JP7268965B2 - 定量噴射型エアゾール製品および消臭方法 - Google Patents

定量噴射型エアゾール製品および消臭方法 Download PDF

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Description

本発明は、定量噴射型エアゾール製品および消臭方法に関する。より詳細には、本発明は、トイレ空間および床面の消臭を同時に行うことのできる定量噴射型エアゾール製品および消臭方法に関する。
従来、トイレ空間を消臭するための方法が、種々検討されている。特許文献1には、トイレ内で100μm以上の粒子を50%以下とするトイレ用芳香消臭剤が提案されている。
特開2003-235949号公報
しかしながら、トイレ空間の悪臭は、空間中に存在する悪臭物質のみでなく、床や壁面等からも発生している。特許文献1に記載の技術は、トイレ空間の消臭を目的としており、これら床面等の消臭に関して充分でない。また、特許文献1に記載の技術は、スプレーであり、使用量が多いと使用者に不快な刺激感を与えることがある。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、少ない使用量で、トイレ空間の空間のみでなく、床面等に対しても充分な消臭効果を発揮することができる、定量噴射型エアゾール製品および消臭方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、特定量の消臭成分を含むエアゾール組成物を、特定の噴射粒子径となるよう定量噴射することにより、噴射されたエアゾール組成物が、トイレ空間だけでなく、床面の悪臭物質に対しても優れた消臭効果を発揮することを見いだし、本発明を完成させた。すなわち、上記課題を解決する本発明の定量噴射型エアゾール製品および消臭方法には、以下の構成が主に含まれる。
(1)トイレ用消臭成分を含む原液と、噴射剤とを含むエアゾール組成物を含み、前記原液と前記噴射剤との配合割合(体積比)は、20/80~80/20であり、前記消臭成分は、エアゾール組成物中、0.5w/v%以上含まれ、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLである、定量噴射型エアゾール製品。
(2)噴口から15cm離れた位置における噴射された粒子の体積平均粒子径(DA)が17~86μmである、(1)記載の定量噴射型エアゾール製品。
(3)噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に設置されたアンダーセンサンプラーによって測定される空気動力学径である落下粒子径(DB)が、2.50~8.00μmである、(1)または(2)記載の定量噴射型エアゾール製品。
(4)トイレ用消臭成分をエアゾール組成物中0.5w/v%以上となるよう含む原液と、噴射剤とを、前記原液と前記噴射剤との配合割合(体積比)が20/80~80/20となるよう含むエアゾール組成物を、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLとなるよう噴射する、定量噴射型エアゾール製品を用いた消臭方法。
本発明によれば、少ない使用量で、トイレ空間の空間のみでなく、床面等に対しても充分な消臭効果を発揮することができる、定量噴射型エアゾール製品および消臭方法を提供することができる。
<定量噴射型エアゾール製品>
本発明の一実施形態の定量噴射型エアゾール製品(以下、単にエアゾール製品ともいう)は、トイレ用消臭成分を含む原液と噴射剤とを含むエアゾール組成物を含む。原液と噴射剤との配合割合(体積比)は、20/80~80/20である。消臭成分は、エアゾール組成物中、0.5質量/容量(w/v)%以上含まれる。エアゾール製品は、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLである。以下、それぞれの構成について説明する。なお、本実施形態のエアゾール製品は、原液と噴射剤との配合割合、および、エアゾール組成物の1回あたりの噴射量および噴射された粒子の体積平均粒子径(DA)が上記特定の範囲となるよう調整されていることを特徴とする。そのため、その他の構成(たとえばエアゾール製品の形状、消臭成分の種類、容器内圧等の各種物性等)は、上記範囲を満たすものであればよく、特に限定されない。したがって、以下の詳細な説明は、上記本実施形態の必須の特徴以外はいずれも例示である。
