JP7262254B2 - コイル部品ユニット及びコイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、コアと、コイルとを備えたコイル部品ユニット、及びコイル部品ユニットを備えたコイル部品に関する。
コイル部品は、種々の電気機器に用いられ、コアと、コアの周囲に巻かれてなるコイルとを備える。このコイル部品の一例としては、リングコアに1本の導線を巻いて構成されるチョークコイルや、リングコアに2本の導線を巻いて構成されるトランスなどが挙げられる。
特開平7-94330号公報
コア及びコイルを有するコイル部品ユニットは、コアの周囲に電線が巻回されてコイルが形成される構成であることから、コイルが通電により発熱すると、コイルのコア側の部分である内側に熱が籠もりやすく、コイル部品ユニットの温度上昇を招く問題があった。そのため、コイル部品ユニットを金属製のケースに収容し、当該ケース内に放熱性を有する充填材を充填及び固化させて充填部を形成し、この充填部を介してコイルの熱をケースに排熱し、コイルを冷却する技術が採用されていた。
しかし、この技術は、ケースとコイル部品ユニットとの間に充填材が多く流れるものの、コイルを構成する電線間には流れにくく、充填部の体積がコイルの外側に多く、コイルの内側には少なくなる場合があった。すなわち、コイルのコア側の部分とは反対側であるコイルの外側を冷却するに過ぎず、コイルの内側の熱を充分に排熱できないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コイルの内側の熱を外部に効率的に排熱することのできるコイル部品ユニット及びコイル部品を提供することにある。
本発明のコイル部品ユニットは、コアと、前記コアの周囲に電線が巻回されてなるコイルと、前記コイルの前記コア側となる内側から前記電線の間を通って前記コイルの外側に延び、先端部が前記コイルの外側に突出した熱伝導性を有する延出部と、を備え、前記コアは、複数の環状のコア部材が、環状の孔を共通にして段積みされるように配置されて筒状に構成され、前記環状板は、少なくとも1つの前記コア部材間に設けられ、前記環状板の大きさを前記コアの環状をなす面と同一又はそれよりも小さいこと、を特徴とする。
本発明のコイル部品は、コアと、前記コアの周囲に電線が巻回されてなるコイルと、前記コイルの前記コア側となる内側から前記電線の間を通って前記コイルの外側に延び、先端部が前記コイルの外側に突出した熱伝導性を有する延出部と、を備えるコイル部品ユニットと、前記コイル部品ユニットを収容する放熱性を有するケースと、を備え、前記延出部は、環状の板状部と、前記板状部の外周から外方又は前記板状部の内周から内方の少なくとも一方に突出して延びる凸部とからなる環状板で構成され、前記ケースには、前記ケースの壁の内側に段部が設けられ、前記段部と前記板状部の外周から外方に突出して延びる前記凸部とが直接又は間接に接触すること、を特徴とする。
また、本発明のコイル部品は、コアと、前記コアの周囲に電線が巻回されてなるコイルと、前記コイルの前記コア側となる内側から前記電線の間を通って前記コイルの外側に延び、先端部が前記コイルの外側に突出した熱伝導性を有する延出部と、を備えるコイル部品ユニットと、前記コイル部品ユニットを収容する放熱性を有するケースと、を備え、前記延出部は、環状の板状部と、前記板状部の外周から外方又は前記板状部の内周から内方の少なくとも一方に突出して延びる凸部とからなる環状板で構成され、前記ケースの底面には、前記環状の孔に配置される柱状部が立設され、前記柱状部と前記板状部の内周から内方に突出して延びる前記凸部とが直接又は間接に接触すること、を特徴とする。
本発明によれば、コイルの内側の熱を外部に効率的に排熱することのできるコイル部品ユニット及びコイル部品を得ることができる。
実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 実施形態に係るコイル部品の分解斜視図である。 コイル部品ユニットの底面側からの斜視図である。 図1のA-A断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のコイル部品ユニット及びコイル部品について説明する。
[1.実施形態]
[1-1.構成]
