JP7274979B2 - アングル工具 - Google Patents
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Description
ロータ軸を有するモータと、
モータにより回転し、ロータ軸と直交する出力軸と、
モータを収容して出力軸を支持するハウジングと、
出力軸を中心とする振り回されを防止するための加速度センサと、を有し、
ハウジングは、前後方向に延びて前後方向の中央にモータを収容して、後部にハンドルを有し、
出力軸は、ハウジングの前部から下向きに延び、
加速度センサは、モータよりも後方でハンドルの後部又は前部に配置されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、アングル工具であって、
ロータ軸を有するモータと、
モータにより回転し、ロータ軸と直交する出力軸と、
モータを収容して出力軸を支持するハウジングと、
出力軸を中心とする振り回されを防止するための加速度センサと、を有し、
ハウジングは、前後方向に延びて前後方向の中央にモータを収容して、後部に、前後方向に延びる縦向きのループ状のハンドルを有し、
出力軸は、ハウジングの前部から下向きに延び、
加速度センサは、モータよりも後方でハンドルに配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記構成において、ハンドルには、モータを制御するコントローラが収容され、
加速度センサは、コントローラに設けられることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記構成において、ハンドルの下側には、モータの冷却用空気の吸気口が形成されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、アングル工具であって、
ロータ軸を有するモータと、
モータにより回転し、ロータ軸と直交する出力軸と、
モータを収容して出力軸を支持するハウジングと、
ハウジングに配置され、出力軸を中心とする振り回されを防止するための加速度センサと、を有し、
ハウジングの後端に、バッテリーパックを装着可能なバッテリー装着部が設けられ、バッテリー装着部には、バッテリーパックが上下に2つ装着可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記構成において、
モータを駆動させるための制御回路基板を有し、
制御回路基板は、リード線を介して加速度センサと接続されていることを特徴とする。
なお、各発明において、ロータ軸と出力軸との「直交」とは、厳密な直交を含む。また、多少の誤差を伴う直交状態であっても、出力軸のロックに伴うハウジングの振り回されが生じるものであれば含む。
図1は、アングル工具の一例である充電式アングルドリルの斜視図である。図2は、充電式アングルドリルの中央縦断面図である。
充電式アングルドリル(以下単に「アングルドリル」という。)1は、工具本体となるハウジング2を備える。ハウジング2は、前後方向に延びる。ハウジング2は、前後方向の中央に配置されるモータハウジング3と、その前側に連結されるギヤハウジング4と、モータハウジング3の後側に連結されるハンドルハウジング5とを含む。モータハウジング3には、ブラシレスモータ6が収容される。ギヤハウジング4には、減速機構7が収容される。減速機構7の前側でギヤハウジング4内には、スピンドル8が下向きに収容されている。スピンドル8の下端はギヤハウジング4から突出している。スピンドル8の下端には、ドリルチャック9が固定されている。
ハンドルハウジング5は、ループ状に形成されている。ハンドルハウジング5の後部には、バッテリー装着部12が一体に形成されている。バッテリー装着部12には、上下2つのバッテリーパック13,13が着脱可能となっている。
図1,2において、スピンドル8の軸線方向をZ軸方向、Z軸と直交する左右方向をX軸方向、Z軸と直交する前後方向とY軸方向とする。
減速機構7は、複数の遊星ギヤ23,23・・をそれぞれ支持ピン24を介して支持する後側キャリア22を備える。また、複数の遊星ギヤ26,26・・をそれぞれ支持ピン27を介して支持する前側キャリア25を有する。各遊星ギヤ23,26の外側には、インターナルギヤ28A,28Bがそれぞれ配置されている。後側キャリア22の遊星ギヤ23は、ロータ軸17のピニオン19と噛合している。後側キャリア22の軸心には、第1中間軸29が結合されている。前側キャリア25の遊星ギヤ26は、第1中間軸29と噛合している。前側キャリア25には、前端にベベルギヤ31を有する第2中間軸30が結合されている。第2中間軸30は、軸受32によって第1中間軸29と同軸で支持されている。
2段目となる遊星ギヤ26の支持ピン27は、遊星ギヤ26を貫通して後方へ突出している。支持ピン27の後端には、前進位置の切替部材33が回転方向で係合する係合部材35が設けられている。