なお、本実施形態のエアゾール製品が使用される場所は、トイレ空間である。本実施形態において、トイレ空間とは、個室、または半個室の空間であり、容積としては2~6m3程度である空間をいう。このようなトイレ空間は、一般家庭における便器が1個設置されたトイレ空間のほか、公共スペースにおける複数の半個室が並んだトイレ空間の、それぞれの半個室が含まれる。また、本実施形態のエアゾール製品は、上記より大きい空間では複数回噴射することでその目的を達することができる。
(原液)
原液は、トイレ用消臭成分(以下、単に消臭成分ともいう)を含む。消臭成分は特に限定されない。一例を挙げると、消臭成分は、無機塩である。無機塩を構成する金属イオンは、重金属イオンであることが好ましく、亜鉛イオン、銅イオン、鉄イオン、銀イオン、マンガンイオン、コバルトイオン、ニッケルイオン等がより好ましい。これら金属イオンのカウンターイオンである陰イオンは特に限定されない。一例を挙げると、陰イオンは、硫酸イオン、塩化物イオン、酸化物イオン、酢酸イオン、硝酸イオン等である。より具体的には、消臭成分は、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀、酸化銀、酢酸銀等の銀化合物;塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、酢酸亜鉛等の亜鉛化合物;塩化銅(I)、塩化銅(II)、硫酸銅(II)等の銅化合物;塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)等の鉄化合物;塩化ニッケル、硫酸ニッケル等のニッケル化合物等である。
また、消臭成分は、天然系の植物抽出物や植物精油、合成系の有機酸及びその金属塩や消臭性化合物であってもよい。天然系の植物抽出物は、カテキン、タンニン、フラボノイド、ポリフェノール等である。これらの中でも、植物抽出物は、茶抽出物、柿抽出物、ハンノキ科植物抽出物、ツバキ科植物抽出物等であることが好ましい。また、消臭成分は、各種悪臭成分の分解性が良好な月桂樹精油、セージ精油、タイム精油、しょうが精油、ペパーミント精油、ゼラニウム精油、ナツメグ精油等であってもよい。また、消臭成分は、クロロフィルおよびその誘導体類等であってもよい。さらに、合成系の消臭成分は、アミノ酸や多価カルボン酸類、有機酸類、炭素原子数2から4の脂肪酸アルデヒド、グリオキザール、グルタルアルデヒド、トリメチルグリシン、アクリル酸誘導体、グリコール類等であってもよい。界面活性剤としては、ノニオン系や両性界面活性剤であってもよい。さらに二酸化ケイ素及びその金属塩等の粉末状のものであってもよい。消臭成分は、併用されてもよい。
消臭成分が消臭対象とする悪臭物質は、トイレ空間において主に発生する悪臭物質であればよい。一例を挙げると、悪臭物質は、硫化水素、メタンチオール、アンモニア等である。
消臭成分の含有量は、エアゾール組成物中、0.5w/v%以上であればよく、1.0w/v%以上であることが好ましい。また、消臭成分の含有量は、消臭すべき悪臭物質の種類および濃度によって適宜調整される。一例を挙げると、主たる悪臭物質が濃度0.06ppmの硫化水素である場合、消臭成分の含有量は、エアゾール組成物中0.5w/v%で充分にトイレ空間および床面に対して消臭効果を発揮し得る。消臭成分の含有量の上限は特に限定されない。消臭成分の種類によっては、高濃度の場合にべたつきを生じる場合がある。そのため、消臭成分の含有量は、エアゾール組成物中、50w/v%以下であることが好ましく、20w/v%以下であることがより好ましい。消臭成分の含有量が上記範囲内であることにより、エアゾール製品は、トイレ空間の空間中のみでなく、床面等に対しても充分な消臭効果を発揮し得る。
また、消臭成分の含有量は、原液中、1.0w/v%以上であることが好ましく、2.0w/v%以上であることがより好ましい。また、消臭成分の含有量は、原液中、100質量%以下であることが好ましく、80w/v%以下であることがより好ましい。消臭成分の含有量が上記範囲内であることにより、エアゾール製品は、トイレ空間の空間中のみでなく、床面等に対しても充分な消臭効果を発揮し得る。
原液は、上記消臭成分のほか、適宜溶媒を含んでもよい。溶媒は、上記消臭成分を適宜溶解させて、エアゾール容器内で噴射剤と混合させやすくしたり、消臭成分のトイレ空間での拡散の補助するために、含有され得る。
溶媒は、特に限定されない。一例を挙げると、溶媒は、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)、プロピレングリコール、水等である。これらの中でも、溶媒は、揮散性化合物を溶解しやすく、安価であり、取り扱い易い点から、エタノール、IPAであることが好ましい。
