JP7269791B2 - 熱機器 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、熱機器に関する。
特許文献1には、水が流れる通水管と、ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させるガスバーナと、ガスバーナが発生させる燃焼ガスを利用して通水管を流れる水を加熱する主熱交換器と、燃焼ガスの潜熱を利用して通水管を流れる水を加熱する副熱交換器と、副熱交換器で発生するドレン水を電気分解して中和する電気分解手段と、を備える熱機器が開示されている。
特開2004-209304号公報
特許文献1の熱機器では、副熱交換器で発生するドレン水は電気分解によって中和される。このような技術において、ドレン水の中和(即ち電気分解)に必要な電力を少なくすることができ、かつ、ドレン水の中和に要する時間を短くすることが望まれている。
本明細書は、ドレン水の中和に必要な電力を少なくすることができ、かつ、ドレン水の中和に要する時間を短くすることができる技術を提供する。
本明細書が開示する熱機器は、水が流れる通水管と、ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させるガスバーナと、前記ガスバーナが発生させる前記燃焼ガスを利用して前記通水管を流れる水を加熱する主熱交換器と、前記燃焼ガスの潜熱を利用して前記通水管を流れる水を加熱する副熱交換器と、前記副熱交換器で発生するドレン水の導電率を高める導電率上昇手段と、前記導電率上昇手段によって導電率が高められた前記ドレン水を電気分解して中和する電気分解手段と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記導電率上昇手段によって前記ドレン水の導電率が高められた後に、前記電気分解手段を作動させて、前記導電率上昇手段によって導電率が高められた前記ドレン水を電気分解して中和する中和運転を実行する
上記の構成によると、導電率上昇手段によって、ドレン水の導電率が高くなる。そして、導電率が高められた後のドレン水に対して電気分解が行われる。ドレン水の導電率が高い程、ドレン水の電気分解は促進される。このため、導電率が高められていないドレン水に対して電気分解が行われる場合と比較して、ドレン水の中和(即ち電気分解)に必要な電力を少なくすることができる。また、導電率が高められていないドレン水に対して電気分解が行われる場合と比較して、ドレン水の中和に要する時間を短くすることができる。
本明細書が開示する別の熱機器は、水が流れる通水管と、ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させるガスバーナと、前記ガスバーナが発生させる前記燃焼ガスを利用して前記通水管を流れる水を加熱する主熱交換器と、前記燃焼ガスの潜熱を利用して前記通水管を流れる水を加熱する副熱交換器と、前記副熱交換器で発生するドレン水の導電率を高める導電率上昇手段と、前記導電率上昇手段によって導電率が高められた前記ドレン水を電気分解して中和する電気分解手段と、を備え、導電率上昇手段は、ドレン水に塩化ナトリウムを添加するように構成されてい
上記の構成によると、導電率上昇手段によって、ドレン水の導電率が高くなる。そして、導電率が高められた後のドレン水に対して電気分解が行われる。ドレン水の導電率が高い程、ドレン水の電気分解は促進される。このため、導電率が高められていないドレン水に対して電気分解が行われる場合と比較して、ドレン水の中和(即ち電気分解)に必要な電力を少なくすることができる。また、導電率が高められていないドレン水に対して電気分解が行われる場合と比較して、ドレン水の中和に要する時間を短くすることができる。
また、ドレン水に塩化ナトリウムが添加されることによって、ドレン水の導電率が高くなる。塩化ナトリウムは、安全性が高い物質である。このため、熱機器の安全性を高めることができる。
熱機器は、さらに、電気分解によって中和されたドレン水を排水するドレン水排水管と、ドレン水排水管に設けられ、ドレン水に含まれる次亜塩素酸を除去する除去手段と、を備えてもよい。