図1は、実施形態に係るコイル部品の斜視図である。図2は、実施形態に係るコイル部品の分解斜視図である。但し、図2において、後述する充填部7は図示を省略している。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るコイル部品100は、コイル部品ユニット10と、コイル部品ユニット10を収容するケース4とを備える。なお、本明細書で「上」や「下」とは、コイル部品ユニット10がケース4に収容された際の各部材の位置関係をいうものであり、コイル部品100又はコイル部品ユニット10が実機に搭載された際の位置関係や方向を指すものではない。「下」とは、相対的にケース4のベース板43側をいい、「底」とも称する。「上」とは、相対的にベース板43の反対側の円筒部42の開口側をいう。
コイル部品ユニット10は、コイル部品本体11と、コイル部品本体11をくるむ絶縁被覆部6とを有する。コイル部品本体11は、コア1、延出部2、コア被覆部3及びコイル5を有する。
コア1は、環状又は筒状の磁性体である。コア1は、複数(ここでは2つ)の環状のコア部材1a、1bから構成されている。すなわち、環状のコア部材1a、1bが環状の孔を共通にして段積みされるように配置されて筒状に構成されている。コア部材1a、1bを構成する磁性体としては、フェライトコア、圧粉磁心、積層鋼板、巻き鉄心などを用いることができる。ここでは、コア部材1a、1bは、フェライトコアである。なお、後述するように、コア1の周囲に電線が巻回されてコイル5が形成されるため、コア部材1a、1bは、コイル5の通電によりコイル5に発生した磁束の通り道となる。すなわち、コイル5により磁束が発生すると、コア部材1a、1bにより環状の磁路が2つ形成される。
コイル5は、コア1の周囲に電線が巻回されてなり、ここでは、コイル5は、コア1の周囲全体の大部分を覆っている。そのため、コイル5の全体形状は、概略トロイダル状である。但し、後述する凸部22、突起31が設けられた箇所は除く。コイル5は、コア1の周囲に電線が巻回されて構成されているので、コイル5の内側という場合は、コア1側となる部分を指し、コイル5の外側という場合は、コア1側とは反対側であるコア1と面しない部分を指す。なお、本実施形態では、コイル5を構成する電線は、絶縁被覆が施された断面が円形の銅からなる丸線が用いられており、この電線がコア1の周囲を複数層巻き回されている。つまり、電線はコア1の同じ箇所を複数回巻回され、位置をずらして同じように巻回されている。このように、コア1の同じ箇所に複数回電線が巻回されることでコイル5が形成されているため、電線に通電した場合にコイル5の内側に熱が籠もりやすくなる性質がある。また、複数の電線を束ねて並列巻きにしてコイル5を形成しても良い。
コイル5は、コイル部品100を、電線の本数や接続を適宜設計変更することで、例えばリアクトルとして又はトランスとして機能させる。
延出部2は、コイル5の内側から電線間を通ってコイル5の外側に延び、その先端部がコイル5の外側に突出しており、コイル5の内側の熱を外部に排熱するための排熱経路を形成する。具体的には、延出部2は、環状板20で構成され、環状板20は、ここではコア部材1a、1b間に設けられている。この環状板20は、熱伝導性を有する。環状板20は、コア1より高い熱伝導性を有していることが好ましい。環状板20の熱伝導率は、10W/m・K以上であることが好ましく、100W/m・K以上であると更に好ましい。環状板20は、アルミナ、窒化アルミなどのセラミック、金属、プラスチックなどの樹脂を用いて構成することができる。セラミックは絶縁性を有するので、環状板20は、コイル部品100の電気特性又は磁気特性に悪影響を与えないためには、セラミックで構成されていることが好ましい。
環状板20は、環状の板状部21と、板状部21の外周から外方に突出して延びる凸部22とからなり、本実施形態ではコア部材1a、1bの間に配置され、コア部材1a、1bから凸部22がはみ出る。具体的には、板状部21は、その両面が、コア部材1aの環状を成す面と、コア部材1bの環状を成す面とに直接又は間接に接触している。板状部21の大きさは、コア部材1a、1bの環状を成す面と同一か、それより小さくすることが好ましい。コア部材1a、1bからの板状部21の出っ張りを防止し、小型化するためである。また、板状部21は、その内周が、コイル5の内側と直接又は間接に接触する。つまり、板状部21は、コア1の周方向に沿ってコイル5と直接又は間接に接触している。ここでは、板状部21とコイル5とは、後述する充填部7を介して間接的に接触している。凸部22は、ここでは、環状の板状部21と同一平面上に拡がるように、板状部21の周方向等配位置に4つ設けられている。ここでは凸部22は、矩形状の板状体である。この凸部22は、図3に示すように、コイル5の電線の間からコイル5の外側(ここでは、コア1の半径方向外側)に突出しており、後述する絶縁被覆部6から露出している。凸部22が延出部2の先端部である。凸部22は、ケース4と直接又は間接に接触する。ここでは、凸部22は、後述する充填部7を介してケース4と間接的に接触する。
