JP7267168B2 - 視聴履歴解析システム、視聴履歴解析方法およびプログラム - Google Patents

視聴履歴解析システム、視聴履歴解析方法およびプログラム Download PDF

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実施形態は、視聴履歴解析システム、視聴履歴解析方法およびプログラムに関する。
近年、インターネット技術が発達しており、ビデオオンデマンド(VOD)サービスをテレビ装置で利用する人口が増加している。そのためインターネットに接続したテレビ装置の数も増加傾向にある。
このような環境の中で、インターネット経由で各テレビ装置から膨大な量の視聴データ(視聴ログと称される場合もある)を収集し、視聴率等の視聴状況の分析を行うことが可能となっている。
特開2017-28353号公報 特開2017-188932号公報
各テレビ装置の視聴データには、デジタル放送などの放送事業者が放送する番組だけでなく、例えばインターネット経由で視聴が可能なコンテンツプロバイダーなどが提供する番組や、VODサービスが提供する番組など異なるチャンネルにて提供される番組に関する情報が含まれている。また例えば、デジタル放送においても多数のチャンネルがあり、それらのチャンネルに関する情報が含まれている。しかしながら、こうした情報は有効に利用されていない。
本発明が解決しようとする課題は、異なるチャンネルの番組の視聴状況を考慮した視聴分析ができる視聴履歴解析システム、視聴履歴解析方法およびプログラムを提供することを目的とする。
一実施形態に係る視聴履歴解析システムは、データ収集手段と、データ解析手段とを備え、データ収集手段は、受信装置によって視聴されたデジタルコンテンツの視聴履歴を含む視聴機器データを受信装置から収集し、データ解析手段は、データ収集手段が収集した視聴機器データを解析し、データ解析手段は、設定された第1時間枠において、第1のチャンネルのデジタルコンテンツを視聴しなかった第1受信装置の視聴機器データを解析し、第1受信装置が第1時間枠以外でかつ指定した第2時間枠において放送される第1のチャンネルのデジタルコンテンツの視聴状況を得る。
図1は、実施形態に係るシステム全体の構成例を示した図である。 図2は、実施形態に係る視聴機器の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係るコンテンツ送信装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係るデータ収集装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係るデータ解析装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図6Aは、実施形態に係る視聴機器が生成するデータの一例を示す図である。 図6Bは、実施形態に係るデータ収集装置のデータの一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態において、収集データを解析するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。 図8Aは、同第1の実施形態に係るデータ解析装置において、ユーザが解析条件を設定するための解析画面の表示の一例を示す図である。 図8Bは、同第1の実施形態に係るデータ解析装置の解析画面において、「基準日時」を選択する際の表示の一例を示す図である。 図8Cは、同第1の実施形態に係るデータ解析装置の解析画面において「解析対象CH」を選択する際の表示の一例を示す図である。 図9は、同第1の実施形態において、解析を実施するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。 図10は、同第1の実施形態係るデータ解析装置において、解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態において、解析を実施するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。 図12は、同第2の実施形態係るデータ解析装置における解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。 図13は、第3の実施形態において、収集データを解析するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。 図14は、同第3の実施形態係るデータ解析装置において、解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。 図15は、変形例において、収集データを解析するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。 図16は、同変形例係るデータ解析装置における解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るシステム全体の構成例を示した図である。
視聴機器10A、10B、10C(特に区別しない限りは単に視聴機器10と称する)は、デジタルコンテンツを視聴する機器であり、例えば、2Kまたは4K/8Kといった地上波放送、衛星放送などのデジタル放送を受信し視聴可能なテレビの受信装置(テレビ装置、テレビジョン受信機、放送信号受信装置とも称される)である。また、本実施形態における視聴機器10は、録画再生機能を有していてもよく、録画再生機能により視聴機器10にて録画したデジタルコンテンツを視聴可能である。また視聴機器10に図示せぬ録画再生装置が接続されることで、図示せぬ録画再生装置が録画したデジタルコンテンツを視聴可能としてもよい。なお、図1では、視聴機器10A、10B、10Cの3つの視聴機器10を示したが、さらに多数の視聴機器10が接続されてよい。ただし視聴機器10は、デジタルコンテンツを受信可能もしくは視聴可能な機器であれば、全てが同じ機能を有する必要はない。具体的には、視聴可能なモニタのない録画のみができるレコーダや放送信号を受信可能なSet Top Box(STB)などでもよい。視聴機器10やレコーダ、STBなどを総称して受信装置と称する。すなわち、本実施形態における「視聴」とは、ユーザが実際に視聴していなくても、視聴可能な状態にデジタルコンテンツを受信する、または、受信した状態もしくは録画した状態を含む。従って、本実施形態における「視聴履歴」は、例えば、STBなど受信装置が、単に受信してはいるが、視聴の有無を問わない「受信履歴」や、受信装置がレコーダであった場合には、受信装置で受信され、録画予約された、または、録画がされた「録画履歴」等を含む。また同様に本実施形態における「視聴時間」は、例えば、STBなど受信装置がデジタルコンテンツを受信した時間や、受信装置がレコーダであった場合には、デジタルコンテンツを録画がされた時間等を含む。本実施形態においては、特に視聴機器10の例を示すが、視聴機器10をレコーダ、STBなどの受信装置に置き換えてもよい。また、視聴機器10は、同様の受信機能を持つ受信装置として、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどモバイル機器でもよい。
また、本実施形態における視聴機器10は、例えばインターネットなどのネットワーク50に接続するための外部インターフェースを備え、ネットワークに接続されるコンテンツサーバ(クラウド上のサーバ)が提供するデジタルコンテンツを視聴することが可能である。
また、本実施形態における視聴機器10は、視聴機器10によって視聴されたデジタルコンテンツの視聴履歴(以降、視聴データと称する)を収集し保存できる。また、視聴機器10に固有のデータ(以降、機器個別データと称する)を保存できる。視聴データと機器個別データを含めて視聴機器データと称する。
なお、視聴機器10をレコーダ、STBなどの受信装置に置き換えた場合の、レコーダ、STBなどの受信装置が生成した受信ログデータや、ダウンロード履歴データ、録画データなども視聴機器データに含める。
