JP7274140B2 - 杖及び通信システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システム、及びそれに使用される杖及びプログラムに関するものである。
特許文献1には、高齢者が日常使用する杖に通信機能を持たせてサーバ装置と通信し、見守者が所有する通信端末に杖を使用する使用者の状態を知らせる見守りシステムが提案されている。
特開2006-85609号公報
しかしながら、特許文献1では、ユーザが杖の柄を握ったことを杖のグリップに設けた接触センサが感知すると杖を使用している状態、または持っている状態として検知していた。また、杖に設けた加速度センサと傾斜センサと、杖の下面に取り付けた接触センサとの検知情報によりユーザが正常状態であるか異常状態であるかを判別していた。正常な振る舞いが見られないと判定されるとユーザの意志とは無関係に自動的に緊急情報が見守る側に送信されるため誤送信が発生する場合があり、見守り側の負担となっていた。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、ユーザの意志に基づいて情報の送信ができ、誤送信を防止できる杖を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る杖の代表的な構成は、複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システムに使用される杖であって、前記ユーザ端末装置との間で通信を行うユニキャスト通信手段と、前記杖を送信モードに切り替える第1の切替手段と、操作情報を切り替える第2の切替手段と、前記第1の切替手段により切り替えられた第1の切替情報と、前記第2の切替手段により切り替えられた第2の切替情報とに基づいて、前記杖の動作モードを切り替える動作モード切替手段と、を有し、前記動作モード切替手段により切り替えられる前記動作モードは、前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を受信のみに限定する受信モードと、前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ前記第2の切替手段による前記操作情報の入力を待機している待機モードと、前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ前記第2の切替手段により前記操作情報を入力している入力モードと、を有し、前記動作モード切替手段により前記動作モードが前記送信モードから前記受信モードに切り替えられたとき、前記ユニキャスト通信手段は、前記第2の切替情報を前記ユーザ端末装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの意志に基づいて情報の送信ができ、誤送信を防止できる。
本発明に係る杖の制御系の構成を示すブロック図である。 杖の構成を示す斜視図である。 (a),(b)は、杖に設けられる切替スイッチと感圧センサの配置構成の一例を示す斜視図である。 (a),(b)は、杖に設けられる切替スイッチと感圧センサの配置構成の他の一例を示す斜視図である。 杖の無線通信装置との間で通信を行うユーザ端末装置の制御系の構成を示すブロック図である。 サーバ装置の構成を示すブロック図である。 杖の動作モードの遷移を示す図である。 (a)は、切替スイッチと感圧センサのON/OFFを2進数で表し、2進数を10進数に変換した値をスイッチ合計値として表した図である。(b)は、(a)のスイッチ合計値に応じて、現在の動作モードから次の動作モードに遷移する様子を示す図である。 杖を所持するユーザから見守者への情報の流れを示す図である。 見守者から杖を所持するユーザへの情報の流れを示す図である。 杖と、第1のユーザ端末装置と、第2のユーザ端末装置と、サーバ装置と、データベースとの間で情報を送信する機能を説明する図である。 図11に続く、杖と、第1のユーザ端末装置と、第2のユーザ端末装置と、サーバ装置と、データベースとの間で情報を送信する機能を説明する図である。 図12に続く、杖と、第1のユーザ端末装置と、第2のユーザ端末装置と、サーバ装置と、データベースとの間で情報を送信する機能を説明する図である。 (a)は種別コードを示す図である。(b)はメッセージ区分コードを示す図である。 振動パターンと発光パターンの信号データの一例を示す図である。 杖の動作を示すフローチャートである。 図16のステップS1100内の動作を示すフローチャートである。 図16のステップS1200内の動作を示すフローチャートである。 第1のユーザ端末装置の動作を示すフローチャートである。 図19のステップS3100内の動作を示すフローチャートである。 図19のステップS3300内の動作を示すフローチャートである。 図21に続く、図19のステップS3300内の動作を示すフローチャートである。 図19のステップS3500内の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 図24のステップS2100内の動作を示すフローチャートである。 図24のステップS2500内の動作を示すフローチャートである。 (a)は、杖を所持するユーザが杖を操作して緊急メッセージが自動送信されたとき、そのユーザが所持するユーザ端末装置に表示される画面の一例である。(b)は、見守者が所持するユーザ端末装置に表示される画面の一例である。(c)は、杖を所持するユーザが居る場所を地図表示した一例である。 (a)は、見守者が図27(b)に示す「今から迎えに行きます」ボタンを押下したとき、見守者が所持するユーザ端末装置に表示される画面の一例である。(b)は、杖を所持するユーザが所持するユーザ端末装置に見守者からの返信が表示される画面の一例である。
図により本発明に係る杖及び通信システム及びプログラムの一実施形態を具体的に説明する。以下に説明する杖1、ユーザ端末装置5a,5b、サーバ装置7は、それぞれコンピュータシステムにより構成され、それぞれがコンピュータプログラムにより制御される。
<杖>
図1は、本発明に係る杖1の制御系の構成を示すブロック図である。図2は、杖1の構成を示す斜視図である。図3(a),(b)は、杖1に設けられる切替スイッチ3と感圧センサ4の配置構成の一例を示す斜視図である。図4(a),(b)は、杖1に設けられる切替スイッチ3と感圧センサ4の配置構成の他の一例を示す斜視図である。図1~図4に示す杖1は、高齢者や視覚障害者等の杖1の利用者としてのユーザ6aが歩行補助用に日常使用する杖1である。杖1を利用するユーザ6aは、併せてユーザ端末装置5aを所持している。一方、ユーザ6aを見守る見守者6bもユーザ端末装置5bを所持している。ユーザ端末装置5a,5bは、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等が適用できる。杖1は、複数のユーザ端末装置5a,5bの間でサーバ装置7を介して通信可能に設けられた通信システムに使用される。
<制御部>
図1に示すように、杖1に設けられる制御部8には、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3や杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4からのON/OFFの検知信号が送られる。また、制御部8は、バイブレータ10を駆動し、杖1を振動させる。また、制御部8は、発光装置11を発光させる。また、制御部8は、無線通信装置2を制御してユーザ端末装置5aとの間で送受信するデータを変換するための計算機能を有する。
<制御プログラム>
杖1を制御するコンピュータプログラムは、少なくともコンピュータを第1の切替手段としての切替スイッチ3により切り替えられた第1の切替情報としてのON/OFF情報と、第2の切替手段としての感圧センサ4により切り替えられた第2の切替情報としてのON/OFF情報とに基づいて、杖1の動作モードを切り替える動作モード切替手段として機能させる。杖1の動作モードを切り替える動作モード切替手段は、制御部8により構成される。
前記動作モード切替手段により切り替えられる動作モードは、第1の切替手段としての切替スイッチ3により杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を受信のみに限定する受信モードと、杖1に設けられる制御部8により第1の切替手段としての切替スイッチ3により杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ第2の切替手段としての感圧センサ4による操作情報の入力を待機している待機モードと、第1の切替手段としての切替スイッチ3により杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ第2の切替手段としての感圧センサ4により操作情報を入力している入力モードと、を有している。
更に、杖1を制御するコンピュータプログラムは、少なくともコンピュータを前記動作モード切替手段により杖1の動作モードが送信モードから受信モードに切り替えられたとき、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2は、第2の切替手段としての感圧センサ4により切り替えられた第2の切替情報としてのON/OFF情報を杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する送信手段として機能させる。第2の切替手段としての感圧センサ4により切り替えられた第2の切替情報としてのON/OFF情報を杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する送信手段は、無線通信装置2により構成される。
更に、杖1を制御するコンピュータプログラムは、少なくともコンピュータを、制御信号により発光手段としての発光装置11の発光状態と振動手段としてのバイブレータ10の振動状態の少なくとも1つを制御する制御手段として機能させる。この制御手段は、制御部8により構成される。
<制御信号>
ここで、制御信号とは、ユーザ端末装置5aから杖1へ送信される情報である。本実施形態では、発光装置11の発光制御信号と、バイブレータ10の振動制御信号の両方を含む。
<無線通信装置>
図1に示すように、杖1には、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aとの間で通信を行うユニキャスト通信手段としての無線通信装置2が設けられている。ここで、ユニキャスト通信とは、1対1でデータ通信を行う通信方式をいう。無線通信装置2は、杖1とユーザ端末装置5aとの間で1対1でデータを送受信するための装置であり、リアルタイムで双方向通信を実現させる。無線通信装置2としては、近距離無線通信用のブルートゥース(登録商標)が適用できる。図1に示す制御部8には、無線通信装置2が接続されている。
<切替スイッチ>
また、制御部8には、切替スイッチ3が接続されている。切替スイッチ3は、ユーザ6aが杖1を送信モードに切り替えるための第1の切替手段として構成される。図2~図4に示すように、切替スイッチ3は、杖1の頭部1aに設けられている。切替スイッチ3は、ユーザ6aが歩くために杖1を使用しているのか、杖1を通信機器として使用するのかを切り替える装置である。切替スイッチ3は、ON/OFFを切り替える。図2~図4に示すように、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3は、杖1を握ったユーザ6aの親指13aにより切替スイッチ3を押圧することで切替スイッチ3がONとなる。また、切替スイッチ3から親指13aを放して切替スイッチ3の押圧を解除すると、切替スイッチ3がOFFに切り替わる。尚、第1の切替手段として切替スイッチ3の代わりにON/OFFを切り替える感圧センサを適用することもできる。
<振動装置>
制御部8には、杖1を振動させるための振動手段としてのバイブレータ10が接続されている。バイブレータ10を駆動することによりバイブレータ10が杖1を振動させる。杖1を握ったユーザ6aに対して、杖1の振動による感触によって、情報の通知または識別を補助する。
<発光装置>
制御部8には、杖1に設けられた発光手段としての発光装置11が接続されている。発光装置11としては、LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)が適用できる。発光装置11の発光により杖1を所持したユーザ6aだけではなく、ユーザ6aの周囲にいる人に対しても注意を喚起することができる。
<電源装置>
制御部8には、杖1を通信機器として機能させるための電源装置12が設けられている。電源装置12としては、小型軽量で持ち運びが可能な電池やバッテリー等が適用できる。図2に示すように、電源装置12とバイブレータ10と無線通信装置2とは、杖1のグリップ部1bの内部に格納されている。これらは必要に応じて外部に取り出すことができる。発光装置11は、杖1の下部の外周面に設けられている。
<感圧センサ>
