JP7272692B2 - スロープユニット - Google Patents

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Description

本発明は、建物や通路、特に工事現場における段差部に仮設されるスロープユニットに関する。
建物や通路に生じる段差を乗り越えるために仮設用のスロープが従来から用いられている。スロープの設置対象となる段差の高さは一定ではなく、仮設用のスロープは様々な段差に対応できる高さ方向に調整可能であることが必要である。特許文献1には高さ方向に調整可能であり、様々な段差に対応できるスロープ装置およびスロープユニットが開示されている。スロープ部材がアルミニウム合金製で構成され、雄ネジとそれに螺合する部材とから構成される調整部材によりスロープ部の高さを調整可能に構成されている。
特許文献2にはスペーサと呼ばれるブロック状の部材を組み合わせることにより、様々な段差に対応できる組スロープが開示されている。様々な傾斜に対して少ない種類のスペーサを組み合わせて設置することができる。スペーサの組み合わせにより、様々な段差に対応することができ、さらに個々のスペーサもコンパクトであり、設置のための部材の管理及び扱いが容易になっている。
特開2019-105151号公報 特開2003-3634号公報
工事現場においては、台車やフォークリフトなどの車両によって建設資材などの重量物を運ぶため、設置されるスロープは大きな加重に耐えられる必要がある。また、工事の進捗や運搬する対象物によって運搬経路が変わるため、都度仮設用のスロープの設置場所を変更して設置することが必要となる。そのため仮設用スロープには用途の耐久性の範囲内において、できるだけ重量が軽く、設置が容易であることが重視される。これにより仮設用スロープの設置の際に必要となる人員や時間を削減することができ、作業の安全を高めることが期待できる。
特許文献1および2について発明者らが検討した結果、以下のような新たな課題があることがわかった。特許文献1には高さ方向に調整可能なスロープ装置が開示されており、アルミニウム合金製であるため軽量かつ高い強度を持つ。このスロープ装置は主スロープ部分と、主スロープ部分に係合し回動する複数のスロープ部分、さらに高さ調整部などからなる複数の部材から構成されており、全長が略1000mm、幅が600mmと開示されている。発明者らが検討したところ、この構成でスロープ装置全体の重量が15kgないし20kgとなり、1人で手運び可能な重量であることがわかった。しかしながらスロープ装置をこのスペックで構成した場合、耐荷重は1~1.5t程度となり、発明者らが想定する用途であるフォークリフトや高所作業車の通過に必要な5t程度の耐荷重には十分でないことがわかった。また、このスロープ装置で対応する段差高さは約100mmから150mm程度であり、対応できる段差の高さが制限されている。その範囲を超えた段差に対応するためには装置を大型化するなどの対応が必要となるが、その対応をした場合、スロープ装置の重量が大きくなり一人で手運び設置作業を行うことが困難となることがわかった。
また特許文献2には、スペーサと呼ばれる部材を組み合わせて構成される組スロープが開示されている。個々のスペーサを組み合わせることにより、少ない種類のスペーサで様々な高さに対応することができ、個々の部材も軽量で組立が容易である。しかしながら該組スロープは、接着剤や両面テープでスペーサ同士を接続して組み立てられ固定されるものであり、上記の仮設スロープの設置替えには適さないことがわかった。また、該組スロープでは想定される使用場面は人や車いすの通行であり、工事現場などの使用を想定すると強度が十分ではなかった。
そこで本発明では、様々な段差に対応可能に高さ調整可能であり、1人で設置が容易であり、十分な耐荷重をもつ仮設用スロープを提供することを目的とする。
本発明のスロープユニットは、1個以上のベースパーツと、複数個の固定傾斜パーツを組み合わせ、以下のように構成される。
ベースパーツは、方形の天板と、その天板の前後端部に垂直に形成された前方側壁と後方側壁と、前方側壁の前方面に形成された第1係止部と、後方側壁の後方面に形成された第2係止部と、天板の上面に形成された第1係合部と、下面に形成された第2係合部とを有する。
固定傾斜パーツは、鉛直方向から見たときに前記天板と同じ方形となる傾斜天板と、その傾斜天板の端部に垂直に形成され、前記前方側壁と同じ高さの傾斜用側壁と、その前方に形成された第3係止部と、下面に形成された第3係合部とを有する。
ベースパーツが前後に隣接して配置されるとき、後方のベースパーツの前方側壁が前方のベースパーツの後方側壁に沿って上からスライドして前記前方と後方のベースパーツの天板の高さが揃ったときに、第1係止部と第2係止部とが前後方向に固定され、ベースパーツが上下に積み重ねられるとき、上側のベースパーツの第2係合部が下側のベースパーツの第1係合部と噛みあうことによって前後方向に固定される。
固定傾斜パーツが前方のベースパーツと隣接して配置されるとき、その固定傾斜パーツの前方側壁が前記前方のベースパーツの後方側壁に沿って上からスライドして当該固定傾斜パーツの傾斜天板の端部と前記前方のベースパーツの天板の高さが揃ったときに第3係止部と第2係止部とが前後方向に固定され、固定傾斜パーツがベースパーツの上に積み重ねられるとき、当該固定傾斜パーツの第3係合部が下側のベースパーツの第1係合部と噛みあうことによって前後方向に固定される。
これにより、様々な段差に対応可能に高さ調整可能であり、1人で設置が容易であり、十分な耐荷重をもつ仮設用スロープを提供することができる。
図1は、本発明のスロープユニットの構成例を側面から示す模式図である。 図2は、ベースパーツ2の構成例を側面から示す模式図である。 図3は、固定傾斜パーツ3の構成例を側面から示す模式図である。 図4は、第3係止部33と第2係止部24の係止前の状態を示す模式図である。 図5は、第3係合部34と第1係合部21の係合前の状態を示す模式図である。 図6は、スロープに新たに固定傾斜パーツ3が設置される状態を示す模式図である。 図7は、スロープへの固定傾斜パーツ3の設置が完了した状態を示す模式図である。 図8は、可変傾斜パーツ4の構成例を側面から示す模式図である。 図9は、可変傾斜パーツ4の構成例を上方から示す模式図である。 図10は、ヒンジ構造45の構成例を側面から示す模式図である。 図11は、ヒンジ構造45の構成例を俯瞰で示す模式図である。 図12は、通過パーツ6の構成例を側面から示す模式図である。 図13は、中継パーツ5の構成例を俯瞰で示す模式図である。 図14は、係止変換パーツ7の構成例を側面から示す模式図である。 図15は、ずれ防止ピン8の構成例を示す模式図である。 図16は、ずれ防止ピン8の装着方法を示す模式図である。 図17は、ベースパーツ2の構成例を示す俯瞰図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕1人で設置可能なスロープユニット(図1~3等)
