JP7267730B2 - 物品計数装置、物品計数方法およびプログラム - Google Patents
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Description
この物品計数装置は、撮像手段により撮像した物品の画像から画素を2値化して計数するべき物品のテンプレートデータを生成した後に、計数を行うべき物品が複数存在する計数対象画像を取得する。計数対象画像に対して、ラベリング処理を施して画素が連結した状態の画素の集合を求め、画素の集合について、テンプレートデータを用いて形状認識を行い、物品を計数する。
物品計数装置1は、計数対象の物品を撮像する撮像手段であるカメラ2と、カメラ2で撮像された物品の画像を処理する画像処理装置3と、カメラ2で撮像されている物品の画像を表示するモニタ4と、物品を載置して計数作業を行う作業台5と、作業台5の上方から照明光を照射する第1の照明である反射照明6と、作業台5の下方から照明光を照射する第2の照明であるバックライト7と、電力を供給するバッテリ電源9を備える。
画像処理装置3は、パーソナルコンピュータからなり、カメラ2から入力された物品の撮像画像を画像処理する。画像処理装置3は、計数対象の物品のテンプレートデータを登録するとともに、計数対象の複数の物品の画像の中から登録されたテンプレートデータと似ている画像を探すテンプレートマッチングを行い、識別された物品を計数する。画像処理装置3の詳細については、後述する。画像処理装置3はモニタ4に接続されており、撮像画像をモニタ4に送出する。
モニタ4は、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成され、画像処理装置3から送出された画像を表示する。例えば、テンプレートデータ登録時の登録画面、物品計数時の計数画面、その他各種パラメータの設定画面、操作画面等が表示される。ここで、モニタ4の代わりにウェアラブルグラスであってもよい。
作業台5は、計数する複数の物品を載置する作業板を有する台である。作業台5には、カメラ2を作業台5の上方に設置するスタンド(図示せず)と作業台5に載置された物品に照明光を照射する照明が設けられている。照明は、物品の上方から照明光を照射する反射照明6と、物品の下方から照明光を照射するバックライト7と、を備える。反射照明6、バックライト7は、画像処理装置3に接続される。画像処理装置3は、反射照明6、バックライト7のどちらか一方あるいは両方を使用する切替制御を行う。
バッテリ電源9は、画像処理装置3、カメラ2、モニタ4、反射照明6、バックライト7に電力を供給する補助電源である。通常、電力は外部の商用電源から供給される。バッテリ電源9を設けることによって、物品計数装置1は商用電源のない所で使用が可能であり、様々な場所に持ち運んで使用することができる。
作業台5は、安定した撮像環境を提供する反射照明6を備える。反射照明6は、光源であるライト11と、ライト11からの照明光を反射する第1の反射板である反射板12と、を備える。反射板12は、傘状の形状を有しており、カメラ2の上方を覆っている。ライト11は、LED(Light Emitting Diode)照明等であり、反射板12の端部下方に設けられ、反射板12の反射面に向かって、照明光を照射する。反射板12に照射された照明光は、反射板12によって反射され、反射された光は拡散光となって、作業台5に向かって照射される。作業台5上には、計数対象の複数の物品13,14が載置される。
反射板12は、カメラ2の上方でなく、カメラ2の下方の位置に設けられてもよい。この場合、カメラ2が撮像する視野に反射板12が入らないために、反射板12に貫通穴が設けられる。
反射照明6とバックライト7のどちらを使用するかは、物品の種類によって選択する。物品の色により物品を認識しやすい場合は、反射照明6を選択する。また、金属類など光を反射してしまう物品や色により認識する必要がない物品は、シルエットにより認識するため、バックライト7を選択する。
画像処理装置3は、カメラ2から画像を取得する画像取得部21と、物品の撮像画像から色領域を抽出する色領域抽出手段である色領域抽出部22と、テンプレートデータを作成するテンプレートデータ作成手段であるテンプレートデータ作成部23と、テンプレートマッチング処理を行うマッチング手段であるマッチング部24と、物品を計数する計数手段である計数部25と、テンプレートデータを記憶するテンプレートデータ記憶手段であるテンプレートデータ記憶部26と、計数結果を含むログ情報を記憶するログ記憶部27を備える。
画像取得部21は、カメラ2が撮像した計数対象の物品の画像を取得し記憶する。
色領域抽出部22は、物品の撮像画像から物品の色領域を抽出する。