制御部8には、感圧センサ4が接続されている。感圧センサ4は、杖1に設けられたユニキャスト通信手段としての無線通信装置2から送信される操作情報を切り替える第2の切替手段として構成される。図2~図4に示すように、感圧センサ4は、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられている。感圧センサ4は、ON/OFFを切り替える。図2及び図3(a),(b)に示す感圧センサ4a,4bは、杖1のグリップ部1bの外周面の長手方向(図2の上下方向)に沿って同一直線上に所定間隔で配置され、感圧センサ4a,4bの反対側には感圧センサ4cが配置された一例である。図3(a),(b)に示す感圧センサ4aは、杖1を握ったユーザ6aの人差し指13bと中指13cとが適宜接触/離間することでON/OFFに切り替わる。感圧センサ4bは、杖1を握ったユーザ6aの薬指13dと小指13eとが適宜接触/離間することでON/OFFに切り替わる。感圧センサ4cは、杖1を握ったユーザ6aの手のひらの中心部13fが接触/離間することでON/OFFに切り替わる。
図4(a),(b)に示す感圧センサ4d~4fは、杖1のグリップ部1bの外周面の長手方向(図4の上下方向)に沿って配置され、グリップ部1bの周方向に所定間隔で配置された一例である。図4(a),(b)に示す感圧センサ4dは、杖1を握ったユーザ6aの親指13a以外の人差し指13bと中指13cと薬指13dと小指13eとのそれぞれの第1関節と第2関節との間の指腹13gが適宜接触/離間することでON/OFFに切り替わる。感圧センサ4eは、杖1を握ったユーザ6aの人差し指13bと中指13cと薬指13dと小指13eとが適宜接触/離間することでON/OFFに切り替わる。感圧センサ4fは、杖1を握ったユーザ6aの手のひらの中心部13fが接触/離間することでON/OFFに切り替わる。
図2~図4に示すように、第2の切替手段としての感圧センサ4は、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられ、親指13a以外の人差し指13bと中指13cと薬指13dと小指13eと、指腹13gと、手のひらの中心部13fうちの少なくとも1つが接触することによりON/OFFが切り替わる。ユーザ6aが杖1のグリップ部1bを握ることで、第2の切替手段としての感圧センサ4は、親指13aの付け根部分や人差し指13bと中指13cと薬指13dと小指13eとの付け根部分の圧力を常時監視し、図1に示す制御部8へON/OFFの検知信号を出力する。
<タイマ>
制御部8には、計測手段としてのタイマ35が接続されている。タイマ35は、基準時刻からの経過時間を計測する。基準時刻としては、電源装置12のバッテリを交換した時刻等である。タイマ35は、ユーザ6aが杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を握ったり離したりする時間を計測する計測手段として構成される。
<メモリ>
制御部8には、記憶手段としてのメモリ31が接続されている。
<杖の動作モード切り替え>
次に、図7及び図8を用いて杖1の動作モード切替について説明する。図7は、杖1の動作モードの遷移を示す図である。図8(a)は、切替スイッチ3と感圧センサ4a~4cのON/OFFを2進数で表し、2進数を10進数に変換した値をスイッチ合計値Tとして表した図である。図8(b)は、図8(a)のスイッチ合計値Tに応じて、現在の動作モードから次の動作モードに遷移する様子を示す図である。
図1に示す制御部8は、第1の切替手段としての切替スイッチ3により切り替えられた第1の切替情報として、ONを「1」で示し、OFFを「0」で示した図8(a)に示す切替情報Iaと、第2の切替手段としての感圧センサ4a~4cにより切り替えられた第2の切替情報として、ONを「1」で示し、OFFを「0」で示した図8(a)に示す切替情報Ib,Ic,Idとに基づいて、杖1の動作モードを切り替える動作モード切替手段を兼ねている。尚、図8(a)に示す切替情報Ib,Ic,Idは、図3に示す感圧センサ4a~4cのそれぞれのONを「1」で示し、OFFを「0」で示した切替情報の一例である。
<ユーザ端末装置>
次に、図5を用いてユーザ端末装置5aの構成について説明する。図5は、杖1の無線通信装置2との間で通信を行うユーザ端末装置5aの制御系の構成を示すブロック図である。尚、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bも杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aと略同様に構成されるため図5を援用して各部材の符号の末尾に「b」を付与して見守者6bが所持するユーザ端末装置5bを説明する場合もある。
<制御部>
図5に示すように、ユーザ端末装置5aに設けられる制御部15は、モバイルオペレーティングシステム(Android;登録商標)を使用している。制御部15は、第2の切替手段としての感圧センサ4により切り替えられた第2の切替情報に応じて、図14に示す「緊急」「応答」「要求」の種別コードを特定する操作情報特定手段を兼ねる。更に、計数手段としてのカウンタ14によりカウントされた第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFの切替回数に応じて、操作情報のうちの緊急情報と要求情報のそれぞれのレベルを選択するレベル選択手段を兼ねる。
<制御プログラム>
また、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aを制御するコンピュータプログラムは、少なくともコンピュータをサーバ装置7から送信された報知情報に基づいて、杖1に設けられた発光手段としての発光装置11の発光制御信号(発光信号データ)と振動手段としてのバイブレータ10の振動制御信号(振動信号データ)の少なくとも1つを杖1に設けられたユニキャスト通信手段としての無線通信装置2に送信する制御信号送信手段として機能させる。無線通信装置2に送信する制御信号送信手段は、制御部15により構成される。
<報知情報>
ここで、報知情報とは、サーバ装置7から応答手段としてのユーザ端末装置5bもしくは通知手段としてのユーザ端末装置5aへ送信される情報である。報知情報は、少なくともメッセージ区分コードと、メッセージとにより構成される。メッセージ区分コードが、図14(b)に示すコード値のうちの「10」または「11」または「12」である場合、報知情報は杖1のID情報を含む緊急メッセージ情報であって、緊急メッセージ情報のメッセージはテキスト形式の緊急メッセージであり得る。また、メッセージ区分コードが、図14(b)に示すコード値のうちの「20」である場合、報知情報は応答メッセージ情報であって、応答メッセージ情報のメッセージはテキスト形式もしくは音声形式の応答メッセージであり得る。
コンピュータを第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFの切替回数をカウントする計数手段として機能させる。また、コンピュータを計数手段としてのカウンタ14によりカウントされた感圧センサ4のON/OFFの切替回数に応じた制御信号により発光手段としての発光装置11の発光状態と振動手段としてのバイブレータ10の振動状態の少なくとも1つを制御する制御手段として機能させる。計数手段は、カウンタ14により構成され、制御手段は、杖1の制御部8により構成される。前記制御信号は、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのBLE通信モジュール16を介して、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2に送信される。
コンピュータをサーバ装置7から送信された報知情報を前記制御信号に変換する、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに設けられた変換手段として機能させる。前記変換手段は、ユーザ6aのユーザ端末装置5aの制御部15により構成される。
<BLE通信モジュール>
制御部15には、ブルートゥース(登録商標)通信モジュール(以下、「BLE通信モジュール」という)16が接続されている。BLE通信モジュール16は、杖1の無線通信装置2とスマートフォン等のユーザ端末装置5aとの間でデータを送受信するための装置である。BLE通信モジュール16は、リアルタイムで双方向通信を実現することができる。
第2の切替手段としての感圧センサ4が検知したON/OFF信号が杖1の制御部8を介して無線通信装置2からユーザ端末装置5aに随時送信され、BLE通信モジュール16で受信された後、制御部15を介して計数手段としてのカウンタ14に送信される。
<アプリケーション>
制御部15には、アプリケーション17が接続されている。アプリケーション17は、コンピュータソフトウェアで構成される。アプリケーション17は、杖1の無線通信装置2から発信された情報を通知したり、内容を画面に表示させたりする。
<Webブラウザ>
アプリケーション17に設けられるWebブラウザ18は、Webページを画面表示させたりするソフトウェアである。Webとは、インターネット上で標準的に用いられている、文書の公開・閲覧システムである。文字や画像、動画等を一体化した文書をネット上で公開・配布したり、また、それを入手・閲覧することができる。
<Webアプリケーション>
また、アプリケーション17に設けられるWebアプリケーション19は、インターネットを介して使用できるコンピュータソフトウェアである。
<イーサネット(登録商標)通信モジュール>
制御部15には、イーサネット(登録商標)通信モジュール20が接続されている。イーサネット(登録商標)通信モジュール20は、3G/LTEの通信規格を使用している。イーサネット(登録商標)通信モジュール20は、サーバ装置7との間でメッセージの送受信を行うマルチキャスト通信手段として構成される。ここで、マルチキャスト通信手段とは、1対多数で通信を行うもので、サーバ装置7との間で複数のユーザ端末装置5a,5bに情報が送信される。
<画面入出力部>
制御部15には、画面入出力部21が接続されている。画面入出力部21は、画面の表示とユーザ入力を行う。画面入出力部21は、サーバ装置7によって送信された報知情報を出力する報知手段として構成される。
<GPS>
制御部15には、GPS(Global Positioning System;全地球測位システム)22が接続されている。GPS22は、地球上の現在位置を、人工衛星からの電波で測り知る装置である。GPS22により杖1とユーザ端末装置5aを所持しているユーザ6aの現在の位置情報を取得することができる。
<振動装置>
制御部15には、バイブレータ24が接続されている。バイブレータ24を駆動することでユーザ端末装置5aが振動する。杖1とユーザ端末装置5aを所持しているユーザ6aは、ユーザ端末装置5aの振動による感触によって、情報の通知または識別を補助することができる。
<スピーカ>
制御部15には、スピーカ25が接続されている。杖1とユーザ端末装置5aを所持しているユーザ6aが連絡の送受信を行う際に、スピーカ25から流れる音声により確認することができる。
<タイマ>
制御部15には、タイマ26が接続されている。
<カウンタ>
制御部15には、カウンタ14が接続されている。カウンタ14は、第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFの切替回数をカウントする。制御部15は、カウンタ14によりカウントされた感圧センサ4のON/OFFの切替回数に応じて、緊急情報と要求情報のレベルを選択する。
<メモリ>
制御部15には、記憶手段としてのメモリ28が接続されている。
<電源装置>
制御部15には、電源装置34が接続されている。
ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2によりユーザ端末装置5aに送信された第2の切替手段としての感圧センサ4により切り替えられたカウンタ14によりカウントされた切替回数を含む第2の切替情報Ib,Ic,Idに応じて、操作対象としての緊急、要求、応答の種別コードを特定する操作情報特定手段を兼ねる。
<操作情報>
ここで、操作情報とは、ユーザ端末装置5a,5bからサーバ装置7へ送信される情報である。操作情報は、少なくとも種別コードと、杖1のID情報とにより構成される。種別コードが、図14(a)に示すコード値のうちの「01」または「03」である場合、操作情報はユーザ端末装置5aの現在位置の位置情報と、カウンタ14によりカウントされた切替回数からなるカウント値と、時計9により取得された現在時刻とを含む緊急情報または要求情報である。また、種別コードが、図14(a)に示すコード値のうちの「02」である場合、操作情報はメッセージ区分コードと、応答メッセージと、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bのID情報とを含む応答情報である。
杖1には、第2の切替手段としての感圧センサ4が複数設けられている。操作情報特定手段としての制御部15は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2によりユーザ端末装置5aに送信された複数の感圧センサ4a~4cから特定された所定の感圧センサ4の第2の切替情報Ib,Ic,Idに基づいて、緊急情報と要求情報のうちの何れかを特定する。
また、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFの切替回数をカウントする計数手段としてのカウンタ14によりカウントされた切替回数に応じて、緊急情報と要求情報のレベルを選択するレベル選択手段を兼ねる。