本発明のスロープユニット(1)は、1個以上のベースパーツ(2)と、複数個の固定傾斜パーツ(3)を組み合わせて構成されたスロープユニットであって、以下のように構成される。
前記ベースパーツ(2)は、方形の天板(22)と、前記天板の前後端部に垂直に形成された前方側壁(25)と後方側壁(26)と、前記前方側壁の前方面に形成された第1係止部(23)と、前記後方側壁の後方面に形成された第2係止部(24)と、前記天板の上面に形成された第1係合部(21)と、第2係合部(27)とを有する。
前記固定傾斜パーツ(3)は、鉛直方向から見たときに前記天板と同じ方形となる傾斜天板(31)と、前記傾斜天板の端部に垂直に形成され、前記前方側壁と同じ高さの傾斜用側壁(32)と、前記傾斜用側壁に形成された第3係止部(33)と、第3係合部(34)とを有する。
前記ベースパーツが前後に隣接して配置されるとき、後方のベースパーツの前方側壁が前方のベースパーツの後方側壁に沿ってスライドして前記前方と後方のベースパーツの天板の高さが揃ったときに、第1係止部と第2係止部とが前後方向に固定され、前記ベースパーツが上下に積み重ねられるとき、上側のベースパーツの第2係合部が下側のベースパーツの第1係合部と噛みあうことによって前後方向に固定される。
固定傾斜パーツが前方のベースパーツと隣接して配置されるとき、当該固定傾斜パーツの前方側壁が前記前方のベースパーツの後方側壁に沿ってスライドして当該固定傾斜パーツの傾斜天板の端部と前記前方のベースパーツの天板の高さが揃ったときに第3係止部と第2係止部とが前後方向に固定され、固定傾斜パーツがベースパーツの上に積み重ねられるとき、当該固定傾斜パーツの第3係合部が下側のベースパーツの第1係合部と噛みあうことによって前後方向に固定される。
これにより、様々な段差に対応可能に高さ調整可能であり、1人で設置が容易であり、十分な耐荷重をもつ仮設用スロープを提供することができる。ベースパーツと隣接するベースパーツ(または固定傾斜パーツ)は、前方から後方へ順に配置していくことにより、先に配置された前方のベースパーツの後方側壁に沿って、後方のベースパーツ(または固定傾斜パーツ)の前方側壁を上から下へ、高さが揃う位置までスライドさせることによって係止されるので、また、ベースパーツの上に別のベースパーツ(または固定傾斜パーツ)を積み重ねるときも、単に重ねるだけで係合するので、1人で容易に設置することができるからである。さらに、形成されたスロープを多くの固定傾斜パーツ及びベースパーツで支えるので、荷重が分散され、その結果全体として十分な耐荷重を実現することができる。加えて、解体も容易であり、繰り返し再利用することができることも、仮設用途に重要な効果であることを強調しておきたい。上述のような順序で配置し、積み重ねただけ設置することができるのと同様に、逆の順序で行えば、1人で簡単に解体することができ、どのパーツも壊れない限り、繰り返し再利用することができるからである。
〔2〕押出成形
〔1〕項のスロープユニットにおいて、前記ベースパーツは、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を前記前方側壁および前記後方側壁に沿った方向に押出した押出成形により形成され、前記天板および前記前方側壁と前記後方側壁との間に押出方向に貫通した複数の空洞部を有する。
これにより、ベースパーツを軽量化し、且つ、製造コストを抑えることができる。アルミニウムまたはジュラルミン等のアルミニウム合金を材料とすることにより、鉄製、ステンレス製と較べて軽量化することができる。また、製造方法を押出成形とすることにより、同一パーツを多数製造することによるコスト低減が可能で、さらに適切な空洞部を形成することによって、強度(耐荷重)と軽量化の最適設計を実現することができる。
〔3〕可変傾斜パーツ(図8~9)
〔1〕項または〔2〕項のスロープユニットは、さらに可変傾斜パーツ(4)を備え、可変傾斜パーツは以下のように構成される。
前記可変傾斜パーツ(4)は、第1ベース部(41)、第2ベース部(42)とスロープ板部(43)とを有する。
前記スロープ板部は、前記ベースパーツの方形の天板(22)と略同一の幅を有する板状の部材であり、前記第1ベース部は、前記スロープ板部の第1端部を回動可能に支持する第1ヒンジ構造(45)と、第4係合部(44)とを有する。
可変傾斜パーツがベースパーツに積み重ねられるとき、前記第1係合部と前記第4係合部が噛みあうことによって前後方向に固定され、前記第2ベース部は、前記スロープ板部の前記第1端部とは反対側の第2端部を回動可能に支持する第2ヒンジ構造(45)を有する。
これにより、ベースパーツに可変傾斜パーツを積み重ねることで、ベースパーツと固定傾斜パーツのみでスロープを形成するのに比べてより細かい高さに対応することができる。段差の高さがHであり、高さhであるベースパーツおよび固定傾斜パーツを積み上げた場合、Hがhの整数倍でないときに高さの差が生じることがある。このとき固定傾斜パーツに変えてまたは固定傾斜パーツに加えて可変傾斜パーツを用いることでこの高さの差異を調整することができる。
〔4〕ヒンジ構造(図10~11)
〔3〕項において、前記第1ヒンジ構造は以下のように構成される。
前記スロープ板部の前記第1端部に左右方向に形成された貫通孔(432)と左右方向のシャフト(42S)を有する。
前記第1ベース部の端部に、形成された左右方向の軸受溝(422)と、前記シャフト支持部(451)とを有する。
前記第1端部を左右方向から見たときに、前記軸受溝と前記貫通孔の外壁及び内壁と前記シャフトとが、前記シャフトを中心として同心円状に形成される。
前記支持部は、前記第1ベース部に固定され、前記シャフトを左右で支持する。
これにより、任意の個数のシャフト支持部を設けることができ、その結果、第1ベース部の左右両端のみでスロープ板部を支持するのに比べ、スロープ板部を第1ベース部に強固に固定することができ、またその強度はシャフト支持部を設ける数によって最適に設計することができる。なお、スロープ板部は1枚の板材で構成されていてもよく、また同一形状の板材を左右方向に複数枚ならべることにより構成してもよい。シャフトによりスロープ板部を固定、支持する構成により、いずれの場合にも対応することができる。
〔5〕中継パーツ(図13)
〔1〕項または〔2〕項のスロープユニットは、さらに中継パーツ(5)を備え、以下のように構成される。
