JP7265805B2 - 画像解析方法、画像解析装置、画像解析システム、制御プログラム、記録媒体 - Google Patents

画像解析方法、画像解析装置、画像解析システム、制御プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は組織を撮像した画像を解析して、組織に生じた変化を判定する画像解析方法および画像解析装置等に関する。
胸部検診の受診者は年々増加しており、胸部CT画像などの医用画像を読影する医師の負担も年々増加している。医師の負担を軽減するためには、計算機による画像解析技術が必要不可欠である。
近年では、深層学習(deep learning)などの人工知能による画像解析(画像認識)技術が多く試みられており、中には医師と同様の判定結果を出力することが可能なものも報告されている。例えば、特許文献1および2には、医用画像についての画像解析技術が開示されている。
日本国特開2018-175226号公報 日本国特開2015-156894号公報
医師は、組織に生じた病変部位における構造上の特性を把握しており、各病変部位がどのような画像として撮像され得るのかについても理解している。その上で、医師は、組織を撮像した画像に基づいて組織に生じた変化を判定する。
例えば、患者の肺のCT画像から発見された結節影の性状に基づいて、医師は、肺結節の種類を類推し、判定することができる。結節影から肺結節の種類を、医師による肺結節の種類の判定と同じように行うことが可能な画像解析技術が求められている。このような画像解析技術は、肺のCT画像の読影に限らず、さまざまな臓器および組織における病変の発見および判定に活用され得る。
近年、コンピュータ(人工知能)が自ら膨大な画像データを学習して自律的に推論結果を出力するさまざまな技術が考案されている。例えば、医師による判定済の組織画像と判定結果との対応関係を学習させた人工知能を作成し、該人工知能に解析対象となる組織画像を入力することによって推論結果を出力させることも可能である。しかし、人工知能を用いて得た推論は、出力された推論結果を医師などのユーザが理解できないという問題点がある。なぜなら、人工知能がその推論結果を出力するに至った根拠は、解析対象の画像を見ても分からない場合が多いからである。推論結果を出力するに至った根拠が不明である場合、その推論結果をそのまま現在の医療に活用することは困難である。
本発明の一態様は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、組織の画像を、該組織に生じた変化の構造上の特性に基づいて解析することにより、組織に生じた変化について、医師のように精度良く判定する画像解析方法および画像解析装置等を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像解析方法は、組織を撮像した組織画像を解析する方法であって、前記組織画像から解析対象となる対象領域画像を抽出し、該対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する二値化ステップと、複数の前記二値化画像のそれぞれについて、第1画素値と第2画素値とに二値化された後における前記第1画素値の画素に囲まれた、該二値化後における前記第2画素値の画素からなる穴形状の領域の数を示す第1特徴数を含む特徴数を算出する特徴数算出ステップと、前記第1特徴数が最大となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第1基準値、および該二値化画像における前記第1特徴数を示す最大第1特徴数を特定する基準値特定ステップと、前記第1基準値および前記最大第1特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化を判定する判定ステップと、を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像解析装置は、組織を撮像した組織画像を解析する画像解析装置であって、前記組織画像から解析対象となる対象領域画像を抽出し、該対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する二値化部と、複数の前記二値化画像のそれぞれについて、第1画素値と第2画素値とに二値化された後における前記第1画素値の画素に囲まれた、該二値化後における前記第2画素値の画素からなる穴形状の領域の数を示す第1特徴数を算出する特徴数算出部と、前記第1特徴数が最大となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第1基準値、および該二値化画像における前記第1特徴数を示す最大第1特徴数を特定する基準値特定部と、前記第1基準値および前記最大第1特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化を判定する判定部と、を備える。
本発明の各態様に係る画像解析装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記画像解析装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記画像解析装置をコンピュータにて実現させる画像解析装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、組織の画像を、該組織に生じた変化の構造上の特性に基づいて解析することにより、組織に生じた変化を精度良く判定することができる。
本発明の一態様に係る画像解析装置の構成例を示す機能ブロック図である。 ホモロジーの概念におけるベッチ数を説明するための模式図である。 結節が生じていない肺野の領域のCT画像の例を示す図である。 肺血管の領域のCT画像の例を示す図である。 充実型結節が生じている肺の領域のCT画像の例を示す図である。 すりガラス型結節が生じている肺の領域のCT画像の例を示す図である。 本発明の一態様に係る画像解析装置を肺のCT画像の解析に適用した場合の処理の流れの概要を模式的に示す図である。 画像解析装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 対象領域画像毎の、第1基準値と、最大1次元ベッチ数とをプロットしたグラフである。 判定基準の一例を示す図である。 本発明の別の態様に係る画像解析装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う0次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う0次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 対象領域画像毎の、第2基準値と、最大0次元ベッチ数とをプロットしたグラフである。 判定基準の別の一例を示す図である。 本発明の別の態様に係る画像解析装置の構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の他の態様に係る画像解析装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数と0次元ベッチ数との比の変化をプロットしたグラフである。 充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数と0次元ベッチ数との比の変化をプロットしたグラフである。 結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う0次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う0次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフである。 判定基準の一例を示す図である。 画像解析装置の構成例を示す機能ブロック図である。 本発明に係る画像解析装置を含む画像解析システムの概略構成の例を示す図である。 本発明に係る画像解析装置を含む画像解析システムの概略構成の別の例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(本発明の技術思想)
まず、本発明の技術思想について以下に説明する。
本発明の発明者らは、組織画像の一例として、被検体の胸部を撮像したCT(computed tomography)画像における肺(組織)を撮像した領域を解析した。具体的には、本発明の発明者らは、肺のCT画像(組織画像)における肺結節が生じていない領域と、肺結節が生じている領域とを詳細に比較・検討した。
具体的には、本発明の発明者らは、肺のCT画像から、解析対象となる結節影を抽出し、該結節影に対して二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成した。そして、本発明の発明者らは、二値化画像のそれぞれについて、二値化の基準値を変化させたときに、算出された1次元ベッチ数b1(第1特徴数)および0次元ベッチ数b0(第2特徴数)がどのように変化するかを調べた。
