JP7262326B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生ごみを発酵処理する生ごみ処理装置に関する。
近年、ごみの減容化等を目的として、生ごみを処理するディスポーザが普及しており、ディスポーザにより粉砕処理された生ごみを処理する装置として、メタン発酵装置が開発されている。
このようなメタン発酵装置としては、例えば、特許文献1に記載されているように、生ごみ等を含んだ生ごみ処理液を可溶化した上で、この生ごみ処理液に対してメタン発酵処理を施すことによってメタンガスを回収するものが提案されている。
このような従来のメタン発酵装置においては、生ごみ処理液を発酵処理する発酵処理部の環境を好適に維持することによって、メタンガスなどのバイオガスを安定して生産できる。
特開2002-119937号公報
ところで、生ごみ処理液の発酵処理を一定の効率で行うと、バイオガスの生産は安定するものの、バイオガスが常時発生し続けることになり、発生したバイオガスによって発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するような事態が生じる。
そこで、従来から、発酵処理部内で発生したバイオガスを一時的に貯留するガスホルダーを設け、ガスホルダー内に一時的に貯留したバイオガスを、適宜消費設備に供給するといった対応が採られている。
しかしながら、上記の対応においてはガスホルダーが必要不可欠であることから、生ごみ処理装置を設置するにあたり、ガスホルダーの設置スペースが必要となるため、生ごみ処理装置を設置するために広いスペースを確保せざるを得ず、また、ガスホルダーの設置に伴うコストの増加が避けられない。一方、容量の小さなガスホルダーを設置する対応も採り得るが、この場合でも上記と同様に、設置スペースを確保する必要があり、また、容量の大きなガスホルダーを設置するためのコストが掛かる。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、発酵処理部内の圧力の異常な上昇を抑え、生ごみの発酵処理を安全に行うことができる生ごみ処理装置の提供を、その目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る生ごみ処理装置の特徴構成は、生ごみを含む生ごみ処理液を受容し、当該生ごみ処理液を発酵処理可能な発酵処理部と、
前記発酵処理部内の圧力を測定する圧力測定手段と、
前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生したバイオガスを消費するバイオガス消費手段と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記バイオガス消費手段の動作を制御する消費手段制御部を備えており、
前記消費手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた消費開始圧力以上である場合に、前記バイオガス消費手段を作動し、
前記バイオガス消費手段は、
前記バイオガスを燃焼し、燃焼熱によって水を加熱して蒸気を生成するボイラと、
前記バイオガスを燃焼するフレアスタックとからなり、
前記消費手段制御部は、
前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記ボイラの動作を制御するボイラ制御部と、
前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記フレアスタックの動作を制御するフレアスタック制御部とからなり、
前記ボイラ制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、前記ボイラを作動し、
前記フレアスタック制御部は、
前記ボイラが作動している場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第1フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
前記ボイラが作動していない場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
前記第1フレアスタック作動圧力は、前記ボイラ作動圧力よりも高く設定され、
前記ボイラ作動圧力は、前記第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定される点にある。
上記特徴構成においては、圧力測定手段によって発酵処理部内の圧力を測定し、測定される圧力が予め定めた消費開始圧力以上である場合に、制御装置の消費手段制御部がバイオガス消費手段を作動するようになっている。そのため、生ごみ処理液の発酵処理の進行に伴って、発酵処理によって発生したバイオガスが発酵処理部内に徐々に溜って内部の圧力が上昇した際に、内部の圧力が消費開始圧力に達した時点で、バイオガス消費手段が作動して発酵処理部内のバイオガスが消費される。
したがって、本発明によれば、ガスホルダーを設置しない場合や容量の大きなガスホルダーを設置しない場合であっても、発酵処理部内の圧力が異常値まで上昇するのを防止できる。
また、上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力に応じて、ボイラ制御部がボイラの動作を制御するとともに、フレアスタック制御部がフレアスタックの動作を制御するようになっている。これにより、発酵処理部内の圧力に応じてボイラ及びフレアスタックの動作を適宜制御して、バイオガスを消費することができ、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
