JP7263107B2 - 回転電機の回転子 - Google Patents

回転電機の回転子 Download PDF

Info

Publication number
JP7263107B2
JP7263107B2 JP2019089519A JP2019089519A JP7263107B2 JP 7263107 B2 JP7263107 B2 JP 7263107B2 JP 2019089519 A JP2019089519 A JP 2019089519A JP 2019089519 A JP2019089519 A JP 2019089519A JP 7263107 B2 JP7263107 B2 JP 7263107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnetic poles
cooling gas
space
cylindrical structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019089519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020188529A (ja
Inventor
彩 佐々木
駿介 牧野
元康 石井
晴佳 横江
淳二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Energy Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019089519A priority Critical patent/JP7263107B2/ja
Publication of JP2020188529A publication Critical patent/JP2020188529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7263107B2 publication Critical patent/JP7263107B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

本発明の実施形態は、回転電機の回転子に関する。
冷却ガスを循環させて冷却する回転電機において、回転子のファン効果により冷却ガスを循環させる方式のものがある。
例えば水車発電機などの回転電機は、冷却ガスが機内を循環する通風冷却構造を有する。水車発電機には定速機と可変速機とがある。以下では定速機の構造を例に説明する。
水車発電機は、発電機と水車とから構成され、発電機は回転子と固定子とを備えている。この発電機の構成の具体例を図14に示す。
図14に示されるように、発電機100は、上部軸受51a、下部軸受51b、コレクタ52、風道カバー53等を備え、風道カバー53の内側に回転子11および固定子12が配置される。
回転子11は、上部軸受51aと下部軸受51bとの間に、上部軸10aと下部軸10bとを有する回転子軸(シャフト)10を備え、この回転子軸に回転子スポーク10cを介して回転子リム7が取り付けられている。この回転子リム7の外径側には、周方向に等間隔で複数の突極型の磁極(ポール)2が配置されている。各磁極2は、磁極鉄心と回転子コイル(界磁コイル)とから構成される。また、回転子リム7には、回転子スポーク10cの内部から各磁極2へ径方向に連通するリムダクト(図示せず)が軸方向および周方向に複数配置されている。
一方、固定子12は、固定子フレーム31内に収められた固定子鉄心3、固定子コイル33、接続銅帯34等を備える。また、固定子フレーム31の外側には、冷却器(ガスクーラ)35も取り付けられている。
このような構成の発電機100では、回転子コイルが巻かれた磁極鉄心を有する磁極2、固定子鉄心3、固定子コイル33等が発熱するため、機内に冷却ガスを循環させて冷却する。この冷却ガスの循環は、回転子11の回転による遠心ファン効果を利用するのが一般的である。
冷却ガスは、回転子11の遠心ファン効果により、回転子スポーク10cに設けられた給気孔から回転子スポーク10cの内部に取り入れられ、回転子リム7内に設けられたリムダクトを通じて、磁極2間を通り抜ける。磁極2を冷却して高温となった冷却ガスは、回転子11と固定子12との間のエアギャップGに排出される。
エアギャップGに排出された高温の冷却ガスの一部は、エアギャップGから回転子軸方向に流出し、残りの冷却ガスは、固定子鉄心3内に設けられた固定子ダクト(図示せず)を通り、固定子鉄心3の外径側にある鉄心背面36に流出し、固定子フレーム31の外径側に取り付けられた冷却器35の冷却水等と熱交換する。冷却器35との熱交換により温度が低下した冷却ガスは、固定子フレーム31の外側から回転子11側に送られ、再び回転子スポーク10cに設けられた給気孔から回転子スポーク10cの内部に取り入れられて循環することになる。
特開平4-368450号公報 特開平9-117100号公報 特開2003-319611号公報
従来の回転電機の回転子では、運転時に通風経路の各所で生じる損失が大きいことが問題とされている。
本発明が解決しようとする課題は、通風損失を小さくすることのできる回転電機の回転子を提供することにある。
