JP7269207B2 - 電力変換器、電力変換器の制御方法、電力システム、電力システムの制御方法およびプログラム - Google Patents

電力変換器、電力変換器の制御方法、電力システム、電力システムの制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力変換器、電力変換器の制御方法、電力システム、電力システムの制御方法およびプログラムに関する。
化石エネルギーや原子力エネルギーに依存した大規模電力ネットワークの代替手段として、地産地消の電力を使用した電力ネットワークが注目されている。地産地消の電力を使用した電力ネットワークには、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置である太陽光発電装置(PhotoVoltaic:PV)、定置型蓄電装置、電気自動車(Electric Vehicle:EV)等、多種多様な機器が接続される。上記各機器は、直流電源であるので、直流(DC)での電力ネットワーク(DCグリッド)を構築する検討が進められている。
DCグリッドの制御方法として、上記各機器に接続された電力変換器が、中央制御部の指示に基づいて、上記各機器を定電流制御や定電圧制御をすることで、DCグリッドのDCバスの電力量を集中制御する方法がある。上記集中制御方法は、DCグリッド全体を簡易に制御することができるものの、電力の急激な需給変動に円滑に対応することが難しいという問題があった。また、上記集中制御方法は、特に、広範囲にわたって複数箇所で定電圧制御を行うと、電圧制御が不安定化して、DCバスの電圧の振動等の可能性があった。また、複数箇所での定電圧制御では、各機器の電力融通の負荷分担ができない、すなわち、各機器の電力供給能力に応じて各機器が協調してDCバスへ定電圧にて電力を供給することができないという問題があった。
そこで、各電力変換器に、自端の電力(P)と自端の電圧(V)に基づいた参照関数を付与し、自律分散的に制御させることによって、DCグリッドを制御することが行われている(特許文献1~3)。DCバスに要求される電力量に応じて目標電圧値に垂下特性を持たせる、すなわちドループ特性を持たせた参照関数が用いられる場合、当該制御はドループ制御と呼ばれる場合がある。各電力変換器が自律分散的にドループ制御されることによって、DCバスに要求される電力量に応じて各機器の電力融通の負荷分担を実施しつつ、DCバスの電圧を安定化できる。
特許第6371603号 国際公開第2019/103059号 特開2018-29408号公報
より好適なドループ制御を実現する場合、入力値に応じて互いに異なる垂下特性を有する複数の参照関数を定義し、これらの参照関数を接続して総合的な参照関数を構成することが考えられる。しかしながら、この場合、異なる参照関数の境界では制御の安定性が低下する場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制御の安定性の低下が抑制された電力変換器、電力変換器の制御方法、電力システム、電力システムの制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、入力された電力を変換して出力する電力変換部と、参照関数に基づいて、前記電力変換部の電力変換特性を制御する制御部と、を備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する電力変換器である。
前記電力変換器は、入力された、または出力する前記電力の電気特性値の測定値を取得する測定部を備え、前記制御部は、前記測定値に基づく電気特性値の制御対象値と、前記参照関数に基づく電気特性値の目標値とに基づいて前記電力変換特性を制御するものでもよい。
前記制御部は、前記ドループ関数の垂下特性に応じて、前記測定値、前記制御対象値、および前記目標値の電気特性値の種類を選択するものでもよい。
前記制御部は、前記測定値として、前記ドループ関数の垂下係数の絶対値が所定値より小さい場合は電力値または電流値を選択し、前記垂下係数の絶対値が所定値以上の場合は電圧値を選択するものでもよい。
前記参照関数は、外部からの指令に基づいて切り替えられまたは更新されるものでもよい。
前記電力変換器は、前記参照関数を切り替え可能または更新可能に記憶する記憶部を備えるものでもよい。
本発明の一態様は、前記電力変換器と、前記電力変換器に接続されたバスと、前記電力変換器に接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、を備える電力システムである。
前記電力システムは、複数の前記電力変換器と、前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新する指令を出力する中央制御装置と、を備え、前記中央制御装置は、当該電力システムの電力状況に基づいて、前記指令を出力するものでもよい。
前記中央制御装置は、前記複数の電力変換器から取得した情報に基づいて、前記指令を出力するものでもよい。
本発明の一態様は、電力変換器の制御方法であって、参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップを備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。
本発明の一態様は、複数の電力変換器と、前記複数の電力変換器に接続されたバスと、前記複数の電力変換器のそれぞれに接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、を備える電力システムの制御方法であって、参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、当該電力システムの電力状況に関する情報を取得するステップと、前記電力状況に関する情報に基づいて、前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新するステップと、を備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。
本発明の一態様は、プロセッサに、電力変換器の制御方法を実行させるプログラムであって、参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップを備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。
