JP2024050488A - コンテンツ間関連性発見装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のコンテンツを統合的に管理するために複数のコンテンツ間の関連性を発見することのできるコンテンツ間関連性発見装置を提供する。【解決手段】コンテンツ間関連性発見装置は、情報取得部と、関連性発見部と、を備える。情報取得部は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する。関連性発見部は、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する。前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものである。前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する。【選択図】図91
Description
本発明は、コンテンツ間関連性発見装置およびプログラムに関する。
本出願は、下記の特許出願を基礎として優先権を主張するものである。
1)特願2022-155834 令和4年(西暦2022年)09月29日出願
2)特願2022-160239 令和4年(西暦2022年)10月04日出願
3)特願2023-084707 令和5年(西暦2023年)05月23日出願
4)特願2023-084708 令和5年(西暦2023年)05月23日出願
5)特願2023-131328 令和5年(西暦2023年)08月10日出願
6)特願2023-131902 令和5年(西暦2023年)08月14日出願
7)特願2023-132261 令和5年(西暦2023年)08月15日出願
1)特願2022-155834 令和4年(西暦2022年)09月29日出願
2)特願2022-160239 令和4年(西暦2022年)10月04日出願
3)特願2023-084707 令和5年(西暦2023年)05月23日出願
4)特願2023-084708 令和5年(西暦2023年)05月23日出願
5)特願2023-131328 令和5年(西暦2023年)08月10日出願
6)特願2023-131902 令和5年(西暦2023年)08月14日出願
7)特願2023-132261 令和5年(西暦2023年)08月15日出願
従来、放送規格に則ってコンテンツの情報を放送信号として配信する技術、およびオープンな通信技術を用いてコンテンツの情報をインターネット等の通信ネットワークを介して配信する技術(ネット配信技術と呼ぶ)が、それぞれ利用されている。ここで、コンテンツとは、主として映像および音声の情報として構成されるものである。上記の放送技術およびネット配信技術をそれぞれ用いて、同一のコンテンツあるいは関連性の深いコンテンツを、放送信号およびネット配信の両方で配信することは、従来技術においても可能である。また、従来の放送では、コンテンツ(番組)そのものが配信されるとともに、番組配列情報が配信されている。
非特許文献1には、放送システムにおける番組配列情報の標準規格について記載されている。
ARIB STD-B10 5.13版,デジタル放送に使用する番組配列情報 標準規格,一般社団法人電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses),2019年12月5日.
しかしながら従来技術では、放送とネット配信の両方で同一のコンテンツあるいは内容が関連するコンテンツが配信されていても、受信装置の側ではそれら両者を関連付けた制御を行うことができないという問題があった。例えば、放送とネット配信の両方でコンテンツが配信されている場合であっても、受信装置がそれらのコンテンツのうちネット配信のコンテンツを受信している状況において、放送で配信されるコンテンツだけしか受信できなくなった(通信状況の問題等)場合には、継続してコンテンツを受信し続けることができない。逆に、受信装置がそれらのコンテンツのうち放送のコンテンツを受信している状況において、ネット配信のコンテンツだけしか受信できなくなった(放送信号の受信品質の低下の問題等)場合には、継続してコンテンツを受信し続けることができない。
受信装置が例えば放送でのコンテンツの受信からネット配信での同一コンテンツの受信に切り替えるためには、受信装置は、そのネット配信にアクセスするための情報(URL等)を取得したり、そのネット配信に適合するアプリケーションプログラム(以下において単に「アプリ」と呼ぶ場合がある)を起動したりする必要がある。
また、従来技術では、受信装置は、どの放送コンテンツとどのネット配信コンテンツが関連するものであるかを表す情報を把握することもできない。これらにより、受信装置は、放送コンテンツとネット配信コンテンツとを統一された処理フローでハンドリングすることもできない。
言い換えれば、受信装置は、あるコンテンツを代替し得る代替コンテンツを受信して再生するための仕組みを持たない。従来技術における放送信号のSI(service information)には、代替コンテンツに関する情報が含まれない。代替コンテンツを受信して再生する仕組みの一つは、複数のコンテンツを統合して成る統合コンテンツに関する情報(統合コンテンツ情報)を保持して利用することである。この場合には、統合コンテンツに関連付けられる複数の具体コンテンツのそれぞれを取得するための情報を、統合コンテンツ情報として保持し、参照することができる。
ところで、同じコンテンツが別個の具体コンテンツとして提供されていても、両者が同一のコンテンツであるという情報が一般には提供されていないという課題がある。一例として、放送と通信(ネット配信)とで同一の番組が提供されていても、両者が同一のコンテンツであるという情報が提供されていないという課題がある。それら複数のコンテンツが同一のコンテンツであることを受信装置等が認識するためには、例えば、コンテンツ情報としてそれら複数のコンテンツに同一の識別情報が提供されている必要がある。あるいは、識別情報以外の情報(コンテンツのタイトル等)が同一であるか、何らかの方法でそれらのコンテンツが同一のコンテンツであることを識別するための情報が提供されている必要がある。このように複数のコンテンツが同一のコンテンツであることを表す情報がない場合には、受信装置等は、あるコンテンツの代替コンテンツとして他のコンテンツを取得することができない。つまり、ユーザーは、代替コンテンツを視聴することができない。
統合コンテンツ情報を生成するためには、複数の具体コンテンツが与えられたときに、それらの具体コンテンツ間の関連性を発見することが必要である。一般にそれら複数の具体コンテンツは識別情報等によって予め関連付けられているわけではなく、何らかの方法を用いて複数の具体コンテンツ間の関連性を発見することによって、それらを統合して抽象コンテンツとすることができる。
本発明は、上記の課題認識に基づいて行なわれたものであり、複数のコンテンツを統合的に管理するために、コンテンツ間の関連性を発見することのできるコンテンツ間関連性発見装置およびプログラムを提供しようとするものである。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様によるコンテンツ間関連性発見装置は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する関連性発見部と、を備え、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものであり、前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する、というものである。
[2]また、本発明の一態様は、上記[1]のコンテンツ間関連性発見装置において、前記関連性発見部は、複数のコンテンツ間での関連性の度合いを表すスコアを算出するスコア算出部と、前記スコア算出部が算出した前記スコアに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する関連性判定部と、を備えるものである。
[3]また、本発明の一態様は、上記[2]のコンテンツ間関連性発見装置において、前記関連性判定部は、前記スコアが所定の閾値以上であるか否かに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する、ものである。
[4]また、本発明の一態様は、上記[2]または[3]のコンテンツ間関連性発見装置において、前記スコア算出部は、前記複数のコンテンツに関して、(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か、(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か、(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か、(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か、(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性、(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性、または、(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性、の少なくともいずれかに基づいて、前記スコアを算出するものである。
[5]また、本発明の一態様は、上記[1]から[4]までのいずれかのコンテンツ間関連性発見装置において、前記コンテンツ情報が含む前記識別情報に基づいて、複数の前記コンテンツの間での一致を検出する一致検出部、をさらに備えるものである。
[6]また、本発明の一態様は、上記[1]から[5]までのいずれかのコンテンツ間関連性発見装置において、前記関連性発見部が発見した複数の前記コンテンツの間での関連性に基づいて、当該複数のコンテンツに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部、をさらに備えるものである。
[7]また、本発明の一態様は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する関連性発見部と、を備え、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものであり、前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する、コンテンツ間関連性発見装置、としてコンピューターを機能させるプログラムである。
また、参考態様は、次の[A1]から[A5]まで、および[B1]から[B5]までである。
[A1]一つの参考態様によるコンテンツ情報統合装置は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備える。
[A2]また、一態様は、上記[A1]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報が持つコンテンツ識別情報が一致する場合に、それら複数のコンテンツを同定して、前記統合コンテンツ情報を生成するものであり、前記コンテンツ識別情報は、前記コンテンツを一意に識別する情報である、というものである。
[A3]また、一態様は、上記[A1]または[A2]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報取得部は、放送信号によって配信される前記コンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供装置から配信される前記コンテンツ情報と、前記情報統合部が生成した前記統合コンテンツ情報であるところの前記コンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得する、というものである。
[A4]また、一態様は、上記[A1]から[A3]までのいずれかのコンテンツ情報統合装置において、指定された前記統合コンテンツについて、当該統合コンテンツに関する前記統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられるコンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する取得方法決定部と、前記取得方法決定部によって決定された取得対象の前記コンテンツを、前記統合コンテンツ情報に基づいて取得するコンテンツ取得部と、をさらに備え、前記統合コンテンツ情報は、前記統合コンテンツに関連付けられるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報を含むものであり、前記情報統合部は、前記統合コンテンツ情報を生成する際には、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれが持っていた当該コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する前記統合コンテンツ情報内に含める、というものである。
[A5]また、一態様は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備えるコンテンツ情報統合装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[B1]また、一態様によるコンテンツ情報統合装置は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備え、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報に基づいて、前記コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であってコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、前記統合コンテンツ情報を生成する、というものである。
[B2]また、一態様は、上記[B1]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報に基づいて、1)それら複数のコンテンツのそれぞれにおける物理的な配信に関する情報が一致する場合、2)それら複数のコンテンツのそれぞれにおける配信日時とコンテンツ名称とに関する情報が一致する場合、または、3)それら複数のコンテンツのそれぞれの配信のための所在情報が一致する場合、の少なくともいずれかの場合には、それら複数のコンテンツを同定して前記統合コンテンツ情報を生成する、というものである。
[B3]また、一態様は、上記[B1]または[B2]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報取得部は、放送信号によって配信される前記コンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供装置から配信される前記コンテンツ情報と、前記情報統合部が生成した前記統合コンテンツ情報であるところの前記コンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得する、というものである。
[B4]また、一態様は、上記[B1]から[B3]までのいずれかのコンテンツ情報統合装置において、指定された前記統合コンテンツについて、当該統合コンテンツに関する前記統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられるコンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する取得方法決定部と、前記取得方法決定部によって決定された取得対象の前記コンテンツを、前記統合コンテンツ情報に基づいて取得するコンテンツ取得部と、をさらに備え、前記統合コンテンツ情報は、前記統合コンテンツに関連付けられるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報を含むものであり、前記情報統合部は、前記統合コンテンツ情報を生成する際には、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれが持っていた当該コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する前記統合コンテンツ情報内に含める、というものである。
[B5]また、一態様は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備え、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報に基づいて、前記コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であってコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、前記統合コンテンツ情報を生成する、コンテンツ情報統合装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツ間での関連性を発見することができる。この関連性を利用することによって、複数のコンテンツそれぞれのコンテンツ情報を統合して、統合コンテンツ情報を生成してもよい。統合コンテンツ情報においては、元のそれぞれのコンテンツが相互に関連付けられている。この関連付けの情報に基づいて、様々な手段あるいは方法で、コンテンツ(代替コンテンツを含む)を取得することが可能となる。
以下では、まず実施形態に関連する態様A、態様B、態様Cのそれぞれについて説明し、その後で本発明の実施形態について説明する。なお、態様A、態様B、態様C、および本実施形態の間で、符号が重複する場合があり得る。なお、符号に関しては、後の「符号の説明」の欄において一覧可能である。
[★★態様A★★]
態様Aは、サーバー装置、受信装置及びプログラムに関する。以下において、態様Aについて説明する。
態様Aは、サーバー装置、受信装置及びプログラムに関する。以下において、態様Aについて説明する。
態様Aの背景として、従来、コンテンツプロバイダーにより動画像情報等の様々なコンテンツが配信されている。コンテンツの配信方法としては、放送や通信ネットワークを用いた複数の方式が用いられている。ユーザーが複数の配信方法に合わせた複数の受信端末を用意することは非常に手間であるため、複数の配信方法で提供されるコンテンツのいずれかを受信装置が好適な方法で容易に取得できる配信システムに関する技術が知られている(例えば、態様Aの先行技術として、特許文献[特開2016―149624号公報]を参照)。
態様Aが解決しようとする課題は、次のとおりである。上述したような従来技術によれば、コンテンツを視聴するための受信端末は、コンテンツの再生要求に応じて配信方法リストを取得し、取得した配信方法リストに基づいてコンテンツを取得する。このような技術により、受信端末は放送により提供されるコンテンツと通信ネットワークを介して提供されるコンテンツとを受信することができる。コンテンツに関する情報(例えば放送におけるEPG;電子番組表)を、通信ネットワークを介して受信端末(又は受信装置)に提供しようとした場合、更新の頻度に応じて通信ネットワークの通信量が多くなってしまうことが懸念される。通信量が多くなってしまう場合、コンテンツ自体の通信に影響を及ぼしてしまう場合がある。このようにコンテンツに関する情報を、通信ネットワークを介して受信装置に提供する場合には、通信ネットワークの通信量が多くなってしまうといった問題があった。
そこで態様Aは、受信装置に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新することが可能なサーバー装置、受信装置及びプログラムを提供しようとするものである。
上記の態様Aの課題を解決するための手段は、次のとおりである。
[態様A:1]上記の態様Aの課題を解決するため、一態様によるサーバー装置は、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有するコンテンツ情報を取得する登録受付部と、取得された前記コンテンツ情報を記憶する記憶部と、前記登録受付部により前記コンテンツ情報が取得された場合に、取得された前記コンテンツ情報と、前記記憶部に記憶された前記コンテンツ情報とを比較し、差分を有する前記構成要素の有無を判定する差分判定部と、差分を有する前記構成要素の有無に基づいて、差分を有する前記構成要素を特定する情報を含む更新通知を提供する通知部と、前記更新通知に基づき出力された要求であって、前記コンテンツ情報のうち更新を要求する前記構成要素を特定する情報を含む要求である更新要求を取得する更新要求取得部と、取得された前記更新要求に基づき、前記記憶部に記憶された前記コンテンツ情報のうち特定された前記構成要素を含む情報を提供する提供部とを備えるものである。
[態様A:2]また、一態様は、上記[態様A:1]に記載のサーバー装置において、前記構成要素には、物理的なコンテンツの配信方法に関する情報が少なくとも含まれるものである。
[態様A:3]また、一態様は、上記[態様A:1]又は[態様A:2]に記載のサーバー装置において、前記構成要素は、階層構造を有するものである。
[態様A:4]また、一態様による受信装置は、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有するコンテンツ情報のうち、特定の前記構成要素を特定する情報を含む更新通知を取得するネット情報取得部と、取得した前記更新通知に基づき、特定された前記構成要素を含む情報の提供を要求するネット情報要求部とを備えるものである。
[態様A:5]また、一態様は、上記[態様A:4]に記載の受信装置において、ユーザーの操作に基づき事前情報が設定される事前情報設定部を更に備え、前記ネット情報要求部は、前記事前情報設定部により設定された事前情報に基づき、取得した前記更新通知により特定される前記構成要素の更新をするか否かの判定を行い、更新をすると判定した場合に、前記更新通知により特定される前記構成要素を含む情報の提供を要求するものである。
[態様A:6]また、一態様は、コンピューターに、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有するコンテンツ情報のうち、特定の前記構成要素を特定する情報を含む更新通知を取得するネット情報取得ステップと、取得した前記更新通知に基づき、特定された前記構成要素を含む情報の提供を要求するネット情報要求ステップとを実行させるプログラムである。
また、参考態様は、次の通りである。
[態様Aの参考A1]また、一つの参考態様によるコンテンツ情報統合装置は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備える。
[態様Aの参考A2]また、一態様は、上記[態様Aの参考A1]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報が持つコンテンツ識別情報が一致する場合に、それら複数のコンテンツを同定して、前記統合コンテンツ情報を生成するものであり、前記コンテンツ識別情報は、前記コンテンツを一意に識別する情報である、というものである。
[態様Aの参考A3]また、一態様は、上記[態様Aの参考A1]または[態様Aの参考A2]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報取得部は、放送信号によって配信される前記コンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供装置から配信される前記コンテンツ情報と、前記情報統合部が生成した前記統合コンテンツ情報であるところの前記コンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得する、というものである。
[態様Aの参考A4]また、一態様は、上記[態様Aの参考A1]から[態様Aの参考A3]までのいずれかのコンテンツ情報統合装置において、指定された前記統合コンテンツについて、当該統合コンテンツに関する前記統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられるコンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する取得方法決定部と、前記取得方法決定部によって決定された取得対象の前記コンテンツを、前記統合コンテンツ情報に基づいて取得するコンテンツ取得部と、をさらに備え、前記統合コンテンツ情報は、前記統合コンテンツに関連付けられるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報を含むものであり、前記情報統合部は、前記統合コンテンツ情報を生成する際には、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれが持っていた当該コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する前記統合コンテンツ情報内に含める、というものである。
[態様Aの参考A5]また、一態様は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備えるコンテンツ情報統合装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[態様Aの参考B1]また、一態様によるコンテンツ情報統合装置は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備え、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報に基づいて、前記コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であってコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、前記統合コンテンツ情報を生成する、というものである。
[態様Aの参考B2]また、一態様は、上記[態様Aの参考B1]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報に基づいて、1)それら複数のコンテンツのそれぞれにおける物理的な配信に関する情報が一致する場合、2)それら複数のコンテンツのそれぞれにおける配信日時とコンテンツ名称とに関する情報が一致する場合、または、3)それら複数のコンテンツのそれぞれの配信のための所在情報が一致する場合、の少なくともいずれかの場合には、それら複数のコンテンツを同定して前記統合コンテンツ情報を生成する、というものである。
[態様Aの参考B3]また、一態様は、上記[態様Aの参考B1]または[態様Aの参考B2]のコンテンツ情報統合装置において、前記情報取得部は、放送信号によって配信される前記コンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供装置から配信される前記コンテンツ情報と、前記情報統合部が生成した前記統合コンテンツ情報であるところの前記コンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得する、というものである。
[態様Aの参考B4]また、一態様は、上記[態様Aの参考B1]から[態様Aの参考B3]までのいずれかのコンテンツ情報統合装置において、指定された前記統合コンテンツについて、当該統合コンテンツに関する前記統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられるコンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する取得方法決定部と、前記取得方法決定部によって決定された取得対象の前記コンテンツを、前記統合コンテンツ情報に基づいて取得するコンテンツ取得部と、をさらに備え、前記統合コンテンツ情報は、前記統合コンテンツに関連付けられるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報を含むものであり、前記情報統合部は、前記統合コンテンツ情報を生成する際には、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれが持っていた当該コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する前記統合コンテンツ情報内に含める、というものである。
[態様Aの参考B5]また、一態様は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツを同定し、同定された前記複数のコンテンツのそれぞれに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部と、を備え、前記情報統合部は、前記複数のコンテンツのそれぞれについての前記コンテンツ情報に基づいて、前記コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であってコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、前記統合コンテンツ情報を生成する、コンテンツ情報統合装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[態様Aの参考C1]また、一態様によるコンテンツ取得方法決定装置は、同定された複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合して成る、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を取得する統合情報取得部と、特定の前記統合コンテンツについての前記統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられる複数の前記コンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する取得方法決定部と、を備え、前記統合コンテンツ情報は、前記統合コンテンツに関連付けられるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報を含むものである。
[態様Aの参考C2]また、一態様は、上記[態様Aの参考C1]のコンテンツ取得方法決定装置において、前記取得方法決定部によって決定された取得対象の前記コンテンツを、前記統合コンテンツ情報に基づいて取得するコンテンツ取得部と、前記コンテンツ取得部が取得した前記コンテンツを提示するコンテンツ提示部と、前記コンテンツ取得部が前記コンテンツを取得するための機能あるいは前記コンテンツ提示部が前記コンテンツを提示するための機能の少なくともいずれかの機能に関する情報である機能情報と、前記コンテンツ提示部が提示する前記コンテンツを視聴するユーザーに関する情報であるユーザー情報と、の少なくともいずれかを保持する情報管理部と、をさらに備え、前記取得方法決定部は、前記統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれの前記コンテンツの情報と、前記情報管理部が保持する前記機能情報と前記ユーザー情報との少なくともいずれかと、に基づいて前記取得対象のコンテンツを決定するというものである。
[態様Aの参考C3]また、一態様は、上記[態様Aの参考C2]のコンテンツ取得方法決定装置において、前記統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれの前記コンテンツの情報と、前記情報管理部が保持する前記機能情報と前記ユーザー情報との少なくともいずれかと、に基づいてそれぞれの前記コンテンツの適合度合いを表すスコアを算出するスコア算出部、をさらに備え、前記取得方法決定部は、前記スコア算出部が算出したそれぞれの前記コンテンツについての前記スコアに基づいて、前記取得対象のコンテンツを決定する、というものである。
[態様Aの参考C4]また、一態様は、上記[態様Aの参考C3]のコンテンツ取得方法決定装置において、前記情報管理部は、前記機能情報の一部として、コンテンツの提示機能に関する情報を保持するものであり、前記情報管理部が保持する前記機能情報と、前記統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報あるいは提示方法に関する情報の少なくともいずれかと、に基づいて、それぞれの前記コンテンツの取得あるいは提示の可否を判定する可否判定部、をさらに備え、前記スコア算出部は、前記可否判定部によって、取得することができないコンテンツあるいは提示することができないコンテンツと判定された前記コンテンツに関しては、前記スコアの算出を行わない、というものである。
[態様Aの参考C5]また、一態様は、同定された複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合して成る、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を取得する統合情報取得部と、特定の前記統合コンテンツについての前記統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられる複数の前記コンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する取得方法決定部と、を備え、前記統合コンテンツ情報は、前記統合コンテンツに関連付けられるそれぞれの前記コンテンツの取得方法に関する情報を含むものである、コンテンツ取得方法決定装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[態様Aの参考D1]また、一態様によるコンテンツ間関連性発見装置は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する関連性発見部と、を備え、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものであり、前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する、というものである。
[態様Aの参考D2]また、一態様は、上記[態様Aの参考D1]のコンテンツ間関連性発見装置において、前記関連性発見部は、複数のコンテンツ間での関連性の度合いを表すスコアを算出するスコア算出部と、前記スコア算出部が算出した前記スコアに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する関連性判定部と、を備えるものである。
[態様Aの参考D3]また、一態様は、上記[態様Aの参考D2]のコンテンツ間関連性発見装置において、前記関連性判定部は、前記スコアが所定の閾値以上であるか否かに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する、ものである。
[態様Aの参考D4]また、一態様は、上記[態様Aの参考D2]または[態様Aの参考D3]のコンテンツ間関連性発見装置において、前記スコア算出部は、前記複数のコンテンツに関して、(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か、(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か、(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か、(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か、(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性、(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性、または、(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性、の少なくともいずれかに基づいて、前記スコアを算出するものである。
[態様Aの参考D5]また、一態様は、上記[態様Aの参考D1]から[態様Aの参考D4]までのいずれかのコンテンツ間関連性発見装置において、前記コンテンツ情報が含む前記識別情報に基づいて、複数の前記コンテンツの間での一致を検出する一致検出部、をさらに備えるものである。
[態様Aの参考D6]また、一態様は、上記[態様Aの参考D1]から[態様Aの参考D5]までのいずれかのコンテンツ間関連性発見装置において、前記関連性発見部が発見した複数の前記コンテンツの間での関連性に基づいて、当該複数のコンテンツに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部、をさらに備えるものである。
[態様Aの参考D7]また、一態様は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する関連性発見部と、を備え、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものであり、前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する、コンテンツ間関連性発見装置、としてコンピューターを機能させるプログラムである。
[態様Aの参考E1]また、一態様による受信装置は、放送に関するサービスについての情報が含まれるサービスリストを、通信ネットワークを介して取得するネット情報取得部と、取得した前記サービスリストに基づいて、特定のコンテンツに関する情報の提供を要求するネット情報要求部と、前記コンテンツに関する情報を提示する提示部とを備えるものである。
[態様Aの参考E2]また、一態様は、上記[態様Aの参考E1]に記載の受信装置は、取得した前記サービスリストに基づく要求に応じて提供された情報を、前記通信ネットワークを介して取得するネットコンテンツ取得部と、コンテンツが含まれる放送信号を取得する放送コンテンツ取得部とを更に備え、前記提示部は、前記ネットコンテンツ取得部により取得された情報又は前記放送コンテンツ取得部により取得された情報のいずれかを提示するものである。
[態様Aの参考E3]また、一態様は、上記[態様Aの参考E2]に記載の受信装置において、前記提示部は、前記ネットコンテンツ取得部により取得された情報及び前記放送コンテンツ取得部により取得された情報のいずれも提示可能な場合、前記放送コンテンツ取得部により取得された情報を提示するものである。
[態様Aの参考E4]また、一態様は、上記[態様Aの参考E2]に記載の受信装置において、前記提示部は、前記ネットコンテンツ取得部により取得された情報及び前記放送コンテンツ取得部により取得された情報のいずれも提示可能な場合、前記ネットコンテンツ取得部により取得された情報を提示するものである。
[態様Aの参考E5]また、一態様は、上記[態様Aの参考E2]に記載の受信装置において、前記提示部は、前記ネットコンテンツ取得部により取得された情報及び前記放送コンテンツ取得部により取得された情報のいずれも提示可能な場合、ユーザーの操作に基づき選択されたいずれかの情報を提示するものである。
[態様Aの参考E6]また、一態様は、上記[態様Aの参考E1]から[態様Aの参考E3]までのいずれかに記載の受信装置において、前記ネット情報取得部は、自装置が起動したことに応じて前記サービスリストを取得するものである。
[態様Aの参考E7]また、一態様は、上記[態様Aの参考E1]から[態様Aの参考E4]のいずれかに記載の受信装置において、前記ネット情報取得部は、第1の周期で前記サービスリストを取得し、前記第1の周期とは異なる第2の周期で更に前記サービスリストを取得するものである。
[態様Aの参考E8]また、一態様は、上記[態様Aの参考E1]から[態様Aの参考E5]のいずれかに記載の受信装置において、前記ネット情報取得部は、ユーザーの操作に基づき前記サービスリストを取得するものである。
[態様Aの参考E9]また、一態様は、コンピューターに、放送に関するサービスについての情報が含まれるサービスリストを、通信ネットワークを介して取得するネット情報取得ステップと、取得した前記サービスリストに基づいて、特定のコンテンツに関する情報の提供を要求するネット情報要求ステップと、前記コンテンツに関する情報を提示する提示ステップとを実行させるプログラムある。
[態様Aの参考F1]また、一態様による受信装置は、放送に関するサービスについての情報が含まれるサービスリストを、通信ネットワークを介して取得するネット情報取得部と、取得した前記サービスリストに基づいて、特定のコンテンツに関する情報が含まれるコンテンツリストの提供を要求するネット情報要求部と、前記ネット情報要求部の要求に基づいて取得された前記コンテンツリストに含まれる特定のコンテンツに関する情報を提示する提示部と、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報を、通信ネットワークを介して取得する緊急イベント通知取得部と、取得した前記緊急イベント情報に基づき、緊急イベントに関する情報を前記提示部に提示する緊急イベント処理部と、を備えるものである。
[態様Aの参考F2]また、一態様は、上記[態様Aの参考F1]に記載の受信装置において、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報を取得する受信方法取得部を更に備え、前記緊急イベント通知取得部は、取得した前記受信方法に応じて前記緊急イベント情報を取得するものである。
[態様Aの参考F3]また、一態様は、上記[態様Aの参考F2]に記載の受信装置において、前記緊急イベント通知取得部は、取得した前記受信方法に応じて異なる装置から配信される前記緊急イベント情報を取得するものである。
[態様Aの参考F4]また、一態様は、上記[態様Aの参考F2]に記載の受信装置は、前記受信方法の少なくともいずれかにおいて、前記緊急イベント情報は、通信ネットワークを介して取得されるコンテンツを含む情報に含まれるものである。
[態様Aの参考F5]また、一態様は、上記[態様Aの参考F2]に記載の受信装置は、前記受信方法の少なくともいずれかにおいて、前記緊急イベント情報は、通信ネットワークを介して取得される情報であって、コンテンツを含む情報とは異なる情報に含まれるものである。
[態様Aの参考F6]また、一態様は、上記[態様Aの参考F2]に記載の受信装置において、前記受信方法取得部は、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれであるかを示す情報を取得し、前記第1の受信方法において、前記緊急イベント情報は、通信ネットワークを介して取得される番組に関する情報に含まれ、前記第2の受信方法において、前記緊急イベント情報は、通信ネットワークを介して取得される情報であって、番組に関する情報とは異なる情報に含まれるものである。
[態様Aの参考F7]また、一態様は、上記[態様Aの参考F1]又は[態様Aの参考F2]に記載の受信装置において、前記緊急イベント処理部は、前記緊急イベント情報を取得した場合、番組のコンテンツの提示を停止し、緊急イベントに関する情報を提示するものである。
[態様Aの参考F8]また、一態様は、上記[態様Aの参考F1]又は[態様Aの参考F2]に記載の受信装置において、前記緊急イベント処理部は、緊急イベントに関する情報を、放送信号を介して更に取得し、放送信号を介して取得した情報と通信ネットワークを介して取得した情報とを統合するものである。
[態様Aの参考F9]また、一態様は、放送に関するサービスについての情報が含まれるサービスリストを、通信ネットワークを介して提供するサービス情報提供部と、コンテンツに関する情報が含まれるコンテンツリストを、通信ネットワークを介して提供するコンテンツ情報提供部と、緊急イベントに関する情報が含まれるイベントリストを、通信ネットワークを介して提供する緊急イベント情報提供部とを備えるサーバー装置である。
[態様Aの参考F10]また、一態様は、コンピューターに、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報を、通信ネットワークを介して取得する緊急イベント通知取得ステップと、番組のコンテンツを提示する提示ステップと、取得した前記緊急イベント情報に基づき、緊急イベントに関する情報を提示する緊急イベント処理ステップとを実行させるプログラムである。
[態様Aの効果]
態様Aの構成によれば、受信装置に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
態様Aの構成によれば、受信装置に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
[態様Aの詳細]
態様Aの詳細は、次のとおりである。
態様Aの詳細は、次のとおりである。
まず、態様Aの背景技術について説明する。従来、放送規格に則ってコンテンツの情報を放送信号として配信する技術、およびオープンな通信技術を用いてコンテンツの情報をインターネット等の通信ネットワークを介して配信する技術(ネット配信技術と呼ぶ)が、それぞれ利用されている。ここで、コンテンツとは、主として映像および音声の情報として構成されるものである。上記の放送技術およびネット配信技術をそれぞれ用いて、同一のコンテンツあるいは関連性の深いコンテンツを、放送信号およびネット配信の両方で配信することは、従来技術においても可能である。また、従来の放送では、コンテンツ(番組)そのものが配信されるとともに、番組配列情報が配信されている。
しかしながら従来技術では、放送とネット配信の両方で同一のコンテンツあるいは内容が関連するコンテンツが配信されていても、受信装置の側ではそれら両者を関連付けた制御を行うことができないという問題があった。例えば、放送とネット配信の両方でコンテンツが配信されている場合であっても、受信装置がそれらのコンテンツのうちネット配信のコンテンツを受信している状況において、放送で配信されるコンテンツだけしか受信できなくなった(通信状況の問題等)場合には、継続してコンテンツを受信し続けることができない。逆に、受信装置がそれらのコンテンツのうち放送のコンテンツを受信している状況において、ネット配信のコンテンツだけしか受信できなくなった(放送信号の受信品質の低下の問題等)場合には、継続してコンテンツを受信し続けることができない。
受信装置が例えば放送でのコンテンツの受信からネット配信での同一コンテンツの受信に切り替えるためには、受信装置は、そのネット配信にアクセスするための情報(URL等)を取得したり、そのネット配信に適合するアプリケーションプログラム(以下において単に「アプリ」と呼ぶ場合がある)を起動したりする必要がある。
また、従来技術では、受信装置は、どの放送コンテンツとどのネット配信コンテンツが関連するものであるかを表す情報を把握することもできない。これらにより、受信装置は、放送コンテンツとネット配信コンテンツとを統一された処理フローでハンドリングすることもできない。
言い換えれば、受信装置は、あるコンテンツを代替し得る代替コンテンツを受信して再生するための仕組みを持たない。従来技術における放送信号のSI(service information)には、代替コンテンツに関する情報が含まれない。代替コンテンツを受信して再生する仕組みの一つは、複数のコンテンツを統合して成る統合コンテンツに関する情報(統合コンテンツ情報)を保持して利用することである。この場合には、統合コンテンツに関連付けられる複数の具体コンテンツのそれぞれを取得するための情報を、統合コンテンツ情報として保持し、参照することができる。
また、統合コンテンツに複数の(多数の)具体コンテンツが関連付けられている場合には、それらの複数の具体コンテンツのうちの特定の具体コンテンツを取得する方法を妥当な方法で決定する必要がある。
態様Aは、上記の課題認識に基づいて検討および実施されるものであり、複数のコンテンツを統合的に管理するために各コンテンツに関するコンテンツ情報を統合して利用できる手段を提供しようとするものである。特に、本発明は、統合されたコンテンツ情報に含まれる複数の具体コンテンツのうちのいずれかを取得する方法を適切に決定するためのコンテンツ取得方法決定装置することのできるコンテンツ情報統合装置およびプログラムを提供しようとするものである。
次に、態様Aの詳細について、図面を参照しながら説明する。なお、態様Aを説明する際に、略語を用いる場合がある。代表的な略語の意味は、次の通りである。即ち、EPGは、Electronic Programming Guide(電子番組表)の略である。また、ER図は、Entity Relationship Diagramを表す。また、JSON(ジェイソン)は、JavaScript Object Notation(ジャバスクリプトオブジェクト記述方法)の略である。また、OTTは、Over the Topの略であり、インターネットを用いたコンテンツの配信の形態を表す語である。また、SIは、Service Informationの略である。また、URLは、Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケーター)の略である。また、VODは、Video on Demand(ビデオオンデマンド)の略である。
まず、態様Aの技術構成の概略を説明する。あるコンテンツ(ここでは便宜的に「主コンテンツ」と呼ぶ)とそのコンテンツを代替し得る代替コンテンツとの関係の例は、次に挙げる通りである。主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、別の放送コンテンツ(別の放送事業者によって、あるいは別のチャンネルで、あるいは別の放送日時に放送されるコンテンツ)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ネットでの同時配信(ライブ配信)のコンテンツである。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ネットでのビデオオンデマンド(VOD)で配信されるコンテンツである。また、主コンテンツがネット配信(VOD)であるとき、その代替コンテンツの一例は、放送コンテンツである。また、主コンテンツがネット配信(VOD)であるとき、その代替コンテンツの一例は、別のネット配信(VOD)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ウェブページ(例えば、その放送コンテンツに対応する番組ホームページ)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS;例えば、その放送コンテンツに対応する番組SNS)である。
受信装置(コンテンツ情報統合装置)は、主コンテンツを代替し得る他のコンテンツが何であるかを知っている必要がある。そのために、複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して成る統合コンテンツ情報を、受信装置は参照する。
受信装置(コンテンツ情報統合装置)は、受信装置は、受信している放送コンテンツについて、放送信号に含まれるEPG情報と、その放送コンテンツ(番組)に対応する他のコンテンツのコンテンツ情報とを取得する。受信装置は、コンテンツ情報提供サーバー装置から通信によってコンテンツ情報を取得することができる。受信装置は、これらの情報を基に、抽象コンテンツを生成する。抽象コンテンツは、複数の具体的コンテンツを含むように定義される。言い換えれば、抽象コンテンツは、複数の提供方法のいずれかによって提供され得る。それぞれの具体的コンテンツに関しては、配信方法およびルート情報が定義される。配信方法は、放送による配信であるかネット配信(通信)による配信であるかを区別する。また、配信方法がネット配信である場合には、配信方法はさらに、ライブ配信であるかビデオオンデマンド(VOD)であるかを区別する。また、配信方法がネット配信である場合には、配信方法は必要に応じてさらに配信のために使用される通信プロトコルを区別する。放送による配信である場合には、ルート情報は、例えば、オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、およびサービスIDの3つ組の情報である。ネット配信である場合には、ルート情報は、例えば、URLとして表わされる。
なお、抽象コンテンツは、複数の具体コンテンツを統合して成るものであり、「統合コンテンツ」とも呼ばれる。統合コンテンツに関する情報は、統合コンテンツ情報と呼ばれる。
受信装置は、放送信号の受信状況や通信状況等の理由によってある具体的コンテンツを取得できないときに、その具体的コンテンツが属する抽象コンテンツの定義に基づいて代替コンテンツの情報を取得し、その代替コンテンツを取得し、再生することができる。
あるコンテンツに対応して複数の代替コンテンツが存在する場合には、受信装置は、それら複数の代替コンテンツの中から最も適切かつ取得可能な代替コンテンツを選択して取得する。即ち、受信装置は、コンテンツを発見することができる。
図1は、態様Aによるコンテンツ発見システムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ発見システム1は、受信装置2と、コンテンツ情報提供サーバー装置3と、サービス情報提供サーバー装置4と、コンテンツプロバイダー装置5Aと、コンテンツ配信装置7と、放送送出装置8とを含んで構成される。コンテンツ発見システム1を構成する各装置の機能は、例えば、コンピューターと、プログラムとで実現することが可能である。また、各機能部は、必要に応じて、記憶手段を有する。記憶手段は、例えば、プログラム上の変数や、プログラムの実行によりアロケーションされるメモリーである。また、必要に応じて、磁気ハードディスク装置やソリッドステートドライブ(SSD)といった不揮発性の記憶手段を用いるようにしてもよい。また、各装置の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路として実現してもよい。
受信装置2は、コンテンツ取得するとともに、取得したコンテンツをユーザーに提示する。具体的には、受信装置2は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ配信装置7から配信されるコンテンツを受信することができる。また、受信装置2は、放送信号によって、放送送出装置8から配信されるコンテンツを受信することができる。受信装置2は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ情報提供サーバー装置3からコンテンツ情報を取得したり、サービス情報提供サーバー装置4からサービス情報を取得したりすることができる。受信装置2は、コンテンツ情報提供サーバー装置3から渡されるコンテンツ情報や、放送送出装置から放送信号で渡されるコンテンツ情報や、あるいは自装置が既に保持するコンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツ情報を生成し、保持する。統合コンテンツ情報自身も、一種のコンテンツ情報である。受信装置2は、ユーザーから指定された統合コンテンツについて、統合コンテンツ情報に基づいて、適切なコンテンツ取得方法を決定して、その方法によってコンテンツを取得し、ユーザーに提示することができる。
なお、受信装置2は、上記の通りコンテンツ情報を統合する機能を持つものであり、「コンテンツ情報統合装置」とも呼ばれる。また、受信装置2は、統合されたコンテンツ情報(統合コンテンツ情報)に含まれる具体コンテンツのうちのいずれかを選択することによって具体コンテンツを取得するための方法を決定する機能を持つものであり、「コンテンツ取得方法決定装置」とも呼ばれる。
コンテンツ情報提供サーバー装置3(「コンテンツ情報提供装置」と呼んでもよい。)は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ情報を受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報は、コンテンツの名称や、概要や、ジャンルや、取得方法(アクセス方法)などといった情報を含むものである。コンテンツ情報の詳細については後で説明する。
サービス情報提供サーバー装置4は、インターネット等の通信回線を介して、サービス情報を受信装置2に対して提供する。サービス情報は、放送のサービスに関する情報である。サービス情報は、コンテンツ情報の一種である。
コンテンツプロバイダー装置5Aは、コンテンツを供給する事業者等が運営する装置である。コンテンツプロバイダー装置5Aは、コンテンツ情報提供サーバー装置3やサービス情報提供サーバー装置4に対して、コンテンツの情報を供給する。コンテンツプロバイダー装置5Aは、例えば予め規定された所定のインターフェースを介して、情報をコンテンツ情報提供サーバー装置3やサービス情報提供サーバー装置4に提供する。また、コンテンツプロバイダー装置5Aは、コンテンツそのものを、コンテンツ配信装置7や放送送出装置8に供給する。コンテンツは、映像や音声やテキストや画像などから成るものであり、デジタルデータとして供給され得る。
コンテンツ配信装置7は、インターネット等の通信回線を用いて、コンテンツを受信装置2に対して配信する装置である。コンテンツ配信装置7は、ブロードキャスティング方式あるいはオンデマンド方式のいずれかでコンテンツを配信することができる。コンテンツ配信装置7による配信自体は、既存の技術を用いて行われ得る。
放送送出装置8は、放送信号によってコンテンツを受信装置2に対して配信する。放送送出装置8によるコンテンツの配信(放送)自体は、既存の技術を用いて行われ得る。
図2は、態様Aによる受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置2は、情報取得部21Aと、情報統合部22Aと、取得方法決定部23と、コンテンツ取得部26と、コンテンツ提示部27と、ユーザー入力部29とを含んで構成される。
情報取得部21Aは、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する。具体的には、情報取得部21Aは、放送信号に含まれるコンテンツ情報を取得したり、外部の装置(コンテンツ情報提供サーバー装置3等)からインターネット経由で提供されるコンテンツ情報を取得したりすることができる。また、情報取得部21Aは、下で説明する情報統合部22Aが生成した統合コンテンツ情報の少なくとも一部の情報を、コンテンツ情報として取得するものであってもよい。
つまり、情報取得部21Aは、放送信号(SI)によって配信されるコンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供サーバー装置3等から配信されるコンテンツ情報と、下で説明する情報統合部22Aが生成した統合コンテンツ情報であるところのコンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得するものであってよい。なお、情報取得部21Aが放送信号によって配信されるコンテンツ情報(EPG等)を受信する機能自体は、既存技術である。
情報統合部22Aは、上記の情報取得部21Aが取得したコンテンツ情報に基づいて、複数(2つまたはそれ以上)のコンテンツを同定し、同定されたそれら複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合する。これによって、情報統合部22Aは、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する。情報統合部22Aは、生成した統合コンテンツ情報を保持する。情報統合部22Aは、必要に応じて、生成した統合コンテンツ情報を受信装置2内の各部に渡すことができる。つまり、情報統合部22Aは、生成した統合コンテンツ情報を記憶手段に記憶させるとともに、その記憶手段から読み取った統合コンテンツ情報を、受信装置2内の各部(取得方法決定部23等)に渡すことができる。情報統合部22Aを、「統合情報取得部」と呼んでもよい。即ち、情報統合部22A(統合情報取得部)は、同定された複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合して成る、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を、記憶手段等から取得し、取得方法決定部23等の各部に渡すことができる。
情報統合部22Aが複数のコンテンツ情報を同定する方法としては、様々な方法が考えられる。その同定方法の一つは、それぞれのコンテンツに関するコンテンツ情報が持つコンテンツ識別情報が完全に一致する場合に、それら複数のコンテンツを同定する方法である。コンテンツ識別情報は、コンテンツを一意に識別する情報である。
放送されるコンテンツの場合に、コンテンツ識別情報は、例えば、日付(放送日付)とイベントID(イベント識別情報)とサービス(チャンネル)を特定する情報との組である。サービスを特定する情報は、例えば、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとの3つ組として表現され得る。通信で配信されるコンテンツの場合に、コンテンツ識別情報は、一例として、日付(または日時)とURLとの組である。あるいは、通信で配信されるコンテンツのコンテンツ識別情報が、上記の放送コンテンツの識別情報と同一の形式のものであってもよい。なお、放送コンテンツの場合も通信コンテンツの場合も、ここに例示した形式以外のコンテンツ識別情報を用いるようにしてもよい。コンテンツ識別情報の具体例については、後で別の図を参照しながら説明する。
情報統合部22Aは、さらに別の方法で複数のコンテンツを同定するようにしてもよい。例えば、情報統合部22Aは、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、それら複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して、統合コンテンツ情報を生成してよい。つまり、情報統合部22Aは、上記のコンテンツ識別情報に依らずに、複数のコンテンツを同定することができる場合がある。
そのような同定方法の具体例を、列挙する。第1例として、複数のコンテンツのそれぞれにおける物理的な配信に関する情報(それぞれのコンテンツに関するコンテンツ情報内に含まれる情報)が一致する場合に、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。第2例として、複数のコンテンツのそれぞれにおける配信日時とコンテンツ名称とに関する情報が一致する場合に、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。第3例として、複数のコンテンツのそれぞれの配信のための所在情報が一致する場合に、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。ここで、所在情報とは、例えば、インターネット等を用いた通信の場合におけるURLである。また、所在情報は、放送の場合には放送サービスを特定する情報であってもよい。放送サービスは、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDの3つ組の情報によって特定可能である。なお、上記の「コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合」として、これらの第1例から第3例までの他に、さらに他の場合があってもよい。
情報統合部22Aは、統合コンテンツ情報を生成する際には、その統合コンテンツを構成するそれぞれの具体コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する統合コンテンツ情報内に含めるようにする。つまり、情報統合部22Aは、同定された複数のコンテンツのそれぞれが持っていたコンテンツの取得方法の情報を、統合コンテンツ情報内に含めるようにする。つまり、情報統合部22Aによって生成される統合コンテンツ情報は、その統合コンテンツに関連付けられるそれぞれのコンテンツ(具体コンテンツ)の取得方法に関する情報を含むものである。
取得方法決定部23は、情報統合部22Aが生成した統合コンテンツ情報を受け取る。
また、取得方法決定部23は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、特定の統合コンテンツに関連付けられるコンテンツ(具体的なコンテンツ)のうちのいずれかを、取得対象のコンテンツとして決定する。
また、取得方法決定部23は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、特定の統合コンテンツに関連付けられるコンテンツ(具体的なコンテンツ)のうちのいずれかを、取得対象のコンテンツとして決定する。
つまり、取得方法決定部23は、特定の統合コンテンツについての統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられる複数の前記コンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する。統合コンテンツ情報は、統合コンテンツに関連付けられるそれぞれのコンテンツの取得方法に関する情報を含むものである。即ち、取得方法決定部23は、1つのコンテンツの取得方法を決定することができる。
ここで、取得方法とは、取得手段が放送であるか通信であるかの区別や、放送の場合には取得対象の放送サービスや日時等を特定することや、通信の場合には取得対象のコンテンツの所在情報(URL)や日時等を特定することである。
ここで、取得方法とは、取得手段が放送であるか通信であるかの区別や、放送の場合には取得対象の放送サービスや日時等を特定することや、通信の場合には取得対象のコンテンツの所在情報(URL)や日時等を特定することである。
取得方法決定部23は、例えば、具体コンテンツごとに定められている優先度にしたがって、複数の具体コンテンツの中から取得対象のコンテンツを決定してよい。また、取得方法決定部23は、複数の具体コンテンツの中から、最も豊かな表現を含む具体コンテンツを取得対象のコンテンツとして決定してよい。例えば、映像と音声とから成る具体コンテンツと、音声のみから成る具体コンテンツと、テキストのみから成る具体コンテンツとの中からは、最も豊かな表現を含むものである映像と音声とから成る具体コンテンツが取得対象のコンテンツとして決定される。取得方法決定部23が特定の具体コンテンツを決定すると、その具体コンテンツの取得方法(URL等)は、当該具体コンテンツに関するコンテンツ情報の中から取得することができる。
コンテンツ取得部26は、コンテンツ配信装置7や放送送出装置8から配信されるコンテンツを取得する。具体的には、コンテンツ取得部26は、放送信号で配信されるコンテンツや、インターネット等の通信回線を介した通信で配信されるコンテンツを取得する。
なお、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23が決定した方法(統合コンテンツ情報の中で規定されている、通信の場合における取得元の特定のサービスの情報、あるいは通信の場合における取得元の特定のURL等の情報など)によってコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを、統合コンテンツ情報に基づいて取得するものである。
なお、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23が決定した方法(統合コンテンツ情報の中で規定されている、通信の場合における取得元の特定のサービスの情報、あるいは通信の場合における取得元の特定のURL等の情報など)によってコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを、統合コンテンツ情報に基づいて取得するものである。
コンテンツ提示部27は、コンテンツ取得部26が取得したコンテンツをユーザーが視聴できる形態で提示する。具体的には、コンテンツ提示部27は、映像をディスプレイ装置に表示したり、音声をスピーカー等から出力したり、文字あるいは画像をディスプレイ装置に表示したりする。
ユーザー入力部29は、ユーザーが操作するリモコン装置等からの入力信号を受け付ける。つまり、ユーザー入力部29は、ユーザーからの受信装置2に対する操作の信号を受け付ける。例えば、統合コンテンツのリストが表示されている状態において、ユーザーはリモコン装置等を操作することによって特定の統合コンテンツを選択することができる。
ユーザー入力部29は、その信号の意味を解釈することによって、ユーザーが選択した統合コンテンツ(ユーザーが視聴したい統合コンテンツ)を特定するための情報を得る。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2のオン/オフに関する信号を受け付けることもできる。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2がコンテンツ情報等を外部から取得する動作を行うための指示を受け付けることもできる。
ユーザー入力部29は、その信号の意味を解釈することによって、ユーザーが選択した統合コンテンツ(ユーザーが視聴したい統合コンテンツ)を特定するための情報を得る。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2のオン/オフに関する信号を受け付けることもできる。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2がコンテンツ情報等を外部から取得する動作を行うための指示を受け付けることもできる。
図3は、態様Aによるコンテンツ情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ情報提供サーバー装置3は、コンテンツ情報登録受付部31と、コンテンツ情報データベース32と、コンテンツ情報提供部33とを含んで構成される。
コンテンツ情報登録受付部31は、コンテンツプロバイダー装置5A側から渡されるコンテンツ情報の登録を受け付ける。コンテンツ情報登録受付部31は、受け付けたコンテンツ情報をコンテンツ情報データベース32に格納することができる。
コンテンツ情報データベース32は、コンテンツ情報を保持して管理するデータベースである。コンテンツ情報データベース32は、コンテンツ情報登録受付部31から渡されるコンテンツ情報や、その他の方法で取得するコンテンツ情報を、保持することができる。また、コンテンツ情報提供部33からの要求に応じて、コンテンツ情報データベース32は、保持しているコンテンツ情報をコンテンツ情報提供部33に渡すことができる。
コンテンツ情報提供部33は、コンテンツ情報データベース32から読み出したコンテンツ情報を適切なタイミングで受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報提供部33は、例えば、受信装置2側からの要求に応じて、コンテンツ情報を受信装置2に提供する。
図4は、態様Aによるサービス情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、サービス情報提供サーバー装置4は、コンテンツ情報登録受付部31と、コンテンツ情報データベース32と、コンテンツ情報提供部33とを含んで構成される。
サービス情報登録受付部41は、コンテンツプロバイダー装置5A側から渡されるサービス情報の登録を受け付ける。サービス情報登録受付部41は、受け付けたサービス情報をサービス情報データベース42に格納することができる。
サービス情報データベース42は、サービス情報を保持して管理するデータベースである。サービス情報データベース42は、サービス情報登録受付部41から渡されるサービス情報や、その他の方法で取得するサービス情報を、保持することができる。また、サービス情報提供部43からの要求に応じて、サービス情報データベース42は、保持しているサービス情報をサービス情報提供部43に渡すことができる。
サービス情報提供部43は、サービス情報データベース42から読み出したサービス情報を適切なタイミングで受信装置2に対して提供する。サービス情報提供部43は、例えば、受信装置2側からの要求に応じて、サービス情報を受信装置2に提供する。