実施形態によれば、回転に伴う遠心ファン作用により冷却ガスが機内を循環する回転電機の回転子であって、円筒状構造物と、前記円筒状構造物の周囲において周方向に一定の間隔で配置される複数の磁極と、磁極間の空間の回転子軸方向外側にある空間から当該磁極間の空間に冷却ガスが流入する流路を、一部の開口を除いて仕切る、回転子軸方向の上下に設けられた仕切り板と、前記回転子軸方向の上下に設けられた仕切り板の間に配置され、前記磁極間の空間に流入する冷却ガスが回転子軸方向に一定の分散をもって固定子側へ供給されるように当該冷却ガスの流れを調整する通風ガイド部とを具備し、前記通風ガイド部は、前記仕切り板の間に形成される前記磁極間の空間のうち、前記回転子軸方向の中央に位置し、前記磁極間の空間を上下に仕切る第1の通風ガイド部材と、前記仕切り板および前記第1の通風ガイド部材の間のうち前記回転子軸方向に一定の間隔をおいて配置される複数の第2の通風ガイド部材とを含み、前記複数の第2の通風ガイド部材は、前記仕切り板に近い側から順に回転子径方向の長さが長くなるように構成され、前記一部の開口は、前記磁極間の空間の回転子軸方向端部の回転子内径側に形成される、回転電機の回転子が提供される。
本発明によれば、通風損失を小さくすることのできる回転電機の回転子を提供することができる。
第1の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図。 同実施形態に係る回転電機の回転子に設けられる仕切り板および円筒状構造物の一部を上方から回転子軸方向に見た様子を示す図。 仕切り板の取付けの一例を示す図。 仕切り板の取付けの別の例を示す図。 仕切り板の取付けの別の例を示す図。 第2の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図。 第3の実施形態に係る回転電機の回転子に設けられる仕切り板および円筒状構造物の一部を上方から回転子軸方向に見た様子を示す図。 第4の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図。 第4の実施形態の変形例に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図。 案内羽根を上方から回転子軸方向に見た様子を示す図。 第5の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図。 同実施形態に係る回転電機に適用される磁極の形状の一例を示す図。 同実施形態に係る回転電機に適用される磁極の形状の別の例を示す図。 一般的な回転電機(発電機)の構成を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
最初に、図1~図5を参照して、第1の実施形態について説明する。なお、前述した図14と共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図である。また、図2は、同実施形態に係る回転電機の回転子に設けられる仕切り板および円筒状構造物の一部を上方から回転子軸方向に見た様子を示す図である。
本実施形態に係る回転電機は、図1に示されるように回転子11および固定子12を含む。
回転子11には、回転子軸10に固設される円筒状構造物1や、円筒状構造物1の周囲に配置される複数の突極型の磁極(ポール)2などが備えられる。
円筒状構造物1は、回転子軸10を中心に放射線状に回転子軸10表面から外側に伸びた回転子スポーク(図示せず)やこの回転子スポークの外周側に配置される回転子リム(図示せず)などから成る。但し、回転子スポークは必ずしも設けられているとは限らない。回転子スポークが無い場合もある。本実施形態においては、冷却ガスを流すための通風ダクトは、筒状構造物1には設けられていなくてもよい。
複数の磁極2は、円筒状構造物1の周囲において周方向に一定の間隔で配置される。各磁極2は、磁極鉄心と回転子コイル(界磁コイル)とから構成される。
固定子12には、磁極2の外径側に配置される固定子鉄心3や固定子コイルなどが備えられる。固定子鉄心3の内部には、径方向に延在する複数の固定子ダクト3aが固定子軸方向および周方向に離間して配設される。
本実施形態においては、特に、仕切り板4および複数の形状の異なる通風ガイド部材5が回転子11に更に備えられる。
仕切り板4は、個々の磁極2の磁極間の空間の回転子軸方向外側にある空間から当該磁極間の空間に冷却ガスFが流入する流路を、一部の開口を除いて仕切る部材である。上記開口は、磁極間の空間の回転子軸方向端部の回転子内径側に形成される。
複数の形状の異なる通風ガイド部材5は、冷却ガスを所望の方向に導く通風ガイド機能を実現するものであり、上記開口を通じて磁極間の空間に流入する冷却ガスFが回転子軸方向に一定の分散をもって固定子側へ供給されるように当該冷却ガスの流れを調整する。
仕切り板4を上方から回転子軸方向に見た様子を図2に示す。仕切り板4は、個々の磁極2及び磁極間の空間の上側を覆うように配置される円環状を成した板状部材であり、個々の磁極2の磁極間の空間の回転子内径側に対向する位置に上記開口が形成されるように例えば凹状の切欠き部4aを備えている。この開口は、例えば図2に示されるように仕切り板4に施された凹状の切欠き部4aと円筒状構造物1の外周側の壁面とにより実現される。なお、仕切り板4の形状や切欠き部4aの形状は、この例に限定されるものではなく、適宜変形してもよい。
