモジュール構成模式図である。 本開示の実施例による端末ブロック図である。 本開示の実施例によるネットワーク機器ブロック図である。
以下では、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施例についてより詳細に説明する。添付図面では、本開示の例示的な実施例を表示したが、理解すべきことは、様々な形式で本開示を実現できるが、本明細書に記載された実施例によって限定されるべきではない。逆に、これらの実施例を提供することは、本開示をより完全に理解でき、且つ本開示の範囲を当業者に完全に伝えることできるためである。
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序または前後手順を記述するためのものではない。理解すべきことは、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能である。それによって、ここに記述される本出願の実施例は、ここに図示されまたは記載されたもの以外の順序で実施することができる。なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排除性の「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または機器は、必ずしも明瞭にリストされているそれらのステップまたはユニットに限らず、明瞭にリストされていないまたはそれらのプロセス、方法、製品または機器に固有の他のステップまたはユニットを含んでもよい。明細書と特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表す。
本明細書で記述された技術は、長期進化型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限定されず、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、及び他のシステムのような様々な無線通信システムにも用いることができる。「システム」及び「ネットワーク」という用語は、常に交換可能に使用される。本明細書に記載された技術は、以上に言及されたシステム及び無線技術に用いられてもよく、他のシステム及び無線技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示のために、ニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述し、且つ以下の記述の大部分にはNR用語が使用されているが、これらの技術は、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも用いられてもよい。
以下の記述は、例示を提供したが、請求項に記載された範囲、適用性、または配置を限定するものではない。本開示の精神および範囲から逸脱することなく、討論された要素の機能および配置を変更することができる。様々な例示は、様々な規程またはコンポーネントを適切に省略し、置換し、または追加してもよい。例えば、記述されたものとは異なる順序で、記述された方法を実行してもよく、且つ様々なステップを追加し、省略し、または組み合わせてもよい。また、いくつかの例示を参照して記述された特徴は、他の例示で組み合わせられてもよい。
図1を参照して、図1は、本開示の実施例に用いられる無線通信システムのブロック図である。無線通信システムは、端末11及びネットワーク機器12を含む。そのうち、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイル・インターネット・デバイス(Mobile Internet Device、MID)、又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)または車載機器などの端末側機器であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定しない。ネットワーク機器12は、路側ユニット(Road Side Unit、RSU)、基地局またはコアネットワークであってもよい。そのうち、上記基地局は、5Gおよびそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)であってもよく、または他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless LAN、WLAN)アクセスポイント、または他のアクセスポイントなど)であってもよい。そのうち、基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、WiFi)ノード、または前記分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果が実現される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限られない。説明すべきことは、本開示の実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定しない。
基地局は、基地局コントローラの制御の下で端末11と通信することができる。様々な例示では、基地局コントローラは、コアネットワークまたはいくつかの基地局の一部であってもよい。いくつかの基地局は、バックホールを介してコアネットワークと制御情報またはユーザデータの通信を行うことができる。いくつかの例示では、これらの基地局のうちのいくつかは、バックホールリンクを介して直接的または間接的に互いに通信することができる。バックホールリンクは、有線または無線通信リンクであってもよい。無線通信システムは、複数の搬送波(異なる周波数の波形信号)における操作をサポートすることができる。マルチ搬送波送信機は、これらの複数の搬送波上で変調信号を同時に伝送することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に基づいて変調されたマルチ搬送波信号であってもよい。各変調された信号それぞれは、異なる搬送波上で送信され、且つ制御情報(例えば、リファレンス信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを携帯することができる。
基地局は、一つまたは複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信することができる。各基地局は、それぞれに応じたカバーエリアに対して通信カバーを提供することができる。アクセスポイントのカバーエリアは、このカバーエリアの一部のみを構成するセクタに区分されてもよい。無線通信システムは、異なるタイプの基地局(例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、またはピコ基地局)を含んでもよい。基地局はさらに、セルラーまたはWLAN無線アクセス技術のような異なる無線技術を利用してもよい。基地局は、同じまたは異なるアクセスネットワークまたは事業者の配置に関連されてもよい。異なる基地局のカバーエリア(同じまたは異なるタイプの基地局のカバーエリア、同じまたは異なる無線技術を利用するカバーエリア、または同じまたは異なるアクセスネットワークに属するカバーエリアを含む)は、オーバーラップすることが可能である。
無線通信システムにおける通信リンクは、上りリンク(Uplink、UL)伝送(例えば、端末11からネットワーク機器12へ)を担持するための上りリンク、または下りリンク(Downlink、DL)伝送(例えば、ネットワーク機器12から端末11へ)を担持するための下りリンクを含んでもよい。UL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれてもよい。DL伝送は、フォワードリンク伝送とも呼ばれてもよい。下りリンク伝送は、許可周波数帯域、無許可周波数帯域、またはその両方を使用して行ってもよい。同様に、上りリンク伝送は、許可周波数帯域、無許可周波数帯域、またはその両方を使用して行ってもよい。
図2に示すように、本開示の実施例に用いられる別の無線通信システムのブロック図は、すなわちサイドリンク(sidelink)、または二次リンク、側リンク、辺リンク等の伝送システムと呼ばれる。無線通信システムは、ネットワーク機器21、第一の端末22及び第二の端末23を含む。第一の端末22と第二の端末23との間では、ネットワーク機器を介さずに直接伝送してもよい。このシナリオでは、受信端と送信端がいずれも端末であり、すなわち、このシナリオでは、送信端のアイデンティティは、図1に示されたシナリオと異なる。
本開示の実施例は、受信端に用いられる情報伝送方法を提供する。そのうち、この情報伝送方法は、ネットワーク機器と端末とのインタラクティブシステムに適用されてもよく、サイドリンク伝送システムにも適用されてもよい。そのうち、図1に示されたシステムに用いられる場合、受信端が端末であり、送信端がネットワーク機器である。図2に示されたシステムに用いられる場合、受信端と送信端がいずれも端末である。
図3に示すように、この情報伝送方法は、以下のステップを含む。
ステップ31:少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得し、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものである。
そのうち、リファレンス対象組には、一定の疑似コロケーション関係を満たす複数のリファレンス対象が含まれる。リファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象は、SSB及び/又はチャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)を含むが、それらに限られない。そのうち、一つのリファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象の信号タイプは、同じであってもよく、異なってもよい。例えば、リファレンス対象組内に疑似コロケーションのSSBが含まれるか、又はリファレンス対象組内に疑似コロケーションのCSI-RSが含まれるか、又はリファレンス対象組内に疑似コロケーションのSSBとCSI-RSが含まれる。また、異なるリファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象の数は、同じであってもよく、異なってもよい。異なるリファレンス対象組間が疑似コロケーション関係であることが指示されていない場合、受信端は、異なるリファレンス対象組に属する複数のリファレンス対象間で疑似コロケーションであるとしない。
