JP7276609B2 - エレベーターのかごの秤装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベーターのかごの秤装置に関する。
特許文献1は、エレベーターのかごの秤装置を開示する。秤装置は、差動トランスを用いて、かご内部の積載重量を測定する。
日本特開平11-335027号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエレベーターのかごの秤装置は、周辺温度が変化した場合、計測荷重に誤差が発生する。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、周辺温度の変化による計測荷重の誤差を抑制できるエレベーターのかごの秤装置を提供することである。
本開示に係るエレベーターのかごの秤装置は、エレベーターのかご床と連動して位置を変えるコアと、上部が前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記コアの中心軸と同軸であって、電流を流されることで磁場を形成する1つの励磁コイルと、前記1つの励磁コイルに隣接し、前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される計測コイルと、前記1つの励磁コイルに隣接し、前記励磁コイルの下部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動しないように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される参照コイルと、前記参照コイルで測定された参照電圧の値を用いて温度補正値を演算し、前記計測コイルで測定された計測電圧の値と前記温度補正値との和を第1補正電圧の値とする第1処理回路と、を備えた。
本開示によれば、エレベーターのかごの秤装置は、参照コイルで測定された参照電圧の値を用いて温度補正値を演算し、計測コイルで測定された計測電圧の値と温度補正値との和を第1補正電圧の値とする第1処理回路を備えた。このため、周辺温度の変化による計測荷重の誤差を抑制できる。
実施の形態1におけるエレベーターのかごを示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置の変位測定器を示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置のブロック図である。 実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置の平面図である。 実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置の保守点検時の動作の概要を説明するためのフローチャートである。
本開示を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるエレベーターのかごを示す図である。
図1のエレベーターにおいて、図示されない昇降路は、図示されない建築物の各階を貫く。かご1は、かご枠2とかご室3と複数の床受枠4と複数の秤装置10と制御装置5とを備える。かご1は、昇降路の内部に設けられる。例えば、かご1は、2つの床受枠4を備える。例えば、かご1は、4つの秤装置10を備える。
かご枠2は、下枠2aと2つの縦枠2bと上枠2cとを備える。例えば、かご枠2は、下枠2aと2つの縦枠2bと上枠2cとで構成される長方形の枠の形状を備える。
かご室3は、かご床3aと4つのかご側面3bとかご天井3cとを備える。かご室3は、かご床3aと4つのかご側面3bとかご天井3cとで囲まれた空間を形成する。かご室3は、かご枠2が形成する枠の内側に設けられる。
かご床3aは、かご室3の下面である。かご床3aは、下枠2aの上方に設けられる。
例えば、複数の床受枠4の各々は、棒状の形状を備える。例えば、複数の床受枠4の各々の断面は、凹字型の形状を備える。
複数の床受枠4の各々は、かご床3aの下方に設けられる。複数の床受枠4の各々は、下枠2aの上方に設けられる。複数の床受枠4の各々は、下枠2aの上面に接続される。
複数の秤装置10の各々は、支持ばね11と変位測定器12とを備える。複数の秤装置10の各々は、かご床3aの下方に接続される。例えば、複数の秤装置10の各々は、かご床3aの四隅に位置する。複数の秤装置10の各々は、複数の床受枠4の各々に接続される。
例えば、複数の秤装置10の各々は、かご床3aに加わる鉛直方向の荷重を測定する。
