JP7269127B2 - 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置 - Google Patents

赤外線検出ユニット及び加熱調理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7269127B2
JP7269127B2 JP2019143535A JP2019143535A JP7269127B2 JP 7269127 B2 JP7269127 B2 JP 7269127B2 JP 2019143535 A JP2019143535 A JP 2019143535A JP 2019143535 A JP2019143535 A JP 2019143535A JP 7269127 B2 JP7269127 B2 JP 7269127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving sensor
light receiving
infrared
optical element
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019143535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021025869A (ja
Inventor
一浩 武蔵
章 宮藤
康平 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Mikuni Corp
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp, Osaka Gas Co Ltd filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP2019143535A priority Critical patent/JP7269127B2/ja
Publication of JP2021025869A publication Critical patent/JP2021025869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7269127B2 publication Critical patent/JP7269127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

本発明は、被検出物から放射される赤外線を受光センサに向けて反射する光学要素を含む赤外線検出ユニットに関し、特に、ガスコンロ等の加熱調理装置において、鍋、フライパン等の温度を測定する際に適用される赤外線検出ユニット及びそれを備えた加熱調理装置に関する。
従来の赤外線検出ユニットとしては、ガスコンロの天板の下方に配置されたハウジングと、ハウジング内に固定されて赤外線を受光する受光センサと、ハウジング内に固定されて被加熱物から放射されて天板の透光窓を通過した赤外線を受光センサに向けて反射する光学要素としての回転楕円ミラーを備えた赤外線温度計測装置が知られている。(例えば、特許文献1)。
この赤外線温度計測装置では、受光センサ及び回転楕円ミラーの位置関係において、被加熱物から回転楕円ミラーまでの上流側の光軸及び回転楕円ミラーから受光センサまでの下流側の光軸が一義的に定まる。
したがって、赤外線温度計測装置は、上流側の光軸が透光窓を通るような位置及び向きに回転楕円ミラーが設計され、又、ハウジングが方向付けられてガスコンロに設置される必要がある。
特に、透光窓の大きさや透光窓の位置が異なるガスコンロにおいて、設置場所に制約があると、受光センサと回転楕円ミラーの位置関係が異なる、特に上流側の光軸の向きが異なる、別の赤外線温度計測装置を準備する必要があり、一つの赤外線温度計測装置を種々のガスコンロに流用できない。
それ故に、赤外線温度計測装置は、個々のガスコンロごとに設計される必要があり、又、その設置場所に他の部品が存在する場合は、最初から配置レイアウトの見直しが必要になる。
さらに、被加熱物の温度を測定する際に、被加熱物が放射する赤外線の波長領域において複数の波長領域の赤外線を複数の受光センサで測定する場合、それぞれの波長領域における赤外線の光軸が透光窓を通るように回転楕円ミラーを方向付けできないと、収差等の発生により光学品質が低下する虞がある。
特開2013-205215号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、従来技術の問題点を解消して、被検出物から光学要素に向かう赤外線の光軸の向きを調整でき、収差等を抑制して良好な光学品質が得られ、又、汎用性に優れた赤外線検出ユニット及び加熱調理装置を提供することにある。
本発明の赤外線検出ユニットは、ハウジングと、ハウジングの内側に配置されて赤外線を受光する受光センサと、ハウジングの内側に配置されて被検出物から放射される赤外線を受光センサに向けて反射すると共に受光センサの光軸回りに回転調整可能にハウジングに保持された光学要素とを備え、光学要素は、光軸を中心とする回転対称部と、回転対称部に連続する鍔部と、締結用のネジを光軸回りに遊び隙間をおいて通すべく鍔部に形成されたネジ挿通部を含み、ハウジングは、回転対称部を光軸回りに回転自在に保持する保持部と、光軸の方向において鍔部を接合させる接合部と、光軸の方向においてネジを捩じ込むネジ穴を含む。
上記赤外線検出ユニットにおいて、光学要素は、被検出物の近傍に第1焦点及び受光センサの近傍に第2焦点を有する楕円を第1焦点及び第2焦点を通る軸線回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす反射面を含む、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、受光センサは、第1波長領域の赤外線を受光する第1受光センサと、第2波長領域の赤外線を受光する第2受光センサを含み、光学要素は、第1波長領域の赤外線を第1受光センサに向けて反射する第1光学要素と、第2波長領域の赤外線を第2受光センサに向けて反射する第2光学要素を含む、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、上記光軸は、第1受光センサの受光面に垂直な第1光軸と、第2受光センサの受光面に垂直な第2光軸を含み、第1光軸及び第2光軸は互いに平行に配置されている、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、第1光学要素から第1受光センサに向かう赤外線と第2光学要素から第2受光センサに向かう赤外線との相互の干渉を防止するべく、ハウジングの内側に配置された遮光板をさらに含む、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、被検出物は、加熱源により加熱される被加熱物であり、ハウジングは、所定の開口部に方向付けされる透光窓を含み、受光センサは、加熱源により加熱される被加熱物の温度を測定する測温用受光センサであり、光学要素は、被加熱物から放射されて開口部及び透光窓を通過する赤外線を反射して測温用受光センサに導くように配置された測温用光学要素である、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、測温用光学要素は、開口部の領域に第1焦点及び測温用受光センサの近傍に第2焦点を有する楕円を第1焦点及び第2焦点を通る軸線回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす反射面を含む、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、ハウジングの内側に配置され開口部の塞がり状態及び透光窓の汚れ状態を判定するための判定用受光センサと、ハウジングの外側に配置され透光窓に向けて赤外線を放射する赤外光源と、ハウジングの内側に配置され加熱源から放射されて開口部及び透光窓を通過する赤外線を判定用受光センサに導くと共に赤外光源から放射されて透光窓を通過する赤外線を判定用受光センサに導く判定用光学要素をさらに含む、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、判定用受光センサの光軸は、測温用受光センサの光軸に対して、捻じれた位置に配置されている、構成を採用してもよい。