更に、上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力として予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、ボイラ制御部がボイラを作動し、また、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力として予め定めた第1及び第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、フレアスタック制御部がフレアスタックを作動する。
そして、上記特徴構成においては、第1フレアスタック作動圧力をボイラ作動圧力よりも高く設定しており、これにより、ボイラの作動によってバイオガスが消費されているにもかかわらず、その消費量よりも発酵処理による発生量の方が多いために発酵処理部内の圧力がボイラ作動圧力よりも高い第1フレアスタック作動圧力まで上昇したような場合にフレアスタックの作動を開始してバイオガスの消費量を増やすことができ、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。また、上記特徴構成では、ボイラ作動圧力を第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定しており、これにより、ボイラが停止した状態で発酵処理部内の圧力が上昇したような場合に、フレアスタックの作動を開始してバイオガスの消費を開始することができ、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
また、本発明に係る生ごみ処理装置の更なる特徴構成は、前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生した前記バイオガスを外部に排出する第1バイオガス排出手段を備え、
前記第1バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第1排出開始圧力以上である場合に作動し、
前記第1排出開始圧力は、前記消費開始圧力よりも高く設定される点にある。
上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力よりも高く設定される第1排出開始圧力以上である場合に、第1バイオガス排出手段を作動する。即ち、本発明においては、発酵処理部内の圧力が消費開始圧力となってバイオガス消費手段が作動してバイオガスを消費し始めたにもかかわらず、バイオガス消費手段での消費量よりも発酵処理による発生量の方が多いために発酵処理部内の圧力がより高い第1排出開始圧力まで上昇したような場合に第1バイオガス排出手段による排出を開始することができる。
したがって、発酵処理によるバイオガスの発生量がバイオガス消費手段による消費量よりも多い場合であっても、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
また、本発明に係る生ごみ処理装置の更なる特徴構成は、前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生した前記バイオガスを外部に排出する第2バイオガス排出手段を備え、
前記第2バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第2排出開始圧力以上となる場合に作動し、
前記第2排出開始圧力は、前記第1排出開始圧力よりも高く設定される点にある。
上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力が、第1排出開始圧力よりも高く設定される第2排出開始圧力以上である場合に、第2バイオガス排出手段が作動する。即ち、上記特徴構成を備えた生ごみ処理装置においては、第1バイオガス排出手段によるバイオガスの排出を開始したにもかかわらず、発酵処理部内の圧力が上昇して第2排出開始圧力以上となるような場合に第2バイオガス排出手段によるバイオガスの排出を開始することができる。
したがって、発酵処理によるバイオガスの発生量がバイオガス消費手段による消費量よりも多い場合だけでなく、1つのバイオガス排出手段だけでは発酵処理部内の圧力の異常上昇を防止できないような場合も対応できる。
また、本発明に係る生ごみ処理装置の更なる特徴構成は、前記ボイラで生成した蒸気を蒸気供給路を通して前記発酵処理部に供給するように構成される点にある。
発酵処理部での生ごみ処理液の発酵処理は、30℃以上の環境下で行うことで処理能力を高めることができる。上記特徴構成によれば、発酵処理部で発生したバイオガスを使用してボイラにより蒸気を生成し、この生成した蒸気を発酵処理部に供給するため、発酵処理部内で発生したバイオガスを有効に利用し、発酵処理部内の温度を30℃以上に温めることが可能となる。
また、本発明に係る生ごみ処理装置の更なる特徴構成は、前記生ごみ処理装置に異常が発生したことを知らせる報知手段を備え、
前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記報知手段の動作を制御する報知手段制御部を備えており、
前記報知手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた報知開始圧力以下である場合に、前記報知手段を作動し、