一方、切替部材33の前進位置では、1段目の遊星ギヤ23で減速された後側キャリア22の回転が、支持ピン24及び切替部材33を介して係合部材35へ伝わる。そして、支持ピン27を介して前側キャリア25をダイレクトに回転させる。よって、第2中間軸30は、2段目の減速がキャンセルされて高速回転する(2速)。
一方、スピンドル8は、第2中間軸30の前方軸線上に位置している。スピンドル8は、上下の軸受40,40によって回転可能に支持されている。第2中間軸30の上方でスピンドル8には、ベベルギヤ41が一体に結合されている。このベベルギヤ41は、第2中間軸30のベベルギヤ31と噛合している。
グリップ部46は、横断面が略円形の筒状である。グリップ部46の前側には、トリガ49を下向きに突出させたスイッチ48が収容されている。スイッチ48の前方には、ブラシレスモータ6の正逆切替レバー50が設けられている。また、スイッチ48の前方で筒状部45の上面には、主電源スイッチ51が設けられている。
コントローラ収容部47の下面には、複数の吸気口55,55・・が形成されている。各吸気口55は、後側へ斜め下向きに開口形成されている。
コントローラ52の前方には、ライト56が設けられる。このライト56は、LEDを備え、トリガ49によるスイッチ48のONによって点灯する。ライト56の点灯により、ドリルチャック9の下方となる前方斜め下側を照射する。
バッテリー装着部12は、後方へ開口形成される。バッテリー装着部12の内側(底部側)には、横向きの端子台58,58が上下に2つ並設される。各端子台58に、バッテリーパック13が左側から横向きでスライド装着される。
但し、スピンドル8が低速回転する1速では、スピンドル8のロックに伴う負荷トルクの増大によってトルクリミッタが先に働く。よって、振り回され検出処理は、スピンドル8が高速回転してトルクが小さい2速で機能することになる。
以下、この振り回され検出処理を、図3のフローチャートに基づいて説明する。
次に、S3で、取得したX軸方向の加速度から、Z軸周りの角加速度を算出する。この算出は、制御回路基板53に設けたROM等の記憶部に予め記録された演算式に基づいて行われる。
次に、S4で、算出した角加速度を積分し、その積分値からZ軸周りの角速度を算出する。
次に、S5で、算出した角速度を積分し、その積分値からZ軸周りの回転角度を算出する。
次に、S7で、S5で算出した回転角度に、S6で算出した回転角度を加算することで、Z軸周りの予測回転角度を算出する。
次に、S8で、予測回転角度が、記憶部に予め設定されている閾値を越えたか否かを判別する。ここで閾値越えを確認すると、次のS9で、閾値越えから連続して一定時間以上経過したか否かを判別する。
S9の判別で一定時間以上であることが確認されると、S10で、ブラシレスモータ6の駆動を停止する。これにより、先端工具の食いつきによるハウジング2の振り回されが防止される。
一方、S8の判別で予測回転角度が閾値を越えない場合はS1へ戻る。また、S8の判別で閾値を越えても、S9の判別で一定時間以上でないことが確認された場合もS1へ戻る。S1でスイッチ48がON状態であれば、再びS2でX軸方向の加速度を取得する振り回され検出処理が行われる。
これらの構成により、ブラシレスモータ6の制御手段であるコントローラ52が振り回され検出処理を実行して、ハウジング2が振り回されることを効果的に防止可能となる。
また、ハウジング2は、後部にハンドルハウジング5(ハンドル)を有し、加速度センサ57Aは、ハンドルハウジング5の後部に配置される。
これらの構成により、ハウジング2内のデッドスペースを利用して加速度センサ57Aを簡単に設置できる。
また、ハンドルハウジング5の後部に限らず、図4に示すように、ハンドルハウジング5の前部の筒状部45内に加速度センサ57Bを配置してもよい。
このように加速度センサ57Bを、ハンドルハウジング5の前部に配置してもデッドスペースを利用できる。
また、ループ状であるハンドルハウジング5のコントローラ収容部47(下側部分)に加速度センサを配置してもよい。この場合、コントローラ52の制御回路基板53上に加速度センサを直接搭載してもよいし、図5に示すように、制御回路基板53と加速度センサ57Cとをリード線59を介して接続してもよい。
このようにコントローラ収容部47に加速度センサ57Cを配置してもデッドスペースを利用できる。また、加速度センサ57Cをコントローラ52に設ければ配線の必要がなくなる。
例えば、図6に示すように、グリップ部46の内部にコントローラ52を収容してもよい。そして、グリップ部46内で制御回路基板53に加速度センサ57Dをリード線を介して接続してもよい。また、制御回路基板53に直接加速度センサ57Dを搭載してもよい。この場合、バッテリーパック13は1つでもよい、他の例でもバッテリーパック13は1つでもよい。
