本発明の実施形態は、情報伝送の信頼性を改善するための通信方法および装置を開示する。以下に、通信方法および装置を別個に詳細に説明する。
本発明の実施形態において開示される通信方法および装置をよりよく理解するために、以下は、まず、本発明の実施形態において使用されるネットワーク・アーキテクチャーを説明する。図1は、本発明のある実施形態によるネットワーク・アーキテクチャーの概略図である。図1に示されるように、ネットワーク・アーキテクチャーは、一つまたは複数の端末装置101(図1には6つの端末装置が示されている)およびネットワーク装置102を含んでいてもよい。図1のネットワーク装置102および6つの端末装置101(すなわち、端末装置1~6)は、通信システムを形成してもよく、端末装置4~6も通信システムを形成してもよい。
端末装置101とネットワーク装置102との間の通信は、上りリンク(すなわち、端末装置101からネットワーク装置102)通信および下りリンク(すなわち、ネットワーク装置102から端末装置101)通信を含む。上りリンク通信では、端末装置101は、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク信号をネットワーク装置102に送信するように構成される。ネットワーク装置102は、端末装置101から上りリンク物理チャネルおよび上りリンク信号を受信するように構成される。
上りリンク物理チャネルは、ランダムアクセスチャネル(random access channel、RACH)、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、PUSCHなどを含みうる。PUSCHは、データ、すなわち、上りリンク共有チャネル(uplink shared channel、UL-SCH)を搬送してもよく、またはUL-SCHおよびUCIを搬送してもよい。PUCCHはUCIを搬送してもよい。上りリンク物理チャネルはまた、上りリンク・データ・チャネルおよび上りリンク制御チャネルを含んでいてもよい。上りリンク・データ・チャネルは、データを搬送するために使用され、PUSCHであってもよい。上りリンク制御チャネルは、制御情報を搬送するために使用され、PUCCHであってもよい。
上りリンク信号は、探測参照信号(sounding reference signal、SRS)、PUCCH復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、PUSCH DMRS、上りリンク位相雑音追跡参照信号(phase noise tracking reference signal、PTRS)などを含んでいてもよい。
下りリンク通信では、ネットワーク装置102は、下りリンク物理チャネルおよび下りリンク信号を端末装置101に送信するように構成される。端末装置101は、ネットワーク装置102から下りリンク物理チャネルおよび下りリンク信号を受信するように構成される。
下りリンク物理チャネルは、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)などを含んでいてもよい。
下りリンク信号は、一次同期信号(primary synchronization signal、PSS)、二次同期信号(secondary synchronization signal、SSS)、PDCCH DMRS、PDSCH DMRS、下りリンクPTRS、チャネル状態情報参照信号(channel state information reference signal、CSI-RS)、セル参照信号(cell reference signal、CRS)、時間領域または周波数領域追跡参照信号(tracking reference signal、TRS)、測位参照信号(positioning reference signal、PRS)などを含んでいてもよい。
端末装置101は、端末、ユーザー装置(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)などと称されてもよい。端末装置は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(tablet computer)、無線送受信機能をもつコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末装置、拡張現実(augmented reality、AR)端末装置、工業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであってもよい。端末装置によって使用される特定の技術および特定の装置形態は、本願の実施形態において限定されない。
ネットワーク装置102は、端末装置が移動通信システムに無線でアクセスするためのアクセス装置であり、基地局NodeB、進化型NodeB(evolved NodeB、eNB)、送受信点(transmission reception point、TRP)、5G移動通信システムにおける次世代NodeB(next generation NodeB、gNB)、将来の移動通信システムにおける基地局、Wi-Fiシステムにおけるアクセスポイントなどであってもよい。無線アクセス・ネットワーク装置によって使用される特定の技術および特定の装置形態は、本願の実施形態において限定されない。
本発明の実施形態において開示される通信方法および装置をよりよく理解するために、以下は、まず、本発明の実施形態の適用シナリオを説明する。
1. 第5世代のNRエア・インターフェース資源
エア・インターフェース資源は、時間領域資源および周波数領域資源を含む。時間領域資源はシンボル(symbol)に基づいて分割され、周波数領域資源はサブキャリア(subcarrier)に基づいて分割される。資源要素(resource element、RE)は、データ伝送に使用される最小の資源単位であり、1つのREは、1つの時間領域シンボルおよび1つの周波数領域サブキャリアに対応する。送信時間区間(transmission time interval、TTI)は、データ情報またはサービス情報を搬送するための時間領域の粒度である。1つのTTIの長さは、S個の時間領域シンボルであってもよいし、またはS個の時間領域シンボルよりも小さくてもよい。Sは12または14でありうる。1つのTTIは、1つのスロットに対応してもよい。S個の時間領域シンボルを含むTTIは、スロット(slot)またはフルスロット(full slot)と称されてもよい。S個未満の時間領域シンボルを含むTTIは、ミニスロット(mini-slot)または非スロット(non-slot)と称されてもよい。通常の(normal)巡回プレフィックス(cyclic prefix、CP)については、S=14であり、拡張された(extended)CPについては、S=12である。
1つのTTIは、1つの送信機会(transmission occasion、TO)とも称される。たとえば、1つのデータ・パケットは、時間領域で1つのTTIと周波数領域で少なくとも1つの物理的資源ブロック(physical resource block、PRB)とを含む時間‐周波数資源上で搬送されてもよい。資源ブロック(resource block、RB)は、資源スケジューリングに使用される基本単位である。1つのRBは、1つのTTI内の複数のサブキャリアに対応し、すなわち、1つのRBは、周波数領域での複数の連続するサブキャリアに対応する。図2は、本発明のある実施形態によるエア・インターフェース資源の概略図である。図2に示されるように、水平軸は時間(time)を表し、垂直軸は周波数(Freq)を表し、1つのグリッドは1つのREを表し、1つのTTIはn個の時間領域シンボルを含み、1つのRBは1つのTTI内のP個のサブキャリアを含み、ここでnとPは正の整数である。時間領域シンボルは、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルであってもよく、または単一キャリア周波数分割多重アクセス(single carrier frequency division multiple access、SC-FDMA)シンボルであってもよい。たとえば、P=12である。
2. 承認不要の上りリンク伝送
5G NRシステムにおける上りリンク・データ伝送は、承認ベースの(grant-based、GB)データ伝送および承認不要の(grant-free、GF)データ伝送を含む。
GB上りリンク・データ伝送では、サービスが端末装置に到着し、端末装置が上りリンク・データを送信する必要があるとき、端末装置はまず、PUCCH上でスケジューリング要求(scheduling request、SR)をネットワーク装置に送信する必要がある。SR受信後、ネットワーク装置は、端末装置に対して、PUSCHをスケジューリングするための上りリンク(uplink、UL)承認(grant)を送信する。上りリンク承認を受信した後、端末は、上りリンク承認によってスケジュールされた上りリンク資源上で上りリンク・データを送信する。GBは高い信頼性と高いチャネル利用率などの利点をもつが、SRを送信し、上りリンク承認を待ち、上りリンク承認によってスケジュールされたPUSCH上で上りリンク・データを送信するプロセスにはレイテンシーがある。よって、レイテンシーを短縮するために、GF上りリンク伝送が5G NRシステムに導入され、ネットワーク装置は、GF上りリンク伝送に使用されるGF資源を事前に構成および/またはアクティブ化することができる。サービスが端末装置に到着するとき、端末装置はSRをネットワーク装置に送信せず、GF資源上で直接、上りリンク・データ情報を直接送信しうる。GFはまた、承認なし(grant-less)、構成された承認(configured grant、CG)、または承認なし伝送(transmission without grant、TWG)と称されてもよい。
GF送信モードでは、ネットワーク装置は、半静的に、GF送信に使用される資源を端末装置に割り当てることができる。端末装置は、上りリンク・データ情報を送信する前に、ネットワーク装置にSRを送信する必要も、ネットワーク装置によって送信された上りリンク承認を受信する必要もなく、ネットワーク装置によって構成および/またはアクティブ化されたPUSCH資源上で直接、上りリンク・データを送信する。GF送信に使用される時間‐周波数資源、変調および符号化方式、およびパイロット情報のような情報は、GFパラメータと称されてもよく、上位層の信号伝達を使用することによってネットワーク装置によって構成されてもよく、または、GF送信をアクティブ化するために使用される上りリンク承認、すなわち、半静的な上りリンク承認を使用することによってネットワーク装置によって示されてもよく、たとえば、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(configured scheduling radio network temporary identifier、CS-RNTI)によってスクランブルされた上りリンク承認によって示されてもよく、または、上位層の信号伝達による構成および半静的な上りリンク承認指示の組み合わせを使用することによって、端末装置に通知されてもよい。
上記のように、ネットワーク装置によって端末装置にGF送信に使用される時間‐周波数資源または時間単位を通知することは、ネットワーク装置によって端末装置のためにGF送信に使用される時間‐周波数資源を構成することと称される。上りリンク承認によってスケジュールされない場合、端末装置は、ネットワーク装置によって構成されたGFパラメータを使用して、ネットワーク装置によって構成された、GF送信に使用される時間‐周波数資源上で上りリンク情報を送信する。これは、GFモードで上りリンク情報を送信することと称される。
3. PUSCH上のUCIマッピング
PUSCHは、UL-SCHを搬送してもよいが、UCIを搬送しない、またはUCIを搬送してもよいがUL-SCHを搬送しない、またはUL-SCHとUCIの両方を搬送してもよい。UCIは、端末装置によってフィードバックされる上りリンク制御情報であり、ハイブリッド自動反復要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)‐確認応答(acknowledgement、ACK)、SR、またはチャネル状態情報(channel state information、CSI)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
PUSCHがUCIおよびUL-SCHを搬送する場合、端末装置は、レートマッチング方式で、エンコードされたUCIをUL-SCHと多重化し、エンコードされたUCIをPUSCHにマッピングしてもよく、または、すでにPUSCH上のUL-SCHにマッピングされたエンコードされたUCIを穿孔(puncture)することにより、エンコードされたUCIをPUSCHにマッピングして、UL-SCHとの多重化を実装してもよい。PUSCHがUCIを搬送するがUL-SCHを搬送しない場合、端末装置はエンコードされたUCIをPUSCHにマッピングする。図3は、本発明のある実施形態による上りリンク情報を搬送するPUSCHの概略図である。図3に示されるように、上りリンク情報はUCIとUL-SCHを含み、UCIはDMRSとHARQ-ACKを含む。PUSCHの第1の時間領域シンボル(シンボル#0)はDMRSを搬送し、HARQ-ACK(すなわち、A/N)はDMRSシンボルの後の第1の時間領域シンボル(シンボル#1)にマッピングされる。UL-SCHは、PUSCH上の残りの時間領域シンボルにマッピングされる。
4. PUSCH複数反復機構
伝送信頼性を高めるために、PUSCHのための複数反復機構がさらに5G NRに導入される。言い換えると、同じデータ・パケットがK個の時間領域資源(またはK個の時間領域資源に対応するK個のPUSCH)上でK回繰り返される。すなわち、同じデータ・パケットがK回繰り返される。すなわち、K個のPUSCHのそれぞれが一度、伝送すべき同じデータ・パケットを搬送するために使用される。すなわち、K個の時間領域資源のそれぞれが、一度、伝送すべき同じデータ・パケットを搬送するために使用される。K個の時間領域資源またはK回の反復のいずれかのために使用される資源のいずれか1つは、1個のTOと称される。
GB送信については、K回の繰り返しに使用されるK個の時間領域資源は、上りリンク承認を使用してネットワーク装置によってスケジュールされる。GF送信については、K回の繰り返しに使用されるK個の時間領域資源は、ネットワーク装置によって構成される。
5G NRのさらなる進化において、新たに導入された繰り返しパターンは:K回の繰り返しのいずれか1つがミニスロット内で搬送され、K回の繰り返しの少なくとも2つが1つのフルスロット内で搬送される。図4は、本発明のある実施形態による、複数の反復についての時間領域資源パターンの概略図である。図4に示されるように、K=8であり、端末装置は、スロットn~n+3を占有することにより、同じデータを8回繰り返し、各繰り返しは、対応するスロットn~n+3内のミニスロット(シンボル0~6またはシンボル7~13に対応)において搬送される。
5. PUSCH上のUL-SCHのためのTBS計算
5G NRシステムでは、UL-SCHに対応するTBSは、PUSCH上の物理的資源の量(たとえば、PUSCH上のREの総量)、PUSCH上のオーバーヘッド、および変調および符号化方式(modulation and coding scheme、MCS)に基づく計算を通じて得られる。PUSCH上のオーバーヘッドは、DMRSによって占有されるREの量と、他のオーバーヘッドによって占有されるREの量を含んでいてもよい。PUSCH複数反復機構では、K個のPUSCHは同じデータ・パケットを繰り返すために使用されるので、TBSは同じままである必要がある。K個のPUSCHのそれぞれが同じ量の物理的資源を含む場合、どのPUSCHに基づいて計算されたTBSも、みな同じになる。よって、TBSは、K個のPUSCHのうちの第1のPUSCHでの物理的資源の量に基づいて計算されてもよい。
たとえば、K個のPUSCHのうちのいずれか(PUSCH #1と称される)が記述のための例として使われる。端末装置は、まず、PUSCH #1上の各PRBに含まれる有効なREの量を決定し、次いで、PUSCH #1に含まれるPRBの量に基づいて、PUSCH #1に含まれる有効なREの量(NRE)を決定し、次いで、ネットワーク装置によって構成または指示されるMCSに対応する変調方法(Qm)および符号化率(R)に基づいて、PUSCH #1上でデータ・パケットを搬送できるシステマチック・ビットの量、すなわち、データ・パケットに対応するTBSを決定することができる。たとえば、TBSは、NRE・R・Qmに基づいて得られてもよい。各PRBに含まれる有効なREの量は、各PRBに含まれるREの総数からオーバーヘッド(たとえば、DMRSおよびその他のオーバーヘッド)を差し引いて得られるREの量である。
UCIがUL-SCHの複数反復においてPUSCHの一つまたは複数と衝突すると、端末装置は送信のために該一つまたは複数のPUSCHのうちの1つにそのUCIを追加する。PUSCH上でUCIを送信するために使用される物理的資源の量(すなわち、REの量)、すなわち、UCIによって占有される物理的資源の量は、UCIのサイズ、すなわち、UCIペイロード・サイズ(payload size)、PUSCH上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量、PUSCH上のUL-SCHに対応するTBS、および等化パラメータに基づいて決定されうる。
UCIがHARQ-ACKである場合、UCIによって占有される物理的資源の量を計算する公式は、式(1)として表すことができる:
ここで、Q
ACK'は、UCIによって占有される物理的資源の量であり、O
ACKはHARQ-ACKのビットの量(すなわち、HARQ-ACKのペイロード・サイズ)であり、L
ACKはHARQ-ACKの巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)ビットの量であり、β
offset
PUSCHは等化パラメータであり、UCIの符号化率に対する、PUSCH上の他の情報(UL-SCHなど)の符号化率の比とみなすことができる。β
offset
PUSCHは、ネットワーク装置によって通知され、0より大きい数字である。
は、PUSCH上のUL-SCHに対応するTBSであり、C
UL-SCHは、PUSCH上のUL-SCHに含まれるコード・ブロックの量であり、K
rはPUSCH上のUL-SCHにおけるr番目のコード・ブロックのビットの量である。
は、PUSCH上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量であり、M
sc
UCI(l)は、PUSCH上の時間領域シンボルlでUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量であり、N
symb,all
PUSCHは、PUSCH上の時間領シンボルの総数(DMRSを搬送するシンボルの数を含む)である。lがDMRSを搬送する時間領域シンボルである場合、M
sc
UCI(l)=0である。lがDMRSを搬送する時間領域シンボルでない場合、M
sc
UCI(l)=M
sc
PUSCH-M
sc
PT-RS(l)である。ここで、M
sc
PUSCHはPUSCH上でシンボルlに含まれる物理的資源の総量(すなわち、サブキャリアの量)であり、M
sc
PT-RS(l)はPUSCH上でシンボルl上でPTRSによって占有される物理的資源の量である。αは、資源スケーリング因子であり、l
0は、PUSCH上の第1のDMRSシンボルの後の、DMRSを搬送しない最初の時間領域シンボルである。
UCIがCSIパート(part)1である場合、UCIによって占有される物理的資源の量を計算するための公式は、公式(2)として表すことができる:
ここで、Q
CSI-1'は、UCIによって占有される物理的資源の量であり、O
CSI-1はCSIパート1のビットの量(すなわち、CSIパート1のペイロード・サイズ)であり、L
CSI-1はCSIパート1のCRCビットの量であり、Q
ACK'はおよびHARQ-ACKを送信するために使用されるか、またはHARQ-ACKを送信するために使用される可能性のある物理的資源の量である。HARQ-ACKを送信するために使用される可能性のある物理的資源は、いくつかの場合には、HARQ-ACK送信用のために予約されている予約資源である(たとえば、HARQ-ACKのビット数は2を超えない)。端末装置は、実際にHARQ-ACKを送信するために予約資源を占有してもよく、あるいはHARQ-ACKを送信するために予約資源を占有しなくてもよい(たとえば、UL-SCHが予約資源にマッピングされる)。
UCIがCSIパート2である場合、UCIによって占有される物理的資源の量を計算する公式は、式(3)として表すことができる:
ここで、Q
CSI-2'は、UCIによって占有される物理的資源の量であり、O
CSI-2はCSIパート2のビットの量(すなわち、CSIパート2のペイロード・サイズ)であり、L
CSI-2はCSIパート2のCRCビットの量であり、Q
ACK'はおよびHARQ-ACKを送信するために使用されるか、またはHARQ-ACKを送信するために使用される可能性のある物理的資源の量である。Q
CSI-1'は、CSIパート1によって占有される物理的資源の量である。
端末装置は、式(1)、(2)または(3)の少なくとも1つに基づく計算により、UCIによって占有される物理的資源の量を得てもよく、次いで、エンコード前のUCI(たとえば、UCIシーケンスa0,a1,a2,a3,…,aA-1)のもともとの情報およびUCIによって占有される物理的資源の量(すなわち、UCIを搬送する物理的資源の量)に基づいて、エンコードを実行する。エンコード前のUCIの同じ情報について、UCIによって占有される物理的資源の量が相対的に大きい場合、UCIの、対応するエンコードされた情報の符号化率は相対的に低く、UCIの信頼性は相対的に高い。UCIによって占有される物理的資源の量が相対的に少ない場合、UCIの、対応するエンコードされた情報の符号化率は相対的に高く、UCIの信頼性は相対的に低い。
端末装置は、現在のPUSCH上のUCIを搬送するために使用される物理的資源の量および現在のPUSCH上のUL-SCHデータ・パケットに対応するTBSに基づいて、UCIによって占有される物理的資源の量を計算することができる。PUSCHの複数反復について、データ送信に使用され、複数の繰り返しにおけるPUSCHに対応する物理的資源の量が同じである場合、UL-SCHデータ・パケットのTBSを計算するための既存の方法が使用されてもよい。すなわち、TBSは、K個のPUSCHのうちの第1のPUSCHに含まれる物理的資源の量に基づいて計算される。このようにして、UCIによって占有される物理的資源の適切な量が得られる。
しかしながら、5G NRのさらなる進化において、いくつかのシナリオにおいて、PUSCHの複数の反復において、1つのPUSCH上で過負荷(overload)が発生する。具体的には、PUSCH上で実際に送信されるデータ・パケットについての計算を通じて得られるTBSは、PUSCH上での送信に適したTBS(たとえば、チャネル条件によってサポートされるTBS)よりも大きく、結果として、PUSCH上でUCIによって占有される物理的資源の量の決定が影響を受ける。
シナリオ1:K個のPUSCHは、一つまたは複数の相対的に大きなPUSCHと一つまたは複数の相対的に小さなPUSCHを含み、相対的に大きなPUSCHに含まれるデータ伝送に使用される物理的資源の量は、相対的に小さなPUSCHに含まれるデータ伝送に使用される物理的資源の量より多い。
シナリオ1-1:一般に、等しい長さのPUSCHがK回の反復のために使用され、そのようなPUSCHは、通常長のPUSCHまたは公称PUSCH(nominal PUSCH)とも呼ばれる。しかしながら、K回の反復の開始点とPUSCHの長さの両方が柔軟であることを考慮すると、スロット内の通常長の最後のPUSCHの終点とスロットの末尾境界との間にいくつかのオーファン・シンボルが存在することがあり、通常長のPUSCHは形成できない。代わりに、PUSCHの通常の時間領域長さよりも小さいギャップ(gap)が形成される。これらのオーファン・シンボルを可能な限り使用するために、ギャップは、通常の長さの別のPUSCHよりも短い時間領域長の、短いPUSCHを送信するために使用されてもよい。この場合、短いPUSCH(すなわち、相対的に小さいPUSCH)上の有効なREの量は、通常の長さのPUSCH(すなわち、相対的に大きなPUSCH)上の有効なREの量より少ない。図5aは、本発明のある実施形態によるK個のPUSCHの概略図である。図5aに示されるように、K=6であり、6つのPUSCHの開始シンボルは、スロット#1のシンボル#1であり、ネットワーク装置によって通知される各公称PUSCHの時間領域長は、4シンボルであり、第3の公称PUSCHが終了した後、スロット#1の境界に2シンボルのギャップが残される。資源を適正に使用するために、第4の公称PUSCHのもともとの資源が、スロット境界をまたぐ2つの短いPUSCHに分割されてもよい。すなわち、第4のPUSCHと第5のPUSCHであり、それぞれ2つのシンボルを占める。第4のPUSCHと第5のPUSCHに含まれるデータ送信に使用される物理的資源の量は、別の通常のPUSCHに含まれるデータ送信に使用される物理的資源の量より少ない。
シナリオ1-2:端末装置は、スロット境界またはシンボル・フォーマットに基づいて、不等長の2つ以上のPUSCHセグメントを決定してもよく、各PUSCHセグメントは、一度、送信するためのデータ・パケットを搬送する。シンボル・フォーマットは、上りリンク・シンボル、下りリンク・シンボル、またはネットワーク装置によって通知される柔軟なシンボルであってもよい。たとえば、ネットワーク装置は、長い総時間領域資源を通知してもよく、総時間領域資源がK-1個のスロット境界にまたがる場合、PUSCHのK回の反復が形成され、任意の2つの隣接するPUSCHの境界がスロット境界である。総時間領域資源がK個の上り領域セグメントにまたがるとき、PUSCHのK回の反復が形成され、各PUSCHは上りリンク領域セグメントを占有する。上りリンク領域は、ネットワーク装置によって上りリンク・シンボルまたは非下りリンク・シンボルとして通知される一つまたは複数の連続する時間領域シンボルを含む時間領域資源である。図5bは、本発明のある実施形態によるK個のPUSCHの別の概略図である。図5bに示されるように、ネットワーク装置によって通知される時間領域資源の全長は14シンボルであり、開始シンボルはスロット#1のシンボル#5である。全長は、スロット#1とスロット#2との間の境界をまたぐので、スロット境界によって異なる長さのK=2個のPUSCHに分割される。ここで、スロット境界の前のPUSCHの長さは10シンボルであり、スロット境界の後のPUSCHの長さは4シンボルである。第2のPUSCH(相対的に小さいPUSCH)に含まれるデータ送信に使用される物理的資源の量は、第1のPUSCH(相対的に大きなPUSCH)に含まれるデータ送信に使用される物理的資源の量より少ない。
シナリオ1-3:ネットワーク装置は、K個のPUSCHのそれぞれによって占有されている時間領域資源を通知する。ここで、K個のPUSCHは、不等長の少なくとも2つのPUSCHを含む。たとえば、PUSCHの開始点および終了点、および上りリンク領域の長さなどの要因によって制限されて、K個のPUSCHのうちの1つの開始点は相対的に遅い、またはその終了点は相対的に早い、またはPUSCHが位置する上りリンク領域に含まれる時間領域の長さが相対的に短い。この場合、ネットワーク装置によって通知されるPUSCHの時間領域長さは相対的に短い(相対的に小さいPUSCH)。PUSCHの開始点が相対的に早い、またはその終了点が相対的に遅い、またはPUSCHが位置する上りリンク領域に含まれる時間領域長さが相対的に長い。この場合、ネットワーク装置によって通知されるPUSCHの時間領域長さは相対的に長い(相対的に大きなPUSCH)。相対的に大きなPUSCHに含まれるデータ伝送に使用される物理的資源の量は、相対的に小さなPUSCHに含まれるデータ伝送に使用される物理的資源の量より多い。
