JP7272900B2 - 生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラム - Google Patents

生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラム Download PDF

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Description

本発明は、生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラムに関する。
生体情報計測装置、例えば、血圧脈波検査装置には、様々なセンサが接続されている。血圧や血圧脈波の計測に用いられるカフは、それらのセンサの1つである。カフは、装置本体のコネクタとはホースを介して接続されている。カフとホースとの接続及びホースとコネクタとの接続には、装着する部位毎に異なるマークや色を付すことで、誤接続を防止するようにしている(特許文献1)。例えば、右腕用であれば、右腕用のカフ、右腕用のホース及び右腕用のホースが接続されるコネクタに同じマークや同じ色を付し、他の部位のものとはマークや色を変えている。このようにして、部位毎にマークや色を変更することで、誤接続にならないようユーザや設置者に注意を促している。
特開2004-73402号公報
上述したように、従来は、部位毎にマークや色を変更して、ユーザや設置者に注意を促すことにより、誤接続を低減していた。しかしながら、あくまでも人間が行うことであり、誤接続のチェック方法が従来はなかったため、まれに誤接続が起きていた。
もし、カフを誤接続したまま、血圧脈波検査装置で検査を行った場合には、例えば、下肢の狭窄を検査した場合には、検査者や医師が狭窄のある下肢の左右を誤認識するおそれがある。このため、カフの誤接続は確実に防止することが望まれる。
本発明の目的は、誤接続を確実に防止することができる生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラムを提供することにある。
本発明に係る生体情報計測装置は、
空気袋を有するカフと、
前記空気袋内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力の検出結果に基づいて、前記空気袋の点検を行う点検部と、
操作者に対する案内を出力する出力部と、
を備え、
前記点検部は、前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の前記空気袋内の前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する。
また、本発明に係る生体情報計測装置の点検方法は、
空気袋を有するカフと、圧力センサと、操作者に対する案内を出力する出力部と、を有する生体情報計測装置により実行される、生体情報計測装置の点検方法であって、
前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力し、
前記カフが押された際の前記空気袋内の圧力の変化を前記圧力センサを用いて検出し、前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する。
また、本発明に係る点検プログラムは、
上記生体情報計測装置の点検方法をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、誤接続を確実に防止することができる。
本発明の実施の形態に係る生体情報計測装置およびトロリーを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る生体情報計測装置を説明するブロック図である。 伸開状態のカフを示す斜視図である。 巻回状態のカフを示す斜視図である。 カフ及びホースの接続点検を説明するフローチャートである。 タッチパネルでのメニュー画面を示す図である。 タッチパネルでの始業前点検画面を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の初期画面を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の右上腕点検画面を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の右上腕点検画面を示す図であって、NGの場合を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の左上腕点検画面を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の右足首点検画面を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の左足首点検画面を示す図である。 タッチパネルでのカフ・ホース接続点検の検査終了画面を示す図である。 漏気点検を説明するフローチャートである。 タッチパネルでの漏気点検の初期画面を示す図である。 タッチパネルでの漏気点検の検査終了画面を示す図である。 タッチパネルでの漏気点検の検査終了画面を示す図であって、NGの場合を示す図である。 漏気点検を説明するフローチャートである。 タッチパネルでの漏気点検の検査終了画面を示す図であって、NGの場合を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る生体情報計測装置、生体情報計測装置の点検方法および点検プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
(生体情報計測装置)
図1は、血圧脈波検査装置1を示す斜視図である。ここでは、生体情報計測装置として、トロリー100に設置された血圧脈波検査装置1を例示するが、本発明は、空気袋が接続される装置であれば、どのような装置にも適用可能である。
血圧脈波検査装置1は、装置本体10と、タッチパネル30と、プリンタ35などを有している。装置本体10には、後述するように、カフ81a~81dを含めて、心電電極部61a、61b、心音マイク71などのセンサが接続され、それらの検出信号が入力される。血圧脈波検査装置1の構成については、図2を参照して後述する。