本発明の一態様は、プロセッサに、複数の電力変換器と、前記複数の電力変換器に接続されたバスと、前記複数の電力変換器のそれぞれに接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、を備える電力システムの制御方法を実行させるプログラムであって、参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、当該電力システムの電力状況に関する情報を取得するステップと、前記電力状況に関する情報に基づいて、前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新するステップと、を備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。
本発明の一態様は、複数の電力変換器と、前記複数の電力変換器に接続されたバスと、前記複数の電力変換器のそれぞれに接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、前記複数の電力変換器および電力の需要情報を保有する外部サーバと情報通信可能な中央制御装置と、を備える電力システムの制御方法であって、参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、当該電力システムの電力状況に関する情報を取得するステップと、前記外部サーバから前記需要情報を取得するステップと、前記電力状況に関する情報と前記需要情報とに基づいて、前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新するステップと、を備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。
本発明によれば、制御の安定性の低下が抑制された電力変換器、電力変換器の制御方法、電力システムおよび電力システムの制御方法を実現できる。
図1は、実施形態1に係る電力システムの構成を示す図である。 図2は、図1に示す電力変換器の構成を示す図である。 図3は、図2に示す制御部の構成を示す図である。 図4は、電力変換特性および制御を示す論理値表の一例を示す図である。 図5は、動作点の変動に対する制御の遷移の一例および比較例を示す図である。 図6は、電力変換特性および制御を示す論理値表の変形例1を示す図である。 図7は、電力変換特性および制御を示す論理値表の変形例2を示す図である。 図8は、電力変換特性の変形例3を示す図である。 図9は、操作量設定部の動作を示すフロー図である。 図10は、電力システムの制御方法の一例を示すシーケンス図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には適宜同一の符号を付している。
(実施形態1)
<電力システムの構成>
図1は、実施形態1に係る電力システムの構成を示す図である。電力システム100は、複数の電力変換器11、12、13、14と、複数の電力要素21、22、23、24と、バス30とを備えている。さらに、電力システム100は、EMS(Energy Management System)40を備える。EMS40は中央制御装置の一例である。
電力変換器11、12、13はDC/DC変換器であり、電力変換器14はAC/DC変換器である。電力変換器11、12、13、14は有線または無線により情報通信を行う機能を有する。電力変換器11、12、13、14の構成や機能については後に詳述する。
バス30は、電力システム100ではDCバスであり、電力変換器11、12、13、14に接続される。電力システム100では、DCグリッドを含む電力ネットワークが構成されている。
電力要素21は、一例として電力の供給、消費および充電が可能な定置型蓄電装置であり、電力変換器11に接続される。定置型蓄電装置は、常設される設備内蓄電装置の一例である。電力変換器11は、電力要素21が供給したDC電力の電圧を変換してバス30に出力し、かつバス30から供給されたDC電力の電圧を変換して電力要素21に出力し、充電させる機能を有する。
電力要素22は、一例として電力の発電および供給が可能な太陽光発電装置であり、電力変換器12に接続される。太陽光発電装置は、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置の一例である。電力変換器12は、電力要素22が供給したDC電力の電圧を変換してバス30に出力する機能を有する。
電力要素23は、一例として電力の供給、消費および充電が可能な車載蓄電装置であり、電力変換器13に接続される。車載蓄電装置は電気自動車EVに搭載されており、移動する非定置型の蓄電装置の一例である。電力変換器13は、電力要素23が供給したDC電力の電圧を変換してバス30に出力し、かつバス30から供給されたDC電力の電圧を変換して電力要素23に出力し、充電させる機能を有する。電力変換器13はたとえば充電ステーションや住宅用充電設備に設けられるが、電気自動車EVに搭載されてもよい。
電力要素24は、一例として商用電力系統であり、電力変換器14に接続される。電力変換器14は、電力要素24が供給したAC電力をDC電力に変換してバス30に出力し、かつバス30から供給されたDC電力をAC電力に変換して電力要素24に出力する。バス30から電力要素24への電力の出力は逆潮流とも呼ばれる。
EMS40は、電力システム100の状態を統合的に管理する機能を有する。EMS40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを備えている。
制御部41は、EMS40の機能の実現のための各種演算処理を行うものであり、たとえばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサを含んで構成される。制御部41の機能は、制御部41が記憶部42から各種プログラムを読み出して実行することで、機能部として実現される。
記憶部42は、制御部41が演算処理を行うために使用する各種プログラムやデータなどが格納される、たとえばROM(Read Only Memory)を備えている。また、記憶部42は、制御部41が演算処理を行う際の作業スペースや制御部41の演算処理の結果などを記憶するなどのために使用される、たとえばRAM(Random Access Memory)を備えている。記憶部42は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を備えていてもよい。
通信部43は、有線または無線により情報通信を行う通信モジュールを含んで構成されている。通信部43は、インターネット回線網や携帯電話回線網などから構成されるネットワークNWを経由して、電力変換器11、12、13、14や外部サーバ200と情報通信を行う。
なお、外部サーバ200は、電力システム100の外部に設けられたサーバである。外部サーバ200は、たとえば、他の電力システムにおいてEMSとして機能するように構成された情報処理装置や、データベースを備え、EMS40に対してデータサーバとして機能する情報処理装置である。外部サーバ200は、電力システム100の運用に影響を及ぼす可能性のある各種情報を記憶している。
