JP7266717B2 - ピンロックファスナ - Google Patents

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Description

構造体からのファスナ(締め具)(例えば、ボルト、ナット)の緩みを防止するようにファスナを部材又は構造体に固定(ロック)することが望ましいことが多い。ロック用のファスナの例は、ナイロン固定ナット、ロックタイトネジ、ナイロンパッチネジ、ワイヤ固定ネジ、及びその他を含む。このようなロック用ファスナは、特に、振動に起因して経時的にファスナの緩みを引き起こし得る高振動環境において、常に信頼できて効果的であるわけではない。信頼性はまた、構造体へのロック用ファスナの不適切な取り付けに起因して、又は、例えばユーザが十分な量のネジ山固定材料をネジ山に塗布しなかったなどで、懸案事項となり得る。最後に、そのようなロック用ファスナは、構造体に対してファスナを取り外して取り付け直すことに関して、容易に再使用可能なものではない。これは部分的には、ロック用ファスナの最初の取り付け又は取り外し(又は両方)が、当該ロック用ファスナの構造的完全性を損ねたり不可逆的に変えたりし得るからである(例えば、ナイロン固定ナットがもはや存続できない程度まで変形される)。
一緒になって本発明の特徴を例として示す添付図面とともに以下の詳細な説明を検討することで、本発明の特徴及び利点が明らかになる。
本開示の例に従った、通常ロック位置にあるピンロックファスナの等角図である。 引っ込められた非ロック位置にある図1Aのピンロックファスナを示している。 本開示の例に従った、引っ込み非ロック位置にあって、第1及び第2のファスナレシーバ構造中に受け入れられた、図1Aのピンロックファスナを示している。 通常ロック位置にあって、図1Cの第1及び第2のファスナレシーバ構造に留められ、且つ第1のファスナレシーバ構造に対して回転式に固定された、図1Aのピンロックファスナを示している。 図1Aのピンロックファスナの分解図である。 異なる視点からの、図1Aのピンロックファスナの別の分解図である。 通常ロック位置で示した図1Aのピンロックファスナのファスナ部品、バネ、及びピン素子の上面図である。 図1Aのピンロックファスナを通常ロック位置で示した、点線で囲んだ図4の部分のクローズアップ図である。 図1Aのピンロックファスナを引っ込み非ロック位置で示した、点線で囲んだ図4の部分のクローズアップ図である。 直線6-6に沿って取った図1Aのピンロックファスナの断面図であり、この断面図は90度回転されている。 直線7-7に沿って取った図1Aのピンロックファスナの断面図であり、この断面図は90度回転されている。 本開示の例に従った、第1及び第2の部材を共に締め付けている図1Aのピンロックファスナを含んだ、締め付けアセンブリの側断面図である。 直線9-9に沿って取った図8の締め付けアセンブリの、上から見た断面図である。 本開示の例に従った、通常ロック位置にあるピンロックファスナの等角図である。 図10Aのピンロックファスナの分解等角図である。 異なる視点からの、図10Aのピンロックファスナの別の分解等角図である。 本開示の例に従った、通常ロック位置にあるピンロックファスナの側断面図である。
以下、図示した例示的な実施形態を参照するとともに、ここでは特定の言葉を用いてそれを記述する。そうとはいえ、理解されることには、それによる本発明の範囲の限定は意図していない。
ここで使用されるとき、用語“実質的に”は、完全又は略完全な範囲又は程度の動作、特性、性質、状態、構造、品目又は結果を表す。例えば、“実質的に”包囲されている物体は、その物体が完全に包囲されているか、あるいは略完全に包囲されているかの何れかを意味する。絶対的な完全性からの逸脱の正確な許容可能な程度は、一部の場合において、具体的な文脈に依存し得る。しかしながら、一般的に言えば、完全に近いことは、あたかも絶対的且つ総合的な完全さが得られるかのように全体として同じ結果を有するようなものである。“実質的に”の用法は、動作、特性、性質、状態、構造、品目又は結果の完全又は略完全な欠如を表す否定的な含意で使用されるときにも等しく当てはまる。
ここで使用されるとき、“隣接”は、2つの構造又は要素の近接を表す。特に、“隣接”しているとして特定される要素は、接しているか接続されているかの何れかであり得る。そのような要素はまた、必ずしも互いに接触しなくてもよく、互いに近いか接近するかであってもよい。近接性の正確な程度は、一部の場合において、具体的な文脈に依存し得る。
以下では、最初に発明概念の概説を提供し、その後に具体例を更に詳細に説明する。この最初の概要は、より迅速に例を理解する上で読者を助けることを意図したものであり、それらの例の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、特許請求に係る事項の範囲を限定することを意図したものでもない。
本開示は、外面に開口が形成されたファスナ部品と、該ファスナ部品によって支持され、上記開口を通ってスライド可能なピンと、を有するピンロックファスナを記載する。ピンは、ロック用端部を有する。弾性素子が、ファスナ部品によって支持され、ピンに付勢力を加えるように作用することができる。弾性素子は、通常ロック位置においてピンのロック用端部がファスナ部品の外面から外に延びるようにピンを付勢する。ピン作動部品が、ファスナ部品に結合され、ピンを通常ロック位置から引っ込み非ロック位置へと作動させる力の印加を支援するように動作することができる。通常ロック位置にあるとき、ピンのロック用端部が、ファスナレシーバ構造と係合して、ファスナレシーバ構造に対するファスナ部品の回転を制約するように作用する。
一例において、ファスナ部品は、ボルトヘッド本体と該ボルトヘッド本体から延びるシャフトとを有するボルトを有する。ボルトヘッド本体が、上記開口を有し且つ少なくとも部分的に弾性素子を支持する。
一例において、ピン作動部品は、両方向に回転可能にボルトヘッド本体に結合されたアクチュエータキャップを有し、弾性素子は、一端がアクチュエータキャップに結合され且つ他端がボルトヘッド本体に結合されたトーションバネを有する。ピンは、トーションバネの両端間でトーションバネに結合されることができ、それにより、アクチュエータキャップの回転がトーションバネの撓みを生じさせてピンを作動させる。
一例において、ファスナ部品は、上記開口を有してピンを支持し且つ弾性素子を少なくとも部分的に支持するナット本体を有する。ナット本体は、ボルトに締め付けられるように構成されることができる。
本開示は、外面に開口が形成されたファスナ部品と、該ファスナ部品によって支持され、上記開口を通ってスライド可能なピンと、を有するピンロックファスナを記載する。ピンは、ロック用端部を有することができる。アクチュエータキャップが、ファスナ部品に回転可能に結合されることができ、トーションバネが、ファスナ部品に結合された第1端と、アクチュエータキャップに結合された第2端とを持つことができる。ピンは、トーションバネの第1端と第2端との間で当該トーションバネに固定されることができ、トーションバネは、通常ロック位置においてピンに付勢力を加えるように作用することができ、それにより、ピンのロック用端部がファスナ部品の外面から外に延びる。アクチュエータキャップは、トーションバネの撓みを生じさせる第1方向に、ファスナ部品に対して回転されるように操作可能であり、それにより、ピンを通常ロック位置から引っ込み非ロック位置へと作動させて、ファスナ部品をファスナレシーバ構造にねじ込み固定することを支援する。ファスナ部品がファスナレシーバ構造に固定されているとき、トーションバネは、アクチュエータキャップを第2方向に回転させてピンのロック用端部を通常ロック位置に戻すような付勢力を加えて、ファスナレシーバ構造に対するファスナ部品の回転を制約するようにピンをファスナレシーバ構造にロックする。
本開示は、第1ファスナ開口を持つ第1部材と、第2ファスナ開口を持つ第2部材と、第1部材及び第2部材を共に締め付けるピンロックファスナと、を有する締め付けアセンブリを記載する。ピンロックファスナは、第1部材又は第2部材の少なくとも一方に固定されるファスナ部品と、該ファスナ部品によって支持され、ロック用端部を有するピンと、を有することができる。ピンロックファスナは、ファスナ部品によって支持され、ピンに付勢力を印加するように作用する弾性素子を有することができ、ピンのロック用端部が第1部材の少なくとも1つのピンロックフィーチャに接触し、それにより、第1部材に対するファスナ部品の回転を制約するようにされる。
