JP7264602B2 - 搬送補助体 - Google Patents

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Description

本発明は搬送補助体に関する。
建物の施工現場では、基礎工事に続いて鉄骨の建て方が行われた後、室内の壁や床、天井等の大工工事が行われる。この大工工事では、様々な資材をトラック等で現場搬入した後、作業員が資材をトラックから積み下ろし、人力にて建物内に資材を搬送し、搬送された資材を組み付けることにより行われている。資材の一例を挙げると、例えば鋼製の大引や根太の他、床パネル、天井パネル、間仕切パネル、太陽光パネル、断熱材、階段、網戸、浴室具やシンク等がある。パネル材は複数段に積み上げられた姿勢で搬送されるのが一般的である。現場におけるこのような資材の搬送には多大な労力を要し、作業員の高齢化や女性作業員の増加等も相俟って、施工現場での資材搬送における労力軽減は施工現場における喫緊の課題となっている。尚、施工現場によって相違するものの、総じて、一回の資材の搬送距離は8m乃至10m程度にも及ぶと言われている。施工現場における資材の搬送路に関し、屋外においてトラックから資材が地盤上に積み下ろされ、建物の玄関に向かって一般に上り勾配の地盤上を作業員が資材を人力にて搬送する。玄関を跨いで資材を建物内に搬送した後、一階の各所に資材を搬送したり、階段を通じて階上に資材を搬送する。すなわち、トラックから建物内への資材の搬送路は、上り勾配を有し、玄関跨ぎを有し、階段上りを有し、平面線形としては直線状の線形や曲線状の線形を有するといった具合に、多様な態様の搬送路となっている。
ここで、無人運搬車への荷積み用コンベア装置が提案されている。具体的には、無人運搬車に直角なローラコンベアの搬送ラインに沿って往復動可能であって、ローラコンベアに取り付けた搬送ラインと同軸方向のロッドと、ロッドとともに搬送ラインに沿って往復動し、復動時にのみ荷物と係合して荷物を無人運搬車に送り込む爪と、ロッドを往復動させる機構と、を有する荷積み用コンベア装置である(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61-8641号公報
特許文献1に記載の荷積み用コンベア装置は、建物の施工現場への適用が企図されたものでないことから、上り勾配や玄関跨ぎ、階段上り等を有し、直線状の線形や曲線状の線形といった様々な平面線形の搬送路に適用できるものではない。
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、建物の施工現場において資材の搬送に好適な搬送補助体を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による搬送補助体の一態様は、
2本の軸部材と、該2本の軸部材の間に回転自在に取り付けられている複数のローラコンベアと、前記2本の軸部材を所定の高さに保持する複数の高さ調整自在な脚具と、により形成される本体具と、
複数の前記本体具同士を連結する連結具と、を有し、
資材を前記ローラコンベア上で搬送自在であることを特徴とする。
本態様によれば、複数の本体具を連結具にて繋ぐことにより現場に応じた搬送長さの搬送路を形成でき、本体具の脚具が高さ調整自在であることにより、現場の勾配や地面の不陸、さらには玄関跨ぎ等に対応する搬送路を形成することができる。例えば、2本の軸部材が間隔(30乃至50cm程度で、例えば30cm)を置いて並設され、その間に搬送方向に所定の間隔(20cm乃至40cm程度の間隔で、例えば30cm程度)を置いて複数のローラコンベアが回動自在に各軸部材に取り付けられている。例えば、2本の軸部材の両端部の近傍にそれぞれ、各軸部材を繋ぐようにして2本の高さ調整自在な脚具が取り付けられる。脚具は、2本の軸部材に対して回動自在に取り付けられ、本体具を使用しない場合は脚具が軸部材やローラコンベアの側に回動されて収納姿勢を形成するようにしてもよいし、脚具が2本の軸部材に対して着脱自在に取り付けられてもよい。高さ調整自在な脚具は、2本の脚片と、各脚片を繋ぐ水平片とにより形成でき、各脚片は、軸部材に対して例えば回動自在に取り付けられる第一脚片と、この第一脚片に対して脚片の長手方向にスライド自在に取り付けられている第二脚片と、により形成できる。脚具が所望する高さとなる位置で、第一脚片に対して第二脚片をストッパーにより留め付けることにより、所望高さの脚具が形成され、搬送補助体の高さが調整される。搬送補助体に要求される勾配や載置面の高低変化に応じて、2本の脚具の高さを適宜調整することができる。例えば本体具の搬送方向の長さが2m程度の場合、4基の本体具を3組(1組で2つ)の連結具にて相互に連結することにより、搬送方向の長さが8m程度の搬送路をカバーする搬送補助体が形成できる。また、搬送補助体の全ての部材は金属製の他、全部もしくは一部が硬質の樹脂製であってもよい。本体具の主要構成部材の一部もしくは全部を硬質な樹脂製もしくは金属の中でも軽量なアルミ製とすることにより、本体具を可及的に軽量にできる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様において、前記軸部材には第一ピン孔が開設され、前記連結具には第二ピン孔が開設されており、
前記第一ピン孔と前記第二ピン孔の少なくとも一方は、前記軸部材もしくは前記連結具の長手方向に延びる長孔となっており、
前記第一ピン孔と前記第二ピン孔が位置決めされてピンが挿通されることにより、前記本体具同士が連結されることを特徴とする。