前記報知開始圧力は、前記消費開始圧力よりも低く設定される点にある。
生ごみ処理装置においては、生ごみを処理する際に、当該生ごみ処理装置に異常が発生して発酵処理部内の圧力の変化が異常な挙動を示す場合がある。
上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力に応じて、制御装置の報知手段制御部が報知手段の動作を制御するようになっており、発酵処理部内の圧力に応じて、生ごみ処理装置に異常が発生したことをユーザに知らせることができる。
また、発酵処理部へ生ごみ処理液を供給できなくなったり、発酵処理部内での発酵処理が正常に進まなくなったりといった異常が発生すると、バイオガスの発生量が減少して発酵処理部内の圧力が異常値にまで低下する。
上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力よりも低く設定される報知開始圧力以下である場合に、報知手段制御部が報知手段を作動する。したがって、上記特徴構成を備えた生ごみ処理装置によれば、生ごみ処理装置に上記のような異常が発生して発酵処理部内の圧力が報知開始圧力以下(別の言い方をすれば、発酵処理部内での発酵処理が正常に進行しておらず、十分な量のバイオガスが発生していないと考えられる場合の発酵処理部内の圧力以下)にまで減少した場合に、異常が発生したことをユーザに知らせることができる。
また、本発明に係る生ごみ処理装置の更なる特徴構成は、前記発酵処理部と前記バイオガス消費手段とがバイオガス供給路によって接続されており、
前記バイオガス供給路には、当該バイオガス供給路内に流入した前記生ごみ処理液を前記発酵処理部に返送する処理液返送手段が設けられる点にある。
発酵処理部内の生ごみ処理液の発泡によって、発酵処理部からバイオガス消費手段へとバイオガスを供給するラインに生ごみ処理液が流入し、圧損の増大やラインの閉塞といった問題が生じる場合がある。
しかしながら、上記特徴構成によれば、バイオガス供給路に処理液返送手段が設けられているため、バイオガス供給路内に生ごみ処理液が流入したとしても、この流入した生ごみ処理液が処理液返送手段によって発酵処理部に返送される。
したがって、バイオガス供給路に生ごみ処理液が流入することによって生じる種々の問題の発生を抑えることができる。
一実施形態に係る生ごみ処理装置の概略構成を示す図である。 制御装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る生ごみ処理装置について説明する。尚、以下においては、生ごみ処理装置を、食品工場から排出される生ごみを発酵処理してバイオガスを生成する生ごみ処理装置に適用した場合を例にとって説明する。
〔生ごみ処理装置の構成〕
本実施形態に係る生ごみ処理装置は、生ごみDを含む生ごみ処理液DWを発酵処理可能な発酵タンク11(発酵処理部)と、発酵タンク11内の圧力を測定する圧力センサ13(圧力測定手段)と、発酵タンク11における生ごみ処理液DWの発酵処理によって発生したバイオガスを消費するバイオガス消費手段としてのボイラ15及びフレアスタック16と、制御装置20とを備えるとともに、発酵タンク11内で発生したバイオガスを外部に排出する緊急開放弁V6(第1バイオガス排出手段)及び水封式安全器17(第2バイオガス排出手段)や、発酵タンク11からボイラ15及びフレアスタック16にバイオガスを供給するためのバイオガス供給路R1(配管P5、配管P6、配管P6a、配管P6b)内に流入した生ごみ処理液DWを発酵タンク11内に返送する処理液返送部14(処理液返送手段)、生ごみ処理装置に異常が発生したことを知らせる警報器18(報知手段)を備える。また、生ごみ処理装置は、生ごみDを破砕処理可能なディスポーザユニット1や、ディスポーザユニット1から生ごみ処理液DWを受け入れて貯留可能な貯留タンク7、貯留タンク7から生ごみ処理液DWを発酵タンク11に送液可能な2つのポンプ10a,10bなどを備える。
ディスポーザユニット1は、生ごみDを受容可能なホッパ2、生ごみDを破砕可能な破砕機3、及び、生ごみ処理液DWを貯留タンク7に送液可能な送液ポンプ4を有する。また、ホッパ2には、生ごみDの詰まりを防止するためのアジテータ5が設けられ、ホッパ2の下部には生ごみDを破砕機3に搬送するスクリューフィーダ6が設けられている。このディスポーザユニット1によれば、ホッパ2に投入された生ごみDは、自重によりホッパ2の下部に設けられた破砕機3に落下して破砕機3により破砕され、破砕後の生ごみDに水Wが混合されて生ごみ処理液DWとなる。
貯留タンク7は、ディスポーザユニット1の送液ポンプ4から送液された生ごみ処理液DWを受容可能な受容口7a、生ごみ処理液DWをポンプ10a,10bに送出可能な送出口7b、及びポンプ10a,10bから返送された生ごみ処理液DWを受容可能な戻り受容口7cを有する。
ポンプ10a,10bは、貯留タンク7の送出口7bに接続された配管P1に接続されており、具体的に、本実施形態においては、配管P1から分岐した配管P1aにポンプ10a、同じ配管P1から分岐した配管P1bにポンプ10bが接続されている。また、ポンプ10a,10bの下流側には、配管P2a,P2bがそれぞれ接続されており、この配管P2a,P2bは、それぞれ、発酵タンク11に向かう配管P3a,P3bと、貯留タンク7に向かう配管P4a,P4bとに分岐している。尚、配管P3aと配管P3bとは合流して、配管P3として発酵タンク11の受容口11aに接続され、配管P4aと配管P4bとは合流して、配管P4として貯留タンク7の戻り受容口7cに接続される。また、配管P3a,P3bにはそれぞれバルブV1a,V1bが設けられ、配管P4a,P4bにはそれぞれバルブV2a,V2bが設けられている。