塩化ナトリウムが添加されているドレン水が電気分解されると、ドレン水内に次亜塩素酸が生成される。次亜塩素酸を含むドレン水が排水されると、排水先の下水配管等が劣化し易くなる。上記の構成によると、電気分解後のドレン水内の次亜塩素酸は、除去手段によって除去される。このため、次亜塩素酸を含むドレン水が、ドレン水排水管から排水されることを抑制することができる。従って、排水先の下水配管等の劣化を抑制することができる。
第1実施例に係る給湯器2の構成を示す図である。 ドレン水の導電率を表わす表、及び、ドレン水を電気分解したときの様子を示すグラフである。 第2実施例に係る給湯器2の構成を示す図である。 第2変形例に係るドレン管62、ドレン水排水管86、電気分解手段74、及び、導電率上昇手段282の構成を示す図である。
(第1実施例)
第1実施例に係る給湯器2(「熱機器」の一例)について図面を参照して説明する。図1に示すように、実施例に係る給湯器2は、ハウジング3と通水管20とガス供給管30を備えている。また、給湯器2は、ハウジング3内に配置されているガスバーナ40とファン9と主熱交換器51と副熱交換器52と中和器70を備えている。また、給湯器2は、制御部110を備えている。給湯器2には、商用電源130から電力が供給される。給湯器2は、主熱交換器51と副熱交換器52によって水を加熱する潜熱回収型給湯器である。
通水管20は、ハウジング3内を通過している。通水管20は、ハウジング3内に配置されている主熱交換器51と副熱交換器52を通過している。通水管20は、先に副熱交換器52を通過し、その後に主熱交換器51を通過している。通水管20には水が流れる。
通水管20は、上流側から順に給水管21と、連絡管22と、給湯管23を備えている。給水管21の上流端部は、給水源(例えば水道)に接続されている。給水管21には、給水源から水が供給される。給水管21の下流端部は、副熱交換器52の入口521に接続されている。給水管21は、給水源から供給された水を副熱交換器52に供給する。
給水管21には、流量センサ53と水量サーボ54が設けられている。流量センサ53は、給水管21を流れる水の流量を検出する。水量サーボ54は、給水管21を流れる水の流量を調整する。
給水管21よりも下流側に連絡管22が配置されている。連絡管22の上流端部は、副熱交換器52の出口522に接続されている。副熱交換器52を通過した水が連絡管22に流入する。連絡管22の下流端部は、主熱交換器51の入口511に接続されている。連絡管22は、副熱交換器52から主熱交換器51に水を送る。
連絡管22には、バイパス管24が接続されている。バイパス管24の下流端部は、給湯管23に接続されている。バイパス管24は、連絡管22を流れる水の一部を給湯管23に供給するために設けられている。
連絡管22よりも下流側に給湯管23が配置されている。給湯管23の上流端部は、主熱交換器51の出口512に接続されている。主熱交換器51を通過した水が給湯管23に流入する。給湯管23の下流端部は、給湯利用箇所(例えばシャワーやカラン)に接続されている。給湯管23は、主熱交換器51から給湯利用箇所に水を供給する。副熱交換器52と主熱交換器51を通過した後の高温の水(湯)が給湯利用箇所に供給される。給湯利用箇所には、給湯栓56が設けられている。給湯栓56が開かれると、給湯利用箇所に水(湯)が供給される。
給湯管23には、給湯管ヒータ100が取り付けられている。給湯管ヒータ100は、主熱交換器51の出口512の直後において給湯管23に取り付けられている。給湯管ヒータ100は、通電によって発熱し、その熱で給湯管23を加熱することによって、給湯管23内の水を加熱する。給湯管ヒータ100は、給湯管23内の水が凍結することを予防するために設けられている。また、給湯管23には、出湯サーミスタ55が取り付けられている。出湯サーミスタ55は、給湯管23内の水(湯)の温度を検出する。
ガス供給管30は、ハウジング3外からハウジング3内に引き込まれている。ガス供給管30の上流端部は、ガス供給源(例えばガスの元栓)に接続されている。ガス供給管30には、ガス供給源からガスが供給される。ガス供給管30の下流端部は、ガスバーナ40に接続されている。ガス供給管30は、ガス供給源から供給されたガスをガスバーナ40に供給する。
