JP7272900B2 - 生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラム - Google Patents
生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラム Download PDFInfo
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Description
空気袋を有するカフと、
前記空気袋内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力の検出結果に基づいて、前記空気袋の点検を行う点検部と、
操作者に対する案内を出力する出力部と、
を備え、
前記点検部は、前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の前記空気袋内の前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する。
空気袋を有するカフと、圧力センサと、操作者に対する案内を出力する出力部と、を有する生体情報計測装置により実行される、生体情報計測装置の点検方法であって、
前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力し、
前記カフが押された際の前記空気袋内の圧力の変化を前記圧力センサを用いて検出し、前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する。
上記生体情報計測装置の点検方法をコンピュータに実行させる。
図1は、血圧脈波検査装置1を示す斜視図である。ここでは、生体情報計測装置として、トロリー100に設置された血圧脈波検査装置1を例示するが、本発明は、空気袋が接続される装置であれば、どのような装置にも適用可能である。
本実施の形態の点検装置は、空気袋816a~816dと、ポンプ84a~84dと、圧力センサ86a~86dと、点検部21と、出力部(タッチパネル30、音声発生部45)と、を備える(図2参照)。
血圧脈波検査装置1において、装置本体10の演算制御部20は、初期画面として、図6に示すメニュー画面201をタッチパネル30に表示する。メニュー画面201において、始業前点検ボタン301にタッチすると、図7に示す始業前点検画面202をタッチパネル30に表示する。始業前点検画面202において、カフ・ホース接続点検ボタン302にタッチすると、図8に示すカフ・ホース接続点検画面203をタッチパネル30に表示することになる。なお、始業前点検画面202において、戻るボタン304にタッチすると、図6に示すメニュー画面201に戻ることになる。
図8に示すカフ・ホース接続点検画面203において、加圧開始ボタン305にタッチすると、点検部21は、1つのカフに対して加圧を開始する。ここでは、右上腕用のカフ81aに対して加圧を開始する。
加圧を開始した右上腕用のカフ81aの空気袋816a内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する。例えば、ここでは、50mmHgまで加圧する。加圧を停止すると、図9に示すカフ・ホース接続点検画面204をタッチパネル30に表示する。このカフ・ホース接続点検画面204には、「右上腕のカフを軽く押し潰してください。」との案内が表示されている。これにより、右上腕用のカフ81aを軽く押し潰すことを、操作者に促す。また、カフ・ホース接続点検画面204には、人体図311の右上腕部分にカフ図312を表示している。これにより、現在、右上腕用のカフ81aの点検を行っていることを操作者に示している。
点検対象の右上腕用のカフ81aで所定時間内に所定の圧力変化があるかどうか確認する。所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、ステップS104へ進み、所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、つまり、圧力変化の検出がタイムアウトした場合には、ステップS105へ進む。
ステップS103において、所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、右上腕用のカフ81aやホース82aに誤接続はないので、図11に示すカフ・ホース接続点検画面206をタッチパネル30に表示し、判定表示領域313に「OK」を表示する。
ステップS103において、所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、右上腕用のカフ81aやホース82aに誤接続があるので、図10に示すカフ・ホース接続点検画面205をタッチパネル30に表示し、判定表示領域313に「NG」を表示する。このとき、カフ・ホース接続点検画面205に示された加圧中止ボタン307にタッチすると、演算制御部20は、点検部21において、点検プログラムを中止して、加圧開始前のカフ・ホース接続点検画面203(図8参照)に戻ることになる。
全カフの点検が終了したか判断して、終了した場合には、点検プログラムを終了し、終了していない場合には、ステップS101へ戻り、他のカフの各々について、上述したステップS101~S105を順次繰り返す。
本実施の形態の点検部21は、更に、漏気の点検プログラムを備えていても良い。この漏気の点検プログラムを実行することにより、後述する漏気の点検方法を実施することになる。
図16に示す漏気点検画面210において、加圧開始ボタン321にタッチすると、点検部21は、同一の一定出力で駆動したポンプ84a~84dにより全てのカフ81a~81dに対し同時に加圧を開始する。例えば、漏気がない状態での加圧速度が5.0mmHg/minである場合には、5.0mmHg/minの加圧速度となる一定出力でポンプ84a~84dを駆動する。
