JP6283543B2 - デッキの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、床材を並べて構成したデッキの製造方法に関する。
従来、特許文献1に示すように、床材を束柱によって支持したデッキがある。このようなデッキの施工においては、種々の条件に対応するため、現場において各部材にネジ孔を開ける加工を行い、部材同士をネジ止めしていた。また、床材と躯体の間及び床材同士の間には、所定の隙間を設けて、床材を固定する必要があった。このようなネジ孔の位置決めや、床材と躯体及び床材同士の位置決めは、作業者が各種の計測器具などを用いて行っていた。
特開2007−2463号公報
しかしながら、このように種々の位置決めを正確に行う作業は、手間がかかるものであり、位置決めが正確でないと、デッキの強度や品質が低下するおそれがあった。そこで、各種の位置決めを容易かつ正確に行うための工夫が求められていた。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、種々の位置決めが容易で正確に施工ができるデッキの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のうち請求項1の発明は、床材と、束柱と、根がらみ材を備え、束柱が床材を支持していて、根がらみ材が束柱同士を連結しており、束柱の側面に、上下に延びる線状部を設けてあり、治具により、束柱にネジ固定する根がらみ材のネジ孔の位置決めを行うものであって、治具は、基準部と、位置合わせ部と、根がらみ用ガイド孔を有していて、基準部を根がらみ材の上面に当接させ、位置合わせ部を束柱の線状部に合わせて、根がらみ用ガイド孔により根がらみ材のネジ孔の位置を定めて、根がらみ材を束柱にネジ止めしてあることを特徴とする。
本発明のうち請求項2の発明は、床材と、束柱と、根がらみ材と、桁材を備え、束柱が床材を支持していて、根がらみ材が束柱同士を連結しており、床材の端部に桁材を取り付けてあり、治具により、束柱にネジ固定する根がらみ材のネジ孔の位置決め及び床材にネジ固定する桁材のネジ孔の位置決めを行うものであって、治具は、基準部と、基準部を基準として所定の位置に設けた根がらみ用ガイド孔及び桁用ガイド孔を有していて、基準部を根がらみ材の上面に当接させ、根がらみ用ガイド孔により根がらみ材のネジ孔の位置を定めて、根がらみ材を束柱にネジ止めし、基準部を桁材の上面に当接させ、桁用ガイド孔により桁材のネジ孔の位置を定めて、桁材を床材にネジ止めしてあることを特徴とする。
本発明のうち請求項1の発明によれば、治具により、根がらみ材のネジ孔の位置を容易かつ正確に定めることができるので、施工性が良好であり、また高い強度や品質が得られる。
本発明のうち請求項2の発明によれば、治具により、根がらみ材のネジ孔及び桁材のネジ孔の位置を容易かつ正確に定めることができるので、施工性が良好であり、また高い強度や品質が得られる。そして、ネジ孔の位置決めを、共通の治具により行うことができるので、その点においても施工性が良好である。
デッキ施工用治具の第一実施形態の斜視図である。 デッキ施工用治具の第一実施形態の三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 根がらみ材のネジ孔の位置決めの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は横断面図である。 躯体に対する床材の位置決めの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 床材同士の位置決めの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 桁材のネジ孔の位置決めの説明図であり、(a)は標準桁の場合の斜視図、(b)はR桁の場合の斜視図である。 床材と桁材のネジ止め部分の説明図であり、(a)は標準納まりの場合の縦断面図、(b)は移動納まりの場合の縦断面図である。 床材のネジ孔の位置決めの説明図である。 床材同士の位置決め(出幅方向)の説明図である。 デッキの全体斜視図である。 デッキの全体縦断面図(図10のA−A線断面図)である。 デッキ施工用治具の第二実施形態の斜視図である。
