JP7272045B2 - 蒸留装置 - Google Patents

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Description

本開示は、蒸留装置に関する。
アルコール飲料、食用油、石油化学製品等の蒸留、アンモニアの除去、二酸化炭素の回収、および、医薬品の製造等に蒸留装置が用いられている。蒸留装置は、低沸点成分と高沸点成分とを含んで構成される原料液を、留出液と缶出液とに分離する装置である。
このような蒸留装置として、気液接触流路と、1または複数のリブとを備えた蒸留装置が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の気液接触流路は、留出ガス排出口が一端側に設けられ、缶出液排出口が他端側に設けられ、底面が、留出ガス排出口から缶出液排出口に向かって鉛直下方に傾斜する。また、特許文献1のリブは、気液接触流路の底面から立設し、留出ガス排出口側から缶出液排出口側に延在する。特許文献1の蒸留装置は、装置を小型化しつつ、所定の分離性能を維持したまま、処理速度を向上させることができる。
特許第6357882号公報
上記特許文献1のような蒸留装置において、分離性能を向上させる技術の開発が希求されている。
本開示は、このような課題に鑑み、分離性能を向上させることが可能な蒸留装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る蒸留装置は、留出流体排出口と、缶出液排出口と、留出流体排出口と缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、原料液供給口側から缶出液排出口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する加熱側底面部と、加熱側底面部より缶出液排出口側であって、加熱側底面部の下方に設けられる缶出液滞留底面部と、加熱側底面部から立設し、原料液供給口側から缶出液排出口側に延在する複数の第1のリブと、隣り合う第1のリブの間に設けられた加熱側底面部の缶出液排出口側の縁部に接触するか、缶出液排出口側の縁部に連続するか、もしくは、缶出液排出口側の縁部に接続され、第1のリブの延在方向と交差する方向の幅が、缶出液排出口側の縁部の幅よりも小さい狭小部を有する第1の滞留抑制部と、を備え、加熱側底面部には、メッシュが設けられていない
また、蒸留装置は、留出流体排出口側から原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、冷却側底面部より原料液供給口側であって、冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、冷却側底面部から立設し、留出流体排出口側から原料液供給口側に延在する複数の第2のリブと、隣り合う第2のリブの間に設けられた冷却側底面部の原料液供給口側の縁部に接触するか、原料液供給口側の縁部に連続するか、もしくは、原料液供給口側の縁部に接続され、第2のリブの延在方向と交差する方向の幅が、原料液供給口側の縁部の幅よりも小さい狭小部を有する第2の滞留抑制部と、を備え、冷却側底面部には、メッシュが設けられていなくてもよい
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る他の蒸留装置は、留出流体排出口と、缶出液排出口と、留出流体排出口と缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、留出流体排出口側から原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、冷却側底面部より原料液供給口側であって、冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、冷却側底面部から立設し、留出流体排出口側から原料液供給口側に延在する複数のリブと、隣り合うリブの間に設けられた冷却側底面部の原料液供給口側の縁部に接触するか、原料液供給口側の縁部に連続するか、もしくは、原料液供給口側の縁部に接続され、リブの延在方向と交差する方向の幅が、原料液供給口側の縁部の幅よりも小さい狭小部を有する滞留抑制部と、を備え、冷却側底面部には、メッシュが設けられていない
また、滞留抑制部は、複数の狭小部を有するメッシュで構成されてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る他の蒸留装置は、留出流体排出口と、缶出液排出口と、留出流体排出口と缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、原料液供給口側から缶出液排出口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する加熱側底面部と、加熱側底面部から立設し、原料液供給口側から缶出液排出口側に延在する複数の第1のリブと、加熱側底面部より缶出液排出口側であって、加熱側底面部の下方に設けられる缶出液滞留底面部と、加熱側底面部の缶出液排出口側の縁部に連続し、加熱側底面部より濡れ性が高い第1の側面部と、を備える。