血圧脈波検査装置1の装置本体10、タッチパネル30、プリンタ35などは、カフ81a~81dなどのセンサと共に、トロリー100に設置、収納されている。このトロリー100は、底板110と、キャスター120と、支柱130と、天板140と、収納ボックス150と、ケーブルハンガー160と、棚板170と、スタンド180などを有している。
トロリー100は、底板110の底部に取り付けられたキャスター120により、床面を移動可能となっている。底板110と天板140との間は2本の支柱130で接続されており、天板140は、支柱130により底板110に支持されている。
一方の支柱130には収納ボックス150が取り付けられており、この収納ボックス150の中にカフ81a~81dが収納される。他方の支柱にはケーブルハンガー160が取り付けられており、このケーブルハンガー160に心電電極部61a、61bのケーブルをかけて、使用時にケーブルが被検者に触れないようにしている。また、クリップ形状の心電電極部61a、61bは、使用していないときは、ケーブルハンガー160を挟み込むようにしている。また、心音マイク71は、天板140に設けた載置部190に載置している。
天板140の下方であって、2つの支柱130の間には段差のある棚板170が取り付けられており、この棚板170の上面に上述した装置本体10、プリンタ35が設置されている。また、天板140の上面にはスタンド180が取り付けられており、このスタンド180の上部にタッチパネル30が取り付けられている。
図2を参照して、血圧脈波検査装置1の構成を説明する。
血圧脈波検査装置1は、装置本体10において、演算制御部20、保存部40、音声発生部45、心電図計測部60、心音計測部70、血圧脈波計測部80などを備える。演算制御部20は、タッチパネル30、プリンタ35と接続されている。
心電図計測部60には、四肢用の心電電極部61a及び胸部用の心電電極部61bが接続されている。また、心音計測部70には、心音マイク71が接続されている。また、血圧脈波計測部80には、右上腕用のカフ81a、左上腕用のカフ81b、右足首用のカフ81c及び左足首用のカフ81dが、ホース82a、82b、82c、82dをそれぞれ介して、コネクタ83a、83b、83c、83dにそれぞれ接続されている。これらのカフ81a~81d、ホース82a~82d及びコネクタ83a~83dには、左上腕、右上腕、左足首及び右足首の部位毎に異なるマークや色が付されている。
演算制御部20は、コンピュータであり、演算処理装置と記憶装置とからなる。タッチパネル30からの入力信号に従って、記憶装置に予め記憶された制御プログラムを演算処理装置で実行することにより、血圧脈波検査装置1の動作を制御し、各機能を実現させる。
演算制御部20は、各種生体情報の計測を行う心電図計測部60、心音計測部70及び血圧脈波計測部80を制御し、これらから生体情報の計測結果を示す検出信号(生体データ)を受信する。演算制御部20は、受信した生体データを保存部40に読み出し可能なデータとして保存する。
また、演算制御部20は、受信した生体データを、文字情報や波形情報としての表示用データや印刷用データに変換する。ここで変換される生体データは、保存部40から読み出されたものであっても良い。表示用データはタッチパネル30に出力されて表示され、印刷用データはプリンタ35に出力されて印刷される。
また、演算制御部20は、生体データの波形分析を行い、波形分析の結果に基づいて、動脈硬化を評価するための指数を算出する。例えば、ABI(Ankle Brachial Index)、PWV(Pulse Wave Velocity)、CAVI(Cardio-Ankle Vascular Index)などを算出する。演算制御部20は、波形分析結果や動脈硬化評価指数を、生体データと同様に表示用データや印刷用データに変換し、タッチパネル30やプリンタ35に出力する。
また、演算制御部20は、操作者(設置者やユーザである検査者など)による操作を支援するための音声ガイダンスが必要なときには、音声ガイダンス用データを音声発生部45に出力する。
タッチパネル30は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置と表示装置の前面に取り付けられた透明なタッチパッドから構成されている。表示装置は、演算制御部20から入力された表示用データに従って、生体情報の測定結果、波形分析結果及び動脈硬化評価指数を文字情報や波形情報として画面に表示する。タッチパッドは、操作者の操作に従って、計測動作や表示・印刷動作が実行されるよう入力信号を生成して演算制御部20に出力する。なお、タッチパッドに代えて、キーボードやマウスを演算制御部20に接続して、入力を行うようにしても良い。
プリンタ35は、演算制御部20から入力された印刷用データに従って、生体情報の測定結果、波形分析結果及び動脈硬化評価指数を文字情報や波形情報として用紙に印刷する。
保存部40は、記憶装置であり、演算制御部20から入力される生体データの保持が可能である。
音声発生部45は、スピーカであり、演算制御部20から入力されたガイダンス用データに従って、ガイダンス音声を出力する。後述する案内をガイダンス音声として出力しても良い。
心電図計測部60は、例えば、増幅器、フィルタ及びA/D(アナログディジタル)変換器(いずれも図示せず)を有している。心電図計測部60に接続された心電電極部61a、61bは、被検者の四肢及び胸部にそれぞれ装着される。心電図計測部60は、心電電極部61a、61bによる検出信号に対し、増幅、高域雑音除去及びA/D変換といった信号処理を施し、信号処理後のディジタルデータを心電図データとして演算制御部20に供給する。
心音計測部70は、例えば、増幅器、フィルタ及びA/D(アナログディジタル)変換器(いずれも図示せず)を有している。心音計測部70に接続された心音マイク71は、例えば、被検者の胸骨上に装着される。心音計測部70は、心音マイク71による検出信号に対し、増幅、高域雑音除去及びA/D変換といった信号処理を施し、信号処理後のディジタルデータを心音データとして演算制御部20に供給する。