支持ばね11は、弾性を有する。例えば、支持ばね11は、馬蹄型の形状を備える。
支持ばね11は、かご床3aと床受枠4との間に設けられる。支持ばね11は、上下方向に弾性変形するよう設けられる。支持ばね11は、かご床3aの下面に接続される。支持ばね11は、床受枠4の上面に接続される。
例えば、変位測定器12は、支持ばね11の近傍に設けられる。例えば、変位測定器12は、床受枠4に接続される。変位測定器12は、床受枠4に対するかご床3aの鉛直方向の相対位置を測定する。変位測定器12は、当該相対位置に対応した電圧を有する起電力を出力する。
例えば、制御装置5は、かご天井3cの上面に設けられる。制御装置5は、複数の秤装置10の各々と電気通信的に接続される。制御装置5は、複数の秤装置10が出力した起電力の電圧値を用いて、かご床3aの全体に加わる鉛直方向の荷重を演算する。
かご床3aは、支持ばね11を介して、複数の床受枠4に支持される。例えば、利用者がかご1に乗車した場合、利用者の荷重がかご床3aに加わる。支持ばね11は、かご床3aから鉛直方向に力を受ける。支持ばね11は、床受枠4から垂直抗力を受ける。支持ばね11は、当該荷重に相当する変位量だけ鉛直方向に弾性変形する。かご床3aの位置は、当該変位量だけ、床受枠4に対して下方に移動する。
変位測定器12は、床受枠4に対するかご床3aの相対位置を測定する。変位測定器12は、当該相対位置に対応した電圧を有する起電力を出力する。制御装置5は、複数の秤装置10が出力した起電力の電圧値を用いて、かご床3aの全体に加わる鉛直方向の荷重を演算する。
次に、図2を用いて、変位測定器12の差動トランスについて説明する。
図2は実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置の変位測定器を示す図である。図2において、変位測定器12の簡易的な等価回路が示される。
図2に示されるように、変位測定器12は、差動トランス20と基盤30とを備える。
差動トランス20は、コア21と励磁コイル22と計測コイル23と参照コイル24とを備える。
例えば、コア21は、円筒状の形状を備える。例えば、コア21の材質は、軟磁性体である。例えば、コア21は、鉄心である。
コア21は、かご床3aに接続される。コア21は、かご床3aの床面に対して垂直に設けられる。コア21は、床受枠4に対して独立している。コア21は、かご床3aと連動して位置を変える。
例えば、励磁コイル22は、銅線からなる。励磁コイル22は、らせん形状を備える。励磁コイル22のらせん部分の半径は、コア21の円筒半径より大きい。励磁コイル22の上部は、コア21の一部を囲むよう設けられる。励磁コイル22の中心軸は、コア21の中心軸と同軸である。励磁コイル22は、コア21が内部を移動し得るよう設けられる。励磁コイル22は、電流を流された場合、磁場を形成する。
例えば、計測コイル23は、銅線からなる。計測コイル23は、らせん形状を備える。例えば、計測コイル23のらせん部分の長さは、励磁コイル22のらせん部分の長さよりも短い。計測コイル23は、励磁コイル22に隣接して設けられる。例えば、計測コイル23は、コア21の一部を囲むよう設けられる。例えば、計測コイル23は、コア21が内部を移動するように設けられる。例えば、計測コイル23は、励磁コイル22の上部を囲むよう設けられる。計測コイル23の中心軸は、励磁コイル22の中心軸と同軸である。計測コイル23は、励磁コイル22が磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される。
例えば、参照コイル24は、銅線からなる。参照コイル24は、らせん形状を備える。参照コイル24のらせん部分の長さは、励磁コイル22のらせん部分の長さよりも短い。例えば、参照コイル24の巻き数と形状とは、計測コイル23の巻き数と形状と等しい。参照コイル24は、励磁コイル22に隣接して設けられる。例えば、参照コイル24は、励磁コイル22の下部を囲むよう設けられる。参照コイル24の中心軸は、励磁コイル22の中心軸と同軸である。参照コイル24は、コア21が内部を移動しない位置に設けられる。参照コイル24は、励磁コイル22が磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される。
基盤30は、励磁電源31と励磁電圧端子32と計測電圧端子33と参照電圧端子34と第1処理回路35と第2処理回路36と図示されない記憶部とを備える。基盤30は、図示されない制御装置5と電気通信的に接続される。
