JP7269603B2 - ふく進測定用水糸張設治具 - Google Patents
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また、本発明に係るふく進測定用水糸張設治具では、前記水糸かさ上げ溝部は、当該ふく進測定用水糸張設治具の上端部よりも下方であって上下方向に所定間隔を空けて複数設けられており、前記第1水糸案内部の中間部と下端部とから複数の前記水糸かさ上げ溝部それぞれへ前記水糸を案内する複数の第2水糸案内部が上下方向に間隔を空けて設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係るふく進測定用水糸張設治具では、前記基準杭の上面には、レールの長手方向と直交するレールの短手方向に延びる基準杭線が設けられており、当該ふく進測定用水糸張設治具における前記水糸かさ上げ溝部の下方には、前記基準杭の基準杭線にピン先端を合わせるための位置決めパイロットピンが、前記基準杭線が延びる方向に所定間隔を空けて複数設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係るふく進測定用水糸張設治具では、鉄道レールのふく進測定の際、基準杭に基づいて水糸を張設するためのふく進測定用水糸張設治具であって、前記基準杭に固定される固定部が設けられていると共に、前記固定部よりも上方であって前記基準杭の上面よりも高い位置に水糸をかさ上げする水糸かさ上げ溝部が設けられており、前記基準杭の上面には、レールの長手方向と直交するレールの短手方向に延びる基準杭線が設けられており、当該ふく進測定用水糸張設治具における前記水糸かさ上げ溝部の下方には、前記基準杭の基準杭線にピン先端を合わせるための位置決めパイロットピンが、前記基準杭線が延びる方向に所定間隔を空けて複数設けられていることも特徴とする。
そのため、基準杭よりもレールが高い場合でも、水糸をレールに接触しないようかさ上げして張ることが可能となり、正確な基準線を得ることができる。
治具本体11は、図5(a),(b)に示すように背板11aと一対の側板11b,11bとを有する平面視、コ字形状で約200mmの長さh0(図1参照。)を有するアルミ製等の金属部材から構成されている。
治具本体固定用ブロック12は、図1や図3、図4(a)等に示すように、上面側に2本の固定ネジ17b,17bで水準器16を固定する一方、下面側に2本の位置決めパイロットピン15,15およびクランプ用ブロック13を固定するブロックで、治具本体11の一対の側板11b,11bそれぞれの2つのネジ孔11b11,11b11に固定ネジ17a,17aを通して治具本体11に固定される。
クランプ用ブロック13は、図6(a)~(c)に示すように構成されており、天板部13aと前板部13bと、後板部13cとを有する側面視、コ字形状に形成されており、天板部13aには、2本の位置決めパイロットピン15,15の基部が通る通し孔13a1,13a1を設けると共に、治具本体固定用ブロック12の下面側に固定ネジ17c,17cで固定するための通し孔13a2,13a2も設けている。
固定用ノブボルト14は、図3等に示すように作業者が握るノブ部14aと、治具本体11下方の通し孔11a10を介してクランプ用ブロック13の前板部13bの雌ネジ孔13b2に螺合するネジ部14bとを有し、ネジ部14b先端とクランプ用ブロック13の後板部13cとの間で基準杭Sを挟持して固定するように構成されている。
位置決めパイロットピン15,15は、下端部先端が先が尖っており、下端部先端が基準杭SP上面の基準杭線SPLに点接触可能となるように、治具本体固定用ブロック12下面側の雌ネジ孔に基部のネジ部が螺合して設けられるもので、それらの下端部先端は、図1等に示すように第1水糸かさ上げ溝部11a1や第2水糸かさ上げ溝部11a2および第3水糸かさ上げ溝部11a3の中心を通る背板中心線CLの延長線上に位置するように構成されている。
水準器16は、図4(a)に示すように直交するレールRの長手方向および短手方向の直交する2方向の水平をそれぞれ2つの気泡管16a,16bの気泡の位置によって確認する周知のもので、固定ネジ17b,17bによって治具本体固定用ブロック12に固定される。