図5は、コンテンツ情報に関わるエンティティとエンティティ間の関係とを表す概略図(ER図)である。このER図で表わされるデータ(コンテンツ情報)は、具体的には例えばリレーショナルデータあるいはオブジェクト指向データ等として、受信装置2から参照され得る形で記憶される。図示するように、コンテンツ情報において主要な意味を持つエンティティの一つはエンティティ「コンテンツ」である。以下で、このER図について説明する。
エンティティ「コンテンツ」(content)は、コンテンツ名、コンテンツ概要、サムネール、ジャンル、視聴年齢制限などといった属性を持つ。コンテンツ名は、コンテンツの名称であり、例えば映像作品のタイトル(題名)等である。コンテンツ概要は、そのコンテンツの概略を表す文章を含むテキストである。サムネールは、そのコンテンツを表すサムネール画像である。ジャンルは、そのコンテンツが属するジャンル(例えば、ドラマ、スポーツ、報道、音楽等)を表すテキストあるいは記号等である。視聴年齢制限は、そのコンテンツに関する年齢制限を表す情報(例えば、制限なし、15歳以上視聴可能、18歳以上視聴可能等)である。エンティティ「コンテンツ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「コンテンツ」が、個々のコンテンツを一意に識別するためのコンテンツIDを持つようにしてもよい。1つの「コンテンツ」は、「関連コンテンツ」という関係によって、他の「コンテンツ」と関連付けられてもよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」と関連付けられていてよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(VOD)」と関連付けられていてよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「シリーズ」と関連付けられていてよい。
エンティティ「シリーズ」は、コンテンツのシリーズ(例えば、ドラマのシリーズや、ドキュメンタリーコンテンツのシリーズ等)に対応するものである。エンティティ「シリーズ」は、シリーズ名、シリーズ概要、サムネールなどといった属性を持つ。シリーズ名は、シリーズの名称を表すテキストである。シリーズ概要は、そのシリーズの概略を表す文章を含むテキストである。サムネールは、そのシリーズを表すサムネール画像である。
エンティティ「シリーズ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「シリーズ」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。1つの「シリーズ」は、そのシリーズに属する複数の「コンテンツ」に関連付けられる。
エンティティ「シリーズ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「シリーズ」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。1つの「シリーズ」は、そのシリーズに属する複数の「コンテンツ」に関連付けられる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、コンテンツを配信するためのメディアに対応するエンティティである。「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、コンテンツ配信サービス事業者(放送事業者やネット配信事業者等)による編成にしたがってコンテンツを配信するメディアである。エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、公開方式(放送編成)、公開方式(OTT編成)などといった属性を持つ。公開方式(放送編成)は、放送での配信に使用されるメディアの資源(例えば、放送のオリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDの3つ組)を特定する情報である。公開方式(OTT編成)は、インターネットでの配信に使用されるメディアの資源(例えば、URLや使用プロトコル等)を特定する情報である。なお、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、属性「公開方式(放送編成)」と属性「公開方式(OTT編成)」のいずれか一方のみの属性値を持つ者であってよい。受信装置2は、コンテンツ情報内に含まれるこれらの公開方式の情報を参照することにより、実際の配信メディアにアクセスして、コンテンツを取得することが可能となる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、コンテンツを配信するためのメディアに対応するエンティティである。「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、ユーザー(視聴者)が選択して要求したコンテンツを配信するメディアである。エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、公開方式(OnDemand)などといった属性を持つ。公開方式(OnDemand)は、オンデマンドでのネット配信のために使用されるメディアの資源(例えば、URLや使用プロトコル等)を特定する情報である。受信装置2は、コンテンツ情報内に含まれるこの公開方式の情報を参照することにより、実際の配信メディアにアクセスして、コンテンツを取得することが可能となる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」、および/または、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(VOD)」と関連付けられ得る。つまり、受信装置2は、コンテンツ情報を参照することにより、特定のコンテンツを取得するための1つまたは複数のメディアへのアクセス情報(前記の各エンティティが持つ「公開方式」の属性)を得られる。
図6は、コンテンツ情報に関連して、エンティティ「サービス」と関連する他のエンティティとの関係を示す概略図(ER図)である。このER図で表わされるデータ(コンテンツ情報、サービス情報)は、具体的には例えばリレーショナルデータあるいはオブジェクト指向データ等として、受信装置2から参照され得る形で記憶される。以下で、このER図について説明する。
エンティティ「サービス」(service)は、コンテンツ配信サービスに対応するエンティティである。「サービス」は、時間順にリニアに配置された複数のコンテンツを含むものであってよい。エンティティ「サービス」は、サービス名、サムネール、サイト、コンテンツリストURL(p/f)、コンテンツリストURL(scheduled)などといった属性を持つ。サービス名は、サービスの名称(具体例としては、「NHK G」、「NHK
E」、「NHK BS1」等)を表すテキストである。サムネールは、そのサービスを表すサムネール画像である。コンテンツリストURKは、「p/f」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「p/f」形式とは、リニアな配信サービス編成として、現在(present)配信中のコンテンツの情報と次(following)に配信されるコンテンツの情報とで構成される形式である。「p/f」形式のコンテンツリストは、コンテンツ配信の進行と同期して更新される。コンテンツリストURL(scheduled)は、「scheduled」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「scheduled」形式とは、現時点を起点としてN日分(Nは正整数)に配信される予定のコンテンツの情報を持つ形式である。これらのコンテンツリストは、コンテンツタイトル、コンテンツの配信日時、コンテンツの内容を表すテキスト情報等を含む。
E」、「NHK BS1」等)を表すテキストである。サムネールは、そのサービスを表すサムネール画像である。コンテンツリストURKは、「p/f」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「p/f」形式とは、リニアな配信サービス編成として、現在(present)配信中のコンテンツの情報と次(following)に配信されるコンテンツの情報とで構成される形式である。「p/f」形式のコンテンツリストは、コンテンツ配信の進行と同期して更新される。コンテンツリストURL(scheduled)は、「scheduled」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「scheduled」形式とは、現時点を起点としてN日分(Nは正整数)に配信される予定のコンテンツの情報を持つ形式である。これらのコンテンツリストは、コンテンツタイトル、コンテンツの配信日時、コンテンツの内容を表すテキスト情報等を含む。
エンティティ「プロバイダー」(provider)は、配信事業者(放送事業者やネット配信事業者)に対応するエンティティである。エンティティ「プロバイダー」は、orgID、系列IDなどといった属性を持つ。orgID(組織ID)は、組織(配信事業を行う事業者等の法人)をユニークに識別するための識別情報である。系列IDは、事業者の系列をユニークに識別するための識別情報である。当該プロバイダー(配信事業者)は、この系列IDによって表される系列に属する。系列の典型例は、テレビ放送の地域間ネットワークである。一例として、関東地域のA局(放送事業者)と、中京地域のB局(放送事業者)と、関西地域のC局(放送事業者)とが、1つの系列を形成する場合があり得る。
あるいは別の例として、一つの放送事業者が地域ごとに複数の放送局を持ち、それらが1つの系列を形成する場合(一例として、NHK東京放送局と、NHK名古屋放送局と、NHK大阪放送局など)があり得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」を配信する。つまり、「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」に関連付けられる。
あるいは別の例として、一つの放送事業者が地域ごとに複数の放送局を持ち、それらが1つの系列を形成する場合(一例として、NHK東京放送局と、NHK名古屋放送局と、NHK大阪放送局など)があり得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」を配信する。つまり、「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」に関連付けられる。
エンティティ「地域」(area)は、上記の「サービス」が対象とする地域に対応するエンティティである。例えば、「関東地方」あるいは「関西地方」などといった地域が、これに該当する。サービスは、特定の地域に閉じて配信される場合がある。例えば地上デジタル放送によるサービスは、特定の地域に閉じて配信される。エンティティ「地域」は、地域ID、地域名などといった属性を持つ。地域IDは、地域をユニークに識別するための識別情報である。地域名は、その地域を表す名称である。地域名の例は、「関東地方」あるいは「関西地方」などといった名称である。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、図5において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」と同じものである。つまり、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、放送編成チャンネルや、OTTリニアチャンネルに対応する。
上記のエンティティ間の関係は、次の通りである。1つの「地域」は、1つまたは複数の「サービス」と関連付けられる。つまり1つの地域においては、1つまたは複数のサービスが配信され得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」と関連付けられる。1つの「サービス」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」と関連付けられる。
図7は、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示す概略図である。コンテンツ情報提供サーバー装置3が保持するコンテンツリストや、コンテンツ情報提供サーバー装置3から受信装置2に渡されるコンテンツリストや、受信装置2が保持するコンテンツリストは、この図に示す論理的構成に基づく情報である。
図示するように、コンテンツリストは、「CreativeWork」(クリエイティブワーク、コンテンツ、作品)、「PropertyValue」(ID値)、「VideoObject」(ビデオオブジェクト)、「AudioObject」(オーディオオブジェクト)、「MediaObject」(メディアオブジェクト)、「BroadcastEvent」(ブロードキャストイベント、放送イベント)、「OnDemandEvent」(オンデマンドイベント)などといったオブジェクト(エンティティ)に関する情報を表すデータである。
オブジェクト「CreativeWork」は、「Identifier」(アイデンティファイアー)、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)などといった属性を持つ。この「Identifier」は、前述のコンテンツIDに相当する。また、この「associatedMedia」については、図5や図6においても説明した通りである。
オブジェクト「PropertyValue」は、クリエイティブワーク(コンテンツ)を識別するためのIDの値である。
オブジェクト「VideoObject」、「AudioObject」、および「MediaObject」のそれぞれは、上記の「associatedMedia」のタイプ(種類)の例である。例えば、オブジェクト「VideoObject」は、図5や図6において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」に相当するものであってよい。また、オブジェクト「VideoObject」は、図5において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」に相当するものであってよい。オブジェクト「VideoObject」、「AudioObject」、および「MediaObject」のそれぞれは、「Publication」などといった属性を持つ。この属性「Publication」は、物理的な配信手段に関する情報である。属性「Publication」は、例えば、放送チャンネルIDやネット配信におけるURLなどに関する情報を、属性値として取る。
オブジェクト「BroadcastEvent」および「OnDemandEvent」のそれぞれは、上記の属性「Publication」の値となり得るオブジェクトである。オブジェクト「BroadcastEvent」は、放送あるいはリニアなネット配信によって配信されるイベントに関するものであり、例えば、放送チャンネルID(放送の場合)や、URL(ネット配信の場合)や、配信日時等の情報を持つものである。オブジェクト「OnDemandEvent」は、オンデマンドなネット配信によって配信されるイベントに関するものであり、例えば、URL等の情報を持つものである。
図7においては、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示したが、このコンテンツリストのデータは、装置内等において保持される場合には、例えば、リレーショナルデータベースあるいはオブジェクト指向データベースなどといった手段を用いて、管理・保持される。これらの情報は、磁気ハードディスク装置や半島対メモリーなどといった記憶手段によって記憶され得る。また、コンテンツリストのデータは、ある装置から他の装置に渡される際には、適宜伝送に適した形態のデータとして受け渡しが行われる。これらの情報は、有線あるいは無線のデジタル通信によって伝送され得る。伝送に適した形態のデータの一例は、JSON形式のデータであるが、他の形式のデータを用いてもよい。
図8は、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成の別態様を示す概略図である。図7においても説明したように、コンテンツ情報提供サーバー装置3が保持するコンテンツリストや、コンテンツ情報提供サーバー装置3から受信装置2に渡されるコンテンツリストや、受信装置2が保持するコンテンツリストは、この図に示す論理的構成に基づく情報である。
図8に示す通り、コンテンツリストは、「CreativeWork」、「identifier」(識別情報、コンテンツID)、「associatedMedia」(配信方法情報)、「publication」(物理的な配信情報)、「isRelatedTo」(関連コンテンツ)などといったオブジェクトに関する情報を表すデータである。
オブジェクト「CreativeWork」は、「TV Episode」(テレビのエピソード(映像番組))、「Radio Episode」(ラジオのエピソード(音声のみの番組))、あるいは「Web Page」(ウェブページ)などといった種類(タイプ)のいずれかであり得る。オブジェクト「CreativeWork」は、番組名やジャンルなどといった属性を持つ。また、オブジェクト「CreativeWork」は、属性として、上記の「identifier」、「associatedMedia」、「publication」、「isRelatedTo」などのオブジェクトに関連付けられる。
オブジェクト「identifier」は、図7において説明したオブジェクト「PropertyValue」に相当するものである。オブジェクト「identifier」は、「datePublished」(公開日)、「eventId」(イベント識別情報、イベントID)、「triplet」(3つ組、放送サービスを特定するための3つ組情報であるところのネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDの情報)、「url」(URL、ネット配信にアクセスするための所在情報)、「accessTime」(アクセス時刻(あるいは日時))といった情報を持ち得るものである。
オブジェクト「associatedMedia」は、「VideoObject」(映像によるコンテンツのオブジェクト)あるいは「AudioObject」(音声のみによるコンテンツのオブジェクト)などといった種類(タイプ)のいずれかであり得る。
オブジェクト「associatedMedia」は、「放送チャンネルID」や「ネット配信URL」などといった情報を持ち得るものである。
オブジェクト「isRelatedTo」は、当該CreativeWorkから見たときに関連する他のCreativeWorkである。あるオブジェクト「CreativeWork」(インスタンス)の属性「isRelatedTo」の値は、単数または複数の他のオブジェクト「CreativeWork」(インスタンス)であってよい。一例として、ある映像ドラマ作品の「第18話」のCreativeWork(コンテンツ)は、その次回の話のCreativeWork(コンテンツ)として当該映像ドラマ作品の「第19話」に関連するものである。ただし、コンテンツ間の「関連」の態様は、ここで例示したものに限られず、様々な種類の「関連」であってよい。
図7における場合と同様に、図8においても、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示した。このコンテンツリストのデータは、例えば、リレーショナルデータベースあるいはオブジェクト指向データベースなどといった手段を用いて、保持され得るものである。また、このコンテンツリストのデータは、適宜伝送に適した形態のデータとして、装置間での受け渡しが行われ得るものである。
図9は、受信装置2が、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を取得してそれらのコンテンツ情報を統合し、統合されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを提示する処理の手順の例を示す概略図である。以下ではこの図に沿って処理手順を説明する。
ステップS1において、受信装置2のユーザー入力部29は、ユーザーからの起動要求を受け付ける。この起動要求は、例えば、リモコン装置の信号(赤外線信号等)によって伝達される。受信装置2は、起動要求に基づいて起動する。
ステップS2において、起動後の受信装置2は、放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)を取得する。サービスインフォメーションは、EPG(電子番組表)のデータを含む。つまり、受信装置2は、EPGのデータを取得する。
次にステップS3において、受信装置2の情報取得部21Aは、サービス情報提供サーバー装置4に対してサービス情報を要求する。受信装置2とサービス情報提供サーバー装置4との間の通信は、インターネットを経由して行われる。サービス情報提供サーバー装置4は、この要求を受信し、受信装置2に対して送信するためのサービス情報を準備する。
ステップS4において、サービス情報提供サーバー装置4は、要求元の受信装置2に対してサービス情報を送信する。受信装置2の情報取得部21Aは、そのサービス情報を受信する。
ステップS5において、受信装置2の情報統合部22Aは、サービス情報を統合する処理を行う。具体的には、同ステップにおいて、受信装置2は、複数のサービスを統合した統合サービス(統合チャンネル、抽象チャンネル、抽象サービス等とも呼ばれる)の情報を生成する。受信装置2は、任意の数の統合サービスの情報を生成してもよい。個々の統合サービスは、任意の数の具体サービスを含むものであってよい。なお、受信装置2は、ステップS2において放送信号から取得したサービスインフォメーションと、ステップS4においてサービス情報提供サーバー装置4から取得したサービス情報とを基に、複数のサービスを統合して成る統合サービスのサービス情報を生成する。
ステップS6において、受信装置2の情報取得部21Aは、コンテンツ情報提供サーバー装置3に対して、に対してコンテンツ情報(コンテンツリスト)を要求する。受信装置2とコンテンツ情報提供サーバー装置3との間の通信は、インターネットを経由して行われる。コンテンツ情報提供サーバー装置3は、この要求を受信し、受信装置2に対して送信するためのコンテンツ情報を準備する。なお、このコンテンツ情報は、図5、図6、図7、および図8を参照しながら説明した論理構成を有するデータである。
ステップS7において、コンテンツ情報提供サーバー装置3は、要求元の受信装置2に対してコンテンツ情報を送信する。受信装置2の情報取得部21Aは、そのコンテンツ情報を受信する。
ステップS8において、受信装置2の情報統合部22Aは、コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツ(抽象コンテンツなどとも呼ばれる)についてのコンテンツ情報を生成する。具体的には、受信装置2は、複数の具体コンテンツに関するコンテンツ情報を統合することによって、それらの複数の具体コンテンツを含んだ統合コンテンツの情報を生成する。なお、受信装置2は、ステップS2において取得したEPGのデータ内に含まれる番組(コンテンツ)の情報と、ステップS7においてコンテンツ情報提供サーバー装置3から取得したコンテンツ情報とに基づいて、上記の統合コンテンツのコンテンツ情報を生成する。受信装置2は、任意の数の統合コンテンツに関するコンテンツ情報を生成することができる。また、個々の統合コンテンツは、任意の数の具体コンテンツを含むものであってよい。
ステップS9において、受信装置2は、ステップS8で生成した統合コンテンツのコンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツのリストをユーザーに対して提示する。具体的には、受信装置2は、統合コンテンツのリストを画面等に表示する。ユーザーは画面等を見ることによって統合コンテンツのリストを視認することができる。ユーザーは、リモコン装置等を用いることによって、統合コンテンツリストの中から、視聴したい統合コンテンツを選択することができる。
ステップS10において、受信装置2のユーザー入力部29は、ユーザーからコンテンツ再生要求を受信する。具体的には、コンテンツ再生要求は、リモコン装置等の信号として受信装置2に伝えられる。このコンテンツ再生要求は、統合コンテンツを識別する情報を含む。これにより、受信装置2は、要求された統合コンテンツを特定する。ユーザーから要求された統合コンテンツの識別情報は、取得方法決定部23に伝えられる。
ステップS11において、受信装置2の取得方法決定部23は、ステップS10において要求された統合コンテンツの取得方法を決定する。つまり、受信装置2は、要求された統合コンテンツに含まれる複数の具体コンテンツのうち、どの具体コンテンツを取得するかを決定する。本ステップにおいて具体コンテンツが決定されると、その具体コンテンツにアクセスするための情報(放送におけるサービスを特定する情報やネット配信における所在情報(URL)など)が明らかになる。
ステップS12において、受信装置2のコンテンツ取得部26は、ステップS11において決定した取得方法を用いて、実際にコンテンツ(具体コンテンツ)を取得するとともに、取得したコンテンツをユーザーに対して提示する。具体コンテンツは、映像コンテンツ(映像と音声とから成るコンテンツ)であってもよいし、音声のみのコンテンツであってもよいし、ウェブページ等であってもよいし、その他の任意の形態のコンテンツであってもよい。受信装置2は、映像を画面に表示し、音声をスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力し、ウェブページ等の情報を画面に表示することができる。
以上のステップS1からS12までの処理により、受信装置2は、コンテンツ情報を統合することができ、また統合コンテンツの取得方法を決定して提示することができる。なお、受信装置2は、既に統合済みのコンテンツ情報を記憶装置等に保持しておいて、そのコンテンツ情報を利用して統合コンテンツの取得および提示を行ってもよい。
図10は、コンテンツ情報の統合の処理(図9のステップS8)における情報の流れを示す概略図である。図示するように、受信装置2内の情報統合部22Aは、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報を統合することにより、統合コンテンツの情報を生成する。
次に、図11から図14までを参照しながら、情報統合部22Aがコンテンツ情報を統合する処理をさらに詳細に説明する。図11は、「identifier」(アイデンティファイアー)の完全一致によるコンテンツの統合を示すものである。図12は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)に従属する要素が一致することによるコンテンツの統合を示すものである。図13や図14は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することによるコンテンツの統合を示すものである。
図11は、コンテンツのidentifierの一致に基づくコンテンツの統合を説明するための概略図である。同図において、(A)および(B)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図11に示す例の場合には、情報統合部22Aは、両オブジェクトの属性「identifier」が完全に一致する場合に、それら両者を統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。即ち、図11に示すA11の属性値とB11の属性値とが完全に一致する場合に、(A)および(B)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22Aによって統合される。
前述の通り、「identifier」(アイデンティファイアー)は、そのコンテンツを一意に識別するための情報である。「identifier」の値は、単純な数値あるいは文字列であってもよいし、何らかの構造体(オブジェクト等)であってもよい。態様Aでは、例として、放送に関するコンテンツの識別情報は、日付と、イベントIDと、サービスを特定する情報(オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとで構成される3つ組)との複合データである。また、例として、ネット配信のコンテンツの識別情報は、上記の放送の識別情報と同一の形式であってもよいし、URLと日付(日時)との複合データ等であってもよい。
図12は、コンテンツのassociatedMediaの要素の少なくとも一部が一致することに基づくコンテンツの統合を説明するための概略図である。同図において、(C)および(D)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。「identifier」(アイデンティファイアー)の値は上で説明した通りである。図示するように、「identifier」(アイデンティファイアー)の値は、例えば、「PropertyName」(属性名)と「PropertyValue」(属性値)との組の集合であってよい。これにより、複数のデータ項目からなる複合データを「identifier」(アイデンティファイアー)の値として表現できる。
図12の例において、(C)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号C302)は、図に示すC12に含まれるものである。また、このC12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。
このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたC12の範囲内に含まれる。一方で、(D)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号D301)は、図に示すD12に含まれるものである。また、このD12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたD12の範囲内に含まれる。情報統合部22Aは、(C)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるC12と、(D)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるD12とが一致する場合に、(C)のコンテンツ情報と(D)のコンテンツ情報とを統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。つまり、図12の例は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の要素の少なくとも一つが、両オブジェクト間で一致する場合を示す。即ち、即ち、図12に示す(C)のオブジェクトに関するC12と(D)のオブジェクトに関するD12とが完全に一致する場合に、(C)および(D)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22Aによって統合される。
このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたC12の範囲内に含まれる。一方で、(D)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号D301)は、図に示すD12に含まれるものである。また、このD12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたD12の範囲内に含まれる。情報統合部22Aは、(C)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるC12と、(D)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるD12とが一致する場合に、(C)のコンテンツ情報と(D)のコンテンツ情報とを統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。つまり、図12の例は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の要素の少なくとも一つが、両オブジェクト間で一致する場合を示す。即ち、即ち、図12に示す(C)のオブジェクトに関するC12と(D)のオブジェクトに関するD12とが完全に一致する場合に、(C)および(D)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22Aによって統合される。
図13は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することに基づくコンテンツの統合の一例を説明するための概略図である。図示する(E)および(F)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図13に示す例では、(E)のオブジェクトの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるオブジェクト「VideoObject」(符号E302)が、属性として、配信日時、組織(コンテンツ提供事業者等)、およびコンテンツ名を含んでいる(E13)。また、(F)のオブジェクトの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるオブジェクト「VideoObject」(符号F301)が、属性として、配信日時、組織(コンテンツ提供事業者等)、およびコンテンツ名を含んでいる(F13)。本例では、このオブジェクト「VideoObject」における配信日時と組織とコンテンツ名とのすべてが一致する場合に、両者のコンテンツ同定に関わる要素が一致すると判断される。つまり、図13に示す例におけるE13の値とF13の値とが完全に一致する場合に、情報統合部22Aは、両者のコンテンツ同定に関わる要素が一致すると判断し、(E)のオブジェクトと(F)のオブジェクトとを統合して、統合コンテンツのオブジェクト(コンテンツ情報)を生成する。
なお、上記の図13の例においては、E13側のオブジェクト「VideoObject」(符号E302)に関連付けられる属性「publication」は、2つの「BroadcastEvent」である。また、F13側のオブジェクト「VideoObject」(符号F301)に関連付けられる属性「publication」は、1つの「OnDemandEvent」である。このように、両者間においてたとえ属性「publication」のタイプが異なって(「BroadcastEvent」と「OnDemandEvent」)いる場合でも、上記のコンテンツ同定に関わる要素が一致する場合には、情報統合部22Aは、統合すべき条件が満たされていると判断し、これらの(E)のオブジェクトと(F)のオブジェクトとを統合する。
図14は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することに基づくコンテンツの統合の別の例を説明するための概略図である。図示する(G)および(H)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図14に示す例においては、コンテンツ同定に関わる要素は、ネット配信において受信装置2からのアクセス先となる所在情報(URL)である。コンテキストに依存する場合を除いて、URLの一致に基づいてコンテンツを同定することは妥当である。
情報統合部22Aがコンテンツ識別情報以外の情報に基づいて複数のコンテンツの同定を行うための条件の例を図12から図14までで説明したが、その他の方法によって、情報統合部22Aがコンテンツ識別情報以外の情報を用いてコンテンツの同定を行ってもよい。その方法は、(1)コンテンツ情報内の所定の全要素が一致することによってコンテンツの同定を行う、(2)コンテンツ情報内の要素の少なくとも一つが一致することによってコンテンツの同定を行う、(3)コンテンツ情報内の要素のうちのコンテンツ同定に関わる条件を満たす(そのために例えば所定の関数を定義してもよい)ことによってコンテンツの同定を行う、(4)「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)以下の情報が一致することによってコンテンツの同定を行う、といった方法を含むがこれらには限定されない。
図15、図16、図17、図18、図19、および図20は、コンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図である。ここで例示するコンテンツ情報は、JSON形式で記述されたデータである。JSON形式は、入れ子型のブロック構造を有するテキストのデータである。ここに示す図15から図20までの全体が、1個のブロックとして成る1件のコンテンツ情報の例である。図15から図20までに示すデータの各行には、便宜的に行番号を付している。以下では、このコンテンツ情報の例について順を追って説明する。
図15は、コンテンツリストの第1行目から第6行目までを示す。第1行目は、コンテンツリスト全体のブロックの始まりを示す。第2行目から第6行目までは、コンテンツリストのヘッダー情報である。ヘッダー情報は、データの公開日時の情報(第5行目)や、データの変更日時の情報(第6行目)などを含む。
図16は、コンテンツリストの第7行目から第45行目までを示す。第7行目は、要素「itemListElement」(アイテムリストエレメント)の始まりを示す。この要素「itemListElement」は、第7行目から第184行目(図20)まで続く。上記の要素「itemListElement」の内側には、複数の要素が存在し得る。本例では、それらの要素のうちの一つは、第8行目から第180行目(図20)まで続く要素である。第9行目は、当該要素のタイプ(@type)が「ListItem」であることを表している。第10行目から第179行目(図20)までは、要素「item」である。第11行目は、当該要素「item」のコンテキスト(@context)を表す。第12行目は、当該要素「item」のタイプ(@type)が、「TVEpisode」(テレビエピソード)であることを表す。第13行目から第45行目までは、当該要素「item」の属性「identifier」(アイデンティファイアー、識別情報)である。この「identifier」は、3つの要素を含む。「identifier」における1つ目の要素は、第14行目から第18行目までの「PropertyValue」型の要素であり、その属性名は「date」(日付)でありその属性値は「20220420」(YYYYYMMDD(年月日)の形式)である。「identifier」における2つ目の要素は、第19行目から第23行目までの「PropertyValue」型の要素であり、その属性名は「eventId」(イベントID、イベント識別情報)でありその属性値は「26235」である。「identifier」における3つ目の要素は、第24行目から第44行目までの要素「triplet」(3つ組)である。この要素「triplet」は、属性名「network_id」(オリジナルネットワークID)と属性値「32736」との対と、属性名「ts_id」(トランスポートストリームID)と属性値「32736」との対と、属性名「service_id」(サービスID)と属性値「1024」との対とを含む3つ組である。つまり、第10行目から始まる要素「item」は、「identifier」として、日付と、イベントIDと、放送資源を表わす3つ組の情報とを含むものである。
図17は、コンテンツリストの第46行目から第80行目までを示す。第46行目は、第10行目から始まっている要素「item」の属性「name」(コンテンツ名称)を表す。本例では、このコンテンツ名称は「テレビ体操[字]」である。第47行目は、当該要素「item」の属性「description」(コンテンツ記述、コンテンツ概略)を表す。本例では、「description」としてコンテンツ出演者らの指名の情報が記述されている。第48行目は、データの公開日時の情報を表す。第49行目は、データの変更日時の情報を表す。第50行目は、当該要素「item」の「thumbnailUrl」(サムネール画像の所在(URL))を表す。第52行目から第58行目までは、要素「actor」(演者、出演者)である。この要素「actor」は、演者の氏名等の文字列のリストの情報である。第59行目から第63行目までは、要素「genre」(ジャンル)である。この要素「genre」は、ジャンルを表す文字列のリストの情報である。第64行目から第75行目までは、要素「rating」(レーティング)である。この要素「rating」は、さらに2つの要素(いずれも、タイプ(@type)は「ratingValue」)を含む。その第1は、第65行目から第69行目までであり、「name」(レーティング名称)の「標準化機関規定」と「value」(レーティング値)の「4」との対である。その第2は、第70行目から第74行目までであり、「name」(レーティング名称)の「事業者規定」と「value」(レーティング値)の「4」との対である。第75行目は、要素「isAccessibleForFree」(無料アクセス可否の情報)であり、本例ではその値は「true」(真)である。第77行目から第80行目までは、要素「conditionalAccess」(条件付きアクセス)であり、この要素はさらに、その下位の要素「identifierDescriptor」(識別情報記述子)と要素「systemId」(システムID)とを含む。
図18は、コンテンツリストの第81行目から第123行目までを示す。第81行目から第136行目(図19)までは、当該コンテンツ(第10行目(図16)から始まっている「item」)の「publication」(パブリケーション)の情報である。当該「publication」(パブリケーション)は、複数の要素を含む。第82行目から第111行目までは、その「publication」(パブリケーション)の第1の要素であって、「BroadcastEvent」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「ISDB-T」は、放送によるものであることを表す)、「startDate」(開始日時)、「endDate」(終了日時)、「priority」(優先度、当該「publication」内における当該要素の優先度)、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「serviceDescription」(サービス記述)などといった要素を持つ。なお、「serviceDescription」(サービス記述)は、「network_id」(オリジナルネットワークID)の値と、「ts_id」(トランスポートストリームID)の値と、「service_id」(サービスID)の値との情報を持つ。第112行目から第123行目までは、その「publication」(パブリケーション)の第2の要素であって、「BroadcastService」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「MPEG-DASH Dynamic」は、MPEG-DASHダイナミックによるネット配信であることを表す)、「streamUrl」(コンテンツ配信ストリームの所在情報(URL))、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「priority」(優先度)などといった要素を持つ。
続いて図19に移る。図19は、コンテンツリストの第124行目から第151行目までを示す。
図19の第124行目から第135行目までは、上記の「publication」(パブリケーション)の第3の要素であって、「OnDemandEvent」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「MPEG-DASH static」は、MPEG-DASHスタティックによるネット配信であることを表す)、「streamUrl」(コンテンツ配信ストリームの所在情報(URL))、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「priority」(優先度)などといった要素を持つ。第137行目から第178行目(図20)までは、要素「isRelatedTo」(関連コンテンツ)である。この要素「isRelatedTo」(関連コンテンツ)は、下位において複数の要素を持ち得るものであるが、第138行目から第174行目(図20)までは、それらの複数の要素のうちの代表(第1の要素)である。当該要素は、第141行目から第173行目(図20)までの「identifier」(アイデンティファイアー)を含む。要素「identifier」(アイデンティファイアー)については、既に説明したものと同様である。
続いて図20に移る。図20は、コンテンツリストの第152行目から第185行目までを示す。
図20において、第175行目や、第176行目や、第177行目は、「isRelatedTo」(関連コンテンツ)のさらなる要素を表すものであるが、この図においては詳細を省略している。第180行目は、第7行目(図16)から始まる「itemListElement」に含まれる、第8行目(図16)から始まる第1の要素、の終わりの部分である。第181行目や、第182行目や、第183行目は、上記の「itemListElement」に含まれる、それぞれ、第2の要素や、第3の要素や、第4の要素であるが、この図においては詳細を省略している。第185行目は、当該コンテンツリスト全体の終わりの部分である。
以上,JSON形式を用いたコンテンツ情報の例を説明した。このような記述方法を用いる場合には、受信装置2の情報統合部22Aは、第1のコンテンツのコンテンツ情報と第2のコンテンツのコンテンツ情報とを統合して、統合コンテンツのコンテンツ情報(その内部の要素が複数存在する場合には、それらを列挙できる)を生成することが可能である。
次に、取得方法決定部23がコンテンツの取得方法を決定するための具体的な機能構成および処理手順について説明する。
図21は、取得方法決定部23のさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。図示するように、取得方法決定部23は、情報管理部230と、可否判定部231と、スコア算出部232と、決定部233とを含んで構成される。既に説明したように、取得方法決定部23は、ユーザー等から指定された統合コンテンツについて、統合コンテンツ情報を参照することによってその取得方法を決定する。なお、取得方法決定部23が取得方法を決定する前提として、取得方法決定部23は、情報統合部22Aによって生成された統合コンテンツ情報を受け取って利用する。取得方法決定部23を構成する各部の機能は次の通りである。
情報管理部230は、受信装置2の機能に関する(「機能情報」と呼ぶ)情報、およびユーザーに関する情報(「ユーザー情報」と呼ぶ)を保持し、管理する。情報管理部230が管理する機能情報やユーザー情報の少なくとも一部は、スコア算出部232によって個々の具体コンテンツのスコアが算出される際に利用される。
情報管理部230は、機能情報とユーザー情報の少なくともいずれかを保持するものであってよい。機能情報とは、コンテンツ取得部26がコンテンツを取得するための機能あるいはコンテンツ提示部27がコンテンツを提示するための機能(コンテンツの提示機能)の少なくともいずれかの機能に関する情報である。ユーザー情報とは、コンテンツ提示部27が提示するコンテンツを視聴するユーザーに関する情報である。
情報管理部230によって管理される機能情報は、例えば、受信装置2が、放送によるコンテンツを受信することができるか否か、通信によるコンテンツを受信することができるか否か、映像コンテンツを提示することができるか否か、音声(映像コンテンツに含まれる音声や、音声のみのコンテンツに含まれる音声等)を出力することができるか否か、といった受信装置2の機能に関する情報を含む。機能情報は、さらに、受信装置2が、特定のサービス(例えば、地上デジタル放送のサービスや、BS(放送衛星)によるサービスや、BS4KあるいはBS8Kによるサービス)を受信することができるか否かを表す情報を含んでもよい。機能情報は、さらに、受信装置2が備えるディスプレイ(液晶ディスプレイ等)の表示解像度に関する情報や、ディスプレイのサイズ(インチ数)についての情報を含んでもよい。機能情報は、さらに、受信装置2が持つ通信機能の通信可能速度(単位時間あたりビット数)についての情報を含んでもよい。機能情報は、さらに、受信装置2が接続されている通信ネットワークにおけるその時点での通信可能速度(単位時間あたりビット数)の情報(あるいはその推定値の情報)を含んでもよい。機能情報は、さらに、その他の、受信装置2がコンテンツを受信して提示するにあたっての機能やその能力数値等に関する情報を含んでもよい。情報管理部230は、受信装置2の起動時等に、機能情報を設定したり更新したりすることができる。また、情報管理部230は、受信装置2の能力に関して動的に変化し得る情報(例えば、接続されているネットワークの通信速度等の情報)を、適切なタイミングで取得しなおして更新することができる。
情報管理部230によって管理されるユーザー情報は、その受信装置2のユーザーの、コンテンツの視聴等に関連する情報を含む。ユーザー情報は、例えば、その受信装置2のユーザーの、コンテンツを視聴する時間帯の傾向に関する情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーが好んで視聴するコンテンツのジャンル(報道、スポーツ、芸術、ドラマ、娯楽など)等の情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーの、ジャンル以外の好みに関する情報(例えば、好きな演者、好きな監督、好きなスポーツチームなど)を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーにとって好ましいコンテンツの視聴時間の長さに関する情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーがコンテンツを視聴する際の視聴のしかた(例えば、コンテンツを最初から視聴(追っかけ再生等を含む)するか、コンテンツをライブで途中から視聴するか、など)の傾向についての情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーのコンテンツの視聴のしかた(高解像度の映像で視聴するか、低解像度の映像で視聴するか、放送を好んで視聴するか、ネット配信を好んで視聴するか、音声のみによる聴取を好むか、などといった区別)についての情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーの、その他の、コンテンツの受信および視聴に関する好みや傾向についての情報を含んでいてもよい。
情報管理部230は、上記のような機能情報やユーザー情報を、必要に応じて、可否判定部231やスコア算出部232に対して提供することができる。
可否判定部231は、当該受信装置2が、ある特定の具体コンテンツを受信(取得)してユーザーに対して提示可能であるか否かを判定する。可否判定部231は、情報管理部230から提供される機能情報に基づいて、当該受信装置2の機能(通信等の帯域幅や、コンテンツの信号の処理能力や、表示画素数や、コンテンツの符号化方式等を含む)を把握する。また、可否判定部231は、個々の具体コンテンツに関する情報を、情報統合部22Aから渡される統合コンテンツ情報によって把握する。統合コンテンツ情報は、統合コンテンツに関連付けられている具体コンテンツのそれぞれについての情報を含んでいる。ここで、具体コンテンツについての情報は、コンテンツの種別(映像を含むか否か、音声を含むか否か、テキストを含むか否か、その他の特定の情報を含むか否か)や、コンテンツが配信される経路(放送によるものか通信(ネット配信によるものかの区別)や、放送の場合におけるサービスの種類(例えば、地上デジタル、放送衛星(BS)、BS4KあるいはBS8K等の区別)や、コンテンツの符号化方式や、映像の解像度あるいはビットレート(映像の場合)や、音声の符号化レート(音声の場合)や、その他、受信装置2がその具体コンテンツを受信して提示することができるか否かを判定するために必要な情報などを含む。つまり、可否判定部231は、情報管理部230から提供される機能情報と、統合コンテンツ情報に含まれる個々の具体コンテンツの情報とを対応付けて把握することにより、当該受信装置2がその具体コンテンツに対応することができるか否かを判定する。可否判定部231による判定結果は、スコア算出部232や決定部233に伝えられる。これにより、スコア算出部232は、当該受信装置2が対応可能な具体コンテンツのみについて、スコアを算出することができる。また、これにより、決定部233は、実際のコンテンツ取得対象として決定する可能性のあるコンテンツを絞り込む(対応不可能な具体コンテンツを除外する)ことができる。
つまり、可否判定部231は、情報管理部230が保持する機能情報と、統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれのコンテンツの取得方法に関する情報あるいは提示方法に関する情報の少なくともいずれかと、に基づいて、それぞれのコンテンツの取得あるいは提示の可否を判定する即ち、可否判定部231は、受信装置2が持つ機能が、それぞれのコンテンツに対応可能であるか否かを判定する。
スコア算出部232は、ある統合コンテンツに関して、当該統合コンテンツに関連付けられている複数の具体コンテンツのそれぞれについて、スコアを算出する。具体的には、スコア算出部232は、情報管理部230から提供されるユーザー情報に基づいて、当該受信装置2のユーザーの好み等(例えばジャンルや視聴時間帯など、ユーザー情報から把握可能なもの)を把握する。また、スコア算出部232は、情報管理部230から提供される機能情報に基づいて、当該受信装置2の機能に関する情報を把握する。また、スコア算出部232は、統合コンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツに関連付けられた複数の具体コンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報を把握する。ここで、コンテンツ情報は、そのコンテンツのジャンルや、コンテンツの種別(映像を含むか否か、音声を含むか否か、テキストを含むか否か、その他の特定の情報を含むか否か)や、コンテンツが配信される経路(放送によるものか通信(ネット配信によるものかの区別)や、放送の場合におけるサービスの種類(例えば、地上デジタル、放送衛星(BS)、BS4KあるいはBS8K等の区別)などといった情報を含む。スコア算出部232は、上記のようなユーザー情報や機能情報やコンテンツ情報(具体コンテンツの情報)に基づいて、具体コンテンツのそれぞれについてのスコアを算出する。このスコアは、個々の具体コンテンツが、当該受信装置2や、当該受信装置2のユーザーに適合する度合いを表す数値である。例えば、スコアの数値が大きい程、その具体コンテンツを取得して提示することが受信装置2およびユーザーに適合している度合いが高くなるように、スコアの算出方法を定義してよい。スコア算出部232は、算出結果である具体コンテンツごとのスコアを、決定部233に通知する。
つまり、スコア算出部232は、統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれのコンテンツの情報と、情報管理部230が保持する機能情報とユーザー情報との少なくともいずれかと、に基づいてそれぞれの前記コンテンツの適合度合いを表すスコアを算出するものであってよい。
なお、スコア算出部232は、可否判定部231によって対応可能と判定された具体コンテンツのみについて、スコアを算出するようにしてよい。言い換えれば、スコア算出部232は、可否判定部231によって、取得することができないコンテンツあるいは提示することができないコンテンツと判定されたコンテンツに関しては、前記スコアの算出を行わないようにしてよい。
決定部233は、可否判定部231やスコア算出部232から渡される情報に基づいて、ある統合コンテンツの視聴が要求されたときに、具体コンテンツの取得方法を決定する。具体的には、当該受信装置2の機能として対応可能な具体コンテンツのうち、最もスコアの高い具体コンテンツを、取得対象の具体コンテンツとして決定する。また、決定部233は、決定した具体コンテンツに関してコンテンツ情報を参照することにより、その取得方法を決定する。取得方法を表す情報は、放送による配信であるか通信による配信であるかを区別する情報を含む。また、取得方法を表す情報は、放送による配信の場合には、コンテンツを取得するためのサービスを特定する情報や、配信日時に関する情報を含む。
放送サービスを特定する情報は、例えば、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとの組によって表される。また、取得方法を表す情報は、通信による配信の場合には、コンテンツを取得するための所在情報(URL)や配信パラメーターの情報を含んでよい。また、取得方法を表す情報は、通信による配信が、オンデマンド方式での配信であるかブロードキャスティング方式での配信であるかを区別する情報を含んでよい。
放送サービスを特定する情報は、例えば、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとの組によって表される。また、取得方法を表す情報は、通信による配信の場合には、コンテンツを取得するための所在情報(URL)や配信パラメーターの情報を含んでよい。また、取得方法を表す情報は、通信による配信が、オンデマンド方式での配信であるかブロードキャスティング方式での配信であるかを区別する情報を含んでよい。
つまり、決定部233(取得方法決定部)は、統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれのコンテンツの情報と、情報管理部230が保持する機能情報とユーザー情報との少なくともいずれかと、に基づいて取得対象のコンテンツを決定する。決定部233(取得方法決定部)は、スコア算出部232が算出したそれぞれのコンテンツについてのスコアに基づいて、取得対象のコンテンツを決定するものであってよい。
以上説明した構成を有する取得方法決定部23は、個々のコンテンツの属性と、受信装置2の機能(能力)と、ユーザーの好み等とに応じて、可能な複数の具体コンテンツの中から最適なコンテンツを取得する方法を決定することができる。
なお、取得方法決定部23が、複数の取得方法を決定してもよい。例えば、放送信号の受信状況が悪化した場合や、通信状況が悪化(通信レートの低下等)した場合などには、それらの決定された複数の取得方法の中から、代替の取得方法を用いて、コンテンツ取得部26がコンテンツを取得することができる。
図22は、取得方法決定部23がコンテンツの取得方法を決定する手順を説明するためのシーケンス図である。同図におけるステップS10およびステップS11のそれぞれの処理は、図9における同じ番号のステップの処理に対応している。ステップS10において、取得方法決定部23は、ユーザーによって要求された統合コンテンツを特定することができる。あるいは、ユーザーからの再生要求の代わりに、何らかの他の方法によって特定の統合コンテンツの再生が要求されてもよい。ステップS11の中に含まれる各ステップにおいて、取得方法決定部23は、次のような処理を行う。
ステップS111において、取得方法決定部23は、情報統合部22Aから渡されるコンテンツ情報(統合コンテンツ情報)を参照する。これにより、取得方法決定部23は、要求された統合コンテンツに含まれるすべての具体コンテンツについてのコンテンツ情報を利用することができる。
ステップS112において、可否判定部231は、各々の具体コンテンツについてのコンテンツ情報と、情報管理部230から渡される機能情報とに基づいて、その受信装置2がそれぞれの具体コンテンツに対応可能であるか否かを判定する。可否判定部231は、各具体コンテンツについての可否判定の結果の情報を、スコア算出部232および決定部233に渡す。
ステップS113において、スコア算出部232は、各々の具体コンテンツについてのスコアを算出する。前述の通り、スコア算出部232は、具体コンテンツごとに、当該受信装置2が持つ機能や、当該受信装置2のユーザーの好みに適合する度合いを示すスコアを算出する。この具体コンテンツは、既に説明したコンテンツリストの中における「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)要素に対応するものである。つまり、スコア算出部232は、それぞれの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)要素に含まれる情報を具体コンテンツの情報として利用する。ここでは、例として、スコアの数値が高い程、その具体コンテンツが受信装置2の機能やユーザーの好みに適合する度合いが高いものとする。ここでスコア算出部232が算出するスコアは、少なくとも下に列挙する要素に基づいて算出される。
(1)受信装置2が能力を備える限りにおいて、より豊富な情報をユーザーに提示できる具体コンテンツのほうが、そうではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。ここで、より豊富な情報を提示するということは、映像を提示可能である場合には映像を含むものであることや、品質(解像度、フレームレート等)が異なる複数の映像の具体コンテンツの間ではより品質の高い映像を含むものであることである。
(2)受信装置2が能力を備える限りにおいて、より高品質な音声をユーザーに提示できる具体コンテンツのほうが、そうではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。
(3)受信装置2が映像を提示する際のディスプレイ装置の物理的なサイズ(インチ数)が、より適している具体コンテンツの方が、層ではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。
(4)ユーザーの好みのジャンルにより合致する具体コンテンツの方が、そうではない具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(5)ユーザーが好む視聴時間帯(曜日や日付等を含んでもよい)により合致する具体コンテンツの方が、そうではない視聴時間帯の具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(6)再生時間(視聴時間)の長さの異なる複数の具体コンテンツ間での比較において、ユーザーの好みのコンテンツの長さ(時間の長さ)により近い具体コンテンツの方が、その他の具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(7)ブロードキャスト型の具体コンテンツと、オンデマンド型の具体コンテンツとの比較において、ユーザーの好みに近いタイプの具体コンテンツの方が他方よりもスコアの値が高い。
(8)ここで(1)から(7)までにおいて例示した要素以外の要素に基づいて、より受信装置2の機能等や、視聴環境や、ユーザーの好みにより一層合致する具体コンテンツの方が、そうではない具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(2)受信装置2が能力を備える限りにおいて、より高品質な音声をユーザーに提示できる具体コンテンツのほうが、そうではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。
(3)受信装置2が映像を提示する際のディスプレイ装置の物理的なサイズ(インチ数)が、より適している具体コンテンツの方が、層ではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。
(4)ユーザーの好みのジャンルにより合致する具体コンテンツの方が、そうではない具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(5)ユーザーが好む視聴時間帯(曜日や日付等を含んでもよい)により合致する具体コンテンツの方が、そうではない視聴時間帯の具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(6)再生時間(視聴時間)の長さの異なる複数の具体コンテンツ間での比較において、ユーザーの好みのコンテンツの長さ(時間の長さ)により近い具体コンテンツの方が、その他の具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(7)ブロードキャスト型の具体コンテンツと、オンデマンド型の具体コンテンツとの比較において、ユーザーの好みに近いタイプの具体コンテンツの方が他方よりもスコアの値が高い。
(8)ここで(1)から(7)までにおいて例示した要素以外の要素に基づいて、より受信装置2の機能等や、視聴環境や、ユーザーの好みにより一層合致する具体コンテンツの方が、そうではない具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
ステップS114において、決定部233は、可否判定部231によって行われた判定結果や、スコア算出部232によって算出されたスコアの値などに基づいて、複数の具体コンテンツのうちの一つの(例えば、最もスコアの値が高い)具体コンテンツの取得を決定する。具体的には、決定部233は、統合コンテンツ情報の中の、選択された具体コンテンツに対応する「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)要素を参照することにより、そのコンテンツの取得方法を決定する。取得方法の情報は、例えば、放送による取得であるか通信(ネット配信)による取得であるかを区別する情報を含む。また、取得方法の情報は、配信日時に関する情報を含む。また、取得方法の情報は、取得先の資源の情報(放送の場合にはサービスを特定する情報であり、通信(ネット配信)の場合には取得先の所在情報(URL等)である。決定部233は、決定した取得方法の情報を、コンテンツ取得部26に渡すことができる。
図23は、情報管理部230が、ユーザーからの情報入力に基づいて、管理する情報を更新する処理の手順を示すシーケンス図である。この図に示す手順では、まずステップS81において、ユーザー側からの操作によって受信装置2に情報が入力される。ここでの情報の入力手段は、例えばユーザーがテレビのリモコン装置を操作することによるものや、ユーザーがスマートフォン(携帯電話)の画面を操作することによるものや、その他の入力方法を用いるものであってよい。ここで入力される情報は、典型的にはユーザー情報(ユーザー属性等)を変更するための情報であるが、その他の情報であってもよい。次にステップS82において、情報管理部230は、ステップS81で入力された情報を用いて、自己が管理している情報(機能情報あるいはユーザー情報)を更新する。
図24は、情報管理部230が、ユーザーからの情報入力以外の方法に基づいて、管理する情報を更新する処理の手順を示すシーケンス図である。この図に示す手順では、まずステップS91において、情報管理部230が、情報を更新すべき状況を把握する。例えば、受信装置2が接続されている通信ネットワークの通信状況(ビットレート等)が変わったり、受信装置2が受信している放送信号の強度が変わったりした場合に、情報管理部230はその状況を把握する。あるいは、受信装置2がユーザーの好みの変化を検知した場合に、情報管理部230はその状況を把握する。次にステップS92において、情報管理部230は、ステップS91で把握した状況に基づいて、自己が管理する情報(機能情報あるいはユーザー情報)を更新する。
図23や図24を参照しながら説明した方法により、情報管理部230は、必要に応じて管理している情報を更新することができる。つまり、受信装置2は、状況の変化にも対応して、適した具体コンテンツを選択して提示することができる。
以上、態様Aを説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。
[変形例1]
上記態様Aでは、受信装置2がコンテンツ情報の統合を行うコンテンツ情報都合装置として機能する形態とした。しかしながら、必ずしもコンテンツを受信する機能を有する装置と、コンテンツ情報を統合する機能を有するコンテンツ情報統合装置とが、同一の装置ではなくてもよい。例えば、コンテンツ情報統合装置が、受信装置2の外部に存在して、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報に基づいてそれらのコンテンツ情報を統合し、統合コンテンツ情報を生成するようにしてもよい。この場合には、コンテンツ情報統合装置が生成した統合コンテンツ情報は、所定のタイミングで、受信装置2に対して提供される。受信装置2は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、コンテンツの取得方法を決定し、コンテンツを取得することができる。
上記態様Aでは、受信装置2がコンテンツ情報の統合を行うコンテンツ情報都合装置として機能する形態とした。しかしながら、必ずしもコンテンツを受信する機能を有する装置と、コンテンツ情報を統合する機能を有するコンテンツ情報統合装置とが、同一の装置ではなくてもよい。例えば、コンテンツ情報統合装置が、受信装置2の外部に存在して、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報に基づいてそれらのコンテンツ情報を統合し、統合コンテンツ情報を生成するようにしてもよい。この場合には、コンテンツ情報統合装置が生成した統合コンテンツ情報は、所定のタイミングで、受信装置2に対して提供される。受信装置2は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、コンテンツの取得方法を決定し、コンテンツを取得することができる。
[変形例2]
上記態様Aでは、オブジェクト指向のデータとしてコンテンツ情報を説明した。また、コンテンツ情報の具体例としてJSON形式のデータ例を説明した。ただし、コンテンツ情報やサービス情報を含め、等価な情報を有する別形態のデータを用いて装置を実現するようにしてもよい。
上記態様Aでは、オブジェクト指向のデータとしてコンテンツ情報を説明した。また、コンテンツ情報の具体例としてJSON形式のデータ例を説明した。ただし、コンテンツ情報やサービス情報を含め、等価な情報を有する別形態のデータを用いて装置を実現するようにしてもよい。
次に、解決しようとする課題について説明する。
ところで、同じコンテンツが別個の具体コンテンツとして提供されていても、両者が同一のコンテンツであるという情報が一般には提供されていないという課題がある。一例として、放送と通信(ネット配信)とで同一の番組が提供されていても、両者が同一のコンテンツであるという情報が提供されていないという課題がある。それら複数のコンテンツが同一のコンテンツであることを受信装置等が認識するためには、例えば、コンテンツ情報としてそれら複数のコンテンツに同一の識別情報が提供されている必要がある。あるいは、識別情報以外の情報(コンテンツのタイトル等)が同一であるか、何らかの方法でそれらのコンテンツが同一のコンテンツであることを識別するための情報が提供されている必要がある。このように複数のコンテンツが同一のコンテンツであることを表す情報がない場合には、受信装置等は、あるコンテンツの代替コンテンツとして他のコンテンツを取得することができない。つまり、ユーザーは、代替コンテンツを視聴することができない。
統合コンテンツ情報を生成するためには、複数の具体コンテンツが与えられたときに、それらの具体コンテンツ間の関連性を発見することが必要である。一般にそれら複数の具体コンテンツは識別情報等によって予め関連付けられているわけではなく、何らかの方法を用いて複数の具体コンテンツ間の関連性を発見することによって、それらを統合して抽象コンテンツとすることができる。
次に、情報統合部22Aが、複数のコンテンツを統合する際にコンテンツ間の関連性を発見するための具体的な機能構成および処理手順について説明する。