基盤30は、演算した値を記憶部に記憶させる。基盤30は、エレベーターの据付が終了しているか否かを判定する。基盤30は、制御装置5と電気通信的に接続されている場合、エレベーターの据付が終了していると判定する。
基盤30は、作業員が保守点検を開始したか否かを判定する。基盤30は、エレベーターの保守点検の際、図示されない保守端末から保守情報を受け取る。基盤30は、保守情報を記憶部に記憶させる。保守情報は、保守点検の回数の情報と保守点検においてかご床3aに加えられた点検荷重の情報とを備える。例えば、保守情報は、「n回目の保守点検における、点検荷重はXkgである」という情報を備える。例えば、エレベーター据付時の点検は、0回目の保守点検を意味する。
励磁電源31は、励磁コイル22の両端の各々と電気的に接続される。励磁電源31は、電源装置として、設定された電圧値の交流電流を励磁コイル22に流す。当該設定された電圧値は、設定電圧Vinと記述される。
励磁電圧端子32は、励磁コイル22の両端と電気的に接続される。励磁電圧端子32は、励磁コイル22の両端の電位差を測定する。当該電位差は、励磁電圧Vin´と記述される。
計測電圧端子33は、計測コイル23の両端と電気的に接続される。計測電圧端子33は、計測コイル23の両端の電位差を測定する。当該電位差は、計測電圧Vと記述される。
参照電圧端子34は、参照コイル24の両端と電気的に接続される。参照電圧端子34は、参照コイル24の両端の電位差を測定する。当該電位差は、参照電圧Vと記述される。
第1処理回路35は、励磁電源31の電圧値を設定電圧Vinに設定する。第1処理回路35は、励磁電源31のフィードバック制御を行う。
第1処理回路35は、設定電圧Vinと励磁電圧Vin´との値が一致するか否かを判定する。第1処理回路35は、設定電圧Vinと励磁電圧Vin´との値が一致しない場合、電源補正値ΔVinと励磁電圧Vin´の値との和を演算する。電源補正値ΔVinは、設定電圧Vinの値と励磁電圧Vin´の値との差である。その後、第1処理回路35は、当該和の値を励磁電源31の電圧値に設定する。
第1処理回路35は、計測電圧Vの値と参照電圧Vの値とを用いて、第1補正電圧Vを演算する。
第2処理回路36は、制御装置5から設定電圧Vinの情報を取得する。第2処理回路36は、第1処理回路35に設定電圧Vinの情報を出力する。
第2処理回路36は、機械誤差τを演算する。第2処理回路36は、第1補正電圧と機械誤差τを用いて、第2補正電圧Vを演算する。機械誤差τは、機械的な要因によって発生する電圧値の誤差である。例えば、機械的な要因は、図示されない支持ばね11の弾性率の変化、振動によるコア21の位置の変化、などである。
変位測定器12は、コア21の位置に対応する第2補正電圧Vを制御装置5へ出力する。
励磁コイル22は、交流電流の励磁電圧Vin´に対応する磁場を発生させる。当該磁場は、計測コイル23と参照コイル24とに電磁誘導を発生させる。当該電磁誘導によって計測コイル23に発生する誘導起電力は、計測電圧Vである。当該電磁誘導によって参照コイル24に発生する誘導起電力は、参照電圧Vである。
第1処理回路35は、計測電圧Vの値と参照電圧Vの値とを用いて、第1補正電圧Vを演算する。第2処理回路36は、第1補正電圧Vの値と機械誤差τとを用いて、第2補正電圧Vを演算する。第2処理回路36は、第2補正電圧Vを制御装置5へ出力する。
制御装置5は、複数の秤装置の各々から第2補正電圧Vの情報を取得する。制御装置5は、第2補正電圧Vの情報を用いて、複数の秤装置10の各々に加えられる荷重を演算する。
次に、図3を用いて、変位測定器12が行う演算処理を説明する。
図3は実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置のブロック図である。
図3に示されるように、差動トランス20は、励磁電圧Vin´が入力された場合、計測電圧Vと参照電圧Vとを出力する。
例えば、計測電圧Vは、励磁電圧Vin´に比例定数βで比例する。比例定数βは、計測コイル23の内部領域に存在するコア21の体積と差動トランス20の周辺温度とによって変化する。例えば、計測コイル23の内部領域に存在するコア21の体積が増加する場合、比例定数βは、大きくなる。
参照電圧Vは、励磁電圧Vin´に比例定数βで比例する。比例定数βは、励磁コイル22と参照コイル24との相互インダクタンスである。比例定数βは、差動トランス20の周辺温度によって変化する。
