JP7278069B2 - 装飾シート - Google Patents

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本開示の一側面は装飾シートに関する。
物品の外観を装飾するための装飾シートが知られている。例えば特許文献1には、ハードコード層(A)と、接着層(D)と、ベースフィルム層と、層(A)および層(D)の間に必要に応じて意匠層を有する多層フィルムである多層装飾フィルムを真空成型により直接基体に貼り付ける方法が記載されている。
国際公開第2012/065966号パンフレット
電子機器等の物品の表面に装飾シートを貼りつけることで、物品の外観を変更することができる。ユーザが自分で装飾シートを物品に貼り付けることで好みの外観に変更することもしばしば行われる。しかしながら、従来の装飾シートは伸張性のある薄くて柔らかいシートであり、ユーザにとって物品の3次元形状表面に貼り付けることは容易ではない。装飾シートが伸張し、皺が生じたり装飾シートと3次元形状表面との間に気泡が入ってしまったりする等の問題が生じやすい。そこで、物品の3次元形状表面上に容易に取り付けることができる装飾シートが望まれている。
本開示の一側面に係る装飾シートは、物品の3次元形状表面に取り付けられる。この装飾シートは、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を備える。成型一体構造は、主面および裏面を有する装飾フィルム層と、装飾フィルム層の裏面側に設けられ、3次元形状を維持する形状維持フィルム層と、物品の3次元形状表面と向かい合うことになる接触面と、接触面の少なくとも一部に設けられた第1接着層とを備える。
このような側面においては、形状維持フィルム層によって、装飾シートが、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を維持するので、ユーザは装飾シートをそのまま物品の表面に取り付ければ済む。すなわち、物品の3次元形状表面上に装飾シートを容易に取り付けることができる。
本開示の一側面によれば、物品の3次元形状表面上に装飾シートを容易に取り付けることができる。
実施形態に係る装飾シートの利用の一例を示す図である。 実施形態に係る装飾シートを外面側から見た斜視図である。 実施形態に係る装飾シートを裏面側から見た斜視図である。 実施形態に係る装飾シートの層構造の一例を示す断面図である。 実施形態に係る板状部材の層構造の一例を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[装飾シートの構成]
図1~図4を参照しながら、実施形態に係る装飾シート1の構成を説明する。図1は装飾シート1の利用の一例を示す図である。図2は装飾シート1を外面側から見た斜視図である。図3は装飾シート1を裏面側から見た斜視図である。図4は装飾シート1の層構造の一例を示す断面図である。
装飾シート1は、物品の外観を装飾するために該物品の3次元形状表面に取り付けられるシート状の製品である。装飾シート1により装飾される物品は限定されず、装飾シート1は任意の物品に取り付けられてよい。例えば、その物品は、電気機器、電子機器、家具、文具、および携帯装飾品から選択されてもよい。一例として、物品は加熱式たばこ、電子たばこ、または携帯端末(例えば、携帯電話機、スマートフォンなど)から選択されてもよい。
装飾シート1は、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を備える。物品の3次元形状表面とは、物品の外観を構成する面(すなわち外面)であって、平面ではない領域(言い換えると、二次元形状ではない領域)を含む面のことをいう。平面ではない領域は、例えば、凸部、凹部、屈曲部、曲面、傾斜などの任意の形状によって、またはこれらのような形状の2以上の組合せによって構成され得る。
「物品の3次元形状表面に対応する3次元形状」とは、物品の3次元形状表面の法線方向において該3次元形状表面と隙間無くまたはその隙間をほとんど生ずることなく、該3次元形状表面を覆う3次元形状のことをいう。したがって、「物品の3次元形状表面に対応する3次元形状」は、装飾シート1の接触面5(図3を参照)が、物品の3次元形状表面と同じかまたはほぼ同じ形状であると言い換えることができる。「物品の3次元形状表面に対応する3次元形状」は、装飾シート1の外面4(図2を参照)が物品の3次元形状表面と同じかまたはほぼ同じ形状であることを要件としない。物品の3次元形状表面に対応して、装飾シート1の3次元形状も、平面ではない領域(二次元形状ではない領域)を含み、例えば、凸部、凹部、屈曲部、曲面、傾斜などの任意の形状を含む。
「成型一体構造」とは、装飾シート1を構成する一体化された複数の構成要素(より具体的には、複数の層)を、成型加工により3次元構造体に成したものをいう。装飾シート1は、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を備えるので、ユーザはその装飾シート1を物品の外面にぴったりと取り付けることができる。
