JP7270410B2 - 無人搬送車 - Google Patents

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Description

本発明は、無人搬送車に関する。
以前より、屋内等において荷を無人で搬送する無人搬送車(例えばAGV:Automated Guided Vehicle)がある。近年の無人搬送車においては、各種センサを搭載し、周囲の状況を検知しながら走行する機能、又は、自律的に走行ルートを決めて走行するSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)機能が搭載されるなど、様々な高機能化が図られている。
特許文献1には、本発明の関連する技術として、地震情報を受信すると荷を荷台から持ち上げて免震作用を荷に及ぼす機能を有するスタッカクレーンが開示されている。
特開2013-256383号公報
無人搬送車の走行速度が上がると、搬送の作業性が向上する。一方、走行速度が上がると、障害物の検知(例えば人又は物の飛び出しの検知)に基づき無人搬送車が緊急制動する際、積んでいた荷に大きな慣性力が作用し、荷崩れが生じる恐れがある。
本発明は、緊急制動時の荷崩れの発生を抑制できる無人搬送車を提供することを目的とする。
本発明に係る無人搬送車は、
荷が置かれる荷台と、
緊急制動として障害物の検知に基づく制動の制御を行う走行制御部と、
前記緊急制動の際に前記荷台上の荷崩れを抑制する緩衝装置と、
前記緊急制動を検出するための検出部と
を備え
前記緩衝装置は、
前記荷台を変位させる変位機構と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記変位機構を駆動する緩衝制御を行う緩衝制御部と、
を有する構成とした。
本発明に係るもう一つの態様の無人搬送車は、
荷が置かれる荷台と、
緊急制動として障害物の検知に基づく制動の制御を行う走行制御部と、
前記緊急制動の際に前記荷台上の荷崩れを抑制する緩衝装置と、
を備え、
前記緩衝装置は、前記荷台の少なくとも進行方向に配置された緩衝部材と、前記緩衝部材を前記荷台の中央へ向かう方へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢を抑えた状態と抑えを解除した状態とに切替え可能な第1ロック機構とを有する構成とした。
本発明によれば、緊急制動時の荷崩れの発生を抑制できるという効果が得られる。
本発明の実施形態1に係る無人搬送車を示す図である。 実施形態1の無人搬送車の機能構成を示すブロック図である。 実施形態1の無人搬送車が適用される屋内の一例を示す平面図である。 緩衝制御部が実行する緩衝制御処理の手順を示すフローチャートである。 比較例の無人搬送車における緊急制動の前(A)と後(B)とを示す説明図である。 実施形態1の無人搬送車における緊急制動の前(A)と後(B)とを示す説明図である。 変形例の無人搬送車を示す図である。 変形例の緩衝制御処理の手順の一部を示すフローチャートである。 実施形態2の無人搬送車を示す平面図であり、(A)緩衝作用をロックした状態、(B)は緩衝作用のロックが解除された状態を示す。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る無人搬送車を示す図である。図2は、実施形態1の無人搬送車の機能構成を示すブロック図である。
実施形態1の無人搬送車1は、倉庫又は会社建物等で無人で荷を搬送する装置である。無人搬送車1は、搬送ルートを走行するための構成として、車輪11、走行モータ12、操舵装置13、制動装置14、走行制御部15、環境センサ16及びこれらが組付けられた台車10を備える。環境センサ16は、例えばレーザレーダ、超音波レーダ又は撮像カメラなどであり、周囲の人又は物を検出する。走行制御部15は、例えばマイクロコンピュータであり、走行モータ12及び操舵装置13の駆動制御を行って、走行ルートに沿って台車10を走行させる。走行ルートは、事前に決められたルートであってもよいし、無人搬送車1が自律的に計算して導き出したルートであってもよい。走行制御部15は、環境センサ16を介して障害物(人又は物の飛び出し等)が検出された場合に、短時間で台車10の走行速度をゼロ又は低い速度に切り替える緊急制動制御を行う。走行制御部15は、制動装置14を駆動することで緊急制動を行っても良いし、走行モータ12を回生駆動することで緊急制動を行っても良い。