シナリオ1-1、1-2、または1-3については、端末装置が相対的に大きなPUSCHに基づいてTBSを計算する場合、TBSに対応するデータ・パケットは相対的に小さなPUSCHで搬送される。結果として、相対的に小さなPUSCHに対応する符号化率は、過度に高い(相対的に大きなPUSCH上でデータ・パケットを搬送するための対応する符号化率よりも高い)。言い換えれば、計算を通じて得られたTBSは、相対的に小さいPUSCH上のデータ・パケットを搬送するのに適したTBSより大きい、すなわち、計算を通じて得られたTBSは、相対的に小さいPUSCH資源に適したTBSより大きい。この場合、相対的に小さなPUSCHは、過負荷PUSCHと呼ばれ、たとえば、図5aの第4のPUSCHおよび第5のPUSCH、および図5bの第2のPUSCHである。
シナリオ2:よりよい伝送信頼性とスケジューリングの柔軟性を達成するために、PUSCHのK回の繰り返しについて、データ・パケットのTBSは、K個のPUSCHにおける複数のPUSCH(たとえば、M個のPUSCH、ここで、Mは1より大きく、K以下である)に含まれる物理的資源の総量に基づいて計算されてもよく、TBSに対応するデータ・パケットは、K個のPUSCHのそれぞれで搬送され、繰り返される。K個のPUSCHに含まれる物理的資源の量が同じである場合、K個のPUSCHに含まれる物理的資源の総量に基づく計算を通じて得られるTBSは、1つのPUSCHに含まれる物理的資源の量に基づく計算を通じて得られるTBSのK倍である。図5cは、本発明のある実施形態によるK個のPUSCHのさらに別の概略図である。図5cに示されるように、K=4であり、端末装置は、4つのPUSCHに含まれる物理的資源の総量に基づいてデータ・パケットのTBSを計算し、TBSに対応するデータ・パケットを、送信のために4つのPUSCHのそれぞれに繰り返し付加することができる。
端末装置が複数のPUSCHに基づいてUL-SCHのTBSを計算する場合、計算を通じて得られたTBSは、過度に大きくなり、その結果、データ・パケットを単一のPUSCHにマッピングするための過度に高い対応する符号化率を生じる可能性がある。たとえば、単一のPUSCHに含まれる物理的資源によって搬送されることができるエンコードされた情報の量は1000ビットであり、該単一のPUSCHに基づく計算を通じて得られるTBSは200ビットであり、対応する符号化率は0.2である;だが、4つのPUSCHに基づく計算を通じて得られるTBSは800ビットであり、対応する符号化率は0.8である。言い換えれば、計算を通じて得られたTBSは、単一のPUSCH上でエンコードされた情報を搬送するのに適したTBSよりも大きく、すなわち、計算を通じて得られたTBSは、単一のPUSCHに含まれる物理的資源上でエンコードされた情報を搬送するのに適したTBSよりも大きい。この場合、単一のPUSCHは、過負荷PUSCHと呼ばれる。
シナリオ1とシナリオ2については、K個のPUSCHのうちの1つが過負荷PUSCHである場合、一方では、過負荷PUSCH上でUL-SCHを送信するための実際の符号化率が過度に高くなり、信頼性が損なわれる。他方では、過負荷PUSCHがUCIを搬送する必要がある場合、公式(1)、(2)および(3)から、UL-SCHのTBSを計算するために使用される物理的資源の量が、過負荷PUSCHに含まれる物理的資源の量よりも多いことがわかる。よって、UCIによって占有される物理的資源の量を計算するために使用されるUL-SCHに対応するTBS
は、過負荷PUSCHの物理的資源の量
にミスマッチする:UL-SCHに対応するTBSは過大である。結果として、計算を通じて得られたUCIを伝送するために使用される物理的資源の量は、過度に少ない。その結果、UCIの符号化率は過度に高く、伝送の信頼性が低下する。極端な場合、過負荷PUSCHにマップされたUL-SCHまたはUCIは、過度に高い符号化率(たとえば、符号化率が、5G NRシステムによってサポートされる最大符号化率、たとえば、772/1024、948/1024、または1を超える)のため、システム・ビットを失う可能性がある。
図5dは、本発明のある実施形態によるK個のPUSCHのさらに別の概略図である。図5dに示されるように、K=2であり、2つのPUSCHに含まれる物理的資源の量は等しくなく、長いPUSCHの物理的資源の量は短いPUSCHの物理的資源の量の2倍であり、2つのPUSCH上で反復されるデータ・パケットのTBSは、長いPUSCHの物理的資源の量に基づく計算を通じて得られる。UCIの片(UCI #1)が長いPUSCH上で搬送される必要がある場合、UCIによって占有される物理的資源の量はN個のREであり、符号化率(code rate、CR)は0.4である。同様に、同じペイロード・サイズのUCIの片(UCI #2)が短いPUSCH上で搬送される必要がある場合、UCIによって占有される物理的資源の量はN/2個のREであり、CRは0.8である。よって、短いPUSCH上で搬送されるUCIのパフォーマンスが損なわれる。
K個のPUSCHのうちの別のPUSCHでデータ・パケットを反復することが、過負荷PUSCH上のUL-SCHの送信によって引き起こされるパフォーマンス障害を補償しうる。さらに、K個のPUSCHにおける他のPUSCHは異なる冗長性バージョン(redundancy version、RV)を使用する可能性があるため、過負荷PUSCH上のシステム・ビットが失われた場合でも、失われたシステム・ビットは別のPUSCH上で異なるRVバージョンを使用することによって再送される可能性もある。
しかしながら、過負荷PUSCHがUCIを搬送するとき、UCIは、過負荷PUSCH上で1回だけ送信されることがあり、UCIが複数回反復されるとしても、既存の5G NRシステムは、複数の反復における、UCIによる複数の異なるRVバージョンの使用をサポートしない。よって、PUSCH過負荷によって引き起こされるUCIの信頼性損失を補償することは困難である。よって、PUSCH過負荷の場合、UCI伝送の信頼性をどのように改善するかが、緊急に解決されるべき技術課題となっている。
本発明の実施形態に開示されている通信方法および装置をよりよく理解するために、以下は、まず、本発明の実施形態におけるいくつかの技術用語を説明する。
1. 頭字語、略語、説明
上りリンク・データ・チャネル(たとえば、K個の上りリンク・データ・チャネル、第1の上りリンク・データ・チャネル、上りリンク・データ・チャネル集合内の任意の上りリンク・データ・チャネル、第2の上りリンク・データ・チャネル、第3の上りリンク・データ・チャネル、第4の上りリンク・データ・チャネル、第1の等価な上りリンク・データ・チャネル、または第2の等価な上りリンク・データ・チャネルのうちの任意のもの):上りリンク・データ情報を搬送するための上りリンク・チャネル。上りリンク・データ・チャネルは、代替的に、UCI(たとえば、第1のUCIまたは第2のUCI)を搬送するために使用されてもよい。具体的には、上りリンク・データ・チャネルはPUSCHであってもよい。
上りリンク制御チャネル:・上りリンク制御情報を搬送するための上りリンク・チャネル。具体的には、上りリンク制御チャネルはPUCCHであってもよい。
第1のデータ・パケットのTBS:上りリンク・データ・チャネル集合に対応する、または上りリンク・データ・チャネル集合に基づいて決定される#T1、すなわち第1のTBS。
等価なTBS:第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する、または第1の上りリンク・データ・チャネルに基づいて決定される#T2。
第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の総量:#Z1。第1の上りリンク・データ・チャネルのすべてのREを含む。たとえば、
ここで、n
PRBは、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれるPRBの量を表し、N
sc
RBは、周波数領域でPRBに含まれるサブキャリアの量を表し、N
symb
shは、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量を表す。
上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の総量:#Z2。上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネルのすべてのREを含む。たとえば、
ここで、Ωは、上りリンク・データ・チャネル集合であり、n
PRB(j)は、上りリンク・データ・チャネル集合内のj番目の上りリンク・データ・チャネルに含まれるPRBの量を表し、N
symb
sh(j)は、上りリンク・データ・チャネル集合内のj番目の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量を表す。
第1のTBS、#T1を決定するための物理的資源の量:#P1。すなわち、上りリンク・データ・チャネル集合内にあり、第1のTBS #T1を決定するために使用される物理的資源の量。ここで、#P1は#Z2未満であってもよく、または#Z2に等しくてもよい。
等価なTBS #T2を決定するための物理的資源の量:#P2。すなわち、第1の上りリンク・データ・チャネル上にあり、等価なTBS #T2を決定するために使用される物理的資源の量。ここで、#P2は#Z1より小さくてもよく、または#Z1に等しくてもよい。
第1のUCIを送信するために実際に使用される物理的資源:#q。すなわち、第1のUCIによって実際に占有される物理的資源。
第1のUCIを送信するために実際に使用される物理的資源の量:#Q。すなわち、第1のUCIによって占有され、#qに対応する物理的資源の量。
第1の上りリンク・データ・チャネル上にあり、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを計算するために使用される物理的資源の量:#M1。第1の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用されることのできる物理的資源の量とも呼ばれる。ここで、#M1は#Z1より小さくてもよく、または#Z1に等しくてもよい。
第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを計算するために使用される等価な物理的資源の量:#M2。たとえば、#M2は、上りリンク・データ・チャネル集合内にあり、等価な物理的資源の量を計算するために使用される物理的資源の量であり、上りリンク・データ・チャネル集合内のUCIを搬送するために使用されることのできる物理的資源の量とも呼ばれる。#M2は、#Z2未満であってもよく、または#Z2と等しくてもよい。
第2の上りリンク・データ・チャネル上にあり、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを計算するために使用される物理的資源の量:#M3。第2の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用される物理的資源の量とも呼ばれる。
2. データ・パケット
データ・パケット(たとえば、第1のデータ・パケット)は、変調および符号化前のペイロード(payload)であり、トランスポート・ブロック(transport block、TB)、媒体アクセス制御プロトコルデータ単位(medium access control protocol data unit、MAC PDU)、UL-SCH、またはUL-SCHペイロードと称される場合がある。1つのデータ・パケットは一つまたは複数のコード・ブロック(code block、CB)を含んでいてもよい。
3. K回の反復
K正の整数である。
たとえば、Kは1である。
別の例では、Kは2以上の整数である。
K個の上りリンク・データ・チャネルの全部が、同じデータ・パケット(たとえば、第1のデータ・パケット)をK回送信するために使用されることが理解されるべきである。具体的には、端末装置は、データ・パケットをK回反復するために、K個の上りリンク・データ・チャネルを使用する。すなわち、K個の上りリンク・データ・チャネルのそれぞれが、一回、送信のためにデータ・パケットを搬送するために使用される。具体的には、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの異なる上りリンク・データ・チャネル上で搬送されるペイロードは同じである、すなわち、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの異なる上りリンク・データ・チャネル上で送信されるすべてのデータは、同じデータ・パケットの(ペイロードの)エンコードされたデータである。言い換えれば、K個の上りリンク・データ・チャネルの異なる上りリンク・データ・チャネル上で搬送される情報は、エンコード前の同じ情報に対応する(たとえば、すべての情報が第1のデータ・パケットである)。たとえば、端末装置は、データ・パケットをエンコードしてマザーコードを生成し、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの異なる上りリンク・データ・チャネル上で搬送される情報は、マザーコード内の情報の全部または一部を含んでいてもよい。同じエンコードされた情報がK個の上りリンク・データ・チャネルの異なる上りリンク・データ・チャネル上で送信されるかどうかは限定されない。具体的には、ネットワーク装置は、端末装置に対して、K個の上りリンク・データ・チャネルの異なる上りリンク・データ・チャネル上でデータ・パケットを送信する際に、同じもしくは異なる冗長バージョンを使用すること、または同じもしくは異なるDMRSを使用すること、または同じもしくは異なるスクランブリング・コードをスクランブルのために使用することを指示することができる。すなわち、ネットワーク装置は、K個の上りリンク・データ・チャネルの異なる上りリンク・データ・チャネル上でデータ・パケットを送信する際に、異なる冗長バージョンを使用する、または異なるDMRSシーケンスを使用する、または異なるスクランブリング・コードをスクランブルのために使用するよう端末装置を構成するまたは端末装置に指示するが、K個の上りリンク・データ・チャネルの異なる上りリンク・データ・チャネル上で搬送されるすべてのデータ・パケットは、同じペイロードに対応する。
データ・パケットの反復(repetition)は、データ・パケットの集約(aggregation)またはスロット集約とも呼ばれることが理解されるべきである。
K個の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域において互いに重複しないことが理解されるべきである。
さらに、K個の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域において連続的であっても不連続であってもよい。K個の上りリンク・データ・チャネルが時間領域において連続的であることは、K個の上りリンク・データ・チャネルの任意の2つの隣接する上りリンク・データ・チャネルの間にギャップがないことを意味する。K個の上りリンク・データ・チャネルが時間領域において不連続であるということは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの少なくとも2つの隣接する上りリンク・データ・チャネルが時間領域において不連続である(すなわち、ギャップが存在する)ことを意味する。
K個の上りリンク・データ・チャネルは、同じキャリア上に、または同じ帯域幅部分(bandwidth part、BWP)内に位置することが理解されるべきである。
ある場合には、K個の上りリンク・データ・チャネルの時間領域長さはすべて等しい。
別の場合には、Kが2以上である場合、K個の上りリンク・データ・チャネルは、異なる時間領域長さをもつ少なくとも2つの上りリンク・データ・チャネルを含む。
時間領域資源A(たとえば、第1の時間領域資源)は、時間領域において時間領域資源B(たとえば、第1の上りリンク・データ・チャネル)と完全にまたは部分的に重複する(overlap)ことがありうる。完全な重複は、時間領域資源Aが時間領域資源Bを完全に含むこと、または時間領域資源Bが時間領域資源Aを完全に含むことを意味する。部分的な重複は、時間領域資源Aが、時間領域資源Bの一部を含むが、時間領域資源Bの別の部分は含まないこと、または時間領域資源Bが、時間領域資源Aの一部を含むが、時間領域資源Aの別の部分は含まないことを意味する。
ある場合には、第1の時間領域資源が時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルに重複することは、次を含む:第1の時間領域資源が、時間領域においてK個の上りリンク・データ・チャネルの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複するが、K個の上りリンク・データ・チャネルの別の上りリンク・データ・チャネルとは重複しない。
別の場合には、第1の時間領域資源が時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルに重複することは、次を含む:時間領域においてK個の上りリンク・データ・チャネルの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複することに加えて、第1の時間領域資源は、時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの少なくともある別の上りリンク・データ・チャネルと重複する。第1の時間領域資源が、時間領域においてK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの複数の上りリンク・データ・チャネルと同時に重複する場合、第1の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルにおいて、時間領域において第1の時間領域資源と重複する前記複数の上りリンク・データ・チャネルのうちの最初のもの(すなわち、最も早い上りリンク・データ・チャネル)であってもよい。
4. 有効な情報サイズまたはTBS
端末装置は、第1のデータ・パケットのTBS(すなわち、第1のTBS)に基づいて、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源に対応する物理的資源の量#Qを決定してもよい。すなわち、端末装置は、第1のデータ・パケットの有効な情報サイズに基づいて、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源の量#Qを決定することができる。第1のデータ・パケットの有効な情報サイズは、第1のデータ・パケットのTBSに対応する。すなわち、第1のデータ・パケットの有効な情報サイズは、第1のデータ・パケットのTBSによって決定される。
第1のデータ・パケットの有効な情報サイズは、第1のデータ・パケットがエンコードされる前の情報サイズまたはビット量であることが理解されるべきである。第1のデータ・パケットの有効な情報サイズは、第1のデータ・パケットに含まれるすべてのCBのコード・ブロック・サイズ(code block size、CBS)の合計、すなわち、公式(1)、公式(2)、公式(3)における
であってもよい。第1のデータ・パケットの有効な情報サイズは、第1のデータ・パケットのペイロード・サイズであってもよい。第1のデータ・パケットの有効な情報サイズは、第1のデータ・パケットのTBSであってもよい。
第1のデータ・パケットの有効な情報は、第1のデータ・パケットのペイロードと称されてもよいことが理解されるべきである。
UL-SCHのペイロード(たとえば、第1のデータ・パケットに対応するUL-SCH)またはUCIのペイロード(たとえば、第1のUCIまたは第2のUCI)は、変調および符号化前の情報であることが理解されるべきである。ペイロードは、情報ビット(information bit)であってもよく、またはシステマチック・ビット(systematic bit)であってもよく、または、システマチック・ビットおよびCRCビットであってもよい。UL-SCHのペイロードは、コード・ブロック・セグメンテーション前の情報(TB情報)またはコード・ブロック・セグメンテーション後の情報(CB情報)でありうる。UCIのシステマチック・ビットは、UCIビット・シーケンス(bit sequence)と称されてもよい。UL-SCHのシステマチック・ビットは、トランスポート・ブロック・ビット(transport block bit)と称されてもよい。ロード・シーケンスは、
と表されてもよい。ペイロードのビット数がペイロード・サイズである。
たとえば、第1のデータ・パケットの情報ビットは、コード・ブロック・セグメンテーション後に複数のコード・ブロックを形成する。よって、第1のTBSは、第1のデータ・パケットに含まれるすべてのCBSのCBSの合計
に対応しうる、または第1のデータ・パケットに対応する
が、第1のTBSに基づいて取得される。よって、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第1のTBSに基づいて得られてもよい。
同様に、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源に対応する物理的資源の量#Qは、等価なTBSに基づいて決定される。すなわち、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源の量#Qは、等価なTBSに対応する有効情報サイズに基づいて決定される。等価なTBSに対応する有効な情報サイズは等価なTBSに対応する。すなわち、等価なTBSに対応する有効な情報サイズは等価なTBSによって決定される。等価なTBSに対応する有効な情報サイズ
は、等価なTBSに対応する仮想データ・パケットのペイロード・サイズ、または仮想データ・パケットがエンコードされる前の情報のサイズ、またはビット数であり、等価なTBSに対応する少なくとも1つの等価なCBのCBSの合計(たとえば、等価なTBSに対応する仮想データ・パケット上に、コード・ブロック・セグメンテーションが実行された後に、形成されたすべての等価なCBのCBSの合計)であってもよい。等価なTBSに対応する有効な情報サイズは、等価なTBSであってもよい。
5. 物理的資源
物理的資源は、時間‐周波数資源とも呼ばれる。
物理的資源の量は、REの量と呼ばれてもよく、あるいは変調シンボルの数(符号化された変調シンボルの数)と呼ばれてもよい。上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源(たとえば、K個の上りリンク・データ・チャネル、第1の上りリンク・データ・チャネル、上りリンク・データ・チャネル集合内の任意の上りリンク・データ・チャネル、第2の上りリンク・データ・チャネル、第3の上りリンク・データ・チャネル、第4の上りリンク・データ・チャネル、第1の等価上りリンク・データ・チャネル、または第2の等価上りリンク・データ・チャネルのうちの任意のもの)は、上りリンク・データ・チャネル上で上りリンク情報(たとえば、UCIまたはUL-SCH)をマッピングするための時間‐周波数資源であり、物理的資源の量は、上りリンク情報が変調された後の上りリンク情報に対応する変調シンボルの数である。
TBSを決定するための上りリンク・データ・チャネルまたは上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量は、以下の場合を含むことができる。
場合1-1:第1のデータ・パケットのTBSは、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量に基づいて決定される。
さらに、上りリンク・データ・チャネル集合は、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。
任意的に、上りリンク・データ・チャネル集合は、1つの上りリンク・データ・チャネル(参照上りリンク・データ・チャネルと呼ばれる)である。換言すれば、第1のデータ・パケットのTBSは、K個の上りリンク・データ・チャネルの参照上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて決定され、参照上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。
任意的に、上りリンク・データ・チャネル集合はJ個の上りリンク・データ・チャネルであり、Jは1より大きくK以下の整数である。換言すれば、第1のデータ・パケットのTBSは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのJ個の上りリンク・データ・チャネルに基づいて決定される。すなわち、第1のデータ・パケットのTBSは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのJ個の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量の和に基づいて決定される。J<Kの場合、J個の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルを含んでいてもよいし、あるいは第1の上りリンク・データ・チャネルを含まなくてもよいことが理解されるべきである。J=Kの場合、上りリンク・データ・チャネル集合はKの上りリンク・データ・チャネルである。
たとえば、第1のデータ・パケットのTBSを決定するための物理的資源の量は#P1である。#P1は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれ、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量とも呼ばれる。上りリンク・データ・チャネル集合が参照上りリンク・データ・チャネルである場合、#P1は、参照上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量である。上りリンク・データ・チャネル集合がJ個の上りリンク・データ・チャネルを含む場合、#P1は、上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量の合計である。Jは1より大きくK以下の整数である。
場合1-2:等価なTBSは、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて決定される、または第1の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて決定される。
上記場合1-1および場合1-2を参照するに、任意の上りリンク・データ・チャネル(たとえば、K個の上りリンク・データ・チャネル、第1の上りリンク・データ・チャネル、上りリンク・データ・チャネル集合内の任意の上りリンク・データ・チャネル、第2の上りリンク・データ・チャネル、第3の上りリンク・データ・チャネル、第4の上りリンク・データ・チャネル、または第1の等価な上りリンク・データ・チャネルのうちの任意のもの)について、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源は、上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源と呼ばれる。上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源は、上りリンク・データ・チャネルに含まれるすべての物理的資源であってもよく、または上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の一部であってもよい。具体的には、物理的資源の該一部は、上りリンク・データ・チャネル上にあり、変調シンボルを搬送するために使用されるある量の物理的資源である。より具体的には、変調シンボルは、データ情報(たとえば、UL-SCH)を搬送するために使用される変調シンボルであってもよく、または、データ情報および制御情報を搬送するために使用される変調シンボルであってもよい。
たとえば、第1のTBS #T1を決定するための物理的資源の量は、上りリンク・データ・チャネル集合と一致する#P1である。#P1=#Z2である場合、そのことは、第1のTBS #T1を決定するための上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源が、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれるすべての物理的資源であることを示す。#P1<#Z2である場合、そのことは、上りリンク・データ・チャネル集合内にあり、第1のTBS #T1を決定するために使用される物理的資源が、上りリンク・データ・チャネル集合内の物理的資源の一部であることを示す。