血圧脈波計測部80は、例えば、増幅器、フィルタ及びA/D(アナログディジタル)変換器(いずれも図示せず)を有している。血圧脈波計測部80に接続されたカフ81a~81dは、被検者の右上腕、左上腕、右足首及び左足首にそれぞれ装着される。血圧脈波計測部80は、カフ81a~81dによる検出信号に対し、増幅、高域雑音除去及びA/D変換といった信号処理を施すことにより、カフ圧データを得る。カフ81a~81dの構成については、カフ81aを例にとって、図3及び図4を参照して後述する。
血圧脈波計測部80は、ポンプ84a~84dと、排気弁85a~85dと、圧力センサ86a~86dと、導管87a~87dと、ポンプ84a~84d及び排気弁85a~85dの制御並びに血圧判定処理を行う演算処理装置(図示せず)を更に有している。血圧脈波計測部80は、カフ圧データを得る際には、給排気部を構成する、給気部としてのポンプ84a~84dと排気部としての排気弁85a~85dとを制御する。ここで、カフ81a~81dによる検出信号とは、カフ81a~81dの袋部としての空気袋816a~816dの内部の空気圧を示す信号であって、圧力センサ86a~86dにより検出されたものである。
血圧脈波計測部80は、脈波計測の場合には、例えば、左上腕又は右上腕のカフ圧データを脈波データとして演算制御部20に供給する。血圧計測の場合には、四肢それぞれのカフ圧データに対して血圧判定処理を行い、その結果を血圧データとして演算制御部20に供給する。
また、血圧脈波計測部80は、脈波及び血圧の計測を行う前に、検査者がカフ81a~81dを被検者に装着する作業を補助するようポンプ84a~84d及び排気弁85a~85dを制御する。
ポンプ84aは、流体連通された導管87a及びホース82aを介してカフ81aの空気袋816aの内部への給気を、血圧脈波計測部80の制御に従って行うことにより、カフ圧(つまり、空気袋816aの内部の空気圧)を加圧する。ポンプ84b~84dの構成はポンプ84aと同様である。
排気弁85aは、例えば、電磁式の弁であり、導管87aに設けられている。排気弁85aの開度は血圧脈波計測部80の制御に従って調整され、排気弁85aは、閉弁時には空気袋816a内の空気の排気を防止し、開弁時には空気袋816a内の空気を排気する。排気弁85b~85dの構成は排気弁85aと同様である。
カフ81aは、図3及び図4に示すように、湾曲部812aと伸延部813aとからなる帯状の本体811aを有する。湾曲部812aは、予め湾曲状に成形され且つ弾性変形により伸開可能な樹脂製の板(図示せず)を有している。この板の内周面を図2に示す空気袋816aの一方の側面に当接させて配置することにより、空気袋816aを湾曲させ、この板及び空気袋816aを袋状の布に収容することによって、カフ81aが構成される。湾曲部812aの外周面において、袋状の布には開口部が設けられており、ホース82aは、この開口部に挿入されて空気袋816aに接続される。また、湾曲部812aの外周面には面ファスナ814aが設けられている。
伸延部813aは、細長形状の布からなるものであり、この布の長手方向端部は、湾曲部812aの袋状の布の周方向端部に縫合されている。伸延部813aの布の一方の面には面ファスナ815aが設けられている。よって、伸延部813aを湾曲部812aの外周面上に巻回した場合には、面ファスナ815aが面ファスナ814aと係合し、これにより、本体811aの巻回状態の弛緩を防止する。カフ81b~81dの構成はカフ81aと同様である。
上述したように、カフ81a~81d、ホース82a~82d及びコネクタ83a~83dには、左上腕、右上腕、左足首及び右足首の部位毎に異なるマークや色が付されている。このようにして、部位毎にマークや色を変更して、操作者に注意を促すことにより、誤接続を低減していた。しかしながら、あくまでも人間が行うことであり、誤接続のチェック方法が従来はなかったため、まれに誤接続が起きていた。
そこで、本実施の形態では、以下の構成を有する点検装置を備えるようにしている。誤接続の有無の確認を、この点検装置で行うことにより、ヒューマンエラーを確実に防止することができる。
(点検装置)
本実施の形態の点検装置は、空気袋816a~816dと、ポンプ84a~84dと、圧力センサ86a~86dと、点検部21と、出力部(タッチパネル30、音声発生部45)と、を備える(図2参照)。
ここで、空気袋816a~816dは、カフ81a~81dが有するものであり、内部に空気が供給されるものである。また、ポンプ84a~84dは、空気袋816a~816d内に空気を供給し、加圧を行うものである。また、圧力センサ86a~86dは、空気袋816a~816d内の圧力を検出するものである。また、点検部21は、空気袋816a~816d内の圧力の変化を圧力センサ86a~86dで検出し、検出した圧力の変化に基づいて、空気袋816a~816dの点検を行うものである。この点検部21は、ポンプ84a~84dも制御する。また、出力部であるタッチパネル30、音声発生部45は、操作者に対する後述の案内を出力するものである。
つまり、本実施の形態の点検装置は、新たなハードウェアの追加は不要であり、血圧脈波検査装置1が備えている空気袋816a~816d、ポンプ84a~84d、圧力センサ86a~86d、タッチパネル30、音声発生部45を用いた構成である。一方で、演算制御部20には、点検プログラム(点検モード)を実行する点検部21を追加している。点検部21がカフ・ホース接続の点検プログラムを実行することにより、後述するカフ・ホース接続の点検方法を実施することになる。
(カフ・ホース接続の点検方法)
血圧脈波検査装置1において、装置本体10の演算制御部20は、初期画面として、図6に示すメニュー画面201をタッチパネル30に表示する。メニュー画面201において、始業前点検ボタン301にタッチすると、図7に示す始業前点検画面202をタッチパネル30に表示する。始業前点検画面202において、カフ・ホース接続点検ボタン302にタッチすると、図8に示すカフ・ホース接続点検画面203をタッチパネル30に表示することになる。なお、始業前点検画面202において、戻るボタン304にタッチすると、図6に示すメニュー画面201に戻ることになる。
