JP7266564B2 - 非水電解液二次電池用電池ケースおよびその利用 - Google Patents

非水電解液二次電池用電池ケースおよびその利用 Download PDF

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Description

本発明は、非水電解液二次電池用電池ケースならびに該電池ケースを備えた二次電池および該電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池は、軽量で高いエネルギー密度が得られることから、パソコンや携帯端末等のポータブル電源、あるいは車両駆動用電源として広く用いられている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両の駆動用高出力電源として好ましく用いられている。近年では、さらなる高容量化のために、従来のものよりも大型化した二次電池の開発が盛んに行われている。かかる大型化の一つの開発方向として、従来の表面形状が矩形状の二次電池の長形(長尺)方向をより長くした(ロング化)ものが挙げられる(以下、長尺な電池という)。
かかる二次電池の典型的な構造として、密閉された電池ケース内に電極体と電解液とが、収容された構造が挙げられる。かかる構造の二次電池に電解液を注液する方法として、特許文献1では、電極体を収容した電池ケース内を減圧状態にしたうえで電解液を注液する方法が開示されている。電解液の注液を効率よく行うために、従来から様々な技術の提案がなされてきた。例えば、特許文献2では、電解液の注液と液量センサによる電解液の液面検知とを同時に行う注液ノズルを用いて注液を行い、電解液を過不足なく注液する方法が開示されている。また、特許文献3では、二つの吐出口を備える注液ノズルを用いて、電解液の注液時間を短縮する方法が開示されている。
特開平10-334884号公報 特開2018-45974号公報 特開2019-102194号公報
しかしながら、従来技術の方法によると、電極体への電解液の浸透を待つ間に、電池ケース内部の減圧状態が徐々に解消され、電解液の浸透速度が低下するという課題が生じていた。また、近年開発が進んでいる上述した長尺な二次電池においては、かかる電解液の浸透速度の低下が顕著となり、かかる大型化二次電池の生産性向上のために電解液の注液時間短縮が望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、電解液注液時間を短縮することが可能な非水電解液二次電池用電池ケースおよび該電池ケースを備える二次電池を提供することにある。また、他の目的は、かかる電池ケースを用いて行う該二次電池の製造方法において、注液工程の時間を短縮可能な注液方法を提供することにある。
上記目的を実現するべく、以下の構成の非水電解液二次電池用電池ケースが提供される。即ち、ここに開示される非水電解液二次電池用電池ケースは、正極と負極とを備える電極体および電解液を収容する内部空間を有する箱型電池ケースであって、前記内部空間に前記電極体が収容された状態において該電極体を挟んで対向する一対の面の一方に形成された電解液注液口と、他方に形成された吸引口と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、該電池ケースは、電解液注液口および吸引口という二つの経路を有するため、電解液の注液と同時に吸引口から電池ケース内のガスを吸引することが可能である。これにより、電池ケース内の減圧状態を維持したまま電解液を注液することが可能となり、電解液注液時間の短縮を実現することできる。
さらに好ましい一態様では、前記電極体が、長尺な正極シートおよび負極シートがセパレータを介在しつつ捲回されて構成された捲回電極体であり、前記一対の電解液注液口および前記吸引口はそれぞれ、前記捲回電極体の捲回軸方向の端部と対向する面に形成されている。
また、ここに開示される非水電解液二次電池は、正極および負極を備える電極体と、非水電解液と、箱型電池ケースとを備えており、前記電池ケースとして、ここに開示されるいずれかの電池ケースが使用される。
かかる構成によれば、電解液の注液時間が短縮されることによって、電解液の浸透ムラが未然に防止された信頼性の高い非水電解液二次電池を提供することができる。
また、上記他の目的を実現するべく、非水電解液二次電池の製造方法が提供される。即ち、ここに開示される製造方法は、前記電池ケースに前記電極体と前記電解液とが収容された電池組立体を用意する工程と、前記電池ケースの内部に前記注液口から前記電池ケース内に前記電解液を注液すると共に、前記吸引口から前記電池ケース内部のガスを吸引して減圧状態にする注液工程と、を包含する。ここで、前記電池ケースとして、ここに開示されるいずれかの電池ケースが使用される。
