JP7276605B2 - 固体電池 - Google Patents
固体電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7276605B2 JP7276605B2 JP2022518050A JP2022518050A JP7276605B2 JP 7276605 B2 JP7276605 B2 JP 7276605B2 JP 2022518050 A JP2022518050 A JP 2022518050A JP 2022518050 A JP2022518050 A JP 2022518050A JP 7276605 B2 JP7276605 B2 JP 7276605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode layer
- positive electrode
- layer
- solid electrolyte
- negative electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0561—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of inorganic materials only
- H01M10/0562—Solid materials
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
- H01M10/0525—Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/058—Construction or manufacture
- H01M10/0585—Construction or manufacture of accumulators having only flat construction elements, i.e. flat positive electrodes, flat negative electrodes and flat separators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M2004/021—Physical characteristics, e.g. porosity, surface area
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34
であり、
(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)>0.35
である、ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る固体電池Aの構成について、図1~3を参照して説明する。固体電池Aは、対向する第1端面1Aと第2端面1Bと、第1端面1Aと第2端面1Bとの間に配置される周面1Cとを有し、概ね矩形体状の電池素子1と、第1端面1Aと周面1Cの第1端面1A側を覆う第1外部電極2と、第2端面1Bと周面1Cの第2端面1B側を覆う第2外部電極3と、を有する。
固体電池は、正極層と負極層という極性の異なる2つの電極層を固体電解質層を介して交互に積層された複数の電極層からなる電極積層体であって、正極層/固体電解質層/負極層からなる電池構成単位を1つ以上と、必要に応じて中間層や外装材を備える(以下、1つ以上の電池構成単位を電池素子といい、中間層と外装材を備える電池素子を外装電池素子という)。図2に示すように、正極層4と負極層5は互いに逆方向に引き出されて、それぞれ第1端面1Aと第2端面1Bに露出して、それぞれ、第1外部電極2(正極端子)と第2外部電極3(負極端子)に接続されている。また、正極層4の底面には集電体層7が設けられている。さらに、電池構成単位U1の最上層の負極層5の上面には中間層8が設けられ、電池構成単位の最下層の正極層4の集電体層7の底面には中間層9が設けられている。さらに、中間層8の上面には外装材10Aが設けられ、中間層9の底面には外装材10Bが設けられている。さらに、負極層5の上面を覆う中間層8のせり出し部分と固体電解質層6との間には外装材10Dが設けられ、負極層5の端面を保護している。また、集電体層7の底面を覆う中間層9のせり出し部分と固体電解質6との間には外装材10Cが設けられ、正極層4の第2端面1B側の端面と集電体層7の端面を保護している。また、集電体層7の第1端面1A側のせり出し部分と固体電解質6との間には外装材10Cが設けられ、正極層4の第1端面1A側の端面を保護している。なお、図2では、電池素子1が電池構成単位を1つ含む例を示しているが、電池構成単位の数はこれに限定されない。
電極層を構成する正極層と負極層は、上面および/または底面に、平面視で、中央部と、中央部を囲む外縁部とを有する。図3は、電極層の構造の一例を示す模式断面図と模式平面図であり、図2の正極層4の例を示している。
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34、
の関係を満たし、かつ、
固体電解質層の平均膜厚と電極層の中央部の平均膜厚が、
(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)>0.35、
の関係を満たす。
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34、
とすることで、電極層の間隔を小さくして内部抵抗を低減する一方、
(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)>0.35、
とすることで、短絡を防止するのに必要な固体電解質の膜厚を確保し、短絡を防止している。
(固体電解質層の平均膜厚)―{(外縁部の膜厚の最大値)―(中央部の平均膜厚)}>0
の関係を満たすことが好ましい。
さらに、正極層と負極層が、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34、