そのうち、リファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーション関係を満たすことは、あるビーム関係を満たすこと(例えば、同じ又は対応するビームを使用すること)、又はある空間関係を満たすこと(例えば、伝送方向が同じまたは重複していること)、又はある空間領域伝送フィルタ(spatial domain transmission filter)パラメータが同じであること(例えば、同じ空間領域伝送フィルタを使用すること)、又は同じQCLリファレンスを使用すること(例えば、同じQCLソースを有し、又はQCL sourceと呼ばれること)、又は少なくとも一つのQCLパラメータ又は属性が同じであることと呼ばれてもよい。そのうち、QCLパラメータまたは属性は、ドップラー拡張(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均ゲイン(average gain)、平均遅延(average delay)、遅延拡張(delay spread)、空間受信パラメータ(spatial Rx parameters)、およびいつ利用可能か(and when applicable)などのうちの少なくとも一つを含む。リファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象が満たす疑似コロケーションタイプは、QCL TypeA、QCL TypeB、QCL TypeC、およびQCL TypeDのうちのいずれか一つであってもよい。指摘すべきことは、本開示の実施例では、基本的にはリファレンス対象がSSBであることを例にして説明するが、リファレンス対象がCSI-RSまたは他の信号である場合、いずれも相応な実現方式を参照して、所望の効果を達することができる。
ステップ32:リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行う。
そのうち、本開示の実施例で言及された伝送は、送信であってもよく、受信であってもよい。本開示の実施例で言及された、リファレンス対象組に基づき情報伝送を行う方法は、異なる伝送プロセスに適用可能であり、例えば様々なタイプのランダムアクセスプロセス、下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)モニタリングプロセス、または他の情報伝送プロセスである。
そのうち、ステップ31は、異なる方式で実現されてもよく、本実施例は、下記方式を例示的な説明にしたが、他の実現可能な方式は、本開示の実施例にも適用可能である。
方式1:リファレンス対象組のパラメータ情報(または関連情報と呼ばれる)を取得し、パラメータ情報に基づき、リファレンス対象組を決定する。
そのうち、この方式は、明示的な指示方式であり、リファレンス対象組のパラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。なお、パラメータ情報は、上記情報のほか、リファレンス対象組の配置情報を含んでもよい。
そのうち、リファレンス対象組は、空間領域情報(または方向情報、QCL情報、QCLタイプ情報、QCL空間領域情報などと呼ばれる)によって指示されてもよい。この空間領域情報は、予め定義された(例えばプロトコルによって約束された)もの、ネットワーク機器によって指示されたもの、またはメーカーによって予め配置されたものであってもよい。
SSBを例にすると、送信端(ネットワーク機器または端末)がSSB組(group)配置シグナリングを送信して、64つのSSBのインデックス情報(SSB index)を8つのSSB index組に割り当て、すなわち8つのSSB groupに区分するとする。各組には最大8つのSSB indexが含まれており、受信端(端末)は、同一の組内にあるSSB indexが一つのSSB groupを構成し、かつQCLのものであると考える。選択的に、送信端は、各SSB groupの空間領域情報を送信することもできる。例えば、送信端は、各SSB groupの方向情報リスト{方向2、方向3、方向4、方向5、方向7、方向6、方向8、方向1}を送信し、方向情報リストにおける各方向標識は、異なる方向を表し、且つ方向情報リストにおける方向標識とSSB groupとは、一対一で対応しているので、受信端は、この空間領域情報に基づいて各SSB groupの伝送方向を決定することができる。
なお、リファレンス対象組はさらに、パターン情報(pattern)及び/又はインデックス情報(index)によって指示されてもよい。そのうち、パターン情報およびインデックス情報も、予め定義された(例えばプロトコルによって約束された)もの、送信端によって指示されたもの、またはメーカーによって予め配置されたものであってもよく、且つパターン情報およびインデックス情報の指示方式は、同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施例では、リファレンス対象組のインデックス情報は、いくつかの信号、例えば物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)、復調リファレンス信号(De-Modulation Reference Signal、DMRS)、システム情報ブロック(System Information Block、SIB)、DCIまたは他のシステム情報(Other System Information、OSI)などによって非明示的に携帯されているか、またはこれらの信号によって明示的に携帯されている可能性がある。選択的に、送信端は、各リファレンス対象組の空間領域情報を送信することもでき、例えば、各リファレンス対象組の方向情報リスト{方向2、方向3}を送信し、方向情報リストにおける各方向標識は、異なる方向を代表し、且つ方向情報リストにおける方向標識とリファレンス対象組とは、一対一で対応しているため、受信端は、この空間領域情報に基づいて各リファレンス対象組の伝送方向を決定することができる。
SSBを例にすると、受信端は、SSB groupのpatternとSSB groupのindexを取得してSSB groupを決定する。例えば、プロトコルは、SSB groupのpatternを予め定義し、且つSSB groupのpattern配置1において、SSB1とSSB2は、一つのSSB groupに属し、SSB3とSSB4は、もう一つのSSB groupに属する。SSB groupのpattern配置2において、SSB1、SSB2、SSB3およびSSB4は、同一のSSB groupに属する。送信端は、SSB groupのindex=1であることを指示する。このとき、受信端は、SSB1とSSB2が一つのSSB groupに属し、QCLのものであり、SSB3とSSB4がもう一つのSSB groupに属し、QCLのものであると考える。
さらに、SSB groupのindexは、空間領域組み分け因子(またはQCL因子、組み分け因子、繰り返し因子などと呼ばれる)を表し、一つのSSB groupに含まれるSSBの数を指示する。例えば、SSB groupのindexの値の範囲は{1、2、4、8}であり、SSB groupのindex=4すなわち空間領域組み分け因子=4である場合、一つのSSB groupには4つのQCLのSSBがあることを表す。それに応じて、受信端は、空間領域組み分け因子に基づき、SSB groupの数を導出することができる。例えば、なんらかの周波数領域にあるとき、一つの周期内に送信されるSSBは最大L個であり、空間領域組み分け因子=iである場合、L/iつのgroupがあり、各group内にiつのQCLのSSBがある。各group内のL/iつのQCLのSSBは、indexが連続するL/iつのSSBである可能性もあるし、予め設定されたパターンに従って離散的に分布するindexに対応するSSBである可能性もある。又は、選択的に、一つの周期内にSSB時間領域位置は、最大L個であり、空間領域組み分け因子=iである場合、L/iつのgroupがあり、各group内にiつのQCLのSSB時間領域位置があり、これらの時間領域位置上で送信されたSSBはQCLのものである。各group内のL/iつのQCLのSSB時間領域位置は、時間領域位置番号が連続するL/iつの時間領域位置である可能性もあるし、予め設定されたパターンに従って離散的に分布する時間領域位置である可能性もある。
選択的に、SSB groupのindexは、組み分け数を表し、すなわちSSB groupの数を指示する。例えば、SSB groupのindexの値の範囲は{1、2、4、8}であり、SSB groupのindex=4すなわちSSB groupの数=4である場合、それに応じて、受信端は、空間領域組み分け因子に基づき、SSB group内のSSBの数を導出することができる。なんらかの周波数領域にあるとき、一つの周期内に送信されるSSBは最大L個であり、組み分け数=jである場合、j個のgroupがあり、各group内にL/j個のQCLのSSBがある。各group内のL/j個のQCLのSSBは、indexが連続するL/j個のSSBである可能性もあるし、予め設定されたパターンに従って離散的に分布するindexに対応するSSBである可能性もある。又は、選択的に、一つの周期内にSSB時間領域位置は、最大L個であり、組み分け数=jである場合、j個のgroupがあり、各group内にL/j個のQCLのSSB時間領域位置があり、これらの時間領域位置上で送信されたSSBはQCLのものである。各group内のL/j個のQCLのSSB時間領域位置は、時間領域位置番号が連続するL/j個の時間領域位置である可能性もあるし、予め設定されたパターンに従って離散的に分布する時間領域位置である可能性もある。
方式2:少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を取得し、空間領域情報に基づき、リファレンス対象組を決定する。
この方式は、非明示的な指示方式であり、そのうち、リファレンス対象の空間領域情報は、空間領域インデックス情報及び/又は空間領域組み分け因子を含み、リファレンス対象は、リファレンスインデックス情報及び/又は時間領域位置情報によって指示される。そのうち、リファレンス対象のリファレンスインデックス情報、時間領域位置情報は、リファレンス対象指示情報とも呼ばれてもよい。指摘すべきことは、本開示の実施例におけるリファレンス対象の時間領域位置情報は、リファレンス対象の候補時間領域位置であってもよく、リファレンス対象を実際に使用し且つ送信した時間領域位置であってもよい。
そのうち、空間領域情報に基づき、リファレンス対象組を決定するステップは、以下のステップを含む。
1、空間領域インデックス情報が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定する。SSBを例にすると、SSBの空間領域情報は、空間領域index(またはQCL indexと呼ばれる)セットであり、SSBは、SSB indexによって指示され、空間領域indexセット内の空間領域indexとSSB indexは、一対一で対応しており、受信端は、同じ空間領域indexに対応するSSB indexが同一のSSB groupであると考える。なお、SSBはさらに、SSB時間領域位置情報によって指示されてもよく、空間領域indexセット内の空間領域indexとSSB時間領域位置情報は、一対一で対応しており、受信端は、同じ空間領域indexに対応するSSB時間領域位置情報が同一のSSB groupであると考える。
2、前記空間領域組み分け因子に対するモジュロ結果が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定する。SSBを例にすると、SSBの空間領域組み分け因子は、一つの値、例えばMであり、SSBは、SSB indexによって指示され、空間領域index=SSB index mod Mであり、受信端は、同じ空間領域indexに対応するSSBが同一のSSB groupであると考え、つまり、受信端は、空間領域組み分け因子Mに対するモジュロ結果が同じであるSSBが同一のSSB groupに属すると考える。なお、SSBはさらに、SSB時間領域位置情報によって指示されてもよく、空間領域index=SSB時間領域位置情報(例えばSSB時間領域位置index)mod Mであり、受信端は、同じ空間領域indexに対応するSSB indexが同一のSSB groupであると考え、つまり、受信端は、空間領域組み分け因子Mに対するモジュロ結果が同じであるSSB時間領域伝送位置情報が同一のSSB groupに属すると考える。そのうち、指摘すべきことは、この決定方式では、リファレンス対象組の数はMである。