図1は、二つの装飾シート1を用いて、物品90の第1表面91と、該第1表面91の反対側に位置する第2表面92とを装飾する例を示す。第1表面91および第2表面92のいずれも3次元形状表面である。この例では、二つの装飾シート1のいずれも、二つの部分に分かれている。本実施形態では便宜的に、大きい方の部分を第1シート部2といい、小さい方の部分を第2シート部3という。この例のように、装飾シート1は物品の構造または3次元形状表面に対応して2以上の部分に分割されてもよい。もちろん、装飾シート1は複数の部分に分割されることなく一つの部分だけで構成されてもよい。一つの物品90に取り付けられる装飾シート1の個数は何ら限定されず、一つでもよいし、2以上でもよい。
図2および図3に示すように、装飾シート1は、物品に取り付けられた際に露出する外面4と、物品に取り付けられた際に該物品の3次元形状表面と向かいあう接触面(裏面)5とを備える。接触面5は、外面4の反対側に位置する面であるということもできる。接触面5の少なくとも一部には、装飾シート1を物品90に確実に取り付けるための第1接着層14が設けられる(図4を参照)。図3に示すように、装飾シート1はその第1接着層14を被覆する剥離ライナー層15をさらに備えてもよく、その剥離ライナー層15に貼り付けられた粘着シール20をさらに備えてもよい。粘着シール20は、後述するように、装飾シート1から剥離ライナー層15の引き剥がしを容易にする。
粘着シール20は、成型一体構造10とは別の部材である。粘着シール20は、剥離ライナー層15の端部からはみ出す余剰部を備える。図3の例では、粘着シール20が二つの部分に分かれていることに対応して剥離ライナー層15も二つの部分に分かれ、粘着シール20はその二つの部分の境界を跨ぐように設けられる。本実施形態では便宜的に、第1シート部2に設けられた剥離ライナー層15を第1ライナー部15aといい、第2シート部3に設けられた剥離ライナー層15を第2ライナー部15bという。また、第1ライナー部15aと重なる粘着シール20の部分を第1シール部21といい、第2ライナー部15bと重なる粘着シール20の部分を第2シール部22という。第1ライナー部15aを基準に見た場合には第2シール部22が余剰部に相当し、第2ライナー部15bを基準に見た場合には第1シール部21が余剰部に相当する。
図4に示すように、一例では、装飾シート1の成型一体構造10は、装飾フィルム層11、第2接着層12、形状維持フィルム層13、第1接着層14、および剥離ライナー層15をこの順に備える。
装飾フィルム層11は、任意の視覚表現が施されるシート状の部材である。装飾フィルム層11は、物品に取り付けられた際に露出する主面11aと、この主面11aの反対側の面である裏面11bとを備える。主面11aは、装飾シート1の外面4として機能する。装飾フィルム層11は透明であっても不透明であってもよく、着色されていてもよい。
装飾フィルム層11に適用される視覚表現は限定されない。視覚表現はグラフィックであってもよく、例えば、文字、記号、図形、絵、色、写真、またはこれらの中の任意の2以上の要素から成る組合せであってもよい。グラフィックは主面11a上にトナー、インクなどの着色剤を用いて形成することができる。グラフィックを印刷する手法および装置は限定されず、例えば、インクジェット印刷、グラビア印刷、静電印刷、スクリーン印刷、またはオフセット印刷であってもよい。印刷インクとして、溶剤系インクまたはUV硬化型インクを用いることができる。グラフィックが印刷される場合には、主面11aは印刷面として機能する。あるいは、視覚表現は、エンボス加工またはデボス加工により形成された凹凸を有してもよい。この場合には、主面11aはその凹凸を有する。凹凸のパターンまたは模様は規則的でも不規則であってもよく、特に限定されないが、例えば、万線状、木目、砂目、石目、布目、梨地、皮絞、マット、ヘアライン、スピン、文字、記号、幾何学図形などでもよい。あるいは、視覚表現はグラフィックおよび凹凸の双方であってもよい。
装飾フィルム層11を作製するための材料は限定されない。例えば、装飾フィルム層11は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を含むアクリル樹脂、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、フッ素樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)などの共重合体またはこれらの混合物を用いて作製されてもよい。
強度、耐衝撃性などの観点から、装飾フィルム層11は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体またはポリカーボネートを含んでもよい。装飾シート1を難燃性とするために、装飾フィルム層11はポリ塩化ビニルを含んでもよい。