ガス供給管30は、その途中で3本に分岐しており、第1分岐管31と第2分岐管32と第3分岐管33を備えている。第1分岐管31と第2分岐管32と第3分岐管33の下流端部がそれぞれガスバーナ40に接続されている。
ガス供給管30には、元電磁弁34と比例弁35が設けられている。元電磁弁34は、ガス供給管30を開閉する。元電磁弁34が開状態になると、ガス供給管30にガスが流れ、元電磁弁34が閉状態になると、ガス供給管30のガスの流れが遮断される。比例弁35は、ガス供給管30を流れるガスの流量を調整する。これによって、ガス供給管30から分岐した第1分岐管31と第2分岐管32と第3分岐管33を流れるガスの流量が調整される。
また、ガス供給管30の第1分岐管31には第1切替電磁弁36が設けられており、第2分岐管32には第2切替電磁弁37が設けられており、第3分岐管33には第3切替電磁弁38が設けられている。各切替電磁弁36、37、38は、各分岐管31、32、33を開閉する。各切替電磁弁36、37、38が開状態になると、各分岐管31、32、33にガスが流れ、各切替電磁弁36、37、38が閉状態になると、各分岐管31、32、33のガスの流れが遮断される。
ハウジング3内に配置されているガスバーナ40は、主熱交換器51の下方に配置されている。ガスバーナ40は、ガス供給管30から供給されたガスを燃焼させて、燃焼ガスを発生させる。ガスバーナ40は、第1バーナ群41と第2バーナ群42と第3バーナ群43を備えている。
第1バーナ群41、第2バーナ群42、第3バーナ群43には、それぞれ、ガス供給管30の第1分岐管31、第2分岐管32、第3分岐管33が接続されている。各分岐管31、32、33から各バーナ群41、42、43にガスが供給される。
ガスバーナ40の上方には、ガスバーナ40の炎を検出するためのフレームロッド93が配置されている。また、ガスバーナ40の側方と上方には、それぞれ、ガスバーナ40を点火するためのイグナイタ91と電極92が配置されている。
ガスバーナ40の下方には、ファン9が配置されている。ファン9は、商用電源130から供給される電力によって動作する。ファン9は、ガスバーナ40に燃焼用の空気を送る。また、ファン9からガスバーナ40に空気が送られることによって、ガスバーナ40の燃焼ガスが排気される。
ハウジング3内に配置されている主熱交換器51は、ガスバーナ40の上方に配置されている。主熱交換器51は、ガスバーナ40がガスを燃焼させたときの燃焼ガスによって通水管20内の水を加熱する。主熱交換器51は、燃焼ガスと水の熱交換によって通水管20を流れる水を加熱する。主熱交換器51は、副熱交換器52よりも通水管20の下流側において水を加熱する。主熱交換器51は、副熱交換器52より後に水を加熱する。主熱交換器51で加熱された後の高温の水(湯)が、給湯管23を通じて給湯利用箇所に供給される。
主熱交換器51の下方には、主熱交換器51の過熱を防止するための温度ヒューズ94が配置されている。また、主熱交換器51による空焚き状態を検出するためのバイメタルスイッチ95が通水管20に取り付けられている。
主熱交換器51の上方には、副熱交換器52が配置されている。副熱交換器52は、主熱交換器51よりも通水管20の上流において水を加熱する。副熱交換器52は、主熱交換器51より先に水を加熱する。副熱交換器52で加熱された水が連絡管22を通じて主熱交換器51に送られる。副熱交換器52は、燃焼ガスの潜熱を利用して通水管20を流れる水を加熱する。具体的には、主熱交換器51を通過した燃焼ガス中の水蒸気が凝縮する際の凝縮熱(潜熱)が利用される。副熱交換器52の上方には、ハウジング3内で発生する燃焼ガスを排気するための排気ダクト39が配置されている。
副熱交換器52で水を加熱するときにドレン水が生じる。副熱交換器52の下方には、ドレンパン61が配置されている。ドレンパン61は、皿状に形成されている。ドレンパン61は、副熱交換器52で生じたドレン水を回収する。ドレンパン61には、ドレン管62の上流端部が接続されている。ドレン管62の下流端部は、中和器70に接続されている。ドレン管62は、ドレンパン61によって回収されたドレン水を中和器70に送る。