以下、本発明のデッキの製造方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。デッキは、住宅の庭先などに設置するものであり、図10及び図11に示すように、平面視矩形で躯体100の前側に隣接するものである。施工順に沿って構成をより詳細に説明すると、まず、設置面に束柱6を立設する。本実施形態では、束柱6は間口方向に三本ずつ、出幅方向に三本ずつ並んでいて、計九本設けてある。次に、間口方向に並ぶ三本の束柱6の上端に、大引き材9をネジ止めする。大引き材9は、出幅方向に三本並ぶことになる。また、出幅方向に並ぶ三本の束柱6のうち、間口方向両端の束柱6の側面に、根がらみ材7をネジ止めする。根がらみ材7は、断面矩形の形材からなるものであり、出幅方向に並ぶ束柱6を連結している。次に、大引き材9の上面に床材5を載置する。床材5は、中空平板状のものであって、出幅方向に延びるものであり、これを間口方向に並べて大引き材9に固定してある。そして、床材5の端面に、桁材8をネジ止めする。桁材8は、床材5の出幅方向の一端部と、間口方向の両端部に取り付ける。床材5の出幅方向の他端部は、躯体100に対向しており、桁材8は取り付けられていない。
このように構成するデッキは、施工に際して、部材同士の位置決めや、部材のネジ孔の位置決めを正確に行う必要がある。そこで、これらの位置決めを容易かつ正確に行うために、本発明のデッキの製造方法に係るデッキ施工用治具を用いる。図1及び図2に示すのは、このデッキ施工用治具の第一実施形態であり、治具1は、隙間決め部2と、孔決め部3を備えるものであって、隙間決め部2は、部材同士の隙間に挿入して、部材同士の間隔を定めるものであり、孔決め部3は、隙間決め部2を基準として所定の位置に設けた孔からなり、部材のネジ孔の位置を定めるものである。より具体的には、治具1は、一枚のステンレス板を折り曲げて形成したものであり、略矩形の平板部4の対向する二辺(図1における下辺及び上辺)を折り曲げて隙間決め部2としてあり、平板部4に孔を設けて孔決め部3としてある。平板部4の下側の隙間決め部2については、平板部4の下辺に二本の切込を形成してあって、二本の切込の内側部分を直角に折り曲げて内側当接部21aとしてあり、二本の切込の両外側部分を、内側部分より上側で、内側部分と同じ向きの直角に折り曲げて外側当接部21bとしてあり、内側当接部21aと外側当接部21bを合わせて床目地挿入部21としてある。また、平板部4の上側の隙間決め部2については、平板部4の上辺に二本の切込を形成してあって、二本の切込の内側部分を下辺とは反対向きの直角に折り曲げて内側当接部22aとしてあり、二本の切込の両外側部分を、内側部分より上側で、内側部分と同じ向きの直角に折り曲げて外側当接部22bとしてあり、内側当接部22aと外側当接部22bを合わせて躯体側挿入部22としてある。図2に示すように、床目地挿入部21の内側当接部21a及び外側当接部21bは、何れも矩形であって、平板部4からの突出幅は同じである。一方、躯体側挿入部22においては内側当接部22aが矩形であるのに対して、外側当接部22bは外側辺の方が短い台形となっている。外側当接部22bの内側辺の長さは、内側当接部22aの突出幅に等しい。そして、床目地挿入部21の内側当接部21aと外側当接部21bの間隔は、躯体側挿入部22の内側当接部22aと外側当接部22bの間隔よりも狭くなっている。また、平板部4には、八つの円形の孔を設けてあり、これらが孔決め部3となっている。