その結果、本発明の発明者らは、1次元ベッチ数b1が最大となるときの二値化の基準値および1次元ベッチ数b1の最大値に基づいて、結節影が如何なる種類の肺結節に由来しているかを精度良く判定できることを見いだした。
さらに、本発明の発明者らは、下記の(1)~(3)をさらに利用することによって、肺結節の判定の精度を向上させたり、判定処理を効率化したりすることが可能であることも見いだした。
(1)0次元ベッチ数b0が最大となるときの二値化の基準値および0次元ベッチ数b0の最大値。
(2)1次元ベッチ数b1と0次元ベッチ数b0との比。
(3)結節影の単位面積当たりの1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0。
(組織画像を解析するための数学的表現)
次に、本発明の一態様に係る画像解析方法において、組織画像を解析するために適用される数学的表現について説明する。
組織に生じた変化を定量化して解析するために、本発明の一態様に係る画像解析方法では、二値化画像に対して、ホモロジーの概念、特にパーシステントホモロジーを適用する。ホモロジーとは、図形の形態上の性質を代数的に置き換えて、図形の結合などの解析を容易にする数学の一分野である。
ホモロジーの概念は、構成要素の連結および接触を表す数学的な概念である。組織画像において、適切な二値化の基準値(二値化パラメータともいう)を設定して二値化する。そして、二値化された画像から0次元ベッチ数および1次元ベッチ数b1を算出する。算出された0次元ベッチ数b0および1次元ベッチ数b1を用いて、その組織の構成要素同士の連結の程度、および構成要素同士の接触の程度の評価が可能である。
ベッチ数とは、図形(例えば、組織の構成要素に該当)の形状には無関係であり、図形同士の接触と分離とにのみ関係するトポロジカルな示唆数である。q次元特異ホモロジー群が有限生成のとき、このq次特異ホモロジー群は、自由アーベル群と有限アーベル群との直和に分けられる。この自由アーベル群の階級をベッチ数という。
<0次元ベッチ数b0>
0次元ベッチ数b0は、数学的には以下のように定義される。一般に有限個の線分を繋ぎ合わせて成る図形(1次元複体とも呼称される)Kの連結成分の個数を0次元ベッチ数という。「有限個の点を有限個の線分で結んだ図形が連結である」とは、この図形の任意の頂点から他の任意の頂点に、この図形の辺を辿って到達し得ることを意図する。
異なる二値化の基準値を用いて生成した複数の二値化画像のそれぞれにおいて、二値化後の一方の画素値(例えば、二値化の結果、画素値が0)の画素が連結して成る連結領域の数が、0次元ベッチ数b0である。
<1次元ベッチ数b1>
1次元ベッチ数b1は、数学的には以下のように定義される。以下の(1)および(2)の条件が満たされる場合、図形Kの1次元ベッチ数b1はrである。
(1)有限個の線分を繋ぎ合わせて成る図形(連結な1次元複体)Kに対して、適当なr個の、開いた(両端を含まない)1次元単体(例えば、線分)を図形Kから取り去っても図形Kの連結成分の個数は増加しない。
(2)任意の(r+1)個の、開いた1次元単体をKから取り去った場合にはKは連結でなくなる(すなわち、Kの連結成分の個数が1つ増加する)。
異なる二値化の基準値を用いて生成した複数の二値化画像のそれぞれにおいて、二値化後の一方の画素値(例えば、二値化の結果、画素値が0)の画素に囲まれた穴形状の領域(例えば、二値化の結果、画素値が255)の数が、1次元ベッチ数b1である。
<例示的な図形の0次元ベッチ数b0および1次元ベッチ数b1>
ここで、図2に示す例示的な図形を用いて、二値化画像における0次元ベッチ数b0および1次元ベッチ数b1について説明する。図2は、ホモロジーの概念におけるベッチ数を説明するための模式図である。図2に示す図形M1の場合、黒い領域の数は1つである。したがって、図形M1の0次元ベッチ数b0は1である。また、図形M1の場合、黒い領域によって囲まれた白い領域の数は1つである。したがって、図形M1の1次元ベッチ数b1は1である。
図2に示す図形M2の場合、黒い領域の数は2つである。したがって、図形M2の0次元ベッチ数b0は2である。また、図形M2の場合、黒い領域によって囲まれた白い領域の数は3つである。したがって、図形M2の1次元ベッチ数b1は3である。
2次元画像の場合、0次元ベッチ数b0は互いに連結した成分の纏まりの数であり、1次元ベッチ数b1は当該連結した成分が外縁となって囲んだ空間(以下、「穴形状の領域」と記す場合がある)の数である。穴形状の領域の数は、連結成分中に存在する「穴」の総数である。
(解析対象となる組織画像および解析対象)
以下では、肺のCT画像の結節影を解析して、肺に生じた変化(例えば、肺結節の有無および肺結節の種類)を判定する画像解析装置1を例に挙げて説明する。しかし、本発明の一態様に係る画像解析方法を適用可能な組織画像は、肺のCT画像に限定されない。
本発明の一態様に係る画像解析方法は、下記の(1)~(5)などのような、さまざまな医用画像(組織画像)に対して適用可能である。
(1)MRI(磁気共鳴像、magnetic resonance imaging)検査にて撮像される脳および膵臓などの画像
(2)レントゲン(マンモグラフィーを含む)検査にて撮像される肝臓および乳房などの画像
(3)PET(陽電子放射断層撮影、positron emission tomography)
(4)PET-CT(positron emission tomography/CT)
(5)SPECT-CT(single-photon emission coupled tomography/CT)。
また、本発明の一態様にかかる画像解析方法の解析対象となる領域の画像は、結節影に限定されない。例えば、上記(1)~(5)の画像中に見出される任意の病変部位の画像が本発明の一態様にかかる画像解析方法の解析対象となり得る。
(肺のCT画像における結節影の特徴と肺結節の種類)
まず、肺のCT画像に基づいて判断される肺結節の種類について、図3~図6を用いて説明する。図3は、結節が生じていない肺野の領域のCT画像の例を示す図である。図4は、肺血管の領域のCT画像の例を示す図である。図5は、充実型結節が生じている肺の領域のCT画像の例を示す図である。図6は、すりガラス型結節が生じている肺の領域のCT画像の例を示す図である。
肺のCT画像において、X線の吸収率がより低い領域は、X線の吸収率がより高い領域に比べて黒さの度合いが高く表示される。肺のCT画像において正常な肺は、図3に示すように、淡い乳白色の靄がかかった黒っぽい領域として表示される。肺血管は、図4に示すように、内部が周囲よりも白い円形または楕円形の像として表示され得る。結節影は、図5および図6に示すように、内部が周囲よりも白い「類円形の影」として表示される。
肺結節は、肺のCT画像において、最大径3cm以下の円形または紡錘形、あるいは、辺縁が不整な吸収値上昇領域として視認される結節影として検出される。肺結節は、結節影の性状に基づいて、充実型結節(solid nodule)、すりガラス型結節(ground-glass nodule)、および混合型結節などに分類される。
充実型結節(図5参照)は、内部が軟部組織吸収値の領域(白い領域)で満たされている結節である。すりガラス型結節(図6参照)は、充実型結節に比べて内部の白さの程度が低く、内部に肺血管や気管支の辺縁が視認可能な結節である。混合型結節(図示せず)は、一部部分充実型(part-solid nodule)とも呼称される。混合型結節は、内部にすりガラス型結節の領域と充実型結節の領域との両方を有する結節である。
(画像解析方法の概要)
続いて、本発明の一態様に係る画像解析の流れの概要について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の一態様に係る画像解析装置1を肺のCT画像の解析に適用した場合の処理の流れの概要を模式的に示す図である。
まず、画像解析装置1は、胸部CT画像から、解析対象となる領域の画像(以後、「対象領域画像」と記す)を抽出する。次に、画像解析装置1は、抽出した対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する。
次に、画像解析装置1は、生成した二値化画像のそれぞれについて、ホモロジーの概念を適用してベッチ数を算出し、対象領域画像を解析する。
画像解析装置1は、対象領域画像を解析した結果として、肺(組織)に生じた変化を判定する。
(画像解析装置1の構成)
次に、本発明の一態様に係る画像解析方法の各処理を実行する画像解析装置1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の一態様に係る画像解析装置1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1では、画像解析装置1に画像を送信する外部機器8も示している。