<電力変換器の構成>
つぎに、電力変換器11の具体的構成について説明する。図2は、電力変換器11の構成を示す図である。
電力変換器11は、電力変換部11aと、センサ11bと、制御部11cと、通信部11dとを有する。
電力変換部11aは、放電している電力要素21から入力されたDC電力の電圧を変換してバス30に出力するDC/DC変換を行う。電力変換部11aは、バス30から入力されたDC電力の電圧を変換して電力要素21に出力し、充電することもできる。電力変換部11aは、たとえばコイル、コンデンサ、ダイオード、スイッチング素子などを含む電気回路で構成されている。スイッチング素子はたとえば電界効果コンデンサや絶縁ゲート型バイポーラトランジスタである。電力変換部11aは、たとえばPWM(Pulse Width Modulation)制御によって電力変換特性を制御することができる。
センサ11bは、電力変換部11aのバス30側の電力の電気特性値を測定する。したがって、センサ11bは、電力変換器11に入力されるまたは電力変換器11から出力する電力の電気特性値を測定する。センサ11bは、電流値、電圧値、電力値などを測定することができる。センサ11bは、測定値を取得する測定部の一例である。センサ11bは、電気特性値の測定値を制御部11cに出力する。
制御部11cは、電力変換器11の主に電力変換機能の実現のために、電力変換部11aの動作を制御するための各種演算処理を行うプロセッサと記憶部とを含んで構成される。プロセッサおよび記憶部は、それぞれ、制御部41、記憶部42の構成として例示したものを用いることができる。制御部11cの機能は、プロセッサが記憶部から各種プログラムを読み出して実行することで、機能部として実現される。たとえば、制御部11cは、参照関数に基づいて、電力変換部11aの電力変換特性を制御する。具体的には、制御部11cは、PWM制御のための操作量(たとえば、デューティ比)の情報を含むPWM信号を電力変換部11aに出力し、電力変換部11aをPWM制御する。なお、制御部11cは、操作量を電力変換部11aに直接的に出力してもよいし、図示しない他の機能部(たとえばループ制御部)を介して電力変換部11aに出力してもよい。
通信部11dは、有線または無線により情報通信を行う通信モジュールと、通信モジュールの動作を制御する通信制御部とを含んで構成されている。通信部11dは、ネットワークNWを経由して、EMS40と情報通信を行う。通信部11dは、たとえば、EMS40から指令を受信し、制御部11cに出力する。通信部11dは、たとえば、制御部11cから入力された電力状況に関する情報をEMS40に送信する。なお、電力状況に関する情報がセンサ11bの測定値である場合は、通信部11dは、たとえば、センサ11bから入力された測定値をEMS40に送信してもよい。
図3は、制御部11cの構成を示す図である。制御部11cは、プログラムの実行によってソフトウェア的に実現される機能部である操作量設定部11caおよび判定部11cbと、記憶部11ccとを備えている。
操作量設定部11caは、センサ11bから入力された測定値と、判定部11cbから入力された判定情報と、記憶部11ccに記憶されたドループ関数情報と、に基づいて操作量を設定して電力変換部11aに出力する。ここで、ドループ関数情報とは、参照関数を構成するドループ関数を特定するための各種情報であるが、後に詳述する。判定部11cbは、センサ11bから入力された測定値と、記憶部11ccに記憶されたドループ関数情報と、場合によってはさらに通信部11dから入力された指令と、に基づいて判定情報を生成し、操作量設定部11caに出力する。また、記憶部11ccまたは操作量設定部11caは、電力状況に関する情報やドループ関数情報などの情報を通信部11dに出力する。
なお、他の電力変換器12、13、14は、電力変換器11と同様の構成を有していてもよい。ただし、電力変換器14の電力変換部は、電力要素24から入力されたAC電力をDC電力に変換してバス30に出力したり、バス30から入力されたDC電力をAC電力に変換して電力要素24に出力したりする、いわゆるインバータである。
<参照関数の特性>
つぎに、制御部11cが電力変換部11aの電力変換特性を制御する基となる参照関数について説明する。図4は、電力変換特性および制御を示す論理値表の一例を示す図である。図4(a)は、電力変換部11aのバス30側の電力(P)と電圧(V)との関係であるV-P特性を示す図であり、電力変換部11aの電力変換特性を示している。なお、Pは、電力変換部11aがバス30に電力を供給する、電力要素21の放電状態の場合は正値であり、バス30から電力を供給される、電力要素21の充電状態の場合は負値である。
制御部11cは、電力変換部11aの電力変換特性を、線DL1で示される参照関数の特性となるように制御する。すなわち、制御部11cは、Vの値とPの値とで定義される動作点が線DL1上に位置するように電力変換部11aを制御する。線DL1は、途中で屈曲し、または分岐した直線状または曲線状の線である。この参照関数は、入力値の区間に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されている。また、参照関数は、所定の入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。具体的には、線DL1は、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数を表す線DL11、DL12、DL13、DL14が接続して構成されている。線DL11は、入力値をVとすると、VがV12以上の区間で定義されており、Pの値がP0である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。なお、図4(a)ではP0が略ゼロである。線DL12は、V11以上V12以下の区間で定義されており、線DL11よりは絶対値が小さい負の傾きを有する略直線状である。線DL13は、VがV13以下の区間で定義されており、Pの値がP1である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。線DL14は、V13以上V14以下の区間で定義されており、線DL12と同じ傾きを有する略直線状である。ただし、線DL14と線DL12との傾きは同一に限定されない。
参照関数は、VがV11以上V14以下の範囲では、変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。このヒステリシス特性について、図4(a)、4(b)を参照して説明する。なお、以下では、遷移条件などのヒステリシス特性が電圧値での判定による例で説明しているが、電力値での判定が行われてもよい。また、図4(b)は、制御部11cが制御を行う際に用いる論理値表T1の一例を示す。このような論理値表T1はたとえば記憶部11ccに格納されており、制御の際に読み出して使用される。