孔は二つ一組であり、図2(c)において、平板部4の上部で水平方向に並んだ二つの孔が根がらみ用ガイド孔31、平板部4の左右端で垂直方向に並んだ二つの孔が桁用ガイド孔32、根がらみ用ガイド孔31の下側で水平方向に並んだ二つの孔が床用ガイド孔33となっている。なお、根がらみ用ガイド孔31、桁用ガイド孔32及び床用ガイド孔33の位置は、何れも躯体側挿入部22の内側当接部22a(の下面)を基準として定められており、各ガイド孔に対して、この内側当接部22aが基準部221となる。さらに平板部4の上端部には、躯体側挿入部22の内側当接部22aに接するように、三角形の目印孔41を設けてある。目印孔41は、内側当接部22aに接する側を頂点とする二等辺三角形で、治具1の左右方向中心に位置している。
続いて、デッキの施工において、この治具1により位置決めを行う部分について、施工順に沿ってそれぞれ詳述する。施工において最初にこの治具1を使用するのは、束柱6に根がらみ材7をネジ止めするときである。図3(c)に示すように、束柱6は、断面正方形の形材からなるものであるが、各壁面の内周側面には、それぞれ二箇所に上下に延びる肉盛部62を形成してあり、肉盛部62の背面(外周側面)には、上下に延びる微細な溝部を形成して線状部61としてある。肉盛部62は、ネジを螺合するために強度を高めた部分であり、線状部61は、肉盛部62の位置を示すものであって、ネジ止め位置が肉盛部62からずれてしまうと、束柱6と根がらみ材7の接続剛性が劣り、デッキ全体の強度に問題が生じることになる。そこで、束柱6の側面に根がらみ材7を当接させた状態で、根がらみ材7の上面に、治具1の基準部221(躯体側挿入部22の内側当接部22a)を当接させ、根がらみ材7の側面に、治具1の平板部4を当接させる。基準部221の平板部4に対する突出幅は、根がらみ材7の幅に略等しく、基準部221の先端は束柱6の側面に僅かな隙間を隔てて対向する。そして、基準部221の両側に位置する躯体側挿入部22の外側当接部22b同士の間隔が、束柱6の二本の線状部61同士の間隔に等しく、各外側当接部22bの内側辺の先端が位置合わせ部222となっている。この位置合わせ部222も、束柱6の側面に僅かな隙間を隔てて対向するものであり、治具1を根がらみ材7の長手方向に沿って動かして、両位置合わせ部222を、それぞれ束柱6の線状部61に合わせることで、根がらみ用ガイド孔31が、根がらみ材7の適切なネジ孔位置を指し示すことになる。よって、根がらみ用ガイド孔31を通して、根がらみ材7にネジ孔の位置をマーキングするか、又は直接孔加工を行うことで、根がらみ材7のネジ孔の位置を正確に定めることができ、このネジ孔にネジを螺入することで、束柱6の肉盛部62の位置にネジを螺合して、根がらみ材7を束柱6にネジ止めすることができる。
このように、治具1を根がらみ材7の長手方向に沿って動かして、位置合わせ部222を線状部61に合わせるだけで、根がらみ材7のネジ孔の位置を容易かつ正確に定めることができるので、施工性が良好である。そして、ネジが確実に束柱6の肉盛部62に螺合されるので、強度や品質の高いデッキが得られる。なお、躯体側挿入部22の外側当接部22bは台形であって、位置合わせ部222が尖った形状となっているので、線状部61に合わせやすくなっている。
次にこの治具1を使用するのは、床材5を大引き材9に固定するときである。床材5は、大引き材9の上面に間口方向に並べて載置されるが、この際、躯体100と床材5の間及び床材5同士の間に、所定の幅の隙間を設ける必要がある。そこで、まず躯体100に対する床材5の位置を定めるには、治具1の躯体側挿入部22を用いる。図4に示すように、治具1の躯体側挿入部22を下側に向けて、平板部4を床材5の上面に当接させ、躯体側挿入部22を躯体100と床材5の間の隙間に挿入する。そして、内側当接部22aを床材5の短手側面に当接させ、両方の外側当接部22bを躯体100に当接させることで、躯体100と床材5の間の隙間が所定の幅に定まる。