の関係を満たすことが好ましい。
さらに好ましくは、正極層および負極層が、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.2、
の関係を満たすことである。
なお、本発明における、中央部の平均膜厚とは、イオンミリング装置(日立ハイテクノロジーズ製 ArBlade)により電極をミリングし、走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S-4700、加速電圧3kV、1000倍)により、電極の中央部の連結画像を撮影し、中央部の面方向の端から端までを等間隔に20点とり、その20点の厚みの平均値を算出したものをいう。
正極層は、正極活物質と固体電解質とを含む。固体電解質が、バインダとしての機能を有していてもよい。正極層は、必要に応じて導電性材料をさらに含んでいてもよい。
正極層用集電体層は、箔の形態を有していてもよいが、一体焼成による固体電池の製造コスト低減および固体電池の内部抵抗などの観点から、焼成体の形態を有していてよい。正極層用集電体層は、導電性粒子粉末と無機バインダとを含んでよい。導電粒子は、例えば、炭素粒子および金属粒子のうちの少なくとも1種を含んでよい。炭素粒子としては、例えば、グラファイト(黒鉛)、炭素繊維、カーボンブラックおよびカーボンナノチューブ等のうちの少なくとも1種を用いることができる。炭素繊維としては、例えば、気相成長炭素繊維(VGCF:Vapor Growth Carbon Fiber)等を用いることができる。カーボンブラックとしては、例えば、サーマルブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラックおよびケッチェンブラック等のうちの少なくとも1種を用いることができる。カーボンナノチューブとしては、例えば、シングルウォールカーボンナノチューブ(SWCNT)、ダブルウォールカーボンナノチューブ(DWCNT)等のマルチウォールカーボンナノチューブ(MWCNT)等を用いることができる。金属粒子としては、例えば、Ni粒子等を用いることができる。但し、導電性粒子は、上述のものに特に限定されるわけではない。なお、正極層用集電体層は、電極層の必須要素ではない。
負極層は、負極活物質と固体電解質とを含む。固体電解質が、バインダとしての機能を有していてもよい。負極層は、必要に応じて導電性材料をさらに含んでいてもよい。また、負極層には必要に応じて集電体層を設けてもよい。
固体電解質層は、酸化物系無機固体電解質を含む。固体電解質層が酸化物系無機固体電解質を含むことで、大気(水分)に対する固体電解質層の安定性を向上することができる。酸化物系無機固体電解質は、リチウムまたはナトリウム含有酸化物ガラスを含むことが好ましい。ここで、ガラスとは、X線回折や電子線回折等においてハローが観測される等、結晶学的に非晶質であるものをいう。酸化物系無機固体電解質は、焼成していることが好ましい。固体電解質層の強度およびリチウムイオン伝導度またはナトリウムイオン伝導度を向上することができるからである。
外装材は、一般に固体電池の最外側に形成され得るもので、電気的、物理的および/または化学的に保護するためのものである。外装材は絶縁性、耐久性および/または耐湿性に優れ、環境的に安全であることが好ましい。外装材は、セラミックス粉末と無機バインダとを含んでよい。
正極端子および負極端子は、例えば、導電性粒子粉末を含んでよい。導電性粒子は焼成されていてもよい。正極端子および負極端子は、必要に応じて、無機バインダとしてガラスをさらに含んでいてもよい。ガラスは焼成されていてもよい。
中間層は、固体電解質を含んでよい。固体電解質は、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスを含むことが好ましい。リチウム含有酸化物ガラスは、固体電解質層に含まれるリチウム含有酸化物ガラスと同様のものであることが好ましい。但し、中間層と固体電解質層とに含まれるリチウム含有酸化物ガラスの成分または組成は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
以下、本実施の形態に係る固体電池の製造方法の一例について説明する。なお、一例としてリチウムイオンを吸蔵放出可能な固体電池について説明するが、ナトリウムイオンを吸蔵放出可能な固体電池としてもよい。
まず、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスと、有機バインダとを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、固体電解質層作製用ペーストを作製する。
まず、正極活物質と、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスと、有機バインダと、必要に応じて導電性材料とを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、正極層作製用ペーストを作製する。
まず、負極活物質と、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスと、有機バインダと、必要に応じて導電性材料とを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、負極層作製用ペーストを作製する。
まず、導電粒子と、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスと、有機バインダとを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、正極集電体層作製用ペーストを作製する。
まず、アルミナと、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスと、有機バインダとを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、外装材作製用ペーストを作製する。