論理値表T1において、「dP」とは、制御部11cが、センサ11bによる電圧の測定値Voと、ドループ関数情報と、に基づいて目標電力Pref(目標値の一例)を決定し、Prefと、センサ11bによる電力の測定値Po(制御対象値の一例)との差分が許容範囲以下になるように操作量を設定するフィードバック制御する制御方法が実行されることを意味し、以下では適宜dP制御と記載する場合がある。一方、「dV」とは、制御部11cが、センサ11bによる電力の測定値Poと、ドループ関数情報と、に基づいて目標電圧Vref(目標値の一例)を決定し、Vrefと、センサ11bによる電圧の測定値Vo(制御対象値の一例)との差分が許容範囲以下になるようにフィードバック制御する制御方法が実行されることを意味し、以下では適宜dV制御と記載する場合がある。これらのフィードバック制御は、たとえば記憶部11ccに記憶された比例ゲイン、積分時間、微分時間などのパラメータを読み出して実行されるPID制御等の、公知の手法を用いて実行できる。
以下、ヒステリシス特性について説明する。まず、Vが点P14であるV14以下で、点P11であるV11以上の範囲について説明する。この範囲内で、動作点が線DL11と線DL12とが接続された線上に位置する場合には、動作点は電圧の増減に応じて線DL11と線DL12とが接続された線上を移動する。なお、線DL11上ではdP制御が実行され、線DL12上ではdV制御が実行される。一方、この範囲内で、動作点が線DL13と線DL14とが接続された線上に位置する場合には、動作点は電圧の増減に応じて線DL13と線DL14とが接続された線上を移動する。なお、線DL13上ではdP制御が実行され、線DL14上ではdV制御が実行される。
つぎに、動作点が線DL14上に位置する場合に、電圧が上昇し、V14、すなわち遷移点である点P14を超えて動作点が線DL11に移動した後、電圧がV14よりも降下すると、動作点は線DL11上を移動する。その後電圧がV12より降下すると、動作点は線DL12上を移動する。
つぎに、動作点が線DL12上に位置する場合に、電圧が降下し、V11、すなわち遷移点である点P11を超えて動作点が線DL13に移動した後、電圧がV11よりも上昇すると、動作点は線DL13上を移動する。その後電圧がV13より上昇すると、動作点は線DL14上を移動する。
つぎに、VがV11以下の範囲では、動作点は電圧の増減に応じて線DL13上を移動し、dP制御が実行される。また、VがV14以上の範囲では、動作点は電圧の増減に応じて線DL11上を移動し、dP制御が実行される。
なお、線DL1、DL11、DL12、DL13、DL14は、ドループ関数情報によって特定される。ドループ関数情報は、たとえば、横軸をP、縦軸をVとした座標におけるドループ関数の境界の座標情報(たとえば、点P11、P12、P13、P14の座標)、ドループ関数の切片情報、傾き(すなわち垂下係数)の情報、形状(直線、曲線など)の情報、またはヒステリシス特性を有する範囲の情報が含まれている。
また、制御部11cがdP制御およびdV制御のいずれの制御方法を実行するかについては、判定部11cbが、センサ11bから入力された測定値と、記憶部11ccに記憶されたドループ関数情報と、に基づいて判定する。判定部11cbはこの判定結果を判定情報として操作量設定部11caに出力し、操作量設定部11caが操作量を設定する。制御部11cでは、ドループ関数の垂下特性に応じて、測定値、制御対象値、および目標値の電気特性値の種類が選択されている。
また、制御部11cは、たとえば、dP制御とdV制御との両方を選択的に実行可能な制御ブロックを含んで構成されていてもよい。また、制御部11cは、たとえば、dP制御を実行するdP制御ブロックとdV制御を実行するdV制御ブロックとを別個に有していてもよい。この場合、制御部11cは、dP制御ブロックがdP制御のための操作量を設定し、それとは独立してdV制御ブロックがdV制御のための操作量を設定し、切替スイッチによって、実行される方の制御のための操作量が電力変換部11aに出力されるように構成されていてもよい。
制御部11cにおける、動作点の電圧の変動に対する制御の遷移の一例および比較例を、図5を参照して説明する。まず、図5(a)に示すように、電力システム100が、バス30の電圧がV14より大きいV10である動作点OP1に制御されている状態から、電圧が変動し、動作点が、電圧がV11より小さいV20である動作点OP2まで変動した後、電圧がV13とV14との間のV30である動作点OP3に制御される場合を説明する。なお、このような動作点の変動は、バス30に負荷が付与されたり、バス30に接続された電力要素22~24等の動作状態が変動したりして、電力需給が擾乱した場合等に発生し得る。
線DL11上の動作点OP1では、制御部11cはdP制御を実行する。電圧が変動し動作点が動作点OP2に移動するとき、制御は、V12以下になるとdV制御に遷移し、V11より小さくなるとdP制御に遷移する。
その後、動作点が動作点OP3に制御されると、制御は、V13以上になるとdV制御に遷移する。すなわち、動作点が動作点OP1から動作点OP2を経由して動作点OP3に移動すると、制御はdP制御→dV制御→dP制御→dV制御と三回切り替わる。
一方、図5(b)に示すように、参照関数が、入力値の区間に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されているが、ヒステリシス特性を持たない場合を比較例として説明する。具体的には、線DL100で示される参照関数は、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数を表す線DL110、DL120、DL130が接続して構成されている。線DL110は、VがV30より小さくV13より大きいV120以上の区間で、図5(a)の線DL11と同一に定義されている。線DL130は、VがV12より小さくV11よりも大きいV110以下の区間で、図5(a)の線DL13と同一に定義されている。線DL120は、V110以上V120以下の区間で、図5(a)の線DL12と同一の傾き(垂下係数)に定義されている。
図5(b)の場合において、電力システム100が、動作点OP1に制御されている状態から、動作点OP2まで変動した後、動作点OP3に制御される場合を説明する。
線DL11上の動作点OP1では、制御部11cはdP制御を実行する。電圧が変動し動作点が動作点OP2に移動するとき、制御は、V120以下になるとdV制御に遷移し、V110以下なるとdP制御に遷移する。