無人搬送車1は、さらに、荷崩れを抑制するための構成として、荷Lが搭載される荷台21、荷台21を少なくとも走行の前後方向に移動可能とする案内機構(例えばレール)22と、案内機構22に沿って荷台21を移動させる緩衝用アクチュエータ23と、緩衝用アクチュエータ23を制御する緩衝制御部24とを備える。荷台21は、案内機構22を介して台車10に支持されている。緩衝制御部24は、例えばマイクロコンピュータである。緩衝用アクチュエータ23が駆動することで、その動力が荷台21に伝達され、荷台21が案内機構22に沿って走行の前後方向に移動する。なお、案内機構22は、走行方向を向いたときの左右方向に荷台21を移動可能に構成されてもよく、加えて、緩衝用アクチュエータ23は、前後方向と左右方向とに荷台21を駆動する複数系統のアクチュエータを含んでいてもよい。案内機構22、緩衝用アクチュエータ23及び緩衝制御部24が、本発明に係る緩衝装置の一例に相当する。案内機構22は、本発明に係る変位機構の一例に相当する。
無人搬送車1は、さらに、緩衝制御が実行される作動状態と緩衝制御が実行されない非作動状態とを表わすフラグデータが格納される緩衝制御フラグ31と、上記作動状態と非作動状態とを外部から視認させる緩衝ランプ32と、通信ネットワークN1を介してサーバ装置100と通信を行う通信部33とを備える。さらに、無人搬送車1は、緊急制動の開始時に現れる加速度変化を検出するために加速度センサ(検出部に相当)34を備えていてもよい。なお、加速度センサ34は、速度センサに代替されてもよい。速度の二回微分により加速度変化を求めることができる。緩衝制御フラグ31の値は、通信部33を介してサーバ装置100によりセットされる。なお、無人搬送車1に管理者が操作可能なスイッチを設け、管理者がスイッチを操作することで緩衝制御フラグ31の値を切り替え可能に構成されてもよい。緩衝制御フラグ31の値をセットする構成が、本発明に係るインタフェースの一例に相当する。緩衝ランプ32が、本発明に係る標識部の一例に相当する。
図1のサーバ装置100は、通信ネットワークN1を介して無人搬送車1を管理するコンピュータである。サーバ装置100の記憶装置には、無人搬送車1が何回目の搬送で何の荷種を搬送するかを示す管理データテーブル41を格納した管理データベース42が構築されている。さらに、その記憶装置には、荷種に応じて緩衝制御を行うか否かを示す緩衝要否対荷種データテーブル44を含んだ制御データ45が格納されている。サーバ装置100は、管理データベース42及び制御データ45に基づいて無人搬送車1に指令を出力する制御部51と、制御部51の指令を無人搬送車1に出力する通信部52とを備える。
<緩衝制御処理>
図3は、実施形態1の無人搬送車が適用される屋内の一例を示す平面図である。図4は、緩衝制御部が実行する緩衝制御処理の手順を示すフローチャートである。
以下では、図3のフロアF1において、無人搬送車1が、荷の搬入区画E0から搬出区画E1まで、通路R1を走行して荷を搬送する場合について説明する。通路R1には、人h1、物、他の無人搬送車が通ることがあり、無人搬送車1の走行制御部15は、走行中、環境センサ16を介して走行の障害となる障害物の監視処理を行う。そして、例えば人h1の飛び出しにより障害物有りと検出された場合には、走行制御部15は、短い時間で走行を停止又は速度を下げる緊急制動処理を実行する。緊急制動処理の初期期間には、通常の走行開始時、カーブ走行時、又は通常の制動時とは異なり、所定の閾値を超える加速度変化が生じ、その後、制動による大きな加速度(慣性力)が荷Lに作用し、荷Lによっては荷崩れの恐れが生じる。