コア被覆部3は、コア1の一面を覆う部位であり、ここでは下側環状板30と、突起31とを有する。下側環状板30は、コイル5の内側において、コア1の下面と接触して当該下面を覆う環状の板状体であり、金属、樹脂、セラミック等の、コア1より熱伝導率の高い材料で構成される。突起31は、下側環状板30の周方向等配位置に4箇所設けられており、コイル5の電線を巻き回す領域を区画する。突起31が設けられる位置は凸部22が設けられる位置と上下方向に一致する。突起31は、図3に示すように、コア1の底面部分(ここではコア部材1の下面)において、コア1の内側に向かって先細っている。突起31は、コイル5よりも下方に出っ張っており、後述する絶縁被覆部6から露出している。
絶縁被覆部6は、ワニス等の絶縁性の含浸剤を含んだテープなどの絶縁物であり、コイル部品本体11の周囲を覆う。そのため、絶縁被覆部6は、コア1やコイル5の形状に倣ってトロイダル形状を有する。但し、図3に示すように、凸部22及び突起31は、絶縁被覆部6から露出している。すなわち、コイル部品ユニット10は、全体的に絶縁被覆部6で覆われることで絶縁処理されているが、ここでは側部において凸部22が突出して絶縁被覆部6から露出し、底部において、突起31が絶縁被覆部6から露出している。
ケース4は、コイル部品ユニット10を収容する収容体であり、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス等、熱伝導性が高い金属で構成されており、放熱性を有する。ケース4は、柱状部41と、円筒部42と、ベース板43と、段部44と、を有する。円筒部42は、円筒形状を有し、ベース板43は、円筒部42の一端部を塞ぎ、外方に張り出した略矩形状を有する。円筒部42とベース板43とにより、コイル部品ユニット10を収容する収容スペースが形成されている。
柱状部41は、ケース4の底面となるベース板43に立設されており、円筒部42の内部に配置されている。この柱状部41にコア1の環状の孔が挿入されて配置される。この柱状部41は、コイル部品ユニット10がケース4に収容された状態で、コイル部品ユニット10の上部と同程度か若干低い程度まで上下に延びている。
段部44は、円筒部42の内部に設けられた段差であり、円筒部42内部の柱状部41側に膨出してなる。この段部44は、コア1の周方向において凸部22に対応する位置に設けられており、コイル部品ユニット10をケース4に組み付ける際に凸部22を段部44に合わせる目印にすることができる。ここでは段部44は、コア1の周方向等配位置に4箇所設けられている。
段部44は、円筒部42のベース板43からの高さの半分程度の高さを有し、段部44の上面が凸部22と直接又は間接に接触している。ここでは、コイル部品ユニット10をケース4に収容した後、ケース4内に充填材を充填し、固化させており、充填材が固化してなる充填部7を介して段部44と凸部22が接触している。セラミックで構成された環状板20の割れを防止するためである。なお、充填材は、コア1の内周面が囲う領域において、柱状部41が隠れるようにコイル部品ユニット10の上端近傍まで充填し固化させて充填部7を形成しても良い。充填材は、コイル部品の放熱性能の確保のため、熱伝導性の高い樹脂が適している。充填材としては、例えばエポキシ樹脂を用いることができる。
ケース4は、その底面が接触するように冷却部材に設置して、コイル5の内側の熱、コア1の熱の出口となる排熱経路の末端として機能させても良いし、ケース4自身がコイル5の内側、コア1から伝達された熱を放熱し、ヒートシンクとして機能させても良い。
[1-2.作用]
次に、本実施形態に係るコイル部品の排熱経路について説明する。図4は、図1のA-A断面図である。図4に示すように、環状板20が、コア部材1a、1bの間に介在しており、内周(環状の板状部21の内周)がコイル5のコア1側となる内側に直接又は間接に接触し、板状部21の外周からコア1の半径方向外側である外方に突出して延びる凸部22が、絶縁被覆部6から露出してケース4と直接又は間接に接触している。そのため、コイル5で発生した熱は、板状部21から凸部22、ケース4を通じてコイル部品の外側に排熱することができる。例えば、ケース4自身が放熱性を有するのでケース4から排熱することができ、また、ケース4が不図示の冷却部材に設けられる場合、ケース4自身の放熱だけでなく、当該冷却部材に排熱することもできる。また、絶縁被覆部6によりコイル部品本体11がくるまれているので、コイル5の熱はさらに籠もりやすいが、環状板20を介して排熱することができる。