装飾フィルム層11は単層であってもよく、複数の層の積層体であってもよい。装飾フィルム層11は、可塑剤、充填材、酸化亜鉛、酸化チタンなどの顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、不燃性添加剤などの添加剤を含んでもよい。
装飾フィルム層11は光輝層を有してもよい。光輝層は、装飾フィルム層11にアルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛、ゲルマニウムなどの金属、これらの合金または化合物を含む、フレーク状または粉末状の金属を含んでもよい。
装飾フィルム層11は、主面11aを覆う表面保護層を有してもよい。表面保護層は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリウレタン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂などの樹脂のフィルムを主面11a上に直接または接合層を介して積層することによって、あるいは樹脂組成物を主面11aに塗布して乾燥することによって形成することができる。表面保護層には、目的とする用途に応じて光沢仕上げまたは艶消し仕上げを施してもよい。
装飾フィルム層11として、それ自体では形状維持機能を有さず、剛性のないフレキシブルな従来の装飾フィルムを使用することもできる。例えば、装飾フィルム層11として、スリーエム社製のダイノック(商標)フィルムまたはラップフィルム シリーズ1080が用いられてもよい。もちろん、装飾フィルム層11は他の製品を用いて構成されてもよい。
装飾フィルム層11の厚さは限定されない。例えば、その厚さの下限は0.1mmであってもよく、その厚さの上限は0.2mmでもよい。このような装飾フィルム層11の厚さは、装飾シート1または装飾フィルム層11の取扱いの容易性を考慮して決めてもよい。
形状維持フィルム層13は、装飾フィルム層11の裏面11bの側に設けられるシート状の部材である。形状維持フィルム層13は、物品の3次元形状表面と向かい合うことになる接触面5を備え、これは、成型一体構造10がその接触面5を備えることを意味する。この形状維持フィルム層13は物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を維持する。「3次元形状を維持する」とは、製造された形状維持フィルム層の3次元形状が、環境温度下であって且つ形状維持フィルム層に外力が加えられていない状態(本開示ではこれを「自然状態」という。)において維持されることをいう。すなわち、形状維持フィルム層13は、成型された3次元形状を維持する適度な剛性を有し、物品に装飾シート1を貼り付ける際に、容易に伸展しない。形状維持フィルム層13の3次元形状はある程度の外力が加わることで変形してもよく、したがって、形状維持フィルム層13は柔軟性を有してもよい。その外力が取り除かれると、形状維持フィルム層13は元の3次元形状(すなわち、製造時の3次元形状)を回復することができる。このように、形状維持フィルム層13は、成型された3次元形状を維持する剛性を有することにより、容易に実装することができる。
3次元形状を維持する形状維持フィルム層13を得るために、この形状維持フィルム層13は無延伸樹脂フィルムであり得る。延伸樹脂フィルムは、製造工程時に延伸されたフィルムであり、延伸により分子が軸方向あるいは面方向に配向しており、結晶化されている。これに対し、無延伸樹脂フィルムは、例えば、キャスト製法等で製造された、製造時に延伸されていないフィルムであり、一定方向に揃った分子配向が存在せず、分子がランダム配向の状態にあり、結晶化されていない。このため、無延伸樹脂フィルムは、比較的低温での成型性に優れる。
3次元形状を維持できる限り、形状維持フィルム層13の材料は限定されない。例えば、形状維持フィルム層13は、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製されてもよい。より具体的には、形状維持フィルム層13は、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製された無延伸樹脂フィルムであってもよい。形状維持フィルム層13は、可塑剤、充填材、ガラス繊維などの強化剤、酸化亜鉛、酸化チタンなどの顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、不燃性添加剤などの添加剤を含んでもよい。
形状維持フィルム層13の厚さは限定されない。例えば、その厚さの下限は0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、または0.6mmであってもよく、その厚さの上限は、例えば1.0mm、0.9mm、0.8mmまたは0.7mmでもよい。このような装飾フィルム層11の厚さは、装飾シート1または形状維持フィルム層13の、取扱いまたは加工の容易性を考慮して決めてもよい。