前記中継パーツは、方形の第2天板(52)を有し、前記第2天板の4辺からそれぞれ垂直に形成された4つ側壁(51)のうち少なくとも隣接した2つの側壁に、第4係止部(511)を有する。
中継パーツがベースパーツと隣接して配置されるとき、前記第1係止部と第4係止部とが互いに離間しないよう固定される。
中継パーツが固定傾斜パーツと隣接して配置されるとき、前記第3係止部と第4係止部とが互いに離間しないよう固定される。
これにより、スロープを直角方向に方向転換して形成することができる。また、形成されたスロープに直角に交差した通路を含みたい場合にも中継パーツを用いることで対応することができる。
〔6〕通過パーツ(図12)
〔1〕項ないし〔5〕項のスロープユニットは、さらに通過パーツ(6)を備え、以下のように構成される。
前記通過パーツは、方形の第3天板(61)を有し、前記第3天板の前後端部から垂直に形成された2つの通過用側壁(62)を有し、前記第3天板の鉛直方向下部であって前記2つの側壁との間に、前記ベースパーツの高さよりも大きい左右方向の空洞(63)を有する。
これにより、スロープを形成したい場所に配管や配線などの障害物がある場合にも、障害物を避けることなく、また障害物の配置を変えることなくスロープを形成することができる。特に障害物が〔2〕項に記載のベースパーツの空洞部を通過できない程度の大きさの場合であっても、前記空洞が前記ベースパーツの空洞部の高さよりも大きく形成されているため、障害物を通過させることができる。
〔7〕係止変換パーツ(図14)
〔1〕項ないし〔6〕項のスロープユニットは、さらに係止変換パーツ(7)を備え、以下のように構成される。
前記係止変換パーツは、前後面の一方または両方に、前記第1ないし第4係止部のいずれかと係止しあう第5係止部(71)を有する。
これにより、ベースパーツ、固定傾斜パーツ、中継パーツのうちいずれか2つを隣接して配置した際に、互いの係止部が係止しあわない状態となっている場合であっても、係止変換パーツを該2つの係止部の間に配置することで、係止可能とすることができる。
なお、本明細書で用いる、垂直、鉛直、直角、方形、平行、水平、同じ、同一などの表現は、「略」の表現が省かれていても、数学的に厳密な精度を表すのではなく、課題の解決に支障のない実用的な範囲で誤差を許容するものである。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
〔実施形態1〕
図1は本実施形態のスロープユニット1で形成されるスロープの構成例を示す側面図である。図1では、床面と高さHの段差10は破線で示されている。本実施形態1のスロープユニットは、ベースパーツ2と固定傾斜パーツ3から構成されており、ベースパーツ2と固定傾斜パーツ3を組み合わせて床面に載置することにより、段差10に対してスロープを形成する。
以下実施形態の説明において、便宜上、スロープの段差に近い方であって床面と水平の方向、つまり図1の紙面右方向を前方、その反対方向のスロープの段差に遠い方を後方とし、前後方向に垂直かつ床面と平行である方向、つまり紙面の奥行前後方向を幅方向と表記する。
図2はベースパーツ2の構成例を示す側面図である。ベースパーツ2は、上面に床面と略平行な天板22を有し、天板22の前後端部には、天板22と垂直である前方側壁25が前方に、後方側壁26が後方に形成されている。天板は鉛直上方から平面視したときに略方形であり、その幅方向の辺の長さをw、前後方向の辺の長さをdとし、本実施形態においてはdがwに比べて長い略長方形となっている。ただし天板22の形状はこれに限定されるものではなく、d=hの正方形でもよいし、dがhに比べて短い方形でもよい。天板22の上面には、所定の位置に第1係合部21が形成されている。第1係合部21は突起状に形成されており、ベースパーツ2の幅方向に広がっている。本実施形態では、第1係合部21は2つ形成されているが、1つあるいは3つ以上形成されていてもよい。
前方側壁25および後方側壁26はいずれも辺の長さw、hの略長方形であり、前方側壁25には第1係止部23が、後方側壁26には第2係止部24が形成されている。第1係止部23は、前方側壁25の上方半分の幅wの長方形状の面が突起した形からなり、第1係止部23の下方端部に下に凸となるよう傾斜した面を有する。第2係止部24は、後方側壁26の下方半分の幅wの長方形状の面が突起した形からなり、第2係止部24の下方端部には上に凸となるよう傾斜した面を有する。ベースパーツ2の床面に接する面に突起状の第2係合部27を有する。第1係合部21と第2係合部27は、2つのベースパーツ2を上下に重ね合わせた時に、下側のベースパーツ2の天板22上の第1係合部21と上側のベースパーツ2の下面に位置する第2係合部27が互いに係合しあう位置に形成される。
図3は固定傾斜パーツ3の構成例を示す側面図である。固定傾斜パーツ3は、鉛直方向から見たときに幅方向の辺の長さw、前後方向の辺の長さdの傾斜天板31を有する。傾斜天板31の前方端部には、垂直方向に形成された傾斜用側壁32を有する。傾斜用側壁32の高さは、ベースパーツの高さhと略同じ高さである。これにより傾斜天板31によって形成される傾斜面は、前後方向の長さd、幅w、高さhとなる。固定傾斜パーツ3の下面には、突起状の第3係合部34を有する。第3係合部34は、固定傾斜パーツ3をベースパーツ2の上に重ね合わせた時に、下側のベースパーツ2の天板22上の第1係合部21と噛み合う位置に形成される。
図1を参照して、スロープユニット1によりスロープを形成する手順について説明する。
まず作業者は段差10の高さHから必要となるベースパーツ2と固定傾斜パーツ3の個数、及び、組み合わせを検討する。図1では、段差10の高さH、ベースパーツ2の高さhの場合が例示されている。この場合、段差に一番近い最前面ではH÷h≒4として、3個のベースパーツ2を積み上げた上に固定傾斜パーツ3を積み上げる必要があることがわかる。また、1段目には前後方向に3個のベースパーツ2を隣接して設置して、その後方に固定傾斜パーツ3を1つ隣接して設置すればよいことがわかる。このことから段差10に対してスロープを形成するためには、ベースパーツ2が6個、固定傾斜パーツ3が4個必要となる。
次に、作業者はスロープの1段目を形成する。最初に段差に隣接してベースパーツ2を置き、その後方に隣接してベースパーツ2を設置する。この際に、先に置かれたベースパーツ2の後方側壁26と新たに設置するベースパーツ2の前方側壁25が接し、先に置かれたベースパーツ2の第2係止部24と後に置かれるベースパーツ2の第1係止部23とが互いに係止しあうように設置する。