その後、動作点が動作点OP3に制御されると、制御は、V110以上になるとdV制御に遷移し、V120以上になるとdP制御に遷移する。すなわち、動作点が動作点OP1から動作点OP2を経由して動作点OP3に移動すると、制御はdP制御→dV制御→dP制御→dV制御→dP制御と四回切り替わる。したがって図5(b)の場合よりも制御の切り替え回数が多くなり、制御の安定性が低下する場合がある。
以上のように、電力変換器11では、ヒステリシス特性を有する参照関数に基づいて電力変換部11aの電力変換特性を制御するので、擾乱等によって動作点がヒステリシス特性を有する範囲の境界を跨いで変動しても、制御の切り替え回数がより少なくなり、制御が安定する。
なお、電力変換器12、13、14においても、それぞれの制御部は、それぞれの電力変換部の電力変換特性を、それぞれ設定された参照関数の特性となるように制御する。それぞれの参照関数は、入力値の区間に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有する。ただし、それぞれの参照関数は、電力変換器12、13、14の特性や、それぞれに接続される電力要素22、23、24の特性に応じて、適正なドループ関数情報によって特定されたドループ関数で構成される。このドループ関数情報は、それぞれ適正なヒステリシス特性に関する情報を含むものである。
これにより、電力変換器12、13、14のそれぞれの制御部は、ヒステリシス特性を有するようにそれぞれの電力変換部の電力変換特性を制御する。制御は制御部11cにおける制御と同様に設定され、実行される。その結果、電力変換器12、13、14のそれぞれの制御が安定する。さらには、電力システム100の全体において制御が安定することとなる。
<変形例1>
つぎに、電力変換特性および制御を示す論理値表の変形例を説明する。図6は、電力変換特性および制御を示す論理値表の変形例1を示す図である。図6(a)が、たとえば電力変換部11aの電力変換特性を示し、図6(b)が、制御部11cが制御を行う際に用いる論理値表T2の一例を示す。
制御部11cは、電力変換部11aの電力変換特性を、線DL2で示される参照関数の特性となるように制御する。線DL2は、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数を表す線DL21、DL22、DL23、DL24が接続して構成されている。線DL21、DL22、DL23、DL24は、ドループ関数情報によって特定される。線DL21は、入力値をVとすると、VがV22以上の区間で定義されており、Pの値がP0である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。なお、図6(a)ではP0が略ゼロである。線DL22は、V21以上V22以下の区間で定義されており、線DL21よりは絶対値が小さい負の傾きを有する略直線状である。線DL23は、V22と同値のV23以下の区間で定義されており、Pの値がP1である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。線DL24は、V23以上V24以下の区間で定義されており、線DL22と同じ傾きを有する略直線状である。
以下、ヒステリシス特性について説明する。まず、Vが点P24であるV24以下で、点P21であるV21以上の範囲について説明する。この範囲内で、動作点が線DL21と線DL22とが接続された線上に位置する場合には、動作点は電圧の増減に応じて線DL21と線DL22とが接続された線上を移動する。なお、線DL21上ではdP制御が実行され、線DL22上ではdV制御が実行される。一方、この範囲内で、動作点が線DL23と線DL24とが接続された線上に位置する場合には、動作点は電圧の増減に応じて線DL23と線DL24とが接続された線上を移動する。なお、線DL23上ではdP制御が実行され、線DL24上ではdV制御が実行される。
つぎに、動作点が線DL24上に位置する場合に、電圧が上昇し、V24、すなわち遷移点である点P24を超えて動作点が線DL21に移動した後、電圧がV24よりも降下すると、動作点は線DL21上を移動する。その後電圧がV22より降下すると、動作点は線DL22上を移動する。
つぎに、動作点が線DL22上に位置する場合に、電圧が降下し、V21、すなわち遷移点である点P21を超えて動作点が線DL23に移動した後、電圧がV21よりも上昇すると、動作点は線DL23上を移動する。その後電圧がV23より上昇すると、動作点は線DL24上を移動する。
つぎに、VがV21以下の範囲では、動作点は電圧の増減に応じて線DL23上を移動し、dP制御が実行される。また、VがV24以上の範囲では、動作点は電圧の増減に応じて線DL21上を移動し、dP制御が実行される。
<変形例2>
図7は、電力変換特性および制御を示す論理値表の変形例2を示す図である。図7(a)が、たとえば電力変換部11aの電力変換特性を示し、図7(b)が、制御部11cが制御を行う際に用いる論理値表T3の一例を示す。
制御部11cは、電力変換部11aの電力変換特性を、線DL3で示される参照関数の特性となるように制御する。線DL3は、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数を表す線DL31、DL32、DL33、DL34が接続して構成されている。線DL31、DL32、DL33、DL34は、ドループ関数情報によって特定される。線DL31は、入力値をVとすると、VがV33以上の区間で定義されており、Pの値がP0である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。なお、図7(a)ではP0が略ゼロである。線DL32は、V33以上V31以下の区間で定義されており、線DL31よりは絶対値が小さい負の傾きを有する略直線状である。線DL33は、V33より小さいV32以下の区間で定義されており、Pの値がP1である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。線DL34は、V32以上V34以下の区間で定義されており、線DL32と同じ傾きを有する略直線状である。
以下、ヒステリシス特性について説明する。まず、Vが点P34であるV34以下で、点P31であるV31以上の範囲について説明する。この範囲内で、動作点が線DL31と線DL32とが接続された線上に位置する場合には、動作点は電圧の増減に応じて線DL31と線DL32とが接続された線上を移動する。なお、線DL31上ではdP制御が実行され、線DL32上ではdV制御が実行される。一方、この範囲内で、動作点が線DL33と線DL34とが接続された線上に位置する場合には、動作点は電圧の増減に応じて線DL33と線DL34とが接続された線上を移動する。なお、線DL33上ではdP制御が実行され、線DL34上ではdV制御が実行される。