また、床材5同士の位置を定める、すなわち床目地の幅を定めるには、治具1の床目地挿入部21を用いる。図5に示すように、床材5は、中空平板状のものであるが、その長手側面の上端と下端には、それぞれ上側突条51及び下側突条52を設けてあり、上側突条51の方が、突出幅が大きい。ここで、既に固定した床材5に対して、別の床材5の位置を定める場合、治具1の床目地挿入部21を下側に向けて、平板部4を何れか一方の床材5の上面に当接させ(図5(a)のように、これから取り付ける床材5に当接させてもよいし、図5(b)のように、既に固定した床材5に当接させてもよい)、床目地挿入部21を床材5同士の間の隙間に挿入する。そして、両方の外側当接部21bを一方の床材5の上側突条51に当接させ、内側当接部21aを他方の床材5の上側突条51に当接させて、これを床材5の長手方向の複数箇所で行えば、床材5の長手方向にわたって、床材5同士の間の隙間が所定の幅に定まる。なお、床材5は、ゲタ形の固定金具53を下側突条52に係合させ、固定金具53を大引き材9にネジ止めすることで固定してあり、新たに床材5を取り付ける際には、図5(b)に示すように、下側突条52を固定金具53に潜り込ませるようにする。また、間口方向端部においては、側方から端部固定金具54を取り付けて床材5を固定してある。端部固定金具54は、上端部に断面略矩形で中空の係合部541を有し、下端部に水平方向に延びる取付片542を有していて、係合部541を床材5の上側突条51と下側突条52の間に挿入して床材5の側面にネジ止めし、取付片542を大引き材9の中空部に挿入して大引き材9にネジ止めしてある。なお、床目地挿入部21の内側当接部21aと外側当接部21bの間隔は、躯体側挿入部22の内側当接部22aと外側当接部22bの間隔よりも狭くなっているので、床材5同士の間の間隔は、躯体100と床材5の間の間隔よりも狭くなる。
このように、治具1の躯体側挿入部22又は床目地挿入部21を、躯体100と床材5の間又は床材5同士の間に挿入するだけで、容易に床材5と躯体100の隙間の幅や床目地の幅をそろえることができるので、施工性が良好であり、また意匠性が良好なデッキが得られる。そして、躯体100に対する床材5の位置決めと、床材5同士の位置決めを、共通の治具1により行うことができるので、その点においても施工性が良好である。また、躯体100に対する床材5の位置決めにおいて、一般に住宅の躯体100には種々の吹き付け加工などが行われており、表面が平滑でない場合も多いが、躯体側挿入部22において、躯体100側に当接する外側当接部22bは、治具1の幅方向に離隔した二面からなるので、治具1の幅方向の中央部に凸部が存在していても影響がなく、両外側当接部22bの一方にのみ凸部が存在していても、治具1の傾きの影響は最小限に抑えることができる。一方、床材5同士の位置決めにおいては、一般に床材5は押出形材からなり表面は平滑であるから、このような問題は生じにくい。さらに、躯体側挿入部22と床目地挿入部21は、平板部4の両端に設けてあって互いに反対方向に突出しているから、使用の際に互いに邪魔にならない。
次にこの治具1を使用するのは、桁材8を床材5の端面に取り付けるときである。桁材8には、床材5の端面が直線状である場合に用いる標準桁(図6(a))と、床材5の端面が曲線状である場合に用いるR桁(図6(b))があるが、以下においては、特に断らない限り、標準桁に基づいて説明する。桁材8(標準桁)は、中空平板状のものであって、中空部内にリブ81を形成してある。リブ81は上下に複数設けてあり、取り付けに際しては、強度を確保するため、リブ81の位置にネジ止めを行う必要があるが、表面からはリブ81の位置がわからない。そこで、桁材8の上面に、治具1の基準部221(躯体側挿入部22の内側当接部22a)を当接させ、桁材8の側面に、治具1の平板部4を当接させる。これにより、桁用ガイド孔32が、桁材8の適切なネジ孔位置を指し示すことになる(標準桁の場合、図2(c)における左側の桁用ガイド孔32を用いる)。