図8に示すカフ・ホース接続点検画面203には、「カフ・ホースを正しく接続してください。カフは丸めてください。[加圧開始]押下するとカフを加圧して接続点検を開始します。」との案内が表示されている。これにより、カフ81a~81d、ホース82a~82dを正しく接続すること、カフ81a~81dを丸めることを、操作者に促す。また、カフ・ホース接続点検画面203には、人体図311が表示されている。
カフ81a~81dを丸めた状態とすることにより(図4参照)、空気袋816a~816dが膨らんだときの容量を小さくして、後述の所定圧力までの加圧時間を短くすることができる。また、丸めたカフ81a~81dは、操作者が押し潰し易いので、押し潰したときの圧力変化を空気袋816a~816dに確実に発生させることができる。以下では、カフ81a~81dを丸めた状態を例に取って説明するが、カフ81a~81dを拡げた状態としても良い(図3参照)。この場合、膨らんだときの空気袋816a~816dの容量がそれら以外の容量と比較して大きくなるので、カフ81a~81dを押し潰したときの空気袋816a~816dの圧力変化が出易くなる。
そして、カフ・ホース接続点検画面203において、加圧開始ボタン305にタッチすると、演算制御部20は、点検部21において、カフ・ホース接続の点検プログラムを実行して、図5に示すカフ・ホース接続の点検方法を実施することになる。なお、このカフ・ホース接続点検画面203において、戻るボタン306にタッチすると、図7に示す始業前点検画面202に戻ることになる。
カフ・ホース接続の点検方法について、図5に示すフローチャート及び図8~図11に示す画面を参照して説明する。
(ステップS101)
図8に示すカフ・ホース接続点検画面203において、加圧開始ボタン305にタッチすると、点検部21は、1つのカフに対して加圧を開始する。ここでは、右上腕用のカフ81aに対して加圧を開始する。
(ステップS102)
加圧を開始した右上腕用のカフ81aの空気袋816a内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する。例えば、ここでは、50mmHgまで加圧する。加圧を停止すると、図9に示すカフ・ホース接続点検画面204をタッチパネル30に表示する。このカフ・ホース接続点検画面204には、「右上腕のカフを軽く押し潰してください。」との案内が表示されている。これにより、右上腕用のカフ81aを軽く押し潰すことを、操作者に促す。また、カフ・ホース接続点検画面204には、人体図311の右上腕部分にカフ図312を表示している。これにより、現在、右上腕用のカフ81aの点検を行っていることを操作者に示している。
(ステップS103)
点検対象の右上腕用のカフ81aで所定時間内に所定の圧力変化があるかどうか確認する。所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、ステップS104へ進み、所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、つまり、圧力変化の検出がタイムアウトした場合には、ステップS105へ進む。
ここでは、具体的には、右上腕用のカフ81aの空気袋816a内の圧力変化を圧力センサ86aで監視し、操作者が右上腕用のカフ81aを軽く押し潰したときの圧力変化を監視する。もし、右上腕用のカフ81aやホース82aの接続が誤っている場合には、右上腕用のカフ81aを軽く押し潰しても、空気袋816a内の圧力変化はないため、誤接続かどうかを判定することができる。
例えば、50mmHgまで加圧した後、右上腕用のカフ81aを軽く押し潰したとき、所定時間内に10mmHg以上圧力が変化したら(一時的に10mmHg以上高くなる変化があったら)、誤接続ではないと判定する。一方、所定時間内に圧力変化がなかったら(一時的に10mmHg以上高くなる変化がなかったら)、誤接続と判定する。これは、右上腕用のカフ81a単体の接続状態としては、カフ81aが未接続であると言える。また、点検対象のカフ81aと異なるカフ81b~81dで圧力変化があった場合も、誤接続と判定する。
(ステップS104)
ステップS103において、所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、右上腕用のカフ81aやホース82aに誤接続はないので、図11に示すカフ・ホース接続点検画面206をタッチパネル30に表示し、判定表示領域313に「OK」を表示する。
(ステップS105)
ステップS103において、所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、右上腕用のカフ81aやホース82aに誤接続があるので、図10に示すカフ・ホース接続点検画面205をタッチパネル30に表示し、判定表示領域313に「NG」を表示する。このとき、カフ・ホース接続点検画面205に示された加圧中止ボタン307にタッチすると、演算制御部20は、点検部21において、点検プログラムを中止して、加圧開始前のカフ・ホース接続点検画面203(図8参照)に戻ることになる。
もし、右上腕のカフ81aと左上腕のカフ81bを誤って接続していた場合には、図10のカフ・ホース接続点検画面205に示すように、右上腕における圧力は50mmHgのままで、左上腕における圧力が変化する。例えば、図10では、一時的に、2mmHgまで減少した状態を表示している。これにより、右上腕のカフ81aと左上腕のカフ81bを誤って接続したことがわかる。この場合、カフ・ホース接続点検画面205には、「接続に誤りがあります。[加圧中止]押下してカフ・ホースの接続を見直してください。」との案内が表示される。これにより、カフ・ホースの接続を見直すことを、操作者に促している。
(ステップS106)
全カフの点検が終了したか判断して、終了した場合には、点検プログラムを終了し、終了していない場合には、ステップS101へ戻り、他のカフの各々について、上述したステップS101~S105を順次繰り返す。
本実施の形態の場合、右上腕用のカフ81a以外に、左上腕用のカフ81b、右足首用のカフ81c及び左足首用のカフ81dがあるので、これらのカフ81b~81dの各々についても、上述したステップS101~S105を行う。カフ81b~81dの各々についての手順は、上記のステップS101~S105で説明した通りであるが、画面表示に相違があるので、図11~図14を参照して以下に説明する。