作業者は、あらかじめ計算した個数(本例では3個)のベースパーツ2を設置した後に、最後側のベースパーツ2に隣接して固定傾斜パーツ3を設置する。この際、ベースパーツ2どうしを隣接して設置した上述の例と同様に、ベースパーツ2の後方側壁26と固定傾斜パーツ3の傾斜用側壁32とが接し、ベースパーツ2の第2係止部24と固定傾斜パーツ3の第3係止部33とが互いに係止しあうよう設置する。
スロープの1段目が設置出来たら、同様に2段目をベースパーツ2と固定傾斜パーツ3によって設置する。2段目に必要なベースパーツは1段目から1つ減ることになる(本例では2個)。設置手順はおおむね1段目の時と同じであるが、すでに設置されたベースパーツ2の上に設置される点が1段目の時と異なる。ベースパーツ2が上下に重なって設置されるとき、下側のベースパーツ2の天板22上の第1係合部21と上側の固定傾斜パーツ2の下面に位置する第2係合部27が互いに係合しあうよう設置される。また、任意のスロープの段において、2番目以後に設置されるベースパーツ2(あるいは固定傾斜パーツ3)が設置される際には、下側に設置されているベースパーツ2の第1係合部21と第2係合部27(あるいは第3係合部34)の係合とともに、前方に隣接するベースパーツ2の後方側壁26の第2係止部24と後方に隣接するベースパーツ2の前方側壁25の第1係止部23(あるいは第3係止部33)の係止が同時に実現されるように設置される。その設置手順の詳細については後述する。
以後同様に段が上がるごとに使用するベースパーツ2の個数を順次減らしながらスロープの各段を形成する。
図4ないし図7を参照して、既に段組みされたベースパーツ2に対して、新たに固定傾斜パーツ3を設置する例を説明する。この説明に沿いながら、ベースパーツ2と固定傾斜パーツ3のそれぞれの係止部の係止手順と係合部の係合手順について説明する。
図6は、複数のベースパーツ2、2A,2Bからなる段組みに対して新たに固定傾斜パーツ3Aを設置する状況を示している。上述したスロープ形成の手順に従い、図6中の下段にベースパーツ2、2Bが隣接して並べられ(下段の固定傾斜パーツ3は図示を省略)、上段にベースパーツ2Aが設置されている。固定傾斜パーツ3Aを、下段に位置するベースパーツ2Bに積み上げて、かつ、上段に位置するベースパーツ2Aに隣接して設置しようとしている状況である。
図4は固定傾斜パーツ3Aの傾斜用側壁32Aと、ベースパーツ2Aの後方側壁26Aの拡大図である。図6に示すように固定傾斜パーツ3Aとベースパーツ2Aは近接した状態である。傾斜用側壁32Aの上部には、突起形状からなる第3係止部33Aが形成されている。第3係止部33Aは、本実施形態の例では、傾斜用側壁32Aの幅方向全体に形成されており、下方端部331Aが下に凸であり、傾斜用側壁32Aからせり出した傾斜面を有する。一方、後方側壁26Aの下部には、突起形状からなる第2係止部24Aが形成されている。第2係止部は、本実施形態の例では、後方側壁26Aの幅方向全体に形成されており、上方端部241Aが上に凸であり、後方側壁26Aからせり出した傾斜面を有する。傾斜用側壁32Aと後方側壁26Aが接した状態で、固定傾斜パーツ3Aを上方から下方へスライドして、傾斜用側壁32Aと後方側壁26Aの高さが揃うまで移動させる。これにより、第3係止部33Aと第2係止部24Aが係止しあい、互いが離間しないように前後方向(図面の左右方向)に固定される。
図5は固定傾斜パーツ3Aの下面に形成された第3係合部34Aと、ベースパーツ2Aの天板22B上に形成された第1係合部21Bの拡大図である。図6では第3係合部34Aと第1係合部21Bは2つずつ記載されているが、本図はそのうちの1組の拡大図である。図5で記載されていないもう1組も同様の構造である。
第3係合部34Aと第1係合部21Bは、固定傾斜パーツ3Aがベースパーツ2Bに積み重なって設置される際に互いが係合しあうよう、互いに対応した位置に形成されている。図5に示すとおり、第3係合部34Aと第1係合部21Bは固定傾斜パーツ3Aを垂直下方に移動させたとき、先端部分が一部接触する位置関係で形成されている。作業者は設置の際には、固定傾斜パーツ3Aを上方から鉛直下方に移動し、第3係合部34Aの先端部341Aと第1係合部21Bの先端部211Bが互いに接しあうまで移動する。さらに固定傾斜パーツ3Aを下方に移動させると、先端部311Aと先端部211Bは丸められている(面取りされている)ため、第3係合部34Aの先端部331Aが第1係合部21Bの先端部211Bに接触したままスライドし、第3係合部34Aが前方向(図5の紙面右方向)に撓み、第1係合部21Bと嵌り合う。これにより、固定傾斜パーツ3Aはベースパーツ2Bに対して後ろ方向(図5の左方向)に対して固定される。また、前方向には傾斜用側壁32Aを介して隣接したベースパーツ2Aに第3係止部33Aとベースパーツ2Aの第2係止部24Aによって係止され固定されている。このように、固定傾斜パーツ3Aはベースパーツ2Bに対して、第1係合部21Bと第3係合部34Aの係合によりは前後方向に固定されており、互いが嵌り合うことにより上下方向にも固定される。
なお、上述の説明は固定傾斜パーツ3Aをベースパーツ2Aに隣接し、かつ、ベースパーツ2Bの上に積み重ねて設置する際の説明であったが、固定傾斜パーツ3Aに替えて新たなベースパーツ2を設置する場合も同様の設置方法となる。ベースパーツ2、前方側壁25、第1係止部23、第2係合部27をそれぞれ、固定傾斜パーツ3A、傾斜用側壁32A、第3係止部33A、第3係合部34Aと適宜読み替えることにより説明することができる。
再び図6を参照する。前述のとおり、固定傾斜パーツ3Aの傾斜用側壁32Aとベースパーツ2Aの後方側壁26Aが接した状態で、固定傾斜パーツ3Aを下方向にスライドさせながら移動させる。固定傾斜パーツ3Aの移動は、第3係止部33Aと第1係止部24Aとが係止し、第1係合部21Bと第3係合部34Aとが係合するまで進められる。
図7は固定傾斜パーツ3Aの設置が完了した状態を示す。固定傾斜パーツ3Aの設置が完了した時点で、固定傾斜パーツ3Aとベースパーツ2Aの高さが揃う。つまり、固定傾斜パーツ3Aとベースパーツ2Aの高さが揃った時点で、第3係止部32Aと第1係止部26Aの係止と、第1係合部21Bと第3係合部34Aの係合が完了したことになる。なお、「高さが揃う」とは厳密に揃う必要はなく、スロープの実用的な範囲、例えば台車やフォークリフトが通過するのに問題のない範囲であればよい。