形状維持フィルム層13を構成するフィルムには、装飾フィルム等と比較して、容易に伸張しないフィルムを用いてもよい。形状維持フィルム層13については、引っ張り強度試験において、フィルム破断時の伸び率(引張破断時の伸び率)が5%以下、4%以下、または3%以下であってもよい。ここで、本開示における引っ張り強度試験とは、25mm幅のフィルムを100mmの間隔をおいて試験機でつかみ、常温(25℃)下で引っ張り速度300mm/minで引っ張る試験のことをいう。PETフィルムおよびポリ塩化ビニルフィルムのいずれも、引張破断時の伸び率が約5%以下であり、形状維持フィルム層13を構成するフィルムとして使用できる。
したがって、装飾シート1を物品に貼り付ける際に、形状維持フィルム層13が容易に伸展せず、成型された形状を維持する。これにより、装飾シート1も形状を維持して伸展せず、皴等の発生が抑制でき、装飾シート1の貼り付けが容易になる。
第2接着層12は、装飾フィルム層11と形状維持フィルム層13とを接合する層である。第2接着層12は装飾フィルム層11の裏面11bの少なくとも一部、またはその裏面11bと向かい合う形状維持フィルム層13の接合面の少なくとも一部に設けられる。この第2接着層12によって形状維持フィルム層13が装飾フィルム層11に接合され、この結果、装飾フィルム層11と形状維持フィルム層13とが一体化される。上述したように、形状維持フィルム層13は3次元形状を維持するので、形状維持フィルム層13と一体化された装飾フィルム層11もその3次元形状を維持する。
第1接着層14は、接触面5の少なくとも一部に設けられる層である。装飾シート1はこの第1接着層14によって物品の3次元形状表面に貼り付けられる。第1接着層14は接触面5の全体に設けられてもよい。
第1接着層14および第2接着層12の材料は限定されない。例えば、感圧接着剤または感熱接着剤が第1接着層14または第2接着層12として用いられてもよい。
第1接着層14または第2接着層12に用いられる感圧接着剤として、例えば、アクリル系感圧接着剤が挙げられる。アクリル系感圧接着剤は、粘着性アクリル系ホモポリマーおよびコポリマーから成る群より選択される少なくとも1種の粘着性アクリル系ポリマーを含む。例えば、アクリル系感圧接着剤は、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソアミルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、およびエタクリロニトリルから成る群より選択されるモノマーの粘着性ホモポリマーまたは2種以上のこれらモノマーの粘着性コポリマーを含む。
粘着性ホモポリマーおよびコポリマーは、上記モノマー、または上記モノマーの混合物を、通常のラジカル重合方法、例えば溶液重合、懸濁重合、乳化重合、塊状重合などを用いて重合することにより得ることができる。重合開始剤として、過酸化ベンゾイル、ラウロイルペルオキシド、ビス(4-tert-ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネートなどの有機過酸化物、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、ジメチル-2,2-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、4,4’-アゾビス(4-シアノバレリアン酸)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオン酸)ジメチル、アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(AVN)などのアゾ系重合開始剤などを用いることができる。
一実施態様では、粘着性ホモポリマーまたはコポリマーの重量平均分子量の下限は約20万または約40万でもよく、その上限は約100万または約70万でもよい。粘着性ホモポリマーまたはコポリマーの重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)法により標準ポリスチレンを用いて決定される。
粘着性アクリル系ポリマーは架橋剤で架橋されてもよい。架橋剤として、イソシアネート化合物、メラミン化合物、ポリ(メタ)アクリレート化合物、エポキシ化合物、アミド化合物、ビスアミド化合物、例えば、1,1’-イソフタロイル-ビス(2-メチルアジリジン)などの二塩基酸のビスアジリジン誘導体などが使用できる。架橋剤として、イソシアネート化合物(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート)を用いてもよいし、ビスアミド化合物(例えば、1,1’-イソフタロイル-ビス(2-メチルアジリジン)を用いてもよい。架橋剤の添加量は架橋剤の種類にもよるが、アクリル系感圧接着剤100質量部に対して、通常0.1質量部以上10質量部以下である。