仕切り板4の取付けの一例を図3に示す。図3は、円筒状構造物1の外径側上部壁面に取り付けた仕切り板4を側方から回転子回転方向に見た様子を示している。図3に示されるように、仕切り板4は、内径側の一部を取付け部4bとして円筒状構造物1の外周側上部壁面にねじ等の締付け部材4cにより取り付けるようにしてもよい。
仕切り板4の取付けの別の例を図4および図5に示す。図4および図5は、円筒状構造物1の外径側外周部壁面に取り付けた仕切り板4を上方から回転子軸方向に見た様子および側方から回転子回転方向に見た様子をそれぞれ示している。図4および図5に示されるように、磁極間の回転子軸方向端部近傍において仕切り板4を磁極間に挟まれた形に配置すると共に、仕切り板4と円筒状構造物1の外径側外周部壁面との間に部材4dを配置し、仕切り板4および部材4dを貫通するねじ等の締付け部材4eによりこれらを円筒状構造物1の外周側外周部壁面に取り付けるようにしてもよい。
一方、通風ガイド部材5は、図1に示されるように磁極間の空間において円筒状構造物1の周りに取り付けられ、仕切り板4によって形成されている開口から磁極間の空間に流入した冷却ガスFが固定子鉄心3側へ向かう際の風量が回転子軸方向に均一となるように当該冷却ガスの流れを調整する。具体的には、図1に示されるように回転子径方向の長さの異なる複数の通風ガイド部材5が、磁極間の空間において回転子軸方向に一定の間隔をおいて配置される。この場合、磁極間の空間において回転子軸方向中央部に位置する通風ガイド部材5は、磁極間の空間を上下に仕切る板状部材であってもよい。これ以外の個々の通風ガイド部材5は、磁極間の空間を、外径側の一部の開口を除いて上下に仕切る板状部材であってもよい。また、この場合、磁極間の空間に流入した冷却ガスが固定子鉄心3側へ向かう際の風量が回転子軸方向に均一となるように、仕切り板4により形成されている開口に近い通風ガイド部材5ほど、外径側の開口が大きくなるようにし、仕切り板4により形成されている開口から遠い通風ガイド部材5ほど、外径側の開口が小さくなるようにしてもよい。
なお、通風ガイド部材5の数や形状は、この例に限定されるものではなく、適宜変形してもよい。例えば、上述した形状の異なる複数の通風ガイド部材5の代わりに、単一の通風ガイド部材を設置してもよい。その場合、単一の通風ガイド部材により、磁極間の空間を上下に仕切ると共に、仕切り板4により形成されている開口に近い部分ほど、外径側の開口が大きくなる形状にし、仕切り板4により形成されている開口から遠い部分ほど、外径側の開口が小さくなる形状にしてもよい。このようにすれば、上述した形状の異なる複数の通風ガイド部材5と同様、磁極間の空間に流入した冷却ガスが固定子鉄心3側へ向かう際の風量が回転子軸方向に均一となるようにすることができる。
機内を冷却する方法としては、回転子軸10と回転子に付随する構造物の回転に伴う遠心ファン作用により冷却ガスを循環するラジアル通風方式が採用される。円筒状構造物1の軸方向外側の空間にある冷却ガスFは、仕切り板4により形成されている開口を通って磁極間の空間に流入する。磁極間の空間に流入した冷却ガスは、通風ガイド部材5に誘導されながら磁極間の空間を外周方向に移動する。このとき外周方向に移動する冷却ガスの風量分布は回転子軸方向中央部に偏らず、回転子軸方向に均一となる。回転子軸方向に均一となった冷却ガスは、固定子鉄心3に設けられている個々の固定子ダクト3aに流入して冷却を行う。固定子ダクト3aから流出した冷却ガスは、冷却器35と熱交換して温度が下がり、再び円筒状構造物1の軸方向外側の空間に戻る。
第1の実施形態によれば、円筒状構造物1の軸方向外側の空間にある冷却ガスFは、冷却ガスが円筒状構造物1の内部を通らずに、仕切り板4により形成されている開口を通って磁極間の空間に流入して固定子鉄心3側へ流れるため、円筒状構造物1の内部における通風損失が発生せず、回転子11全体の通風損失を小さくすることができる。
また、仕切り板4により形成されている開口は、磁極間の空間の回転子軸方向端部の回転子内径側に形成されており、また、仕切り板4により形成されている開口に近い通風ガイド部材5ほど、外径側の開口が大きく、仕切り板4により形成されている開口から遠い通風ガイド部材5ほど、外径側の開口が小さく形成されているため、磁極間の空間に流入した冷却ガスが固定子鉄心3側へ向かう際の流路抵抗を極力小さくし、通風損失を低減できると共に、磁極間の空間に流入した冷却ガスが固定子鉄心3側へ向かう際の風量を回転子軸方向に均一にできる。
また、固定子鉄心3に設けられている複数の固定子ダクト3aのそれぞれに対して均等な風量の冷却ガスを供給することができるため、回転電機全体の冷却効率を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、図6を参照して、第2の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図6は、第2の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図である。
この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、円筒状構造物1が、当該円筒状構造物1の内径側の軸方向外側にある空間と個々の磁極2の磁極間の空間とを連通する流路1aを備えている点である。この構造では、流路1aでの通風損失が生じるものの、回転子11全体の通風損失は従来の回転子よりも小さい。また、このような構造は、前述の第1の実施形態の構成において磁極間の空間を流れる冷却ガスの風量が不足する場合に有効となる。