上記赤外線検出ユニットにおいて、ハウジングは、測温用受光センサ及び測温用光学要素が配置される第1領域と判定用受光センサ及び判定用光学要素が配置される第2領域とを仕切る仕切り壁と、加熱源から放射される赤外線及び赤外光源から放射される赤外線を第1領域から第2領域内の判定用光学要素に導くべく仕切り壁に開けられた貫通孔を含む、構成を採用してもよい。
本発明の加熱調理装置は、所定の開口部を有する天板と、天板の上方に載置された被加熱物を加熱する加熱源と、天板の下方に配置され,被加熱物から放射されて開口部を通過する赤外線又は加熱源から放射されて開口部を通過する赤外線を検出する赤外線検出ユニットと、を備えた加熱調理装置であって、上記赤外線検出ユニットとして、上記構成のいずれかをなす赤外線検出ユニットを採用するものである。
上記加熱調理装置において、赤外線検出ユニットの透光窓は、開口部の鉛直下方領域から外れた領域において、透光窓の中央を通る法線が開口部に向かうように傾斜した状態で配置される、構成を採用してもよい。
上記構成をなす赤外線検出ユニット及び加熱調理装置によれば、被検出物と光学要素の間の赤外線の光軸を調整でき、収差等を抑制して良好な光学品質が得られ、又、汎用性に優れた赤外線検出ユニット及びそれを備えた加熱調理装置を得ることができる。
本発明に係る赤外線検出ユニットを適用した加熱調理装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 本発明に係る赤外線検出ユニットの一実施形態を示すものであり、図1に示す加熱調理装置の天板の開口部に対する配置関係を示す外観斜視図である。 図1に示す加熱調理装置において、天板上の被加熱物から放射される赤外線が開口部を通して赤外線検出ユニットに導かれる状態を示す部分側面図である。 図1に示す加熱調理装置において、天板上の被加熱物から放射される赤外線が開口部を通して赤外線検出ユニットに導かれる状態を示す部分平面図である。 図1に示す加熱調理装置において、天板上の加熱源から放射される赤外線が開口部を通して赤外線検出ユニットに導かれる状態を示す部分側面図である。 図1に示す加熱調理装置において、天板上の加熱源から放射される赤外線が開口部を通して赤外線検出ユニットに導かれる状態を示す部分平面図である。 図2に示す赤外線検出ユニットを分解して上方斜めから視た分解斜視図である。 図2に示す赤外線検出ユニットを分解して下方斜めから視た分解斜視図である。 図2に示す赤外線検出ユニットに含まれるハウジングを、測温用受光センサ(第1受光センサ、第2受光センサ)を通る横面で切断して部分的に示した斜視断面図である。 図2に示す赤外線検出ユニットに含まれるハウジングを、判定用受光センサを通る縦面で切断して部分的に示した斜視断面図である。 図2に示す赤外線検出ユニットのハウジングを分解して下方斜めから視た分解斜視図である。 図2に示す赤外線検出ユニットに含まれるハウジング、測温用受光センサ(第1受光センサ、第2受光センサ)、測温用光学要素(第1光学要素、第2光学要素)の関係を示す斜視分解図である。 図12に示す測温用光学要素としての第2光学要素及び(第2光学要素の形状を代用する)第1光学要素のネジ挿通部と締結用のネジとの相互関係を示す部分図である。 図2に示す赤外線検出ユニットに含まれるハウジングと測温用光学要素(第1光学要素、第2光学要素)の関係を示すものであり、測温用受光センサ(第1受光センサ、第2受光センサ)の光軸方向から視た端面図である。 図2に示す赤外線検出ユニットにおいて、被加熱物から放射される赤外線が、開口部、透光窓、測温用光学要素(第1光学要素、第2光学要素)を経て、測温用受光センサ(第1受光センサ、第2受光センサ)に導かれる状態を示す斜視図である。 図2に示す赤外線検出ユニットにおいて、加熱源から放射される赤外線が、開口部、透光窓、判定用光学要素を経て、判定用受光センサに導かれる状態を示す斜視図である。 図2に示す赤外線検出ユニットにおいて、赤外光源から照射される赤外線が、透光窓、判定用光学要素を経て、判定用受光センサに導かれる状態を示す斜視図である。 図15に示す赤外線、図16に示す赤外線、図17に示す赤外線を一緒に表示した状態を示す斜視図である。 図18に示す状態を他の角度から視た斜視図である。 本発明に係る赤外線検出ユニットに含まれる回路基板のシステムを示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
一実施形態に係る加熱調理装置は、図1に示すように、天板1、天板1により塞がれた筐体2、天板1の上面に配置され鍋等の被検出物としての被加熱物Wを載置できる五徳3、ガスを燃焼させる加熱源としてのガスバーナ4、天板1の下方において筐体2内に配置された赤外線検出ユニットUを備えている。
また、加熱調理装置は、ガスバーナ4に燃料ガスと空気を混合して供給する供給管、供給管の上流側に設けられたガスノズル、ガスノズルに供給される燃料ガスの流量を調整する調整弁、調整弁を制御してガスバーナ4の燃焼量を調整する燃焼制御回路、種々の情報を表示及び報知する表示報知回路を備えている。
天板1は、ステンレス等の金属材料により形成され、円孔に打ち抜かれた開口部1aを備えている。
ガスバーナ4は、図5に示すように、ブンゼン燃焼式の外炎バーナであり、環状外向きに配列された複数の炎口から火炎4aを噴出する。
赤外線検出ユニットUは、図2、図7、図8に示すように、ハウジングHとしてのハウジングボデー10及びハウジングカバー20、透光窓30、第1受光センサ40及び第2受光センサ50を含む測温用受光センサLS、第1光学要素60及び第2光学要素70を含む測温用光学要素LE、判定用受光センサ80、判定用光学要素90、赤外光源100、遮光板110、回路基板120を備えている。
そして、赤外線検出ユニットUは、図3、図4、図15に示すように、被加熱物Wから放射される赤外線強度に基づいて被加熱物Wの温度を測定し、図5、図6、図16に示すように、ガスバーナ4の火炎4aから放射される赤外線強度に基づいて開口部1aの塞がり状態を判定し、図17に示すように、赤外光源100から放射される赤外線強度に基づいて透光窓30の汚れ状態を判定するように機能する。
ここで、赤外線検出ユニットUは、加熱調理装置の筐体2内に固定された状態で、図2に示すように、透過窓30が開口部1aの鉛直下方領域から外れた領域に配置され、透過窓30の中央を通る法線Nが開口部1aに向かうように、透光窓30が開口部1aに方向付けされて傾斜した状態で配置される。
このように、透光窓30が配置されることにより、吹き零れた煮汁や固形物等の異物が開口部1aから筐体2内に入り込んだとしても、異物が透光窓30上に直接落下するのを防止でき、仮に煮汁等が跳ねて透光窓30に付着してもその傾斜した表面に沿って自然に垂れ落ち、透光窓30の表面に留まって固着するのを抑制できる。