中和器70は、電気分解を利用して、ドレン管62から送られてきたドレン水を中和する。中和器70は、貯留槽72と電気分解手段74と導電率上昇手段82を備える。
貯留槽72は、ドレン管62から送られてくるドレン水を貯留する。電気分解手段74は、通電部76と第1電極78と第2電極80で構成されている。第1電極78及び第2電極80の一部は、貯留槽72内に設けられている。第1電極78及び第2電極80は、白金系材料(例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、白金イリジウム等)からなる。通電部76は、制御部110に接続されており、第1電極78及び第2電極80に通電する。
導電率上昇手段82は、貯留槽72に貯留されるドレン水の導電率を高めるための装置である。導電率上昇手段82は、貯留槽72の上方に配置されている。導電率上昇手段82は、連通管84を介して、貯留槽72に接続されている。導電率上昇手段82には、粒状の塩化ナトリウム(NaCl)が収容されている。導電率上昇手段82の下面には、開閉可能な開口部82aが設けられている。開口部82aは、開閉部材83の動作によって開閉される。開閉部材83の動作は、制御部110によって制御される。開口部82aは、貯留槽72に粒状の塩化ナトリウムを投入する際に開かれる。なお、導電率上昇手段82に、タブレット状の塩化ナトリウムが収容されていてもよい。
貯留槽72には、ドレン水排水管86の上流端部が接続されている。ドレン水排水管86の下流端部は、ハウジング3外に引き出されており、下水配管(図示省略)に接続されている。ドレン水排水管86は、電気分解後のドレン水を外部へ排出するために設けられている。ドレン水排水管86には、除去手段88が配置されている。除去手段88は、電気分解後のドレン水に含まれる次亜塩素酸を吸収するフィルタ88aを備える。フィルタ88aは、活性炭、亜硝酸カルシウム等からなる。なお、変形例では、除去手段88は、除去手段88を通過するドレン水にUV(紫外線)を照射する構成であってもよい。本変形例では、UVがドレン水に照射されることによって、次亜塩素酸が分解される。
ハウジング3内には、さらに、低温感知サーミスタ90が配置されている。低温感知サーミスタ90の先端部は、ハウジング3外に突出している。低温感知サーミスタ90は、外気温度を検出する。
給湯器2に電力を供給する商用電源130は、例えば50Hz又は60Hzの交流の100V電源である。なお、給湯器2は、バッテリを備えてもよい。
制御部110は、ハウジング3内に配置されている。制御部110は、例えばCPUとメモリを備えている。制御部110は、給湯器2に関する各種の制御を実行する。
制御部110には、リモコン140が接続されている。リモコン140は、給湯器2に関する各種の設定をするために設けられている。例えば、リモコン140によって給湯温度を設定することができる。給湯温度は、給湯利用箇所に供給される水(湯)の温度である。
次に、上記の構成を備える給湯器2によって行われる給湯運転、中和運転について説明する。
(給湯運転)
まず、給湯運転について説明する。上記の給湯器2では、給湯器2のユーザが給湯栓56を開くと通水管20内の水が流れ始める。通水管20内の水が流れて、流量センサ53によって検出される通水管20内の水の流量が所定流量以上になると給湯運転が開始される。
給湯運転が開始されると、制御部110が、ガスバーナ40の下方に配置されているファン9をオンにする。すなわち、流量センサ53によって検出される水の流量が所定流量以上になると、制御部110がファン9を動作させる。ファン9が動作すると、ファン9からガスバーナ40に燃焼用の空気が供給される。