円筒状構造物1の軸方向外側の空間にある冷却ガスFは、仕切り板4により形成されている開口を通って磁極間の空間に流入するものもあれば、流路1aに流入するものもある。円筒状構造物1の内径側の軸方向外側から流路1aに流入した冷却ガスは、円筒状構造物1の外径側より磁極間の空間へ流出され、仕切り板4により形成されている開口を通って磁極間の空間に流入した冷却ガスと同様、固定子鉄心3に設けられている複数の固定子ダクト3aに流入する。
第2の実施形態によれば、磁極間の空間を流れる冷却ガスの風量が不足する場合にその不足分を補うことができる。
[第3の実施形態]
次に、図7を参照して、第3の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7は、第3の実施形態に係る回転電機の回転子に設けられる仕切り板4および円筒状構造物1の一部を上方から回転子軸方向に見た様子を示す図である。
この第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、円筒状構造物1が、当該円筒状構造物1の外径側において軸方向に延在する通風溝1bを、仕切り板4に施された凹状の切欠き部4aと対向する位置に備えている点である。通風溝1bは、円筒状構造物1の外径側の外径側において軸方向端部にのみ施されてもよい。なお、通風溝1bの形状は、この例に限定されるものではなく、適宜変形してもよい。
上記構成とすることにより、仕切り板4に施された凹状の切欠き部4aと円筒状構造物1に施された通風溝1bとにより、第1の実施形態の場合よりも開口が拡張し面積が増大する。
第3の実施形態によれば、仕切り板4に施された凹状の切欠き部4aと円筒状構造物1に施された通風溝1bとにより、一層広い開口が実現されるため、当該開口を通る冷却ガスの風量を増やすことができると共に通風損失を小さくすることができ、また、磁極間の空間を流れる冷却ガスの風量の不足を解消することができる。
[第4の実施形態]
次に、図8を参照して、第4の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図8は、第4の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図である。
この第4の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、回転子11側に、固定子12側の構造物に取り付けられたカバー部材6が設けられている点である。カバー部材6は、円筒状構造物1の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスFが、仕切り板4により形成されている開口へ導かれるように当該冷却ガスの流れを調整するものである。
カバー部材6は、円筒状構造物1の外径側の上側と仕切り板4により形成されている開口の上側とを覆うように配置される円環状を成した板状部材であり、冷却ガスFに旋回流を与える案内羽根6aを備えている。このカバー部材6の外径側端部は、上記開口の外径側端部近傍に向かうように下方に折れ曲がった形状(L字形状)を成している。このような形状を成したカバー部材6は、円筒状構造物1の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスFを、上記開口の方へと導く。当該カバー部材6は、固定子12側の構造物に取り付けられた支持部材6bにより支持されている。
案内羽根6aを上方から回転子軸方向に見た様子を図10に示す。なお、図10では、描写の複雑化を避けるため、カバー部材6の図示を省略している。
図10に示されるように、仕切り板4の切欠き部4aにより形成されている開口は回転子11の回転と共に回転するが、案内羽根6aは回転せずに所定の位置に配置される。
案内羽根6aは、回転子径方向に弓状を成して延在する板状部材であり、同じものが回転子周方向に一定の間隔でカバー部材6に配置される。個々の案内羽根6aは、回転子外径側へ向かうほど回転子回転方向Rへ反った形状をしており、その形状により、回転子外径側へ流れる冷却ガスFに旋回流を与える。旋回流を与えられた冷却ガスFは、仕切り板4の切欠き部4aにより形成されている開口が図10に示す位置にあるときに、当該開口の方へ導かれ、磁極間の空間へ流入する。
第3の実施形態によれば、円筒状構造物1の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスFが、案内羽根6aにより予め旋回流を与えられた上でカバー部材6のL字形状の構造によって仕切り板4の切欠き部4aにより形成された開口の方へと導かれるため、磁極間の空間で生じる冷却ガスの流れの剥離や衝突損を低減し、通風損失をより低減させることができる。
[第4の実施形態の変形例]
次に、図9を参照して、第4の実施形態の変形例について説明する。なお、前述した第4の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第4の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図9は、第4の実施形態の変形例に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図である。