図4の緩衝制御処理は、例えば搬入区間E0で荷が積まれて無人搬送車1が走行を始める際に、緩衝制御部24により開始される。緩衝制御処理が開始されると、先ず、緩衝制御部24は、サーバ装置100から荷の搬送指令に伴って送信される緩衝指令の有無(緩衝制御フラグ31の値)を判別する(ステップS1)。緩衝指令は、搬送する荷の種類に応じて、荷崩れを抑制したい荷種の場合にサーバ装置100から送られる。緩衝指令により、緩衝制御フラグ31に作動を示す値がセットされる。荷崩れを抑制する必要のない荷種の場合には、サーバ装置100から緩衝指令が送られず、これにより緩衝制御フラグ31には非作動を示す値がセットされる。サーバ装置100は、管理データテーブル41から無人搬送車1が搬送する荷の種類を識別し、制御データ45の緩衝要否対荷種データテーブル44から荷種に応じて緩衝制御の要否を判断する。ステップS1の判別の結果、緩衝指令が有れば、緩衝制御部24は、緩衝ランプ32を点灯させ(ステップS2)、処理を緩衝制御のステップに進める。一方、緩衝指令が無ければ、緩衝制御部24は、緩衝ランプ32を消灯(或いは消灯を維持)し(ステップS3)、緩衝制御処理を終了する。
緩衝ランプ32を点灯させて処理が進むと、緩衝制御部24は、緊急制動の検知処理を行って(ステップS4)、検知結果に基づき処理を分岐させる。緊急制動の検知は、走行制御部15が障害物を検知して緊急制動を始動する際に、走行制御部15から出力される緊急制動の始動情報を緩衝制御部24が受けることで実現されてもよい。あるいは、緩衝制御部24が、加速度センサ34の出力に基づき加速度変化を計算し、加速度変化と所定の閾値とを比較して、加速度変化が閾値を超えた場合に、緩衝制御部24が、緊急制動の初期状態であると検知してもよい。
ステップS4の結果、緊急制動が検知されなければ、緩衝制御部24は、荷台21を台車10に対して緩やかに後方へ移動させる(ステップS5)。この処理は、緊急制動の際に荷台21を前方に大きく変位可能とするために、予め荷台21を後方に寄せておくためのものである。この移動は、荷に大きな慣性力を及ぼさない程度に小さな加速及び速度で行われる。
一方、ステップS4の結果、緊急制動が検知されたら、緩衝制御部24は、荷台21を台車10に対して前方へ大きく移動させる(ステップS6)。この移動の処理は、走行制御部15が実行する緊急制動に合わせて、荷Lに一定以上の慣性力が生じないように、予め定められた速度、加速度及びタイミングで行われる。あるいは、緊急制動の大きさに応じて、荷台21の移動加速度が変化するように制御されてもよい。例えば、図5(A)、(B)に示すように、荷台21の移動なしに緊急制動が生じると、緊急制動により大きな慣性力が荷Lに加わることで、荷Lが荷台21に対して前方に移動したり、荷崩れが生じたりする。一方、緊急制動時にステップS6の移動が行われることで、図6(A)、(B)に示すように、荷Lに加わる慣性力が低減されて、荷Lが荷台21に対して変位したり、荷崩れが生じたりすることを抑制できる。
なお、ステップS4の処理は、緊急制動の検知だけでなく、強い制動又は急カーブ走行を併せて検知する処理としてもよい。そして、ステップS6の処理は、緊急制動の場合のみ実行されるのではなく、強い制動又は急カーブ走行の際にも実行されるようにしてもよい。急カーブ走行の際に実行する場合には、案内機構22を荷台21を左右にも移動可能な構成とし、緩衝制御部24は、急カーブ走行で荷Lに生じる左右方向の慣性力を低減する方向に荷台21を駆動すればよい。
続いて、緩衝制御部24は、搬出区画E1に到着したか判別し(ステップS7)、到着していなければ、処理をステップS4に戻す。一方、到着していれば、緩衝制御部24は、荷台21を初期位置(例えば中央)へ緩やかに戻して(ステップS8)、緩衝制御処理を終了する。
以上のように、実施形態1の無人搬送車1によれば、走行制御部15が緊急制動の制御を行った場合に、緩衝用アクチュエータ23が駆動されて、荷台21が移動することで、荷Lの変位又は荷崩れを抑制することができる。そして、この抑制の分、無人搬送車1の速度を上げることができるので、無人搬送車1の荷Lの搬送効率を向上できる。
搬入区画E0又は搬出区画E1において、荷Lは、ロボットアームにより荷台21に積み込まれ、また、搬出される場合がある。この場合、搬出区画E1において、荷台21において荷Lが当初の位置からずれていたり、崩れていたりした場合には、ロボットアームにより荷Lを搬出することが困難になる場合がある。しかし、本実施形態1の無人搬送車1によれば、荷台21に対して荷Lが変位したり、荷崩れしたりすることが抑制されるので、搬出区画E1で、ロボットアームによる荷Lの搬出が困難となる事態を抑制できる。