ここに開示される電池ケースを用いることによって、電解液の注液と同時に電池ケース内を減圧状態にすることができる。これにより、電池ケース内を減圧状態にしてから電解液の注液を行う従来の方法と比較して、電解液の注液時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
好ましい一態様では、前記注液工程において、前記吸引口近傍に液センサを配置し、該センサによって前記電解液が検出されたときに、前記吸引口によって前記電池ケース内のガスを吸引することを停止することを含む。また、好ましい一態様では、前記注液工程を実施する前に、前記電極体の正負極対向方向に圧縮力が加わるように前記電池ケースに圧を加え、前記電極体と前記電池ケース内との隙間を減じた状態で、前記電解液の注液を行う。
かかる構成によれば、電解液が電極体に浸透せずに吸引口から排出されることを防止し、電解液を過不足なく電極体に浸透させることが可能である。
好ましい一態様では、前記注液工程において、前記吸引口から排出された前記電解液を回収して、前記注液口から前記電池ケース内に再び注液することを含む。
これにより、電解液のロスを減らし、生産コストを削減させることができる。
一実施形態に係る非水電解液二次電池を模式的に示す縦断面図である。 一実施形態に係る非水電解液二次電池用注液装置の全体構成を説明するためのブロック図である。 一実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法の各工程を示すフローチャートである。 図3に示す注液工程を詳細に示すフローチャートである。 注液口および吸引口に蓋体が装着された状態を模式的に示す断面図である。
以下、ここに開示される非水電解液二次電池の好適な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。ここに開示される非水電解液二次電池は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。図面中の符号X、Zは、それぞれ、電池ケースの幅方向、電池ケースの高さ(鉛直)方向を意味するものとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、電池ケースの設置態様を何ら限定するものではない。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
本明細書において、「非水電解液二次電池」とは、電解質として非水系の電解液を用いた繰り返し充放電可能な電池一般をいう。かかる非水電解液二次電池の典型例として、リチウムイオン二次電池が挙げられる。このリチウムイオン二次電池は、電解質イオン(電荷担体)としてリチウム(Li)イオンを利用し、正極と負極との間をリチウムイオンが移動することによって充放電を行う二次電池である。
なお、以下の実施形態においては、捲回電極体を備えるリチウムイオン二次電池を例にして詳細に説明するが、本発明をかかる実施形態に限定することを意図したものではない。例えば、正極シートと負極シートとがセパレータを介在させつつ相互に複数重なり合った積層構造を有する積層構造電極体も好ましく適用される。
1.非水電解液二次電池の構造
まず初めに、ここに開示される非水電解液二次電池の構造を、図1を参照しつつ詳細に説明する。図1は、非水電解液二次電池を模式的に示す縦断面図である。非水電解液二次電池10は、電極体20と、電解液(図示せず)と、六面体構造の箱型電池ケース30とを備えている。電池ケース30は、一端(電池の通常の使用状態における上端部に相当する)に開口部を有する矩形状の箱型ケース本体31と、ケース本体の開口部を封止する板状の蓋体32とから構成される。該開口部より電極体20を電池ケース内に収容することができる。ケース本体31は、蓋体32に対向する矩形状の底面38と、矩形状の底面38の長辺を一辺として有する一対の幅広面34と、矩形状の底面38の短辺を一辺として有する一対の幅狭面36と、から構成されている。蓋体32とケース本体31とは、例えば、レーザ溶接等の溶接によって接合されている。電池ケース30の材質は、高強度であり軽量で熱伝導性が良い金属製材料が好ましく、このような金属材料として、例えば、アルミニウムやスチール等が挙げられる。
なお、以下の実施形態においては、図示するような六面体構造の箱型電池ケース30を例にして説明するが、本発明をかかる実施形態に限定することを意図したものではない。例えば、円周面と円筒形状の両端を封止する円盤型の蓋体とから構成される円筒型電池ケースも適用され得る。