よって、桁用ガイド孔32を通して、桁材8にネジ孔の位置をマーキングするか、又は直接孔加工を行うことで、桁材8のネジ孔の位置を正確に定めることができ、このネジ孔にネジを螺入することで、リブ81の位置にネジ止めすることができる。なお、桁材8の長手方向に対するネジ孔の位置は、デッキの間口などにより異なるので、適宜計測して定める。また、R桁については、中空部のない平板状のものであるが、標準桁の場合と同様に、治具1を用いてネジ孔を位置決めする。すなわち、桁材8の上面に、治具1の基準部221(躯体側挿入部22の内側当接部22a)を当接させ、桁材8の側面に、治具1の平板部4を当接させる。これにより、桁用ガイド孔32が、桁材8の適切なネジ孔位置を指し示すことになる(R桁の場合、図2(c)における右側の桁用ガイド孔32を用いる)。
ここで、桁材8の取り付け部分について詳述する。まず、桁材8を床材5の出幅方向の端部に取り付ける場合、通常は、図7(a)に示すように、束柱6及び大引き材9が床材5の端部に近接しており(標準納まり)、大引き材9の側面に断面略コ字形の受け金具82をネジ止めしてある。受け金具82の上面は床材5の下面に当接しており、側面は床材5の端面と略面一であって、受け金具82の側面に、略平板状の取付金具83をネジ止めしてある。取付金具83は、床材5の端面を覆うように上側に延びており、取付金具83に、桁材8をネジ止めしてある。また、設置面の障害物を避けるために束柱6を通常位置から移動させたり、床材5の端面を間口方向に対して傾斜させたりして、図7(b)に示すように、束柱6及び大引き材9が床材5の端部から離隔する場合(移動納まり)、大引き材9の側面と床材5の下面にL字金具84をネジ止めしてある。そして、床材5の端面に、断面略L字形の移動受け金具85を取り付けてある。移動受け金具85は、一辺を床材5の中空部内に挿入して床材5にネジ止めしてあり、他辺が床材5の端面と略面一であって、略平板状の移動取付金具86をネジ止めしてある。移動取付金具86は、床材5の端面を覆うように上側に延びており、移動取付金具86に、桁材8をネジ止めしてある。さらに、桁材8を床材5の間口方向の端部に取り付ける場合、図5(b)に示すように、床材5を大引き材9に固定するための端部固定金具54に、桁材8をネジ止めしてある。
なお、移動受け金具85は、床材5の下面にネジ止めするものであり、床材5の端面から所定長さを隔てた位置にネジ孔を形成する必要があるが、このネジ孔の位置決めにも治具1を用いる。図8に示すように(図8の床材5は裏返した状態である)、床材5の端面に、治具1の基準部221(躯体側挿入部22の内側当接部22a)を当接させ、床材5の下面に、治具1の平板部4を当接させる。これにより、床用ガイド孔33が、床材5の適切なネジ孔位置を指し示すことになる。よって、床用ガイド孔33を通して、床材5にネジ孔の位置をマーキングするか、又は直接孔加工を行うことで、床材5のネジ孔の位置を正確に定めることができる。
このように、治具1の基準部221及び平板部4を桁材8や床材5に当接させるだけで、ネジ孔の位置を容易かつ正確に定めることができるので、施工性が良好である。そして、ネジが確実に所定の位置に螺合されるので、強度や品質の高いデッキが得られる。
また、デッキが出幅方向に長い場合には、床材5を出幅方向にも並べる場合がある。この場合、出幅方向についても、床材5同士の間に、所定の幅の隙間を設ける必要があり、その幅は、躯体100と床材5の間の隙間の幅と同じなので、治具1の躯体側挿入部22を用いる。図9に示すように、既に固定した床材5に対して、別の床材5の位置を定める場合、治具1の躯体側挿入部22を下側に向けて、平板部4を何れか一方の床材5の上面に当接させ、躯体側挿入部22を床材5同士の間の隙間に挿入する。そして、内側当接部22aを一方の床材5の短手側面に当接させ、両方の外側当接部22bを他方の床材5の短手側面に当接させることで、出幅方向についての床材5同士の間の隙間が所定の幅に定まる。