本技術を更に説明するために、以下、図面を参照して例を提供する。図1A-図7を参照して、本開示の例に従ったピンロックファスナ100の様々な態様及び図を提供する。概説として、ピンロックファスナ100は、2つ以上のファスナレシーバ構造又は部材を共に締め付けたり固定したりするために使用されることができ、更に後述するように(例えば、図1C及び1Dを参照)、それらファスナレシーバ構造又は部材のうちの1つに回転可能にロックされるように動作可能であることができる。ピンロックファスナ100は、通常又は自動的に通常ロック位置L1(例えば、図1A及び図1Dに示すものを参照)に置かれるように構成され、2つ以上の構造体又は部材を共に締め付ける前及び間に、ユーザ(又は機械)によって引っ込み非ロック位置U1(例えば、図1B及び図1Cに示すものを参照)に移動されるように動作可能である。
上述したように、高振動環境において、伝統的なロック用ファスナは、そのような振動に起因して経時的に緩んでしまうことができ、これは、特に多数のファスナを組み立てたままにしておくことを頼りにする高性能システム、車両、センサプラットフォームなどにおいて、非常に問題となり得る。理解されるはずのことには、本開示の例の構成及び動作は、例えばさもなければ他の伝統的なロック用ファスナをそれらが締め付けられた部材又は構造体から“ロック解除”又は“分離”してしまう傾向にあるような高い振動を経験するにもかかわらず、ロック位置(例えば、図1D、及び図8、図9も参照)に留まることが可能なファスナという、1つの利益を提供する。
より具体的には、ピンロックファスナ100は、当該ボルト102の外面106に開口104が形成されたボルト102を有することができ、あるいは、それとして構成されることができる。ピンロックファスナ100は更に、ボルト102によって支持された、開口104を通ってスライド可能なピン108を有することができる。ピン108は、通常ロック位置L1(図1A及び1D参照)にあるときにボルト102の外面106から外に延びるロック用の端部110を有することができる。従って、ピン108は、ボルト102によって捕われたものである又はボルト102によって取り込まれている。ピンロックファスナ100は、ボルト102によって支持されてピン108に付勢力を印加するように動作可能な、例えばトーションバネ(ねじりばね)112(図2-図7参照)などの弾性素子を有することができる。トーションバネ112は、通常ロック位置L1においてピン108を付勢するようにピン108に力を印加するように動作することで、ピン108のロック用端部110が、ボルト102の外面106から外に延びて、ファスナレシーバ構造又は部材(例えば、図1D、8及び9参照)と接触又は係止するようにすることができる。
ピンロックファスナ100は更に、ボルト102に回転可能に結合された例えばアクチュエータキャップ114などのピン作動部品を有することができ、該ピン作動部品は、トーションバネ112とともに、通常ロック位置L1から引っ込み非ロック位置U1へと、トーションバネ112の撓みを介して、ピン108を作動させる力の印加を支援する(例えば、図5A及び図5Bを参照)。従って、以下にて更に詳述するように、通常ロック位置L1にあるとき、ピン108のロック用端部110は、ファスナレシーバ構造又は部材と接触して、ファスナレシーバ構造に対するボルト102の回転を制約するように動作することができ(例えば、図1D、8及び9参照)、故に、高い振動を受けるときにも、ピンロックファスナ100の不慮の緩み、及びその後の、ピンロックファスナ100によって締め付けられたファスナレシーバ構造又は部材からのロック解除又は分離を防止する。
ボルト102は、ボルトヘッド本体116と、ボルトヘッド本体116から延びるシャフト118とを有することができる。シャフト118は、1つ以上のナット又はファスナレシーバ構造のネジ山付きの開口にねじ込まれるために、その長さに沿って部分的に又は完全にネジ山を付けられることができる。ボルトヘッド本体116は、第1のヘッド部120a及び第2のヘッド部120bを有することができる。第1のヘッド部120aは、ボルトヘッド本体116の周囲の周辺に延在する外面106を有することができるとともに、第1のヘッド部120aの環状本体122を貫いて横方向に形成された開口104を有することができる。第1のヘッド部120aは更に、環状本体122と第2のヘッド部120bとの間を延在するチャネル部124を有することができる。チャネル部124は、環状本体122と第2のヘッド部120bとの間で横方向に延びる平面状の水平壁又は表面によって画成されることができる。従って、チャネル部124は、環状本体122と第2のヘッド部120bの外周面126との間の環状ギャップを画成することができる。この構成において、ボルトヘッド本体116は、チャネル部124の周り又は周囲を延在し且つ少なくとも部分的にチャネル部124を含むバネ支持チャネル128を有することができる。実際には、バネ支持チャネル128は、少なくとも部分的に、チャネル部124の上面130、環状本体122の内周面132、及び第2のヘッド部120bの外周面126によって画成されることができる。以下にて更に詳述するように、トーションバネ112の少なくとも一部は、ピンロックファスナ100のロック解除操作及びロック操作中にトーションバネ112が撓むことができるように、バネ支持チャネル128の少なくとも一部内に位置する又は配置されることができる。
ボルトヘッド本体116の環状本体122は、ボルトヘッド本体116の第1のヘッド部120aの周縁部の周りに形成されたキャップ結合接点134を有することができる(例えば、図2、3、及び6参照)。キャップ結合接点134は、上方に延びることができるとともに、アクチュエータキャップ114と摩擦フィットし且つそれと回転可能に接触するように構成されたフランジ136(図6)を有することができる。より具体的には、アクチュエータキャップ114は、第1のキャップ部140aと第2のキャップ部140bとによって画成されることができ、第1のキャップ部140aは、ボルトヘッド本体116にフィットする“キャップ”の形状になるように、幾分L字形の断面で、第2のキャップ部140bから下方に延びる。第1のキャップ部140aは、ボルトヘッド本体116の第2のヘッド部120bを受け入れるような大きさにされた円筒形の形状を持つレシーバ穴142(図3)を含むことができる(図6)。従って、第2のヘッド部120bの外周面126は、アクチュエータキャップ114のレシーバ穴142の内面144にスライド可能且つ回転可能に接触することができる。
第1のキャップ部140aは更に、ボルトヘッド本体116の第1のヘッド部120aのキャップ結合接点134と回転可能に接触するように構成されたボルトヘッド結合接点146を有することができる。従って、ボルトヘッド結合接点146は、第1のヘッド部120aのフランジ136を受け入れる環状の凹部又はチャネル148を有して、ボルト102に対するアクチュエータキャップ114の両方向の回転を可能にするのに“十分な緩さ”である摩擦フィット接点を提供することができる。斯くして、アクチュエータキャップ114は、ボルトヘッド本体116の第1のヘッド部120aに摩擦フィットするとともに回転可能に結合される。一例において、ボルトヘッド本体116の周りでのアクチュエータキャップ114の両方向の回転をなおも可能にしながら、アクチュエータキャップ114をボルト102に軸方向で固定するために(すなわち、アクチュエータキャップ114が中心縦軸Y1に沿って軸方向に動くことを防止するために)、止めネジ(図示せず)が、アクチュエータキャップ114の側面孔151を貫いてねじ込まれて第1のヘッド部120aの外側の環状凹部153に部分的に受け入れるようにすることができる(図6)。なお、アクチュエータキャップ114をボルトヘッド本体116に回転可能に結合するその他の手段も可能であり、ここに企図される。
