JP7262326B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents
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Description
前記発酵処理部内の圧力を測定する圧力測定手段と、
前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生したバイオガスを消費するバイオガス消費手段と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記バイオガス消費手段の動作を制御する消費手段制御部を備えており、
前記消費手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた消費開始圧力以上である場合に、前記バイオガス消費手段を作動し、
前記バイオガス消費手段は、
前記バイオガスを燃焼し、燃焼熱によって水を加熱して蒸気を生成するボイラと、
前記バイオガスを燃焼するフレアスタックとからなり、
前記消費手段制御部は、
前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記ボイラの動作を制御するボイラ制御部と、
前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記フレアスタックの動作を制御するフレアスタック制御部とからなり、
前記ボイラ制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、前記ボイラを作動し、
前記フレアスタック制御部は、
前記ボイラが作動している場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第1フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
前記ボイラが作動していない場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
前記第1フレアスタック作動圧力は、前記ボイラ作動圧力よりも高く設定され、
前記ボイラ作動圧力は、前記第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定される点にある。
したがって、本発明によれば、ガスホルダーを設置しない場合や容量の大きなガスホルダーを設置しない場合であっても、発酵処理部内の圧力が異常値まで上昇するのを防止できる。
また、上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力に応じて、ボイラ制御部がボイラの動作を制御するとともに、フレアスタック制御部がフレアスタックの動作を制御するようになっている。これにより、発酵処理部内の圧力に応じてボイラ及びフレアスタックの動作を適宜制御して、バイオガスを消費することができ、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
更に、上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力として予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、ボイラ制御部がボイラを作動し、また、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力として予め定めた第1及び第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、フレアスタック制御部がフレアスタックを作動する。
そして、上記特徴構成においては、第1フレアスタック作動圧力をボイラ作動圧力よりも高く設定しており、これにより、ボイラの作動によってバイオガスが消費されているにもかかわらず、その消費量よりも発酵処理による発生量の方が多いために発酵処理部内の圧力がボイラ作動圧力よりも高い第1フレアスタック作動圧力まで上昇したような場合にフレアスタックの作動を開始してバイオガスの消費量を増やすことができ、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。また、上記特徴構成では、ボイラ作動圧力を第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定しており、これにより、ボイラが停止した状態で発酵処理部内の圧力が上昇したような場合に、フレアスタックの作動を開始してバイオガスの消費を開始することができ、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
前記第1バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第1排出開始圧力以上である場合に作動し、
前記第1排出開始圧力は、前記消費開始圧力よりも高く設定される点にある。
したがって、発酵処理によるバイオガスの発生量がバイオガス消費手段による消費量よりも多い場合であっても、発酵処理部内の圧力が異常値にまで上昇するのを防止できる。
前記第2バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第2排出開始圧力以上となる場合に作動し、
前記第2排出開始圧力は、前記第1排出開始圧力よりも高く設定される点にある。
したがって、発酵処理によるバイオガスの発生量がバイオガス消費手段による消費量よりも多い場合だけでなく、1つのバイオガス排出手段だけでは発酵処理部内の圧力の異常上昇を防止できないような場合も対応できる。
前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記報知手段の動作を制御する報知手段制御部を備えており、
前記報知手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた報知開始圧力以下である場合に、前記報知手段を作動し、
前記報知開始圧力は、前記消費開始圧力よりも低く設定される点にある。
上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力に応じて、制御装置の報知手段制御部が報知手段の動作を制御するようになっており、発酵処理部内の圧力に応じて、生ごみ処理装置に異常が発生したことをユーザに知らせることができる。
上記特徴構成によれば、圧力測定手段によって測定される圧力が、消費開始圧力よりも低く設定される報知開始圧力以下である場合に、報知手段制御部が報知手段を作動する。したがって、上記特徴構成を備えた生ごみ処理装置によれば、生ごみ処理装置に上記のような異常が発生して発酵処理部内の圧力が報知開始圧力以下(別の言い方をすれば、発酵処理部内での発酵処理が正常に進行しておらず、十分な量のバイオガスが発生していないと考えられる場合の発酵処理部内の圧力以下)にまで減少した場合に、異常が発生したことをユーザに知らせることができる。