第1処理回路35は、差動トランス20の周辺温度が計測電圧Vに与える影響を補正する。第1処理回路35は、参照電圧Vを用いて、温度補正値αを演算する。温度補正値αは、参照電圧Vの値の関数である。第1処理回路35は、計測電圧Vの値と温度補正値αとの値の和を演算する。第1処理回路35は、当該和の値を第1補正電圧Vとする。第1処理回路35は、第1補正電圧Vを第2処理回路36へ出力する。
=V+α (1)
第1処理回路35は、保守点検のとき、点検回数に対応する参照電圧Vの情報を記憶部に記憶させる。例えば、第1処理回路35は、参照電圧V(n)の値を記憶部に記憶させる。参照電圧V(n)の値は、n回目の保守点検における参照電圧V(n)の値と定義される。
第2処理回路36は、第1補正電圧Vの値と機械誤差τの値との和を演算する。第2処理回路36は、当該和の値を第2補正電圧Vとする。
=V+τ
=V+α+τ (2)
第2処理回路36は、保守点検のとき、点検荷重に対応する第1補正電圧Vの情報を記憶部に記憶させる。例えば、第2処理回路36は、第1点検電圧V(n,X)の値を記憶部に記憶させる。第1点検電圧V(n,X)の値は、n回目の保守点検において点検荷重Xkgを加えた時の第1補正電圧Vの値と定義される。
例えば、第2処理回路36は、V(n,X)の値とV(n-1,X)の値とが等しいか否かを判定する。例えば、V(n,X)の値とV(n-1,X)の値とが等しくない場合、第2処理回路36は、第1点検電圧V(n,X)の値を用いて、機械誤差τを演算する。第2処理回路36は、点検荷重が等しい直近2回分の点検電圧の値の差を演算する。第2処理回路36は、当該差の値を機械誤差τとする。例えば、第2処理回路36は、過去に測定されたV(n,X)の値とV(n-1,X)の値との差を機械誤差τとする。
τ=V(n,X)-V(n-1,X) (3)
第2処理回路36は、第1補正電圧Vの値と機械誤差τとの和を演算する。第2処理回路36は、当該和を第2補正電圧Vとする。
第2処理回路36は、保守点検のとき、点検荷重に対応する第2補正電圧Vの情報を記憶部に記憶させる。例えば、第2処理回路36は、第2点検電圧V(X)の値を記憶部に記憶させる。第2点検電圧V(X)は、点検荷重Xkgを加えた時の第2補正電圧Vの値と定義される。
次に、図4を用いて、複数の秤装置10の各々の構成を説明する。
図4は実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置の平面図である。
図4に示されるように、支持ばね11は、かご床3aの下面に接続される。支持ばね11は、床受枠4の上面に接続される。
コア21は、治具を介してかご床3aの下面に接続される。変位測定器12は、床受枠4に接続される。基盤30は、変位測定器12の側方に設けられる。
コア21は、一部が変位測定器12の内部に存在する。かご床3aが床受枠4に対して下方へ移動する場合、コア21は、変位測定器12に対して下方へ移動する。
次に、図5を用いて、基盤30の保守点検時の処理を説明する。例えば、保守点検は、かご床3aに負荷をかけずに実施される。
図5は実施の形態1におけるエレベーターのかごの秤装置の保守点検時の動作の概要を説明するためのフローチャートである。
ステップS001において、基盤30は、エレベーターの据付作業が終了しているか否かを判定する。
ステップS001で、エレベーターの据付作業が終了していない場合、ステップS002の動作が行われる。ステップS002において、エレベーターの据付作業が行われる。
その後、ステップS003の動作が行われる。ステップS003において、基盤30と第2処理回路36とは、無負荷状態の信号を記憶部に記憶させる。基盤30は、据付時における参照電圧V(0)を記憶部に記憶させる。第2処理回路36は、据付時における無負荷状態の第1補正電圧V(0,0)の値を記憶部に記憶させる。基盤30は、無負荷状態の第2補正電圧V(0)の値を記憶部に記憶させる。
その後、基盤30は、処理を終了する。
ステップS001で、エレベーターの据付作業が終了している場合、ステップS004の動作が行われる。ステップS004において、秤装置10は、通常運転による動作を行う。
その後、ステップS005の動作が行われる。ステップS005において、第1処理回路35は、設定電圧Vinと励磁電圧Vin´との値が一致するか否かを判定する。
ステップS005で、設定電圧Vinと励磁電圧Vin´との値が一致しない場合、ステップS006の動作が行われる。ステップS006において、第1処理回路35は、励磁電圧Vin´の値と電源補正値ΔVinとの和を励磁電源31の電圧値に設定する。