アクチュエータキャップ114は更に、ボルトヘッド本体116のバネ支持チャネル128に向かって下方に延びる環状支持部150を有することができる。従って、環状支持部150は、第1のヘッド部120aの内周面132と第2のヘッド部120bの外周面126との間に画成された環状ギャップ内に位置する。これは、ボルトヘッド本体116に対するアクチュエータキャップ114の回転中に、アクチュエータキャップ114とボルトヘッド本体116との間の幾らかの構造的支持又は剛性を提供する。さらに、環状支持部150は、バネ支持チャネル128、特に、バネ支持チャネル128の上面又は上限を更に画成するように機能することができる。
環状支持部150は、環状支持部150の中に上に向かって形成された第1のバネ支持孔152a(図3及び7参照)を有することができ、これは、トーションバネ112の第1端154aを受け入れるような大きさにされる。同様に、ボルトヘッド本体116の第2のヘッド部120bは、第2のヘッド部120bの中に横方向に形成された第2のバネ支持孔152bを有することができ、これは、トーションバネ112の第2端154bを受け入れるような大きさにされる。トーションバネ112の第1端154aと第2端154bとの間の中間位置にて、トーションバネ112の一部がピン108に接触又は固定されることで、トーションバネ112の撓みが、ピン108に力を及ぼして、開口104中でのピン108の両方向の軸方向運動を生じさせるようになる。一例において、ピン108は、トーションバネ112の端部を通って横方向に延びるとともにトーションバネ112の一部を受け入れるバネ孔156を有することができる。トーションバネ112が撓む際にトーションバネ112がバネ孔156中をスライドしないように、ピン108をトーションバネ112に固定するために、トーションバネ112は、バネ孔156中でピン108に接着、ねじ込み、又は他の方法で固定されることができる。従って、トーションバネ112の動き又は撓みがピン108の動きを発動させる又は引き起こす。なお、ピン108が開口104から外れないように、そして、ピン108が通常ロック位置L1に保持されるように、ピン108のバネ孔156のそれぞれの側から延びるトーションバネ112の部分が、ピン108の位置を維持する又は保つための“停止機構”として作用する(図5A)。すなわち、バネ112の側部が、第1のヘッド部120aの内周面132と接触して、ピン108の並進運動を制約又は制限し、それにより、ボルトヘッド本体116の開口104によって更に支持されるようにピン108を捕捉する。
環状支持部150は、バネ支持チャネル128に向かって下方に延び且つ横方向でボルトヘッド本体116の第1のヘッド部120aと第2のヘッド部120bとの間に位置するバネシート突出部158(図3及び7)を有することができる。バネシート突出部158は、環状支持部150の一部の周りで半径方向に延在し、トーションバネ112のある半径部分と接触する外径表面160を有し、ピンロックファスナ100の動作中にバネ支持チャネル128の周りでトーションバネ112を案内する及び撓ませることの助けとなる。バネシート突出部158のこのような機能がないと、トーションバネ112の第1端152aがバネ支持孔154a内でねじれやすいことがあり、それは、トーションバネ112の適切なたわみにとって非効果的である。
ピンロックファスナ100をロックする及びロック解除する機能の詳細(特に、図1C及び図1Dに示す)を参照するに、ピンロックファスナ100は、例えば第1及び第2のファスナレシーバ構造などの第1及び第2の部材151a及び151bを共に締め付けるように構成されることができ、第1及び第2の部材151a及び151bは各々、ファスナ(例えば、ボルト)を受け入れるように動作することが可能な支持プレート、ブラケット、又は他の部材とすることができる。例えば、図1Dは、ピンロックファスナ100と、ピンロックファスナ100によって共に締め付けられた少なくとも2つの部材151a及び151bとを含んだ、締め付けアセンブリ101の一例を示している。従って、第1の部材151aは、ボルト102のボルトヘッド本体116の下部を受け入れる大きさ及び形状にされた円筒形ボア155を持つカウンターボア(座ぐり)形の開口とし得るものである第1のファスナ開口153を有することができる。開口153は更に、ボルト102のシャフト118を受け入れるシャフト開口157を有することができる。例えば凹部又は溝などのピンロックフィーチャ159は、第1の部材151aの上面の中に横方向に且つ円筒形ボア155に隣接して形成されることができ、また、図1Dに示すように、通常ロック位置L1にあるときにピン108のロック用端部110を受け入れるような大きさ及び形状にされることができる。従って、ピンロックフィーチャ159は、ピン108の回転運動を制約するように構成され、それがひいては、第1及び第2の部材151a及び151bに対するボルト102の回転運動を制約する。何故なら、ピン108の他端161がボルトヘッド本体116の開口104の内側で支持されているからである(例えば、図6及び7参照)。
ピンロックファスナ100を第1及び第2の部材151a及び151bに締め付けて取り付けることに関して、ボルトヘッド本体116の第2のヘッド部120bは、ボルトヘッド本体116の第2のヘッド部120b内に形成された中心穴162によって画成された工具インタフェース部160(図6)を有することができ、これは、一例において、六角工具ビットを受け入れる六角形の形状を持つことができる。同様に、アクチュエータキャップ114は、ボルトヘッド本体116の工具インタフェース部160及び中心穴162と軸整列された、工具インタフェース部160と同様の構成及び形状を持つ工具インタフェース開口164(例えば、六角形の開口)を有することができる。斯くして、ピンロックファスナ100の両方向回転のため、及びピンロックファスナ100の取り付け及び取り外しの際の第2の部材151bへのシャフト118のねじ込みのために、工具インタフェース開口164を通して中心穴162の中に工具ビット(例えば、六角形の工具ビット)を受け入れることができる。
従って、ピンロックファスナ100が第1及び第2の部材151a及び151bに固定されていないとき(又はシャフト118が第2の部材151bに部分的にねじ込まれている場合)、ピンロックファスナ100は、図1Aに示すように、自動的に通常ロック位置L1にある。これは何故なら、トーションバネ112がピン108に絶えず付勢力を印加して、ボルトヘッド本体116から外に延びたピン108のロック用端部110を保つ又は維持するからである。これは、“通常”ロック位置の1つの意味であるとすることができ、何故なら、トーションバネ112は、ピンロックファスナ100を部材又は構造体にロックするために、通常的又は定格的にピン108をロックされた又は延ばされた位置に保って少なくとも1つのピンロックフィーチャ(例えば、159)と接触させるように、無負荷状態の下で伸びるように動作するからである。
この通常ロック位置L1において、及び部材151a及び/又は151bに対して未固定であったり完全には固定されていなかったりする間、ピンロックファスナ100は、ユーザによって(図1Cの位置に示すような)引っ込み非ロック位置U1へと動かされる又は作動される準備が整っている。ピン108をロックされていない引っ込み位置に動かすために、ユーザは、アクチュエータキャップ114をつかんで、それを、例えば図1B及び1Cに示す回転方向の矢印によって示されるように、回転軸R1を中心に、ボルトヘッド本体116の周りで又はそれに対して、ある一定の回転角A(例えば、時計回りに60度)まで回転させることができる。このような回転は、工具インタフェース開口164及び中心穴162が互いに“形状整列”される(すなわち、それらの六角形の開口が揃うとき)まで起こることができる。この“作動位置”では、アクチュエータキャップ114及びボルト102の両方が、ボルト102を第1及び第2の部材151a及び151bに締め付けるための同じ工具ビットを受け入れることができる。例えば、シャフト118のネジ山付きの端部を、第2の部材151bのネジ山付きの孔に挿入して固定したり、あるいは第2の部材151bの他方側の1つ以上のナットにねじ込んだりして、それにより、第1及び第2の部材151a及び151bを共に固定する又は締め付けることができる。