そのうち、リファレンス対象組のパラメータ情報、リファレンス対象の空間領域情報及びリファレンス対象指示情報(リファレンス対象インデックス情報とリファレンス対象時間領域位置情報など)は、それぞれ以下の方式で携帯されていてもよいが、それらに限られない。この方式は、
明示的な携帯(物理ブロードキャストチャネル、制御チャネル、システムブロードキャスト情報ブロック、または他の無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングなどの明示的な携帯)、
予め定義される方式、メーカーによって予め配置される方式など、及び
非明示的な携帯(例えば、リファレンス信号(Reference Signal、RS)シーケンスの生成、シグナリングスクランブルのうちの少なくとも一つに用いられる。RSシーケンスの検出またはデスクランブルによって、リファレンス対象の空間領域情報及びリファレンス対象指示情報を決定する。例えば、リファレンス対象の空間領域情報及びリファレンス対象指示情報は、復調リファレンス信号DMRSによって非明示的に携帯されていてもよい。リファレンス対象の空間領域情報及びリファレンス対象指示情報は、PBCHのスクランブリングコードシーケンス等を生成するために用いられる)、を含む。
指摘すべきことは、上記携帯方式は選択的な方式であり、本開示の実施例で言及された異なる情報(例えば、リファレンス対象組の空間領域情報、リファレンス対象組のインデックス情報、リファレンス対象の空間領域情報、リファレンス対象指示情報等)は、異なる方式で携帯されていてもよい。本実施例は具体的に限定しない。
以下では、本開示の実施例は、異なるアプリケーションシナリオを結び付けながら、リファレンス対象組に基づき情報伝送を行う方式について、さらに説明する。
シナリオ1、
さらに、ステップ32は、リファレンス対象組とランダムアクセスリソースとの第一の対応関係に基づき、後続の利用可能なランダムアクセスリソースを決定すること、及び利用可能なランダムアクセスリソースにおいて、ランダムアクセスプロセスを行うことを含む。
そのうち、本開示の実施例におけるランダムアクセスプロセスは、競合ランダムアクセス、非競合ランダムアクセス、システム情報SI要求、ビーム障害回復(Beam Failure Recovery、BFR)および特定組のプリアンブルという機能のうちの一つに用いることができるが、それらに限られない。そのうち、特定組は、group Aおよびgroup Bのうちの少なくとも一つを含む。この行為は、端末が利用可能なランダムアクセスタイミング(RACH occasion、RO)を決定した後、端末は、利用可能なROのリソースを取得することを試み、且つリソースの取得に成功したROにおいてmsg1を送信してもよい。そのうち、決定された利用可能なROが複数ある場合、これらのROのリソースの取得を試み、且つリソースの取得に成功した一つまたは複数のROにおいてmsg1を送信してもよい。端末は、一つまたは複数のmsg1を送信してもよい。具体的には、端末は、一つのROにおいて複数のmsg1を送信してもよく、複数のROにおいて1つのmsg1を送信してもよく、異なるROにおいて異なるmsg1を送信してもよい。
本開示の実施例で言及されたランダムアクセスプロセスは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおいて、端末によって送信される第一のステップのメッセージがメッセージ1(msg1)であり、プリアンブルである。2ステップのランダムアクセスプロセスにおいて、端末によって送信される第一のステップのメッセージがメッセージA(msgA)であり、プリアンブルおよびデータのうちの少なくとも一つを含む可能性がある。本開示の実施例においてmsg1に関連される様々な方案におけるmsg1の設計は、msgAにも同様に適用される。
指摘すべきことは、ランダムアクセスプロセスは、プリアンブルを決定することができ、例えば4ステップのランダムアクセスプロセス(4 step-RACH)または2ステップのランダムアクセスプロセス(2 step-RACH)である。ランダムアクセスプロセスにおいて、プリアンブルを決定しなくてもよく、例えば、直接に、msgAにおいて、データの2ステップのランダムアクセスプロセスのみを送信する。
そのうち、第一の対応関係情報は、
前記リファレンス対象組に対応するランダムアクセスリソースの数の情報(例えば、一つのROに対応するSSB groupの数、または一つのSSB groupに対応するROの数)、
競合ランダムアクセス用のプリアンブル、非競合ランダムアクセス用のプリアンブル、システム情報SIリクエスト用のプリアンブル、ビーム障害回復BFR用のプリアンブル、および特定組用のプリアンブルのうちの少なくとも一つを指示するための、ランダムアクセスリソースにおける前記リファレンス対象組に対応するプリアンブル情報(例えば、各RO上の各SSB groupに対応するpreambleは、形式がシーケンスindexまたはシーケンス数であり、各SSB groupに対応する競合ランダムアクセス用のpreamble、各SSB groupに対応する非競合ランダムアクセス用のpreamble、各SSB groupに対応するSI要求用のpreamble、各SSB groupに対応するBFR用のpreamble、各SSB groupに対応するgroupA用のpreamble、各SSB groupに対応するgroupB用のpreamble、ランダムアクセスリソースのパワーパラメータ、及びリファレンス対象組の測定閾値のうちの少なくとも一つを含む)、
ランダムアクセスリソースのパワーパラメータ(そのうち、このパワーパラメータは、プリアンブルパワー上昇カウンタの増加量、プリアンブル変化量、プリアンブル受信ターゲットパワー、およびプリアンブル上昇ステップサイズなどのうちの少なくとも一つを含んでもよい)、及び
前記リファレンス対象組の測定閾値(例えば、この測定閾値は、SSB group平均測定閾値であってもよい)、のうちの少なくとも一つを含む。
シナリオ2、
ステップ31は、リファレンス対象組と監視タイミングとの第二の対応関係情報に基づき、ターゲット監視タイミングを決定すること、及びターゲット監視タイミング内に、下りリンク情報を監視することを含む。そのうち、第二の対応関係情報は、リファレンス対象組に対応する監視タイミングの数の情報を含み、リファレンス対象組に対応する監視タイミングの数を指示するために用いられる。具体的には、第二の対応関係情報は、少なくとも一つの監視タイミングを含む一組の監視タイミングに対応するリファレンス対象組の数を指示するために用いられ、または第二の対応関係情報は、一つのリファレンス対象組に対応する監視タイミングの数を指示するために用いられる。そのうち、リファレンス対象組と監視タイミングとの対応数は、一対一、一対複数、複数対一であってもよい。
具体的には、監視行為は、以下の行為を含むが、それらに限られない。
行為1:探索空間において、第一のリファレンス対象に対応する監視タイミングを監視する。そのうち、第一のリファレンス対象は、受信されたランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)と疑似コロケーションであるリファレンス対象(またはRAR受信用のリファレンス対象と呼ばれる)であり、又は、第一のリファレンス対象は、ランダムアクセスプロセスを発起するために使用されるランダムアクセスリソースに対応するリファレンス対象である。そのうち、探索空間において、受信端は、監視タイミングとRAR受信時に使用されるリファレンス対象がQCLのものであるとする。
SSBを例にすると、探索空間において、監視とRAR受信時に使用されるSSBに対応する監視タイミングでDCIをモニタリングする。RACHプロセスにおいて、受信端(端末)が、SSB1に基づいて次の利用可能なROがRO1であると決定し、SSB2に基づいて次の利用可能なROがRO2であると決定し、且つRO1およびRO2が異なるROリソースであるとする。受信端は、リソースのRO1およびRO2のうちの少なくとも一つの取得に成功し、且つその上でpreambleを送信する。送信端(ネットワーク機器)は、preambleを受信し且つRARをフィードバックする。端末がQCLのSSB1を使用してRARの受信に成功し、又は端末が、そのランダムアクセス無線ネットワーク一時的標識(Random Access Radio Network Temporary Identity、RA-RNTI)に基づき、このRARに対応するROリソースの関連SSBがSSB1であると決定した場合、端末は、制御リソースセット、例えば制御リソースセット0(Control Resource set 0、CORESET#0)内の探索空間、例えば共有探索空間(Common Search Space、CSS)において、端末の専用DCI、例えばセル無線ネットワーク一時的標識(Cell Radio Network Temporary Identity、C-RNTI)によってスクランブルされたDCIを受信する場合、CSSにおけるSSB1に対応する監視タイミングでこのDCIを監視するとする。選択的に、端末は、CSSにおけるSSB1に対応する監視タイミングとSSB1がQCLのものである。注意すべきことは、以上は、CORESET#0を例にするが、他のCORESET、例えばcommonControlResourceSet、controlResourceSetZeroに対しても、この方案が適用される。
行為2:探索空間において、リファレンス対象組に対応する監視タイミングを監視する。そのうち、探索空間において、端末は、監視タイミングとリファレンス対象組内のリファレンス対象がQCLのものである。
探索空間において、リファレンス対象組に対応する監視タイミングでDCIをモニタリングする。具体的には、探索空間において、リファレンス対象組に対応する全部又は一部(即ち少なくとも一つ)の監視タイミングでDCIをモニタリングする。SSBを例にすると、例えば探索空間において、SSB groupに対応する監視タイミングの少なくとも一つを監視し、そのうち、端末は、監視を行う監視タイミングを自ら選択する。又は、探索空間において、SSB group内の少なくとも一つのSSBを選択し、且つ選択された少なくとも一つのSSBに対応する監視タイミングを監視し、そのうち、端末は、測定結果に基づき、測定結果が一定の閾値の要求を満たすSSBを選択することができる。RACHプロセスにおいて、端末がSSB1に基づいて次の利用可能なROがRO1であると決定し、SSB2に基づいて次の利用可能なROがRO2であると決定し、且つRO1およびRO2が異なるROリソースであるとする。端末は、リソースのRO1およびRO2のうちの少なくとも一つの取得に成功し、且つその上でpreambleを送信する。ネットワーク機器は、preambleを受信し且つRARをフィードバックする。端末は、制御リソースセット、例えばCORESET#0における探索空間、例えばCSSにおいて、ユーザの専用DCI、例えばC-RNTIによってスクランブルされたDCIを受信するとき、CSSにおけるSSB1及びSSB2に対応する監視タイミングでDCIを監視する。選択的に、端末は、CSSにおけるSSB1及びSSB2に対応する監視タイミングとSSB1とがQCLのものであり、SSB2ともQCLのものであるとする。注意すべきことは、以上は、CORESET#0を例にするが、他のCORESET、例えばcommonControlResourceSet、controlResourceSetZeroに対しても、この方案が適用される。