機器個別データは、例えば、視聴機器10のIPアドレスや、識別番号、また予め所有者などにより登録されるデモグラフィックデータ(以降、デモグラデータと称する)などが含まれる。デモグラデータとは、視聴機器10を視聴するユーザを分類するデータであり、例えば、ユーザの年齢、性別、家族構成、居住地域などの情報である。識別番号は、視聴機器10を識別する番号、文字列などであり、例えば数字、アルファベットの組み合わせから構成されている。
また、視聴機器10に固有のデータを保存できる。固有のデータは、例えば、視聴機器10の図示せぬリモコンを使ってユーザが視聴機器10に登録してもよいし、視聴機器10の固体番号のようにメーカが設定する場合もある。視聴機器10は、視聴履歴などの保存データを外部インターフェースからネットワーク経由で外部のデータ収集装置へ出力することができる。
コンテンツサーバ装置20A、20B、20C(特に区別しない限りは単にコンテンツサーバ装置20と称する)は、デジタルコンテンツを提供するネットワーク上もしくはクラウド上のコンテンツサーバである。コンテンツサーバ装置20は、例えば、コンテンツサービスプロバイダ(CSP)や通信事業者、また、その他Over The Top(OTT)と呼ばれるデジタルコンテンツのサービス事業者などによって提供される。Video On Demandといったサービスを提供するサーバもコンテンツサーバ装置20に含まれる。
データ収集装置30は、ネットワーク上もしくはクラウド上に存在し、視聴機器10が保有するデータ(以降、視聴機器データと称する)を収集し、記憶する装置であり、例えばCPUやメモリなどを有したコンピュータである。データ収集装置30は、パーソナルコンピュータであっても良いし、サーバ、データベースなどによるクラウドサービスであっても良い。
また、データ収集装置30は、視聴機器10が個別に持つ識別番号により個々の視聴機器10を識別できる。
データ解析装置40は、例えば、CPUやメモリなどを有したコンピュータであり、データ収集装置30に記憶された視聴機器データを取得して、ユーザにより指定された条件に従って解析を実行する。
ネットワーク50は、視聴機器10、コンテンツサーバ装置20、データ収集装置30、データ解析装置40が接続されて、各機器装置が通信可能となるネットワークであり、例えば、インターネットである。また、ネットワーク50はインターネットだけとは限らず、各機器装置が通信可能であれば複数の異なるネットワークを含むネットワークでもよい。
図2は、実施形態に係る視聴機器の機能構成の一例を示すブロック図である。
視聴機器10は、デジタルコンテンツが重畳される信号を受信処理してデジタルコンテンツを取得して視聴する機器である。
放送信号受信処理部12は、アンテナ11から受波したデジタル放送などの放送信号を、デジタル放送の規格に応じ処理し、映像、音声、文字などのコンテンツデータを取得し出力する。デジタル放送の規格は、例えば、2Kデジタル放送にて採用されているMPEG2 TS方式や、4K/8Kデジタル放送にて採用されているMPEG Media Tranport方式(MMT方式)などであり、複数のチューナにより双方に対応していてもよい。デジタル放送の規格に応じた処理としては、デジタルデータストリームを各種コンテンツのデジタルデータストリームに分離するデマルチプレクシング処理、誤り訂正符号復号処理、暗号化されたデータを復号する暗号復号化処理、各コンテンツデータに対して施された符号化(映像符号化、音声符号化、文字符号化など)に対する復号化処理などを含む。
通信部13は、コンテンツサーバ装置20が出力するデジタルデータ信号を、ネットワーク50を介して受信し、例えばTCP/IP、UDP/IPといった予め決められた通信規約などに応じた受信処理によりデジタルデータを取得し、出力する。
コンテンツ処理部14は、通信部13が出力するデジタルデータに対して、コンテンツサーバ装置20が施した符号化処理に対する復号化処理などを実施し、映像、音声、文字などのコンテンツデータを出力する。具体的には、コンテンツ処理部14は、復号化処理として、例えば、デマルチプレクシング処理(分離処理)、誤り訂正符号復号処理、符号化されたコンテンツデータ(映像、文字、音声など)に対する復号化処理などを実施する。
表示制御部15は、放送信号受信処理部12やコンテンツ処理部14が出力したコンテンツデータに対して出力タイミング、表示方法などを調整し、出力する。
表示部16は、映像や文字を表示する例えばモニタおよび音声を出力するスピーカなどである。表示部16は、表示制御部15が出力したコンテンツデータを映像、文字、音声として出力する。ユーザは、表示部16が出力する映像、文字、音声を視聴することにより、放送信号やコンテンツサーバ装置20によって提供されるデジタルコンテンツを視聴する。
インターフェース部17は、リモコンなど外部から視聴機器10を制御するためのインターフェースであり、例えば、視聴機器10の図示せぬリモコンやスイッチなどから制御信号を受信し、視聴機器10の制御部18へ出力する。リモコンのかわりに図示せぬスマートフォンなどの端末を利用して制御信号を受信するインターフェースを有してもよい。また、インターフェース部17は外部装置と接続するためのインターフェースを有してもよい。例えば、視聴機器10と外付けのHDDレコーダを接続するためのインターフェースであってもよい。
制御部18は、視聴機器10の各機能を制御する。具体的には、制御部18は、インターフェース部17から各種制御信号を受信し、視聴機器10の各機能を制御する。例えば、ユーザが放送信号によるコンテンツを視聴するか、コンテンツサーバ装置20からのコンテンツを視聴するかを図示せぬリモコンから指定した場合に、制御部18は、インターフェース部17を介してリモコンからの制御信号を受信し、視聴機器10の機能を制御し、ユーザが指定した動作をさせる。なお、図2において、制御部18との間で特に結線をしていない機能ブロックとの間においてもデータのやり取りを行うことにしてもよい。
録画再生部19は、例えばディスクプレーヤやHDDレコーダなどであり、放送信号受信処理部12やコンテンツ処理部14が出力するデータを記憶し、再生要求に従って再生し、コンテンツデータを表示制御部15へ出力し、映像、文字、音声として表示部16から出力する。ユーザは、表示部16が出力する映像、文字、音声を視聴することにより、録画再生部19に記憶されたデジタルコンテンツを視聴する。なお、本実施形態においては、録画再生部19は、視聴機器10の一機能としたが、例えば、インターフェース部17を介した外付けの装置であってもよい。また、視聴機器10が複数のチューナ(放送信号受信処理部12に相当)を備えているような場合には、録画再生部19は、放送信号受信処理部12によって受信処理したコンテンツAを視聴しながら、録画再生部19で別の放送信号受信処理部12によって受信処理したコンテンツBを録画することができる。
機器データ生成部100は、視聴機器10の各機能部からデータを収集し、視聴機器データを生成する。視聴機器データは、機器個別データと視聴データとを含む。機器個別データは、視聴機器10に固有のデータであり、例えば、視聴機器10を設置する際に、ユーザがリモコンなどから視聴機器10に設定する。また、識別番号は、例えば、視聴機器10の購入時などに予め割り振られていてもよい。
視聴データは、例えば視聴履歴であり、視聴機器10により何らかの視聴がされた場合に逐次的に生成されてもよい。具体的には、例えば、放送信号受信処理部12やコンテンツ処理部14、録画再生部19が起動されたタイミングで、各機能部において、デジタルコンテンツを提供するチャンネル、番組名(またはそれに準ずる番組id)、番組を視聴した日時などを記憶し、各機能部が停止されたタイミングで、各機能部は視聴データを機器データ生成部100に出力する。機器データ生成部100は、視聴データを必要に応じて加工し、視聴機器10の図示せぬ記憶部に記憶する。また、各機能部(放送信号受信処理部12、コンテンツ処理部14、録画再生部19)がそれぞれ視聴データを記憶しておき、外部装置から視聴データの送信要求があった時に、各機能部が視聴データを機器データ生成部100に出力し、機器データ生成部100が必要に応じて視聴データに加工を施して、外部装置へ視聴機器データとして出力するようにしてもよい。視聴機器データについては、図6Aにて詳述する。