第1接着層14および第2接着層12の双方について厚さは限定されない。例えば厚さの下限は、例えば10μmまたは20μmでもよく、その上限は200μmまたは100μmでもよい。
剥離ライナー層15は、上述したように、第1接着層14を被覆する層であり、これにより、装飾シート1を物品の3次元形状表面に貼る直前まで第1接着層14の粘着力を維持することができる。装飾シート1が物品の3次元形状表面に貼られる際には、この剥離ライナー層15は第1接着層14から剥がされる。
第1接着層14をより確実に保護するために、第1接着層14を被覆している剥離ライナー層15は、形状維持フィルム層13と同じかまたはほぼ同じ3次元形状を有してもよい。その3次元形状を維持するために、剥離ライナー層15は無延伸樹脂フィルムであってもよい。3次元形状を維持する剥離ライナー層15を得るために、剥離ライナー層15は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製されてもよい。例えば、剥離ライナー層15は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製された無延伸樹脂フィルムであってもよい。ただし、剥離ライナー層15の材料はこれらの例に限定されるものではなく、例えば紙でもよい。第1接着層14を被覆している剥離ライナー層15は3次元形状を維持しなくてもよい。
剥離ライナー層15に貼られた粘着シール20の粘着力は、第1接着層14の粘着力よりも高い。したがって、ユーザが粘着シール20を形状維持フィルム層13から離すように該粘着シール20を引っ張ると、剥離ライナー層15がその粘着シール20に引っ張られて第1接着層14から剥がれる。このように粘着シール20の粘着力を第1接着層14よりも高くすることで、粘着シール20を用いて剥離ライナー層15を第1接着層14から簡単に剥がすことができる。
上記のような粘着力を有する粘着シール20の粘着層の材料は、第1接着層14および第2接着層12と同様に任意に選択されてよい。材料を適切に選択し、個々の成分の重量比、粘着層の厚さなどの諸要素を調整することで、第1接着層14よりも高い粘着力を有する粘着シール20を作製することができる。
[装飾シートの製造方法]
図5を参照しながら、装飾シート1の製造方法を説明する。図5は、装飾シート1を製造するために用いられる板状部材30の層構造の一例を示す図である。
まず、製造者は、成型一体構造10に対応する板状部材30を用意する。図4に示す成型一体構造10を備える装飾シート1を作製する場合には、図5に示すように、板状部材30は、装飾フィルム層11、第2接着層12、無延伸樹脂フィルム層31、第1接着層14、および剥離ライナー層15をこの順に備える。
無延伸樹脂フィルム層31は、一連の製造工程を経て形状維持フィルム層13になる層である。したがって、無延伸樹脂フィルム層31は、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製されてもよい。無延伸樹脂フィルム層31の厚さの下限は0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、または0.6mmであってもよく、その厚さの上限は、例えば1.0mm、0.9mm、0.8mmまたは0.7mmでもよい。無延伸樹脂フィルム層31についても、上記の引っ張り強度試験において引張破断時の伸び率が5%以下、4%以下、または3%以下であってもよい。上述したように、PETフィルムおよびポリ塩化ビニルフィルムのいずれも、引張破断時の伸び率が約5%以下であり、無延伸樹脂フィルム層31を構成するフィルムとして使用できる。
続いて、製造者はその板状部材30を物品の3次元形状表面に合わせて成型することで装飾シート1を得る。成型の手法は限定されないが、例えば真空成型が用いられてもよい。真空成型とは、板状の熱可塑性部材を加熱し、加熱されたその板状部材を型に合わせて真空吸引を行うことで、所望の形状の製品または部品を得る手法である。板状部材と型との間を真空にして該板状部材を型に密着させることで、型で規定された形状が得られる。物品の3次元形状表面に合わせて用意される型は、平面ではない領域(二次元形状ではない領域)を含み、例えば、凸部、凹部、屈曲部、曲面、傾斜などの任意の形状を含む。板状部材30に対して真空成型を施す際のヒータの温度は、加熱による無延伸樹脂フィルム層31の温度が所定の値になるように設定されてもよく、例えば、無延伸樹脂フィルム層31の属性(例えば、材料、性質、または特性)に応じて設定されてもよい。一例として、無延伸樹脂フィルム層31がポリエチレンテレフタレートを用いて作製される場合には、無延伸樹脂フィルム層31の温度が100℃になるようにヒータの温度が設定されてもよい。無延伸樹脂フィルム層31がポリ塩化ビニルを用いて作製される場合には、無延伸樹脂フィルム層31の温度が80℃になるようにヒータの温度が設定されてもよい。無延伸樹脂フィルム層31を採用することで、比較的低温の条件で3次元構造を有する成型形状に対して良好な追従性を示し、且つ高い精度の成型一体構造を持つ装飾シート1を得ることができる。