平常時において、ポンプ10a,10bは、一方が攪拌用ポンプ、他方が移送用ポンプとして運転される。以下、ポンプ10aが攪拌用ポンプ、ポンプ10bが移送用ポンプとして運転される場合を例にとして説明する。
この場合、ポンプ10aを攪拌用ポンプとして運転するため、バルブV1aが閉止され、バルブV2aが開放される。これにより、貯留タンク7、配管P1、配管P1a、ポンプ10a、配管P2a、バルブV2a、配管P4a、配管P4、貯留タンク7の順で流体連通する流路(攪拌流路)が形成される。
一方、ポンプ10bを移送用ポンプとして運転するため、バルブV1bが開放され、バルブV2bが閉止される。これにより、貯留タンク7、配管P1、配管P1b、ポンプ10b、配管P2b、バルブV1b、配管P3b、配管P3、発酵タンク11の順で流体連通する流路(移送流路)が形成される。
このように、本実施形態に係る生ごみ処理装置においては、2つのポンプ10a,10bの一方を攪拌用ポンプ、他方を移送用ポンプとして使用し、攪拌流路と移送流路とを形成することができる。したがって、定期的にポンプ10a,10bを運転することで、攪拌流路を通じて生ごみ処理液DWを循環させ、生ごみ処理液DWを攪拌して分散液の状態を維持して、生ごみ処理液DW中に分散した生ごみによる詰まりなどを防止しつつ、移送流路を通じて生ごみ処理液DWを貯留タンク7から発酵タンク11へと移送することができる。
尚、ポンプ10a,10bは、いずれも、攪拌用ポンプとしても移送用ポンプとしても動作可能である。したがって、例えば、一方のポンプが故障した場合であっても、もう一方の故障していないポンプを攪拌用ポンプ及び移送用ポンプとして使用できるため、生ごみ処理装置の運転を継続できる。
発酵タンク11は、貯留タンク7から移送された生ごみ処理液DWを受容可能な受容口11a、タンク内の生ごみ処理液DWを攪拌する攪拌機11b、配管P5の一端が接続され、タンク内で生じたバイオガスがボイラ15及びフレアスタック16に向けて流通する第1ガス出口11c、配管P9の一端が接続され、バイオガスが水封式安全器17に向けて流通する第2ガス出口11d、並びに配管P7の一端が接続され、処理液返送部14から返送された生ごみ処理液DWを受容可能な戻り受容口11eを有する。この発酵タンク11は、内部にメタン菌などの微生物が存在しており、生ごみ処理液DWに含まれる生ごみを発酵処理してメタンを含むバイオガスを生成できるようになっている。
また、発酵タンク11内に設けられる攪拌機11bは、タンク内の生ごみ処理液DWを攪拌することで、発酵対象となる生ごみの分散状態及び温度を均一にする目的で設けられている。尚、攪拌機11bは、タイマーにより間欠的に運転するように制御される。
更に、発酵タンク11内には、当該発酵タンク11内の温度を測定可能な温度センサ12が設けられており、この温度センサ12の測定結果を基に、後述するボイラ15で生成した蒸気の熱を利用して、発酵タンク11内が発酵に好適な温度(例えば、53~55℃)に維持されるようになっている。尚、温度センサ12の測定結果は、後述する測定情報取得部21に送信される。
圧力センサ13は、発酵タンク11内の圧力を測定可能なセンサであり、測定結果を後述する測定情報取得部21に送信する。
処理液返送部14は、一端が発酵タンク11の第1ガス出口11cに接続した配管P5の他端がタンク14aの上部に接続されるとともに、同じくタンク14aの上部に配管P6の一端が接続され、更に、一端が発酵タンク11の戻り受容口11eに接続した配管P7の他端がタンク14aの底部に接続された構成を備えている。この処理液返送部14によれば、発酵タンク11の生ごみ処理液DWの発泡によって、配管P5内にバイオガスとともに生ごみ処理液DWが流入したとしても、タンク14a内において、バイオガスと生ごみ処理液DWとを分離し、分離した生ごみ処理液DWを配管P7を通して発酵タンク11に返送できる。
ボイラ15は、発酵タンク11から供給されるバイオガスを燃焼し、燃焼熱によって水を加熱して蒸気を生成する設備であり、後述する制御装置20のボイラ制御部23により動作が制御される。
このボイラ15には、配管P6から分岐した配管P6aが接続されており、配管P6aには、バルブV3が設けられている。したがって、本実施形態において、発酵タンク11で発生したバイオガスは、バルブV3を開放している場合に、配管P5、処理液返送部14、配管P6、配管P6aの順に流通してボイラ15に供給される。また、ボイラ15には、内部を水が流通する配管(図示せず)も接続されており、この配管を通して水が供給される。尚、バルブV3の開閉は、ボイラ制御部23により制御される。
また、ボイラ15には、生成した蒸気が流通する配管P8が接続されるとともに、配管P8には、バルブV4が介装された配管P8aが分岐接続されている。ボイラ15で生成された蒸気は、配管P8を通して適宜外部機器に供給されるとともに、バルブV4を開放している場合、配管P8及び配管P8aを通して発酵タンク11内に供給されるようになっており、発酵タンク11内に蒸気が供給されることで、当該発酵タンク11の温度を高めることができる。尚、バルブV4の開閉は、後述する制御装置20の温度制御部28によって制御される。また、本実施形態においては、配管P8及び配管P8aが蒸気供給路R2を形成する。
フレアスタック16は、発酵タンク11から供給されるバイオガスを燃焼する設備であり、後述する制御装置20のフレアスタック制御部24により動作が制御される。