そのうち、本開示の実施例で言及された第一の対応関係情報および第二の対応関係情報は、予め定義されたもの、ネットワーク機器によって指示されたもの、またはメーカーによって予め配置されたものであってもよく、且つ異なる対応関係情報の取得方式は、異なってもよい。本開示の実施例は、これを限定しない。
シナリオ3、
ステップ31は、リファレンス対象組に基づき、ターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行い、レートマッチングまたはパンクチャリングされたターゲット伝送情報を伝送することをさらに含む。
そのうち、ターゲット伝送情報は、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象とは異なる。具体的には、リファレンス対象組に基づき、ターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うステップは、リファレンス対象組内の少なくとも一つのリファレンス対象のリソースがターゲット伝送情報のリソースと少なくとも部分的に重複している場合、以下の予め設定された方式のうちの一つに従って、ターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うことを含む。
そのうち、ここで言及されたリソースが重複していることは、時間領域リソースが重複していること、周波数領域リソースが重複していること、時間領域と周波数領域リソースがいずれも重複していることを含み、本実施例は、特に時間領域と周波数領域リソースが重複していることを指す。リファレンス対象組内の少なくとも一つのリファレンス対象のリソースがターゲット伝送情報のリソースと少なくとも部分的に重複していることは、
リファレンス対象組内のすべてのリファレンス対象のリソースは、いずれもターゲット伝送情報のリソースと完全にまたは部分的に重複していること、及び
リファレンス対象組内の一部のリファレンス対象のリソースは、ターゲット伝送情報のリソースと重複していることを含むが、それらに限られない。
そのうち、予め設定された方式は、重複リソースにおいて、リファレンス対象組内のリファレンス対象を伝送すること、又は、重複リソースにおいて、ターゲット伝送情報を伝送することを含む。
具体的には、重複リソースにおいて、リファレンス対象組内のリファレンス対象を伝送する実現方式は、
1、重複リソースは、リファレンス対象の伝送に用いられ、ターゲット伝送情報は、重複リソースの位置する時間領域シンボル以外のリソースにおいて伝送されること、及び
2、重複リソースは、リファレンス対象の伝送に用いられ、ターゲット伝送情報は、重複リソース以外のリソースにおいて伝送されることを含むが、それらに限られない。
他方、重複リソースにおいて、ターゲット伝送情報を伝送する方式は、
1、重複リソースは、ターゲット伝送情報の伝送に用いられ、重複リソースに対応するリファレンス対象は、重複リソース以外のリソースにおいて伝送されること、
2、重複リソースは、ターゲット伝送情報の伝送に用いられ、重複リソースに対応するリファレンス対象は、重複リソースの位置する時間領域シンボル以外のリソースにおいて伝送されること、
3、重複リソースは、ターゲット伝送情報の伝送に用いられ、重複リソースに対応するリファレンス対象は、伝送されないこと、及び
4、重複リソースは、ターゲット伝送情報の伝送に用いられ、重複リソースに対応するリファレンス対象が属するリファレンス信号組は、伝送されないことを含むが、それらに限られない。
指摘すべきことは、本開示の実施例で言及された決定(determine)は、選択(select)とも呼ばれてもよく、両者の意味が同じであるため、一般的に交換されてもよい。本開示の実施例において、一定の疑似コロケーション関係を満たすリファレンス対象は、QCL伝達性を有する。ディスカバリーリファレンス信号(Discovery Reference Signal、DRS)を例にすると、一つのDRSに含まれる信号は、SSB、CSI-RS、制御信号およびデータのうちの少なくとも一つである可能性がある。そのうち、制御信号は、残留最小システム情報(Remaining Minimum System Information、RMSI)、他のシステム情報(Other System Information、OSI)、ページングメッセージ(paging)、RAR、メッセージ4(msg4)をスケジューリングするための制御信号のうちの少なくとも一つである可能性がある。そのうち、データ信号は、RMSI、OSI、paging、RAR及びmsg4のうちの少なくとも一つである可能性がある。一つのDRSに含まれる信号のうちの少なくとも一つと、もう一つのDRSに含まれる信号のうちの少なくとも一つとがQCLのものである場合、この二つのDRS内に含まれる他の信号も疑似コロケーションのものである。二つのDRSがいずれもSSBとCSI-RSを含み、且つ二つのDRSに対応するSSBが疑似コロケーションのものである場合、二つのDRSに対応するCSI-RSも疑似コロケーションのものである。選択的に、二つのDRSのうちの一つのDRSのCSI-RSと二つのDRSのうちのもう一つのDRSのSSBも疑似コロケーションのものであり、逆も同様である。二つのDRSが疑似コロケーションのものである場合、この二つのDRSに対応するSSBは、疑似コロケーションのものであり、対応するCSI-RSも疑似コロケーションのものである。選択的に、二つのDRSのうちの一つのDRSのCSI-RSと二つのDRSのうちのもう一つのDRSのSSBも疑似コロケーションのものである。
本開示の実施例の情報伝送方法において、受信端の通信機器は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
以上の実施例は、異なるシナリオでの情報伝送方法をそれぞれ詳細に説明した。以下では、添付図面を結び付けながら、それに対応する受信端の通信機器について、さらに説明する。
図4に示すように、本開示の実施例の通信機器400は、上記実施例において、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得し、そのうち、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象が、疑似コロケーションのものであること、及びリファレンス対象組に基づき、情報伝送方法を行うことの詳細を実現でき、且つ同じ効果を実現することができる。この通信機器400は、具体的には、
少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得するための第一の取得モジュールであって、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象が、疑似コロケーションのものである第一の取得モジュール410、及び
リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うための第一の伝送モジュール420、という機能モジュールを含む。
そのうち、第一の取得モジュール410は、
リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む、リファレンス対象組のパラメータ情報を取得するための第一の取得サブモジュール、及び
パラメータ情報に基づき、リファレンス対象組を決定するための第一の決定サブモジュールを含む。
そのうち、第一の取得モジュール410は、
少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を取得するための第二の取得サブモジュールであって、そのうち、空間領域情報は、空間領域インデックス情報及び/又は空間領域組み分け因子を含み、リファレンス対象は、リファレンスインデックス情報及び/又は時間領域位置情報によって指示される第二の取得サブモジュール、及び
空間領域情報に基づき、リファレンス対象組を決定するための第二の決定サブモジュールをさらに含む。
そのうち、第二の決定サブモジュールは、
空間領域インデックス情報が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定するための第一の決定ユニット、
又は、
空間領域組み分け因子に対するモジュロ結果が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定するための第二の決定ユニットを含む。
そのうち、第一の伝送モジュール420は、
リファレンス対象組とランダムアクセスリソースとの第一の対応関係に基づき、後続の利用可能なランダムアクセスリソースを決定するための第三の決定サブモジュール、及び
利用可能なランダムアクセスリソースにおいて、ランダムアクセスプロセスを行うための第一の伝送サブモジュールを含む。
そのうち、第一の対応関係情報は、
リファレンス対象組に対応するランダムアクセスリソースの数の情報、
競合ランダムアクセス用のプリアンブル、非競合ランダムアクセス用のプリアンブル、システム情報SIリクエスト用のプリアンブル、ビーム障害回復BFR用のプリアンブル、および特定組用のプリアンブルのうちの少なくとも一つを指示するための、ランダムアクセスリソースにおけるリファレンス対象組に対応するプリアンブル情報、
ランダムアクセスリソースのパワーパラメータ、及び
リファレンス対象組の測定閾値、のうちの少なくとも一つを含む。
そのうち、第一の伝送モジュール420は、
リファレンス対象組と監視タイミングとの第二の対応関係情報に基づき、ターゲット監視タイミングを決定するための第四の決定サブモジュール、及び
ターゲット監視タイミング内に、下りリンク情報を監視するための監視サブモジュールをさらに含む。
そのうち、第二の対応関係情報は、
リファレンス対象組に対応する監視タイミングの数の情報を含む。
そのうち、第一の伝送モジュール420は、
リファレンス対象組に基づき、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象とは異なるターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うためのマッチングサブモジュール、及び
レートマッチングまたはパンクチャリングされたターゲット伝送情報を伝送するための伝送サブモジュールをさらに含む。
そのうち、マッチングサブモジュールは、
リファレンス対象組内の少なくとも一つのリファレンス対象のリソースがターゲット伝送情報のリソースと少なくとも部分的に重複している場合、以下の予め設定された方式のうちの一つに従って、ターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うためのマッチングユニットを含み、
そのうち、予め設定された方式は、重複リソースにおいて、リファレンス対象組内のリファレンス対象を伝送すること、又は、重複リソースにおいて、ターゲット伝送情報を伝送することを含む。そのうち、リファレンス対象は、同期信号ブロックSSB及び/又はチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSを含む。
指摘すべきことは、本開示の実施例の受信端通信機器は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
以上の実施例は、受信端側から本開示の情報伝送方法について説明した。以下では、添付図面を結び付けながら、送信端の情報伝送方法について、さらに説明する。
図5に示すように、本開示の実施例の情報伝送方法は、送信端に用いられ、以下のステップを含む。