右上腕用のカフ81aの点検が終了すると、点検部21は、左上腕用のカフ81bに対して加圧を開始し(ステップS101)、左上腕用のカフ81bの空気袋816b内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する(ステップS102)。
加圧を停止すると、図11に示すカフ・ホース接続点検画面206に「左上腕のカフを軽く押し潰してください。」との案内を表示する。これにより、左上腕用のカフ81bを軽く押し潰すことを、操作者に促す。また、カフ・ホース接続点検画面206には、人体図311の左上腕部分にカフ図314を表示している。これにより、現在、左上腕用のカフ81bの点検を行っていることを操作者に示している。
点検対象の左上腕用のカフ81bで所定時間内に所定の圧力変化があるかどうか確認する(ステップS103)。所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、左上腕用のカフ81bやホース82bに誤接続はないので、図12に示すカフ・ホース接続点検画面207をタッチパネル30に表示し、判定表示領域315に「OK」を表示する(ステップS104)。所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、左上腕用のカフ81bやホース82bに誤接続があるので、図12に示すカフ・ホース接続点検画面207の判定表示領域315に「NG」を表示する(ステップS105)。
左上腕用のカフ81bの点検が終了すると、点検部21は、右足首用のカフ81cに対して加圧を開始し(ステップS101)、右足首用のカフ81cの空気袋816c内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する(ステップS102)。
加圧を停止すると、図12に示すカフ・ホース接続点検画面207に「右足首のカフを軽く押し潰してください。」との案内を表示する。これにより、右足首用のカフ81cを軽く押し潰すことを、操作者に促す。また、カフ・ホース接続点検画面207には、人体図311の右足首部分にカフ図316を表示している。これにより、現在、右足首用のカフ81cの点検を行っていることを操作者に示している。
点検対象の右足首用のカフ81cで所定時間内に所定の圧力変化があるかどうか確認する(ステップS103)。所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、右足首用のカフ81cやホース82cに誤接続はないので、図13に示すカフ・ホース接続点検画面208をタッチパネル30に表示し、判定表示領域317に「OK」を表示する(ステップS104)。所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、右足首用のカフ81cやホース82cに誤接続があるので、図13に示すカフ・ホース接続点検画面208の判定表示領域317に「NG」を表示する(ステップS105)。
右足首用のカフ81cの点検が終了すると、点検部21は、左足首用のカフ81dに対して加圧を開始し(ステップS101)、左足首用のカフ81dの空気袋816d内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する(ステップS102)。
加圧を停止すると、図13に示すカフ・ホース接続点検画面208に「左足首のカフを軽く押し潰してください。」との案内を表示する。これにより、左足首用のカフ81dを軽く押し潰すことを、操作者に促す。また、カフ・ホース接続点検画面208には、人体図311の左足首部分にカフ図318を表示している。これにより、現在、左足首用のカフ81dの点検を行っていることを操作者に示している。
点検対象の左足首用のカフ81dで所定時間内に所定の圧力変化があるかどうか確認する(ステップS103)。所定時間内に所定の圧力変化がある場合には、左足首用のカフ81dやホース82dに誤接続はないので、図14に示すカフ・ホース接続点検画面209をタッチパネル30に表示し、判定表示領域319に「OK」を表示する(ステップS104)。所定時間内に所定の圧力変化がない場合には、左足首用のカフ81dやホース82dに誤接続があるので、図14に示すカフ・ホース接続点検画面209の判定表示領域319に「NG」を表示する(ステップS105)。
以上により、全カフのカフ・ホース接続点検が終了する(ステップS106)。全カフが正しく接続されている場合には、図14に示すカフ・ホース接続点検画面209において、「カフ・ホースが正しく接続されていることを確認しました。」と表示される。
ここでは、点検部21は、カフ81a~81dをこの順番(所定の順番)で押すよう案内を行っている。そして、空気袋816a~816dの圧力の変化の順番に基づき、所定の順番と異なる順番で空気袋816a~816dの圧力が変化した場合には、接続状態として、複数のカフに誤接続があると判定することになる。
一方、点検部21は、所定の順番に代えて、カフ81a~81d毎に異なる条件で押すよう案内を行っても良い。その場合、カフ81a~81dの空気袋816a~816d内の圧力の変化の態様が各カフで案内された条件に対応しない場合、接続状態として、複数のカフ81a~81dに誤接続があると判定すればよい。
上記の条件としては、例えば、各々のカフ81a~81dを押すときの回数、強弱及び時間間隔の少なくとも1つであれば良い。上記の条件として、回数を例にとって説明すると、点検部21が、カフ81aを1回、カフ81bを2回、カフ81cを3回、カフ81dを4回押すように案内したとする。各カフ81a~81dの空気袋816a~816dの圧力の変化が、各カフ81a~81dに案内された回数に対応する場合は、複数のカフに誤接続はないと判定し、対応しない場合は、複数のカフに誤接続があると判定することになる。なお、所定の順番でカフ81a~81dを押すと共に、カフ81a~81d毎に異なる条件で押すようにしても良い。