杖1には、発光手段としての発光装置11と、振動手段としてのバイブレータ10の少なくとも1つが設けられている。杖1に設けられた制御部8は、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの計数手段としてのカウンタ14によりカウントされた第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFの切替回数情報に応じた制御信号がユーザ端末装置5aから杖1に設けられたユニキャスト通信手段としての無線通信装置2に送信され、発光装置11の発光制御信号と、バイブレータ10の振動制御信号の少なくとも1つを制御する。
<カウンタ>
ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15には、カウンタ14が接続されている。カウンタ14は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2によりユーザ端末装置5aに送信された第2の切替手段としての感圧センサ4a~4cのON/OFF情報からなる第2の切替情報Ib,Ic,Idに基づいて感圧センサ4のON/OFFの切替回数をカウントする計数手段として構成される。
<緊急情報送信>
図3(a)に示す杖1を握ったユーザ6aの親指13aで杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押しながら、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4a~4cを同時に握ると、緊急情報を送信する。ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに設けられたカウンタ14によりカウントされた感圧センサ4のON/OFFの切替回数としての握る回数によって緊急内容を選択することができる。例えば、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a~4cを同時に1回握ると、ユーザ6aが転倒したときの緊急情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a~4cを同時に2回握ると、ユーザ6aが体調不良となったときの緊急情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a~4cを同時に3回握ると、ユーザ6aが迷子になったときの緊急情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a~4cを同時に4回握ると、ユーザ6aが転倒したときの緊急情報に戻り、それ以降も親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a~4cを同時に握る回数が増加すると、体調不良→迷子→転倒→体調不良…を順に繰り返す。
同様に、図4(a)に示す杖1を握ったユーザ6aの親指13aで杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押しながら、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4d~4fを同時に握ると、緊急情報を送信する。カウンタ14によりカウントされた感圧センサ4のON/OFFの切替回数としての握る回数によって緊急内容を選択することができる。例えば、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d~4fを同時に1回握ると、ユーザ6aが転倒したときの緊急情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d~4fを同時に2回握ると、ユーザ6aが体調不良となったときの緊急情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d~4fを同時に3回握ると、ユーザ6aが迷子になったときの緊急情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d~4fを同時に4回握ると、ユーザ6aが転倒したときの緊急情報に戻り、それ以降も親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d~4fを同時に握る回数が増加すると、体調不良→迷子→転倒→体調不良…を順に繰り返す。
<要求情報送信>
図3(b)に示す杖1を握ったユーザ6aの親指13aで杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押しながら、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4a,4cのみを同時に握ると、要求情報を送信する。ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに設けられたカウンタ14によりカウントされた感圧センサ4のON/OFFの切替回数としての握る回数によって要求内容を選択することができる。例えば、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a,4cを同時に1回握ると、天気を確認するときの要求情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a,4cを同時に2回握ると、時刻を確認するときの要求情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a,4cを同時に3回握ると、ユーザ6aの現在位置を確認するときの要求情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a,4cを同時に4回握ると、天気を確認するときの要求情報に戻り、それ以降も親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4a,4cを同時に握る回数が増加すると、時刻→位置情報→天気→時刻…を順に繰り返す。
図4(b)に示す杖1のグリップ部1bの持ち方は、図4(a)に示す杖1のグリップ部1bを持った状態からグリップ部1bの周方向で図4(b)の反時計回り方向に90°グリップ部1bを回転させてからグリップ部1bを持つ。感圧センサ4d,4fの位置は、感触で判別できるように感圧センサ4d~4fのそれぞれの感触が異なるように表面処理されている。
同様に、図4(b)に示す杖1を握ったユーザ6aの親指13aで杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押しながら、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4d,4fのみを同時に握ると、要求情報を送信する。ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに設けられたカウンタ14によりカウントされた感圧センサ4のON/OFFの切替回数としての握る回数によって要求内容を選択することができる。例えば、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d,4fを同時に1回握ると、天気を確認するときの要求情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d,4fを同時に2回握ると、時刻を確認するときの要求情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d,4fを同時に3回握ると、ユーザ6aの現在位置を確認するときの要求情報を選択する。また、親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d,4fを同時に4回握ると、天気を確認するときの要求情報に戻り、それ以降も親指13aで切替スイッチ3を押しながら、感圧センサ4d,4fを同時に握る回数が増加すると、時刻→位置情報→天気→時刻…を順に繰り返す。
<サーバ装置>
次に、図6を用いてサーバ装置7の構成について説明する。図6は、サーバ装置7の構成を示すブロック図である。
<制御部>
図6に示すサーバ装置7は、オペレーティングシステムからなる制御部32を備えている。制御部32は、データベース27から取得したユーザ情報に基づいて、杖1を利用するユーザ6aが所持する第1のユーザ端末装置5aから送信された操作情報を報知情報に変換し、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bの第2のユーザ端末装置5bに通知する通知手段を兼ねる。ここで、ユーザ情報は、データベース27のみで扱う情報である。ユーザ情報には、杖1を利用する利用者としてのユーザ6aの情報と、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bの情報が含まれる。
<ユーザ情報>
ここで、ユーザ情報とは、データベース27に記憶された情報であって、複数の杖1のそれぞれを一意に識別するための各杖1のID情報と、複数のユーザ端末装置5a、5bのそれぞれを一意に識別するための各ユーザ端末装置5のID情報と、ユーザ6aもしくは見守者6bを特定するためのアカウント名とにより構成される。
<利用者の情報>
ここで、利用者としてのユーザ6aの情報とは、ユーザ情報のうちのユーザ6aに特定した情報であって、杖1のID情報と、第1のユーザ端末装置5aのID情報と、ユーザ6aのアカウント名とにより構成される。
<見守者6bの情報>
ここで、見守者6bの情報とは、ユーザ情報のうちの見守者6bに特定した情報であって、少なくとも第2のユーザ端末装置5bのID情報と、見守者6bのアカウント名とにより構成され、見守者6bが杖1を使用している場合には、その杖1のID情報を含み得る。
更に、通知手段を兼ねる制御部32は、データベース27から取得したユーザ情報に基づいて、杖1を利用するユーザ6aが所持する第1のユーザ端末装置5aから送信された操作情報としての緊急情報を緊急メッセージ情報に変換し、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bの第2のユーザ端末装置5bに送信する緊急通知手段を兼ねる。
また、制御部32は、見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bから送信された操作情報を応答メッセージ情報に変換し、第1のユーザ端末装置5aに返信する応答手段を兼ねる。更に、応答手段を兼ねる制御部32は、杖1を利用するユーザ6aが所持する第1のユーザ端末装置5aから送信された操作情報としての要求情報を応答メッセージ情報に変換し、第1のユーザ端末装置5aに返信する要求応答手段を兼ねる。
サーバ装置7は、杖1を利用するユーザ6aが所持する第1のユーザ端末装置5aからイーサネット(登録商標)通信モジュール20を介して送信された第1のユーザ端末装置5aの操作情報と、更に、データベース27から取得したユーザ情報とを報知情報に変換する。ここで、操作情報は、GPS22により取得した現在の第1のユーザ端末装置5aの経度・緯度からなる位置情報と、種別コード(緊急)と計数手段としてのカウンタ14がカウントした第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFの切替回数のカウント値と、杖1のID情報とにより構成される。
<操作情報とユーザ情報との報知情報への変換>
操作情報とユーザ情報とを報知情報に変換する方法において、サーバ装置7の制御部32は、操作情報に含まれる図14(a)に示す種別コードとカウント値とを用いて、以下の数1式から図14(b)に示すメッセージ区分コードを特定する。例えば、図14(a)に示す種別コードが「緊急(コード値は01)」であり、且つカウント値が「2」であるとき、図14(b)に示すメッセージ区分コードは「体調不良(コード値は11)」となる。
[数1]
「メッセージ区分コードのコード値」=「種別コードのコード値」×10+(カウント値-1)
次に、サーバ装置7の制御部32は、操作情報に含まれる杖1のID情報と、データベース27に記録されたユーザ情報に含まれる杖1のID情報とを照合することで、ユーザ6aのアカウント名を検索する。また、サーバ装置7の制御部32は、図14(b)に示すメッセージ区分コードに基づいて、データベース27に記録されたタイトルとメッセージテンプレートとを取得する。そのメッセージテンプレートにアカウント名と、操作情報に含まれる位置情報と現在時刻と、を挿入することで、送信メッセージとする。以上のメッセージ区分コードと、操作情報に含まれる杖1のID情報と、送信メッセージと、を含めて報知情報とする。
また、サーバ装置7は、データベース27から取得したユーザ情報から見守者6bの第2のユーザ端末装置5bのうちの少なくとも1つを特定し、見守者6bの第2のユーザ端末装置5bにイーサネット(登録商標)通信モジュール20bを介して報知情報を送信する。杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bは、一人であっても良いし、複数人であっても良い。
<データベース>