電池ケース30は、電極体20が収容された状態において、該電極体を挟んで対向する一対の面の一方に電解液を注液するための注液口114と、他方の面に電池ケース内のガスを吸引して減圧させるための吸引口124と、を備えている。注液口114と吸引口124は、なるべく遠い位置関係であることが好ましく、例えば、電極体20の捲回軸方向(X方向)の端部と対向する一対の面(即ち、一対の幅狭面36)にそれぞれ形成されていることが好ましい。特に限定するものではないが、注液口114および吸引口124の位置は、電池ケース30の上方もしくは下方に形成されることが好ましい。
蓋体32には外部接続用の正極端子42および負極端子44と、安全弁33(図示せず)とが設けられている。安全弁33は、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に該内圧を開放するように設定されている感圧式安全機構である。正確に動作させるために、安全弁33は、蓋体32の中央に取り付けられている。
電極体20は、例えば、長尺シート状の正極50と長尺シート状の負極60とが、セパレータ70を介在させつつ積層され、捲回軸方向(X方向)に捲回された捲回電極体である。正極50は、正極集電体50aと、その片面もしくは両面に固着された正極活物質層50bとを備えている。正極集電体50aの幅方向(X方向)片側の縁部には、該縁部に沿って帯状に正極活物質層50bが形成されずに正極集電体が露出した部分(即ち、正極集電体露出部50c)が設けられている。正極集電体露出部50cには、集箔集電用の正極集電板52が付設されている。電極体20の正極50は、正極集電板52を介して正極端子42と電気的に接続されている。また、負極60は、負極集電体60aと、その片面もしくは両面に固着された負極活物質層60bとを備えている。負極集電体60aの幅方向(X方向)片側の縁部には、該縁部に沿って帯状に負極活物質層60bが形成されずに負極集電体が露出した部分(即ち、負極集電体露出部60c)が設けられている。負極集電体露出部60cには、集箔集電用の負極集電板62が付設されている。電極体20の負極60は、負極集電板62を介して負極端子44と電気的に接続されている。
2.注液装置の構造
図2は、非水電解液二次電池用の注液装置100の全体構成を示すブロック図である。注液装置100は、図2に示されているように、電解液タンク112、真空ポンプ122および制御部200を備える。注液通路110は、電解液タンク112、注液ノズル116および注液バルブ118を備える。吸引通路120は、真空ポンプ122、吸引ノズル126および真空バルブ128を備える。循環通路130は、逆止弁132を備える。
電解液タンク112と注液ノズル116とは、注液通路110によって接続されている。注液ノズル116は、図1に二点鎖線で示すように注液口114と接続されている。注液通路110には、注液通路110を開閉するための注液バルブ118が設けられている。電解液タンク112は、電解液(図示せず)を収容している。ここで、電解液タンク112に収容される電解液の構成については従来と同様でよく、特に限定されない。電解液は、例えば、非水溶媒と支持塩とを含む非水電解液である。非水溶媒は、例えば、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等のカーボネートである。支持塩は、例えば、LiPF、LiBF等のリチウム塩である。
真空ポンプ122と吸引ノズル126とは、吸引通路120により接続されている。吸引ノズル126は、図1に二点鎖線で示すように吸引口124と接続されている。吸引通路120には、吸引通路120を開閉するための真空バルブ128が設けられている。電池ケース30内は、真空ポンプ122によって所定の減圧状態に調整される。
電池ケース30内は、注液が行われる間、真空ポンプ122によって常に吸引されているため、所定の減圧状態が維持される。効果的な減圧注液を行うことができる限り、特に限定するものではないが、電池ケース内の圧力は、例えば、1kPa~100kPa程度が好ましく、10kPa~20kPaがより好ましい。
循環通路130は、真空ポンプ122の吸引によって吸引口126から排出された電解液を回収して、電池ケース30へ再び注液する通路である。循環通路130は、真空バルブ128が開くと吸引通路120と接続し、真空バルブ128が閉じると接続が遮断される。循環通路130には逆止弁132が設けられており、電解液が逆流することを防止する。
3.制御部の構造