アクチュエータキャップ114のこのような時計回り又は第1方向の回転の間、トーションバネ112は、アクチュエータキャップ114の回転の程度に対応する一定の程度で圧縮させられ又は撓まされる。何故なら、上で詳述したように、トーションバネ112はアクチュエータキャップ114とボルトヘッド本体116とに結合されているからである。なお、トーションバネ112は少なくとも一巻きの360度巻きを持つように形成されるので、このような撓みは、トーションバネ112を直径において縮小させる。しかしながら、他の例では、トーションバネ112は、ピン108を作動させる又は動かすのに必要なバネ付勢力をなおも提供しながら、図示の360度の曲げよりも小さく又は大きくされることができる。トーションバネ112の撓みは、力をピン108に移し、ピン108をボルト102の中心の縦軸Y1に向けて内側に引っ込ませ、その結果、(図5A及び5Bを比較するときに更に説明するように)ピン108が開口104を通って軸方向に平行移動又はスライドする。なお、ピン108は、ボルト102の中心縦軸Y1に概して直交する中心縦軸X1を有することができる。従って、ピン108は、引っ込み非ロック位置U1と通常ロック位置L1との間で動かされるときに、ピン108の中心縦軸X1に沿って軸方向に平行移動するように構成される。なお、ピン108は、ボルトヘッド本体116の第2のヘッド部120b内のチャネル部124の中に形成された円形のピンチャネル166に沿って又はその中に十分な距離だけ更に平行移動され(図6参照)て、ボルトヘッド本体116内にピン108のための追加の移動及びクリアランスを提供するように機能するものであるピンチャネル166内に受け入れられることができる。内側へのピン108の平行移動は、ボルトヘッド本体116の外面106から外に延びるピン108の部分がない(又は非常に小さい部分のみである)ように、ピン108のロック用端部110を第1のヘッド部120aの開口104内に引っ込ませる(図1C及び図5B)。従って、この位置にて、ピンロックファスナ100のピン108は、(図1B、1C、及び5Bに示すような)引っ込み非ロック位置U1に動かされており、ボルト102を締め付ける準備が整う。従って、ユーザは、シャフト118を第2の部材151bに(又はナットに)締め付けるために、ボルト102のシャフト118を、第の部材151aのシャフト受け入れ開口157の中に、第1の部材151aの第2のファスナ開口(図示せず)を通して挿入することができる。なお、シャフト118は、ピンロックファスナ100のピン108を引っ込み非ロック位置U1に動かすためにユーザがアクチュエータキャップ114を回転させている間に、第2の部材151bに部分的にねじ込まれてもよい。なお、また、ピン108を引っ込み非ロック位置U1に移動させるためのアクチュエータキャップ114の前述の回転を容易にするために、ユーザは、アクチュエータキャップ114の工具インタフェース開口164のみに六角工具ビットを挿入することができる。
引っ込み非ロック位置U1にすると、ユーザは、次いで、アクチュエータキャップ114の工具インタフェース開口164の中及びボルト102の中心穴162の中に完全に六角工具ビットを挿入することができ、これは、ユーザがアクチュエータキャップ114をつかむことを維持する必要なく、アクチュエータキャップ114をその回転された位置に維持し且つピン108をその引っ込み非ロック位置に維持するように機能する。そして、ユーザは、工具ビットでピンロックファスナ100全体を時計回りに回転させて、シャフト118を第2の部材151b(又はナット)にねじ込み固定することができる。従って、六角工具ビットが開口164及びボルト162に挿入されていることにより、アクチュエータキャップ114及びボルト102が共に回転ロックされるので、アクチュエータキャップ114及びボルト102が同時に回転されている間に、シャフト118が第2の部材151bにねじ込み結合され、またピン108が引っ込み非ロック位置U1に維持される。
シャフト118が完全にねじ込まれ、ボルトヘッド本体116が第1の部材151aの開口155に受けられると、ユーザは、六角工具ビットを開口164及び穴162との係合から取り外すことができ、それが、アクチュエータキャップ114を回転可能に解放し、アクチュエータキャップ114がボルトヘッド本体116に対して回転することを可能にする。(前述のボルトヘッド本体116に対するアクチュエータキャップ114の時計回り回転及びトーションバネ112の圧縮によって)トーションバネ112に蓄積されていたエネルギーが、アクチュエータキャップ114に反時計回り方向にトルク又はバネ力を印加させ、それが、アクチュエータキャップ114がボルトヘッド本体116に対して反時計回り又は第2方向に自動的に回転することを生じさせる。応答して、トーションバネ112が、開口104を通してピン108を横方向に平行移動させる力をピン108に加え、ピン108がロック位置に移動させられてピン108のロック用端部110がボルトヘッド本体116から外に延びる。アクチュエータキャップ114は、ピン108のロック用端部110が第1の部材151a上のピンロックフィーチャ159内に受け入れられるように、十分な程度回転されることができ、それ故に、ピンロックファスナ100が所定位置で第1の部材151aに対してロックされる。実際には、ピン108がピンロックフィーチャ159内に捕捉される又はロックされるので、ボルト102が第1の部材151aに対して回転ロックされる。なお、ピン108がピンロックフィーチャ159内に受け入れられるように、ユーザは、ボルトヘッド本体116との回転制約からアクチュエータキャップ114を解放する直前に、引っ込んだピン108をピンロックフィーチャ159に視覚的に位置合わせする必要があるとし得る。
なお、第1の部材151aに対するピン108の複数の異なる選択的なロック位置を提供するために、(例えば、ピンロックフィーチャ159のような)2つ以上のピンロックフィーチャを開口154の周囲に形成することができる。これは、第1の部材151aに対するボルトヘッド本体116の回転位置に基づいて、並びに第1及び第2の部材151a及び151bを共に締め付けるのに必要な所望又は要求トルクに基づいて、どのピンロックフィーチャが最も適切であるか又は要求されるかをユーザが選択することができる柔軟性を提供することができる。なお、また、ピンロックファスナ100が第1の部材151aに回転ロックされるために、ボルトヘッド本体116は必ずしも完全に開口155内に下方に座するようにする必要はなく、それはシムアセンブリ/システム(例えば、図8参照)に有用であり得る。更に言及しておくことには、ピンロックフィーチャ159は、第1の部材151aに対するボルト102の深さに応じて、ピン108を受け入れて捕捉するように任意の深さを有することができ、あるいは、任意の高さ(第1の部材151aの表面から測定される)に置かれることができる。
特定のピンロックフィーチャ(例えば、ピンロックフィーチャ159)は、ピン108のロック用端部110と接触してピン108の回転運動を制約するように構成された、任意の好適な停止表面又はコンポーネント又はフィーチャとすることができる。例えば、ピンロックフィーチャは、ファスナレシーバ構造又は部材の面から上方に延びてピン108のロック用端部110を“トラップする”又は捕捉するように作用する1つ以上の突起であってもよい。ピンロックフィーチャの他の一例は、ファスナレシーバ構造又は部材の面に取り付けることが可能な、止めネジ若しくはピン又は何らかの他の取り付け可能コンポーネントとすることができ、該ネジ又はピンが、ピン108と接触してその回転を制約するための“ストッパ”として作用するようにし得る。