テンプレートデータ作成部23は、計数対象の物品の画像からエッジ検出等を行い、マッチング部24でテンプレートマッチング処理を行うためのテンプレートデータを作成し登録する。
マッチング部24は、計数対象の複数の物品の画像について、テンプレートデータ作成部23で登録されたテンプレートデータとマッチング処理を行うことによって個々の物品を識別する。
計数部25は、マッチング部24で識別された物品を計数する。
テンプレートデータ記憶部26は、テンプレートデータ作成部23で作成されたテンプレートデータを記憶する。
ログ記憶部27は、計数部25で計数された結果と、作業者名、作業日時、物品名、作業内容等を含むログ情報を記憶する。ログ情報は、外部システムに送信される。
画像処理装置3は、通常のパーソナルコンピュータであり、装置の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)31と、不揮発性の記憶手段であるROM(Read Only Memory)32と、一時的な記憶手段であるRAM(Random Access Memory)33と、大容量の記憶装置であるハードディスク装置34と、入出力インタフェースである入出力部35と、操作入力を行う操作部36と、を備える。画像処理装置3が備える各構成要素は、バスを介して相互に接続される。なお、ハードディスク装置34は、SSD(Solid State Drive)であってもよく、ハードディスク装置とSSDの両方を有するものであってもよい。
ハードディスク装置34は、各種の情報を記憶する不揮発性の記憶装置である。ハードディスク装置34は、画像処理のソフトウェアプログラム、テンプレートデータ、その他の各種プログラム、データを記憶している。
入出力部35は、カメラ2、モニタ4等の接続機器を接続し、接続機器との間でデータを送受信する入出力インタフェースである。また、入出力部35は、外部システムと接続され、外部システムにログ情報を送信する。
操作部36は、CPU31に種々の指示を入力する装置であり、キーボード、マウス等を備える。
物品計数装置1の電源がオンにされると、モニタ4に図5に示す計数画面41が表示される。計数画面41上の中央からやや左側の位置に、作業台5の上方に設置されたカメラ2からの撮像画面42が表示される。
計数画面41の右側に、環境を設定する環境ボタン43、品種パラメータを設定する品種ボタン44、計数する物品を表示する計数物品表示画面45、物品を検索する物品検索ボタン46、計量数を設定する計数設定ボタン47、計数を開始する開始ボタン48、累積して計数を行う累積ボタン49、計数を終了する完了ボタン50が表示される。
環境ボタン43は、撮像環境を設定する環境設定メニューを表示し、撮像環境を設定するためのボタンである。品種ボタン44は、画像の2値化、色抽出、エッジ情報抽出等のためのパラメータを設定するパラメータ設定メニューを表示し、パラメータを設定するためのボタンである。計数設定ボタン47は、計数したい物品の数量を入力し、計数する数量を設定するためのボタンである。物品検索ボタン46は、物品名を入力し、品種の呼び出しを行うためのボタンである。開始ボタン48は、物品の計数を開始するためのボタンである。累積ボタン49は、物品の計数後、計数値を維持したまま、累積して引き続き計数を行うためのボタンである。完了ボタン50は、作業を終了するためのボタンであり、計数値が設定数量に達したら、ボタンを押すことにより作業を完了する。
最初に、計数作業を行う作業者は、作業者のIDの登録を行う(ステップS101)。既に作業者登録されている場合には、選択リストから自身の名前を選択する。作業者を登録することにより、どの作業者が計数作業を行ったかのログ情報の作成が可能となる。ログ情報は、作業完了とともに自動的に作成される。
次に作業者は、計数する物品を入力する(ステップS102)。計数する物品の設定は物品検索ボタン46によって行われる。
作業者は、物品検索ボタン46の下に設けられた入力欄にキーボードにより物品名を入力した後、物品検索ボタン46を押すことによって物品の検索を行う。検索された物品が既に登録されている場合、テンプレートデータ記憶部26から登録されているテンプレートデータが読み出される。
画像処理装置3は、入力された物品が新規の登録であるか否かを判断する(ステップS103)。入力された物品が新規の登録、すなわち未登録である場合(ステップS103:Yes)、テンプレートデータ登録処理を行う。
作業者が、処理を選択すると、テンプレートデータ作成部23は、どちらの処理が選択されたかを判断する(ステップS104)。