また、このフレアスタック16には、ボイラ15に接続した配管P6aよりも下流側で配管P6から分岐した配管P6bが接続されており、配管P6bには、バルブV5が設けられている。したがって、本実施形態において、発酵タンク11で発生したバイオガスは、バルブV5を開放している場合に、配管P5、処理液返送部14、配管P6、配管P6bの順に流通してフレアスタック16に供給される。尚、バルブV5の開閉は、フレアスタック制御部24により制御される。
緊急開放弁V6は、配管P6における配管P6bの分岐部分よりも下流側に設けられており、後述する制御装置20の緊急開放弁制御部25によって開閉が制御される。本実施形態においては、緊急開放弁V6が開放されている場合に、配管P6を通してバイオガスが大気に放出される。
水封式安全器17は、液面上方に空間を残して水が充填される密封タンク17aや、液面を検出する液面計(図示せず)などを備えている。密封タンク17aには、一端が発酵タンク11の第2ガス出口11dに接続された配管P9が、その他端が充填された水の液面よりも下方に位置するように接続されている。また、密封タンク17aの上部には、ガス出口17bが形成されており、このガス出口17bに配管P10の一端が接続され、この配管P10の他端側は開放されている。
この水封式安全器17によれば、圧力センサ13で測定される圧力が予め定めた設定圧力以上となった場合に、発酵タンク11内のバイオガスが、配管P9、密封タンク17a、配管10の順に流通して、大気に放出される。
警報器18は、制御装置20に付設された警報を発する設備であり、制御装置20の警報器制御部26によって作動が制御される。尚、警報器18は、音や光を発する装置などであり、生ごみ処理装置に異常が発生したことをユーザに知らせることが可能なものであれば、特に限定されるものではない。
図2に示すように、制御装置20は、測定情報取得部21や、記憶部22、ボイラ制御部23、フレアスタック制御部24、緊急開放弁制御部25、警報器制御部26(報知手段制御部)、処理液供給制御部27、温度制御部28の他、生ごみ処理装置の運転に必要な各種機能部(図示せず)を備えている。尚、本実施形態において、ボイラ制御部23及びフレアスタック制御部24が消費手段制御部に相当する。
測定情報取得部21は、温度センサ12や圧力センサ13の他、生ごみ処理装置に設けられる各種センサから送信される測定情報を取得する機能部であり、取得した測定情報を各種機能部に送信する。
記憶部22は、各種情報を記憶する機能部である。本実施形態においては、ボイラ15やフレアスタック16の動作制御、緊急開放弁V6の開閉制御を行う際に用いる判定値として予め定めた報知開始圧力、第1及び第2フレアスタック作動圧力、ボイラ作動圧力、第1排出開始圧力、並びに、停止圧力が記憶されている。尚、これら圧力は、報知開始圧力、停止圧力、第2フレアスタック作動圧力、ボイラ作動圧力、第1フレアスタック作動圧力、第1排出開始圧力の順に徐々に高くなるように予め定めたものである。尚、上述した水封式安全器17に関する設定圧力としての第2排出開始圧力は、第1排出開始圧力よりも高くなるように設定される。
例えば、報知開始圧力は、1.5kPa未満に設定され、本実施形態においては1.0kPaである。また、第1フレアスタック作動圧力は、3.6kPa以上4.0kPa以下に設定され、本実施形態においては3.7kPaであり、第2フレアスタック作動圧力は、3.0kPa以上3.3kPa未満に設定され、本実施形態においては3.2kPaである。ボイラ作動圧力は、3.3kPa以上3.6kPa未満に設定され、本実施形態においては3.5kPaである。第1排出開始圧力は、4.7kPa以上5.3kPa未満に設定され、本実施形態においては5.0kPaであり、第2排出開始圧力は、6.2kPa以上6.8kPa未満に設定され、本実施形態においては6.5kPaである。また、停止圧力は、2.0kPa以上2.8kPa未満に設定され、本実施形態においては、2.4kPaである。
ボイラ制御部23は、圧力センサ13において測定された圧力に応じて、ボイラ15の動作を制御する機能部である。本実施形態において、ボイラ制御部23は、測定情報取得部21から送信される圧力センサ13での測定圧力、記憶部22に記憶されたボイラ作動圧力及び停止圧力を基にボイラ15の動作を制御する。
より具体的に言うと、ボイラ制御部23は、圧力センサ13において測定された圧力がボイラ作動圧力以上である場合に、バルブV3を開放するとともに、ボイラ15を作動させ、ボイラ15の作動中に圧力センサ13で測定された圧力が停止圧力以下となった場合に、バルブV3を閉止するとともに、ボイラ15を停止する。
フレアスタック制御部24は、圧力センサ13において測定された圧力に応じて、フレアスタック16の動作を制御する機能部である。本実施形態において、フレアスタック制御部24は、測定情報取得部21から送信される圧力センサ13での測定圧力、記憶部22に記憶された第1フレアスタック作動圧力、第2フレアスタック作動圧力及び停止圧力を基に、フレアスタック16の動作を制御する。
具体的に、フレアスタック制御部24は、ボイラ15が作動している場合に圧力センサ13において測定された圧力が第1フレアスタック作動圧力以上となった場合に、バルブV5を開放するとともに、フレアスタック16を作動させ、また、ボイラ15が作動していない場合に圧力センサ13において測定された圧力が第2フレアスタック作動圧力以上となった場合に、バルブV5を開放するとともに、フレアスタック16を作動させる。