さらに、実施形態1の無人搬送車1によれば、緩衝制御部24は、緊急制動の非検出時に、荷台21を走行方向とは逆方へ緩やかに移動させておき、緊急制動の検出時に、荷台21を走行方向へ変位させる。このような制御により、緊急制動の検出時に荷台21を動かすことのできるストロークを大きくとることができる。したがって、このストロークを確保するために、不必要に台車10が大型化してしまうことを抑制できる。
さらに、実施形態1の無人搬送車1によれば、緩衝制御部24が緩衝制御を行う作動状態と、緩衝制御部24が緩衝制御を行わない非作動状態とを切り替えることが可能である。これにより、例えば重量物又は荷崩れの恐れのない荷を搬送する場合には、緩衝制御を非作動状態として、荷台21を変位させる機構の駆動頻度を低減させ、この機構の寿命を延ばすことができる。
さらに、実施形態1の無人搬送車1によれば、緩衝制御の作動状態と非作動状態とを外部から視認可能な緩衝ランプ32を備える。これにより、無人搬送車1が緊急制動された場合に、無人搬送車1の周囲の人又はロボットが、緩衝ランプ32の状態から、無人搬送車1において緩衝制御が行われたのか否かを識別することができる。したがって、緩衝制御の有無により緊急制動が行われた場合の対処方法が異なる場合に、周囲の人又はロボットが対処方法を速やかに選択することができる。
さらに、実施形態1の無人搬送車1によれば、サーバ装置100が通信ネットワークN1を介して荷種に応じて緩衝制御の作動状態と非作動状態とを切り替える(クラウド管理による切替え)。これにより、逐次、管理者が緩衝制御の作動状態と非作動状態とを切り替える場合と比較して、緩衝制御を切り替える要員の削減を図ることができ、また、緩衝制御の管理上の信頼性を向上できる。
(変形例)
図7は、変形例の無人搬送車を示す図である。図8は、変形例の緩衝制御処理の手順の一部を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、図4のフローチャートに複数のステップを追加したものであり、図4のステップと同様のステップについては詳細な説明を省略する。
変形例の無人搬送車1Aは、実施形態1の構成に加えて、荷台21を上下方向に変位可能な昇降アクチュエータ25と、例えば案内機構22の複数の箇所で荷重を検出することで荷Lの重心位置を検出する荷重センサ27とを備える。荷重センサ27の検出出力は、緩衝制御部24へ送られる。昇降アクチュエータ25は、緩衝制御部24により駆動制御される。昇降アクチュエータ25は、本発明に係る変位機構の一例に相当する。
変形例の無人搬送車1Aは、緩衝制御処理において、荷Lの重心位置を考慮して、緊急制動前の荷台21の位置を制御する。すなわち、荷Lの重心が荷台21に対して後方寄りにある場合、ステップS5で荷台21を後方に緩やかに移動させる際に、荷台21の移動目標位置を、重心位置が後方に寄っている分、前方の位置に定める。逆に、荷Lの重心が荷台21に対して前方寄りにある場合、ステップS5で荷台21を後方に緩やかに移動させる際に、荷台21の移動目標位置を、重心位置が前方によっている分、後方の位置に定める。このような荷Lの重心位置を考慮した荷台21の位置制御により、無人搬送車1Aが通常走行している際、あるいは、緊急制動の際などに、荷Lの重心の偏りにより台車10が大きくバランスを崩してしまうことを抑制できる。
さらに、変形例の無人搬送車1Aにおいては、例えば自律的な走行ルートの計算により、段差部D1を有する通路R2を走行することになった場合などに、段差部D1の通過による上下方向の衝撃を緩衝する処理を緩衝制御部24が実行する。すなわち、緩衝制御部24は、緊急制動の検知(ステップS4)及び到着の判定(ステップS7)を繰り返す走行中のループ処理中において、段差通過の検知処理を行う(ステップS11)。この検知処理においては、例えば加速度センサ34の出力から上下方向の加速度変化が予め設定された閾値を超えた場合に、緩衝制御部24が段差部の通過と判断してもよい。あるいは、無人搬送車1Aに、段差の位置を示す地図情報を予め格納しておき、段差の位置を通過するときに、走行制御部15から緩衝制御部24に通知が行われることで、緩衝制御部24が段差を通過と判断してもよい。