溶媒を含む場合の溶媒の含有量は、原液中、0w/v%を超えることが好ましく、10w/v%以上であることがより好ましい。一方、溶媒の含有量は、原液中、99w/v%以下であることが好ましく、90w/v%以下であることがより好ましい。溶媒の含有量が99w/v%を超える場合、エアゾール製品は、消臭成分の配合量が少なくなり、消臭成分を配合することによる効果が充分に得られない可能性がある。
原液は、好適に配合される上記消臭成分や溶媒のほかに、任意成分が含まれてもよい。一例を挙げると、任意成分は、非イオン、陰イオンまたは陽イオン界面活性剤や各種香料等である。
香料は特に限定されない。一例を挙げると、香料は、アルデヒドC6~C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオール、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、p-t-ブチルシクロヘキサノール、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、o-t-ブチルシクロヘキサノール、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、δ-C6~C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソリド、γ-C6~C13ラクトン、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、ミルセン、β-カリオフィレン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis-3-ヘキセノール、cis-3-ヘキセニールアセテート、cis-3-ヘキセニールサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、α-メチルイオノン、β-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、メチルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM-II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘキサデカノリド、10-オキサヘキサデカノリド、11-オキサヘキサデカノリド、12-オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、オキサヘキサデセン-2-オン、14-メチル-ヘキサデセノリド、14-メチル-ヘキサデカノリド、ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコール、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガメート、オークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロン、p-クレジールメチルエーテル、ペンタリッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセテート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケトン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジャスマサイクレン、メチルナフチルケトン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネート、ターピネオール、ターピニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ等である。香料は併用されてもよい。
他にも、エアゾール組成物は、パラオキシ安息香酸メチルなどの防腐剤、1-ヒドロキシ-2-ピリドン塩(ピロクトンオラミン)などの防カビ剤、食用色素などの色素、ジブチルヒドロキシトルエン、アスコルビン酸、酢酸トコフェロールなどの酸化防止剤、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、オキシベンゾン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸などの紫外線吸収剤等を含んでもよい。
(噴射剤)