本実施形態のスロープユニット1により、様々な段差に対応可能に高さ調整可能であり、1人で設置が容易であり、十分な耐荷重をもつ仮設用スロープを提供することができる。ベースパーツ2と隣接するベースパーツ2(または固定傾斜パーツ3)は、前方から後方へ順に配置していくことにより、先に配置された前方のベースパーツ2の後方側壁26に沿って、後方のベースパーツ2(または固定傾斜パーツ3)の前方側壁25(または傾斜用側壁32)を上から下へ、高さが揃う位置までスライドさせることによって係止されるので、また、ベースパーツ2の上に別のベースパーツ23(または固定傾斜パーツ)を積み重ねるときも、単に重ねるだけで係合するので、1人で容易に設置することができるからである。さらに、形成されたスロープを多くの固定傾斜パーツ3及びベースパーツ2で支えるので、荷重が分散され、その結果全体として十分な耐荷重を実現することができる。加えて、解体も容易であり、繰り返し再利用することができる。上述のような順序で配置し、積み重ねただけ設置することができるのと同様に、逆の順序で行えば、1人で簡単に解体することができ、どのパーツも壊れない限り、繰り返し再利用することができるからである。
また、上記の構成に加えて、本実施形態のスロープユニット1の固定傾斜パーツ3は、傾斜天板31の後方、つまり傾斜天板31で形成される傾斜の最も下の端部に、図示されていないペグ打ち込み用の孔を設けてもよい。この孔を介して地面にペグを打ち込むことで固定傾斜パーツ3を固定することができ、スロープの1段目全体が前後方向にずれることを防ぐことができる。特に形成されるスロープの段差が1または2段と低い場合には、スロープ自体の重さが軽量であるためずれやすいので有効である。
〔実施形態2〕
再び図1ないし図3を参照する。図2はベースパーツ2の断面図として理解することもでき、図示された断面形状により、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を前方側壁26に沿った方向に押出すことにより成形されると好適である。このときベースパーツ2は図2の断面形状が幅方向に長さwに延伸された略直方体の形状となる。図17は、押出成形によって形成されたベースパーツ2の一形態の斜視図である。図示のとおり、ベースパーツ2の第1係止部23、第2係止部24、第1係合部21および第2係合部27についても幅方向に延伸された状態で形成される。
前方側壁25と後方側壁26の間には、並行して複数の中間壁28が幅方向に延伸して形成される。一部の中間壁28の下方端部には、第2係合部27が形成されている。前方側壁25と中間壁28、隣り合った2つの中間壁28、後方側壁26と中間壁28に挟まれたそれぞれの空間の下方には、底板29が幅方向に延伸して形成されている。前方側壁25、後方側壁26、中間壁28のいずれかと、天板22と、底板29とに囲まれた領域は幅方向に貫通した空洞を形成する。なお、底板29は、床面と接しないよう床面と離間した位置で形成されると好適である。ベースパーツ2を地面に設置した際に、小石や細かい凹凸などの影響を受けにくくなるためである。また、中間壁28の下端が地面に接することでグリップの役割を果たし、前後方向へのずれを抑制することが期待できる。
ベースパーツ2と同様に、固定傾斜パーツ3も図3にて図示された断面形状により、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を傾斜用側壁32に沿った方向に押出すことにより成形されると好適である。傾斜天板31の下には複数の中間壁38が傾斜用側壁32と平行に幅方向に延伸して形成される。ベースパーツ2の下方には、傾斜用側壁32および中間壁38と交わる形で床面と略平行の底板36が形成される。傾斜天板31あるいは傾斜用側壁と、底板36で囲まれた領域は、幅方向に貫通した空洞を形成する。なお、ベースパーツ2と同様に、底板36は床面と接しないよう床面と離間した位置で形成されると好適である。
本実施形態によれば、ベースパーツ2および固定傾斜パーツ3を軽量化し、且つ、製造コストを抑えることができる。アルミニウムまたはジュラルミン等のアルミニウム合金を材料とすることにより、鉄製、ステンレス製と較べて軽量化することができる。また、製造方法を押出成形とすることにより、同一パーツを多数製造することによるコスト低減が可能で、さらに適切な空洞部を形成することによって、強度(耐荷重)と軽量化の最適設計を実現することができる。
〔実施形態3〕
実施形態1のスロープユニット1は、図1に示すように、段差の高さHがベースパーツ2および固定傾斜パーツ3の高さhとして、Hがhの整数倍の時には高さHに対して略傾斜高さHのスロープを形成することができる。しかしながらHがhの整数倍とならない場合、高さがHを超えない範囲でベースパーツ2と固定傾斜パーツ3をn段積み上げてスロープ高さがnhとなるスロープを形成することができるが、H-nhが0より大きくhより小さい差として残る。実施形態3ではこの残りの差を高さ方向で調整可能な可変傾斜パーツ4をスロープユニット1に追加することによって対応する。
図8は可変傾斜パーツ4の構成例を示す側面図である。可変傾斜パーツ4は、第1ベース部41と、第2ベース部42と、スロープ板部43とから構成される。第1ベース部41および第2ベース部42は、例えば、樹脂の射出成型あるいは圧縮成形によって形成される。第1ベース部41は、底部の所定の位置に第4係止部44を有し、第1ベース部41がベースパーツ2の天板22の上に載置されたときに、第1ベース部41の第4係止部44がベースパーツ2の第1係止部21に係合され前後方向に固定される。スロープ板部43は、幅wである略板状の形状であり、本実施形態においては、複数枚のアルミニウムあるいはアルミニウム合金のスロープ板430(図9を引用して後述)を幅方向に接合して形成される。スロープ板部43は、一方の端部が第1ベース部41の第1ヒンジ構造45(図8中の破線で囲まれた箇所)に回動可能に固定されている。第2ベース部42は第1ベース部41と略同一の形状であり、スロープ板部43の第1ベース部41に接続された側の逆側の端部が第2ヒンジ構造45によって回動可能に支持されている。第2ベース部42は段差10の上面に設置される。
なお、スロープ板部43は1枚の板状の部材から形成されていてもよい。また、第2ベース部42の大きさは段差10の設置面積などの違いなどに応じて第1ベース41とは異なる形状や大きさに形成されていてもよい。
図9ないし図11に可変傾斜パーツ4の構成例を示す。図9は可変傾斜パーツ4の平面図、図10は第1ベース部41およびスロープ板部43の第1ヒンジ構造45付近を拡大した側面図(ただしプレート451、ボルト452、留具453は図示せず)、図11は第1ベース部の第1ヒンジ構造45の拡大斜視図である。ヒンジ構造45は図8にて破線によって囲まれている箇所一帯を指す。図10と図11は第1ベース部41の一方のヒンジ構造45を例示しているが、第1ベース部41の反対側面の対応する箇所も同様の構造となっている。なお、図11ではヒンジ構造45の構造をわかりやすくするため、スロープ板部43の図示を省略している。