特に、ピンロックファスナ100は、そのロック能力を損なうことなく、支持構造又は支持部材に対して無限の回数にわたって繰り返し取り付けられ、取り外され、及び再取り付けされることができる。これは何故なら、例えばナイロンナットやロックタイトネジのような他のロック用ファスナとは異なり、本開示のピンロックファスナは、当該ピンロックファスナの最初の取り付け及び取り外しの間に損傷されたり変化されたりしないからである。また、本開示のピンロックファスナは、ピンロックファスナが緩むことを防止するように機械的にロックされる。何故なら、構造体又は部材にロックされて固定されるときに、トーションバネ(又は図11のコイルバネ)がピンに対して付勢力を連続的且つ自律的に印加して、人間又は機械の支援又はインタラクションなしでピンロックフィーチャ内でのピンの捕捉を維持し、その結果、ピンが通常ロック位置にて維持及び支持されるからである。さらに、これらのバネ及びピンは“ファスナレス”であり、従って、ピンをロック位置に維持するためにネジ山又は他のネジ山付きコンポーネントに頼らない。これは、伝統的なロック用ファスナのねじ込み式のロック機構又はコンポーネントを“ねじほどく”傾向にあるのが通常である高振動環境において、ピンをロック位置に維持することを確保する助けとなる。なお、また、ここで説明した例のピン、バネ、及びアクチュエータキャップは、一緒にファスナ部品に恒久的に取り付けられており、その結果、当該ファスナを構造体にロックするためにユーザが何らかの外部コンポーネント(例えば、止めネジ、スレッドロック材料など)を取り外したり付け加えたりする必要がない。これは、取り付け又は取り外しの際にユーザがピンロックファスナに対する部品の取り外し又は付け加えを行う必要がないので、異物屑(FOD)を防ぐ助けにもなる。
なお、本開示のピンロックファスナを操作する“ユーザ”への言及は、構造体又は部材に対する特定のピンロックファスナの取り付け及び取り外しを行いように動作可能な機械に置き換えることができる。例えば、ユーザ又はコントローラは、以下のようなロボットアーム又は締め付けシステムを操作することができ、すなわち、工具ビットを挿入してアクチュエータキャップを回転させて、ピンロックファスナを非ロック位置に動かし、次いで、工具ビットを使用してボルトを構造体又はナットに締め付け、そして、ここで説明される動作を続けて、ピンロックファスナを構造体又は部材に固定して回転ロックすることができるロボットアーム又は締め付けシステムを操作することができる。人間のインタラクション及び取り付けが必要とされ得るので、特定のロック用ファスナを取り付けるためにミンチを使用することが常に可能なわけではない。
更に言及しておくことには、本開示のピンロックファスナは、広範で多様な部材と共に締め付けられるように使用されることができる。1つのそのような例は、ここで説明されるピンロックファスナが、ウェッジロック設計(又は他のクリティカルなパーツ)とともに動作可能であるようにして、それらが経時的に振動緩みを起こさないことを確保するものである。例えば、ウェッジロックは、レーダシステム内の所定位置にコンポーネントを固定するのに使用されるタイプのファスナアセンブリを指し得る。ウェッジロックファスナは、一連の楔を一緒にクランプする長いネジ山付きロッドを使用して、全体サイズを強制的に増加させ、そして、それが、ファスナとそれが適所に保持しているパネルとの間に摩擦力を印加する。ここで教示される本ピンロックファスナは、ウェッジロックアセンブリのネジ山付ロッドが決して振動緩みを起こさないことを確保するために使用されることができる。
図8及び9は、本開示の一例に従った締め付けアセンブリ201の例を示している。より具体的には、締め付けアセンブリ201は、ピンロックファスナ100と、例えば第1及び第2のファスナレシーバ構造などの第1及び第2の部材251a及び251bとを有することができる。第1及び第2の部材251a及び251bは各々、ピンロックファスナ100の例えばボルト102などのファスナ部品を受けるように作用するプレート又はブロック又はシムパッド又は他の部材とし得る。従って、図8に示すように、ピンロックファスナ100によって第1及び第2の部材251a及び251bが共に締め付けられる。なお、ピンロックファスナ100は、以下を除いて、図1A-図7を参照して説明したファスナと同じであり、すなわち、ボルト102のシャフト218が、以下にて詳述するようにそれぞれシムシステムの第1及び第2のナット163a及び163bにねじ込み結合される2つの分離されたネジ山セクション161a及び161bを有することを除いて同じである。
従って、第1の部材251aは、シャフト218を受け入れるように構成された第1のファスナ開口253aと、ボルトヘッド本体116並びにアクチュエータキャップ114及びシャフト118の少なくとも一部を受け入れるように構成されたキャビティ255とを有することができる。従って、第1のファスナ開口253a及びキャビティ255は、互いに流体連通している。第2の部材251bは、第1及び第2のネジ山セクション161aと161bとの間のシャフト218の滑らかなセクションを受け入れる第2のファスナ開口253bを有することができる。第2の部材251bは、第2のナット163bを受け入れるためのナットキャビティ263を有するキャップ状の本体又はセクションを持つことができる。斯くして、ユーザは、一方又は両方のナット163a及び/又は163bを回転させて、ボルト102を上方又は下方に軸方向に移動又は平行移動させることができ、これは、第1の部材251aに対する第2の部材251bの位置を調節することを容易にし、それにより、シムシステムを提供する。これは、締め付けられる2つの構造体又は部材251a及び251bの微細な又は細かい調節に有用であり得る。
なお、この目的のため、ボルトヘッド本体116は第1の部材251aのキャビティ255の底面267に完全には座していない又は接触していないので、ボルトヘッド本体116は、ボルト102の中心縦軸Y1に沿って軸方向に、キャビティ255内で“浮いている”。しかしながら、キャビティ255に沿って形成されたピンロックフィーチャ259aにピン108が接触する又はロックされるので、ボルトヘッド本体116は第1の部材251aに回転ロックされたままである。これは、第1の部材251aに対して第2の部材251bを“シム”又は動かすようにナット163a及び163bが操作される間に、第1の部材251aに対してボルトヘッド本体116が中心縦軸Y1に沿って軸方向に両方向に移動することを可能にする。
図9の上から見た断面図に示すように、第1の部材251aは、互いに空間的に離間されてキャビティ255の周りに形成された複数のピンロックフィーチャ259a-259fを有することができる。各ピンロックフィーチャ259a-259fは、第1の部材251の頂面から底面267までキャビティ255に沿って上下に延在する半円形の溝(又は他の好適な形状)として形成されることができる。このように複数の離隔したピンロックフィーチャを設けることは、ユーザに、ピン108がロックされる特定のピンロックフィーチャを選択的に選べることを提供し、これは、第1の部材が単一のピンロックフィーチャを供するだけの限られた領域又は機能を有し得る状況において有用であり得る。
特に、ピンロックファスナ100が第1の部材151aに回転固定されることを保証すべく、ピン108が通常ロック位置にあることを確実にするために、ピン108は上からユーザ(又は取り付けアセンブリのカメラ)によって視認可能である。
図10A-10Cは、本開示の他の一例に従ったピンロックファスナ300を示している。ピンロックファスナ300は、ピンロックファスナ100に関して上述したのと同様に、2つ以上のファスナレシーバ構造又は部材を共に締め付ける又は固定するように構成されることができ、それらファスナレシーバ構造又は部材のうちの1つに回転ロックされるように動作可能である。ピンロックファスナ300は、ピンロックファスナ300をファスナレシーバ構造(例えば、151a、251a)に回転ロック又は固定するために(例えば、ボルトが先ず、第1及び第2の部材151a及び151bの両方を通して第2の部材151bに挿入され、第2の部材151bのネジ山付き端部がピンロックファスナ300を受け入れる準備が整った第1の部材151aの表面の上まで延びるようにする)、標準ボルトのネジ山付きシャフト部を受け入れるように作動可能な“ナット”ファスナデバイス又はコンポーネントとして構成されることができる。なお、ピンロックファスナ300は、上述のピンロックファスナ100の同じ又は類似の機構のうちの多くを有することができ、従って、図面及びここでの説明によって理解されるように、同様の機能を有して達成する。実際に、ピンロックファスナ300は、通常的又は自動的に通常ロック位置L2(図10A参照)に置かれるように構成され、そして、2つ以上の構造体又は部材を共に締め付けるための締め付け操作の前及び間に、ユーザによって(例えば、手又は工具によって)引っ込み非ロック位置(例えば、図1B及び1C参照)へと動かされるように動作可能である。