各カフ81a~81dの加圧中の圧力変化を検出する。具体的には、右上腕用のカフ81aの空気袋816a内の圧力変化を圧力センサ86aで検出する。同様に、左上腕用のカフ81bの空気袋816b内の圧力変化を圧力センサ86bで検出し、右足首用のカフ81cの空気袋816c内の圧力変化を圧力センサ86cで検出し、左足首用のカフ81dの空気袋816d内の圧力変化を圧力センサ86dで検出する。
各カフ81a~81dについて、検出した圧力変化が所定の増加率(変化率)以上であるカフかどうかを判定する。圧力変化が所定の増加率以上であるカフについては、ステップS204へ進み、圧力変化が所定の増加率未満であるカフについては、ステップS205へ進む。
ステップS203において、圧力変化が所定の増加率以上であるカフについては、漏気はないので、図17に示す漏気点検画面211をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「OK」を表示すると共に検出した増加率を表示する。なお、「漏気はない」とは、漏気が完全にないこと以外に、漏気が計測上許容される許容範囲内である場合も含む。
ステップS203において、圧力変化が所定の増加率未満であるカフについては、漏気があるので、図18に示す漏気点検画面212をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「NG」を表示すると共に検出した増加率を表示する。図18では、一例として、左足首のカフ81dやホース82dに漏気がある場合を例示しており、判定表示領域335に「NG」を表示すると共に検出した増加率「2.1mmHg/min」を表示している。なお、他のカフと比べて圧力の増加率が小さくなっているカフがある場合にも、当該カフに対し漏気があると判定しても良い。
漏気の点検方法の他の例について、図19に示すフローチャート及び図16~図17、図20に示す画面を参照して説明する。
図16に示す漏気点検画面210において、加圧開始ボタン321にタッチすると、点検部21は、全てのカフ81a~81dに対し同時に加圧を開始する。
加圧を開始した全てのカフ81a~81dの空気袋816a~816d内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する。例えば、ここでも、50mmHgまで加圧する。
加圧後の各カフ81a~81dの空気袋816a~816d内の圧力変化を圧力センサ86a~86dで各々検出する。例えば、加圧後1分間における圧力変化を検出する。つまり、図15に示した方法では加圧中の圧力変化(増加率)を検出したが、ここでは、加圧後所定時間内の圧力変化(減少率)を検出している。
各カフ81a~81dについて、検出した圧力変化が所定の減少率(変化率)未満であるカフかどうかを判定する。圧力変化が所定の減少率未満であるカフについては、ステップS305へ進み、圧力変化が所定の減少率以上であるカフについては、ステップS306へ進む。
ステップS304において、圧力変化が所定の減少率未満であるカフについては、漏気はないので、図17に示す漏気点検画面211をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「OK」を表示すると共に検出した減少率を表示する。ここでも、「漏気はない」とは、漏気が完全にないこと以外に、漏気が計測上許容される許容範囲内である場合を含む。
ステップS304において、圧力変化が所定の減少率以上であるカフについては、漏気があるので、図18に示す漏気点検画面212をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「NG」を表示すると共に検出した減少率を表示する。図20では、一例として、左足首のカフ81dやホース82dに漏気がある場合を例示しており、判定表示領域335に「NG」を表示すると共に検出した減少率「80.1mmHg/min」を表示している。なお、他のカフと比べて圧力の減少率が大きくなっているカフがある場合には、当該カフに対し漏気があると判定しても良い。
10 装置本体
20 演算制御部
21 点検部
30 タッチパネル
35 プリンタ
40 保存部
45 音声発生部
60 心電図計測部
61a、61b 心電電極部
70 心音計測部
71 心音マイク
80 血圧脈波計測部
81a~81d カフ
82a~82d ホース
83a~83d コネクタ
84a~84d ポンプ
85a~85d 排気弁
86a~86d 圧力センサ
87a~87d 導管
100 トロリー
110 底板
120 キャスター
130 支柱
140 天板
150 収納ボックス
160 ケーブルハンガー
170 棚板
180 スタンド
190 載置部
201 メニュー画面
202 始業前点検画面
203~209 カフ・ホース接続点検画面
210~213 漏気点検画面
301 始業前点検ボタン
302 カフ・ホース接続点検ボタン
303 漏気点検ボタン
304 戻るボタン
305 加圧開始ボタン
306 戻るボタン
307 加圧中止ボタン
308 検査ボタン
311 人体図
312 カフ図
313 判定表示領域
314 カフ図
315 判定表示領域
316 カフ図
317 判定表示領域
318 カフ図
319 判定表示領域
321 加圧開始ボタン
322 戻るボタン
331 人体図
332~335 判定表示領域
811a 本体
812a 湾曲部
813a 伸延部
814a、815a 面ファスナ
816a~816d 空気袋
Claims (17)
- 空気袋を有するカフと、
前記空気袋内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力の検出結果に基づいて、前記空気袋の点検を行う点検部と、