機器データ生成部100は、生成した視聴機器データを外部装置からの要求に応じて、通信部13へ出力する。視聴機器データは、通信部13からネットワーク50を介して要求した外部装置へ送信される。また、視聴機器10において、視聴機器データの変化を検知した場合に、任意のタイミングで視聴機器データを送信することでもよい。
図3は、実施形態に係るコンテンツサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
コンテンツサーバ装置20は、視聴機器10の要求に応じて、視聴機器10にデジタルコンテンツを提供する。通信部21は、視聴機器10からネットワーク50を介してコンテンツ要求信号を受信すると、例えばUDP/IPといった予め決められた通信規約などに応じた受信処理によりコンテンツ要求データを取得し、処理部22へ出力する。処理部22は、受信したコンテンツ要求データにて要求されたコンテンツデータを通信部21へ出力する。通信部21は、予め決められた通信規約などによってコンテンツデータ信号を生成し、ネットワーク50を介して要求した視聴機器10に送信する。
図4は、実施形態に係るデータ収集装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
データ収集装置30は、ネットワーク50を介して視聴機器10から視聴機器データを収集し、保存する。通信部31は、視聴機器10と、例えばUDP/IPといった予め決められた通信規約などに従ってデータをやり取りし、受信したデータ(視聴機器データを含む)を制御部32へ出力する。制御部32は、受信したデータから視聴機器データを抽出し、必要に応じて加工を施して記憶部33へ出力する。記憶部33は視聴機器データを保存する。制御部32は、記憶部33に保存された視聴機器データに対してデータベースを生成してもよい。制御部32は、視聴機器10に対して視聴機器データを要求しても良い。また制御部32からの要求無しに視聴機器10から視聴機器データを任意のタイミングで送信することでもよい。この場合、データ収集装置30は、視聴機器データを受信する前にしかるべきハンドシェイクが視聴機器10との間でなされることでもよい。
図5は、実施形態に係るデータ解析装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
データ解析装置40は、ユーザが指定する条件に従ってデータ収集装置30からデータを収集し、解析を実行する。
表示部41は、例えば、PCのモニタであり、インターフェース部42は、例えば、PCのマウス、キーボードなどのユーザインターフェースである。ユーザは、表示部41を見ながらインターフェース部42から解析の条件設定などを行う。設定された条件は制御部43へ出力される。
制御部43は、データ解析装置40の各機能部を制御する。具体的には、制御部43は、インターフェース部42から設定された解析条件に基づいて、抽出部45にデータ収集装置30から必要なデータを収集させ、収集したデータに対して解析部46に解析を実行させる。
通信部44は、データ収集装置30と、例えばUDP/IPといった予め決められた通信規約などに従ってネットワーク50を介してデータをやり取りする。
抽出部45は、制御部43を介してユーザが設定した解析条件に応じてデータ収集装置30から必要なデータを取得する。
解析部46は、抽出部45が取得したデータに対して、制御部43を介してユーザが設定した解析条件に応じて解析を実行する。解析部46は、データ収集装置30に保存されている視聴機器データの中から、例えば指定した識別番号が割り当てられている視聴機器10の指定した期間の視聴機器データに対して解析を行う。
記憶部47は、抽出部45が取得したデータや、解析部46が出力する解析結果を保存する。
また、表示部41は、解析部46が出力する解析結果を表示する。表示部41が表示する解析結果により、視聴機器10に対して番組を放送する側である図示せぬ放送信号送信装置や番組制作会社、番組のスポンサー等にとって有益な情報を提供してもよい。
なお本実施形態においては、データ収集装置30は、データ解析装置40の外にある場合の例を示したが、データ解析装置40と同一の例えばPCの中にあってもよい。また、データ処理装置40とデータ収集装置30とをそれぞれクラウド上のサーバおよびデータベースとしたクラウドサービスとしてもよいし、データ処理装置40とデータ収集装置30とを一体型の装置としてクラウド上のコンピュータによるクラウドサービスとしてもよい。また、データ解析装置40は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末の中にあってもよい。この場合、携帯端末は無線通信を介してネットワーク50に接続することでデータ収集装置30と接続され、データ収集装置30にアクセスすることが可能である。
表示部41で解析結果データを可視化することにより、無秩序に見えていた視聴機器データ群に、ある傾向が存在することをグラフや表を用いてユーザが理解しやすい形にして提供したり表示したりすることが可能になる。
図6Aは、実施形態に係る視聴機器が生成するデータの一例を示す図である。
視聴機器データ101は、視聴機器10によって生成され、機器個別データ1011と視聴データ1012を含む。視聴機器データ101は、視聴機器10によって保有されている。機器個別データ1011は、視聴機器10のIPアドレスや、識別番号、また、デモグラデータ、視聴機器の設置エリアなどが含まれる。
視聴データ1012は、視聴機器10の視聴履歴である。視聴データ1012は、図6Aにおいて、行ごとに視聴した番組の視聴データを、No、CH、番組id、日時、曜日、開始時刻、終了時刻、視聴時間といったデータを列項目として示している。視聴機器10は、番組を視聴するごとに行を追加して視聴データを蓄積していくことでもかまわない。Noは視聴機器10が蓄積した視聴データの番号であり、視聴機器10が過去蓄積している視聴データの通し番号などでもよい。CHは視聴機器10が視聴した番組が放送されたチャンネルもしくはチャンネルコードを示し、チャンネルを識別するための番号や文字列などである。
番組idは、番組(デジタルコンテンツ)を識別するための番号や文字列などであり、例えば、チャンネルコードと番組開始時刻(図6Aにおける日時に相当)を組み合わせた文字列とするなどで、番組に固有の番組idを定義することができる。また、放送波の場合は、番組情報が番組とともに送信されており、番組情報に含まれる情報(例えばEvent id)を用いて番組の識別が可能である。ただし、Event idは各放送局またはチャンネルコードごとにユニークに割り振られ、かつ1週間分の番組に対してユニークに割り振られるなどの制限がある。そのため例えば1年分の視聴データに含まれる番組に番組idを割り振る場合には、Event idにさらにチャンネルコード、番組開始時刻などを加味して、1年分の視聴データの番組にユニークな番組idを割り振ることもできる。このように番組idはシステム内で独自に定義してもよい。異なるチャンネルごとに連番を振ってもかまわないし、全てのチャンネルで統一して連番を振ってもかまわない。番組idごとに番組情報が対応づけられた番組情報データを視聴機器データ101とは別に記憶し、番組idを視聴機器データ101から番組情報データを検索するためのキーワードとしてもかまわない。この場合、記憶する番組idと番組情報データの対応づけは、システムを利用するユーザが、例えばPC用キーボードなどのユーザインターフェースから設定してもよいし、もしくは、コンピュータで自動生成させてもよい。
また、視聴機器10、データ処理装置40で番組idを共有してもよいし、しなくてもよい。番組idを共有しない場合は、データ処理装置40は、視聴機器10が保有する視聴機器データ101のチャンネルコードと番組開始時刻の組み合わせ、またEvent idなどから番組を識別することが可能である。また、特にシステムにおいて番組idを必ずしも用いなくてもよく、この場合は、視聴機器データ101のチャンネルコードと番組開始時刻とから番組を識別することが可能である。本実施形態においては、番組を識別する方法として番組idを用いる例を示す。