この第4の実施形態の変形例が第4の実施形態と異なる点は、カバー部材6’が、前述の案内羽根6aを備えておらず、代わりに案内羽根6cが回転子11の円筒状構造物1に取り付けられている点である。カバー部材6’および案内羽根6cは、円筒状構造物1の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスFが、仕切り板4により形成されている開口へ導かれるように当該冷却ガスの流れを調整する。
カバー部材6’は、円筒状構造物1の外径側の上側と仕切り板4により形成されている開口の上側とを覆うように配置される円環状を成した板状部材である。円筒状構造物1は、冷却ガスFに旋回流を与える案内羽根6cを備えている。カバー部材6’の外径側端部は、上記開口の外径側端部近傍に向かうように下方に折れ曲がった形状(L字形状)を成している。このような形状を成したカバー部材6’および案内羽根6cは、円筒状構造物1の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスFを、上記開口の方へと導く。
図10を再び参照して、案内羽根6cについて説明する。案内羽根6cを上方から回転子軸方向に見た様子を図10に示す。なお、図10では、描写の複雑化を避けるため、カバー部材6’の図示を省略している。
図10に示されるように、仕切り板4の切欠き部4aにより形成されている開口は回転子11の回転と共に回転するが、案内羽根6cも当然同じように回転する。当該開口と案内羽根6cと相対的な位置関係は常に不変である。
案内羽根6cは、回転子径方向に弓状を成して延在する板状部材であり、同じものが回転子周方向に一定の間隔で円筒状構造物1に配置される。個々の案内羽根6cは、回転子外径側へ向かうほど回転子回転方向Rへ反った形状をしており、その形状により、回転子外径側へ流れる冷却ガスFに旋回流を与える。旋回流を与えられた冷却ガスFは、仕切り板4の切欠き部4aにより形成されている開口の方へ導かれ、磁極間の空間へ流入する。
第4の実施形態の変形例によれば、仕切り板4の切欠き部4aにより形成された開口と案内羽根6cと相対的な位置関係は常に不変であり、回転子11の回転中は常に、円筒状構造物1の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスFが、案内羽根6cにより予め旋回流を与えられた上でカバー部材6’のL字形状の構造によって上記開口の方へと導かれるため、通風損失をより一層低減させることができる。
[第5の実施形態]
次に、図11~図13を参照して、第5の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図11は、第5の実施形態に係る回転電機の構成を概略的に示す縦断面図である。また、図12は、同実施形態に係る回転電機に適用される磁極の形状の一例を示す図である。図13は、同実施形態に係る回転電機に適用される磁極の形状の別の例を示す図である。図12および図13は、磁極を回転子外径側から見た様子を示している。
この第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、通風ガイド部材5を設けない点と、磁極2に代えて、冷却ガスを所望の方向に導く通風ガイド機能を側部に備えた磁極2’もしくは2”を設ける点である。この場合において、図11に示されるように通風ガイド部材5が無くても構わないが、図1に示したように通風ガイド部材5を設けることにより、磁極2’もしくは2”と共に、通風ガイドの機能を高めるようにしてもよい。
図12に示される磁極2’の例では、磁極間の空間のうち、回転子軸方向の中央部における磁極間の幅が最も広く、回転子軸方向の両端部における磁極間の幅が最も狭くなっている。この形状は、例えば前述したような一般的な形状の磁極2の磁極間の空間の中を回転子外径側へ向かう冷却ガスの風量分布が、磁極間の空間のうち、回転子軸方向の両端部側へ偏ってしまう場合の対策に有効となる。すなわち、図12に示される形状は、磁極間の空間の中を回転子外径側へ向かう冷却ガスの風量分布が回転子軸方向の両端部側に偏ることを抑制し、当該風量分布が回転子軸方向に均一となるように作用する。
一方、図13に示される磁極2”の例では、磁極間の空間のうち、回転子軸方向の中央部における磁極間の幅が最も狭く、回転子軸方向の両端部における磁極間の幅が最も広くなっている。この形状は、例えば前述したような一般的な形状の磁極2の磁極間の空間の中を回転子外径側へ向かう冷却ガスの風量分布が、磁極間の空間のうち、回転子軸方向の中央部に偏ってしまう場合の対策に有効となる。すなわち、図13に示される形状は、磁極間の空間の中を回転子外径側へ向かう冷却ガスの風量分布が回転子軸方向の中央部に偏ることを抑制し、当該風量分布が回転子軸方向に均一となるように作用する。
なお、各磁極の側部形状は、図12、図13に示した例に限定されるものではなく、適宜変形してもよい。例えば、各磁極を回転子外径側から見たときの各磁極の側部のラインは、直線状ではなく曲線状であってもよい。
第5の実施形態によれば、各磁極の側部が、磁極間の空間において磁極間の幅が回転子軸方向に変化する形状になっているため、磁極間の空間の中を回転子外径側へ向かう冷却ガスの風量分布の偏りを抑制し、当該風量分布が回転子軸方向に均一となるように補正することができる。