同様に、等価なTBS #T2を決定するための物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルと一致する#P2である。#P2=#Z1である場合、そのことは、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、等価なTBS #T2を決定するために使用される物理的資源は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれるすべての物理的資源であることを示す。#P2<#Z1である場合、そのことは、第1の上りリンク・データ・チャネル上にあり、等価なTBS #T2を決定するために使用される物理的資源が、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源の一部であることを示す。#P2は、第1の上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量とも呼ばれる。
具体的には、前記の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つについて、その上りリンク・データ・チャネルに含まれ、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源が、その上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の一部である場合には、物理的資源の該一部は、その上りリンク・データ・チャネル上のオーバーヘッドREとしてネットワーク装置によって通知される物理的資源を含まない。オーバーヘッドREは、DMRSを搬送するために使用されるREを含んでいてもよく、または、別のオーバーヘッド、たとえば、上位層の信号伝達xOverheadによって通知されるオーバーヘッドREを含んでいてもよい。オーバーヘッドREは、SRSを搬送するために使用されるREをさらに含んでいてもよい。言い換えれば、上りリンク・データ・チャネルに含まれ、TBSを決定するために使用される物理的資源の前記一部は、オーバーヘッドREが上りリンク・データ・チャネル上のすべての物理的資源から差し引かれた後に得られる物理的資源である。
より具体的には、上りリンク・データ・チャネルに含まれ、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量N
REは、
であってもよい。min(156,N
RE')・n
PRBおよびN
RE'・n
PRBは、上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源の一部を表し、N
sc
RB・N
symb
sh・n
PRBは、上りリンク・データ・チャネル上のすべての物理的資源を表す。N
RE'は、上りリンク・データ・チャネル上の1つのPRBに含まれる有効なREの量を示し、n
PRBは、上りリンク・データ・チャネルに含まれるPRBの量を示す。N
RE'は、N
sc
RB・N
symb
sh-N
DMRS
PRB-N
ch
PRBであってもよく、N
sc
RB・は、周波数領域における1つのPRBのサブキャリアの量を示し、具体的には12であってもよく、N
symb
shは上りリンク・データ・チャネルに含まれるシンボルの量を示し、N
DMRS
PRBは上りリンク・チャネルの1つのPRBにおいてDMRSによって占有されるREの量を示し(これはDMRSオーバーヘッドと称されてもよい)、N
ch
PRBは上りリンク・データ・チャネルの1つのPRBにおいて他のオーバーヘッドによって占有されるREの量を示し、上位層のパラメータPUSCH-ServingCellConfigにおいてxOverheadパラメータによって構成される各PRBのオーバーヘッドによって占有されるREの量を示す。N
REは、上りリンク・データ・チャネル上の、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量とも呼ばれる。
J>1であり、上りリンク・データ・チャネル集合が第1のTBS #T1を決定するために使用される場合、上記のNREは、上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量の和に置き換えられてもよく、または、上記のNREは、上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量の和に基づいて、計算が実行された後に置き換えられてもよいことが理解されるべきである(たとえば、物理的資源の量の和が、上りリンク・データ・チャネル集合内の上りリンク・データ・チャネルの量で割られる)。
UCIによって占有される物理的資源の量の決定には、以下の場合を含みうる。
場合2-1:前記量は、第1の上りリンク・データ・チャネル上の第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するために使用される物理的資源の量#M1として決定される。それは、第1の上りリンク・データ・チャネル上のUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量(UCIの送信に使用できる資源要素の数)とも称される、すなわち、
である。ここで、N
symb,all
PUSCHは、第1の上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルの量であり;lは、第1の上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルのシーケンス番号であり;M
sc
UCI(l)は、第1の上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルl上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量である。
場合2-2:前記量は、上りリンク・データ・チャネル集合内にあり、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するために使用される物理的資源の量#M2として決定される。それは、上りリンク・データ・チャネル集合内のUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量、すなわち、上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量の和とも称される。#M2は、
であってもよい。ここで、Ωは上りリンク・データ・チャネル集合であり、jは上りリンク・データ・チャネル集合内のj番目の上りリンク・データ・チャネルであり、N
symb,all
PUSCHは、j番目の上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルの量であり、lはj番目の上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルのシーケンス番号であり、M
sc
UCI(j,l)は、j番目の上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルl上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量である。上りリンク・データ・チャネル集合が1つの上りリンク・データ・チャネル(すなわち、参照上りリンク・データ・チャネル;この場合、|Ω|=1)である場合、#M2は
と表されてもよい。ここで、 ̄付きのN
symb,all
PUSCHは、上りリンク・データ・チャネル集合に対応する上りリンク・データ・チャネル上の時間領域シンボルの量であり、 ̄付きのM
sc
UCI(l)は、上りリンク・データ・チャネル集合に対応する上りリンク・データ・チャネル上のシンボルl上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量である。#M1と#M2は等しくても、等しくなくてもよい。
場合2-3:前記量は、第2の上りリンク・データ・チャネル上にある物理的資源の量#M3として決定され、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するために使用される。それは、第2の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量とも呼ばれる。
場合2-4:前記量は、第3の上りリンク・データ・チャネル上にあり、第2のUCIによって占有される物理的資源の量#Q"を決定するために使用される物理的資源の量として決定される。それは、第3の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用される物理的資源の量とも呼ばれる。
上りリンク・データ・チャネル(たとえば、K個の上りリンク・データ・チャネル、第1の上りリンク・データ・チャネル、上りリンク・データ・チャネル集合内の任意の上りリンク・データ・チャネル、第2の上りリンク・データ・チャネル、第3の上りリンク・データ・チャネル、第4の上りリンク・データ・チャネル、または第2の等価な上りリンク・データ・チャネルのうちの任意のもの)について、上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量(たとえば、#M1、#M2、#M3)は、上りリンク・データ・チャネル上でUCIを実際に搬送する物理的資源の量#Qと等しくてもよく、または上りリンク・データ・チャネル上でUCIを実際に搬送する物理的資源の量#Qと等しくなくてもよいことが理解されるべきである。たとえば、#M1または#M2または#M3は、#Q以上であってもよい。
上記の上りリンク・データ・チャネルまたは上りリンク・データ・チャネル集合のいずれかに含まれる物理的資源の量に基づいて、端末装置によって、UCI(たとえば、第1のUCIまたは第2のUCI)によって占有される物理的資源の量を決定することは、任意の上りリンク・データ・チャネルまたは前記上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源に基づいて、UCIによって占有される物理的資源の量を決定することと称されてもよい。物理的資源は、時間領域資源位置、周波数領域資源位置、符号領域資源、または該物理的資源に対応する物理的資源の量うちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
前述の場合2-1~2-4を参照するに、前述の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つについて、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源は、上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源とも呼ばれる。具体的には、任意の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、UCIを搬送するために使用できる物理的資源は、上りリンク・データ・チャネルに含まれるすべての物理的資源であってもよく、または、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の一部であってもよい。具体的には、物理的資源の一部は、上りリンク・データ・チャネル上にあり、変調シンボルを搬送するために使用される量の物理的資源でありうる。より具体的には、変調シンボルは、データ情報および制御情報を搬送するために使用される変調シンボルを含んでいてもよい。
たとえば、第1の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量は#M1であり、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の総量は#Z1である。#M1=#Z1である場合、そのことは、第1の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれるすべての物理的資源であることを示す。#M1<#Z1である場合、そのことは、第1の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源が、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の一部であることを示す。別の例では、上りリンク・データ・チャネル集合内のUCIを搬送するために使用できる物理的資源の総量は#M2であり、上りリンク・データ・チャネル集合内の物理的資源の総量は#Z2である。#M2=#Z2である場合、そのことは、上りリンク・データ・チャネル集合においてUCIを搬送するために使用できる全物理的資源は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれるすべての物理的資源であることを示す。#M2<#Z2である場合、そのことは、上りリンク・データ・チャネル集合においてUCIを搬送するために使用できる全物理的資源は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の一部であることを示す。
第1の上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量#M1は、第1の上りリンク・データ・チャネル上にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量#P2と等しくてもよく、または#P2と等しくなくてもよいことが理解されるべきである。
同様に、上りリンク・データ・チャネル集合においてUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量#M2は、上りリンク・データ・チャネル集合内にあり、データ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量#P1と等しくてもよく、または#P1と等しくなくてもよい。
具体的には、前述の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つについて、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の全部または一部は、上りリンク・データ・チャネル上の第1のDMRSシンボルの後の、DMRSを搬送しない最初の時間領域シンボル(端を含む)と、上りリンク・データ・チャネル上の最後の時間領域シンボル(端を含む)との間の物理的資源を含む。すなわち、物理的資源の全部または一部は、上りリンク・データ・チャネル上の第1のDMRSシンボルの前の時間領域シンボルに含まれる物理的資源を含まない。すなわち、物理的資源の全部または一部は、上りリンク・データ・チャネル上の第1の時間領域シンボル(端を含む)と上りリンク・データ・チャネル上の最後の時間領域シンボル(端を含む)との間の物理的資源を含む。
また、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の前記一部は、以下の2つの場合でありうる。
ある場合には、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の前記一部は、上りリンク・データ・チャネル上の参照信号によって占有される物理的資源を含まない。たとえば、物理的資源の前記一部は、参照信号によって占有される時間領域シンボルまたはREを含まない。ここで、参照信号は、DMRS、SRSまたはPTRSのうちの少なくとも1つであってもよい。具体的には、上りリンク・データ・チャネル上の参照信号がDMRSを含む場合、物理的資源の前記一部は、DMRSによって占有される時間領域シンボルに含まれる物理的資源を含まない。上りリンク・データ・チャネル上の参照信号がPTRSを含む場合、物理的資源の前記一部は、PTRSによって占有される物理的資源を含まない。
別の場合では、上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の前記一部は、上りリンク・データ・チャネル上にあり、HARQ-ACKを送信するために使用される、またはHARQ-ACKを送信するために使用される可能性がある物理的資源を含まない。たとえば、上りリンク・データ・チャネルによって搬送されるUCIがCSI、あるいはCSIとSRである場合、CSIがCSIパート1であれば、物理的資源の前記一部は、上りリンク・データ・チャネル上にあり、HARQ-ACKを送信するために使用されるか、またはHARQ-ACKを送信するために使用される可能性がある物理的資源を含まない。CSIがCSIパート2であれば、物理的資源の前記一部は、上りリンク・データ・チャネル上にあり、HARQ-ACKを送信するために使用される、またはHARQ-ACKを送信するために使用される可能性のある物理的資源は含まず、上りリンク・データ・チャネル上にあり、CSIパート1を送信するために使用される物理的資源は含まない。
さらに、上りリンク・データ・チャネル上でUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量は、
である。上りリンク・データ・チャネル上にあり、DMRSを搬送する時間領域シンボルlについては、
は0である。上りリンク・データ・チャネル上にあり、かつ、DMRSを搬送しない時間領域シンボルlについては、
であり、ここで、
は、上りリンク・データ・チャネル上のシンボルlに含まれる物理的資源の総量であり、
は、上りリンク・データ・チャネル上のシンボルl上でPTRSによって占有される物理的資源の量である。
図1に示されるネットワーク・アーキテクチャーに基づいて、本発明のある実施形態は通信方法を開示する。図6は、通信方法の概略フローチャートである。以下は、通信方法のステップを詳細に記述する。本願において、ネットワーク装置によって実行される機能は、ネットワーク装置内のモジュール(たとえば、チップ)によって実行されてもよく、端末装置によって実行される機能は、端末装置内のモジュール(たとえば、チップ)によって実行されてもよいことが理解されうる。
601. ネットワーク装置が、端末装置に第1の制御情報を送信する。
ネットワーク装置は、第1の制御情報を端末装置に送信してもよい。ここで、第1の制御情報は、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を含んでいてもよく、第1の物理的資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルに対応し、K個の上りリンク・データ・チャネルのそれぞれは、第1のデータ・パケットを送信するために一度使用される。たとえば、K個の上りリンク・データ・チャネルはK個のPUSCHであってもよい。
対応して、端末装置は、ネットワーク装置から第1の制御情報を受信する。
ある実装では、第1の制御情報が、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を通知するために使用されることは:第1の制御情報が、K個の上りリンク・データ・チャネル上でK回第1のデータ・パケットを反復するよう端末装置を動的にスケジューリングすることであってもよい。対応して、ネットワーク装置は、動的上りリンク承認を使用して第1の制御情報を送信してもよく、または、第1の制御情報が動的上りリンク承認を含む。動的上りリンク承認は、特定の無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)、たとえば、セル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier、C-RNTI)または変調・符号化方式セル無線ネットワーク一時識別子(modulation and coding scheme cell radio network temporary identifier、MCS-C-RNTI)によってスクランブルされた上りリンク承認であってもよい。
別の実装では、第1の制御情報が、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を通知するために使用されることは:第1の制御情報が、K個の上りリンク・データ・チャネル上でK回、第1のデータ・パケットを送信するよう端末装置を構成するために使用されることであってもよい。すなわち、第1の制御情報は、GFモードでK個の上りリンク・データ・チャネル上でK回、第1のデータ・パケットを送信するよう端末装置を構成するために使用される。対応して、ネットワーク装置は、上位層の信号伝達および/または半静的な上りリンク承認を使用することによって第1の制御情報を送信してもよい。すなわち、第1の制御情報は、上位層の信号伝達および/または半静的な上りリンク承認を含んでいてもよい。上位層の信号伝達は無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達であってもよく、半静的な上りリンク承認はCS-RNTIによってスクランブルされた上りリンク承認であってもよい。
さらに別の実装では、第1の制御情報が、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を通知するために使用されることは:K個の上りリンク・データ・チャネルの一部は、ネットワーク装置が、第1のデータ・パケットを送信するよう端末装置を動的にスケジュールする上りリンク・データ・チャネルであってもよく、K個の上りリンク・データ・チャネルの別の一部は、ネットワーク装置が、第1のデータ・パケットをGFモードで送信するよう端末装置を構成する上りリンク・データ・チャネルであってもよい、ということであってもよい。対応して、第1の制御情報は、GFモードで第1のデータ・パケットを送信するように端末装置を構成するための構成情報を含んでいてもよく、または第1のデータ・パケットを送信するように端末装置をスケジューリングするためのスケジューリング情報を含んでいてもよい。
前記動的スケジューリングまたは前記構成は、スケジューリングと称されてもよいことが理解されるべきである。
任意的に、K個の上りリンク・データ・チャネルは、ネットワーク装置が第1の制御情報(たとえば、UL承認)を用いて、第1のデータ・パケットを複数回反復するよう端末装置をスケジュールする上りリンク・データ・チャネルの全部または一部であってもよい。
任意的に、K個の上りリンク・データ・チャネルは、ネットワーク装置が第1の制御情報を用いて、第1のデータ・パケットを複数回反復するよう端末装置を構成する上りリンク・データ・チャネルの全部または一部であってもよい。
K個の上りリンク・データ・チャネルは、1個の制御情報、すなわち第1の制御情報を用いてネットワーク装置によって構成または指示されており、複数個の制御情報を用いてネットワーク装置によって構成または指示されるのではないことに注意しておくべきである。たとえば、第1の制御情報が上りリンク承認(たとえば、動的上りリンク承認または半静的な上りリンク承認)である場合、上りリンク承認は1つの上りリンク承認である。具体的には、K個の上りリンク・データ・チャネルは、同じ上りリンク承認を使用してスケジュールまたは構成され、複数の異なる上りリンク承認を使用して別個にスケジュールまたは構成されるのではない。別の例では、第1の制御情報が上位層の信号伝達である場合、K個の上りリンク・データ・チャネルは、同じ片の上位層の信号伝達を使用することによって構成され、複数の異なる片の上位層の信号伝達を使用することによって別個に構成されたり、または同じ片の上位層の信号伝達によって複数回構成されたりするのではない。
前述のステップ601は、以下のように置き換えられてもよいことが理解されるべきである。
601'. ネットワーク装置は、第1の制御情報を端末装置に送信してもよく、第1の制御情報は、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を含んでいてもよく、第1の物理的資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルに対応する。
さらに、K個の上りリンク・データ・チャネルは、第1のデータ・パケットを送信するために使用される。K個の上りリンク・データ・チャネルは、第1のデータ・パケットを一度送信するために合同して使用されてもよく、または第1のデータ・パケットはK回別個に送信されてもよい。
602. ネットワーク装置は、端末装置に第2の制御情報を送信する。
ネットワーク装置は、第2の制御情報を端末装置に送信してもよく、ここで、第2の制御情報は、第1のUCIを送信するための第1の時間領域資源に関する情報を含んでいてもよく、第1の時間領域資源は、時間領域でK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複する、すなわち、第1の時間領域資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネル上で時間領域資源と重複する。第1の制御情報と第2の制御情報は、同じ制御情報であってもよく、または異なる制御情報であってもよい。
対応して、端末装置は、ネットワーク装置から第2の制御情報を受信する。
第1の時間領域資源が、時間領域でK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複することは、次のように表現されてもよいことが理解されるべきである:第1の時間領域資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する。
第2の制御情報が、第1のUCIを送信するための第1の時間領域資源に関する情報を含んでいてもよく、第1の時間領域資源は、時間領域でK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複することは、次のように表現されてもよいことが理解されるべきである:第2の制御情報は、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを送信するよう端末装置に示すために使用される。言い換えれば、第2の制御情報は、第1の時間領域資源を明示的に示すのではなく、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを送信することを示す。たとえば、第2の制御情報は第1の制御情報と等しく、第1の制御情報は上りリンク承認であり、上りリンク承認内のあるフィールドが、上りリンク承認によってスケジュールされた上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを送信するよう端末装置をトリガーし、上りリンク承認を受信した後、端末装置は、ネットワーク装置が第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを送信するよう指示していると判断することができる。
第2の制御情報は、第1の時間領域資源(すなわち、第1の時間単位)上で第1のUCIを送信するよう端末装置に示してもよい。すなわち、第2の制御情報は、第1の時間領域資源上で第1のUCIを送信するよう端末装置を構成またはトリガーするために使用される。
さらに、第2の制御情報は、第1のUCIに対応する第1の周波数領域資源に関する情報を通知するためにさらに使用され、第1のUCIに対応し、第2の制御情報によって通知される第1の周波数領域資源は、第1の上りリンク・データ・チャネルまたはK個の上りリンク・データ・チャネルと同じキャリア上に位置していてもよく、またはK個の上りリンク・データ・チャネルが位置するキャリアとは異なるキャリア上に位置していてもよい。第1のUCIは、第1の上りリンク・データ・チャネルまたはK個の上りリンク・データ・チャネルと同じBWP内に位置していてもよく、またはK個の上りリンク・データ・チャネルが位置するBWPとは異なるBWP内に位置していてもよい。