ピンロックファスナ300は、例えばナット本体302などのファスナ部品を有することができ、これは、ナット本体302の外面306を通って形成された開口304を有することができる。ピンロックファスナ300は更に、ナット本体302によって支持されて開口304を通ってスライド可能なピン308を有することができる。ピン308は、通常ロック位置L2にあるときにナット本体302の外面306から外に延びるロック用端部310を有することができる。ピンロックファスナ300は、ナット本体302によって支持されてピン308に付勢力を印加するように動作可能な、例えばトーションバネ312などの弾性素子を有することができる。トーションバネ312は、通常ロック位置L2において、ピン308のロック用端部310がナット本体302の外面306から外に延びてファスナレシーバ構造又は部材と接触する又は係止する(例えば、図1D及び8参照)ように、ピン308を付勢するように動作することができる。ピンロックファスナ300は更に、ナット本体302に回転可能に結合された例えばアクチュエータキャップ314などのピン作動部品を有することができ、該ピン作動部品は、通常ロック位置L2から引っ込み非ロック位置へと、トーションバネ312の撓みを介して、ピン308を作動させる力の印加を支援するように動作する。上述したのと同様に、通常ロック位置L2にあるとき、ピン308のロック用端部310は、ファスナレシーバ構造又は部材(例えば、図1D参照)と接触して、ファスナレシーバ構造に対するナット本体302の回転を制約するように動作することができる。
ナット本体302は、ボルトのシャフトを受け入れてそのネジ山にねじ込み結合されるネジ山付き開口318を有することができる。ナット本体302は、上述のボルトヘッド本体116と同様に形成された、第1のヘッド部320aと、第1のヘッド部320aとから上方に延在する第2のヘッド部320bとを有することができる。第1のヘッド部320aは、ナット本体302の周囲の周辺に延在する外面306を有することができるとともに、第1のヘッド部320aの環状本体322を貫いて横方向に形成された開口304を有することができる。第1のヘッド部320aは更に、環状本体322と第2のヘッド部320bとの間を延在するチャネル部324を有することができる。ナット本体302は、ナット本体302の周り又は周囲を延在するバネ支持チャネル328を有することができる。実際には、バネ支持チャネル328は、ボルトヘッド本体116に関して上述したのと同様に、ナット本体302の表面によって画成されることができる。
ピンロックファスナ300のロック解除操作及びロック操作中にトーションバネ312が撓むことができるように、トーションバネ312の少なくとも一部が、バネ支持チャネル328の少なくとも一部を通って位置する又は配置されることができる。ナット本体302は、上述のピンロックファスナ100と同じやり方でアクチュエータキャップ314と接触して回転可能に結合されることができ、従って、ピンロックファスナ300の機構のうち多くにはラベルを付さず、この例において詳細に説明することはしない。
ピンロックファスナ300をロックする及びロック解除する機能を参照するとともに、ピンロックファスナ100に関して図1C及び1Dに示した例を参照するに、ピンロックファスナ300は、第1及び第2の部材(例えば、151a及び151b)を一緒に、それら第1及び第2の部材のファスナ開口を通って延在されることが可能な標準ボルトと共に締め付け、次いで、ピンロックファスナ300のナット本体302にねじ込まれるように構成されることができる。より具体的には、ナット本体302の第2のヘッド部320bは、工具ビット(例えば、六角工具ビット)を受ける形状(例えば、六角形)持つことができる中心穴362を有することができる。同様に、アクチュエータキャップ314は、六角形の開口を持ち且つナット本体302の中心穴362と軸整列(及び形状整列)される工具インタフェース開口364を有することができる。斯くして、ピンロックファスナ300の取り付け及び取り外しにおけるピンロックファスナ300の両方向回転のために、工具インタフェース開口364及び中心穴362に六角形の工具ビットを受け入れることができる。
従って、ピンロックファスナ300が標準ボルトに固定されていないとき(又は標準ボルトに部分的にねじ込まれている場合)、ピンロックファスナ300のピン308は、図10Aに示すように、通常ロック位置L2にある。これは何故なら、バネ312がピン308に絶えず付勢力を印加して、ナット本体302から外に延びたロック用端部310を保つ又は維持するからである。この通常ロック位置L2において、及び標準ボルトに対して固定されたり締め付けられたりしていない間、ピンロックファスナ300は、ユーザによって引っ込み非ロック位置(例えば、図1C参照)へと動かされる又は作動される準備が整っている。最初に、ユーザは、アクチュエータキャップ314をつかんで、それを、ナット本体302の周りで又はそれに対して、ある一定の回転角(例えば、時計回りに60度)まで、及び工具インタフェース開口364及び中心穴362が整列する(すなわち、それらの六角形の開口が揃うときの)位置まで回転させることができる。この位置では、アクチュエータキャップ314及びナット本体302の両方が、ナット302を標準ボルトに(又はボルト102に)締め付けるための同じ工具ビットを受け入れることができる。アクチュエータキャップ314のこのような時計回り又は第1方向の回転の間、トーションバネ312は、アクチュエータキャップ314の回転の程度に対応する一定の程度で圧縮させられ又は撓まされる。何故なら、上で詳述したように、トーションバネ312はアクチュエータキャップ314とナット本体302とに結合されているからである。トーションバネ312の撓みは、力をピン308に移し、ピン308を内側に引っ込ませ、その結果、ピン308が開口304を通って軸方向に平行移動又はスライドする(例えば、図5B参照)。
内側へのピン308のこの平行移動は、ピン308のロック用端部310を、引っ込み非ロック位置へと、第1のヘッド部320aの開口304内に引っ込ませる。そして、ユーザ(又は機械)は次に、アクチュエータキャップ314の工具インタフェース開口364及びナット本体302の中心穴362に六角工具ビットを完全に挿入することができ、ピンロックファスナ300全体を時計回りに回転させて、ナット本体302を標準ボルトのネジ山付きシャフトにねじ込み固定することができる。従って、ピン308を引っ込み非ロック位置に維持しながらピンロックファスナ300を標準ボルトのシャフトにねじ込み結合する間、アクチュエータキャップ314及びナット本体302が同時に回転する。ピンロックファスナ300が標準ボルトに完全にねじ込まれ、ナット本体302が第1の部材(例えば、151a)の開口(例えば、153)に受け入れられると、ユーザは、六角工具ビットをピンロックファスナ300との係合から取り外すことができ、それが、アクチュエータキャップ314がナット本体302に対して回転することを可能にする。トーションバネ312に蓄積されていたエネルギーが、アクチュエータキャップ314に対して反時計回り方向にトルク又は付勢力を生じさせ、それが、アクチュエータキャップ314がナット本体302に対して反時計回り又は第2方向に自動的に回転することを生じさせる。応答して、トーションバネ312が、開口304を通してピン308を横方向に平行移動させる力をピン308に加え、その結果、ピン308のロック用端部310がナット本体302から外に延びるとともに、ロック用端部310がファスナレシーバ構造(例えば、151a)のピンロックフィーチャ(例えば、図1Dのピンロックフィーチャ159参照)に受け入れられて回転ロックされる。従って、ピン308が溝形状のピンロックフィーチャ(例えば、159)の中に捕捉又は係止されるので、ナット本体302はもはやファスナレシーバ構造(例えば、151a)に回転ロックされている。