日時、曜日は、視聴した番組が放送された日時、曜日を示し、開始時刻、終了時刻は、視聴機器10で番組の視聴を開始した時刻、終了した時刻、視聴時間は、実際に視聴した時間で終了時刻-開始時刻として得られる値である。
例えば、視聴データのNo1として、チャンネルD11にて、日時D13、曜日D14に放送された番組D12を、時刻D15から時刻D16まで、時間D17に渡って視聴したことを示している。視聴データのNoiにおいては、チャンネルDi1にて、日時Di3、曜日Di4に放送された番組Di2を、時刻Di5から時刻Di6まで、時間Di7に渡って視聴したことを示している。視聴データのNoのNは、視聴機器10で蓄積した視聴データの数を示している。Nの値は個別の視聴機器10(例えば、視聴機器10A、10B、10C)によって異なる。
なお、図6Aに示した視聴データは一例であり、視聴した番組に関するデータとして図示されない視聴データの項目を図6Aの列項目に追加してもかまわない。例えば、後述する図8A、図8B、図8Cに示す視聴データに関わる解析条件の項目を列項目に備えておくことが望ましい。また、同じく図示されない視聴データの項目として、番組idに関連するデータである「Event ID」なども通常視聴データに含まれる情報である。また「視聴状態」の項目を設定し、「ライブ視聴」、「受信」、「録画」、「録画視聴」などの情報を含めてもよい。例えば、「ライブ視聴」はテレビ装置で視聴した番組であり、「受信」はSTBで受信した番組であり、「録画」はレコーダで録画した番組であり、「録画視聴」はレコーダで録画した番組をテレビで視聴した番組である。
図6Bは、実施形態に係るデータ収集装置のデータの一例を示す図である。
データ収集装置30に視聴機器データ101を収集した状況を示している。図6Bにおいて、視聴機器データ101A、101B、101Cは、それぞれ図1に明示した視聴機器10A、10B、10Cから収集したデータを3つのみ示しているが、図1では明示した以上の多数の視聴機器10がネットワーク50に接続されていることを想定しており、接続される視聴機器10の数だけの視聴機器データ101がデータ収集装置30に収集される。
なお、図6A、図6Bに示した視聴機器データ101はデータ内容を示しており、必ずしも図6A、図6Bに示したように表のような配列形式で視聴機器10やデータ収集装置30に記憶される必要はなく、それぞれの機器に応じた形で記憶してよい。
(第1の実施形態)
本実施形態においては、データ解析装置40が、視聴機器データから、ある指定時間帯において「基準CH」を視聴していない視聴機器10を抽出し、抽出した視聴機器10による同一指定時間帯以外の「基準CH」の視聴状況を分析する例について示す。
図7は、第1の実施形態において、収集データを解析するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。
データ解析装置40において、例えば、データ解析用のソフトウェアを立ち上げると、解析画面が表示される(ステップS1)。
図8Aは、同第1の実施形態に係るデータ解析装置において、ユーザが解析条件を設定するための解析画面の表示の一例を示す図である。
表示枠401の設定部4011にて、解析条件などの設定を行う(ステップS2)。
設定部4011の「評価」の項目は、実施する解析の種類を示している。本実施形態においては、「評価」に「他チャンネル視聴状況解析」を選択する。
「地域」の項目は、視聴機器10の設置されているエリアを示し、ここでは「関東」を選択する。
「基準日時」の項目は、評価対象とするデータの日および時間帯を示す。
図8Bは、同第1の実施形態に係るデータ解析装置の解析画面において、「基準日時」を選択する際の表示の一例を示す図である。
「基準日時」の項目にて、タブの下向き三角部分をクリックすると、図8Bの表示枠4013が表示される。表示枠4013にて「基準日」とする日時を選択する。ここでは「2019/07/01(月)」を選択する。また「時間帯」に「深夜」を選択する。
図8Aに戻り、「基準CH」の項目は、評価対象とするCHを示し、ここでは「ch3」を1つ選択する。
「マルチ編成切替」の項目は、基準CHとして選択したチャンネルで複数番組を同時に放送する場合のサブチャンネル数を示し、ここでは「0」(マルチ編成とはしない)を選択する。
「デモグラ」の項目は、解析対象とするデータのデモグラフィック属性を示し、ここでは「地域全体」を選択する。「デモグラ」には、年齢、性別などの項目が含まれ、年齢と性別の組み合わせで指定することもできる。例えば、「地域全体」の他、「家族全体」、「M3」、「M2」、「M1」、「T」、「F1」、「F2」、「F3」などといった指定ができる。
「視聴方法」の項目は、視聴機器10によって視聴された番組の視聴方法を示し、ここでは「ライブ」を選択する。「視聴方法」には、「ライブ」、「録画再生視聴」「録画」、「受信」などといった指定ができる。「視聴方法」を「ライブ」とした場合は、例えば視聴機器10は、放送波を放送信号受信処理部12により受信して表示器16に表示されているコンテンツを視聴する場合に相当する。「視聴方法」を「録画再生視聴」とした場合は、例えば、視聴機器10の録画再生部19で録画したコンテンツを視聴する場合に相当する。「視聴方法」を「録画」とした場合は、例えば、レコーダでコンテンツを録画したがまだ視聴されていない場合に相当する。「視聴方法」を「受信」とした場合は、例えば、コンテンツをSTBで受信した場合に相当する。「視聴方法」を選択できることにより、コンテンツの視聴方法ごとのデータを解析することが可能になる。「視聴方法」に関わらずデータを解析する場合は、例えば「全て」を選択することもできるし、「視聴方法」のうちいくつかを選択することもできる。
「ランキング基準」の項目は、解析結果の表示方法を示し、ここでは「重複シェア」を選択する。「視聴判定」の項目は、番組を視聴したかしていないかを判定する基準を示し、ここでは「番組の1/3」を選択する。
「ランキング表示時間」の項目は、ランキングに表示対象とする基準日時からの時間を示し、ここでは「150時間」を選択する。「解析対象CH」の項目は、「基準CH」との関連を調査するCH(基準CH以外)を示す。
図8Cは、同第1の実施形態に係るデータ解析装置における解析画面において「解析対象CH」を選択する際の表示の一例を示す図である。
「解析対象CH」の項目にて、タブの下向き三角部分をクリックすると、図8Cの表示枠4014が表示される。表示枠4014にて「解析対象CH」とするチャンネルを選択する。ここでは「(すべて)」を選択する。「(すべて)」を選択すると、「基準CH」で選択したCH以外のCH全てが選択される。また表示枠4014において「基準CH」の欄を表示させないことでもよい。
図8Aに戻り、「マルチ編成切替(解析対象CH)」の項目は、解析対象CHとして選択した個々のチャンネルで複数番組を同時に放送する場合のサブチャンネル数を示し、ここでは「0」(マルチ編成とはしない)を選択する。以上、図8A、図8B、図8Cで設定する項目は、図6Aに示した視聴機器データ101の項目にもあることが望ましい。すなわち、図8A、図8B、図8Cで設定した解析条件に合致するデータを視聴機器データ101も備えておく。もし、視聴機器データ101に解析条件の項目がない場合は、例えばその視聴機器データ101は解析対象外とすることもできる。
ステップS2にてユーザにより表示枠4011の解析条件を設定がなされたら、ユーザにより解析開始ボタン4012がクリックされ、解析を開始させる(ステップS3)。ユーザが解析開始ボタン4012をクリックすると、データ解析装置40のインターフェース部42から解析開始を示す解析開始信号が、表示枠4011で設定された解析条件とともに制御部43に入力される。制御部43は、解析部46に表示枠4011で設定された解析条件を入力するとともに、解析部46に解析を開始させる(ステップS3)。