中間層作製用グリーンシートの主面に、正極集電体層作製用ペーストを印刷し、正極集電体層ペースト層を形成した後、正極集電体層ペースト層の周りの未塗布部に外装材作製用ペーストを印刷した。
固体電解質層作製用グリーンシートの主面に、負極層作製用ペーストを印刷し、負極ペースト層を形成した後、負極ペースト層の周りの未塗布部に外装材作製用ペーストを印刷し、負極層作製用グリーンシートを作製する。
まず、セラミックス粉末と、有機バインダと、必要に応じて粒子粉末とを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、外装材作製用ペーストを作製する。
まず、酸化物系無機固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスと、有機バインダとを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、中間層作製用ペーストを作製する。
導電性粒子粉末と、有機バインダと、必要に応じて無機バインダとして酸化物ガラスとを混合して、合剤粉末を調製したのち、この合剤粉末を溶媒に分散させて、正極端子、負極端子作製用の導電性ペーストを作製する。
まず、正極層作製用グリーンシートと負極層作製用グリーンシートの支持基材を剥がし、正極層作製用グリーンシートの正極層の面と、負極層作製用グリーンシートの電解質層の面が接するように積層し、その外側に中間層作製用グリーンシートを積層し、中間層作製用グリーンシート上にそれぞれ外装材作製用グリーンシートを配置した。
まず、外装電池素子の第1端面と第2端面にそれぞれ導電性ペーストをディップする。その後、外装電池素子を焼成することにより、導電性ペーストに含まれる導電性粒子を焼成させる。以上により、目的とする電池が得られる。
実施の形態1では、正極層が中央部と外縁部を有する例について説明したが、本発明においては、負極層が中央部と外縁部を有することもできる。
負極層は、外縁部の膜厚の最大値と中央部の平均膜厚が、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34、
の関係を満たし、かつ、
固体電解質層の平均膜厚と負極層の中央部の平均膜厚が、
(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)>0.35、
の関係を満たし、内部抵抗低減と短絡防止を両立させることができる。
実施の形態1では、正極層が中央部と外縁部を有する例について説明したが、本発明においては、正極層と負極層の両方が中央部と外縁部を有することもできる。
正極層と負極層は、外縁部の膜厚の最大値と中央部の平均膜厚が、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34、
の関係を満たし、かつ、
固体電解質層の平均膜厚と、正極層と負極層の中央部の平均膜厚が、
(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)>0.35、
の関係を満たし、内部抵抗低減と短絡防止を両立させることができる。
本実施例では、図5に示す構成を有する電池を以下のようにして作製した。
まず、固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスとアクリルバインダとを、リチウム含有酸化物ガラス:アクリルバインダ=70:30の質量比で混合した。次に、得られた混合物を酢酸ブチルに固形分が30質量%になるように混合したのち、これを5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、固体電解質層作製用ペーストを得た。続いて、このペーストを離形フィルム上に塗布し、80℃で10分乾燥させることにより、固体電解質層前駆体として固体電解質層作製用グリーンシートを作製した。次に、このグリーンシートを離形フィルムと共に矩形状に切断したのち、離形フィルムから剥離した。これにより、矩形状の固体電解質層作製用グリーンシートを得た。
まず、正極活物質として粒度分布のDmaxが10μmであるコバルト酸リチウム(LiCoO2)と、固体電解質(および無機バインダ)としてリチウム含有酸化物ガラスとを、コバルト酸リチウム:リチウム含有酸化物ガラス=75:25の質量比で混合した。ここで、粒度分布計(マイクロトラック社製MT3300EXII-SDC)で粒度分布を測定し、この粒度分布の最大粒子径をDmaxとした。次に、得られた混合物とアクリルバインダとを、混合物(コバルト酸リチウム+リチウム含有酸化物ガラス):アクリルバインダ=70:30の質量比で混合したのち、これを酢酸ブチルに固形分が30質量%になるように混合した。そして、得られた混合物を5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、正極層作製用ペーストを得た。
まず、負極活物質として炭素粉末と、固体電解質(および無機バインダ)としてリチウム含有酸化物ガラスとを、炭素粉末:リチウム含有酸化物ガラス=70:30の質量比で混合した。次に、得られた混合物とアクリルバインダとを、混合物(炭素粉末+リチウム含有酸化物ガラス):アクリルバインダ=70:30の質量比で混合したのち、これを酢酸ブチルに固形分が30質量%になるように混合した。そして、得られた混合物を5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、負極層作製用ペーストを得た。
まず、導電材料として炭素粉末と、固体電解質(および無機バインダ)としてリチウム含有酸化物ガラスとを、炭素粉末:リチウム含有酸化物ガラス=70:30の質量比で混合した。次に、得られた混合物とアクリルバインダとを、混合物(炭素粉末+リチウム含有酸化物ガラス):アクリルバインダ=70:30の質量比で混合したのち、これを酢酸ブチルに固形分が30質量%になるように混合した。そして、得られた混合物を5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、正極集電体層作製用ペーストを得た。