制御部200について説明する。制御部200は、例えばマイクロコンピュータにより構成される。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されない。マイクロコンピュータのハードウェア構成は、これに限定されるものではないが、例えば、外部機器とのデータの送受信を可能とするインターフェイスと、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(central processing unit:CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read onlymemory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(randomaccess memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリ等の記憶部と、を備えている。
制御部200は、液量センサ210、液センサ220、ラインセンサ230、真空ポンプ122、注液バルブ118および真空バルブ128が電気的に接続されている。制御部200は、液量センサ210、液センサ220、およびラインセンサ230の信号に基づいて、真空ポンプ122の作動、注液バルブ118および真空バルブ128の開閉を制御する。
液量センサ210は、非水電解液二次電池10を固設する場所に備えられている。液量センサ210は、電池ケース30へ最終的に注液される予め定められた液量(以後、規定量とする。)の電解液を重量によって検知する。電解液が規定量の重量に達すると、電解液の注液を停止する信号を制御部200に送信する。制御部200は、該信号を受信すると注液バルブ118を閉じ、電解液の供給を停止する。
液センサ220は、吸引口124の近傍に備えられている。液センサ220は、電解液が該センサに接触するか否かを判定する。液センサ220が電解液との接触を検知すると、真空引きを停止する信号を制御部200に送信する。制御部200は、該信号を受信すると真空ポンプ122の作動を停止し、真空バルブ128を閉じる。
ラインセンサ230は、循環経路130に設けられている。ラインセンサ230は、電解液が該センサ内を通過するか否かを判定する。電解液がラインセンサ230内を通過しないこと(空引き)が検知されると、電解液の注液を停止する信号を制御部200に送信する。制御部200は、該信号を受信すると注液バルブ118を閉じ、電解液の供給を停止する。
4.非水電解液二次電池の製造方法
ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法は、図3に示されるように、電極体20が電池ケース30に収容された電池組立体用意する工程(電池組立工程)S1と、電極体20を収容した電池ケース30内に非水電解液を注液する電解液注液工程S2と、電池ケース30を封止する封止工程S3と、初期充電処理、エージング処理を行って非水電解液二次電池を使用可能な状態にする工程(非水電解液二次電池S4)とを包含する。以下、各工程について説明する。
電池組立工程S1では、上述した注液口114および吸引口124を備える電池ケース30に、電極体20が収容された非水電解液二次電池10の電池組立体が用意される。即ち、電解液が注液される前の非水電解液二次電池10が用意される。
注液工程S2について、図4のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。
上述した電池組立工程S1で構築した非水電解液二次電池10を、注液装置100の所定の位置に固定し、注液ノズル116と注液口114とを接続する。また、真空ノズル126と吸引口124とを接続する。ここで、非水電解液二次電池10を注液装置100の所定の位置に固定する際に、非水電解液二次電池10は、電極体20の正負極対向方向から電極体20に向かって、拘束圧がかけられた状態で固定されてもよい。電池ケース30に対してこのような拘束圧をかけることで、電池ケース30と電極体20との隙間が減じられた状態で電解液の注液を行うことが可能である。かかる構成によれば、電解液が電極体20により浸透しやすくなる。
ステップS11において、真空引きを開始する。具体的には、真空バルブ128を開き、真空ポンプ122を作動する。これにより、電池ケース30内は予め定められた減圧状態まで減圧される。
ステップS12では、注液を開始する。具体的には、注液バルブ118を開き、注液通路110に電解液が流通する。これにより、電解液タンク112に貯留されていた電解液が、注液通路110を通じて電池ケース30へ供給される。
ステップS11およびS12は、同時に開始されてもよい。即ち、真空バルブ128および注液バルブ118を同時に開き、真空引きと電解液の注液を同時に開始する。電池ケース30内は、真空ポンプ122によるガスの吸引によって、常に減圧状態が維持されることに加えて、電解液の流れも形成されている。これにより、電解液が従来よりも短時間で注液可能となる。