本態様によれば、相互に連結される2つの本体具のそれぞれの軸部材の有する第一ピン孔に対して、長孔である第二ピン孔を有する連結具が位置決めされ、双方のピン孔にピンが挿通される(例えば、単に落とし込まれる等)ことにより、シンプルな連結機構にて本体具同士を速やかに連結することができる。ここで、「第一ピン孔と第二ピン孔の少なくとも一方は、軸部材もしくは連結具の長手方向に延びる長孔となって」いるとは、第一ピン孔が軸部材の長手方向に延びる長孔である形態、第二ピン孔が連結具の長手方向に延びる形態、第一ピン孔と第二ピン孔の双方が長孔である形態を含んでいる。例えば軸部材が溝形鋼から形成され、この軸部材に嵌まり込む相対的に小寸法の溝形鋼により連結具を形成することができる。連結具を形成する例えば溝形鋼の一方のフランジには、双方の本体具の第一ピン孔に対応する第二ピン孔が開設されている。ピンには、頭付きボルトやビスなどが適用できる。第一ピン孔と第二ピン孔の少なくとも一方が長孔であることにより、第一ピン孔と第二ピン孔の双方に挿通されたピンは、この長孔の範囲で動きながら2つの本体具を連結することができる。そして、ピンが長孔内で移動することにより、相互に連結された2つの本体具は、連結具を介してその平面線形を直線状の線形と所定の屈曲した線形との間で変化させることができる。搬送補助体の使用に際し、本体具の第一ピン孔に対して連結具の第二ピン孔を位置決めし、双方のピン孔に対して例えばピンを落とし込むのみで本体具の連結を図ることができる。また、搬送補助体の使用が終了し、解体して収納する際にも、ピンを取り外すことにより、自動的に本体具からの連結具の取り外しが図られ、搬送補助体の速やかな解体及び収納を行うことができる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様において、前記軸部材には第一ピン孔が開設されており、
前記連結具は、第二ピン孔を有する2つの回動片が相互に回動自在に連結されることにより形成されており、
前記第一ピン孔と前記第二ピン孔の少なくとも一方は、前記軸部材もしくは前記連結具の長手方向に延びる長孔となっており、
前記第一ピン孔と前記第二ピン孔が位置決めされ、ピンが挿通されることにより、前記本体具同士が連結されることを特徴とする。
本態様によれば、相互に回動自在な2つの回動片にて連結具が形成されていることにより、例えば一方の本体具に対して他方の本体具を縦方向(上下方向)に角度調整しながら連結することができる。例えば、上り勾配を有して搬送方向に配設されている一方の本体具に対して、この回動自在な連結具を介して他方の本体具を水平方向に配設することが可能になる。上り勾配の搬送路の下流端、すなわち搬送されてきた資材を作業員が受け取る下流に位置する本体具が水平に配設されることにより、資材の受け取り性が良好になる。また、この回動自在な連結具と本体具の少なくとも一方が、連結具もしくは本体具の長手方向に延びる長孔を有していることから、既述するように長孔内をピンが移動することにより平面線形の調整も可能になる。尚、この回動自在な連結具は、平面線形を調整する横方向に回動自在な態様で本体具同士を連結するようにして適用されてもよい。
また、本発明による搬送補助体の他の態様は、複数の前記本体具が前記連結具により連結されている状態において、前記資材の搬送方向の下流端にある下流端本体具の有するローラコンベアの表面には、摩擦抵抗の高いシート材が巻かれ、該シート材の一部が前記下流端本体具に固定されており、
前記資材が前記シート材に到達した際に、該シート材により該資材の速度が減速されることを特徴とする。
本態様によれば、ローラコンベア上を勢い良く搬送されてきた資材を、搬送方向の下流端にある下流端本体具の有するローラコンベアに設けられている摩擦抵抗の高いシート材にて効果的に減速させることにより、資材が下流端本体具から搬送方向に飛び出すことを抑制することができる。下流端本体具の有する複数のローラコンベアの中で、例えば下流端に位置するローラコンベアにシート材が巻かれてもよいし、その1つ上流側(下流端から2つ目)のローラコンベアにシート材が巻かれてもよい。下流端本体具の有するローラコンベアの表面に摩擦抵抗の高いシート材が巻かれるのみならず、シート材の一部が下流端本体具に固定されることにより、シート材が巻かれているローラコンベアの回転を抑止することができ、このことによって摩擦抵抗の高いシート材による高いブレーキ効果が発揮される。ここで、摩擦抵抗の高いシート材としては、布材や樹脂シート等が挙げられる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様は、複数の前記本体具が前記連結具により連結されている状態において、前記資材の搬送方向の下流端にある下流端本体具が可動式のストッパーを有していることを特徴とする。
本態様によれば、下流端本体具の有する可動式のストッパーにより、ローラコンベア上を勢い良く搬送されてきた資材を確実に停止させることができる。例えば、上記する摩擦抵抗の高いシート材により資材の速度を減速させた後、ストッパーにて資材を確実に停止させることができる。ここで、可動式のストッパーは、溝形鋼や山形鋼等の形鋼材により形成でき、回動軸を介して下流端本体具の端部に回動自在に取り付けられている。ストッパーを使用しない場合は、複数のローラコンベアにより形成される搬送面よりも下方位置にストッパーを配設しておく(垂下させておく)ことができる。一方、ストッパーを使用する場合は、回動軸を介してストッパーを2本の軸部材の上に立設させることができる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様は、前記軸部材に係止される係止片を有し、高さ調整自在であって、前記脚具よりも長さの短い短脚具をさらに備えていることを特徴とする。