ステップS005で設定電圧Vinと励磁電圧Vin´との値が一致する場合、またはステップS006の動作が行われた場合、ステップS007の動作が行われる。ステップS007において、基盤30は、作業員が保守点検を開始したか否かを判定する。
ステップ007で作業員が保守点検を開始していない場合、ステップS005以降の動作が行われる。
ステップS007で作業員が保守点検を開始した場合、ステップS008の動作が行われる。ステップS008において、第2処理回路36は、図示されない保守端末から保守情報を受け取る。第1処理回路35は、保守点検時の参照電圧V(n)の値と据付時の参照電圧V(0)の値とが等しいか否かを判定する。
ステップS008で、保守点検時の参照電圧V(n)の値と据付時の参照電圧V(0)の値とが等しくない場合、ステップS009の動作が行われる。ステップS009において、第1処理回路35は、V(n)の値を用いて温度補正値αを演算する。第1処理回路35は、計測電圧Vの値と温度補正値αとの和を第1補正電圧Vとする。
その後、ステップS010の動作が行われる。ステップS010において、第2処理回路36は、V(n,0)の値とV(n-1,0)の値とが等しいか否かを判定する。
ステップS010で、V(n,0)の値とV(n-1,0)の値とが等しくない場合、ステップS011の動作が行われる。ステップS011において、第2処理回路36は、V(n,0)とV(n-1,0)との差を機械誤差τとする。第2処理回路36は、第1補正電圧Vと機械誤差τとの和を第2補正電圧Vとする。
その後、ステップS012の動作が行われる。ステップS012において、第2処理回路36は、記憶部に記憶されている無負荷状態の第2補正電圧V(0)の値を第2補正電圧Vの値に書き換える。
その後、基盤30は処理を終了する。
ステップS008で、保守点検時の参照電圧V(n)の値と据付時の参照電圧V(0)の値とが等しい場合、ステップS013の動作が行われる。ステップS013において、第1処理回路35は、計測電圧Vの値を第1補正電圧Vとする。
その後、ステップS010以降の処理が行われる。
ステップS010で、V(n,0)の値とV(n-1,0)の値とが等しい場合、ステップS014の動作が行われる。ステップS014において、第2処理回路36は、第1補正電圧Vの値を第2補正電圧Vとする。
その後、ステップS012以降の処理が行われる。
以上で説明した実施の形態1によれば、複数の秤装置10の各々は、差動トランス20と第1処理回路35とを備える。差動トランス20は、コア21と1つの励磁コイル22と計測コイル23と参照コイル24とを備える。計測コイル23と参照コイル24とは、鉛直方向に並んで設けられる。このため、複数の秤装置10は、水平方向の寸法を小さくすることが出来る。第1処理回路35は、参照電圧Vの値を用いて、温度補正値αを演算する。第1処理回路35は、計測電圧Vの値と温度補正値αとの和を第1補正電圧Vとする。その結果、秤装置10は、周辺温度の変化による計測荷重の誤差を抑制できる。
また、複数の秤装置10の各々は、電源装置として、励磁電源31を備える。複数の秤装置10の各々は、第2処理回路36を備える。第2処理回路36は、励磁電圧Vin´が一定の値になるように、電源装置のフィードバック制御を行う。このため、秤装置10は、電源電圧の変動による計測荷重の誤差を小さくすることができる。
また、複数の秤装置10の各々は、第2処理回路36を備える。第2処理回路36は、過去に測定された複数の第1補正電圧Vの値を用いて、機械誤差τを演算する。第2処理回路36は、第1補正電圧Vの値と機械誤差τとの和を第2補正電圧Vとする。このため、秤装置10は、機械的な要因で発生する計測荷重の誤差を小さくすることができる。
また、第2処理回路36は、複数の第1補正電圧Vの値を用いて、機械誤差τを演算する。第1補正電圧Vは、計測電圧Vから算出される。従って、第2処理回路36は、計測コイル23によって過去に測定された複数の計測電圧Vを用いて、機械誤差τを演算する。このため、秤装置10は、機械的な要因で発生する計測荷重の誤差を小さくすることができる。
なお、コア21の材質は、非磁性体の金属でもよい。例えば、コア21の材質は、アルミ、銅、真鍮などである。
以上のように、本開示に係るエレベーターのかごの秤装置は、エレベーターシステムに利用できる。