ステップS13において、制御部200は、液センサ220によって電解液が検知されるか否かを判定する。液センサ220は、真空ポンプ122の吸引が強すぎる(電池ケース30内の減圧状態が低すぎる)ために、電解液が電極体20に浸透することなく吸引口124の近傍に到達したことを検知している。このため、電解液が液センサ220によって検知された場合は、ステップS17に進み真空引きを停止する。電解液が液センサ220によって検知されない場合は、ステップS14に進む。
ステップS14において、制御部200は、液量センサ210によって電解液が規定量に達したか否か判定する。ここで、液量センサ210によって、電解液が規定量に達したと検知された場合は、ステップS15に進む。電解液が規定量達していない場合は、規定量に達したと検知されるまで、電解液を注液する。
ステップS15では、真空引きを停止する。具体的には、真空バルブ128を閉じ、真空ポンプ122の作動を停止する。ステップS16では、注液を停止する。具体的には、注液バルブ118を閉じ、電解液の供給を停止する。
ステップS13において、液センサが電解液を検知した場合は、ステップS17に進む。ステップS17では、真空引きを停止する。具体的には、上述のとおりである。真空引きが停止されても、電池ケース30内は減圧状態であるため、注液される電解液は電極体20に浸透しやすい。また、真空バルブ128を閉じることによって吸引通路120と循環通路130との接続が遮断され、電解液が吸引通路120に侵入することを防止する。
ステップS18において、制御部200は、ラインセンサ230によって循環通路130内を循環する電解液が検知されるか否かを判定する。ここで、電解液が検知された場合は、電解液が検知されない、即ち、吸引口124から排出されたすべての電解液が電池ケース30に注液されるまで循環させる。電解液が検知されない場合はステップS19に進む。ステップS19については、上述したステップS14と同様の判定を行い、ステップS16に進む。これにより、本実施形態における注液工程S2が完了する。
上述した注液工程S2では、液センサ220による制御(S13)を行わないことも可能である。この場合、ステップS13およびステップS17~S19が注液工程から除かれる。即ち、ステップS12で注液を開始し、ステップS14で電解液が規定量に達したと判定されるまで注液する。以後の工程は、上述した工程と同様である。
上述した注液工程S2では、ラインセンサによる制御(S18)を行わないことも可能である。この場合、ステップS18は注液工程から除かれる。即ち、ステップS17で真空引きを停止し、ステップS19で電解液が規定量に達したと判定されるまで注液する。また、この場合の実施形態において注液装置100は、循環通路130を備えない。
封止工程S3では、図5に示されるように、注液口蓋体80Aおよび吸引口蓋体80Bを、レーザー溶接等により注液口114および吸引口124に溶接する。そして、非水電解液二次電池S4の工程では、公知の方法に従い、所定の条件で初期充電処理、エージング処理を施すことによって、使用可能状態の非水電解液二次電池10が製造される。
また、本実施形態においては、電極体20と電池ケース30との間に余剰電解液が存在するように電解液の規定量を設定していてもよい。ここに規定する余剰電解液とは、電極体20内部に充填されなかった電解液であり、電極体20と電池ケース30との間(電極体20の外側)に残留する電解液のことをいう。注液された電解液の一部は、保持電解液(図示しない)として電極体20の内部(換言すると、正極と負極との極間)に充填される。かかる保持電解液を介して、正極と負極との間で電荷担体が移動することによって充放電が行われる。余剰電解液が生じるように電解液の注液量を調節することによって、電極体20内の保持電解液が減少した際に、電極体20内へ新たな非水電解液を供給できるため、液枯れによる電池性能の低下を抑制できる。
以上のように構成される、注液口114と吸引口124とを備える電池ケース30を使用した電解液の注液方法によれば、電解液を供給中においても真空引きが行われているため、電解液が電極体に充分に浸透する前に電池ケース内の減圧状態が解消されることを防止できる。また、電極体の一端から対向する一端に向かう電解液の流れが吸引によって形成されるため、電解液がさらに浸透しやすくなる。かかる効果によって、電解液注液時間の短縮を実現することができる。特に長尺な電池においては、電極体への浸透時間が長いため、電池ケース内の減圧状態が解消されやすい。かかる注液方法による電解液注液時間の短縮の効果は、長尺な電池に対して特に大きい。加えて、注液装置100に循環通路を設けることで、電解液のロスを減らし生産コストを減少させるという効果も奏する。