なお、モノクロ処理を行うか、もしくはカラー処理を行うかの判断は、作業者が入力するのではなく、カメラ2が撮像した画像からテンプレートデータ作成部23が自ら判断してもよい。テンプレートデータ作成部23は、バックライト7を使用した場合の物品の撮像画像のコントラスト値と、反射照明6を使用して色抽出後、2値化した撮像画像のコントラスト値を比較し、よりコントラスト値が高い方を選択する。すなわち、バックライト7を使用した場合の物品の撮像画像のコントラスト値の方が高い場合は、モノクロ処理を選択し、反射照明6を使用した場合の物品の撮像画像のコントラスト値の方が高い場合は、カラー処理を選択する。当該処理の選択は、本発明の選択手段として機能する。
また、登録画面51内の案内画面56上に、テンプレートデータ登録の手順を示す案内が表示される。作業者は、この案内にしたがい、テンプレートデータ登録を行う(ステップS106)。これにより作業者は、迷わずスムーズに登録を行うことができる。
案内画面56上に、「登録する物品1個を画面中央に置いて下さい」と、案内が表示される。作業者は、図7(a)に示すように、コンデンサ55を1個だけ作業台5上に載置する。カメラ2は作業台5上に置かれたコンデンサ55を撮像し、撮像画像はモニタ4の画面に表示される。作業者は、このモニタ4の画面を見ながら、モニタ4の画面の中央にコンデンサ55が表示される位置までコンデンサ55を移動する。コンデンサ55は2本のリード線を有しており、リード線を除くコンデンサ55の本体全体は青色に着色されている。コンデンサ55が画面の中央に表示される位置に置かれたら、案内画面56上に、「抽出したい色の部分を囲んで下さい」と、案内が表示される。作業者は、図7(a)に示すように、コンデンサ55の青色の本体部分を矩形枠57で囲むことにより抽出したい色部分を指定する。抽出したい色部分が指定されると、色領域抽出部22は、画像取得部21により取得されたコンデンサ55の画像の各画素のHSV色空間上の画素値を求める。HSVの色空間上の画素は、色相(H)、彩度(S)、明度(V)の各画素である。ここで、求める画素値は、色相(H)、彩度(S)のみでもよい。求められた各画素値に基づいて色の特定を行う。色によって、色相(H)、彩度(S)、明度(V)の各画素値は異なっている。色領域抽出部22は、各色に応じた色相(H)、彩度(S)、明度(V)の各画素値とコンデンサ55の撮像画像から求められた画素値とを比較して色を特定する。この結果、指定された色部分は青色であると特定される。なお、抽出された色部分は物品を識別するための特徴量となることから、識別しやすい部分を指定することが望ましい。
案内画面56上に、「物品全体を囲んでから、登録ボタンを押して下さい」と、案内が表示される。作業者は、図7(b)に示すように、コンデンサ55の全体を矩形枠58で囲み、登録ボタン52を押す。
色領域抽出部22は、矩形枠58で囲まれた部分から、抽出した色である青色の画素にラベリング処理を施して色領域を抽出する。ラベリング処理は、連続する色領域の画素に対して同じ番号を割り振る処理である。
テンプレートデータ作成部23は、ラベリング処理された色領域についてエッジ検出を行い、色領域の幾何情報である輪郭形状を抽出してエッジ情報を求め、テンプレートデータを作成する。エッジ情報は、画像中の物品の輪郭線の屈折部、屈曲部等の特徴点の特徴量である。
登録ボタン52が押されると、画像取得部21はカメラ2で撮像されたコンデンサ55の画像を取得する。テンプレートデータ作成部23は、先ほどのテンプレートデータ作成処理において、異なる複数のパラメータパターンを用いて複数のテンプレートデータを作成しておく。複数のパラメータパターンは、例えば、標準的なパラメータパターンと、これに対して一定の数値間隔でパラメータ値を異ならした複数のパラメータパターンからなる。
テンプレートデータ作成部23は、画像取得部21により取得されたコンデンサ55の画像について、これらの複数のテンプレートデータを用いて順番にマッチング処理を行う。すべてのテンプレートデータとのマッチング処理が終了すると、テンプレートデータ作成部23は、マッチング処理の結果に基づき、最も相関がとれているテンプレートデータを最適なテンプレートデータとして選択する。選択されたテンプレートデータは、コンデンサ55のテンプレートデータとしてテンプレートデータ記憶部26に登録される。また、選択されたテンプレートデータを生成するためのパラメータは、最適なパラメータとして自動設定される。
以上により、カラー処理によるテンプレートデータの登録処理は終了する。
案内画面56上に、「物品全体を囲んでから、登録ボタンを押して下さい」と、案内が表示される。作業者は、図7(b)に示すように、コンデンサ55の全体を矩形枠58で囲み、登録ボタン52を押す。