図1に示すように、画像解析装置1は、画像取得部2、記憶部3、および制御部4を備えている。記憶部3には少なくとも、組織画像31および判定基準32が記憶されている。
画像取得部2は、外部機器8から、組織を撮像した組織画像を取得する。解析対象の組織が肺である場合、画像取得部2は、被検体の胸部を適当なコントラストで撮像して得られた胸部CT画像(図7参照)を外部機器8から取得する。なお、胸部CT画像のコントラストなどは、解析の対象となる組織のX線吸収率に応じて適宜設定されればよい。
画像取得部2は、取得した胸部CT画像を記憶部3に格納する。なお、画像取得部2は、外部機器8から、胸部CT画像から肺の領域を抽出したCT画像(以下、「肺のCT画像」と記す)、または、肺のCT画像から結節影としての特徴を有する領域を輪郭に沿って切り出した画像を取得してもよい。画像取得部2は、取得した画像を後述する記憶部3に格納する構成であってもよい。あるいは画像取得部2は、取得した画像を後述する制御部4に直接出力してもよい。
外部機器8は、例えば、CT装置、またはCT装置に接続されたパーソナルコンピュータであってもよいし、画像データを保存・管理しているサーバ装置であってもよい。図1では、画像解析装置1が、画像解析装置1とは別体の外部機器8から組織画像を取得する例を図示しているが、これに限定されない。例えば、画像解析装置1が外部機器8に内蔵された構成であってもよいし、画像解析装置1が外部機器8の機能を備える構成であってもよい。
記憶部3には、組織画像31および判定基準32に加え、制御部4が実行する各部の制御プログラム、OSプログラム、アプリケーションプログラムなどが格納されている。また、記憶部3には、これらプログラムを制御部4が実行するときに読み出す各種データが格納されている。記憶部3は、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。なお、記憶部3の他に、上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として使用される記憶装置であり、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置を備えていてもよい。
表示装置5は、制御部4から出力される情報などを表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイである。表示装置5は、画像解析装置1が備える専用のディスプレイであってもよい。なお、表示装置5は、表示画面にタッチセンサが重畳されており、ユーザによる表示面へのタッチ操作を検出できる構成であってもよい。
なお、図1では、画像解析装置1が別体として設けられた表示装置5(提示部)と接続されている例を図示しているが、これに限定されない。例えば、画像解析装置1が表示装置5(提示部)を内蔵する構成であってもよい。
ここで、画像解析装置1と外部機器8、および、画像解析装置1と表示装置5は無線通信で接続されていてもよいし、有線通信で接続されていてもよい。
<制御部4の構成>
制御部4は、結節影としての特徴を有する領域など、解析対象となる領域の画像(以後、対象領域画像と記す)を解析することにより、肺結節の種類を判定し、判定結果を出力する。この制御部4は、二値化部41、ベッチ数算出部42(特徴数算出部)、基準値特定部43、判定部44、および表示制御部45を備えている。
[二値化部41]
二値化部41は、肺のCT画像から解析対象となる対象領域画像を抽出し、該対象領域画像に対して二値化処理を行い、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する(図7参照)。
二値化部41は、公知の画像認識機能を備えていてもよい。これにより、外部機器8から胸部CT画像を取得した場合、二値化部41は、公知の画像認識機能によって、胸部CT画像から肺のCT画像を切り出すことが可能である。肺は周囲の組織に比べてX線吸収率が低いため、公知の画像処理の手法を用いれば、胸部CT画像から肺のCT画像を切り出すことが可能である。
また、二値化部41は、肺のCT画像から、対象領域画像を抽出する機能をさらに備えていてもよい。画像取得部2は、抽出した対象領域画像を記憶部3に格納してもよいし、二値化部41に出力してもよい。
肺のCT画像から対象領域画像を抽出することが可能な二値化部41は、公知の深層学習(ディープラーニング)などの手法を適用することによって実現され得る。例えば、二値化部41は、胸部CT画像と、当該胸部CT画像から検出されるべき(または、切り出されるべき)対象領域画像(例えば、結節影としての特徴を有する画像)との対応関係を学習データとして用いた深層学習を施されていてもよい。ここで、学習データとして用いる胸部CT画像は、例えば、予め医師による読影によって結節影としての特徴が認められた領域の画像が含まれる胸部CT画像であればよい。このような深層学習を二値化部41に適用することによって、二値化部41は、胸部CT画像から抽出された肺のCT画像から対象領域画像を抽出することが可能となる。
二値化部41は、二値化処理において、二値化の基準値よりも大きい画素値(あるいは、CT値)を有する画素を白色の画素に変換し、二値化の基準値以下の画素値を有する画素を黒色の画素に変換する。このとき二値化部41は、肺を撮像した1つのCT画像に対して、二値化の基準値を変更する度に二値化処理を行い、複数の二値化画像を生成する。すなわち、二値化部41は、肺のCT画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を複数生成する。
なお、本明細書では、二値化部41は、二値化の基準値を、グレースケール画像として表示した対象領域画像の各画素の画素値に基づいて設定する場合を例に挙げて説明する。すなわち、二値化部41は、二値化の基準値を0~255の範囲において設定する。例えば、二値化の基準値が画素値100に設定された場合、画素値が100以下の画素の画素値は二値化処理の結果0となり、画素値が100より高い画素の画素値は二値化処理の結果255となる。
二値化の基準値の設定方法は、これに限定されない。例えば、二値化の基準値は、肺を撮像対象とする胸部CT画像において一般的に設定されるCT値-1000~-700HUの範囲において設定されてもよい。二値化の基準値を-900HUに設定した場合、CT値が-900HU以下の画素の画素値は二値化処理の結果0となり、CT値が-900HUより高い画素の画素値は二値化処理の結果255となる。
二値化部41は、二値化処理の前に、対象領域画像におけるCT値の範囲を限定してもよい。肺のCT画像では、CT値が0HU~1000HUの範囲である領域は無視されるため、例えば、二値化処理の対象を、CT値が-1000HU~0HUの範囲に限定してもよい。この場合、-1000HU~0HUの範囲のCT値が、0~255の範囲の画素値に対応付けられる。例えば、255×(CT値)/(対象領域画像におけるCT値の範囲)の値の小数点以下を四捨五入して得られる値を、CT値に対応する画素値として決定すればよい。
[ベッチ数算出部42]
ベッチ数算出部42は、複数の二値化画像のそれぞれについて、第1画素値と第2画素値とに二値化された後における一方の画素値(第1画素値)の画素に囲まれた、該二値化後における他方の画素値(第2画素値)の画素からなる穴形状の領域の数を示す1次元ベッチ数b1を算出する。
ベッチ数算出部42は、複数の前記二値化画像のそれぞれについて、第1画素値と第2画素値とに二値化された後における一方の画素値(第1画素値)が連結して成る連結領域の数を示す0次元ベッチ数b0をさらに算出してもよい。
上記連結領域は、例えば、二値化処理後の画素値が0である画素が隣接しつつ集まった領域である。それぞれの連結領域は、二値化処理後の画素値が255である画素によって囲まれており、互いに独立している領域である。
上記穴は、1つ以上の構成成分の外縁の少なくとも一部(構成成分が1つの場合には、その構成成分の外縁の全部)をその外縁として有している開口部である。換言すれば、構成成分の外縁によって囲まれた穴には、1つの構成成分がその内部に有する穴と、互いに連結した複数の構成成分がそれぞれ有する外縁によって囲まれた穴とが含まれる。
なお、ベッチ数算出部42によって算出される1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0の値は、対象領域画像に撮像されている領域の面積に依存する。それゆえ、ベッチ数算出部42は、撮像されている領域の面積が等しい対象領域画像の1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0を算出することが望ましい。
また、ベッチ数算出部42は、複数の前記二値化画像のそれぞれについての、1次元ベッチ数b1と0次元ベッチ数b0との比をさらに算出してもよい。なお、本明細書では、1次元ベッチ数b1を0次元ベッチ数b0で除した値(b1/b0)を算出した場合を例に挙げて説明するが、1次元ベッチ数b1と0次元ベッチ数b0との比は、b1/b0およびb0/b1のいずれであってもよい。