ステップS11で段差の通過でないと判別すると、緩衝制御部24は、荷台21を昇降可能な昇降アクチュエータ25を緩やかに駆動して、荷台21が中央の高さに移動又は中央の高さを維持するように制御する(ステップS12)。
一方、ステップS11で段差部の通過と判別すると、緩衝制御部24は、先ず、加速度変化から段差部が登りの段差か、下りの段差かを計算する(ステップS13)。さらに、この計算の方向に応じて、荷Lに大きな上下方向の衝撃が加わらないように、緩衝制御部24は、昇降アクチュエータ25を駆動して、予想される上方又は下方の衝撃方向と同一方向に荷台21を動かす。このような荷台21の昇降駆動により、荷Lに作用する上下方向の衝撃が緩和され、この衝撃に基づく荷崩れの発生を抑制できる。なお、このような上下方向の衝撃の緩和制御は、段差部を通過する場合に限って発動されるのではなく、例えば通路に設けられた溝を超える場合、点字ブロックなどの凹凸部を通過する場合にも、同様に発動されてもよい。
以上のように、変形例の無人搬送車1Aによれば、緩衝制御部24による荷台21の昇降制御により、無人搬送車1Aが段差部を通過する際の荷Lの変位及び荷崩れを抑制することができる。また、緩衝制御部24が、荷Lの重心を考慮した荷台21の位置制御を行うことにより、荷Lの重心の偏りにより台車10が大きくバランスを崩してしまうことを抑制できる。
(実施形態2)
図9は、本発明の実施形態2に係る無人搬送車を示す図であり、(A)は緩衝作用をロックした状態、(B)は緩衝作用のロックが解除された状態を示す。図9は、無人搬送車1Bの荷台の部分を主に示している。
実施形態2に係る無人搬送車1Bは、荷台121の荷Lの積載位置の前方及び後方に立設する支柱122、123と、支柱122、123に設けられた複数の第1ダンパー装置130と、荷台121の台部分に設けられた第2ダンパー装置140とを備える。荷台121は、自動走行機能を有する台車110に支持される。第1ダンパー装置130及び第2ダンパー装置140の各々は、本発明に係る緩衝装置の一例に相当する。
前方の支柱122と後方の支柱123にそれぞれ設けられた複数の第1ダンパー装置130は、荷Lの積載空間の方を向き、かつ、上下方向に複数段配列されている。なお、荷Lの積載位置の左右に立設する支柱を設け、これらの支柱に左右から荷Lの積載空間を向くように複数の第1ダンパー装置130が同様に設けられていてもよい。第1ダンパー装置130は、少なくとも走行の前方(進行方向)に設けられていればよい。
第1ダンパー装置130は、緩衝部材131と、緩衝部材131を荷Lの方向へ付勢するバネ(付勢部材)132と、バネ132の伸びをロックする第1ロック機構133とを有する。緩衝部材131は、ゴム、樹脂又は緩衝材など、荷Lを傷つけないよう荷Lよりも柔らかい材料から構成される。バネ132は、図9(B)に示すように、ロックが解除された場合に、緩衝部材131を荷Lに届く位置まで付勢可能な長さを有する。第1ロック機構133は、例えば支柱122、123と緩衝部材131とを係合又は係合解除可能な係合部133aと、係合部133aを変位させてロックを解除させるアクチュエータ133bとを備える。なお、手動でロックを解除可能な構成が採用されてもよく、その場合、アクチュエータ133bは省略されてもよい。また、緩衝部材131を荷Lの方向へ付勢する構成は、バネ132に限られず、アクチュエータ等が適用されてもよい。
第2ダンパー装置140は、荷Lが積載されかつ荷台121に対して少なくとも前後方向に変位可能に設けられた可動台141と、可動台141を荷台121に対して固定及び固定の解除(或いは緩めること)が可能なブレーキ機構(第2ロック機構に相当)142とを備える。なお、荷台121と台車110とは固定されているので、ブレーキ機構142は、台車110に対して可動台141を固定又は固定の解除(或いは緩めること)が可能であると言い換えてもよい。