つぎに、動作点が線DL34上に位置する場合に、電圧が上昇し、V34、すなわち遷移点である点P34を超えて動作点が線DL31に移動した後、電圧がV34よりも降下すると、動作点は線DL31上を移動する。その後電圧がV32より降下すると、動作点は線DL32上を移動する。
つぎに、動作点が線DL32上に位置する場合に、電圧が降下し、V31、すなわち遷移点である点P31を超えて動作点が線DL33に移動した後、電圧がV31よりも上昇すると、動作点は線DL33上を移動する。その後電圧がV33より上昇すると、動作点は線DL34上を移動する。
つぎに、VがV31以下の範囲では、動作点は電圧の増減に応じて線DL33上を移動し、dP制御が実行される。また、VがV34以上の範囲では、動作点は電圧の増減に応じて線DL31上を移動し、dP制御が実行される。
図4~図7に示した3つの制御例では、図4で示した制御例が最もヒステリシス特性の範囲が広く、図7に示した制御例の変形例2が最もヒステリシス特性の範囲が狭い。このようなヒステリシス特性の範囲は、たとえば電力システム100の特性や、電力要素21~24のうち制御が実行される電力要素の特性に応じて、制御の応答性や安定性を考慮して適宜設定される。
<変形例3>
図8は、電力変換特性の変形例3を示す図である。制御部11cは、電力変換部11aの電力変換特性を、線DL4で示される参照関数の特性となるように制御する。線DL4は、ドループ関数情報によってそれぞれ特定される、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数を表す線DL41、DL42、DL43、DL44、DL45、DL46、DL47、DL48が接続して構成されている。線DL41は、入力値をVとすると、点P41であるVがV43以上の区間で定義されており、Pが負値のP2である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。線DL42、DL46は、点P45であるV42以上、点P41であるV43以下の区間で連続的に定義されており、線DL41よりは絶対値が小さい負の傾きを有する略直線状である。線DL42、DL46は、Pの値がP0である点P42を境界としている。なお、図8ではP0が略ゼロである。線DL45は、点P45であるV42以下の区間で定義されており、Pが負値のP1である、絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。線DL44は、点P44であるV41以上、点P43であるV42以下の区間で定義されており、線DL42、DL46と同じ傾きを有する略直線状である。線DL43、DL47は、点P43であるV42以上、点P46であるV43以下の区間で連続的に定義されており、線絶対値が大きな負の傾きを有する略直線状である。線DL43、DL47は、点P42を境界としている。線DL48は、V43以上V44以下の区間で定義されており、線DL42、DL46と同じ傾きを有する略直線状である。ただし、線DL42、DL44、DL46、DL48の傾きは同一に限定されない。
参照関数は、VがV21以上V24以下の範囲ではヒステリシス特性を有する。たとえば、VがV44より大きい動作点に制御された状態から電圧が下降してV41より小さい動作点に変動し、その後電圧が上昇してV44より大きい動作点に制御される場合を説明する。
この場合、制御部11cは、一例として、まず電圧が下降して動作点が点P41に移動するまでは線DL41に従ってdP制御を実行し、つづいて電圧が下降して動作点が点P42に移動するまでは線DL42に従ってdV制御を実行する。さらに電圧が下降して点P43に移動するまでは線DL43に従ってdP制御を実行し、さらに電圧が下降して点P44に移動するまでは線DL44に従ってdV制御を実行し、さらに電圧が下降すると線DL45に従ってdP制御を実行する。
その後、制御部11cは、電圧が上昇して動作点が点P45に移動するまでは線DL45に従ってdP制御を実行し、つづいて電圧が上昇して動作点がP42に移動するまでは線DL46に従ってdV制御を実行する。さらに電圧が上昇して動作点が点P46に移動するまでは線DL47に従ってdP制御を実行し、さらに電圧が上昇して動作点が点P47に移動するまでは線DL48に従ってdV制御を実行し、さらに電圧が上昇すると線DL41に従ってdP制御を実行する。
<制御方法>
つぎに、電力変換器11、12、13、14の制御方法および電力システム100の制御方法について説明する。電力システム100では、電力変換器11、12、13、14が個別に自律分散的に制御を行う、いわゆる自端制御と、EMS40が、電力システム100の電力状況に応じて電力変換器11、12、13、14を協調制御する集中制御とが実行され得る。なお、たとえば、自端制御は比較的短い周期で繰り返し実行され、集中制御は自端制御の周期よりも長い間隔で実行される。自端制御は一次制御とも呼ばれ、集中制御は二次制御とも呼ばれる。これらの制御方法は、たとえば、各電力変換器またはEMS40において、プログラムがプロセッサに実行させる。
<自端制御>
はじめに、自端制御における電力変換器11、12、13、14の制御方法について、電力変換器11を例として説明する。他の電力変換器12、13、14においても、以下の説明と同様の制御方法が適宜実行されてもよい。なお、電力要素22が、太陽光発電装置のように、効率などの観点から発電量を制御しない要素である場合、電力変換器12は、電力要素22からその発電量に応じた電力が入力されると、その発電量にてバス30への出力電力が最大になるように動作させるMPPT(Maximum Power Point Tracking)方式の制御が実行してもよい。
電力変換器11の制御方法においては、制御部11cが、参照関数に基づいて、電力変換器11の電力変換特性、すなわち電力変換部11aの電力変換特性を制御する制御ステップを実行する。
この制御ステップの内容の一例について、図3および図9を参照してさらに具体的に説明する。図9は、操作量設定部11caの動作を示すフロー図である。
はじめに、ステップS101において、操作量設定部11caは、センサ11bから測定値を取得する。つづいて、ステップS102において、操作量設定部11caは、記憶部11ccからドループ関数情報を取得する。つづいて、ステップS103において、操作量設定部11caは、判定部11cbから判定情報を取得する。つづいて、ステップS104において、操作量設定部11caは、判定情報に基づく制御方法でのフィードバック制御を実行するための操作量を、測定値およびドループ関数情報に基づいて設定し、電力変換部11aに出力する。これにより電力変換部11aの制御が実行される。
<集中制御>