図25は、情報統合部22Aのさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。図示するように、情報統合部22Aは、一致検出部221Aと、関連性発見部222Aとを含んで構成される。なお、情報統合部22Aは、一致検出部221Aと関連性発見部222Aのいずれか一方のみを備えるものであってもよい。そのような場合には、情報統合部22Aは、一致検出あるいは関連性発見のいずれかの機能だけを用いてコンテンツ情報を投合する処理を行う。
また、関連性発見部222Aを実現するためのさらに詳細な構成の一例として、関連性発見部222Aは、スコア算出部226と、関連性判定部227とを含むものであってもよい。これらのそれぞれの機能は、次の通りである。
また、関連性発見部222Aを実現するためのさらに詳細な構成の一例として、関連性発見部222Aは、スコア算出部226と、関連性判定部227とを含むものであってもよい。これらのそれぞれの機能は、次の通りである。
一致検出部221Aは、前記コンテンツ情報が含む前記識別情報に基づいて、複数の前記コンテンツの間での一致を検出する。
関連性発見部222Aは、情報取得部21Aが取得したコンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する。なお、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものである。関連性発見部222Aは、そのようなコンテンツ情報のうち、コンテンツについての属性情報のみに基づいて(つまり識別情報に基づかずに)、複数のコンテンツ間での関連性を発見する。
スコア算出部226は、複数のコンテンツ間での関連性の度合いを表すスコアを算出する。スコア算出部226は、前記複数のコンテンツに関して、例として次に列挙する事項の少なくともいずれかに基づいて、前記スコアを算出するものであってよい。
(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か。
(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か。
(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か。
(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か。
(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性。
(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性。
または、
(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性。
(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か。
(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か。
(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か。
(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か。
(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性。
(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性。
または、
(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性。
なお、スコア算出部226がスコアを算出する方法については、さらに後でも説明する。
関連性判定部227は、スコア算出部226が算出した前記スコアに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する。関連性判定部227は、一例として、スコア算出部226が算出した前記スコアが所定の閾値以上(あるいは閾値以下)であるか否かに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する。なお、関連性判定部227は、スコアを基に他の方法で関連性の有無を判定してもよい。なお、関連性発見部222Aが発見した複数のコンテンツの間での関連性に基づいて、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を統合することによって、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成することができる。
図26は、情報統合部22Aがコンテンツ情報を統合するための処理のさらに詳細な手順を示す概略図である。図26に示すステップS8は、図9を参照しながら説明したステップS8にあたる。図26に示すように、ステップS8は、さらに詳細な手順としてステップS81からS84までを含む。以下ではこの手順に沿って説明する。
ステップS81において、情報統合部22Aの一致検出部221Aは、複数のコンテンツ間での一致を検出する。具体的には、一致検出部221Aは、コンテンツを一意に識別するための識別情報の一致を検出する。この識別情報の例は、図7で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「identifier」(アイデンティファイアー)である。ただし、一致検出部221Aは、その他のデータによってコンテンツの一致を検出してもよい。
例えば、図7で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の内容が完全に一致する場合に、一致検出部221Aは、それらのコンテンツが一致していることを検出する。このように、一致検出部221Aが複数のコンテンツにおける識別情報の一致を検出すると、それらのコンテンツは同一のコンテンツであると判断され、コンテンツ情報の統合の対象となる。なお、ステップS81において一致検出部221Aは、例えば、与えられるコンテンツ情報に含まれるすべてのコンテンツのペアについて、それらのコンテンツが一致するか否かの検出を行うようにしてよい。
例えば、図7で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の内容が完全に一致する場合に、一致検出部221Aは、それらのコンテンツが一致していることを検出する。このように、一致検出部221Aが複数のコンテンツにおける識別情報の一致を検出すると、それらのコンテンツは同一のコンテンツであると判断され、コンテンツ情報の統合の対象となる。なお、ステップS81において一致検出部221Aは、例えば、与えられるコンテンツ情報に含まれるすべてのコンテンツのペアについて、それらのコンテンツが一致するか否かの検出を行うようにしてよい。
次のステップS82からS83までにおいては、ステップS81で一致が検出されなかったコンテンツのペアについて、情報統合部22Aの関連性発見部222Aがコンテンツ間の関連性の発見を試みる。具体的な手順としては次の通りである。
ステップS82において、関連性発見部222A内のスコア算出部226が、各ペアについて、コンテンツ間の類似度に関するスコアを算出する。なお、スコアの具体的な算出方法の例については、さらに後でも説明する。
ステップS83において、ステップにおいて算出されたスコアが所定の条件を満たす場合に、関連性発見部222A内の関連性判定部227が、そのペアに属する両コンテンツを関連付ける。つまり、関連性判定部227は、両コンテンツ間に関連性があるか否かを判定する。ここで、関連性判定部227が用いる条件は、例えば、スコア算出部226によって算出されたスコアが所定の閾値を超えるか否かという条件(ただし、これに限定されない)である。
ステップS84において、情報統合部22Aは、複数のコンテンツについてのコンテンツ情報を統合することによって、統合コンテンツ情報を生成する。ここで、統合の対象となり得るコンテンツは、上のステップS81において一致が検出された複数のコンテンツ、あるいは上のステップS83において関連していると判定された複数のコンテンツ、あるいはそれら両方である。
スコア算出部226がスコアを算出する際の処理を列挙すると、次の通りである。
(1)特定の2つのコンテンツ間のスコアは、所定の基準点(例えば、0点)をベースとして、様々な要素に基づいて加点あるいは減点される。
(2)コンテンツ間においてジャンル情報の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(3)コンテンツ名称(文字列)の全体または一部が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(4)コンテンツ概要の記述(文字列等)の全体または部分が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(5)コンテンツの出演者情報(文字列)の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(6)上記の様々な文字列の一致度合いに基づいてスコアを算出する際に、括弧、即ち()や[]などといったコンテンツ名等に含まれがちな文字を除外して一致度合いを判定するようにしてもよい。
(7)コンテンツ情報内に含まれるpublication要素の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。なお、publication要素が、放送局(放送事業者)を特定する情報を含む場合がある。
(8)コンテンツ情報内に含まれるurl要素(コンテンツの所在情報)の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。URLに含まれるドメイン名などは、コンテンツ提供会社(publisher, organization)の情報を表す場合がある。
(9)さらに上記のコンテンツ提供会社間の関連性を予めテーブル等に記憶しておいて、そのテーブル等を参照することによって会社間の関連性がある場合には、コンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(10)コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日(datePublished要素)の情報が一致する場合あるいは近い場合には、その近さに応じてコンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(11)2つのコンテンツについてのコンテンツ情報に含まれる他の要素に基づいて、当該ペアのスコアを加算あるいは減算するようにしてよい。
(1)特定の2つのコンテンツ間のスコアは、所定の基準点(例えば、0点)をベースとして、様々な要素に基づいて加点あるいは減点される。
(2)コンテンツ間においてジャンル情報の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(3)コンテンツ名称(文字列)の全体または一部が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(4)コンテンツ概要の記述(文字列等)の全体または部分が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(5)コンテンツの出演者情報(文字列)の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(6)上記の様々な文字列の一致度合いに基づいてスコアを算出する際に、括弧、即ち()や[]などといったコンテンツ名等に含まれがちな文字を除外して一致度合いを判定するようにしてもよい。
(7)コンテンツ情報内に含まれるpublication要素の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。なお、publication要素が、放送局(放送事業者)を特定する情報を含む場合がある。
(8)コンテンツ情報内に含まれるurl要素(コンテンツの所在情報)の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。URLに含まれるドメイン名などは、コンテンツ提供会社(publisher, organization)の情報を表す場合がある。
(9)さらに上記のコンテンツ提供会社間の関連性を予めテーブル等に記憶しておいて、そのテーブル等を参照することによって会社間の関連性がある場合には、コンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(10)コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日(datePublished要素)の情報が一致する場合あるいは近い場合には、その近さに応じてコンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(11)2つのコンテンツについてのコンテンツ情報に含まれる他の要素に基づいて、当該ペアのスコアを加算あるいは減算するようにしてよい。
スコア算出部226は、上で説明したそれぞれの要素における一致/不一致、あるいは類似性、近さ/遠さなどを判断する際に、機械学習を用いてもよい。このとき、ペアのコンテンツのそれぞれのコンテンツ情報に含まれる要素の値を入力として、それらペアにおけるスコアの加算値あるいは減算値を出力とするモデルを予め学習しておくようにする。
学習の際には、実データ等に基づく教師データを用いる。
学習の際には、実データ等に基づく教師データを用いる。
コンテンツ情報に含まれるコンテンツのペアの数は、そのコンテンツ情報に含まれるコンテンツ数の2乗に比例する。スコア算出部226がコンテンツのペアについてのスコア値を算出するための演算量を減らすためには、例えば、関連性のある見込みの低いペアについては、適宜枝刈りをすることによってスコアの算出を省略してもよい。また、スコア算出部226が特定のペアについて上記の枝刈りを行うか否かの判断のために、機械学習を用いてもよい。
また、スコア算出部226によるスコアの算出を省略して、コンテンツのペアについてのコンテンツ情報に含まれる要素の値と、それらのコンテンツのペアにおける関連性の有無との関係を、機械学習を利用して求めるようにしてもよい。この場合には、関連性判定部227が内部に機械学習モデルを持つ。そして、要素の値を入力として、関連性の有無を出力とする教師データを用いて、予め機械学習モデルの学習を行っておくようにする。
コンテンツ情報が持つデータの値と関連性有無との関係に関して、ユーザーとのインタラクション情報やユーザーによる判定結果を、関連性判定部227がアノテーションデータとして保持し、学習のための教師データに反映させるようにしてもよい。
コンテンツ情報が持つデータの値と関連性有無との関係に関して、ユーザーとのインタラクション情報やユーザーによる判定結果を、関連性判定部227がアノテーションデータとして保持し、学習のための教師データに反映させるようにしてもよい。
以上説明したように、態様Aでは、受信装置2は、コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。具体的には、受信装置2は、放送信号に含まれるEPG情報やコンテンツ情報提供サーバー装置3から提供されるコンテンツ情報(これらを総称して「コンテンツ情報」と呼ぶことができる)に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。これにより、受信装置2は、コンテンツの識別情報(identifier)に基づく一致の検出や、コンテンツの配信に関する情報(associatedMedia要素)に基づく一致の検出が行われない場合にも、コンテンツ情報のその他の要素の類似性に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。このような関連性に基づいて、受信装置2は、コンテンツを同定することができる。言い換えれば、受信装置2は、同等であると見なすことのできるコンテンツのペア(あるいは集合)を特定できる。一致検出部221Aによって一致が検出されたコンテンツの集合も、関連性発見部222Aによって関連性があると判定されたコンテンツの集合も、統合コンテンツとして統合することができる。つまり、受信装置2は、関連する複数のコンテンツを統合して統合コンテンツ(抽象コンテンツ)とすることができる。受信装置2は、抽象コンテンツに関する情報(統合コンテンツ情報)を持つことにより、特定の具体コンテンツを取得できない状況(放送信号の強度が得られない場合や、通信帯域が十分に得られない場合など)において、その抽象コンテンツに属する他の具体コンテンツを代替コンテンツとして取得することができる。
次に、サービスリストの具体例について説明する。
図27および図28は、サービスリスト(ServiceList)の例を示す概略図である。本例のサービスリストはJSON(JavaScript Object Notation)形式のデータとして記述されている。なお、これらの図においては便宜的に参照用の行番号を示している。
図27の第1行目は、1つのサービスリストの開始を表す。このサービスリストの終了は、第79行目(図24)である。第2行目から第4行目までは、このサービスリストのヘッダーに当たる部分である。第5行目は、アイテムリストエレメント(itemListElement)の開始を表す。このアイテムリストエレメントの終了は、第78行目(図24)である。第6行目から第68行目(図24)までは、このアイテムリストエレメントが持つ第1の要素についての記述である。第69行目から第77行目までは、このアイテムリストエレメントが持つ第2の要素以後の要素についての記述である。これらの要素の各々は、1つのサービスに対応している。
次に第6行目から始まる要素(第1のサービスについての記述)に関して説明する。
第7行目は、当該要素のタイプ(@type)がブロードキャストサービス(BroadcastService)であることを表す。第8行目は、当該サービスの名称が「NHK総合・東京」であることを表わす。第9行目は、ブロードキャスト表示名(broadcastDisplayName)が「NHK総合・東京」であることを表す。第10行目から第13行目までは、放送事業者(broadcaster)についての定義である。その中で第11行目と第12行目とは、タイプ(@type)が組織(Organization)であり、その名称が「NHK」であることを表している。
第14行目から第30行目までは、この第1のサービスの識別情報(identifier)を規定している。放送サービスは、オリジナルネットワークIDと、トランスポートストリームIDと、サービスIDとの3つ組の情報によってユニークに識別される。第15行目から第19行目までは、オリジナルネットワークID(original_network_id)の値が32736であることを表している。また、第20行目から第24行目までは、トランスポートストリームID(ts_id)の値が32736であることを表している。また、第25行目から第29行目までは、サービスID(service_id)の値が1024であることを表している。
第31行目は、当該サービスに関連付けられる画像(image)の所在を規定する情報である。第32行目は、当該サービスと同一のサービス(sameAs)の所在を表す情報である。第33行目は、当該サービスについてのウェブサイト(あるいは、当該サービスを提供する事業者のウェブサイト)のURLを規定する。
第34行目から第43行目まで(hasOfferCatalog)は、当該サービスによって配信されるコンテンツに関するコンテンツリストの所在を表す情報である。本例では、プレゼントリスト(presentList)の所在情報と、スケジュールリスト(scheduleList)の所在情報とが定義されている。第35行目から第38行目までは、前者のプレゼントリストについての定義である。第39行目から第42行目までは、後者のスケジュールリストについての定義である。第37行目には、前者のプレゼントリストのURLが記述されている。
第41行目には、後者のスケジュールリストのURLが記述されている。
第41行目には、後者のスケジュールリストのURLが記述されている。
図28に移って、第44行目は、放送チャンネルに関する情報を持つ要素(hasBroadcastChannel)であるが、本例ではそのデータは空である。第45行目から第54行目までは、放送のサービスエリア(areaServed)に関する情報を表す。本例では、2つの行政区域(administrativeArea)が規定されており、第46行目から第49行目までにおいて表わされる行政区域の名称は「関東」(Kanto)であり、第50行目から第53行目までにおいて表わされる行政区域の名称は「東京」(Tokyo)である。
第55行目から第67行目までは、親サービス(parentService)を規定している。第56行目は、その親サービスの名称が「NHK総合」であることを示す。つまり、1つのエリアのサービスである「NHK総合・東京」の親サービスが、各地のエリアのサービスを統合的にとらえた「NHK総合」である。第57行目は、当該サービスの種別(@type)が放送サービス(BroadcastService)であることを表している。第58行目は、当該サービスと同一のサービス(sameAs)の所在を表す情報である。第59行目から第66行目までは、当該親サービスの識別情報(identifier)である。この識別情報においては、属性ID(第64行目)として0、属性名(第61行目)として「系列」(affiliation)、属性値(第63行目)として「NHK総合」が記述されている。
第69行目から第77行目までは、第2のサービスに関する記述である。この第2のサービスの記述項目も、第6行目から第68行目までにおいて示した第1のサービスにおける記述項目と同様である。この図においては、その記述の一部を省略している。なお、第71行目は、このサービスの名称が「NHKEテレ東京」であることを表している。第72行目は、このサービスの表示名が「NHKEテレ東京」であることを表している。第73行目から第76行目までは、第1のサービスにおける第10行目から第13行目までと同様に、このサービスを提供する放送事業者を定義している。
なお、ここで図面を参照しながら説明したサービスリストは、2つのサービスの情報を含むものであるが、一般にサービスリストは任意の数のサービスを含むものであってよい。
以下、態様A(その2)について、図面を参照しながら他の方法により説明する。
図29は、態様A(その2)に係るシステムの概要構成の一例を示すブロック図である。同図を参照しながら、システム1の概要について説明する。同図に示すように、システム1は、受信装置2と、コンテンツプロバイダコンテンツプロバイダーCPと、情報提供システム6とを含んで構成される。コンテンツプロバイダーCPの具体的態様としては、情報登録装置5と、コンテンツ配信装置7と、放送送出装置8とが含まれる。態様A(その2)において、受信装置2、情報登録装置5、情報提供システム6、コンテンツ配信装置7及び放送送出装置8(以下、これらの各装置及びシステムをまとめて「システム1に含まれる構成要素」と記載する場合がある。)の数はそれぞれ1以上であればよい。同図には、一例として、システム1が、複数の受信装置2と、それぞれ1台ずつの情報登録装置5、情報提供システム6、コンテンツ配信装置7及び放送送出装置8を含む場合について図示している。システム1に含まれる構成要素のそれぞれは、例えば、コンピューターを用いて実現されてもよい。
態様A(その2)の前提となる事項について説明する。態様A(その2)に係るシステム1は、ユーザーに対しコンテンツを配信する。当該コンテンツは、コンテンツプロバイダーCPにより提供される。態様A(その2)に係るシステムが配信するコンテンツには、様々な態様の情報が含まれる。例えばコンテンツには、動画、音声、テキスト及びこれらの組み合わせ等の視覚的又は聴覚的に認知可能な様々な情報が含まれていてもよい。また、コンテンツとは、動画、音声及びテキストの少なくともいずれかを含むものであってもよい。以下の説明では、一例として態様A(その2)に係るシステムが、動画及び音声を含む映像コンテンツを配信する場合の一例について説明する。なお、以下の説明において、態様A(その2)に係るシステムをコンテンツ配信システムとも記載する場合がある。
コンテンツプロバイダーCPから提供されるコンテンツは、ISDB-T(統合デジタル放送サービス - 地上用)、ISDB-S(統合デジタル放送サービス - 衛星用)、ISDB-S3(高度広帯域衛星デジタル放送方式)等の放送システムで提供されるものであってもよい。また、これらのコンテンツは、ネット配信サービスでも提供される。ネット配信サービスでは、CMAF(Common Media Application Format)、MPEG-DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)、HLS(HTTP Live Streaming)等の方法が用いられてもよい。ネット配信サービスでは、ライブ配信(live)とオンデマンド配信(VOD,Video on Demand)のいずれもが想定される。放送番組は、ネット配信サービスでも同時に配信されている(例えば、NHKプラス、TVer等)。
態様A(その2)に係るサービスとしては、種々のタイプのものが存在する。例えば、態様A(その2)に係るサービスの一例としては、放送チャンネルによるコンテンツの配信を軸としたサービス、ネット配信によるコンテンツの配信を軸としたサービス、VODにおけるポータル提供によるサービス、カテゴリーやジャンル等で定義されるコンテンツ配信のグループとしてのサービス等を例示することができる。
放送チャンネルを軸としたサービスは、放送事業者が編成するスケジュールにしたがって放送によって配信される番組の連続である。このような番組の配列は、例えば、ARIB STD-B10「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格において規定される。
ネット配信を軸としたサービスは、放送と同様にコンテンツプロバイダーCPが編成するネット番組の連続として成るタイプのサービスと、VOD配信等のサービスとの2種類がある。なお、態様A(その2)に係るコンテンツプロバイダーCPには、放送事業者がコンテンツプロバイダーである場合が含まれる。
受信装置2は、コンテンツプロバイダーCPにより提供されるサービスを受信する。具体的には、受信装置2は、放送信号(放送波)によるサービス(放送サービス)と、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して配信されるサービス(ネット配信サービス)とを受信する。放送サービスは、放送事業者側の配信スケジュールにしたがって配信される。放送サービスは、放送送出装置8により配信される。ネット配信サービスは、配信事業者側の配信スケジュールにしたがって配信されるスタイル(ライブ)と、受信装置2(クライアント)側からの要求に基づいて配信されるスタイル(ビデオ・オン・デマンド)とがある。ネット配信サービスは、情報登録装置5及びコンテンツ配信装置7により配信される。
所定の通信ネットワークNWとは、回線を用いて構成される通信ネットワークである。
所定の通信ネットワークNWの一例としては、インターネットを例示することができる。
所定の通信ネットワークNWはオープンなネットワークであり、通信ネットワークNWに接続された装置同士は所定のプロトコルを用いて相互に通信することができる。通信ネットワークNWのインターネット層においては、インターネットプロトコル(IP)等を用いた通信が行われる。
所定の通信ネットワークNWの一例としては、インターネットを例示することができる。
所定の通信ネットワークNWはオープンなネットワークであり、通信ネットワークNWに接続された装置同士は所定のプロトコルを用いて相互に通信することができる。通信ネットワークNWのインターネット層においては、インターネットプロトコル(IP)等を用いた通信が行われる。
システム1に含まれる複数の受信装置2は、コンテンツプロバイダーCPにより提供されるサービス又はコンテンツを、放送サービス又はネット配信サービスのいずれかの態様において受信できていればよい。放送サービスにより提供されるサービス又はコンテンツを放送コンテンツBCと記載し、ネット配信サービスにより提供されるサービス又はコンテンツをネットコンテンツNCと記載する場合がある。図示する一例では、システム1に受信装置2として受信装置2-1と、受信装置2-2と、…、受信装置2-n(nは1以上の自然数)とが含まれる。受信装置2-1はネットコンテンツNCのみを取得し、受信装置2-2はネットコンテンツNC及び放送コンテンツBCの両方を受信し、受信装置2-nは放送コンテンツBCのみを受信する。受信装置2が受信可能なサービスは、受信装置2が置かれる場所の変化や、受信装置2が置かれる環境の変化に応じて変化してもよい。
態様A(その2)において、受信装置2は、サービスリストSLを取得する。サービスリストSLには、サービスについての情報(サービス情報)が含まれる。サービスリストSLは、複数のサービスについての情報を括った情報である。サービスリストSLは、例えば、特定の地域(例えば、関東)の地上デジタル(地デジ)放送に関連する情報をまとめたリストであってよい。また、サービスリストSLは、例えば、国(日本)全体をカバーする衛星放送(BS放送)に関連する情報をまとめたリストであってもよい。サービスリストSLの括り方は、ここで例示したものには限定されず、様々な括り方があってよい。なお、サービスリストSLとは、放送信号に含まれるサービス記述テーブル(SDT;Service Described Table、以下の説明においては、単にSDTと記載する場合がある。)相当の情報であるということもできる。
サービスリストSLは、情報登録装置5によって提供される。情報登録装置5によって提供されたサービスリストSLは、情報提供システム6が備える不図示の記憶部に記憶され、受信装置2に提供される。受信装置2は、情報提供システム6が備える不図示の記憶部に記憶されたサービスリストSLの全部又はサービスリストSLの一部を、所定のタイミングで取得することができる。情報登録装置5及び情報提供システム6は、様々な形態で存在してもよい。例えば情報登録装置5及び情報提供システム6は、異なる事業者により運用されていてもよい。情報登録装置5及び情報提供システム6が異なる事業者により運用される場合、情報登録装置5及び情報提供システム6はそれぞれ異なるサーバーに構成されていてもよい。図示する一例では情報登録装置5及び情報提供システム6が互いに1対1で接続されているが、情報登録装置5及び情報提供システム6は互いにインターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して接続されていてもよい。
情報提供システム6は、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して、サービスリストSLを受信装置2に提供する。なお、情報提供システム6がサービスリストSLを提供する方法はこの一例に限定されず、他の方法であってもよい。例えば、情報提供システム6は、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting、統合デジタル放送サービス)の放送信号中のSI(Service Information、サービス情報)内においてサービスリストSLを提供するようにしてもよい。
受信装置2は、インターネット等から受信するサービスリストSLと放送信号から受信するSDTとに基づいて、サービスに関する情報をマージしたり、所定のルール等に基づいて一方が他方を上書きしたりすることができる。つまり、受信装置2は、複数の手段又は経路で受信したサービスに関する情報を統合することによって、自装置用のリストを生成してよい。
また、生成したリストを複数の受信装置2の間で互いに共有するようにしてもよい。例えば、宅内、同一ユーザー内又は同一ユーザーグループ内等に複数の受信装置2が存在する場合、第1の受信装置2が受信して生成したサービスに関するリストを、他の装置である第2の受信装置2が参照して利用するようにしてもよい。また、例えば、第1の受信装置2が生成したサービスに関するリストと、他の装置である第2の受信装置2が生成したサービスに関するリストとを、相互に交換してマージした形態で共有するようにしてもよい。
サービスリストSLは、具体的には、各サービスについてのサービス名称、配信者情報、サービス識別子(サービスを特定するためのユニークなID)、提供方法(放送チャンネルの場合には、チャンネルの識別子情報であるところのオリジナルネットワークID(nid)、トランスポートストリームID(tsid)、サービスID(sid)の組。ネット配信サービスの場合には、URLや配信プロトコルや配信パラメーターの情報)、サービス自体の付加情報を提供するためのAPIの情報、そのサービスのコンテンツの情報を取得するためのAPI(コンテンツリストAPI)の情報等を含んでいてもよい。
また、上記のようなサービスの中で提供される一つ一つのコンテンツ(例えば番組)の情報は、別途、コンテンツリストCL等として管理される。コンテンツリストCLは、サービスリストSLと同様に、情報提供システム6によって提供される。
コンテンツリストCLは、コンテンツに関する情報(コンテンツ情報)の集合である。
情報提供システム6は、上述したサービスリストSLとは異なる情報として、コンテンツリストCLを受信装置2に提供してもよい。受信装置2は、情報提供システム6に記憶されたコンテンツリストCLの全部又はコンテンツリストCLの一部を、所定のタイミングで取得することができる。一つのコンテンツリストCLにどのコンテンツの情報を含めるようにするかは、様々な態様が存在してもよい。第1の態様として、一つのコンテンツリストCLは、ある放送サービス(チャンネル)を想定して、現在配信されているコンテンツ(番組)の情報や、次に配信されるコンテンツ(番組)の情報のリストという態様であってよい。現在のコンテンツの情報と次のコンテンツの情報とは、「p/f」と呼ばれるものである。ここで、「p」はpresent(現在)を表し、「f」はfollowing(次の、後続する)を表す。また、第2の態様として、一つのコンテンツリストCLは、現在から1週間先の日付までのEIT(Event Information Table)スケジュール相当のリストという態様であってよい。EITスケジュール相当のコンテンツリストCLに基づいて、番組表が生成されてもよい。また、第3の態様として、一つのコンテンツリストCLは、過去に放送(又は配信)されたコンテンツに関する情報を含んでいてもよい。過去に放送(又は配信)されたコンテンツに関する情報は、いわゆる「見逃し配信」のサービスを実現する際に有用な情報である。
情報提供システム6は、上述したサービスリストSLとは異なる情報として、コンテンツリストCLを受信装置2に提供してもよい。受信装置2は、情報提供システム6に記憶されたコンテンツリストCLの全部又はコンテンツリストCLの一部を、所定のタイミングで取得することができる。一つのコンテンツリストCLにどのコンテンツの情報を含めるようにするかは、様々な態様が存在してもよい。第1の態様として、一つのコンテンツリストCLは、ある放送サービス(チャンネル)を想定して、現在配信されているコンテンツ(番組)の情報や、次に配信されるコンテンツ(番組)の情報のリストという態様であってよい。現在のコンテンツの情報と次のコンテンツの情報とは、「p/f」と呼ばれるものである。ここで、「p」はpresent(現在)を表し、「f」はfollowing(次の、後続する)を表す。また、第2の態様として、一つのコンテンツリストCLは、現在から1週間先の日付までのEIT(Event Information Table)スケジュール相当のリストという態様であってよい。EITスケジュール相当のコンテンツリストCLに基づいて、番組表が生成されてもよい。また、第3の態様として、一つのコンテンツリストCLは、過去に放送(又は配信)されたコンテンツに関する情報を含んでいてもよい。過去に放送(又は配信)されたコンテンツに関する情報は、いわゆる「見逃し配信」のサービスを実現する際に有用な情報である。
コンテンツリストCLは、特定の一つのサービス(チャンネル)において配信されるコンテンツの情報の集合であってもよいし、複数のサービス(チャンネル)にまたがるコンテンツの情報の集合であってもよい。一例として、コンテンツリストCLは、特定の地域(例えば、東京等の都道府県単位)を対象とする地上デジタル(地デジ)放送のサービス群に含まれるコンテンツの情報の集合であってもよい。
コンテンツリストCLに含まれるコンテンツ情報には、典型的には、コンテンツ名(番組名)、制作者名、出演者名等といった情報が含まれる。また、コンテンツ情報は、配信媒体に特有の情報(例えば、放送サービスに関してはチャンネルを特定する情報、ネット配信サービスに関しては配信用のURLや配信プロトコルの種別を表す情報等)を含んでいてもよい。また、コンテンツ情報には、複数のコンテンツ間の関係を記述することができる。例えば、コンテンツAとコンテンツBとが同一シリーズの異なる配信回のコンテンツである場合には、コンテンツ情報は、上記のコンテンツAとコンテンツBとに関する情報として、両者に共通するシリーズ名(あるいは、シリーズID等)と、配信回を表す情報とを含むことができる。配信回は、例えば、第×シリーズ、第×シーズン、第×エピソード、第×回などといった表現(又はそれらの組合せでもよい)で表わされる場合がある。コンテンツAとコンテンツBとが、共通のテーマ(例えば、ニホンカワウソ)を扱う場合や、共通の制作者によるものである場合や、共通の出演者が出演するものである場合などにも、コンテンツ情報がこれら両者の関連性を示すようにしてもよい。
受信装置2は、サービスリストSLの場合と同様に、複数のコンテンツリストCLを取得してそれらをマージしたり、所定のルール等に基づいて一方が他方を上書きしたりして自装置用のコンテンツに関するリストを生成してもよい。自装置用のコンテンツに関するリストを生成するための情報は、放送信号から取得されてもよいし、ネット配信としてインターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して取得されてもよい。
受信装置2は、サービスリストSLと比較して、コンテンツリストCLをより頻繁に取得して、自装置内の情報(コンテンツデータベース等)を更新してもよい。すなわちサービスリストSLが比較的静的な情報であるのに対して、コンテンツリストCLは動的な情報であるということができる。地上放送の信号に関する規定(ISDB-T,Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial,統合デジタル放送サービス - 地上用)では、受信装置2は、放送信号に含まれるコンテンツリストCLを所定頻度で受信することとなる。ネット配信サービスにおけるコンテンツリストCLの更新頻度は、適宜設定され得る。ネット配信サービスにおけるコンテンツリストCLは、プル(pull)型API、プッシュ(push)型APIなどを介して受信装置2によって取得される。受信装置2は、それらのAPIを介して更新通知だけを受け取るスタイルとしてもよい(この場合には受信装置2が必要に応じて更新された情報を要求して取得する)し、それらのAPIを介してコンテンツリストのデータ実体を受け取るスタイルとしてもよい。また、MTE(Media Timed Event、メディア・タイムド・イベント)のしくみを用いて、配信される動画ストリームに付随する形で、受信装置2がコンテンツリストCLの情報(コンテンツリストの更新情報、またはコンテンツリストのデータ実体)を受信できるようにしてもよい。
サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新のためのトリガーとしては、以下の3通りの方法を例示することができる。すなわち、第1のタイミングとしては、受信装置2により設定される任意のタイミングである。任意のタイミングとは、具体的には受信装置2によりカウントされるタイマに基づくタイミングであってもよい。より具体的には、受信装置2は、2秒周期や10秒周期でサービスリストSL及びコンテンツリストCLを更新してもよい。サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新頻度は、互いに異なっていてもよい。上述した通り、サービスリストSLは静的な性質を有しコンテンツリストCLは動的な性質を有するため、サービスリストSLの更新頻度は、コンテンツリストCLの更新頻度より低く設定されていてもよい。また、第2のタイミングとしては、受信装置2が更新通知を受信したタイミングである。当該更新通知は、情報提供システム6により提供される。更新通知には、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの少なくともいずれかが更新された事実及びサービスリストSL及びコンテンツリストCLのうち更新された部分を特定するための情報が含まれる。情報提供システム6は、情報登録装置5からサービスリストSL又はコンテンツリストCLが更新された場合、更新通知を受信装置2に提供する。受信装置2は、情報提供システム6から更新通知を取得し、取得した更新通知により特定された部分についての情報を情報提供システム6から取得してもよい。また、第3のタイミングとしては、ユーザーの操作に基づくタイミングである。ユーザーは、受信装置2を直接的又は間接的に操作することにより、自身が望むコンテンツ(すなわち自身が視聴を望む番組)を特定する。受信装置2は、ユーザーにより特定された情報に基づき、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新情報を、情報提供システム6に対して要求することができる。
また、コンテンツリストCL内にサービスリストSLの更新通知を含めることにより、受信装置2側でサービスリストSLの更新情報を取得できるようにしてもよい。この場合、受信装置2は、コンテンツリストCL内にサービスリストSLの更新通知が含まれていることを検出したことをトリガーとして、サービスリストSLの更新情報を、情報提供システム6に対して要求することができる。
サービスリストSL又はコンテンツリストCLの少なくともいずれかが、有効期限の情報、あるいは再取得日時の情報を持つようにしてもよい。これらの情報は、受信装置2がサービスリストSL又はコンテンツリストCLを再取得することを促す情報である。受信装置2は、例えば有効期限が切れたことをトリガーとして、適宜、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの全部を再取得する。受信装置2は、例えば再取得日時が到来したことをトリガーとして、適宜、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの全部を再取得してもよい。
受信装置2は、サービスに関するリストを、放送信号のみから、又は所定の通信ネットワークNWを介してのみからしか取得できない場合にも、適切にサービスに関するリストを取得、維持、および更新する。また、コンテンツに関するリストについても同様である。即ち、受信装置2は、コンテンツに関するリストを、放送信号のみから、又は所定の通信ネットワークNWを介してのみからしか取得できない場合にも、適切にコンテンツに関するリストを取得、維持、および更新する。
次に、態様A(その2)に係るシステム1を構成する各構成要素の機能の概要について説明する。
受信装置2は、コンテンツを受信してユーザーに提示する装置である。受信装置2は、放送送出装置8からの放送信号によって伝送されるコンテンツを受信することができる。
また、受信装置2は、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツ配信装置7から伝送されるコンテンツを受信することもできる。受信装置2は、受信したコンテンツのデータを、適宜、復調及び復号等して、映像や音声やテキスト等を含むコンテンツをユーザーに対して提示する。受信装置2は、映像やテキストについては、画面に表示する。受信装置2は、音声についてはスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力する。受信装置2が提示するコンテンツの一例は映像、音声又はテキストの一例に限定されず、その他の形態のコンテンツを提示してもよい。
また、受信装置2は、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツ配信装置7から伝送されるコンテンツを受信することもできる。受信装置2は、受信したコンテンツのデータを、適宜、復調及び復号等して、映像や音声やテキスト等を含むコンテンツをユーザーに対して提示する。受信装置2は、映像やテキストについては、画面に表示する。受信装置2は、音声についてはスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力する。受信装置2が提示するコンテンツの一例は映像、音声又はテキストの一例に限定されず、その他の形態のコンテンツを提示してもよい。
受信装置2は、放送サービスに関するサービス情報や、ネット配信サービスに関するサービス情報、及びこれらのサービスを通じて提供されるコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、保持する。具体的な態様の一例として、受信装置2は、情報提供システム6からサービス情報が含まれるサービスリストSLと、コンテンツ情報が含まれるコンテンツリストCLとを取得し、取得した情報を自装置内等に保持する。受信装置2は、自装置内に保持されたサービス情報とコンテンツ情報とに基づいて、放送やネット配信のサービスを受信することができる。受信装置2は、情報提供システム6から、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを経由して、サービスリストSLとコンテンツリストCLとを受信することができる。また、受信装置2は、放送送出装置8から送出される放送信号内に含まれるサービスやコンテンツに関する情報を受信することができる。具体的な態様の一例としては、サービスに関する情報はSDT等に含まれていてもよいし、コンテンツに関する情報はETI等に含まれていてもよい。
また、受信装置2は、複数の情報(放送に関する情報とネット配信に関する情報)を統合することができる。統合された情報には、例えば、同一のコンテンツを同時(ほぼ同時)に配信するものが対応付けられていてもよい。受信装置2は、例えば一方のサービス(例えば放送サービス)を受信中に、何らかの理由でそのサービスの受信が途絶えてしまうような場合がある(例えば、伝送信号の不達等)。このような場合、受信装置2は、他方のサービス(ネット配信サービス)に関する情報を参照することによって、他方のサービス(ネット配信サービス)を経由することに切り替えて、継続して同等内容のコンテンツを受信することができる。つまり、受信装置2は、コンテンツを受信するための伝送路を適宜切り替えることができる。なお、受信装置2は、信号不達等の場合の伝送路の切り替えに限らず、他の理由による伝送路の切り替えを行ってもよい。つまり、受信装置2は、様々な理由により、相互に関連付けられる複数のサービスを受信し、いずれかのサービスを提示することができる。
受信装置2は、具体的な一例として、インターネット等の所定の通信ネットワークNWによる通信機能を有するテレビ受像機として実現され得る。また、受信装置2は、他の一例として、放送信号を受信する機能およびインターネットによる通信の機能を有するコンピューターとしても実現され得る。当該コンピューターの具体的態様としては、PC(パーソナルコンピューター)、タブレット端末装置、スマートフォン、腕時計型端末装置やスマートグラス等のウェアラブル端末装置等を例示することができる。
情報登録装置5は、情報提供システム6にサービスリストSL及びコンテンツリストCLを提供する。また、情報登録装置5は、情報提供システム6が記憶するサービスリストSL及びコンテンツリストCLを更新する。サービスリストSL及びコンテンツリストCLは、情報登録装置5により任意のタイミングで更新され得る。サービスリストSL及びコンテンツリストCLが更新される任意のタイミングとは、サービスリストSL又はコンテンツリストCLのいずれかの一部に変更があった時点であってもよい。情報登録装置5によるサービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新は、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの一部の情報のみが情報提供システム6に提供されることであってもよい。
情報提供システム6は、情報登録装置5からサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。情報提供システム6は、取得したサービスリストSL及びコンテンツリストCLを記憶し、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して、記憶した情報を受信装置2に対して提供する。情報提供システム6は、プッシュ形式で情報を受信装置2に送信するものであってもよいし、受信装置2からの要求に応じる形で情報を受信装置2に送信するものであってもよい。また、情報提供システム6は、情報を更新すべき状況においては、更新のために用いる情報を受信装置2に対して送信する。なお、情報提供システム6は、更新通知を、例えばプッシュ形式等で受信装置2に対して送るようにしてもよい。
コンテンツ配信装置7は、ネット配信によるコンテンツに関する情報を、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2に提供する。コンテンツは、内容的にまとまりのある単位であり、映像や音声等を含んで構成されるものである。コンテンツに関する情報は、コンテンツ(例えば番組)の識別情報、タイトル(題名)、概略(あらすじ等)、出演者情報、制作者情報等を含んでいてもよい。より具体的には、コンテンツ配信装置7は、コンテンツを構成する動画や音声のデータをネットコンテンツNCとして受信装置2に提供する。ネットコンテンツNCは、例えばストリーミング等の手段を用いて提供されてもよい。コンテンツ配信装置7が配信するサービスについての情報は、情報提供システム6から受信装置2に対して提供される。
放送送出装置8は、放送信号を送出する。放送信号は、空中波として、あるいはケーブルテレビ用のケーブルを媒体とする電気信号として、放送送出装置8によって送出され、伝送される。放送送出装置8が送出する放送信号は、動画や音声やテキスト等の信号に加えて、制御信号を含んでいてもよい。制御信号には各種の制御情報が含まれる。放送信号に載せて送出され制御信号は、放送サービスの編成チャンネルについてのサービス情報を含む。また、放送信号には放送を通じて提供されるコンテンツに関する情報である放送コンテンツBCが含まれる。
図30は、態様A(その2)に係る受信装置の機能構成の一例を示すブロック図である。同図を参照しながら、受信装置2の機能構成の一例について説明する。受信装置2は、統合機能部21と、既存機能部22とを備える。既存機能部22とは、従来のテレビ受像機が有する機能部である。受信装置2は、既存機能部22に加え、更に統合機能部21を備えることにより、従来のテレビ受像機が受信可能な放送信号に加えネット配信サービスを受信可能な装置として実現され得る。統合機能部21と既存機能部22とは、所定の通信方式を用いることにより互いに情報通信を行う。なお、態様A(その2)においては、説明のため統合機能部21と既存機能部22とを区別して説明するが、統合機能部21及び既存機能部22は、1つの機能部として実現されていてもよい。
まず、既存機能部22について説明する。既存機能部22は、操作取得部221と、コンテンツ提示部222と、放送コンテンツ取得部223とを含んで構成される。既存機能部22は、これらの各機能部を含んで構成されることにより、従来のテレビ受像機と同等の機能を実現する。従来のテレビ受像機と同等の機能とは、すなわち、ユーザーUの操作を受け付け、受け付けた操作に基づいてコンテンツを提示することを含む。
操作取得部221は、ユーザーUの操作を取得する。ユーザーUの操作には、例えばリモコン装置(不図示)による操作や、テレビ受像機が備える様々なユーザーインターフェース(不図示)による操作等が含まれる。操作取得部221は、リモコン装置による操作を受け付ける場合、リモコン装置から出力された制御信号(例えば赤外線信号)を受信する。また、操作取得部221は、テレビ受像機が備える各ユーザーインターフェースによる操作を受け付ける場合、例えばスイッチの押下操作等を検知する。操作取得部221は、取得した操作に関する情報を操作情報OIとして統合機能部21及び既存機能部22がそれぞれ備える所定の機能部に出力する。
放送コンテンツ取得部223は、放送サービスで配信されるコンテンツを受信する。放送コンテンツ取得部223が放送送出装置8から取得する情報を放送情報BIと記載する。放送情報BIには、放送サービスで配信されるコンテンツが含まれる。放送コンテンツ取得部223が受信する放送情報BIに含まれるコンテンツの内容としては、動画、音声、テキスト及びこれらの結合等の情報を例示することができる。放送コンテンツ取得部223は、受信した放送情報BIを、適宜復調し、また復号し、動画や音声やテキストを提示するための情報として放送コンテンツ情報BCIを生成する。放送情報BIには、サービスに関する情報(SDT)やコンテンツに関する情報(EIT)等が含まれていてもよい。生成された放送コンテンツ情報BCIは、コンテンツ提示部222に提供される。また、放送情報BIに含まれるサービスに関する情報やコンテンツに関する情報は、統合機能部21に提供される。放送コンテンツ取得部223は、例えば操作取得部221等から、特定のコンテンツを受信するように指示された場合には、指示されたコンテンツを受信する。
コンテンツ提示部222は、ユーザーUに対し提示情報PIを出力する。提示情報PIとは、例えば動画や音声やテキストのコンテンツに関する情報を、表示部(不図示)や音声出力部(不図示)等を介してユーザーUに対して提示するための情報である。コンテンツに関する情報とは、コンテンツ自体(例えば番組)であってもよいし、コンテンツの配信スケジュールに関する情報(例えば番組表)であってもよい。表示部とは、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等であってもよい。また、音声出力部とは、例えばスピーカーであってもよい。コンテンツ提示部222は、放送送出装置8から提供された情報に基づくコンテンツである放送コンテンツ情報BCI、又は所定の通信ネットワークを介してコンテンツ配信装置7から提供された情報に基づくコンテンツであるネットコンテンツ情報NCIのいずれかに基づいて、提示情報PIを出力する。放送コンテンツ情報BCIは放送コンテンツ取得部223により提供され、ネットコンテンツ情報NCIは統合機能部21により提供される。すなわちコンテンツ提示部222は、放送コンテンツ取得部223により提供された情報又は統合機能部21により提供された情報のいずれかを提示する。なお、ネットコンテンツ情報NCIは、後述する統合機能部21により提供される。なお、以下の説明において、コンテンツ提示部を単に提示部と記載する場合がある。また、以下の説明において、コンテンツに関する情報を提示するステップ又は工程を、提示ステップ又は提示工程と記載する場合がある。
次に、統合機能部21について説明する。統合機能部21は、情報取得部211と、情報統合部212と、提示方法決定部213と、ネットコンテンツ取得部214と、事前情報設定部215とを含んで構成される。統合機能部21は、これらの各機能部を含んで構成されることにより、放送信号に基づくコンテンツに代えて、通信ネットワークを介して取得したコンテンツをユーザーUに対して提示することができる。換言すれば、受信装置2が放送信号を取得できないような環境に置かれている場合であっても、受信装置2が通信ネットワークNWに接続されていれば、ユーザーUは放送信号により提供されているコンテンツを視聴等することができる。
情報取得部211は、ネット情報取得部2111と、ネット情報要求部2112と、放送情報取得部2113とを構成要素として備える。ネット情報取得部2111は、サービスリストSLとコンテンツリストCLとを、通信ネットワークを介して取得する。サービスリストSLには、放送に関するサービスについての情報が含まれる。換言すれば、サービスリストSLには、従来放送信号から取得していたSDT相当の情報が含まれている。
サービスリストSLにはSDT相当の情報が含まれているため、受信装置2は、放送信号を受信することができない環境においても、SDT相当の情報を取得することができる。
ネット情報取得部2111によりサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得するステップ又は工程を、ネット情報取得ステップ又はネット情報取得工程と記載する場合がある。ネット情報要求部2112は、取得したサービスリストSLに基づいて、特定のサービスやコンテンツに関する情報の提供を要求する。サービスに関する情報の提供を要求するための信号をサービス情報要求SLREQと記載し、コンテンツに関する情報の提供を要求するための信号をコンテンツ情報要求CLREQと記載する場合がある。ネット情報要求部2112により情報提供システム6に対する要求が出力された後、ネット情報取得部2111は、サービス情報要求SLREQに基づいてサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報要求CLREQに基づいてコンテンツリストCLを取得する。ネット情報要求部2112により特定のコンテンツに関する情報の提供を要求するステップ又は工程を、ネット情報要求ステップ又はネット情報要求工程と記載する場合がある。放送情報取得部2113は、放送コンテンツ取得部223により取得された放送信号に含まれるサービスに関する情報(SDT)やコンテンツに関する情報(EIT)を取得する。
サービスリストSLにはSDT相当の情報が含まれているため、受信装置2は、放送信号を受信することができない環境においても、SDT相当の情報を取得することができる。
ネット情報取得部2111によりサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得するステップ又は工程を、ネット情報取得ステップ又はネット情報取得工程と記載する場合がある。ネット情報要求部2112は、取得したサービスリストSLに基づいて、特定のサービスやコンテンツに関する情報の提供を要求する。サービスに関する情報の提供を要求するための信号をサービス情報要求SLREQと記載し、コンテンツに関する情報の提供を要求するための信号をコンテンツ情報要求CLREQと記載する場合がある。ネット情報要求部2112により情報提供システム6に対する要求が出力された後、ネット情報取得部2111は、サービス情報要求SLREQに基づいてサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報要求CLREQに基づいてコンテンツリストCLを取得する。ネット情報要求部2112により特定のコンテンツに関する情報の提供を要求するステップ又は工程を、ネット情報要求ステップ又はネット情報要求工程と記載する場合がある。放送情報取得部2113は、放送コンテンツ取得部223により取得された放送信号に含まれるサービスに関する情報(SDT)やコンテンツに関する情報(EIT)を取得する。
情報統合部212は、ネット情報取得部2111からサービスリストSLとコンテンツリストCLとを取得する。また、情報統合部212は、放送情報取得部2113からSDTとEITとを取得する。情報統合部212は、ネットから取得したサービスに関する情報(サービスリストSL)と、放送から取得したサービスに関する情報(SDT)とを統合し一つの情報としてまとめる。また、情報統合部212は、ネットから取得したコンテンツに関する情報(コンテンツリストCL)と、放送から取得したコンテンツに関する情報(EIT)とを統合し一つの情報としてまとめる。情報統合部212は、例えば、同一の系列(affiliation)に属する複数のサービスに関する情報を統合し、統合サービスリストISLを生成する。ここで、系列とは、典型的には放送事業における系列である。例えば、「NHK総合・東京」という放送サービスと、「NHK総合・名古屋」という放送サービスとは、いずれも、「NHK総合」という系列に属する。また、例えば、関東地域をサービスエリアとする放送事業者と、近畿(関西)地域をサービスエリアとする放送事業者とが、別法人であっても、同一の系列に属するものであってもよい。また、情報統合部212は、同一のコンテンツを同時に又は略同時に配信する複数のサービスに関する情報を統合して統合サービスリストISLを生成してよい。情報統合部212は、統合したサービスに関する情報を統合サービスリストISLとして、統合したコンテンツに関する情報を統合コンテンツリストICLとして提示方法決定部213に出力する。
提示方法決定部213は、情報統合部212から統合サービスリストISLと統合コンテンツリストICLとを取得する。提示方法決定部213は、取得した統合サービスリストISL及び統合コンテンツリストICLに基づき、コンテンツの提示方法を決定する。
コンテンツの提示方法とは、すなわち、放送により提供されるサービス及びネットワークを介して提供される複数のサービスのうち、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかであってもよい。提示方法決定部213は、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかを特定し、ネットコンテンツ取得部214に対しネットコンテンツ要求NCREQを出力する。ネットコンテンツ要求NCREQには、コンテンツが提供されるサービスに関する情報が少なくとも含まれる。また、ネットコンテンツ要求NCREQには、コンテンツを識別する情報が含まれていてもよい。
コンテンツの提示方法とは、すなわち、放送により提供されるサービス及びネットワークを介して提供される複数のサービスのうち、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかであってもよい。提示方法決定部213は、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかを特定し、ネットコンテンツ取得部214に対しネットコンテンツ要求NCREQを出力する。ネットコンテンツ要求NCREQには、コンテンツが提供されるサービスに関する情報が少なくとも含まれる。また、ネットコンテンツ要求NCREQには、コンテンツを識別する情報が含まれていてもよい。
なお、提示方法決定部213は、ネットワークを介して提供される複数のサービスのうち、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかであってもよい。提示方法決定部213は、ネットコンテンツ取得部214により取得された情報及び放送コンテンツ取得部223により取得された情報のいずれも提示可能な場合、放送コンテンツ取得部により取得された情報を提示してもよい。すなわち、コンテンツ提示部222は、ネットワークを介して提供されるコンテンツより放送信号から取得されるコンテンツを優先して提示してもよい。
ネットコンテンツ取得部214は、提示方法決定部213からネットコンテンツ要求NCREQを取得する。ネットコンテンツ取得部214は、取得したネットコンテンツ要求NCREQに基づき、コンテンツ配信装置7から所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツを取得する。ネットコンテンツ要求NCREQとは、サービスリストSLに基づく要求である。すなわち、ネットコンテンツ取得部214は、ネット情報取得部2111により取得されたサービスリストSLに基づく要求に応じて提供された情報を、通信ネットワークNWを介して取得する。ネットコンテンツ取得部214がコンテンツ配信装置7から取得する情報をネット配信情報NDIと記載する。ネットコンテンツ取得部214は、取得したネット配信情報NDIに基づき、動画や音声やテキストを提示するための情報としてネットコンテンツ情報NCIを生成する。ネットコンテンツ取得部214は、生成したネットコンテンツ情報NCIをコンテンツ提示部222に提供する。
事前情報設定部215は、ユーザーUの操作に基づき、事前情報を設定する。ユーザーUにより設定される事前情報の種類には、取得するコンテンツの優先度に関するもの等が含まれる。事前情報設定部215は操作取得部221により取得されたユーザーUの操作に関する情報が含まれる操作情報OIを取得し、操作情報OIに基づき設定された情報を記憶する。事前情報設定部215は、ネット情報要求部2112からの要求に基づき、記憶した情報を事前設定情報PSIとして提供する。ネット情報要求部2112は、事前情報設定部215から事前設定情報PSIを取得し、取得した事前設定情報PSIに基づきサービスリストSLやコンテンツリストCLを要求する。
図31は、態様A(その2)に係る情報提供システム及び情報登録装置の機能構成の一例を示すブロック図である。同図を参照しながら、情報提供システム6及び情報登録装置5の機能構成の一例について説明する。情報提供システム6及び情報登録装置5は、所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2にサービスリストSL及びコンテンツリストCLを出力する。
なお、図示する一例では、サービスリストSLを提供するサーバー装置と、コンテンツリストCLを提供するサーバー装置が異なるサーバー装置である場合の一例について説明するが、態様A(その2)の形態はこの一例に限定されない。例えば、他の態様として、単一のサーバー装置がサービスリストSL及びコンテンツリストCLを提供する構成としてもよい。また、図示する一例では、更に、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの少なくともいずれかに更新があった場合に受信装置2に更新通知を行うためのサーバー装置を備える。しかしながら更新通知を行う機能は、サービスリストSLを提供するサーバー装置及びコンテンツリストCLを提供するサーバー装置のそれぞれに備えらえられていてもよい。すなわち、図示する構成の一例は、態様A(その2)の概要を説明するための具体的な一例であり、態様A(その2)の構成を限定するものではない。
まず、情報登録装置5の機能構成の一例について説明する。情報登録装置5は、コンテンツプロバイダーCPにより運用される。情報登録装置5は、サービス情報登録部51と、コンテンツ情報登録部52とを含んで構成される。サービス情報登録部51は、サービスリストSLを情報提供システム6に提供する。コンテンツ情報登録部52は、コンテンツリストCLを情報提供システム6に提供する。情報登録装置5から情報提供システム6に提供されるサービスリストSL及びコンテンツリストCLは、リストが新たに登録される場合においてはリストの全部であってもよいし、リストの一部が更新される場合においてはリストの一部であってもよい。情報登録装置5がリストの一部を更新する場合には、更新する部分についての情報と併せて、リストのうち更新する部分を特定するための情報が提供される。すなわち、サービスリストSL及びコンテンツリストCLは、複数の構成要素から構成される構造を有している。複数の構成要素は、例えば階層構造を有していてもよく、リストの一部が更新される場合には、任意の階層を特定して更新してもよい。なお、図示する一例では、サービス情報登録部51とコンテンツ情報登録部52とを異なる構成としているが、サービス情報登録部51及びコンテンツ情報登録部52は、単一の機能部として構成されていてもよい。また、複数の構成要素は、「ネットワーク型構造」「リレーショナルデータ型構造」「RDF(Resource Description Framework)型の構造」等のデータ構造を有していてもよい。
次に、情報提供システム6の機能構成の一例について説明する。情報提供システム6は、サービス情報提供サーバー装置61と、コンテンツ情報提供サーバー装置62と、イベント情報提供サーバー装置63とを含んで構成される。
サービス情報提供サーバー装置61は、サービス情報登録受付部611と、サービス情報データベース612と、サービス情報提供部613と、サービス情報更新要求取得部614とを含んで構成される。サービス情報登録受付部611は、サービス情報登録部51からサービスリストSLを取得する。サービス情報登録受付部611は、取得したサービスリストSLをサービス情報データベース612に登録する。サービス情報登録部51から取得したサービスリストSLが新たに登録されるものである場合(リストの全部を含むものである場合)、サービス情報登録受付部611は、新たにサービスリストSLをサービス情報データベース612に記憶させる。また、サービス情報登録部51から取得したサービスリストSLが既に登録されているサービスリストSLの一部を更新するものである場合(リストの一部を含むものである場合)、サービス情報登録受付部611は、既に登録されたサービスリストSLの一部を更新する。すなわち、サービス情報登録受付部611は、サービス情報データベース612に記憶された情報を管理する記憶管理部であるということもできる。サービス情報データベース612は、サービスリストSLを記憶する。サービス情報データベース612に記憶されるサービスリストSLは、サービス情報登録受付部611により提供され、更新される。サービス情報提供部613は、所定の通信ネットワークを介してサービスリストSLを受信装置2に提供する。なお、サービス情報提供部613は、受信装置2から取得したサービス情報要求SLREQに基づいてサービスリストSLを提供してもよい。サービス情報要求SLREQは、サービス情報更新要求取得部614により取得され、サービス情報提供部613に通知される。
コンテンツ情報提供サーバー装置62は、管理の対象がサービスリストSLに代えてコンテンツリストCLである点においてサービス情報提供サーバー装置61とは異なるものの、サービス情報提供サーバー装置61と略同一の構成を採用し得る。コンテンツ情報提供サーバー装置62は、コンテンツ情報登録受付部621と、コンテンツ情報データベース622と、コンテンツ情報提供部623と、コンテンツ情報更新要求取得部624とを含んで構成される。コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報登録部52からコンテンツリストCLを取得する。コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLをコンテンツ情報データベース622に登録する。コンテンツ情報登録部52から取得したコンテンツリストCLが新たに登録されるものである場合(リストの全部を含むものである場合)、コンテンツ情報登録受付部621は、新たにコンテンツリストCLをコンテンツ情報データベース622に記憶させる。また、コンテンツ情報登録部52から取得したコンテンツリストCLが既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新するものである場合(リストの一部を含むものである場合)、コンテンツ情報登録受付部621は、既に登録されたコンテンツリストCLの一部を更新する。すなわち、コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報データベース622に記憶された情報を管理する記憶管理部であるということもできる。コンテンツ情報データベース622は、コンテンツリストCLを記憶する。コンテンツ情報データベース622に記憶されるコンテンツリストCLは、コンテンツ情報登録受付部621により提供され、更新される。コンテンツ情報提供部623は、所定の通信ネットワークを介してコンテンツリストCLを受信装置2に提供する。なお、コンテンツ情報提供部623は、受信装置2から取得したコンテンツ情報要求CLREQに基づいてコンテンツリストCLを提供してもよい。
コンテンツ情報要求CREQは、コンテンツ情報更新要求取得部624により取得され、コンテンツ情報提供部623に通知される。
コンテンツ情報要求CREQは、コンテンツ情報更新要求取得部624により取得され、コンテンツ情報提供部623に通知される。