ステップ51:受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信し、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。
そのうち、リファレンス対象組には、一定の疑似コロケーション関係を満たす複数のリファレンス対象が含まれる。リファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象は、SSB及び/又はチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSが含まれるが、それらに限られない。そのうち、一つのリファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象の信号タイプは、同じであってもよく、異なってもよい。例えば、リファレンス対象組内に疑似コロケーションのSSBが含まれるか、又はリファレンス対象組内に疑似コロケーションのCSI-RSが含まれるか、又はリファレンス対象組内に疑似コロケーションのSSBとCSI-RSが含まれる。また、異なるリファレンス対象組内に含まれるリファレンス対象の数は、同じであってもよく、異なってもよい。異なるリファレンス対象組間が疑似コロケーション関係であることが指示されていない場合、受信端は、異なるリファレンス対象組に属する複数のリファレンス対象間が、疑似コロケーションであるとしない。
そのうち、リファレンス対象組は、空間領域情報(または方向情報、QCL情報、QCLタイプ情報、QCL空間領域情報などと呼ばれる)によって指示されてもよい。この空間領域情報は、予め定義された(例えばプロトコルによって約束された)もの、ネットワーク機器によって指示されたもの、またはメーカーによって予め配置されたものであってもよい。なお、リファレンス対象組はさらに、パターン情報(pattern)及び/又はインデックス情報(index)によって指示されてもよい。そのうち、パターン情報およびインデックス情報も、予め定義された(例えばプロトコルによって約束された)もの、ネットワーク機器によって指示されたもの、またはメーカーによって予め配置されたものであってもよく、且つパターン情報およびインデックス情報の指示方式は、同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施例では、リファレンス対象組のインデックス情報は、いくつかの信号、例えばPBCH、DMRS、SIB、DCIまたは他のシステム情報によって非明示的に携帯されているか、またはこれらの信号によって明示的に携帯されている可能性がある。選択的に、ネットワーク機器は、各リファレンス対象組の空間領域情報を送信することもでき、例えば、各リファレンス対象組の方向情報リスト{方向2、方向3}を送信し、方向情報リストにおける各方向標識は、異なる方向を代表し、且つ方向情報リストにおける方向標識とリファレンス対象組とは、一対一で対応しているので、端末は、この空間領域情報に基づいて各リファレンス対象組の伝送方向を決定することができる。
指摘すべきことは、ステップ51は、受信端の実施例においてリファレンス対象組を決定する方式1に対応するので、ここでは説明を省略する。
さらに、ステップ51の方式を採用してリファレンス対象組を指示するほか、送信端は、ステップ51の前に、受信端に少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を送信することをさらに含み、そのうち、空間領域情報は、空間領域インデックス情報及び/又は空間領域組み分け因子を含み、リファレンス対象は、リファレンスインデックス情報及び/又は時間領域位置情報によって指示される。指摘すべきことは、本開示の実施例におけるリファレンス対象の時間領域位置情報は、リファレンス対象の候補時間領域位置であってもよく、リファレンス対象を実際に使用し且つ送信した時間領域位置であってもよい。従って、受信端は、リファレンス対象の空間領域情報に基づき、リファレンス対象組を決定することができる。具体的には、受信端は、空間領域インデックス情報が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定することができる。又は、空間領域組み分け因子に対するモジュロ結果が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定する。この方式は、送信端がリファレンス対象組を非明示的に指示する方式であり、受信端の実施例においてリファレンス対象組を決定する方式2に対応するので、ここでは説明を省略する。
さらに、ステップ51の前または後に、前記方法は、
受信端にリファレンス対象組とランダムアクセスリソースとの第一の対応関係を送信すること、及び
受信端にリファレンス対象組と監視タイミングとの第二の対応関係情報を送信すること、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
そのうち、第一の対応関係情報は、
リファレンス対象組に対応するランダムアクセスリソースの数の情報、
競合ランダムアクセス用のプリアンブル、非競合ランダムアクセス用のプリアンブル、システム情報SIリクエスト用のプリアンブル、ビーム障害回復BFR用のプリアンブル、および特定組用のプリアンブルのうちの少なくとも一つを指示するための、ランダムアクセスリソースにおけるリファレンス対象組に対応するプリアンブル情報、
ランダムアクセスリソースのパワーパラメータ、及び
リファレンス対象組の測定閾値、のうちの少なくとも一つを含む。
そのうち、第二の対応関係情報は、リファレンス対象組に対応する監視タイミングの数の情報を含む。
そのうち、第一の対応関係情報と第二の対応関係情報の具体的な実現は、受信端の実施例を参照してもよい。ここでは説明を省略する。また、本開示の実施例における送信端の実施例は、受信端の実施例に対応しており、当業者であれば理解できるように、上記受信端の実施例は、いずれもインタラクションによって送信端の実施例に対応変形できるので、ここでは説明を省略する。
本開示の実施例の情報伝送方法において、送信端通信機器は、受信端に疑似コロケーション関係を満たす少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を送信する。それによって、受信端は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
以上の実施例は、異なるシナリオでの情報伝送方法を説明した。以下では、添付図面を結び付けながら、それに対応する送信端の通信機器について、さらに説明する。
図6に示すように、本開示の実施例の通信機器600は、上記実施例において、受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信し、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含むという方法の詳細を実現でき、且つ同じ効果を実現することができる。この通信機器600は、具体的には、
受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信する第一の送信モジュール610という機能モジュールを含み、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。
そのうち、通信機器600は、
受信端に少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を送信するための第二の送信モジュールをさらに含み、そのうち、空間領域情報は、空間領域インデックス情報及び/又は空間領域組み分け因子を含み、リファレンス対象は、リファレンスインデックス情報及び/又は時間領域位置情報によって指示される。
そのうち、通信機器600は、
受信端にリファレンス対象組とランダムアクセスリソースとの第一の対応関係を送信するための第三の送信モジュール、及び
受信端にリファレンス対象組と監視タイミングとの第二の対応関係情報を送信するための第四の送信モジュール、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
そのうち、第一の対応関係情報は、
リファレンス対象組に対応するランダムアクセスリソースの数の情報、
競合ランダムアクセス用のプリアンブル、非競合ランダムアクセス用のプリアンブル、システム情報SIリクエスト用のプリアンブル、ビーム障害回復BFR用のプリアンブル、および特定組用のプリアンブルのうちの少なくとも一つを指示するための、ランダムアクセスリソースにおけるリファレンス対象組に対応するプリアンブル情報、
ランダムアクセスリソースのパワーパラメータ、及び
リファレンス対象組の測定閾値、のうちの少なくとも一つを含む。
そのうち、第二の対応関係情報は、リファレンス対象組に対応する監視タイミングの数の情報を含む。そのうち、リファレンス対象は、同期信号ブロックSSB及び/又はチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSを含む。
指摘すべきことは、本開示の実施例の送信端通信機器は、受信端に疑似コロケーション関係を満たす少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を送信する。 それによって、受信端は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
説明すべきことは、理解できるように、以上の受信端および送信端の通信機器の各モジュールの区分は、論理的機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合、全部または部分的に一つの物理的エンティティに集積されてもよく、物理的に分離されてもよい。且つこれらのモジュールは、すべてソフトウェアで処理要素によって呼び出される形式で実現されてもよく、すべてハードウェアの形式で実現されてもよく、一部のモジュールが処理要素によってソフトウェアが呼び出される形式で実現され、一部のモジュールがハードウェアの形式で実現されてもよい。例えば、決定モジュールは、単独に設けられた処理要素であってもよく、上記装置のあるチップに集積して実現されてもよい。なお、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理要素によって呼び出され且つ上記決定モジュールの機能が実行されてもよい。他のモジュールの実現もそれと同様である。なお、これらのモジュールの全部または一部は、集積されてもよく、独立して実現されてもよい。ここに記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、プロセッサ要素におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形式の指令によって完了されてもよい。
例えば、以上のこれらのモジュールは、上記方法を実施するように配置される一つまたは複数の集積回路であってもよい。例えば、一つまたは複数の特定の集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は、一つまたは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は、一つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などである。さらに、上記あるモジュールが、処理要素によってプログラムコードを呼び出す形式で実現される場合、この処理要素は、汎用プロセッサ、例えば中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)またはプログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらに例えば、これらのモジュールは、集積されて、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