ベッチ数算出部42として、既存のプログラムを用いてもよい。このようなプログラムの一例としてCHomPを挙げることができる。CHomPは、GNU(General PublicLicense)に準拠したフリーウェアであり、ホームページ(http://chomp.rutgers.edu/)からダウンロードできる。なお、これに限定されるものではなく、画像に関する0次元ベッチ数b0および1次元ベッチ数b1を算出できるプログラムであれば、CHomP以外のプログラムを用いてもよい。
[基準値特定部43]
基準値特定部43は、二値化部41によって生成された複数の二値化画像のうち、1次元ベッチ数b1が最大となる二値化画像を特定する。さらに、基準値特定部43は、第1基準値Taおよび最大1次元ベッチ数Va(最大第1特徴数)を特定する。ここで、第1基準値Taは、特定した二値化画像における二値化の基準値である。また、最大1次元ベッチ数Vaは、特定した二値化画像における1次元ベッチ数b1である。
また、基準値特定部43は、b1/b0が最大値となる二値化画像を特定してもよい。基準値特定部43は、特定した二値化画像における二値化の基準値を示す第3基準値Tc、および特定した二値化画像におけるb1/b0の値R(以後、「b1/b0の最大値R」と記す)(最大第3特徴数)をさらに特定してもよい。
なお、基準値特定部43は、0次元ベッチ数、1次元ベッチ数、およびb1/b0の二値化の基準値の変化に伴う変化をプロットしたグラフを生成してもよい。基準値特定部43は、生成したグラフから、第1基準値Ta、最大1次元ベッチ数Va、第2基準値Tb、最大0次元ベッチ数Vb、第3基準値Tc、b1/b0の最大値Rなどを読取ることができる。
[判定部44]
判定部44は、下記(1)および(2)に基づいて、肺に生じた変化を判定する。
(1)第1基準値Ta
(2)最大1次元ベッチ数Va
なお、判定部44は、肺に生じた変化を判定するための判定基準32を参照する構成であってもよい。判定基準32については後に具体例を挙げて説明する。
判定部44による、対象領域画像に対する判定の精度は、公知の深層学習(ディープラーニング)などの手法を適用することによって向上させることが可能である。例えば、深層学習において、下記の(教師データ)などが使用され得る。
(教師データ)判定部44が対象領域画像についての判定に用いた上記パラメータ(例えば、上記(1)~(6)など)と、該対象領域画像について医師によって判断された結果との組み合わせを含むデータ。
[表示制御部45]
表示制御部45は、判定部44から出力される判定結果を示す情報を、表示装置5に表示させる。なお、表示制御部45は、判定結果を示す情報と共に、対象領域画像を抽出するために用いた胸部CT画像(または、肺のCT画像)を表示装置5に表示させてもよい。
また、表示制御部45は、対象領域画像の胸部CT画像(または肺のCT画像)における位置を示す情報を、判定結果および胸部CT画像(または肺のCT画像)と共に表示装置5に表示させてもよい。
このように構成すれば、画像解析装置1は、胸部CT画像(または肺のCT画像)における対象領域画像をユーザに視認させつつ、判定結果を提示することができる。ここで、ユーザには、医師、検査技師、研究者などが含まれ得る。
なお、判定結果をユーザに提示する方法は所望の態様であってもよい。例えば、図1に示すように、表示装置5に判定結果が表示される構成であってもよいし、プリンター(図示せず)およびスピーカー(図示せず)などから出力される構成であってもよい。
(画像解析装置1が行う処理の流れ)
画像解析装置1が行う処理の流れについて、適宜、図9~図12を参照しながら、図8を用いて説明する。図8は、画像解析装置1が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、画像取得部2は、外部機器8から組織を撮像した組織画像を取得する(ステップS1)。
次に、二値化部41は、組織画像から対象領域画像を抽出し、対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する(ステップS2:二値化ステップ)。
次に、ベッチ数算出部42は、複数の二値化画像のそれぞれについて、1次元ベッチ数b1を算出する(ステップS3:特徴数算出ステップ)。
図9は、結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数b1の変化をプロットしたグラフである。図9において、結節が生じていない肺野の対象領域画像についての1次元ベッチ数b1は実線で示されており、肺血管の対象領域画像についての1次元ベッチ数b1は破線で示されている。
一方、図10は、充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の対象領域画像について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う1次元ベッチ数b1の変化をプロットしたグラフである。図10において、充実型結節の対象領域画像についての1次元ベッチ数b1は実線で示されており、すりガラス型結節の対象領域画像についての1次元ベッチ数b1は破線で示されている。
図8に戻り、基準値特定部43は、1次元ベッチ数b1が最大となる二値化画像を特定し、第1基準値Ta、および最大1次元ベッチ数Vaを特定する(ステップS4:基準値特定ステップ)。
続いて、判定部44は、第1基準値Taおよび最大1次元ベッチ数Vaに基づいて、肺に生じた変化を判定する(ステップS5:判定ステップ)。
図11は、対象領域画像毎の、第1基準値Taと、最大1次元ベッチ数Vaとをプロットしたグラフである。図11に示すように、基準値特定部43によって特定された第1基準値Taと、最大1次元ベッチ数Vaとの組み合わせは、群A~群Dの4つの群に明確に分かれる。具体的には、群Aは、充実型結節の対象領域画像における第1基準値Taと最大1次元ベッチ数Vaとをプロットした点である。群Bは、肺血管の対象領域画像における第1基準値Taと最大1次元ベッチ数Vaとをプロットした点である。群Cは、結節が生じていない肺野の対象領域画像における第1基準値Taと最大1次元ベッチ数Vaとをプロットした点である。群Dは、すりガラス型結節の対象領域画像における第1基準値Taと最大1次元ベッチ数Vaとをプロットした点である。このように、第1基準値Taおよび最大1次元ベッチ数Vaに基づいて、対象領域画像が、結節が生じていない肺野、肺血管、充実型結節、すりガラス型結節のいずれであるかを判定することができる。
図12は、判定基準32の一例を示す図である。判定部44は、対象領域画像について特定された第1基準値Taおよび最大1次元ベッチ数Vaと、判定基準32に規定されている第1基準値Taおよび最大1次元ベッチ数Vaとを比較して、下記に記すように肺に生じた変化を判定する。
・判定部44は、対象領域画像について特定された第1基準値Taが70~100であり、最大1次元ベッチ数Vaが10~25である場合、該対象領域画像は結節が生じていない肺野の画像であると判定する。
・判定部44は、対象領域画像について特定された第1基準値Taが120~180であり、最大1次元ベッチ数Vaが2~10である場合、該対象領域画像はすりガラス型結節の画像であると判定する。
・判定部44は、対象領域画像について特定された第1基準値Taが180~255であり、最大1次元ベッチ数Vaが2~10である場合、該対象領域画像は肺血管の画像であると判定する。
・判定部44は、対象領域画像について特定された第1基準値Taが180~255であり、最大1次元ベッチ数Vaが10~50である場合、該対象領域画像は充実型結節の画像であると判定する。
表示制御部45は、判定結果を表示装置5に出力する(ステップS6)。
なお、図9~図11に示すグラフは、-1000HU~0HUの範囲のCT値を、0~255の範囲の画素値に対応付けられた対象領域画像に対して、二値化部41が二値化処理を行った二値化画像を用いて描画されている。判定基準32における第1基準値Taの値は、二値化部41が二値化処理の前に、対象領域画像におけるCT値の範囲をどのように限定したかに応じて変化する。それゆえ、二値化部41が二値化処理を行う前に、対象領域画像におけるCT値の範囲を限定する場合、対象領域画像のCT値の範囲を揃えておくことが重要である。
上記の構成によれば、画像解析装置1は、結節影などの対象領域画像について二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成し、二値化画像のそれぞれについて、1次元ベッチ数を算出する。そして、画像解析装置1は、1次元ベッチ数が最大となる二値化画像を特定し、特定した二値化画像から第1基準値Taと最大1次元ベッチ数Vaを特定する。画像解析装置1は、特定した第1基準値Taと最大1次元ベッチ数Vaに基づいて、肺結節か否か、および如何なる種類の肺結節であるかを判定する。このように構成すれば、対象領域画像が肺に生じている変化の有無および変化の種類を、肺に生じた変化の構造上の特性に基づいて精度良く判定することができる。