また、蒸留装置は、留出流体排出口側から原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、冷却側底面部から立設し、留出流体排出口側から原料液供給口側に延在する複数の第2のリブと、冷却側底面部より原料液供給口側であって、冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、冷却側底面部の原料液供給口側の縁部に連続し、冷却側底面部より濡れ性が高い第2の側面部と、を備えてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る他の蒸留装置は、留出流体排出口と、缶出液排出口と、留出流体排出口と缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、留出流体排出口側から原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、冷却側底面部から立設し、留出流体排出口側から原料液供給口側に延在する複数のリブと、冷却側底面部より原料液供給口側であって、冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、冷却側底面部の原料液供給口側の縁部に連続し、冷却側底面部より濡れ性が高い側面部と、を備える。
本開示によれば、分離性能を向上させることが可能となる。
蒸留装置の概略的な構成を説明する図である。 蒸留部の分解斜視図である。 図3(a)は、底部および滞留抑制部の鉛直断面図である。図3(b)は、滞留抑制部の一部を拡大した斜視図である。図3(c)は、滞留抑制部の一部を拡大した上面図である。 第1の変形例の滞留抑制部を説明する図である。 第2の変形例の滞留抑制部を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
[蒸留装置100]
図1は、蒸留装置100の概略的な構成を説明する図である。本実施形態の図1をはじめとする以下の図では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)を図示の通り定義している。なお、図1中、液体の流れを実線の矢印で示し、気体の流れを破線の矢印で示す。
蒸留装置100は、原料液を留出液と缶出液とに分離する。原料液は、低沸点成分と、低沸点成分より沸点が高い高沸点成分とを少なくとも含む。留出液は、原料液より低沸点成分が高濃度である。缶出液は、原料液より高沸点成分が高濃度である。原料液は、例えば、食用油、生理活性物質等である。
図1に示すように、蒸留装置100は、原料供給部110と、蒸留部120と、リボイラ130と、コンデンサ140と、缶出液排出部150と、留出液排出部160とを含む。
原料供給部110は、蒸留部120に原料を供給する。本実施形態において、原料供給部110は、原料貯留容器112と、配管112a、114aと、ポンプ114とを含む。原料貯留容器112は、原料液を貯留する容器である。配管112aは、原料貯留容器112とポンプ114とを接続する。配管114aは、ポンプ114と、蒸留部120の原料液供給口212hとを接続する。ポンプ114は、吸入側が原料貯留容器112に接続される。ポンプ114は、吐出側が蒸留部120の原料液供給口212hに接続される。
蒸留部120は、原料液を蒸留する。図2は、蒸留部120の分解斜視図である。図2に示すように、蒸留部120は、本体210と、リブ220A、220Bと、滞留抑制部230、232とを含む。
本体210は、角柱形状の中空部材である。本体210は、アルミニウム、または、ステンレス鋼等の金属材料で形成される。本体210は、底部212と、上部214と、側部216とを含む。
底部212は、平板形状の部材である。底部212の図2中Y軸方向の長さLは、例えば、300mmである。底部212は、留出液滞留底面部212aと、缶出液滞留底面部212bと、原料液滞留底面部212cと、冷却側底面部212dと、加熱側底面部212eと、側面212f、212gを含む。
留出液滞留底面部212aは、底部212における図2中Y軸方向の一端側に設けられる。また、詳しくは後述するが、側部216における図2中Y軸方向の一端側には留出液排出口216aが設けられる。缶出液滞留底面部212bは、底部212における図2中Y軸方向の他端側に設けられる。また、詳しくは後述するが、側部216における図2中Y軸方向の他端側には缶出液排出口216bが設けられる。原料液滞留底面部212cは、底部212の中央に設けられる。原料液滞留底面部212cには、原料液供給口212hが設けられる。換言すれば、原料液供給口212hは、留出液排出口216aと缶出液排出口216bとの間に設けられる。また、原料液滞留底面部212cは、冷却側底面部212dより原料液供給口212h側であって、冷却側底面部212dの下方に設けられると言える。
留出液滞留底面部212aと原料液滞留底面部212cとの間には、冷却側底面部212dが設けられる。冷却側底面部212dは、留出液滞留底面部212aおよび原料液滞留底面部212cより上方に設けられる。換言すれば、留出液滞留底面部212aは、冷却側底面部212dより留出液排出口216a側であって、冷却側底面部212dの下方に設けられる。
側面212f(第1の側面部)は、加熱側底面部212eの缶出液排出口216b側の縁部212ea、および、缶出液滞留底面部212bの原料液供給口212h側の縁部212baに連続する。
原料液滞留底面部212cと缶出液滞留底面部212bとの間には、加熱側底面部212eが設けられる。加熱側底面部212eは、原料液滞留底面部212cおよび缶出液滞留底面部212bより上方に設けられる。換言すれば、缶出液滞留底面部212bは、加熱側底面部212eより缶出液排出口216b側であって、加熱側底面部212eの下方に設けられる。
側面212g(第2の側面部)は、冷却側底面部212dの原料液供給口212h側の縁部212da、および、原料液滞留底面部212cの留出液排出口216a側の縁部212caに連続する。
リブ220A(第1のリブ)は、底部212における加熱側底面部212eから立設し、原料液供給口212h側から缶出液排出口216b側に延在した部材である。リブ220B(第2のリブ)は、底部212における冷却側底面部212dから立設し、留出液排出口216a側から原料液供給口212h側に延在した部材である。リブ220A、220Bは、それぞれ複数(ここでは、6)設けられる。本実施形態において、リブ220A、220Bは、基端の幅(図2中X軸方向の幅)が、先端の幅と実質的に等しい。また、リブ220A、220Bの先端は、上部214と離隔する。
隣り合うリブ220A間の距離は、例えば、2mm程度である。なお、隣り合うリブ220B間の距離は、隣り合うリブ220A間の距離と実質的に等しい。リブ220A、220Bの高さ(基端から先端までの高さ、図2中Z軸方向の高さ)は、例えば、3mm程度である。また、リブ220A、220Bの先端と上部214との距離は、例えば、100μm~10mm程度(ここでは、1mm)である。
側部216は、筒形状(角筒形状)の部材である。側部216は、底部212を囲繞する。側部216は、下面が底部212の下面と面一となるように設けられる。
側部216の一端側には、留出液排出口216a(留出流体排出口)が設けられる。側部216の他端側には、缶出液排出口216bが設けられる。
上部214は、平板形状の部材である。上部214は、側部216上に設けられる。したがって、底部212、側部216、上部214によって囲繞された空間が、原料液を蒸留する蒸留空間となる。
また、本実施形態において、本体210(少なくとも底部212および上部214)は、一端側から他端側(留出液排出口216a側から缶出液排出口216b側)に向かって鉛直下方(図2中Z軸方向)に傾斜している。つまり、加熱側底面部212eおよび缶出液滞留底面部212bは、原料液供給口212h側から缶出液排出口216b側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する。また、冷却側底面部212dおよび留出液滞留底面部212aは、留出液排出口216a側から原料液供給口212h側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する。なお、本体210の傾斜角は、例えば、2.5度程度である。
滞留抑制部230(第1の滞留抑制部)および滞留抑制部232(第2の滞留抑制部)は、複数本の針金234(狭小部)が編み込まれたメッシュ(金網)で構成される。滞留抑制部230は、加熱側底面部212eの缶出液排出口216b側の縁部212eaに接触して本体210内に設けられる。滞留抑制部232は、冷却側底面部212dの原料液供給口212h側の縁部212daに接触して210内に設けられる。
図3は、滞留抑制部230、232を説明する図である。図3(a)は、底部212および滞留抑制部230、232の鉛直断面図である。図3(b)は、滞留抑制部230の一部を拡大した斜視図である。図3(c)は、滞留抑制部230の一部を拡大した上面図である。
図3(a)に示すように、滞留抑制部230は、缶出液滞留底面部212bに設けられる。滞留抑制部230は、縁部212eaに立てかけられ、他端側が側部216の内壁に係止される。滞留抑制部232は、原料液滞留底面部212cに設けられる。滞留抑制部232は、縁部212daに立てかけられ、他端側が原料液滞留底面部212cと加熱側底面部212eとの間に設けられる側面212ebに係止される。
図3(b)に示すように、滞留抑制部230は、縁部212ea全域に亘って縁部212eaと接触する。つまり、滞留抑制部230は、隣り合う2つのリブ220Aの間に形成された流路250すべての縁部212ea(各流路250の底面の端部)に接触する。同様に、滞留抑制部232は、縁部212da全域に亘って縁部212daと接触する。つまり、滞留抑制部232は、隣り合う2つのリブ220Bの間に形成された流路252すべての縁部212da(各流路252の底面の端部)に接触する。
詳細に説明すると、図3(c)に示すように、滞留抑制部230を構成する針金234の先端は、各流路250の縁部212eaに当接(接触)する。滞留抑制部230を構成する針金234のリブ220Aの延在方向と直交する方向(図3(a)~図3(c)中X軸方向)の幅Mは、流路250に設けられた縁部212eaの幅Wよりも小さい。同様に、滞留抑制部232を構成する針金234の先端は、各流路252の縁部212daに当接(接触)する。滞留抑制部232を構成する針金234のリブ220Bの延在方向と直交する方向(例えば、図3(a)~図3(c)中X軸方向)の幅Mは、流路252に設けられた縁部212daの幅Wよりも小さい。
また、流路250の縁部212eaに当接する針金234の数は、各流路250において実質的に等しい。なお、流路250の縁部212eaに当接する針金234の数は、流路250ごとに異なってもよい。同様に、流路252の縁部212daに当接する針金234の数は、各流路252において実質的に等しい。なお、流路252の縁部212daに当接する針金234の数は、流路252ごとに異なってもよい。
図1に戻って説明すると、リボイラ130は、例えば、熱交換器で構成される。リボイラ130は、本体210における原料液供給口212hと缶出液排出口216bとの間を加熱する。リボイラ130は、本体210内の原料液および凝縮液を、缶出液の沸点以上に加熱する。なお、リボイラ130による加熱温度は、低沸点成分の沸点以上高沸点成分の沸点以下の所定の温度であり、原料液の組成、および、目的とする分離性能に基づいて決定される。
コンデンサ140は、例えば、熱交換器で構成される。コンデンサ140は、本体210における原料液供給口212hと留出液排出口216aとの間を冷却する。コンデンサ140は、本体210内の蒸気を留出液の沸点未満に冷却する。なお、コンデンサ140による冷却温度は、低沸点成分の沸点以上高沸点成分の沸点以下の所定の温度であり、原料液の組成、および、目的とする分離性能に基づいて決定される。
缶出液排出部150は、蒸留部120(本体210内)で生成された缶出液を外部に排出する。本実施形態において、缶出液排出部150は、配管152a、152bと、ポンプ154と、缶出液貯留容器156とを含む。配管152aは、本体210の缶出液排出口216bとポンプ154とを接続する。配管152bは、ポンプ154と缶出液貯留容器156とを接続する。ポンプ154は、吸入側が缶出液排出口216bに接続される。ポンプ154は、吐出側が缶出液貯留容器156に接続される。缶出液貯留容器156は、缶出液を貯留する容器である。
留出液排出部160は、蒸留部120(本体210内)で生成された留出液を外部に排出する。本実施形態において、留出液排出部160は、配管162a、162bと、ポンプ164と、留出液貯留容器166とを含む。配管162aは、本体210の留出液排出口216aとポンプ164とを接続する。配管162bは、ポンプ164と留出液貯留容器166とを接続する。ポンプ164は、吸入側が留出液排出口216aに接続される。ポンプ164は、吐出側が留出液貯留容器166に接続される。留出液貯留容器166は、留出液を貯留する容器である。
続いて、蒸留装置100による原料液の蒸留について説明する。まず、ポンプ114は、原料貯留容器112から、蒸留部120の本体210の原料液供給口212hに原料液を供給する。上記したように本体210の底面(底部212)は、留出液排出口216a側から缶出液排出口216b側に向かって鉛直下方に傾斜している。このため、原料液は、本体210内(リブ220A間の加熱側底面部212e、つまり流路250)を缶出液排出口216bに向かって流れる(図1中、実線の矢印)。
本体210内における原料液供給口212hと缶出液排出口216bとの間は、リボイラ130によって、低沸点成分の沸点以上に加熱されている。このため、原料液は、本体210内を原料液供給口212hから缶出液排出口216bに向かって流れる過程で加熱される。これにより、本体210において、原料液から、低沸点成分を多く含む蒸気(気体)が生成される。
なお、原料液供給口212hから缶出液排出口216bに向かうに従って、低沸点成分を多く含む蒸気(以下、単に「蒸気」と称する)の生成量が増加する。このため、本体210内における原料液供給口212h側と、缶出液排出口216b側とで圧力差が生じる。つまり、缶出液排出口216b側の方が、原料液供給口212h側よりも圧力が高くなる。したがって、本体210内において生成された蒸気は、液体の流れと逆方向、すなわち、原料液供給口212h(留出液排出口216a)に向かって流れる。
一方、本体210内における原料液供給口212hと留出液排出口216aとの間は、コンデンサ140によって、低沸点成分の沸点未満に冷却されている。このため、蒸気は、本体210内を原料液供給口212hから留出液排出口216aに向かって流れる過程で冷却される。これにより、本体210において、蒸気に含まれる低沸点成分および高沸点成分が凝縮して液体(凝縮液)となる。そして、凝縮液は、リブ220B間の冷却側底面部212d(流路252)を缶出液排出口216bに向かって自重で流れる。これにより、還流が為され、蒸留装置100は、低沸点成分と高沸点成分の分離性能を向上することが可能となる。
そして、本体210内における留出液排出口216aの上方の領域において凝縮された液体が、留出液として留出液排出口216aを通じて、ポンプ164によって本体210外に抜き出される。ポンプ164によって抜き出された留出液は、留出液貯留容器166に貯留される。
一方、本体210において蒸気が取り除かれた液体(蒸発しなかった液体)は、缶出液として缶出液排出口216bを通じて、ポンプ154によって本体210外に抜き出される。ポンプ154によって抜き出された缶出液は、缶出液貯留容器156に貯留される。
以上説明したように、本実施形態にかかる蒸留装置100は、滞留抑制部230を備える。上記したように、滞留抑制部230は、各流路250の縁部212eaに接触する。また、滞留抑制部230を構成する針金234の幅Mは、各流路250の縁部212eaの幅Wより小さい。したがって、滞留抑制部230(針金234)は、毛細管現象によって、流路250の原料液および凝縮液(以下、これらを纏めて単に「原料液」とする)を缶出液滞留底面部212b側に導くことができる。
一方、滞留抑制部230を備えない従来技術は、流路250内の原料液が、表面張力によって各流路250の縁部212eaで堰き止められてしまう。そうすると、原料液は、流路250から缶出液滞留底面部212bに落下せず、流路250内に滞留してしまう。
これに対し、蒸留装置100は、滞留抑制部230を備えるため、流路250の原料液を連続して缶出液滞留底面部212b側に導くことができる。したがって、蒸留装置100は、各流路250の縁部212eaで原料液が堰き止められてしまう事態を回避することが可能となる。これにより、蒸留装置100は、流路250内の原料液の滞留を防止することができる。このため、蒸留装置100は、流路250内において蒸気の生成効率を向上させることが可能となる。
同様に、本実施形態にかかる蒸留装置100は、滞留抑制部232を備える。上記したように、滞留抑制部232は、各流路252の縁部212daに接触する。また、滞留抑制部232を構成する針金234の幅Mは、各流路252の縁部212daの幅Wより小さい。したがって、滞留抑制部232(針金234)は、毛細管現象によって、流路252の凝縮液を原料液滞留底面部212c側に導くことができる。蒸留装置100は、滞留抑制部232を備えるため、流路252の凝縮液を連続して原料液滞留底面部212c側に導くことができる。したがって、蒸留装置100は、各流路252の縁部212daで凝縮液が堰き止められてしまう事態を回避することが可能となる。これにより、蒸留装置100は、流路252内の凝縮液の滞留を防止することができる。このため、蒸留装置100は、流路252内において、過剰に凝縮液が生成されてしまう事態を防止することが可能となる。
また、上記実施形態において、滞留抑制部230、232は、メッシュで構成される。これにより、滞留抑制部230、232を容易に設置することが可能となる。
また、上記したように、滞留抑制部230は、流路250の縁部212eaに当接する針金234の数が、各流路250において実質的に等しくなるように設けられる。これにより、蒸留装置100は、各流路250から缶出液滞留底面部212b側に落下する原料液の量を実質的に等しくすることができる。蒸留装置100は、複数の流路250ごとの蒸発効率を均一化することが可能となる。したがって、蒸留装置100は、複数の流路250ごとの分離性能の偏りをなくすことができる。
同様に、滞留抑制部232は、流路252の縁部212daに当接する針金234の数が、各流路252において実質的に等しくなるように設けられる。これにより、蒸留装置100は、各流路252から原料液滞留底面部212c側に落下する凝縮液の量を実質的に等しくすることができる。蒸留装置100は、複数の流路252ごとの凝縮効率を均一化することが可能となる。したがって、蒸留装置100は、複数の流路252ごとの分離性能の偏りをなくすことができる。
このように、蒸留装置100は、滞留抑制部230、232を備えるため、原料液の分離性能を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の蒸留装置100では、原料液や凝縮液がリブ220A間(流路250)、または、リブ220B間(流路252)を流れるように本体210が構成されている。液体が流れる流路幅が大きいと、液体の表面張力によって、流路の端部側を流れる液体の流速と、流路の中央側を流れる液体の流速との差が大きくなってしまう。そこで、リブ220A間(流路250)およびリブ220B間(流路252)の幅を2mm以下とすることで、流路250、252の端部側を流れる液体の流速と、流路250、252の中央側を流れる液体の流速との差を小さくすることができ、流路250、252内における流速の均一化を図ることが可能となる。
[第1の変形例]
上記実施形態において、滞留抑制部230、232がメッシュで構成される場合を例に挙げた。しかし、滞留抑制部は、幅が、流路250、252に設けられた縁部212ea、212daの幅よりも小さければ、構成に限定はない。
図4は、第1の変形例の滞留抑制部330を説明する図である。図4に示すように、滞留抑制部330は、狭小部332を含む。狭小部332は、金属材料で構成された棒部材である。狭小部332は、各流路250に設けられる。狭小部332の先端は、各流路250の縁部212eaに当接(接触)する。狭小部332のリブ220Aの延在方向と直交する方向(図4中X軸方向)の幅Nは、流路250に設けられた縁部212eaの幅Wよりも小さい。
したがって、滞留抑制部330(狭小部332)は、毛細管現象によって、流路250の原料液を缶出液滞留底面部212b側に導くことができる。
また、滞留抑制部232に代えて、滞留抑制部330を備えてもよい。これにより、滞留抑制部330(狭小部332)は、毛細管現象によって、流路252の凝縮液を原料液滞留底面部212c側に導くことができる。
[第2の変形例]
上記実施形態において、滞留抑制部230、232を構成する針金234が縁部212ea、212daと接触する構成を例に挙げて説明した。しかし、滞留抑制部430は、縁部212eaに連続してもよい。
図5は、第2の変形例の滞留抑制部430を説明する図である。図5に示すように、滞留抑制部430は、狭小部432を含む。狭小部432は、各流路250の縁部212eaに連続しており、縁部212eaから缶出液滞留底面部212b側に突出する。狭小部432のリブ220Aの延在方向と直交する方向(図4中X軸方向)の幅Pは、流路250に設けられた縁部212eaの幅Wよりも小さい。
したがって、滞留抑制部430(狭小部432)は、毛細管現象によって、流路250の原料液を缶出液排出口216b側に導くことができる。
また、滞留抑制部232に代えて、滞留抑制部430を備えてもよい。これにより、滞留抑制部430(狭小部432)は、毛細管現象によって、流路252の凝縮液を原料液滞留底面部212c(原料液供給口212h)側に導くことができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、蒸留装置100のリボイラ130が本体210を直接加熱する構成を例に挙げた。しかし、リボイラは、本体210の缶出液排出口216bから排出された缶出液の一部を加熱してもよい。この場合、本体210における缶出液排出口216bの上方に缶出ガス導入口が形成されるとよい。そして、リボイラによって生成された蒸気は、缶出ガス導入口を通じて本体210内に導入される。
また、上記実施形態において、蒸留装置100のコンデンサ140が本体210を直接冷却する構成を例に挙げた。しかし、コンデンサは、本体210から排出された蒸気を冷却してもよい。この場合、本体210における留出液排出口216aの上方に留出ガス排出口(留出流体排出口)が形成されるとよい。そして、コンデンサによって生成された凝縮液(留出液)は、一部が留出液排出口216aを通じて本体210内に導入される。
また、上記実施形態において、蒸留装置100が、滞留抑制部230、232を備える構成を例に挙げた。しかし、蒸留装置100は、少なくとも滞留抑制部230および滞留抑制部232のいずれか一方を備えていればよい。
また、上記実施形態において、滞留抑制部230、232は、針金234の先端が、縁部212ea、212daに接触する場合を例に挙げた。しかし、滞留抑制部230、232は、針金234のいずれかの部分が縁部212ea、212daに接触していればよい。同様に、滞留抑制部330の狭小部332のいずれかの部分が縁部212ea、212daに接触していればよい。
また、上記実施形態において、滞留抑制部230、232は、針金234が、縁部212ea、212daに接触する場合を例に挙げた。しかし、滞留抑制部230、232は、針金234が、溶接等により、縁部212ea、212daに接続されていてもよい。同様に、滞留抑制部330の狭小部332が、溶接等により、縁部212ea、212daに接続されていてもよい。