上記目的をよりよく実現するために、さらに、図7は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構成模式図である。この端末70は、無線周波数ユニット71、ネットワークモジュール72、オーディオ出力ユニット73、入力ユニット74、センサ75、表示ユニット76、ユーザ入力ユニット77、インターフェースユニット78、メモリ79、プロセッサ710、及び電源711などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図7に示す端末構成は、端末に対する限定を構成せず、端末には、図示された部材の数よりも多くまたは少ない部材、または何らかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピューター、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
そのうち、この端末は、受信端に用いられてもよく、送信端に用いられてもよい。
そのうち、端末が受信端に用いられるとき、無線周波数ユニット71は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得するために用いられ、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものである。
プロセッサ710は、リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うために用いられる。
端末が受信端とする場合、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
そのうち、端末が送信端に用いられるとき、無線周波数ユニット71は、受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信するために用いられ、そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。
端末が送信端とする場合、受信端に疑似コロケーション関係を満たす少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を送信することができる。それによって、受信端は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット71は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ710に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット71は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット71は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
端末は、ネットワークモジュール72によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
オーディオ出力ユニット73は、無線周波数ユニット71またはネットワークモジュール72によって受信されたまたはメモリ79に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット73はさらに、端末70によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット73は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
入力ユニット74は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット74は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)741とマイクロホン742を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ741は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット76に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ741によって処理された画像フレームは、メモリ79(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット71またはネットワークモジュール72を介して送信されてもよい。マイクロホン742は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット71を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
端末70はさらに、少なくとも一つのセンサ75、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル761の輝度を調整することができ、接近センサは、端末70が耳元に移動したとき、表示パネル761及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸であり)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ75はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、气圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよく、ここでは説明を省略する。
表示ユニット76は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット76は、表示パネル761を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル761を配置してもよい。
ユーザ入力ユニット77は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット77は、タッチパネル771および他の入力機器772を含む。タッチパネル771は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル771上またはタッチパネル771付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル771は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ710に送信し、プロセッサ710から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル771を実現してもよい。タッチパネル771以外、ユーザ入力ユニット77は、他の入力機器772を含んでもよい。具体的には、他の入力機器772は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限られない。ここでは説明を省略する。
さらに、タッチパネル771は、表示パネル761上に覆われてもよい。タッチパネル771は、その上または付近でのタッチ操作を検出した場合、プロセッサ710に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ710は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル761で相応な視覚出力を提供する。図7では、タッチパネル771と表示パネル761は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル771と表示パネル761を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
インターフェースユニット78は、外部装置と端末70との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(input/output、I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット78は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末70内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末70と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
メモリ79は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ79は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ79は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
プロセッサ710は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ79内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ79内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ710は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に集積されなくてもよい。
端末70はさらに、各部材に電力を供給する電源711(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源711は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
また、端末70は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
選択的に、本開示の実施例はさらに、端末を提供する。プロセッサ710、メモリ79、メモリ79に記憶され、前記プロセッサ710上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ710によって実行されるとき、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を実現することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。そのうち、端末は、無線端末であってもよく、有線端末であってもよい。無線端末は、音声及び/又は他のサービスデータ接続性をユーザに提供する機器であってもよく、無線接続機能を有するハンドヘルド機器であってもよく、または無線モデムに接続される他の処理機器であってもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。無線端末は、移動端末、例えば携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)と、移動端末を有するコンピュータ、例えば携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車載型の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイアレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器である。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動ステージ(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device or User Equipment)とも呼ばれてもよい。ここでは限定しない。