ある実装では、第2の制御情報は、第1のUCIを構成するための上位層の信号伝達を含んでいてもよく、または、第1のUCIを送信するよう端末装置を構成またはトリガーするための半静的な下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を含んでいてもよく、たとえば、CS-RNTIによってスクランブルされる下りリンク承認(downlink grant、DL承認)またはCS-RNTIによってスクランブルされる上りリンク承認を含んでいてもよい。第1のUCIが周期的なCSIまたはSRを含む場合、前記周期的なCSIまたは前記SRが、上位層の信号伝達がそれを送信するよう端末装置を構成するところの情報であり、前記CSIまたは前記SRを送信するために使用される時間単位(たとえば、スロット)は周期的である。あるいはまた、ネットワーク装置は、第2の制御情報を使用することによって、端末装置のための半永続的スケジューリング(semi-persistent scheduling、SPS)(すなわち、SPS PDSCH)に基づいて下りリンク・データ情報を設定してもよい。SPS PDSCHは周期的である。この場合、周期的なSPS PDSCHについて端末装置からフィードバックされるHARQ-ACKも周期的である。したがって、第1のUCIがHARQ-ACKを含む場合、第2の制御情報を用いて構成された端末装置によってHARQ-ACKが送信されると考えられてもよい。
別の実装では、第2の制御情報は、第1のUCIを送信するよう端末装置をトリガーまたは指示する制御信号伝達を含んでいてもよい。具体的には、第2の制御情報は、物理層DCI、たとえば、上りリンク承認または下りリンク承認を含んでいてもよい。より具体的には、上りリンク承認または下りリンク承認は、CS-RNTI以外のRNTI、たとえば、C-RNTIまたはMCS-C-RNTIによってスクランブルされうる。第1のUCIが非周期的CSIを含む場合、非周期的CSIは、下りリンク承認または上りリンク承認によってトリガーされた端末装置によって送信される。あるいはまた、ネットワーク装置は、第2の制御情報を使用することによって、端末装置のためのPDSCHをスケジュールしてもよい。第2の制御情報を検出した後、端末装置は、対応するHARQ-ACKをフィードバックする。したがって、第1のUCIがHARQ-ACKを含む場合、第2の制御情報によってトリガーされた端末装置によってHARQ-ACKが送信されると考えられてもよい。
UCI(たとえば、第1のUCIまたは第2のUCI)は、端末装置によってネットワーク装置に送信される上りリンク制御情報を含み、HARQ-ACKであってもよいし、あるいはHARQ-ACKとSRであってもよいし、あるいはSRであってもよいし、あるいはCSIであってもよいし、あるいはCSIとSRであってもよいし、あるいはHARQ-ACKとCSIとSRであってもよい。CSIは、CSIパート1であってもよいし、あるいはCSIパート2であってもよいし、あるいはCSIパート1とCSIパート2であってもよい。
前記CSIパート1は、全部のCSI部1であってもよいし、あるいは一部のCSIパート1であってもよい。対応して、本明細書におけるCSIパート2は、全部のCSIパート2であってもよいし、あるいは一部のCSIパート2であってもよい。
第1の上りリンク・データ・チャネルの過負荷の条件は、以下の条件のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
条件1:第1の上りリンク・データ・チャネルは、第1のTBS #T1を決定するための上りリンク・データ・チャネル集合と異なっていてもよい(または等しくなくてもよい)。言い換えれば、第1の上りリンク・データ・チャネルは、第1のTBS #T1を決定するための上りリンク・データ・チャネル集合と異なっていてもよい;または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#Z1または#M1が、第1のTBS #T1を決定するために使用される物理的資源の量#P1と一致しない(または等しくない);または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#P2が、第1のTBS #T1を決定するために使用される物理的資源の量#P1と等しくない。
上りリンク・データ・チャネル集合は、K個の上りリンク・データ・チャネルの1つ(すなわち、参照上りリンク・データ・チャネル)であってもよく、または、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのJ個の上りリンク・データ・チャネルであってもよいことが理解されるべきである。ここで、Jは1より大きい整数である。
たとえば、上りリンク・データ・チャネル集合がK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つの参照上りリンク・データ・チャネルである場合、第1のTBSを決定するために使用される参照上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。上りリンク・データ・チャネル集合がK個の上りリンク・データ・チャネルのうちのJ個の上りリンク・データ・チャネルである場合、第1のTBSを決定するための上りリンク・データ・チャネル集合は、当然、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
具体的には、第1のTBSを決定するために使用される物理的資源の量#P1は、第1の上りリンク・データ・チャネル上でデータ・パケットのTBSを決定するために使用できる物理的資源の量(第1の上りリンク・データ・チャネルのNRE)と等しくない。たとえば、#P1が#Z2未満の場合、#P1は#P2と等しくない。あるいはまた、#P1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の総量#Z1と等しくない。たとえば、#P1が#Z2に等しい場合、#P1は#Z1に等しくない。
さらに、第1のTBSを決定するために使用される物理的資源の量#P1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも多くてもよく、すなわち、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも多い。換言すれば、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる時間領域シンボルの量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量よりも多い。第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、TBSを決定するために使用される物理的資源の量である。#P1は、上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネル上にあり、TBSを決定するために使用される物理的資源の量の合計である。上りリンク・データ・チャネル集合が1つの参照上りリンク・データ・チャネルである場合、#P1は、参照上りリンク・データ・チャネル上にあり、TBSを決定するために使用される物理的資源の量である。上りリンク・データ・チャネル集合内の任意の上りリンク・データ・チャネル上にあり、TBSを決定するために使用される物理的資源の量の説明については、前述の説明を参照されたい。
第1のTBS #1が、上りリンク・データ・チャネル集合内の1つの参照上りリンク・データ・チャネルまたはJ個の上りリンク・データ・チャネルに基づいて決定される場合、その参照上りリンク・データ・チャネルまたはJ個の上りリンク・データ・チャネル上でデータ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量(たとえば#P1)は、第1の上りリンク・データ・チャネル上でデータ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量(たとえば、#P2)よりも多い。この場合、TBSが過度に大きい、または、上りリンク・データ・チャネル集合内の第1のデータ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量#P1が、第1の上りリンク・データ・チャネル上にありかつ#Qを決定するために使用される物理的資源の量#M1よりも多い(または#P2または#Z1よりも多い)、かつ該2つの量が一致しないため、公式(1)、(2)または(3)に基づいて計算される#Qは過小である。よって、第1のUCIのパフォーマンス損失を回避するために、この場合、ステップ603の方法が、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定するために使用されうる。
第1のTBSを決定するために使用される上りリンク・データ・チャネル集合は、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。図5aに示されるように、上りリンク・データ・チャネル集合は、6つの上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルであり、該第1の上りリンク・データ・チャネルは、6つの上りリンク・データ・チャネルのうちの第4の上りリンク・データ・チャネルである。第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より少ない。図5bに示されるように、上りリンク・データ・チャネル集合は、2つの上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルであり、該第1の上りリンク・データ・チャネルは、2つの上りリンク・データ・チャネルのうちの第2の上りリンク・データ・チャネルである。第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より少ない。上りリンク・データ・チャネル集合がK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの複数の上りリンク・データ・チャネルである場合、該複数の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の総量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも多い、すなわち、該複数の上りリンク・データ・チャネルに含まれるシンボルの総量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量よりも多い。該複数の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルを含んでいてもよく、あるいは含まなくてもよい。図5cに示されるように、第1の上りリンク・データ・チャネルは、4つの上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルであり、上りリンク・データ・チャネル集合は、4つの上りリンク・データ・チャネルであり、4つの上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の総量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より多い。
条件2:第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量は、第1の閾値より少ない(または多くない)。
第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が相対的に小さい場合、第1のTBSは、第1の上りリンク・データ・チャネルと比較して過度に大きい可能性がある。5aに示されるように、K=6であり、第1の上りリンク・データ・チャネルは、6つの上りリンク・データ・チャネルのうちの第4の上りリンク・データ・チャネルであり、相対的に少量の時間領域シンボルを含む。よって、別の上りリンク・データ・チャネル(たとえば、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネル)に基づいて計算されたTBSは、第1の上りリンク・データ・チャネルと比較して過大である。
第1の閾値は、あらかじめ定義されてもよいし、ネットワーク装置によって構成されてもよいし、あるいはネットワーク装置によって示されてもよいことが理解されるべきである。
あるいはまた、条件2は:第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量より少ない(または多くない)というものであってもよい。ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量は、第1の閾値と比較されるだけでなくてもよく、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量と比較されてもよい。このようにして、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が相対的に少ないかどうかが判定される。
たとえば、ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、最大量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい。
別の例として、第1の上りリンク・データ・チャネルは、最小量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい。
条件3:第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、第2の閾値より少ない(または多くない)。
同様に、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が相対的に少ない場合、第1のTBSは、第1の上りリンク・データ・チャネルと比較して過度に大きい可能性がある。
第2の閾値は、あらかじめ定義されていてもよいし、ネットワーク装置によって構成されてもよいし、あるいはネットワーク装置によって示されていてもよいことが理解されるべきである。
同様に、条件3は:第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも少なくてもよいというものであってもよい。ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
たとえば、ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、最大量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい。
別の例として、第1の上りリンク・データ・チャネルは、最小量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい。
条件4:第1のUCIを第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送するための符号化率は、第3の閾値よりも大きい(またはそれ以上)。
TBSが過大であるが、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の量が過少である場合、第1のUCIが第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送されるときにUCIのシステマチック・ビットが失われる場合が起こりうる。この場合、第1のUCIのシステマチック・ビットの一部だけが第1の上りリンク・データ・チャネル上で送信されることができる。UCIの前記一部がネットワーク装置によって成功裏に受信できても、UCIの別の部分が送信されないため、ネットワーク装置は第1のUCIの完全なペイロードを取得できない。結果として、UCIの伝送は失敗する。
第1のTBSに基づいて決定され、第1のUCIを送信するために実際に使用される物理的資源は#qである。ここでの符号化率は、第1のUCIを物理的資源#qにマッピングするための符号化率である。具体的には、符号化率は、第1のUCIが第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する変調次数でエンコードされた後に、第1のUCIのペイロードを物理的資源にマッピングするための符号化率であってもよい。第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する変調次数は、第1のデータ・パケットに対応する変調次数と呼ばれてもよく、第1の上りリンク・データ・チャネルまたはK個の上りリンク・データ・チャネルについてネットワーク装置によって通知される変調次数である。第1のUCIのペイロード・サイズが#Aであり、物理的資源の量が#Qであり、第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する変調次数が#Bである場合、第1のUCIを第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送するための対応する符号化率は#A/(#Q*#B)である。
たとえば、第1のUCIのペイロード・サイズが120ビットであり、物理的資源の量が48個のREであり、変調方式がQPSK(変調次数は2)である場合、第1のUCIを第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送するための対応する符号化率は120/48/2=1.25である。第3の閾値が1である場合、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率は、第3の閾値よりも大きくてもよい(または第3の閾値以上であってもよい)。
第3の閾値は、あらかじめ定義されてもよいし、ネットワーク装置によって構成されてもよいし、あるいはネットワーク装置によって示されてもよいことが理解されるべきである。
同様に、条件4は;第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率が、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのターゲット上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率よりも大きい(または、以上である)というものであってもよい。
たとえば、ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうち、上りリンク・データ・チャネル上で同じペイロード・サイズのUCIを搬送するための対応する最低の符号化率を有するものであってもよい。
別の例として、第1の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうち、上りリンク・データ・チャネル上で同じペイロード・サイズのUCIを搬送するための対応する最高の符号化率を有するものであってもよい。
ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、あらかじめ定義されていてもよいし、ネットワーク装置によって構成された上りリンク・データ・チャネルであってもよいし、あるいはネットワーク装置によって示された上りリンク・データ・チャネルであってもよいことが理解されるべきである。
ターゲット上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの一つまたは複数でありうることが理解されるべきである。
別の実施形態では、第1の上りリンク・データ・チャネルの過負荷の条件が除去されてもよい。具体的には、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷でないとき、第1のUCIによって占有される物理的資源は、ステップ603において、方法1~方法3を使用して決定されてもよい。それにより、第1のUCIの伝送信頼性が改善される。
具体的には、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷にならないための条件は、具体的には、以下の条件のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい:第1のデータ・パケットのTBSを決定するために使用される物理的資源の量が、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より少ない(または大きくない);または、上りリンク・データ・チャネル集合が第1の上りリンク・データ・チャネルに等しい;または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、第1の閾値より大きい(または小さくない);または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、第2の閾値より大きい(または小さくない);または、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率が、第3の閾値より小さい(または大きくない)。上記の場合は、必ずしも物理的資源の量および第1のUCIの伝送信頼性に影響を与えるものではないが、#T1(または#T1の計算に用いられる#P1)および#M1(または#Z1)は一致しないため、公式(1)、(2)または(3)に基づいて#T1および#M1を用いて第1のUCIについて計算された#Qは過度に大きい。第1のUCIによって占有される物理的資源の計算された量が過大である場合、第1の上りリンク・データ・チャネル上で資源の浪費が引き起こされる。この問題を回避するために、ステップ603における方法1~方法3は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定するためにも使用されうる。
第1の上りリンク・データ・チャネルの過負荷の条件が除去される場合、前述のステップ602は、以下のように置き換えられてもよいことが理解されるべきである。
602'. ネットワーク装置は、第2の制御情報を端末装置に送信する。第2の制御情報は、第1のUCIを送信するための第1の時間領域資源に関する情報を含み、第1の時間領域資源は、時間領域でK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複する。
さらに、第1のデータ・パケットのTBSは、上りリンク・データ・チャネル集合に基づいて決定される。さらに、上りリンク・データ・チャネル集合は、第1の上りリンク・データ・チャネルと同じであってもよく、または第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なっていてもよい。
603. 端末装置が、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する。
第1の制御情報および第2の制御情報をネットワーク装置から受信した後、端末装置は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定してもよい。ステップ602において記載された第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷であるまたは過負荷でない場合、第1のUCIによって占有される物理的資源#qは、以下の3つの方法を使用して決定されうる。
方法1:第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを修正する。
適用シナリオからわかるように、端末装置は、#T1、#M1、および第2の等化パラメータを使用することによって、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。たとえば、第1の上りリンク・データ・チャネルは、公式(1)、(2)、または(3)における上りリンク・データ・チャネル(PUSCH)であり;第1のデータ・パケットは公式(1)、(2)、または(3)における上りリンク・データ・チャネル上のUL-SCHであり;#T1は、公式(1)、(2)、または(3)における
に対応するTBSであり;第1の上りリンク・データ・チャネルにおけるの#M1または第1の上りリンク・データ・チャネルの#Zは、公式(1)、(2)、または(3)における
であり;第2の等化パラメータは、公式(1)、(2)、または(3)におけるβ
offset
PUSCHである。
方法1では、計算により得られた#Qは、上記3つのパラメータのいずれか1つを修正することにより、過度に小さくなることを防止されうる。
方法1では、さらに、第1のUCIは、第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送される。すなわち、物理的資源#qは、第1の上りリンク・データ・チャネル上に位置する。
方法1は、具体的には、以下の方法1-1、1-2、1-3、および1-4を含んでいてもよい。
方法1-1:第1のUCIによって占有される物理的資源の量Qを、等価なTBS #T2に基づいて決定する。
ある場合では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qは、等価なTBS #T2に基づいて決定されてもよい。すなわち、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qは、等価なTBS #T2に対応する有効な情報サイズに基づいて決定される。等価なTBS #T2は、第1のTBS #T1とは異なる。
第1のUCIによって占有される物理的資源の決定された量#Qが過度に小さいことを防止するために、端末装置は、等価なTBS #T2を使用することによって、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定することができることが理解されるべきである。ここで、等価なTBS #T2は、第1のデータ・パケットのTBS、すなわち第1のTBSとは異なる。このようにして#Qを調整する効果が達成でき、第1のUCIの伝送信頼性が損なわれる問題が回避される。
さらに、等価なTBS #T2は、第1のTBS #T1よりも小さくてもよい。
具体的には、等価なTBS #T2は、ネットワーク装置によって通知されてもよいし、ネットワーク装置によって直接構成または指示されてもよいし、あるいはネットワーク装置によって構成または指示される他の情報に基づいて決定されてもよい。ネットワーク装置は、等価なTBSを決定するために使用される上りリンク・データ・チャネルに関する情報を構成または指示することができる。たとえば、ネットワーク装置は、等価なTBS #T2を計算するために使用される第1の等価な上りリンク・データ・チャネルを構成または指示し、端末装置は、第1の等価な上りリンク・データ・チャネルに基づいて等価なTBSを決定するか、または第1の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて等価なTBSを決定することができる。第1の等価な上りリンク・データ・チャネルは、1つの上りリンク・データ・チャネルであってもよく、または複数の上りリンク・データ・チャネルであってもよい。第1の等価な上りリンク・データ・チャネルが複数の上りリンク・データ・チャネルである場合、第1の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の等価な上りリンク・データ・チャネル内のすべての上りリンク・データ・チャネルに含まれ、TBSを決定するために使用される物理的資源の量の和である。第1の等価な上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうち1つであってもよいし、あるいはK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つでなくてもよいし、あるいは第1の等価な上りリンク・データ・チャネルの一部が、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよく、別の部分は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つでなくてもよい。第1の等価な上りリンク・データ・チャネルは、事前設定された規則に基づいて決定されてもよい。事前設定された規則は:第1の等価な上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第kの上りリンク・データ・チャネルであってもよく、または最大量の物理的資源もしくは最大量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよく、または最小量の物理的資源のもしくは最小量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい。ここで、kは1以上K以下の整数である。