図11は、本開示の一例に従ったピンロックファスナ400を示している。ピンロックファスナ400は、ピンロックファスナ100に関して上述したのと同様に、2つ以上のファスナレシーバ構造又は部材を共に締め付ける又は固定するように構成されることができ、それらファスナレシーバ構造又は部材のうちの1つに回転ロックされるように動作可能である。ピンロックファスナ400は、ピンロックファスナ400をファスナレシーバ構造(例えば、151a、251a)に回転ロック又は固定するために、それぞれナット又はボルトを受けるように作動可能な“ボルト”又は“ナット”ファスナデバイス又はコンポーネントとして構成されることができる。実際に、ピンロックファスナ400は、通常的又は自動的に通常ロック位置L3に置かれるように構成され、そして、2つ以上の構造体又は部材を共に締め付けるための締め付け操作の前及び間に、ユーザ(又は機械)によって引っ込み非ロック位置へと動かされるように動作可能である。
ピンロックファスナ400は、例えばナット又はボルトなどのファスナ部品402を有することができ、これは、ファスナ部品402の外面406を通って形成された開口404を有することができる。ピンロックファスナ400は更に、ファスナ部品402によって支持されて開口404を通ってスライド可能なピン408を有することができる。ピン408は、通常ロック位置L3にあるときにファスナ部品402の外面406から外に延びるロック用端部410を有することができる。ピンロックファスナ400は、ファスナ部品402によって支持されてピン408に付勢力を印加するように動作可能な、例えばコイルバネ412などの弾性素子を有することができる。コイルバネ412は、通常ロック位置L3において、ピン408のロック用端部410がファスナ部品402の外面406から外に延びてファスナレシーバ構造又は部材と接触する又は係止する(例えば、図1D参照)ように、ピン408を付勢するように動作することができる。ピンロックファスナ400は更に、例えば、第1のピボット部材420aによってファスナ部品402に枢動可能に結合され且つ第2のピボット部材420bによってピン408に枢動可能に結合されたばレバー414などの、ピン作動部品を有することができる。従って、レバー414は、ファスナ部品402の上まで延在して、通常ロック位置L3から引っ込み非ロック位置(すなわち、ピン408が開口404内に完全に又は殆ど引っ込められた位置)へと、コイルバネ412の撓みを介して、ピン408を作動させる力の印加を支援するように動作する。上述したのと同様に、通常ロック位置L3にあるとき、ピン408のロック用端部410は、ファスナレシーバ構造又は部材(例えば、図1D参照)と接触して、ファスナレシーバ構造に対するファスナ部品402の回転を制約するように動作することができる。
ファスナ部品402は、開口404によって画成されたバネ支持キャビティ428を有することができる(なお、開口404は、開口104のような孔の代わりにボアとすることができる)。従って、バネ支持開口428は、ピン408の一端とバネ支持キャビティ428の座面との間にバネ412を据えるように構成される。ピンロックファスナ400がナット又は標準ボルトに固定されていないとき、ピンロックファスナ400は、図示のように、通常ロック位置L3にある。これは何故なら、コイルバネ412が、ピン408に通常は付勢力を印加する圧縮バネとして構成されて、ファスナ部品402から外に延びたロック用端部410を保つ又は維持するからである。
この通常ロック位置L3において、及び標準ボルト又はナットに対して固定されたり締め付けられたりしていない間、ピンロックファスナ400は、ユーザによって引っ込み非ロック位置(例えば、図1C参照)へと動かされる又は作動される準備が整っている。そして、ユーザは、レバー414をつかんで時計回りに回転させることができ、それが、第1及び第2のピボット部材420a及び420bの周りのそれぞれの枢動動作を介して、開口404の中でピン408を内側に平行移動させ、それにより、バネ412が更に圧縮される。内側へのピン408のこの平行移動は、ピン408のロック用端部410を、開口404内に、引っ込み非ロック位置へと引っ込ませる。なお、図11は、幾分模式的に示されているが、理解されるべきことには、当業者は、以上の説明に鑑みて、ピンロックファスナ400を容易に製造して発明を実施することができる。
図面に示した例を参照するとともに、ここでは特定の言葉を用いてそれを説明している。そうとはいえ、理解されることには、それによる本技術の範囲の限定は意図していない。ここに例示された特徴の改変及び更なる改良、並びにここに例示された例の追加の適用は、この記述の範囲内であるとみなされるべきである。
本開示は、ここに記載された一部の実施形態又は特徴が、ここに記載された他の実施形態又は特徴と組み合わされ得ることを明示的には開示していないかもしれないが、本開示は、当業者によって実施可能となるそのような組み合わせを記載しているように読まれるべきである。本開示における“又は”の使用は、ここに別段の指示がない限り、非排他的、すなわち、“及び/又は”を意味するように理解されるべきである。
また、記載された機構、構造、又は特性は、1つ以上の例において好適に組み合わされ得る。以上の説明においては、記載された技術の例の十分な理解を提供するため、例えば様々な構成の例など、数多くの具体的詳細事項が提供されている。しかしながら、認識されることには、本技術は、これらの具体的詳細事項のうちの1つ以上を用いずに実施されてもよいし、あるいは、他の方法、構成要素、装置などを用いて実施されてもよい。また、周知の構造又は処理については、本技術の態様を不明瞭にすることがないよう、詳細に示したり説明したりしていない。
主題事項を、構造的特徴及び/又は動作に特有の言語で説明してきたが、理解されるべきことには、添付の請求項にて規定される主題事項は、必ずしも、上述の特定の特徴及び動作に限定されるものではない。むしろ、上述の特定の特徴及び作用は、請求項を実施する形態例として開示されている。記載された技術の精神及び範囲から逸脱することなく、数多くの変更及び代替構成が考案され得る。

Claims (20)

  1. 外面に開口が形成されたファスナ部品と、
    前記ファスナ部品によって支持され、前記開口を通ってスライド可能なピンであり、ロック用端部を有するピンと、
    前記ファスナ部品によって支持され、前記ピンに付勢力を加えるように作用する弾性素子であり、通常ロック位置において前記ピンの前記ロック用端部が前記ファスナ部品の前記外面から外に延びるように前記ピンを付勢する弾性素子と、
    前記ファスナ部品に結合され、前記ピンを前記通常ロック位置から引っ込み非ロック位置へと作動させる力の印加を支援するように動作するピン作動部品であり、前記通常ロック位置にあるとき、前記ピンの前記ロック用端部が、ファスナレシーバ構造と係合して、前記ファスナレシーバ構造に対する前記ファスナ部品の回転を制約するように作用する、ピン作動部品と、
    を有し、
    前記ピン作動部品は、両方向に回転可能に前記ファスナ部品に結合されたアクチュエータキャップを有し、前記弾性素子は、一端が前記アクチュエータキャップに結合され且つ他端が前記ファスナ部品に結合されたトーションバネを有し、前記ピンは、前記トーションバネの両端間で前記トーションバネに結合され、それにより、前記アクチュエータキャップの回転が前記トーションバネの撓みを生じさせて前記ピンを作動させる、
    ピンロックファスナ。
  2. 前記弾性素子の少なくとも一部が前記開口内に位置し、前記弾性素子が前記ピンに接触して前記付勢力を印加する、請求項1に記載のピンロックファスナ。
  3. 前記ピンは、前記ファスナ部品の中心縦軸に対して概して直交する中心縦軸を有し、前記ピンは、前記引っ込み非ロック位置と前記通常ロック位置との間で動かされるときに、前記ピンの前記中心縦軸に沿って軸方向に平行移動するように構成される、請求項1に記載のピンロックファスナ。
  4. 前記通常ロック位置にあるとき、前記ロック用端部とは反対側の前記ピンの端部に前記弾性素子が接触して、前記ピンが前記ファスナ部品の前記外面を越えて延びる、請求項1に記載のピンロックファスナ。