噴射剤は、原液とともにエアゾール容器に加圧充填される内容物である。噴射剤は、後述するエアゾール定量バルブが作動されることにより、原液とともに後述する噴射ボタンの噴口から噴射される。その際、噴射剤は、原液を噴射する際の推進力を付与するとともに、エアゾール組成物を微粒子化し、空間中に拡散させる。
噴射剤の種類は特に限定されない。一例を挙げると、噴射剤は、液化ガスである。液化ガスとしては、液化石油ガス、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン等の炭素数3~5個の脂肪族炭化水素、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン、トランス-2,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン等のハイドロフルオロオレフィン、ジメチルエーテルおよびこれらの混合物等が例示される。液化ガスは、圧縮ガスが併用されてもよい。圧縮ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、圧縮空気等が例示される。これらの中でも、噴射剤は液化石油ガスが好ましい。
本実施形態のエアゾール製品は、20℃における原液と噴射剤との配合割合(体積比)が20/80~80/20であればよく、30/70~80/20であることが好ましく、30/70~70/30であることがより好ましい。噴射剤の配合割合(体積比)が、80体積%を超える場合、エアゾール組成物は、床面等に対する消臭効果が劣りやすい。一方、噴射剤の配合割合(体積比)が、20体積%未満である場合、エアゾール組成物は、空間の消臭効果が劣りやすい。
原液および噴射剤が充填された状態において、20℃におけるエアゾール定量バルブの内圧は、0.15MPa以上であることが好ましく、0.16MPa以上であることがより好ましい。また、20℃におけるエアゾール定量バルブの内圧は、0.8MPa以下であることが好ましく、0.7MPa以下であることがより好ましい。エアゾール定量バルブの内圧が0.15MPa未満である場合、エアゾール組成物は、噴射後に、噴口から液ダレする可能性がある。一方、エアゾール定量バルブの内圧が0.8MPaを超える場合、エアゾール組成物は、エアゾール容器から漏洩する可能性がある。なお、エアゾール定量バルブの内圧は、たとえば20℃でWGA-710C計装用コンディショナ((株)共和電業製)に取り付けたPGM-E小型圧力センサ((株)共和電業製)をエアゾール定量バルブに接続することにより測定することができる。
上記した原液および噴射剤を含むエアゾール製品は、エアゾール容器に加圧充填される。エアゾール容器は、特に限定されない。一例を挙げると、エアゾール容器は、上部に開口が形成された略円筒状の耐圧容器である。開口は、エアゾール組成物を充填するための充填口であり、原液が充填されたのち、後述するエアゾール定量バルブによって閉止される。
エアゾール容器の材質は特に限定されない。一例を挙げると、エアゾール容器の材質は、アルミニウムやブリキ等の金属、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂、耐圧ガラス等である。
エアゾール定量バルブは、エアゾール容器内に充填されたエアゾール組成物を取り出すための機構であり、エアゾール容器の開口に取り付けられ、開口を閉止する。また、本実施形態のエアゾール定量バルブは、エアゾール容器から取り出されたエアゾール組成物を一時的に貯留するための定量室が形成されている。定量室の容積は、1回の噴射によって噴射されるエアゾール組成物の容量に相当する。本実施形態の定量室の容積は、0.2~0.4mLである。
ステム機構は、エアゾール定量バルブに取り付けられる部位であり、エアゾール定量バルブに取り込まれた原液および噴射剤を、後述する噴射ボタンに送るための内部通路が形成されている。内部通路は、ステム機構のステムラバーによって適宜開閉される。
噴射ボタンは、エアゾール容器から、エアゾール定量バルブによってステム機構を介して取り込まれた原液を、噴射剤とともに噴射するための部材である。噴射ボタンには、エアゾール組成物を噴射するための噴口が形成されている。