テンプレートデータ作成部23は、画像取得部21が取得した画像の画素値を閾値と比較して2値化処理を行う。2値化処理が行われた後、この2値化された画像にラベリング処理を施す。ラベリング処理では、連続する同じ2値化画像の画素に対して同じ番号が割り振られる。テンプレートデータ作成部23は、ラベリング処理された同じ番号の領域についてエッジ検出を行い、幾何情報である輪郭形状を抽出してエッジ情報を求め、テンプレートデータを作成する。
画像処理装置3は、テンプレートデータ記憶部26から読み出されたテンプレートデータから、カラー処理が必要であるか、モノクロ処理が必要であるかを読み出し、反射照明6にするのか、バックライト7にするのか、照明の切替指示を行う。指示に応じて照明が切り替えられる(ステップS109)。
続いて作業者は計数値を設定し、計数する複数の物品を作業台5上に置いた後、開始ボタン48を押すことによって、計数処理に移行する(ステップS110)。ここで、計数処理には、計数するごとに計数値が0から1,2,3とアップするカウントアップモードと、計数設定値から計数するごとにカウントダウンするカウントダウンモードが設けられている。作業者は、計数値の設定時等にどちらのモードにするかを選択する。
色領域抽出部22は、テンプレートデータ登録の場合と同様に、HSV色空間上の画素値を求め、これを各色に応じた画素値と比較することにより色を特定する。画像には複数の色が存在するため、色抽出において複数の色が抽出される。次に、色領域抽出部22は、テンプレートデータ記憶部26から読み出したテンプレートデータから特徴量であるコンデンサ55の色情報と撮像画像から色抽出された色とを照合する。照合の結果、撮像画像から抽出された色がコンデンサ55の特徴色である青色と一致すると、撮像画像中の一致する色部分についてラベリング処理を施して色領域を抽出する。
マッチング部24は、抽出された色領域についてエッジ検出を行い、色領域の幾何情報である輪郭形状を抽出し、エッジ情報を求める。エッジ情報が抽出されると、マッチング部24は、撮像画像についてテンプレートデータを用いてテンプレートマッチングを行う。
マッチング部24は、再びマッチング処理を開始する。マッチング処理により個々のコンデンサ55を識別できたら、計数部25は、識別された数に応じてコンデンサ55の数をさらにカウントする。作業者が重なり合った複数のコンデンサ55をばらすことで、マッチング部24は、適切な数量になるまで繰り返し計数する。
計数値が設定値に達しない場合(ステップS113:No)、カウントアップモードにおいて、不足数がマイナス値で計数値表示部63に表示される。この場合、作業者はコンデンサ55を追加して、追加したコンデンサ55を作業台5上に置き、計数作業を続行する(ステップS110)。
計数値が設定値を越えている場合(ステップS113:No)、過剰数がプラス値で計数値表示部63に表示される。この場合、作業者はコンデンサ55を取り除いて、計数作業を続行する(ステップS110)。この作業を計数値が設定値と同じ値になるまで続ける。
図8は、カウントアップモードで表示された例を示しており、計数設定値が20、計数値が4の場合を示している。したがって、計数値表示部63に計数値として「4/20」が表示され、その右横に過不足数として、設定値に対して16足りないので、「-16」が表示される。なお、カウントダウンモードに設定されているとき、表示値は設定値から計数値を引いた数となるので、最初から過不足数を示していることになる。計数値が設定値に達しない場合、不足数はプラス値で表示される。また、計数値が設定値を越えている場合、過剰数はマイナス値で表示される。例えば、計数設定値が20、計数値が4の場合、計数値表示部63に「+16/20」と表示される。
計数値が設定値と同じ値になったら(ステップS113:Yes)、計数処理は終了する。
作業者は、計数作業を完了したい場合、完了ボタン50を押す。これによって計数作業は完了する。なお、ばらしの指示が表示された状態で、累積ボタン49または完了ボタン50が押された場合、計数値に誤りが含まれる可能性があるため、作業者に注意喚起のメッセージを表示する。
計数作業が完了すると、作業者は、計数を終えた物品を袋に詰め、全部の作業を終了する。
色領域抽出部22は、複数の色部分についてHSV色空間上の画素値を求め、これを各色に応じた画素値と比較することにより色を特定する。画像には複数の色が存在するため、色抽出において複数の色が抽出される。ここで作業者は、抽出された複数の色からテンプレートデータに含める色を選択してもよい。色が選択されると、選択された色の色領域に基づいてテンプレートマッチングが行われる。
次に作業者は、図7(b)に示すように、物品全体を矩形枠58で囲み、登録ボタン52を押す。色領域抽出部22は、矩形枠58で囲まれた部分から、抽出した複数の色部分の画素にラベリング処理を施して複数の色領域を抽出する。