更に、フレアスタック制御部24は、ボイラ15が停止し、フレアスタック16が作動している状態で、圧力センサ13において測定された圧力が停止圧力以下となった場合に、バルブV5を閉止するとともに、フレアスタック16を停止させ、また、ボイラ15及びフレアスタック16が共に作動している状態で、圧力センサ13において測定された圧力が第1フレアスタック作動圧力未満となった場合に、バルブV5を閉止するとともに、フレアスタック16を停止させる。
緊急開放弁制御部25は、圧力センサ13において測定された圧力に応じて、緊急開放弁V6の開閉を制御する機能部である。本実施形態において、緊急開放弁制御部25は、測定情報取得部21から送信される圧力センサ13での測定圧力、及び記憶部22に記憶された第1排出開始圧力を基に、緊急開放弁V6の開閉を制御する。
具体的に、緊急開放弁制御部25は、圧力センサ13において測定された圧力が第1排出開始圧力以上となった場合に、緊急開放弁V6を開放し、また、緊急開放弁V6が開放された状態で、圧力センサ13において測定された圧力が第1排出開始圧力未満となった場合に、緊急開放弁V6を閉止する。
警報器制御部26は、圧力センサ13において測定された圧力に応じて、警報器18の動作を制御する機能部であり、本実施形態において、警報器制御部26は、測定情報取得部21から送信される圧力センサ13での測定圧力及び記憶部22に記憶された報知開始圧力を基に、警報器18の動作を制御する。具体的に、警報器制御部26は、圧力センサ13において測定された圧力が報知開始圧力以下となった場合に、警報器18を作動させる。
処理液供給制御部27は、ポンプ10a,10bの動作やバルブV1a,V1b,V2a,V2bの開閉を制御する機能部である。本実施形態において、処理液供給制御部27は、発酵タンク11内の生ごみ処理液DWの状態に応じて、ポンプ10a,10bの動作やバルブV1a,V1b,V2a,V2bの開閉を制御し、攪拌流路及び移送流路を形成しつつ、2つのポンプ10a,10bの一方を攪拌用ポンプ、他方を移送用ポンプとして動作させる。尚、発酵タンク11内の生ごみ処理液DWの状態としては、温度、濁度、比重、導電率、液位、pHなどであり、これらの状態は、適宜検査装置により検査を行うようにすれば良い。
温度制御部28は、温度センサ12において測定された温度に応じて、バルブV4の開閉を制御する機能部であり、本実施形態において、温度制御部28は、発酵タンク11内に供給する蒸気の量を調整して、発酵タンク11内の温度が所定の温度(例えば、30℃以上)となるようにすべく、測定情報取得部21から送信される温度センサ12での測定温度を基に、バルブV4の開度を調整する。
以上の構成を備えた本実施形態に係る生ごみ処理装置によれば、圧力センサ13によって発酵タンク11内の圧力を測定し、測定される圧力が予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、ボイラ制御部23がボイラ15を作動させ、また、圧力センサ13で測定される圧力が予め定めた第1及び第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、フレアスタック制御部24がフレアスタック16を作動させる。したがって、生ごみ処理液DWの発酵処理の進行に伴って、発酵処理によって発生したバイオガスが発酵タンク11内に徐々に溜まって内部の圧力が上昇して、ボイラ作動圧力や第1及び第2フレアスタック作動圧力に達した時点で、ボイラ15やフレアスタック16が作動して発酵タンク11内のバイオガスを消費することができるため、ガスホルダーを設置しない場合や容量の大きなガスホルダーを設置しない場合であっても、発酵タンク11内の圧力が異常値まで上昇するのを防止できる。
また、本実施形態の生ごみ処理装置においては、ボイラ作動圧力を第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定しており、ボイラ15の停止中に発酵タンク11内の圧力が上昇して第2フレアスタック作動圧力に達したような場合に、ボイラ15が作動するまで、フレアスタック16を作動させてバイオガスの消費することで、発酵タンク11内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
更に、ボイラ15が停止し、フレアスタック16が作動している状態で、測定される圧力がボイラ作動圧力以上又は停止圧力以下となった場合には、フレアスタック16を停止させることができる。したがって、発生したバイオガスをボイラ15で消費するような場合や発酵タンク11内の圧力が比較的低く、異常値にまで上昇する虞が低い場合には、フレアスタック16によるバイオガスの消費を抑えてバイオガスの浪費を防止できる。
更に、本実施形態の生ごみ処理装置においては、第1フレアスタック作動圧力をボイラ作動圧力よりも高く設定しており、ボイラ15が作動している状態で、発酵タンク11内の圧力が第1フレアスタック作動圧力に達した場合に、フレアスタック16を作動させて、ボイラ15及びフレアスタック16によってバイオガスを消費できる。したがって、本実施形態の生ごみ処理装置によれば、ボイラ15でバイオガスが消費されているにもかかわらず、その消費量よりもバイオガスの発生量が多いために発酵タンク11内の圧力が異常値にまで上昇する虞がある場合に、バイオガスの消費量を増加させることができ、発酵タンク11内の圧力が異常値まで上昇するような事態の発生をより防止し易くなる。