操作者に対する案内を出力する出力部と、
を備え、
前記点検部は、前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の前記空気袋内の前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する、生体情報計測装置。 - 前記点検部は、前記圧力の変化がない場合には、前記カフが未接続であると判定する、
請求項1に記載の生体情報計測装置。 - 複数の前記カフを備え、
前記点検部は、複数の前記カフを所定の順番で押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化の順番に基づいて、複数の前記カフの接続状態を判定する、
請求項1または2に記載の生体情報計測装置。 - 前記点検部は、前記所定の順番と異なる順番で複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力が変化した場合、複数の前記カフに誤接続があると判定する、
請求項3に記載の生体情報計測装置。 - 複数の前記カフを備え、
前記点検部は、前記カフ毎に異なる条件で押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化の態様に基づいて、複数の前記カフの接続状態を判定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記点検部は、複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化の態様が前記条件に対応しない場合、複数の前記カフに誤接続があると判定する、
請求項5に記載の生体情報計測装置。 - 前記条件は、各々の前記カフを押すときの回数、強弱及び時間間隔の少なくとも1つである、
請求項5または6に記載の生体情報計測装置。 - 前記カフを用いて生体情報計測を行う計測部を更に備え、
前記出力部は、前記生体情報計測の実施前に前記案内を出力する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記空気袋内への空気供給により前記空気袋を加圧するポンプを備え、
前記点検部は、更に、前記ポンプによる加圧中または加圧後に前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、前記圧力の変化の大小に基づいて、前記カフの漏気の判定を行う、
請求項1から8のいずれか一項に記載の生体情報計測装置。 - 前記点検部は、前記空気袋内に一定出力で駆動した前記ポンプにより空気を供給しながら、前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、前記圧力の変化が予め定めた変化率より小さい場合には、前記カフに漏気があると判定する、
請求項9に記載の生体情報計測装置。 - 複数の前記カフと、複数の前記ポンプと、を備え、
前記点検部は、各々の前記空気袋内に同一の一定出力で駆動した前記ポンプにより空気を供給しながら、各々の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、他と比べて前記圧力の変化率が小さい前記カフがある場合には、当該カフに対し漏気があると判定する、
請求項9または10に記載の生体情報計測装置。 - 前記点検部は、前記空気袋内に予め定めた圧力となるまで前記ポンプにより空気を供給した後、前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、前記圧力の変化が予め定めた変化率より大きい場合には、前記カフに漏気があると判定する、
請求項9に記載の生体情報計測装置。 - 複数の前記カフと、複数の前記ポンプと、を備え、
前記点検部は、各々の前記空気袋内に予め定めた圧力となるまで前記ポンプにより空気を供給した後、各々の前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、他と比べて前記圧力の変化率が大きい前記カフがある場合には、当該カフに対し漏気があると判定する、
請求項9または12に記載の生体情報計測装置。 - 請求項2に記載の生体情報計測装置において、前記点検部で未接続と判定された場合、
または、請求項4または6に記載の生体情報計測装置において、前記点検部で誤接続と判定された場合、
または、請求項9から13のいずれか一項に記載の生体情報計測装置における前記点検部で漏気と判定された場合、
前記点検部は、当該生体情報計測装置による生体情報計測を禁止する、生体情報計測装置。 - 空気袋を有するカフと、圧力センサと、操作者に対する案内を出力する出力部と、を有する生体情報計測装置により実行される、生体情報計測装置の点検方法であって、
前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力し、
前記カフが押された際の前記空気袋内の圧力の変化を前記圧力センサを用いて検出し、前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する、生体情報計測装置の点検方法。 - 前記生体情報計測装置は、前記空気袋内への空気供給により前記空気袋を加圧するポンプを更に有し、
更に、前記ポンプによる加圧中または加圧後に前記空気袋内の前記圧力の変化を前記圧力センサを用いて検出し、前記圧力の変化の大小に基づいて、前記カフの漏気の判定を行う、
請求項15に記載の生体情報計測装置の点検方法。 - 請求項15または16に記載の生体情報計測装置の点検方法をコンピュータに実行させる、点検プログラム。
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