以上詳述したように、各実施形態によれば、通風損失を小さくすることのできる回転電機の回転子を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…円筒状構造物、2…磁極(ポール)、3…固定子鉄心、4…仕切板、5…通風ガイド部材、6…カバー部材、10…回転子軸、11…回転子、12…固定子、35…冷却器。

Claims (9)

  1. 回転に伴う遠心ファン作用により冷却ガスが機内を循環する回転電機の回転子であって、
    円筒状構造物と、
    前記円筒状構造物の周囲において周方向に一定の間隔で配置される複数の磁極と、
    磁極間の空間の回転子軸方向外側にある空間から当該磁極間の空間に冷却ガスが流入する流路を、一部の開口を除いて仕切る、回転子軸方向の上下に設けられた仕切り板と、
    前記回転子軸方向の上下に設けられた仕切り板の間に配置され、前記磁極間の空間に流入する冷却ガスが回転子軸方向に一定の分散をもって固定子側へ供給されるように当該冷却ガスの流れを調整する通風ガイド部と
    を具備し、
    前記通風ガイド部は、前記仕切り板の間に形成される前記磁極間の空間のうち、前記回転子軸方向の中央に位置し、前記磁極間の空間を上下に仕切る第1の通風ガイド部材と、前記仕切り板および前記第1の通風ガイド部材の間のうち前記回転子軸方向に一定の間隔をおいて配置される複数の第2の通風ガイド部材とを含み、
    前記複数の第2の通風ガイド部材は、前記仕切り板に近い側から順に回転子径方向の長さが長くなるように構成され、
    前記一部の開口は、前記磁極間の空間の回転子軸方向端部の回転子内径側に形成される、回転電機の回転子。
  2. 前記第1の通風ガイド部材および前記複数の第2の通風ガイド部材は、前記磁極間の空間において前記円筒状構造物の周りに取り付けられた部材を含む、
    請求項に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記第1の通風ガイド部材および前記複数の第2の通風ガイド部材は、前記磁極間の空間において前記円筒状構造物の周りに取り付けられた形状の異なる複数の部材を含む、
    請求項に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記円筒状構造物は、当該円筒状構造物の内径側の軸方向外側にある空間と前記磁極間の空間とを連通する流路を備えている、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記円筒状構造物は、当該円筒状構造物の外径側において軸方向に延在する通風溝を、前記開口と対向する位置に備えている、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  6. 固定子側に取り付けられ、前記円筒状構造物の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスが前記開口へ導かれるように当該冷却ガスの流れを調整する第1のカバー部材を更に具備する、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  7. 回転に伴う遠心ファン作用により冷却ガスが機内を循環する回転電機の回転子であって、
    円筒状構造物と、
    前記円筒状構造物の周囲において周方向に一定の間隔で配置される複数の磁極と、
    磁極間の空間の回転子軸方向外側にある空間から当該磁極間の空間に冷却ガスが流入する流路を、一部の開口を除いて仕切る仕切り板と、
    前記開口を通じて前記磁極間の空間に流入する冷却ガスが回転子軸方向に一定の分散をもって固定子側へ供給されるように当該冷却ガスの流れを調整する通風ガイド部と、
    固定子側に取り付けられ、前記円筒状構造物の軸方向外側を外径側へ流れる冷却ガスが前記開口へ導かれるように当該冷却ガスの流れを調整する第1のカバー部材と
    を具備し、
    前記第1のカバー部材は、冷却ガスに旋回流を与える案内羽根を備えている、
    回転電機の回転子。
  8. 前記円筒状構造物は、冷却ガスに旋回流を与える案内羽根を備えている、
    請求項に記載の回転電機の回転子。
  9. 回転に伴う遠心ファン作用により冷却ガスが機内を循環する回転電機の回転子であって、
    円筒状構造物と、
    前記円筒状構造物の周囲において周方向に一定の間隔で配置される複数の磁極と、
    磁極間の空間の回転子軸方向外側にある空間から当該磁極間の空間に冷却ガスが流入する流路を、一部の開口を除いて仕切る仕切り板と、
    前記開口を通じて前記磁極間の空間に流入する冷却ガスが回転子軸方向に一定の分散をもって固定子側へ供給されるように当該冷却ガスの流れを調整する通風ガイド部と
    を具備し、
    前記通風ガイド部の少なくとも一部は、各磁極の側部により実現されている、
    回転電機の回転子。