前記バイオガス供給路には、当該バイオガス供給路内に流入した前記生ごみ処理液を前記発酵処理部に返送する処理液返送手段が設けられる点にある。
しかしながら、上記特徴構成によれば、バイオガス供給路に処理液返送手段が設けられているため、バイオガス供給路内に生ごみ処理液が流入したとしても、この流入した生ごみ処理液が処理液返送手段によって発酵処理部に返送される。
したがって、バイオガス供給路に生ごみ処理液が流入することによって生じる種々の問題の発生を抑えることができる。
本実施形態に係る生ごみ処理装置は、生ごみDを含む生ごみ処理液DWを発酵処理可能な発酵タンク11(発酵処理部)と、発酵タンク11内の圧力を測定する圧力センサ13(圧力測定手段)と、発酵タンク11における生ごみ処理液DWの発酵処理によって発生したバイオガスを消費するバイオガス消費手段としてのボイラ15及びフレアスタック16と、制御装置20とを備えるとともに、発酵タンク11内で発生したバイオガスを外部に排出する緊急開放弁V6(第1バイオガス排出手段)及び水封式安全器17(第2バイオガス排出手段)や、発酵タンク11からボイラ15及びフレアスタック16にバイオガスを供給するためのバイオガス供給路R1(配管P5、配管P6、配管P6a、配管P6b)内に流入した生ごみ処理液DWを発酵タンク11内に返送する処理液返送部14(処理液返送手段)、生ごみ処理装置に異常が発生したことを知らせる警報器18(報知手段)を備える。また、生ごみ処理装置は、生ごみDを破砕処理可能なディスポーザユニット1や、ディスポーザユニット1から生ごみ処理液DWを受け入れて貯留可能な貯留タンク7、貯留タンク7から生ごみ処理液DWを発酵タンク11に送液可能な2つのポンプ10a,10bなどを備える。
〔1〕上記実施形態においては、バイオガスを消費する手段として、ボイラ15及びフレアスタック16を備えた構成としたが、これに限られるものではなく、ボイラ15及びフレアスタック16のうちのいずれか一方を備えた構成としても良いし、いずれか一方を複数備えた構成としても良いし、バイオガスを消費する他の手段を備えた構成としても良い。
13 圧力センサ(圧力測定手段)
14 処理液返送部(処理液返送手段)
15 ボイラ
16 フレアスタック
17 水封式安全器(第2バイオガス排出手段)
18 警報機(報知手段)
20 制御装置
23 ボイラ制御部
24 フレアスタック制御部
26 警報器制御部(報知手段制御部)
V6 緊急開放弁(第1バイオガス排出手段)
R1 バイオガス供給路
R2 蒸気供給路
DW 生ごみ処理液
Claims (6)
- 生ごみを含む生ごみ処理液を受容し、当該生ごみ処理液を発酵処理可能な発酵処理部と、
前記発酵処理部内の圧力を測定する圧力測定手段と、
前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生したバイオガスを消費するバイオガス消費手段と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記バイオガス消費手段の動作を制御する消費手段制御部を備えており、
前記消費手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた消費開始圧力以上である場合に、前記バイオガス消費手段を作動し、
前記バイオガス消費手段は、
前記バイオガスを燃焼し、燃焼熱によって水を加熱して蒸気を生成するボイラと、
前記バイオガスを燃焼するフレアスタックとからなり、
前記消費手段制御部は、
前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記ボイラの動作を制御するボイラ制御部と、
前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記フレアスタックの動作を制御するフレアスタック制御部とからなり、
前記ボイラ制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めたボイラ作動圧力以上である場合に、前記ボイラを作動し、
前記フレアスタック制御部は、
前記ボイラが作動している場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第1フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
前記ボイラが作動していない場合には、前記圧力測定手段において測定される圧力が、前記消費開始圧力としての予め定めた第2フレアスタック作動圧力以上である場合に、前記フレアスタックを作動し、
前記第1フレアスタック作動圧力は、前記ボイラ作動圧力よりも高く設定され、
前記ボイラ作動圧力は、前記第2フレアスタック作動圧力よりも高く設定される生ごみ処理装置。 - 前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生した前記バイオガスを外部に排出する第1バイオガス排出手段を備え、
前記第1バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第1排出開始圧力以上である場合に作動し、
前記第1排出開始圧力は、前記消費開始圧力よりも高く設定される請求項1に記載の生ごみ処理装置。 - 前記発酵処理部における前記生ごみ処理液の発酵処理によって発生した前記バイオガスを外部に排出する第2バイオガス排出手段を備え、
前記第2バイオガス排出手段は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた第2排出開始圧力以上となる場合に作動し、
前記第2排出開始圧力は、前記第1排出開始圧力よりも高く設定される請求項2に記載の生ごみ処理装置。 - 前記ボイラで生成した蒸気を蒸気供給路を通して前記発酵処理部に供給するように構成される請求項1~3のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
- 前記生ごみ処理装置に異常が発生したことを知らせる報知手段を備え、
前記制御装置は、前記圧力測定手段において測定される圧力に応じて、前記報知手段の動作を制御する報知手段制御部を備えており、
前記報知手段制御部は、前記圧力測定手段において測定される圧力が予め定めた報知開始圧力以下である場合に、前記報知手段を作動し、
前記報知開始圧力は、前記消費開始圧力よりも低く設定される請求項1~4のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。 - 前記発酵処理部と前記バイオガス消費手段とがバイオガス供給路によって接続されており、
前記バイオガス供給路には、当該バイオガス供給路内に流入した前記生ごみ処理液を前記発酵処理部に返送する処理液返送手段が設けられる請求項1~5のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
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