イベント情報提供サーバー装置63は、更新情報取得部631と、記憶情報取得部632と、差分判定部633と、更新通知部634とを含んで構成される。更新情報取得部631は、情報登録装置5からサービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新が行われると、サービス情報提供サーバー装置61からサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報提供サーバー装置62からコンテンツリストCLを取得する。更新情報取得部631は、取得した更新に関する情報を更新情報UIとして差分判定部633に出力する。記憶情報取得部632は、サービス情報データベース612に記憶されたサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLを取得する。記憶情報取得部632は、データベースに記憶された情報を記憶情報SIとして差分判定部633に出力する。差分判定部633は、更新情報取得部631から更新情報UIを取得し、記憶情報取得部632から記憶情報SIを取得する。差分判定部633は、記憶された情報と更新に係る情報とを比較し、差分を判定する。差分判定部633は、差分が判定された場合、当該差分に関する情報を差分情報DIとして更新通知部634に提供する。更新通知部634は、差分判定部633から差分情報DIを取得する。更新通知部634は、取得した差分情報DIに基づき、受信装置2に更新通知UNを出力する。
更新通知UNには、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの少なくとも一方に更新が行われた事実と、更新箇所に関する情報が含まれている。受信装置2は、更新通知UNを取得すると、更新通知UNに含まれる更新箇所について、サービス情報要求SLREQ又はコンテンツ情報要求CLREQを出力し、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新を行う。
更新通知UNには、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの少なくとも一方に更新が行われた事実と、更新箇所に関する情報が含まれている。受信装置2は、更新通知UNを取得すると、更新通知UNに含まれる更新箇所について、サービス情報要求SLREQ又はコンテンツ情報要求CLREQを出力し、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新を行う。
図32は、態様A(その2)に係るシステムの一連の動作の一例を示す状態遷移図である。同図を参照しながら、システム1の一連の動作の一例について説明する。同図には、受信装置2が起動され、ユーザーUの操作に応じたコンテンツを再生するまでの一連の動作が示されている。以下、同図に沿って処理手順を説明する。
ステップS111において、受信装置2は、ユーザーUからの起動要求を受け付ける。
この起動要求は、例えば、リモコン装置の信号(赤外線信号等)によって伝達される。受信装置2は、起動要求に基づいて起動する。
この起動要求は、例えば、リモコン装置の信号(赤外線信号等)によって伝達される。受信装置2は、起動要求に基づいて起動する。
ステップS121において、起動後の受信装置2の放送コンテンツ取得部223は、放送送出装置8により送出された放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)及びEPG(電子番組表)を取得する。SIは、EPGのデータを含んでいてもよい。放送コンテンツ取得部223により取得されたSI及びEPGは、放送情報取得部2113に提供される。
ステップS131において、受信装置2のネット情報要求部2112は、所定の通信ネットワークNWを介してサービス情報提供サーバー装置61に対しサービス情報要求SLREQを出力し、サービスリストSLの提供を要求する。サービス情報提供サーバー装置61のサービス情報更新要求取得部614によりサービス情報要求SLREQが受信されると、サービス情報提供サーバー装置61は受信装置2に対して送信するためのサービスリストSLを準備する。
ステップS133において、サービス情報提供サーバー装置61のサービス情報提供部613は、要求元の受信装置2に対してサービスリストSLを出力する。サービス情報要求SLREQには、システム1に含まれる複数の受信装置2のうち、各装置を識別するための識別情報が含まれていてもよい。受信装置2のネット情報取得部2111は、サービス情報提供サーバー装置61のサービス情報提供部613から出力されたサービスリストSLを受信する。
ステップS135において、受信装置2の情報統合部212は、放送信号から取得したサービスに関する情報と通信ネットワークNWを介して取得したサービスに関する情報とを統合する処理を行う。統合処理の結果として、統合サービスリストISLが生成される。なお、統合サービスリストISLは、通信ネットワークNWを介して取得した情報のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、放送信号を取得できない環境においても統合サービスリストISLを生成することができる。また、統合サービスリストISLは、放送信号のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、通信ネットワークNWを介して情報を取得できない環境においても統合サービスリストISLを生成することができる。
ステップS141において、受信装置2のネット情報要求部2112は、所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツ情報提供サーバー装置62に対しコンテンツ情報要求CLREQを出力し、コンテンツリストCLの提供を要求する。コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報更新要求取得部624によりコンテンツ情報要求CLREQが受信されると、コンテンツ情報提供サーバー装置62は受信装置2に対して送信するためのコンテンツリストCLを準備する。
ステップS143において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報提供部623は、要求元の受信装置2に対してコンテンツリストCLを出力する。コンテンツ情報要求CLREQには、システム1に含まれる複数の受信装置2のうち、各装置を識別するための識別情報が含まれていてもよい。受信装置2のネット情報取得部2111は、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報提供部623から出力されたコンテンツリストCLを受信する。
ステップS145において、受信装置2の情報統合部212は、放送信号から取得したコンテンツに関する情報と通信ネットワークNWを介して取得したコンテンツに関する情報とを統合する処理を行う。統合処理の結果として統合コンテンツリストICLが生成される。なお、統合コンテンツリストICLは、通信ネットワークNWを介して取得した情報のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、放送信号を取得できない環境においても統合コンテンツリストICLを生成することができる。また、統合コンテンツリストICLは、放送信号のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、通信ネットワークNWを介して情報を取得できない環境においても統合コンテンツリストICLを生成することができる。
ステップS147において、受信装置2のコンテンツ提示部222は、情報統合部212により統合された統合コンテンツリストICLに基づいて、統合コンテンツのリストをユーザーUに対して提示する。具体的には、受信装置2は、統合コンテンツのリストを不図示の表示部等に表示する。統合コンテンツのリストとは、例えば番組表であってもよい。ユーザーは統合コンテンツのリストが表示された表示部等を見ることによって、取得可能な統合コンテンツのリストを認識することができる。ユーザーUは、リモコン装置等を用いることによって、統合コンテンツリストの中から、取得を所望するコンテンツを選択することができる。
すなわち、受信装置2のネット情報取得部2111は、後述する監視プロセスが立ち上がる前に、自装置が起動したことに応じて、所定の通信ネットワークを介してサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。自装置が起動したタイミングで所定の通信ネットワークを介してサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得することにより、受信装置2は、自装置が取得可能なサービス及びコンテンツを認識することができる。
ステップS151において、受信装置2は、監視プロセスを立ち上げる。監視プロセスとは、サービスリストSL及びコンテンツリストCLに更新があったか否かを監視するためのプロセスである。ここで、サービスリストSL及びコンテンツリストCLを更新するための条件としては、複数設定されていてもよい。具体的には、以下の3つの条件を例示することができる。すなわち、第1の条件とは、情報提供システム6から更新通知UNを取得したか否かである。第2の条件とは、所定の時間が経過したか否か、すなわち定期的な監視である。第3の所定の時間が経過とは、ユーザーUからの操作に基づくものである。監視プロセスは、更新のための条件が満たされたか否かを判定し、更新のための条件が満たされた場合には、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの少なくとも一部を更新する。
ステップS161において、受信装置2の操作取得部221は、ユーザーUから操作を取得することにより、コンテンツの再生要求を取得する。具体的には、当該再生要求は、リモコン装置等の信号として受信装置2に伝えられる。当該再生要求は、コンテンツを識別する識別情報を含む。受信装置2は、ユーザーUから当該再生要求を取得するにより、ユーザーUが取得を所望するコンテンツを特定する。
ステップS163において、受信装置2の提示方法決定部213は、ユーザーUから要求されたコンテンツの提示方法を決定する。つまり、受信装置2は、ユーザーUから要求されたコンテンツについて、複数の選択肢が存在する場合(例えば、放送コンテンツBC及びネットコンテンツNCのいずれも取得可能な場合)、いずれのコンテンツをユーザーUに対して提示するかを決定する。受信装置2は、コンテンツの提示方法を決定すると、当該コンテンツにアクセスするための情報(放送におけるサービスを特定する情報やネット配信における所在情報(URL)等)が明らかになる。
ステップS165において、受信装置2の放送コンテンツ取得部223又はネットコンテンツ取得部214は、提示方法決定部213により決定された提示方法に基づき、コンテンツを取得する。また、受信装置2のコンテンツ提示部222は、取得されたコンテンツをユーザーUに対して提示する。コンテンツ提示部222により提示されるコンテンツは、映像コンテンツ(映像と音声とを構成要素として含むコンテンツ)であってもよいし、音声のみを構成要素として含むコンテンツであってもよいし、ウェブページ等であってもよいし、その他の任意の形態のコンテンツであってもよい。受信装置2は、映像を画面に表示し、音声をスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力し、ウェブページ等の情報を画面に表示することができる。
以上説明した処理により、受信装置2は、コンテンツ情報を統合することができ、また統合コンテンツの提示方法を決定して提示することができる。なお、受信装置2は、既に統合済みのサービスに関する情報やコンテンツに関する情報を記憶装置等に保持しておき、記憶された情報を利用してコンテンツの取得および提示を行ってもよい。
図33は、態様A(その2)に係るコンテンツプロバイダーがコンテンツリスト(コンテンツ情報)を提供する場合における一連の動作の一例を示す状態遷移図である。同図には、コンテンツプロバイダーCPとしての情報登録装置5がコンテンツリストCLを提供し、受信装置2が受信するまでの一連の動作が示されている。以下、同図を参照しながら、情報登録装置5が新たにコンテンツリストCLを登録する場合と、既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新する場合の処理手順について、それぞれ説明する。情報提供システム6が備える機能は、上述したようにサービス情報提供サーバー装置61、コンテンツ情報提供サーバー装置62及びイベント情報提供サーバー装置63に分散されていてもよいし、単一のサーバーに備えられていてもよいし、他の集約方法により複数のサーバー装置に備えられていてもよい。また、情報提供システム6自体をサーバー装置と記載し、情報提供システム6に含まれるいずれのサーバー装置が備える機能かを区別しない場合がある。なお、サービスリストSLの登録手順については説明を省略するが、サービスリストSLの登録手順についても、同図を用いて説明するコンテンツリストCLの登録手順と同様であってもよい。
まず、情報登録装置5が新たにコンテンツリストCLを登録する場合について説明する。新たにコンテンツリストCLを登録する場合とは、すなわち、情報登録装置5が情報提供システム6に対して未だ情報を提供したことがないコンテンツについての情報を登録する場合である。
ステップS211において、情報登録装置5のコンテンツ情報登録部52は、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621に対してコンテンツリストCLを提供する。
ステップS213において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621は、情報登録装置5からコンテンツリストCLを取得する。
ステップS215において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLをコンテンツ情報データベース622に記憶させる。ここで、態様A(その2)に係るコンテンツリストCLは、複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有している。コンテンツリストCLが有する複数の情報には、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とが含まれる。また、当該構成要素は、階層構造を有していてもよい。構成要素の階層構造については後述する。
コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLを、各構成要素に分離可能な分離構造として記憶する。コンテンツ情報登録受付部621を、単に登録受付部と記載する場合がある。また、コンテンツ情報データベース622を、単に記憶部と記載する場合がある。
コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLを、各構成要素に分離可能な分離構造として記憶する。コンテンツ情報登録受付部621を、単に登録受付部と記載する場合がある。また、コンテンツ情報データベース622を、単に記憶部と記載する場合がある。
ステップS231において、受信装置2が情報提供システム6に対しコンテンツ情報要求CLREQを出力し、コンテンツリストCLの提供を要求する。受信装置2がコンテンツリストCLの提供を要求するタイミングとは、所定の条件を満たした場合であってもよい。所定の条件とは、例えば、装置の起動に基づくものであったり、所定の周期に基づくものであったり、ユーザーUの操作に基づくものであってもよい。
ステップS233において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報更新要求取得部624が受信装置2からコンテンツ情報要求CLREQを取得すると、コンテンツ情報提供部623は、要求があった受信装置2に対して、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLを出力する。受信装置2は、コンテンツ情報提供部623から出力されたコンテンツリストCLを取得する。
次に、情報登録装置5が、既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新する場合について説明する。
ステップS311において、情報登録装置5のコンテンツ情報登録部52は、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621に対してコンテンツリストCLを提供する。既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新する場合において、情報登録装置5は、コンテンツリストCLの全てを情報提供システム6に対して出力してもよいし、コンテンツリストCLのうち更新する部分だけを出力してもよい。更新する部分は、コンテンツリストCLを構成する構成要素ごとであってもよい。
ステップS313において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621は、情報登録装置5からコンテンツリストCLを取得する。コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLをサービス情報データベース612に記憶させる。コンテンツリストCLの一部が提供された場合、コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの一部を更新する。また、コンテンツリストCLの全部が提供された場合、コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの全部を更新する。
ステップS315において、更新情報取得部631は、コンテンツ情報登録受付部621により取得されたコンテンツリストCLを更新情報UIとして差分判定部633に出力する。また、記憶情報取得部632は、サービス情報データベース612に記憶された情報を記憶情報SIとして差分判定部633に出力する。差分判定部633は、コンテンツ情報登録受付部621によりコンテンツリストCLが取得された場合に、コンテンツ情報登録受付部621により取得されたコンテンツリストCLと、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLとを比較し、差分を有する構成要素の有無を判定する。差分判定部633は、判定した差分に関する情報を差分情報DIとして更新通知部634に提供する。更新通知部634は、差分を有する構成要素の有無に基づいて、差分を有する構成要素が存在する場合に更新通知UNを提供する。更新通知UNは、所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2に提供される。更新通知UNには、差分を有する構成要素を特定する情報が含まれる。更新通知部634を、単に通知部と記載する場合がある。
ステップS331において、受信装置2のネット情報取得部2111は、情報提供システム6の更新通知部634から更新通知UNを取得する。コンテンツリストCLには、特定の構成要素を特定する情報が含まれる。更新通知UNを取得するステップ又は工程を、ネット情報取得ステップ又はネット情報取得工程と記載する場合がある。受信装置2のネット情報要求部2112は、事前情報設定部215により設定された事前情報に基づき、取得した更新通知UNにより特定される構成要素の更新をするか否かの判定を行う。例えば、ユーザーUが興味を有さないコンテンツについては、更新された場合であってもコンテンツリストCLを更新しなくてもよい。なお、ネット情報要求部2112による更新要否の判定は任意であり、更新要否の判定を行わず、更新があった構成要素についての提供を要求する構成を採用してもよい。
ステップS341において、受信装置2のネット情報要求部2112は、ネット情報取得部2111により取得された更新通知UNに基づき、特定された構成要素を含む情報の提供を要求する。当該要求はコンテンツ情報要求CLREQ又は更新要求としてコンテンツ情報提供サーバー装置62に出力される。ネット情報要求部2112は、更新要否の判定を行った結果、更新すると判定された場合に、特定された構成要素を含む情報の提供を要求してもよい。特定された構成要素を含む情報の提供を要求するステップ又は工程を、ネット情報要求ステップ又はネット情報要求工程と記載する場合がある。
ステップS343において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報更新要求取得部624は、コンテンツ情報要求CLREQ又は更新要求を、受信装置2から取得する。更新要求とは、すなわち更新通知UNに基づき出力された要求であって、コンテンツリストCLのうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である。コンテンツ情報提供部623は、コンテンツ情報更新要求取得部624により取得された更新要求に基づき、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLのうち特定された構成要素を含む情報を、更新要求を出力した受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報提供部623は、特定された構成要素のみを出力してもよいし、コンテンツリストCLの全部を出力してもよい。
図34は、態様A(その2)におけるコンテンツリスト(コンテンツ情報)が有する階層構造について説明するための模式図である。同図を参照しながら、コンテンツリストCLが有する階層構造について説明する。図示する一例では、コンテンツリストCLが第1階層L1か乃至第4階層L4の4階層を有する場合について示す。なお、コンテンツリストCLの階層は4階層である場合の一例に限定されず、コンテンツリストCLは1以上の階層を有していればよい。
第1階層L1には、構成要素EL1-1が含まれる。構成要素EL1-1は、例えItemList(アイテムリスト)を特定する。
第2階層L2には、構成要素EL2-1、構成要素EL2-2、構成要素EL2-3及び構成要素EL2-4が含まれる。第2階層L2に含まれる各構成要素は、例えば各コンテンツに対応する。図示する一例では、構成要素EL2-1により特定されるコンテンツの一例について示し、構成要素EL2-2、構成要素EL2-3及び構成要素EL2-4に含まれる第3階層L3以降の階層については説明を省略する。第2階層L2には、例えば、TV Episode(テレビエピソード)、Radio Episode(ラジオエピソード)、及びWeb Page(ウェブページ)等の情報が含まれる。
第3階層L3には、構成要素EL3-1、構成要素EL3-2及び構成要素EL3-3が含まれる。構成要素EL3-1は、例えばIdentifier(識別情報)が含まれる。Identifierとは、コンテンツを識別するための識別情報である。構成要素EL3-2は、例えばassociatedMedia(アソシエイテッドメディア)が含まれる。associatedMediaは、コンテンツを配信するためのメディアに対応し、コンテンツプロバイダーCPによる編成にしたがってコンテンツを配信するメディアである。構成要素EL3-3は、例えばisRelatedTo(関連コンテンツ)が含まれる。isRelatedToは、当該コンテンツに関連するコンテンツ(例えば複数のエピソードからなるシリーズもののコンテンツの他のエピソード)を特定する。
第4階層L4には、associatedMediaである構成要素EL3-2の下位構成として、構成要素EL4-11と構成要素EL4-12とが含まれる。構成要素EL4-11及び構成要素EL4-12には、publication(物理的な配信情報)が含まれる。associatedMediaとは、コンテンツの配信方法に関する情報を特定するものであるため、associatedMediaの下位階層には、当該コンテンツの物理的な配信方法に関する情報が含まれるということができる。publicationの一例としては、BroadcastEventや、OnDemandEventを例示することができる。また、第4階層L4にはisRelatedToである構成要素EL3-3の下位構成として、構成要素EL4-21と構成要素EL4-22と構成要素EL4-23とが含まれる。構成要素EL3-3の下位構成として含まれる各構成要素は、コンテンツを特定する。すなわち、当該構成要素の下位構成としては、対象のコンテンツにおける第2階層L2以下の構成が複製されていてもよい。
なお、情報提供システム6から受信装置2に提供される更新通知UNには、図示した構成要素を特定する情報が含まれる。受信装置2は、当該構成要素単位でコンテンツリストCLの更新を要求し、コンテンツリストCLを更新する。
次に、サービスリスト及びコンテンツリストの更新に係る形態について説明する。従来技術によれば、コンテンツを視聴するための受信端末は、コンテンツの再生要求に応じて配信方法リストを取得し、取得した配信方法リストに基づいてコンテンツを取得する。このような技術によれば、受信端末は放送により提供されるコンテンツと通信ネットワークを介して提供されるコンテンツとを受信することができるかもしれない。ここで、放送番組に関する情報は、放送信号の中にEPG(電子番組表)として多重化されており、常時プッシュ型の更新が行われている。したがって、従来技術による受信端末は、放送信号を取得することができなければ放送番組に関する情報を取得することができず、その結果として放送番組と同等のコンテンツを、通信ネットワークを介して取得することができなかった。そこで本形態は、複数の方式により提供されるコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することが可能な受信装置及びプログラムを提供しようとするものである。
図35は、本形態に係る受信装置により行われるサービスリスト及びコンテンツリストの更新動作の一例を示すフローチャートである。同図を参照しながら、監視プロセスの動作の一例について説明する。
ステップS21において、監視プロセスは、更新のための条件を満たしたか否かを判定する。更新のための条件には、例えば以下の3つの条件のうち少なくともいずれかが含まれていてもよい。第1の条件とは、情報提供システム6から更新通知UNを取得したか否かである。第2の条件とは、所定の時間が経過したか否か、すなわち定期的な監視である。第3の条件とは、ユーザーUからの操作に基づくものである。監視プロセスは、更新のための条件を満たした場合(すなわち、ステップS21;YES)、処理をステップS23に進める。また、監視プロセスは、更新のための条件を満たすまで、ステップS21の処理を繰り返す(すなわち、ステップS21;NO)。
ステップS23において、監視プロセスは、放送送出装置8により送出された放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)及びEPG(電子番組表)を取得する。
すなわちSI及びEPGの取得は、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新時においても行われる。
すなわちSI及びEPGの取得は、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新時においても行われる。
ステップS25において、監視プロセスは、所定の通信ネットワークNWを介してサービス情報提供サーバー装置61に対しサービス情報要求SLREQ及びコンテンツ情報要求CLREQを出力し、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの提供を要求する。なお、その他の実施形態として、更新の条件に応じて、監視プロセスはサービスリストSL又はコンテンツリストCLのいずれかの提供を要求してもよい。
ステップS27において、監視プロセスは、情報提供システム6からサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。監視プロセスが取得するサービスリストSL及びコンテンツリストCLは、リストの全部を含んでいてもよいし、更新された部分を含むリストの一部であってもよい。なお、監視プロセスは、ネット情報取得部2111にサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得させる。
ここで、上述した第2の条件(定期的な監視)では、例えば複数の異なる時間間隔(又は周期)で更新の有無を監視してもよい。監視プロセスは、例えば2秒間隔で更新の有無を監視することによりp/f相当の情報を取得し、10秒間隔で更新の有無を監視することによりEIT相当の監視を行ってもよい。すなわちネット情報取得部2111は、第1の周期(例えば2秒)でサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得し、更に第2の周期(例えば10秒)でサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。
また、上述した第3の条件(ユーザーの操作)では、操作取得部221により取得されたユーザーUの操作が特定の操作であるか否かを判定し、特定の操作であると判定された場合に更新を行う。特定の操作とは、例えば、表示された番組表からユーザーUが特定の番組を選択することであってもよい。この場合、ネット情報取得部2111は、ユーザーUの操作に基づきサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。
ステップS29において、監視プロセスは、放送送出装置8により送出された放送信号に基づくSI及びEPGと、所定の通信ネットワークを介して取得されたサービスリストSL及びコンテンツリストCLとに基づき、統合サービスリストISL及び統合コンテンツリストICLを更新する。
以上説明した態様Aによれば、受信装置2は、ネット情報取得部2111を備えることにより、放送に関するサービスについての情報が含まれるサービスリストSLを、通信ネットワークを介して取得する。サービスリストSLには、従来放送信号を通じて取得していたSDT相当の情報が含まれる。受信装置2は、ネット情報要求部2112を備えることにより、取得したサービスリストSLに基づいて特定のコンテンツに関する情報の提供を要求する。また、受信装置2は、コンテンツ提示部222を備えることにより、要求に応じて取得されたコンテンツに関する情報を提示する。受信装置2によれば、通信ネットワークを介してサービスリストSLを取得することによって、放送信号を取得できない環境においても、放送信号により可能なサービスと同等のサービスを、通信ネットワークNWを介して取得することができる。また、受信装置2は、提示するコンテンツの提供元を放送又はネットに任意に切り替えることができる。また、当該切り替えについて、ユーザーUは意識しなくてもよい。したがって、本形態によれば、受信装置2は、ユーザーUの操作によらず、自動的にコンテンツの提供元を放送又はネットに切り替えることができる。よって本形態によれば、複数の方式により提供されるコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、受信装置2はネットコンテンツ取得部214を備えることにより、取得されたサービスリストSLに基づく要求に応じて提供された情報を、通信ネットワークNWを介して取得する。また、受信装置2は放送コンテンツ取得部223を備えることにより、コンテンツが含まれる放送信号を取得する。また、コンテンツ提示部222は、ネットコンテンツ取得部214により取得された情報又は放送コンテンツ取得部223により取得された情報のいずれかを提示する。受信装置2は、ユーザーUの操作によらず、提示するコンテンツを自動的に切り替えることができる。よって本実施形態によれば、複数の方式により提供されるコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、受信装置2のコンテンツ提示部222は、ネットコンテンツ取得部214により取得された情報及び放送コンテンツ取得部223により取得された情報のいずれも提示可能な場合、放送コンテンツ取得部223により取得された情報を提示する。すなわち、受信装置2は、通信ネットワークNWを介して取得されたコンテンツよりも放送信号から取得されたコンテンツを優先的に提示する。したがって、本実施形態によれば、通信ネットワークNWの使用量を抑止することができる。また、放送信号には、緊急地震速報等の緊急情報が含まれる場合がある。したがって、本実施形態によれば、放送信号から取得されたコンテンツを優先的に提示するため、緊急地震速報等の緊急情報をユーザーUに提示することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、受信装置2のネット情報取得部2111は、自装置が起動したことに応じてサービスリストSLを取得する。受信装置2が起動したタイミングでは、放送信号を受信できる環境に置かれているか否かが不明である。したがって受信装置2は、自装置が起動したことに応じてサービスリストSLを取得することにより、放送信号が受信できない環境であっても、通信ネットワークNWを介してコンテンツを取得可能な状態にする。よって、本実施形態によれば、放送信号を受信できない状態であっても、通信ネットワークNWを介してコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、ネット情報取得部2111は、第1の周期でサービスリストSLを取得し、第1の周期とは異なる第2の周期で更にサービスリストSLを取得する。第1の周期とは例えば2秒であり、第2の周期とは10秒である。すなわち、受信装置2は、2秒周期でp/f相当の更新を行うことができ、10秒周期でEITスケジュール相当の更新をすることができる。よって、本実施形態によれば、放送信号を受信できない状態であっても、通信ネットワークNWを介してサービスに関する情報やコンテンツに関する情報を更新することにより、コンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、ネット情報取得部2111は、ユーザーUの操作に基づきサービスリストSLを取得する。ここで、ユーザーUは、受信装置2が保持しないサービスやコンテンツについて取得を望む場合がある。このような場合、ネット情報取得部2111は、ユーザーUの操作に基づきサービスリストSLを取得することにより、ユーザーUが望むサービスやコンテンツの提供を行うことができる。
次に、システム1が緊急警報放送を行う場合の態様について説明する。放送信号を用いたサービスとして、従来、緊急警報放送(又はEWS:Emergency Warning System)のサービスが提供されている。緊急警報放送等の緊急イベントに関する情報を取得するためには、放送信号を受信することを要する。したがって、通信ネットワークには接続されているが、放送信号を受信することができないような受信端末は、緊急警報放送等の緊急イベントに関する情報を取得することができないといった問題があった。システム1は、このような問題を解決しようとするものである。
システム1が緊急警報放送を行う場合、受信装置2は、自装置の起動後、緊急イベントに関する情報の受信方法に応じたプロセスを立ち上げる。緊急イベントに関する情報とは、例えば地震等の大規模災害の発生や、津波警報の発表等に関する情報である。緊急イベントに関する情報とは、具体的には緊急警報放送(又はEWS:Emergency Warning System)に用いられる緊急警報信号等であってもよい。また、本実施形態において緊急イベントに関する情報とは、ニュース速報に関する情報等を広く含む。以下の説明においては、緊急イベントに関する情報が緊急警報放送に用いられる緊急警報信号である場合の一例について説明する。受信装置2は、例えば受信方法取得部(不図示)を備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報を取得する。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報には、複数の受信方法のうちいずれの受信方法であるかが示されていてもよい。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報は、例えば情報提供システム6等から出力されてもよい。また、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報は、ユーザーUの操作等により設定されてもよい。
緊急イベントに関する情報の受信方法の一例としては、映像ストリームの配信データの中に緊急イベントに関する情報を記述する方法(以下、第1の受信方法と記載する。)を例示することができる。また、緊急イベントに関する情報の受信方法のその他の一例としては、メタ情報として記述する方法(以下、第2の受信方法と記載する。)を例示することができる。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報には、例えば、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれかを特定する情報が含まれていてもよい。この場合、受信装置2に備えられた受信方法取得部(不図示)は、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれであるかを示す情報を取得する。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報は、例えば情報提供システム6から所定の通信ネットワークNWを介して提供されてもよいし、ユーザーUの操作に基づいて提供されてもよい。緊急イベントに関する情報の受信方法に応じたプロセスとは、第1の受信方法に応じた第1のプロセス又は第2の受信方法に応じた第2のプロセスであってもよい。第1の受信方法と第2の受信方法の詳細については後述する。なお、本実施形態では例示しないが、その他の受信方法(例えば第3又は第4の受信方法等)が存在していてもよい。
緊急イベントに関する情報は、例えばコンテンツプロバイダーCPから提供される。具体的には、コンテンツプロバイダーCPにより公開済みAPIに登録されることにより、緊急イベントに関する情報が提供される。
緊急イベントに関する情報は、例えば緊急イベントに関する条件が設定された緊急情報記述子としてPMT(Program Map Table)により送出されてもよい。緊急イベントに関する条件(EWSの条件)には、start_end_flag、第1種/第2種種別及び地域符号等が含まれていてもよい。
緊急警報放送(EWS)の開始時において、放送事業者は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)の緊急警報放送用起動フラグを1として送出する。送出側では、送出階層によらず、TS(network)内のいずれかのサービスで緊急警報放送が行われている期間は、TMCCの緊急警報放送用起動フラグが常時1とされる。自動起動に対応した受信装置2は、TMCCの緊急警報放送用起動フラグを常時監視する。監視方法は複数存在していてもよく、それぞれの方法については後述する。
緊急情報記述子は、例えば当該緊急警報放送を行うサービスのPMTの記述子領域に記憶される。受信装置2に対して緊急警報放送を実施中であることを明示するため、緊急警報放送サービスそのもののPMTには当該記述子が記載される。その他のサービスのPMTに緊急情報記述子を記載するか否かは、各放送事業者によって定められてもよい。ただし異なる階層のサービスを記載した場合は、受信装置2によって無視されてしまう場合がある。
緊急警報放送の終了時において、放送事業者は、TMCCの緊急警報放送用起動フラグを0として送出する。また、緊急放送の終了時において、PMTから緊急情報記述子が削除される。
図36は、本形態に係る緊急イベントに関する情報の第1の受信方法について説明するための受信装置のブロック図である。同図を参照しながら、緊急イベントに関する情報の第1の受信方法(以下、単に第1の受信方法と記載する。)について説明する。第1の受信方法においては、緊急イベントに関する情報を、コンテンツ配信装置7が配信するネットコンテンツの中にMTE(Media Timed Events)として記述する。MTEとは、MPEG―DASH動画に含めることのできるトリガー信号である。MTEは、通常Webコンテンツの同期や情報提示等に用いられるものである。
第1の受信方法においては、受信装置2が緊急イベント処理部216を更に備えることにより緊急イベントに関する情報を取得する。緊急イベント処理部216は、ネットコンテンツ取得部214とコンテンツ提示部222との間に備えられる。
第1の受信方法においては、緊急イベントに関する情報は、ネット配信情報NDIに含まれる。すなわち、第1の受信方法において緊急イベントに関する情報は、ネットコンテンツ取得部214により取得される。したがって、ネットコンテンツ取得部214を、緊急イベント通知取得部ということもできる。緊急イベント通知取得部は、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報EIを、通信ネットワークを介して取得する。緊急イベント情報EIの一例としては、緊急警報信号を例示することができる。緊急イベント通知取得部により緊急イベント情報EIを取得するステップ又は工程を、緊急イベント通知取得ステップ又は緊急イベント通知取得工程と記載する場合がある。
緊急イベント処理部216は、ネットコンテンツ取得部214から緊急イベント情報EIを取得した場合、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。緊急イベント処理部216により緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示するステップ又は工程を、緊急イベント処理ステップ又は緊急イベント処理工程と記載する場合がある。なお、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222が現在何らかのコンテンツを提示しているか否かに関わらず(すなわちコンテンツ提示部222の駆動状態に関わらず)、強制的に緊急イベントに関する情報を提示してもよい。換言すれば、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222に電源が供給されていない場合であっても、緊急イベント情報EIに基づき強制的に電源を供給し、緊急イベントに関する情報を提示してもよい。この場合、ネットコンテンツ取得部214及び緊急イベント処理部216は、受信装置2に電源が供給されているか否かに関わらず常に待機状態とされていてもよい。また、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222が現在何らかのコンテンツを提示している場合、コンテンツの提示を停止し、緊急イベントに関する情報を提示してもよい。また、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222が現在何らかのコンテンツを提示している場合、提示しているコンテンツに重ねて、緊急イベントに関する情報を提示してもよい。
なお、第1の受信方法によれば、コンテンツ配信装置7から配信されるネットコンテンツ(例えば映像ストリームの配信データ等の番組に関する情報)の中に緊急イベントに関する情報が記述されるため、情報提供システム6等に新たな機能を用意する必要がない点において利点があるということができる。
図37は、本形態に係る緊急イベントに関する情報の第2の受信方法について説明するための情報提供システムのブロック図である。同図を参照しながら、緊急イベントに関する情報の第2の受信方法(以下、単に第2の受信方法と記載する。)について説明する。第2の受信方法においては、緊急イベントに関する情報を、メタ情報の中に記載する。第2の受信方法において緊急イベントに関する情報は、LDN(Linked Data Notifications)等の手法を用いて情報提供システム6から受信装置2に送信されてもよい。より具体的には、緊急イベントに関する情報は、サービスリストSL又はコンテンツリストCL等の中に記述されていてもよい。
第2の受信方法においては、情報提供システム6が緊急イベント情報提供部635を更に備えることにより緊急イベントに関する情報を受信装置2に出力する。緊急イベント情報提供部635は、情報提供システム6のうち、サービス情報提供サーバー装置61、コンテンツ情報提供サーバー装置62又はイベント情報提供サーバー装置63のいずれかに備えられていてもよいが、図示する一例ではイベント情報提供サーバー装置63に備えられる場合の一例について説明する。なお、緊急イベント情報提供部635は、サービス情報提供サーバー装置61、コンテンツ情報提供サーバー装置62及びイベント情報提供サーバー装置63のうち複数に備えられていてもよい。
緊急イベント情報提供部635は、緊急イベント情報EIを所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2に出力する。緊急イベント情報提供部635は、例えば放送送出装置8から送出される緊急イベント情報EIを取得し、取得した緊急イベント情報EIを所定のデータ形式に変換し、受信装置2に出力してもよい。緊急イベント情報EIは、受信装置2のネット情報取得部2111により取得される。この場合、ネット情報取得部2111を、緊急イベント通知取得部ということもできる。緊急イベント通知取得部は、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報EIを、通信ネットワークを介して取得する。第2の受信方法においても、受信装置2は緊急イベント処理部216を備える。
第2の受信方法においては、ネット情報取得部2111とコンテンツ提示部222との間に緊急イベント処理部216が備えられる点において第1の受信方法とは異なる。緊急イベント処理部216は、ネット情報取得部2111から緊急イベント情報EIを取得した場合、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。
第2の受信方法においては、ネット情報取得部2111とコンテンツ提示部222との間に緊急イベント処理部216が備えられる点において第1の受信方法とは異なる。緊急イベント処理部216は、ネット情報取得部2111から緊急イベント情報EIを取得した場合、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。
なお、第2の受信方法によれば、緊急イベントに関する情報は、情報提供システム6から配信されるメタデータ(例えばサービスリストSL又はコンテンツリストCL)の中に記述される。すなわち第2の受信方法によれば、緊急イベントに関する情報は、コンテンツ配信装置7から配信されるネットコンテンツとは異なる情報として配信される。したがって、第2の受信方法によれば、ネットコンテンツを配信するコンテンツプロバイダーCPによる運用を必要としない点に利点がある。
また、受信装置2が受信方法取得部(不図示)を備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法を選択する場合、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれを選択するかに応じて、ネットコンテンツ取得部214又はネット情報取得部2111のいずれかが緊急イベント通知取得部となり得る。この場合、受信方法の選択により特定された緊急イベント通知取得部は、受信方法取得部により取得された受信方法に応じて緊急イベント情報EIを取得する。
また、受信装置2が受信方法取得部(不図示)を備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法を選択する場合、受信方法に応じて緊急イベントに関する情報を送信する装置が異なる。具体的には、第1の受信方法によればコンテンツ配信装置7が緊急イベントに関する情報を送信し、第2の受信方法によれば情報提供システム6が緊急イベントに関する情報を送信する。すなわち、受信方法の選択により特定された緊急イベント通知取得部は、受信方法に応じて異なる装置から配信される緊急イベント情報EIを取得するということもできる。
なお、受信装置2は、上述したような通信ネットワークを介して緊急イベントに関する情報を受信することに加えて、放送波のEWS関連情報を受信する。すなわち、受信装置2は、放送波のEWS関連情報(PMTの緊急情報記述子や、TMCCの緊急警報放送起動フラグ)や、データ放送で配信されるバイナリテーブルオブジェクトやイベントメッセージを受信することができる。緊急イベント処理部216は、これらの取得した情報に基づき、緊急イベントに関する情報を表示させる。緊急イベント処理部216は、取得した緊急イベントに関する情報のうち内容が重なる情報について統合したり、又はイベントの発行時刻が遅いデータについて破棄したりしてもよい。
また、緊急イベント処理部216は、通信ネットワークを介して取得したEWS関連情報に相当する情報と、通信ネットワークを介して取得するイベント情報との間でマッチングをとれるように、該当するパラメーターをあらかじめ定義してもよい。また、データ放送で配信されるバイナリテーブルオブジェクトやイベントメッセージについて、aribで規定されたリソース識別子を用いてマッチングできるように、通信ネットワークを介して取得するイベント情報に該当情報を付与してもよい。aribで規定されたリソース識別子とは、例えば以下のURIによるリソースの識別(名前空間)を例示することができる。
Arib-dc://<orig_network_id>.<transport_stream_id>.<service_id>[.<event_id>]/<component_tag>/<moduleName>/<resourceName>
また、受信装置2は、通信ネットワークを介して取得された緊急イベントに関する情報を、既存機能部22に提供してもよい。他の実施例として、受信装置2は、放送から取得された情報と通信ネットワークを介して取得された情報とを処理した結果について、既存機能部22に提供してもよい。
次に、図38を参照しながら、緊急イベントに関する情報の表示の具体例について説明する。
図38は、実施形態に係る緊急イベントの提示の一例について説明するための図である。図38(A)には、所定のコンテンツ(ネットコンテンツ又は放送コンテンツのいずれか)が表示された表示画面D1を示す。図38(B)には、緊急イベント情報EIが取得された後に提示される表示画面D2を示す。図38(A)に図示するように、表示画面D1にはニュースキャスターがニュースを読み上げる画面が表示されている。当該画面は、通常のテレビプログラムで予定された番組を示している。ここで、受信装置2が所定の方法で緊急イベント情報EIを取得すると、緊急イベント処理部216は、番組のコンテンツの提示を停止し、緊急イベントEIに関する情報を提示する。緊急イベント処理部216は、番組のコンテンツの提示から緊急イベントEIに関する情報の提示へ、表示画面を切り替えるということもできる。図38(B)に図示するように、表示画面D2には緊急イベント情報EIを示すテキストTが表示されている。テキストTには、具体的には、“〇〇地方にて震度〇の地震が発生いたしました。”と表示されている。このようにテキストTには、緊急イベントに関する情報が表示される。
なお、上述した通り、緊急イベント情報EIは、提示部がコンテンツを提示していない状態(図38(A)とは異なり表示画面がオフの状態)であっても、緊急イベント情報EIを提示することができる。
図39は、実施形態に係るイベントリストの具体例を示す概略図である。同図を参照しながら、イベントリストの具体例について説明する。イベントリストとは、緊急イベント情報EIの具体例である。ここで例示するイベントリストは、JSON形式で記述されたデータである。JSON形式は、入れ子型のブロック構造を有するテキストのデータである。図39に示すデータの各行には、便宜的に行番号を付している。以下、イベントリストの例について順を追って説明する。
第1行目は、イベントリストのブロックの始まりを示す。第3行目は、当該要素のタイプ(@type)が「ListItem」であることを表している。第4行目は、当該要素の名前(name)が「Event List」であることを表している。第5行目は、要素「itemListElement」(アイテムリストエレメント)の始まりを示す。この要素「itemListElement」は、第5行目から第50行目まで続く。上記の要素「itemListElement」の内側には、複数の要素が存在し得る。図示する一例では、6行目から27行目までにおける第1の要素と、28行目から49行目までにおける第2の要素とが含まれる。
まず、6行目から27行目までにおける第1の要素について説明する。第7行目は、コンテキスト(@context)を表す。第8行目は、タイプ(@type)が、「SpecialAnnouncement」(スペシャルアナウンスメント)であることを表す。第9行目から第14行目までは、属性「identifier」(アイデンティファイアー、識別情報)である。「identifier」における要素には、「PropertyValue」型の要素が含まれる。当該要素の「PropertyID」は「emergencyId」であり、その属性値は「1」である。第15行目は、「dateModified」であり、データの変更日時の情報を表す。第16行目は、「dateCreated」であり、データが作成された日時の情報を表す。第17行目は、「datePosted」であり、データがポストされた日時の情報を表す。図示する一例では、データの変更日時、データが作成された日時及びデータがポストされた日時は、「2022-09-01T13:13:10」であり、同一である。第18行目は、「category」であり、カテゴリーについての情報を示す。第19行目は、「name」であり、イベントの名前を表す。図示する一例では、「緊急地震速報」であることを表している。第20行目は、イベントに含まれるテキストを表している。図示する一例では、「緊急地震速報」として、「緊急地震速報 およそ__秒後に震度__程度の地震がきます」のテキストが含まれている。第21行目から第26行目までは、属性「spatialCoverage」(スペシャルカバレッジ)である。第23行目は、タイプ(@type)が、「AdministrativeArea」であることを表す。24行目は、名前(name)が「Tokyo」であることを表す。
次に、28行目から49行目までにおける第2の要素について説明する。第2の要素の説明において、第1の要素と重複する部分については説明を省略する。29行目から31行目までは、7行目から9行目までと同様である。33行目から35行目までは、11行目から13行目までと略同様である。第2の要素については、属性値が「2」であるてんにおいて第1の要素とは異なる。37行目から42行目までは、15行目から20行目と略同様である。第2の構成要素においては、データの変更日時、データが作成された日時及びデータがポストされた日時が、いずれも「2022-09-01T13:30:20」である点において、第1の構成要素と異なる。すなわち、第1の構成要素と第2の構成要素とは、異なるタイミングにおける、同一内容の情報である。第43行目から第48行目までは、第21行目から第26行目までと同様である。
以上説明した形態によれば、受信装置2は、緊急イベント通知取得部(ネットコンテンツ取得部214又はネット情報取得部2111のいずれか)を備えることにより、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報EIを、通信ネットワークNWを介して取得する。また、受信装置2は、緊急イベント処理部216を備えることにより、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。すなわち、受信装置2によれば、放送信号を受信することができない場合であっても、通信ネットワークNWを介して緊急イベント情報EIを取得し、取得した緊急イベント情報EIに基づいて緊急イベントに関する情報を提示することができるため、緊急イベントに関する情報を好適に受信し、ユーザーUに提示することができる。
また、以上説明した形態によれば、受信装置2は、受信方法取得部を更に備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報を取得する。また、緊急イベント通知取得部(ネットコンテンツ取得部214又はネット情報取得部2111のいずれか)は、取得した受信方法に応じて緊急イベント情報を取得する。すなわち、本実施形態によれば、緊急イベントに関する情報の受信方法が複数存在する。したがって、本実施形態によれば、受信装置2は、複数の受信方法の中から選択された好適な受信方法により緊急イベントに関する情報を受信することができる。
また、以上説明した形態によれば、緊急イベント通知取得部は、取得した受信方法に応じて異なる装置から配信される緊急イベント情報を取得する。換言すれば、緊急イベントに関する情報の受信方法に応じて、緊急イベントに関する情報を配信する装置が異なる。したがって、本実施形態によれば、受信装置2は、好適な装置から配信された緊急イベントに関する情報を受信することができる。
また、以上説明した形態の第1の受信方法によれば、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得されるコンテンツを含む情報(すなわちコンテンツ情報)に含まれる。したがって、本実施形態によれば、情報提供システム6は緊急イベントに関する情報の送信を行わなくてもよい。したがって、本実施形態によれば、容易に緊急イベントに関する情報を送信することができる。
また、以上説明した形態の第2の受信方法によれば、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得される情報であって、コンテンツを含む情報とは異なる情報(すなわちコンテンツ情報以外の情報)に含まれる。具体的には、緊急イベント情報EIは、メタ情報に含まれていてもよい。したがって、本実施形態によれば、ネットコンテンツの配信を通常通り行い、ネットコンテンツとは異なる情報として緊急イベントに関する情報を送信することができる。
また、以上説明した形態によれば、受信装置2の受信方法取得部は、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれであるかを示す情報を取得する。第1の受信方法において、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得される番組に関する情報(例えばネットコンテンツ)に含まれる。第2の受信方法において、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得される情報であって、番組に関する情報とは異なる情報(例えばメタ情報)に含まれる。したがって、本実施形態によれば、緊急イベント情報EIをネットコンテンツに含むのか、メタ情報に含むのかを選択することができる。よって、本実施形態によれば、受信装置2は、緊急イベント情報EIを好適な態様で受信することができる。
また、以上説明した形態によれば、緊急イベント処理部216は、緊急イベント情報EIを取得した場合、番組のコンテンツの提示を停止し、緊急イベントに関する情報を提示する。すなわち、緊急イベント処理部216は、番組のコンテンツの提示に代えて、緊急イベントに関する情報を提示する。したがって、本実施形態によれば、緊急性の高いイベントを、確実にユーザーUに対して提示することができる。
図40は、コンピューターを用いて態様Aにおける各装置を実現する場合の内部構成の一例を示すブロック図である。態様Aに係る各装置(受信装置2、情報登録装置5、情報提供システム6、コンテンツ配信装置7及び放送送出装置8のそれぞれ)は、コンピューターを用いて実現され得る。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力デバイスである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポートにアクセスする。
[態様Aのまとめ]
以上説明した態様Aによれば、情報提供システム6は、コンテンツ情報登録受付部621を備えることにより、コンテンツリストCLを取得する。コンテンツリストCLは、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有する。また、コンテンツ情報提供サーバー装置62は、コンテンツ情報データベース622を備えることにより、取得されたコンテンツリストCLを記憶する、また、情報提供システム6は、差分判定部633を備えることにより、コンテンツ情報登録受付部621によりコンテンツリストCLが取得された場合に、取得されたコンテンツリストCLの全部又は一部と、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの全部又は一部とを比較し、差分を有する構成要素の有無を判定する。また、情報提供システム6は、更新通知部634を備えることにより更新通知UNを受信装置2に対して提供する。更新通知UNには、差分を有する構成要素を特定する情報が含まれる。また、情報提供システム6は、コンテンツ情報更新要求取得部624を備えることにより、更新要求を取得する。更新要求とは、情報提供システム6により提供された更新通知UNに基づき出力された要求であって、コンテンツリストCLのうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である。また、情報提供システム6は、コンテンツ情報提供部623を備えることにより、取得された更新要求に基づきコンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLのうち特定された構成要素を少なくとも含む情報を提供する。本実施形態によれば、情報提供システム6は、コンテンツリストCLのうち更新があった部分を特定する情報を受信装置2に提供し、受信装置2は、当該部分についての更新を要求する。すなわち、本実施形態によれば、コンテンツリストCLのうち更新があった部分を含む構成要素のみを更新することができる。よって、情報提供システム6によれば、受信装置2に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
以上説明した態様Aによれば、情報提供システム6は、コンテンツ情報登録受付部621を備えることにより、コンテンツリストCLを取得する。コンテンツリストCLは、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有する。また、コンテンツ情報提供サーバー装置62は、コンテンツ情報データベース622を備えることにより、取得されたコンテンツリストCLを記憶する、また、情報提供システム6は、差分判定部633を備えることにより、コンテンツ情報登録受付部621によりコンテンツリストCLが取得された場合に、取得されたコンテンツリストCLの全部又は一部と、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの全部又は一部とを比較し、差分を有する構成要素の有無を判定する。また、情報提供システム6は、更新通知部634を備えることにより更新通知UNを受信装置2に対して提供する。更新通知UNには、差分を有する構成要素を特定する情報が含まれる。また、情報提供システム6は、コンテンツ情報更新要求取得部624を備えることにより、更新要求を取得する。更新要求とは、情報提供システム6により提供された更新通知UNに基づき出力された要求であって、コンテンツリストCLのうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である。また、情報提供システム6は、コンテンツ情報提供部623を備えることにより、取得された更新要求に基づきコンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLのうち特定された構成要素を少なくとも含む情報を提供する。本実施形態によれば、情報提供システム6は、コンテンツリストCLのうち更新があった部分を特定する情報を受信装置2に提供し、受信装置2は、当該部分についての更新を要求する。すなわち、本実施形態によれば、コンテンツリストCLのうち更新があった部分を含む構成要素のみを更新することができる。よって、情報提供システム6によれば、受信装置2に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、コンテンツリストCLの構成要素は、階層構造を有する。したがって、本実施形態によれば、階層ごとに区別された構成要素のそれぞれを、必要に応じて更新することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、コンテンツリストCLの構成要素には、コンテンツの配信方法に関する情報が少なくとも含まれる。コンテンツの配信方法に関する情報は、例えばassociatedMediaに含まれる。更に、コンテンツの配信方法に関する情報の下位階層としては、物理的なコンテンツの配信方法に関する情報が少なくとも含まれる。物理的なコンテンツの配信方法に関する情報は、例えばpublicationに含まれる。したがって、情報提供システム6によれば、コンテンツリストCLにより特定されるコンテンツを、コンテンツリストCLにより特定された配信方法を用いて取得することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、受信装置2は、ネット情報取得部2111を備えることにより、情報提供システム6から提供された更新通知UNを取得する。更新通知UNには、コンテンツリストCLのうち、特定の構成要素を特定する情報が含まれる。また、受信装置2は、ネット情報要求部2112を備えることにより、取得した更新通知UNに基づき、特定された構成要素を含む情報の提供を要求する。したがって、受信装置2は、コンテンツリストCLの更新があった場合に、更新後のコンテンツリストCLの提供を情報提供システム6に対してすることができる。また、更新通知UNには更新が行われた場所が特定されているため、受信装置2は、更新があった部分についてコンテンツリストCLの提供を要求することができる。よって、受信装置2によれば、コンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
また、以上説明した態様Aによれば、受信装置2は、事前情報設定部215を備えることにより、ユーザーUの操作に基づき事前情報が設定される。また、受信装置2のネット情報要求部2112は、事前情報設定部215により設定された事前情報に基づき、取得した更新通知UNにより特定される構成要素の更新をするか否かの判定を行い、更新をすると判定した場合に、更新通知UNにより特定される構成要素を含む情報の提供を要求する。したがって、受信装置2は、コンテンツリストCLの新規登録又は更新が行われた場合、更新の要否を判定し、判定した結果に基づいて更新を行うことができる。したがって、受信装置2によれば、不要な更新を抑止し、ネット通信量を少なくすることができる。
なお、上述した態様Aにおけるシステム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、ここで記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。また、技術の実施の際にはこうした態様に何ら限定されるものではなく、態様Aの趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
[要約]
態様Aの要約は、次のとおりである。
態様Aが解決しようとする課題は、受信装置に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。サーバー装置は、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有するコンテンツ情報を取得する登録受付部と、取得されたコンテンツ情報を記憶する記憶部と、登録受付部によりコンテンツ情報が取得された場合に、取得されたコンテンツ情報と記憶部に記憶されたコンテンツ情報とを比較し差分を有する構成要素の有無を判定する差分判定部と、差分を有する構成要素の有無に基づいて、差分を有する構成要素を特定する更新通知を提供する通知部と、コンテンツ情報のうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である更新要求を取得する更新要求取得部と、取得された更新要求に基づき、記憶部に記憶されたコンテンツ情報のうち特定された構成要素を含む情報を提供する提供部とを備える。図31も参照。
態様Aの要約は、次のとおりである。
態様Aが解決しようとする課題は、受信装置に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。サーバー装置は、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有するコンテンツ情報を取得する登録受付部と、取得されたコンテンツ情報を記憶する記憶部と、登録受付部によりコンテンツ情報が取得された場合に、取得されたコンテンツ情報と記憶部に記憶されたコンテンツ情報とを比較し差分を有する構成要素の有無を判定する差分判定部と、差分を有する構成要素の有無に基づいて、差分を有する構成要素を特定する更新通知を提供する通知部と、コンテンツ情報のうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である更新要求を取得する更新要求取得部と、取得された更新要求に基づき、記憶部に記憶されたコンテンツ情報のうち特定された構成要素を含む情報を提供する提供部とを備える。図31も参照。
[★★態様B★★]
態様Bは、受信装置、変換装置、およびプログラムに関する。以下において、態様Bについて説明する。
態様Bは、受信装置、変換装置、およびプログラムに関する。以下において、態様Bについて説明する。
態様Bの背景として、近年では、コンテンツの配信においてアクセシビリティ(Accessibility)が考慮されている。コンテンツ配信におけるアクセシビリティとは、ユーザーの誰もが困難を感じることなくコンテンツにアクセスできることである。コンテンツを受信するための受信装置においても、アクセシビリティを向上させるためのアクセシビリティ機能が設けられることがある。コンテンツを受信する装置におけるアクセシビリティ機能の一つは、画面に表示された等の文字を音声で読み上げる機能である。例えばパーソナルコンピューター(パソコン、PC)は、画面上の文字を読み上げる機能を有する専用のスクリーンリーダー(screen reader)のソフトウェアを備える場合がある。また例えばテレビ受像機(以下では「テレビ」と呼ぶ)の一部は、独自の文字読み上げ機能を備える。これらの読み上げ機能は、視覚障がい者等にも普くコンテンツ配信事業者(放送局等)のサービスやコンテンツを届けることに寄与している。
例えば特許文献[特開2018-206009号公報]の請求項1等には、画面の情報を読み取ってその内容の読み上げを実行する画面情報読み上げ装置が記載されている。
態様Bが解決しようとする課題は、次のとおりである。コンテンツを受信するための受信装置(テレビ、PC、タブレット端末、スマートフォン、腕時計型端末等)においては、コンテンツそのものを読み上げる機能に加えて、コンテンツに関するメタ情報(一例として、番組表等)を読み上げる機能も求められる。
しかしながら、従来のテレビやPC等には、次のような問題がある。即ち、テレビやPC等の視聴環境ごとに、読み上げ対象のテキストへのアクセス方法や、読み上げ自体の方法が異なる場合がある。このため、読み上げの内容が不十分になってしまう場合がある。
これにより、メタ情報(番組表等)を読み上げようとした場合にも、結果的に間違ったガイダンスとなってしまって、その読み上げを聞いたユーザー、特に視覚障がい者等がコンテンツ配信事業者によって提供されるサービスやコンテンツにたどり着けないおそれもある。
これにより、メタ情報(番組表等)を読み上げようとした場合にも、結果的に間違ったガイダンスとなってしまって、その読み上げを聞いたユーザー、特に視覚障がい者等がコンテンツ配信事業者によって提供されるサービスやコンテンツにたどり着けないおそれもある。
つまり、テレビやPC等の受信装置の機種(視聴環境)に依存せず、統一された情報に基づいてメタ情報の読み上げが行われることが望まれる。