また、給湯運転が開始されると、制御部110が、ガス供給管30に設けられている元電磁弁34を開状態にする。また、制御部110が、ガス供給管30に設けられている第1切替電磁弁36と第2切替電磁弁37と第3切替電磁弁38の少なくとも1個を開状態にする。そうすると、ガス供給源(例えばガスの元栓)からガス供給管30に供給されている燃焼用のガスが、ガス供給管30を通じてガスバーナ40に供給される。ガスバーナ40では、イグナイタ91で発生させた高電圧を電極92で放電させることによって、供給されたガスと空気の混合気体が燃焼し、燃焼ガスが発生する。ガスバーナ40で発生した燃焼ガスによって主熱交換器51を通過する水が加熱される。また、主熱交換器51から副熱交換器52へ送られる燃焼ガスの潜熱によって、副熱交換器52を通過する水が加熱される。
また、上記の給湯器2では、通水管20内の水が流れると、給水源(例えば水道)から給水管21に供給されている水が、給水管21と副熱交換器52と連絡管22と主熱交換器51と給湯管23を順に流れ、給湯管23から給湯利用箇所に供給される。通水管20を流れる水は、副熱交換器52と主熱交換器51を通過する過程で熱交換によって加熱される。副熱交換器52と主熱交換器51で加熱された後の高温の水(湯)が給湯管23から給湯利用箇所に供給される。給湯利用箇所に所定の給湯温度(例えば40℃)の水(湯)が供給される。所定の給湯温度はリモコン140で予め設定されている。
上記の給湯器2では、通水管20を流れる水が副熱交換器52で加熱される過程で、副熱交換器52からドレン水が発生する。副熱交換器52で発生したドレン水は、副熱交換器52の下方に配置されているドレンパン61によって回収され、それに接続されているドレン管62を通じて貯留槽72に送られる。
その後、給湯器2のユーザが給湯栓56を閉じると通水管20内の水の流れが止まる。流量センサ53によって検出される通水管20内の水の流量が所定流量未満になると、制御部110が給湯運転を終了させる。制御部110は、ガスバーナ40の下方に配置されているファン9を停止させる。また、制御部110は、元電磁弁34と第1切替電磁弁36と第2切替電磁弁37と第3切替電磁弁38を閉状態にする。
(中和運転)
続いて、中和運転について説明する。制御部110は、給湯運転中、及び、給湯運転を終了してから所定時間が経過するまでの間、中和運転を実行する。上述のように、給湯運転中において、副熱交換器52からドレン水が発生する。そして、ドレン水は、ドレンパン61及びドレン管62を通過して、貯留槽72に送られる。燃焼ガス中には、二酸化窒素(NO)等の窒素酸化物(NO)が含まれている。このため、副熱交換器52で生じるドレン水には、硝酸(HNO)が多く溶解しており、それらの多くは、水素イオン(H)、硝酸イオン(NO )としてドレン水内に存在している。このため、ドレン水は、pHが3~4程度の強酸性の水となっている。中和運転は、ドレン水を弱アルカリ性に改質するための運転である。本実施例では、制御部110は、中和運転が開始される際に、所定時間の間、開口部82aが開くように開閉部材83の動作を制御する。なお、変形例では、制御部110は、所定時間が経過する毎(例えば、1日毎)に、所定時間の間、開口部82aが開くように開閉部材83の動作を制御してもよい。
制御部110は、第1電極78及び第2電極80への通電を開始する。制御部110は、第1電極78が陽極となり、第2電極80が陰極となるように、各電極78、80への印加電圧を調整する。これにより、貯留槽72内において、電気分解が行われる。本実施例では、貯留槽72のドレン水に塩化ナトリウムが溶解している。このため、ドレン水には、ナトリウムイオン(Na)、及び、塩化物イオン(Cl)が多く存在している。これにより、貯留槽72内において、陽極である第1電極78では、以下の式(1)に示す反応が行われる。
Figure 0007269791000001
また、貯留槽72内において、陰極である第2電極80では、第1電極で放出された電子を受け取り、以下の式(2)に示す反応が行われる。
Figure 0007269791000002
式(1)、(2)に示されるように、電気分解によって、ドレン水の水素イオン濃度が減少する。これにより、ドレン水が強酸性から弱アルカリ性に改質する。
また、陽極で発生する塩素(Cl)の一部は、ドレン水に溶解することで、次亜塩素酸(HClO)を生成し、ドレン水内に存在するナトリウムイオン及び硝酸イオンの一部は、硝酸ナトリウム(NaNO)を生成すると推定される。