さらに、第1の等価な上りリンク・データ・チャネルは、上りリンク・データ・チャネル集合とは異なる。言い換えると、端末装置は、上りリンク・データ・チャネル集合とは異なる第1の等価な上りリンク・データ・チャネルを使用することによって等価なTBSを計算し、その結果、等価なTBSは、第1のデータ・パケットの第1のTBSと等しくない。さらに、端末装置は、第1のTBSとは異なる等価なTBSを使用することによって、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定し、それにより、#Qを調整する効果を達成し、第1のUCIの伝送信頼性を保証する。
等価なTBS #T2は、第1の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて決定されることが理解されるべきである。具体的には、等価なTBS #T2は、第1の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれ、TBSを決定するために使用される物理的資源の量に基づいて決定される。
また、第1の等価上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量より少ない。この場合、等価なTBS #T2は、第1のデータ・パケットに対応するTBS #T1よりも小さい。
別の場合には、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qは、等価なTBS #T2に基づいて決定されてもよく、ここで、等価なTBS #T2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づいて決定されるTBSであり、すなわち、等価なTBS #T2を決定するための物理的資源の量#P2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する。具体的には、等価なTBS #T2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#P2に基づいて決定される、または、等価なTBS #T2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#P2に基づいて決定される。
等価なTBS #T2を決定するために使用される上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルであるため、等価なTBSは、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するために使用される#M1と一致することが理解されるべきである。したがって、等価なTBSと第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1とを用いて決定された#Qは中程度であり、ミスマッチの#T1と#M1に基づく計算を通じて得られた#Qが過大または過小であるという問題が回避される。
等価なTBS #T2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#P2に基づいて決定され、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量#P1に基づいて決定されるのではなく、あるいは上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源における、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源以外の物理的資源に基づいて決定されるのではない。
この場合、#T2は、#T1に等しくてもよいし、あるいは#T1に等しくなくてもよいことが理解されるべきである。
さらに、端末装置は、等価なTBS #T2と第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1とを使用して、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定する。
具体的には、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1は、第1の上りリンク・データ・チャネル上にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量である。本明細書における等価なTBS #T2は、仮想データ・パケットに対応するTBSサイズとして理解されうることが理解されるべきである。仮想データ・パケットは、等価なTBS #T2を計算するために使用され、実際のデータ・パケットを生成するために端末装置によって使用されたり、あるいは実際のデータ伝送において使用されたりすることはない。
さらに、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量より少ない。たとえば、#P2は#P1より小さく、この場合、等価なTBS #T2は、第1のデータ・パケットに対応するTBS #T1より小さい。
図7は、本発明のある実施形態によるUL-SCHおよびUCIの伝送の概略図である。図7に示されるように、K=2であり、第1の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より遅い上りリンク・データ・チャネルであり、上りリンク・データ・チャネル集合は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より早い上りリンク・データ・チャネルである。第1のTBS #T1は、前記より早い上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づく計算を通じて得られ、第1の時間領域資源は、前記より遅い上りリンク・データ・チャネルと重複する。よって、第1のUCIは、前記より遅い第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送される。しかしながら、第1のTBS #T1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づく計算を通じて得られるのではなく、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の量と一致しない。したがって、計算を通じて、第1のUCIによって占有される物理的資源の中程度の量#Qを得るために、端末装置は、計算を通じて、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源に基づいて、仮想データ・パケットの等価なTBS #T2(#T2<#T1)を取得し、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、#T2とUCIを搬送するために使用できる物理的資源の量#M1とを使用して、#Qを決定する。
具体的には、
は、等価なTBSである、または等価なTBSに基づいて決定される。
は、等価なTBS、または等価なTBSに対応する少なくとも1つの等価なCBのCBSの和に対応する有効な情報サイズである。この場合、第1のUCIの#Qは、
に基づく計算を通じて得られ、
以下の公式によって表されてもよい。他のパラメータの定義については、公式(1)、(2)、(3)に対応する説明を参照されたい。
第1のUCIがHARQ-ACKである場合、等価なTBS #T2と、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するための計算公式は、以下のように表されてもよい。ここで、#QはQ
ACK'を表す、または#QはQ
ACK'に基づいて得られる:
第1のUCIがCSIパート1である場合、等価なTBS #T2と、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するための計算公式は、以下のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-1'を表す、または#QはQ
CSI-1'に基づいて得られる:
第1のUCIがCSIパート2である場合、等価なTBS #T2と、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するための計算公式は、以下のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-2'を表す、または#QはQ
CSI-2'に基づいて得られる:
方法1-2:等価な物理的資源の量#M2に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定する。
ある場合には、等価な物理的資源の量#M2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量とは異なる。すなわち、等価な物理的資源の量#M2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量と等しくない。
換言すれば、#Qは、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の数量#M1に基づいて算出されるのではない;その代わり、#Qは、#M1とは異なる等価な物理的資源の量#M2を用いて計算される。#M2は#M1とは異なるため、#M2は#M1を置き換えるために使用され、#Qを算出するための公式に代入される。このようにして、#Qを調整する効果が達成され、計算を通じて得られた#Qが過度に大きくなったり、過度に小さくなったりするのが防止される。
さらに、等価な物理的資源の量#M2は#M1よりも大きくてもよい。
具体的には、等価な物理的資源の量#M2は、ネットワーク装置によって通知される物理的資源の量であってもよいし、あるいはネットワーク装置によって直接構成または指示されてもよい。たとえば、#M2は、ネットワーク装置によって直接構成または指示される物理的資源の量の数値であってもよい。#M2はまた、ネットワーク装置によって構成または指示される他の情報に基づいて決定されてもよい。たとえば、ネットワーク装置は、等価な物理的資源の量#M2を計算するために使用される第2の等価な上りリンク・データ・チャネルを構成または指示し、端末装置は、第2の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて等価な物理的資源の量#M2を決定することができる。第2の等価な上りリンク・データ・チャネルは、1つの上りリンク・データ・チャネルであってもよく、または複数の上りリンク・データ・チャネルであってもよい。第2の等価な上りリンク・データ・チャネルが複数の上りリンク・データ・チャネルである場合、#M2は、第2の等価な上りリンク・データ・チャネル内のすべての上りリンク・データ・チャネルに含まれ、UCIを搬送するために使用される物理的資源の量の和である。第2の等価な上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルの1つであってもよく、あるいはK個の上りリンク・データ・チャネルの1つでなくてもよいし、または第2の等価な上りリンク・データ・チャネルの一部はK個の上りリンク・データ・チャネルの1つであってもよく、別の部分はK個の上りリンク・データ・チャネルの1つでない。第2の等価な上りリンク・データ・チャネルは、事前設定された規則に基づいて決定されてもよい。事前設定された規則は:第2の等価な上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第kの上りリンク・データ・チャネルであってもよく、または最大量の物理的資源もしくは最大量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよく、または最小量の物理的資源もしくは最小量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい。ここで、kは1以上K以下の整数である。
第2の等価な上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第2の等価な上りリンク・データ・チャネル上にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量であることが理解されるべきである。
さらに、第2の等価な上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。換言すれば、端末装置は、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる第2の等価な上りリンク・データ・チャネルを用いて#Qを決定し、それにより#Qを調整する効果を達成し、計算を通じて得られる#Qが過大または過小になることを防止し、第1のUCIの伝送信頼性を保証する。
別の場合には、等価な物理的資源の量#M2は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量である。
上りリンク・データ・チャネル集合は、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なることが理解されるべきである。
この場合、#M2は#M1に等しくてもよいし、あるいは#M1に等しくなくてもよいことが理解されるべきである。
等価な物理的資源の量#M2は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量であることが理解されるべきである。具体的には、等価な物理的資源の量#M2は、上りリンク・データ・チャネル集合内にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量。または、上りリンク・データ・チャネル集合内のすべての上りリンク・データ・チャネルにある、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量の和である。
さらに、端末装置は、等価な物理的資源の量#M2および第1のTBS #T1に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定する。
具体的には、第1のデータ・パケットのTBSは、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれ、TBSを決定するために使用される物理的資源の量#P1に基づいて決定される。
第1のUCIによって占有される物理的資源の決定された量#Qが過大または過小であることを防止するために、端末装置は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量#M2を使用することによって、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定することができることが理解されるべきである。よって、第1のTBS #T1は、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するために使用される#M2と一致し、#T1および#M2を使用して決定される#Qは中程度であり、ミスマッチの#T1および#M1に基づく計算を通じて得られる#Qが過大または過小であるという問題が回避される。
さらに、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも多い。たとえば、#M2は#M1より大きい。
図8は、本発明のある実施形態によるUL-SCHおよびUCIの伝送の別の概略図である。図8に示されるように、K=2であり、第1の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より遅い上りリンク・データ・チャネルであり、上りリンク・データ・チャネル集合は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より早い上りリンク・データ・チャネルである。第1のTBS #T1は、前記より早い上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づく計算を通じて得られ、第1の時間領域資源は、第2の上りリンク・データ・チャネルと重複する。よって、第1のUCIは、前記より遅い上りリンク・データ・チャネル上で搬送される。しかしながら、第1のTBS #T1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づく計算を通じては得られず、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の量と一致しない。したがって、計算を通じて、第1のUCIによって占有される物理的資源の中程度の量#Qを得るために、端末装置は、#T1と、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれ、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量#M2とに基づいて#Qを決定する。
具体的には、
は、等価な物理的資源の量#M2に対応する。この場合、第1のUCIの#Qは、
に基づく計算を通じて得られてもよく、以下の公式によって表されてもよい。ここで、Ωは上りリンク・データ・チャネル集合または第2の等価な上りリンク・データ・チャネルを表し、
は
で置き換えられてもよい。他のパラメータの定義については、公式(1)、(2)、(3)に対応する説明を参照されたい。
第1のUCIがHARQ-ACKである場合、等価な物理的資源の量#M2と、第1のTBS #T1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するための計算公式は、以下のように表されてもよい。ここで、#QはQ
ACK'を表す、または#QはQ
ACK'に基づいて得られる:
第1のUCIがCSIパート1である場合、等価な物理的資源の量#M2と、第1のTBS #T1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するための計算公式は、以下のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-1'を表す、または#QはQ
CSI-1'に基づいて得られる:
第1のUCIがCSIパート2である場合、等価な物理的資源の量#M2と、第1のTBS #T1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するための計算公式は、以下のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-2'を表す、または#QはQ
CSI-2'に基づいて得られる:
方法1-3:第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定する。ここで、第2の上りリンク・データ・チャネルは第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。
具体的には、#M3に基づいてどのようにして#Qを決定するかについては、式(1)、(2)または(3)を参照されたい。ここで、#QはQ
ACK'もしくはQ
CSI-1'もしくはQ
CSI-2'を表す、または#QはQ
ACK'もしくはQ
CSI-1'もしくはQ
CSI-2'に基づいて得られる。違いは、式(1)、(2)または(3)におけるパラメータ
が#M3で置き換えられることにある。
ある場合には、#M3は、ネットワーク装置によって端末装置に対して構成または指示される。ここで、#M3は、ネットワーク装置によって直接構成または指示される物理的資源の量であってもよく、あるいは、ネットワーク装置によって構成または指示される他の情報(たとえば、構成または指示された上りリンク・データ・チャネル情報)に基づいて決定される物理的資源の量であってもよい。
別の場合では、#M3は、K個の上りリンク・データ・チャネルの第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量である。
さらに、端末装置は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3と、第1のTBS #T1とに基づいて、物理的資源#qに対応する物理的資源の量#Qを決定する。換言すれば、#Qは、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量#M3および#T1に基づいて決定される。
上りリンク・データ・チャネル集合は、第2の上りリンク・データ・チャネルと等しくないことが理解されるべきである。
第1の上りリンク・データ・チャネルは、第2の上りリンク・データ・チャネルと等しくないことが理解されるべきである。
具体的には、第1のTBSは、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれ、TBSを決定するために使用される物理的資源の量#P1に基づいて決定される。
第2の上りリンク・データ・チャネルは、ネットワーク装置によって端末装置に対して構成または指示される上りリンク・データ・チャネルであってもよいことが理解されるべきである。
具体的には、第2の上りリンク・データ・チャネルは、1つの上りリンク・データ・チャネルであってもよく、または複数の上りリンク・データ・チャネルを含んでいてもよい。さらに、第2の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの一つまたは複数であってもよい。第2の上りリンク・データ・チャネルは、事前設定された規則に基づいて決定される上りリンク・データ・チャネルであってもよい。事前設定された規則は:第2の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第kの上りリンク・データ・チャネルであってもよく、または、最大量の物理的資源もしくは最大量の時間領域シンボルを含む、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよく、または、最小量の物理的資源もしくは最小量の時間領域シンボルを含むK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであってもよい、ということを含む。ここで、kは、1以上K以下の整数である。
たとえば、第2の上りリンク・データ・チャネルは、前述の第2の等価な上りリンク・データ・チャネルであってもよい。
別の例では、第2の上りリンク・データ・チャネルは、前述のターゲット上りリンク・データ・チャネルである。
さらに、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3は、K個の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つの上でUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される。具体的には、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3は、K個の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つの上でUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される。換言すれば、同じ#M3が、K個の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つに適用可能であり、これは、上りリンク・データ・チャネルの前記いずれか1つが前記第2の上りリンク・データ・チャネルであるかどうかによらない。
UCIは、第1のUCIであってもよいし、あるいは第1のUCI以外の他のUCIであってもよい。たとえば、該他のUCIは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる別の上りリンク・データ・チャネルと重複しており、そのため、該他のUCIは、送信のために前記別の上りリンク・データ・チャネル上で搬送される。この場合、#M3は、前記別の上りリンク・データ・チャネル上の前記他のUCIによって占有される物理的資源の量#Q'を決定するために使用される。このように、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの任意の2つについて、該2つの上りリンク・データ・チャネルが同じペイロード・サイズのUCIを搬送する場合、2つのUCIによって占有される物理的資源の量は同じである(いずれも#M3および#T1に基づいて決定される)。たとえば、両方とも#Qに等しい。したがって、UCIの伝送信頼性および有効性の効果が達成される。
具体的には、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3は、第2の上りリンク・データ・チャネル上にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量である。
第2の上りリンク・データ・チャネルが複数の上りリンク・データ・チャネルを含む場合、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3は、前記複数の上りリンク・データ・チャネルのすべてに含まれ、UCIを搬送するために使用される物理的資源の量の和であることが理解されるべきである。
さらに、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも多い。たとえば、#M3は#M1より大きい。
方法1-4:第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定する。ここで、第1の等化パラメータは第2の等化パラメータと異なる。
さらに、第1の等化パラメータは、第2の等化パラメータよりも大きくてもよい。
換言すれば、第1のデータ・パケットのTBSが第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源と一致する場合と比較して、#T1と第1の上りリンク・データ・チャネルが一致しない場合、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を増加させ、第1のUCIのパフォーマンスを保証するために、より大きな第1の等化パラメータが使用されてもよい。あるいはまた、第1のデータ・パケットのTBSが第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源と一致する場合と比較して、#T1と第1の上りリンク・データ・チャネルが一致しない場合、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を増加させ、第1のUCIのパフォーマンスを保証するために、より大きな第1の等化パラメータが使用されてもよい。
方法1-1、1-2、1-3と同様に、第1の上りリンク・データ・チャネル上の第1のUCIのための物理的資源の量に関して、TBSは補正されてもよい(たとえば、等価なTBSが使用される)、または物理的資源の量が補正されてもよい(たとえば、前記第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる上りリンク・データ・チャネルまたは上りリンク・データ・チャネル集合が使用される、または物理的資源の量#M1とは異なる物理的資源の量#M2または#M3が使用される)。また、等化パラメータが補正されてもよい。すなわち、#Qは、第2の等化パラメータとは異なる第1の等化パラメータを用いて計算される。等化パラメータ(スケーリング因子)は、スケーリング因子とも称される。