態様Bは、上記の課題認識に基づいて検討された技術構成であり、機種(視聴環境)に依存せず、与えられるメタデータに含まれる情報を正しく読み上げることを可能にするための受信装置、変換装置、およびプログラムを提供しようとするものである。
また、態様Bは、動的に変化するメタデータやその時点におけるコンテンツの再生位置等、動的に変化し得る情報を正しく読み上げることを可能にするための受信装置等を提供しようとするものである。
上記の態様Bの課題を解決するための手段は、次のとおりである。
[態様B-1:1]上記の課題を解決するため、態様Bによる受信装置は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信するメタデータ受信部と、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する変換機能部と、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する提示部と、を備える。
[態様B-1:2]また、一態様は、上記[態様B-1:1]の受信装置において、前記メタデータ受信部は、コンテンツ配信サービスに関するサービスメタデータを受信し、前記変換機能部は、前記サービスメタデータ内のサービス名の情報を前記読み上げ対象データとして取り出し、取り出した前記サービス名の情報を、前記マークアップ言語ファイル内の属性値の記述に変換する、というものである。
[態様B-1:3]また、一態様は、上記[態様B-1:1]または[態様B-1:2]の受信装置において、前記メタデータ受信部は、配信されるコンテンツに関するコンテンツメタデータを受信し、前記変換機能部は、前記コンテンツメタデータ内のコンテンツ名の情報またはコンテンツ配信日時の情報の少なくともいずれか一方を前記読み上げ対象データとして取り出し、取り出したコンテンツ名の情報またはコンテンツ配信日時の情報の少なくともいずれか一方の情報を、前記マークアップ言語ファイル内の属性値の記述に変換する、というものである。
[態様B-1:4]また、一態様は、上記[態様B-1:1]から[態様B-1:3]までのいずれかの受信装置において、前記メタデータ受信部は、配信されるコンテンツに関するコンテンツメタデータを受信し、前記コンテンツメタデータ内に含まれる解説音声の所在情報であって、前記コンテンツに関連する前記解説音声の所在情報に基づいて前記解説音声を取得し、取得した解説音声を音声として再生させる解説音声再生部、をさらに備える、というものである。
[態様B-1:5]また、一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する変換機能部、を備える変換装置である。
[態様B-1:6]また、一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信するメタデータ受信部と、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する変換機能部と、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する提示部と、を備える受信装置、としてコンピューターを機能させるプログラムである。
[態様B-1:7]また、本発明の一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する変換機能部、を備える変換装置、としてコンピューターを機能させるプログラムである。
[態様B-2:1]また、一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信するメタデータ受信部と、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換し、さらに、動的に変化する読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する、または、前記所定の属性の属性値の記述に変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込む、変換機能部と、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する提示部と、を備える、受信装置である。
[態様B-2:2]また、別の一態様は、上記[態様B-2:1]の受信装置において、動的に変化する前記読み上げ対象データは、前記メタデータ内の読み上げ対象データ、および再生中のコンテンツの再生済みの時間である再生位置の情報、の少なくともいずれか1つであり、前記変換機能部は、前記提示部から再生中のコンテンツの再生位置の情報を受け取った場合には受け取った前記再生位置の情報を変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込み、前記メタデータ内の前記読み上げ対象データが変化した場合には当該変化した前記読み上げ対象データを動的に変換する、というものである。
[態様B-2:3]また、別の一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換し、さらに、動的に変化する読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する、または、前記所定の属性の属性値の記述に変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込む、変換機能部、を備える変換装置である。
[態様B-2:4]また、別の一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信するメタデータ受信部と、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換し、さらに、動的に変化する読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する、または、前記所定の属性の属性値の記述に変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込む、変換機能部と、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する提示部と、を備える受信装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラム、である。
[態様B-2:5]また、別の一態様は、コンテンツ配信に関するメタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換し、さらに、動的に変化する読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する、または、前記所定の属性の属性値の記述に変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込む、変換機能部、を備える変換装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラム、である。
効果として、態様B-1によれば、変換機能部は、メタデータから取り出した所定の情報をマークアップ言語ファイル内の所定のタグの所定の属性の値として埋め込むことができる。提示部は、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する。これにより、メタデータ内の所定の情報が音声で読み上げられる。これによりユーザーは聴覚によってメタデータの情報を把握することができる。
また、効果として、態様B-2によれば、変換機能部は、メタデータから取り出した所定の情報をマークアップ言語ファイル内の所定のタグの所定の属性の値として埋め込むことができる。また、変換機能部は、コンテンツの再生位置の情報をマークアップ言語ファイル内の所定のタグの所定の属性の値として埋め込むことができる。提示部は、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する。これにより、メタデータ内の所定の情報が音声で読み上げられる。これによりユーザーは聴覚によってメタデータの情報を把握することができる。
[態様Bの詳細]
次に、態様Bの詳細について、図面を参照しながら説明する。態様Bでは、受信装置は、構造化されたメタデータを利用して、メタデータに基づく音声での読み上げを行う。メタデータは、受信装置の機種等に依存しない形式のデータである。受信装置は、メタデータを受信して、メタデータから取り出した情報を、機械による読み上げが可能なフォーマットに変換する。その結果として、受信装置の読み上げ機能が充実し、例えば視覚障がい者等も容易にコンテンツ配信事業者のサービスやコンテンツにたどり着くことができるようになる。
次に、態様Bの詳細について、図面を参照しながら説明する。態様Bでは、受信装置は、構造化されたメタデータを利用して、メタデータに基づく音声での読み上げを行う。メタデータは、受信装置の機種等に依存しない形式のデータである。受信装置は、メタデータを受信して、メタデータから取り出した情報を、機械による読み上げが可能なフォーマットに変換する。その結果として、受信装置の読み上げ機能が充実し、例えば視覚障がい者等も容易にコンテンツ配信事業者のサービスやコンテンツにたどり着くことができるようになる。
以下の説明において、「アプリ」は、アプリケーションプログラムの略である。また、「HTML」は、ハイパーテキストマークアップ言語(Hypertext Markup Language)を意味する。また、「URL」は、統一資源位置指定子(Uniform Resource Locator)を意味する。また、「API」は、アプリケーションプログラムインターフェース(Application Program Interface)を意味する。また、「VOD」は、ビデオオンデマンド(video on demand)を意味する。
図41は、態様Bによる受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置1は、受信部31(送受信部)と、コンテンツ受信部11と、復号部12と、提示部13と、プロファイル判定部151と、環境判定部152と、変換機能部153と、画面表示部154と、読み上げ機能部17と、音声出力部18と、解説音声再生部19とを含んで構成される。
受信装置1が持つ上記の機能のうち、例えば、プロファイル判定部151と、環境判定部152と、変換機能部153と、画面表示部154との機能を、ウェブアプリケーション150として実現してもよい。ウェブアプリケーション150は、実行可能なコードを持つHTMLファイルとしてJavaScript(登録商標)等の言語を用いて記述されるプログラムである。受信装置1は、ブラウザー15を備えており、ウェブアプリケーション150はブラウザー15の上で稼働する。
受信装置1は、テレビ(テレビ受像機)であってもよいし、情報端末(パーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォン(スマホ)、腕時計型端末等)であってもよい。受信装置1がテレビである場合、受信装置1は、放送信号を受信する機能を持ち、放送信号として搬送されるコンテンツ(放送番組等)を受信することができる。また、受信装置1がテレビである場合、受信装置1は、インターネット等の通信回線を介してネット配信動画コンテンツを受信することもできる。また、受信装置1のテレビは、ハイブリッドキャスト(Hybridcast)対応のテレビであってもよい。ハイブリッドキャストは、放送と通信を融合して実現されるサービスである。ハイブリッドキャスト自体は、既存技術によるものである。受信装置1が情報端末である場合、受信装置1は、インターネット等の通信回線を介してネット動画コンテンツを受信することができる。
受信装置1は、テレビであっても情報端末であっても、インターネット等の通信回線を経由して、外部のサーバー装置からメタデータを受信することができる。後述するように、態様Bによる受信装置1は、コンテンツ送信装置3等と通信回線で接続して、コンテンツ配信システム100を構成する(図42参照)。
受信装置1が持つ上記の各機能の少なくとも一部は、例えば、コンピューターとプログラムとで実現することが可能である。また、各機能部は、必要に応じて、記憶手段を有する。記憶手段は、例えば、プログラム上の変数や、プログラムの実行によりアロケーションされるメモリーである。また、必要に応じて、磁気ハードディスク装置やソリッドステートドライブ(SSD)といった不揮発性の記憶手段を用いるようにしてもよい。また、各機能部の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路として実現してもよい。
なお、提示部13の機能と画面表示部154の機能とを合わせて「提示部」と呼んでもよい。
受信装置1が持つ各機能部のそれぞれについて次に説明する。
受信部31(送受信部)は、外部の装置等との間で通信を行い、データを受信する。受信部31が外部装置等と通信する際に何らかのデータ(制御情報を含む)を送信する場合もあるため、受信部31を「送受信部」と呼んでもよい。
受信部31は、様々なデータを受信する中で、メタデータも受信する。つまり、受信部31は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信する「メタデータ受信部」として機能する。つまり、受信部31は、コンテンツ配信サービスに関するサービスメタデータを受信したり、コンテンツ配信サービスによって配信されるコンテンツに関するコンテンツメタデータを受信したり、配信されるイベントに関するイベントメタデータを受信したりする。
なお、コンテンツ配信サービスとは、放送信号を用いてコンテンツの配信を行う放送サービスや、インターネットを介してコンテンツ(動画等)の配信(ブロードキャスト方式の配信であってもよいし、VOD方式の配信であってもよい)を行うネット動画配信サービスとを含む。また、コンテンツ配信サービスがその他の形態のサービスであってもよい。
コンテンツ受信部11は、受信装置1が再生しようとするコンテンツのデータを、受信部31を介して受信する。コンテンツは、放送コンテンツであってもよいしネット配信動画コンテンツであってもよい。コンテンツが放送コンテンツである場合には、コンテンツ受信部11は放送信号を受信してその復調を行う。
復号部12は、コンテンツ受信部11が受信したコンテンツデータを復号する。復号の結果として、復号部12は、コンテンツの映像や音声やテキストやその他のリソースを出力する。
提示部13は、復号部12が復号したコンテンツを提示する。具体的には、提示部13は、映像やテキスト等を画面に表示する。また、提示部13は、音声を音声出力部18から出力する。
プロファイル判定部151は、受信部31がウェブアプリサーバー装置7(図42参照)からユーザープロファイルデータを受信したときに、特定のユーザーのプロファイルについての判定を行う。例えば、プロファイル判定部151は、特定のユーザーについて、アクセシビリティモード(accessibilityMode)が真(true)に設定されているか偽(false)に設定されているかを判定する。また、プロファイル判定部151は、受信装置1の読み上げ機能(screenReaderAudio)が真(true)に設定されているか偽(false)に設定されているかを判定する。また、プロファイル判定部151は、解説音声(guideAudio)が真(true)に設定されているか偽(false)に設定されているかを判定する。受信装置1の動作は、これらの判定結果に依存する。
環境判定部152は、自装置(受信装置1)の稼働環境を判定する。具体的には、環境判定部152は、自装置がテレビであるか情報端末(PC等)であるかを判定する。この判定結果に応じて、受信装置1は、稼働環境に応じた機能を利用して処理を行う。
変換機能部153は、受信部31が受信したメタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル(HTMLファイル)内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。つまり、変換機能部153は、上記の読み上げ対象データをマークアップ言語ファイル内に埋め込む。
対象とするメタデータがサービスメタデータである場合には、変換機能部153は、サービスメタデータ内の所定の情報(例えば、サービス名の情報)を読み上げ対象データとして取り出し、取り出した読み上げ対象データ(サービス名等)の情報を、マークアップ言語ファイル内の属性値の記述に変換する。なお、読み上げ対象とする情報がサービス名の情報以外であってもよい。また、対象とするメタデータがコンテンツメタデータである場合には、変換機能部153は、コンテンツメタデータ内の所定の情報(例えば、コンテンツ名の情報や、コンテンツ配信日時の情報など)を読み上げ対象データとして取り出し、取り出した情報の少なくともいずれか1つを、マークアップ言語ファイル内の属性値の記述に変換する。また、対象とするメタデータがイベントメタデータである場合には、変換機能部153は、イベントメタデータ内の所定の情報を読み上げ対象データとして取り出し、取り出した情報を、マークアップ言語ファイル内の属性値の記述に変換する。
つまり、変換機能部153は、メタデータから取り出した所定の情報を、マークアップ言語ファイル内に埋め込む。読み出し対象の情報は、特定のタグの特定の属性の値としてマークアップ言語ファイル内に埋め込まれる。つまり、変換機能部153によって情報が埋め込まれた後のマークアップ言語ファイルにおいては、ファイル内に含まれる情報が読み出し対象の情報であるか否かが機械的に判別可能である。
画面表示部154は、変換機能部153によって変換済みのマークアップ言語ファイル(HTMLファイル)に基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する。具体的には、画面表示部154は、前記所定の属性の属性値であるテキストを読み上げ機能部17に渡すことによって、当該テキストが音声で読み上げられるように制御する。
なお、画面表示部154は、ポータル画面やコンテンツやメニュー画面などを提示するものであり、「提示部」とも呼ばれる。
読み上げ機能部17は、外部(画面表示部154)から渡される文字列の読み上げを行う。受信装置1がテレビである場合には、読み上げ機能部17は、読み上げAPIを経由して文字列を渡すことにより、読み上げを実現する。受信装置1が情報端末(PCやスマートフォン等)である場合には、読み上げ機能部17は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはそれら両方の協同で実現されるスクリーンリーダーである。
音声出力部18は、読み上げ機能部17が出力した音声や、解説音声再生部19が再生した音声や、その他の音声を出力する。音声出力部18は、スピーカーあるいはイヤフォン等の機能を含む。
解説音声再生部19は、指定された解説音声を再生して音声を出力する。解説音声は、典型的には動画コンテンツに関連付けられた音声である。解説音声の所在は、コンテンツメタデータ内に記述されている。解説音声再生部19は、このコンテンツメタデータ内に含まれる解説音声の所在情報(URL等)に基づいて解説音声を取得し、取得した解説音声を音声として再生させる。ここで解説音声再生部19が参照するコンテンツメタデータは、特定のコンテンツに関する情報を持つメタデータである。このコンテンツメタデータは、当該コンテンツに関連する解説音声の所在情報を持っている。
ブラウザー15は、ウェブの情報を画面に表示させる機能を持つ。ブラウザー15は、マークアップ言語ファイル(HTMLファイル等)を読み込んでその内容を解釈することにより、画面の表示を行う。
ウェブアプリケーション150は、ブラウザー15の上で稼働するアプリケーションプログラムである。ウェブアプリケーション150は、HTML等のマークアップ言語で記述され、手続的処理のコードを内部に含むことができる。本実施例におけるウェブアプリケーション150は、プロファイル判定部151と、環境判定部152と、変換機能部153と、画面表示部154との機能を含む。
なお、図41に示した変換装置301は、変換機能部153の機能を有する装置である。変換機能部153の機能については、既に説明している。変換装置301は、独立した装置として、コンテンツ配信に関するメタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換して、マークアップ言語ファイル内に埋め込む。これにより、変換装置301は、メタデータを基に、読み上げ対象の情報を含んだマークアップ言語ファイルを生成することができる。つまり、そのマークアップ言語ファイルを表示させることにより、メタデータから取り出された情報の読み上げが可能となる。
図42は、上記の受信装置1を含むように構成されるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ配信システム100は、受信装置1と、コンテンツ送信装置3と、メタデータ提供装置5と、ウェブアプリサーバー装置7と、コンテンツ配信事業者装置9とを含んで構成される。
なお、コンテンツ送信装置3や、メタデータ提供装置5や、ウェブアプリサーバー装置7や、コンテンツ配信事業者装置9のそれぞれが持つ機能の少なくとも一部は、上述した受信装置1と同様に、コンピューターとプログラムとで実現することが可能である。また、各装置の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路等として実現してもよい。
コンテンツ配信システム100において、受信装置1と、コンテンツ送信装置3と、メタデータ提供装置5と、ウェブアプリサーバー装置7と、コンテンツ配信事業者装置9との相互間では、例えばインターネット等の通信回線(不図示)を介して通信を行うことができる。また、受信装置1がテレビである場合、コンテンツ送信装置3(放送波送信装置)から受信装置1へは、放送信号(電波や、ケーブルテレビの信号)を介してコンテンツや制御情報等を送信することができる。
コンテンツ送信装置3は、受信装置1に対してコンテンツを送信(配信)する。コンテンツ送信装置3が受信装置1に対して送信するコンテンツは、放送番組あるいはネット配信動画コンテンツのどちらであってもよい。コンテンツ送信装置3が放送局(ケーブルテレビ局を含む)の放送信号送信装置である場合、コンテンツ送信装置3は、放送信号によってコンテンツを受信装置1に対して送信する。コンテンツ送信装置3がネット配信動画コンテンツの配信サーバー装置である場合、コンテンツ送信装置3は、インターネット等の通信回線を介したIP通信(IPは、「インターネットプロトコル」の略)を用いて、コンテンツを受信装置1に対して送信する。コンテンツが放送番組の場合もネット配信動画コンテンツの場合も、コンテンツ送信装置3がコンテンツを送信する方式自体は、既存技術に属する。
メタデータ提供装置5は、コンテンツ送信装置3が送信するコンテンツに関するメタデータを提供する。つまり、メタデータ提供装置5は、受信装置1から要求された場合に、上記のメタデータを受信装置1に対して送信する。メタデータは、コンテンツのタイトルや、サービス特定情報(放送局あるいはチャンネル等を特定する情報)や、コンテンツの配信日時に関する情報や、コンテンツの概要テキストの情報を含むものであってよい。メタデータの形式の例や、メタデータの送信の手順等に関しては、後で説明する。
ウェブアプリサーバー装置7は、受信装置1で稼働するウェブアプリに対してサービスを提供する装置である。ウェブアプリサーバー装置7は、受信装置1からの要求に応じて、ユーザープロファイルデータを提供したり、画面(アクセシビリティポータル画面、アクセシビリティ再生画面等)を表示するためのHTMLファイルを提供したりする。
コンテンツ配信事業者装置9は、コンテンツ配信事業者(例えば、放送事業者や、ネット動画配信事業者等)が運営する装置であり、コンテンツやメタデータを提供する機能を有する。コンテンツ配信事業者装置9は、コンテンツ送信装置3に対して、コンテンツのデータを提供する。また、コンテンツ配信事業者装置9は、メタデータ提供装置5に対して、コンテンツに関するメタデータを提供する。コンテンツ配信事業者装置9は、例えばインターネットあるいは専用通信回線を経由して、コンテンツをコンテンツ送信装置3に送信したり、メタデータをメタデータ提供装置5に送信したりする。あるいは、コンテンツ配信事業者装置9が、通信回線経由ではなく、磁気テープや、磁気ハードディスクや、光ディスク等の可搬媒体を用いてコンテンツ(放送番組等)やメタデータを提供するようにしてもよい。なお、コンテンツやメタデータは、コンテンツ制作事業者(放送事業者と同一の場合もある)やその関連のサービス提供事業者によって作成されるものである。
次に、図43、図44、および図45を参照しながら、受信装置1の動作シーケンスの例を説明する。図43、図44、および図45に示すフローチャートは、1本の処理シーケンスを示すものであり、結合子によって相互に接続されている。なお、図43に示すステップS5からS9までの処理は、変換機能部153による処理である。以下、このフローチャートに沿って説明する。
ステップS1において、受信装置1で稼働するウェブアプリケーション150は、ウェブアプリサーバー装置7に対して、ポータルの起動を要求する。ここで「ポータル」とは、アプリの一つである。「アクセシビリティポータル」は、「ポータル」の一種である。
ポータルが持つ一機能としてアクセシビリティポータルの画面を表示してもよいし、通常のポータルのアプリから、別のアプリとしてのアクセシビリティポータルに遷移する動作を行うようにしてもよい。ウェブアプリサーバー装置7は、受信装置1からのこの起動要求に応じて、ポータルを起動するとともに、プロファイルデータを要求元の受信装置1に対して返送する。
ポータルが持つ一機能としてアクセシビリティポータルの画面を表示してもよいし、通常のポータルのアプリから、別のアプリとしてのアクセシビリティポータルに遷移する動作を行うようにしてもよい。ウェブアプリサーバー装置7は、受信装置1からのこの起動要求に応じて、ポータルを起動するとともに、プロファイルデータを要求元の受信装置1に対して返送する。
ステップS2において、受信装置1のウェブアプリケーション150は、ウェブアプリサーバー装置7から送信されるプロファイルデータを受信する。
ステップS3において、受信装置1のプロファイル判定部151は、ステップS1で受信したプロファイルデータに基づいて、プロファイルの判定を行う。具体的には、プロファイル判定部151は、アクセシビリティ機能(「A11Y機能」と表記する場合もある)が有効であるか無効であるかを判定する。プロファイルデータの例と、アクセシビリティ機能の有効/無効については、後で図46を参照しながら説明する。アクセシビリティ機能が有効であるユーザーに関しては、受信装置1のウェブアプリケーション150は、以下で説明するアクセシビリティ機能を有効とする。アクセシビリティ機能が無効であるユーザーに関しては、受信装置1のウェブアプリケーション150はアクセシビリティ機能が作用しないように制御してよい。
ステップS4において、受信装置1のウェブアプリケーション150は、ウェブアプリサーバー装置7に対して、アクセシビリティポータル画面を要求する。ウェブアプリサーバー装置7は、この要求に応じてアクセシビリティポータル画面を受信装置1に返送する。受信装置1はこのアクセシビリティポータル画面を受信する。
ステップS5において、受信装置1の変換機能部153は、メタデータ提供装置5に対して、構造化メタデータを要求する。メタデータ提供装置5は、この要求に応じて、構造化メタデータを要求元の受信装置1に対して送信する。受信装置1は、この構造化メタデータを受信する。本ステップにおいてメタデータ提供装置5から送信される構造化メタデータは、サービスメタ(サービス(放送局)に関するメタデータ)、コンテンツメタ(個々のコンテンツに関するメタデータ)、およびイベントメタ(発生するイベントに関するメタデータ)のそれぞれである。メタデータ提供装置5は、これらのサービスメタ、コンテンツメタ、およびイベントメタを順次、受信装置1に対して送信してよい。
ステップS6において、受信装置1の変換機能部153は、ステップS5において受信したメタデータ(サービスメタ)から、サービス情報(放送局情報)を取り出す。具体的には、変換機能部153は、サービスメタから、サービス名の情報を取り出す。
ステップS7において、受信装置1の変換機能部153は、ステップS5において受信したメタデータ(コンテンツメタ)から、コンテンツ情報(番組情報)を取り出す。
ステップS8において、受信装置1の変換機能部153は、ステップS5において受信したメタデータ(コンテンツメタ)から、コンテンツ名(番組名)や、コンテンツ配信の開始時刻および終了時刻の情報を取り出す。
具体的には、変換機能部153は、コンテンツメタの「itemListElement」配列内の要素を取り出す。この「itemListElement」配列内の個々の要素が、1つのコンテンツに対応する。また、変換機能部153は、それぞれのコンテンツに関して次の情報を取り出す。即ち、変換機能部153は、コンテンツメタデータ内のコンテンツ名の情報や、配信開始日時の情報や、配信終了日時の情報を取り出す。コンテンツメタからの情報の取り出しについては、後でも説明する。
ステップS9において、受信装置1の変換機能部153は、取得したデータを適宜編集するとともに、それらのデータを受信装置1における提示用のHTMLファイルの所定のタグの箇所にそれぞれ挿入する。つまり、変換機能部153は、HTMLタグを用いた記述をHTMLファイル内に挿入する。音声での読み上げの対象となるタグと、その属性とを予め決めておいてよい。変換機能部153は、ステップS8で取り出した情報を、HTMLファイル内の所定の属性の値に変換して埋め込む。
図44に移って、ステップS10において、受信装置1で稼働するウェブアプリケーション150の画面表示部154は、アクセシビリティポータル画面を表示する。受信装置1は、アクセシビリティポータル画面を、上のステップS4において既に受信している。受信装置1の画面表示部154は、自装置が持つ液晶ディスプレイ装置等においてアクセシビリティポータル画面を表示する。アクセシビリティポータル画面においては、後述するように、コンテンツ名等がグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のウィジェット(例えば、ボタン)に表示されている(図60参照)。
ステップS11において、受信装置1の環境判定部152は、自装置の稼働環境を判定する。具体的には、環境判定部152は、HC関数を呼び出すことによって、自装置の稼働環境がテレビであるか情報端末(PC等)であるかを判定する。本ステップの判定を行うことにより、以下では、受信装置1は、環境に応じた動作をすることができる。
ステップS12において、受信装置1は、テキストの読み上げを実行する。具体的には、受信装置1は、表示されているHTML画面において、アクセシビリティポータル画面上でポインティングされたフォーカス内のウィジェットに対応する、HTMLタグに囲まれた番組名(コンテンツ名)と放送時間(配信開始時刻および終了時刻)の文字列を音声で読み上げる。つまり、受信装置1は、フォーカスがあたっているコンテンツの、番組名(コンテンツ名)と放送時間(配信開始時刻および終了時刻)の文字列を読み上げる。
なお、受信装置1がテレビである場合には、受信装置1は、読み上げ対象の文字列(テキスト)を読み上げAPI経由で渡すことによって読み上げを実行する。なお、この読み上げAPIは、Web Speech APIを用いて実装したり、JavaScriptによるスクリプトを記述することによって実装したりできる。読み上げを行う際に、画面表示部154は、現在のフォーカスに対応する読み上げテキストを、読み上げ機能部17に渡す。読み上げ機能部17は渡されたテキストの読み上げを実行し、音声出力部18からその読み上げ音声が出力される。以下のステップにおけるテキストの読み上げも、同様の方法で行われる。
また、受信装置1が情報端末である場合(テレビではない場合)には、受信装置1は、前述のとおり、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはそれら両方の協同で実現されるスクリーンリーダーの機能によって読み上げを実行する。
ステップS13において、受信装置1は、アクセシビリティポータル画面上でのフォーカス移動を行う。具体的には、受信装置1は、自装置が持つポインティング手段をユーザーが操作するのを検知して、その操作に応じて、フォーカスを移動させる。一例として、ユーザーは、キーボードあるいはキーパッドや、受信装置1のリモコン装置に配置されている上下左右キー等を任意に操作することができる。受信装置1は、それらのキー操作を検知して、操作されたキーに対応してフォーカスを移動させる。フォーカスを移動することにより、例えば、ユーザーが着目するコンテンツ(選択候補のコンテンツ)を変えることができる。HTML内のタグへのデータの埋め込みが既にステップS9において行われているため、フォーカスが移動する都度、コンテンツに対応した読み上げテキストを取り出すことが可能である。
ステップS14において、受信装置1は、読み上げを実行する。具体的には、ステップS13においてフォーカスが移動した際に、画面表示部154は、現在のフォーカスのコンテンツに対応する読み上げテキストを、読み上げ機能部17に渡す。読み上げ機能部17は渡されたテキストの読み上げを実行し、音声出力部18からその読み上げ音声が出力される。
ステップS15において、受信装置1は、次に再生すべきコンテンツを決定する。具体的には、受信装置1の画面表示部154が前述の通りフォーカスの移動を行い、ユーザーによる決定操作が為された際に、その時点のフォーカスに対応するコンテンツが次に再生すべきコンテンツとして決定される。上記の決定操作は、例えば、ユーザーが「決定ボタン」を押すことによって行われる。決定ボタンは、キーボードあるいはキーパッド上に配置されていてもよいし、受信装置1を操作するためのリモコン装置上に配置されていてもよい。受信装置1は、決定ボタンが押下されることを検知すると、現在のフォーカスに対応するコンテンツを「決定コンテンツ」とする。
コンテンツ決定(ステップS15)まで、図44ではフォーカス移動(ステップS13)を1回実行するように示しているが、何回でも実行することができ、フォーカス移動が行われる都度、読み上げ(ステップS14)を実行する。つまり、コンテンツ決定(ステップS15)まで、ステップS13,S14の処理の組が、1回ないし複数回繰り返して行われる。また、フォーカス移動せずにコンテンツ決定する、即ち、アクセシビリティポータル画面が表示された(ステップS10)ときのフォーカスに対応するコンテンツに決定することもできる。また、フォーカス移動後の読み上げ(ステップS14)は、フォーカスが、1つのコンテンツ(選択対象)に対応するウィジェット上で所定時間(例えば、1.0秒間)静止または継続してあたり続けると、処理を開始するように構成することができる。また、読み上げ(ステップS12,S14)の実行中に、フォーカス移動(ステップS13)やコンテンツ決定(ステップS15)が実行されるようにユーザーが操作した場合には、その時点で処理(読み上げ)を中止するように構成することができる。
ステップS16において、受信装置1上のウェブアプリケーション150は、ウェブアプリサーバー装置7に対して、アクセシビリティ再生画面を要求する。ウェブアプリサーバー装置7は、この要求に応じてアクセシビリティ再生画面を受信装置1に対して送信する。受信装置1は、このアクセシビリティ再生画面を受信し、表示することができる。
ステップS17において、受信装置1は、コンテンツ(放送番組あるいはネット配信動画コンテンツ)を要求する。本ステップにおいて受信装置1が要求するコンテンツは、ステップS15において決定されたコンテンツである。受信装置1が本ステップにおいてコンテンツを要求する際には、構造化メタデータ内から当該コンテンツのURL(URI)を取り出して使用する。コンテンツのURLは、放送番組(放送サービスとして配信されるコンテンツ)の所在を表すこともできるし、ネット配信動画コンテンツの所在を表すこともできる。
ここでの受信装置1からのコンテンツの要求先は、上記のURLによって特定されるコンテンツ送信装置3である。この要求を受けたコンテンツ送信装置3は、要求に基づいてコンテンツを受信装置1に配信することができる。ただし、コンテンツ送信装置3が放送の送信装置である場合には、コンテンツ送信装置3は、受信装置1からの要求とは無関係に放送信号を送信する。受信装置1のコンテンツ受信部11は、コンテンツ送信装置3から送信されるコンテンツを、受信部31を介して、受信する。コンテンツ受信部11は、受信したコンテンツを再生する。即ち、コンテンツ受信部11は、受信したコンテンツを復調し、復号部12に渡す。復号部12は、コンテンツに含まれるリソース(映像や音声等)を復号し、提示部13に渡す。提示部13は、復号部12から渡された復号結果(映像や音声等)を出力する。具体的には、提示部13は、コンテンツに含まれる映像や文字を画面に表示し、音声をスピーカー等(音声出力部18)から出力する。
図45に移って、ステップS18において、受信装置1のウェブアプリケーション150は、解説音声の有無を判定する。解説音声は、上記の受信中のコンテンツ(動画コンテンツ)のアクセシビリティを向上させるために付随して配信され得るコンテンツである。解説音声の有無は、例えば、メタデータを参照することによって判定可能である。受信装置1は、この判定結果(解説音声の有無)に応じて、次のステップS19において解説音声を出力する処理を行うか否かを決定する。
解説音声があると判定された場合に限り、ステップS19において、受信装置1は、解説音声を受信して出力する。解説音声の所在情報(URL)は、例えば、コンテンツ本体のメタデータに記述される。解説音声がある場合には、ウェブアプリケーション150は、その所在情報に基づいて、コンテンツ送信装置3に対して、解説音声を要求する。コンテンツ送信装置3は、この要求に応じて、解説音声を要求元の受信装置1に対して送信する。受信装置1のウェブアプリケーション150は、解説音声を受信して、解説音声再生部19に渡す。解説音声再生部19は、解説音声を再生するとともに、音声出力部18から解説音声を出力する。
なお、コンテンツ送信装置3とは別に解説音声専用の配信装置(解説音声サーバー)を設けるようにしてもよい。その場合にも、受信装置1のウェブアプリケーション150は、上記の所在情報を用いて解説音声にアクセス可能である。解説音声再生部19は、一例として、音声API(一例として、Web Audio API)を介して音声データを渡すことにより、音声の出力を行う。
ステップS20において、受信装置1のウェブアプリケーション150は、アクセシビリティ再生画面を表示する。このアクセシビリティ再生画面は、上のステップS20において受信していたものである。このようにしてコンテンツの提示と、解説音声の出力(必要な場合のみ)とが行われる。
ステップS21において、受信装置1は、読み上げを行う。読み上げを実行する具体的な処理手順については、ステップS12やS14で既に説明した通りである。
ステップS22において、受信装置1は、メタデータ提供装置5に対して、カルーセルメニューを要求する。メタデータ提供装置5は、この要求に応じて、カルーセルメニューを要求元の受信装置1に対して送信する。受信装置1は、カルーセルメニューを受信して、表示することができる。このカルーセルメニューを含む画面も、HTMLで記述されている。
ステップS23において、受信装置1は、読み上げを行う。読み上げを実行する具体的な処理手順については、ステップS12やS14で既に説明した通りである。
態様Bにおける受信装置1の典型的な処理(メタデータの読み上げ)は、以上のシーケンスの通りである。受信装置1は、さらに以後も、メタデータを受信し、そのメタデータから抽出した情報をHTML内に埋め込み、適宜読み上げ処理を行うようにしてよい。
次に、受信装置1が処理する際に使用するデータの詳細について説明する。
図46は、ユーザープロファイルの例を示す概略図である。
図47は、メタデータから取得した情報を受信装置1側での表示用のHTML内に挿入した例を示す概略図である。
図48は、メタデータから取得した情報を受信装置1側での表示用のHTML内に挿入した別の例を示す概略図である。
図49および図50は、サービスメタデータの例を示す概略図である。
図51、図52、図53、図54、図55、図56、および図57は、コンテンツメタデータの例を示す概略図である。
図58は、解説音声の再生のための処理手順を記述したスクリプトの例を示す概略図である。
図59は、イベントメタデータの例を示す概略図である。
なお、図46から図59までにおいて示すデータには、便宜的に、参照のための行番号を付している。図46から図59までにおいて示すデータに含まれる行の一部は、1行の途中で折り返して表示している。
図46は、ユーザープロファイルの例を示す概略図である。
図47は、メタデータから取得した情報を受信装置1側での表示用のHTML内に挿入した例を示す概略図である。
図48は、メタデータから取得した情報を受信装置1側での表示用のHTML内に挿入した別の例を示す概略図である。
図49および図50は、サービスメタデータの例を示す概略図である。
図51、図52、図53、図54、図55、図56、および図57は、コンテンツメタデータの例を示す概略図である。
図58は、解説音声の再生のための処理手順を記述したスクリプトの例を示す概略図である。
図59は、イベントメタデータの例を示す概略図である。
なお、図46から図59までにおいて示すデータには、便宜的に、参照のための行番号を付している。図46から図59までにおいて示すデータに含まれる行の一部は、1行の途中で折り返して表示している。
図46に示すユーザープロファイルのデータは、2件分のユーザーのデータを示している。
図46の第1行目から第19行目までがその第1件目のユーザープロファイルのデータであり、そのユーザーIDは「yamada」である(第2行目)。当該ユーザーのプロファイル設定として、第9行目には、「"accessibilityMode": true」(真)と記述されている。
この設定は、受信装置1がアクセシビリティモード「on」で稼働すべきことを表す設定である。また、第10行目には、「"screenReaderAudio": true」(真)と記述されている。この設定は、受信装置1において画面読み上げ音声機能「on」で稼働すべきことを表す設定である。また、第11行目には、「"guideAudio": true」(真)と記述されている。この設定は、受信装置1において解説音声再生機能「on」で稼働すべきことを表す設定である。
この設定は、受信装置1がアクセシビリティモード「on」で稼働すべきことを表す設定である。また、第10行目には、「"screenReaderAudio": true」(真)と記述されている。この設定は、受信装置1において画面読み上げ音声機能「on」で稼働すべきことを表す設定である。また、第11行目には、「"guideAudio": true」(真)と記述されている。この設定は、受信装置1において解説音声再生機能「on」で稼働すべきことを表す設定である。
図46の第20行目から第38行目までがその第2件目のユーザープロファイルのデータであり、そのユーザーIDは「tanaka」である(第21行目)。当該ユーザーのプロファイル設定として、第28行目には、「"accessibilityMode": false」(偽)と記述されている。この設定は、受信装置1がアクセシビリティモード「off」で稼働すべきことを表す設定である。また、第29行目には、「"screenReaderAudio": false」(偽)と記述されている。この設定は、受信装置1において画面読み上げ音声機能「off」で稼働すべきことを表す設定である。また、第30行目には、「"guideAudio": false」(偽)と記述されている。この設定は、受信装置1において解説音声再生機能「off」で稼働すべきことを表す設定である。
このように図46のユーザープロファイルのデータは、そのユーザーに関して受信装置1が稼働する際にそれぞれの機能をアクティベートさせるか否かを表す。なお、図46のデータのその他の行に関しては、図示している通りであり、ここではそれ以上の説明を省略する。
図47に示すHTMLデータの要素は、「img」要素(画像要素)である。この「img」タグはalt(オルト)属性を持つ。Alt属性は、画像の代替情報を表す。このalt属性の値として記述されている文字列は、受信装置1による読み上げの対象となり得る。本例では、alt属性の値は「NHK総合・東京」である。このimgタグは、特定の放送サービスのアイコン(ロゴマーク)の画像であり、そのalt属性の値はサービス名を表す文字列である。
図48に示すHTMLデータの要素は、「div」要素である。この「div」タグは、aria-label属性を持つ。aria-label属性は、WAI-ARIA(ウェイ・アリア)において定められた属性である。WAIは、「Web Accessibility Initiative」の略である。同図におけるaria-label属性の値は、受信装置1によって読み上げの対象となり得る文字列である。
以上の図47や図48に例示されるように、構造化メタデータから抽出された情報(音声として読み上げることが適した情報)は、受信装置1の変換機能部153によって、HTML内の所定の属性値として埋め込まれる。なお、読み上げ対象となる属性の例としてalt属性やaria-label属性を挙げたが、HTMLにおいて用いられる他の属性あるいは他の要素の値を読み上げ対象の情報としてもよい。例えば、ボタンやリストにおけるtitle属性(例えば「<button title=”再生ボタン”>」などと記述)や、見出し要素(例えば「<h1>アクセシビリティポータル画面</h1>」などと記述)や、表(table)におけるcaption要素(例えば「<table><caption>番組一覧</caption>・・・</table>」などと記述)や、その他の属性や要素を読み上げの対象としてもよい。
図49および図50に示す1件のメタデータ(サービスメタデータ)は、コンテンツ配信サービスに関して記述されたメタデータである。このサービスメタデータの第7行目(図49)からは、アイテムリスト要素(item list element)が列挙されている。第8行目(図49)から第63行目(図50)までのブロック(左右のカーリーブレイスで囲まれた部分)は、そのうちの1件のアイテム要素である。このアイテム要素は、1件のサービス(放送サービス、放送局)の情報を記述している。このうちの第12行目(図49)の「"name": "NHK総合・東京"」は、放送サービスの名称の記述であり、図47において説明したimg要素のalt属性値の基である。また、第35行目(図50)の「"image": "/public/logo/nhk_g.png"」は、サービスのロゴマークの画像の所在を表す情報であり、図47におけるimg要素のsrc属性の値に関連付いている。なお、図47および図48データのその他の行に関しては、図示している通りであり、ここではそれ以上の説明を省略する。
図51、図52、図53、図54、図55、図56、および図57において示す1件のメタデータ(コンテンツメタデータ)は、1つのコンテンツ(本例では、放送におけるニュース番組)に関する情報を記述したものである。このコンテンツメタデータの第29行目(図51)の「"name": "NHKニュース7 マスク緩和で感染者は▼要支援者の原発避難[二][字]"」は、コンテンツ(放送番組)の名称を表すものである。このコンテンツ名称の情報は、受信装置1による読み上げ対象となり得るものであり、受信装置1の変換機能部153によって表示用のHTMLデータ内に埋め込まれる。また、このコンテンツメタデータの第58行目(図52)から始まる「"publication":」のブロックの中には、コンテンツ配信(放送)の開始時刻と終了時刻の情報が含まれる。具体的には、第62行目(図52)の「"startDate": "2023-03-09T19:00:00+09:00"」は、配信開始日時を表す。また、第63行目(図52)の「"endDate": "2023-03-09T19:30:00+09:00"」は、配信終了日時を表す。なお、これらの日時は、年月日、時分秒、およびタイムゾーン(本例の「+09:00」は、協定世界時よりも9時間進んでいることを表す)を含んでいる形式である。この配信(放送)の開始日時および終了日時の情報は、受信装置1による読み上げ対象となり得るものであり、受信装置1の変換機能部153によって表示用のHTMLデータ内に埋め込まれる。また、受信装置1がハイブリッドキャスト対応テレビの場合、ハイブリッドキャスト独自のHTMLデータ(例えば、放送再生に用いるオブジェクトタグ)内に、読み上げ対象の情報を埋め込んでも良い。
また、このコンテンツメタデータの第188行目(図56)から始まる「"citation":」のブロックは、解説音声の所在に関する情報を含んでいる。具体的には、第190行目(図56)の「"@type": "AudioObject"」は、ここで記述しているオブジェクトのタイプが音声オブジェクトであることを表している。また、第191行目(図56)の「"name": "主音声に加えた番組内容の解説音声"」は、当該音声オブジェクトの名称を表す文字列の情報である。即ち、当該音声オブジェクトは、前述の解説音声のオブジェクトである。
また、第192行目(図56)の「"url": "https://www.example.net/audioguide/0001.mp3"」は、その解説音声にアクセスするための所在情報(URL)を表す。このようにコンテンツメタデータ内には、解説音声に関する情報も含まれている。受信装置1は、このコンテンツメタデータを参照することによって、前述の解説音声の取得および再生の処理を行う。
また、第192行目(図56)の「"url": "https://www.example.net/audioguide/0001.mp3"」は、その解説音声にアクセスするための所在情報(URL)を表す。このようにコンテンツメタデータ内には、解説音声に関する情報も含まれている。受信装置1は、このコンテンツメタデータを参照することによって、前述の解説音声の取得および再生の処理を行う。
図58に示す処理手順(Web Audio APIでの実現例)の記述において、第1行目は単なるコメントである。第2行目は、AudioContextオブジェクトを新たに生成して変数guideAudioCtx(解説音声のコンテキスト)に格納する処理である。第3行目は、上記の変数guideAudioCtxが持つメソッド「createBuffer」を呼び出してバッファーを生成し、変数guideAudioSrcに格納する処理である。第4行目は、XMLHttpRequestオブジェクトを生成して、変数requestに格納する処理である。第5行目は、変数urlに文字列定数「https://www.example.net/audioguide/0001.mp3」を格納する処理である。この文字列定数は、サンプルの解説音声である「0001.mp3」(MP3(MPEG 1 Audio Layer-3)形式のファイル)にアクセスするためのURLを表す。
続いて図58の第6行目は、第4行目で値を格納した変数request(XMLHttpRequestオブジェクト)が持つメソッドopenを呼び出す処理である。メソッドopenに渡す実引数は、第1に文字列定数の「GET」、第2に変数url(第5行目の処理で値を格納した)、第3に値true(真)である。この第6行目の処理により、HTTPリクエストがオープンされる。第7行目は、上記の変数requestが持つ変数responseTypeに、定数文字列「arraybuffer」を格納する処理である。第8行目は、上記の変数requestが持つメソッドsendを実行する処理である。これにより、リクエストが送信される。
続いて図58の第9行目から第15行目までは、上記の変数requestが持つ変数onloadの関数を定義するものである。第9行目から第15行目までが左右のカーリーブレイス(curly braces)で囲まれた1つのブロックである。第10行目は、変数resに、変数request(オブジェクト)が持つ変数responseの値を格納する処理である。request.reqponseには、リクエスト先からの返答(レスポンス)が格納されていることが期待される。第11行目から第13行目までは、前記の変数guideAudioCtx(第1行目を参照)のオブジェクトが持つメソッド「decodeAudioData」を呼び出す処理である。第12行目は、変数guideAudioSrc(第2行目を参照)のオブジェクトが持つ変数bufferに、変数bufの値を格納する処理である。第14行目は、関数guideAudioPlay(解説音声の再生)を実行する処理である。
続いて図58の第16行目から第19行目までは、上記の関数guideAudioPlay(解説音声の再生)の定義である。第16行目から第19行目までが左右のカーリーブレイスで囲まれた1つのブロックである。当該関数の実行部分は、第17行目および第18行目である。第17行目は、上記の変数guideAudioSrcのオブジェクトが持つメソッド「connect」を実行する処理である。このメソッド「connect」に渡す実引数は、上記の変数guideAudioCtxのオブジェクトが持つ変数destinationの値である。このメソッド「connect」が実行されることにより、解説音声の生成機能への接続が行われる。また、第18行目は、上記の変数guideAudioSrcのオブジェクトが持つメソッド「start」を実行する処理である。このメソッド「start」に渡す実変数は数値「0」である。このメソッド「start」を実行することにより、解説音声の再生が開始される。
図59は、イベントメタデータの例を示す概略図である。本例において、第17行目の「"dateModified": "2023-03-08T13:23:17+09:00"」や、第18行目の「"dateCreated":"2023-03-08T13:23:17+09:00"」や、第19行目の「"datePosted": "2023-03-08T13:23:17+09:00"」は、イベントに関連する日時情報である。また、第21行目の「"name": "緊急地震速報"」はイベント名を表す情報である。また、第22行目の「"text": "緊急地震速報 およそ__秒後に震度__程度の地震がきます"」は、イベントに関するテキストを表す情報である。
図60は、受信装置1が表示する画面の例と、それらの画面間での遷移を示す概略図である。同図において、SC1は、アクセシビリティポータル画面である。また、SC2は、再生画面である。SC3は、カルーセルメニューを表示しているときの再生画面である。
本例によるポータル画面SC1においては、時間軸方向(縦方向)とチャンネル別(サービス別)(横方向)のマトリックスの形状で、コンテンツの情報が表示されている。またそのマトリックスの下には、特定のチャンネル(サービス)におけるおすすめのコンテンツ(VOD)の情報のリストが表示されている(VOD1、VOD2、VOD3)。既に説明したように、ポータル画面SC1において表示されているコンテンツ情報には、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のウィジェット(例えば、ボタン)として、フォーカスをあてることが可能である。ユーザーのキー操作等によって、フォーカスを移動させて、ポータル画面SC1に表示されたコンテンツ情報のうちの任意のものにあてることができる。現在のフォーカスに対応するコンテンツに関しては、受信装置1は、そのメタデータ(コンテンツメタ)を音声によって読み上げることができる。
再生画面SC2においては、受信装置1は、再生中のコンテンツ(動画等)を表示する。
カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3においては、タイムバー(プログレスバーとも呼ぶ)と、「00:50:00/01:00:00」という文字列とが表示されている。この文字列は、再生中のコンテンツの全体の長さ(トータル再生時間)「1:00:00」(1時間)のうちの「0:50:00」(50分)が既に経過したことを示している。つまり、このタイムバーおよび文字列は、現在再生中のコンテンツ(ネット配信動画コンテンツ等)の現在再生位置を表すものである。また、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3においては、カルーセルメニューの形態で、複数のコンテンツの情報が表示されている。本例においてカルーセルメニューとして表示されているコンテンツとは、特定のサービス(本例では、AchとBchの2つのサービス)における現在放送中のコンテンツと、特定のサービス(本例では、Ach)における複数のおすすめコンテンツとである。カルーセルメニューにおいて表示されているコンテンツの情報にユーザーがフォーカスをあてたときに、当該コンテンツに関する情報を、受信装置1が読み上げるようにしてよい。
図60において破線矢印で示す画面遷移は、次の通りである。画面遷移T12として、ポータル画面SC1が表示されており、且つ提示されているコンテンツのうちのいずれかが選択されている状態(フォーカスがあたっている状態)において、ユーザーが決定操作をすると、再生画面SC2への遷移が起こる。即ち、再生画面SC2において、決定されたコンテンツの再生が開始される。なお、ユーザーの決定操作は、画面上あるいはリモコン装置等においてユーザーが「決定」キーを押下することにより行われる。
画面遷移T23として、再生画面SC2が表示されている状態において、ユーザーがカルーセルメニューを表示させるための操作を行うと、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3への遷移が起こる。つまり、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3においては、元々再生中であったコンテンツが表示されるとともに、カルーセルメニューが表示される。なお、ユーザーがカルーセルメニューを表示させるための操作とは、例えば、画面上あるいはリモコン装置等においてユーザーが「決定」キー、「上」キー、または「下」キーを押下する操作である。
画面遷移T31として、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3が表示されている状態において、ユーザーがポータル画面を表示させるための操作を行うと、ポータル画面SC1への遷移が起こる。なお、ユーザーがポータル画面を表示させるための操作とは、例えば、画面上あるいはリモコン装置等においてユーザーがポータル画面表示に割り当てられた特定のキー(一例として、「青」キー)を押下する操作である。
カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3から再生画面SC2への遷移は、2通りの方法で行われる。画面遷移T32Aとして、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3が表示されている状態において、ユーザーが画面上あるいはリモコン装置等で「戻る」キーを押下する操作を行うと、再生画面SC2への遷移が起こる。画面遷移T32Aで再生画面SC2に遷移した場合には、元々再生されていたコンテンツが引き続き再生される。
画面遷移T32Bとして、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3が表示されている状態において、ユーザーが選択したコンテンツ(フォーカスのあたっているコンテンツ)を「決定」する操作(「決定」キーの押下等)を行うと、再生画面SC2への遷移が起こる。画面遷移T32Aで再生画面SC2に遷移した場合には、ユーザーによって新たに選択(決定)されたコンテンツの再生が開始される。
画面遷移T32Bとして、カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3が表示されている状態において、ユーザーが選択したコンテンツ(フォーカスのあたっているコンテンツ)を「決定」する操作(「決定」キーの押下等)を行うと、再生画面SC2への遷移が起こる。画面遷移T32Aで再生画面SC2に遷移した場合には、ユーザーによって新たに選択(決定)されたコンテンツの再生が開始される。
画面遷移T21として、再生画面SC2が表示されている状態において、ユーザーが画面上あるいはリモコン装置等で「戻る」キーを押下する操作を行うと、ポータル画面SC1への遷移が起こる。
図61は、コンテンツ配信システム100を構成する各装置の内部構成(コンピューター)の例を示すブロック図である。各装置(受信装置1、コンテンツ送信装置3、メタデータ提供装置5、ウェブアプリサーバー装置7、コンテンツ配信事業者装置9)は、コンピューターを用いて実現され得る。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポート903にアクセスする。
なお、上述した各装置の少なくとも一部の機能をコンピューターおよびプログラムで実現することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリー等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。つまり、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、非一過性の(non-transitory)コンピューター読み取り可能な記録媒体であってよい。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、一時的に、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
[態様B(その2)]
次に、態様B(その2)について説明する。なお、前態様において既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、態様B(その2)に特有の事項を中心に説明する。
次に、態様B(その2)について説明する。なお、前態様において既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、態様B(その2)に特有の事項を中心に説明する。
図62は、態様B(その2)による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置2は、受信部31(送受信部)と、コンテンツ受信部11と、復号部12と、提示部13と、プロファイル判定部151と、環境判定部152と、変換機能部153Aと、画面表示部154と、読み上げ機能部17と、音声出力部18と、解説音声再生部19と、再生位置読み上げ機能部21とを含んで構成される。態様B(その2)の受信装置2の特徴は、前態様の受信装置1が持っていなかった再生位置読み上げ機能部21を備える点である。また、受信装置2は、前態様が持っていた変換機能部153に代えて、変換機能部153Aを備える。
再生位置読み上げ機能部21は、ユーザーによって選択(決定)されたネット配信動画コンテンツの再生中に、カルーセルメニュー(再生操作メニュー)が表示されている状況において、再生中の当該コンテンツの再生位置の情報の読み上げを行う。
カルーセルメニューは、前態様において図60を参照しながら説明した通りである(カルーセルメニュー表示中の再生画面SC3)。前態様においても説明したように、カルーセルメニューの画面は、現在再生中のコンテンツ(例えば、ネット配信動画コンテンツ)のトータル再生時間と現在再生位置(コンテンツの開始位置からの相対時間、時・分・秒で表わされ得る)の情報を表示している。つまり、受信装置2で稼働するプレーヤー(提示部13)は、現在再生中のコンテンツのトータル再生時間と現在再生位置の情報を保持している。なお、コンテンツの再生中には、現在再生位置の情報は変化し続ける。
コンテンツのプレーヤー(提示部13)は、上記の通り、現在再生位置の情報を保持しながらコンテンツを再生し、提示する。プレーヤー(提示部13)は、上記のトータル再生時間および現在再生位置の情報を、所定の時間間隔(一例として0.1秒ごと)で繰り返し、変換機能部153Aに渡す。
変換機能部153Aは、カルーセルメニュー画面を表示するためのHTMLファイル内の所定の属性値として、プレーヤー(提示部13)から受け取ったトータル再生時間および現在再生位置の情報を埋め込む。言い換えれば、変換機能部153Aは、受け取ったトータル再生時間および現在再生位置の情報を、HTML画面用のデータ(alt属性値の記述の形式、あるいはaria-label属性値の記述の形式)に変換する。プレーヤー(提示部13)における再生が停止されない限り現在再生位置は動的に変わっていくため、変換機能部153Aは、動的に繰り返し、カルーセルメニュー画面のHTMLファイルを更新する。言い換えれば、変換機能部153Aは、動的に繰り返し、トータル再生時間および現在再生位置の情報を、HTML画面用のデータに変換する。
つまり、変換機能部153Aは、現在再生中のコンテンツの再生位置の情報を、当該コンテンツを提示するプレーヤー(提示部13)から受け取り、受け取った再生位置の情報を、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換して、そのマークアップ言語ファイル内に動的に埋め込む。
さらに、変換機能部153Aは、メタデータ内の読み上げ対象データが動的に変化した場合に、当該変化した読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する。動的に変化し得るメタデータは、例えば、コンテンツメタデータと、イベントメタデータである。コンテンツメタデータに含まれるすべての情報が動的に変化し得るデータであってもよい。一例として、緊急ニュース(例えば、地震等の災害のニュース)等によって当初予定されていた放送終了時刻が変更される場合に、コンテンツメタデータ内の放送終了時刻の情報が動的に変化する。前態様で説明したコンテンツメタデータの例においては、第63行目(図52)の記述「"endDate": "2023-03-09T19:30:00+09:00"」が、「"endDate": "2023-03-09T20:00:00+09:00"」などといった記述に変化し得る。放送終了時刻の情報は、放送開始前に変化する場合もあり、あるいは放送開始後(放送中)に変化する場合もある。
それらの場合において、変換機能部153Aは、変更後の情報を、読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する。イベントメタデータは、地震等の突発事項に対応して動的に発生する場合があり、この場合にも、変換機能部153Aは、発生したイベントの情報を、読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する。このように変換機能部153Aがメタデータ内の読み上げ対象データの動的な変更に対応した場合には、受信装置1が実際に音声として読み上げる情報も変更される。
それらの場合において、変換機能部153Aは、変更後の情報を、読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する。イベントメタデータは、地震等の突発事項に対応して動的に発生する場合があり、この場合にも、変換機能部153Aは、発生したイベントの情報を、読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する。このように変換機能部153Aがメタデータ内の読み上げ対象データの動的な変更に対応した場合には、受信装置1が実際に音声として読み上げる情報も変更される。
変換機能部153Aがマークアップ言語ファイルを動的に書き換えるということは、ブラウザー15が画面描画の際に参照する情報を直接書き換えることである。例えば、マークアップ言語ファイルがファイルシステム上に存在していて、ブラウザー15がそのマークアップ言語ファイルに基づく画面を描画するために自己の作業用メモリー空間内に展開している場合、且つブラウザー15がその作業用メモリーを所定頻度でリフレッシュしない場合には、変換機能部153Aは、ファイルシステム上のマークアップ言語ファイルを書き換えるだけでは足らず、その作業用メモリーに展開されているマークアップ言語ファイルを書き換える。これにより、変換機能部153Aによるデータの更新が即時に画面および読み上げ音声に反映される。
つまり、変換機能部153Aは、メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換し、さらに、動的に変化する読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に動的に変換する、または、前記所定の属性の属性値の記述に変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込む。
なお、動的に変化する前記読み上げ対象データは、前記メタデータ内の読み上げ対象データ、および再生中のコンテンツの再生済みの時間である再生位置の情報、の少なくともいずれか1つである。変換機能部153Aは、提示部13から再生中のコンテンツの再生位置の情報を受け取った場合には受け取った前記再生位置の情報を変換して前記マークアップ言語ファイル内に動的に埋め込み、前記メタデータ内の前記読み上げ対象データが変化した場合には当該変化した前記読み上げ対象データを動的に変換する。
提示部13は、変換機能部153Aによって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する。
なお、変換機能部153Aを有する変換装置301を実施してもよい。変換装置301は、前記のデータ変換を行うことができる。
再生位置読み上げ機能部21は、カルーセルメニュー画面上の所定の位置(例えば、トータル再生時間および現在再生位置の表示の位置)にフォーカスがあたったときに、上記の変換機能部153Aによって埋め込まれたHTMLの要素(テキスト情報)を取り出し、その要素の読み上げを行わせる。読み上げを行う方法自体については、既に前態様で説明した通りである。
なお、変換機能部153Aは、カルーセルメニュー画面用のHTMLだけではなく、その他のHTMLを動的に書き換えてもよい。つまり、前態様において説明した変換機能部153は、取得したメタデータ(サービスメタデータ、コンテンツメタデータ、およびイベントメタデータ)から必要な情報(サービス名や、コンテンツ名(番組名)や、配信開始および終了の日時)を取り出し、HTMLファイル内の記述に変換していた。前態様の変換機能部153Aは、そのようなデータ変換およびHTMLファイルの更新を、動的に行う。つまり、メタデータが更新されたときに、変換機能部153Aは、その更新を、表示中のHTMLファイル内の記述に動的に反映させる。
以上、複数の態様を説明したが、さらに次のような変形例でも実施することが可能である。
[態様Bの変形例]
態様Bにおいて、受信装置は、解説音声再生部19を備えていた。その変形例として、受信装置が解説音声再生部19を持たない構成としてもよい。この場合には、受信装置は、例えば再生中のコンテンツに関連する解説音声の所在をコンテンツメタデータ内で探さない。よって、受信装置は解説音声にアクセスして取得することなく、したがって受信装置は解説音声を再生しない。当該変形例においても、変換機能部(153または153A)の機能は有効であり、メタデータから取り出される情報は読み上げ対象のデータとしてHTML内に埋め込まれる。
態様Bにおいて、受信装置は、解説音声再生部19を備えていた。その変形例として、受信装置が解説音声再生部19を持たない構成としてもよい。この場合には、受信装置は、例えば再生中のコンテンツに関連する解説音声の所在をコンテンツメタデータ内で探さない。よって、受信装置は解説音声にアクセスして取得することなく、したがって受信装置は解説音声を再生しない。当該変形例においても、変換機能部(153または153A)の機能は有効であり、メタデータから取り出される情報は読み上げ対象のデータとしてHTML内に埋め込まれる。
以上、この態様Bおよび態様B(その2)について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
[態様Bの産業上の利用可能性]
態様Bは、例えば、コンテンツの配信に関するサービスや、そのための機器・装置に利用することができる。但し、態様Bの利用範囲はここに例示したものには限られない。