噴口の数、寸法および形状は特に限定されない。一例を挙げると、噴口の数は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、噴口の寸法(噴口直径)は、0.2mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましく、0.5mm以上であることがさらに好ましい。また、噴口直径は、4.5mm以下であることが好ましく、3.0mm以下であることがより好ましく、0.9mm以下であることがさらに好ましい。噴口の形状(断面形状)は、円形、楕円形、角形、各種不定形であってもよい。また、噴口の総面積に関しては、0.03mm2以上であることが好ましく、0.1mm2以上であることがより好ましく、0.25mm2以上であることがさらに好ましい。また、噴口の総面積は、16mm2以下であることが好ましく、5mm2以下であることがより好ましく、3.5mm2以下であることがさらに好ましい。
本実施形態のエアゾール製品は、使用者によって噴射ボタンが操作されることにより、ステム機構およびエアゾール定量バルブが作動し、エアゾール容器内と外部とが連通する。これにより、エアゾール容器内のエアゾール組成物は、エアゾール容器内と外部との圧力差に従ってエアゾール容器から一定量が取り出され、噴射部材の噴口から噴射される。
本実施形態のエアゾール製品は、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLとなるよう調整されている。1回あたりの噴射量が0.2mL未満である場合、エアゾール組成物は、消臭成分の量が少なく、充分な消臭効果を発揮しにくくなる。一方、1回あたりの噴射量が0.4mLを超える場合、噴射力が強くなり、噴射されたエアゾール組成物は、拡散しやすくなる。また、本実施形態のエアゾール製品は、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLと少量であるため、使用者は、トイレ空間という狭小な空間であるにもかかわらず、噴射されたエアゾール組成物を吸引することが防がれる。その結果、エアゾール製品は、使用者に対して、不快な刺激感を与えにくい。
なお、本実施形態のエアゾール製品は、上記した所定量の消臭成分を含む原液と噴射剤との配合割合を特定し、かつ、1回あたりの噴射量を0.2~0.4mLとなるよう調整し、噴射された粒子の体積平均粒子径を後述する範囲となるよう調整していることにより、トイレ空間の空間中だけでなく、床面等に対しても優れた消臭効果を発揮することができる。そのため、上記した1回あたりの噴射量を調整する方法は特に限定されない。1回あたりの噴射量は、たとえば、エアゾール定量バルブにおける定量室の容量、噴射ボタンを操作した際に、エアゾール容器内と外部とが連通する時間等を適宜調整することにより、調整され得る。
本実施形態のエアゾール製品によって噴射されるエアゾール組成物は、噴口から15cm離れた位置における噴霧された粒子の50%体積平均粒子径(DA)が17~86μmとなるよう調整されていることが好ましい。体積平均粒子径(DA)は、17μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましい。また、体積平均粒子径(DA)は、86μm以下であることが好ましく、80μm以下であることがより好ましい。体積平均粒子径(DA)が17μm未満である場合、エアゾール製品は、拡散性が高くなりやすく、床面等に付与し難くなり、消臭効果が低減する傾向がある。一方、体積平均粒子径(DA)が86μmを超える場合、エアゾール製品は、床面等に落下しやすく、空間に対する消臭剤の効果が低減する傾向がある。なお、本実施形態において、噴霧されたエアゾール組成物の体積平均粒子径(DA)は、粒度分布測定装置(東日コンピュータアプリケーションズ(株)のLDSA-1400A)のレーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、エアゾール製品の噴口との距離が15cmとなる位置から、レーザービームを垂直に通過するようにエアゾール組成物を噴射することにより、噴射物の粒度分布を自動演算処理装置により解析することで算出することができる。
また、本実施形態のエアゾール製品は、上記のとおり、トイレ空間の空間中だけでなく、床面等の悪臭物質に対しても消臭効果を発揮する。これは、噴射されたエアゾール組成物が、空間中を漂うだけでなく、適度に落下し、落下面において消臭効果を発揮するためである。より具体的には、本実施形態のエアゾール製品は、噴射されたエアゾール製品の落下粒子径(DB、後述する空気動力学径)が2.50~8.00μmとなるよう調整されていることが好ましい。