ハウジングボデー10は、アルミニウム材料等により形成され、図7ないし図12に示すように、第1ハウジングボデー11、第2ハウジングボデー12により構成されている。
第1ハウジングボデー11は、内壁が黒色塗装され、第1受光センサ40を固定する多段状の嵌合孔11a、第2受光センサ50を固定する多段状の嵌合孔11b、嵌合孔11c,11d、回路基板120を固定するボス部11e、遮光板110を取り付ける凹部11f、第2ハウジングボデー12を接合する接合面11g、カバー接合部11h,11i、接合部11j、ネジ穴11k、カバー固定用のネジ穴11m、筐体2の脚部2aに固定される固定部11nを備えている。
嵌合孔11cは、第1受光センサ40の受光面に垂直な第1光軸としての光軸L12を中心とする円筒面の一部をなし、第1光学要素60を光軸L12回りに回転調整可能に保持する保持部として機能する。
嵌合孔11dは、第2受光センサ50の受光面に垂直な第2光軸としての光軸L22を中心とする円筒面の一部をなし、第2光学要素70を光軸L22回りに回転調整可能に保持する保持部として機能する。
接合部11jは、第1光学要素60の鍔部63及び第2光学要素70の鍔部73を光軸L12,L22の方向において接合させる領域であり、光軸L12,L22に垂直な平面として形成されている。
ネジ穴11kは、第1光学要素60及び第2光学要素70が所望される回転角度位置に位置決めされた後に第1ハウジングボデー11に固定されるべく、光軸L12,L22の方向においてネジBが捩じ込まれるように形成されている。
第2ハウジングボデー12は、内壁が黒色塗装され、図8、図10、図11に示すように、判定用受光センサ80を固定する多段状の嵌合孔12a、判定用光学要素90を固定するボス部12b、第1ハウジングボデー11に接合される接合面12c、仕切り壁12d、仕切り壁12dに開けられた貫通孔12e、遮光板110を取り付ける凹部12f、カバー接合部12gを備えている。
ここで、第2ハウジングボデー12が、接合面12cを接合面11gに接合させて、第1ハウジングボデー11にネジ等により組み付けられることにより、ハウジングボデー10が形成される。
そして、ハウジングボデー10は、仕切り壁12dを境として、測温用受光センサLS及び測温用光学要素LEが配置される第1領域A1と、判定用受光センサ80及び判定用光学要素90が配置される第2領域A2とを画定する。
そして、仕切り壁12dは、図10に示すように、測温用受光センサLS及び測温用光学要素LEが配置される第1領域A1と判定用受光センサ80及び判定用光学要素90が配置される第2領域A2とを仕切るように機能する。
また、貫通孔12eは、図16及び図17に示すように、加熱源としてのガスバーナ4から放射される赤外線IR及び赤外光源100から放射される赤外線IRを第1領域A1から第2領A2域内の判定用光学要素90に導くように機能する。
このように、ハウジングボデー10が、第1ハウジングボデー11と第2ハウジングボデー12の二分割構造をなすため、機械加工が容易であり、又、種々の部品の組付けも容易に行うことができる。
また、仕切り壁12dを設けて、測温用受光センサLS及び測温用光学要素LEが配置される第1領域A1と判定用受光センサ80及び判定用光学要素90が配置される第2領域A2とを区分けしたことにより、第1受光センサ40及び第2受光センサ50に入射する赤外線IR,IRと判定用受光センサ80に入射する赤外線IR,IRとの相互の干渉を確実に防止することができる。
ハウジングカバー20は、図7及び図8に示すように、第1ハウジングカバー21、第2ハウジングカバー22、第3ハウジングカバー23、第4ハウジングカバー24により構成されている。
第1ハウジングカバー21は、アルミニウム材料等により形成されて内壁が赤外線吸収加工され、例えば黒色塗装され、図7に示すように、透光窓30を固定する矩形の縁部21a、赤外光線100を固定する固定部21b、第1ハウジングボデー11のカバー接合部11hに接合される接合面21cを備えている。
そして、第1ハウジングカバー21は、透光窓30が接着剤等により縁部21aに固着され、赤外光源100が固定部21bに固定された状態で、接合面21cがカバー接合部11hに接合され、第1領域A1を覆うように第1ハウジングボデー11にネジ等により組み付けられ、透光窓30の領域を除いて外部から第1領域A1内へ光が入り込むのを防止する。
第2ハウジングカバー22は、ポリアセタール等の樹脂材料により形成されて内壁が赤外線吸収加工され、例えば黒色塗装され、接合面22aを備えている。
そして、第2ハウジングカバー22は、判定用受光センサ80及び判定用光学要素90が組み付けられた状態で、接合面22aがカバー接合部12gに接合され、第2領域A2を覆うように第2ハウジングボデー12にネジ等により組み付けられ、外部から第2領域A2内へ光が入り込むのを防止する。
第3ハウジングカバー23は、アルミニウム材料等により形成されて内壁が赤外線吸収加工され、例えば黒色塗装されている。
そして、第3ハウジングカバー23は、第1光学要素60及び第2光学要素70が組み付けられた状態で、接合部11jに接合された第1光学要素60及び第2光学要素70を覆うように接合されて第1ハウジングボデー11にネジ等により組み付けられ、外部からハウジングH内へ光が入り込むのを防止する。
第4ハウジングカバー24は、ポリアセタール等の樹脂材料により形成され、接合面24aを備えている。
そして、第4ハウジングカバー24は、第1受光センサ40及び第2受光センサ50並びに回路基板120が組み付けられた状態で、接合面24aがカバー接合部11iに接合されて第1ハウジングボデー11にネジ等により組み付けられ、内部の部品を覆って保護する。
透光窓30は、赤外光を透過させるシリコン等の赤外線透過材料を用いて、図2及び図7に示すように、略矩形の平板状に形成されている。
ここで、赤外線透過材料としては、被加熱物Wから放射される第1波長領域λ1及び第2波長領域λ2の赤外線、ガスバーナ4の火炎4a及び赤外光源100から放射される第3波長領域λ3の赤外線を少なくとも透過させる材料が適宜選択される。
そして、透過窓30は、外縁領域が縁部21aに嵌め込まれて、接着剤等により、第1ハウジングカバー21に固定されている。
第1受光センサ40は、測温用受光センサLSの一部を構成するものであり、図9に示すように、第1受光素子41、第1フィルタ42、第1絞り部材43、第1口径部材44を備えている。
第1受光素子41は、例えばフォトダイオードやサーモパイル等であり、受光面に垂直な光軸L12を中心軸として受光面で受光する赤外線の強度に応じた電気信号(電圧)を出力する。
第1フィルタ42は、第1受光素子41の上流側に配置され、被加熱物Wから放射される赤外線のうち第1波長領域λ1の赤外線を通すバンドパスフィルタである。
第1絞り部材43は、第1フィルタ42の上流側に配置され、赤外線を通すピンホールを備えている。
第1口径部材44は、第1絞り部材43の上流側に配置され、第1光学要素60により反射された赤外線のうち光軸L12に近い領域の赤外線を通すべく所定径の円形孔を備えている。
第2受光センサ50は、測温用受光センサLSの一部を構成するものであり、図9に示すように、第2受光素子51、第2フィルタ52、第2絞り部材53、第2口径部材54を備えている。
第2受光素子51は、例えばフォトダイオードやサーモパイル等であり、受光面に垂直な光軸L22を中心軸として受光面で受光する赤外線の強度に応じた電気信号(電圧)を出力する。
第2フィルタ52は、第2受光素子51の上流側に配置され、被加熱物Wから放射される赤外線のうち第1波長領域λ1とは異なる第2波長領域λ2の赤外線を通すバンドパスフィルタである。