スロープ板部43は図9に示すように、例えば、幅wを等分割した複数の板部材430から構成されている。板部材430はアルミニウムあるいはアルミニウム合金の押出成形により形成される。板部材430は図10にスロープ板部43の断面として示されるように端部がRを付けて丸められており、その内部に貫通孔432を有する。複数の板部材430が第1ベース部41に固定された複数のプレート451を挟んで並列して並べられ、その端部が第1ベース部41の軸受溝422に接するように設置される。第1ベース部41に支持されたシャフト42Sが複数の板部材430の貫通孔432と複数のプレート451内の図11の破線で示すプレート孔454を貫いて通され、第1ヒンジ構造45を形成する。つまり、スロープ板部43を構成する複数の板部材430は、それぞれの両側をプレート451に挟まれ、留具453により固定されたシャフト42Sによって回動可能に第1ベース部41に支持される。なお、スロープ板部43は、この例では複数の板部材430が幅方向に連結して構成されるが、単一の板部材から構成されていてもよい。
第1ベース部41には、スロープ板部43に回動可能に支持された複数のプレート451を受けるための、プレート受溝426が複数形成されている。プレート451は図11の破線で示すプレート孔454を有し、第1ベース部は幅方向に貫通したシャフト受貫通孔421を有する。シャフト受貫通孔421と複数のプレート孔454とを、図11の破線で示したシャフト45Sが貫通するように設置される。シャフト45Sは第1ベース部41の左右両端に位置するプレート451に挟まれて、ボルト452により固定される。これにより複数のプレート451が第1ベース部に固定され、その結果スロープ板部43が第1ベース部に固定される。
第1ベース部41の軸受溝422には、ごみ排出溝425が形成されている。ごみ排出溝425は、軸受溝422の一部に面にそって凹状の溝が複数形成されたものであり、プレート板部43と第1ベース部41との間に侵入したごみを上方から下方へ排出する機能を有する。
第2ベース部42のヒンジ構造は第1ベース部41の第1ヒンジ構造45と同様の構造であり、スロープ板部43の第1ベース部側の端部とその反対側の端部も同様の構造をしており、上述の説明と同様の構造により、第2ベース部42とスロープ板部43は回動可能に固定されるとよい。
本実施形態によれば、可変傾斜パーツ4により無段階に高さが調節可能であり、高さHの段差に対してベースパーツ2と固定傾斜パーツ3を積み上げた高さとHに差異が生じる場合でも、連続したスロープを形成することができる。また、可変傾斜パーツ4を樹脂およびアルミニウムあるいはアルミニウム合金により形成するとよい。これにより、従来品の鉄製の可変スロープに比して軽量であり、作業者が単独で運搬、設置することが可能となる。また、固定傾斜パーツ3では対応できない低い段差(例えば高さがhに満たない段差)に対して、第1ベース部41を地面に設置することにより、可変傾斜パーツ4単独でスロープを形成することも可能である。
また、本実施形態では第1ベース部41と第2ベース部42は同じ構造であり、部品が共通するように構成するとよい。これにより、可変傾斜パーツ4の設置時の向きを気にしなくてよい点、部品が共通であるため、製造コストが低減されるなどのメリットがある。
さらに、スロープ板部43を複数枚の板部材431で構成することにより、スロープ板部43の幅を変更する際に板部材431の枚数を適宜変更することで対応できる。これにより、複数のサイズ幅のスロープユニットを製造する時に、板部材431を共通して使用することができるため、新たなスロープ板部43を構成することが容易になり、製造コストや部品管理の手間を抑えることができる。
本実施形態では、シャフト42Sをベース部41,42側に固定されたプレート451で支持し、スロープ板部43の端部に設けた貫通孔を支える構成としたが、逆にスロープ板部43にシャフトを支持し、ベース部側に設けた貫通孔で支持するようなヒンジ構造を採用することもできる。
〔実施形態4〕
図12は、通過パーツ6の構成例を示す側面図である。工事現場などでは、移動できない配管や配線を避けるためにスロープを形成する必要が生じる場合がある。上述の実施形態のスロープユニットに加えて通過パーツ6を用いることで配管や配線を避けるためのスロープを形成することができる。
通過パーツ6は図12の断面形状により、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の押し出し成形により形成されると好適である。幅方向はベースパーツ2等と同じw、高さはhの整数倍(図12では2倍)、前後方向の辺の長さはベースパーツ2と同じdであり、略直方体の形状をしている。前後方向の辺の長さはdとしているが、これは通過パーツ6にベースパーツ2が積み重ねられることを想定しているためであり、この想定がない場合はベースパーツ2の前後方向の長さと一致しない任意の辺の長さでもよい。
通過パーツ6は天板61、2つの側壁62、2つの側壁62に挟まれた箇所であって、天板61の下に側壁62に沿った幅方向に延伸した複数の中間壁64、中間壁64と側壁62の間に床面と水平方向の底板65を有する。天板61、側壁62、中間壁64、底板面65に囲まれた領域は空洞部となっており、空洞部は幅方向に貫通している。
空洞部のうち1つは配線や配管を通過させるための通過空洞部63となり、通過空洞部63は底板65を下方に有さず床面方向に開放されている。通過空洞部63の高さH´は、通過させたい配線や配管により任意でよいが、本実施形態ではベースパーツ2の高さhより大きい高さとなっている。これはベースパーツ2の空洞部では対応できない配線や配管のサイズに対応することを目的としているためである。
側壁62には、ベースパーツ2の第1係止部23あるいは固定傾斜パーツ3の第3係止部33と係止可能な第6係止部621が形成されている。第6係止部621は、ベースパーツ2の第2係止部24と同様の形状であり、幅方向に広がった略長方形の突起で、上側の端部が上に凸の形状をしている。第6係止部621は、通過パーツ6の高さに応じた個数が形成されている。図12に示す例では、通過パーツ6の高さはベースパーツ2等の高さの2倍であるので、各側壁62にそれぞれ2個の第6係止部621が形成されている。これにより、ベースパーツ2あるいは固定傾斜パーツ3を通過パーツ6に隣接して設置した時に、互いに離間しないように係止しあうことができる。図12に示した例では第6係止部621は、2つの側壁に同じ形状にて形成されているが、一方を第1係止部23と同様の形状にし、もう一方を第2係止部24と同様の形状にすることもできる。前者は通過パーツ6に接続するスロープが上昇したのちに下降して形成される場合であり、後者は上昇するスロープの途中に通過パーツ6が設置される場合に対応することができる。