また、ここでは、ケース4の内部に段部44が設けられていることにより、ベース板43からケース4の底面が嵩上げされた状態となり、段部44と凸部22が接近させることができる。より具体的には、凸部22の先端が円筒部42の内周面と接近していることに加えて、段部44が設けられていることにより、段部44の上面と凸部22の下面とを接近させることができる。このような状態で段部44と凸部22が充填部7を介して物理的に繋がっているため、効率的にコイル5の内側の熱をコイル部品の外側に排熱することができる。
また、本実施形態では、コア1の底面すなわちコア部材1bの下面に下側環状板30が設けられており、突起31がケース4の底面であるベース板43と直接又は間接に接触している。ここでは、充填部7を介して突起31とベース板43が接触している。そのため、下側環状板30、突起31が排熱経路となり、コア1の熱をケース4、さらには冷却部材に排熱することができる。
以上のように、環状板20により、コイル5の内側から物理的な繋がりで排熱するため、本実施形態に係るコイル部品は、宇宙空間など真空中でも使用することができる。すなわち、ケース4等からの空気中への放熱が期待できない状況であっても、環状板20により排熱経路を形成できるので、コイル5内側の熱を効率的に排熱することができる。本コイル部品は、例えば、人工衛星に使用されるトランスとして用いることができる。
[1-3.効果]
(1)本実施形態のコイル部品ユニット10は、コア1と、コア1の周囲に電線が巻回されてなるコイル5と、コイル5のコア1側となる内側から電線の間を通ってコイル5の外側に延び、先端がコイル5の外側に突出した熱伝導性を有する延出部2と、を備えるようにした。本実施形態では延出部2は、環状の板状部21と、板状部21の外周から外方に突出して延び凸部22とからなる環状板20で構成するようにした。
これにより、コイル5の内側の熱を外部に効率的に排熱することができる。また、コイル5が電線により何重にも巻回されて構成されている場合、コイル5の内側に熱が籠もりやすい状況下にあるが、そのような状況であっても、コイル5の内側から繋がってコイル5の外側に延出部2が突出しているので、コイル5の内側の熱を効率的に排熱することができる。
また、環状板20の凸部22を板状部21の外周から外方に突出して延びるようにした。これにより、コイル5の巻き数を維持しつつ、コイル5の内側の熱を効率的に排熱することができる。すなわち、コイル5は、概略トロイダル形状であるため、コイル5の内周側は電線が密になる。そのため、凸部22を内方に突出させる場合、コイル5の大型化を避けるためには巻き数を減らす必要がある。これに対し、コイル5の外周側は電線が疎になるため、巻き数を減らさずに凸部22をコイル5の内側から電線間を通って外側に突出させることができる。
(2)コア1は、複数の環状のコア部材1a、1bが、環状の孔を共通にして段積みされるように配置されて筒状に構成され、環状板20は、少なくとも1つのコア部材1a、1b間に設けるようにした。これにより、冷却しにくいコイル部品ユニット10の中心部分の熱を効率的に排熱することができる。また、環状板20がコア部材1a、1bに設けられているということは、コア1の磁路と平行に設けられていることになるので、環状板20が磁気ギャップとならず、磁気特性を維持しつつ排熱効率を向上させることができる。
(3)本実施形態のコイル部品100は、コイル部品ユニット10と、コイル部品ユニット10を収容する放熱性を有するケース4と、を備え、凸部22は、ケース4と直接又は間接に接触するようにした。これにより、コイル5の内側の熱を外部に効率的に排熱することができるコイル5部品を得ることができる。
(4)ケース4には、ケース4の壁の内側に段部44が設けられ、段部44と板状部21の外周から外方に突出して延びる凸部22とが直接又は間接に接触するようにした。これにより、段部44と凸部22が物理的に繋がるのでコイル5の内側の熱を外部により効率的に排熱することができる。また、充填部7より放熱性の高い段部44を設けたことでケース4を凸部22に近づけることができ、排熱経路を短くすることができるとともに、充填材の充填量の削減によりコスト低減の効果を得ることができる。また、凸部22を板状体とし、凸部22と段部44とを面で直接又は間接に接触するようにしたので、排熱経路の断面積を大きくすることができ、より効率的にコイル5の内側の熱を外部に排熱することができる。
(5)コイル5の内側において、コア1の下面と接触して下面を覆う下側環状板30と、下側環状板30に、コイル5の内側からコイル5の外側である下方に突出して設けられた突起31と、を備え、突起31は、ケース4の底面に接触するようにした。これにより、コイル5の内側の熱を外部により効率的に排熱することができる。