つぎに、集中制御について説明する。以下に示す例では、電力変換器11、12、13、14の外部に設けられたEMS40が、電力変換器11、12、13、14が制御に用いる参照関数を指令によって切り替えるまたは更新することによって、集中制御を実行する。ここで、参照関数を指令によって切り替えるとは、電力変換器11、12、13、14のそれぞれの記憶部が、複数の参照関数を記憶しており、指令によって制御に使用する参照関数を切り替えることを意味する。また、参照関数を指令によって更新するとは、指令が参照関数に関する情報を含んでおり、指令によって参照関数の一部または全体を更新することを意味する。電力変換器11、12、13、14のそれぞれの記憶部は、参照関数を切り替え可能または更新可能に記憶している。
たとえば、EMS40と電力変換器11、12、13、14との情報通信がTCP/IPプロトコルに従う場合、参照関数の更新を行う指令信号のIPパケットのデータ部分に、ドループ関数情報が含まれる。ドループ関数情報は、上述したように、ドループ関数の境界の座標情報、ドループ関数の切片情報、傾き(すなわち垂下係数)の情報、形状(直線、曲線など)の情報、またはヒステリシス特性の情報であり、データ部分にはこれらの情報のうち更新する対象となる情報がデータ列として含まれる。更新に使用されるドループ関数情報はEMS40の記憶部42に記憶されており、制御部41が適宜読み出して用いる。
つぎに、集中制御として電力システム100の制御方法の一例について、図10のシーケンス図を参照して説明する。
はじめに、ステップS201において、EMS40は、自装置のタイマーを発呼し、計時を開始する。
つづいて、ステップS202において、EMS40は、電力変換器11、12、13、14のそれぞれに、自端計測情報を要求する。自端計測情報とは、電力システム100の電力状況に関する情報の一例であって、電力変換器11、12、13、14のそれぞれのセンサによって測定された測定値や、測定時刻を含む。
つづいて、ステップS203において、電力変換器11、12、13、14はそれぞれ、自端計測情報をEMS40に送信する。EMS40はそれぞれの自端計測情報を記憶部42に記憶する。
つづいて、ステップS204において、EMS40は、電力システム100の電力状況に関する情報の一例として、外部サーバ200に、電力システム100の運用に影響を及ぼす可能性のある各種情報を要求する。本例では、EMS40は外部サーバ200に発電量・需要予測情報を要求する。発電量・需要予測情報は、電力システム100における発電量の予測情報や電力の需要予測情報を含み、たとえば電力システム100が設置されている地域の季節や現在の天気、今後の天気予報などの情報を含んでもよい。また、外部サーバ200が他の電力システムのEMSとして機能する場合、当該他の電力システムの運用状態が、電力システム100の運用に影響を及ぼす可能性がある場合は、発電量・需要予測情報は、当該他の電力システムにおける発電量の予測情報や電力の需要予測情報を含むものでもよい。
つづいて、ステップS205において、外部サーバ200は、EMS40に、発電量・需要予測情報を送信する。EMS40は発電量・需要予測情報を記憶部42に記憶する。
つづいて、ステップS206において、EMS40の制御部41は、送信されてきた各情報、すなわち電力システム100の電力状況に関する情報等を記憶部42から読み出して、これに基づいて、電力システム100の運用最適化計算を実行する。
運用最適化計算は、様々な条件に適用するよう実行される。たとえば、電力システム100が、バス30が所定の電圧の動作点となるように制御されているとする。この状態において、EMS40が、発電量・需要予測情報により、太陽光発電装置である電力要素22が設置された地域の今後の天気が晴天であって発電量が増加すると予想され、かつ電力要素22に接続された電力変換器12から取得した自端計測情報から、電力要素22に電力供給の点で余裕があると判定したとする。この場合、EMS40は、当該動作点にて定置型蓄電装置である電力要素21が充電されるように、電力要素21に接続された電力変換器11の参照関数を更新すると判定する。また、EMS40は、当該更新と同時に、商用電力系統である電力要素24から電力供給されないように、電力要素24に接続された電力変換器14の参照関数を更新すると判定する。なお、参照関数は更新ではなく切替でもよい。
また、運用最適化計算は、ピークカットや夜間電力の活用等、商用電力系統である電力要素24の契約電力を超えないようにする観点や電気料金の適正化の観点からも条件設定され、実行することもできる。
また、EMS40の記憶部42は、学習済モデルを格納しており、EMS40は、運用最適化計算を学習済モデルを用いて実行してもよい。学習済モデルは、たとえば、電力システム100の電力状況に関する情報とそれに対応する電力変換器11、12、13、14に対する参照関数の切替や更新の結果とを教師データとして、ニューラルネットワークを用いた深層学習によって生成された学習済モデルを用いることができる。
つづいて、ステップS207において、EMS40は、電力変換器11、12、13、14のうち更新対象の電力変換器に、参照関数(ドループ関数)の更新指令を出力し、更新するステップを実行する。つづいて、ステップS208において、EMS40は、タイマーをリセットする。つづいて、電力変換器11、12、13、14は、ステップS209において、それぞれ自端制御を実行する。これらの自端制御は、電力システム100の電力状況を反映した自端制御であり、電力変換器11、12、13、14が協調制御されることとなる。
以上説明した電力変換器11、12、13、14の制御方法および電力システム100の制御方法によれば、制御の安定性の低下が抑制される。
なお、上記実施形態において、測定値、目標値、制御対象値などの電気特性値として、電力値に換えて電流値を用いてもよい。この場合、たとえば参照関数は電流(I)と電圧(V)との関係であるV-I特性として定義される。また、たとえば、制御部11cが、センサ11bによる電圧の測定値Voと、ドループ関数情報と、に基づいて目標電力Iref(目標値の一例)を決定し、Irefと、センサ11bによる電流の測定値Io(制御対象値の一例)との差分が許容範囲以下になるように操作量を設定するフィードバック制御は、dI制御とも呼ばれ、dP制御に換えて実行される。また、dV制御では、センサ11bによる電流の測定値Ioと、ドループ関数情報と、に基づいて目標電圧Vrefを決定する。
また、上記実施形態や変形例1、2では、参照関数は4つのドループ関数を接続して構成されているが、変形例2のように4以外の複数のドループ関数を接続して構成されてもよい。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
11、12、13、14 :電力変換器
11a :電力変換部
11b :センサ
11c、41 :制御部
11ca :操作量設定部
11cb :判定部
11cc、42 :記憶部
11d、43 :通信部
21、22、23、24 :電力要素
30 :バス
40 :EMS
100 :電力システム