第2絞り部材53は、第2フィルタ52の上流側に配置され、赤外線を通すピンホールを備えている。
第2口径部材54は、第2絞り部材53の上流側に配置され、第2光学要素70により反射された赤外線のうち光軸L22に近い領域の赤外線を通すべく所定径の円形孔を備えている。
ここでは、第1受光センサ40の第1光軸としての光軸L12と第2受光センサ50の第2光軸としての光軸L22は、図9に示すように、互いに平行に配置されている。
これにより、部品の集約化、赤外線検出ユニットU全体としての小型化等を達成することができる。
第1光学要素60は、測温用光学要素LEの一部を構成する反射ミラーであり、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて、図9、図10、図12に示すように、一端側が塞がれた筒状に形成され、一端側の表面においてアルミ蒸着された反射面61、回転対称部としての嵌合部62、鍔部63、ネジ挿通部としての3つの円孔64を備えている。
反射面61は、図9及び図15に示すように、被加熱物Wの近傍でかつ開口部1aの領域に第1焦点f11及び第1受光センサ40の近傍すなわち第1フィルタ42の近傍に第2焦点f12を有する楕円を第1焦点f11及び第2焦点f12を通る軸線S1回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす。
嵌合部62は、第1受光センサ40の光軸L12を中心とする回転対称な円筒面を画定し、第1ハウジングボデー11の嵌合孔11cに嵌合される。
これにより、第1光学要素60は、ハウジングHに対して、光軸L12回りに回動自在に保持される。
鍔部63は、嵌合部62に連続して形成され、光軸L12の方向において第1ハウジングボデー11の接合部11jに接合される。
円孔64は、図13に示すように、ネジBの外径よりも大きい内径をなし、光軸L12回りに遊び隙間をおいてネジBを通す。
そして、第1光学要素60は、図15に示すように、被加熱物Wの底領域W1から放射されて開口部1a及び透光窓30を通過する赤外線IRを光軸L11,L12を中心軸として、第1受光センサ40に導くように機能する。
このように、反射面61が回転楕円面の一部として形成されているため、赤外線IRを効果的に集光させて第1受光センサ40に導くことができる。
また、第1光学要素60は、第1受光センサ40の光軸L12回りに回転調整可能にハウジングHに保持されているため、図14に示すように、反射面61よりも下流側の光軸L12の向きを変えることなく反射面61よりも上流側の光軸L11を光軸L12回りに適宜回転させて、所望の角度位置に調整することができる。
第2光学要素70は、測温用光学要素LEの一部を構成する反射ミラーであり、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて、図9、図10、図12に示すように、一端側が塞がれた筒状に形成され、一端側の表面においてアルミ蒸着された反射面71、回転対称部としての嵌合部72、鍔部73、ネジ挿通部としての3つの円孔74を備えている。
反射面71は、図9及び図15に示すように、被加熱物Wの近傍でかつ開口部1aの領域に第1焦点f21及び第2受光センサ50の近傍すなわち第2フィルタ52の近傍に第2焦点f22を有する楕円を第1焦点f21及び第2焦点f22を通る軸線S2回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす。
嵌合部72は、第2受光センサ50の光軸L22を中心とする回転対称な円筒面を画定し、第1ハウジングボデー11の嵌合孔11dに嵌合されて、光軸L22回りに回動自在に保持される。
鍔部73は、嵌合部72に連続して形成され、光軸L22の方向において第1ハウジングボデー11の接合部11jに接合される。
円孔74は、図13に示すように、ネジBの外径よりも大きい内径をなし、光軸L22回りに遊び隙間をおいてネジBを通す。
そして、第2光学要素70は、図15に示すように、被加熱物Wの底領域W2から放射されて開口部1a及び透光窓30を通過する赤外線IRを光軸L21,L22を中心軸として、第2受光センサ50に導くように機能する。
このように、反射面71が回転楕円面の一部として形成されているため、赤外線IRを効果的に集光させて第2受光センサ50に導くことができる。
また、第2光学要素70は、第2受光センサ50の光軸L22回りに回転調整可能にハウジングHに保持されているため、図14に示すように、反射面71よりも下流側の光軸L22の向きを変えることなく反射面71よりも上流側の光軸L21を光軸L22回りに適宜回転させて、所望の角度位置に調整することができる。
ここでは、第1光学要素60及び第2光学要素70が、ハウジングボデー10の同一の側部に配置され、互いに平行な光軸L12及び光軸L22回りにそれぞれ回転調整可能であるため、同一の方向から調整作業を容易に行うことができる。
判定用受光センサ80は、図10に示すように、受光素子81、フィルタ82、絞り部材83、口径部材84を備えている。
受光素子81は、例えばフォトダイオードやサーモパイル等であり、受光面で受光する赤外線の強度に応じた電気信号(電圧)を出力する。
フィルタ82は、受光素子81の上流側に配置され、加熱源としてのガスバーナ4の火炎4aから放射される赤外線のうち第3波長領域λ3の赤外線及び赤外光源100から放射される赤外線を通すバンドパスフィルタである。
絞り部材83は、フィルタ82の上流側に配置され、赤外線を通すピンホールを備えている。
口径部材84は、絞り部材83の上流側に配置され、判定用光学要素90により反射された赤外線のうち光軸L32及び光軸L42に近い領域の赤外線を通すべく所定径の円形孔を備えている。
判定用光学要素90は、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて、図10及び図16に示すように、一端側が塞がれた筒状に形成され、一端側の表面においてアルミ蒸着された第1反射面ミラー91及び第2反射ミラー92、フランジ部93を備えている。
第1反射ミラー91は、図10及び図16に示すように、火炎4aの近傍に第1焦点f31及びフィルタ82の近傍に第2焦点f32を有する楕円を第1焦点f31及び第2焦点f32を通る軸線S3回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす反射面として形成されている。
第2反射ミラー92は、図10及び図17に示すように、赤外光源100の近傍に第1焦点f41及びフィルタ82の近傍に焦点f42(=f32)を有する楕円を第1焦点f41及び第2焦点f42を通る軸線S4回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす反射面として形成されている。
フランジ部93は、第2ハウジングボデー12のボス部12bに接合されて、ネジにより固定される。
そして、判定用光学要素90は、図16に示すように、火炎4aから放射されて開口部1a及び透光窓30を通過する赤外線IRを光軸L31,L32を中心軸として、判定用受光センサ80に導くと共に、図17に示すように、赤外光源100から放射されて透光窓30を通過する赤外線IRを光軸L41,L42を中心軸として、判定用受光センサ80に導くように機能する。
このように、第1反射ミラー91及び第2反射ミラー92が、それぞれ回転楕円面の一部として形成されているため、赤外線IR,IRを効果的に集光させて判定用受光センサ80に導くことができる。また、第1反射ミラー91及び第2反射ミラー92は、単一部材として一体的に形成されているため、別々に形成される場合に比べて、部品点数を削減でき、組付け時の光軸合わせ等の調整作業、組付け作業等を簡略化できる。