落下粒子径(DB)は、噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に設置されたアンダーセンサンプラー(東京ダイレック(株)製、LP-20)によって測定される粒子径(落下粒子の50%体積平均粒子径)である。アンダーセンサンプラーは、空気中の粒子(噴射されたエアゾール組成物)を分級しながら捕集する装置である。アンダーセンサンプラーは、上部に開口を有しており、この開口から粒子を捕集する。そのため、アンダーセンサンプラーによれば、落下する粒子の空気動力学径および粒度分布を正確に測定することができる。
本実施形態のエアゾール製品は、空気動力学径である落下粒子径(DB)が2.50μm以上であることが好ましく、2.80μm以上であることがより好ましい。また、落下粒子径(DB)は、8.00μm以下であることが好ましく、7.00μm以下であることがより好ましい。落下粒子径(DB)が2.50μm未満である場合、エアゾール製品は、床面等にエアゾール組成物を付与しにくくなり、消臭効果が低減する傾向がある。一方、落下粒子径(DB)が8.00μmを超える場合、エアゾール製品は、床面等にエアゾール組成物が落下し過ぎて、空間に対する消臭効果が低減する傾向がある。
また、噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に落下する粒子に含まれる消臭成分の割合は、0.15質量%以上であることが好ましく、0.17質量%以上であることがより好ましい。また、消臭成分の割合は、3.80質量%以下であることが好ましく、3.70質量%以下であることがより好ましい。消臭成分の割合が0.15質量%未満である場合、エアゾール製品は、特に床面に対する消臭効果が低減する傾向がある。一方、消臭成分の割合が3.80質量%を超える場合、床面等は、べたつきを生じたりや粉末消臭剤の場合、付着して外観を損ねる傾向がある。
本実施形態のエアゾール製品の製造方法は特に限定されない。一例を挙げると、エアゾール製品は、エアゾール容器に原液を充填し、定量室の設けられたエアゾール定量バルブによってエアゾール容器の開口を閉止し、ステム機構を介して噴射剤を加圧充填することによって製造することができる。噴射ボタンは、各種トリガーボタン、プッシュダウンボタン等から適宜選択し得る。
以上、本実施形態のエアゾール製品によれば、少ない使用量で、トイレ空間の空間のみでなく、床面等に対しても充分な消臭効果を発揮することができる。
<定量噴射型エアゾール製品を用いた消臭方法>
本発明の一実施形態の定量噴射型エアゾール製品を用いた消臭方法(以下、消臭方法ともいう)は、トイレ用消臭成分をエアゾール組成物中0.5w/v%以上となるよう含む原液と、噴射剤とを、原液と噴射剤との配合割合(体積比)が20/80~80/20となるよう含むエアゾール組成物を、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLとなるよう噴射する方法である。
本実施形態の消臭方法を実施するにあたり、エアゾール組成物およびエアゾール製品は、いずれも上記実施形態において説明したものと同様のものを使用し得る。
本実施形態の消臭方法は、エアゾール製品の実施形態に関連して上記したように、噴口から15cm離れた位置における噴霧された粒子の体積平均粒子径(DA)が17~86μmとなるよう噴霧することが好ましい。体積平均粒子径(DA)が17μm未満である場合、本実施形態の消臭方法により噴射されるエアゾール製品は、拡散性が高くなりやすく、床面等に付与し難くなり、消臭効果が低減する傾向がある。一方、体積平均粒子径(DA)が86μmを超える場合、エアゾール製品は、床面等に落下しやすく、空間に対する消臭剤の効果が低減する傾向がある。
本実施形態の消臭方法は、エアゾール製品の実施形態に関連して上記したように、噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に設置されたアンダーセンサンプラーによって測定される空気動力学径である落下粒子径(DB)が、2.50~8.00μmとなるようにエアゾール組成物を噴射することが好ましい。これにより、消臭方法は、噴射されたエアゾール組成物を、空間中を漂わせるだけでなく、適度に落下させ、落下面においても消臭効果を発揮させることができる。
同様に、本実施形態の消臭方法は、噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に落下する噴霧粒子中に含まれる消臭剤の割合が、噴射される消臭剤成分量に対して0.15~3.80質量%となるようにエアゾール組成物を噴射することが好ましい。これにより、消臭方法は、床面等において、充分な消臭効果を発揮させることができる。