基準杭SPは、左右のレールR,Rそれぞれの外側に設けられ、ふく進測定の際に使用する杭で、平面視(断面視)正方形状の杭など各種あるが、本実施形態では、例えば、図8(a)に示すように、平面視レール形状の杭である。
次に以上のように構成された実施形態のふく進測定用水糸張設治具1の使用方法について説明する。
以上説明したように、本発明に係る実施形態のふく進測定用水糸張設治具1では、基準杭SPに固定するクランプ用ブロック13と固定用ノブボルト14を設けていると共に、クランプ用ブロック13等よりも上方であって基準杭SPよりも高くなる位置に水糸Lをかさ上げするかさ上げ溝部である第1水糸かさ上げ溝部11a1、第2水糸かさ上げ溝部11a2および第3水糸かさ上げ溝部11a3を設けたため、本治具1を基準杭SPに固定することにより水糸Lを3段階の高さにかさ上げすることができる。
11 治具本体
11a 背板
11a1 第1水糸かさ上げ溝部
11a2 第2水糸かさ上げ溝部
11a3 第3水糸かさ上げ溝部
11a4 第1水糸案内部
11a5,11a6 第2水糸案内部
11a7,11a8 第3水糸案内部
11a9 確認窓
11a10 通し孔
11b,11b 側板
12 治具本体固定用ブロック
13 クランプ用ブロック
13a 天板部1
13a1,13a1 通し孔
13a2,13a2 通し孔
13b 前板部
13b1 確認窓
13b2 雌ネジ孔
14 固定用ノブボルト
14a ノブ部
14b ネジ部
15,15 位置決めパイロットピン
16 水準器
16a,16b 気泡管
17a,17b,17c 固定ネジ
R レール
SP 基準杭
SPL 基準杭線
Claims (4)
- 鉄道レールのふく進測定の際、基準杭に基づいて水糸を張設するためのふく進測定用水糸張設治具であって、
前記基準杭に固定される固定部が設けられていると共に、前記固定部よりも上方であって前記基準杭の上面よりも高い位置に水糸をかさ上げする水糸かさ上げ溝部が設けられており、
前記水糸かさ上げ溝部は、当該ふく進測定用水糸張設治具の上端部よりも下方に設けられており、
当該ふく進測定用水糸張設治具には、さらに、
当該ふく進測定用水糸張設治具の上端部から鉛直方向で下方に向かって延びる第1水糸案内部と、
前記第1水糸案内部から水平方向に延びる第2水糸案内部と、
前記第2水糸案内部の終端部から鉛直方向で下方に向かって前記水糸かさ上げ溝部まで延びる第3水糸案内部とが設けられていることを特徴とするふく進測定用水糸張設治具。 - 請求項1に記載のふく進測定用水糸張設治具において、
前記水糸かさ上げ溝部は、当該ふく進測定用水糸張設治具の上端部よりも下方であって上下方向に所定間隔を空けて複数設けられており、
前記第1水糸案内部の中間部と下端部とから複数の前記水糸かさ上げ溝部それぞれへ前記水糸を案内する複数の第2水糸案内部が上下方向に間隔を空けて設けられていることを特徴とするふく進測定用水糸張設治具。 - 請求項1または請求項2に記載のふく進測定用水糸張設治具において、
前記基準杭の上面には、レールの長手方向と直交するレールの短手方向に延びる基準杭線が設けられており、
当該ふく進測定用水糸張設治具における前記水糸かさ上げ溝部の下方には、前記基準杭の基準杭線にピン先端を合わせるための位置決めパイロットピンが、前記基準杭線が延びる方向に所定間隔を空けて複数設けられていることを特徴とするふく進測定用水糸張設治具。 - 鉄道レールのふく進測定の際、基準杭に基づいて水糸を張設するためのふく進測定用水糸張設治具であって、
前記基準杭に固定される固定部が設けられていると共に、前記固定部よりも上方であって前記基準杭の上面よりも高い位置に水糸をかさ上げする水糸かさ上げ溝部が設けられており、
前記基準杭の上面には、レールの長手方向と直交するレールの短手方向に延びる基準杭線が設けられており、
当該ふく進測定用水糸張設治具における前記水糸かさ上げ溝部の下方には、前記基準杭の基準杭線にピン先端を合わせるための位置決めパイロットピンが、前記基準杭線が延びる方向に所定間隔を空けて複数設けられていることを特徴とするふく進測定用水糸張設治具。
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