ある実施形態(方法1-4Aと称される)では、端末装置は、第1の上りリンク・データ・チャネル上の第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを計算するために、異なる場合に異なる等化パラメータを使用する。ここでの異なる場合は、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷にされているかどうか、または#T1を決定するために使用される物理的資源の量が第1の上りリンク・データ・チャネルと一致するかどうか、または上りリンク・データ・チャネル集合が第1の上りリンク・データ・チャネルと等しいかどうかである。
第1の場合において、端末装置は、第2の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定することができ、または第2の等化パラメータは、この第1の場合において第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータであってもよい。
さらに、この第1の場合において、端末装置は、#T1、#M1、および第2の等化パラメータに基づいて#Qを決定する。
第1の場合は:上りリンク・データ・チャネル集合が第1の上りリンク・データ・チャネルと同じである、または上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量が第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量と等しい、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値以上である(または第1の閾値より大きい)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量以上である(またはその量より多い)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値以上である(または第2の閾値より大きい)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量以上である(またはその量より多い)、または第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値以下である(または第3の閾値未満である)、または第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率が、ターゲット上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率以下である(または未満である)ということである。第1の場合は、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷でない場合としても言及される。
第2の場合には、端末装置は、第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよく、または第1の等化パラメータは、第2の場合において第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定するために使用される等化パラメータであってもよい。
さらに、この第2の場合において、端末装置は、#T1、#M1、および第1の等化パラメータに基づいて#Qを決定する。
第2の場合は:上りリンク・データ・チャネル集合が第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値未満である(または第1の閾値以下である)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量未満である(またはその量以下である)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちのターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量未満である(またはその量以下である)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値未満である(または第2の閾値以下である)、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量未満である(またはその量以下である)、または第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値より大きい(または第3の閾値以上である)、または第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率が、ターゲット上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率より大きい(または以上である)ということである。第2の場合は、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷になっている場合としても言及される。
換言すれば、第1の等化パラメータは、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷になった場合の等化パラメータであり、第2の等化パラメータは、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷でない場合の等化パラメータである。
別の実施形態(方法1-4Bと称される)では、端末装置は、異なる上りリンク・データ・チャネル上で対応するUCIによって占有される物理的資源の量を別個に計算するために、異なる上りリンク・データ・チャネルについて異なる等化パラメータを使用する。
具体的には、第1の等化パラメータは、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータであり、第2の等化パラメータは、第3の上りリンク・データ・チャネル上で第2のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータである。
第1の上りリンク・データ・チャネルについては、端末装置は、第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定する。さらに、端末装置は、#T1、#M1、および第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定することができる。
第3の上りリンク・データ・チャネルについては、端末装置は、第2の等化パラメータに基づいて、第2のUCIによって占有される物理的資源の量#Q"を決定する。さらに、端末装置は、#T1と、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量と、第2の等化パラメータとに基づいて、第2のUCIによって占有される物理的資源の量#Q"を決定してもよい。
第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第3の上りリンク・データ・チャネル上にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量であることが理解されるべきである。
第1のUCIは第2のUCIとは異なり、第2のUCIは、第2の制御情報が端末装置が送信するべきであると示すUCIであってもよく、あるいは、第2の制御情報とは異なる他の下りリンク制御情報が端末装置が送信すべきであると示すUCIであってもよい。
第2の制御情報または前記他の下りリンク制御情報が、端末装置が第2のUCIを送信すべきであることを示す方法は、第2の制御情報が端末装置が第1のUCIを送信すべきであることを示す方法と同様である。たとえば、ネットワーク装置は、前記第2の制御情報または前記他の下りリンク制御情報を端末装置に送信してもよい。ここで、前記第2の制御情報または前記他の下りリンク制御情報は、第2のUCIを送信するための第2の時間領域資源に関する情報を含み、第2の時間領域資源は、時間領域でK個上りリンク・データ・チャネルのうちの第3の上りリンク・データ・チャネルと重複する。第2の時間領域資源が、時間領域でK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第3の上りリンク・データ・チャネルと重複することは、次のように表現されてもよい:第2の時間領域資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第3の上りリンク・データ・チャネルに対応する。
さらに、第3の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つである。
第3の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくないことが理解されるべきである。換言すれば、端末装置は、対応するUCIによって占有される物理的資源を別個に決定するために、異なる上りリンク・データ・チャネル上で異なる等化パラメータを使用する。
さらに、第3の上りリンク・データ・チャネルは、上りリンク・データ・チャネル集合と等しくてもよい(たとえば、上りリンク・データ・チャネル集合が1つの上りリンク・データ・チャネルである場合)、または、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量と等しい、または、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より多い(または少なくない)、または、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値より多い(または少なくない)、または第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量より少なくない(または多い)、または、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値より多い(または少なくない)、または、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、ターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より少なくない(または多い)、または第3の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値より小さい(または大きくない)、または第3の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率が、ターゲット上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率より大きくない(または小さい)。
具体的には、第1のUCIの#Qまたは第2のUCIの#Q"は、下記の公式に基づく計算を通じて得られてもよい。ここで、β
offset,1
PUSCHは第1の等化パラメータを表し、β
offset,2
PUSCHは第2の等化パラメータを表す。その他のパラメータの定義については、公式(1)、(2)、(3)に対応する説明を参照されたい。下記の公式が#Qを計算するために使用される場合、公式(1)、(2)、(3)における上りリンク・データ・チャネル(すなわちPUSCH)は第1の上りリンク・データ・チャネルであり、
は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1であり、O
ACK、O
CSI-1またはO
CSI-2は、第1のUCIのペイロードであり、L
ACK、L
CSI-1またはL
CSI-2は、第1のUCIのCRCである。下記の公式が#Q"を計算するために使用される場合、公式(1)、(2)、(3)における上りリンク・データ・チャネル(PUSCH)は、第3の上りリンク・データ・チャネルであり、
は第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量であり、O
ACK、O
CSI-1またはO
CSI-2は、第2のUCIのペイロードであり、L
ACK、L
CSI-1またはL
CSI-2は、第2のUCIのCRCである。
第1のUCIまたは第2のUCIがHARQ-ACKである場合:
第1の場合において#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
ACK'を表す、または#QはQ
ACK'に基づいて得られる(方法1-4A)。あるいはまた、#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
ACK'を表す、または#QはQ
ACK'に基づいて得られる(方法1-4B)。
ここで、β
offset,2
PUSCHは第2の等化パラメータを表す。
第2の場合において#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
ACK'を表す、または#QはQ
ACK'に基づいて得られる(方法1-4A)。あるいはまた、#Q"を計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#Q"はQ
ACK'を表す、または#Q"はQ
ACK'に基づいて得られる(方法1-4B)。
ここで、β
offset,1
PUSCHは第1の等化パラメータを表す。
第1のUCIまたは第2のUCIがCSIパート1である場合:
第1の場合において#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-1'を表す、または#QはQ
CSI-1'に基づいて得られる(方法1-4A)。あるいはまた、#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-1'を表す、または#QはQ
CSI-1'に基づいて得られる(方法1-4B)。
第2の場合において#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-1'を表す、または#QはQ
CSI-1'に基づいて得られる(方法1-4A)。あるいはまた、#Q"を計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-1'を表す、または#Q"はQ
CSI-1'に基づいて得られる(方法1-4B)。
第1のUCIまたは第2のUCIがCSIパート2である場合:
第1の場合において#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-2'を表す、または#QはQ
CSI-2'に基づいて得られる(方法1-4A)。あるいはまた、#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-2'を表す、または#QはQ
CSI-2'に基づいて得られる(方法1-4B)。
第2の場合において#Qを計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-2'を表す、または#QはQ
CSI-2'に基づいて得られる(方法1-4A)。あるいはまた、#Q"を計算するための公式は、次のように表されてもよい。ここで、#QはQ
CSI-2'を表す、または#Q"はQ
CSI-2'に基づいて得られる(方法1-4B)。
第1の等化パラメータおよび第2の等化パラメータは、ネットワーク装置によって通知される等化パラメータであることが理解されるべきである。たとえば、それらは、ネットワーク装置によって構成または指示される等化パラメータであってもよい。
具体的には、端末装置は、さらに、ネットワーク装置から第3の制御情報を受信してもよい。第3の制御情報は第1のフィールドを含んでいてもよく、第1の等化パラメータと第2の等化パラメータの両方は、第1のフィールドに対応するか、または第1のフィールドによって通知される第1のインデックス値に対応する。すなわち、第1の等化パラメータと第2の等化パラメータは、同じ制御情報の同じフィールドを使用することによって、ネットワーク装置によって指示されるまたはインデックス付けされる。
対応して、ネットワーク装置は、第3の制御情報を端末装置に送信してもよい。
換言すれば、第3の制御情報または第1のフィールドは、上記の2つの等化パラメータを通知し、該2つの等化パラメータは、それぞれ、第1の場合および第2の場合において#Qを計算するために使用されるか、または、それぞれ、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qおよび第3の上りリンク・データ・チャネル上で第2のUCIによって占有される物理的資源の量#Q'を計算するために使用される。
より具体的には、第3の制御情報は、上位層の信号伝達であってもよく、または物理層の下りリンク制御情報、たとえば、DCI情報であってもよい。たとえば、第1のフィールドは、上位層の信号伝達におけるbetaOffsetACKフィールドまたはbetaOffsetCSIフィールドであってもよく、または物理層の下りリンク制御情報におけるbeta_offsetインジケータ・フィールドであってもよい。
第1の等化パラメータと第2の等化パラメータの両方が第1のフィールド、または第1のフィールドによって通知される第1のインデックス値に対応する場合、たとえば、第1のインデックス値が上記2つの等化パラメータの値、すなわち第1の等化パラメータと第2の等化パラメータに対応する場合:2つの等化パラメータはそれぞれ異なる場合に有効となり、異なる上りリンク・データ・チャネルについて有効となる。
第3の制御情報は、第2の制御情報であってもよいし、あるいは第2の制御情報とは異なる他の制御情報であってもよいことが理解されるべきである。
第3の制御情報は、第1の制御情報であってもよいし、あるいは第1の制御情報とは異なる他の制御情報であってもよいことが理解されるべきである。
よって、#T1(または#T1に対応する#P1)と第1の上りリンク・データ・チャネル(または#M1)が一致しない場合、等化パラメータは、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを補償するように調整されてもよく、適切な#Qは、#T1、#M1、および調整された第1の等化パラメータを使用して決定される。このようにして、決定される#Qが過度に大きくなったり小さくなったりすることが防止され、第1のUCIの伝送信頼性および有効性が保証される。
図9は、本発明の実施形態によるUL-SCHおよびUCIの伝送の別の概略図である。図9に示されるように、K=2であり、第1の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より遅い上りリンク・データ・チャネルであり、上りリンク・データ・チャネル集合、すなわち第3の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より早い上りリンク・データ・チャネルである。第1のTBS #T1は、前記より早い上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づく計算を通じて得られ、第1の時間領域資源は、第2の上りリンク・データ・チャネルと重複する。よって、第1のUCIは、前記より遅い上りリンク・データ・チャネル上で搬送される。しかしながら、第1のTBS #T1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づく計算を通じては得られず、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の量と一致しない。計算を通じて第1のUCIのための物理的資源の中程度の量#Qを得るために、端末装置は、#T1、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量#M1、および相対的に大きな第1の等化パラメータに基づいて、#Qを決定する。これに対し、第3の上りリンク・データ・チャネル上で搬送される第2のUCIについては、#T1は、第3の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M2と一致し、第3の上りリンク・データ・チャネル上でUCIによって占有される物理的資源の量#Q"は、#T1、#M2、および相対的に小さな第2の等化パラメータを用いて計算される。
方法2:第1のUCIにおけるUCIの一部を破棄する。
第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷であり、第1のUCIによって占有された物理的資源が決定されるとき、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qは、第1のTBS #T1および第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1を使用して計算されうる。このように、計算を通じて得られる#Qは相対的に小さい。よって、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷になるという問題は、第1のUCI内のいくらかの情報を破棄することによって解決できる。
具体的には、第1のUCIが、HARQ-ACK、CSIパート1、CSIパート2、およびSRにおいて複数の情報を含む場合、第1のUCI内の情報の一部が破棄されてもよく、残りの部分の情報が第1の上りリンク・データ・チャネル上で送信される。第1のUCIを搬送する物理的資源の量#Qは増加しないが、UCIのペイロード・サイズを減らすことにより符号化率を低減する効果も達成され、第1の上りリンク・データ・チャネル上で実際に送信されるUCIの信頼性が保証されることがわかる。
より具体的には、第1のUCI内の情報が破棄されるとき、該情報は、優先度に基づいて破棄されてもよい。より優先度の高い情報がより重要であるため、より優先度の低い情報が破棄されてもよく、より優先度の高い情報が送信される。
たとえば、優先度の高い情報は、SRを含んでいてもよいし、あるいはHARQ-ACKを含んでいてもよいし、あるいはHARQ-ACKとSRを含んでいてもよいし、優先度の低い情報は、CSIを含んでいてもよい。本明細書中のCSIは、CSIパート1を含んでいてもよいし、あるいはCSIパート2を含んでいてもよいし、あるいはCSIパート1およびCSIパート2を含んでいてもよい。
別の例として、高い優先度をもつ情報は、HARQ-ACKとCSIの一部とを含んでいてもよいし、あるいはSRとCSIの一部とを含んでいてもよいし、あるいはHARQ-ACKとSRとCSIの一部とを含んでいてもよいし、低い優先度をもつ情報は、CSIの別の部分を含んでいてもよい。
同じタイプのUCIに属する情報も優先されうることが理解されるべきである。たとえば、CSIの一部の優先度は高く、CSIの別の部分の優先度は低い。よって、いくらかのCSIが破棄されたるとき、より低い優先度のCSIが破棄され、より高い優先度のCSIが送信されてもよい。たとえば、CSIパート1の優先度はCSIパート2の優先度よりも高い。別の例として、上記のCSI情報のうちの任意のタイプ(CSI情報、またはCSIパート1、またはCSIパート2など)について、そのCSI情報において、より高い優先度値をもつCSI情報の優先度値は、より低い優先度値をもつCSI情報の優先度値よりも高い。
方法3:第1のUCIのための送信機会または送信資源を調整する。
方法3-1:K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの別の上りリンク・データ・チャネルを、第1のUCIを送信するために使用する。換言すれば、端末装置が、第1のUCIによって占有される物理的資源#qを決定することは、次のことを含む:第1のUCIによって占有され、端末装置によって決定する物理的資源#qが、第4の上りリンク・データ・チャネル上に位置する、または、第1のUCIによって占有され、端末装置によって決定される物理的資源#qが、第4の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源である。
第4の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる上りリンク・データ・チャネルであることが理解されるべきである。
ある場合には、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qは、第1の上りリンク・データ・チャネルおよび第1のTBS #T1に含まれる物理的資源の量#M1に基づいて、決定され続ける。
別の場合には、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qは、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量および第1のTBS #T1に基づいて決定されうる。
第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第4の上りリンク・データ・チャネル上にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量であることが理解されるべきである。
しかしながら、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第4の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源である。第4の上りリンク・データ・チャネルは、上りリンク・データ・チャネル集合と等しくてもよい(たとえば、上りリンク・データ・チャネル集合が1つの上りリンク・データ・チャネルである場合)、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量と等しくてもよい、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より多い(または少なくない)、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値、またはターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量より多い(または少なくない)、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値またはターゲット上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より多い(または少なくない)、または第4の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第4の閾値またはターゲット上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための対応する符号化率より小さい(または大きくない)。
このようにして、第1のUCIを送信するためのチャネルは、より多くの量の物理的資源をもつ別の第4の上りリンク・データ・チャネルに調整される。式(1)、(2)、または(3)における対応する
がより大きいため、計算を通じて得られる#Qも、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M1に基づく計算を通じて得られる、UCIによって占有される物理的資源の量よりも大きい。よって、UCIの伝送信頼性が改善される。
具体的には、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第4の上りリンク・データ・チャネル上にあり、UCIを搬送するために使用できる物理的資源の量である。
一般に、第4の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルよりも遅くてもよく、または第1の上りリンク・データ・チャネルよりも早くてもよい。
さらに、第4の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルと重複しない。
たとえば、第1の時間領域資源が、時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルおよび第4の上りリンク・データ・チャネルを含む少なくとも1つの上りリンク・データ・チャネルと重複する場合、第4の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルより後の上りリンク・データ・チャネルであってもよい。具体的には、端末装置は、前記少なくとも1つの上りリンク・データ・チャネルの、より遅い上りリンク・データ・チャネルで第1のUCIを送信するのを、前記少なくとも1つの上りリンク・データ・チャネルの最先の第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを送信することの代わりに、延期する。