また、図7に示すように、バッテリー装着部12にコントローラ52を収容してもよい。そして、バッテリー装着部12内で制御回路基板53に加速度センサ57Eをリード線を介して接続してもよい。また、制御回路基板53に直接加速度センサ57Eを搭載してもよい。この場合、センサ回路基板15aに、ブラシレスモータ6への電流を制御するスイッチング素子(FET等)を搭載してもよい。この場合、スイッチング素子の発熱が加速度センサ57Eへ伝わることを抑制できる。また、ドリルチャック9より最も遠い箇所となるので、加速度センサ57Eの検知精度を高くすることができる。他の例でもスイッチング素子をセンサ回路基板15aに搭載してもよい。
さらに、図8に示すアングルドリル1Aのように、ストレート型のグリップ部(ハンドル)を有するアングル工具にも本発明は適用できる。この場合、モータMより後方に加速度センサ57Fが配置される。コントローラ52の中でも外でもよい。
アングルドリルの形態も、速度切り替え機能はなくてもよい。モータもブラシレスに限らない。バッテリーパックを用いないAC機であってもよい。
Claims (6)
- ロータ軸を有するモータと、
前記モータにより回転し、前記ロータ軸と直交する出力軸と、
前記モータを収容して前記出力軸を支持するハウジングと、
前記出力軸を中心とする振り回されを防止するための加速度センサと、を有し、
前記ハウジングは、前後方向に延びて前後方向の中央に前記モータを収容して、後部にハンドルを有し、
前記出力軸は、前記ハウジングの前部から下向きに延び、
前記加速度センサは、前記モータよりも後方で前記ハンドルの後部又は前部に配置されることを特徴とするアングル工具。 - ロータ軸を有するモータと、
前記モータにより回転し、前記ロータ軸と直交する出力軸と、
前記モータを収容して前記出力軸を支持するハウジングと、
前記出力軸を中心とする振り回されを防止するための加速度センサと、を有し、
前記ハウジングは、前後方向に延びて前後方向の中央に前記モータを収容して、後部に、前後方向に延びる縦向きのループ状のハンドルを有し、
前記出力軸は、前記ハウジングの前部から下向きに延び、
前記加速度センサは、前記モータよりも後方で前記ハンドルに配置されることを特徴とするアングル工具。 - 前記ハンドルには、前記モータを制御するコントローラが収容され、
前記加速度センサは、前記コントローラに設けられることを特徴とする請求項2に記載のアングル工具。 - 前記ハンドルの下側には、前記モータの冷却用空気の吸気口が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアングル工具。
- ロータ軸を有するモータと、
前記モータにより回転し、前記ロータ軸と直交する出力軸と、
前記モータを収容して前記出力軸を支持するハウジングと、
前記ハウジングに配置され、前記出力軸を中心とする振り回されを防止するための加速度センサと、を有し、
前記ハウジングの後端に、バッテリーパックを装着可能なバッテリー装着部が設けられ、前記バッテリー装着部には、バッテリーパックが上下に2つ装着可能であることを特徴とするアングル工具。 - 前記モータを駆動させるための制御回路基板を有し、
前記制御回路基板は、リード線を介して前記加速度センサと接続されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のアングル工具。
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US20130189901A1 (en) | 2010-04-20 | 2013-07-25 | Robert Bosch Gmbh | Angle grinder comprising a yaw rate sensor for measuring the housing rotation |
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- 2019-08-21 JP JP2019151497A patent/JP7274979B2/ja active Active
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- 2020-07-13 CN CN202021360388.3U patent/CN212793179U/zh active Active
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JP2018020421A (ja) | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 株式会社マキタ | 電動工具 |
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