このように、根がらみ材7のネジ孔の位置決め、躯体100に対する床材5の位置決め、床材5同士の位置決め、桁材8のネジ孔の位置決め及び床材5のネジ孔の位置決めのすべてを、一つのデッキ施工用治具により行うことができるので、施工性が良好である。そして、これらが正しく位置決めされることで、強度や品質の高いデッキが得られる。なお、治具1は、一枚のステンレス板を折り曲げて形成したものであるから、製造が容易で安価である。また、治具1の平板部4には、基準部221を指し示すように目印孔41を設けてあるので、各ネジ孔の位置決めの際に、基準を間違えることがない。そして、目印孔41を通して基準部221の部材に対する当接面(図1における下面)が見えるので、治具1を対象の部材に正しく当接させることができる。
また、図12に示すのは、デッキ施工用治具の第二実施形態である。第二実施形態も、隙間決め部2と孔決め部3を備えるものであるが、第一実施形態とは、隙間決め部2(床目地挿入部21及び躯体側挿入部22)の形状が異なり、床目地挿入部21は、床材5同士の間に形成すべき幅分の肉厚部として形成してあり、躯体側挿入部22は、躯体100と床材5の間に形成すべき幅分の肉厚部として形成してある。躯体側挿入部22の先端は、治具1の幅方向の両端部が平板部4に対して傾斜しており、中央の平行部分と両端の傾斜部分の境目が位置合わせ部222となっている。そして第二実施形態においては、根がらみ用ガイド孔31、桁用ガイド孔32及び床用ガイド孔33は、躯体側挿入部22の下面を基準として形成してあり、躯体側挿入部22の下面が、基準部221となる。また、目印孔41は、躯体側挿入部22の下面に接するように設けてある。このように形成した第二実施形態も、第一実施形態と同じように使用して、各所の位置決めを行うことができるものであり、これにより施工性が向上し、強度や品質の高いデッキが得られる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、デッキの各部材の形状や、部材同士の連結構造などは、一例を示したものであり、どのようなものであってもよい。また、治具の各部位には、それぞれ何の位置合わせに用いる部位であるかを文字表記してもよい。
1 治具
2 隙間決め部
3 孔決め部
4 平板部
5 床材
6 束柱
7 根がらみ材
8 桁材
21 床目地挿入部
22 躯体側挿入部
31 根がらみ用ガイド孔
32 桁用ガイド孔
61 線状部
100 躯体
221 基準部
222 位置合わせ部

Claims (2)

  1. 床材と、束柱と、根がらみ材を備え、束柱が床材を支持していて、根がらみ材が束柱同士を連結しており、束柱の側面に、上下に延びる線状部を設けてあり、治具により、束柱にネジ固定する根がらみ材のネジ孔の位置決めを行うものであって、治具は、基準部と、位置合わせ部と、根がらみ用ガイド孔を有していて、基準部を根がらみ材の上面に当接させ、位置合わせ部を束柱の線状部に合わせて、根がらみ用ガイド孔により根がらみ材のネジ孔の位置を定めて、根がらみ材を束柱にネジ止めしてあることを特徴とするデッキの製造方法
  2. 床材と、束柱と、根がらみ材と、桁材を備え、束柱が床材を支持していて、根がらみ材が束柱同士を連結しており、床材の端部に桁材を取り付けてあり、治具により、束柱にネジ固定する根がらみ材のネジ孔の位置決め及び床材にネジ固定する桁材のネジ孔の位置決めを行うものであって、治具は、基準部と、基準部を基準として所定の位置に設けた根がらみ用ガイド孔及び桁用ガイド孔を有していて、基準部を根がらみ材の上面に当接させ、根がらみ用ガイド孔により根がらみ材のネジ孔の位置を定めて、根がらみ材を束柱にネジ止めし、基準部を桁材の上面に当接させ、桁用ガイド孔により桁材のネジ孔の位置を定めて、桁材を床材にネジ止めしてあることを特徴とするデッキの製造方法
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