このように、本実施の形態においては、操作者への案内を行うと共に、当該案内の際の空気袋816a~816d内の圧力の変化の有無を検出し、検出した圧力の変化の有無に基づいて、カフ81a~81dの接続状態の判定を行なっている。
従来は、同じ構造を持つ複数のカフ及びホースの誤接続を確認する方法がなかった。しかしながら、上述したカフ・ホース接続の点検方法を実施することにより、もし、誤接続が起きたとしても、誤接続を操作者が認識できる。その結果、カフ・ホースの誤接続を確実に防止することができる。更に、演算制御部20(点検部21)は、上述したカフ・ホース接続の点検方法を実施して、全てのカフ81a~81dの接続状態が「OK」にならないと、血圧脈波計測部80による血圧脈波計測を禁止しても良い。例えば、図6に示すメニュー画面201において、検査ボタン308を押したとしても、全てのカフ81a~81dの接続状態が「OK」にならない限り、検査画面への移行を禁止すれば良い。つまり、血圧脈波計測部80による血圧脈波計測の実施前に、上述したカフ・ホース接続の点検方法を実施すれば良い。これにより、誤接続の状態での検査を防止することができる。
なお、図5に示した例では、1つのカフに対して加圧及び押下時の圧力変化の有無の確認を行い、これを順次繰り返すことで、全てカフの点検を行っているが、加圧に関しては、順次行うのではなく、一括で行っても良い。つまり、全てのカフに対し一括で加圧を行った後、カフ1つずつに対し押下時の圧力変化の有無の確認を行うことで、全てカフの点検を行っても良い。
また、カフを加圧することは必須ではなく、カフに残存している空気を利用して、カフ・ホース接続の点検を行うこともできる。つまり、カフを押し潰したときにカフに残存している空気の圧力が変動すれば、カフ・ホース接続の点検は実施可能である。また、「押し潰す」や「押す」は、例示であり、空気袋内の圧力の変化が起こるのであれば、他の動作でも良く、例えば、叩く、握る、潰す、振るなどの動作でも良い。
(漏気の点検方法)
本実施の形態の点検部21は、更に、漏気の点検プログラムを備えていても良い。この漏気の点検プログラムを実行することにより、後述する漏気の点検方法を実施することになる。
図7で示した始業前点検画面202において、漏気点検ボタン303にタッチすると、図16に示す漏気点検画面210をタッチパネル30に表示する。
図16に示す漏気点検画面210には、「[加圧開始]押下するとカフを加圧して接続点検を開始します。カフは丸めてください。」との案内が表示されている。これにより、カフ81a~81dを丸めることを、操作者に促す。また、漏気点検画面210にも、人体図331が表示されている。カフ81a~81dを丸めた状態とすることにより(図4参照)、空気袋816a~816dが膨らんだときの容量を小さくして、加圧時間を短くすることができる。
そして、漏気点検画面210において、加圧開始ボタン321にタッチすると、演算制御部20は、点検部21において、漏気の点検プログラムを実行して、図15に示す漏気の点検方法を実施することになる。なお、漏気点検画面210において、戻るボタン322にタッチすると、図7に示す始業前点検画面202に戻ることになる。
漏気の点検方法について、図15に示すフローチャート及び図16~図18に示す画面を参照して説明する。
(ステップS201)
図16に示す漏気点検画面210において、加圧開始ボタン321にタッチすると、点検部21は、同一の一定出力で駆動したポンプ84a~84dにより全てのカフ81a~81dに対し同時に加圧を開始する。例えば、漏気がない状態での加圧速度が5.0mmHg/minである場合には、5.0mmHg/minの加圧速度となる一定出力でポンプ84a~84dを駆動する。
(ステップS202)
各カフ81a~81dの加圧中の圧力変化を検出する。具体的には、右上腕用のカフ81aの空気袋816a内の圧力変化を圧力センサ86aで検出する。同様に、左上腕用のカフ81bの空気袋816b内の圧力変化を圧力センサ86bで検出し、右足首用のカフ81cの空気袋816c内の圧力変化を圧力センサ86cで検出し、左足首用のカフ81dの空気袋816d内の圧力変化を圧力センサ86dで検出する。
(ステップS203)
各カフ81a~81dについて、検出した圧力変化が所定の増加率(変化率)以上であるカフかどうかを判定する。圧力変化が所定の増加率以上であるカフについては、ステップS204へ進み、圧力変化が所定の増加率未満であるカフについては、ステップS205へ進む。
(ステップS204)
ステップS203において、圧力変化が所定の増加率以上であるカフについては、漏気はないので、図17に示す漏気点検画面211をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「OK」を表示すると共に検出した増加率を表示する。なお、「漏気はない」とは、漏気が完全にないこと以外に、漏気が計測上許容される許容範囲内である場合も含む。
(ステップS205)
ステップS203において、圧力変化が所定の増加率未満であるカフについては、漏気があるので、図18に示す漏気点検画面212をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「NG」を表示すると共に検出した増加率を表示する。図18では、一例として、左足首のカフ81dやホース82dに漏気がある場合を例示しており、判定表示領域335に「NG」を表示すると共に検出した増加率「2.1mmHg/min」を表示している。なお、他のカフと比べて圧力の増加率が小さくなっているカフがある場合にも、当該カフに対し漏気があると判定しても良い。
以上により、全カフの漏気点検が終了し、漏気がない場合には、図17の漏気点検画面211に示すように、「漏気点検が完了しました。」と表示される。一方、漏気がある場合には、図18の漏気点検画面212に示すように、「漏気点検が完了しました。左足首に漏気が見つかりました。接続部分に緩みがないか再確認してください。」との案内が表示される。
(漏気の点検方法の変形例)
漏気の点検方法の他の例について、図19に示すフローチャート及び図16~図17、図20に示す画面を参照して説明する。
(ステップS301)
図16に示す漏気点検画面210において、加圧開始ボタン321にタッチすると、点検部21は、全てのカフ81a~81dに対し同時に加圧を開始する。