肺に生じた病変部位は、周囲とは異なる画像として視認され得る。画像解析装置1は、解析対象となる領域の画像が有する性状をホモロジーの概念を用いて数学的に解析し、該解析結果に基づいて肺に生じた変化を判定する。すなわち、画像解析装置1による判定結果は、画像診断における医師による診断結果と同様、対象領域画像の性状に根拠がある。それゆえ、画像解析装置1は、ユーザが容易に理解可能な判定結果を出力することが可能である。肺以外の組織に生じた病変部位にも、周囲とは異なる画像として視認され得るものが多く知られている。画像解析装置1は、画像診断によって発見され得る任意の病変部位の有無および種類を高精度で判定することが可能である。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。本実施形態では、ベッチ数算出部42が算出した0次元ベッチ数b0も利用して、肺に生じた変化を判定する構成である。
[基準値特定部43]
基準値特定部43は、二値化部41によって生成された複数の二値化画像のうち、0次元ベッチ数b0が最大となる二値化画像をさらに特定してもよい。そして、基準値特定部43は、第2基準値Tbおよび最大0次元ベッチ数Vb(最大第2特徴数)を特定する。ここで、第2基準値Tbは、特定した二値化画像における二値化の基準値である。また、最大0次元ベッチ数Vbは、特定した二値化画像における0次元ベッチ数b0である。
なお、基準値特定部43は、二値化の基準値の変化に伴う0次元ベッチ数および1次元ベッチ数の変化をプロットしたグラフを生成してもよい。基準値特定部43は、生成したグラフから、第1基準値Ta、最大1次元ベッチ数Va、第2基準値Tb、および最大0次元ベッチ数Vbなどを読取ることができる。
[判定部44]
判定部44は、下記の(1)~(4)に基づいて、肺に生じた変化を判定する。
(1)第1基準値Ta
(2)最大1次元ベッチ数Va
(3)第2基準値Tb
(4)最大0次元ベッチ数Vb。
(画像解析装置1が行う処理の流れ)
本実施形態に係る画像解析装置1が行う処理の流れについて、適宜、図14~図17を参照しながら、図13を用いて説明する。図13は、本発明の別の態様に係る画像解析装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、画像取得部2は、外部機器8から組織を撮像した組織画像を取得する(ステップS11)。
次に、二値化部41は、組織画像から対象領域画像を抽出し、対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する(ステップS12:二値化ステップ)。なお、図14~図16に示すグラフは、-1000HU~0HUの範囲のCT値を、0~255の範囲の画素値に対応付けられた対象領域画像に対して、二値化部41が二値化処理を行った二値化画像を用いて描画されている。
次に、ベッチ数算出部42は、複数の二値化画像のそれぞれについて、1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0を算出する(ステップS13:特徴数算出ステップ)。
図14は、結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う0次元ベッチ数b0の変化をプロットしたグラフである。図14において、結節が生じていない肺野の対象領域画像についての0次元ベッチ数b0は実線で示されており、肺血管の対象領域画像についての0次元ベッチ数b0は破線で示されている。
一方、図15は、充実型結節の領域、およびすりガラス型結節の対象領域画像について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う0次元ベッチ数b0の変化をプロットしたグラフである。図10において、充実型結節の対象領域画像についての0次元ベッチ数b0は実線で示されており、すりガラス型結節の対象領域画像についての0次元ベッチ数b0は破線で示されている。
図13に戻り、基準値特定部43は、1次元ベッチ数b1が最大となる二値化画像、および、0次元ベッチ数b0が最大となる二値化画像をそれぞれ特定する。そして、基準値特定部43は、特定した二値化画像について、第1基準値Ta、最大1次元ベッチ数Va、第2基準値Tb、および最大0次元ベッチ数Vbを特定する(ステップS14:基準値特定ステップ)。
続いて、判定部44は、第1基準値Ta、最大1次元ベッチ数Va、第2基準値Tb、および最大0次元ベッチ数Vbに基づいて、肺に生じた変化を判定する(ステップS15:判定ステップ)。
図16は、対象領域画像毎の、第2基準値Tbと、最大0次元ベッチ数Vbとをプロットしたグラフである。図16に示すように、基準値特定部43によって特定された第2基準値Tbと、最大0次元ベッチ数Vbとの組み合わせは、群E~群Hの4つの群に明確に分かれる。具体的には、群Eは、充実型結節の対象領域画像における第2基準値Tbと最大0次元ベッチ数Vbとをプロットした点である。群Fは、肺血管の対象領域画像における第2基準値Tbと最大0次元ベッチ数Vbとをプロットした点である。群Gは、結節が生じていない肺野の対象領域画像における第2基準値Tbと最大0次元ベッチ数Vbとをプロットした点である。群Hは、すりガラス型結節の対象領域画像における第2基準値Tbと最大0次元ベッチ数Vbとをプロットした点である。このように、第2基準値Tbおよび最大0次元ベッチ数Vbに基づいて、対象領域画像が、結節が生じていない肺野、肺血管、充実型結節、すりガラス型結節のいずれの領域を撮像した画像であるかを判定することも可能である。なお、図11に示す、対象領域画像毎の、第1基準値Taと、最大1次元ベッチ数Vaとをプロットしたグラフに比して、群E~群Hは互いに近接している。それゆえ、判定部44は、対象領域画像について特定された第1基準値Taおよび最大1次元ベッチ数Vaに加えて、第2基準値Tbおよび最大0次元ベッチ数Vbを利用することが望ましい。このように構成すれば、画像解析装置1は、肺に生じた変化を判定する精度をより向上させることができる。
図17は、判定基準32の別の一例を示す図である。判定部44は、判定基準32に規定されている第1基準値Ta、最大1次元ベッチ数Va、第2基準値Tb、および最大0次元ベッチ数Vbを参照して、肺に生じた変化を対象領域画像毎に判定する。
(変形例)
ベッチ数算出部42が算出した1次元ベッチ数b1と0次元ベッチ数b0との比も利用して、肺に生じた変化を判定してもよい。以下では、1次元ベッチ数b1と0次元ベッチ数b0との比が、1次元ベッチ数b1を0次元ベッチ数b0で除した値(b1/b0)である場合を例にあげて説明する。
[ベッチ数算出部42]
ベッチ数算出部42は、複数の二値化画像のそれぞれについて算出した、1次元ベッチ数b1と0次元ベッチ数b0とを用いて、b1/b0を算出する。
[基準値特定部43]
基準値特定部43は、二値化部41によって生成された複数の二値化画像のうち、b1/b0が最大となる二値化画像を特定する。そして、基準値特定部43は、第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rを特定する。ここで、第3基準値は、特定した二値化画像における二値化の基準値である。
なお、基準値特定部43は、二値化の基準値の変化に伴うb1/b0の値の変化をプロットしたグラフを生成してもよい。基準値特定部43は、生成したグラフから、第3基準値Tc、b1/b0の最大値Rなどを読取ることができる。
[判定部44]
判定部44は、下記の(1)~(6)のうちの少なくとも2つに基づいて、肺に生じた変化を判定する。
(1)第1基準値Ta
(2)最大1次元ベッチ数Va
(3)第2基準値Tb
(4)最大0次元ベッチ数Vb
(5)第3基準値Tc
(6)b1/b0の最大値R。
結節が生じていない肺野および肺血管の対象領域画像における第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rは、各種肺結節の対象領域画像における第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rと大きく異なる。そこで、判定部44は、対象領域画像における第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rを、肺に生じた変化の有無の判定に利用してもよい。具体的には、判定部44は、対象領域画像における第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rに基づいて、対象領域画像の中から、結節が生じていない肺野および肺血管に該当する画像を除去することが可能である。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