1 かご、 2 かご枠、 2a 下枠、 2b 縦枠、 2c 上枠、 3 かご室、 3a かご床、 3b かご側面、 3c かご天井、 4 床受枠、 5 制御装置、 10 秤装置、 11 支持ばね、 12 変位測定器、 20 差動トランス、 21 コア、 22 励磁コイル、 23 計測コイル、 24 参照コイル、 30 基盤、 31 励磁電源、 32 励磁電圧端子、 33 計測電圧端子、 34 参照電圧端子、 35 第1処理回路、 36 第2処理回路

Claims (5)

  1. エレベーターのかご床と連動して位置を変えるコアと、
    上部が前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記コアの中心軸と同軸であって、電流を流されることで磁場を形成する1つの励磁コイルと、
    前記1つの励磁コイルに隣接し、前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される計測コイルと、
    前記1つの励磁コイルに隣接し、前記励磁コイルの下部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動しないように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される参照コイルと、
    前記参照コイルで測定された参照電圧の値を用いて温度補正値を演算し、前記計測コイルで測定された計測電圧の値と前記温度補正値との和を第1補正電圧の値とする第1処理回路と、
    を備えたエレベーターのかごの秤装置。
  2. 前記1つの励磁コイルに電流を流す電源装置を備え、
    前記第1処理回路は、前記電源装置が前記1つの励磁コイルに与える励磁電圧の値を測定し、前記励磁電圧の値が一定の値になるよう前記電源装置のフィードバック制御を行う請求項1に記載のエレベーターのかごの秤装置。
  3. 過去に測定された複数の前記第1補正電圧の値を用いて、機械的な要因で発生する電圧値の誤差である機械誤差を演算し、前記第1補正電圧の値と前記機械誤差との和を第2補正電圧とする第2処理回路を備えた請求項1または請求項2のいずれかに記載のエレベーターのかごの秤装置。
  4. エレベーターのかご床と連動して位置を変えるコアと、
    上部が前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記コアの中心軸と同軸であって、電流を流されることで磁場を形成する1つの励磁コイルと、
    前記1つの励磁コイルに隣接し、前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される計測コイルと、
    前記1つの励磁コイルに隣接し、前記励磁コイルの下部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動しないように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される参照コイルと、
    前記1つの励磁コイルに電流を流す電源装置と、
    前記電源装置が前記1つの励磁コイルに与える励磁電圧の値を測定し、前記励磁電圧の値が一定の値になるよう前記電源装置のフィードバック制御を行う第1処理回路と、
    を備えたエレベーターのかごの秤装置。
  5. エレベーターのかご床と連動して位置を変えるコアと、
    上部が前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記コアの中心軸と同軸であって、電流を流されることで磁場を形成する1つの励磁コイルと、
    前記1つの励磁コイルに隣接し、前記コアの一部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動するように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される計測コイルと、
    前記1つの励磁コイルに隣接し、前記励磁コイルの下部を囲むように設けられると共に前記コアが内部を移動しないように設けられ、中心軸が前記励磁コイルの中心軸と同軸であって、前記1つの励磁コイルが磁場を形成した場合、誘導起電力が誘起される参照コイルと、
    前記計測コイルによって過去に測定された複数の計測電圧の値を用いて、機械的な要因で発生する電圧値の誤差である機械誤差を演算し、前記計測電圧の値と前記機械誤差の値との和を第2補正電圧とする第2処理回路と、
    を備えたエレベーターのかごの秤装置。
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