したがって、かかる注液方法によれば非水電解液二次電池の生産性向上を実現することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 非水電解液二次電池
20 電極体
30 電池ケース
31 ケース本体
32 蓋体
33 安全弁
34 幅広面
36 幅狭面
38 底面
42 正極端子
44 負極端子
50 正極
50a 正極集電体
50b 正極活物質層
50c 正極集電体露出部
52 正極集電板
60 負極
60a 負極集電体
60b 負極活物質層
60c 負極集電体露出部
62 負極集電板
70 セパレータ
80A 注液口蓋体
80B 吸引口蓋体
100 注液装置
110 注液通路
112 電解液タンク
114 注液口
116 注液ノズル
118 注液バルブ
120 吸引通路
122 真空ポンプ
124 吸引口
126 吸引ノズル
128 真空バルブ
130 循環通路
132 逆止弁
200 制御部
210 液量センサ
220 液センサ
230 ラインセンサ

Claims (6)

  1. 長尺な正極シートおよび負極シートがセパレータを介在しつつ捲回されて構成された捲回電極体および電解液を収容する内部空間を有する箱型電池ケースであって、
    前記電池ケースは、開口部を有する矩形状の箱型ケース本体と、該ケース本体の該開口部を封止する蓋体とを備え、
    前記ケース本体は、蓋体に対向する矩形状の底面と、該矩形状の底面の長辺を一辺として有する一対の幅広面と、該矩形状の底面の短辺を一辺として有する一対の幅狭面とを有しており、
    前記内部空間に前記電極体が収容された状態において該電極体を挟んで対向する一対の面の一方に形成された電解液注液口と、
    他方に形成され、前記電池ケース内のガスを吸引して減圧するための吸引口とを備えており
    前記電解液注液口と前記吸引口とは、それぞれ前記捲回電極体の捲回軸方向の端部と対向する面であって、かつ、前記幅狭面の下方に形成される、電池ケース。
  2. 非水電解液二次電池であって、
    長尺な正極シートおよび負極シートがセパレータを介在しつつ捲回されて構成された捲回電極体と、非水電解液と、箱型電池ケースとを備えており、
    前記電池ケースとして、請求項に記載の電池ケースが用いられている、非水電解液二次電池。
  3. 長尺な正極シートおよび負極シートがセパレータを介在しつつ捲回されて構成された捲回電極体と、非水電解液と、箱型電池ケースとを備える非水電解液二次電池の製造方法であって、
    以下の工程:
    前記捲回電極体が前記電池ケースに収容された電池組立体を用意する工程、ここで、前記電池ケースとして、前記捲回電極体および前記電解液を収容する内部空間を有する箱型電池ケースであって、前記内部空間に前記捲回電極体が収容された状態における該捲回電極体を挟んで対向する一対の面の一方に形成された電解液注液口と、他方に形成され、前記電池ケース内のガスを吸引して減圧するための吸引口とを備える、電池ケースを使用する;
    前記捲回電極体の正負極対向方向に圧縮力が加わるように前記電池ケースに圧を加え、前記捲回電極体と前記電池ケース内との隙間を減じる工程;および
    前記電池ケースの内部に前記注液口から前記電解液を注液する注液工程、ここで、前記捲回電極体と前記電池ケース内との隙間を減じた状態で、前記注液口から前記電池ケース内に前記電解液を注液すると共に、前記吸引口から前記電池ケース内部のガスを吸引して減圧状態にする;
    を包含する、非水電解液二次電池の製造方法。
  4. 記一対の電解液注液口および前記吸引口はそれぞれ、前記捲回電極体の捲回軸方向の端部と対向する面に形成されている、請求項に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  5. 前記注液工程において、前記吸引口近傍に液センサを配置し、該センサによって前記電解液が検出されたときに、前記吸引口からのガスの吸引を停止する、請求項またはに記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  6. 前記注液工程において、前記吸引口から排出された前記電解液を回収して、前記注液口から前記電池ケース内に再び注液することをともなう、請求項のいずれか一項に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
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