真空成型などの成型工程によって、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造10が得られる。所望の形状が得られた板状部材30(成型一体構造10)は冷却される。その後、必要に応じてカッティング、粘着シール20の取り付けなどのさらなる加工が行われてもよい。いずれにしても、板状部材30を用意する工程と、その板状部材30を物品の3次元形状表面に合わせて成型する工程とを含む製造方法により、装飾シート1を製造することができる。
[装飾シートの使用方法]
装飾シート1を物品の3次元形状表面に取り付ける際には、ユーザは剥離ライナー層15を剥がして第1接着層14を露出させた上で装飾シート1をその表面に貼る。装飾シート1の3次元形状は物品の3次元形状表面に対応し、且つその3次元形状が形状維持フィルム層13によって維持されるので、ユーザは、装飾シート1に皺が生じたり装飾シート1と物品表面に気泡が入ったりすることを心配することなく、装飾シート1を簡単に物品の3次元形状表面に貼ることができる。
装飾シート1が粘着シール20を備える場合には、この粘着シール20は余剰部を備えるので、ユーザはその余剰部をつまんで引っ張ることで、剥離ライナー層15を簡単に剥がすことができる。図1~図3の例のように装飾シート1が複数の部分で構成される場合には、ユーザは装飾シート1の第1部分(例えば第1シート部2)を持って第2部分の剥離ライナー層15(例えば、第2シート部3に対応する第2ライナー部15b)を引っ張ることでその剥離ライナー層15を剥がす。これにより、該第2部分の第1接着層14が露出するので、ユーザはその第2部分を物品の3次元形状表面に貼ることができる。第1接着層14よりも高い粘着力を有する粘着シール20は剥離ライナー層15に貼られたままである。したがって、ユーザはその粘着シール20をつまんで引っ張ることで第1部分の剥離ライナー層15(例えば、第1シート部2に対応する第1ライナー部15a)を剥がし、その第1部分を物品の3次元形状表面に貼ることができる。いずれにしても、粘着シール20によって、ユーザは剥離ライナー層15を簡単に剥がすことができる。
以上説明したように、本開示の一側面に係る装飾シートは、物品の3次元形状表面に取り付けられる。この装飾シートは、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を備える。成型一体構造は、主面および裏面を有する装飾フィルム層と、装飾フィルム層の裏面側に設けられ、3次元形状を維持する形状維持フィルム層と、物品の3次元形状表面と向かい合うことになる接触面と、接触面の少なくとも一部に設けられた第1接着層とを備える。
このような側面においては、形状維持フィルム層によって、装飾シートが、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を維持するので、ユーザは装飾シートをそのまま物品の表面に取り付ければ済む。物品の形状(例えば曲面)に合わせてフィルムを部分的に引き伸ばす等の作業が不要になるため、貼り付け作業に習熟していないユーザであっても物品の3次元形状表面上に装飾シートを容易に且つきれいに取り付けることができる。
他の側面に係る装飾シートでは、第1接着層が接触面の全体に設けられてもよい。この場合には、装飾シートをより確実に物品の3次元形状表面に取り付けることができる。
他の側面に係る装飾シートでは、形状維持フィルム層が無延伸樹脂フィルムによって形成されてもよい。この場合には、物品の3次元形状表面に合う成型一体構造を容易に実現することができる。
他の側面に係る装飾シートでは、成型一体構造が、第1接着層を被覆する剥離ライナー層をさらに備えてもよい。剥離ライナー層も成型一体構造に取り込まれるので、この剥離ライナー層によって第1接着層をより確実に保護することができる。
他の側面に係る装飾シートでは、剥離ライナー層が無延伸樹脂フィルムによって形成されてもよい。この場合には、物品の3次元形状表面に合う成型一体構造を容易に実現することができる。
他の側面に係る装飾シートでは、剥離ライナー層に貼り付けられた粘着シールをさらに備え、粘着シールが、剥離ライナー層の端部からはみ出す余剰部と、第1接着層よりも高い粘着力とを備えてもよい。余剰部が存在することでユーザは粘着シールを容易につまむことができる。また、粘着シールは第1接着層よりも高い粘着力を備えるので、粘着シールを引っ張ることで剥離ライナー層がその粘着シールに引っ張られて第1接着層から離れる。したがって、この粘着シールによって、剥離ライナー層を第1接着層から剥がすことがより容易になる。