まず、リチウム含有酸化物ガラスと、粒子粉末としてアルミナ粒子粉末とを、リチウム含有酸化物ガラス:アルミナ粒子粉末=50:50の質量比で混合した。次に、得られた混合物とアクリルバインダとを混合物(リチウム含有酸化物ガラス+アルミナ粒子粉末):アクリルバインダ=70:30の質量比で混合したのち、これを酢酸ブチルに固形分が30質量%になるように混合した。そして、得られた混合物を5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、外装材作製用ペーストを得た。
まず、“外装材作製用ペーストの作製工程”と同様にして外装材作製用ペーストを得た。続いて、このペーストを離形フィルム上に塗布し、80℃で10分乾燥させることにより、外装材前駆体として外装材作製用グリーンシートを作製した。次に、このグリーンシートを離形フィルムと共に矩形状に切断したのち、離形フィルムから剥離した。これにより、矩形状の外装材作製用グリーンシートを得た。
まず、固体電解質としてリチウム含有酸化物ガラスとアクリルバインダとを、リチウム含有酸化物ガラス:アクリルバインダ=70:30の質量比で混合した。次に、得られた混合物を酢酸ブチルに固形分が30質量%になるように混合したのち、これを5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、中間層作製用ペーストを得た。続いて、このペーストを離形フィルム上に塗布し、80℃で10分乾燥させることにより、中間層前駆体として中間層作製用グリーンシートを作製した。
中間層作製用グリーンシートの主面に、集電ペースト層を印刷する。このとき、集電ペースト層は、正極の端子を引き出す方向に対して正極ペースト層よりも長めに印刷した。集電ペースト層を囲うように外装材作製用ペーストを印刷した。次に集電ペースト層の上に、正極ペースト層を印刷する。この表面の4辺に沿ったロ字状の未塗布部が形成されるように正極層作製用ペーストを正極ペースト層が13.5μmとなるようにスクリーン印刷した。このとき、樹脂厚3μmのスクリーン印刷版を使用した。ロ字状の未塗布部に外装材作製用ペーストを印刷し、正極印刷膜とした。
まず、導電性粒子粉末としてAg粉末(大研化学工業社製)と酸化物ガラス(Bi-B系ガラス、旭硝子社製、ASF1096)とを所定の質量比で混合した。次に、得られた混合物とアクリルバインダとを混合物(Ag粉末+酸化物ガラス):アクリルバインダ=70:30の質量比で混合したのち、これをテルピネオールに固形分が50質量%になるように混合した。そして、得られた混合物を5mmφのジルコニアボールとともに、4時間攪拌することにより、導電性ペーストを得た。次に、この導電性ペーストを離形フィルム上に塗布したのち、電池素子の第1端面と第2の端面に導電性ペーストを付着させ、400℃で1時間焼成することにより、正極端子と負極端子を形成した。これにより、目的とする固体電池が得られた。
電池特性評価を行わなかった1個の電池について、イオンミリング装置(日立ハイテクノロジーズ製 AirBlade)により電極をミリングし、正極層と負極層の外縁部の断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S-4700、加速電圧3kV、1000倍)により、外縁部の連結画像を撮影し、膜のもっとも厚い箇所を外縁部の最大膜厚とした。
電池特性評価を行わなかった1個の電池について、イオンミリング装置(日立ハイテクノロジーズ製 AirBlade)により電極をミリングし、走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S-4700、加速電圧3kV、1000倍)により、正極層と負極層の中央部の断面の連結画像を撮影し、中央部の面方向の端から端までを等間隔に20点とり、その20点の厚みを平均し、平均厚みとした。
電池セル評価を行わなかった1個の電池について、イオンミリング装置(日立ハイテクノロジーズ製 AirBlade)により固体電解質層をミリングし、走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S-4700、加速電圧3kV、1000倍)により、電解質層の断面の連結画像を撮影し、電解質層の面方向の端から端までを等間隔に20点とり、その20点の厚みを平均し、平均厚みとした。
電池特性評価を行わなかった1個の電池について、イオンミリング装置(日立ハイテクノロジーズ製 AirBlade)により正極層をミリングし、走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S-4700、加速電圧3kV)により、正極外縁部の断面の連結画像を撮影し、各粒子のもっとも長い箇所を粒子径とし、粒子径で最も大きかった値を正極活物質粒子の最大粒子径とした。正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径は10μmであった。
以下の充電条件にて充電を行い、以下の放電条件にて放電を開始した直後の電圧変化ΔVから以下の式にて内部抵抗を算出した。
(内部抵抗)=ΔV/A
測定環境条件:23℃
充電条件:CCCV 4.35V、0.05C/0.01Ccut
放電条件:CC 0.1C、2.0Vcut
次に、実施例1~7、比較例2、3の内部抵抗を、比較例1の内部抵抗を100%とした相対値に変換した。結果を表1に示す。
以下の充電条件にて充電を開始してから30時間経過してもCV充電が終了しない電池をショートセルとし、以下の式にてショート発生率を算出した。結果を表1に示す。
(ショート発生率)=(ショートセル数)/(総セル数)
測定環境条件:23℃
充電条件:CCCV 4.35V、0.05C/0.01Ccut