なお、本実施形態において、噴射回数は、1回であってもよい。本実施形態の消臭方法によれば、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLであるため、大量の噴射物が噴射されることがない。そのため、使用者は、噴射されたエアゾール組成物を誤って吸引することが防がれる。その結果、本実施形態の消臭方法は、使用者に不快な刺激感を与えにくい。なお、本実施形態の消臭方法によれば、噴射回数が1回であっても所望の効果が得られるが、要すれば、噴射回数が2回以上であってもよい。
以上、本実施形態の消臭方法によれば、少ない使用量で、空間中の消臭のみでなく、床面等に対しても充分な消臭効果を発揮することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。
<エアゾール製品>
使用したエアゾール製品の詳細を以下に示す。
エアゾール1:ボタン 噴口径φ0.35mm、流路長13.0mm、噴射量0.2mLバルブ
エアゾール2:ボタン 噴口径φ0.35mm、流路長13.0mm、噴射量1.0mLバルブ
<消臭成分>
消臭成分1:エポリオンAS-111(脂肪酸塩、界面活性剤、ベタイン化合物、エタノールを含む)、共立製薬(株)製
消臭成分2:エポリオンECAS-224(脂肪酸塩、界面活性剤、ベタイン化合物、エタノールを含む)、共立製薬(株)製
消臭成分3:ケスモンNS-10N(酸化亜鉛を含む)、東亞合成(株)製
消臭成分4:パンシルSBP-K100(カキタンニン、珪酸塩化合物、フマル酸ナトリウムを含む)、リリース科学工業(株)製
(実施例1)
消臭成分として消臭成分1を3.0質量部、適量の99.5%エタノールとからなる原液5mLを、容量71mLのアルミニウム製エアゾール容器に充填し、バルブを取り付けた後、原液と噴射剤との配合割合(容量比)が30/70となるよう噴射剤(液化石油ガス 飽和蒸気圧:0.49MPa(20℃))を加圧充填し、噴射ボタンを取り付けエアゾール製品を50mL作製した(バルブ、ボタンはエアゾール1に従った)。エアゾール製品の内圧(バルブの内圧。以下同様)(20℃)は0.43MPaであった。なお、バルブの内圧は、20℃でWGA-710C計装用コンディショナ((株)共和電業)に取り付けたPGM-E小型圧力センサ((株)共和電業)をエアゾール定量バルブに接続することにより測定した。このエアゾール製品を用いることにより、消臭成分は、1回あたり、12mgが噴射される。
(実施例2~10、比較例1~4)
表1に記載の消臭成分、含有量、バルブおよびボタンに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、エアゾール製品を作製した。
Figure 0007268965000001
得られた実施例1~10および比較例1~4のエアゾール製品について、以下の評価方法に従って、空間消臭評価、しみつき臭の消臭評価、落下粒子量(mg)の測定、落下した消臭成分の割合の測定、体積平均粒子径(DA)の測定、落下粒子径(DB)の測定を行った。結果を表1に示す。
<空間消臭評価>
容量10Lのテドラー(登録商標)バッグ内に、作製したエアゾール製品を入れ、無臭空気で膨らませた。これとは別に、容量1Lのテドラーバッグ内において、1MのHClaqと0.5MのNa2Saqを0.5mL混合し、硫化水素を発生させ、これを悪臭物質のマスターバッチとした。マスターバッチより硫化水素を抜き取り、エアゾール製品を入れたテドラーバッグに、硫化水素濃度が約1.5ppmとなるように入れた。10Lテドラーバッグ内において、エアゾール製品を1回噴射し、噴射直後から硫化水素濃度を経時的に測定した。硫化水素濃度が初期濃度の1/10になるまでの時間(T01)を算出し、以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
◎:T0.1は、1.0時間未満であった。
〇:T0.1は、1.0時間以上、3.0時間未満であった。
×:T0.1は、3.0時間以上であった。
<しみつき臭の消臭評価、落下粒子量(mg)の測定、落下した消臭成分の割合の測定>