他の側面に係る装飾シートでは、形状維持フィルム層が、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製されてもよい。これらの材料が用いられることで、3次元形状をしっかりと維持する形状維持フィルム層を得ることができる。
他の側面に係る装飾シートでは、形状維持フィルム層の厚さが0.1mm~1.0mmであってもよい。このように厚さを設定することで、装飾シートまたは形状維持フィルム層の、取扱いまたは加工が容易になり得る。
他の側面に係る装飾シートでは、形状維持フィルム層が、引張破断時の伸び率が5%以下のフィルムであってもよい。この場合には、形状維持フィルム層が容易に伸展せず、成型された形状を維持するので、装飾シート1も形状を維持して伸展しない。したがって装飾シートの貼り付けが容易になる。
他の側面に係る装飾シートでは、形状維持フィルム層が第2接着層によって装飾フィルム層に接合されてもよい。この構成によって、物品の3次元形状表面に対応する装飾フィルム層の3次元形状を、形状維持フィルム層によってさらに確実に維持することができる。
他の側面に係る装飾シートでは、装飾フィルム層の主面が印刷面であってもよい。この場合には、物品の外観を印刷によって装飾することができる。
他の側面に係る装飾シートでは、装飾フィルム層の主面が凹凸を有してもよい。この場合には、物品の外観を凹凸によって装飾することができる。
他の側面に係る装飾シートでは、物品が、電気機器、電子機器、家具、文具、および携帯装飾品から成る群から選択される一つであってもよい。この場合には、電気機器、電子機器、家具、文具、または携帯装飾品の3次元形状表面上に装飾シートを容易に取り付けることができる。
他の側面に係る装飾シートでは、物品が、加熱式たばこおよび電子たばこから成る群から選択される一つであってもよい。この場合には、加熱式たばこまたは電子たばこの3次元形状表面上に装飾シートを容易に取り付けることができる。
本開示の一側面に係る装飾シートの製造方法は、物品の3次元形状表面に取り付けられる装飾シートの製造方法である。この製造方法は、装飾フィルム層と、無延伸樹脂フィルム層と、第1接着層とをこの順に備える板状部材を用意する工程と、板状部材を、物品の3次元形状表面に合わせて成型する工程とを含む。
このような側面においては、無延伸樹脂フィルム層を含む板状部材が用いられるので、物品の3次元形状表面に合う成型一体構造を備える装飾シートを容易に製造することができる。
他の側面に係る装飾シートの製造方法では、成型する工程が真空成型を含んでもよい。真空成型を採用することで、物品の3次元形状表面に合った装飾シートをより確実に製造することができる。
他の側面に係る装飾シートの製造方法では、板状部材が、第1接着層を覆う剥離ライナー層をさらに備えてもよい。この場合には、剥離ライナー層も成型一体構造に取り込まれるので、この剥離ライナー層によって第1接着層をより確実に保護することができる。
他の側面に係る装飾シートの製造方法では、板状部材が、装飾フィルム層と無延伸樹脂フィルム層とを接合する第2接着層をさらに備えてもよい。この構成によって、物品の3次元形状表面に対応する装飾フィルム層の3次元形状をより確実に維持することができる。
他の側面に係る装飾シートの製造方法では、無延伸樹脂フィルム層が、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製されてもよい。これらの材料が用いられることで、3次元形状をしっかりと維持する装飾シートを得ることができる。
他の側面に係る装飾シートの製造方法では、無延伸樹脂フィルム層の厚さが0.1mm~1.0mmであってもよい。このように厚さを設定することで、装飾シートまたは無延伸樹脂フィルム層の、取扱いまたは加工が容易になり得る。
他の側面に係る装飾シートの製造方法では、無延伸樹脂フィルム層が、引張破断時の伸び率が5%以下のフィルムであってもよい。この場合には、容易に伸展せず、且つ成型された形状を維持する形状維持フィルム層を得ることができる。
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、装飾シート1の成型一体構造10が装飾フィルム層11、第2接着層12、形状維持フィルム層13、第1接着層14、および剥離ライナー層15をこの順に備えたが、成型一体構造の構成はこれに限定されない。例えば、任意の2層間に他の層が重ねられてもよい。あるいは、第2接着層12が省略されてもよいし、第2接着層12に代えて別の層が重ねられてもよい。あるいは、剥離ライナー層15が省略されてもよいし、剥離ライナー層15に代えて別の層が重ねられてもよい。成型一体構造が剥離ライナー層を含まない場合には、剥離ライナー層は成型一体構造とは別の構成要素として装飾シートに設けられてもよい。上述したように粘着シートは必須の構成要素ではない。