対象領域画像毎に算出される1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0の値は、各対象領域画像に撮像されている領域の面積に依存する。対象領域画像毎に撮像されている領域の面積が異なっている場合には、1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0などは、単位面積当たりの値として算出されることが望ましい。以下、対象領域画像に撮像されている領域の面積をWと記す場合がある。また、単位面積当たりの1次元ベッチ数をb1/W、単位面積当たりの0次元ベッチ数をb0/W、と記す場合がある。
(画像解析装置1aの構成)
本発明の一態様に係る画像解析装置1aの構成について、図18を用いて説明する。図18は、本発明の一態様に係る画像解析装置1aの構成の一例を示すブロック図である。なお、図18では、図1と同様に、画像解析装置1aに画像を送信する外部機器8も示している。
図18に示すように、画像解析装置1aは、画像取得部2、記憶部3a、および制御部4aを備えている。記憶部3aには少なくとも、組織画像31および判定基準32aが記憶されている。
画像解析装置1aは、対象領域画像に撮像されている領域の面積を算出する機能を備えている点で、図1の画像解析装置1と異なっている。
[二値化部41a]
二値化部41aは、肺のCT画像から解析対象となる対象領域画像を抽出し、該対象領域画像に対して二値化処理を行い、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する(図7参照)。
[面積算出部46]
面積算出部46は、対象領域画像を二値化部41aから取得し、対象領域画像に撮像されている領域の面積Wを算出する。面積算出部46は、撮像されている領域の広さが異なる対象領域画像について算出された1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0などを、単位面積当たりの値として比較するために、各対象領域画像の面積Wを算出する。
面積算出部46が算出する値は、各対象領域画像における単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wを表す値、および、単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wを表す値を算出するために利用可能な値であればよく、面積Wに限定されない。例えば、面積算出部46は、対象領域画像に撮像されている領域が正方形または長方形であれば、面積Wの代わりに、例えば該領域の対角線の長さを算出してもよい。例えば、面積算出部46は、対象領域画像に撮像されている領域が円形であれば、面積Wの代わりに該領域の半径または直径の長さを算出してもよい。
なお、肺のCT画像から対象領域画像が抽出されたときに画像として拡大・縮小処理がなされていない場合には、面積算出部46は、対象領域画像の面積の代わりに対象領域画像を構成する画素数を算出してもよい。
[ベッチ数算出部42a]
ベッチ数算出部42aは、対象領域画像毎に算出した1次元ベッチ数b1および0次元ベッチ数b0と、面積算出部46から取得した該対象領域画像の面積Wとに基づいて、単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wおよび0次元ベッチ数b0/Wを算出する。
このように構成すれば、ベッチ数算出部42aは、任意の広さの領域を撮像した対象領域画像における単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wおよび単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wを算出することができる。
[判定部44a]
判定部44aは、下記の(1)~(6)のうちの少なくとも2つに基づいて、肺に生じた変化を判定する。なお、以下では、単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wが最大となる二値化画像における、二値化の基準値のことを「第1基準値Ta」と呼称する。同様に、単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wが最大となる二値化画像における、二値化の基準値のことを「第2基準値Tb」と呼称する。
(1)第1基準値Ta
(2)単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wの最大値(最大1次元ベッチ数Va)
(3)第2基準値Tb
(4)単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wの最大値(最大0次元ベッチ数Vb)
(5)第3基準値Tc
(6)b1/b0の最大値R。
また、判定部44aは、ベッチ数算出部42aによって算出された第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rのみに基づいて、肺に生じた変化の有無を判定してもよい。
(画像解析装置1が行う処理の流れ)
画像解析装置1aが行う処理の流れについて、適宜、図20~図26を参照しながら、図19を用いて説明する。図19は、画像解析装置1aが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、画像取得部2は、外部機器8から組織を撮像した組織画像を取得する(ステップS21)。
次に、二値化部41aは、組織画像から対象領域画像を抽出する(ステップS22)。
次に、面積算出部46は、二値化部41aによって抽出された対象領域画像の撮像範囲の面積Wを算出する(ステップS23:面積算出ステップ)。
一方、二値化部41aは、ステップS22において抽出した対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する(ステップS24:二値化ステップ)。なお、図20~図25に示すグラフは、-1000HU~1000HUの範囲のCT値を、0~255の範囲の画素値に対応付けられた対象領域画像に対して、二値化部41が二値化処理を行った二値化画像を用いて描画されている。したがって、図20~図25に示すグラフと、図9~図11および図14~図16とでは、第1基準値および第2基準値の値が異なっている。
次に、ベッチ数算出部42aは、複数の二値化画像のそれぞれについて、単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/W、単位面積当たりのb0/W、およびb1/b0を算出する(ステップS25:特徴数算出ステップ)。
判定部44aは、第3基準値Tcおよびb1/b0の最大値Rに基づいて、肺に生じた変化の有無を判定する(ステップS26:判定ステップ)。肺に生じた変化の有無を判定する場合、判定部44aは第1基準値Ta、第2基準値Tbなどは使用しない。そこで、図19に示すように、判定部44aは、肺に生じた変化の有無の判定を先にする構成であってもよい。このような構成を採用すれば、基準値特定部43は、次のステップS27において、肺に生じた変化が有ると判定された対象領域画像のみについて、第1基準値Ta、第2基準値Tbなどを特定すればよい。これにより、画像解析装置1aは、肺に生じた変化の判定処理をより効率的に実行することができる。
図20は、結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴うb1/b0の変化をプロットしたグラフである。図20において、結節が生じていない肺野の対象領域画像についてのb1/b0は実線で示されており、肺血管の対象領域画像についてのb1/b0は破線で示されている。なお、図20には、結節が生じていない肺野の対象領域画像の第3基準値Tc1とb1/b0の最大値R1、および、肺血管の対象領域画像の第3基準値Tc2とb1/b0の最大値R2が示されている。
図21は、肺結節が生じている対象領域画像について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴うb1/b0の変化をプロットしたグラフである。図21において、充実型結節の対象領域画像についてのb1/b0は一点鎖線で示されており、すりガラス型結節の対象領域画像についてのb1/b0は破線で示されている。また、混合型結節の対象領域画像についてのb1/b0は実線で示されている。図21には、混合型結節の対象領域画像の第3基準値Tc3とb1/b0の最大値R3、すりガラス型結節の対象領域画像の第3基準値Tc4とb1/b0の最大値R4、および充実型結節の対象領域画像の第3基準値Tc5とb1/b0の最大値R5が示されている。
結節が生じていない肺野の対象領域画像の第3基準値Tc1は、他の対象領域画像の第3基準値Tc2~Tc5に比べて小さい。また、肺血管の対象領域画像のb1/b0の最大値R2は、図21に示された肺結節の対象領域画像のb1/b0の最大値R3~R5に比べて小さい。それゆえ、判定部44aは、結節が生じていない肺野の対象領域画像および肺血管の対象領域画像と、肺結節の対象領域画像とを判定することができる。