〔実施形態5〕
図13は、中継パーツ5の構成例の斜視図である。中継パーツ5は、スロープユニット1によって形成されたスロープを90度方向に変換する時、あるいは2つのスロープを90度方向に交差させるときに用いられる。中継パーツ5は、天板52を有する。天板52は鉛直方向上面から見た時に、1辺がwである略正方形の形状をしている。天板52の各辺から鉛直方向に高さhの側壁51が4面形成される。側壁51のうち少なくとも2面に、ベースパーツ2の第1係止部23あるいは固定傾斜パーツ3の第3係止部33と係止可能な第4係止部511が形成されている。第4係止部511は、ベースパーツ2の第2係止部24と同様の形状であり、側壁51の下半分一面の幅方向全体が突起した形状で、突起の上側の端部が上に凸の形状をしている。これにより、ベースパーツ2あるいは固定傾斜パーツ3を中継パーツ5に隣接して設置した時に、互いに離間しないように係止しあうことができる。図13の例では、破線で示された2つの固定傾斜パーツ3を、90度方向にならんだ2つの側壁51に対して設置しており、固定傾斜パーツ3によって形成された2つのスロープが交差する例を示している。また、中継パーツは積み重ね可能であり、図13の例に限らず複数段に形成されたスロープを中継することができる。
中継パーツ5は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなり、押出成形後に削り出し加工されることによって形成される。材質はアルミニウムあるいはアルミニウム合金に限らず、鉄などの他の金属、木材、樹脂でもよいが、重量の軽さや耐荷重性からアルミニウムあるいはアルミニウム合金が好適である。
〔実施形態6〕
図14は係止変換パーツ7の側面図(断面図)である。本実施形態では、係止変換パーツ7は、破線で示された固定傾斜パーツ3どうしを隣接して配置する際に傾斜用側壁32に挟まれる形で設置される。係止変換パーツ7は、高さh、幅wの長方形の略板状の部材である。厚さは任意であるが、本実施形態では側壁32とほぼ同じ厚さとなっている。係止変換パーツ7の両面には、固定傾斜パーツ3の第3係止部と係止可能な第5係止部71が形成されている。本実施形態では第5係止部は、ベースパーツ2の第1係止部23と略同形状であり、ベースパーツ2の第2係止部および固定傾斜パーツ3の第3係止部と係止可能である。これにより、図14の傾斜パーツ3のように第3係止部32どうしが隣接した状態であっても、係止変換パーツ7を間に挟むことで互いに離間しないよう設置することができる。また、ベースパーツ2あるいは固定傾斜パーツ3のいずれかの2つが隣接して配置される際に、第2係止部どうし、第3係止部どうし、あるいは第2係止部と第3係止部が対向する状態で、それぞれの係止部が係止しあわない場合にも係止変換パーツ7により対応することができる。また、係止変換パーツ7はアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなり、押出成形により成形されると好適である。
〔実施形態7〕
図15(a)および(b)は、ずれ防止ピン8の構成例を示す斜視図および側面図である。ずれ防止ピン8は、略コの字状のフレーム金具81とピン82とから構成される。フレーム金具81はピン82がスライド可能に設置される第1平面84と第1平面84に対向する第2平面85とを有する。第1平面84には移動溝83が設けられ、ピン82が貫通した形で設置される。ピン82は移動溝83の幅より直径の大きいピンヘッド86とリブ88を有し、ピンヘッド86とリブ88により第1平面84を挟み込んで、フレーム金具81にスライド可能かつ抜けないように固定される。フレーム金具81およびピン82はステンレスあるいは鉄により構成され、第2平面85は第1平面側に折れ曲がった形状をしており、第2平面85は第1平面84の方向に挟み込む弾性を有する。
図16および図17を参照して、固定傾斜パーツ3とベースパーツ2が積み重なった箇所にずれ防止ピン8を使用した例を説明する。図16は、スロープの1部を形成するベースパーツ2と固定傾斜パーツ3(いずれも破線にて表示)が積み重ねられた状態の側面図である。図16に示すように、ずれ防止ピン8は、積み重なった下側のベースパーツ2の天板22と上側のベースパーツ2の底板部29の間や、隣接した後ろ側のベースパーツ2の前方側壁25と前側のベースパーツ2の後方側壁26の間に設置される。
ずれ防止ピン8のフレーム金具81の第1平面84と第2平面85の距離Lは、固定傾斜パーツ3の底板35の上面とベースパーツ2の底板29の下面の距離と略同じであり、フレーム金具81で固定傾斜パーツ3の底板36の上面とベースパーツ2の底板29の下面を、作業者がずれ防止ピン8を押し込んだ時に摺動可能な程度の力で挟みこむ。図17に図示の通り、固定傾斜パーツ3の底板35とベースパーツ2の底板29の所定の個所にはピン受け穴87が設けられており、ピン82が挿入可能となっている。
作業者は、ピン82が移動溝83の先端に位置した状態で、ずれ防止ピン8を固定傾斜パーツ3とベースパーツ2の幅方向外側から接近させ、ピン82をピン受け穴87に差し込む。作業者はピン82が差し込まれた状態で、フレーム金具81を固定傾斜パーツ3とベースパーツ2の内側へと押し込む。フレーム金具81は前述の通り第1平面84と第2平面85により挟み込む方向に弾性を有するため、ずれ防止ピン8は押し込んだ状態で固定される。外す場合は、フレーム金具81を外側へスライドさせピン82をピン受け穴87から抜き出せばよい。また、ベースパーツの底板29にもピン受け穴87が設けられ、ベースパーツ2どうしを積み重ねる際も同様にずれ防止ピン8を設置することができる。
ずれ防止ピン8は水平方向に隣接したベースパーツ2あるいは固定傾斜パーツ3にも適用可能である。ベースパーツ2の前方側壁25、後方側壁26(図17に図示のとおり)あるいは固定傾斜パーツ3の傾斜用側壁32にも同様にピン受け穴87が設けられ(図示せず)、ずれ防止ピン8により隣接したパーツどうしを同様の手順で固定することができる。
本実施形態のずれ防止ピン8により、スロープユニット1を形成した際の、ベースパーツ2あるいは固定傾斜パーツ3の幅方向のずれを防止することができる。また、前述したとおりフレーム金具81は挟み込む方向に弾性を有し、各パーツの係止部、係合部をより効果的に固定できるようにサポートできる。またずれ防止ピン8の着脱の手順は前述のとおり容易である。