このような成型一体構造の変形例に対応して、板状部材の構成も上記実施形態に限定されない。例えば、任意の2層間に他の層が重ねられてもよい。あるいは、第2接着層12が省略されてもよいし、第2接着層12に代えて別の層が重ねられてもよい。あるいは、剥離ライナー層15が省略されてもよいし、剥離ライナー層15に代えて別の層が重ねられてもよい。板状部材が剥離ライナー層を含まない場合には、製造方法は、板状部材を物品の3次元形状表面に合わせて成型することで得られた成型一体構造に剥離ライナー層を取り付ける工程をさらに含んでもよい。
上記実施形態では装飾シート1が成型一体構造10および粘着シール20を備えるが、成型一体構造そのものがそのまま装飾シートとして提供されてもよい。
1…装飾シート、5…接触面、10…成型一体構造、11…装飾フィルム層、11a…主面、11b…裏面、12…第2接着層、13…形状維持フィルム層、14…第1接着層、15…剥離ライナー層、20…粘着シール、21…第1シール部(余剰部)、22…第2シール部(余剰部)、30…板状部材、31…無延伸樹脂フィルム層、90…物品。

Claims (14)

  1. 物品の3次元形状表面に取り付けられる装飾シートであって、
    前記物品の前記3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を備え、
    前記成型一体構造が、
    主面および裏面を有する装飾フィルム層と、
    前記装飾フィルム層の前記裏面側に設けられ、前記3次元形状を維持する形状維持フィルム層と、
    前記物品の3次元形状表面と向かい合うことになる接触面と、
    前記接触面の少なくとも一部に設けられた第1接着層と
    を備え、
    前記形状維持フィルム層が無延伸樹脂フィルムによって形成され、
    前記形状維持フィルム層が、引張破断時の伸び率が5%以下のフィルムである、
    装飾シート。
  2. 前記第1接着層が前記接触面の全体に設けられる、
    請求項1に記載の装飾シート。
  3. 前記成型一体構造が、前記第1接着層を被覆する剥離ライナー層をさらに備える、
    請求項1または2に記載の装飾シート。
  4. 前記剥離ライナー層が無延伸樹脂フィルムによって形成される、
    請求項に記載の装飾シート。
  5. 前記剥離ライナー層に貼り付けられた粘着シールをさらに備え、
    前記粘着シールが、
    前記剥離ライナー層の端部からはみ出す余剰部と、
    前記第1接着層よりも高い粘着力と
    を備える、
    請求項3または4に記載の装飾シート。
  6. 前記形状維持フィルム層が、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルから成る群から選択される一つを用いて作製される、
    請求項1~のいずれか一項に記載の装飾シート。
  7. 前記形状維持フィルム層の厚さが0.1mm~1.0mmである、
    請求項1~のいずれか一項に記載の装飾シート。
  8. 前記形状維持フィルム層が第2接着層によって前記装飾フィルム層に接合された、
    請求項1~のいずれか一項に記載の装飾シート。
  9. 前記装飾フィルム層の前記主面が印刷面である、
    請求項1~のいずれか一項に記載の装飾シート。
  10. 前記装飾フィルム層の前記主面が凹凸を有する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の装飾シート。
  11. 前記物品が、電気機器、電子機器、家具、文具、および携帯装飾品から成る群から選択される一つである、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の装飾シート。
  12. 物品の3次元形状表面に取り付けられる装飾シートの製造方法であって、
    装飾フィルム層と、無延伸樹脂フィルム層と、第1接着層とをこの順に備える板状部材を用意する工程と、
    前記板状部材を、前記物品の前記3次元形状表面に合わせて成型して、前記物品の前記3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を持つ前記装飾シートを得る工程と
    を含み、
    前記無延伸樹脂フィルム層が、前記製造方法によって、前記3次元形状を維持する形状維持フィルム層になり、
    前記無延伸樹脂フィルム層が、引張破断時の伸び率が5%以下のフィルムである、
    装飾シートの製造方法。
  13. 前記成型する工程が真空成型を含む、
    請求項12に記載の装飾シートの製造方法。
  14. 前記板状部材が、前記第1接着層を覆う剥離ライナー層をさらに備える、
    請求項12または13に記載の装飾シートの製造方法。
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