200 :外部サーバ
DL1、DL11、DL12、DL13 :線
EV :電気自動車
NW :ネットワーク
OP1、OP2 :動作点
T1、T2、T3 :論理値表

Claims (11)

  1. 入力された電力を変換して出力する電力変換部と、
    参照関数に基づいて、前記電力変換部の電力変換特性を制御する制御部と、
    入力された、または出力する前記電力の電気特性値の測定値を取得する測定部と、
    を備え、前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有し、
    前記制御部は、前記測定値に基づく電気特性値の制御対象値と、前記参照関数に基づく電気特性値の目標値とに基づいて前記電力変換特性を制御し、前記ドループ関数の垂下特性に応じて、前記測定値、前記制御対象値、および前記目標値の電気特性値の種類を選択する
    電力変換器。
  2. 前記制御部は、前記測定値として、前記ドループ関数の垂下係数の絶対値が所定値より小さい場合は電力値または電流値を選択し、前記垂下係数の絶対値が所定値以上の場合は電圧値を選択する
    請求項に記載の電力変換器。
  3. 前記参照関数は、外部からの指令に基づいて切り替えられまたは更新される
    請求項1または2に記載の電力変換器。
  4. 前記参照関数を切り替え可能または更新可能に記憶する記憶部を備える
    請求項またはに記載の電力変換器。
  5. 請求項1~のいずれか一つに記載の電力変換器と、
    前記電力変換器に接続されたバスと、
    前記電力変換器に接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、
    を備える電力システム。
  6. 複数の前記電力変換器と、
    前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新する指令を出力する中央制御装置と、
    を備え、
    前記中央制御装置は、当該電力システムの電力状況に基づいて、前記指令を出力する
    請求項に記載の電力システム。
  7. 前記中央制御装置は、前記複数の電力変換器から取得した情報に基づいて、前記指令を出力する
    請求項に記載の電力システム。
  8. 電力変換器の制御方法であって、
    参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、
    前記電力変換器に入力された、または前記電力変換器が出力する電力の電気特性値の測定値を取得するステップと、を備え、
    前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有し、
    前記制御ステップは、前記測定値に基づく電気特性値の制御対象値と、前記参照関数に基づく電気特性値の目標値とに基づいて前記電力変換特性を制御し、前記ドループ関数の垂下特性に応じて、前記測定値、前記制御対象値、および前記目標値の電気特性値の種類を選択する
    電力変換器の制御方法。
  9. 複数の電力変換器と、前記複数の電力変換器に接続されたバスと、前記複数の電力変換器のそれぞれに接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、を備える電力システムの制御方法であって、
    参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、
    前記電力変換器に入力された、または前記電力変換器が出力する電力の電気特性値の測定値を取得するステップと、
    当該電力システムの電力状況に関する情報を取得するステップと、
    前記電力状況に関する情報に基づいて、前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新するステップと、
    を備え、
    前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有し、
    前記制御ステップは、前記測定値に基づく電気特性値の制御対象値と、前記参照関数に基づく電気特性値の目標値とに基づいて前記電力変換特性を制御し、前記ドループ関数の垂下特性に応じて、前記測定値、前記制御対象値、および前記目標値の電気特性値の種類を選択する
    電力システムの制御方法。
  10. プロセッサに、
    電力変換器の制御方法を実行させるプログラムであって、
    参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、
    前記電力変換器に入力された、または前記電力変換器が出力する電力の電気特性値の測定値を取得するステップと、を備え、
    前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有し、
    前記制御ステップは、前記測定値に基づく電気特性値の制御対象値と、前記参照関数に基づく電気特性値の目標値とに基づいて前記電力変換特性を制御し、前記ドループ関数の垂下特性に応じて、前記測定値、前記制御対象値、および前記目標値の電気特性値の種類を選択する
    プログラム。
  11. 複数の電力変換器と、前記複数の電力変換器に接続されたバスと、前記複数の電力変換器のそれぞれに接続された、電力の供給、消費または充電が可能な電力要素と、前記複数の電力変換器および電力の需要情報を保有する外部サーバと情報通信可能な中央制御装置と、を備える電力システムの制御方法であって、
    参照関数に基づいて、前記電力変換器の電力変換特性を制御する制御ステップと、
    前記電力変換器に入力された、または前記電力変換器が出力する電力の電気特性値の測定値を取得するステップと、
    当該電力システムの電力状況に関する情報を取得するステップと、
    前記外部サーバから前記需要情報を取得するステップと、
    前記電力状況に関する情報と前記需要情報とに基づいて、前記複数の電力変換器の少なくとも一つの参照関数を切り替えるまたは更新するステップと、
    を備え、
    前記参照関数は、入力値に応じて定義された、互いに垂下特性が異なる複数のドループ関数が接続して構成されており、かつ、所定の前記入力値の範囲では、入力値の変化の方向に応じて異なるドループ関数が適用されるヒステリシス特性を有し、
    前記制御ステップは、前記測定値に基づく電気特性値の制御対象値と、前記参照関数に基づく電気特性値の目標値とに基づいて前記電力変換特性を制御し、前記ドループ関数の垂下特性に応じて、前記測定値、前記制御対象値、および前記目標値の電気特性値の種類を選択する
    電力システムの制御方法。
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