制御部32には、データベース27が接続されている。データベース27は、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aや見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bのアカウント名や位置情報といった各種情報を記憶して管理する。
<メモリ>
制御部32には、記憶手段としてのメモリ33が接続されている。
<緊急情報送信>
次に、図9を用いて、杖1を利用するユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた第1の切替手段としての切替スイッチ3をONにした状態で、グリップ部1bを握り、グリップ部1bに設けられた第2の切替手段としての感圧センサ4のON/OFFを所望の回数だけ切り替えた第2の切替情報Ib,Ic,Idを杖1に設けられたユニキャスト通信手段としての無線通信装置2からユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信し、ユーザ端末装置5aに設けられた計数手段としてのカウンタ14によりカウントされた切替回数に応じた所望のレベルの緊急情報をサーバ装置7に送信し、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bにサーバ装置7から緊急情報が届くまでの流れについて説明する。
図9に示す流れF1では、杖1を所持したユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押しながら、杖1のグリップ部1bに設けられた感圧センサ4を握る。杖1の制御部8は、第1の切替手段としての切替スイッチ3のON/OFFと、第2の切替手段としての感圧センサ4のセンサデータとから図8(a)に示すスイッチ合計値Tを計算し、無線通信装置2を介してユーザ端末装置5aにスイッチ合計値Tを含む通信情報を送信する。ユーザ端末装置5aに設けられるBLE通信モジュール16は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2との間で通信を行う第2のユニキャスト通信手段として構成される。ユーザ端末装置5aの制御部15は、杖1から取得した図8(a)に示すスイッチ合計値Tそのものと、該スイッチ合計値Tの変化である遷移条件から、それぞれ操作対象としての緊急、要求、応答の種別コードの判別と、カウンタ14により杖1のグリップ部1bに設けられた所定の感圧センサ4を握った回数をカウントしたカウント値の計数を行う。
図9に示す流れF2では、杖1のグリップ部1bに設けられた緊急情報に対応する所定の感圧センサ4を握った回数情報に応じた制御信号がユーザ端末装置5aのBLE通信モジュール16から杖1の無線通信装置2に送信される。杖1の制御部8は、制御信号に応じてバイブレータ10を振動させると共に発光装置11を発光させる。これにより杖1を利用するユーザ6aが緊急情報に対応する所定の感圧センサ4を握った回数を確認できる。
図9に示す流れF3では、入力が終了した場合、緊急情報をサーバ装置7に送る。図9に示す流れF4では、ユーザ端末装置5aから受信した情報をもとにデータベース27を参照して、緊急レベル、緊急内容を取得し、ユーザ情報を検索する。図9に示す流れF5では、データベース27を参照して、検索した結果をもとに、緊急レベルによって、杖1を利用するユーザ6aを見守る家族等の見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bに緊急情報を送信する。見守者6bは、第2のユーザ端末装置5bで緊急レベル等の情報を受け取り、図27(b)に示す第2のユーザ端末装置5bの画面から確認する。見守者6bは、杖1を利用するユーザ6aに直接連絡する等の今後の対応を検討する。
<緊急情報応答>
次に、図10を用いて、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bから杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに応答情報を送信し、杖1を利用するユーザ6aに応答情報が届くまでの流れについて説明する。
図10に示す流れF11では、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bの画面から応答メッセージを選択し、応答情報をサーバ装置7に送る。図10に示す流れF12では、サーバ装置7は、第2のユーザ端末装置5bから受信した情報をもとに、データベース27を参照して、見守者6bの情報と、杖1を利用するユーザ6aの情報を検索する。
図10に示す流れF13では、サーバ装置7は、データベース27を参照して、検索した結果をもとに、応答情報を杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する。ユーザ端末装置5aのイーサネット(登録商標)通信モジュール20を介して応答情報を受信したユーザ端末装置5aは、制御部15によりスピーカ25から応答内容を音声で知らせる。図10に示す流れF14では、ユーザ端末装置5aの制御部15は、受信した応答情報をもとに処理を行い、応答内容を取得する。ユーザ端末装置5aの制御部15は、BLE通信モジュール16を介して杖1に応答通知を受信したことを送る。杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して応答情報を受信したことを杖1に設けられたバイブレータ10の振動や発光装置11の発光により杖1を利用するユーザ6aに通知する。
次に、図11~図13を用いて、杖1と、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aと、見守者6bが所持する第2のユーザ端末装置5bと、サーバ装置7と、データベース27との間で情報を通知する機能について説明する。図11のステップS1において、ユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押してONにした状態で、グリップ部1bに設けられた感圧センサ4を握る。次に、ステップS2において、杖1の制御部8は、メモリ31に格納された切替スイッチ3と感圧センサ4のON/OFF情報からなるセンサデータに基づいて図8(a)に示すパターンテーブル29を参照してスイッチ合計値Tを算出する。杖1の制御部8は、無線通信装置2を介してユーザ端末装置5aに対して杖1のID(Identification)情報と、スイッチ合計値Tと、からなる通信情報を送信する処理を行う。
次に、ステップS3において、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、BLE通信モジュール16を介して、杖1のID情報と、スイッチ合計値Tとからなる通信情報の取得を開始し、取得した各種データを記憶手段としてのメモリ28に格納する。
図8(a)に示すパターンテーブル29は、図3に示す切替スイッチ3と感圧センサ4a~4cのON/OFF情報のうちONを「1」、OFFを「0」で表したものであり、切替スイッチ3、感圧センサ4a、感圧センサ4b、感圧センサ4cの配列順で2進数で表し、その2進数を10進数に変換した値を図8(a)に示すスイッチ合計値Tとして算出したものである。
図8(a)に示すパターンテーブル29のスイッチ合計値Tに応じて、図8(b)に示す杖1の動作モードテーブル30が設定されている。図8(b)に示す杖1の動作モードテーブル30は、現在の動作モードとして、受信モードと送信モードが設定され、送信モードには、待機モードと入力モードが設定されている。一方、次に遷移する動作モードとして、同じく、受信モードと送信モードが設定され、送信モードには、待機モードと入力モードが設定されている。図8(a)のパターンテーブル29のスイッチ合計値Tに応じて、図8(b)に示す杖1の動作モードテーブル30の各モードが選択される。
<動作モードの切替>
図7に示す杖1の動作モードは、動作モード切替手段を兼ねる杖1の制御部8により切り替えられる。
<受信モード>
図7の流れF24において、切替スイッチ3をOFFにすることにより制御部8は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を受信のみに限定する受信モードに切り替える。
<待機モード>
また、図7の流れF21において、切替スイッチ3をONにすることにより制御部8は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ制御部8は、第2の切替手段としての感圧センサ4による通信情報の入力を待機している待機モードに切り替える。
また、図7の流れF23において、切替スイッチ3をONにしたたまの状態で、第2の切替手段としての感圧センサ4の握りを全て離し且つタイマ35により計測された時間が一定以上経過したとき、制御部8は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ制御部8は、第2の切替手段としての感圧センサ4による通信情報の入力を待機している待機モードに切り替える。
<入力モード>
また、図7の流れF22において、切替スイッチ3をONにしたたまの状態で、第2の切替手段としての感圧センサ4の内の所定の感圧センサ4a~4cを握ったとき、制御部8は、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ制御部8は、第2の切替手段としての感圧センサ4により通信情報を入力している入力モードに切り替える。
そして、図7の流れF24において、切替スイッチ3をOFFにすることにより制御部8により杖1の動作モードが送信モードから受信モードに切り替えられたとき、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2は、第2の切替手段としての感圧センサ4の第2の切替情報としてのON/OFF情報をユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのユニキャスト通信手段としてのBLE通信モジュール16に送信する。
このとき、第2の切替手段としての感圧センサ4は、図8(a)に示すように、複数の感圧センサ4a~4cが設けられている。杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2は、複数の感圧センサ4a~4cから選択された特定の感圧センサ4の第2の切替情報としてのON/OFF情報をユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのユニキャスト通信手段としてのBLE通信モジュール16に送信する。
図7に示す動作モード遷移において、Enterは、現在の状態に入ったときに実行される処理を示し、Exitは、現在の状態から出るときに実行される処理である。図7に示す動作モード遷移条件は、図8(b)に示す杖1の動作モードテーブル30に従う。杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした値が初期状態の「0」で、杖1の無線通信装置2が受信モードにあるとき、流れF21において、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3をユーザ6aが親指13aで押圧してONにする。すると、杖1の制御部8は、動作モードを受信モードから送信モードの待機モードに切り替える。
次に、流れF22において、切替スイッチ3をONにしたたまの状態で、ユーザ6aが杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた所定の感圧センサ4を握ると、杖1の制御部8は、動作モードを待機モードから入力モードに切り替える。このとき、制御部8は、杖1のタイマ35を初期化する。このとき、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14のカウント値が「1」だけ加算される。このとき、制御部8は、杖1のタイマ35をスタートさせる。その後、流れF23において、ユーザ6aが感圧センサ4の握りを全て離し且つタイマ35により計測された時間が一定以上経過したとき、杖1の制御部8は、動作モードを入力モードから待機モードに切り替える。流れF22~F23を繰り返すことで、杖1の制御部8は、待機モード→入力モード→待機モード→入力モード→…を繰り返し、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14のカウント値が順次「1」ずつ積算されていく。尚、本実施形態では、カウンタ14の最大カウント値は「3」であり、次のカウント値は「1」に戻る。
ユーザ6aが所望の入力を終了すると、ユーザ6aは、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3から親指13aを離す。これにより切替スイッチ3はOFFになる。すると、流れF24に進んで、ユーザ端末装置5aのカウンタ14のカウント値を含む操作情報がユーザ6aのユーザ端末装置5aのイーサネット(登録商標)通信モジュール20を介してサーバ装置7に送信される。その後、杖1の制御部8は、動作モードを送信モードから受信モードに切り替え、ユーザ6aのユーザ端末装置5aの制御部15は、カウンタ14のカウント値を「0」にする。
ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、感圧センサ4のON/OFF情報に基づいて、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした感圧センサ4のON/OFFの切替回数から図15に示す振動、発光の信号データを作成する。
ステップS4において、杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して受信した図15に示す振動、発光の信号データを取得する処理を行う。制御部8は、取得したデータを記憶手段としてのメモリ31に格納する。制御部8は、メモリ31に格納された図15に示す振動信号データを基にバイブレータ10を振動させ、杖1を振動させる。また、制御部8は、メモリ31に格納された図15に示す発光信号データを基に杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
ステップS5において、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、BLE通信モジュール16を介して受信したスイッチ合計値Tが「13」または「15」であるか否かを判定する。スイッチ合計値Tが「13」または「15」の場合にはステップS1に戻る。また、スイッチ合計値Tが「13」または「15」以外の場合には、ステップS6に進み、制御部15は、スイッチ合計値Tが「0≦T<8」の範囲内にあるか否かを判定する。スイッチ合計値Tが「0≦T<8」の範囲外である場合には、ステップS2に戻る。ステップS6において、スイッチ合計値Tが「0≦T<8」の範囲内にある場合には、ステップS7に進んで、制御部15は、操作完了を示す図15に示す振動、発光の信号データを作成する。
ステップS8において、杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して受信した図15に示す振動、発光の信号データを取得する処理を行う。制御部8は、取得したデータを記憶手段としてのメモリ31に格納する。制御部8は、メモリ31に格納された図15に示す振動信号データを基にバイブレータ10を振動させ、杖1を振動させる。また、制御部8は、メモリ31に格納された図15に示す発光信号データを基に杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
ステップS9において、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、緊急の種別コードと、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした感圧センサ4のON/OFFの切替回数のカウント値と、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの位置情報と、現在時刻と、杖1のID情報からなる操作データを作成し、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介してサーバ装置7に送信する。種別コードは、図14(a)に示すように、緊急、応答、要求の種別コードに対応して、それぞれコード値が付与されている。種別コードは、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aが、サーバ装置7に処理を要求する際に送信するコードである。サーバ装置7は、受信した種別コードを基に、処理を振り分け、図14(b)に示すメッセージ区分コードの決定に使用される。
ステップS10において、サーバ装置7に設けられた制御部32は、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aから送信された操作データとして緊急の種別コード、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした感圧センサ4のON/OFFの切替回数のカウント値、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの位置情報、現在時刻、杖1のID情報を記憶手段としてのメモリ33に格納する。サーバ装置7に設けられた制御部32は、メモリ33に格納したユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした感圧センサ4のON/OFFの切替回数のカウント値と、緊急の種別コードから図14(b)に示すメッセージ区分コードを算出する。ここで、メッセージ区分コードは、図14(b)に示すように、緊急、応答、要求の種別コードと、転倒、体調不良、迷子、応答、天気、時刻、位置情報のメッセージ区分が関連付けられており、個々のコード値が付与されている。
図14(b)に示す緊急の種別コードでは、サーバ装置7の制御部32が、緊急の種別コードと、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした感圧センサ4のON/OFFの切替回数のカウント値を基に、図14(b)に示すメッセージ区分コードを算出し、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する。ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介して受信したメッセージ区分コードを基に、振動、発光の信号パターンを算出し、BLE通信モジュール16を介して杖1の無線通信装置2に図15に示す振動、発光の信号データを送信する。
図15は、振動、発光の信号パターンの一例である。ユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押してONにした状態で、グリップ部1bに設けられた感圧センサ4を一回握ったとき、信号データコードが「01」の振動パターン、発光パターンとなる。また、ユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押してONにした状態で、グリップ部1bに設けられた感圧センサ4を二回握ったとき、信号データコードが「02」の振動パターン、発光パターンとなる。また、ユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押してONにした状態で、グリップ部1bに設けられた感圧センサ4を三回握ったとき、信号データコードが「03」の振動パターン、発光パターンとなる。また、操作が完了してユーザ6aが杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を放してOFFにしたとき、信号データコードが「04」の振動パターン、発光パターンとなる。また、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bから返信された応答メッセージをユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの無線通信装置2を介して受信したとき、信号データコードが「05」の振動パターン、発光パターンとなる。
ユーザ6aが所持する杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して図15に示す振動、発光の信号データを受信すると、図15に示す信号データコードに応じた振動パターンでバイブレータ10により杖1を振動させ、図15に示す信号データコードに応じた発光パターンで杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
また、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bは、サーバ装置7から送信された図14(b)に示すメッセージ区分コードのコード値を再度、サーバ装置7に送信することで、メッセージ区分コードから、どのような緊急内容に対応する応答であるかが分かるようになっている。
図14(b)に示す応答の種別コードでは、サーバ装置7の制御部32が、応答の種別コードを基に、メッセージ区分コードを算出し、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する。ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介して受信したメッセージ区分コードを基に、振動、発光の信号パターンを算出し、BLE通信モジュール16を介して杖1の無線通信装置2に図15に示す振動、発光の信号データを送信する。ユーザ6aが所持する杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して図15に示す振動、発光の信号データを受信すると、図15に示す信号データコードに応じた振動パターンでバイブレータ10により杖1を振動させ、図15に示す信号データコードに応じた発光パターンで杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
図14(b)に示す要求の種別コードでは、サーバ装置7の制御部32が、要求の種別コードと、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14によりカウントした感圧センサ4のON/OFFの切替回数のカウント値を基に、メッセージ区分コードを算出し、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する。ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介して受信したメッセージ区分コードを基に、振動、発光の信号パターンを算出し、BLE通信モジュール16を介して杖1の無線通信装置2に図15に示す振動、発光の信号データを送信する。ユーザ6aが所持する杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して図15に示す振動、発光の信号データを受信すると、図15に示す信号データコードに応じた振動パターンでバイブレータ10により杖1を振動させ、図15に示す信号データコードに応じた発光パターンで杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
即ち、杖1を利用するユーザ6aの第1のユーザ端末装置5aは、サーバ装置7から送信された報知情報を出力し、この報知情報に基づいて、杖1に設けられた発光手段としての発光装置11の発光制御信号と振動手段としてのバイブレータ10の振動制御信号の少なくとも1つを杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2に送信する。
図14(b)に示すメッセージ区分コードは、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15が振動、発光の信号パターンを作成する際に使用するコードである。
ステップS11において、サーバ装置7の制御部32は、杖1のID情報を基に、データベース27を参照して、杖1を利用するユーザ6aのアカウント名を抽出する。次に、ステップS12において、サーバ装置7の制御部32は、図14(b)に示すメッセージ区分コードを基に、データベース27を参照して、送信メッセージ向けのタイトルと、メッセージテンプレートを抽出する。
ステップS13において、サーバ装置7の制御部32は、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードを基に、データベース27を参照して、送信先の情報として、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの識別子が付与された送信先リストを抽出する。
ステップS14において、サーバ装置7の制御部32は、タイトル、メッセージテンプレートを基に、アカウント名、位置情報、現在時刻を埋め込み、緊急メッセージを作成する。そして、ステップS13で取得した送信先リストの見守者6bが所持するユーザ端末装置5bに緊急メッセージ情報として、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、緊急メッセージを送信する。
ステップS15において、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bの制御部15bは、サーバ装置7から送信された緊急メッセージ情報として、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、緊急メッセージをイーサネット(登録商標)通信モジュール20bを介して受信し、取得したデータをメモリ28bに格納する。そして、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bの制御部15bは、画面入出力部21bにより、図27(b)に示すような緊急メッセージを表示する。
