JP7265752B2 - 個室使用状況表示具の取付構造 - Google Patents
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また、取付部の回動状態復帰手段とは、回動を開始した当初位置に表示部を戻す(復帰させる)ための回動動作を実現させる手段であればよく、例えば、板バネ、コイルスプリング若しくはその他の弾性体の付勢力、又は磁石による磁力の反発力等を利用する機構により構成することができる。
なお、下記の説明中、扉Dの吊元側とは、開閉可能に取付パネルF2に取り付けられている扉Dの取付部側(図5等参照)をいう。
図1に示すように、本取付構造Kの適用対象は、一定の広さを有する間仕切りのない開放空間が、複数の個室として区画されているトイレ個室Sである。
すなわち、壁体W1,W2(区画体)により区画されている全体空間内において、対向する上下の中央部に出入口Eが形成されており、各出入口Eの間に通路Rが形成されている。この通路Rに対向して、複数のトイレ個室Sが配置されている(なお、以下の説明において、特許請求の範囲の個室に対応する説明をする場合には、「トイレ個室」という語を使用し、便器Zを備える場所を示す一般的な説明を行う場合には、単に「トイレ」と称する。)。
側面パネルY、前面パネルF1及び取付パネルF2は、所定寸法に形成されている矩形形状である公知のパネル材であり、前面パネルF1及び取付パネルF2は、壁体W又は側面パネルYと接合されている。
また、扉Dは、トイレ個室Sの空室時(不使用時)には、トイレ個室Sの内側に収容されるようになっていることが望ましく、本実施形態でも、そのような構成を前提としている。
本表示具1は、透明樹脂製である表示部11及び回動支持部15を有する表示板10と、扉Dへの取付部20を備えている(図2~図4)。
表示板10の表示部11は透明樹脂製であり、青色の着色材料により「空」と表示されており、扉Dがトイレ個室Sの内側に収納されている場合において、左右の両方向の出入口Eから通路Rに入ってきた利用者が、いずれの方向からもトイレ個室が不使用であることを視認できるようになっている(詳細は後記する)。
取付部20は、取付体21と、薄板バネ25と、角度固定板27(位置決め手段)とを備えている。
また、取付体21の上下の端部には、支持突起31の第2挿通孔21aが設けられており、当該取付体21の開放面に対向する側面には、扉Dへの取付孔(図示せず)が形成されている(本実施形態では3箇所)。
また、表示板10の回動支持部15が、取付部20の受け入れ空間に嵌入され、上下における回動支持部15の第1挿通孔16aと取付体21の第2挿通孔21aの位置が整合した状態で、支軸である支持突起31が軸挿されることにより、回動自在に軸支されている。
本取付構造K(第1実施形態)は、本表示具1の取付部20の取付孔にネジ止めされることにより(符号32はネジを示す)、扉Dの吊元の上縁端部に取り付けられている。その際、表示板10の表示部11は、扉Dの表面と水平になる向きであって、当該扉Dの端部から隣接するトイレ個室S側の取付パネルF2の向きに突出するように配置されている。
続いて、本表示具1の動作について説明する。なお、以下の説明において、既に、本表示具1は、扉Dに取り付けられていることを前提とする。
トイレ個室Sの空室時(不使用時)には、通常、扉Dは、トイレ個室Sの内部に収容されている。このとき、表示板10の表示部11は、扉Dの端部から突出して設けられている。そのため、表示部11は、扉Dの外側面から略垂直となる向きに突出することになり、両側から「空」の文字が視認されることになる。これにより、利用者は、そのトイレ個室Sが空室であることを外部から即座に認識することができる(図5,図6)。
トイレ個室Sの使用時には、扉Dが閉まっており、表示板10の表示部11は、扉Dと平行になっている。このとき、表示部11の「空」の表示は外部から目立たなくなっており、扉Dが開放されていないため、利用者は、そのトイレ個室Sが使用中であることを認識することができる(図7)。
非常時等の緊急対応時において、扉Dを通路R側(トイレ個室Sの室外側)に開放することが必要となる場合には、まず、所定の方法で、通路R側から開錠する。続いて、扉Dを通路R側に開放する。
このとき、本表示具1の表示部11の先端が、隣接する取付パネルF2に接触した状態であり、薄板バネ25が扉D側に押圧された状態であるため、当該薄板バネ25には、扉Dと離反する向きに復元力が蓄えられた状態である。
本取付構造Kによれば、本表示具1の表示部11が扉Dの通路R側の面に、回動自在に取付けられている。そのため、非常時等の際に扉Dを通路R側に開放する必要が生じた場合において、表示板10の回動支持部15を中心として表示部11を回動させることにより、扉Dの回動動作に追従するように、当該表示部11を回動させることにより対応可能となる。
さらに、本取付構造の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の本取付構造K’は、本表示具1’の扉Dへの取付位置と表示板10’の表示部11’の記載が異なっている。すなわち、本表示具1’は、扉Dの上縁部の略中央部に取り付けられている。そして、表示板10’の表示部11’は透明樹脂製であり、赤色の着色材料により「使用中」と表示されている(図10)。
S トイレ個室
W1、W2 壁体(区画体)
Y 側面パネル(区画体)
F1 前面パネル(区画体)
F2 取付パネル(区画体)
D 扉
1,1’ 個室使用状況表示具
10,10’ 表示板
11,11’ 表示部
15 回動支持部
16 突出端部
17 中央部
17a 内側面部
18 第1凹部
20 取付部
21 取付体
22 収容端部
23 バネ嵌装部
25 薄板バネ
27 角度固定板(位置決め手段)
31 支持突起(回動軸)
Claims (1)
- 個室を画設する区画体と、その一端が前記区画体に対して、内側及び外側の両方向に回転自在に支持されることにより、開閉自在に取付けられている扉と、前記個室の使用状況を表示する個室使用状況表示具と、を備える前記個室における、前記扉への前記個室使用状況表示具の取付構造であって、
前記個室使用状況表示具は、少なくとも一方向から視認可能である板状体の表示部を有し、
前記扉の前記個室に対する外側面において、前記表示部は、前記扉の前記区画体への取付部の側の一端に設けられている鉛直方向の支軸を中心として、前記取付部において回動自在に取付けられているとともに、
前記取付部は鉛直方向に開放部が形成されている取付体と、前記表示部の回動状態復帰手段である薄板バネと、前記扉に対する前記表示部の角度を暫定的に位置決めするための角度固定板と、を備え、
前記角度固定板は、前記取付体の前記開放部を塞ぐことができる形状に形成されており、係止片を前記取付体の収容端部に形成されている係止受具に係合させることにより、前記開放部に嵌脱自在に設けることができるようになっていることを特徴とする個室使用状況表示具の取付構造。
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JP2019031103A JP7265752B2 (ja) | 2019-02-23 | 2019-02-23 | 個室使用状況表示具の取付構造 |
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JPH0635270Y2 (ja) * | 1989-07-14 | 1994-09-14 | 本田技研工業株式会社 | 可倒式ポール支持装置 |
-
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