JP2019089519A 2019-05-10 2019-05-10 回転電機の回転子 Active JP7263107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019089519A JP7263107B2 (ja) 2019-05-10 2019-05-10 回転電機の回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019089519A JP7263107B2 (ja) 2019-05-10 2019-05-10 回転電機の回転子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020188529A JP2020188529A (ja) 2020-11-19
JP7263107B2 true JP7263107B2 (ja) 2023-04-24

Family

ID=73223004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019089519A Active JP7263107B2 (ja) 2019-05-10 2019-05-10 回転電機の回転子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7263107B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136063A (ja) 2007-11-29 2009-06-18 Nishishiba Electric Co Ltd 突極形回転電機の回転子

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542326Y1 (ja) * 1969-11-14 1979-01-31
JPS57177249A (en) * 1981-04-24 1982-10-30 Toshiba Corp Draft cooler for salient-pole type rotary electric machine
JPH04368450A (ja) * 1991-06-13 1992-12-21 Toshiba Corp 突極形回転電機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136063A (ja) 2007-11-29 2009-06-18 Nishishiba Electric Co Ltd 突極形回転電機の回転子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020188529A (ja) 2020-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4482001B2 (ja) 強制冷却型回転電機
US10320247B2 (en) Embedded permanent magnet rotary electric machine
EP1976095B1 (en) Rotating electric machine and rotor thereof
US4546279A (en) Dynamoelectric machine with rotor ventilation system including exhaust coolant gas diffuser and noise baffle
US20110175468A1 (en) Electric rotating machine
CN103636103A (zh) 旋转电机
US4547688A (en) Dynamoelectric machine with rotor ventilation system including prewhirl inlet guide vanes
JPS5914968B2 (ja) 回転電機の通風冷却装置
EP3174180B1 (en) Rotating electric machine
JP4897587B2 (ja) 回転電機
JP5918656B2 (ja) 回転電機
JP2020502985A (ja) 風力発電装置のステータ用のステータ支持体、並びにステータ、発電機およびそれを備える風力発電装置
JP7263107B2 (ja) 回転電機の回転子
JP2016220395A (ja) 回転電機
JP2013034332A (ja) 回転電機
EP3142231A1 (en) An electric power generator
WO2022044450A1 (ja) 回転電機
JP2006074866A (ja) 回転電機
WO2016079806A1 (ja) 回転電機
JPH11146587A (ja) 回転電機の回転子
JP2023089647A (ja) 回転電機の回転子
JPS607894B2 (ja) 突極形回転電機
JP2020089040A (ja) 回転電機の回転子
US20220416602A1 (en) Rotor for an electric machine
US4840538A (en) Interpolar body for cooling salient-type rotor by ventilation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20230106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7263107

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150