図12のステップS16において、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bの制御部15bは、応答メッセージ情報として、図14(a)に示す応答の種別コードと、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、応答メッセージと、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bのID情報とを作成し、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bのイーサネット(登録商標)通信モジュール20bを介してサーバ装置7へ送信する。ここで、応答メッセージは、テキストデータや音声データを作成する。
ステップS17において、サーバ装置7の制御部32は、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bから送信された応答メッセージ情報として、図14(a)に示す応答の種別コードと、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、応答メッセージと、見守者6bが所持するユーザ端末装置5bのID情報とを取得し、取得したデータをメモリ33に格納する。制御部32は、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードを基に、データベース27を参照して、送信先の情報として、ユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの識別子が付与された送信先リストを抽出する。
ステップS18において、サーバ装置7の制御部32は、メモリ33に格納されている見守者6bが所持するユーザ端末装置5bのID情報を基に、データベース27を参照して、見守者6bのアカウント名を抽出する。ステップS19において、サーバ装置7の制御部32は、応答メッセージ情報として、応答メッセージと、図14(b)に示すメッセージ区分コードとを杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに送信する。
次に、ステップS20において、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介して受信した応答メッセージがテキストデータか音声データかを判定する。応答メッセージがテキストデータの場合には、ステップS21に進んで、制御部15は、取得した応答メッセージを音声データに変換し、スピーカ25から出力して応答メッセージを読み上げる。また、制御部15は、取得した応答メッセージを画面入出力部21によりユーザ端末装置5aの画面に表示する。図28(b)は、ユーザ端末装置5aの画面に表示された応答メッセージの一例である。
ステップS20において、応答メッセージが音声データの場合には、ステップS22に進んで、ユーザ端末装置5aの制御部15は、取得した音声データを再生し、スピーカ25から見守者6bの肉声を出力する。次に、ステップS23において、ユーザ端末装置5aの制御部15は、メモリ28に格納された図14(b)に示すメッセージ区分コードを基に、図15に示す振動、発光の信号データを作成する。ユーザ端末装置5aの制御部15は、作成した図15に示す振動、発光の信号データをBLE通信モジュール16を介して杖1の無線通信装置2に送信する。
次に、ステップS24において、杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して受信した図15に示す振動、発光の信号データを取得する処理を行う。制御部8は、取得したデータを記憶手段としてのメモリ31に格納する。制御部8は、メモリ31に格納された図15に示す振動信号データを基にバイブレータ10を振動させ、杖1を振動させる。また、制御部8は、メモリ31に格納された図15に示す発光信号データを基に杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
<杖側の処理>
次に、図16~図19を用いて、杖1の動作について説明する。杖1による緊急情報通知機能としては、杖1を利用するユーザ6aが転倒して身動きがとれず、見守者6bに支援を要請したいとき、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bのユーザ端末装置5bに緊急情報として、「転倒」を送信する。杖1を利用するユーザ6aが転倒した緊急情報を受信した見守者6bは、杖1を利用するユーザ6aのユーザ端末装置5aに「今から迎えに行きます。」等の応答メッセージ情報を送信する。
杖1を利用するユーザ6aが転倒してしまい、身動きがとれない状態となる。杖1を利用するユーザ6aの見守者6bに緊急情報として、「転倒」を連絡するため杖1を利用するユーザ6aは、図5~図3に示す杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押下しながら、杖1のグリップ部1bに設けられた所定の感圧センサ4を同時に握る。切替スイッチ3は、親指13aで押圧するとONになり、親指13aを放すと、OFFになる。感圧センサ4は、接触の圧力によって抵抗値が変わるセンサであり、図2~図4に示すように、ユーザ6aが杖1のグリップ部1bを握って人差し指13b、中指13c、薬指13d、小指13eの指先や手のひらの中心部13fや人差し指13bと中指13cと薬指13dと小指13eとのそれぞれの第1関節と第2関節との間の指腹13gが感圧センサ4に接触する圧力を検知してONになり、グリップ部1bの握りを放すと、OFFになる。
杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押下することで、杖1が送信モードに切り替わる。杖1のグリップ部1bに設けられた複数の感圧センサ4を選択的に同時に握ることで、操作情報として、緊急情報か要求情報かを適宜選択することができる。
図16のステップS1001において、杖1を利用するユーザ6aが所持する杖1の制御部8は、タイマ35をスタートする。タイマ35は、杖1を利用するユーザ6aが所持する杖1の電源装置12を装着した時刻から時間測定を開始する。
次に、ステップS1100において、杖1の制御部8は、切替スイッチ3と感圧センサ4のON/OFF情報からなるセンサデータから図8(a)に示すスイッチ合計値Tを計算し、無線通信装置2を介してユーザ端末装置5aにスイッチ合計値Tを含む通信情報を送信する。次に、ステップS1200において、杖1の制御部8は、ユーザ端末装置5aの制御部15により算出された図15に示す振動、発光の信号データを取得する。次に、ステップS1002において、杖1の制御部8は、待機する。
<杖側のセンサデータ取得及び通信情報送信処理>
次に、図17を用いて、杖1側のセンサデータ取得及び通信情報送信処理について説明する。図17のステップS1103において、杖1の制御部8は、感圧センサ4に接触する圧力に応じて出力される0V~5Vの電圧を取得し、0Vのときを「0」、5Vのときを「1023」として、0~1023までの1024段階に変換した値を取得し、予め設定した所定の閾値以上を「1」に変換し、所定の閾値未満を「0」に変換して感圧センサ4の接触情報を算出する。
ステップS1104において、杖1の制御部8は、切替スイッチ3がONのときを「1」とし、切替スイッチ3がOFFのときを「0」として、感圧センサ4の接触情報と共に図8(a)に示すスイッチ合計値Tを算出する。例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、切替スイッチ3はONであることを示し、感圧センサ4の接触情報は、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を全て握っていることを示す。
ステップS1105において、杖1の制御部8は、杖1のID情報と、図8(a)に示すスイッチ合計値Tとをまとめたデータを通信情報として、無線通信装置2を介して、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに通信情報を送信する。
<杖側の振動、発光信号データ取得処理>
次に、図18を用いて、杖1側の振動、発光信号データ取得処理について説明する。図18のステップS1201において、杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aから送信された、駆動、停止、強弱の振動信号データや駆動、停止の発光信号データが存在するか否かを判定する。ユーザ端末装置5aから送信された振動信号データや発光信号データが存在する場合には、ステップS1202に進んで、杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して、図15に示す振動、発光信号データの取得を開始し、取得した振動、発光信号データを杖1のメモリ31に格納する。
次に、ステップS1203において、杖1の制御部8は、メモリ31に格納された駆動、停止、強弱の振動信号データをバイブレータ10に送り、振動信号データに基づいてバイブレータ10を介して杖1を振動させる。次に、ステップS1204において、杖1の制御部8は、メモリ31に格納された駆動、停止の発光信号データを発光装置11に送り、発光信号データに基づいて杖1の外周面に設けられた発光装置11を発光させる。
杖1からユーザ6aに振動や発光が伝わり、杖1を利用するユーザ6aは、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を1回握ったことを確認する。このとき、図15の信号データコード「01」に示すように、緊急情報として、「転倒」を選択していることを確認する。
杖1の操作を終了するために、杖1を利用するユーザ6aは、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3から親指13aを離す。杖1の操作を終了させる方法は、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を握っているかどうかは関係なく、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3から親指13aを離すことで終了させることができる。
続けて杖1の操作を行う場合は、杖1の頭部1aに設けられた切替スイッチ3を押下した状態で、一度、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4から手を離し、再度、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた所定の感圧センサ4を握ることで、次の項目が選択できる。
<ユーザ端末装置側の処理>
杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aを起動すると、図19に示すステップS3001において、ユーザ6aのユーザ端末装置5aのタイマ26がスタートする。次に、ステップS3100において、ユーザ6aのユーザ端末装置5aの制御部15は、通信情報の取得処理を行う。その後、ステップS3300に進んで、杖1の動作モード判定と操作データの送信処理を行う。その後、ステップS3500に進んで、メッセージ情報及び図15に示す振動、発光信号データの送信処理を行う。その後、ステップS3002に進んで、待機する。
図20に示すステップS3101において、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、BLE通信モジュール16を介して、杖1の無線通信装置2から送信された通信情報として、杖1のID情報と、図8(a)に示すスイッチ合計値Tの取得を開始し、取得データをメモリ31に格納する。
図21のステップS3303において、ユーザ6aのユーザ端末装置5aの制御部15は、メモリ31に記憶されている過去の動作モードフラグMpを読み出す。次に、ステップS3304において、制御部15は、過去の動作モードフラグMpと、図8(a)に示すスイッチ合計値Tと、タイマ35がカウントした時間を基に、現在の動作モードフラグMcを特定する。
例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、現在の動作モードフラグMcは、杖1を利用するユーザ6aが入力モードであることを示し、過去の動作モードフラグMpは、杖1を利用するユーザ6aが待機モードであることを示す。このとき、切替スイッチ3がONになった際に動作モードが受信モードから待機モードに遷移している前提で行っている。
次に、ステップS3305において、過去の動作モードフラグMpと現在の動作モードフラグMcとが等しくないとき、ステップS3306に進んで、制御部15は、現在の動作モードフラグMcを過去の動作モードフラグMpとして、ユーザ端末装置5aのメモリ28を書き換える。
例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、過去の動作モードフラグMpが、杖1を利用するユーザ6aが入力モードに書き換えられる。次に、ステップS3307において、図8(a)に示すスイッチ合計値TがT=13またはT=15であるとき、ステップS3309に進んで、制御部8は、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を握った回数に対応するカウンタ14のカウント値を「1」増やす。ここで、図8(a)に示すスイッチ合計値Tの計算式は、切替スイッチ3と感圧センサ4a,4b,4cのそれぞれがONのとき「1」、OFFのとき「0」で表しており、切替スイッチ3と感圧センサ4a,4b,4cのそれぞれのON/OFF結果をIa,Ib,Ic,Idとしたとき、T=2Ia+2Ib+2Ic+2Idで表される。