本態様によれば、本体具が脚具を開くことができない場合において、短脚具にて本体具の軸部材を係止し、本体具の高さ調整を図りながら本体具を所望の勾配に配設することができる。例えば、アプローチから玄関を跨いで框を有する玄関床上に本体具を立設させる場合や、階段上に本体具を立設させる場合に、脚具を開いて本体具を配設しようとした際に本体具の勾配が付き過ぎてしまう場合が生じ得る。このような場合に、本体具の搬送方向下流側の脚具を開かず、短脚具にて本体具の下流端側を支持させることにより、例えば玄関床上や階段上においても所望する勾配で本体具を配設することができる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様は、前記軸部材における前記脚具の取り付け箇所において、該脚具に係合して該脚具の倒れを防止する倒れ防止金具が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、軸部材に対して脚具を回動させて開いた後、軸部材の有する倒れ防止金具を脚具に係合させることにより、軸部材に対する強固な脚具の開き姿勢(立設姿勢)を形成することができる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様は、前記脚具が嵌まり込む筒部と、該筒部の下面にあって地面との接地面積を広げる広幅片とを有する脚元具をさらに備え、
前記筒部に前記脚具が収容され、前記広幅片に開設されているアンカー孔にアンカーが挿通されて地盤内に差し込み自在であることを特徴とする。
本態様によれば、脚元具の有する広幅片を介して脚具が例えば地盤上に載置されることにより、地盤への接地圧を低減することができ、地盤内への脚具の沈み込み(沈下)を防止することができる。また、広幅片に開設されているアンカー孔に例えばL型の線形を有するアンカー(ピン)を挿通して地盤内に差し込むことにより、脚元具の転倒防止やブレ防止を図ることができ、脚具を地盤に対して転倒不可の姿勢で強固に固定することができる。搬送補助体を形成する本体具が比較的軟質な地盤上に設置される場合に、上記する脚元具が好適となる。
また、本発明による搬送補助体の他の態様において、前記搬送補助体は、複数の前記ローラコンベア上を移動して前記資材を搬送する搬送具を有し、
前記搬送具はその下面に溝を有し、該溝には回動プレートが回動自在でかつ出入り自在に収容されており、
前記搬送具が搬送方向に移動する際には、下方に垂れ下がっている前記回動プレートが前記ローラコンベアに当接し、該搬送具の移動に応じて前記溝に収容され、
前記搬送具が搬送方向と逆方向に移動する際には、下方に垂れさがっている前記回動プレートが前記ローラコンベアに係止され、該搬送具の移動を停止させることを特徴とする。
本態様によれば、搬送具の上に資材を載置し、作業員が資材を搬送方向に押すことにより、資材をスムーズに下流端本体具まで搬送させ、下流端本体具の近傍に待機している作業員に資材を受け渡すことができる。さらに、搬送具がその下面に所謂逆走防止用の回動プレートを有していることにより、一般に上り勾配の姿勢の搬送補助体のローラコンベア上を搬送されている搬送具(上の資材)が、例えば手押ししている作業員の手から資材が離れて下り勾配に沿って逆走しようとした際に、搬送具の下面の溝に収容されていた回動プレートが下方に垂れ下がる。この下方に垂れ下がった回動プレートが逆走方向に位置するローラコンベアに係止されることにより、資材を積載した搬送具の以後の逆走を効果的に防止することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の搬送補助体によれば、建物の施工現場において資材の搬送に好適な搬送補助体を提供することができる。
実施形態に係る搬送補助体を説明する斜視図である。 第1実施形態の連結具を示す斜視図である。 第1実施形態の連結具が2つの軸部材を連結している状態を示す斜視図である。 第2実施形態の連結具(回動自在な連結具)を示す斜視図である。 第2実施形態の連結具が2つの軸部材を連結している状態を示す斜視図である。 (a)は倒れ防止金具が脚具に係合する前の状態を示す図であり、(b)は倒れ防止金具が脚具に係合している状態を示す図である。 短脚具を示す斜視図である。 本体具が短脚具により支持されている状態を示す図である。 シート材が下流端ローラコンベアに巻装され、シート材ストッパーに固定されている状態を示す斜視図である。 下流端本体具にストッパーが立設されている状態を示す斜視図である。 脚具の脚元に脚元具が取り付けられている状態を示す図である。 搬送具を背面側から見た斜視図である。 変形形態の連結具を示す斜視図である。 変形形態の連結具を適用した搬送補助体の一部を示す斜視図である。 複数の本体具の収納状態を説明する図である。
以下、実施形態に係る搬送補助体について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る搬送補助体]