態様Bは、例えば、コンテンツの配信に関するサービスや、そのための機器・装置に利用することができる。但し、態様Bの利用範囲はここに例示したものには限られない。
[要約]
態様Bの要約は、次のとおりである。
態様Bが解決しようとする課題は、視聴環境に依存せず、与えられるメタデータに含まれる情報を正しく読み上げることを可能にするための受信装置、変換装置、およびプログラムを提供するということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。受信装置は、メタデータ受信部と、変換機能部と、提示部とを備える。メタデータ受信部は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信する。変換機能部は、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。提示部は、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する。図41も参照。
態様Bの要約は、次のとおりである。
態様Bが解決しようとする課題は、視聴環境に依存せず、与えられるメタデータに含まれる情報を正しく読み上げることを可能にするための受信装置、変換装置、およびプログラムを提供するということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。受信装置は、メタデータ受信部と、変換機能部と、提示部とを備える。メタデータ受信部は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信する。変換機能部は、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。提示部は、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行うよう制御する。図41も参照。
また、態様B(その2)の要約は、次のとおりである。
態様B(その2)が解決しようとする課題は、視聴環境に依存せず、与えられるメタデータに含まれる情報、および再生位置の情報を正しく読み上げることを可能にするための受信装置を提供する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。受信装置は、メタデータ受信部と、変換機能部と、提示部とを備える。メタデータ受信部は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信する。変換機能部は、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。変換機能部は、さらに、再生位置の情報を、前記マークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。提示部は、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行う。図62も参照。
態様B(その2)が解決しようとする課題は、視聴環境に依存せず、与えられるメタデータに含まれる情報、および再生位置の情報を正しく読み上げることを可能にするための受信装置を提供する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。受信装置は、メタデータ受信部と、変換機能部と、提示部とを備える。メタデータ受信部は、コンテンツ配信に関するメタデータを受信する。変換機能部は、前記メタデータから所定の読み上げ対象データを取り出すとともに、取り出した前記読み上げ対象データを、画面表示用のマークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。変換機能部は、さらに、再生位置の情報を、前記マークアップ言語ファイル内の読み上げ対象データ用の所定の属性の属性値の記述に変換する。提示部は、前記変換機能部によって変換済みの前記マークアップ言語ファイルに基づいて画面表示を行うとともに、前記所定の属性の属性値を音声で読み上げる処理を行う。図62も参照。
[★★態様C★★]
態様Cは、提示制御装置、提示装置、およびプログラムに関する。以下において、態様Cについて説明する。
態様Cは、提示制御装置、提示装置、およびプログラムに関する。以下において、態様Cについて説明する。
態様Cの背景として、コンテンツの提示方法として、放送コンテンツとネット配信動画との間、放送コンテンツとウェブページとの間、ネット配信動画とウェブページとの間、のそれぞれにおけるシームレスな遷移が求められる。
態様Cが解決しようとする課題は、次のとおりである。従来の技術の一例として、特許文献[特開2016-059028号公報]には、テレビ番組と関連性のある情報をユーザー端末等に提供するためのテレビ番組関連コンテンツ提供システムが記載されている。この特許文献[特開2016-059028号公報]のテレビ番組関連コンテンツ提供システムにおいて、ライブキーワードタグ送出部は、放送データを分解して得られた各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出する。広告タグ送出部は、前記ライブキーワードに連動する文字列が付けられた広告タグを送出する。シンクロCM送出部は、前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供する。特許文献1の技術において、関連性の抽出には、音声解析や自然言語処理を用いている。
また、従来の技術の一例として、特許文献[特開2015-211434号公報]には、放送マネージドアプリケーション提示方法が記載されている。この特許文献[特開2015-211434号公報]の技術では、デジタル放送受信機における受信部は、第1放送サービスと第2放送サービスの一方の放送サービスで、放送番組と、放送マネージドアプリケーションを管理するアプリケーション制御情報と、放送番組を識別するための番組識別子とを受信する。制御部は、受信したアプリケーション制御情報に基づいて、放送マネージドアプリケーションを取得して、出力部に提示する。制御部は、一方の放送サービスから他方の放送サービスに切り替えるときに、切り替え前の放送番組の番組識別子と、切り替え後の放送番組の番組識別子が一致する場合に、放送マネージドアプリケーションの提示を継続する。
態様Cが解決しようとする課題は、次のとおりである。
前述のとおり、コンテンツの提示方法として、放送コンテンツとネット配信動画との間、放送コンテンツとウェブページとの間、ネット配信動画とウェブページとの間、のそれぞれにおけるシームレスな遷移が求められる。その一方で、特許文献[特開2016-059028号公報]に記載の技術では、関連情報を、テレビ以外のユーザーのデバイスに提供することを想定しており、放送コンテンツとウェブページとの間のシームレスな遷移は実現されない。また、特許文献[特開2015-211434号公報]に記載の技術では、放送サービスが切り替わっても放送マネージドアプリケーションの提示を継続できる場合があるものの、そもそも放送されているか否かといった状況等に応じて提示するコンテンツを動的に切り替えることはできない。
課題を、下に列挙する。
[態様Cが解決しようとする第1の課題]
従来のウェブページ提示技術における課題の一つは、PC(パーソナルコンピューター)等からのウェブページへのアクセスの手段と、テレビ受像機からのウェブページへのアクセスの手段とが異なることである。つまり、ウェブページへのアクセスを想定したアプリケーションをPC等とテレビ受像機との両方に提供する場合、それぞれのデバイスに応じた遷移処理を実装しなければならないという問題があった。
従来のウェブページ提示技術における課題の一つは、PC(パーソナルコンピューター)等からのウェブページへのアクセスの手段と、テレビ受像機からのウェブページへのアクセスの手段とが異なることである。つまり、ウェブページへのアクセスを想定したアプリケーションをPC等とテレビ受像機との両方に提供する場合、それぞれのデバイスに応じた遷移処理を実装しなければならないという問題があった。
[態様Cが解決しようとする第2の課題]
また、従来の技術においては、特定の放送コンテンツがある時点で放送中であるか否か、放送コンテンツの見逃し配信としてネット配信コンテンツが配信されているのか否か、あるいは放送コンテンツの情報がウェブページとして提供されているのか否かを、ユーザーが自ら調べる必要があった。ユーザーは、ウェブで必要な情報を検索したり、(放送中であるか否かについては)電子番組表を確認したりするなどして、これらの事項を調べており、手間がかかるものであった。
また、従来の技術においては、特定の放送コンテンツがある時点で放送中であるか否か、放送コンテンツの見逃し配信としてネット配信コンテンツが配信されているのか否か、あるいは放送コンテンツの情報がウェブページとして提供されているのか否かを、ユーザーが自ら調べる必要があった。ユーザーは、ウェブで必要な情報を検索したり、(放送中であるか否かについては)電子番組表を確認したりするなどして、これらの事項を調べており、手間がかかるものであった。
[態様Cが解決しようとする第3の課題]
従来の技術においては、放送コンテンツに関連付けてウェブコンテンツ(ウェブページ)を提供するためには、例えば、提供すべきウェブコンテンツの所在等を表す2次元コードを放送コンテンツの画面内に提示したり、放送コンテンツに連動するアプリケーションプログラムがリンクを表示してユーザーがそのリンクを選択することを可能としたりすることなどが必要であった。従来の技術においては、放送コンテンツとウェブコンテンツとの関連性の定義等のみに基づいて自動的にウェブコンテンツをユーザーに対して提示することはできなかった。
従来の技術においては、放送コンテンツに関連付けてウェブコンテンツ(ウェブページ)を提供するためには、例えば、提供すべきウェブコンテンツの所在等を表す2次元コードを放送コンテンツの画面内に提示したり、放送コンテンツに連動するアプリケーションプログラムがリンクを表示してユーザーがそのリンクを選択することを可能としたりすることなどが必要であった。従来の技術においては、放送コンテンツとウェブコンテンツとの関連性の定義等のみに基づいて自動的にウェブコンテンツをユーザーに対して提示することはできなかった。
上記の各課題を解決するためのそれぞれ複数の態様は、次のとおりである。
第1のグループの[態様C:2023-041-1]から[態様C:2023-041-3]までは、上記第1の課題を解決するために、ウェブページを提示する際に、提示装置の種別ごとに別々の提示方法を実装する必要がなく、自装置の種別に応じて自動的に適した提示方法を実行することのできる提示制御装置、提示装置、およびプログラムを提供しようとするものである。
[態様C:2023-041-1]一態様は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツの代替となるウェブページである代替ウェブページの所在情報と、前記放送コンテンツに関連するアプリケーションプログラムに関する情報であるアプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部と、前記代替ウェブページの提示が要求されたときに、(1)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、前記メタデータ解析部から、当該代替ウェブページに関連する前記放送コンテンツに関連付けられる前記アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を取得し、当該アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を放送通信連携処理部に渡すことによって、前記代替ウェブページをブラウザーに提示させる制御を行い、(2)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、前記メタデータ解析部から、当該代替ウェブページの所在情報を取得し、当該代替ウェブページの所在情報をブラウザーに渡すことによって、前記代替ウェブページをブラウザーに提示させる制御を行う、コンテンツ遷移制御部と、を備え、前記アプリケーション情報テーブル(AIT)は、前記代替ウェブページの所在情報を保持する、提示制御装置である。
[態様C:2023-041-2]一態様は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツの代替となるウェブページである代替ウェブページの所在情報と、前記放送コンテンツに関連するアプリケーションプログラムに関する情報であるアプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部と、前記代替ウェブページの提示が要求されたときに、(1)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、前記メタデータ解析部から、当該代替ウェブページに関連する前記放送コンテンツに関連付けられる前記アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を取得し、当該アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を放送通信連携処理部に渡すことによって、前記代替ウェブページをブラウザーに提示させる制御を行い、(2)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、前記メタデータ解析部から、当該代替ウェブページの所在情報を取得し、当該代替ウェブページの所在情報をブラウザーに渡すことによって、前記代替ウェブページをブラウザーに提示させる制御を行う、コンテンツ遷移制御部と、を備え、前記アプリケーション情報テーブル(AIT)は、前記代替ウェブページの所在情報を保持する、提示制御装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[態様C:2023-041-3]一態様は、指定された所在情報に基づいてウェブページを提示するブラウザーと、放送と通信を連携させるサービスであるハイブリッドキャストの制御機能を備える放送通信連携機能部と、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツの代替となるウェブページである代替ウェブページの所在情報と、前記放送コンテンツに関連するアプリケーションプログラムに関する情報であるアプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部と、前記代替ウェブページの提示が要求されたときに、(1)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、前記メタデータ解析部から、当該代替ウェブページに関連する前記放送コンテンツに関連付けられる前記アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を取得し、当該アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を前記放送通信連携処理部に渡すことによって、前記代替ウェブページを前記ブラウザーに提示させる制御を行い、(2)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、前記メタデータ解析部から、当該代替ウェブページの所在情報を取得し、当該代替ウェブページの所在情報を前記ブラウザーに渡すことによって、前記代替ウェブページを前記ブラウザーに提示させる制御を行う、コンテンツ遷移制御部と、を備え、前記アプリケーション情報テーブル(AIT)は、前記代替ウェブページの所在情報を保持し、前記放送通信連携処理部は、前記コンテンツ遷移制御部から前記アプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報を渡された場合に、前記アプリケーション情報テーブル(AIT)を取得するとともに、前記アプリケーション情報テーブル(AIT)から前記代替ウェブページの所在情報を読み出して前記ブラウザーに渡す、提示装置である。
第2のグループの[態様C:2023-040-1]から[態様C:2023-040-5]までは、上記の第2の課題を解決するために、コンテンツ配信の状況(例えば、放送コンテンツが放送中であるか否か、あるいはネット配信動画が利用可能であるか否か等)に応じて、自動的に具体的なコンテンツを取得して提示することのできる提示制御装置、提示装置、およびプログラムを提供しようとするものである。
[態様C:2023-040-1]一態様は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツの放送開始日時と、前記放送コンテンツの放送終了日時と、前記放送コンテンツを放送する放送サービスを特定する情報である放送サービス特定情報と、前記放送コンテンツの代替となり得る代替コンテンツへのアクセス方法を表す代替コンテンツアクセス方法情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部と、放送コンテンツの提示が要求されたときに、前記メタデータ解析部から取得した前記放送開始日時と、前記メタデータ解析部から取得した前記放送終了日時と、クロックから取得した現在日時と、に基づいて当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定し、(1)前記放送コンテンツが放送中である場合には、前記メタデータ解析部から取得した前記放送サービス特定情報を放送通信連携処理部に渡して選局指示することによって、前記放送コンテンツをブラウザーに提示させる制御を行い、(2)前記放送コンテンツが放送中ではない場合には、前記メタデータ解析部から取得した前記代替コンテンツアクセス方法情報に基づいて、前記代替コンテンツをブラウザーに提示させる制御を行う、コンテンツ遷移制御部と、を備える提示制御装置である。
[態様C:2023-040-2]
一態様は、上記[態様C:2023-040-1]の提示制御装置において、前記コンテンツ遷移制御部は、前記代替コンテンツアクセス情報として、ネット配信動画にアクセスするための所在情報を前記メタデータ解析部から取得し、前記ネット配信動画の所在情報を前記ブラウザーに渡すことによって、前記ネット配信動画を前記代替コンテンツとして前記ブラウザーに提示させる、というものである。
一態様は、上記[態様C:2023-040-1]の提示制御装置において、前記コンテンツ遷移制御部は、前記代替コンテンツアクセス情報として、ネット配信動画にアクセスするための所在情報を前記メタデータ解析部から取得し、前記ネット配信動画の所在情報を前記ブラウザーに渡すことによって、前記ネット配信動画を前記代替コンテンツとして前記ブラウザーに提示させる、というものである。
[態様C:2023-040-3]一態様は、上記[態様C:2023-040-1]または[態様C:2023-040-2]の提示制御装置において、前記コンテンツ遷移制御部は、前記代替コンテンツアクセス情報として、ウェブページにアクセスするための所在情報、または前記ウェブページの所在情報を保持するアプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報、を取得し、ウェブページにアクセスするための所在情報またはアプリケーション情報テーブル(AIT)の所在情報のいずれかに基づいて、前記ウェブページを前記代替コンテンツとして前記ブラウザーに、提示させる制御を行う、というものである。
[態様C:2023-040-4]一態様は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツの放送開始日時と、前記放送コンテンツの放送終了日時と、前記放送コンテンツを放送する放送サービスを特定する情報である放送サービス特定情報と、前記放送コンテンツの代替となり得る代替コンテンツへのアクセス方法を表す代替コンテンツアクセス方法情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部と、放送コンテンツの提示が要求されたときに、前記メタデータ解析部から取得した前記放送開始日時と、前記メタデータ解析部から取得した前記放送終了日時と、クロックから取得した現在日時と、に基づいて当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定し、(1)前記放送コンテンツが放送中である場合には、前記メタデータ解析部から取得した前記放送サービス特定情報を放送通信連携処理部に渡して選局指示することによって、前記放送コンテンツをブラウザーに提示させる制御を行い、(2)前記放送コンテンツが放送中ではない場合には、前記メタデータ解析部から取得した前記代替コンテンツアクセス方法情報に基づいて、前記代替コンテンツをブラウザーに提示させる制御を行う、コンテンツ遷移制御部と、を備える提示制御装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[態様C:2023-040-5]一態様は、放送コンテンツ、ウェブページ、またはネット配信動画を提示するブラウザーと、放送サービスを特定する情報である放送サービス特定情報に基づいて選局指示を受けた時に当該放送サービスを選局する制御を行う放送通信連携機能部と、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツの放送開始日時と、前記放送コンテンツの放送終了日時と、前記放送コンテンツを放送する放送サービスを特定する情報である放送サービス特定情報と、前記放送コンテンツの代替となり得る代替コンテンツへのアクセス方法を表す代替コンテンツアクセス方法情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部と、放送コンテンツの提示が要求されたときに、前記メタデータ解析部から取得した前記放送開始日時と、前記メタデータ解析部から取得した前記放送終了日時と、クロックから取得した現在日時と、に基づいて当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定し、(1)前記放送コンテンツが放送中である場合には、前記メタデータ解析部から取得した前記放送サービス特定情報を放送通信連携処理部に渡すことによって、前記放送コンテンツを前記ブラウザーに提示させる制御を行い、(2)前記放送コンテンツが放送中ではない場合には、前記メタデータ解析部から取得した前記代替コンテンツアクセス方法情報に基づいて、前記代替コンテンツを前記ブラウザーに提示させる制御を行う、コンテンツ遷移制御部と、を備える提示装置である。
第3のグループの[態様C:2023-042-1]から[態様C:2023-042-3]までは、上記第3の課題を解決するために、放送コンテンツのメタデータにおいて、放送コンテンツの関連コンテンツとしてウェブページの情報を記述可能とすることによって、放送コンテンツの関連コンテンツの一覧情報を提示し、ユーザーが、関連コンテンツ一覧の中からウェブページを選択して閲覧することを可能とする提示制御装置、提示装置、およびプログラムを提供しようとするものである。
[態様C:2023-042-1]一態様は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツに関連するコンテンツである関連コンテンツへのアクセス方法を表す関連コンテンツアクセス方法情報、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部、を備え、前記メタデータ解析部は、ブラウザーから特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツアクセス方法情報を要求されたときに、複数の前記関連コンテンツへのアクセス方法を表す前記関連コンテンツアクセス方法情報を含むリストを前記ブラウザーに応答するものであり、当該リストが含む前記関連コンテンツアクセス方法情報の少なくとも一部はウェブページの所在を表す所在情報であり、当該リストに基づいて、前記ブラウザーは、前記関連コンテンツへのアクセスを可能とする関連コンテンツ一覧ページを提示する、提示制御装置である。
[態様C:2023-042-2]一態様は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツに関連するコンテンツである関連コンテンツへのアクセス方法を表す関連コンテンツアクセス方法情報、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部、を備え、前記メタデータ解析部は、ブラウザーから特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツアクセス方法情報を要求されたときに、複数の前記関連コンテンツへのアクセス方法を表す前記関連コンテンツアクセス方法情報を含むリストを前記ブラウザーに応答するものであり、当該リストが含む前記関連コンテンツアクセス方法情報の少なくとも一部はウェブページの所在を表す所在情報であり、当該リストに基づいて、前記ブラウザーは、前記関連コンテンツへのアクセスを可能とする関連コンテンツ一覧ページを提示する、提示制御装置、としてコンピューターを機能させるプログラムである。
[態様C:2023-042-3]一態様は、所在情報に基づいてウェブページを提示するブラウザーと、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツに関連するコンテンツである関連コンテンツへのアクセス方法を表す関連コンテンツアクセス方法情報、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部、を備え、前記メタデータ解析部は、ブラウザーから特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツアクセス方法情報を要求されたときに、複数の前記関連コンテンツへのアクセス方法を表す前記関連コンテンツアクセス方法情報を含むリストを前記ブラウザーに応答するものであり、当該リストが含む前記関連コンテンツアクセス方法情報の少なくとも一部はウェブページの所在を表す所在情報であり、当該リストに基づいて、前記ブラウザーは、前記関連コンテンツへのアクセスを可能とする関連コンテンツ一覧ページを提示する、提示装置である。
上記第1グループの[態様C:2023-041-1]等の態様によれば、提示装置は、自装置の種別に応じて異なる方法でウェブページを取得し、提示することができる。
また、上記第2グループの[態様C:2023-040-1]等の態様によれば、提示装置は、放送コンテンツの提示が要求されたときに、当該放送コンテンツがその時点において放送中であるか否かに応じて、自動的に、放送コンテンツを提示するか、代替コンテンツを提示するかを、切り替えることができる。
また、上記第3グループの[態様C:2023-042-1]等の態様によれば、提示装置は、放送コンテンツの関連コンテンツとしてウェブページを含んだ関連コンテンツリストを提示することができる。その関連コンテンツは、ユーザーからのリクエストに応じて提示可能である。
[態様Cの詳細]
次に、態様Cの詳細について、図面を参照しながら説明する。態様Cのシステムは、放送コンテンツ、ネット配信動画、およびウェブページを同等に、状況に応じてユーザーに提示するものである。背景として、放送事業者が提供するコンテンツは、放送コンテンツにとどまらず、ネット配信動画やウェブページにも及んでいる。ウェブページは、放送コンテンツ(番組)の補足情報や関連情報を提供する。このシステムにおいては、放送事業者は、放送コンテンツの一形態としてウェブページをユーザーに提供する。提示装置は、ウェブページを放送コンテンツの一形態として記述した構造化データに基づいて、放送の代替コンテンツとしてウェブページを提示する。提示装置においては、例えば、コンテンツ視聴用アプリケーションプログラムが稼働する。
次に、態様Cの詳細について、図面を参照しながら説明する。態様Cのシステムは、放送コンテンツ、ネット配信動画、およびウェブページを同等に、状況に応じてユーザーに提示するものである。背景として、放送事業者が提供するコンテンツは、放送コンテンツにとどまらず、ネット配信動画やウェブページにも及んでいる。ウェブページは、放送コンテンツ(番組)の補足情報や関連情報を提供する。このシステムにおいては、放送事業者は、放送コンテンツの一形態としてウェブページをユーザーに提供する。提示装置は、ウェブページを放送コンテンツの一形態として記述した構造化データに基づいて、放送の代替コンテンツとしてウェブページを提示する。提示装置においては、例えば、コンテンツ視聴用アプリケーションプログラムが稼働する。
態様Cにおいて、前述の第1の課題を解決するための解決手段は次のとおりである。即ち、ウェブページに関する記述を有するメタデータ(コンテンツメタデータと称する)に、放送通信連携機能を有するテレビ受像機(ハイブリッドキャスト対応の受信機)においてウェブページへの遷移を行うためのAITのURLの情報と、ウェブページそのもののURLとの両方を記述しておく。アプリケーションプログラムは、自プログラムが動作するデバイスの種類に応じて、いずれかのURLの情報を使用することによって、目的とするウェブページにアクセスする。つまり、態様Cの提示装置は、放送連携アプリケーションプログラムにおいて、使用デバイスの種別に応じたウェブページへの遷移を実現するアルゴリズムを実装する。
この解決手段により、放送連携アプリケーションプログラムの開発において、動作するデバイスの種別を意識せずに実装することが可能となる、という効果が得られる。
また、前述の第2の課題を解決するための解決手段は次のとおりである。即ち、放送コンテンツについてのメタデータ(コンテンツメタデータ)に、放送情報、ネット配信情報、ウェブページ情報を記述しておく。提示装置は、コンテンツメタデータの情報に基づいて、且つコンテンツにアクセスするタイミングや状況に応じて、放送、ネット配信動画、ウェブページのいずれかにアクセス先を変化させ、その状況において適切なコンテンツをユーザーに提示する。つまり、提示装置は、放送コンテンツを受信できない状況において、提示装置は、放送コンテンツの代替としてネット配信動画やウェブページに遷移させる機能を持つ。
この解決手段により、ユーザーが視聴したいコンテンツを選択した場合に、提示装置は、代替コンテンツを含めてその時点において取得できるコンテンツ(放送コンテンツ、ネット配信コンテンツ、またはウェブページ)を取得して提示する。ユーザーは、放送や配信等のタイミングを意識することなく、提示装置が自動的に選択して提示するコンテンツを、視聴あるいは閲覧することができる。
また、前述の第3の課題を解決するための解決手段は次のとおりである。即ち、放送コンテンツについてのメタデータ(コンテンツメタデータ)に、関連コンテンツとして、ウェブページの情報を記述することができるようにする。提示装置は、放送コンテンツの関連コンテンツとして、ウェブページを提示する機能を持つアルゴリズムを実装する。
この解決手段により、提示装置は、放送コンテンツに関するメタデータ(コンテンツメタデータ)を解析することにより、放送コンテンツに関連するウェブページを自動的に発見することができる。つまり、提示装置が、放送コンテンツとウェブページとの間での遷移を容易に実装できる。
以下の説明において、URLは、ウェブにおける資源の所在を表す情報(所在情報)であり、Uniform Resource Locator(統一資源位置指定子)の略である。また、AITは、ハイブリッドキャスト技術においてアプリケーションプログラムに関する情報を記述したテーブルであり、Application Information Table(アプリケーション情報テーブル)の略である。また、GPSは、複数の人工衛星からの無線信号に基づいて位置を測定するシステムを表し、Global Positioning System(全地球測位システム)の略である。また、IPは、インターネットにおいて広く用いられている通信プロトコルであり、Internet Protocolの略である。また、PCは、Personal Computer(パーソナルコンピューター)の略である。
図63は、態様Cによるシステムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、システム1は、提示装置(受信機)10と、放送信号送信装置20と、ウェブサーバー装置30と、コンテンツ発見サーバー装置40と、通信ネットワーク7とを含んで構成される。提示装置10と、放送信号送信装置20と、ウェブサーバー装置30と、コンテンツ発見サーバー装置40とのそれぞれは、少なくともその一部の機能に関して、例えば、コンピューターと、プログラムとで実現することが可能である。また、各装置は、必要に応じて、記憶手段を有する。記憶手段は、例えば、プログラム上の変数や、プログラムの実行によりアロケーションされるメモリーである。また、必要に応じて、磁気ハードディスク装置やソリッドステートドライブ(SSD)といった不揮発性の記憶手段を用いるようにしてもよい。また、各装置の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路として実現してもよい。
なお、図63においては、各1台の提示装置10と放送信号送信装置20とウェブサーバー装置30とコンテンツ発見サーバー装置40とを示しているが、これらの装置それぞれの台数は任意である。システム1は、多数の提示装置10を含んで構成されていてもよい。
提示装置10は、ユーザーに対してコンテンツを提示する装置である。提示装置10は、放送信号によって放送される放送コンテンツや通信ネットワーク7を介して配信される通信コンテンツを受信して提示する受信機であってよい。提示装置10は、放送信号送信装置20から送信される放送信号を受信することができる。また、提示装置10は、通信ネットワーク7を介して、ウェブサーバー装置30やコンテンツ発見サーバー装置40との間で通信を行うことができる。提示装置10は、IP等のプロトコルを用いて通信を行うことができる。
なお、提示装置10は、次のようなバリエーションを持つものであってよい。即ち、提示装置10は、(A)ハイブリッドキャスト機能を有する受信機であってもよいし、(B)その他の装置であってもよい。(A)のハイブリッドキャスト機能を有する受信機とは、ハイブリッドキャスト機能を有し、且つ放送信号を受信する機能を有する装置(いわゆる「テレビ」)である。(B)のその他の装置は、ハイブリッドキャスト機能を持たずに放送信号を受信する機能を有する装置であってもよいし、放送信号を受信する機能を持たない装置(PC、タブレット端末、スマートフォン等)であってもよい。
なお、提示装置10が(B)の「その他の装置」である場合には、提示装置10は、放送通信連携機能部15を持たない。
なお、提示装置10が(B)の「その他の装置」である場合には、提示装置10は、放送通信連携機能部15を持たない。
放送信号送信装置20は、放送信号を送信する。放送信号送信装置20は、無線信号(電波)として、あるいは金属ケーブルを媒体とする信号として、放送信号を送出する。放送信号送信装置20を制御する機能の一部がコンピューターで実現されていてもよい。
ウェブサーバー装置30は、クライアント装置(提示装置10等)側からの要求に応じて、リソースを提供する。ウェブサーバー装置30は、通信ネットワーク7を介して、提示装置10との間で通信を行うことができる。ウェブサーバー装置30は、IP等のプロトコルを用いて通信を行うことができる。ウェブサーバー装置30は、提示装置10からの要求に応じて、ネット配信動画や、ウェブページや、AIT等を提供することができる。システム1が複数のウェブサーバー装置30を含むように構成されていてもよい。ネット配信動画を提供するウェブサーバー装置30と、ウェブページを提供するウェブサーバー装置30と、AITを提供するウェブサーバー装置30とが、互いに別の装置であってもよいし、少なくとも一部が共通する装置であってもよい。
コンテンツ発見サーバー装置40は、クライアント装置(提示装置10等)側からの要求に応じて、コンテンツメタデータを提供する。コンテンツメタデータは、提示装置が受信し得るコンテンツについてのメタデータである。コンテンツ発見サーバー装置40は、通信ネットワーク7を介して、提示装置10との間で通信を行うことができる。コンテンツ発見サーバー装置40は、IP等のプロトコルを用いて通信を行うことができる。なお、コンテンツ発見サーバー装置40は、上記機能の他に、放送受信機がコンテンツを発見するための様々な情報および機能を提供するものであってよい。
なお、コンテンツ発見サーバー装置40は、自装置が保持するコンテンツメタデータを、必要なタイミングで更新する。一例として、放送コンテンツに関連付けられたネット配信動画のステータスが、利用可能から利用不可能に、あるいは逆に利用不可能から利用可能に変わった場合には、当該ネット配信動画についての利用可/不可の情報を更新する。
あるいは、ネット配信動画が利用可能である状況においてのみ、当該ネット配信動画のURLの情報を有効な値としておくようにしてもよい。提示装置10側からコンテンツメタデータが要求された場合には、コンテンツ発見サーバー装置40は、最新の、即ち現在の状態を表すコンテンツメタデータを提示装置10に対して提供するようにする。
あるいは、ネット配信動画が利用可能である状況においてのみ、当該ネット配信動画のURLの情報を有効な値としておくようにしてもよい。提示装置10側からコンテンツメタデータが要求された場合には、コンテンツ発見サーバー装置40は、最新の、即ち現在の状態を表すコンテンツメタデータを提示装置10に対して提供するようにする。
通信ネットワーク7は、システム1における装置間の通信を実現するネットワークである。通信ネットワーク7は、例えば、いわゆる「インターネット」であってよい。通信ネットワーク7は、無線通信手段あるいは有線通信手段、またはそれらの組み合わせとして実現され得る。
図64は、態様Cによる提示装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、提示装置10は、メタデータ解析部13と、コンテンツ遷移制御部14と、放送通信連携機能部15と、ブラウザー(提示部)17とを含んで構成される。なお、メタデータ解析部13とコンテンツ遷移制御部14とが持つ機能を併せて、「提示制御装置12」として捉えてもよい。つまり、提示装置10は、提示制御装置12を内包し得る。
メタデータ解析部13は、コンテンツ発見サーバー装置40からコンテンツメタデータを取得し、そのコンテンツメタデータの内容を解析する。メタデータ解析部13は、コンテンツメタデータの解析結果の情報を、コンテンツ遷移制御部14やブラウザー17に渡す。
なお、前述のとおり、コンテンツ発見サーバー装置40側においてコンテンツメタデータが更新される場合がある。そのような場合には、メタデータ解析部13は、更新後のコンテンツメタデータを取得するようにする。つまり、メタデータ解析部13は、最新の状態のコンテンツメタデータを取得し、そのようなコンテンツメタデータの解析を行う。
メタデータ解析部13は、例えば、次の(1)から(3)までのような解析を行うことができる。
(1)即ち、メタデータ解析部13は、放送コンテンツに関連付ける形で、その放送コンテンツの代替となるウェブページである代替ウェブページのURL(所在情報)と、その放送コンテンツに関連するアプリケーションプログラムに関する情報であるアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んでよい。メタデータ解析部13は、そのようなコンテンツメタデータを解析することにより、それぞれの放送コンテンツに関連付ける形で、放送コンテンツの代替となるウェブページである代替ウェブページのURLを把握したり、放送コンテンツに関連するアプリケーションプログラムに関する情報であるアプリケーション情報テーブル(AIT)のURLを把握したり、することができる。メタデータ解析部13は、これらの情報を、例えば、コンテンツ遷移制御部14に提供することができる。
(2)また、メタデータ解析部13は、放送コンテンツに関連付ける形で、その放送コンテンツの放送開始日時と、その放送コンテンツの放送終了日時と、その放送コンテンツを放送する放送サービスを特定する情報である放送サービス特定情報と、その放送コンテンツの代替となり得る代替コンテンツへのアクセス方法を表す代替コンテンツアクセス方法情報と、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで、解析してよい。メタデータ解析部13は、その結果得られる、放送コンテンツの放送開始日時および放送終了日時の情報や、放送コンテンツを放送する放送サービスについての放送サービス特定情報や、代替コンテンツアクセス方法情報を、コンテンツ遷移制御部14に提供することができる。なお、代替コンテンツがネット配信動画である場合には、代替コンテンツアクセス方法情報は、当該ネット配信動画にアクセスするためのURL(所在情報)等であってよい。また、代替コンテンツがウェブページである場合には、代替コンテンツアクセス方法情報は、そのウェブページのURL(所在情報)であってよく、あるいは、そのウェブページのURL(所在情報)を保持するアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)であってもよい。
(3)また、メタデータ解析部13は、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツに関連するコンテンツである関連コンテンツへのアクセス方法を表す関連コンテンツアクセス方法情報、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析してもよい。このような解析結果に基づいて、メタデータ解析部13は、ブラウザー17から特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツアクセス方法情報を要求されたときに、複数の関連コンテンツへのアクセス方法を表す関連コンテンツアクセス方法情報のリストをブラウザー17に応答することができる。なお、当該リストが含む前記関連コンテンツアクセス方法情報の少なくとも一部がウェブページの所在を表す所在情報であってよい。
コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から必要な情報を取得し、その情報にしたがってブラウザー17に対して遷移先を指示する。また、コンテンツ遷移制御部14は、放送通信連携機能部15に対して放送の選局を指示する。コンテンツ遷移制御部14は、ブラウザー17を介して、ユーザーからの指示を受け付けることができる。
なお、コンテンツ遷移制御部14は、コンテンツ遷移についての制御に関して必要な時刻(現在時刻,現在日時)の情報を取得するために、提示装置が備える不図示のクロック機能を参照することができる。コンテンツ遷移制御部14は、このクロック機能から、その時点における年・月・日、時・分・秒の情報を取得できる。コンテンツ遷移制御部14が、必要に応じて秒未満の単位の時刻情報をクロック機能から取得するようにしてもよい。また、コンテンツ遷移制御部14が、タイムゾーンの情報をクロック機能から取得するようにしてもよい。
コンテンツ遷移制御部14が行う具体的な制御の例は、次の(1)あるいは(2)のとおりである。
(1)自装置の種別に応じた方法でのウェブページの取得
コンテンツ遷移制御部14は、代替ウェブページ(例えば、放送コンテンツの代替となる代替コンテンツとしてのウェブページ)の提示が要求されたときに、自装置(提示装置10)の種別に基づく判定を行う。具体的には、コンテンツ遷移制御部14は、ブラウザー17が持つUser-Agentの情報を参照することにより、自装置(提示装置10)が、ハイブリッドキャスト対応の受信機であるか、その他の装置であるかを判定する。この判定結果に応じて、コンテンツ遷移制御部14は、次の2とおりの処理を切り替える。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、当該代替ウェブページに関連する放送コンテンツに関連付けられるアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を取得する。コンテンツ遷移制御部14は、このアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を放送通信連携処理部15に渡すことによって、代替ウェブページをブラウザー17に提示させる制御を行う。一方で、自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、当該代替ウェブページのURL(所在情報)を取得し、この代替ウェブページのURL(所在情報)をブラウザーに渡すことによって、代替ウェブページをブラウザー17に提示させる制御を行う。
コンテンツ遷移制御部14は、代替ウェブページ(例えば、放送コンテンツの代替となる代替コンテンツとしてのウェブページ)の提示が要求されたときに、自装置(提示装置10)の種別に基づく判定を行う。具体的には、コンテンツ遷移制御部14は、ブラウザー17が持つUser-Agentの情報を参照することにより、自装置(提示装置10)が、ハイブリッドキャスト対応の受信機であるか、その他の装置であるかを判定する。この判定結果に応じて、コンテンツ遷移制御部14は、次の2とおりの処理を切り替える。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、当該代替ウェブページに関連する放送コンテンツに関連付けられるアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を取得する。コンテンツ遷移制御部14は、このアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を放送通信連携処理部15に渡すことによって、代替ウェブページをブラウザー17に提示させる制御を行う。一方で、自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、当該代替ウェブページのURL(所在情報)を取得し、この代替ウェブページのURL(所在情報)をブラウザーに渡すことによって、代替ウェブページをブラウザー17に提示させる制御を行う。
(2)コンテンツ配信の状況に応じた代替コンテンツの提示の制御
コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、特定の放送コンテンツについての放送開始日時および放送終了日時を取得することができる。放送開始日時および放送終了日時は、元々は、メタデータ解析部13が読み込んだコンテンツメタデータに記述されていた情報である。また、コンテンツ遷移制御部14は、取得したクロックから現在日時の情報を取得することができる。コンテンツ遷移制御部14は、これらの放送開始日時および放送終了日時と、現在日時とから、当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定する。そして、コンテンツ遷移制御部14は、この判定結果に応じて、どのコンテンツを提示するように制御するかを決定する。
コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、特定の放送コンテンツについての放送開始日時および放送終了日時を取得することができる。放送開始日時および放送終了日時は、元々は、メタデータ解析部13が読み込んだコンテンツメタデータに記述されていた情報である。また、コンテンツ遷移制御部14は、取得したクロックから現在日時の情報を取得することができる。コンテンツ遷移制御部14は、これらの放送開始日時および放送終了日時と、現在日時とから、当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定する。そして、コンテンツ遷移制御部14は、この判定結果に応じて、どのコンテンツを提示するように制御するかを決定する。
具体的には、コンテンツ遷移制御部14は、その放送コンテンツが放送中である場合には、メタデータ解析部13から取得した放送サービス特定情報を放送通信連携処理部15に渡してその放送サービスの選局を指示する。放送サービス特定情報は、放送サービスを一意に決定することのできる情報であり、例えば、オリジナルネットワークIDと、トランスポートストリームIDと、サービスIDとの組み合わせである。放送サービス特定情報は、放送コンテンツに関連付けた形でコンテンツメタデータに記述されていた情報である。つまり、コンテンツ遷移制御部14は、その放送コンテンツをブラウザー17に提示させる制御を行う。一方で、その放送コンテンツが放送中ではない場合には、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から取得した代替コンテンツアクセス方法情報に基づいて、代替コンテンツをブラウザーに提示させる制御を行う。代替コンテンツアクセス方法情報は、代替コンテンツにアクセスするための方法に関する情報であり、具体的には、例えば、ネット配信動画のURL(所在情報)や、ウェブページのURL(所在情報)や、ウェブページのURL(所在情報)を格納しているアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)等である。
なお、上記の代替コンテンツは、例えば、ネット配信動画あるいはウェブページであってよい。つまり、コンテンツ遷移制御部14は、代替コンテンツアクセス情報として、ネット配信動画にアクセスするためのURL(所在情報)をメタデータ解析部13から取得し、このネット配信動画のURL(所在情報)をブラウザー17に渡すことによって、ネット配信動画を代替コンテンツとしてブラウザー17に提示させる制御を行うことができる。あるいは、コンテンツ遷移制御部14は、代替コンテンツアクセス情報として、ウェブページにアクセスするためのURL(所在情報)、またはそのウェブページのURL(所在情報)を保持するアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を、メタデータ解析部13から取得し、このウェブページのURL(所在情報)またはアプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)のいずれかに基づいて、ウェブページを代替コンテンツとしてブラウザー17に、提示させる制御を行うことができる。
なお、上において、コンテンツ遷移制御部14は、ウェブページのURL(所在情報)をブラウザー17に直接渡すことによって、ブラウザー17に当該ウェブページを提示させることができる。また、コンテンツ遷移制御部14は、アプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を放送通信連携機能部15に渡すことができる。この場合には、放送通信連携機能部15がそのアプリケーション情報テーブル(AIT)を取得し、そのアプリケーション情報テーブル(AIT)から、目的とするウェブページのURL(所在情報)を取り出す。そして、放送通信連携機能部15がそのウェブページのURL(所在情報)をブラウザー17に渡すことによって、ブラウザー17に当該ウェブページを提示させることができる。
放送通信連携機能部15は、放送と通信との間での連携を実現させる機能(ハイブリッドキャスト(Hybridcast)の制御機能)を有する。放送通信連携機能部15は、ハイブリッドキャストに対応するテレビ受像機が持つ機能である。放送通信連携機能部15は、放送連携アプリケーションプログラムを起動するのに必要なアプリケーション情報テーブル(AIT)をウェブサーバー装置30から取得する。また、放送通信連携機能部15は、取得したAITの情報に基づいて、選局の動作やウェブページへの遷移の動作を制御する。
放送通信連携処理部15は、具体的には、放送サービスを特定するための放送サービス特定情報を受け取って当該放送サービスを選局(tune)する動作を行うことができる。また、放送通信連携処理部15は、アプリケーション情報テーブル(AIT)のURL(所在情報)を取得して、そのURL(所在情報)によって示されるアプリケーション情報テーブル(AIT)を取得することができる。さらに、放送通信連携処理部15は、そのアプリケーション情報テーブル(AIT)の中からウェブページのURL(所在情報)を取り出し、そのウェブページのURL(所在情報)をブラウザー17に渡すことによって、ブラウザー17に当該ウェブページを取得させ、提示させることができる。
ブラウザー17は、ユーザーインターフェースを提供する。ブラウザー17は、コンテンツをユーザーに対して提示する機能を有する。ブラウザー17は、「提示部」とも呼ばれる。ブラウザー17は、放送コンテンツや、ネット配信動画や、ウェブページなどといったコンテンツを提示する。具体的には、ブラウザー17は、画像や映像やテキスト等をディスプレイ装置に表示し、音声をスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力する。
また、ブラウザー17は、ユーザーの操作等に基づく指示を受け付ける。なお、ブラウザー17がコンテンツを提示する機能等自体は、既存技術により実現され得る。
また、ブラウザー17は、ユーザーの操作等に基づく指示を受け付ける。なお、ブラウザー17がコンテンツを提示する機能等自体は、既存技術により実現され得る。
なお、態様Cにおいて、ブラウザー17は、コンテンツ遷移制御部14や放送通信連携機能部15からURLを受け取って、そのURLによって示されるウェブページを取得して提示する場合がある。また、ブラウザー17は、提示装置10が受信する放送コンテンツを提示する場合がある。また、ブラウザー17は、放送通信連携機能部15が選局した放送サービスによって配信される放送コンテンツを提示する場合がある。また、ブラウザー17は、コンテンツ遷移制御部14からURLを受け取って、そのURLによって示されるネット配信動画を取得して提示する場合がある。また、ブラウザー17は、コンテンツ遷移制御部14から渡される関連コンテンツリスト(あるコンテンツ(放送コンテンツ)に関連するコンテンツについての情報のリスト)に基づいて、関連コンテンツ一覧のページを提示する場合がある。また、ブラウザー17は、関連コンテンツ一覧の中からユーザーが選択したコンテンツを取得して提示する場合がある。なお、関連コンテンツは、放送コンテンツや、ネット配信動画や、ウェブページであってよい。
前述した「提示制御装置12」は、メタデータ解析部13が持つ機能とコンテンツ遷移制御部14が持つ機能とを備える。つまり、提示制御装置12は、提示装置10において、コンテンツの提示を制御する。言い換えれば、提示制御装置12は、受信したコンテンツメタデータの記述内容を解析するとともに、その記述内容にしたがって、コンテンツの遷移、およびコンテンツの提示を制御する。
次に、コンテンツ発見サーバー装置40から提示装置10に対して提供されるコンテンツメタデータについて説明する。コンテンツメタデータは、コンテンツ(放送コンテンツ)に関する情報を、コンピューター読み取り可能な形態で構造化したデータである。コンテンツメタデータは、例えば、コンテンツのタイトルや、コンテンツが属するジャンルや、放送日時等に関する情報を含むデータである。コンテンツメタデータの記述においては、語彙としてウェブ上で一般的に使用されるSchema.orgが使用される。
コンテンツメタデータにおける、ウェブページの提示に関する記述は、次のとおりである。即ち、コンテンツメタデータにおいては、用途ごとにウェブページの情報が記述される。これにより、リクエストに応じた情報の提供が可能となる。
[放送コンテンツの関連コンテンツとしてのウェブページ]
ある放送コンテンツAの関連コンテンツとしてウェブページBが提示されることを意図する場合には、コンテンツメタデータは次のように記述される。即ち、放送コンテンツAについてのメタデータにおいて、「”@type”:”Guide”」という記述が、関連コンテンツを定義する。ウェブページBのURLがこの定義に含まれる形で記述される場合には、ウェブページBは関連コンテンツである。つまり、このようなコンテンツメタデータに基づき、提示装置10は、ウェブページBを関連コンテンツとして提示する。
ある放送コンテンツAの関連コンテンツとしてウェブページBが提示されることを意図する場合には、コンテンツメタデータは次のように記述される。即ち、放送コンテンツAについてのメタデータにおいて、「”@type”:”Guide”」という記述が、関連コンテンツを定義する。ウェブページBのURLがこの定義に含まれる形で記述される場合には、ウェブページBは関連コンテンツである。つまり、このようなコンテンツメタデータに基づき、提示装置10は、ウェブページBを関連コンテンツとして提示する。
[放送コンテンツの代替コンテンツとしてのウェブページ]
ある放送コンテンツAの代替コンテンツとしてウェブページCが提示されることを意図する場合には、コンテンツメタデータは次のように記述される。即ち、放送コンテンツAについてのメタデータにおいて、「””startDate”」および「”endDate”」が、それぞれ、放送開始日時および放送終了日時の情報を保持する。コンテンツメタデータは、さらに、放送時間中ではない場合のための情報として、citation.potentialAction.targetの情報を保持する。citation.potentialAction.targetの情報は、ウェブページCにアクセスするためのURLを要素として持つ。また、citation.potentialAction.targetの情報は、「”@type”:”EntryPoint”」で定義される配列を要素に持つ。この「”@type”:”EntryPoint”」の配列内の記述により、AITのURLが定義され得る。つまり、提示装置10がウェブページCのURLに直接アクセスできるデバイスである場合には、当該第1要素のURLを用いてウェブページCにアクセスすることができる。提示装置10が放送通信連携機能を用いてアクセスする必要がある場合には、上記のAITのURLを経由して、ウェブページCのURLを取得し、ウェブページCにアクセスすることができる。
ある放送コンテンツAの代替コンテンツとしてウェブページCが提示されることを意図する場合には、コンテンツメタデータは次のように記述される。即ち、放送コンテンツAについてのメタデータにおいて、「””startDate”」および「”endDate”」が、それぞれ、放送開始日時および放送終了日時の情報を保持する。コンテンツメタデータは、さらに、放送時間中ではない場合のための情報として、citation.potentialAction.targetの情報を保持する。citation.potentialAction.targetの情報は、ウェブページCにアクセスするためのURLを要素として持つ。また、citation.potentialAction.targetの情報は、「”@type”:”EntryPoint”」で定義される配列を要素に持つ。この「”@type”:”EntryPoint”」の配列内の記述により、AITのURLが定義され得る。つまり、提示装置10がウェブページCのURLに直接アクセスできるデバイスである場合には、当該第1要素のURLを用いてウェブページCにアクセスすることができる。提示装置10が放送通信連携機能を用いてアクセスする必要がある場合には、上記のAITのURLを経由して、ウェブページCのURLを取得し、ウェブページCにアクセスすることができる。
なお、コンテンツメタデータの例について、後で図70から図88までを参照しながら説明する。
図65および図66は、システム1の動作の手順、および各部の相互作用の手順を示すシーケンスチャートである。図65と図66が、一連の動作の流れを示す。以下、このシーケンスチャートに沿って、システム1の動作手順を説明する。
まず図65のステップS11において、提示装置10のメタデータ解析部13は、コンテンツ発見サーバー装置40から、コンテンツメタデータを取得する。メタデータ解析部13は、取得したコンテンツメタデータを解析し、そのデータの内容を解釈することができる。メタデータ解析部13は、例えば、コンテンツメタデータを解析することによって、提示装置1において視聴可能(提示可能)なコンテンツの一覧の情報を獲得する。
次にステップS12において、提示装置10のメタデータ解析部13は、ブラウザー17に対して、視聴可能コンテンツ一覧の情報を渡す。
次にステップS13において、ブラウザー17は、ポータル画面を表示する。このポータル画面は、ステップS12においてメタデータ解析部13から渡された視聴可能コンテンツ一覧の情報に基づくものである。このポータル画面の提示を受けて、ユーザーは、視聴するコンテンツを選択する操作を行うことができる。
次のステップS21からS23までの処理手順は、オプショナルな処理手順である。具体的には、ステップS21からS23までの処理手順は、放送コンテンツに関連する関連コンテンツの情報をユーザーが要求する場合の処理である。
次にステップS21において、ブラウザー17は、ユーザーからの操作を受け付けることができる。ここで、ユーザーからの操作は、視聴可能な放送コンテンツの中から、特定の放送コンテンツを選択する操作であってよい。また、その場合、ユーザーの操作は、当該特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツの提示を要求するものであってよい。
上記のユーザーからの操作に基づいて、次にステップS22において、ブラウザー17は、メタデータ解析部13から、“@type”:”Guide”で定義される配列の情報を取得する。つまり、ブラウザー17は、上記特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツの情報として、“@type”:”Guide”で定義される配列の情報を取得する。“@type”:”Guide”で定義される配列の情報は、元々はコンテンツメタデータ内において定義されている情報であり、関連コンテンツの所在場所の情報を持つものである。
次にステップS23において、ブラウザー17は、ステップS22において取得した“@type”:”Guide”で定義される配列の情報に基づいて、関連コンテンツ一覧のページを画面に表示する。関連コンテンツは、放送コンテンツや、ネット配信動画や、ウェブページを含んでよい。これにより、ユーザーは特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツについて知ることができる。また、ユーザーは、関連コンテンツの一覧の中から適宜選択を行うことによって、その関連コンテンツを視聴あるいは閲覧することができる。つまり、ユーザーは、例えば放送コンテンツの画面に表示されたURLを読み取って装置に入力したり、そのURLを表す2次元コードを装置に読み取らせたりする必要がない。
なお、関連コンテンツ一覧のページは、各コンテンツへのリンクの情報を持っている。
ブラウザー17は、上記の関連コンテンツ一覧のページの中からユーザーによって選択されたコンテンツを提示する。選択されたコンテンツがネット配信動画である場合には、ブラウザー17は、選択されたネット配信動画のURLに基づいて、そのネット配信動画を取得して提示する。選択されたコンテンツがウェブページである場合には、ブラウザー17は、選択されたウェブページのURLに基づいて、そのウェブページを取得して提示する。
ブラウザー17は、上記の関連コンテンツ一覧のページの中からユーザーによって選択されたコンテンツを提示する。選択されたコンテンツがネット配信動画である場合には、ブラウザー17は、選択されたネット配信動画のURLに基づいて、そのネット配信動画を取得して提示する。選択されたコンテンツがウェブページである場合には、ブラウザー17は、選択されたウェブページのURLに基づいて、そのウェブページを取得して提示する。
次にステップS31において、ブラウザー17は、ユーザーによる操作を受け付ける。
ここでは、この操作は、画面に表示されている一覧の中からコンテンツを選択する操作である。
ここでは、この操作は、画面に表示されている一覧の中からコンテンツを選択する操作である。
次にステップS32において、ブラウザー17は、ステップS31で受け付けた操作に基づいて、コンテンツ遷移制御部14に対して、再生コンテンツを選択する要求を行う。
これにより、コンテンツ遷移制御部14は、特定のコンテンツの提示が要求されていることを把握する。
これにより、コンテンツ遷移制御部14は、特定のコンテンツの提示が要求されていることを把握する。
次にステップS33において、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、ステップS32において要求されたコンテンツに関するコンテンツメタデータの情報を取得する。本ステップでコンテンツ遷移制御部14が取得する情報は、放送番組の情報や、放送日時の情報(当該放送コンテンツの放送開始日時と放送終了日時)を含む。
次に図66に移って、ステップS41からS83までは、条件に応じたオルタナティブな処理を含む。条件判定による分岐は、下の(1)から(3)までの3つである。
(1)つまり、提示装置10は、ステップS33(図65)において取得した放送日時の情報に基づいて判定を行う。現在の時刻が、ステップS33において取得した放送コンテンツの放送日時に含まれている場合、即ち、放送開始日時以後であり且つ放送終了日時以前である場合には、提示装置10は、ステップS41およびS42の処理を行う。その他の場合(即ち、放送時間外である場合)には、提示装置10は、ステップS51からS83までの処理を行う。ステップS51からS83までは、下記の条件判定を含む。
(2)また、提示装置10は、ステップS51の処理を行った場合に、その次に、ステップS51の処理結果に基づいて、ネット配信動画が利用可能であるか否かの判定を行う。ネット配信動画が利用可能である場合、提示装置10は、ステップS61およびS62の処理を行う。その他の場合(即ち、ネット配信動画が利用不可能である場合)には、提示装置10は、ステップS71からS83までの処理を行う。ステップS71からS83までは、下記の条件判定を含む。
(3)また、提示装置10は、上記の判定においてネット配信動画が利用不可能であった場合に、自装置が、ハイブリッドキャスト対応の受信機であるか否かの判定を行う。提示装置10は、この判定を、例えばブラウザー17が持つUser-AgentあるいはUser-Agent Client Hintsの情報を参照することによって行う。なお、User-AgentあるいはUser-Agent Client Hintsの情報として、デバイス(クライアント装置)の種別等を表す属性を記述すること自体は、従来技術に属する手法である。自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合、提示装置10は、ステップS71からS74までの処理を行う。その他の場合(即ち、自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機ではなく、PCやスマートフォン等の端末装置である場合)には、提示装置10は、ステップS81からS83までの処理を行う。
具体的な処理としては次のとおりである。即ち、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS33において取得した放送コンテンツの放送日時の情報に基づいて、当該放送コンテンツが現在放送中であるか否かを判定する。現在放送中である場合、即ち、放送開始日時≦現在時刻(日時)≦放送終了日時の条件を満たす場合には、次のステップS41の処理に進む。その他の場合、即ち現在放送中でない場合には、ステップS51の処理に飛ぶ。
ステップS41に進んだ場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、放送通信連携機能部15に対して、目的とする放送コンテンツを受信するための選局を指示する。具体的には、コンテンツ遷移制御部14は、放送サービスを識別する情報(例えば、オリジナルネットワークIDと、トランスポートストリームIDと、サービスIDとの組み合わせ)を指定することにより、特定の放送サービスの選局を放送通信連携機能部15に指示する。放送サービスを識別する情報は、特定された放送コンテンツに関連して、メタデータ解析部13から渡されるものである。
次にステップS42において、放送通信連携機能部15は、ステップS41において指定された放送サービスを選局し、ブラウザー17を介して放送コンテンツを提示する。即ち、提示装置10は、放送コンテンツの映像をディスプレイ画面に表示し、音声をスピーカー等から出力する。このとき、提示装置10によって受信される放送信号は、適宜、既存技術等を用いてデコードされる。以後、提示装置10は、ユーザーから別の指示を受け付けるまで、あるいは当該放送コンテンツの放送が終了するまで、放送コンテンツの提示を続ける。
ステップS51に進むのは、前述のとおり、放送コンテンツが放送時間外である場合である。ステップS51において、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS31においてユーザーから指示されたコンテンツ(放送コンテンツ)に対応するネット配信動画の情報を、メタデータ解析部13から取得する。このネット配信動画の情報は、放送コンテンツに関連付けてコンテンツメタデータに記述されているものである。コンテンツ遷移制御部14は、ネット配信動画の情報として、少なくともネット配信動画を再生するためのURLの情報の取得を試みる。また、コンテンツ遷移制御部14は、ネット配信動画の情報として、配信日時の情報(配信開始日時および配信終了日時)、あるいは現時点でネット配信が可能であるか否かを表すフラグ情報をメタデータ解析部13から取得してもよい。
そして、コンテンツ遷移制御部14は、そのネット配信動画が利用可能であるか否かを判定する。具体的には、コンテンツ遷移制御部14は、取得したネット配信動画のURLが有効であるか否かによってそのネット配信動画が利用可能であるか否かを判定上記の配信日時の情報に基づいて現時点でそのネット配信動画が利用可能であるか否かを判定したり、上記のフラグ情報に基づいて現時点でそのネット配信動画が利用可能であるか否かを判定したりしてよい。そのネット配信動画が利用可能である場合には、次にステップS61に進む。そのネット配信動画がその時点で利用不可能である場合には、ステップS71の直前に進む。
ステップS61に進んだ場合には、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、ブラウザー17に、ネット配信動画にアクセスするためのURLを渡す。ブラウザー17は、渡されたURLで示される場所にアクセスし、ネット配信動画を受信する。
次にステップS62において、ブラウザー17は、ステップS61においてアクセスしたネット配信動画を順次デコードし、提示する。具体的には、ブラウザー17は、ネット配信動画の映像をディスプレイ画面に表示し、音声をスピーカー等から出力する。ユーザーは、このネット配信動画を視聴することができる。なお、ネット配信動画は、例えば、数秒から数十秒程度の長さの動画の断片のファイルの集合から成る。ブラウザー17は、以後、この断片のファイルを受信して、ネット配信動画の提示を続ける。つまり、以後において、提示装置10は、ユーザーから別の指示を受け付けるまで、あるいは当該ネット配信動画の再生が終了するまで、ネット配信動画の提示を続ける。
上のネット配信動画が利用可能であるか否かの判断の結果に基づいてステップS71の直前進んだ場合(即ち、ネット配信動画が利用不可能である場合)には、コンテンツ遷移制御部14は、自装置(提示装置10)が、ハイブリッドキャスト対応の受信機であるか否かを判定する。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、次のステップS71に進む。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、ステップS81に飛ぶ。
ステップS71に進んだ場合には、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS31においてユーザーによって選択された放送コンテンツの代替となり得るウェブページを取得するためのAITのURLを、メタデータ解析部13から取得する。
このAITのURLは、元の放送コンテンツと関連付けて、コンテンツメタデータにおいて定義されているものである。