無風空間において、70cmの高さから、50cm先の床面に設置した直径70mmの濾紙に向けて、エアゾール組成物を水平方向に20回噴射し、濾紙に消臭成分を落下させた。これにより、濾紙に付着した消臭成分の量を、噴射前後のろ紙重量の変化を精密天秤にて秤量することにより測定した。なお、落下した消臭成分の割合は、付着した消臭剤量÷噴射した消臭剤量(20回噴射)とすることにより算出した。噴射終了後すぐに、消臭成分を付着した濾紙を、容量1Lのテドラーバッグ内に入れ、無臭空気で膨らませ、これを試験用のテドラーバッグとした。これとは別に、容量1Lのテドラーバッグ内において、1MのHClaqと0.5MのNa2Saqを0.5mL混合し、硫化水素を発生させ、これを悪臭物質のマスターバッチとした。マスターバッチより硫化水素を抜き取り、試験用のテドラーバッグに注入し、硫化水素濃度が約2.0ppmとなるように調整した。硫化水素注入後から、硫化水素濃度を経時的に測定した。測定した値より、硫化水素濃度が初期濃度の1/10になるまでの時間(T01)を算出し、以下の評価基準に従って評価した。なお、悪臭と消臭成分との反応は空間消臭における夫々、気体-液体、気体-固体の反応と異なり、床面では液体-液体、固体-固体反応となり、反応速度的に時間を要するために◎を2時間未満とした。なお、落下した消臭成分の割合は、落下粒子量を20回噴射中に含有される消臭剤量で除したものである。
(評価基準)
◎:T0.1は、2.0時間未満であった。
〇:T0.1は、2.0時間以上、7.0時間未満であった。
×:T0.1は、7.0時間以上であった。
<体積平均粒子径(DA)の測定>
粒度分布測定装置(東日コンピュータアプリケーションズ(株)のLDSA-1400A)のレーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、エアゾール製品の噴口との距離が15cmとなる位置から、レーザービームを垂直に通過するようにエアゾール組成物を噴射し、噴射物の粒度分布を自動演算処理装置により解析することで50%体積平均粒子径(DA)を算出した。
<落下粒子径(DB)の測定>
噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に設置されたアンダーセンサンプラー(東京ダイレック(株)製、LP-20、0.95×1.40×高さ2.20mのトイレ空間内に設置)に対し、エアゾール組成物を水平方向に20回噴射し、アンダーセンサンプラーに噴射したエアゾール組成物の粒子を減圧度550mmHgで捕集させた。捕集は、噴射直後から10分間、ポンプで吸引することにより行い、直径80mmの濾紙に落下粒子を採取した。なお、ポンプは、エアゾール組成物の噴射前から稼働させた。アンダーセンサンプラー内の各段の重量変化より、落下粒子の粒度分布の演算処理を行い、落下粒子の50%体積平均粒子径である落下粒子径(DB)を算出した。
表1に示されるように、実施例1~10のエアゾール製品は、空間だけでなく、床面におけるしみつき臭も同時に消臭できた。一方、噴射剤に対する原液の量が少なかった比較例1~2のエアゾール製品は、しみつき臭を消臭できなかった。噴射剤に対する原液の量が多かった比較例3のエアゾール製品は、空間を消臭できなかった。1回あたりの噴射量が多かった比較例4のエアゾール製品は、しみつき臭を消臭できなかった。

Claims (3)

  1. トイレ用消臭成分を含む原液と、噴射剤とを含むエアゾール組成物を含み、
    前記原液と前記噴射剤との配合割合(体積比)は、20/80~80/20であり、
    前記消臭成分は、エアゾール組成物中、0.5w/v%以上含まれ、
    1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLであり、
    噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に設置されたアンダーセンサンプラーによって測定される空気動力学径である落下粒子径(D B )が、2.50~8.00μmである、定量噴射型エアゾール製品。
  2. 噴口から15cm離れた位置における噴射された粒子の体積平均粒子径(DA)が17~86μmである、請求項1記載の定量噴射型エアゾール製品。
  3. トイレ用消臭成分をエアゾール組成物中0.5w/v%以上となるよう含む原液と、噴射剤とを、前記原液と前記噴射剤との配合割合(体積比)が20/80~80/20となるよう含むエアゾール組成物を、1回あたりの噴射量が0.2~0.4mLとなり、かつ、噴口から水平距離50cm離れ、70cm下方に設置されたアンダーセンサンプラーによって測定される空気動力学径である落下粒子径(D B )が、2.50~8.00μmとなるよう噴射する、定量噴射型エアゾール製品を用いた消臭方法。
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