赤外光源100は、火炎4aと同様の第3波長領域λ3の赤外線を放射するフィラメント電球であり、第1ハウジングカバー21の外側の固定部21bに固定されている。
すなわち、赤外光源100は、ハウジングHの外側に固定され、透光窓30を通して、ハウジングH内に赤外線IRを放射するようになっている。
そして、駆動(オン)により、赤外光源100は透光窓30に向けて赤外線IRを放射し、非駆動(オフ)により、赤外光源100は赤外線IRの放射を停止する。
上記の種々の波長領域の赤外線において、第1受光センサ40で受光する赤外線の第1波長領域λ1としては、例えば3.5μm~4.2μm、第2受光センサ50で受光する赤外線の第2波長領域λ2としては、例えば8.0μm~12.0μm、判定用受光センサ80で受光する赤外線の第3波長領域λ3としては、例えば4.0μm~5.0μmが採用される。
この場合、第1波長領域λ1の赤外線強度は、第2波長領域λ2の赤外線強度よりも小さいため、その分だけ受光する光量を増やすべく、第1光学要素60の反射面61が第2光学要素70の反射面71よりも大きく設定されている。
遮光板110は、アルミニウム材料等を用いて略矩形状の平板に形成されて壁面が赤外線吸収加工され、例えば黒色塗装され、図7及び図8に示すように、凹部11fに嵌め込まれる凸部111、凹部12fに嵌め込まれる凸部112、切欠き部113を備えている。
そして、遮光板110は、ハウジングボデー10の第1領域A1に配置されて、図15に示すように、第1光学要素60から第1受光センサ40に向かう赤外線IRと第2光学要素70から第2受光センサ50に向かう赤外線IRとの相互の干渉を防止するように機能する。
また、遮光板110は、図10及び図17に示すように、切欠き部113を通して、赤外光源100から放射された赤外線IRが第1領域A1から貫通孔12eを経て第2領域A2内の判定用光学要素90(第2反射ミラー92)に導かれるように機能する。
これにより、第1受光センサ40と第2受光センサ50が、それぞれ赤外光線IR,IRの強度を高精度に検出することができ、又、判定用受光センサ80が赤外線IR,IRの強度を高精度に検出することができる。
上記の配置構成において、図10、図15ないし図17に示すように、判定用受光センサ80と判定用光学要素90の間の光軸L32,L42は、測温用受光センサLS(第1受光センサ40,第2受光センサ50)と測温用光学要素LE(第1光学要素60,第2光学要素70)の間の光軸L12,L22に対して、伸長方向が略90度だけ捻じれた位置に配置されている。
このように、光軸L32,L42が捻じれた位置に配置されることで、図18及び図19に示すように、光軸L11,L12、光軸L21,L22、光軸L31,L32、光軸L41,L42の各々の光軸が重ならないように配置して赤外線IR,IR,IR,IRの相互の干渉を防止しつつ、部品を集約して配置でき、ハウジングHの小型化、赤外線検出ユニットU全体の小型化を達成することができる。尚、捻じれの角度は、90度に限るものではなく、その他の角度でもよい。
回路基板120は、第1受光素子41、第2受光素子51、受光素子81、赤外光源100の駆動制御、検出信号の処理、演算処理、判定処理等を行う種々の電子部品及び回路が実装されたものであり、第1ハウジングボデー11のボス部11eにネジ等により固定された状態で、第4ハウジングカバー24により覆われて保護される。
ここで、回路基板120には、図20に示すように、種々の演算、駆動制御、判定等の処理を司るCPU121、第1受光素子41の駆動回路122及び信号検出回路123、第2受光素子51の駆動回路124及び信号検出回路125、受光素子81の駆動回路126及び信号検出回路127、赤外光源100のオン/オフを制御する駆動回路128、種々の情報を記憶する記憶部129、加熱調理装置の燃焼制御回路等との間で種々の信号の入力及び出力を行うインターフェース回路130を備えている。
CPU121は、判定用受光センサ80の出力信号に基づいて、開口部1aの塞がり状態及び透光窓30の汚れ状態を判定する判定部としても機能する。
すなわち、判定部は、加熱源としてのガスバーナ4の火炎4aから放射される赤外線IRを受光した判定用受光センサ80の出力に基づいて開口部1aの塞がり状態を判定し、又、赤外光源100のオン/オフ(赤外線IRの受光の有無)の各状態において判定用受光センサ80が出力する出力信号の差に基づいて透光窓30の汚れ状態を判定する。
記憶部129には、予め実験等により求められた種々の情報が記憶されている。
例えば、測温用受光センサLS(第1受光素子41、第2受光素子51)の出力信号に基づいて被加熱物Wの温度を算出するために、被加熱物Wからの赤外線の放射を受けて測温用受光センサLSにより出力される第1波長領域λ1に対応する出力値及び第2波長領域λ2に対応する出力値の比と被加熱物Wの温度との関係を示すデータが記憶されている。
また、判定用受光センサ80の出力信号に基づいて開口部1aの塞がり状態を判定するために、開口部1aの塞がり状態の程度に応じてガスバーナ4の火炎4aからの赤外線の放射を受けて判定用受光センサ80により出力される出力値及び出力値に基づいて正常か否か、すなわち、測温を正常に行えるか否かを判定する閾値に関するデータが記憶されている。
さらに、判定用受光センサ80の出力信号に基づいて透光窓30の汚れ状態を判定するために、透光窓30の汚れ状態の程度に応じて赤外光源100からの赤外線の放射を受けて判定用受光センサ80により出力される出力値及び出力値に基づいて正常か否か、すなわち、測温を正常に行えるか否かを判定する閾値に関するデータが記憶されている。
上記赤外線検出ユニットUの組付け作業において、第1光学要素60及び第2光学要素70の調整作業は、先ず、第1光学要素60が第1受光センサ40の光軸L12回りに回動自在にハウジングHに保持されるように組み付けられ、又、第2光学要素70が第2受光センサ50の光軸L22回りに回動自在にハウジングHに保持されように組み付けられる。
そして、筐体2内の設置場所において、光軸L11,L21が開口部1aを通るように、又、第1焦点f11,f21が開口部1aの領域に配置されるように、第1光学要素60の上流側の光軸L11と第2光学要素70の上流側の光軸L21の向きが回転調整され、その後、第1光学要素60及び第2光学要素70がネジBにより締結して固定される。
次に、上記加熱調理装置における赤外線検出ユニットUの検出動作及び判定動作について説明する。
加熱調理装置において、点火操作が行われると、その動作に連動して又はその後適時に、第1受光素子41、第2受光素子51、及び受光素子81が駆動される。
そして、第1受光素子41及び第2受光素子51は、被加熱物から放射される赤外線IR,IRの強度に応じて信号を出力する。
続いて、第1受光素子41及び第2受光素子51の出力信号に基づいて、被加熱物Wの温度が算出される。この測温処理は加熱調理装置の稼働中において持続され、被加熱物Wの加熱状態が監視される。
また、受光素子81は、ガスバーナ4の火炎4aから放射される赤外線IRの強度に応じて信号Vを出力する。
そして、出力信号Vの値が所定の閾値Vthと比較され、出力信号Vの値が閾値Vth以上であれば、開口部1aは塞がっておらず正常であると判定され、一方、出力信号Vの値が閾値Vthよりも小さいと、開口部1aが塞がった状態にあり異常であると判定される。
この判定処理は、加熱調理装置の稼働中において持続され、開口部1aの塞がり状態が監視される。