このAITのURLは、元の放送コンテンツと関連付けて、コンテンツメタデータにおいて定義されているものである。
次にステップS72において、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS71において取得したAITのURLを、放送通信連携機能部15に渡す。放送通信連携機能部15は、コンテンツ遷移制御部14から受け取ったAITのURLを用いて、AITを取得し、AITの内部を解析する。放送通信連携機能部15が取得したAITの内部には、ここで目的としているウェブページのURLが記述されている。つまり、放送通信連携機能部15は、そのウェブページのURLを取得する。
次にステップS73において、放送通信連携機能部15は、ステップS72においてAIT内から取得したURL(代替となるウェブページのURL)を、ブラウザー17に渡し、そのURLによって示される位置のウェブページを取得するよう指示する。
次にステップS74において、ブラウザー17は、ステップS73において放送通信連携機能部15から渡されたURLに基づいてウェブページを取得し、提示する。具体的には、ブラウザー17は、取得したウェブページを、ディスプレイ画面等に表示する。これにより、ユーザーは、当該ウェブページを閲覧することができる。このウェブページは、ステップS31においてユーザーによって選択された放送コンテンツの代替となり得るコンテンツである。ブラウザー17は、以後、ユーザーから別の指示を受け付けるまで、当該ウェブページの提示を続ける。
ステップS81に進んだ場合(即ち、提示装置10がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合)には、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS31においてユーザーによって選択された放送コンテンツの代替となり得るウェブページのURLを、メタデータ解析部13から取得する。このウェブページのURLは、元の放送コンテンツと関連付けて、コンテンツメタデータにおいて定義されているものである。
次にステップS82において、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS81において取得したURLをブラウザー17に渡すとともに、そのURLによって示される位置のウェブページを取得するようブラウザー17に指示する。
次にステップS83において、ブラウザー17は、ステップS82においてコンテンツ遷移制御部14から渡されたURLに基づいてウェブページを取得し、提示する。具体的には、ブラウザー17は、取得したウェブページを、ディスプレイ画面等に表示する。これにより、ユーザーは、当該ウェブページを閲覧することができる。このウェブページは、ステップS31においてユーザーによって選択された放送コンテンツの代替となり得るコンテンツである。ブラウザー17は、以後、ユーザーから別の指示を受け付けるまで、当該ウェブページの提示を続ける。
以上で、図65および図66に示した一連の処理は終了する。つまり、提示装置10は、自装置(提示装置10)の種別に応じて異なる方法で、ウェブページにアクセスし、そのウェブページを取得して、提示することができる。また、提示装置10は、放送コンテンツの提示がリクエストされたときに、その放送コンテンツが受信可能であるか否か(つまり、放送中であるか否か)を、コンテンツメタデータに基づいて判定する。放送コンテンツが受信可能である場合には、提示装置10は、その放送コンテンツを受信して提示する。
放送コンテンツが受信不可能である場合(放送時間外等の場合)には、提示装置10は、コンテンツメタデータに基づいて代替コンテンツを受信して提示することができる。代替コンテンツは、ネット配信動画(例えば、見逃し再配信の動画)であってよい。この場合には、提示装置10は、コンテンツメタデータに基づいてネット配信動画のURLを取得して、当該ネット配信動画にアクセスして提示する。また、ネット配信動画が利用不可能である場合には、代替コンテンツは、ウェブページであってよい。この場合には、提示装置10は、コンテンツメタデータに基づいてウェブページのURLを取得し、あるいはウェブページのURLを保持するアプリケーション情報テーブル(AIT)のURLを取得し、それらのURLに基づいて当該ウェブページにアクセスして、当該ウェブページを提示する。また、提示装置10は、放送コンテンツに関連する関連コンテンツ一覧のページを提示することができる。また、ユーザーの操作等によって関連コンテンツ一覧の中から選択されたコンテンツを、提示装置10は提示することができる。なお、関連コンテンツは、ウェブページであってよい。つまり、画面にURL(あるいは、そのURLを表す2次元コード)を表示したり、ユーザーが関連コンテンツを検索したりすることなく、提示装置10は、放送コンテンツに関連するウェブページを提示することができる。
放送コンテンツが受信不可能である場合(放送時間外等の場合)には、提示装置10は、コンテンツメタデータに基づいて代替コンテンツを受信して提示することができる。代替コンテンツは、ネット配信動画(例えば、見逃し再配信の動画)であってよい。この場合には、提示装置10は、コンテンツメタデータに基づいてネット配信動画のURLを取得して、当該ネット配信動画にアクセスして提示する。また、ネット配信動画が利用不可能である場合には、代替コンテンツは、ウェブページであってよい。この場合には、提示装置10は、コンテンツメタデータに基づいてウェブページのURLを取得し、あるいはウェブページのURLを保持するアプリケーション情報テーブル(AIT)のURLを取得し、それらのURLに基づいて当該ウェブページにアクセスして、当該ウェブページを提示する。また、提示装置10は、放送コンテンツに関連する関連コンテンツ一覧のページを提示することができる。また、ユーザーの操作等によって関連コンテンツ一覧の中から選択されたコンテンツを、提示装置10は提示することができる。なお、関連コンテンツは、ウェブページであってよい。つまり、画面にURL(あるいは、そのURLを表す2次元コード)を表示したり、ユーザーが関連コンテンツを検索したりすることなく、提示装置10は、放送コンテンツに関連するウェブページを提示することができる。
図67は、提示装置10が、自装置の種別に応じた方法でウェブページを提示する処理の手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って処理手順を説明する。
ステップS101において、提示装置10のコンテンツ遷移制御部14は、ウェブページへの遷移のリクエストを受け付ける。本ステップにおけるウェブページの遷移のリクエストは、図66のシーケンス図におけるステップS51の処理の結果として、ネット配信動画の利用が不可能であることが判明したことに基づくものである。あるいは、ユーザーの操作等に基づいて、ウェブコンテンツの提示がリクエストされた場合に、本ステップおよびそれ以後のステップの処理を行うようにしてもよい。
ステップS102において、コンテンツ遷移制御部14は、自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機であるか否かを判定する。この判定は、例えばブラウザー17が持つUser-AgentあるいはUser-Agent Client Hintsの情報を参照することによって行うことが可能である。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合(ステップS102:YES)には、次のステップS103に進む。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合(ステップS102:NO)には、ステップS106に飛ぶ。自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合、具体的には、自装置(提示装置10)は、例えば、放送受信機能を持たないPCや、放送受信機能を持たない携帯型端末装置(タブレット端末あるいはスマートフォン等)である。
ステップS103に進んだ場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、AITのURLを取得する。このAITのURLは、コンテンツメタデータにおいて、<citation.potencialAction.target>の情報として記述されているものである。メタデータ解析部13は、取得したメタデータを解析することによって、このAITのURLを獲得している。このAITのURLは、コンテンツ遷移制御部14から、放送通信連携機能部15に渡される。なお、本ステップは、図66のシーケンス図におけるステップS71およびS72の処理に対応する。
ステップS104において、放送通信連携機能部15は、ステップS103で受け取ったAITのURLが示す場所にアクセスし、AITを取得する。
ステップS105において、放送通信連携機能部15は、ステップS104で取得したAITの内部を読んで解釈することにより、AITの内部に記述されているウェブページのURLを取得する。放送通信連携機能部15は、このウェブページのURLを、ブラウザー17に渡す。なお、本ステップは、図66のシーケンス図におけるステップS73の処理に対応する。本ステップの処理の終了後は、ステップS107に移る。
ステップS106に進んだ場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、ウェブページのURLを取得する。このウェブページのURLは、コンテンツメタデータにおいて、<citation.potencialAction.target>の情報として記述されているものである。メタデータ解析部13は、取得したメタデータを解析することによって、このウェブページのURLを獲得している。このウェブページのURLは、コンテンツ遷移制御部14から、ブラウザー17に渡される。なお、本ステップは、図66のシーケンス図におけるステップS81およびS82の処理に対応する。本ステップの処理の終了後は、ステップS107に移る。
ステップS107において、ブラウザー17は、目的とするウェブページに遷移し、当該ウェブページを提示する。具体的には、ブラウザー17は、上のステップS105で放送通信連携機能部15から渡されたURL、または上のステップS106でコンテンツ遷移制御部14から渡されたURLのいずれかで示される場所にアクセスする。また、ブラウザー17は、当該場所のウェブサーバー装置から返されるウェブページを受信し、当該ウェブページをディスプレイ画面に表示する。
ステップS107が完了すると、本フローチャート全体の処理を終了する。
図68は、提示装置10が、リクエストされた放送コンテンツについて、コンテンツの状況に応じて異なる形態のコンテンツ(代替コンテンツを含む)を提示するための処理の手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って処理手順を説明する。
ステップS201において、提示装置10のコンテンツ遷移制御部14は、コンテンツへの遷移のリクエストを受け付ける。本ステップの処理は、図65のシーケンス図におけるステップS32の処理に対応するものである。
ステップS202において、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS201において要求されたコンテンツ(放送番組)の放送開始日時および放送終了日時をメタデータ解析部13から取得する(図65におけるステップS33の処理の一部に対応)。そして、コンテンツ遷移制御部14は、当該コンテンツが現在放送中であるか否かを判定する。具体的には、コンテンツ遷移制御部14は、放送開始日時≦現在時刻(日時)≦放送終了日時の条件を満たす場合に、放送中であると判定する。なお、このとき、コンテンツ遷移制御部14は、GPS信号等に基づいて提示装置10の位置が当該コンテンツを放送するサービスの対象エリア内であるか否かを併せて判定してもよい。要求されたコンテンツが放送中である場合(ステップS202:YES)、次のステップS203に進む。要求されたコンテンツが放送中ではない場合(ステップS202:NO)には、ステップS205に飛ぶ。
ステップS203に進んだ場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータの<publishedOn.identifier>において記述されている放送局情報を取得する。
この放送局情報は、放送サービスを一意に識別することのできる情報である。つまり、コンテンツ遷移制御部14は、コンテンツメタデータに記述されている、当該コンテンツ(放送番組)を放送するサービスの識別情報を取得する。なお、本ステップの処理は、図65におけるステップS33の処理の一部に対応するものである。
この放送局情報は、放送サービスを一意に識別することのできる情報である。つまり、コンテンツ遷移制御部14は、コンテンツメタデータに記述されている、当該コンテンツ(放送番組)を放送するサービスの識別情報を取得する。なお、本ステップの処理は、図65におけるステップS33の処理の一部に対応するものである。
ステップS204において、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS203において取得した放送局情報を用いて、ハイブリッドキャスト機能の「tune」で、放送通信連携機能部15に対して選局を指示する。これにより、放送通信連携機能部15は、当該放送局情報によって指定された放送サービスの選局を行うための制御を実行する。これにより、不図示のチューナー機能部は、当該放送サービスを選局する。これにより、目的とする放送コンテンツの受信が開始される。受信された放送コンテンツは、ユーザーが視聴可能となるように提示される。つまり、放送コンテンツの映像はディスプレイ画面等に表示され、音声はスピーカー等から出力される。
ステップS204において放送コンテンツの提示が開始されたことにより、本フローチャート全体の処理を終了する。
ステップS205に進んだ場合、即ち目的とするコンテンツが放送時間外であった場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータの<citation.associatedMedia>に要素が含まれるか否かを判定する。つまり、コンテンツ遷移制御部14は、<citation.associatedMedia>の要素として、放送コンテンツを代替するネット配信動画のURLを取得する。ここで、コンテンツ遷移制御部14は、併せて、そのネット配信動画がその時点において利用可能であるか否かの判定を行ってもよい。なお、本ステップの処理は、図66におけるステップS51の処理に対応する。メタデータの<citation.associatedMedia>に要素が含まれる場合(ステップS205:YES)、次のステップS206に進む。メタデータの<citation.associatedMedia>に要素が含まれない場合(ステップS205:NO)、つまりネット配信動画がその時点において利用不可能である場合、ステップS207に飛ぶ。
ステップS206に進んだ場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、ステップS205において取得したネット配信動画のURLを、ブラウザー17に渡すとともに、当該ネット配信動画の受信を要求する(図66のステップS61の処理に対応)。ブラウザー17は、このURLを用いて、当該ネット配信動画のファイルを順次受信するとともに、それぞれのファイルをデコードして、動画を再生する。つまり、ブラウザー17は、ネット配信動画の映像をディスプレイ画面に表示するとともに、音声をスピーカー等から出力する(図66のステップS62の処理に対応)。
ステップS206においてネット配信動画の提示が開始されたことにより、本フローチャート全体の処理を終了する。
一方、ステップS207に進んだ場合、即ちネット配信動画が利用不可能な状況である場合、同ステップにおいて、コンテンツ遷移制御部14は、メタデータ解析部13から、メタデータの<citation.potencialAction.target>の情報を基に、ウェブページのURLを取得する。このウェブページは、ステップS201においてリクエストされたコンテンツの代替コンテンツである。なお、態様Cとして、ステップS207において、<citation.potencialAction.target>の情報を基に、ウェブページのURLを取得する方法は、下の2種類である。
ステップS207における第1の方法は、自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合の処理方法(図66のステップS71からS73までの処理に対応)である。この場合には、コンテンツ遷移制御部14は、上記のメタデータの<citation.potencialAction.target>の情報として、AITのURLをメタデータ解析部13から取得する(図66のステップS71の処理に対応)。コンテンツ遷移制御部14は、取得したAITのURLを、放送通信連携機能部15に渡す(図66のステップS72の処理に対応)。これを受けて、放送通信連携機能部15は、そのURLによって示される場所のAITを取得し、当該AIT内からウェブページのURLを取り出す。放送通信連携機能部15は、そのウェブページのURLをブラウザー17に渡す(図66のステップS73の処理に対応)。
ステップS207における第2の方法は、自装置(提示装置10)がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合の処理方法(図66のステップS81からS83までの処理に対応)である。この場合には、コンテンツ遷移制御部14は、上記のメタデータの<citation.potencialAction.target>の情報として、目的とするウェブページのURLをメタデータ解析部13から取得する(図66のステップS81の処理に対応)。コンテンツ遷移制御部14は、取得したウェブページのURLを、ブラウザー17に渡す(図66のステップS82の処理に対応)。
ステップS208において、ブラウザー17は、ステップS207の処理において受け取ったURLを用いて、ウェブページを取得し、ユーザーに対して提示する。つまり、ブラウザー17は、ウェブページをディスプレイ画面に表示する。つまり、ブラウザー17は、そのウェブページのURLを受け取り、当該URLを用いてウェブページを取得し、そのウェブページを提示する(図66のステップS74またはステップS83の処理に対応)。このようにして、提示装置10は、ステップS201においてリクセストされたコンテンツの代替コンテンツであるウェブページを提示する。
ステップS206においてウェブページの提示が開始されたことにより、本フローチャート全体の処理を終了する。
以上説明したように、提示装置10は、ユーザーがリクエストした放送コンテンツが放送中であるか否かに応じて、自動的に、放送コンテンツの受信と、代替コンテンツの取得とを切り替えることができる。また、代替コンテンツがネット配信動画である場合に、提示装置10は、そのネット配信動画が利用可能な状況であるか否かに応じて、自動的に、そのネット配信動画を受信して提示するか、さらに別の代替コンテンツ(例えば、ウェブページ)を取得して提示するかを、切り替えることができる。
図69は、提示装置10が、放送コンテンツに関連する関連コンテンツの一覧をユーザーに提示するとともに、選択された関連コンテンツを提示する処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここで、関連コンテンツは、放送コンテンツだけではなくウェブページを含む。以下、このフローチャートに沿って処理手順を説明する。
ステップS301において、ブラウザー17は、関連コンテンツリストのリクエストを受け付ける。本ステップの処理は、図65におけるステップS21の処理に対応するものである。
ステップS302において、ブラウザー17は、メタデータ解析部13から、コンテンツメタデータの<citation>の@type:Guideの要素から関連コンテンツの情報を取得する。
本ステップの処理は、図65におけるステップS22の処理に対応するものである。
本ステップの処理は、図65におけるステップS22の処理に対応するものである。
ステップS303において、ブラウザー17は、関連コンテンツリスト(関連コンテンツの一覧)をユーザーに提示する。関連コンテンツリストは、ブラウザー17がステップS302においてメタデータ解析部13から取得した情報に基づいて構成し得るものである。つまり、ブラウザー17は、コンテンツメタデータでの記述に基づいて、特定のコンテンツに関連するコンテンツのリストを、ディスプレイ画面等に提示し、ユーザーによる選択を可能としている。本ステップの処理は、図65におけるステップS23の処理に対応するものである。
ステップS304において、ブラウザー17は、ユーザーの操作によるコンテンツの選択を受け付ける。つまり、ユーザーは、ステップS303においてブラウザーが提示した関連コンテンツのリストにおいて、閲覧を希望する関連コンテンツを選択することができる。なお、ユーザーが選択する操作は、例えば、マウスをクリックしたりタッチパネル式の画面にタッチしたりすることなどによって行われ得る。本ステップの処理は、図65におけるステップS31の処理に対応するものである。
ここでは、ユーザーが選択するコンテンツの種別は、放送コンテンツあるいはウェブページのいずれかである。
ステップS305において、ブラウザー17は、ステップS304においてユーザーが選択したコンテンツを識別する情報を、コンテンツ遷移制御部14に通知する(図65におけるステップS32の処理に対応)。そして、コンテンツ遷移制御部14は、ユーザーによって選択されたコンテンツの種別を判定する。ユーザーが選択したコンテンツが放送コンテンツである場合には、次にステップS306に進む。ユーザーが選択したコンテンツがウェブページである場合には、次にステップS307に進む。
ステップS306に進んだ場合には、同ステップにおいて、提示装置10は、放送コンテンツ等への遷移の処理を行う。放送コンテンツ等への遷移の処理の手順は、図68を参照しながら説明したとおりである。なお、目的とする放送コンテンツがその時点において放送中でない場合には、提示装置10は、代替コンテンツとして、ネット配信動画あるいはウェブページを提示するようにしてもよい。ステップS306においてコンテンツが提示されると、本フローチャート全体の処理を終了する。
ステップS307に進んだ場合には、同ステップにおいて、提示装置10は、ウェブページへの遷移の処理を行う。ウェブページへの遷移の処理は、図67を参照しながら説明したとおりである。つまり、提示装置10は、自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機であるか否かに応じて、それぞれ適した方法でウェブページのURLを獲得し、当該URLで示されるウェブページを取得してディスプレイ画面に表示する。ステップS307においてコンテンツ(ウェブページ)が提示されると、本フローチャート全体の処理を終了する。
以上説明したように、提示装置10は、関連コンテンツのリストを提示したり、そのリストの中から選択された関連コンテンツを提示したりすることができる。
次に、メタデータ解析部13がコンテンツ発見サーバー装置40から取得して解析するコンテンツメタデータの構造とそのサンプルについて説明する。
図70から図88までは、コンテンツメタデータのサンプルを示す概略図である。図70から図88までが、1件のコンテンツメタデータ(1ファイル)を示している。図示するように、コンテンツメタデータは、例えば、JSON(JavaScript Object Notation,JavaScriptのオブジェクト記法を用いたデータ交換フォーマット)形式のテキストとして記述され得る。ただし、コンテンツメタデータの記述形態はこの形式に限定されるものではなく、同等の情報を表現することのできる任意の形式を用いることができる。なお、図70から図88までにおいては、参照のための行番号を付している。例示しているコンテンツメタデータは、450行を有するため、図70から図88までの19枚の図面に分割している。
図70から図88までのそれぞれの図における行の範囲は、次のとおりである。図70は、コンテンツメタデータの第1行目から第19行目までを含む。図71は、第20行目から第43行目までを含む。図72は、第44行目から第68行目までを含む。図73は、第69行目から第89行目までを含む。図74は、第90行目から第114行目までを含む。図75は、第115行目から第140行目までを含む。図76は、第141行目から第160行目までを含む。図77は、第161行目から第182行目までを含む。図78は、第183行目から第208行目までを含む。図79は、第209行目から第229行目までを含む。図80は、第230行目から第253行目までを含む。図81は、第254行目から第279行目までを含む。図82は、第280行目から第305行目までを含む。図83は、第306行目から第331行目までを含む。図84は、第332行目から第353行目までを含む。図85は、第354行目から第379行目までを含む。図86は、第380行目から第406行目までを含む。図87は、第407行目から第432行目までを含む。図88は、第433行目から第450行目までを含む。
このコンテンツメタデータの構成の概略は、次のとおりである。
第3行目の「"@type": "ItemList"」は、このデータがアイテムリストであることを示している。また、第6行目の「"numberOfItems": 2」は、そのアイテムの数が2であることを示している。
第23行目の「"@type": "TVEpisode"」は、上記アイテムリストに含まれる第1のアイテムのタイプが「TVEpisode」、即ち放送コンテンツであることを示している。また、第24行目の「"@id": "content/133813"」は、当該コンテンツを識別するためのIDを示している。
第63行目から第109行目までは、当該コンテンツの放送に関する情報を定義している。その中で、第67行目の「"startDate": "2023-06-19T13:00:00+09:00"」および第68行目の「"endDate": "2023-06-19T14:00:00+09:00"」は、それぞれ、放送開始日時および放送終了日時を記述しているものである。日時は、「YYYY-MM-DDThh:mm:ss±Z」(年・月・日、時・分・秒、タイムゾーン)の形式で表されている。例えば、放送開始日時は、「2023年06月19日、13時00分00秒、協定世界時(UTC)より9時間進んだタイムゾーン」を表している。このように、放送コンテンツに関して、メタデータが放送開始日時および放送終了日時を持つことにより、任意の時点において、提示装置10は、当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定することができる。また、この放送情報は、放送サービスを一意に識別するための、オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、およびサービスIDを含んでいる(第84行目から第100行目まで)。つまり、提示装置10は、この情報を用いて受信する放送サービスを選局することができる。
第161行目から第219行目までの「"citation":」は、代替コンテンツに関する情報を含む。この「"citation":」において、第170行目の「"potentialAction":」は、「potentialAction」の開始を示し、その中の第173行目の「"target":」は、代替コンテンツの閲覧に関する情報を含む。この<citation.potentialAction.target>は、代替コンテンツであるウェブページ自体のURLや、その代替コンテンツであるウェブページにAIT経由でアクセスする際のAITのURLの情報を含んでいる。第174行目の「"https://example.net/app_test/hc/02.html"」は、代替コンテンツであるウェブページのURLを示している。第196行目の「"value": https://example.net/ait/hcapp_02.ait」は、そのAITのURLを示している。このようなコンテンツメタデータに基づき、提示装置10は、代替コンテンツとしてのウェブページに、直接のURLに基づいてアクセスすることもできるし、放送に関連付けられたAITを経由して(AIT内にウェブページのURLが記述され得る)アクセスすることもできる。
第222行目の「"@type": "Guide"」および第224行目の「"description": "関連番組"」は、関連番組に関する情報であることを表している。第221行目から第393行目までは、関連番組に関する情報である。第225行目から第392行目までの「"hasPart"」が、関連番組に関する情報の実体を持つ。
そのうちの、第226行目から第290行目までは、1つの放送コンテンツについての記述である。この中の第228行目の「"@type": "TVEpisode"」は、当該コンテンツが放送コンテンツであることを示している。また、この中における第261行目から第283目までの「"associatedMedia":」は、上記放送コンテンツの代替コンテンツについての記述である。当該代替コンテンツは、ネット配信動画である。つまり、第263行目の「"@type": "VideoObject"」は、当該代替コンテンツが動画オブジェクトであることを示している。
第271行目から第278行目までの「"publishedOn":」は、当該ネット配信動画の配信方法に関する情報(URL等を含む)を記述するものである。
第271行目から第278行目までの「"publishedOn":」は、当該ネット配信動画の配信方法に関する情報(URL等を含む)を記述するものである。
また、第332行目から第390行目までの「"citation":」は、放送コンテンツに関連するコンテンツとしてのウェブページの情報を持つ。第336行目の「"@type": "WebPage"」は、放送コンテンツに関連するこのコンテンツがウェブページであることを表している。第334行目の「"url": "https://example.net/app_test/hc/01.html"」は、そのウェブページのURLを表している。このように、態様Cのコンテンツメタデータでは、放送コンテンツの関連コンテンツとして、放送コンテンツ(映像コンテンツ)だけではなくウェブページのコンテンツを定義することができる。このため、提示装置10は、ある放送コンテンツの関連コンテンツリストの一部に、ウェブページを含めて提示することができる。また、関連コンテンツリストの中からウェブページの関連コンテンツがユーザーによって選択され、リクエストされたとき、提示装置10は、コンテンツメタデータ内に記述されたURLを用いて、関連コンテンツとしてのウェブページにアクセスし、ユーザーに対して提示することができる。
図89は、上で説明した態様Cにおけるシステム1を構成する各装置の内部構成の例を示すブロック図である。各装置(提示装置10、放送信号送信装置20、ウェブサーバー装置30、コンテンツ発見サーバー装置40のそれぞれ)の少なくとも一部の機能は、コンピューターを用いて実現され得る。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポート903にアクセスする。
なお、各装置(提示装置10、放送信号送信装置20、ウェブサーバー装置30、コンテンツ発見サーバー装置40のそれぞれ)の少なくとも一部の機能をコンピューターおよびプログラムで実現することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリー等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。つまり、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、非一過性の(non-transitory)コンピューター読み取り可能な記録媒体であってよい。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、一時的に、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、態様Cについて図面を参照しながら詳述してきたが、具体的な構成は態様Cに限られるものではなく、この態様Cの要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
[態様Cの産業上の利用可能性]
態様Cは、例えば、コンテンツ配信事業(放送事業を含む)において利用することができる。但し、態様Cの利用範囲はここに例示したものには限られない。
態様Cは、例えば、コンテンツ配信事業(放送事業を含む)において利用することができる。但し、態様Cの利用範囲はここに例示したものには限られない。
[要約]
態様Cの要約は、次のとおりである。
態様Cが解決しようとする課題の一つは、自装置の種別に応じて自動的に適したウェブページの提示方法を実行することのできる提示制御装置等を提供する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。提示制御装置は、メタデータ解析部とコンテンツ遷移制御部とを備える。コンテンツ遷移制御部は、代替ウェブページの提示が要求されたときに、(1)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、代替ウェブページに関連する前記放送コンテンツに関連付けられる前記アプリケーション情報テーブルの所在情報を取得し、当該アプリケーション情報テーブルの所在情報を放送通信連携処理部に渡すことによって、代替ウェブページをブラウザーに提示させ、(2)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、代替ウェブページの所在情報を取得し、代替ウェブページの所在情報をブラウザーに渡すことによって、代替ウェブページをブラウザーに提示させる。図64も参照。
態様Cの要約は、次のとおりである。
態様Cが解決しようとする課題の一つは、自装置の種別に応じて自動的に適したウェブページの提示方法を実行することのできる提示制御装置等を提供する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。提示制御装置は、メタデータ解析部とコンテンツ遷移制御部とを備える。コンテンツ遷移制御部は、代替ウェブページの提示が要求されたときに、(1)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機である場合には、代替ウェブページに関連する前記放送コンテンツに関連付けられる前記アプリケーション情報テーブルの所在情報を取得し、当該アプリケーション情報テーブルの所在情報を放送通信連携処理部に渡すことによって、代替ウェブページをブラウザーに提示させ、(2)自装置がハイブリッドキャスト対応の受信機ではない場合には、代替ウェブページの所在情報を取得し、代替ウェブページの所在情報をブラウザーに渡すことによって、代替ウェブページをブラウザーに提示させる。図64も参照。
態様Cが解決しようとする別の課題は、コンテンツ配信の状況に応じて、自動的に配信可能な具体的コンテンツを取得して提示することのできる提示制御装置等を提供する、ということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。提示制御装置は、メタデータ解析部と、コンテンツ遷移制御部とを備える。コンテンツ遷移制御部は、放送コンテンツの提示が要求されたときに、メタデータ解析部から取得した放送開始日時および放送終了日時と、クロックから取得した現在日時と、に基づいて当該放送コンテンツが放送中であるか否かを判定し、(1)放送コンテンツが放送中である場合には、メタデータ解析部から取得した放送サービス特定情報を放送通信連携処理部に渡して選局指示することによって、放送コンテンツをブラウザーに提示させ、(2)放送コンテンツが放送中ではない場合には、メタデータ解析部から取得した代替コンテンツアクセス方法情報に基づいて、代替コンテンツをブラウザーに提示させる。図64も参照。
態様Cが解決しようとするさらに別の課題は、ユーザーが、放送コンテンツに関連する関連コンテンツ一覧の中からウェブページを選択して閲覧する、ことを可能とする提示制御装置等を提供するということである。その課題を解決する手段は、次のとおりである。提示制御装置は、コンテンツに関するメタデータであって、放送コンテンツに関連付ける形で、前記放送コンテンツに関連するコンテンツである関連コンテンツへのアクセス方法を表す関連コンテンツアクセス方法情報、を含むコンテンツメタデータ、を読み込んで解析するメタデータ解析部、を備える。前記メタデータ解析部は、ブラウザーから特定の放送コンテンツに関連する関連コンテンツアクセス方法情報を要求されたときに、複数の前記関連コンテンツへのアクセス方法を表す前記関連コンテンツアクセス方法情報を含むリストを前記ブラウザーに応答する。当該リストが含む前記関連コンテンツアクセス方法情報の少なくとも一部はウェブページの所在を表す所在情報である。図64も参照。
[本発明の実施形態]
次に、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する際に、略語を用いる場合がある。代表的な略語の意味は、次の通りである。即ち、EPGは、Electronic Programming Guide(電子番組表)の略である。また、ER図は、Entity Relationship Diagramを表す。また、JSON(ジェイソン)は、JavaScriptObject Notation(ジャバスクリプトオブジェクト記述方法)の略である。また、OTTは、Over the Topの略であり、インターネットを用いたコンテンツの配信の形態を表す語である。また、SIは、Service Informationの略である。また、URLは、Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケーター)の略である。また、VODは、Video on Demand(ビデオオンデマンド)の略である。
次に、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する際に、略語を用いる場合がある。代表的な略語の意味は、次の通りである。即ち、EPGは、Electronic Programming Guide(電子番組表)の略である。また、ER図は、Entity Relationship Diagramを表す。また、JSON(ジェイソン)は、JavaScriptObject Notation(ジャバスクリプトオブジェクト記述方法)の略である。また、OTTは、Over the Topの略であり、インターネットを用いたコンテンツの配信の形態を表す語である。また、SIは、Service Informationの略である。また、URLは、Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケーター)の略である。また、VODは、Video on Demand(ビデオオンデマンド)の略である。
まず、課題を解決するための技術構成の概略を説明する。あるコンテンツ(ここでは便宜的に「主コンテンツ」と呼ぶ)とそのコンテンツを代替し得る代替コンテンツとの関係の例は、次に挙げる通りである。主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、別の放送コンテンツ(別の放送事業者によって、あるいは別のチャンネルで、あるいは別の放送日時に放送されるコンテンツ)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ネットでの同時配信(ライブ配信)のコンテンツである。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ネットでのビデオオンデマンド(VOD)で配信されるコンテンツである。また、主コンテンツがネット配信(VOD)であるとき、その代替コンテンツの一例は、放送コンテンツである。また、主コンテンツがネット配信(VOD)であるとき、その代替コンテンツの一例は、別のネット配信(VOD)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ウェブページ(例えば、その放送コンテンツに対応する番組ホームページ)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS;例えば、その放送コンテンツに対応する番組SNS)である。
受信装置(コンテンツ情報統合装置)は、主コンテンツを代替し得る他のコンテンツが何であるかを知っている必要がある。そのために、複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して成る統合コンテンツ情報を、受信装置は参照する。
受信装置(コンテンツ情報統合装置)は、受信装置は、受信している放送コンテンツについて、放送信号に含まれるEPG情報と、その放送コンテンツ(番組)に対応する他のコンテンツのコンテンツ情報とを取得する。受信装置は、コンテンツ情報提供サーバー装置から通信によってコンテンツ情報を取得することができる。受信装置は、これらの情報を基に、抽象コンテンツを生成する。抽象コンテンツは、複数の具体的コンテンツを含むように定義される。言い換えれば、抽象コンテンツは、複数の提供方法のいずれかによって提供され得る。それぞれの具体的コンテンツに関しては、配信方法およびルート情報が定義される。配信方法は、放送による配信であるかネット配信(通信)による配信であるかを区別する。また、配信方法がネット配信である場合には、配信方法はさらに、ライブ配信であるかビデオオンデマンド(VOD)であるかを区別する。また、配信方法がネット配信である場合には、配信方法は必要に応じてさらに配信のために使用される通信プロトコルを区別する。放送による配信である場合には、ルート情報は、例えば、オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、およびサービスIDの3つ組の情報である。ネット配信である場合には、ルート情報は、例えば、URLとして表わされる。
なお、抽象コンテンツは、複数の具体コンテンツを統合して成るものであり、「統合コンテンツ」とも呼ばれる。統合コンテンツに関する情報は、統合コンテンツ情報と呼ばれる。
受信装置は、放送信号の受信状況や通信状況等の理由によってある具体的コンテンツを取得できないときに、その具体的コンテンツが属する抽象コンテンツの定義に基づいて代替コンテンツの情報を取得し、その代替コンテンツを取得し、再生することができる。
あるコンテンツに対応して複数の代替コンテンツが存在する場合には、受信装置は、それら複数の代替コンテンツの中から最も適切かつ取得可能な代替コンテンツを選択して取得する。即ち、受信装置は、コンテンツを発見することができる。
図90は、本実施形態によるコンテンツ発見システムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ発見システム1は、受信装置2と、コンテンツ情報提供サーバー装置3と、サービス情報提供サーバー装置4と、コンテンツプロバイダー装置5と、コンテンツ配信装置7と、放送送出装置8とを含んで構成される。コンテンツ発見システム1を構成する各装置の機能は、例えば、コンピューターと、プログラムとで実現することが可能である。また、各機能部は、必要に応じて、記憶手段を有する。記憶手段は、例えば、プログラム上の変数や、プログラムの実行によりアロケーションされるメモリーである。また、必要に応じて、磁気ハードディスク装置やソリッドステートドライブ(SSD)といった不揮発性の記憶手段を用いるようにしてもよい。また、各装置の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路として実現してもよい。
受信装置2は、コンテンツ取得するとともに、取得したコンテンツをユーザーに提示する。具体的には、受信装置2は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ配信装置7から配信されるコンテンツを受信することができる。また、受信装置2は、放送信号によって、放送送出装置8から配信されるコンテンツを受信することができる。受信装置2は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ情報提供サーバー装置3からコンテンツ情報を取得したり、サービス情報提供サーバー装置4からサービス情報を取得したりすることができる。受信装置2は、コンテンツ情報提供サーバー装置3から渡されるコンテンツ情報や、放送送出装置から放送信号で渡されるコンテンツ情報や、あるいは自装置が既に保持するコンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツ情報を生成し、保持する。統合コンテンツ情報自身も、一種のコンテンツ情報である。受信装置2は、ユーザーから指定された統合コンテンツについて、統合コンテンツ情報に基づいて、適切なコンテンツ取得方法を決定して、その方法によってコンテンツを取得し、ユーザーに提示することができる。
なお、受信装置2は、上記の通りコンテンツ情報を統合する機能を持つものであり、「コンテンツ情報統合装置」とも呼ばれる。また、受信装置2は、コンテンツ情報に基づいて複数のコンテンツ間の関連性を発見するものであり、「コンテンツ間関連性発見装置」とも呼ばれる。受信装置2は、コンテンツ間の関連性を発見した場合に、その関連性を有する複数のコンテンツの情報を統合することによって統合コンテンツ情報を生成してもよい。
コンテンツ情報提供サーバー装置3(「コンテンツ情報提供装置」と呼んでもよい。)は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ情報を受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報は、コンテンツの名称や、概要や、ジャンルや、取得方法(アクセス方法)などといった情報を含むものである。コンテンツ情報の詳細については後で説明する。
サービス情報提供サーバー装置4は、インターネット等の通信回線を介して、サービス情報を受信装置2に対して提供する。サービス情報は、放送のサービスに関する情報である。サービス情報は、コンテンツ情報の一種である。
コンテンツプロバイダー装置5は、コンテンツを供給する事業者等が運営する装置である。コンテンツプロバイダー装置5は、コンテンツ情報提供サーバー装置3やサービス情報提供サーバー装置4に対して、コンテンツの情報を供給する。コンテンツプロバイダー装置5は、例えば予め規定された所定のインターフェースを介して、情報をコンテンツ情報提供サーバー装置3やサービス情報提供サーバー装置4に提供する。また、コンテンツプロバイダー装置5は、コンテンツそのものを、コンテンツ配信装置7や放送送出装置8に供給する。コンテンツは、映像や音声やテキストや画像などから成るものであり、デジタルデータとして供給され得る。
コンテンツ配信装置7は、インターネット等の通信回線を用いて、コンテンツを受信装置2に対して配信する装置である。コンテンツ配信装置7は、ブロードキャスティング方式あるいはオンデマンド方式のいずれかでコンテンツを配信することができる。コンテンツ配信装置7による配信自体は、既存の技術を用いて行われ得る。
放送送出装置8は、放送信号によってコンテンツを受信装置2に対して配信する。放送送出装置8によるコンテンツの配信(放送)自体は、既存の技術を用いて行われ得る。
図91は、本実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置2は、情報取得部21と、情報統合部22と、取得方法決定部23と、コンテンツ取得部26と、コンテンツ提示部27と、ユーザー入力部29とを含んで構成される。
情報取得部21は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する。具体的には、情報取得部21は、放送信号に含まれるコンテンツ情報を取得したり、外部の装置(コンテンツ情報提供サーバー装置3等)からインターネット経由で提供されるコンテンツ情報を取得したりすることができる。また、情報取得部21は、下で説明する情報統合部22が生成した統合コンテンツ情報の少なくとも一部の情報を、コンテンツ情報として取得するものであってもよい。
つまり、情報取得部21は、放送信号(SI)によって配信されるコンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供サーバー装置3等から配信されるコンテンツ情報と、下で説明する情報統合部22が生成した統合コンテンツ情報であるところのコンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得するものであってよい。なお、情報取得部21が放送信号によって配信されるコンテンツ情報(EPG等)を受信する機能自体は、既存技術である。
情報統合部22は、上記の情報取得部21が取得したコンテンツ情報に基づいて、複数(2つまたはそれ以上)のコンテンツを同定し、同定されたそれら複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合する。これによって、情報統合部22は、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する。情報統合部22は、生成した統合コンテンツ情報を保持する。情報統合部22は、必要に応じて、生成した統合コンテンツ情報を受信装置2内の各部に渡すことができる。
情報統合部22が複数のコンテンツ情報を同定する方法としては、様々な方法が考えられる。その同定方法の一つは、それぞれのコンテンツに関するコンテンツ情報が持つコンテンツ識別情報が完全に一致する場合に、それら複数のコンテンツを同定する方法である。コンテンツ識別情報は、コンテンツを一意に識別する情報である。
放送されるコンテンツの場合に、コンテンツ識別情報は、例えば、日付(放送日付)とイベントID(イベント識別情報)とサービス(チャンネル)を特定する情報との組である。サービスを特定する情報は、例えば、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとの3つ組として表現され得る。通信で配信されるコンテンツの場合に、コンテンツ識別情報は、一例として、日付(または日時)とURLとの組である。あるいは、通信で配信されるコンテンツのコンテンツ識別情報が、上記の放送コンテンツの識別情報と同一の形式のものであってもよい。なお、放送コンテンツの場合も通信コンテンツの場合も、ここに例示した形式以外のコンテンツ識別情報を用いるようにしてもよい。コンテンツ識別情報の具体例については、後で別の図を参照しながら説明する。
情報統合部22は、さらに別の方法で複数のコンテンツを同定するようにしてもよい。
例えば、情報統合部22は、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、それら複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して、統合コンテンツ情報を生成してよい。つまり、情報統合部22は、上記のコンテンツ識別情報に依らずに、複数のコンテンツを同定することができる場合がある。
例えば、情報統合部22は、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、それら複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して、統合コンテンツ情報を生成してよい。つまり、情報統合部22は、上記のコンテンツ識別情報に依らずに、複数のコンテンツを同定することができる場合がある。
そのような同定方法の具体例を、列挙する。第1例として、複数のコンテンツのそれぞれにおける物理的な配信に関する情報(それぞれのコンテンツに関するコンテンツ情報内に含まれる情報)が一致する場合に、情報統合部22は、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。第2例として、複数のコンテンツのそれぞれにおける配信日時とコンテンツ名称とに関する情報が一致する場合に、情報統合部22は、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。第3例として、複数のコンテンツのそれぞれの配信のための所在情報が一致する場合に、情報統合部22は、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。ここで、所在情報とは、例えば、インターネット等を用いた通信の場合におけるURLである。また、所在情報は、放送の場合には放送サービスを特定する情報であってもよい。放送サービスは、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDの3つ組の情報によって特定可能である。なお、上記の「コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合」として、これらの第1例から第3例までの他に、さらに他の場合があってもよい。
情報統合部22は、統合コンテンツ情報を生成する際には、その統合コンテンツを構成するそれぞれの具体コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する統合コンテンツ情報内に含めるようにする。つまり、情報統合部22は、同定された複数のコンテンツのそれぞれが持っていたコンテンツの取得方法の情報を、統合コンテンツ情報内に含めるようにする。つまり、情報統合部22によって生成される統合コンテンツ情報は、その統合コンテンツに関連付けられるそれぞれのコンテンツ(具体コンテンツ)の取得方法に関する情報を含むものである。
取得方法決定部23は、情報統合部22が生成した統合コンテンツ情報を受け取る。また、取得方法決定部23は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、特定の統合コンテンツに関連付けられるコンテンツ(具体的なコンテンツ)のうちのいずれかを、取得対象のコンテンツとして決定する。取得方法決定部23は、例えば、具体コンテンツごとに定められている優先度にしたがって、複数の具体コンテンツの中から取得対象のコンテンツを決定してよい。また、取得方法決定部23は、複数の具体コンテンツの中から、最も豊かな表現を含む具体コンテンツを取得対象のコンテンツとして決定してよい。例えば、映像と音声とから成る具体コンテンツと、音声のみから成る具体コンテンツと、テキストのみから成る具体コンテンツとの中からは、最も豊かな表現を含むものである映像と音声とから成る具体コンテンツが取得対象のコンテンツとして決定される。取得方法決定部23が特定の具体コンテンツを決定すると、その具体コンテンツの取得方法(URL等)は、当該具体コンテンツに関するコンテンツ情報の中から取得することができる。
コンテンツ取得部26は、コンテンツ配信装置7や放送送出装置8から配信されるコンテンツを取得する。具体的には、コンテンツ取得部26は、放送信号で配信されるコンテンツや、インターネット等の通信回線を介した通信で配信されるコンテンツを取得する。
なお、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23が決定した方法(統合コンテンツ情報の中で規定されている、通信の場合における取得元の特定のサービスの情報、あるいは通信の場合における取得元の特定のURL等の情報など)によってコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを取得する。
なお、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23が決定した方法(統合コンテンツ情報の中で規定されている、通信の場合における取得元の特定のサービスの情報、あるいは通信の場合における取得元の特定のURL等の情報など)によってコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを取得する。
コンテンツ提示部27は、コンテンツ取得部26が取得したコンテンツをユーザーが視聴できる形態で提示する。具体的には、コンテンツ提示部27は、映像をディスプレイ装置に表示したり、音声をスピーカー等から出力したり、文字あるいは画像をディスプレイ装置に表示したりする。
ユーザー入力部29は、ユーザーが操作するリモコン装置等からの入力信号を受け付ける。つまり、ユーザー入力部29は、ユーザーからの受信装置2に対する操作の信号を受け付ける。例えば、統合コンテンツのリストが表示されている状態において、ユーザーはリモコン装置等を操作することによって特定の統合コンテンツを選択することができる。
ユーザー入力部29は、その信号の意味を解釈することによって、ユーザーが選択した統合コンテンツ(ユーザーが視聴したい統合コンテンツ)を特定するための情報を得る。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2のオン/オフに関する信号を受け付けることもできる。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2がコンテンツ情報等を外部から取得する動作を行うための指示を受け付けることもできる。
ユーザー入力部29は、その信号の意味を解釈することによって、ユーザーが選択した統合コンテンツ(ユーザーが視聴したい統合コンテンツ)を特定するための情報を得る。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2のオン/オフに関する信号を受け付けることもできる。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2がコンテンツ情報等を外部から取得する動作を行うための指示を受け付けることもできる。
図92は、本実施形態によるコンテンツ情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ情報提供サーバー装置3は、コンテンツ情報登録受付部31と、コンテンツ情報データベース32と、コンテンツ情報提供部33とを含んで構成される。
コンテンツ情報登録受付部31は、コンテンツプロバイダー装置5側から渡されるコンテンツ情報の登録を受け付ける。コンテンツ情報登録受付部31は、受け付けたコンテンツ情報をコンテンツ情報データベース32に格納することができる。
コンテンツ情報データベース32は、コンテンツ情報を保持して管理するデータベースである。コンテンツ情報データベース32は、コンテンツ情報登録受付部31から渡されるコンテンツ情報や、その他の方法で取得するコンテンツ情報を、保持することができる。また、コンテンツ情報提供部33からの要求に応じて、コンテンツ情報データベース32は、保持しているコンテンツ情報をコンテンツ情報提供部33に渡すことができる。
コンテンツ情報提供部33は、コンテンツ情報データベース32から読み出したコンテンツ情報を適切なタイミングで受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報提供部33は、例えば、受信装置2側からの要求に応じて、コンテンツ情報を受信装置2に提供する。
図93は、本実施形態によるサービス情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、サービス情報提供サーバー装置4は、コンテンツ情報登録受付部31と、コンテンツ情報データベース32と、コンテンツ情報提供部33とを含んで構成される。
サービス情報登録受付部41は、コンテンツプロバイダー装置5側から渡されるサービス情報の登録を受け付ける。サービス情報登録受付部41は、受け付けたサービス情報をサービス情報データベース42に格納することができる。
サービス情報データベース42は、サービス情報を保持して管理するデータベースである。サービス情報データベース42は、サービス情報登録受付部41から渡されるサービス情報や、その他の方法で取得するサービス情報を、保持することができる。また、サービス情報提供部43からの要求に応じて、サービス情報データベース42は、保持しているサービス情報をサービス情報提供部43に渡すことができる。
サービス情報提供部43は、サービス情報データベース42から読み出したサービス情報を適切なタイミングで受信装置2に対して提供する。サービス情報提供部43は、例えば、受信装置2側からの要求に応じて、サービス情報を受信装置2に提供する。
図94は、コンテンツ情報に関わるエンティティとエンティティ間の関係とを表す概略図(ER図)である。このER図で表わされるデータ(コンテンツ情報)は、具体的には例えばリレーショナルデータあるいはオブジェクト指向データ等として、受信装置2から参照され得る形で記憶される。図示するように、コンテンツ情報において主要な意味を持つエンティティの一つはエンティティ「コンテンツ」である。以下で、このER図について説明する。
エンティティ「コンテンツ」(content)は、コンテンツ名、コンテンツ概要、サムネール、ジャンル、視聴年齢制限などといった属性を持つ。コンテンツ名は、コンテンツの名称であり、例えば映像作品のタイトル(題名)等である。コンテンツ概要は、そのコンテンツの概略を表す文章を含むテキストである。サムネールは、そのコンテンツを表すサムネール画像である。ジャンルは、そのコンテンツが属するジャンル(例えば、ドラマ、スポーツ、報道、音楽等)を表すテキストあるいは記号等である。視聴年齢制限は、そのコンテンツに関する年齢制限を表す情報(例えば、制限なし、15歳以上視聴可能、18歳以上視聴可能等)である。エンティティ「コンテンツ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「コンテンツ」が、個々のコンテンツを一意に識別するためのコンテンツIDを持つようにしてもよい。1つの「コンテンツ」は、「関連コンテンツ」という関係によって、他の「コンテンツ」と関連付けられてもよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」と関連付けられていてよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(VOD)」と関連付けられていてよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「シリーズ」と関連付けられていてよい。
エンティティ「シリーズ」は、コンテンツのシリーズ(例えば、ドラマのシリーズや、ドキュメンタリーコンテンツのシリーズ等)に対応するものである。エンティティ「シリーズ」は、シリーズ名、シリーズ概要、サムネールなどといった属性を持つ。シリーズ名は、シリーズの名称を表すテキストである。シリーズ概要は、そのシリーズの概略を表す文章を含むテキストである。サムネールは、そのシリーズを表すサムネール画像である。
エンティティ「シリーズ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「シリーズ」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。1つの「シリーズ」は、そのシリーズに属する複数の「コンテンツ」に関連付けられる。
エンティティ「シリーズ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「シリーズ」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。1つの「シリーズ」は、そのシリーズに属する複数の「コンテンツ」に関連付けられる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、コンテンツを配信するためのメディアに対応するエンティティである。「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、コンテンツ配信サービス事業者(放送事業者やネット配信事業者等)による編成にしたがってコンテンツを配信するメディアである。エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、公開方式(放送編成)、公開方式(OTT編成)などといった属性を持つ。公開方式(放送編成)は、放送での配信に使用されるメディアの資源(例えば、放送のオリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDの3つ組)を特定する情報である。公開方式(OTT編成)は、インターネットでの配信に使用されるメディアの資源(例えば、URLや使用プロトコル等)を特定する情報である。なお、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、属性「公開方式(放送編成)」と属性「公開方式(OTT編成)」のいずれか一方のみの属性値を持つ者であってよい。受信装置2は、コンテンツ情報内に含まれるこれらの公開方式の情報を参照することにより、実際の配信メディアにアクセスして、コンテンツを取得することが可能となる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、コンテンツを配信するためのメディアに対応するエンティティである。「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、ユーザー(視聴者)が選択して要求したコンテンツを配信するメディアである。エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、公開方式(OnDemand)などといった属性を持つ。公開方式(OnDemand)は、オンデマンドでのネット配信のために使用されるメディアの資源(例えば、URLや使用プロトコル等)を特定する情報である。受信装置2は、コンテンツ情報内に含まれるこの公開方式の情報を参照することにより、実際の配信メディアにアクセスして、コンテンツを取得することが可能となる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」、および/または、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(VOD)」と関連付けられ得る。つまり、受信装置2は、コンテンツ情報を参照することにより、特定のコンテンツを取得するための1つまたは複数のメディアへのアクセス情報(前記の各エンティティが持つ「公開方式」の属性)を得られる。
図95は、コンテンツ情報に関連して、エンティティ「サービス」と関連する他のエンティティとの関係を示す概略図(ER図)である。このER図で表わされるデータ(コンテンツ情報、サービス情報)は、具体的には例えばリレーショナルデータあるいはオブジェクト指向データ等として、受信装置2から参照され得る形で記憶される。以下で、このER図について説明する。
エンティティ「サービス」(service)は、コンテンツ配信サービスに対応するエンティティである。「サービス」は、時間順にリニアに配置された複数のコンテンツを含むものであってよい。エンティティ「サービス」は、サービス名、サムネール、サイト、コンテンツリストURL(p/f)、コンテンツリストURL(scheduled)などといった属性を持つ。サービス名は、サービスの名称(具体例としては、「NHK G」、「NHK
E」、「NHK BS1」等)を表すテキストである。サムネールは、そのサービスを表すサムネール画像である。コンテンツリストURKは、「p/f」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「p/f」形式とは、リニアな配信サービス編成として、現在(present)配信中のコンテンツの情報と次(following)に配信されるコンテンツの情報とで構成される形式である。「p/f」形式のコンテンツリストは、コンテンツ配信の進行と同期して更新される。コンテンツリストURL(scheduled)は、「scheduled」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「scheduled」形式とは、現時点を起点としてN日分(Nは正整数)に配信される予定のコンテンツの情報を持つ形式である。これらのコンテンツリストは、コンテンツタイトル、コンテンツの配信日時、コンテンツの内容を表すテキスト情報等を含む。
E」、「NHK BS1」等)を表すテキストである。サムネールは、そのサービスを表すサムネール画像である。コンテンツリストURKは、「p/f」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「p/f」形式とは、リニアな配信サービス編成として、現在(present)配信中のコンテンツの情報と次(following)に配信されるコンテンツの情報とで構成される形式である。「p/f」形式のコンテンツリストは、コンテンツ配信の進行と同期して更新される。コンテンツリストURL(scheduled)は、「scheduled」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「scheduled」形式とは、現時点を起点としてN日分(Nは正整数)に配信される予定のコンテンツの情報を持つ形式である。これらのコンテンツリストは、コンテンツタイトル、コンテンツの配信日時、コンテンツの内容を表すテキスト情報等を含む。
エンティティ「プロバイダー」(provider)は、配信事業者(放送事業者やネット配信事業者)に対応するエンティティである。エンティティ「プロバイダー」は、orgID、系列IDなどといった属性を持つ。orgID(組織ID)は、組織(配信事業を行う事業者等の法人)をユニークに識別するための識別情報である。系列IDは、事業者の系列をユニークに識別するための識別情報である。当該プロバイダー(配信事業者)は、この系列IDによって表される系列に属する。系列の典型例は、テレビ放送の地域間ネットワークである。一例として、関東地域のA局(放送事業者)と、中京地域のB局(放送事業者)と、関西地域のC局(放送事業者)とが、1つの系列を形成する場合があり得る。
あるいは別の例として、一つの放送事業者が地域ごとに複数の放送局を持ち、それらが1つの系列を形成する場合(一例として、NHK東京放送局と、NHK名古屋放送局と、NHK大阪放送局など)があり得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」を配信する。つまり、「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」に関連付けられる。
あるいは別の例として、一つの放送事業者が地域ごとに複数の放送局を持ち、それらが1つの系列を形成する場合(一例として、NHK東京放送局と、NHK名古屋放送局と、NHK大阪放送局など)があり得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」を配信する。つまり、「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」に関連付けられる。
エンティティ「地域」(area)は、上記の「サービス」が対象とする地域に対応するエンティティである。例えば、「関東地方」あるいは「関西地方」などといった地域が、これに該当する。サービスは、特定の地域に閉じて配信される場合がある。例えば地上デジタル放送によるサービスは、特定の地域に閉じて配信される。エンティティ「地域」は、地域ID、地域名などといった属性を持つ。地域IDは、地域をユニークに識別するための識別情報である。地域名は、その地域を表す名称である。地域名の例は、「関東地方」あるいは「関西地方」などといった名称である。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、図94において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」と同じものである。つまり、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、放送編成チャンネルや、OTTリニアチャンネルに対応する。