図1乃至図12を参照して、実施形態に係る搬送補助体について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る搬送補助体を説明する斜視図である。また、図2は、第1実施形態の連結具を示す斜視図であり、図3は、第1実施形態の連結具が2つの軸部材を連結している状態を示す斜視図である。また、図4は、第2実施形態の連結具(回動自在な連結具)を示す斜視図であり、図5は、第2実施形態の連結具が2つの軸部材を連結している状態を示す斜視図である。また、図6(a)、(b)はその順に、倒れ防止金具が脚具に係合する前の状態、倒れ防止金具が脚具に係合している状態を示す図である。また、図7は、短脚具を示す斜視図であり、図8は、本体具が短脚具により支持されている状態を示す図であり、図9は、シート材が下流端ローラコンベアに巻装され、シート材ストッパーに固定されている状態を示す斜視図である。さらに、図10は、下流端本体具にストッパーが立設されている状態を示す斜視図であり、図11は、脚具の脚元に脚元具が取り付けられている状態を示す図であり、図12は、搬送具を背面側から見た斜視図である。尚、図示例の搬送補助体100は、3基の本体具10により形成されているが、2基の本体具10、もしくは4基以上の本体具10により形成されてもよい。また、図示例の搬送補助体100は、2種類の連結具30,40を備えているが、鉛直面内での線形変化(上り勾配から水平への線形変化等)のない搬送路においては、第1実施形態の連結具30のみにより搬送補助体が形成されてもよい。
図1に示す搬送補助体100は、上り勾配のある地盤G上から、階段およびポーチを経て玄関ドアを跨ぎ、玄関内に通じる搬送路を形成する搬送補助体である。玄関ドアを跨ぐ下流端本体具10は、例えば水平な玄関仕上げ上に載置される。すなわち、図示例の搬送補助体100は、上り勾配を有し、搬送方向の下流において水平な搬送路を形成している。搬送補助体100は、複数(図示例は3基)の本体具10と、本体具10同士を繋ぐ第1実施形態に係る連結具30と、第2実施形態に係る連結具40と、を有する。上流端にある本体具10から資材が搬送補助体100に積み込まれ、搬送方向に沿って玄関内にある下流端本体具10に待機する作業員(図示せず)に搬送された資材が受け渡される。上り勾配の本体具10と水平な下流端本体具10は、鉛直面内でX3方向に回動自在な連結具40(第2実施形態の連結具)により相互に連結される。一方、鉛直面内での回動のない一般的な本体具10同士は、連結具30(第1実施形態の連結具)により相互に連結される。尚、各連結具30,40については以下で詳説する。
本体具10は、相互に平行な2本の軸部材11と、各軸部材11に対して回転自在に取り付けられている複数のローラコンベア12と、一対の軸部材11の両端近傍において各軸部材11に回動自在に取り付けられている脚具20と、を基本構成として有する。ローラコンベア12の上面は、軸部材11の上面と面一か軸部材11の上面よりも高くなるように設定されている。下流端本体具10については、この基本構成の他に、ストッパー50や摩擦抵抗の高いシート材60をさらに有する。
一例として、本体具10の搬送方向の長さt1を2m程度、一対の軸部材11の間の幅t3を30cm程度、ローラコンベア12間のピッチt2を30cm程度に設定することができる。特に、ローラコンベア12間のピッチt2が30cm程度の場合に、建物の施工現場にて使用される大小様々な資材の搬送に対応可能となることが本発明者等により特定されている。
軸部材11は溝形鋼により形成され、ローラコンベア12は例えば軽量なアルミニウム製のロール材である。
脚具20は軸部材11に対して回動自在に取り付けられている。具体的には、軸部材11を形成する溝形鋼の内部に、同様に溝形鋼により形成される固定具25が嵌め込まれ、固定具25に取り付けられている固定金具26に対して、回動軸27を介して脚具20が回動自在に取り付けられている。
図1に示すように脚具20が開いて立設した状態において、固定金具26に装着されている係合ピン28に対して、同様に固定金具26に回動自在に装着されている倒れ防止金具29を係合させることにより、脚具20の開いた姿勢(立設姿勢)を保持し、本体具10の倒れを防止することができる。尚、倒れ防止金具29を係合ピン28に係合させる前の状態と係合させた状態については以下で詳説する。
脚具20は、2本の脚片21と、各脚片21を繋ぐ水平片22とにより形成されている。各脚片21は、軸部材11に対して回動自在に取り付けられる第一脚片21aと、第一脚片21aに対して脚片21の長手方向であるX1方向にスライド自在に取り付けられている第二脚片21bとにより形成されている。脚具21が所望する高さとなる位置において、第一脚片21aに対して第二脚片21bをスライドさせ、ストッパー(図示せず)により留め付けることにより、所望高さの脚具20が形成される。本体具10を形成する2対の脚具20をそれぞれ所望の高さに調整することにより、本体具10の高さを調整できるとともに、本体具10の勾配(水平姿勢を含む)を調整することができる。
搬送補助体100のうち、上流側にある2基の本体具10はいずれも、搬送方向に上り勾配を有する地盤G上に載置されている。建物の施工現場では、地盤Gに不陸があったり、搬送資材の重量に対して地盤Gの耐荷性が低い場合があり、このような場合には、地盤G上に載置されている本体具10ががたついたり、転倒したり、地盤G内に沈み込む等の恐れがある。そこで、地盤G上にある本体具10の脚具20には脚元具70を取り付け、脚元具70に係合されるアンカー74を地盤G内に打ち込むことにより、地盤G上における脚具20の安定性を担保している。尚、脚元具70の具体的な構成については以下で詳説する。
図2に示すように、第1実施形態の連結具30は溝形鋼により形成され、下方のフランジ31には2つの第二ピン孔32が開設されている。第二ピン孔32は、連結具30の長手方向であるY3方向に延びる長孔であり、頭付きボルト33(ピンの一例)が遊嵌されるとともに、長孔の上で頭付きボルト33が係止されるようになっている。