さらに、第4の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域において第1の時間領域資源と重複しない。たとえ第1の時間領域資源と第4の上りリンク・データ・チャネルが時間領域で互いに重ならないとしても、第1のUCIは送信のために第4の上りリンク・データ・チャネル上で搬送されることがありうる。
図10は、本発明のある実施形態による、UL-SCHおよびUCIの伝送の別の概略図である。図10に示されるように、K=2であり、第1の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの、より早い上りリンク・データ・チャネルであり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの遅い上りリンク・データ・チャネルである。第1のTBS #T1は、前記より遅い上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源に基づく計算を通じて得られ、第1の時間領域資源は、第1の上りリンク・データ・チャネルと重複する。しかしながら、第1のTBS #T1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づく計算を通じて得られるのではなく、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の量と一致しないので、第1のUCIの伝送パフォーマンスを保証するために、第4の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIの送信が延期される。ここで、第1のTBS #T1は、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量と一致する。
方法3-2:第1のUCIを送信するために上りリンク制御チャネルを使用する。換言すれば、端末装置が、第1のUCIによって占有される物理的資源#qを決定することは、次のことを含む:第1のUCIによって占有され、端末装置によって決定される物理的資源#qは、第1の時間領域資源の第1の上りリンク制御チャネル上に位置する、または、第1のUCIによって占有され、端末装置によって決定される物理的資源#qは、第1の時間領域資源に対応する上りリンク制御チャネル上の物理的資源である。
一般に、UCIに対応する時間領域資源が、時間領域において上りリンク・データ・チャネルと重複する場合、UCIとデータ情報を同時に送信するために、端末装置は、UCIを、送信のために上りリンク・データ・チャネルに追加するが、UCIを上りリンク制御チャネル上で送信することはしない。しかしながら、UCIを送信するために使用される上りリンク・データ・チャネルが過負荷になった場合には、UCIを、送信のために上りリンク・データ・チャネルに直接配置することは、UCIの信頼性に影響する。よって、UCIが上りリンク・データ・チャネル上で送信されるのではなく、上りリンク制御チャネル上で送信されるように、UCIを送信するための資源が調整されてもよい。換言すれば、第1の時間領域資源は、時間領域において第1の上りリンク・データ・チャネルと重複するが、端末装置は、第1のUCIを送信のために第1の上りリンク・データ・チャネルに追加しないが、それでも、第1のUCIを上りリンク制御チャネル上で送信し、それにより、第1のUCIの伝送信頼性を保証する。上りリンク制御チャネルは、PUCCHであってもよい。
具体的には、上りリンク制御チャネルが位置する物理的資源は、第2の制御情報によって通知される物理的資源であり、該物理的資源は、上りリンク制御チャネル上にあり、第1のUCIに対応する。すなわち、第1の時間領域資源に対応する上りリンク制御チャネルは、時間領域において第1の時間領域資源と重複する。より具体的には、上りリンク制御チャネルが位置する時間‐周波数資源は、第2の制御情報の少なくとも1つのフィールドによって通知される時間領域資源に対応する。前記少なくとも1つのフィールドは、「PUCCH resource indicator〔PUCCH資源インジケータ〕」フィールドであってもよいし、あるいは「PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator〔PDSCHからHARQへのフィードバック・タイミング・インジケータ〕」フィールドであってもよいし、あるいは「PUCCH resource indicator」フィールドおよび「PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator」であってもよい。
さらに、端末装置は、第1の上りリンク・データ・チャネルを破棄したり、あるいは第1の上りリンク・データ・チャネル上の情報の送信を停止したりしてもよい。端末装置は、上りリンク制御チャネルと上りリンク・データ・チャネルの同時送信をサポートしないため、上りリンク制御チャネルを送信する際には、端末装置は、第1の上りリンク・データ・チャネルを破棄するか、または第1の上りリンク・データ・チャネルの情報の送信を停止する。
破棄は、具体的には、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のデータ・パケットを送信しないこと、または第1の上りリンク・データ・チャネル上で情報を送信しないこと、たとえば、第1の上りリンク・データ・チャネルに対応する時間‐周波数資源上でいかなる情報も送信しないことを意味しうることが理解されるべきである。
破棄(drop)は、省略(omit)またはキャンセル(cancel)と称されることもあることが理解されるべきである。
第1の上りリンク・データ・チャネル上での情報の送信を停止することは、上りリンク制御チャネルが第1の上りリンク・データ・チャネルと重複する時間領域資源上では第1の上りリンク・データ・チャネル上で該情報が送信されないことを意味することが理解されるべきである。たとえば、情報は、第1の上りリンク・データ・チャネルの開始点で送信され始めてもよいが、該情報が上りリンク制御チャネル上で送信される前に、第1の上りリンク・データ・チャネル上での該情報の送信が停止される。さらに、上りリンク制御チャネル上で前記情報の送信が完了した後、前記情報は、第1の上りリンク・データ・チャネル上で送信され続けてもよく、または前記情報は、第1の上りリンク・データ・チャネル上で送信され続けなくてもよい。
さらに、上りリンク制御チャネルおよび第1の上りリンク・データ・チャネルは、同じキャリア上または同じBWP内に位置する。
図11は、本発明のある実施形態によるUL-SCHおよびUCIの伝送の別の概略図である。図11に示されるように、K=2であり、第1の上りリンク・データ・チャネルは、2つの上りリンク・データ・チャネルのうちの、より早い上りリンク・データ・チャネルであり、上りリンク・データ・チャネル集合は、2つの上りリンク・データ・チャネルのうちの、より遅い上りリンク・データ・チャネルである。第1のTBS #T1は、前記より遅い上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源に基づく計算を通じて得られ、第1の時間領域資源は、第1の上りリンク・データ・チャネルと重複する。第1のTBS #T1は、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づく計算を通じて得られるのではなく、第1の上りリンク・データ・チャネルの物理的資源の量と一致しないため、第1のUCIの伝送パフォーマンスを保証するために、端末装置は、ネットワーク装置によって通知された上りリンク制御チャネルの物理的資源上で第1のUCIを送信する。加えて、第1の上りリンク・データ・チャネルは破棄される。
604. ネットワーク装置は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する。
ネットワーク装置は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定してもよく、それにより、ネットワーク装置は、端末装置によって送信される第1のUCIをどこで受信すべきかを決定できる。
ネットワーク装置が第1の制御情報および/または第2の制御情報を端末装置に送信した後、またはネットワーク装置が第1の制御情報および/または第2の制御情報を端末装置に送信する前、またはネットワーク装置が第1の制御情報および/または第2の制御情報を端末装置に送信するとき、ネットワーク装置は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定してもよいことが理解されるべきである。これは限定されない。
ネットワーク装置は、端末装置に対応する方法を用いて、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定してもよい。
方法1-1に対応して:ある場合において、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価なTBS #T2に対応し、この等価なTBSは、第1のTBSとは異なる。具体的には、ネットワーク装置は、等価なTBS #T2に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
別の場合では、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価なTBS #T2に対応し、等価なTBS #T2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに対応するTBSである。
換言すれば、ネットワーク装置は、等価なTBS #T2に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
さらに、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価なTBS #T2と第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量(たとえば、#M1)とに対応する。具体的には、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価なTBS #T2と、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量(たとえば、#M1)との組み合わせに対応しうる。あるいはまた、ネットワーク装置は、等価なTBS #T2と、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量(たとえば、#M1)とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
方法1-2に対応して、ある場合には、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価な物理的資源の量#M2に対応し、等価な物理的資源の量#M2は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量とは異なる。具体的には、ネットワーク装置は、等価な物理的資源の量#M2に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
別の場合では、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価な物理的資源の量#M2に対応し、等価な物理的資源の量#M2は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量である。
換言すれば、ネットワーク装置は、等価な物理的資源の量#M2に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
さらに、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価な物理的資源の量#M2および第1のTBS #T1に対応する。具体的には、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価な物理的資源の量#M2と第1のTBS #T1との組み合わせに対応してもよい。あるいはまた、ネットワーク装置は、等価な物理的資源の量#M2と第1のTBS #T1とに基づいて、第1のUCIによって占められた物理的資源の量#Qを決定してもよい。
方法1-3に対応して:ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3に対応し、第2の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。具体的には、ネットワーク装置は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定することができる。
さらに、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3と第1のTBS #T1とに対応する。具体的には、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3と第1のTBS #T1との組み合わせに対応しうる。あるいはまた、ネットワーク装置は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量#M3と第1のTBS #T1とに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
さらに、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、K個の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つの上でUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される。
方法1-4に対応して:ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第1の等化パラメータに対応する。具体的には、ネットワーク装置は、第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。第1の等化パラメータは、第2の等化パラメータとは異なる。
任意的に、第1の場合において、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の等化パラメータに対応する。第2番目の場合においては、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第1の等化パラメータに対応する。
任意的に、第1の上りリンク・データ・チャネルについて、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第1の等化パラメータに対応する。第3の上りリンク・データ・チャネルについては、ネットワーク装置によって決定される、第2のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の等化パラメータに対応する。
さらに、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量が第1の等化パラメータに対応することは:ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量が、#T1、#M1、および第1の等化パラメータに対応することを含む。具体的には、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、#T1、#M1、および第1の等化パラメータの組み合わせに対応する。あるいはまた、ネットワーク装置は、#T1、#M1、および第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
同様に、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量が第2の等化パラメータに対応することは:ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量が、#T1、#M1および第2の等化パラメータに対応することを含む。具体的には、ネットワーク装置によって決定される、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、#T1、#M1、および第2の等化パラメータの組み合わせに対応する。あるいはまた、ネットワーク装置は、#T1、#M1、および第2の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
同様に、ネットワーク装置によって決定される、第2のUCIによって占有される物理的資源の量が第2の等化パラメータに対応することは:ネットワーク装置によって決定される、第2のUCIによって占有される物理的資源の量が、#T1、#M1および第2の等化パラメータに対応することを含む。具体的には、ネットワーク装置によって決定される、第2のUCIによって占有される物理的資源の量は、#T1、#M1、および第2の等化パラメータの組み合わせに対応する。あるいはまた、ネットワーク装置は、#T1、#M1、および第2の等化パラメータに基づいて、第2のUCIによって占有される物理的資源の量#Qを決定してもよい。
方法2に対応して:端末装置によって送信され、ネットワーク装置によって受信されるUCIは、第1のUCIの一部を含まない。具体的には、端末装置によって送信され、ネットワーク装置によって受信されるUCIは、第1のUCIの一部を含むが、第1のUCIの別の一部を含まない。
第1のUCIによって占有され、ネットワーク装置によって決定される物理的資源は、第1の上りリンク・データ・チャネル上の資源である。
さらに、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第1のTBS #T1と、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量とに基づいて決定される。
方法3-1に対応して:第1のUCIによって占有され、ネットワーク装置によって決定される物理的資源は、第4の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源であり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
方法3-2に対応して:第1のUCIによって占有され、ネットワーク装置によって決定される物理的資源は、第1の時間領域資源に対応する、上りリンク制御チャネル上の物理的資源である。
さらに、ネットワーク装置が上りリンク情報を受信する上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルを含まない、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、時間領域で第1の時間領域資源と重複する一部の物理的資源は、上りリンク情報を伝送するために使用されない。
前述の対応する方法の詳細な説明については、ステップ603を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
605. 端末装置は、第1のUCIによって占有される物理的資源を使って、ネットワーク装置に第1のUCIを送信する。
第1のUCIによって占有される物理的資源を決定した後、端末装置は、第1のUCIによって占有される物理的資源を使用して、第1のUCIをネットワーク装置に送信してもよい。
対応して、ネットワーク装置は、第1のUCIによって占有された物理的資源を使用することによって、端末装置から第1のUCIを受信してもよい。
図1に示されるネットワーク・アーキテクチャーに基づいて、本発明のある実施形態は、別の通信方法を開示する。図12は、通信方法の概略フローチャートである。以下は、通信方法のステップを詳細に説明する。本願において、ネットワーク装置によって実行される機能は、ネットワーク装置内のモジュール(たとえば、チップ)によって実行されてもよく、端末装置によって実行される機能は、端末装置内のモジュール(たとえば、チップ)によって実行されてもよいことが理解されうる。
1201. ネットワーク装置が、第1の制御情報を端末装置に送信する。
ステップ1201は、ステップ601と同じである。詳細な説明については、ステップ601を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
1202. ネットワーク装置が、第2の制御情報を端末装置に送信する。
ステップ1202は、ステップ602と同じである。詳細な説明については、ステップ602を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
1203. 端末装置が、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷にされたときの第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する、または第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷にされていないときの第2の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する。
第1の上りリンク・データ・チャネルの過負荷の条件の詳細な説明、第1の等化パラメータに基づいて第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する方法、第1の上りリンク・データ・チャネルの非過負荷の条件、および第2の等化パラメータに基づいて第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する方法については、ステップ602およびステップ603を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
1204. ネットワーク装置が、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定する。ここで、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷であるとき、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第1の等化パラメータに対応する、または、第1の上りリンク・データ・チャネルが過負荷でないとき、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第2の等化パラメータに対応する。
ステップ1204は、ステップ604と同じである。詳細な説明については、ステップ604を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
1205. 端末装置が、第1のUCIによって占有される物理的資源を使って、第1のUCIをネットワーク装置に送信する。
ステップ1205は、ステップ605と同じである。詳細な説明については、ステップ605を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
図1に示されるネットワーク・アーキテクチャーと、前述の諸実施形態における通信方法の同じ概念に基づいて、本発明のある実施形態は、通信装置を開示する。図13は、通信装置の概略構造図である。通信装置は、図6または図12に示される通信方法に適用されてもよい。通信装置は、端末装置または端末装置内のモジュール(たとえば、チップ)であってもよい。図13に示されるように、通信装置は、トランシーバユニット1301および処理ユニット1302を含んでいてもよい。
トランシーバユニット1301は、ネットワーク装置から第1の制御情報を受信するように構成され、第1の制御情報は、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を含み、第1の物理的資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルに対応し、K個の上りリンク・データ・チャネルのそれぞれは、第1のデータ・パケットを一度送信するために使用され、Kは正の整数である。
トランシーバユニット1301は、さらに、ネットワーク装置から第2の制御情報を受信するように構成され、第2の制御情報は、第1のUCIを送信するための第1の時間領域資源に関する情報を含み、第1の時間領域資源は、時間領域内のK個の上りリンク・データ・チャネルの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複し、第1の上りリンク・データ・チャネルは、第1のTBSを決定するための上りリンク・データ・チャネル集合と異なり、第1のTBSは、第1のデータ・パケットのTBSである、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が、第1の閾値よりも少ない(または多くない)、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が、第2の閾値よりも少ない(または多くない)、または、第1のUCIを第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送するための符号化率が、第3の閾値よりも大きい(または小さくない)。
処理ユニット1302は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定するように構成される。
トランシーバユニット1301は、さらに、第1のUCIによって占有される物理的資源を使用することによって、第1のUCIをネットワーク装置に送信するように構成される。
ある実施形態では、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より多い。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、等価なTBSに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように特別に構成され、等価なTBSは第1のTBSとは異なる。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、等価なTBSおよび第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。ここで、等価なTBSは、第1の上りリンク・データ・チャネルに基づいて決定されるTBSである。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、等価な物理的資源の量に基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。ここで、等価な物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量とは異なる。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、等価な物理的資源の量および第1のTBSに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。ここで、等価な物理的資源の量は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量である。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量および第1のTBSに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。ここで、第2の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量および第1のTBSに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。ここで、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、K個の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つ上でUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。ここで、第1の等化パラメータは、第2の等化パラメータとは異なる;