本開示の実施例はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を実現することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。そのうち、上述したコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
上記目的をよりよく実現するために、本開示の実施例はさらに、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、プロセッサ、メモリ、および、メモリに記憶され、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記情報伝送方法におけるステップを実現させる。本開示の実施例はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記情報伝送方法のステップを実現させる。
具体的には、本開示の実施例はさらに、ネットワーク機器を提供する。図8に示すように、このネットワーク機器800は、アンテナ81、無線周波数装置82及びベースバンド装置83を含む。アンテナ81は、無線周波数装置82に接続される。上りリンク方向では、無線周波数装置82は、アンテナ81を介して情報を受信し、受信された情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。下りリンク方向では、ベースバンド装置83は、送信されようとする情報を処理し、且つ無線周波数装置82に送信し、無線周波数装置82は、受信された情報を処理してからアンテナ81を介して送信する。
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置83内に位置してもよい。上記実施例におけるネットワーク機器によって実行された方法は、ベースバンド装置83内に実現されてもよく、このベースバンド装置83は、プロセッサ84とメモリ85を含む。
ベースバンド装置83は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボードに複数のチップが設置されている。図8に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ84であり、メモリ85に接続される。それによって、メモリ85内のプログラムを呼び出し、上記方法の実施例に示されるネットワーク機器の操作を実行する。
このベースバンド装置83は、ネットワークインターフェース86をさらに含んでもよく、無線周波数装置82と情報を交換するために用いられる。このインターフェースは、例えば汎用公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
ここでのプロセッサは、一つのプロセッサであってもよく、複数の処理要素の総称であってもよい。例えば、このプロセッサは、CPUであってもよく、ASICであってもよく、又は、上記ネットワーク機器によって実行される方法を実施するように配置される一つまたは複数の集積回路であってもよい。例えば、一つまたは複数のマイクロプロセッサDSP、または一つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどである。記憶素子は、一つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
メモリ85は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。例示的であるが、限定的ではない説明により、多くの形式のRAMが使用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)である。本出願に記述されたメモリ85は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限られないことを意図する。
具体的には、本開示の実施例のネットワーク機器は、メモリ85に記憶され、且つプロセッサ84上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、プロセッサ84は、メモリ85におけるコンピュータプログラムを呼び出して図6に示された各モジュールによって実行される方法を実行させる。
具体的には、ネットワーク機器は、送信端しかに用いることができない。そのコンピュータプログラムがプロセッサ84によって呼び出されるとき、受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信することを実行するために用いられてもよい。そのうち、リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む。
本開示の実施例におけるネットワーク機器は、受信端に疑似コロケーション関係を満たす少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を送信する。それによって、受信端は、少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組に基づき、利用可能な伝送リソースを決定することができ、利用可能な伝送リソースの選択チャンスを増加させることができる。それによって、情報の伝送効率を向上させることができる。
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例に記述された様々な例示のユニット及びアルゴリズムステップを結び付けて、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。これらの機能は、ハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現してもよいが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えるべきではない。
当業者が明確に理解できるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置、およびユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照してもよい。ここでは説明を省略する。
本出願による実施例では、理解できるように、掲示された装置および方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、論理的機能区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに結合または集積されてもよく、またはいくつかの特徴が無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、表示または討論された同士間の結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットによる間接的結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形式であってもよい。
前記分離された部材として説明されるユニットは、物理的に分離されたものであってもよく、分離されたものでなくてもよく、ユニットとして表示される部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよい。すなわち、一つの場所に位置してもよく、または複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じて、そのうちのユニットの一部または全部を選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独に物理的に存在してもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、且つ独立した製品として販売または使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質にはまたは関連技術に寄与した部分又はこの技術案に関する部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
当業者が理解できるように、上記実施例の方法における全部または一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムによって関連ハードウェアを制御することによって完了されてもよい。前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このプログラムが実行されるとき、上記各方法の実施例のようなフローを含んでもよい。そのうち、前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
理解できることは、本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数の専用集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理機器(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット、又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
ソフトウェアの実現に対して、本開示の実施例に記載の機能のモジュール(例えば、プロセス、関数など)を実行することによって本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサにおいて、又は、プロセッサの外部に実行されてもよい。
さらに、指摘すべきことは、本開示の装置および方法では、明らかに、各部材または各ステップは、分解及び/又は再組み合わせされるものであってもよい。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価方案とみなされるべきである。且つ、上記一連の処理を実行するステップは自然に、説明された順序に従って、時間順序に従って実行されてもよいが、必ずしも時間順序に従って実行される必要がない。いくつかのステップは、並列に実行されてもよく、又は互いに独立して実行されてもよい。当業者にであれば理解できるように、本開示の方法および装置の全部または任意のステップまたは部材は、任意のコンピューティング装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)またはコンピューティング装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせで実現されてもよい。これは、当業者が、本開示の説明を読んだ場合で、彼らの基本的なプログラミングスキルを使用して実現できるものである。