そして、赤外線検出ユニットUで得られた測温結果や判定結果は、インターフェース回路130から加熱調理装置の燃焼制御回路や表示報知回路等に出力される。
ここで、測温結果に異常が生じた場合又は開口部1aの塞がり状態の判定結果に異常が生じた場合は、燃料ガスの供給を遮断して燃焼を停止させる制御動作、又は、表示報知回路により適宜異常を知らせる報知動作が行われる。
一方、加熱調理装置の停止動作が行われると、受光素子81は、赤外光源100が非駆動(オフ)の状態において、加熱調理装置が置かれた雰囲気の自然界から開口部1aを通して放射される赤外線の強度に応じて信号Vを出力する。
続いて、赤外光源100が駆動(オン)され、赤外光源100から透光窓30に向けて赤外線IRが放射される。
そして、受光素子81は、自然界からの赤外線及び赤外光源100からの赤外線強度に応じて信号Vを出力する。その後、赤外光源100が非駆動とされる。
続いて、出力信号の差V-Vの値が所定の閾値Vthと比較され、出力信号の差V-Vの値が閾値Vth以上であれば、透光窓30は汚れておらず正常であると判定され、一方、出力信号の差V-Vの値が閾値Vthよりも小さいと、透光窓30は汚れた状態にあり異常であると判定される。
その後、異常と判定された場合は、その情報がインターフェース回路130から加熱調理装置の表示報知回路等に出力され、表示報知回路により異常を知らせる報知動作が行われる。尚、上記検出動作及び判定動作のシーケンスは、一例であって、これに限られるものではない。
以上述べたように、上記構成をなす赤外線検出ユニットUによれば、第1光学要素60が第1受光センサ40の光軸L12回りに回転調整可能にハウジングHに保持され、第2光学要素70が第2受光センサ50の光軸L22回りに回転調整可能にハウジングHに保持されている。
したがって、第1光学要素60及び第2光学要素70を適宜回転調整することで、反射面61,71よりも上流側の光軸L11,L21の向きを適宜変更することができ、赤外線検出ユニットUの取付け位置に制約がある場合でも、光軸L11,L21が開口部1aを通るように容易に設定することができる。
これにより、収差等を抑制して良好な光学品質が得られ、被加熱物Wの温度を高精度に測定することができる。特に、反射面61,71が、回転楕円面の一部をなす反射面であるため、最適な位置に光軸L11,L21を調整することで、集光作用と相まって良好な光学品質を得ることができる。
また、開口部1aの大きさや位置が異なる仕様の他のガスコンロにおいても、第1光学要素60及び第2光学要素70を適宜回転調整して組み付けることで、赤外線検出ユニットUを共用することができる。すなわち、汎用性に優れた赤外線検出ユニットUを提供することができる。
ここでは、回転調整可能な機構として、第1光学要素60及び第2光学要素70に回転対称部(嵌合部62,72)を設け、ハウジングHに回転対称部を光軸L12,L22回りに回転自在に保持する保持部(嵌合孔11c,11d)を設けただけであるため、別個の部品を採用することなく、構造の簡素化を達成できる。
また、第1光学要素60及び第2光学要素70の回転調整可能な範囲は、円孔64,74とネジBとの間の遊び隙間により制限されるが、透光窓30の領域から逸脱しない範囲において円孔64,74を例えば円弧状の長穴とすることにより、回転調整可能な範囲を広げることができる。
また、上記構成をなす赤外線検出ユニットUによれば、一つのハウジングHに対して、測温用受光センサLS及び測温用光学要素LEと、判定用受光センサ80及び判定用光学要素90とが組み込まれているため、別々にユニット化される場合に比べて、筐体2内における配置スペースを狭くでき、加熱調理装置を小型化できる。
また、一つの判定用受光センサ80により、加熱源(ガスバーナ4)から放射される赤外線IRと、赤外光源100から放射される赤外線IRを検出するため、二つの受光センサを設ける場合に比べて、部品点数の削減、低コスト化、組付け時の光軸合わせ作業の簡素化等を達成できる。
さらに、一つの赤外線検出ユニットUを筐体2内に取り付けるだけで、フェールセーフのための測温機能と判定機能を得ることができるため、取付け作業及び取付け時の光軸合わせ作業等も簡素化できる。
上記実施形態においては、測温用光学要素LEとして、回転楕円面の一部をなす反射面61,71を含む第1光学要素60及び第2光学要素70を採用したが、これに限定されるものではなく、被検出物から放射される赤外線を反射して第1受光センサ40及び第2受光センサ50に導くものであれば、その他の形態をなす光学要素を採用してもよい。
上記実施形態においては、第1光学要素60が第1受光センサ40の受光面に垂直な光軸L12回りに回転調整可能に保持され、又、第2光学要素70が第2受光センサ50の受光面に垂直な光軸L22回りに回転調整可能に保持された場合を示したが、これに限定されるものではなく、光学品質が確保される限り、第1受光センサ40の受光面及び第2受光センサ50の受光面にそれぞれ入射する光軸であれば、受光面に垂直でなくても僅かに傾斜した光軸回りに回転調整可能に保持されてもよい。
上記実施形態においては、受光センサとして、第1受光センサ40及び第2受光センサ50を含む測温用受光センサLSを示したが、これに限定されるものではなく、一つの受光センサと一つの光学要素を含む赤外線検出ユニットにおいて、本発明を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、ガスコンロに適用される赤外線検出ユニットUにおいて、二つの受光素子40,50と二つの光学要素60,70を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、ガスコンロ以外の対象物に適用される赤外線検出ユニットにおいて、一つの受光センサと一つの光学要素を含む構成に本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、光学要素のネジ挿通部として、円孔64,74を示したが、これに限定されるものではなく、ネジBを光軸L12,L22回りに遊び隙間をおいて通す形態であれば、円弧状の長穴、切欠き形状、その他の形状を採用してもよい。
上記実施形態においては、光学要素の回転対称部として円筒状の嵌合部62,72、ハウジングの保持部として嵌合孔11c,11dを示したが、これに限定されるものではなく、光学要素に円柱部を設け、ハウジングに円筒孔を設けてもよく、その他の形態を採用してもよい。
上記実施形態においては、ハウジングHがハウジングボデー10及びハウジングカバー20により構成される場合を示したが、これに限定されるものではなく、機械加工性及び組付け性を確保できる限りにおいて、一箇所だけカバーを設けたようなハウジングを採用してもよい。
上記実施形態においては、ハウジングボデーとして、第1ハウジングボデー11及び第2ハウジングボデー12の二分割構造をなすハウジングボデー10を示したが、これに限定されるものではなく、機械加工性及び組付け性を確保できる限りにおいて、一体型のハウジングボデーを採用してもよい。
上記実施形態においては、加熱源として、ガスバーナ4を示したが、これに限定されるものではなく、電気加熱式のヒータ等を採用してもよい。
以上述べたように、本発明の赤外線検出ユニット及び加熱調理装置によれば、設置場所の制約があっても被検出物と光学要素の間の赤外線の光軸を調整でき、収差等を抑制して良好な光学品質が得られ、又、汎用性に優れるため、ガスコンロ、電気コンロ等の加熱調理装置に利用できるのは勿論のこと、その他の分野においても有用である。
1 天板
1a 開口部
4 ガスバーナ(加熱源)
W 被加熱物(被検出物)
H ハウジング
B ネジ