第2の等化パラメータは、第1の場合においては、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータであり、第1の場合は、上りリンク・データ・チャネル集合が第1の上りリンク・データ・チャネルと同じである場合、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値以上である場合、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値以上である場合、または、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値以下(または未満)である場合である;または
第2の等化パラメータは、第3の上りリンク・データ・チャネル上で第2のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータであり、第3の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルの1つであり、第3の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
ある実施形態では、トランシーバユニット1301は、さらに、ネットワーク装置から第3の制御情報を受信するように構成され、第3の制御情報は第1のフィールドを含み、第1の等化パラメータおよび第2の等化パラメータの両方が第1のフィールドに対応する、または第1の等化パラメータおよび第2の等化パラメータの両方が第1のフィールドによって通知される第1のインデックス値に対応する。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、具体的には、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量、第1のTBS、および第1の等化パラメータに基づいて、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するように構成される。
ある実施形態では、第1の等化パラメータは、第2の等化パラメータよりも大きい。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源である。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第4の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源であり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルの1つであり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
ある実施形態では、第4の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域で第1の時間領域資源と重複しない。
ある実施形態では、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも多い、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値以上である(または第1の閾値より多い)、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値以上である(または第2の閾値より多い)、または、第4の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値以下(または未満)である。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第1の時間領域資源に対応する上りリンク制御チャネル上の物理的資源である。
ある実施形態では、処理ユニット1302は、さらに、第1の上りリンク・データ・チャネルを破棄するか、または第1の上りリンク・データ・チャネル上の情報の送信を停止するように構成される。
トランシーバユニット1301および処理ユニット1302の、より詳細な説明については、図6に示される方法実施形態における端末装置の関連説明を直接参照されたい。ここでは詳細は記載しない。
図1に示されるネットワーク・アーキテクチャーと、前述の実施形態の通信方法の同じ概念に基づいて、本発明のある実施形態は、別の通信装置を開示する。図14は、通信装置の概略構造図である。通信装置は、図6または図12に示される通信方法に適用されうる。通信装置は、ネットワーク装置またはネットワーク装置内のモジュール(たとえば、チップ)であってもよい。図14に示されるように、通信装置は、トランシーバユニット1401および処理ユニット1402を含んでいてもよい。
トランシーバユニット1401は、第1の制御情報を端末装置に送信するように構成される。ここで、第1の制御情報は、第1のデータ・パケットを送信するための第1の物理的資源に関する情報を含み、第1の物理的資源は、K個の上りリンク・データ・チャネルに対応し、K個の上りリンク・データ・チャネルのそれぞれは、第1のデータ・パケットを一度送信するために使用され、Kは正の整数である。
トランシーバユニット1401は、さらに、第2の制御情報を端末装置に送信するように構成される。ここで、第2の制御情報は、第1のUCIを送信するための第1の時間領域資源に関する情報を含み、第1の時間領域資源は、時間領域でK個の上りリンク・データ・チャネルのうちの第1の上りリンク・データ・チャネルと重複し、第1の上りリンク・データ・チャネルは、第1のTBSを決定するための第1上りリンク・データ・チャネル集合とは異なり、第1のTBSは、第1のデータ・パケットのTBSである、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値未満(または以下)である、または、第1上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値未満(または以下)である、または、第1のUCIを第1の上りリンク・データ・チャネル上で搬送するための符号化率が、第3の閾値より大きい(または第3の閾値以上)。
処理ユニット1402は、第1のUCIによって占有される物理的資源を決定するように構成される。
トランシーバユニット1401は、さらに、第1のUCIによって占有される物理的資源を使用することによって、端末装置から第1のUCIを受信するように構成される。
ある実施形態では、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量より多い。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価なTBSに対応し、等価なTBSは、第1のTBSとは異なる。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価なTBSと、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量とに対応し、等価なTBSは、第1の上りリンク・データ・チャネルに対応するTBSである。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価な物理的資源の量に対応し、等価な物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量とは異なる。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、等価な物理的資源の量と第1のTBSとに対応し、等価な物理的資源の量は、上りリンク・データ・チャネル集合に含まれる物理的資源の量である。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量に対応し、第2の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルとは異なる。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量および第1のTBSに対応し、第2の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、K個の上りリンク・データ・チャネルのいずれか1つの上でUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第1の等化パラメータに対応し、第1の等化パラメータは、第2の等化パラメータとは異なる;
第2の等化パラメータは、第1の場合においては、第1のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータであり、第1の場合は、上りリンク・データ・チャネル集合が第1の上りリンク・データ・チャネルと同じである場合、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値以上である場合、または、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値以上である場合、または、第1の上りリンク・データ・チャネル上で第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値以下(または未満)である場合である;または
第2の等化パラメータは、第3の上りリンク・データ・チャネル上で第2のUCIによって占有される物理的資源の量を決定するために使用される等化パラメータであり、第3の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであり、第3の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
ある実施形態では、トランシーバユニット1401は、さらに、第3の制御情報を端末装置に送信するように構成され、第3の制御情報は第1のフィールドを含み、第1の等化パラメータおよび第2の等化パラメータの両方が第1のフィールドに対応するか、または第1の等化パラメータおよび第2の等化パラメータの両方が第1のフィールドによって通知される第1のインデックス値に対応する。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネル、第1のTBS、および第1の等化パラメータに含まれる物理的資源の量に対応する。
ある実施形態では、第1の等化パラメータは、第2の等化パラメータよりも大きい。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第1の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源である。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第4の上りリンク・データ・チャネル上の物理的資源であり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、K個の上りリンク・データ・チャネルのうちの1つであり、第4の上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルと等しくない。
ある実施形態では、第4の上りリンク・データ・チャネルは、時間領域で第1の時間領域資源と重複しない。
ある実施形態では、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量は、第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量よりも大きい、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる時間領域シンボルの量が第1の閾値以上である(または第1の閾値より多い)、または、第4の上りリンク・データ・チャネルに含まれる物理的資源の量が第2の閾値以上である(または第2の閾値より多い)、または、第4の上りリンク・データ・チャネル上の第1のUCIを搬送するための符号化率が第3の閾値以下(または未満)である。
ある実施形態では、第1のUCIによって占有される物理的資源は、第1の時間領域資源に対応する上りリンク制御チャネル上の物理的資源である。
ある実施形態では、上りリンク情報が受信される上りリンク・データ・チャネルは、第1の上りリンク・データ・チャネルを含まない、または第1の上りリンク・データ・チャネルに含まれ、時間領域で第1の時間領域資源と重複する部分の物理的資源は、上りリンク情報を送信するために使用されない。
トランシーバユニット1401および処理ユニット1402の、より詳細な説明については、図6に示される方法実施形態におけるネットワーク装置の関連説明を直接参照されたい。ここでは詳細は記載しない。
図1に示されるネットワーク・アーキテクチャーに基づいて、本発明のある実施形態は、さらに別の通信装置を開示する。図15は、通信装置の概略構造図である。通信装置は、図6または図12に示される通信方法に適用されてもよい。図15に示されるように、通信装置は、プロセッサ1501、メモリ1502、トランシーバ1503、およびバス1504を含んでいてもよい。メモリ1502は独立して存在してもよく、バス1504はプロセッサ1501に接続される。あるいはまた、メモリ1502は、プロセッサ1501と一体化されてもよい。トランシーバ1503は、他の装置、ネットワーク要素、または通信ネットワーク、たとえばイーサネット、無線アクセス・ネットワーク(RAN)、またはWLANと通信するように構成される。バス1504は、構成要素間で情報を転送するためのチャネルを含んでいてもよい。メモリ1502は、プログラム命令を記憶し、プロセッサ1501は、メモリ1502に記憶されたプログラム命令を実行するように構成される。
ある実施形態では、通信装置は、端末装置または端末装置内のモジュール(たとえば、チップ)であってもよい。プロセッサ1501は、メモリ1502に記憶されたプログラム命令を呼び出して、前述の実施形態において処理ユニット1302によって実行される動作を実行するように構成され、トランシーバ1503は、前述の実施形態においてトランシーバユニット1301によって実行される動作を実行するように構成される。
別の実施形態では、通信装置は、ネットワーク装置またはネットワーク装置内のモジュール(たとえばチップ)であってもよい。プロセッサ1501は、メモリ1502に記憶されたプログラム命令を呼び出して、前述の実施形態の処理ユニット1402によって実行される動作を実行するように構成され、トランシーバ1503は、前述の実施形態においてトランシーバユニット1401によって実行される動作を実行するように構成される。
本発明のある実施形態は、通信装置をさらに開示する。通信装置は、端末装置または端末装置内のチップであってもよく、あるいはネットワーク装置またはネットワーク装置内のチップであってもよい。通信装置は、上記の方法実施形態において、端末装置またはネットワーク装置によって実行される動作を実行するように構成されてもよい。
通信装置が端末装置である場合、図16は、本発明のある実施形態による端末装置の概略構成図である。理解の容易および図示の容易のため、図16では、端末装置の例として携帯電話が使用される。図16に示されるように、端末装置は、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、および入出力装置を含んでいてもよい。プロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末装置を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理する、などするように構成されている。メモリは、主にソフトウェアプログラムとデータを記憶するように構成されている。無線周波数回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号とを変換し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、電磁波の形で無線周波数信号を送受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、またはキーボードのような入出力装置は、主に、ユーザーによって入力されるデータを受け取り、ユーザーにデータを出力するように構成される。いくつかのタイプの端末装置は、入出力装置をもたなくてもよいことを注意しておくべきである。
データが送信される必要がある場合、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を実行した後、プロセッサは、ベースバンド信号を無線周波回路に出力する。ベースバンド信号に対して無線周波処理を実行した後、無線周波回路は、アンテナを用いて電磁波の形で外部に無線周波信号を送信する。端末装置に送信されるデータがある場合、無線周波数回路は、アンテナを用いて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。記述の容易のため、1つのメモリと1つのプロセッサのみが図16に示されている。実際の端末装置製品では、一つまたは複数のプロセッサと一つまたは複数のメモリが存在する場合がある。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどと呼ばれることもある。メモリは、プロセッサとは独立して配置されてもよいし、あるいはプロセッサと一体化されてもよい。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
本発明のこの実施形態では、送受信機能を有するアンテナおよび無線周波回路が端末装置のトランシーバユニットと考えられてもよく、処理機能を有するプロセッサが端末装置の処理ユニットと考えられてもよい。図16に示されるように、端末装置は、トランシーバユニット1610および処理ユニット1620を含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバ装置などと呼ばれることもある。処理ユニットは、プロセッサ、処理ボード、処理モジュール、処理装置などと呼ばれることもある。任意的に、トランシーバユニット1610において、受信機能を実装するように構成された構成要素が、受信ユニットとして考えられてもよく、トランシーバユニット1610において、送信機能を実装するように構成された構成要素が、送信ユニットとして考えられてもよい。換言すれば、トランシーバユニット1610は、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。時に、トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバ回路などと呼ばれることもある。時に、受信ユニットは、受信機、受信回路などと呼ばれることもある。時に、送信ユニットは、送信機、送信回路などと呼ばれることもある。
トランシーバユニット1610は、前述の方法実施形態における端末装置での送信動作および受信動作を実行するように構成され、処理ユニット1620は、前述の方法実施形態における端末装置での送受信動作以外の動作を実行するように構成されることが理解されるべきである。
たとえば、ある実装では、トランシーバユニット1610は、端末装置側のステップ601およびステップ602の受信動作を実行し、図6のステップ605を実行するように構成され、および/またはトランシーバユニット1610は、前述の方法実施形態における、端末装置側での他の送受信ステップを実行するようにさらに構成される。処理ユニット1620は、図6のステップ603を実行するように構成され、および/または処理ユニット1620は、前述の方法実施形態における端末装置側での他の処理ステップを実行するようにさらに構成される。
たとえば、ある実装では、トランシーバユニット1610は、端末装置側でのステップ1201およびステップ1202の受信動作を実行し、図12のステップ1205を実行するように構成され、および/またはトランシーバユニット1610は、前述の方法実施形態における、端末装置側での他の送受信ステップを実行するようにさらに構成される。処理ユニット1620は、図12のステップ1203を実行するように構成され、および/または処理ユニット1620は、前述の方法実施形態における端末装置側の他の処理ステップを実行するようにさらに構成される。
通信装置がチップである場合、チップは、トランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは、入出力回路または通信インターフェースであってもよい。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ上に集積された集積回路である。
この実施形態の通信装置が端末装置である場合、図17は、本発明のある実施形態による他の端末装置の概略構成図である。ある実施形態では、端末装置は、図15のプロセッサの機能と同様の機能を実行してもよい。図17において、端末装置は、プロセッサ1710、データ送信プロセッサ1720、およびデータ受信プロセッサ1730を含む。前述の実施形態の処理ユニット1302は、図17のプロセッサ1710であってもよく、対応する機能を実装する。前述の実施形態のトランシーバユニット1301は、図17のデータ送信プロセッサ1720および/またはデータ受信プロセッサ1730であってもよい。チャネル・エンコーダおよびチャネル・デコーダが図17に示されているが、これらのモジュールは、この実施形態の限定的な説明を構成することは意図されておらず、単に例であることが理解されうる。
図18は、本発明のある実施形態による、さらに別の端末装置の概略構造図である。端末装置1800は、変調サブシステム、中央処理サブシステム、および周辺サブシステムなどのモジュールを含む。本実施形態の通信装置は、端末装置の変調サブシステムとして使用されてもよい。具体的には、変調サブシステムは、プロセッサ1803およびインターフェース1804を含んでいてもよい。プロセッサ1803は、処理ユニット1302の機能を実装し、インターフェース1804は、トランシーバユニット1301の機能を実装する。別の実施形態では、変調サブシステムは、メモリ1806と、プロセッサ1803と、メモリ1806に記憶され、プロセッサ上で実行可能なプログラムとを含む。プログラムを実行するとき、プロセッサ1803は、上記方法の実施形態における端末装置側での方法を実装する。メモリ1806は、不揮発性または揮発性であってもよく、変調サブシステム内に位置してもよく、または端末装置1800内に位置してもよいことに注意しておくべきである。メモリ1806がプロセッサ1803に接続できればよい。
この実施形態の別の形態では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に命令が記憶される。命令が実行されると、前述の方法実施形態における端末装置側の方法が実行される。
この実施形態の別の形態では、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。命令が実行されると、前述の方法実施形態における端末装置側の方法が実行される。
本発明のある実施形態は、記憶媒体をさらに開示する。記憶媒体はプログラムを記憶する。プログラムが実行されると、図6および図12に示される通信方法が実施される。
本願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせであってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサであってもよい。
本願の実施形態における前述の諸方法の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装されうる。それらの実施形態を実装するためにソフトウェアが使用される場合、それらの実施形態の全部または一部は、コンピュータ・プログラム・プロダクトの形で実装されてもよい。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、一つまたは複数のコンピュータ・プログラムまたは命令を含む。コンピュータ・プログラムまたは命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本願の実施形態による手順または機能の全部または一部が実行される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ・プログラムまたは命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を使用して伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、または一つまたは複数の使用可能な媒体を統合する、サーバーのようなデータ記憶装置であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体、たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープであってもよく、または光媒体、たとえば、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD)であってもよく、または半導体媒体、たとえば、固体ディスク(solid-state disk、SSD)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、またはレジスタであってもよい。
たとえば、記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すか、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。むろん、記憶媒体は、プロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に位置されてもよい。さらに、ASICは、ネットワーク装置または端末装置に位置されてもよい。むろん、プロセッサおよび記憶媒体は、送信装置または受信装置内において個別の構成要素として存在してもよい。
本願の実施形態においては、特別な説明または論理的矛盾がない場合、異なる実施形態における用語および/または説明は一貫しており、相互に参照することができる。異なる実施形態における技術的特徴が組み合わされて、技術的特徴間の内部の論理的な関係に基づく新たな実施形態を形成することができる。
本願において、用語「少なくとも1つ」は一つまたは複数を示し、用語「複数」は2つ以上を示す。用語「および/または」は、関連オブジェクトの関連関係を示し、3つの関係がありうることを示す。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在、AおよびBが存在、Bのみが存在の場合を表しうる。ここで、AおよびBは単数または複数でありうる。本願のテキスト記述における記号「/」は、一般に関連オブジェクト間の「または」関係を表す。本願の公式において、記号「/」は、関連オブジェクト間の「除算」関係を示す。
本願の実施形態におけるさまざまな数字は、単に説明を容易にするための区別を意図したものであり、本願の実施形態の範囲を限定することを意図したものではないことが理解されうる。上記の諸プロセスのシーケンス番号は、実行シーケンスを意味するものではなく、プロセスの実行シーケンスは、諸プロセスの機能および内部的な論理に従って決定されるべきである。
本願の目的、技術的解決策、および利点は、上記の個別的な諸実施形態においてさらに詳細に記載されている。前述の説明は、単に本願の個別的な実施形態であり、本願の保護範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。本願の技術的解決策に基づいてなされる任意の修正、等価な置換または改良は、本願の保護範囲に含まれるものとする。