図9は、同第1の実施形態において、解析を実施するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。
解析が開始されると解析部46は、制御部43から入力された解析条件を抽出部45に出力し、抽出部45は、解析条件に基づいてデータ収集装置30から必要な視聴機器データを取得する(ステップS11)。以下、ステップS11をより詳細に述べる。
抽出部45は、視聴機器データを要求する視聴データ要求信号を通信部44から出力する。視聴データ要求信号には、解析条件に基づいたデータ抽出ワードなどが含まれている。視聴データ要求信号はネットワーク50を介してデータ収集装置30に送信される。データ収集装置30において、通信部31が視聴データ要求信号を受信処理し、要求データを制御部32に出力する。制御部32は、要求データに含まれるデータ抽出ワードに基づいて記憶部33から要求視聴データを抽出する。抽出された要求視聴データは、通信部31からネットワーク50を介してデータ処理装置40に送信され、抽出部45にて受信される(ステップS11)。
本実施形態における評価「他チャンネル視聴状況解析」においては、抽出部45は、次のような条件を全て満たす視聴機器データ101をデータ収集装置30から取得する(ステップS11)。
解析条件1.機器個別データ1011において「地域」が「関東」であるデータ
解析条件2.機器個別データ1011において「デモグラ」が「地域全体」であるデータ
解析条件3.視聴データ1012において、解析実行日から「ランキング表示時間」(=「150時間」)過去のデータ
解析条件4.視聴データ1012において「視聴方法」が「ライブ」であるデータ
上記条件によって抽出部45がデータ収集装置30から取得した視聴機器データ101の数(以降、視聴機器データ数と称する)をNr0とし、取得された視聴機器データ101の送信元である視聴機器10の群を視聴機器群R0とする。Nr0は、抽出部45が、上記の解析条件1から4によって抽出した視聴機器群R0の視聴機器10の数に一致する。
抽出部45は抽出した視聴機器群R0の視聴機器データ101から、さらに、基準番組を見ていない視聴機器10の視聴機器の群(視聴機器群R1とする)を抽出する(ステップS12)。ここで基準番組(p0とする)とは、設定値「基準CH」、「基準日」「時間帯」に放送される番組である。本実施形態においては、ch3(「基準CH」の設定値)において、2019/07/05(金)の19:00から24:00(「基準日」「時間帯」の設定値)に放送されている番組が基準番組p0である。また、基準番組p0が放送される「時間帯」を番組時間枠T0とする。
抽出部45は抽出した視聴機器群R1の視聴機器データ101から、さらに、番組時間枠T0に他チャンネル(「解析対象CH」の設定値)の番組を、見ている視聴機器の群(視聴機器群R2Aとする)と見ていない視聴機器の群(視聴機器群R2Bとする)とを抽出する(ステップS13)。視聴機器群R2Aに含まれる視聴機器数をNr2A、視聴機器群R2Bに含まれる視聴機器数をNr2Bとする。抽出部45は、視聴機器群R2A、R2Bの視聴機器データ101を解析部46に出力する。
解析部46は入力された視聴機器群R2Aの視聴機器データ101に対して、視聴分析を実施する(ステップS14からステップS16)。具体的には、解析部46は入力された視聴機器データ101に対して、視聴機器群R2Aの視聴機器10ごとに過去「150時間」(「ランキング表示時間」の設定値)に「基準CH」であるch3で見た番組についての視聴分析をする。
視聴機器群R2Aの視聴機器10をここでは視聴機器r2A_iとする。iは、視聴機器データ101に含まれる機器個別データ1011で設定されている識別番号に基づいて視聴機器10を区別する値として解析部46が設定してもよい。iを例えば、自然数として視聴機器群R2の異なる視聴機器10ごとに連番を振ることでもよい。視聴機器r2A_iに対するiを1からNr2Aの自然数とする。
例えば、i=1とし、視聴機器r2A_1の視聴データに対して、過去「150時間」(「ランキング表示時間」の設定値)にch3(「基準CH」の設定値)で放送されている番組の群(番組群P_ch3とする)の要素p_ch3ごとに番組視聴機器数Nr2A_p_ch3をカウントする(ステップS15)。p_ch3は、ch3で放送される番組を識別する値であるが、異なる番組を識別できれば番号や記号であってもよいし、複数の属性値を持たせてp_ch3を決定してもよい。例えば、図6Aに示した視聴データ1012の番組idとCHの2つの項目を持つ2次元の値としてp_ch3を生成してもよい。Nr2A_p_ch3は番組p_ch3を見た視聴機器群R2Aの番組視聴機器数を示す。またp_ch3に基準番組p0を含めてもよい。
解析部46は、視聴機器r2A_1が、番組p_ch3を視聴したかどうかを、表示枠401の設定部4011で設定した「視聴判定」により判定する。本実施形態においては、「視聴判定」は「放送時間の1/3以上」であるため、解析部46は、例えば、取得した視聴データ1012から視聴機器r2A_1が番組p_ch3を視聴した時間を認識し、視聴時間が「放送時間の1/3以上」であればNr2A_p_ch3をカウントし、+1する。また、一つの視聴機器100が同じ番組p_ch3に対して、視聴したりしなかったりを繰り返す場合には、視聴データ1012において同じ番組p_ch3に対して異なるNoのデータが蓄積されることがある。このような場合は、視聴機器rA2_1の番組p_ch3に対する視聴時間は、例えば、視聴機器rA2_1の視聴データ1012上の番組p_ch3に対する異なるNoの視聴時間データの総和として計算する。
視聴機器群R2Aの全ての視聴機器r2_i(iは1からNr2Aの自然数)に対してステップS15を実行することで、解析実行日時から過去「150時間」において「ch3」で放送される番組p_ch3に対し、番組視聴機器数Nr2A_p_ch3をカウントできる(ステップS14からステップS16)。
また解析部46は視聴機器群R2Aと同様に、視聴機器群R2Bの視聴機器10に対して、視聴分析を実施し、番組視聴機器数Nr2B_p_ch3を求める(ステップS17からステップS19)。Nr2B_p_ch3は番組p_ch3を見た視聴機器群R2Bの視聴機器数である。ステップS17からステップS19の処理は、ステップS14からステップS16の処理において視聴機器群R2Aの視聴機器データ101に対して行った処理と同様の処理を、視聴機器群R2Bの視聴機器データ101に対して実施する。ステップS17からステップS19についての詳細説明は省略する。
解析部46は、視聴機器群R2Aの番組p_ch3の番組視聴機器数Nr2A_p_ch3と、視聴機器群R2Bの番組p_ch3の番組視聴機器数Nr2B_p_ch3とを用いて評価値を算出する(ステップS101)。本実施形態においては、評価値として重複シェアを使う。
重複シェアについて下記に一般的な説明をする。例えば、ある複数の視聴機器を要素に持つグループGを想定する。Gは4つのグループ(G0、GA、GB、GABとする)に分けることができる。GAは番組Aのみを視聴した視聴機器群、GBは番組Bのみを視聴した視聴機器群、GABは番組Aおよび番組Bを両方見た視聴機器群、G0は番組Aおよび番組Bを両方見なかった視聴機器群である。視聴機器群GAに属する視聴機器の数をA単独機器数、視聴機器群GBに属する視聴機器の数をB単独機器数、視聴機器群GABに属する視聴機器の数を重複機器数と称する。重複シェアは下式のように求められる。
重複シェア=重複機器数/(A単独機器数+B単独機器数+重複機器数)
ステップS101において、番組p_ch3ごとにA単独機器数、B単独機器数、重複機器数、重複シェアを算出する。具体的には下記のように算出される。
視聴機器群R2Aに対して求めた番組視聴機器数Nr2A_p_ch3は、「解析対象CH」(Gにおける番組Aとする)とp_ch3(Gにおける番組Bとする)を両方見た重複機器数に相当する。「解析対象CH」のみを見たA単独機器数は、Nr2A-Nr2A_p_ch3として求められる。また、B単独機器数は「解析対象CH」(Gにおける番組Aとする)を見なかったが、p_ch3(Gにおける番組Bとする)を見た番組視聴機器数であるNr2B_p_ch3となる。これらにより、重複シェアは番組p_ch3ごとに下式として求められる(ステップS101)。