図3に示すように、相互に連結される2つの本体具10の各軸部材11の溝形鋼の内側に、この溝形鋼よりも小寸法の溝形鋼により形成される連結具30を遊嵌し、連結具30の第二ピン孔32と軸部材11の下方のフランジに開設されている第一ピン孔11a(ボルト孔)を位置合わせする。そして、位置合わせされた第二ピン孔23と第一ピン孔11aに対して上方から頭付きボルト33を挿通することにより、連結具30を介して双方の軸部材11が連結される。
図3に示すように、第二ピン孔32が連結具30の長手方向に延びる長孔であることにより、頭付きボルト33は長孔32内をスライドすることができる。そのため、図3に示すように、相互に連結される軸部材11は水平面内で左右(X2方向)に屈曲することができる。従って、図1に示す上流側の2基の本体具10を水平面内で直線の線形から屈曲した線形に容易に変化させることができる。尚、必要に応じて、屈曲方向の内側にのみ、図3に示すように連結具30にて軸部材11同士を連結し、屈曲方向の外側の軸部材11同士は連結具30による連結を行わずに、フリーな状態にしてもよい。また、図示例は、連結具30の第二ピン孔32が長孔であるが、軸部材11の第一ピン孔11aが長孔であってもよいし、第一ピン孔11aと第二ピン孔32の双方が長孔であってもよい。
一方、図4に示すように、第2実施形態の連結具40は、2つの溝形鋼により形成される回動片41,42が、ボルトにより形成される回動軸46にて回動自在に組み付けられることにより構成されている。各回動片41,42の下方のフランジにはいずれも、第二ピン孔45が開設されている。第二ピン孔45は、回動片41,42の長手方向であるY1方向及びY2方向に延びる長孔であり、頭付きボルト47(ピンの一例)が遊嵌されるとともに、長孔の上で頭付きボルト47が係止されるようになっている。
図5に示すように、相互に連結される2つの本体具10の各軸部材11の溝形鋼の内側に、この溝形鋼よりも小寸法の溝形鋼により形成される回動片41,42を備えた連結具40を遊嵌する。そして、連結具40の第二ピン孔45と、軸部材11の下方のフランジに開設されているボルト孔である第一ピン孔11aに対して、上方から頭付きボルト47を挿通することにより、連結具40を介して双方の軸部材11が連結される。
図5に示すように、第二ピン孔45が回動片41,42の長手方向に延びる長孔であることにより、頭付きボルト47は長孔45内をスライドすることができる。そのため、図5に示すように、相互に連結される軸部材11は、回動軸46を中心に鉛直面内でX3方向に回動できることに加えて、図3に示す連結具30の動きと同様に水平面内で左右方向にも屈曲することができる。従って、図1に示す下流側の2基の本体具10を、上り勾配から水平方向に屈曲させることができ、さらに、水平面内で直線の線形から屈曲した線形へも搬送方向を変化させることができる。
図6(a)に示すように、脚具20を構成する脚片21は、軸部材11よりも小寸法の溝形鋼により形成される固定具25に対して回動自在に取り付けられている。より具体的には、脚片21が開いた姿勢(立設した姿勢)において、脚片21を固定具25に取り付ける固定金具26が固定具25に開設されている溝25aに収容されるように構成されている。固定金具26は回動軸27を介して固定具に対して回動自在に取り付けられており、固定具25に対して固定金具26が回動されることに応じて、脚部20が図示例の開いた姿勢と、収納時の閉じた姿勢を形成できる。
図6(a)に示す状態は、固定具25に対して脚具20を開いて立設した状態である。この状態のままでは、資材を搬送した際に資材から搬送方向に受ける反力等により、脚具20が倒れたり、がたつく恐れがある。そこで、図6(b)に示すように、固定具25に回動自在に装着されている倒れ防止金具29を回動させ、その先端の係合溝29aを固定金具26に装着されている係合ピン28に係合させることにより、固定具25(及び軸部材11)に対する脚具20の強固な開き姿勢を保持することができる。
次に、図7及び図8を参照して、脚具20を開くことのできない場合に適用する短脚具80とその使用例について説明する。例えば、図8に示すように階段上に本体具10を立設させる場合に、脚具20を開いて本体具10を配設しようとした際に本体具10の勾配が付き過ぎてしまい、資材の良好な搬送ができない場合が生じ得る。このような場合には、図8に示すように本体具10の搬送方向下流側の脚具20を開かず、短脚具80にて本体具10の下流端側を支持させることにより、このような階段上においても所望する勾配で本体具10を配設することが可能になる。
短脚具80は、図7に示すように、鋼製のベースプレート81の上面に、L型プレート82と、略Z型プレート83を溶接等で接続することにより形成される。L型プレート82と略Z型プレート83の間には軸部材11を挿通するためのスリットS1を有し、ここを通過した軸部材11が収容される収容空間S2を有している。また、ベースプレート81の下面には螺子軸84が溶接等により接続されている。短脚具80は、螺子軸84が回転自在に収容される螺子溝中空軸(図示せず)を備えた筒軸85と、筒軸85が溶接等により接続される広幅の支持プレート86をさらに有し、筒軸85に螺子軸84が螺合することにより、その全体が構成される。収容空間S2に軸部材11を収容した状態で、例えば支持プレート86をX5方向に回転させることにより、短脚具80の高さを所望に調整し、図8に示すように階段上等において所望勾配にて本体具10を支持することができる。