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を6μmに変更し、負極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を6μmに変更し、粒度分布のDmaxが25μmであるコバルト酸リチウムを用いて正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径を25μmに変更した以外は、実施例1の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を14μmに変更し、負極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を14μmに変更し、正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径を23μmに変更した以外は、実施例2の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
負極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を1μmに変更し、正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径を24μmに変更した以外は、実施例3の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を1μmに変更し、正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径を25μmに変更した以外は、実施例4の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
負極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を16μmに変更し、正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径を25μmに変更した以外は、実施例4の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を16μmに変更し、正極層外縁部に含まれる正極活物質粒子の最大粒子径を24μmに変更した以外は、実施例5の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を0μmに変更し、負極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を0μmに変更した以外は、実施例1の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を15μmに変更し、負極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の樹脂厚を16μmに変更した以外は、実施例1の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
正極層作製用ペースト塗布時のスクリーン印刷版の総厚みを実施例1の印刷版に対して2倍に変更し、正極層作製用ペーストを正極層が18.5μmとなるようにスクリーン印刷した以外は、実施例1の同様の方法で電池を作製し、電池特性の評価を行った。結果を表1に示す。
1A 第1端面
1B 第2端面
1C 周面
2 第1外部電極
3 第2外部電極
4 正極層
4A 中央部
4B 外縁部
4C 中央部
4D 外縁部
5 負極層
5A 中央部
5B 外縁部
5C 中央部
5D 外縁部
6 固体電解質
7 集電体層
7D 集電体層の凸部
8 中間層
9 中間層
10A 外装材
10B 外装材
10C 外装材
10D 外装材
11 電池素子
21 電池素子
U1 電池構成単位
Claims (8)
- 固体電解質層を介して積層された正極層と負極層を含む電池構成単位を1つ以上備えた固体電池であって、
前記正極層と前記負極層は、平面視で、中央部と、前記中央部を囲む外縁部とを有し、
前記正極層と前記負極層の少なくとも一方は、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34
であり、
(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)>0.35
である固体電池。 - 前記正極層と前記負極層の少なくとも一方は、
(固体電解質層の平均膜厚)―{(外縁部の膜厚の最大値)―(中央部の平均膜厚)}>0である、請求項1記載の固体電池。 - 前記正極層および前記負極層は、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34
である、請求項1または2に記載の固体電池。 - 前記正極層および前記負極層は、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.20
である、請求項1または2に記載の固体電池。 - 前記正極層は、
1.05≦(外縁部の膜厚の最大値)/(中央部の平均膜厚)<1.34
である、請求項1または2に記載の固体電池。 - 前記固体電解質層の膜厚は、
0.9≦(固体電解質層の平均膜厚)/(中央部の平均膜厚)≦1.1
である、請求項1~5のいずれか1項に記載の固体電池。 - 前記正極層または前記負極層の少なくとも一方の前記外縁部は、前記中央部に対して、前記固体電解質層側に向けて突出している、請求項1~5のいずれか1項に記載の固体電池。
- 前記正極層または前記負極層の少なくとも一方の前記外縁部は、前記中央部に対して、前記固体電解質層とは反対側に向けて突出している、請求項7に記載の固体電池。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020079423 | 2020-04-28 | ||
JP2020079423 | 2020-04-28 | ||
PCT/JP2021/016595 WO2021221006A1 (ja) | 2020-04-28 | 2021-04-26 | 固体電池 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2021221006A1 JPWO2021221006A1 (ja) | 2021-11-04 |