例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を握った回数が「1」回であるためカウンタ14のカウント値が「1」となる。
次に、図22のステップS3310に進んで、制御部15は、カウンタ14のカウント値が「1」に対応する図15に示す振動、発光信号データをユーザ端末装置5aのメモリ28から読み出す。
次に、ステップS3311に進んで、制御部15は、杖1を利用するユーザ6aに杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を「1」回握ったことを知らせるために、ユーザ端末装置5aのBLE通信モジュール16を介して、杖1の無線通信装置2に図15に示す振動、発光信号データを送信する。
次に、ステップS3312に進んで、制御部15は、ユーザ6aのユーザ端末装置5aのタイマ26をスタートさせる。ここで、杖1側では、図17に示すステップS1103~S1104と、同じ処理を行う。
例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、切替スイッチ3がOFFであることを示す。図17のステップS1105において、杖1の制御部8は、無線通信装置2を介して、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに通信情報を送信する。
ここで、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5a側では、図20に示すステップS3101、図21に示すステップS3303~S3304と、同じ処理を行う。
例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、現在の動作モードフラグMcは、杖1を利用するユーザ6aが受信モードであることを示し、過去の動作モードフラグMpは、杖1を利用するユーザ6aが入力モードであることを示す。
図21のステップS3305で、過去の動作モードフラグMpと現在の動作モードフラグMcとが等しくないとき、ステップS3306に進み、制御部15は、現在の動作モードフラグMcを過去の動作モードフラグMpとして、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのメモリ28を書き換える。
例えば、緊急情報の「転倒」の送信では、過去の動作モードフラグMpが、杖1を利用するユーザ6aが受信モードに書き換えられる。図21のステップS3307において、図8(a)に示すスイッチ合計値TがT=13またはT=15でないときはステップS3313に進み、図8(a)に示すスイッチ合計値Tが0≦T<8であるときはステップS3315に進み、制御部15は、杖1の操作完了状態を示す、図15に示す振動、発光信号データを杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのメモリ28から読み出す。ステップS3313において、図8(a)に示すスイッチ合計値TがT=13またはT=15ではなく、0≦T<8でもない場合には、ステップS3314に進んで、制御部15は、タイマ26を初期化して処理を終了する。
次に、図22に示すステップS3316において、杖1を利用するユーザ6aに操作が完了したことを知らせるために、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、BLE通信モジュール16を介して、杖1の無線通信装置2に図15に示す振動、発光信号データを送信する。
次に、図22に示すステップS3317において、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、GPS22を使用してユーザ端末装置5aの現在の緯度や経度からなる位置情報を取得する。
次に、ステップS3318に進んで、制御部15は、ユーザ端末装置5aやサーバ装置7に設けられた図示しない時計などの時刻計数手段により現在時刻を取得する。
次に、ステップS3321に進んで、制御部15は、図8(a)に示すスイッチ合計値Tを基に、図15に示す種別コードを作成する。次に、ステップS3319に進んで、制御部15は、緊急の種別コード、カウント値、経度と緯度からなる位置情報、現在時刻、杖1のID情報をまとめたデータを操作データとして、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介してサーバ装置7に操作データを送信する。
即ち、杖1を利用するユーザ6aが所持する第1のユーザ端末装置5aの制御部15は、GPS22により取得した現在の杖1を利用するユーザ6aが所持する第1のユーザ端末装置5aの位置情報と、杖1のユニキャスト通信手段としての無線通信装置2から送信された通信情報とを操作情報に変換する。そして、第1のユーザ端末装置5aのイーサネット(登録商標)通信モジュール20を介してサーバ装置7へ前記操作情報を送信する。
<通信情報>
ここで、通信情報とは、杖1からユーザ端末装置5aへ送信される情報である。通信情報には、杖1のID情報と、スイッチ合計値Tと、を含む。
<位置情報と通信情報とから操作情報への変換>
ユーザ端末装置5aに設けられた計数手段としてのカウンタ14により図8(a)に示す連続したスイッチ合計値Tからカウント値が算出される。また、杖1に設けられた操作情報特定手段としての制御部8により第2の切替手段としての感圧センサ4により切り替えられた図8(a)に示す第2の切替情報Ib,Ic,Idから図14(a)に示す種別コードを算出して特定する。例えば、図8(a)に示す第2の切替情報Ib~Idの全てが「1」であるとき、図14(a)に示す種別コードは「緊急(コード値は01)」となる。第1のユーザ端末装置5aの制御部15は、GPS22から位置情報を取得し、時間測定手段としての時計9から現在時刻を取得し、通信情報から杖1のID情報を取得する。以上のカウント値と、種別コードと、位置情報と、現在時刻と、杖1のID情報と、を含めて操作情報とする。
次に、ステップS3320に進んで、制御部15は、カウンタ14のカウント値を「0」にして初期状態に戻す。ここで、杖1側では、図18に示すステップS1201~S1204と、同じ処理を行う。再度、杖1から振動、発光が杖1を利用するユーザ6aに伝わり、杖1を利用するユーザ6aは、選択が完了したことと、緊急情報として「転倒」が送信されたことを確認する。
<サーバ装置側の処理>
図24に示すステップS2001において、サーバ装置7の制御部32は、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aから送信されたデータの種別コードを取得し、メモリ33に格納する。次に、ステップS2002において、制御部32は、種別コードが緊急(01)と等しいか否かを判定し、種別コードが緊急(01)と等しい場合には、ステップS2100に進む。図25は図24のステップS2100内の制御を示す。図25のステップS2101において、制御部32は、操作データとしての緊急の種別コードと、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのカウンタ14のカウント値と、ユーザ端末装置5aの経度と緯度からなる位置情報と、現在時刻と、杖1のID情報の取得を開始し、取得データをサーバ装置7のメモリ33に格納する。
次に、図25に示すステップS2102において、制御部32は、緊急の種別コードと、杖1のグリップ部1bの外周面に設けられた感圧センサ4を握った回数の1回に対応するユーザ端末装置5aのカウンタ14のカウント値とを基に、データベース27を参照して、図14(b)に示すメッセージ区分コードを算出する。
次に、ステップS2103に進んで、制御部32は、図14(b)に示すメッセージ区分コードを基に、タイトル、メッセージテンプレートをサーバ装置7内にあるデータベース27から抽出する。次に、ステップS2104において、制御部32は、杖1のID情報を基に、杖1を利用するユーザ6a情報としての杖1を利用するユーザ6aのアカウント名をサーバ装置7内にあるデータベース27から抽出する。
次に、ステップS2105において、制御部32は、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、杖1のID情報を基に、送信先リストとして、見守者6bのユーザ端末装置5bの識別子のリストをサーバ装置7内にあるデータベース27から抽出し、送信先として見守者6bのユーザ端末装置5bが抽出される。
次に、ステップS2107において、制御部32は、タイトル、メッセージテンプレートを基に、杖1を利用するユーザ6aの情報として、杖1を利用するユーザ6aのアカウント名と、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの現在の位置情報と、現在時刻とを埋め込み、メッセージ情報を作成する。次に、ステップS2108において、制御部32は、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、杖1のID情報と、メッセージ情報をまとめたデータを緊急データとして、抽出した送信先の見守者6bのユーザ端末装置5bに緊急データを送信する。
<見守者のユーザ端末装置側の処理>
図23に示すステップS3501において、見守者6bのユーザ端末装置5bの制御部15bは、見守者6bのユーザ端末装置5bのイーサネット(登録商標)通信モジュール20bを介してサーバ装置7から送信された緊急データとして、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、杖1のID情報と、メッセージ情報の取得を開始し、取得データを見守者6bのユーザ端末装置5bのメモリ28bに格納する。
次に、ステップS3509において、制御部15bは、メッセージ情報を基に、見守者6bのユーザ端末装置5bの画面にメッセージを表示する。次に、ステップS3502において、制御部15bは、ユーザ端末装置5aの持主が杖1を利用するユーザ6aか否かを判定し、ユーザ端末装置5aの持主が杖1を利用するユーザ6aでないときは、何も処理せず、終了する。
緊急情報として、「転倒」情報と、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの位置情報とを、杖1を利用するユーザ6aを見守る見守者6bが持つユーザ端末装置5bが受信し、見守者6bは、杖1を利用するユーザ6aが転倒したことを知る。
見守者6bは、ユーザ端末装置5bの画面上に表示された図27(b)に示す応答メッセージ情報として「今から迎えに行きます。」を選択し、送信する。ここで、サーバ装置7側では、図24に示すステップS2001において、サーバ装置7の制御部32は、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aから送信されたデータの図15に示す種別コードを取得し、メモリ33に格納する。
図24のステップS2002において、制御部32は、種別コードが緊急(01)と等しくないときはステップS2003に進み、種別コードが要求(03)と等しくないときは、ステップS2500に進む。図26は図24のステップS2500内の制御を示す。図26のステップS2501において、見守者6bのユーザ端末装置5bから送信された応答メッセージ情報として、応答の種別コードと、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードと、メッセージ情報と、見守者6bのユーザ端末装置5bのID情報の取得を開始し、取得データをサーバ装置7のメモリ33に格納する。ステップS2003において、種別コードが要求(03)と等しいときは、ステップS2200に進んで、サーバ装置7の制御部32は、操作データを取得し、送信処理を実行した後、処理を終了する。
図26のステップS2502において、制御部32は、杖1のID情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードとを基に、返信先リストとして、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの識別子のリストを、サーバ装置7内にあるデータベース27から抽出する。
次に、ステップS2503において、制御部32は、見守者6bのユーザ端末装置5bのID情報を基に、応答者情報として、見守者6bのアカウント名を、サーバ装置7内にあるデータベース27から抽出する。次に、ステップS2504において、メッセージ情報と、図14(b)に示すメッセージ区分コードとをまとめたデータを応答メッセージ情報として、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aに応答メッセージ情報を送信する。
<杖を所持するユーザが所持するユーザ端末装置側の処理>