図19に戻り、基準値特定部43は、対象領域画像毎に、第1基準値Ta、最大1次元ベッチ数Va、第2基準値Tb、最大0次元ベッチ数Vb、第3基準値Tc、およびb1/b0の最大値R、を特定する(ステップS27:基準値特定ステップ)。
図22は、結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wの変化をプロットしたグラフである。図22において、結節が生じていない肺野の対象領域画像についての単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wは実線で示されており、肺血管の対象領域画像についての単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wは破線で示されている。なお、図22は、結節が生じていない肺野の対象領域画像の第1基準値Ta1と最大1次元ベッチ数Va1、および、肺血管の対象領域画像の第1基準値Ta2と最大1次元ベッチ数Va2が示されている。
一方、図23は、肺結節が生じている対象領域画像について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wの変化をプロットしたグラフである。図23において、充実型結節の対象領域画像についての単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wは一点鎖線で示されており、すりガラス型結節の対象領域画像についての単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wは破線で示されている。また、混合型結節の対象領域画像についての単位面積当たりの1次元ベッチ数b1/Wは実線で示されている。図23には、混合型結節の対象領域画像の第1基準値Ta3と最大1次元ベッチ数Va3、すりガラス型結節の対象領域画像の第1基準値Ta4と最大1次元ベッチ数Va4、および充実型結節の対象領域画像の第1基準値Ta5と最大1次元ベッチ数Va5が示されている。
図24は、結節が生じていない肺野、および肺血管の領域について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wの変化をプロットしたグラフである。図24において、結節が生じていない肺野の対象領域画像についての単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wは実線で示されており、肺血管の対象領域画像についての単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wは破線で示されている。図24には、結節が生じていない肺野の対象領域画像の第2基準値Tb1と最大0次元ベッチ数Vb1、および、肺血管の対象領域画像の第2基準値Tb2と最大0次元ベッチ数Vb2が示されている。
図25は、肺結節が生じている対象領域画像について生成した二値化画像において、二値化の基準値を変化させたことに伴う単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wの変化をプロットしたグラフである。図25において、充実型結節の対象領域画像についての単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wは一点鎖線で示されており、すりガラス型結節の対象領域画像についての単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wは破線で示されている。また、混合型結節の対象領域画像についての単位面積当たりの0次元ベッチ数b0/Wは実線で示されている。図25には、混合型結節の対象領域画像の第2基準値Tb3と最大0次元ベッチ数Vb3、すりガラス型結節の対象領域画像の第2基準値Tb4と最大0次元ベッチ数Vb4、および充実型結節の対象領域画像の第2基準値Tb5と最大0次元ベッチ数Vb5が示されている。
図19に戻り、判定部44は、下記の(1)~(6)のうちの少なくとも2つに基づいて、肺に生じた変化を判定する(ステップS28:判定ステップ)。
(1)第1基準値Ta
(2)最大1次元ベッチ数Va
(3)第2基準値Tb
(4)最大0次元ベッチ数Vb
(5)第3基準値Tc
(6)b1/b0の最大値R。
図26は、判定基準32aの一例を示す図である。判定部44は、対象領域画像について特定された上記(1)~(6)のうちの少なくとも2つを、判定基準32aに規定されている値と比較して、肺に生じた変化を判定する。
上記の構成によれば、判定部44は、肺に生じた変化をより詳細に判定することができる。例えば、b1/b0の最大値R、および単位面積当たりの最大1次元ベッチ数Va/Wに基づいて、判定部44は、充実型結節と混合型結節とを判別することが可能である。また、例えば、b1/b0の最大値Rおよび第1基準値Taに基づいて、判定部44は、するガラス型結節と混合型結節とを判別することが可能である。
表示制御部45は、判定結果を表示装置5に出力する(ステップS29)。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(画像解析装置1bの構成)
次に、図27を用いて、画像解析装置1bの構成について説明する。図27は、本発明の実施例4に係る画像解析装置1bの構成の一例を示すブロック図である。画像解析装置1bは通信部6を備えている点で、図1に示す画像解析装置1と異なっている。通信部6は、外部機器8から受信した画像データが示す組織画像を解析した結果に基づいて判定した判定結果を表示装置5にて表示させるための表示データを表示制御部45から取得し、表示装置5へ送信する。
なお、外部機器8および提示装置5の数は1つに限定されるものではなく、複数であってもよい。
画像解析装置1bは、図27に示す構成に限定されない。例えば、図18に示す画像解析装置1aに通信部6を加えた構成であってもよい。
(画像解析システム)
ここでは、画像解析装置1bを含む画像解析システム100および100aの構成例について、図28および図29を用いて説明する。図28は、本発明に係る画像解析装置1bを含む画像解析システム100の構成例を示す概略図である。図28は、外部機器8と提示装置7とが離れた場所に設置されている例を示している。一方、図29は、本発明に係る画像解析装置1bを含む別の画像解析システム100aの構成例を示す概略図である。図29は、提示装置7が外部機器8aに接続されている例を示している。
図29に示すように、画像解析システム100は、外部機器8、画像解析装置1b、および提示装置7を有している。外部機器8、画像解析装置1b、および提示装置7は、インターネットなどの情報通信ネットワーク50に接続されており、相互にデータの送受信が可能である。
外部機器8は、例えば、CT装置に接続されたパーソナルコンピュータであってもよいし、組織を撮像した画像を集約して管理するサーバ(電子カルテサーバ、CT画像データサーバなど)であってもよい。
提示装置7は、ユーザに画像解析の結果を提示する機能を有する装置であればよく、例えば、提示装置7はディスプレイを備える表示装置である。あるいは、提示装置7は、医療関係者などが携帯するタブレット端末などの通信端末機器であってもよい。
組織を撮像した組織画像の画像データは、外部機器8から画像解析装置1bへと送信される。画像データを受信した画像解析装置1bは該画像を解析し、判定部44による判定結果を、通信部6を介して提示装置7に送信する。
画像解析システム100aは、外部機器8a、画像解析装置1b、および提示装置7を有している。外部機器8aおよび画像解析装置1bは、インターネットなどの情報通信ネットワーク50に接続されており、相互にデータの送受信が可能である。提示装置7は、外部機器8aに接続されている。
すなわち、画像解析装置1bは、遠隔地で撮像された画像を外部機器8または8aから受信して、画像解析を行い、判定部44による判定結果を、提示装置7に送信することができる。なお、判定結果を、解析に供した組織画像と対応付けて提示装置7に送信してもよい。提示装置7は、外部機器8aに接続された装置であってもよいし、画像解析装置1bおよび外部機器8と独立している装置であってもよい。
この構成を採用することにより、画像解析システム100および100aは、遠隔地の外部機器8および8aからの組織画像を受信して、当該画像を解析することができ、かつ組織画像および決定された情報を遠隔地のユーザに提示することができる。よって、医師が不在であったり、不足していたりする遠隔地のユーザに対しても、高い精度の画像診断の結果を提供することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像解析装置1、1a、1bの制御ブロック(特に制御部4、4a)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、画像解析装置1、1a、1bは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1a、1b 画像解析装置