上記のエンティティ間の関係は、次の通りである。1つの「地域」は、1つまたは複数の「サービス」と関連付けられる。つまり1つの地域においては、1つまたは複数のサービスが配信され得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」と関連付けられる。1つの「サービス」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」と関連付けられる。
図96は、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示す概略図である。コンテンツ情報提供サーバー装置3が保持するコンテンツリストや、コンテンツ情報提供サーバー装置3から受信装置2に渡されるコンテンツリストや、受信装置2が保持するコンテンツリストは、この図に示す論理的構成に基づく情報である。
図示するように、コンテンツリストは、「CreativeWork」(クリエイティブワーク、コンテンツ、作品)、「PropertyValue」(ID値)、「VideoObject」(ビデオオブジェクト)、「AudioObject」(オーディオオブジェクト)、「MediaObject」(メディアオブジェクト)、「BroadcastEvent」(ブロードキャストイベント、放送イベント)、「OnDemandEvent」(オンデマンドイベント)などといったオブジェクト(エンティティ)に関する情報を表すデータである。
オブジェクト「CreativeWork」は、「identifier」(アイデンティファイアー)、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)などといった属性を持つ。この「Identifier」は、前述のコンテンツIDに相当する。また、この「associatedMedia」については、図94や図95においても説明した通りである。
オブジェクト「PropertyValue」は、クリエイティブワーク(コンテンツ)を識別するためのIDの値である。
オブジェクト「VideoObject」、「AudioObject」、および「MediaObject」のそれぞれは、上記の「associatedMedia」のタイプ(種類)の例である。例えば、オブジェクト「VideoObject」は、図94や図95において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」に相当するものであってよい。また、オブジェクト「VideoObject」は、図94において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」に相当するものであってよい。オブジェクト「VideoObject」、「AudioObject」、および「MediaObject」のそれぞれは、「Publication」などといった属性を持つ。この属性「Publication」は、物理的な配信手段に関する情報である。属性「Publication」は、例えば、放送チャンネルIDやネット配信におけるURLなどに関する情報を、属性値として取る。
オブジェクト「BroadcastEvent」および「OnDemandEvent」のそれぞれは、上記の属性「Publication」の値となり得るオブジェクトである。オブジェクト「BroadcastEvent」は、放送あるいはリニアなネット配信によって配信されるイベントに関するものであり、例えば、放送チャンネルID(放送の場合)や、URL(ネット配信の場合)や、配信日時等の情報を持つものである。オブジェクト「OnDemandEvent」は、オンデマンドなネット配信によって配信されるイベントに関するものであり、例えば、URL等の情報を持つものである。
図96においては、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示したが、このコンテンツリストのデータは、装置内等において保持される場合には、例えば、リレーショナルデータベースあるいはオブジェクト指向データベースなどといった手段を用いて、管理・保持される。これらの情報は、磁気ハードディスク装置や半島対メモリーなどといった記憶手段によって記憶され得る。また、コンテンツリストのデータは、ある装置から他の装置に渡される際には、適宜伝送に適した形態のデータとして受け渡しが行われる。これらの情報は、有線あるいは無線のデジタル通信によって伝送され得る。伝送に適した形態のデータの一例は、JSON形式のデータであるが、他の形式のデータを用いてもよい。
図97は、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成の別態様を示す概略図である。図96においても説明したように、コンテンツ情報提供サーバー装置3が保持するコンテンツリストや、コンテンツ情報提供サーバー装置3から受信装置2に渡されるコンテンツリストや、受信装置2が保持するコンテンツリストは、この図に示す論理的構成に基づく情報である。
図97に示す通り、コンテンツリストは、「CreativeWork」、「identifier」(識別情報、コンテンツID)、「associatedMedia」(配信方法情報)、「publication」(物理的な配信情報)、「isRelatedTo」(関連コンテンツ)などといったオブジェクトに関する情報を表すデータである。
オブジェクト「CreativeWork」は、「TV Episode」(テレビのエピソード(映像番組))、「Radio Episode」(ラジオのエピソード(音声のみの番組))、あるいは「Web Page」(ウェブページ)などといった種類(タイプ)のいずれかであり得る。オブジェクト「CreativeWork」は、番組名やジャンルなどといった属性を持つ。また、オブジェクト「CreativeWork」は、属性として、上記の「identifier」、「associatedMedia」、「publication」、「isRelatedTo」などのオブジェクトに関連付けられる。
オブジェクト「identifier」は、図96において説明したオブジェクト「PropertyValue」に相当するものである。オブジェクト「identifier」は、「datePublished」(公開日)、「eventId」(イベント識別情報、イベントID)、「triplet」(3つ組、放送サービスを特定するための3つ組情報であるところのネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDの情報)、「url」(URL、ネット配信にアクセスするための所在情報)、「accessTime」(アクセス時刻(あるいは日時))といった情報を持ち得るものである。
オブジェクト「associatedMedia」は、「VideoObject」(映像によるコンテンツのオブジェクト)あるいは「AudioObject」(音声のみによるコンテンツのオブジェクト)などといった種類(タイプ)のいずれかであり得る。
オブジェクト「associatedMedia」は、「放送チャンネルID」や「ネット配信URL」などといった情報を持ち得るものである。
オブジェクト「isRelatedTo」は、当該CreativeWorkから見たときに関連する他のCreativeWorkである。あるオブジェクト「CreativeWork」(インスタンス)の属性「isRelatedTo」の値は、単数または複数の他のオブジェクト「CreativeWork」(インスタンス)であってよい。一例として、ある映像ドラマ作品の「第18話」のCreativeWork(コンテンツ)は、その次回の話のCreativeWork(コンテンツ)として当該映像ドラマ作品の「第19話」に関連するものである。ただし、コンテンツ間の「関連」の態様は、ここで例示したものに限られず、様々な種類の「関連」であってよい。
図96における場合と同様に、図97においても、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示した。このコンテンツリストのデータは、例えば、リレーショナルデータベースあるいはオブジェクト指向データベースなどといった手段を用いて、保持され得るものである。また、このコンテンツリストのデータは、適宜伝送に適した形態のデータとして、装置間での受け渡しが行われ得るものである。
図98は、受信装置2が、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を取得してそれらのコンテンツ情報を統合し、統合されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを提示する処理の手順の例を示す概略図である。以下ではこの図に沿って処理手順を説明する。
ステップS1において、受信装置2のユーザー入力部29は、ユーザーからの起動要求を受け付ける。この起動要求は、例えば、リモコン装置の信号(赤外線信号等)によって伝達される。受信装置2は、起動要求に基づいて起動する。
ステップS2において、起動後の受信装置2は、放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)を取得する。サービスインフォメーションは、EPG(電子番組表)のデータを含む。つまり、受信装置2は、EPGのデータを取得する。
次にステップS3において、受信装置2の情報取得部21は、サービス情報提供サーバー装置4に対してサービス情報を要求する。受信装置2とサービス情報提供サーバー装置4との間の通信は、インターネットを経由して行われる。サービス情報提供サーバー装置4は、この要求を受信し、受信装置2に対して送信するためのサービス情報を準備する。
ステップS4において、サービス情報提供サーバー装置4は、要求元の受信装置2に対してサービス情報を送信する。受信装置2の情報取得部21は、そのサービス情報を受信する。
ステップS5において、受信装置2の情報統合部22は、サービス情報を統合する処理を行う。具体的には、同ステップにおいて、受信装置2は、複数のサービスを統合した統合サービス(統合チャンネル、抽象チャンネル、抽象サービス等とも呼ばれる)の情報を生成する。受信装置2は、任意の数の統合サービスの情報を生成してもよい。個々の統合サービスは、任意の数の具体サービスを含むものであってよい。なお、受信装置2は、ステップS2において放送信号から取得したサービスインフォメーションと、ステップS4においてサービス情報提供サーバー装置4から取得したサービス情報とを基に、複数のサービスを統合して成る統合サービスのサービス情報を生成する。
ステップS6において、受信装置2の情報取得部21は、コンテンツ情報提供サーバー装置3に対して、に対してコンテンツ情報(コンテンツリスト)を要求する。受信装置2とコンテンツ情報提供サーバー装置3との間の通信は、インターネットを経由して行われる。コンテンツ情報提供サーバー装置3は、この要求を受信し、受信装置2に対して送信するためのコンテンツ情報を準備する。なお、このコンテンツ情報は、図94、図95、図96、および図97を参照しながら説明した論理構成を有するデータである。
ステップS7において、コンテンツ情報提供サーバー装置3は、要求元の受信装置2に対してコンテンツ情報を送信する。受信装置2の情報取得部21は、そのコンテンツ情報を受信する。
ステップS8において、受信装置2の情報統合部22は、コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツ(抽象コンテンツなどとも呼ばれる)についてのコンテンツ情報を生成する。具体的には、受信装置2は、複数の具体コンテンツに関するコンテンツ情報を統合することによって、それらの複数の具体コンテンツを含んだ統合コンテンツの情報を生成する。なお、受信装置2は、ステップS2において取得したEPGのデータ内に含まれる番組(コンテンツ)の情報と、ステップS7においてコンテンツ情報提供サーバー装置3から取得したコンテンツ情報とに基づいて、上記の統合コンテンツのコンテンツ情報を生成する。受信装置2は、任意の数の統合コンテンツに関するコンテンツ情報を生成することができる。また、個々の統合コンテンツは、任意の数の具体コンテンツを含むものであってよい。
ステップS9において、受信装置2は、ステップS8で生成した統合コンテンツのコンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツのリストをユーザーに対して提示する。具体的には、受信装置2は、統合コンテンツのリストを画面等に表示する。ユーザーは画面等を見ることによって統合コンテンツのリストを視認することができる。ユーザーは、リモコン装置等を用いることによって、統合コンテンツリストの中から、視聴したい統合コンテンツを選択することができる。
ステップS10において、受信装置2のユーザー入力部29は、ユーザーからコンテンツ再生要求を受信する。具体的には、コンテンツ再生要求は、リモコン装置等の信号として受信装置2に伝えられる。このコンテンツ再生要求は、統合コンテンツを識別する情報を含む。これにより、受信装置2は、要求された統合コンテンツを特定する。ユーザーから要求された統合コンテンツの識別情報は、取得方法決定部23に伝えられる。
ステップS11において、受信装置2の取得方法決定部23は、ステップS10において要求された統合コンテンツの取得方法を決定する。つまり、受信装置2は、要求された統合コンテンツに含まれる複数の具体コンテンツのうち、どの具体コンテンツを取得するかを決定する。本ステップにおいて具体コンテンツが決定されると、その具体コンテンツにアクセスするための情報(放送におけるサービスを特定する情報やネット配信における所在情報(URL)など)が明らかになる。
ステップS12において、受信装置2のコンテンツ取得部26は、ステップS11において決定した取得方法を用いて、実際にコンテンツ(具体コンテンツ)を取得するとともに、取得したコンテンツをユーザーに対して提示する。具体コンテンツは、映像コンテンツ(映像と音声とから成るコンテンツ)であってもよいし、音声のみのコンテンツであってもよいし、ウェブページ等であってもよいし、その他の任意の形態のコンテンツであってもよい。受信装置2は、映像を画面に表示し、音声をスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力し、ウェブページ等の情報を画面に表示することができる。
以上のステップS1からS12までの処理により、受信装置2は、コンテンツ情報を統合することができ、また統合コンテンツの取得方法を決定して提示することができる。なお、受信装置2は、既に統合済みのコンテンツ情報を記憶装置等に保持しておいて、そのコンテンツ情報を利用して統合コンテンツの取得および提示を行ってもよい。
図99は、コンテンツ情報の統合の処理(図98のステップS8)における情報の流れを示す概略図である。図示するように、受信装置2内の情報統合部22は、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報を統合することにより、統合コンテンツの情報を生成する。
次に、図100から図103までを参照しながら、情報統合部22がコンテンツ情報を統合する処理をさらに詳細に説明する。図100は、「identifier」(アイデンティファイアー)の完全一致によるコンテンツの統合を示すものである。図101は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)に従属する要素が一致することによるコンテンツの統合を示すものである。図102や図103は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することによるコンテンツの統合を示すものである。
図100は、コンテンツのidentifierの一致に基づくコンテンツの統合を説明するための概略図である。同図において、(A)および(B)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図100に示す例の場合には、情報統合部22は、両オブジェクトの属性「identifier」が完全に一致する場合に、それら両者を統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。即ち、図100に示すA11の属性値とB11の属性値とが完全に一致する場合に、(A)および(B)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22によって統合される。
前述の通り、「identifier」(アイデンティファイアー)は、そのコンテンツを一意に識別するための情報である。「identifier」の値は、単純な数値あるいは文字列であってもよいし、何らかの構造体(オブジェクト等)であってもよい。本実施形態では、例として、放送に関するコンテンツの識別情報は、日付と、イベントIDと、サービスを特定する情報(オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとで構成される3つ組)との複合データである。また、例として、ネット配信のコンテンツの識別情報は、上記の放送の識別情報と同一の形式であってもよいし、URLと日付(日時)との複合データ等であってもよい。
図101は、コンテンツのassociatedMediaの要素の少なくとも一部が一致することに基づくコンテンツの統合を説明するための概略図である。同図において、(C)および(D)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。「identifier」(アイデンティファイアー)の値は上で説明した通りである。図示するように、「identifier」(アイデンティファイアー)の値は、例えば、「PropertyName」(属性名)と「PropertyValue」(属性値)との組の集合であってよい。これにより、複数のデータ項目からなる複合データを「identifier」(アイデンティファイアー)の値として表現できる。
図101の例において、(C)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号C302)は、図に示すC12に含まれるものである。また、このC12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。
このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたC12の範囲内に含まれる。一方で、(D)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号D301)は、図に示すD12に含まれるものである。また、このD12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたD12の範囲内に含まれる。情報統合部22は、(C)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるC12と、(D)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるD12とが一致する場合に、(C)のコンテンツ情報と(D)のコンテンツ情報とを統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。つまり、図101の例は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の要素の少なくとも一つが、両オブジェクト間で一致する場合を示す。即ち、即ち、図101に示す(C)のオブジェクトに関するC12と(D)のオブジェクトに関するD12とが完全に一致する場合に、(C)および(D)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22によって統合される。
このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたC12の範囲内に含まれる。一方で、(D)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号D301)は、図に示すD12に含まれるものである。また、このD12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたD12の範囲内に含まれる。情報統合部22は、(C)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるC12と、(D)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるD12とが一致する場合に、(C)のコンテンツ情報と(D)のコンテンツ情報とを統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。つまり、図101の例は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の要素の少なくとも一つが、両オブジェクト間で一致する場合を示す。即ち、即ち、図101に示す(C)のオブジェクトに関するC12と(D)のオブジェクトに関するD12とが完全に一致する場合に、(C)および(D)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22によって統合される。
図102は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することに基づくコンテンツの統合の一例を説明するための概略図である。図示する(E)および(F)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図102に示す例では、(E)のオブジェクトの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるオブジェクト「VideoObject」(符号E302)が、属性として、配信日時、組織(コンテンツ提供事業者等)、およびコンテンツ名を含んでいる(E13)。また、(F)のオブジェクトの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるオブジェクト「VideoObject」(符号F301)が、属性として、配信日時、組織(コンテンツ提供事業者等)、およびコンテンツ名を含んでいる(F13)。本例では、このオブジェクト「VideoObject」における配信日時と組織とコンテンツ名とのすべてが一致する場合に、両者のコンテンツ同定に関わる要素が一致すると判断される。つまり、図102に示す例におけるE13の値とF13の値とが完全に一致する場合に、情報統合部22は、両者のコンテンツ同定に関わる要素が一致すると判断し、(E)のオブジェクトと(F)のオブジェクトとを統合して、統合コンテンツのオブジェクト(コンテンツ情報)を生成する。
なお、上記の図102の例においては、E13側のオブジェクト「VideoObject」(符号E302)に関連付けられる属性「publication」は、2つの「BroadcastEvent」である。また、F13側のオブジェクト「VideoObject」(符号F301)に関連付けられる属性「publication」は、1つの「OnDemandEvent」である。このように、両者間においてたとえ属性「publication」のタイプが異なって(「BroadcastEvent」と「OnDemandEvent」)いる場合でも、上記のコンテンツ同定に関わる要素が一致する場合には、情報統合部22は、統合すべき条件が満たされていると判断し、これらの(E)のオブジェクトと(F)のオブジェクトとを統合する。
図103は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することに基づくコンテンツの統合の別の例を説明するための概略図である。図示する(G)および(H)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図103に示す例においては、コンテンツ同定に関わる要素は、ネット配信において受信装置2からのアクセス先となる所在情報(URL)である。コンテキストに依存する場合を除いて、URLの一致に基づいてコンテンツを同定することは妥当である。
情報統合部22がコンテンツ識別情報以外の情報に基づいて複数のコンテンツの同定を行うための条件の例を図101から図103までで説明したが、その他の方法によって、情報統合部22がコンテンツ識別情報以外の情報を用いてコンテンツの同定を行ってもよい。その方法は、(1)コンテンツ情報内の所定の全要素が一致することによってコンテンツの同定を行う、(2)コンテンツ情報内の要素の少なくとも一つが一致することによってコンテンツの同定を行う、(3)コンテンツ情報内の要素のうちのコンテンツ同定に関わる条件を満たす(そのために例えば所定の関数を定義してもよい)ことによってコンテンツの同定を行う、(4)「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)以下の情報が一致することによってコンテンツの同定を行う、といった方法を含むがこれらには限定されない。
図104、図105、図106、図107、図108、および図109は、コンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図である。ここで例示するコンテンツ情報は、JSON形式で記述されたデータである。JSON形式は、入れ子型のブロック構造を有するテキストのデータである。ここに示す図104から図109までの全体が、1個のブロックとして成る1件のコンテンツ情報の例である。図104から図109までに示すデータの各行には、便宜的に行番号を付している。以下では、このコンテンツ情報の例について順を追って説明する。
図104は、コンテンツリストの第1行目から第6行目までを示す。第1行目は、コンテンツリスト全体のブロックの始まりを示す。第2行目から第6行目までは、コンテンツリストのヘッダー情報である。ヘッダー情報は、データの公開日時の情報(第5行目)や、データの変更日時の情報(第6行目)などを含む。
図105は、コンテンツリストの第7行目から第45行目までを示す。第7行目は、要素「itemListElement」(アイテムリストエレメント)の始まりを示す。この要素「itemListElement」は、第7行目から第184行目(図109)まで続く。上記の要素「itemListElement」の内側には、複数の要素が存在し得る。本例では、それらの要素のうちの一つは、第8行目から第180行目(図109)まで続く要素である。第9行目は、当該要素のタイプ(@type)が「ListItem」であることを表している。第10行目から第179行目(図109)までは、要素「item」である。第11行目は、当該要素「item」のコンテキスト(@context)を表す。第12行目は、当該要素「item」のタイプ(@type)が、「TVEpisode」(テレビエピソード)であることを表す。第13行目から第45行目までは、当該要素「item」の属性「identifier」(アイデンティファイアー、識別情報)である。この「identifier」は、3つの要素を含む。「identifier」における1つ目の要素は、第14行目から第18行目までの「PropertyValue」型の要素であり、その属性名は「date」(日付)でありその属性値は「20220420」(YYYYYMMDD(年月日)の形式)である。「identifier」における2つ目の要素は、第19行目から第23行目までの「PropertyValue」型の要素であり、その属性名は「eventId」(イベントID、イベント識別情報)でありその属性値は「26235」である。「identifier」における3つ目の要素は、第24行目から第44行目までの要素「triplet」(3つ組)である。この要素「triplet」は、属性名「network_id」(オリジナルネットワークID)と属性値「32736」との対と、属性名「ts_id」(トランスポートストリームID)と属性値「32736」との対と、属性名「service_id」(サービスID)と属性値「1024」との対とを含む3つ組である。つまり、第10行目から始まる要素「item」は、「identifier」として、日付と、イベントIDと、放送資源を表わす3つ組の情報とを含むものである。
図106は、コンテンツリストの第46行目から第80行目までを示す。第46行目は、第10行目から始まっている要素「item」の属性「name」(コンテンツ名称)を表す。本例では、このコンテンツ名称は「テレビ体操[字]」である。第47行目は、当該要素「item」の属性「description」(コンテンツ記述、コンテンツ概略)を表す。本例では、「description」としてコンテンツ出演者らの指名の情報が記述されている。第48行目は、データの公開日時の情報を表す。第49行目は、データの変更日時の情報を表す。第50行目は、当該要素「item」の「thumbnailUrl」(サムネール画像の所在(URL))を表す。第52行目から第58行目までは、要素「actor」(演者、出演者)である。この要素「actor」は、演者の氏名等の文字列のリストの情報である。第59行目から第63行目までは、要素「genre」(ジャンル)である。この要素「genre」は、ジャンルを表す文字列のリストの情報である。第64行目から第75行目までは、要素「rating」(レーティング)である。この要素「rating」は、さらに2つの要素(いずれも、タイプ(@type)は「ratingValue」)を含む。その第1は、第65行目から第69行目までであり、「name」(レーティング名称)の「標準化機関規定」と「value」(レーティング値)の「4」との対である。その第2は、第70行目から第74行目までであり、「name」(レーティング名称)の「事業者規定」と「value」(レーティング値)の「4」との対である。第75行目は、要素「isAccessibleForFree」(無料アクセス可否の情報)であり、本例ではその値は「true」(真)である。第77行目から第80行目までは、要素「conditionalAccess」(条件付きアクセス)であり、この要素はさらに、その下位の要素「identifierDescriptor」(識別情報記述子)と要素「systemId」(システムID)とを含む。
図107は、コンテンツリストの第81行目から第123行目までを示す。第81行目から第136行目(図108)までは、当該コンテンツ(第10行目(図105)から始まっている「item」)の「publication」(パブリケーション)の情報である。当該「publication」(パブリケーション)は、複数の要素を含む。第82行目から第111行目までは、その「publication」(パブリケーション)の第1の要素であって、「BroadcastEvent」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「ISDB-T」は、放送によるものであることを表す)、「startDate」(開始日時)、「endDate」(終了日時)、「priority」(優先度、当該「publication」内における当該要素の優先度)、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「serviceDescription」(サービス記述)などといった要素を持つ。なお、「serviceDescription」(サービス記述)は、「network_id」(オリジナルネットワークID)の値と、「ts_id」(トランスポートストリームID)の値と、「service_id」(サービスID)の値との情報を持つ。第112行目から第123行目までは、その「publication」(パブリケーション)の第2の要素であって、「BroadcastService」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「MPEG-DASH Dynamic」は、MPEG-DASHダイナミックによるネット配信であることを表す)、「streamUrl」(コンテンツ配信ストリームの所在情報(URL))、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「priority」(優先度)などといった要素を持つ。
続いて図108に移る。図108は、コンテンツリストの第124行目から第151行目までを示す。
図108の第124行目から第135行目までは、上記の「publication」(パブリケーション)の第3の要素であって、「OnDemandEvent」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「MPEG-DASH static」は、MPEG-DASHスタティックによるネット配信であることを表す)、「streamUrl」(コンテンツ配信ストリームの所在情報(URL))、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「priority」(優先度)などといった要素を持つ。第137行目から第178行目(図109)までは、要素「isRelatedTo」(関連コンテンツ)である。この要素「isRelatedTo」(関連コンテンツ)は、下位において複数の要素を持ち得るものであるが、第138行目から第174行目(図109)までは、それらの複数の要素のうちの代表(第1の要素)である。当該要素は、第141行目から第173行目(図109)までの「identifier」(アイデンティファイアー)を含む。要素「identifier」(アイデンティファイアー)については、既に説明したものと同様である。
続いて図109に移る。図109は、コンテンツリストの第152行目から第185行目までを示す。
図109において、第175行目や、第176行目や、第177行目は、「isRelatedTo」(関連コンテンツ)のさらなる要素を表すものであるが、この図においては詳細を省略している。第180行目は、第7行目(図105)から始まる「itemListElement」に含まれる、第8行目(図105)から始まる第1の要素、の終わりの部分である。第181行目や、第182行目や、第183行目は、上記の「itemListElement」に含まれる、それぞれ、第2の要素や、第3の要素や、第4の要素であるが、この図においては詳細を省略している。第185行目は、当該コンテンツリスト全体の終わりの部分である。
以上,JSON形式を用いたコンテンツ情報の例を説明した。このような記述方法を用いる場合には、受信装置2の情報統合部22は、第1のコンテンツのコンテンツ情報と第2のコンテンツのコンテンツ情報とを統合して、統合コンテンツのコンテンツ情報(その内部の要素が複数存在する場合には、それらを列挙できる)を生成することが可能である。
次に、情報統合部22が、複数のコンテンツを統合する際にコンテンツ間の関連性を発見するための具体的な機能構成および処理手順について説明する。
図110は、情報統合部22のさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。図示するように、情報統合部22は、一致検出部221と、関連性発見部222とを含んで構成される。なお、情報統合部22は、一致検出部221と関連性発見部222のいずれか一方のみを備えるものであってもよい。そのような場合には、情報統合部22は、一致検出あるいは関連性発見のいずれかの機能だけを用いてコンテンツ情報を投合する処理を行う。また、関連性発見部222を実現するためのさらに詳細な構成の一例として、関連性発見部222は、スコア算出部226と、関連性判定部227とを含むものであってもよい。
これらのそれぞれの機能は、次の通りである。
これらのそれぞれの機能は、次の通りである。
一致検出部221は、前記コンテンツ情報が含む前記識別情報に基づいて、複数の前記コンテンツの間での一致を検出する。
関連性発見部222は、情報取得部21が取得したコンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する。なお、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものである。関連性発見部222は、そのようなコンテンツ情報のうち、コンテンツについての属性情報のみに基づいて(つまり識別情報に基づかずに)、複数のコンテンツ間での関連性を発見する。
スコア算出部226は、複数のコンテンツ間での関連性の度合いを表すスコアを算出する。スコア算出部226は、前記複数のコンテンツに関して、例として次に列挙する事項の少なくともいずれかに基づいて、前記スコアを算出するものであってよい。
(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か。
(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か。
(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か。
(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か。
(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性。
(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性。
または、
(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性。
(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か。
(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か。
(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か。
(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か。
(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性。
(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性。
または、
(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性。
なお、スコア算出部226がスコアを算出する方法については、さらに後でも説明する。
関連性判定部227は、スコア算出部226が算出した前記スコアに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する。関連性判定部227は、一例として、スコア算出部226が算出した前記スコアが所定の閾値以上(あるいは閾値以下)であるか否かに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する。なお、関連性判定部227は、スコアを基に他の方法で関連性の有無を判定してもよい。なお、関連性発見部222が発見した複数のコンテンツの間での関連性に基づいて、情報統合部22は、それら複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を統合することによって、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成することができる。
図111は、情報統合部22がコンテンツ情報を統合するための処理のさらに詳細な手順を示す概略図である。図111に示すステップS8は、図98を参照しながら説明したステップS8にあたる。図111に示すように、ステップS8は、さらに詳細な手順としてステップS81からS84までを含む。以下ではこの手順に沿って説明する。
ステップS81において、情報統合部22の一致検出部221は、複数のコンテンツ間での一致を検出する。具体的には、一致検出部221は、コンテンツを一意に識別するための識別情報の一致を検出する。この識別情報の例は、図96で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「identifier」(アイデンティファイアー)である。ただし、一致検出部221は、その他のデータによってコンテンツの一致を検出してもよい。例えば、図96で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の内容が完全に一致する場合に、一致検出部221は、それらのコンテンツが一致していることを検出する。このように、一致検出部221が複数のコンテンツにおける識別情報の一致を検出すると、それらのコンテンツは同一のコンテンツであると判断され、コンテンツ情報の統合の対象となる。なお、ステップS81において一致検出部221は、例えば、与えられるコンテンツ情報に含まれるすべてのコンテンツのペアについて、それらのコンテンツが一致するか否かの検出を行うようにしてよい。
次のステップS82からS83までにおいては、ステップS81で一致が検出されなかったコンテンツのペアについて、情報統合部22の関連性発見部222がコンテンツ間の関連性の発見を試みる。具体的な手順としては次の通りである。
ステップS82において、関連性発見部222内のスコア算出部226が、各ペアについて、コンテンツ間の類似度に関するスコアを算出する。なお、スコアの具体的な算出方法の例については、さらに後でも説明する。
ステップS83において、ステップにおいて算出されたスコアが所定の条件を満たす場合に、関連性発見部222内の関連性判定部227が、そのペアに属する両コンテンツを関連付ける。つまり、関連性判定部227は、両コンテンツ間に関連性があるか否かを判定する。ここで、関連性判定部227が用いる条件は、例えば、スコア算出部226によって算出されたスコアが所定の閾値を超えるか否かという条件(ただし、これに限定されない)である。
ステップS84において、情報統合部22は、複数のコンテンツについてのコンテンツ情報を統合することによって、統合コンテンツ情報を生成する。ここで、統合の対象となり得るコンテンツは、上のステップS81において一致が検出された複数のコンテンツ、あるいは上のステップS83において関連していると判定された複数のコンテンツ、あるいはそれら両方である。
スコア算出部226がスコアを算出する際の処理を列挙すると、次の通りである。
(1)特定の2つのコンテンツ間のスコアは、所定の基準点(例えば、0点)をベースとして、様々な要素に基づいて加点あるいは減点される。
(2)コンテンツ間においてジャンル情報の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(3)コンテンツ名称(文字列)の全体または一部が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(4)コンテンツ概要の記述(文字列等)の全体または部分が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(5)コンテンツの出演者情報(文字列)の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(6)上記の様々な文字列の一致度合いに基づいてスコアを算出する際に、括弧、即ち()や[]などといったコンテンツ名等に含まれがちな文字を除外して一致度合いを判定するようにしてもよい。
(7)コンテンツ情報内に含まれるpublication要素の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。なお、publication要素が、放送局(放送事業者)を特定する情報を含む場合がある。
(8)コンテンツ情報内に含まれるurl要素(コンテンツの所在情報)の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。URLに含まれるドメイン名などは、コンテンツ提供会社(publisher, organization)の情報を表す場合がある。
(9)さらに上記のコンテンツ提供会社間の関連性を予めテーブル等に記憶しておいて、そのテーブル等を参照することによって会社間の関連性がある場合には、コンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(10)コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日(datePublished要素)の情報が一致する場合あるいは近い場合には、その近さに応じてコンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(11)2つのコンテンツについてのコンテンツ情報に含まれる他の要素に基づいて、当該ペアのスコアを加算あるいは減算するようにしてよい。
(1)特定の2つのコンテンツ間のスコアは、所定の基準点(例えば、0点)をベースとして、様々な要素に基づいて加点あるいは減点される。
(2)コンテンツ間においてジャンル情報の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(3)コンテンツ名称(文字列)の全体または一部が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(4)コンテンツ概要の記述(文字列等)の全体または部分が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(5)コンテンツの出演者情報(文字列)の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(6)上記の様々な文字列の一致度合いに基づいてスコアを算出する際に、括弧、即ち()や[]などといったコンテンツ名等に含まれがちな文字を除外して一致度合いを判定するようにしてもよい。
(7)コンテンツ情報内に含まれるpublication要素の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。なお、publication要素が、放送局(放送事業者)を特定する情報を含む場合がある。
(8)コンテンツ情報内に含まれるurl要素(コンテンツの所在情報)の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。URLに含まれるドメイン名などは、コンテンツ提供会社(publisher, organization)の情報を表す場合がある。
(9)さらに上記のコンテンツ提供会社間の関連性を予めテーブル等に記憶しておいて、そのテーブル等を参照することによって会社間の関連性がある場合には、コンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(10)コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日(datePublished要素)の情報が一致する場合あるいは近い場合には、その近さに応じてコンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(11)2つのコンテンツについてのコンテンツ情報に含まれる他の要素に基づいて、当該ペアのスコアを加算あるいは減算するようにしてよい。
スコア算出部226は、上で説明したそれぞれの要素における一致/不一致、あるいは類似性、近さ/遠さなどを判断する際に、機械学習を用いてもよい。このとき、ペアのコンテンツのそれぞれのコンテンツ情報に含まれる要素の値を入力として、それらペアにおけるスコアの加算値あるいは減算値を出力とするモデルを予め学習しておくようにする。
学習の際には、実データ等に基づく教師データを用いる。
学習の際には、実データ等に基づく教師データを用いる。
コンテンツ情報に含まれるコンテンツのペアの数は、そのコンテンツ情報に含まれるコンテンツ数の2乗に比例する。スコア算出部226がコンテンツのペアについてのスコア値を算出するための演算量を減らすためには、例えば、関連性のある見込みの低いペアについては、適宜枝刈りをすることによってスコアの算出を省略してもよい。また、スコア算出部226が特定のペアについて上記の枝刈りを行うか否かの判断のために、機械学習を用いてもよい。
また、スコア算出部226によるスコアの算出を省略して、コンテンツのペアについてのコンテンツ情報に含まれる要素の値と、それらのコンテンツのペアにおける関連性の有無との関係を、機械学習を利用して求めるようにしてもよい。この場合には、関連性判定部227が内部に機械学習モデルを持つ。そして、要素の値を入力として、関連性の有無を出力とする教師データを用いて、予め機械学習モデルの学習を行っておくようにする。
コンテンツ情報が持つデータの値と関連性有無との関係に関して、ユーザーとのインタラクション情報やユーザーによる判定結果を、関連性判定部227がアノテーションデータとして保持し、学習のための教師データに反映させるようにしてもよい。
コンテンツ情報が持つデータの値と関連性有無との関係に関して、ユーザーとのインタラクション情報やユーザーによる判定結果を、関連性判定部227がアノテーションデータとして保持し、学習のための教師データに反映させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、受信装置2は、コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。具体的には、受信装置2は、放送信号に含まれるEPG情報やコンテンツ情報提供サーバー装置3から提供されるコンテンツ情報(これらを総称して「コンテンツ情報」と呼ぶことができる)に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。これにより、受信装置2は、コンテンツの識別情報(identifier)に基づく一致の検出や、コンテンツの配信に関する情報(associatedMedia要素)に基づく一致の検出が行われない場合にも、コンテンツ情報のその他の要素の類似性に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。このような関連性に基づいて、受信装置2は、コンテンツを同定することができる。言い換えれば、受信装置2は、同等であると見なすことのできるコンテンツのペア(あるいは集合)を特定できる。一致検出部221によって一致が検出されたコンテンツの集合も、関連性発見部222によって関連性があると判定されたコンテンツの集合も、統合コンテンツとして統合することができる。つまり、受信装置2は、関連する複数のコンテンツを統合して統合コンテンツ(抽象コンテンツ)とすることができる。受信装置2は、抽象コンテンツに関する情報(統合コンテンツ情報)を持つことにより、特定の具体コンテンツを取得できない状況(放送信号の強度が得られない場合や、通信帯域が十分に得られない場合など)において、その抽象コンテンツに属する他の具体コンテンツを代替コンテンツとして取得することができる。
次に、サービスリストの具体例について説明する。
図112および図113は、サービスリスト(ServiceList)の例を示す概略図である。本例のサービスリストはJSON(JavaScript Object Notation)形式のデータとして記述されている。なお、これらの図においては便宜的に参照用の行番号を示している。
図112の第1行目は、1つのサービスリストの開始を表す。このサービスリストの終了は、第79行目(図113)である。第2行目から第4行目までは、このサービスリストのヘッダーに当たる部分である。第5行目は、アイテムリストエレメント(itemListElement)の開始を表す。このアイテムリストエレメントの終了は、第78行目(図113)である。第6行目から第68行目(図113)までは、このアイテムリストエレメントが持つ第1の要素についての記述である。第69行目から第77行目までは、このアイテムリストエレメントが持つ第2の要素以後の要素についての記述である。これらの要素の各々は、1つのサービスに対応している。
次に第6行目から始まる要素(第1のサービスについての記述)に関して説明する。
第7行目は、当該要素のタイプ(@type)がブロードキャストサービス(BroadcastService)であることを表す。第8行目は、当該サービスの名称が「NHK総合・東京」であることを表わす。第9行目は、ブロードキャスト表示名(broadcastDisplayName)が「NHK総合・東京」であることを表す。第10行目から第13行目までは、放送事業者(broadcaster)についての定義である。その中で第11行目と第12行目とは、タイプ(@type)が組織(Organization)であり、その名称が「NHK」であることを表している。
第14行目から第30行目までは、この第1のサービスの識別情報(identifier)を規定している。放送サービスは、オリジナルネットワークIDと、トランスポートストリームIDと、サービスIDとの3つ組の情報によってユニークに識別される。第15行目から第19行目までは、オリジナルネットワークID(original_network_id)の値が32736であることを表している。また、第20行目から第24行目までは、トランスポートストリームID(ts_id)の値が32736であることを表している。また、第25行目から第29行目までは、サービスID(service_id)の値が1024であることを表している。
第31行目は、当該サービスに関連付けられる画像(image)の所在を規定する情報である。第32行目は、当該サービスと同一のサービス(sameAs)の所在を表す情報である。第33行目は、当該サービスについてのウェブサイト(あるいは、当該サービスを提供する事業者のウェブサイト)のURLを規定する。
第34行目から第43行目まで(hasOfferCatalog)は、当該サービスによって配信されるコンテンツに関するコンテンツリストの所在を表す情報である。本例では、プレゼントリスト(presentList)の所在情報と、スケジュールリスト(scheduleList)の所在情報とが定義されている。第35行目から第38行目までは、前者のプレゼントリストについての定義である。第39行目から第42行目までは、後者のスケジュールリストについての定義である。第37行目には、前者のプレゼントリストのURLが記述されている。
第41行目には、後者のスケジュールリストのURLが記述されている。
第41行目には、後者のスケジュールリストのURLが記述されている。
図113に移って、第44行目は、放送チャンネルに関する情報を持つ要素(hasBroadcastChannel)であるが、本例ではそのデータは空である。第45行目から第54行目までは、放送のサービスエリア(areaServed)に関する情報を表す。本例では、2つの行政区域(administrativeArea)が規定されており、第46行目から第49行目までにおいて表わされる行政区域の名称は「関東」(Kanto)であり、第50行目から第53行目までにおいて表わされる行政区域の名称は「東京」(Tokyo)である。
第55行目から第67行目までは、親サービス(parentService)を規定している。第56行目は、その親サービスの名称が「NHK総合」であることを示す。つまり、1つのエリアのサービスである「NHK総合・東京」の親サービスが、各地のエリアのサービスを統合的にとらえた「NHK総合」である。第57行目は、当該サービスの種別(@type)が放送サービス(BroadcastService)であることを表している。第58行目は、当該サービスと同一のサービス(sameAs)の所在を表す情報である。第59行目から第66行目までは、当該親サービスの識別情報(identifier)である。この識別情報においては、属性ID(第64行目)として0、属性名(第61行目)として「系列」(affiliation)、属性値(第63行目)として「NHK総合」が記述されている。
第69行目から第77行目までは、第2のサービスに関する記述である。この第2のサービスの記述項目も、第6行目から第68行目までにおいて示した第1のサービスにおける記述項目と同様である。この図においては、その記述の一部を省略している。なお、第71行目は、このサービスの名称が「NHKEテレ東京」であることを表している。第72行目は、このサービスの表示名が「NHKEテレ東京」であることを表している。第73行目から第76行目までは、第1のサービスにおける第10行目から第13行目までと同様に、このサービスを提供する放送事業者を定義している。
なお、ここで図面を参照しながら説明したサービスリストは、2つのサービスの情報を含むものであるが、一般にサービスリストは任意の数のサービスを含むものであってよい。
図114は、上記実施形態を構成する各装置の内部構成の一例を示すブロック図である。各装置(受信装置2、コンテンツ情報提供サーバー装置3、サービス情報提供サーバー装置4、コンテンツプロバイダー装置5、コンテンツ配信装置7、放送送出装置8のそれぞれ)は、コンピューターを用いて実現され得る。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力デバイスである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポートにアクセスする。
なお、上述した実施形態における各装置(受信装置2、コンテンツ情報提供サーバー装置3、サービス情報提供サーバー装置4、コンテンツプロバイダー装置5、コンテンツ配信装置7、放送送出装置8のそれぞれ)の少なくとも一部の機能をコンピューターで実現することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリー等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。つまり、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、非一過性の(non-transitory)コンピューター読み取り可能な記録媒体であってよい。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、一時的に、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。
[変形例1]
上記実施形態では、受信装置2がコンテンツ情報の統合を行うコンテンツ情報都合装置として機能する形態とした。しかしながら、必ずしもコンテンツを受信する機能を有する装置と、コンテンツ情報を統合する機能を有するコンテンツ情報統合装置とが、同一の装置ではなくてもよい。例えば、コンテンツ情報統合装置が、受信装置2の外部に存在して、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報に基づいてそれらのコンテンツ情報を統合し、統合コンテンツ情報を生成するようにしてもよい。この場合には、コンテンツ情報統合装置が生成した統合コンテンツ情報は、所定のタイミングで、受信装置2に対して提供される。受信装置2は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、コンテンツの取得方法を決定し、コンテンツを取得することができる。
上記実施形態では、受信装置2がコンテンツ情報の統合を行うコンテンツ情報都合装置として機能する形態とした。しかしながら、必ずしもコンテンツを受信する機能を有する装置と、コンテンツ情報を統合する機能を有するコンテンツ情報統合装置とが、同一の装置ではなくてもよい。例えば、コンテンツ情報統合装置が、受信装置2の外部に存在して、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報に基づいてそれらのコンテンツ情報を統合し、統合コンテンツ情報を生成するようにしてもよい。この場合には、コンテンツ情報統合装置が生成した統合コンテンツ情報は、所定のタイミングで、受信装置2に対して提供される。受信装置2は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、コンテンツの取得方法を決定し、コンテンツを取得することができる。
[変形例2]
上記実施形態では、オブジェクト指向のデータとしてコンテンツ情報を説明した。また、コンテンツ情報の具体例としてJSON形式のデータ例を説明した。ただし、コンテンツ情報やサービス情報を含め、等価な情報を有する別形態のデータを用いて装置を実現するようにしてもよい。
上記実施形態では、オブジェクト指向のデータとしてコンテンツ情報を説明した。また、コンテンツ情報の具体例としてJSON形式のデータ例を説明した。ただし、コンテンツ情報やサービス情報を含め、等価な情報を有する別形態のデータを用いて装置を実現するようにしてもよい。
複数の変形例を、組み合わせることが可能な限りにおいて、組み合わせて実施してもよい。
以上、この発明の実施形態および変形例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、例えば、視聴者がコンテンツ(映像コンテンツ等)を視聴するためのシステムに利用することができる。但し、本発明の利用範囲はここに例示したものには限られない。
[態様Aにおける符号:図1から図40まで]
1 システム
2 受信装置
5 情報登録装置
6 情報提供システム
7 コンテンツ配信装置
8 放送送出装置
21 統合機能部
22 既存機能部
211 情報取得部
212 情報統合部
213 提示方法決定部
214 ネットコンテンツ取得部
215 事前情報設定部
2111 ネット情報取得部
2112 ネット情報要求部
2113 放送情報取得部
221 操作取得部
222 コンテンツ提示部
223 放送コンテンツ取得部
51 サービス情報登録部
52 コンテンツ情報登録部
61 サービス情報提供サーバー装置
62 コンテンツ情報提供サーバー装置
63 イベント情報提供サーバー装置
611 サービス情報登録受付部
612 サービス情報データベース
613 サービス情報提供部
614 サービス情報更新要求取得部
621 コンテンツ情報登録受付部
622 コンテンツ情報データベース
623 コンテンツ情報提供部
624 コンテンツ情報更新要求取得部
631 更新情報取得部
632 記憶情報取得部
633 差分判定部
634 更新通知部
1 システム
2 受信装置
5 情報登録装置
6 情報提供システム
7 コンテンツ配信装置
8 放送送出装置
21 統合機能部
22 既存機能部
211 情報取得部
212 情報統合部
213 提示方法決定部
214 ネットコンテンツ取得部
215 事前情報設定部
2111 ネット情報取得部
2112 ネット情報要求部
2113 放送情報取得部
221 操作取得部
222 コンテンツ提示部
223 放送コンテンツ取得部
51 サービス情報登録部
52 コンテンツ情報登録部
61 サービス情報提供サーバー装置
62 コンテンツ情報提供サーバー装置
63 イベント情報提供サーバー装置
611 サービス情報登録受付部
612 サービス情報データベース
613 サービス情報提供部
614 サービス情報更新要求取得部
621 コンテンツ情報登録受付部
622 コンテンツ情報データベース
623 コンテンツ情報提供部
624 コンテンツ情報更新要求取得部
631 更新情報取得部
632 記憶情報取得部
633 差分判定部
634 更新通知部
[態様Bにおける符号:図41から図62まで]
1,2 受信装置
3 コンテンツ送信装置
5 メタデータ提供装置
7 ウェブアプリサーバー装置
9 コンテンツ配信事業者装置
11 コンテンツ受信部
12 復号部
13 提示部
15 ブラウザー
17 読み上げ機能部
18 音声出力部
19 解説音声再生部
31 受信部(送受信部、メタデータ受信部)
100 コンテンツ配信システム
150 ウェブアプリケーション
151 プロファイル判定部
152 環境判定部
153,153A 変換機能部
154 画面表示部(提示部)
301 変換装置
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
SC1 ポータル画面
SC2 再生画面
SC3 カルーセルメニュー表示中の再生画面
1,2 受信装置
3 コンテンツ送信装置
5 メタデータ提供装置
7 ウェブアプリサーバー装置
9 コンテンツ配信事業者装置
11 コンテンツ受信部
12 復号部
13 提示部
15 ブラウザー
17 読み上げ機能部
18 音声出力部
19 解説音声再生部
31 受信部(送受信部、メタデータ受信部)
100 コンテンツ配信システム
150 ウェブアプリケーション
151 プロファイル判定部
152 環境判定部
153,153A 変換機能部
154 画面表示部(提示部)
301 変換装置
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
SC1 ポータル画面
SC2 再生画面
SC3 カルーセルメニュー表示中の再生画面
[態様Cにおける符号:図63から図89まで]
1 システム
7 通信ネットワーク
10 提示装置(受信機)
12 提示制御装置
13 メタデータ解析部
14 コンテンツ遷移制御部
15 放送通信連携機能部
17 ブラウザー(提示部)
20 放送信号送信装置
30 ウェブサーバー装置
40 コンテンツ発見サーバー装置
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
1 システム
7 通信ネットワーク
10 提示装置(受信機)
12 提示制御装置
13 メタデータ解析部
14 コンテンツ遷移制御部
15 放送通信連携機能部
17 ブラウザー(提示部)
20 放送信号送信装置
30 ウェブサーバー装置
40 コンテンツ発見サーバー装置
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
[本実施形態における符号:図90から図114まで]
1 コンテンツ発見システム
2 受信装置(コンテンツ情報統合装置、コンテンツ間関連性発見装置)
3 コンテンツ情報提供サーバー装置(コンテンツ情報提供装置)
4 サービス情報提供サーバー装置
5 コンテンツプロバイダー装置
7 コンテンツ配信装置
8 放送送出装置
21 情報取得部
22 情報統合部
23 取得方法決定部
26 コンテンツ取得部
27 コンテンツ提示部
29 ユーザー入力部
31 コンテンツ情報登録受付部
32 コンテンツ情報データベース
33 コンテンツ情報提供部
41 サービス情報登録受付部
42 サービス情報データベース
43 サービス情報提供部
221 一致検出部
222 関連性発見部
226 スコア算出部
227 関連性判定部
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
1 コンテンツ発見システム
2 受信装置(コンテンツ情報統合装置、コンテンツ間関連性発見装置)
3 コンテンツ情報提供サーバー装置(コンテンツ情報提供装置)
4 サービス情報提供サーバー装置
5 コンテンツプロバイダー装置
7 コンテンツ配信装置
8 放送送出装置
21 情報取得部
22 情報統合部
23 取得方法決定部
26 コンテンツ取得部
27 コンテンツ提示部
29 ユーザー入力部
31 コンテンツ情報登録受付部
32 コンテンツ情報データベース
33 コンテンツ情報提供部
41 サービス情報登録受付部
42 サービス情報データベース
43 サービス情報提供部
221 一致検出部
222 関連性発見部
226 スコア算出部
227 関連性判定部
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
Claims (7)
- コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する関連性発見部と、
を備え、
前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものであり、
前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する、
コンテンツ間関連性発見装置。 - 前記関連性発見部は、
複数のコンテンツ間での関連性の度合いを表すスコアを算出するスコア算出部と、
前記スコア算出部が算出した前記スコアに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する関連性判定部と、
を備える、
請求項1に記載のコンテンツ間関連性発見装置。 - 前記関連性判定部は、前記スコアが所定の閾値以上であるか否かに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する、
請求項2に記載のコンテンツ間関連性発見装置。 - 前記スコア算出部は、前記複数のコンテンツに関して、
(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か、
(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か、
(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か、
(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か、
(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性、
(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性、または、
(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性、
の少なくともいずれかに基づいて、前記スコアを算出する、
請求項2に記載のコンテンツ間関連性発見装置。 - 前記コンテンツ情報が含む前記識別情報に基づいて、複数の前記コンテンツの間での一致を検出する一致検出部、
をさらに備える請求項1に記載のコンテンツ間関連性発見装置。 - 前記関連性発見部が発見した複数の前記コンテンツの間での関連性に基づいて、
当該複数のコンテンツに関する前記コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する情報統合部、
をさらに備える請求項1から5までのいずれか一項に記載のコンテンツ間関連性発見装置。 - コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する関連性発見部と、
を備え、
前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものであり、
前記関連性発見部は、前記コンテンツについての前記属性情報のみに基づいて前記複数のコンテンツの間での関連性を発見する、
コンテンツ間関連性発見装置、としてコンピューターを機能させるプログラム。
Applications Claiming Priority (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022155834 | 2022-09-29 | ||
JP2022155834 | 2022-09-29 | ||
JP2022160239 | 2022-10-04 | ||
JP2022160239 | 2022-10-04 | ||
JP2023084708 | 2023-05-23 | ||
JP2023084707 | 2023-05-23 | ||
JP2023084707 | 2023-05-23 | ||
JP2023084708 | 2023-05-23 | ||
JP2023131328 | 2023-08-10 | ||
JP2023131328 | 2023-08-10 | ||
JP2023131902 | 2023-08-14 | ||
JP2023131902 | 2023-08-14 | ||
JP2023132261 | 2023-08-15 | ||
JP2023132261 | 2023-08-15 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024050488A true JP2024050488A (ja) | 2024-04-10 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023163121A Pending JP2024050488A (ja) | 2022-09-29 | 2023-09-26 | コンテンツ間関連性発見装置およびプログラム |
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