制御部110は、第1所定時間(例えば、5分)が経過すると、第1電極78が陰極となり、第2電極80が陽極となるように、各電極78、80への印加電圧を調整する。そして、制御部110は、第1所定時間毎に、各電極78、80の極性を切替える。これにより、各電極78、80の消耗が均一になる。
(本実施例の効果)
図2を参照して、本実施例の効果について説明する。図2(a)は、2種類のドレン水の導電率を表わす表であり、図2(b)は、図2(a)に示される2種類のドレン水に対して電気分解が実行される場合のpHの時間経過を示すグラフである。図2(b)の横軸は、時間([分])を示し、縦軸は、ドレン水のpHを示している。
図2(a)に示すように、NaCl濃度が0.2[%]である場合のドレン水の導電率は、4340[μS/cm]であり、塩化ナトリウム濃度が0[%]であるドレン水の導電率は、124[μS/cm]である。塩化ナトリウム濃度が0.2[%]であるドレン水とは、貯留槽72内において、塩化ナトリウムが溶解した状態のドレン水であり、塩化ナトリウム濃度が0[%]であるドレン水とは、副熱交換器52で生じるドレン水である。
図2(b)の実線SLは、塩化ナトリウムが溶解しているドレン水に対して電気分解が行われる場合のpHの時間経過を示し、破線BLは、塩化ナトリウムが溶解していないドレン水に対して電気分解が行われる場合のpHの時間経過を示す。実線SLに示されるように、塩化ナトリウム濃度が0.2[%]であるドレン水に対して電気分解が行われると、ドレン水のpHは急激に上昇する。そして、電気分解が開始されてから3分の時点において、ドレン水のpHは7を超える。一方、破線BLに示されるように、塩化ナトリウム濃度が0[%]であるドレン水に対して電気分解が行われても、pHは略変化しない。従って、導電率上昇手段82によって、電気分解が行われるドレン水の導電率を高くすることで、ドレン水の中和に必要な電力を少なくすることができ、かつ、ドレン水の中和に要する時間を短くすることができる。
また、本実施例では、ドレン水の導電率を高めるために、粒状の塩化ナトリウムが利用される。塩化ナトリウムは、水酸化ナトリウム等と比較して、安全性が高い物質である。このため、給湯器2の安全性を高くすることができる。
上述のように、塩化ナトリウムが添加されたドレン水に対して電気分解が行われると、次亜塩素酸(HClO)が生成される。次亜塩素酸を含むドレン水がドレン水排水管86を通って、下水配管に供給されると、下水配管が劣化し易くなる。本実施例では、ドレン水排水管86には、次亜塩素酸を吸収するフィルタ88aを備える除去手段88が設けられている。このような構成によると、次亜塩素酸を含むドレン水が除去手段88を通過する際に、フィルタ88aによってドレン水内の次亜塩素酸が吸収される。このため、次亜塩素酸を含むドレン水がドレン水排水管86から排水されることを抑制することができる。従って、下水配管の劣化を抑制することができる。
(第2実施例)
図3に示すように、第2実施例では、導電率上昇手段282が、第1実施例の導電率上昇手段82と異なる。本実施例では、ドレン管62に導電率上昇手段282が設けられている。導電率上昇手段282は、NaClセラミックからなるフィルタ284を備える。このような構成によると、ドレン水が導電率上昇手段282(詳細にはフィルタ284)を通過する際に、塩化ナトリウムがドレン水に溶解し、ドレン水の塩化ナトリウム濃度が高くなる。このため、貯留槽72に貯留されるドレン水のNaCl濃度を高めることができる。このような構成によっても、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(第1変形例)導電率上昇手段82内に、塩化ナトリウムに代えて、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カルシウム(CaOH)が収容されてもよい。この場合は、給湯器2は、除去手段88を備えていなくてもよい。