なお、図9では、可動台141がローラを介して可動な構成を示しているが、この構成は一例に過ぎず、例えばレールを介して可動な構成としてもよい。さらに、ブレーキ機構142はローラにブレーキシューを接触させる構成に限られず、可動台141に支持されたブレーキシューを荷台121に接触させる構成、あるいは、荷台121に支持されたブレーキシューを可動台141に接触させる構成など、様々な構成が適用されてもよい。
<動作説明>
第1ダンパー装置130は、荷Lが積載された後、走行開始時からロックが解除されるように使用されてもよい。ロックが解除されることで、図9(B)に示すように、緩衝部材131が荷Lに接触又は近接する。そして、無人搬送車1Bの走行時の様々な状況又は急激な速度変化等により、荷Lに衝撃又は慣性力が作用し、荷Lが変位又は荷崩れが生じそうになったとする。このような場合でも、第1ダンパー装置130が荷Lを押さえて、荷Lの変位又は荷崩れを抑制することができる。
一方、無人搬送車1Bが使用される環境によっては、緊急制動時のみに、荷Lに大きな衝撃又は慣性力が作用して荷Lの変位又は荷崩れの恐れが生じるということが分かっている場合がある。このような場合、実施形態2の無人搬送車1Bにおいても、実施形態1と同様の緩衝制御部24が設けられ、緩衝制御部24が、緊急制動を検出した場合に、第1ロック機構133のロックを解除するように構成されてもよい。このような構成により、緊急制動時に、第1ダンパー装置130が動作して、荷Lに緩衝作用を及ぼすことができる。さらに、緊急制動が無かった場合には、第1ロック機構133のロックが解除されないまま、荷Lの搬送が完了し、荷Lの積み下ろし作業が容易になる。
第2ダンパー装置140は、荷Lが積載された後、走行開始時からブレーキ機構142のブレーキ力が、緩衝用の大きさに切替えられるように使用されてもよい。緩衝用の大きさのブレーキ力とは、荷Lに、変位又は荷崩れが生じない程度の慣性力又は衝撃が加わって可動台141に推進力が作用した場合には、可動台141の変位を抑える摩擦力を意味する。また、緩衝用の大きさのブレーキ力とは、荷Lに、変位又は荷崩れが生じる程度の慣性力又は衝撃が加わって可動台141に推進力が作用した場合には、可動台141が変位する大きさの摩擦力を意味する。緩衝用の大きさのブレーキ力に切り替えられることで、無人搬送車1Bの走行中、荷Lに大きな衝撃又は大きな慣性力が加わるような場合でも、第2ダンパー装置140の作用により可動台141が変位することで、荷Lに加わる力を逃がして、可動台141に対する荷Lの変位又は荷崩れを抑制することができる。
一方、無人搬送車1Bが使用される環境によっては、緊急制動時のみに、荷Lに大きな衝撃又は慣性力が作用して荷Lの変位又は荷崩れの恐れが生じるということが分かっている場合がある。このような場合、上述のように緩衝制御部24を設け、緩衝制御部24が、緊急制動を検出した場合に、ブレーキ機構142のロックが解除又は緩められるように構成されてもよい。このような構成により、緊急制動時に、第2ダンパー装置140が動作して、荷Lに加わる力を逃がして、可動台141に対する荷Lの変位又は荷崩れを抑制することができる。
なお、実施形態2の無人搬送車1Bにおいては、複数の第1ダンパー装置130と、第2ダンパー装置140とのうち、一方のみが設けられ、他方が省略されてもよい。また、第1ダンパー装置130の第1ロック機構133は省略されても良いし、第2ダンパー装置140のブレーキ機構142のブレーキ力を切り替える機構は省略されても良い。また、実施形態1の無人搬送車1Bの荷台21に第1ダンパー装置130が付加された構成が採用されてもよい。
以上のように、実施形態2の無人搬送車1Bによれば、第1ダンパー装置130により、例えば緊急制動時など荷Lに大きな衝撃又は慣性力が作用しても、緩衝部材131が荷Lを抑えて、荷Lの変位又は荷崩れを抑制することができる。そして、この抑制の分、無人搬送車1Bの速度を上げることができるので、無人搬送車1Bの荷Lの搬送効率を向上できる。また、荷Lの変位又は荷崩れが抑制されるので、例えば、荷Lをロボットアームが搬出する場合でも、搬出が困難となるといった事態を抑制できる。
さらに、実施形態2の無人搬送車1Bによれば、第2ダンパー装置140により、例えば緊急制動時など荷Lに大きな衝撃又は慣性力が作用しても、可動台141が変位することで、荷Lが可動台141に対して変位したり荷崩れしたりすることが抑制される。そして、この抑制の分、無人搬送車1Bの速度を上げることができるので、無人搬送車1Bの荷Lの搬送効率を向上できる。また、荷Lの可動台141に対する変位又は荷崩れを抑制されるので、例えば、荷Lをロボットアームが搬出する場合でも、搬出が困難となるといった事態を抑制できる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、実施形態1及び変形例の無人搬送車1、1Aにおいて、荷台を変位させる機構は、レールに限られず、ローラが適用されるなど、様々に変更可能である。また、荷台を変位させる動力の発生手段は、一方向の動力を発生させるアクチュエータに限られず、モータなどの様々な構成に代替可能である。また、実施形態2の無人搬送車1Bにおいても、文中又は図中に示した緩衝部材131の形状、素材、配置などは一例に過ぎない。可動台141の可動と制動とを行う機構についても文中又は図中に示した構成は一例に過ぎない。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1、1A、1B 無人搬送車
10 台車
12 走行モータ
14 制動装置
15 走行制御部
16 環境センサ
21 荷台
22 案内機構(緩衝装置)
23 緩衝用アクチュエータ(緩衝装置)
24 緩衝制御部(緩衝装置)
25 昇降アクチュエータ
27 荷重センサ
31 緩衝制御フラグ
32 緩衝ランプ
33 通信部
34 加速度センサ
N1 通信ネットワーク
100 サーバ装置
41 管理データテーブル
44 緩衝要否対荷種データテーブル
51 制御部
52 通信部
110 台車
121 荷台
122、123 支柱
130 第1ダンパー装置(緩衝装置)
131 緩衝部材
132 バネ
133 第1ロック機構
140 第2ダンパー装置(緩衝装置)
141 可動台
142 ブレーキ機構(第2ロック機構)
L 荷

Claims (6)

  1. 荷が置かれる荷台と、
    緊急制動として障害物の検知に基づく制動の制御を行う走行制御部と、
    前記緊急制動の際に前記荷台上の荷崩れを抑制する緩衝装置と、
    前記緊急制動を検出するための検出部と、
    を備え
    前記緩衝装置は、
    前記荷台を変位させる変位機構と、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記変位機構を駆動する緩衝制御を行う緩衝制御部と、
    を有する無人搬送車。
  2. 前記検出部は、加速度センサ又は速度センサであり、
    前記緩衝制御部は、前記無人搬送車の加速度変化に基づいて前記緊急制動か否かを判別する、
    請求項記載の無人搬送車。
  3. 前記緩衝制御部は、前記緊急制動の非検出時に前記変位機構により前記荷台を走行方向と逆方に位置させ、前記緊急制動の検出時に前記変位機構により前記荷台を走行方向へ変位させる、
    請求項又は請求項に記載の無人搬送車。
  4. 前記緩衝制御が実行される作動状態と前記緩衝制御が実行されない非作動状態とを切り替え可能なインタフェースを更に備える、
    請求項から請求項のいずれか一項に記載の無人搬送車。
  5. 荷が置かれる荷台と、
    緊急制動として障害物の検知に基づく制動の制御を行う走行制御部と、
    前記緊急制動の際に前記荷台上の荷崩れを抑制する緩衝装置と、
    を備え
    前記緩衝装置は、前記荷台の少なくとも進行方向に配置された緩衝部材と、前記緩衝部材を前記荷台の中央へ向かう方へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢を抑えた状態と抑えを解除した状態とに切替え可能な第1ロック機構とを有する無人搬送車。
  6. 前記荷台は、台車に対して変位可能に支持された可動台を含み、
    前記緩衝装置は、可動台を固定した状態と固定が緩められた状態とに切替え可能な第2ロック機構を有する、
    請求項記載の無人搬送車。
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