2 画像取得部
3、3a 記憶部
7 提示装置
8、8a 外部機器
41、41a 二値化部
42、42a ベッチ数算出部(特徴数算出部)
43 基準値特定部
44、44a 判定部
46 面積算出部
100、100a 画像解析システム
S2、S12、S24 二値化ステップ
S3、S13、S25 特徴数算出ステップ
S4、S14、S27 基準値特定ステップ
S5、S15、S26、S28 判定ステップ
S23 面積算出ステップ

Claims (13)

  1. 組織を撮像した組織画像を解析する方法であって、
    前記組織画像から解析対象となる対象領域画像を抽出し、該対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する二値化ステップと、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについて、第1画素値と第2画素値とに二値化された後における前記第1画素値の画素に囲まれた、該二値化後における前記第2画素値の画素からなる穴形状の領域の数を示す第1特徴数を含む特徴数を算出する特徴数算出ステップと、
    前記第1特徴数が最大となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第1基準値、および該二値化画像における前記第1特徴数を示す最大第1特徴数を特定する基準値特定ステップと、
    前記第1基準値および前記最大第1特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化を判定する判定ステップと、を含む、
    画像解析方法。
  2. 前記特徴数算出ステップにおいて、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについて、前記第1画素値の画素が連結して成る連結領域の数を示す第2特徴数をさらに算出し
    前記基準値特定ステップにおいて、
    前記第2特徴数が最大値となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第2基準値、および該二値化画像における前記第2特徴数を示す最大第2特徴数をさらに特定し、
    前記判定ステップにおいて、
    前記第1基準値、前記最大第1特徴数、前記第2基準値、および前記最大第2特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化を判定する、
    請求項1に記載の画像解析方法。
  3. 前記対象領域画像に撮像されている領域の面積を算出する面積算出ステップをさらに含み、
    前記特徴数算出ステップにおいて、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについて、単位面積当たりの前記第1特徴数、および単位面積当たりの前記第2特徴数を算出し、
    前記基準値特定ステップにおいて、
    単位面積当たりの前記第1特徴数の最大値、および単位面積当たりの前記第2特徴数の最大値をそれぞれ、前記第1基準値および前記第2基準値として特定する、
    請求項2に記載の画像解析方法。
  4. 前記特徴数算出ステップにおいて、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについての、前記第1特徴数と前記第2特徴数との比をさらに算出し、
    前記基準値特定ステップにおいて、
    前記比が最大値となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第3基準値、および該二値化画像における前記第1特徴数と前記第2特徴数との比を示す最大第3特徴数をさらに特定し、
    前記判定ステップにおいて、
    前記第1基準値、前記最大第1特徴数、前記第2基準値、前記最大第2特徴数、前記第3基準値、および前記最大第3特徴数のうちの少なくとも2つに基づいて、前記組織に生じた変化を判定する、
    請求項2または3に記載の画像解析方法。
  5. 前記判定ステップにおいて、
    前記第3基準値および前記最大第3特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化の有無を判定する、
    請求項4に記載の画像解析方法。
  6. 組織を撮像した組織画像を解析する画像解析装置であって、
    前記組織画像から解析対象となる対象領域画像を抽出し、該対象領域画像について、二値化の基準値が異なる複数の二値化画像を生成する二値化部と、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについて、第1画素値と第2画素値とに二値化された後における前記第1画素値の画素に囲まれた、該二値化後における前記第2画素値の画素からなる穴形状の領域の数を示す第1特徴数を算出する特徴数算出部と、
    前記第1特徴数が最大となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第1基準値、および該二値化画像における前記第1特徴数を示す最大第1特徴数を特定する基準値特定部と、
    前記第1基準値および前記最大第1特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化を判定する判定部と、を備える、
    画像解析装置。
  7. 前記特徴数算出部は、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについて、前記第1画素値の画素が連結して成る連結領域の数を示す第2特徴数をさらに算出し、
    前記基準値特定部は、
    前記第2特徴数が最大値となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第2基準値、および該二値化画像における前記第2特徴数を示す最大第2特徴数をさらに特定し、
    前記判定部は、
    前記第1基準値、前記最大第1特徴数、前記第2基準値、および前記最大第2特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化を判定する、
    請求項6に記載の画像解析装置。
  8. 前記対象領域画像に撮像された撮像範囲の面積を算出する面積算出部をさらに備え、
    前記特徴数算出部は、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについて、単位面積当たりの前記第1特徴数、および単位面積当たりの前記第2特徴数を算出し、
    前記基準値特定部は、
    単位面積当たりの前記第1特徴数の最大値および単位面積当たりの前記第2特徴数の最大値をそれぞれ、前記第1基準値および前記第2基準値として特定する、
    請求項7に記載の画像解析装置。
  9. 前記特徴数算出部は、
    複数の前記二値化画像のそれぞれについての、前記第1特徴数と前記第2特徴数との比をさらに算出し、
    前記基準値特定部は、
    前記比が最大値となる二値化画像を特定し、特定した該二値化画像における二値化の基準値を示す第3基準値、および該二値化画像における前記第1特徴数と前記第2特徴数との比の最大値を示す最大第3特徴数をさらに特定し、
    前記判定部は、
    前記第1基準値、前記最大第1特徴数、前記第2基準値、前記最大第2特徴数、前記第3基準値、および前記最大第3特徴数のうちの少なくとも2つに基づいて、前記組織に生じた変化を判定する、
    請求項7または8に記載の画像解析装置。
  10. 前記判定部は、
    前記第3基準値および前記最大第3特徴数に基づいて、前記組織に生じた変化の有無を判定する、
    請求項9に記載の画像解析装置。
  11. 請求項6から10のいずれか1項に記載の画像解析装置と、
    前記組織画像および前記対象領域画像のうちの少なくとも一方の画像データを前記画像解析装置へ送信する外部機器と、
    前記画像解析装置において決定された情報を取得して該情報を提示する提示装置と、を含む、
    画像解析システム。
  12. 請求項6から10のいずれか1項に記載の画像解析装置としてコンピュータを機能させるための画像解析プログラムであって、前記二値化部、前記特徴数算出部、前記基準値特定部、および前記判定部としてコンピュータを機能させるための画像解析プログラム。
  13. 請求項12に記載の画像解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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