次に、図9を参照して、下流端本体具10に装着される摩擦抵抗の高いシート材60について説明する。図9に示すように、下流端本体具10の下流端ローラコンベア12Aの表面において摩擦抵抗の高いシート材60が巻装されている。シート材60はさらに、下流端ローラコンベア12Aから離れた位置において軸部材11に取り付けられている軸状のシート材ストッパー13に固定されている。例えば、下流端ローラコンベア12Aと軸状のシート材ストッパー13に対して、シート材60がトラック状に巻装され、シート材60がシート材ストッパー13に対して接着や紐縛り等により固定される。図示するように、下流端ローラコンベア10の下流端において、下流端ローラコンベア12Aとシート材ストッパー13との間の距離に応じた一定長さのシート材60が敷設される。
摩擦抵抗の高いシート材60としては、不織布や織物、編物等をはじめとする布材や、ウレタンシート、ゴムシートといった樹脂シート等が適用できる。
下流端本体具10の下流端に摩擦抵抗の高いシート材60が敷設されていることにより、ローラコンベア12上を勢い良く搬送されてきた資材を、搬送方向の下流端において効果的に減速させることができる。この減速により、資材が下流端本体具10から搬送方向に飛び出すことを抑制することができる。特に、下流端本体具10の有する下流端ローラコンベア12Aの表面にシート材60が巻かれるのみならず、シート材60の一部がシート材ストッパー13を介して下流端本体具10に固定されることにより、シート材60が巻かれている下流端ローラコンベア12Aの回転を抑止することができ、このことによってシート材60による高いブレーキ効果が発揮される。
軸状のシート材ストッパー13は、軸部材11に対して軸部材11の長手方向に沿ってスライド自在に取り付けられてもよい。例えば、軸部材11を形成する溝形鋼のウエブに軸部材11の長手方向に沿うスリット(図示せず)を形成しておき、このスリットにシート材ストッパー13の端部をスライド自在に係合させる。このように、シート材ストッパー13を軸部材11の長手方向に沿ってスライド自在に構成することにより、シート材60の軸部材11の長手方向における長さを調整することができ、この長さ調整により、資材とシート材60との接触面積を調整することができ、シート材60によるブレーキ性能の調整を図ることができる。
次に、図10を参照して、下流端本体具10の下流端に装着されるストッパー50について説明する。図10に示すように、下流端本体具10の下流端には、ストッパー50が軸部材11に対して回動自在に取り付けられている。図10は、ストッパー50が軸部材11上に立設されている状態を示している。ストッパー50は、1枚の鋼板を切断加工及び折り曲げ加工して形成されており、資材と直接当接するベース片51と、ベース片の上方が折り曲げ加工されて形成されたリブ52と、ベース片51の左右端が折り曲げ加工され軸部材11を形成する溝形鋼のウエブ及び上方フランジに当接して係合されるL型の係合片53と、を有する。
図10の立設姿勢において、係合片53には鉛直方向に延びる長孔54が開設されており、軸部材11のウエブに開設されているボルト孔と長孔54が位置決めされ、蝶ボルト55が捻じ込まれることにより、軸部材11に対するストッパー50の立設姿勢が保持される。
下流端本体具10がその下流端に可動式のストッパー50を有することにより、ローラコンベア12上を勢い良く搬送されてきた資材をストッパー50により確実に停止させることができる。特に、摩擦抵抗の高いシート材60により資材の速度を減速させた後、ストッパー50にて資材を確実に停止させることができる。
ストッパー50を使用しない場合は、蝶ボルト55を緩め、長孔54に沿ってストッパー50を上方にX6方向に持ち上げた後、後方にX7方向に回動させながら倒れさせることにより、ストッパー50を軸部材11の下方に垂下させることができる。
次に、図11を参照して、地盤G上に脚具20を載置する際に適用される脚元具70について説明する。図11に示すように、脚元具70は、脚具20を形成する脚片21が嵌め込まれる筒部71と、筒部71の下面にあって地面との接地面積を広げる広幅片72とを有する。筒部71は、広幅片72に対して溶接等により接続されている。
広幅片72は平面視円形を有し、その接地面積を調整することにより地盤Gに対する接地圧の調整が可能となる。そのため、様々な接地面積の広幅片72を有する脚元具70を用意しておき、施工現場における地盤Gの耐荷性に応じた脚元具70を使用してもよい。
広幅片72は2つのアンカー孔73を有しており、このアンカー孔73にL型の線形のアンカー74が挿通されるようになっている。脚片21に脚元具70を取付けて広幅片72の背面を地盤G上に設置し、アンカー孔73にアンカー74を挿通して地盤G内に差し込むことにより、図1に示すように脚元具70の地盤Gへの固定を図ることができる。このアンカー固定により、脚元具70の転倒防止やブレ防止を図ることができ、脚具20を地盤Gに対して転倒不可の姿勢で強固に固定することができる。尚、比較的強固な地盤G上に脚具20を載置する際には、脚元具70は必ずしも必要でない。本体具10が比較的軟質な地盤G上に設置される場合において、脚元具70が好適に用いられる。
次に、図12を参照して、搬送補助体100のローラコンベア12に沿って資材を搬送する際に適用される搬送具90について説明する。搬送具90は、例えば集成材により形成される台座91を有し、台座91において資材を直接載置する上面と反対側の下面(背面)には、平面視矩形の座ぐり92(溝の一例)が開設されている。この座ぐり92には、回動プレート93がその側端部から係合突起(図示せず)が側方に突出しており、座ぐり92の壁面に設けられた係合溝(図示せず)に係合突起が回動自在に嵌り込むことにより、回動プレート93は座ぐり92に対して回動しながら出入り自在に取り付けられている。回動プレート93は、金属プレートにて形成されるが、台座91を切断して座ぐる際にできる切断片を転用してもよい。