JPWO2021221006A5 JPWO2021221006A5 (ja) | 2022-11-09 |
JP7276605B2 true JP7276605B2 (ja) | 2023-05-18 |
Family
ID=78374119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022518050A Active JP7276605B2 (ja) | 2020-04-28 | 2021-04-26 | 固体電池 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20230052507A1 (ja) |
EP (1) | EP4145581A1 (ja) |
JP (1) | JP7276605B2 (ja) |
CN (1) | CN115461908A (ja) |
WO (1) | WO2021221006A1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008078109A (ja) | 2006-08-25 | 2008-04-03 | Toyota Motor Corp | 蓄電装置用電極及び蓄電装置 |
JP2013054949A (ja) | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 非水電解質電池 |
JP2014127463A (ja) | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Toyota Motor Corp | 全固体電池の製造方法 |
-
2021
- 2021-04-26 CN CN202180031050.4A patent/CN115461908A/zh active Pending
- 2021-04-26 JP JP2022518050A patent/JP7276605B2/ja active Active
- 2021-04-26 WO PCT/JP2021/016595 patent/WO2021221006A1/ja unknown
- 2021-04-26 EP EP21797063.1A patent/EP4145581A1/en active Pending
-
2022
- 2022-10-13 US US17/965,280 patent/US20230052507A1/en active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008078109A (ja) | 2006-08-25 | 2008-04-03 | Toyota Motor Corp | 蓄電装置用電極及び蓄電装置 |
JP2013054949A (ja) | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 非水電解質電池 |
JP2014127463A (ja) | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Toyota Motor Corp | 全固体電池の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2021221006A1 (ja) | 2021-11-04 |
EP4145581A1 (en) | 2023-03-08 |
WO2021221006A1 (ja) | 2021-11-04 |
US20230052507A1 (en) | 2023-02-16 |
CN115461908A (zh) | 2022-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7484999B2 (ja) | 固体電池 | |
JP6575109B2 (ja) | リチウムイオン伝導体、電極、電池およびその製造方法、ならびに電子機器 | |
WO2016157751A1 (ja) | リチウムイオン伝導体、固体電解質層、電極、電池および電子機器 | |
JP7375810B2 (ja) | 固体二次電池 | |
JP7326923B2 (ja) | 固体電池 | |
JP7207524B2 (ja) | 固体電池 | |
JP7131607B2 (ja) | 電池、回路基板、電子機器および電動車両 | |
JP7405151B2 (ja) | 固体電池 | |
US20210280869A1 (en) | Solid battery | |
US20220140388A1 (en) | Solid-state battery | |
JP7276605B2 (ja) | 固体電池 | |
US20220069347A1 (en) | Solid-state battery | |
JP7496358B2 (ja) | 固体電池 | |
JP7375832B2 (ja) | 固体電池 | |
JP7259938B2 (ja) | 固体電池 | |
WO2023127247A1 (ja) | 固体電池 | |
US20220320590A1 (en) | Solid state battery | |
JP7472980B2 (ja) | 固体電池 | |
US20220140404A1 (en) | Manufacturing method of solid state battery and solid state battery |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220830 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220830 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230417 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7276605 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |