JP7270585B2 - 情報管理システム、情報管理プログラム及び情報管理方法 - Google Patents

情報管理システム、情報管理プログラム及び情報管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報管理システム、情報管理プログラム及び情報管理方法、特に、電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理システム、情報管理プログラム及び情報管理方法に関する。
例えば、名刺の交換によって取得した、名刺に記載された名刺保有者の名前、所属する事業者の名称や連絡先、あるいは所在地等といった名刺情報を入力してデータベース化して管理し、ユーザの要求に応じて必要な名刺情報をデータベースから検索する名刺情報管理システムが広く利用されている。
特許文献1には、名刺情報が格納されたデータベース、及びデータベースに格納された名刺情報をネットワーク経由でユーザの端末から検索可能な名刺情報管理サーバを備えた名刺情報管理システムが開示されている。
特開2005-338988公報
ところで、昨今の情報通信技術の進展等に伴って、コンピュータ資源を用いたオンライン上での会議や会合等が実施される機会が増大しており、オンライン上で初めて会う者同士では、名刺の交換がなされないまま会議等が進行することとなる。
このような場合において、オンライン上で初めて会う者について、名刺情報に相当する情報を取得することができれば、オンライン上での会議等の進行がスムーズに行われることが想定される。
その一方で、オンライン上での会議等に限られることなく、例えば、後日に予定されている会議等において初めて会う者の名刺情報に相当する情報を、名刺交換をする前に事前に取得することができれば、事業活動において便宜な場合もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、事業活動に有益な情報管理を行うことができる情報管理システム、情報管理プログラム及び情報管理方法を提供することを課題とするものである。
上記目的を達成するための本発明に係る情報管理システムは、電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理システムであって、受信した電子メールから任意の記号の配列によって構成される署名区切り記号列を検出する署名区切り記号列検出部と、署名区切り記号列検出部で署名区切り記号列を検出した場合に署名区切り記号列に基づいて署名要素を抽出する署名要素抽出部と、署名要素抽出部で抽出した署名要素を署名欄として特定する署名欄特定部と、を備えるものである。
これによれば、受信した電子メールから検出した署名区切り記号列に基づいて、名刺情報に相当する情報である署名要素によって構成される署名欄を特定することができることから、事業活動に有益な情報管理を行うことができる。
例えば、実際に名刺交換が行われることなく実施されるオンライン上の会議等に先立って、名刺情報に相当する情報を取得することができるし、オンライン上の会議等に限られることなく、後日に予定される会議等に先立って、名刺交換を行わないで、名刺情報に相当する情報を取得することができる。
この情報管理システムの署名欄特定部は、署名要素抽出部で抽出した署名要素の数が予め設定された閾値を超えたか否かを判定するものである。
情報管理システムで受信した電子メールは、送信者から電子メールを受信した受信者によって電子メールが転送される転送先として予め設定されたメールアドレスに転送された電子メールであって、署名欄特定部は、受信した電子メールから抽出した署名要素と受信者の氏名とが一致するか否かあるいは受信した電子メールのメールアドレスのドメインと受信者のメールアドレスのドメインとが一致するか否かを判定するものである。
さらに、情報管理システムは、受信した電子メールが他の電子メールを引用する電子メールである場合に受信した電子メールと他の電子メールとを分割して受信した電子メールを抽出する分割処理部を備えるものである。
情報管理システムの署名区切り記号列検出部は、任意の同一の記号からなる第1配列と第2配列とが電子メールにおいて上下方向で並列する場合に第1配列と第2配列とを署名区切り記号列として検出するものであってもよい。
情報管理システムの署名区切り記号列検出部は、任意の同一の記号からなる第1配列と第2配列とが電子メールにおいて上下方向で並列する場合であって第1配列の記号の数と第2配列の記号の数とが異なる場合に第1配列と第2配列とを署名区切り記号列として検出するものであってもよい。
情報管理システムの署名区切り記号列検出部は、互いに異なる任意の記号からなる第1配列と第2配列とが電子メールにおいて上下方向で並列する場合に第1配列と第2配列とを署名区切り記号列として検出するものであってもよい。
情報管理システムの署名区切り記号列検出部は、受信した電子メールの終端から予め設定された任意の行数内に一対のハイフンが配置される場合に一対のハイフンが配置された部分を受信した電子メールのメール本文の末尾とみなして一対のハイフンを署名区切り記号列として検出するものであってもよい。
上記目的を達成するための本発明に係る情報管理プログラムは、電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理プログラムであって、受信した電子メールから任意の記号の配列によって構成される署名区切り記号列を検出する署名区切り記号列検出部と、署名区切り記号列検出部で署名区切り記号列を検出した場合に署名区切り記号列に基づいて署名要素を抽出する署名要素抽出部と、署名要素抽出部で抽出した署名要素を署名欄として特定する署名欄特定部と、を備えるものである。
上記目的を達成するための本発明に係る情報管理方法は、電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理方法であって、受信した電子メールから任意の記号の配列によって構成される署名区切り記号列を検出する署名区切り記号列検出ステップと、署名区切り記号列検出ステップで署名区切り記号列を検出した場合に署名区切り記号列に基づいて署名要素を抽出する署名要素抽出ステップと、署名要素抽出ステップで抽出した署名要素を署名欄として特定する署名欄特定ステップと、を備えるものである。
この発明によれば、事業活動に有益な情報管理を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る情報管理システムの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムで処理される電子メールの構成の一例を概略的に説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムで処理される電子メールの署名区切り記号列の一例を概略的に説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムで処理される電子メールの署名区切り記号列の一例を概略的に説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムで処理される電子メールの署名区切り記号列の一例を概略的に説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムのメールサーバ及び情報管理サーバが実装されるコンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムの情報管理サーバのストレージの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムで処理される署名区切り記号列抽出基準の構成の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムで処理される署名要素抽出基準の構成の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムの情報管理プログラムの分割処理部の処理の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムの情報管理プログラムの署名要素抽出部の処理の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムの情報管理プログラムの署名欄特定部の構成の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報管理システムの情報管理プログラムの署名欄特定部の処理の概略を説明する図である。
次に、図1~図13に基づいて、本発明の実施の形態に係る情報管理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報管理システムの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、情報管理システム10は、メールサーバ20及び情報管理サーバ30を備える。
メールサーバ20及び情報管理サーバ30は、本実施の形態では、送信者端末101を介して送信者2から受信者3の保有する受信者端末102に送信される電子メール110に関する情報を管理する情報管理事業者1に配備される。
これら送信者端末101と受信者端末102との間、受信者端末102とメールサーバ20との間、及びメールサーバ20と情報管理サーバ30との間は、インターネット網等のネットワークによって接続される。
このような情報管理システム10の具体的な構成の説明に先立って、送信者端末101及び受信者端末102の構成の概略について極めて簡潔に触れるとともに、送信者端末101から受信者端末102に送信される電子メール110の構成の概略について説明する。
送信者端末101及び受信者端末102は、本実施の形態では、携帯型情報端末であるスマートフォンあるいはタブレット型のコンピュータによって実装されるが、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装されるものであってもよい。
図2は、電子メール110の構成の一例を概略的に説明する図である。図示のように、電子メール110は、送信者情報111、メール本文112、署名欄113及びヘッダ116を主要構成として備える。
送信者情報111は、例えば件名、日付、差出人、宛先等といった送信者101によって設定された各種の情報によって構成される。
メール本文112は、送信者101から受信者102に向けたメッセージによって構成されるテキストデータであって、本実施の形態では、送信者101(差出人)である「江藤太郎」から受信者102(宛先)である「大木洋二」に向けられたメッセージによって構成される。
署名欄113は、送信者101の所属する企業名、部署名、氏名、住所等といった送信者101の属性に関する複数の署名要素114によって構成される情報であって、署名要素114は、署名区切り記号列115によってメール本文112から区画される。
この署名区切り記号列115には、本実施の形態では、種々の態様の署名区切り記号列115が存在することが想定されている。
図3~図5は、署名区切り記号列115の種々の態様の一例を概略的に説明する図である。図3(a)で示すように、署名区切り記号列115は、第1配列115aと第2配列115bとが電子メール110において上下方向に並列する場合において、第1配列115a及び第2配列115bが例えば、同じ記号である等号(=)で構成されるものであってもよい(Aパターン)。
この署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に、複数の署名要素114を区画する等の目的で(例えば、所属する企業名、部署名及び氏名と、住所、連絡先等とを区画する。)、任意の記号(例えば等号「=」)で構成される記号列115cが挿入される場合がある。
図3(b)で示すように、署名区切り記号列115は、第1配列115aと第2配列115bとが電子メール110において上下方向に並列する場合において、例えば、等号(=)で構成される第1配列115aの記号の数と、同じく等号(=)で構成される第2配列115bの記号の数とが異なる(例えば、第2配列115bの記号の数が第1配列115aの記号の数よりも少ない。)ものであってもよい(Bパターン)。
この署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に、任意の記号(例えば等号「=」)で構成される記号列115cが挿入される場合がある。
図3(c)で示すように、署名区切り記号列115は、第1配列115aと第2配列115bとが電子メール110において上下方向に並列する場合において、第1配列115a及び第2配列115bが例えば、互いに異なる記号(第1配列115aが例えば等号「=」で構成され、第2配列115bが例えばハイフン「-」で構成される。)で構成されるものであってもよい(Cパターン)。
この署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に、任意の記号(例えば等号「=」)で構成される記号列115cが挿入される場合がある。
図4で示すように、署名区切り記号列115は、一対のハイフン(-)で構成されるものであってもよいし(Dパターン)、図5で示すように、任意の記号(例えば等号「=」)の配列で構成されるものであってもよい(Eパターン)。
図2で示すように、ヘッダ116は、他の電子メール120を引用して電子メール120に返信する電子メール110に自動的に付与される情報であり、例えば、他の電子メール120を受信した日時、送信者101の氏名、送信者101のメールアドレス等によって構成される。
次に、本実施の形態に係る情報管理システム10の各部の具体的な構成について説明する。
図1で示したメールサーバ20及び情報管理サーバ30は、本実施の形態ではコンピュータ、例えばデスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装される。
図6は、メールサーバ20及び情報管理サーバ30が実装されるコンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。
図示のように、コンピュータは、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、送受信部104、及び入出力部105を主要構成として備え、これらが互いにバス106を介して電気的に接続される。
プロセッサ101は、コンピュータの動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。
このプロセッサ101は、本実施の形態では例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述するストレージ103に格納されてメモリ102に展開されたプログラムを実行して各処理を行う。
メモリ102は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置、及びフラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶装置を備える。
このメモリ102は、プロセッサ101の作業領域として使用される一方、コンピュータの起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種の設定情報等が格納される。
ストレージ103は、アプリケーションプログラムや各種の処理に用いられるデータ等が格納されている。
送受信部104は、コンピュータをネットワークに接続する。この送受信部104は、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。
入出力部105には、必要に応じて、キーボードやマウスといった情報入力機器やディスプレイ等の出力機器が接続される。本実施の形態では、キーボード、マウス及びディスプレイがそれぞれ接続される。
バス106は、接続したプロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、送受信部104及び入出力部105の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。
図1で示したメールサーバ20は、POP3やSMTP等のプロトコルによって電子メールの送受信機能を提供するサーバであって、本実施の形態では、送信者端末101から送信される電子メール110が受信者端末102を介して転送される転送先となるメールアドレスMA(例えば「meishi@landscape.co.jp」等)が予め設定されている。
図7は、情報管理サーバ30のストレージ103の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ストレージ103は、データベース40及び情報管理プログラム50を備える。
データベース40は、ストレージ103の記憶領域によって実現されるものであって、本実施の形態では、署名区切り記号列抽出基準D1、署名要素抽出基準D2、氏名データD3及び住所データD4が格納される。
図8は、署名区切り記号列抽出基準D1の構成の概略を説明する図である。図示のように、署名区切り記号列抽出基準D1は、電子メール110から署名区切り記号列115を抽出するために予め設定されたルールに関するデータである。
この署名区切り記号列抽出基準D1は、本実施の形態では、例えば、任意の記号(例えばハイフン「-」や等号「=」等)が配列される場合に、これらの記号の配列を署名区切り記号列115として抽出することがルールとして設定される。
さらに、署名区切り記号列抽出基準D1は、任意の記号からなる一の配列と他の配列とが電子メール110において上下方向で並列する場合に、これら一の配列を第1配列115aとするとともに他の配列を第2配列115bとして、第1配列115a及び第2配列115bを署名区切り記号列115として抽出することがルールとして設定される。
一方、署名区切り記号列抽出基準D1は、電子メール110の終端から予め設定された任意の行数内(例えば空行を除いて25行以内等。)に一対のハイフン(--)が配置される場合に、この一対のハイフン(--)が配置された部分を電子メール110のメール本文112の末尾とみなして、一対のハイフン(--)を署名区切り記号列115として抽出することがルールとして設定される。
図9は、署名要素抽出基準D2の構成の概略を説明する図である。図示のように、署名要素抽出基準D2は、電子メール110から署名要素114を正規表現で抽出するために予め設定されたルールに関するデータである。
この署名要素抽出基準D2は、本実施の形態では、企業名抽出基準d2a、部署名抽出基準d2b、役職名抽出基準d2c、氏名抽出基準d2d及び郵便番号抽出基準d2eを備える。
さらに、署名要素抽出基準D2は、住所抽出基準d2f、電話番号抽出基準d2g、FAX番号抽出基準d2h、メールアドレス抽出基準d2i及びURL抽出基準d2jを備える。
企業名抽出基準d2aは、本実施の形態では、例えば「株式会社」や「有限会社」等を含む文字列を企業名であると特定し、特定した企業名を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
部署名抽出基準d2bは、本実施の形態では、例えば「営業部」や「総務部」等を含む文字列を部署名であると特定し、特定した部署名を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
役職名抽出基準d2cは、本実施の形態では、例えば「課長」や「部長」等を含む文字列を役職名であると特定し、特定した役職名を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
氏名抽出基準d2dは、本実施の形態では、例えば、後述する氏名データD3に基づいて任意の文字が連続する文字列を氏名であると特定した場合に、特定した氏名を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
郵便番号抽出基準d2eは、本実施の形態では、例えば7桁の数字からなる数字列を郵便番号であると特定し、特定した郵便番号を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
住所抽出基準d2fは、本実施の形態では、例えば、後述する住所データD4に基づいて任意の文字が連続する文字列を住所であると特定した場合に、特定した住所を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
電話番号抽出基準d2gは、本実施の形態では、例えば「電話番号」等の文字列に加えて10桁あるいは11桁の数字からなる数字列が存在する場合に、この数字列を電話番号であると特定し、特定した電話番号を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
FAX番号抽出基準は、本実施の形態では、例えば「FAX番号」等の文字列に加えて10桁の数字からなる数字列が存在する場合に、この数字列をFAX番号であると特定し、特定したFAX番号を署名要素として抽出することがルールとして設定される。
メールアドレス抽出基準d2iは、本実施の形態では、例えば「@」等を含む文字列をメールアドレスであると特定し、特定したメールアドレスを署名要素として抽出することがルールとして設定される。
URL抽出基準d2jは、本実施の形態では、例えば「www」等を含む文字列をURLであると特定し、特定したURLを署名要素として抽出することがルールとして設定される。
図7で示す氏名データD3は、本実施の形態では、「渡辺」、「鈴木」、「山田」、「佐藤」等といった実在する氏(姓)や、「明夫」、「正」、「律子」等といった実在する名が、限りなく網羅されて記憶される。
住所データD4は、本実施の形態では、全ての都道府県、市区町村等といった実存する都道府県名及び市区町村名が、限りなく網羅されて記憶される。
図7で示す情報管理プログラム50は、本実施の形態では、情報管理サーバ30のディスプレイに表示され、情報管理サーバ30で情報の入出力が可能な画面インターフェースによって実装される。
この情報管理プログラム50は、分割処理部51、署名区切り記号列検出部52、署名要素抽出部53及び署名欄特定部54を備える。
図10は、分割処理部51の処理の概略を説明する図である。図示のように、分割処理部51は、受信者端末102で受信した電子メール110であって受信者端末102から転送された電子メール110が、他の電子メール120を引用して電子メール120に返信する電子メール110である場合に、受信した電子メール110と他の電子メール120とを分割して、受信した電子メール110を抽出するモジュールである。
この分割処理部51は、本実施の形態では、電子メール110に自動的に付与されるヘッダ116を検出した場合に、ヘッダ116が付与された電子メール110を抽出する。
図7で示す署名区切り記号列検出部52は、受信した電子メール110から署名区切り記号列115を検出するモジュールである。
この署名区切り記号列検出部52は、本実施の形態では、署名区切り記号列抽出基準D1に基づいて、図3(a)で示したAパターンの署名区切り記号列115、図3(b)で示したBパターンの署名区切り記号列115、及び図3(c)で示したCパターンの署名区切り記号列115を検出する。
署名区切り記号列検出部52は、これらAパターン~Cパターンの署名区切り記号列115を検出した場合において、第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cが挿入されている場合は、この記号列115cも検出する。
さらに、署名区切り記号列検出部52は、署名区切り記号列抽出基準D1に基づいて、図4で示したDパターンの署名区切り記号列115、及び図5で示したEパターンの署名区切り記号列115を検出する。
図7で示した署名要素抽出部53は、署名区切り記号列検出部52で署名区切り記号列115を検出した場合に、署名区切り記号列115に基づいて署名要素114を抽出するモジュールである。
この署名要素抽出部53は、本実施の形態では、署名区切り記号列検出部52で検出した署名区切り記号列115が、第1配列115aと第2配列115bとが電子メール110において上下方向に並列するAパターン~Cパターンの場合は、第1配列115aと第2配列115bとの間に文字列が任意の行数に亘って配置されている場合に、これらの文字列から署名要素114を抽出する。
署名要素抽出部53は、本実施の形態では、署名区切り記号列検出部52で検出した署名区切り記号列115が、電子メール110のメール本文112に一対のハイフン(--)が配置されるDパターンの場合は、一対のハイフン(--)の下側に文字列が任意の行数に亘って配置されている場合に、これらの文字列から署名要素114を抽出する。
さらに、署名要素抽出部53は、本実施の形態では、署名区切り記号列検出部52で検出した署名区切り記号列115が、任意の記号の配列で構成されるEパターンの場合は、任意の記号の配列の下側に任意の行数に亘って文字列が配置されている場合に、これらの文字列から署名要素114を抽出する。
署名要素抽出部53による署名要素114の抽出は、本実施の形態では、署名要素抽出基準D2に基づいて実行される。
本実施の形態では、例えば、電子メール110の署名区切り記号列115によって区画された文字列から、図11で示すように、企業名(株式会社データサイエンス)、部署名(営業部)、氏名(江藤太郎)、郵便番号(163-1415)、住所(東京都新宿区西新宿…)、電話番号(03-5385-23××)、FAX番号(03-5385-23○○)及びメールアドレス(etou@…)を署名要素114として抽出する。
図7で示した署名欄特定部54は、署名要素抽出部53で抽出した署名要素114に基づいて、抽出した署名要素114を署名欄113として特定するモジュールである。
この署名欄特定部54は、抽出した署名要素114を署名欄113として特定するに際して、署名要素抽出部53で抽出した署名要素114の数が予め設定された閾値を超えたか否かを判定する。
図12は、署名欄特定部54の構成の概略を説明する図である。図示のように、署名欄特定部54では、例えば、図3(a)で示したAパターンの署名区切り記号列115において、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cがなく、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「x」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定される。
一方、Aパターンの署名区切り記号列115において、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cがあり、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定される。
署名欄特定部54では、例えば、図3(b)で示したBパターンの署名区切り記号列115において、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cがなく、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合も、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定される。
一方、Bパターンの署名区切り記号列115において、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cがあり、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「z」と設定される。
署名欄特定部54では、例えば、図3(c)で示したCパターンの署名区切り記号列115において、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cがなく、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「z」と設定される。
一方、Cパターンの署名区切り記号列115において、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cがあり、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「z」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合も抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「z」と設定される。
署名欄特定部54では、例えば、図4で示したDパターンの署名区切り記号列115において、署名要素114内に記号列115cがなく、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「x」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定される。
一方、Dパターンの署名区切り記号列115において、署名要素114内に記号列115cがあり、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「x」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定される。
署名欄特定部54では、例えば、図5で示したEパターンの署名区切り記号列115において、署名要素114の行数がa~b行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定され、署名要素114の行数がb~c行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「z」と設定される。
さらに、署名欄特定部54は、抽出した署名要素114を署名欄113として特定するに際して、図13で示すように、受信した電子メール110から抽出した署名要素114の氏名(例えば「江藤太郎」)と受信者3の氏名(例えば「大木洋二」)とが一致するか否かを判定する。
一方、署名欄特定部54は、受信した電子メール110のメールアドレスのドメイン(例えば「datascience.co.jp」)と受信者3のメールアドレスのドメイン(例えば「nikko.ne.jp」)とが一致するか否かを判定する。
このように、署名欄特定部54は、署名要素抽出部53で抽出した署名要素114の数が予め設定された閾値を超えた場合であって、受信した電子メール110から抽出した署名要素114の氏名と受信者3の氏名とが一致しない場合、あるいは受信した電子メール110のメールアドレスのドメインと受信者3のメールアドレスのドメインとが一致しない場合に、署名要素抽出部53が抽出した署名要素114を署名欄113として特定する。
次に、本実施の形態に係る情報管理システム10での処理について説明する。
例えば、図1で示した送信者2と受信者3との間で、映像及び音声の通信が可能なオンラインツールを用いた打ち合わせに関する連絡が電子メールを介して行われている場合において、送信者端末101を介して送信者2から電子メール110を受信した受信者3は、受信した電子メール110を、受信者端末102を介して情報管理事業者1のメールアドレスMAに転送する。
図10で示したように、情報管理事業者1のメールアドレスMAに転送された電子メール110が、他の電子メール120を引用して電子メール120に返信する電子メール110である場合は、受信した電子メール110と他の電子メール120とを分割して、受信した電子メール110を抽出する(分割処理ステップ)。
続いて、抽出した電子メール110から署名区切り記号列115を検出する。本実施の形態では、例えば、同じ記号(例えば等号「=」)で構成された第1配列115aと第2配列115bとが電子メール110において上下方向に並列して構成された、図3(a)で示したAパターンの署名区切り記号列115を検出する(署名区切り記号列検出ステップ)。
さらに、本実施の形態では、図3(a)で示したように、署名区切り記号列115の第1配列115aと第2配列115bとの間に記号列115cが挿入されていることから、この記号列115cを検出する。
その後、署名区切り記号列115に基づいて、署名要素114を検出する。本実施の形態では、第1配列115aと第2配列115bとの間に文字列が任意の行数に亘って配置されている場合に、これらの文字列から署名要素114を抽出する(署名要素抽出ステップ)。
本実施の形態では、図3(a)で示したように、記号列115cを除いて、第1配列115aと第2配列115bとの間に6行の文字列が配置されており、6行が予め設定された任意の行数に該当するのであれば、これら6行の文字列から署名要素114を抽出する。
図11で示したように、本実施の形態では、企業名(株式会社データサイエンス)、部署名(営業部)、氏名(江藤太郎)、郵便番号(163-1415)、住所(東京都新宿区西新宿…)、電話番号(03-5385-23××)、FAX番号(03-5385-23×○)及びメールアドレス(etou@…)を署名要素114として抽出する。
一方、署名区切り記号列115を検出しなかった場合、あるいは署名区切り記号列115を検出したとしても、署名要素114の行数が予め設定された行数の範囲を逸脱する場合は、情報管理システム10における処理を終了する。
署名要素抽出ステップで署名要素114を抽出した後、抽出した署名要素114の数が予め設定された閾値を超えたか否かを判定する。
例えば、Aパターンの署名区切り記号列115において、記号列115cがあり、署名要素114の行数が6行の場合は、抽出される署名要素114の数に関する閾値は予め「y」と設定されているところ、本実施の形態では、企業名、部署名、氏名、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号及びメールアドレスの8の署名要素114が抽出されることから、抽出した署名要素114の数が予め設定された閾値である「y」を超えたか否かを判定する。
さらに、閾値の判定と併せて、受信した電子メール110から抽出した署名要素114の氏名と受信者3の氏名とが一致するか否か、あるいは受信した電子メール110のメールアドレスのドメインと受信者3のメールアドレスのドメインとが一致するか否かを判定する。
本実施の形態では、電子メール110から抽出した署名要素114の氏名(江藤太郎)と受信者3の氏名(大木洋二)とは一致しないと判定され、かつ受信した電子メール110のメールアドレスのドメイン(datascience.co.jp)と受信者3のメールアドレスのドメイン(nikko.ne.jp)とが一致しないと判定される。
署名要素抽出部53で抽出した署名要素114の数が予め設定された閾値を超えた場合であって、受信した電子メール110から抽出した署名要素114の氏名と受信者3の氏名とが一致しない場合、あるいは受信した電子メール110のメールアドレスのドメインと受信者3のメールアドレスのドメインとが一致しない場合に、抽出した署名要素114を署名欄113として特定する(署名欄特定ステップ)。
特定した署名欄113は、本実施の形態では、情報管理サーバ30のストレージ103の任意の記憶領域に記憶され、署名要素114の記載に関して任意の補正が施された後に、既存の名刺情報が格納されるデータベースに格納される。
このように、情報管理システム10は、受信した電子メール110から検出した署名区切り記号列115に基づいて、名刺情報に相当する情報である署名要素114によって構成される署名欄113を特定することができる。
これにより、例えば、実際に名刺交換が行われることなく実施されるオンライン上の会議等に先立って、名刺情報に相当する情報を取得することができるし、オンライン上の会議等に限られることなく、後日に予定される会議等に先立って名刺交換を行わないで、名刺情報に相当する情報を取得することができる。
したがって、事業活動に有益な情報管理を行うことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施の形態では、署名区切り記号列115がAパターン~Eパターンで構成される場合を説明したが、これら以外のパターンで構成される署名区切り記号列115であってもよい。
上記実施の形態では、受信者3が受信した電子メール110が情報管理事業者1のメールアドレスMAに転送される場合を説明したが、受信した電子メール110がコピーされて、予め定められた任意のフォーマットに貼り付けられることによって情報管理事業者1に取得されるように構成してもよい。
上記実施の形態では、情報管理サーバ30が情報管理事業者1に配備される場合を説明したが、情報管理サーバ30はクラウド環境で実装されるサーバであってもよい。
上記実施の形態では、メールサーバ20が情報管理事業者1に配備される場合を説明したが、メールサーバ20は、情報管理事業者1以外の事業者に管理されるメールサーバであってもよい。
1 情報管理事業者
2 送信者
3 受信者
10 情報管理システム
20 メールサーバ
30 情報管理サーバ
40 データベース
50 情報管理プログラム
51 分割処理部
52 署名区切り記号列検出部
53 署名要素抽出部
54 署名欄特定部
110 電子メール
113 署名欄
114 署名要素
115 署名区切り記号列

Claims (9)

  1. 電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理システムであって、
    受信した前記電子メールから任意の記号の配列によって構成される署名区切り記号列を検出する署名区切り記号列検出部と、
    該署名区切り記号列検出部で前記署名区切り記号列を検出した場合に該署名区切り記号列に基づいて前記署名要素を抽出する署名要素抽出部と、
    該署名要素抽出部で抽出した前記署名要素の行数が該行数に基づいて予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、前記閾値を超えたと判定した場合に前記署名要素を前記署名欄として特定する署名欄特定部と、
    を備える情報管理システム。
  2. 受信した前記電子メールは、
    前記送信者から前記電子メールを受信した受信者によって前記電子メールが転送される転送先として予め設定されたメールアドレスに転送された電子メールであって、
    前記署名欄特定部は、
    受信した前記電子メールから抽出した前記署名要素と前記受信者の氏名とが一致するか否かあるいは受信した前記電子メールのメールアドレスのドメインと前記受信者のメールアドレスのドメインとが一致するか否かを判定し、前記署名要素と前記受信者の氏名とが一致しないあるいは受信した前記電子メールのメールアドレスのドメインと前記受信者のメールアドレスのドメインとが一致しないと判定した場合に前記署名要素を前記署名欄として特定する、
    請求項1に記載の情報管理システム。
  3. 受信した前記電子メールが他の電子メールを引用する電子メールである場合に受信した前記電子メールと他の前記電子メールとを分割して受信した前記電子メールを抽出する分割処理部を備える、
    請求項1または2に記載の情報管理システム。
  4. 前記署名区切り記号列検出部は、
    任意の同一の前記記号からなる第1配列と第2配列とが前記電子メールにおいて上下方向で並列する場合に前記第1配列と前記第2配列とを前記署名区切り記号列として検出する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報管理システム。
  5. 前記署名区切り記号列検出部は、
    任意の同一の前記記号からなる第1配列と第2配列とが前記電子メールにおいて上下方向で並列する場合であって前記第1配列の前記記号の数と前記第2配列の前記記号の数とが異なる場合に前記第1配列と前記第2配列とを前記署名区切り記号列として検出する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報管理システム。
  6. 前記署名区切り記号列検出部は、
    互いに異なる任意の前記記号からなる第1配列と第2配列とが前記電子メールにおいて上下方向で並列する場合に前記第1配列と前記第2配列とを前記署名区切り記号列として検出する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報管理システム。
  7. 前記署名区切り記号列検出部は、
    受信した前記電子メールの終端から予め設定された任意の行数内に一対のハイフンが配置される場合に一対の前記ハイフンが配置された部分を受信した前記電子メールのメール本文の末尾とみなして一対の前記ハイフンを前記署名区切り記号列として検出する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報管理システム。
  8. 電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理プログラムであって、
    受信した前記電子メールから任意の記号の配列によって構成される署名区切り記号列を検出する署名区切り記号列検出部と、
    該署名区切り記号列検出部で前記署名区切り記号列を検出した場合に該署名区切り記号列に基づいて前記署名要素を抽出する署名要素抽出部と、
    該署名要素抽出部で抽出した前記署名要素の行数が該行数に基づいて予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、前記閾値を超えたと判定した場合に前記署名要素を前記署名欄として特定する署名欄特定部と、
    を備える情報管理プログラム。
  9. 電子メールの送信者の属性に関する複数の署名要素によって構成される署名欄を特定する情報管理方法であって、
    受信した前記電子メールから任意の記号の配列によって構成される署名区切り記号列を検出する署名区切り記号列検出ステップと、
    該署名区切り記号列検出ステップで前記署名区切り記号列を検出した場合に該署名区切り記号列に基づいて前記署名要素を抽出する署名要素抽出ステップと、
    該署名要素抽出ステップで抽出した前記署名要素の行数が該行数に基づいて予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、前記閾値を超えたと判定した場合に前記署名要素を前記署名欄として特定する署名欄特定ステップと、
    を備える情報管理方法。
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