また、ボイラ15及びフレアスタック16が作動している状態で、発酵タンク11内の圧力が第1フレアスタック作動圧力未満となった場合には、フレアスタック16を停止させることができる。したがって、ボイラ15でバイオガスを消費するだけで、発酵タンク11内の圧力が異常値まで上昇するような事態を防げる場合には、フレアスタック16によるバイオガスの消費を抑えてバイオガスの浪費を防止できる。
また、この生ごみ処理装置では、第1排出開始圧力を第1フレアスタック作動圧力よりも高く設定しており、ボイラ15及びフレアスタック16が作動している状態で、発酵タンク11内の圧力が第1排出開始圧力に達した場合に、緊急開放弁V6を開放してバイオガスを大気に放出することができる。したがって、この生ごみ処理装置によれば、ボイラ15及びフレアスタック16によってバイオガスが消費されているにもかかわらず、その消費量よりもバイオガスの発生量が多いために発酵タンク11内の圧力が異常値にまで上昇する可能性がある場合に、バイオガスを大気に放出でき、発酵タンク11内の圧力が異常値にまで上昇するような事態の発生をより防止できる。
更に、この生ごみ処理装置においては、緊急開放弁V6が開放された状態で、発酵タンク11内の圧力が第1排出開始圧力未満となった場合には、緊急開放弁V6が閉止される。したがって、ボイラ15及びフレアスタック16でバイオガスを消費している状態で、発酵タンク11内の圧力が異常値まで上昇するような事態を防げる場合には、大気へのバイオガスの不必要な放出を中止できる。
また、本実施形態に係る生ごみ処理装置においては、第2排出開始圧力を第1排出開始圧力よりも高く設定しており、ボイラ15及びフレアスタック16によるバイオガスの消費が可能、且つ配管P6を通したバイオガスの大気放出が可能な状態で、発酵タンク11内の圧力が第2排出開始圧力に達した場合に、発酵タンク11内のバイオガスが、水封式安全器17の作用により大気に放出できる。したがって、この生ごみ処理装置によれば、ボイラ15及びフレアスタック16によるバイオガスの消費、並びに、配管P6を通したバイオガスの大気放出だけでは、発酵タンク11内の圧力の異常上昇を防止できないような場合にも対応できる。
更に、本実施形態の生ごみ処理装置では、ボイラ15で発生した蒸気を発酵タンク11内に供給できるようになっており、温度制御部28によってバルブV4の開閉を調整して発酵タンク11内に供給する蒸気の量を調整できるようになっている。したがって、発酵タンク11で発生したバイオガスをボイラ15での蒸気の生成に有効利用して、この生成した蒸気によって発酵タンク11の温度を調整できる。
更に、本実施形態の生ごみ処理装置においては、処理液返送部14を設けたことで、配管P5内にバイオガスとともに生ごみ処理液DWが流入したとしても、処理液返送部14のタンク14a内でバイオガスと生ごみ処理液DWとを分離して、分離した生ごみ処理液DWを発酵タンク11に返送できる。したがって、発酵タンク11からボイラ15やフレアスタック16へバイオガスを供給するラインに生ごみ処理液DWが流入することで生じる圧損の増大やラインの閉塞といった問題の発生を抑えることができる。
また、上記生ごみ処理装置では、圧力センサ13において測定される圧力が、消費開始圧力(ボイラ作動圧力や第1フレアスタック作動圧力、第2フレアスタック作動圧力)よりも低く設定される報知開始圧力以下となった場合に警報器18が作動する。したがって、十分な量のバイオガスが発生していないなどの異常が生ごみ処理装置に発生したことをユーザに知らせることができる。
〔別実施形態〕
〔1〕上記実施形態においては、バイオガスを消費する手段として、ボイラ15及びフレアスタック16を備えた構成としたが、これに限られるものではなく、ボイラ15及びフレアスタック16のうちのいずれか一方を備えた構成としても良いし、いずれか一方を複数備えた構成としても良いし、バイオガスを消費する他の手段を備えた構成としても良い。
〔2〕上記実施形態における、圧力センサ13で測定される圧力に応じたボイラ15及びフレアスタック16の動作制御は一例であって、圧力に基づくバイオガス消費手段の制御は適宜変更可能である。
〔3〕上記実施形態では、ボイラ15が作動していない状態において、圧力センサ13で測定される圧力が第2フレアスタック作動圧力となった場合にフレアスタック16を作動させるようにしたが、ボイラ15が作動している場合にのみフレアスタック16を作動させるようにしても良い。
〔4〕上記実施形態では、配管P6を通したバイオガスの大気放出を可能にする構成と、水封式安全器17の作用によってバイオガスの大気放出を可能にする構成との双方を採用したが、いずれか一方の構成を採用しても良いし、いずれか一方の構成を複数設けるようにしても良い。また、バイオガスを大気に放出する手段を設けない構成を採用しても良い。
〔5〕上記実施形態においては、ボイラ15で生成した蒸気を発酵タンク11に供給可能な構成を採用したが、これに限られるものではなく、ボイラ15で生成した蒸気を発酵タンク11に供給しない構成を採用しても良い。
〔6〕上記実施形態では、警報器18を設けた構成を採用したが、必要に応じて、警報器18を設けない構成を採用しても良い。また、生ごみ処理装置に異常が発生したことを知らせる報知手段としては、警報器18の他、異常の発生を知らせる表示を制御装置20等に適宜設けられる表示部に表示する構成を例示できる。
〔7〕上記実施形態では、処理液返送部14を設けた構成を採用したが、必要に応じて、処理液返送部14を設けない構成を採用しても良い。