10 ハウジングボデー(ハウジング)
11c,11d 嵌合孔(保持部)
11j 接合部
11k ネジ穴
12d 仕切り壁
12e 貫通孔
20 ハウジングカバー(ハウジング)
A1 第1領域
A2 第2領域
30 透光窓
N 法線
LS 測温用受光センサ(受光センサ)
40 第1受光センサ
12 第1受光センサの光軸(受光センサの光軸、第1光軸)
50 第2受光センサ
22 第2受光センサの光軸(受光センサの光軸、第2光軸)
LE 測温用光学要素(光学要素)
60 第1光学要素
61 反射面
11 第1焦点
12 第2焦点
S1 軸線
62 嵌合部(回転対称部)
63 鍔部
64 円孔(ネジ挿通部)
70 第2光学要素
71 反射面
21 第1焦点
22 第2焦点
S2 軸線
72 嵌合部(回転対称部)
73 鍔部
74 円孔(ネジ挿通部)
80 判定用受光センサ
90 判定用光学要素
100 赤外光源
110 遮光板

Claims (12)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングの内側に配置されて赤外線を受光する受光センサと、
    前記ハウジングの内側に配置されて被検出物から放射される赤外線を前記受光センサに向けて反射すると共に、前記受光センサの光軸回りに回転調整可能に前記ハウジングに保持された光学要素と、を備え、
    前記光学要素は、前記光軸を中心とする回転対称部と、前記回転対称部に連続する鍔部と、締結用のネジを前記光軸回りに遊び隙間をおいて通すべく前記鍔部に形成されたネジ挿通部を含み、
    前記ハウジングは、前記回転対称部を前記光軸回りに回転自在に保持する保持部と、前記光軸の方向において前記鍔部を接合させる接合部と、前記光軸の方向において前記ネジを捩じ込むネジ穴を含む、
    ことを特徴とする赤外線検出ユニット。
  2. 前記光学要素は、前記被検出物の近傍に第1焦点及び前記受光センサの近傍に第2焦点を有する楕円を前記第1焦点及び第2焦点を通る軸線回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす反射面を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線検出ユニット。
  3. 前記受光センサは、第1波長領域の赤外線を受光する第1受光センサと、第2波長領域の赤外線を受光する第2受光センサを含み、
    前記光学要素は、前記第1波長領域の赤外線を前記第1受光センサに向けて反射する第1光学要素と、前記第2波長領域の赤外線を前記第2受光センサに向けて反射する第2光学要素を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線検出ユニット。
  4. 前記光軸は、前記第1受光センサの受光面に垂直な第1光軸と、前記第2受光センサの受光面に垂直な第2光軸を含み、
    前記第1光軸及び前記第2光軸は、互いに平行に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の赤外線検出ユニット。
  5. 前記第1光学要素から前記第1受光センサに向かう赤外線と前記第2光学要素から前記第2受光センサに向かう赤外線との相互の干渉を防止するべく、前記ハウジングの内側に配置された遮光板をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の赤外線検出ユニット。
  6. 前記被検出物は、加熱源により加熱される被加熱物であり、
    前記ハウジングは、所定の開口部に方向付けされる透光窓を含み、
    前記受光センサは、前記加熱源により加熱される被加熱物の温度を測定する測温用受光センサであり、
    前記光学要素は、前記被加熱物から放射されて前記開口部及び前記透光窓を通過する赤外線を反射して前記測温用受光センサに導くように配置された測温用光学要素である、
    ことを特徴とする請求項1、3ないしいずれか一つに記載の赤外線検出ユニット。
  7. 前記測温用光学要素は、前記開口部の領域に第1焦点及び前記測温用受光センサの近傍に第2焦点を有する楕円を前記第1焦点及び第2焦点を通る軸線回りに回転させて画定される回転楕円面の一部をなす反射面を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の赤外線検出ユニット。
  8. 前記ハウジングの内側に配置され、前記開口部の塞がり状態及び前記透光窓の汚れ状態を判定するための判定用受光センサと、
    前記ハウジングの外側に配置され、前記透光窓に向けて赤外線を放射する赤外光源と、
    前記ハウジングの内側に配置され、前記加熱源から放射されて前記開口部及び前記透光窓を通過する赤外線を前記判定用受光センサに導くと共に、前記赤外光源から放射されて前記透光窓を通過する赤外線を前記判定用受光センサに導く判定用光学要素と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の赤外線検出ユニット。
  9. 前記判定用受光センサの光軸は、前記測温用受光センサの光軸に対して、捻じれた位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の赤外線検出ユニット。
  10. 前記ハウジングは、
    前記測温用受光センサ及び前記測温用光学要素が配置される第1領域と前記判定用受光センサ及び前記判定用光学要素が配置される第2領域とを仕切る仕切り壁と、
    前記加熱源から放射される赤外線及び前記赤外光源から放射される赤外線を前記第1領域から前記第2領域内の前記判定用光学要素に導くべく、前記仕切り壁に開けられた貫通孔と、を含む、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の赤外線検出ユニット。
  11. 所定の開口部を有する天板と、
    前記天板の上方に載置された被加熱物を加熱する加熱源と、
    前記天板の下方に配置され、前記被加熱物から放射されて前記開口部を通過する赤外線又は前記加熱源から放射されて前記開口部を通過する赤外線を検出する赤外線検出ユニットと、を備えた加熱調理装置であって、
    前記赤外線検出ユニットは、請求項6ないし10いずれか一つに記載の赤外線検出ユニットである、
    ことを特徴とする加熱調理装置。
  12. 前記赤外線検出ユニットの透光窓は、前記開口部の鉛直下方領域から外れた領域において、前記透光窓の中央を通る法線が前記開口部に向かうように傾斜した状態で配置される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の加熱調理装置。
JP2019143535A 2019-08-05 2019-08-05 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置 Active JP7269127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019143535A JP7269127B2 (ja) 2019-08-05 2019-08-05 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019143535A JP7269127B2 (ja) 2019-08-05 2019-08-05 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021025869A JP2021025869A (ja) 2021-02-22