搬送具90の背面を下方に向けた際には、図12に示すように回動プレート93は自重により下方にX8方向に回動して垂れ下がる。座ぐり92に対する回動プレートの取り付け位置は、図12に示すように搬送方向の端部である。そのため、搬送補助体100上で搬送方向に搬送具90を搬送させると、下方に垂れ下がっている回動プレート93は搬送方向の下流側にあるローラコンベア12に順次当接し、X9方向(搬送方向上流側)に回動して座ぐり92内に収容されることになる。
一方、搬送具90が搬送方向と逆方向に移動する際には、下方に垂れさがっている回動プレート93が搬送方向に対して逆方向にあるローラコンベア12に当接して係止され、搬送具90の移動を停止させることができる。図1に示すように、上り勾配の姿勢の搬送補助体100のローラコンベア12上を搬送されている搬送具90(及びその上に載置されている資材)が、例えば手押ししている作業員の手から離れて下り勾配に沿って逆走しようとした際に、図12に示す回動プレート93が逆走方向に位置するローラコンベア12に当接して係止される。このことにより、資材を積載した搬送具90の以後の逆走を効果的に防止することができる。
尚、複数枚の台座が鉛直面内もしくは水平面内で回動自在に連結された搬送具を適用してもよい。この形態の搬送具においては、例えば搬送方向の上流側に回動プレート93を有する台座91を配置し、他の台座は回動プレートを有していないものを適用できる。このように、複数の台座により形成される搬送具によれば、搬送路の延長が非常に長い場合において、一度に大量の資材を搬送することが可能になる。
[変形形態に係る連結具を適用した搬送補助体]
次に、図13及び図14を参照して、変形形態に係る連結具を適用した搬送補助体について説明する。ここで、図13は、変形形態の連結具を示す斜視図であり、図14は、変形形態の連結具を適用した搬送補助体の一部を示す斜視図である。
図示する連結具30Aは、寸法の異なる2つの溝形鋼30a,30bを相互に組み付けることにより形成される。具体的には、相対的に大寸法の溝形鋼30aの長手方向の例えば中央位置の溝内において、相対的に小寸法の溝形鋼30bが嵌め込まれ、溶接等にて相互に接続されることにより、図13に示すように平面視T型の連結具30Aが形成される。図13に示すように、溝形鋼30aの下方のフランジ31の左右位置に溝形鋼30aの長手方向であるY3方向に延設する2つの長孔32が開設され、それぞれの長孔32に頭付きボルト33が挿通される。一方、溝形鋼30bの下方のフランジ34に溝形鋼30bの長手方向であるY4方向に延設する長孔35が開設され、長孔35に頭付きボルト33が挿通される。
図14に示すように、搬送補助体を形成する本体具10の途中位置において、本体具10を形成する一方の軸部材11の下方のフランジには、2つの連結具30Aが間隔を置いて取り付けられる計4つのボルト孔(図示せず、)が開設されている。連結具30Aの長孔32と対応する軸部材11のボルト孔に頭付きボルト33が挿通されることにより、主搬送路を形成する主搬送方向に延設する本体具10に対する2つの連結具30Aの取り付けが行われる。そして、2つの連結具30Aの有する溝形鋼30bの長孔35と、分岐搬送路を形成する本体具10の軸部材11のボルト孔(図示せず)に頭付きボルト33を挿通することにより、主搬送路を形成する本体具10と分岐搬送路を形成する本体具10とが接続される。尚、図示例は主搬送路に対して分岐搬送路が直交方向に繋がれた形態であるが、例えば一方の連結具30Aを取り外すことにより、主搬送路に対して傾斜した方向に分岐搬送路を接続することもできる。
図14に示すように、主搬送方向に搬送される資材(図示せず)は、分岐搬送路との交差点において主搬送方向にそのまま搬送されることの他、分岐搬送路へ方向転換されて分岐搬送方向へも搬送自在となる。このような分岐搬送路を複数設けることにより、主搬送路と複数の分岐搬送路による多層的な搬送補助体を形成することができる。
次に、図15を参照して、搬送補助体100を解体してできる複数の本体具10の収納方法について説明する。ここで、図15は、複数の本体具の収納状態を説明する図である。
図15に示すように、搬送補助体100を解体してできる複数の本体具10は、脚具20を内側に回動させて折り畳み、可及的に扁平な状態にする。そして、この本体具10の扁平姿勢の際の高さ以上の高さを有する2つの収納台座B上に折り畳まれた本体具10を載置し、これを上方に積層することにより、複数の本体具10を可及的に狭いスペース内において収納することができる。
収納台座Bは、本体具10の幅と同程度の長さの軸部材が、高さ方向に積み上げられるようにして全体として一体に成形されている。例えば樹脂を射出成形等することにより、図示例のような形状の収納台座Bを一体に成形することができる。
収納台座B上に折り畳まれた本体具10を載置し、これを上方に積層することにより、下方の本体具10と上方の本体具10の折り畳まれた脚具20が干渉することなく、複数の本体具10を上方に積層させることができる。そのため、次の本体具10の使用の際に、図示する収納姿勢から各本体具10を搬送する際に、本体具10同士が干渉し合って相互に引き離す等の手間は生じない。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