(ステップS302)
加圧を開始した全てのカフ81a~81dの空気袋816a~816d内の圧力が所定圧力になると加圧を停止する。例えば、ここでも、50mmHgまで加圧する。
(ステップS303)
加圧後の各カフ81a~81dの空気袋816a~816d内の圧力変化を圧力センサ86a~86dで各々検出する。例えば、加圧後1分間における圧力変化を検出する。つまり、図15に示した方法では加圧中の圧力変化(増加率)を検出したが、ここでは、加圧後所定時間内の圧力変化(減少率)を検出している。
(ステップS304)
各カフ81a~81dについて、検出した圧力変化が所定の減少率(変化率)未満であるカフかどうかを判定する。圧力変化が所定の減少率未満であるカフについては、ステップS305へ進み、圧力変化が所定の減少率以上であるカフについては、ステップS306へ進む。
(ステップS305)
ステップS304において、圧力変化が所定の減少率未満であるカフについては、漏気はないので、図17に示す漏気点検画面211をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「OK」を表示すると共に検出した減少率を表示する。ここでも、「漏気はない」とは、漏気が完全にないこと以外に、漏気が計測上許容される許容範囲内である場合を含む。
(ステップS306)
ステップS304において、圧力変化が所定の減少率以上であるカフについては、漏気があるので、図18に示す漏気点検画面212をタッチパネル30に表示し、判定表示領域332~335に「NG」を表示すると共に検出した減少率を表示する。図20では、一例として、左足首のカフ81dやホース82dに漏気がある場合を例示しており、判定表示領域335に「NG」を表示すると共に検出した減少率「80.1mmHg/min」を表示している。なお、他のカフと比べて圧力の減少率が大きくなっているカフがある場合には、当該カフに対し漏気があると判定しても良い。
以上により、全カフの漏気点検が終了し、漏気がない場合には、図17の漏気点検画面211に示すように、「漏気点検が完了しました。」と表示される。一方、漏気がある場合には、図20の漏気点検画面213に示すように、「漏気点検が完了しました。左足首に漏気が見つかりました。接続部分に緩みがないか再確認してください。」との案内が表示される。
このように、本実施の形態では、ポンプ84a~84dによる加圧中または加圧後に空気袋816a~816d内の圧力の変化を検出し、これらの圧力の変化の大小に基づいて、カフ81a~81dの漏気の判定している。
上述した漏気の点検方法を実施することにより、カフ81a~81d及びホース82a~82dにおける漏気を操作者が認識できる。更に、演算制御部20(点検部21)は、上述した漏気の点検方法を実施して、全てのカフ81a~81d及びホース82a~82dの漏気状態が「OK」にならないと、血圧脈波計測部80による血圧脈波計測を禁止しても良い。例えば、図6に示すメニュー画面201において、検査ボタン308を押したとしても、全てのカフ81a~81d及びホース82a~82dの漏気状態が「OK」にならない限り、検査画面への移行を禁止すれば良い。つまり、血圧脈波計測部80による血圧脈波計測の実施前に、上述した漏気の点検方法を実施すれば良い。これにより、漏気した状態での検査を防止することができる。
以上説明したカフ・ホース接続の点検や漏気の点検を行うことにより、誤接続や漏気がない状態で検査を行うことができる。そのため、例えば、下肢の狭窄を判断する場合には、検査者や医師が左右を誤認識することなく、下肢の狭窄を正しく判断することができる。これにより、治療すべき肢に対して正しく治療を施すことができる。
なお、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、4つのカフ81a~81dを有する血圧脈波検査装置1を例にとって説明を行ったが、更に多くのカフがある場合にも本発明は適用可能である。例えば、足の指用のカフなどが更にある場合にも本発明は適用可能である。また、カフが1つの場合にも本発明は適用可能である。
また、上記実施の形態では、空気袋816a~816dを有する装置として、カフ81a~81dを有する血圧脈波検査装置1を例にとって説明を行ったが、空気袋を有する装置であればどのような装置にも適用可能である。例えば、エアマッサージ器や加圧トレーニング用の装置などにも、本発明は適用可能である。また、上述した点検の際に用いる所定圧力及び圧力変化(図5参照)や加圧速度及び所定の変化率(図15、図19参照)については、使用する空気袋に応じて適宜に変更される。
1 血圧脈波検査装置
10 装置本体
20 演算制御部
21 点検部
30 タッチパネル
35 プリンタ
40 保存部
45 音声発生部
60 心電図計測部
61a、61b 心電電極部
70 心音計測部
71 心音マイク
80 血圧脈波計測部
81a~81d カフ
82a~82d ホース
83a~83d コネクタ
84a~84d ポンプ
85a~85d 排気弁
86a~86d 圧力センサ
87a~87d 導管
100 トロリー
110 底板
120 キャスター
130 支柱
140 天板
150 収納ボックス
160 ケーブルハンガー
170 棚板
180 スタンド
190 載置部
201 メニュー画面
202 始業前点検画面
203~209 カフ・ホース接続点検画面
210~213 漏気点検画面
301 始業前点検ボタン
302 カフ・ホース接続点検ボタン
303 漏気点検ボタン
304 戻るボタン
305 加圧開始ボタン
306 戻るボタン
307 加圧中止ボタン
308 検査ボタン
311 人体図
312 カフ図
313 判定表示領域
314 カフ図
315 判定表示領域
316 カフ図
317 判定表示領域
318 カフ図
319 判定表示領域
321 加圧開始ボタン
322 戻るボタン
331 人体図
332~335 判定表示領域
811a 本体
812a 湾曲部
813a 伸延部
814a、815a 面ファスナ
816a~816d 空気袋

Claims (17)

  1. 空気袋を有するカフと、