(第2変形例)図4に示すように、第2実施例の変形例において、給湯器2は、貯留槽72を備えていなくてもよい。本変形例では、ドレン水排水管86の上流端側は、ドレン管62に接続されている。また、ドレン管62において、導電率上昇手段282よりも下流側に、電気分解手段74を構成する第1電極78及び第2電極80が配置されている。各電極78、80は、ドレン管62において水が流れる方向と平行に配置されている。なお、変形例では、各電極78、80は、ドレン管62において水が流れる方向に対して傾斜していてもよいし、水が流れる方向に対して垂直であってもよい。また、ドレン管62の管径は、ドレン管62内をドレン水が流れる際に、ドレン水が各電極、78、80に接触する大きさであればよい。ドレン管62の管径は、例えば、ドレン管62内をドレン水が流れる際に、満水状態になるように設計される。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :給湯器
3 :ハウジング
9 :ファン
20 :通水管
21 :給水管
22 :連絡管
23 :給湯管
24 :バイパス管
30 :ガス供給管
31 :第1分岐管
32 :第2分岐管
33 :第3分岐管
34 :元電磁弁
35 :比例弁
36 :第1切替電磁弁
37 :第2切替電磁弁
38 :第3切替電磁弁
39 :排気ダクト
40 :ガスバーナ
41 :第1バーナ群
42 :第2バーナ群
43 :第3バーナ群
51 :主熱交換器
52 :副熱交換器
53 :流量センサ
54 :水量サーボ
55 :出湯サーミスタ
56 :給湯栓
61 :ドレンパン
62 :ドレン管
70 :中和器
72 :貯留槽
74 :電気分解手段
76 :通電部
78 :第1電極
80 :第2電極
82 :導電率上昇手段
82a :開口部
83 :開閉部材
84 :連通管
86 :ドレン水排水管
88 :除去手段
88a :フィルタ
90 :低温感知サーミスタ
91 :イグナイタ
92 :電極
93 :フレームロッド
94 :温度ヒューズ
95 :バイメタルスイッチ
100 :給湯管ヒータ
110 :制御部
130 :商用電源
140 :リモコン
282 :導電率上昇手段
284 :フィルタ
511 :入口
512 :出口
521 :入口
522 :出口

Claims (3)

  1. 水が流れる通水管と、
    ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させるガスバーナと、
    前記ガスバーナが発生させる前記燃焼ガスを利用して前記通水管を流れる水を加熱する主熱交換器と、
    前記燃焼ガスの潜熱を利用して前記通水管を流れる水を加熱する副熱交換器と、
    前記副熱交換器で発生するドレン水の導電率を高める導電率上昇手段と、
    前記導電率上昇手段によって導電率が高められた前記ドレン水を電気分解して中和する電気分解手段と、
    制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記導電率上昇手段によって前記ドレン水の導電率が高められた後に、前記電気分解手段を作動させて、前記導電率上昇手段によって導電率が高められた前記ドレン水を電気分解して中和する中和運転を実行する、
    熱機器。
  2. 水が流れる通水管と、
    ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させるガスバーナと、
    前記ガスバーナが発生させる前記燃焼ガスを利用して前記通水管を流れる水を加熱する主熱交換器と、
    前記燃焼ガスの潜熱を利用して前記通水管を流れる水を加熱する副熱交換器と、
    前記副熱交換器で発生するドレン水の導電率を高める導電率上昇手段と、
    前記導電率上昇手段によって導電率が高められた前記ドレン水を電気分解して中和する電気分解手段と、
    を備え
    前記導電率上昇手段は、前記ドレン水に塩化ナトリウムを添加するように構成されている、熱機器。
  3. 前記熱機器は、さらに、
    前記電気分解によって中和された前記ドレン水を排水するドレン水排水管と、
    前記ドレン水排水管に設けられ、前記ドレン水に含まれる次亜塩素酸を除去する除去手段と、を備える、請求項2に記載の熱機器。
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