例えば、本体具10がローラコンベア12の回転速度に基づいて搬送される資材の搬送速度を特定する速度センサを有し、速度センサによる計測信号に基づいて警報信号を発する警報機器を有していてもよい。例えば、ローラコンベア12の回転速度から資材の搬送速度が特定されるセンサ等を適用することができる。そして、搬送補助体100を用いて作業員が手押しで資材を搬送方向に搬送する際に、搬送速度が作業員の歩行速度(例えば4km/h)以上になった際に、警報機器による音や光で作業員に通知することにより、搬送時の危険度が下がり、安全で安定した資材搬送を行うことができる。
さらに、本体具10が搬送される資材の重量を測定する重量センサを搭載していてもよい。本体具10の耐荷重以上の資材が載荷された際に重量センサが警報機器に信号を送信し、警報機器から過重量資材である旨を警報することにより、本体具10の破損を予防することができる。
また、図示例は、搬送補助体100の用途が建物の施工現場であるが、搬送補助体100は建物の施工現場以外にも、農業や運搬業等、様々な用途に適用することができる。
10:本体具(下流端本体具)、11:軸部材(溝形鋼)、11a:第一ピン孔、12:ローラコンベア、12A:下流端ローラコンベア、13:シート材ストッパー、20:脚具、21:脚片、21a:第一脚片、21b:第二脚片、22:水平片、25:固定具(溝形鋼)、26:固定金具、27:回動軸、28:係合ピン、29:倒れ防止金具、30、30A:連結具(溝形鋼)、31、34:フランジ、32:第二ピン孔(長孔)、33、35:頭付きボルト(ピン)、40:連結具、41,42:回動片、43,44:フランジ、45:第二ピン孔(長孔)、46:回動軸(頭付きボルト)、47:頭付きボルト(ピン)、50:ストッパー(可動式のストッパー)、60:シート材(摩擦抵抗の高いシート材)、70:脚元具、71:筒部、72、広幅片、74:アンカー、80:短脚具、90:搬送具、91:台座、92:座ぐり(溝)、93:回動プレート、100:搬送補助体、G:地盤、B:収納台座

Claims (8)

  1. 2本の軸部材と、該2本の軸部材の間に回転自在に取り付けられている複数のローラコンベアと、前記2本の軸部材を所定の高さに保持する複数の高さ調整自在な脚具と、により形成され、資材を前記複数のローラコンベア上で搬送自在である本体具と、
    複数の前記本体具同士を連結する連結具と、
    前記複数のローラコンベア上を移動して前記資材を搬送する搬送具と、を有し、
    前記搬送具はその下面に溝を有し、該溝には回動プレートが回動自在でかつ出入り自在に収容されており、
    前記搬送具が搬送方向に移動する際には、下方に垂れ下がっている前記回動プレートが前記ローラコンベアに当接し、該搬送具の移動に応じて前記溝に収容され、
    前記搬送具が搬送方向と逆方向に移動する際には、下方に垂れさがっている前記回動プレートが前記ローラコンベアに係止され、該搬送具の移動を停止させることを特徴とする、搬送補助体。
  2. 前記軸部材には第一ピン孔が開設され、前記連結具には第二ピン孔が開設されており、
    前記第一ピン孔と前記第二ピン孔の少なくとも一方は、前記軸部材もしくは前記連結具の長手方向に延びる長孔となっており、
    前記第一ピン孔と前記第二ピン孔が位置決めされてピンが挿通されることにより、前記本体具同士が連結されることを特徴とする、請求項1に記載の搬送補助体。
  3. 前記軸部材には第一ピン孔が開設されており、
    前記連結具は、第二ピン孔を有する2つの回動片が相互に回動自在に連結されることにより形成されており、
    前記第一ピン孔と前記第二ピン孔の少なくとも一方は、前記軸部材もしくは前記連結具の長手方向に延びる長孔となっており、
    前記第一ピン孔と前記第二ピン孔が位置決めされ、ピンが挿通されることにより、前記本体具同士が連結されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の搬送補助体。
  4. 複数の前記本体具が前記連結具により連結されている状態において、前記資材の搬送方向の下流端にある下流端本体具の有するローラコンベアの表面には、摩擦抵抗の高いシート材が巻かれ、該シート材の一部が前記下流端本体具に固定されており、
    前記資材が前記シート材に到達した際に、該シート材により該資材の速度が減速されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の搬送補助体。
  5. 複数の前記本体具が前記連結具により連結されている状態において、前記資材の搬送方向の下流端にある下流端本体具が可動式のストッパーを有していることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の搬送補助体。
  6. 前記軸部材に係止される係止片を有し、高さ調整自在であって、前記脚具よりも長さの短い短脚具をさらに備えていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の搬送補助体。
  7. 前記軸部材における前記脚具の取り付け箇所において、該脚具に係合して該脚具の倒れを防止する倒れ防止金具が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の搬送補助体。
  8. 前記脚具が嵌まり込む筒部と、該筒部の下面にあって地面との接地面積を広げる広幅片とを有する脚元具をさらに備え、
    前記筒部に前記脚具が収容され、前記広幅片に開設されているアンカー孔にアンカーが挿通されて地盤内に差し込み自在であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の搬送補助体。
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