したがって、本開示の目的はさらに、任意のコンピューティング装置上で一つのプログラムまたは一組のプログラムを運行することによって実現されてもよい。前記コンピューティング装置は、公知の汎用装置であってもよい。そのため、本開示の目的は、前記方法または装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品を提供するだけで実現されてもよい。つまり、このようなプログラム製品も本開示を構成し、且つこのようなプログラム製品が記憶された記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体、または将来開発される任意の記憶媒体であってもよい。さらに指摘すべきことは、本開示の装置および方法では、明らかに、各部材または各ステップは、分解及び/又は再組み合わせされるものであってもよい。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価方案とみなされるべきである。且つ、上記一連の処理を実行するステップは自然に、説明された順序に従って、時間順序に従って実行されてもよいが、必ずしも時間順序に従って実行される必要がない。いくつかのステップは、並列に実行されてもよく、又は互いに独立して実行されてもよい。
以上に記載されるのは、本開示の選択的な実施形態である。指摘すべきことは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱することなく、いくつかの改良および修正を行うことが可能であり、これらの改良および修正も本開示の保護範囲内にある。

Claims (13)

  1. 受信端に用いられる情報伝送方法であって、
    少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得し、そのうち、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象が、疑似コロケーションのものであること、及び
    前記リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うことを含み、
    少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得するステップは、
    少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を取得して、前記空間領域情報に基づき、前記リファレンス対象組を決定することを含み、そのうち、前記空間領域情報は、空間領域組み分け因子を含み、
    前記空間領域情報に基づき、前記リファレンス対象組を決定するステップは、
    前記空間領域組み分け因子に対するモジュロ結果が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定することを含む情報伝送方法。
  2. 前記空間領域情報は、空間領域インデックス情報をさらに含み、前記リファレンス対象は、リファレンスインデックス情報及び/又は時間領域位置情報によって指示される、請求項1に記載の情報伝送方法。
  3. 前記リファレンス対象組は同期信号ブロックSSB(Synchronization Signal Block) groupを含み、前記リファレンス対象は同期信号ブロックSSBを含み、前記SSBはSSBインデックスindexによって指示され、同じ空間領域indexに対応するSSBが同一のSSB groupであり、ここで、前記空間領域index=SSB index mod M、Mは前記空間領域組み分け因子の値であり、Mの範囲は{1、2、4、8}である、請求項1又は2に記載の情報伝送方法。
  4. 前記リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うステップは、
    前記リファレンス対象組とランダムアクセスリソースとの第一の対応関係情報に基づき、後続の利用可能なランダムアクセスリソースを決定して、前記利用可能なランダムアクセスリソースにおいて、ランダムアクセスプロセスを行うこと、又は、
    前記リファレンス対象組と監視タイミングとの第二の対応関係情報に基づき、ターゲット監視タイミングを決定して、前記ターゲット監視タイミング内に、下りリンク情報を監視すること、又は、
    前記リファレンス対象組に基づき、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象とは異なるターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行って、レートマッチングまたはパンクチャリングされたターゲット伝送情報を伝送することを含む、請求項1に記載の情報伝送方法。
  5. 前記第一の対応関係情報は、
    前記リファレンス対象組に対応するランダムアクセスリソースの数の情報、
    競合ランダムアクセス用のプリアンブル、非競合ランダムアクセス用のプリアンブル、システム情報SIリクエスト用のプリアンブル、ビーム障害回復BFR用のプリアンブル、および特定組用のプリアンブルのうちの少なくとも一つを指示するための、ランダムアクセスリソースにおける前記リファレンス対象組に対応するプリアンブル情報、
    前記ランダムアクセスリソースのパワーパラメータ、及び
    前記リファレンス対象組の測定閾値、のうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の情報伝送方法。
  6. 前記第二の対応関係情報は、
    前記リファレンス対象組に対応する監視タイミングの数の情報を含む、請求項4に記載の情報伝送方法。
  7. 前記リファレンス対象組に基づき、ターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うステップは、
    前記リファレンス対象組内の少なくとも一つのリファレンス対象のリソースがターゲット伝送情報のリソースと少なくとも部分的に重複している場合、以下の予め設定された方式のうちの一つに従って、前記ターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うことを含み、
    そのうち、前記予め設定された方式は、重複リソースにおいて、前記リファレンス対象組内のリファレンス対象を伝送すること、又は、前記重複リソースにおいて、前記ターゲット伝送情報を伝送することを含む、請求項4に記載の情報伝送方法。
  8. 受信端に用いられる通信機器であって、
    少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組を取得するための第一の取得モジュールであって、そのうち、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象が、疑似コロケーションのものである第一の取得モジュール、及び
    前記リファレンス対象組に基づき、情報伝送を行うための第一の伝送モジュールを含み、
    前記第一の取得モジュールは、
    少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を取得するための第二の取得サブモジュールであって、そのうち、前記空間領域情報は、空間領域組み分け因子を含む第二の取得サブモジュール、及び
    前記空間領域情報に基づき、前記リファレンス対象組を決定するための第二の決定サブモジュールを含み、
    前記第二の決定サブモジュールは、
    前記空間領域組み分け因子に対するモジュロ結果が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属することを決定するための第二の決定ユニットを含む、通信機器。
  9. 前記空間領域情報は、空間領域インデックス情報をさらに含み、前記リファレンス対象は、リファレンスインデックス情報及び/又は時間領域位置情報によって指示される、請求項8に記載の通信機器。
  10. 前記リファレンス対象組は同期信号ブロックSSB groupを含み、前記リファレンス対象は同期信号ブロックSSBを含み、前記SSBはSSB indexによって指示され、同じ空間領域indexに対応するSSBが同一のSSB groupであり、ここで、前記空間領域index=SSB index mod M、Mは前記空間領域組み分け因子の値であり、Mの範囲は{1、2、4、8}である、請求項8又は9に記載の通信機器。
  11. 前記第一の伝送モジュールは、
    前記リファレンス対象組とランダムアクセスリソースとの第一の対応関係情報に基づき、後続の利用可能なランダムアクセスリソースを決定するための第三の決定サブモジュール、及び
    前記利用可能なランダムアクセスリソースにおいて、ランダムアクセスプロセスを行うための第一の伝送サブモジュールを含み、
    又は、
    前記第一の伝送モジュールは、
    前記リファレンス対象組と監視タイミングとの第二の対応関係情報に基づき、ターゲット監視タイミングを決定するための第四の決定サブモジュール、及び
    前記ターゲット監視タイミング内に、下りリンク情報を監視するための監視サブモジュールを含み、
    又は、
    前記第一の伝送モジュールは、
    前記リファレンス対象組に基づき、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象とは異なるターゲット伝送情報に対してレートマッチングまたはパンクチャリングを行うためのマッチングサブモジュール、及び
    レートマッチングまたはパンクチャリングされたターゲット伝送情報を伝送するための伝送サブモジュールを含む、請求項8に記載の通信機器。
  12. 送信端に用いられる情報伝送方法であって、
    受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信することを含み、そのうち、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、前記パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含み、
    受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信するステップの前に、
    前記受信端に少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を送信することを含み、
    前記空間領域情報は、空間領域組み分け因子を含み、
    前記空間領域組み分け因子に対するモジュロ結果が同じであるリファレンス対象が、同一のリファレンス対象組に属する情報伝送方法。
  13. 送信端に用いられる通信機器であって、
    受信端に少なくとも二つのリファレンス対象を含むリファレンス対象組のパラメータ情報を送信するための第一の送信モジュール、及び
    前記受信端に少なくとも二つのリファレンス対象の空間領域情報を送信するための第二の送信モジュールであって、前記空間領域情報は、空間領域組み分け因子を含む第二の送信モジュール、を含み、
    そのうち、前記リファレンス対象組に含まれるリファレンス対象は、疑似コロケーションのものであり、前記パラメータ情報は、リファレンス対象組の空間領域情報、パターン情報及びインデックス情報のうちの少なくとも一つを含む、通信機器。
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