重複シェア=Nr2A_p_ch3/(Nr2A+Nr2B_p_ch3)
重複シェアの値が大きな番組が上位になるように番組p_ch3のランキングデータを算出する(ステップS102)。
図7に戻り、解析部46は、生成したランキングデータに基づいて可視化データを生成し、表示部41へ出力する(ステップS4)。
表示部41により解析結果が表示される(ステップS5)。
図10は、同第1の実施形態係るデータ解析装置において、解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。
図10の表示枠412は、解析結果が表示され、表示枠413は、表示枠4110で設定した「基準日時」と「解析対象CH」が表示される。
表示枠4121には、解析部46が生成したランキングを「基準日」「時間帯」から過去「150時間」分表示させる。表示枠4121は、縦軸を番組放送時間、横軸を番組放送曜日として、番組p_ch3ごとに時間枠を表示させる。番組p_ch3ごとの時間枠の中に示される数字は、番組p_ch3のランキングを示している。例えば、月曜日の19:00から20:00に放送されている番組は、ランキングが1位であることを示している。
表示枠4122には、解析部46が生成したランキングを上位1位から番組名と放送曜日および放送時間を表示させる。
表示枠4123には、表示枠4122にて表示したランキングの番組ごとに、分析結果を表示させる。本図においては、重複シェアはパーセント表示しており、上記で求めた重複シェアに100を掛けた値で示している。
以上の手順により、第1のチャンネル(「基準CH」に相当)で放送される番組を視聴せず、その放送時間帯に第2のチャンネル(「基準CH」以外の「解析対象CH」に相当)を見ていたユーザが、その放送時間帯以外の時間帯に第1のチャンネルにおいてどの番組を見ているかを知ることができる。この情報により、第1のチャンネルの特定番組を見ていなかったユーザに、第1のチャンネルの特定番組を第1のチャンネルの他の放送時間帯の番組において効率的に番宣することができる。
なお、本実施形態において、例えば、図8の表示枠411に番組のジャンル(音楽、旅、ドラマなど)を示す「ジャンル」という選択項目を追加し、「ジャンル」から例えば、「音楽」というジャンルを選択すると、表示枠412には、「音楽」関連の番組の中のランキングが表示されるようにしてもよい。この場合は、図6Aの1012の視聴データに「ジャンル」の列項目を追加し、図9の処理フローにステップS11において、視聴機器群R0の抽出条件に「ジャンル」を追加して視聴機器群R0を抽出することで実現可能である。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、「解析対象CH」を一つ指定し、さらに指定した「解析対象CH」において放送される番組を例えば番組表から指定すると、データ解析装置が、指定された番組を見た視聴機器による「基準CH」の視聴状況を、過去1週間の機器データから分析する例について示す。処理フローの詳細について第1の実施形態と同様の部分は説明を省略する。
図11は、第2の実施形態において、解析を実施するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。
データ解析装置40において、例えば、データ解析用のソフトウェアを立ち上げると、解析画面が表示される(ステップS21)。
図12は、同第2の実施形態係るデータ解析装置における解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。
ステップS21において、図12の表示枠421が表示され、例えば「評価」の項目にて「他チャンネル視聴状況解析2」を選択すると、表示枠4211が表示される。
表示枠421の設定部4210にて、ユーザが解析条件などの設定を行う(ステップS22)。設定内容は第1の実施形態で設定した内容と同じ部分は説明を省略する。「基準CH」に「ch7」を選択し、「解析対象CH」に「ch3」を1つ選択する。「解析対象CH」に「ch3」を選択すると、表示枠4211に「ch3」で放送される「基準日時」から1週間分の番組表が表示される。この番組表には放送される番組ごとに番組枠が表示され、番組枠をクリックなどすることにより番組枠の時間に放送される番組を選択することが可能である。本実施形態においては、「解析対象CH」として選択したch3で放送される番組から番組枠4212で選択した番組を基準番組(p10とする)とする。また、基準番組p10が放送される「時間帯」を番組時間枠T10とする。
ステップS22にて、ユーザにより解析条件の設定がされ、解析開始ボタン4213がクリックされたら、データ解析装置40は解析を開始する。
解析が開始されると解析部46は、制御部43から入力された解析条件を抽出部45に出力し、抽出部45は、解析条件に基づいてデータ収集装置30から必要な視聴機器データを取得する(ステップS23)。本実施形態における評価「他チャンネル視聴状況解析2」においては、抽出部45は、次のような条件を全て満たす視聴機器データ101をデータ収集装置30から取得する。
解析条件1.機器個別データ1011において「地域」が「関東」であるデータ
解析条件2.機器個別データ1011において「デモグラ」が「地域全体」であるデータ
解析条件3.視聴データ1012において、解析実行日から「ランキング表示時間」(=「150時間」)過去のデータ
解析条件4.視聴データ1012において「視聴方法」が「ライブ」であるデータ
上記条件によって抽出部45がデータ収集装置30から取得した視聴機器データ101の数(以降、視聴機器データ数と称する)をNr10とし、取得された視聴機器データ101に対する視聴機器10の群を視聴機器群R10とする。N10は、抽出部45が、上記の解析条件1から4によって抽出した視聴機器群R10の視聴機器10の数に一致する。
抽出部45は抽出した視聴機器群R10の視聴機器データ101から、解析画面の番組枠4213で選択したch3の番組を視聴した視聴機器10の視聴機器の群(視聴機器群R11Aとする)と視聴していない視聴機器の群(視聴機器群R11Bとする)とを抽出する(ステップS24)。視聴機器群R11Aに含まれる視聴機器数をNr11A、視聴機器群R11Bに含まれる視聴機器数をNr11Bとする。抽出部45は、視聴機器群R11AおよびR11Bの視聴機器データ101を解析部46に出力する。
解析部46は入力された視聴機器群R11Aの視聴機器データ101に対して、視聴分析を実施する(ステップS25)。具体的には、解析部46は入力された視聴機器データ101に対して、視聴機器群R11Aの視聴機器10ごとに過去「150時間」(「ランキング表示時間」の設定値)に「基準CH」であるch7で見た番組についての視聴分析をする。視聴分析の処理フローは、図9のステップS14からステップS16と同様であるため詳細説明は省略する。解析部46は、視聴分析によって視聴機器群R11Aの視聴機器データ101に対して、解析実行日時から過去「150時間」における「基準CH」であるch7の番組p_ch7ごとに番組視聴機器数(Nr11A_p_ch7とする)をカウントする。番組p_ch7はch7で放送される番組を示す。
また、解析部46は視聴機器群R11Aと同様に、視聴機器群R11Bの視聴機器データ101に対して、視聴分析を実施し、番組視聴機器数Nr11B_p_ch7をカウントする(ステップS26)。Nr11B_p_ch7は、視聴機器群R11Bの視聴機器10のうち、解析実行日時から過去「150時間」において「基準CH」であるch7の番組p_ch7を視聴した番組視聴機器数である。
解析部46は、図9のステップS101と同様に、Nr11A_p_ch7とNr11B_p_ch7とから評価値である重複シェアを算出する(ステップS27)。具体的には、重複機器数をNr11A_p_ch7とし、A単独機器数をNr11-Nr11A_p_ch7とし、B単独機器数をNr11B_p_ch7として、重複シェアを下式で算出する。