図23に示すステップS3501において、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aの制御部15は、イーサネット(登録商標)通信モジュール20を介してサーバ装置7から送信された応答メッセージ情報の取得を開始し、取得データをメモリ28に格納する。次に、ステップS3509において、制御部15は、メッセージ情報を基に、ユーザ端末装置5aの画面上に図28(b)に示すメッセージを表示する。
図23のステップS3502において、制御部15は、ユーザ端末装置5aの持主が杖1を利用するユーザ6aであるときは、ステップS3503に進み、メッセージ情報が音声データでないテキストデータであるときは、ステップS3505に進んで、メモリ28に格納したメッセージ情報を音声データに変換し、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのスピーカ25から出力させる。ステップS3503において、メッセージ情報が音声データのときは、ステップS3508に進んで、制御部15は、音声データを杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのスピーカ25から出力させる。
図23のステップS3506において、制御部15は、図14(b)に示すメッセージ区分コードを基に、図15に示す振動、発光信号データを杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのメモリ28から読み出す。次に、ステップS3507において、制御部15は、杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのBLE通信モジュール16を介して図15に示す振動、発光信号データを、杖1の無線通信装置2に送信する。
<杖1側の処理>
ここで、杖1側では、図18に示すステップS1201~S1204と、同じ処理を行う。杖1を利用するユーザ6aが所持するユーザ端末装置5aのスピーカ25から応答メッセージ情報として「今から迎えに行きます」の音声が流れ、また、杖1から振動、発光が杖1を利用するユーザ6aに伝わり、杖1を利用するユーザ6aは応答メッセージが届いたことを確認する。これによりユーザ6aの意志に基づいて通信情報の送信ができ、誤送信を防止できる。
本発明の活用例として、複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システム、及びそれに使用される杖及びプログラムに適用できる。
T…スイッチ合計値
Ia…切替情報(第1の切替情報)
Ib,Ic,Id…切替情報(第2の切替情報)
Mc…現在の動作モードフラグ
Mp…過去の動作モードフラグ
1…杖
1a…頭部
1b…グリップ部
2…無線通信装置(ユニキャスト通信手段)
3…切替スイッチ(第1の切替手段)
4,4a~4f…感圧センサ(第2の切替手段)
5…ユーザ端末装置
5a…ユーザ6aのユーザ端末装置(第1のユーザ端末装置)
5b…見守者6bのユーザ端末装置(第2のユーザ端末装置)
6a…ユーザ
6b…見守者
7…サーバ装置
8…杖1の制御部(動作モード切替手段;制御手段;操作情報特定手段)
9…時計
10…バイブレータ(振動手段)
11…発光装置(発光手段)
12…電源装置
13a…親指
13b…人差し指
13c…中指
13d…薬指
13e…小指
13f…手のひらの中心部
13g…人差し指13bと中指13cと薬指13dと小指13eとのそれぞれの第1関節と第2関節との間の指腹
14…カウンタ(計数手段)
15…ユーザ6aのユーザ端末装置5aの制御部(レベル選択手段)
15b…見守者6bのユーザ端末装置5bの制御部
16…BLE通信モジュール(ユニキャスト通信手段)
17…アプリケーション
18…Webブラウザ
19…Webアプリケーション
20…ユーザ6aのユーザ端末装置5aのイーサネット(登録商標)通信モジュール(マルチキャスト通信手段)
20b…見守者6bのユーザ端末装置5bのイーサネット(登録商標)通信モジュール(マルチキャスト通信手段)
21…ユーザ6aのユーザ端末装置5aの画面入出力部(報知手段)
21b…見守者6bのユーザ端末装置5bの画面入出力部(報知手段)
22…GPS
24…バイブレータ
25…スピーカ
26…ユーザ6aのユーザ端末装置5aのタイマ
27…データベース
28…ユーザ6aのユーザ端末装置5aのメモリ
28b…見守者6bのユーザ端末装置5bのメモリ
29…パターンテーブル
30…杖1の動作モードテーブル
31…杖1のメモリ
32…サーバ装置7の制御部(通知手段、緊急通知手段、応答手段、要求応答手段)
33…サーバ装置7のメモリ
34…ユーザ6aのユーザ端末装置5aの電源装置
35…杖1のタイマ

Claims (12)

  1. 複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システムに使用される杖であって、
    前記ユーザ端末装置との間で通信を行うユニキャスト通信手段と、
    前記杖を送信モードに切り替える第1の切替手段と、
    操作情報を切り替える第2の切替手段と、
    前記第1の切替手段により切り替えられた第1の切替情報と、前記第2の切替手段により切り替えられた第2の切替情報とに基づいて、前記杖の動作モードを切り替える動作モード切替手段と、
    を有し、
    前記動作モード切替手段により切り替えられる前記動作モードは、
    前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を受信のみに限定する受信モードと、
    前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ前記第2の切替手段による前記操作情報の入力を待機している待機モードと、
    前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ前記第2の切替手段により前記操作情報を入力している入力モードと、
    を有し、
    前記動作モード切替手段により前記動作モードが前記送信モードから前記受信モードに切り替えられたとき、前記ユニキャスト通信手段は、前記第2の切替情報を前記ユーザ端末装置に送信することを特徴とする杖。
  2. 前記第2の切替手段は、複数設けられ、
    前記ユニキャスト通信手段は、前記複数の前記第2の切替手段から選択された特定の前記第2の切替手段の前記第2の切替情報を前記ユーザ端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の杖。
  3. 前記第1の切替手段は、ON/OFFを切り替える切替スイッチで構成され、
    前記第2の切替手段は、ON/OFFを切り替える感圧センサで構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の杖。
  4. 前記第1の切替手段は、前記杖の頭部に設けられ、
    前記第2の切替手段は、前記杖のグリップ部に設けられることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の杖。
  5. 前記第1の切替手段は、前記杖の頭部に設けられ、親指により押圧されてONとなり、親指を放すとOFFとなる切替スイッチであり、
    前記第2の切替手段は、前記杖のグリップ部に設けられ、前記親指以外の指と、指腹と、手のひらのうちの少なくとも1つが接触することによりON/OFFを切り替える感圧センサであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の杖。
  6. 複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システムであって、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の杖と、
    前記杖に発光手段と振動手段の少なくとも1つが設けられ、
    取得した位置情報と前記ユニキャスト通信手段から送信された通信情報とを操作情報に変換し、
    前記サーバ装置へ前記操作情報を送信する第1のユーザ端末装置であって、前記サーバ装置から送信された報知情報を出力し、前記報知情報に基づいて前記発光手段の発光制御信号と前記振動手段の振動制御信号の少なくとも1つを前記ユニキャスト通信手段に送信する前記第1のユーザ端末装置と、
    前記杖の利用者の情報と、その見守者の情報とを記憶するデータベースと、
    前記第1のユーザ端末装置から送信された前記操作情報と前記データベースから取得したユーザ情報とを報知情報に変換するサーバ装置であって、前記ユーザ情報から前記見守者の第2のユーザ端末装置のうちの少なくとも1つを特定し、前記見守者の前記第2のユーザ端末装置に前記報知情報を送信する前記サーバ装置と、
    を有し、
    前記第1のユーザ端末装置は、
    前記ユニキャスト通信手段との間で通信を行う第2のユニキャスト通信手段と、
    前記サーバ装置との間でメッセージの送受信を行うマルチキャスト通信手段と、
    前記第2の切替手段の切替回数をカウントする計数手段と、
    前記第2の切替手段により切り替えられた前記切替回数を含む前記第2の切替情報に応じて、操作対象を特定する操作情報特定手段と、
    前記サーバ装置によって送信された報知情報を出力する報知手段と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記データベースから取得したユーザ情報に基づいて、前記第1のユーザ端末装置から送信された前記操作情報を報知情報に変換し、前記第2のユーザ端末装置に送信する通知手段と、
    前記第1のユーザ端末装置から送信された前記操作情報を第2の報知情報に変換し、前記第1のユーザ端末装置に返信する応答手段と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  7. 前記計数手段によりカウントされた切替回数に応じて、緊急情報と要求情報のそれぞれのレベルを選択するレベル選択手段を有し、
    前記通知手段は、前記データベースから取得したユーザ情報に基づいて、前記第1のユーザ端末装置から送信された前記緊急情報を緊急メッセージ情報に変換し、前記第2のユーザ端末装置に送信する緊急通知手段であり、
    前記応答手段は、前記第1のユーザ端末装置から送信された前記要求情報を応答メッセージ情報に変換し、前記第1のユーザ端末装置に返信する要求応答手段であることを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システムに使用される杖を制御するプログラムであって、
    前記杖は、
    前記ユーザ端末装置との間で通信を行うユニキャスト通信手段と、
    前記杖を送信モードに切り替える第1の切替手段と、
    操作情報を切り替える第2の切替手段と、
    動作モードとして、前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を受信のみに限定する受信モードと、前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ前記第2の切替手段による前記操作情報の入力を待機している待機モードと、前記第1の切替手段により前記杖の前記ユニキャスト通信手段を送信のみに限定する送信モードに切り替え、且つ前記第2の切替手段により前記操作情報を入力している入力モードと、を有し、
    前記杖に設けられたコンピュータを、
    前記第1の切替手段により切り替えられた第1の切替情報と、前記第2の切替手段により切り替えられた第2の切替情報とに基づいて、前記杖の動作モードを切り替える動作モード切替手段と、
    前記動作モード切替手段により前記杖の動作モードが送信モードから受信モードに切り替えられたとき、前記ユニキャスト通信手段は、前記第2の切替情報を前記ユーザ端末装置に送信する送信手段と、
    して機能させるためのプログラム。
  9. 複数のユーザ端末装置の間でサーバ装置を介して通信可能に設けられた通信システムに使用される杖を制御するプログラムにおいて、
    請求項8に記載のプログラムを含むプログラムであって、
    前記杖は、発光手段と振動手段の少なくとも1つを有し、
    前記杖に設けられたコンピュータを、
    制御信号により前記発光手段の発光状態と前記振動手段の振動状態の少なくとも1つを制御する制御手段と、
    して機能させるためのプログラム。
  10. 前記ユーザ端末装置に設けられたコンピュータを、
    前記第2の切替手段の切替回数をカウントする計数手段と、
    して機能させるためのプログラムを含み
    前記制御信号は、前記計数手段によりカウントされた切替回数に応じた制御信号であることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記制御信号は、前記ユニキャスト通信手段を介して前記ユーザ端末装置から前記杖に送信されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記ユーザ端末装置に設けられたコンピュータを、
    前記サーバ装置から送信された報知情報を前記制御信号に変換する、前記ユーザ端末装置に設けられた変換手段と、
    して機能させるためのプログラムを含む請求項11に記載のプログラム。
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