〔実施形態8〕
本発明者らは、本発明の確認のために実験を試みたのでその一例を示す。なお、ここで記載されたスペックや構成等はあくまで一例であり、本発明のスロープユニット1のスペックや構成を限定するものではない。
本実験では、ベースパーツ2および固定傾斜パーツ3のサイズをともに、w=450mm、d=300mm、h=50mmとし、アルミニウムの押出成形にて作成した。この時ベースパーツ2の重量は4.3kg、固定傾斜パーツ3の重量は5.1kgとなり、各パーツについては1人での手運び、設置が可能である重量となった。
このベースパーツ2および固定傾斜パーツ3を用いて、図1の側面図で示される構成にてスロープを形成した。段差の高さはH=200mmであり、段組みの結果スロープは高さ200mm、奥行1800mm、幅450mmとなった。このスロープをフォークリフトのタイヤに合わせて2本平行に形成した。この2本のスロープ形成を1人で作業し、作業時間は20分程度であった。
このスロープ上を総重量約5.4tのフォークリフト(自重4.37t+積載物約1t)が数回往復(スロープの昇降)し、問題なく通過できることを確認した。また、スロープユニットについても破損や変形などのないことを確認した。
さらに、可変傾斜パーツ4を作成し、上述の作成したスロープの最上段の固定傾斜パーツ3に替えて設置して実験を行った。可変傾斜パーツ4のサイズは、第1ベース部と第2ベース部を共に地面に平行に設置した時の外寸で、幅450mm、奥行415mm、高さ20mmとした。第1および第2ベース部を樹脂により、スロープ板部43をアルミニウムで成形したところ、可変傾斜パーツ4の重量は4.3kgとなった。そして前述の実験と同様に、総重量約5.4tのフォークリフトを通過させ、スロープユニットについても破損や変形などのないことを確認した。
この実験により、高さ200mmの段差に対して、耐荷重2.7tのスロープ2本を、1人で手組により20分程度の時間で設置することができることが確認できた。また、様々な段差に対応可能に高さ調整可能であり、1人で設置が容易であり、十分な耐荷重をもつ仮設用スロープを提供するという本発明の効果を確認することができた。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
1 スロープユニット
10 段差
2、2A、2B ベースパーツ
21、21B 第1係合部
211B 端部
22、22B 天板
23 第1係止部
24、24A 第2係止部
241A 上方端部
25 前方側壁
26、26A 後方側壁
27 第2係合部
28 中間壁
29 底板
3、3A 固定傾斜パーツ
31 傾斜天板
32、32A 傾斜用側壁
33、33A 第3係止部
331A 端部
34、34A 第3係合部
341A 端部
36、36A 底板
38 中間壁
4 可変傾斜パーツ
41 第1ベース部
42 第2ベース部
43 スロープ板部
421 シャフト受貫通孔
422 軸受溝
425 ごみ排出溝
426 プレート受溝
42S シャフト
43 スロープ板部
430 板部材
431 先端部
432 貫通孔
44 第4係合部
45 第1及び第2ヒンジ構造
451 プレート
452 ボルト
453 留具
454 プレート孔
45S シャフト
5 中継パーツ
51 側壁
511 第4係止部
52 第2天板
6 通過パーツ
61 第3天板
62 通過用側壁
621 第6係止部
63 通過空洞部
64 中間壁
65 底板
7 係止変換パーツ
71 第5係止部
8 ずれ防止ピン
81 フレーム金具
82 ピン
83 移動溝
84 第1平面
85 第2平面
86 ピンヘッド
87 ピン受け穴
88 リブ


Claims (2)

  1. 1個以上のベースパーツと、複数個の固定傾斜パーツと、1個以上の可変傾斜パーツを組み合わせて構成されたスロープユニットであって、
    前記ベースパーツは、方形の天板と、前記天板の前後端部に垂直に形成された前方側壁と後方側壁と、前記前方側壁の前方面に形成された第1係止部と、前記後方側壁の後方面に形成された第2係止部と、前記天板の上面に形成された第1係合部と、第2係合部とを有し、
    前記固定傾斜パーツは、鉛直方向から見たときに前記天板と同じ方形となる傾斜天板と、前記傾斜天板の端部に垂直に形成され、前記前方側壁と同じ高さの傾斜用側壁と、前記傾斜用側壁に形成された第3係止部と、第3係合部とを有し、
    前記ベースパーツが前後に隣接して配置されるとき、後方のベースパーツの前方側壁が前方のベースパーツの後方側壁に沿ってスライドして前記前方と後方のベースパーツの天板の高さが揃ったときに第1係止部と第2係止部とが前後方向に固定され、
    前記ベースパーツが上下に積み重ねられるとき、上側のベースパーツの第2係合部が下側のベースパーツの第1係合部と噛みあうことによって前後方向に固定され、
    固定傾斜パーツが前方のベースパーツと隣接して配置されるとき、当該固定傾斜パーツの前方側壁が前記前方のベースパーツの後方側壁に沿ってスライドして当該固定傾斜パーツの傾斜天板の端部と前記前方のベースパーツの天板の高さが揃ったときに第3係止部と第2係止部とが前後方向に固定され、
    固定傾斜パーツがベースパーツの上に積み重ねられるとき、当該固定傾斜パーツの第3係合部が下側のベースパーツの第1係合部と噛みあうことによって前後方向に固定され、
    前記可変傾斜パーツは、第1ベース部、第2ベース部とスロープ板部とを有し、
    前記スロープ板部は、前記ベースパーツの方形の天板と略同一の幅を有する板状の部材であり、
    前記第1ベース部は、前記スロープ板部の第1端部を回動可能に支持する第1ヒンジ構造と、第4係合部とを有し、
    可変傾斜パーツがベースパーツに積み重ねられるとき、前記第1係合部と前記第4係合部が噛みあうことによって前後方向に固定され、
    前記第2ベース部は、前記スロープ板部の前記第1端部とは反対側の第2端部を回動可能に支持する第2ヒンジ構造を有する、
    スロープユニット。
  2. 請求項1において、前記第1ヒンジ構造は、
    前記スロープ板部の前記第1端部に左右方向に形成された貫通孔と左右方向のシャフトと、
    前記第1ベース部の端部に、形成された左右方向の溝と、前記シャフトの支持部とを有し、
    前記第1端部を左右方向から見たときに、前記溝と前記貫通孔の外壁及び内壁と前記シャフトとが、前記シャフトを中心として同心円状に形成され、
    前記支持部は、前記第1ベース部に固定され、前記シャフトを左右で支持する、
    スロープユニット。
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