重複シェア=Nr11A_p_ch7/(Nr11A+Nr11B_p_ch7)
解析部46は、算出した重複シェアの値が大きな番組が上位になるように番組p_ch7のランキングデータを算出する(ステップS28)。
解析部46は、生成したランキングデータに基づいて可視化データを生成し、表示部41へ出力する(ステップS29)。表示部41により解析結果が表示される(ステップS201)。図12の表示枠422が解析結果の一例である。
以上の手順により、第2のチャンネル(「解析対象CH」)の特定番組を視聴していたユーザが、第1のチャンネル(「基準CH」)においてどの番組を見ているかを知ることができる。この情報により、第2のチャンネルの番組を視聴しているユーザに対して、第1のチャンネルの番組を効率的に番宣することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態においては、第1のチャンネル(「基準CH」)を一つ指定し、さら第1のチャンネル「基準CH」において放送される番組を例えば番組表から指定する。すると、データ解析装置が、指定された番組の放送時間帯に第2のチャンネル(「解析対象CH」)を見ていた視聴機器による第1のチャンネル(「基準CH」)の他の放送時間帯における視聴状況を、過去1週間の視聴機器データから分析する例について示す。
図13は、第3の実施形態において、収集データを解析するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。
データ解析装置40において、例えば、データ解析用のソフトウェアを立ち上げると、解析画面が表示される(ステップS31)。
図14、同第3の実施形態係るデータ解析装置において、解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図である。
ステップS31において、図14の表示枠431が表示され、例えば「評価」の項目にて「他チャンネル視聴状況解析3」を選択すると、表示枠4311が表示される。
表示枠431の設定部4310にて、ユーザが解析条件などの設定を行う(ステップS32)。設定内容は第1の実施形態で設定した内容と同じ部分は説明を省略する。「基準対象CH」に「ch3」を選択すると、表示枠4311に、「ch3」で放送される「基準日時」から1週間分の番組表が表示される。この番組表には番組ごとに番組枠が表示され、番組枠をクリックなどすることにより、番組枠に放送される番組を選択する。例えば、番組枠4312の複数の番組枠をクリックして選択する。このように本実施形態においては、番組枠4312で選択した複数の番組を基準番組p20として選択する。基準番組p20が放送される「時間帯」を番組時間枠T20とする。ステップS32にて、ユーザにより解析条件の設定がされ、解析開始ボタン4313がクリックされたら、データ解析装置40は解析を開始する。
解析が開始されると解析部46は、制御部43から入力された解析条件を抽出部45に出力し、抽出部45は、解析条件に基づいてデータ収集装置30から必要な視聴機器データを取得する(ステップS33)。本実施形態における評価「他チャンネル視聴状況解析3」においては、抽出部45は、次のような条件を全て満たす視聴機器データ101をデータ収集装置30から取得する。
解析条件1.機器個別データ1011において「地域」が「関東」であるデータ
解析条件2.機器個別データ1011において「デモグラ」が「地域全体」であるデータ
解析条件3.視聴データ1012において、解析実行日から「ランキング表示時間」(=「150時間」)過去のデータ
解析条件4.視聴データ1012において「視聴方法」が「ライブ」であるデータ
上記条件によって抽出部45がデータ収集装置30から取得した視聴機器データ101の数(以降、視聴機器データ数と称する)をNr20とし、取得された視聴機器データ101に対する視聴機器10の群を視聴機器群R20とする。従ってNr20は、抽出部45が、上記の解析条件1から4によって抽出した視聴機器群R20の視聴機器10の数に一致する。
抽出部45は抽出した視聴機器群R20の視聴機器データ101から、さらに、基準番組p20を見ていない視聴機器10の視聴機器の群(視聴機器群R21とする)を抽出する(ステップS34)。抽出部45は抽出した視聴機器群R21の視聴機器データ101から、さらに、基準番組p20が放送されている番組時間枠T20に他チャンネル(「解析対象CH」の設定値)を見ている視聴機器の群(視聴機器群R22Aとする)と視聴していない視聴機器の群(視聴機器群R22Bとする)とを抽出する(ステップS35)。抽出部45は、視聴機器群R22の視聴機器データ101を解析部46に出力する。
解析部46は入力された視聴機器群R22Aの視聴機器データ101に対して、視聴分析を実施する(ステップS36)。具体的には、解析部46は入力された視聴機器データ101に対して、視聴機器群R22Aの視聴機器10ごとに解析実行日から過去「150時間」(「ランキング表示時間」の設定値)にch3(「基準CH」の設定値)で見た番組についての視聴分析をし、番組視聴機器数(Nr22A_p_ch3とする)をカウントする。番組視聴機器数Nr22A_p_ch3は、視聴機器群R22Aにおいて、解析実行日時から過去「150時間」において「ch3」で放送される番組p_ch3を視聴した視聴機器数である。視聴分析の処理フローは、第1の実施形態で説明した図9のステップS14からステップS16のフローと同様であるため説明を省略する。
また、解析部46は視聴機器群R22Aと同様に、視聴機器群22Bの視聴機器データ101に対して、視聴分析を実施し、番組視聴機器数Nr22B_p_ch3をカウントする(ステップS37)。Nr22B_p_ch3は、視聴機器群R22Bの視聴機器10のうち、解析実行日時から過去「150時間」において「基準CH」であるch3の番組p_ch3を視聴した視聴機器数である。
解析部46は、視聴機器群R22Aの番組p_ch3の番組視聴機器数Nr22A_p_ch3と、視聴機器群R22Bの番組p_ch3の番組視聴機器数Nr22B_p_ch3とから評価値である重複シェアを算出する(ステップS101)。具体的には、重複機器数をNr22A_p_ch3とし、A単独機器数をNr22-Nr22A_p_ch3とし、B単独機器数をNr22B_p_ch3として、重複シェアを下式で算出する。
重複シェア=Nr22A_p_ch3/(Nr22A+Nr22B_p_ch3)
解析部46は、算出した重複シェアの値が大きな番組が上位になるように番組p_ch3のランキングデータを算出する(ステップS39)。
解析部46は、生成したランキングデータに基づいて可視化データを生成し、表示部41へ出力する(ステップS301)。表示部41により解析結果(図14の表示枠432、433)が表示される(ステップS302)。図14の表示枠432、433の内容については、図12の表示枠422、423と同様であるため説明を省略する。
以上の手順により、第1のチャンネル(「基準番組」)の特定番組の時間帯(T20)に第2のチャンネルを見ていたユーザが、特定番組以外の時間帯に第1のチャンネルにおいてどのような番組を見ているかを知ることができる。この情報により、番組時間枠T20に第1のチャンネルの番組を見ていなかったユーザに、特定番組以外の時間帯に第1のチャンネルにおいてその番組を番宣することができる。
(変形例)
本変形例は、第3の実施形態の変形例である。第3の実施形態においては、基準番組p20を番組の時間枠T20で指定したが、本変形例においては、第3の実施形態で指定した番組の時間枠を、マウスなどによる操作により拡張縮小する例を示す。
解析条件など第3の実施形態と同様とし、図13のフローチャートにより、図14に示す解析結果が得られたものとする。
本変形例においては、一度設定した番組枠4312(図14)を、データ解析装置40のインターフェース部42に接続されるコンピュータのマウスなどでユーザが操作することにより、時間方向に拡大縮小できる。もしくは時間枠4312の位置を表示枠4311の選択時間帯内で移動できる。
図15は、変形例において、収集データを解析するためのデータ解析装置の処理動作例を示すフローチャートである。