上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、発酵処理部内の圧力の異常な上昇を抑え、生ごみの発酵処理を安全に行うことができる生ごみ処理装置に利用できる。
11 発酵タンク(発酵処理部)
13 圧力センサ(圧力測定手段)
14 処理液返送部(処理液返送手段)
15 ボイラ
16 フレアスタック
17 水封式安全器(第2バイオガス排出手段)
18 警報機(報知手段)
20 制御装置
23 ボイラ制御部
24 フレアスタック制御部
26 警報器制御部(報知手段制御部)
V6 緊急開放弁(第1バイオガス排出手段)
R1 バイオガス供給路
R2 蒸気供給路
DW 生ごみ処理液

Claims (6)

  1. 生ごみを含む生ごみ処理液を受容し、当該生ごみ処理液を発酵処理可能な発酵処理部と、
    前記発酵処理部内の圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生したバイオガスを消費するバイオガス消費手段と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記バイオガス消費手段の動作を制御する消費手段制御部を備えており、
    前記消費手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた消費開始圧力以上である場合に、前記バイオガス消費手段を作動し、
    前記バイオガス消費手段は、
    前記バイオガスを燃焼し、燃焼熱によって水を加熱して蒸気を生成するボイラと、
    前記バイオガスを燃焼するフレアスタックとからなり、
    前記消費手段制御部は、
    前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記ボイラの動作を制御するボイラ制御部と、
    前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記フレアスタックの動作を制御するフレアスタック制御部とからなり、
    前記ボイラ制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、前記ボイラを作動し、
    前記フレアスタック制御部は、
    前記ボイラが作動している場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第1フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
    前記ボイラが作動していない場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
    前記第1フレアスタック作動圧力は、前記ボイラ作動圧力よりも高く設定され、
    前記ボイラ作動圧力は、前記第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定される生ごみ処理装置。
  2. 前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生した前記バイオガスを外部に排出する第1バイオガス排出手段を備え、
    前記第1バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第1排出開始圧力以上である場合に作動し、
    前記第1排出開始圧力は、前記消費開始圧力よりも高く設定される請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  3. 前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生した前記バイオガスを外部に排出する第2バイオガス排出手段を備え、
    前記第2バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第2排出開始圧力以上となる場合に作動し、
    前記第2排出開始圧力は、前記第1排出開始圧力よりも高く設定される請求項2に記載の生ごみ処理装置。
  4. 前記ボイラで生成した蒸気を蒸気供給路を通して前記発酵処理部に供給するように構成される請求項1~3のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
  5. 前記生ごみ処理装置に異常が発生したことを知らせる報知手段を備え、
    前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記報知手段の動作を制御する報知手段制御部を備えており、
    前記報知手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた報知開始圧力以下である場合に、前記報知手段を作動し、
    前記報知開始圧力は、前記消費開始圧力よりも低く設定される請求項1~のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
  6. 前記発酵処理部と前記バイオガス消費手段とがバイオガス供給路によって接続されており、
    前記バイオガス供給路には、当該バイオガス供給路内に流入した前記生ごみ処理液を前記発酵処理部に返送する処理液返送手段が設けられる請求項1~のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
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