  5. 前記ファスナ部品は、ボルトヘッド本体と該ボルトヘッド本体から延びるシャフトとを有するボルトを有し、前記ボルトヘッド本体が、前記開口を有し且つ少なくとも部分的に前記弾性素子を支持する、請求項1に記載のピンロックファスナ。
  6. 前記ボルトヘッド本体は、前記ボルトヘッド本体の周りに環状に延びるバネ支持チャネルを有し、前記トーションバネの少なくとも一部が、前記バネ支持チャネルを通って保持され且つ延在し、前記バネ支持チャネルは、前記ボルトヘッド本体の前記開口と流体連通している、請求項に記載のピンロックファスナ。
  7. 前記ボルトヘッド本体は、中心穴を持つ工具インタフェース部を有し、前記アクチュエータキャップは、前記中心穴と軸整列された工具インタフェース開口を有し、前記中心穴及び前記工具インタフェース開口は、前記引っ込み非ロック位置にあるときに工具によって前記ボルトを前記ファスナレシーバ構造に締め付けることを支援するように構成されている、請求項に記載のピンロックファスナ。
  8. 前記アクチュエータキャップは、前記アクチュエータキャップの周縁部の周りに形成された第1の結合接点を有し、前記ボルトヘッド本体は、前記ボルトヘッド本体の周縁部の周り形成された、前記第1の結合接点に回転可能に接触される第2の結合接点を有し、それにより、前記アクチュエータキャップは、前記ボルトの回転軸と実質的に同一直線上にある回転軸の周りで回転可能である、請求項に記載のピンロックファスナ。
  9. 前記トーションバネの一部が、前記ピンの端部を通って形成された孔を通して固定されることで、前記ボルトヘッド本体に対する前記アクチュエータキャップの第1方向への回転が前記トーションバネを撓ませ、それにより、前記ピンを、前記ボルトヘッド本体の前記開口を通って前記引っ込み非ロック位置まで軸方向に平行移動させるようにされている、請求項に記載のピンロックファスナ。
  10. 前記ファスナ部品は、前記開口を有して前記ピンを支持し且つ前記弾性素子を少なくとも部分的に支持するナット本体を有し、該ナット本体は、ボルトに締め付けられるように構成されている、請求項1に記載のピンロックファスナ。
  11. 前記ピン作動部品は、両方向に回転可能に前記ナット本体に結合されたアクチュエータキャップを有し、前記弾性素子は、一端が前記アクチュエータキャップに結合され且つ他端が前記ナット本体に結合されたトーションバネを有し、前記ピンは、前記トーションバネの両端間で前記トーションバネに結合され、それにより、前記ナット本体に対する前記アクチュエータキャップの回転が前記トーションバネを撓ませ、それにより、前記ピンを前記ナット本体の前記開口を通って軸方向に平行移動させる、請求項10に記載のピンロックファスナ。
  12. 外面に開口が形成されたファスナ部品と、
    前記ファスナ部品によって支持され、前記開口を通ってスライド可能なピンであり、ロック用端部を有するピンと、
    前記ファスナ部品に回転可能に結合されたアクチュエータキャップと、
    第1端が前記ファスナ部品に結合され且つ第2端が前記アクチュエータキャップに結合されたトーションバネであり、当該トーションバネの前記第1端と前記第2端との間で前記ピンが当該トーションバネに固定され、当該トーションバネは、通常ロック位置において前記ピンに付勢力を加えるように作用し、それにより、前記ピンのロック用端部が前記ファスナ部品の前記外面から外に延びる、トーションバネと、
    を有し、
    前記アクチュエータキャップは、前記トーションバネの撓みを生じさせる第1方向に、前記ファスナ部品に対して回転されるように操作可能であり、それにより、前記ピンを前記通常ロック位置から引っ込み非ロック位置へと作動させて、前記ファスナ部品をファスナレシーバ構造にねじ込み固定することを支援し、前記ファスナ部品が前記ファスナレシーバ構造に固定されているとき、前記トーションバネは、前記アクチュエータキャップを第2方向に回転させて前記ピンの前記ロック用端部を前記通常ロック位置に戻すような付勢力を加えて、前記ファスナレシーバ構造に対する前記ファスナ部品の回転を制約するように前記ピンを前記ファスナレシーバ構造にロックする、
    ピンロックファスナ。
  13. 前記ファスナ部品は、前記ファスナ部品の周りに環状に延びるバネ支持チャネルを有し、前記トーションバネの少なくとも一部が、前記バネ支持チャネルを通って保持され且つ延在している、請求項12に記載のピンロックファスナ。
  14. 前記ファスナ部品は、中心穴を持つ工具インタフェース部を有し、前記アクチュエータキャップは、前記中心穴と軸整列された工具インタフェース開口を有し、前記中心穴及び前記工具インタフェース開口は、工具を受け入れるように、及び該工具によって当該ピンロックファスナを前記ファスナレシーバ構造に締め付けることを支援するように構成されている、請求項12に記載のピンロックファスナ。
  15. 前記アクチュエータキャップは、前記アクチュエータキャップの周縁部の周りに形成された第1の結合接点を有し、前記ファスナ部品は、前記ファスナ部品の周縁部の周り形成された、前記第1の結合接点と回転可能に接触される第2の結合接点を有し、それにより、前記アクチュエータキャップは、前記ファスナ部品の回転軸と実質的に同一直線上にある回転軸の周りで回転可能である、請求項12に記載のピンロックファスナ。
  16. 第1ファスナ開口を持つ第1部材と、
    第2ファスナ開口を持つ第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材を共に締め付けるピンロックファスナと、
    を有し、
    前記ピンロックファスナは、
    第1部材又は第2部材の少なくとも一方に固定されるファスナ部品と、
    前記ファスナ部品によって支持され、ロック用端部を有するピンと、
    前記ファスナ部品によって支持され、前記ピンに付勢力を印加するように作用する弾性素子であり、前記ピンの前記ロック用端部が前記第1部材の少なくとも1つのピンロックフィーチャに接触し、それにより、前記第1部材に対する前記ファスナ部品の回転を制約するようにされた、弾性素子と、
    を有する、
    締め付けアセンブリ。
  17. 前記ファスナ部品は、ボルトヘッド本体と該ボルトヘッド本体から延びるネジ山付きシャフトとを有するボルトを有し、前記ネジ山付きシャフトは、前記第1部材の前記第1ファスナ開口を通って且つ前記第2部材の前記第2ファスナ開口を通って延び、前記第1部材は更に、前記ボルトヘッド本体の少なくとも一部を受け入れるキャビティを有し、前記少なくとも1つのピンロックフィーチャは、前記キャビティの周りに形成されている、請求項16に記載の締め付けアセンブリ。
  18. 前記少なくとも1つのピンロックフィーチャは、前記キャビティの周りに上下方向に形成され且つ互いに空間的に離隔された複数の溝を有し、前記複数の溝のうちの1つが、前記ピンの前記ロック用端部と接触して、前記第1部材及び前記第2部材に対する前記ボルトの回転を制約する、請求項17に記載の締め付けアセンブリ。
  19. 当該締め付けアセンブリは更に、前記第2部材に対する前記第1部材の軸方向位置の調節を支援するために、前記第2部材のいずれかの側で前記シャフトにねじ込み結合されるシムナット、を有し、それにより、前記ボルトヘッド本体は、前記シムナットを操作することに応答して、前記少なくとも1つのピンロックフィーチャにロックされた前記ピンによって回転運動を制約されながら、前記キャビティを通って軸方向に移動可能である、請求項17に記載の締め付けアセンブリ。
  20. 両方向に回転可能に前記ファスナ部品に結合されたピン作動部品を更に有し、前記弾性素子は、一端が前記ピン作動部品に結合され且つ他端が前記ファスナ部品に結合されたトーションバネを有し、前記ピンは、前記トーションバネの両端間で前記トーションバネに結合され、それにより、前記ファスナ部品に対する前記ピン作動部品の回転が前記トーションバネを撓ませ、それにより、前記ピンを前記ファスナ部品の開口を通って軸方向に平行移動させて、前記第1部材から前記ピンロックファスナを回転可能にロック解除する、請求項16に記載の締め付けアセンブリ。
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