一度設定した時間枠4312を時間方向に縮小し、解析開始ボタン4313をクリックする(ステップS41)。
図16は、同変形例係るデータ解析装置における解析条件の設定画面と解析結果の一例を示す図であり、図14と同様の図である。
時間枠4315を時間方向に縮小することにより、第3の実施形態で選択した基準番組p20が変わり、基準番組p201になったとする。基準番組p201が放送される「時間帯」を番組時間枠T201とする。それにともない第3の実施形態において抽出した視聴機器群R21が変わるため、視聴機器群R20の視聴機器データ101から、再度、番組時間枠T201に「基準対象CH」である「ch3」を見ていない視聴機器10の視聴機器の群(視聴機器群R201とする)を抽出する(ステップS42)。
抽出部45は抽出した視聴機器群R201の視聴機器データ101から、さらに、番組時間枠T201に他チャンネル(「解析対象CH」の設定値)を視聴した視聴機器の群(視聴機器群R202Aとする)と視聴していない視聴機器の群(視聴機器群R202Bとする)とを抽出する(ステップS43)。抽出部45は、視聴機器群R202AおよびR202Bの視聴機器データ101を解析部46に出力する。
解析部46は入力された視聴機器群R202AおよびR202Bの視聴機器データ101に対して、視聴分析を実施する(ステップS44、S45)。具体的には、解析部46は入力された視聴機器データ101に対して、番組視聴機器数Nr202A_p_ch3およびNr202B_p_ch3をカウントする。番組視聴機器数Nr202A_p_ch3、Nr202B_p_ch3は、それぞれ視聴機器群R202A、R202Bにおいて、解析実行日時から過去「150時間」において「ch3」で放送される番組p_ch3を視聴した視聴機器数である。視聴分析の処理フローは、第3の実施形態で説明した図13のステップS36、S37のフローと同様であるため説明を省略する。
解析部46は、重複シェアを算出する(ステップS46)。具体的には、重複機器数をNr202A_p_ch3とし、A単独機器数をNr202-Nr202A_p_ch3とし、B単独機器数をNr202B_p_ch3として、重複シェアを下式で算出する。
重複シェア=Nr202A_p_ch3/(Nr202A+Nr202B_p_ch3)
解析部46は、算出した重複シェアの値が大きな番組が上位になるように番組p_ch3のランキングデータを算出する(ステップS47)。
解析部46は、生成したランキングデータに基づいて可視化データを生成し、表示部41へ出力する(ステップS48)。表示部41により解析結果(図16の表示枠432、433)が表示される(ステップS49)。
以上の手順により、時間枠を変更することにより第1のチャンネルで放送される基準番組を選択変更し、変更された基準番組の放送時間T202に第2のチャンネルを見ていたユーザが、T202以外の放送時間に第1のチャンネルにおいてどのような番組を見ているかを知ることができる。この情報により、選択された第1のチャンネル基準番組p201を見ていなかったユーザにその番組p201を効率的に番宣することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、異なるチャンネルの番組の視聴状況を考慮した視聴分析ができる視聴履歴解析システム、視聴履歴解析方法およびプログラムを提供することができる。
なお、図面に示した解析画面などに表示される条件パラメータやそれらに対する選択肢、値、評価指標などの名称や定義、種類などは、本実施形態において一例として示したものであり、本実施形態に示されるものに限定されるものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合がある。ブロック図においては、結線されていないブロック間もしくは、結線されていても矢印が示されていない方向に対してもデータや信号のやり取りを行う場合もある。フローチャートに示す処理は、ハードウェア(ICチップなど)もしくはソフトウェア(プログラムなど)もしくはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現してもよい。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。
10A…視聴機器、20A…コンテンツサーバ装置、30…データ収集装置、40…データ処理装置、41…表示部、42…インターフェース部、43…制御部、44…通信部、45…抽出部、46…解析部、47…記憶部、50…ネットワーク。

Claims (10)

  1. 受信装置によって視聴されたデジタルコンテンツの視聴履歴を含む視聴機器データを前記受信装置から収集するデータ収集手段と、
    前記視聴機器データを解析するデータ解析手段とを備え、
    前記データ解析手段は、設定された第1時間枠において、第1のチャンネルのデジタルコンテンツを視聴しなかった第1受信装置の視聴機器データを解析し、前記第1受信装置が前記第1時間枠以外でかつ指定した第2時間枠において放送される前記第1のチャンネルのデジタルコンテンツの視聴状況を得る視聴履歴解析システム。
  2. 前記データ解析手段は、前記第1受信装置の視聴機器データを前記第1のチャンネル以外の第2のチャンネルを視聴した第2A受信装置と、前記第2のチャンネルを視聴しなかった第2B受信装置とに分け、
    前記第2A受信装置の装置数である第2A受信装置数と、
    前記第2A受信装置が前記第2時間枠において前記第1のチャンネルを視聴した装置数である重複受信装置数と、
    前記第2B受信装置が前記第2時間枠において前記第1のチャンネルを視聴した装置数である単独受信装置数とから重複シェアを求める請求項1に記載の視聴履歴解析システム。
  3. さらに、表示手段とユーザインターフェース手段とを備え、
    前記第1時間枠を選択するための画面を前記表示手段に表示させ、
    ユーザが前記ユーザインターフェース手段から第1時間枠を設定する請求項2に記載の視聴履歴解析システム。
  4. 前記第1時間枠は、日時時間帯によって設定する請求項3に記載の視聴履歴解析システム。
  5. 前記第1時間枠は、前記第2のチャンネルのデジタルコンテンツの放送時間によって設定する請求項3に記載の視聴履歴解析システム。
  6. 前記第1時間枠は、前記第1のチャンネルのデジタルコンテンツの放送時間によって設定する請求項3に記載の視聴履歴解析システム。
  7. 前記ユーザインターフェース手段によって、前記表示させた前記第1時間枠を拡張収縮できる請求項6に記載の視聴履歴解析システム。
  8. 前記第1のチャンネルとして1つ指定し、前記第2のチャンネルとして前記第1のチャンネル以外の1つまたは複数の異なるチャンネルを指定する請求項2に記載の視聴履歴解析システム。
  9. 受信装置によって視聴されたデジタルコンテンツの視聴履歴を含む視聴機器データを前記受信装置から収集するデータ収集手段と、
    前記視聴機器データを解析するデータ解析手段とを用いる視聴履歴解析方法において、
    設定された第1時間枠において、第1のチャンネルのデジタルコンテンツを視聴しなかった第1受信装置の視聴機器データを解析し、前記第1受信装置が前記第1時間枠以外でかつ指定した第2時間枠において放送される前記第1のチャンネルのデジタルコンテンツの視聴状況を得る視聴履歴解析方法。
  10. コンピュータが、受信装置によって視聴されたデジタルコンテンツの視聴履歴を含む視聴機器データを前記受信装置から収集し、前記視聴機器データを解析するプログラムであって、
    設定された第1時間枠において、第1のチャンネルのデジタルコンテンツを視聴しなかった第1受信装置の視聴機器データを解析し、前記第1受信装置が前記第1時間枠以外でかつ指定した第2時間枠において放送される前記第1のチャンネルのデジタルコンテンツの視聴状況を得る手順とを前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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