    前記空気袋内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力の検出結果に基づいて、前記空気袋の点検を行う点検部と、
    操作者に対する案内を出力する出力部と、
    を備え、
    前記点検部は、前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の前記空気袋内の前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する、生体情報計測装置。
  2. 前記点検部は、前記圧力の変化がない場合には、前記カフが未接続であると判定する、
    請求項1に記載の生体情報計測装置。
  3. 複数の前記カフを備え、
    前記点検部は、複数の前記カフを所定の順番で押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化の順番に基づいて、複数の前記カフの接続状態を判定する、
    請求項1または2に記載の生体情報計測装置。
  4. 前記点検部は、前記所定の順番と異なる順番で複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力が変化した場合、複数の前記カフに誤接続があると判定する、
    請求項3に記載の生体情報計測装置。
  5. 複数の前記カフを備え、
    前記点検部は、前記カフ毎に異なる条件で押すよう前記案内を前記出力部から出力させると共に、前記案内の際の複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化の態様に基づいて、複数の前記カフの接続状態を判定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  6. 前記点検部は、複数の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化の態様が前記条件に対応しない場合、複数の前記カフに誤接続があると判定する、
    請求項5に記載の生体情報計測装置。
  7. 前記条件は、各々の前記カフを押すときの回数、強弱及び時間間隔の少なくとも1つである、
    請求項5または6に記載の生体情報計測装置。
  8. 前記カフを用いて生体情報計測を行う計測部を更に備え、
    前記出力部は、前記生体情報計測の実施前に前記案内を出力する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  9. 前記空気袋内への空気供給により前記空気袋を加圧するポンプを備え、
    前記点検部は、更に、前記ポンプによる加圧中または加圧後に前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、前記圧力の変化の大小に基づいて、前記カフの漏気の判定を行う、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の生体情報計測装置。
  10. 前記点検部は、前記空気袋内に一定出力で駆動した前記ポンプにより空気を供給しながら、前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、前記圧力の変化が予め定めた変化率より小さい場合には、前記カフに漏気があると判定する、
    請求項9に記載の生体情報計測装置。
  11. 複数の前記カフと、複数の前記ポンプと、を備え、
    前記点検部は、各々の前記空気袋内に同一の一定出力で駆動した前記ポンプにより空気を供給しながら、各々の前記カフの前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、他と比べて前記圧力の変化率が小さい前記カフがある場合には、当該カフに対し漏気があると判定する、
    請求項9または10に記載の生体情報計測装置。
  12. 前記点検部は、前記空気袋内に予め定めた圧力となるまで前記ポンプにより空気を供給した後、前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、前記圧力の変化が予め定めた変化率より大きい場合には、前記カフに漏気があると判定する、
    請求項9に記載の生体情報計測装置。
  13. 複数の前記カフと、複数の前記ポンプと、を備え、
    前記点検部は、各々の前記空気袋内に予め定めた圧力となるまで前記ポンプにより空気を供給した後、各々の前記空気袋内の前記圧力の変化を検出し、他と比べて前記圧力の変化率が大きい前記カフがある場合には、当該カフに対し漏気があると判定する、
    請求項9または12に記載の生体情報計測装置。
  14. 請求項2に記載の生体情報計測装置において、前記点検部で未接続と判定された場合、
    または、請求項4または6に記載の生体情報計測装置において、前記点検部で誤接続と判定された場合、
    または、請求項9から13のいずれか一項に記載の生体情報計測装置における前記点検部で漏気と判定された場合、
    前記点検部は、当該生体情報計測装置による生体情報計測を禁止する、生体情報計測装置。
  15. 空気袋を有するカフと、圧力センサと、操作者に対する案内を出力する出力部と、を有する生体情報計測装置により実行される、生体情報計測装置の点検方法であって、
    前記カフを押すよう前記案内を前記出力部から出力し、
    前記カフが押された際の前記空気袋内の圧力の変化を前記圧力センサを用いて検出し、前記圧力の変化の有無に基づいて、前記カフの接続状態を判定する、生体情報計測装置の点検方法。
  16. 前記生体情報計測装置は、前記空気袋内への空気供給により前記空気袋を加圧するポンプを更に有し、
    更に、前記ポンプによる加圧中または加圧後に前記空気袋内の前記圧力の変化を前記圧力センサを用いて検出し、前記圧力の変化の大小に基づいて、前記カフの漏気の判定を行う、
    請求項15に記載の生体情報計測装置の点検方法。
  17. 請求項15または16に記載の生体情報計測装置の点検方法をコンピュータに実行させる、点検プログラム。
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