JP7269127B2 true JP7269127B2 (ja) 2023-05-08

Family

ID=74662969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019143535A Active JP7269127B2 (ja) 2019-08-05 2019-08-05 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7269127B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3075305U (ja) 2000-07-31 2001-02-16 日本セラミック株式会社 放射温度検出装置
JP2006220395A (ja) 2005-02-14 2006-08-24 Osaka Gas Co Ltd コンロ
US20060289767A1 (en) 2005-06-13 2006-12-28 Everspring Industry Co., Ltd. Reflective mirror structure
JP2008298627A (ja) 2007-05-31 2008-12-11 Mikuni Corp 赤外線センサー
JP2011003391A (ja) 2009-06-18 2011-01-06 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
US20120114012A1 (en) 2010-11-05 2012-05-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Infrared ray detection device, heating cooker, and method of measuring temperature of cooling chamber of heating cooker
JP2013205215A (ja) 2012-03-28 2013-10-07 Osaka Gas Co Ltd 赤外線温度計測装置
DE102012210851A1 (de) 2012-06-26 2014-01-02 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Induktionskochgerät mit IR-Sensor

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6276230A (ja) * 1985-09-30 1987-04-08 東芝ライテック株式会社 人体感知装置
JPS6276227A (ja) * 1985-09-30 1987-04-08 東芝ライテック株式会社 人体感知装置
JPH09210772A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線式検知器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3075305U (ja) 2000-07-31 2001-02-16 日本セラミック株式会社 放射温度検出装置
JP2006220395A (ja) 2005-02-14 2006-08-24 Osaka Gas Co Ltd コンロ
US20060289767A1 (en) 2005-06-13 2006-12-28 Everspring Industry Co., Ltd. Reflective mirror structure
JP2008298627A (ja) 2007-05-31 2008-12-11 Mikuni Corp 赤外線センサー
JP2011003391A (ja) 2009-06-18 2011-01-06 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
US20120114012A1 (en) 2010-11-05 2012-05-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Infrared ray detection device, heating cooker, and method of measuring temperature of cooling chamber of heating cooker
JP2013205215A (ja) 2012-03-28 2013-10-07 Osaka Gas Co Ltd 赤外線温度計測装置
DE102012210851A1 (de) 2012-06-26 2014-01-02 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Induktionskochgerät mit IR-Sensor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021025869A (ja) 2021-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5135140B2 (ja) 炎感知器
US6753967B2 (en) Gas sensor
JP2013002966A (ja) 非分散型赤外ガスセンサ
TWI513974B (zh) 檢測器
US20080316489A1 (en) Gas Sensor
EP3815951B1 (en) Vehicle display device
EP2028421A1 (en) Monitoring of a flame existence and a flame temperature
US20060109474A1 (en) Optical measuring apparatus, illumination system, and light detecting system
JP5096276B2 (ja) 炎感知ユニット
JP7269127B2 (ja) 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置
WO2020189630A1 (ja) 煙感知器
JP6896538B2 (ja) 警報装置
JP7269083B2 (ja) 赤外線検出ユニット及び加熱調理装置
CN105466855B (zh) 基于Herriott多次反射池的样品检测装置
JP4238290B2 (ja) センサ
JP2007205920A (ja) 多重反射型セルおよび赤外線式ガス検知器
US9915604B2 (en) Gas concentration measurement device
JPS6141929A (ja) 明るさ検出装置
JP2010040008A (ja) 煙感知器
JP5135141B2 (ja) 炎感知器
WO2020177593A1 (zh) 亮度检测装置、光源系统及投影设备
US10753806B2 (en) Non-contact temperature measuring device
JP2019046111A (ja) 散乱光式感知器
US20190017878A1 (en) Non-contact temperature measuring device
JP4928244B2 (ja) 赤外線式ガス検知器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7269127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150