テンプレートデータ作成部23は、ラベリング処理された色領域についてエッジ検出を行い、色領域の幾何情報である輪郭形状を抽出してエッジ情報を求め、テンプレートデータを作成する。作成されたテンプレートデータは、テンプレートデータ記憶部26に登録される。
マッチング部24は、抽出された複数の色領域についてエッジ検出を行い、それぞれの色領域の幾何情報である輪郭形状を抽出し、エッジ情報を求める。エッジ情報が抽出されると、マッチング部24は、撮像画像についてテンプレートデータを用いてテンプレートマッチングを行う。撮像画像中の色領域の輪郭形状とテンプレートデータの輪郭形状がマッチすると、物品が識別される。物品が識別されると、計数部25は、識別された数にしたがってカウントする。
複数の色領域に基づきテンプレートマッチングを行うことにより、より正確に物品を識別することができる。
テンプレートデータ作成部23は、バーコードから物品名を読み出し、既にテンプレート登録されているか、または新規登録であるかを判断する。テンプレートデータ登録されている場合、登録されているテンプレートデータをテンプレートデータ記憶部26から読み出す。新規登録である場合、読み出された物品名で新しいテンプレートデータを作成することもできる。
なお、バーコードにより物品名を読み出すだけでなく、物品数を読み出して、これを計数設定値としてもよい。
また面積とエッジ情報の組合せによりマッチング処理を行ってもよい。また、マッチング処理に正規化相関法を用いてもよい。
色領域抽出部22は、テンプレートデータ登録の場合と同様に、HSV色空間上の画素値を求め、これを各色に応じた画素値と比較することにより色を特定する。画像には複数の色が存在するため、色抽出において複数の色が抽出される。次に、色領域抽出部22は、抽出された色部分についてラベリング処理を施して色領域を抽出する。
マッチング部24は、抽出された色領域についてエッジ検出を行い、色領域の幾何情報である輪郭形状を抽出し、エッジ情報を求める。複数の物品の撮像画像から、複数の色領域とその領域のエッジ情報が抽出されると、マッチング部24は、抽出された複数の色領域について、特徴量である色情報、エッジ情報が一致する色領域を抽出する。一致する色領域があれば、これらを同じ物品であると識別する。物品であると識別されると、計数部25は、識別された数にしたがってカウントする。なお、色領域の一致は色領域の面積の一致により判断してもよいし、面積とエッジ情報の組合せにより判断してもよい。
以上によって、事前にテンプレートデータ登録をしないで、物品の計数を行うことができる。
Claims (6)
- 計数対象の複数の物品の画像を撮像する撮像手段と、
前記複数の物品の撮像画像から色毎の領域を抽出する色領域抽出手段と、
抽出された複数の色毎の領域からそれぞれ特徴量を抽出し、抽出された複数の特徴量をそれぞれ比較し、特徴量が一致する色毎の領域から前記物品を識別するマッチング手段と、
識別された前記物品を計数する計数手段と、
を備える物品計数装置。 - 前記特徴量は、前記色毎の領域の輪郭形状、面積、または輪郭形状と面積の組合せである、
請求項1に記載の物品計数装置。 - 前記物品の上面に向かって照明光を照射する第1の照明と、
前記物品の底面に向かって照明光を照射する第2の照明と、
前記物品の種類に応じて前記第1の照明と前記第2の照明の少なくとも一方を選択する選択手段と、
をさらに備える請求項1または2に記載の物品計数装置。 - 前記物品を載置する作業台と、
前記作業台の上方に配置され、照明光を反射して前記作業台に拡散光を照射する第1の反射板、および、前記作業台の周囲に配置され、照明光を反射して前記作業台に拡散光を照射する第2の反射板のうちの少なくとも一方と、
をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載の物品計数装置。 - 計数対象の複数の物品の画像を撮像するステップと、
前記複数の物品の撮像画像から色毎の領域を抽出するステップと、
抽出された複数の色毎の領域からそれぞれ特徴量を抽出し、抽出された複数の特徴量をそれぞれ比較し、特徴量が一致する色毎の領域から前記物品を識別するステップと、
識別された前記物品を計数するステップと、
を備える物品計数方法。 - コンピュータに、
計数対象の複数の物品の画像を撮像するステップと、
前記複数の物品の撮像画像から色毎の領域を抽出するステップと、
抽出された複数の色毎の領域からそれぞれ特徴量を抽出し、抽出された複数の特徴量をそれぞれ比較し、特徴量が一致する色毎の領域から前記物品を識別するステップと、
識別された前記物品を計数するステップと、
を実行させるプログラム。
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