また、上記実施形態において、滞留抑制部230は、針金234の他端が、側部216の内壁に係止される(接触する)場合を例に挙げた。また、滞留抑制部232は、針金234の他端が、側面212ebに係止される(接触する)場合を例に挙げた。しかし、針金234の他端は、いずれの部材にも接触していなくてもよい。
また、上記実施形態において、蒸留装置100が、滞留抑制部230、232を備える構成を例に挙げた。しかし、蒸留装置は、側面212fのうち、少なくとも加熱側底面部212eの缶出液排出口216b側の縁部212eaから連続した箇所(第1の側面部)が加熱側底面部212eよりも濡れ性が高ければ、滞留抑制部230を備えずともよい。これにより、第1の側面部は、毛細管現象によって、流路250の原料液を缶出液滞留底面部212b側に導くことができる。なお、側面212f全面の濡れ性が、加熱側底面部212eよりも高くてもよい。
同様に、蒸留装置は、側面212gのうち、少なくとも冷却側底面部212dの原料液供給口212h側の縁部212daから連続した箇所(第2の側面部)が冷却側底面部212dよりも濡れ性が高ければ、滞留抑制部232を備えずともよい。これにより、側面212gは、毛細管現象によって、流路252の凝縮液を原料液滞留底面部212c側に導くことができる。なお、側面212g全面の濡れ性が、冷却側底面部212dよりも高くてもよい。
また、上記実施形態において、リボイラ130が熱交換器で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、リボイラ130は、ペルチェ素子、または、電気ヒータで構成されてもよい。
また、上記実施形態において、コンデンサ140が熱交換器で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、コンデンサ140は、ペルチェ素子、または、ファンで構成されてもよい。
また、上記実施形態において、加熱側底面部212eが原料液供給口212h側から缶出液排出口216b側に向かうに従って鉛直下方に傾斜している構成を例に挙げた。しかし、加熱側底面部212eは、水平方向に延在していてもよい。また、冷却側底面部212dが留出液排出口216a側から原料液供給口212h側に向かうに従って鉛直下方に傾斜している構成を例に挙げた。しかし、冷却側底面部212dは、水平方向に延在してもよい。
また、上記実施形態において、本体210の寸法関係や傾斜角について説明した。しかし、本体210は、原料液における低沸点成分と高沸点成分との割合、目的とする分離性能、ポンプ114による原料液の供給流速(処理速度)に基づいて、適宜設定されればよい。
また、上記実施形態において、留出液排出口216a、および、缶出液排出口216bが側部216に設けられる構成を例に挙げた。しかし、留出液排出口216aおよび缶出液排出口216bのいずれか一方または両方は、底部212に設けられてもよい。また、原料液供給口212hは、上部214または側部216に設けられてもよい。いずれにせよ、本体210は、留出液排出口216a(留出流体排出口)と、缶出液排出口216bと、留出液排出口216aと缶出液排出口216bとの間に設けられた原料液供給口212hとを有していればよい。
また、上記実施形態において、滞留抑制部230、232、330が金属材料で構成される場合を例に挙げた。しかし、滞留抑制部230、232、330の材質に限定はない。
本開示は、蒸留装置に利用することができる。
100 蒸留装置
212b 缶出液滞留底面部
212c 原料液滞留底面部
212d 冷却側底面部
212da 縁部
212e 加熱側底面部
212ea 縁部
212f 側面(第1の側面部)
212g 側面(第2の側面部)
212h 原料液供給口
216a 留出液排出口
216b 缶出液排出口
220A リブ(第1のリブ)
220B リブ(第2のリブ)
230 滞留抑制部
232 滞留抑制部
234 針金(狭小部)
330 滞留抑制部
332 狭小部
430 滞留抑制部
432 狭小部

Claims (7)

  1. 留出流体排出口と、
    缶出液排出口と、
    前記留出流体排出口と前記缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、
    前記原料液供給口側から前記缶出液排出口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する加熱側底面部と、
    前記加熱側底面部より前記缶出液排出口側であって、前記加熱側底面部の下方に設けられる缶出液滞留底面部と、
    前記加熱側底面部から立設し、前記原料液供給口側から前記缶出液排出口側に延在する複数の第1のリブと、
    隣り合う前記第1のリブの間に設けられた前記加熱側底面部の前記缶出液排出口側の縁部に接触するか、前記缶出液排出口側の縁部に連続するか、もしくは、前記缶出液排出口側の縁部に接続され、前記第1のリブの延在方向と交差する方向の幅が、前記缶出液排出口側の縁部の幅よりも小さい狭小部を有する第1の滞留抑制部と、
    を備え
    前記加熱側底面部には、メッシュが設けられていない、蒸留装置。
  2. 前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、
    前記冷却側底面部より前記原料液供給口側であって、前記冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、
    前記冷却側底面部から立設し、前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に延在する複数の第2のリブと、
    隣り合う前記第2のリブの間に設けられた前記冷却側底面部の前記原料液供給口側の縁部に接触するか、前記原料液供給口側の縁部に連続するか、もしくは、前記原料液供給口側の縁部に接続され、前記第2のリブの延在方向と交差する方向の幅が、前記原料液供給口側の縁部の幅よりも小さい狭小部を有する第2の滞留抑制部と、
    を備え
    前記冷却側底面部には、メッシュが設けられていない、請求項1に記載の蒸留装置。
  3. 留出流体排出口と、
    缶出液排出口と、
    前記留出流体排出口と前記缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、
    前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、
    前記冷却側底面部より前記原料液供給口側であって、前記冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、
    前記冷却側底面部から立設し、前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に延在する複数のリブと、
    隣り合う前記リブの間に設けられた前記冷却側底面部の前記原料液供給口側の縁部に接触するか、前記原料液供給口側の縁部に連続するか、もしくは、前記原料液供給口側の縁部に接続され、前記リブの延在方向と交差する方向の幅が、前記原料液供給口側の縁部の幅よりも小さい狭小部を有する滞留抑制部と、
    を備え
    前記冷却側底面部には、メッシュが設けられていない、蒸留装置。
  4. 前記滞留抑制部は、複数の狭小部を有するメッシュで構成される請求項1から3のいずれか1項に記載の蒸留装置。
  5. 留出流体排出口と、
    缶出液排出口と、
    前記留出流体排出口と前記缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、
    前記原料液供給口側から前記缶出液排出口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する加熱側底面部と、
    前記加熱側底面部から立設し、前記原料液供給口側から前記缶出液排出口側に延在する複数の第1のリブと、
    前記加熱側底面部より前記缶出液排出口側であって、前記加熱側底面部の下方に設けられる缶出液滞留底面部と、
    前記加熱側底面部の前記缶出液排出口側の縁部に連続し、前記加熱側底面部より濡れ性が高い第1の側面部と、
    を備える蒸留装置。
  6. 前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、
    前記冷却側底面部から立設し、前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に延在する複数の第2のリブと、
    前記冷却側底面部より前記原料液供給口側であって、前記冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、
    前記冷却側底面部の前記原料液供給口側の縁部に連続し、前記冷却側底面部より濡れ性が高い第2の側面部と、
    を備える請求項5に記載の蒸留装置。
  7. 留出流体排出口と、
    缶出液排出口と、
    前記留出流体排出口と前記缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口と、
    前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に向かうに従って鉛直下方に傾斜する、もしくは、水平方向に延在する冷却側底面部と、
    前記冷却側底面部から立設し、前記留出流体排出口側から前記原料液供給口側に延在する複数のリブと、
    前記冷却側底面部より前記原料液供給口側であって、前記冷却側底面部の下方に設けられる原料液滞留底面部と、
    前記冷却側底面部の前記原料液供給口側の縁部に連続し、前記冷却側底面部より濡れ性が高い側面部と、
    を備える蒸留装置。
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