(6)コア1及びコイル5を有するコイル部品本体11をくるむ絶縁被覆部6を備え、
延出部2は、一部が絶縁被覆部6から露出するようにした。このようにコイル部品本体11が絶縁被覆部6により全体的にくるまれ、コイル5の内側に熱が籠もりやすい状況下にあっても、延出部2によりコイル5の内側から外側まで排熱経路が形成されるので、コイル5の内側の熱を外部により効率的に排熱することができる。
(7)環状板20は、セラミックで構成するようにした。これにより、コイル5の内側から外側までの排熱経路の形成と、コア部材1a、1b1a、1b間及びコイル5との電気的な絶縁とを両立することができる。
[2.他の実施形態]
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)実施形態では、凸部22が環状の板状部21の外周に、コア1の半径方向外側に向けて設けたが、これに限定されない。例えば、凸部22は、環状の板状部21の内周からコア1の半径方向内側である内方に突出して延びるように設けても良い。この場合、凸部22は、コイル5の内側から電線間を通ってコイル5の外側に突出し、凸部22の先端が、コア1の環状の孔に配置される柱状部41と直接又は充填部7を介して接触するため、コイル5の内側の熱は、この凸部22、柱状部41を介して排熱することができる。また、外方に延びる凸部22と内方に延びる凸部22を設けるようにしても良い。これにより、冷却しにくいコイル部品ユニット10の中心部分の熱を効率的に排熱することができる。
(2)実施形態では、コア部材1a、1bと環状板20が直接接触していたが、コア1又はコア部材1a、1bは絶縁テープ等の絶縁物で周囲が覆われていても良い。この場合、環状板20は絶縁物を介してコア部材1a、1bとつながる。
(3)実施形態では、凸部22と段部44は充填部7を介して繋がっていたが、金属などの割れにくい材料で環状板20又は凸部22を構成することで、直接接触させるようにしても良い。これにより、コイル部品ユニット10をケース4に組み付ける際に、凸部22の割れを気にせず組み付けることができて組立容易にすることができるとともに、段部44をケース4内におけるコイル部品ユニット10の位置決めとすることができる。
(4)実施形態では、環状板20はコア部材1a、1b間に設けたが、コア部材1aの上面に設けるようにしても良い。すなわち、ケース4の底面から遠い方のコア部材1aにおいて、ケース4の底面から遠い方の環状を成す面に直接又は間接に接触するように環状板20を設けても良い。この場合、環状の板状部21の内周がコイル5の内側のうち、コア部材1aの内周面と対面する部分と直接又は間接に繋がるだけでなく、コア部材1aの上面に対面する部分と板状部21の下面が直接又は間接に繋がるので、排熱経路断面積を大きくすることができ、排熱効率を向上させることができる。また、ケース4がベース板43を介して冷却部材に固定される場合、ケース4の底面から遠くなる上側程、コイル5の熱を排出することが難しくなるが、コア部材1aの上面に環状板20を設けることにより、コイル5の内側の排熱効率を向上させることができる。また、環状板20は、コア部材1bの下面に設けるようにしても良い。この場合、環状板20は、コア部材1bの下面と下側環状板30との間に設ける。以上のように、環状板20は、コア部材1a、1b間、コア部材1aの上面、及びコア部材1bの下面の少なくとも何れかに設けても良い。環状板20をコア部材1bの下面に設けるとともに、コア部材1a、1bの間又はコア部材1aの上面に設け、凸部22を外方に突出させる場合、前者の環状板20の凸部22に対応する段部44と、後者の環状板20の凸部22に対応する段部44の位置はずらして設けると良い。なお、環状板20をコア部材1a、1b間、コア部材1aの上面、及びコア部材1bの下面の少なくとも何れかに設ける場合に、それぞれ凸部22は、上記のように、外方、内方、又は外方及び内方の両方に延びるようにしても良い。
(5)実施形態では、コア1は、2つの環状のコア部材1a、1bで構成したが、3つ以上の環状のコア部材で構成しても良く、各コア部材間に環状板20を配置しても良いし、何れか1つ以上のコア部材間に環状板20を配置しても良い。
100 コイル部品
1 コア
10 コイル部品ユニット
11 コイル部品本体
2 延出部
20 環状板
21 板状体
22 凸部
3 コア被覆部
30 下側環状板
31 突起
4 ケース
41 柱状部
42 円筒部
43 ベース板
44 段部
5 コイル
6 絶縁被覆部
7 充填部

Claims (7)

  1. コアと、
    前記コアの周囲に電線が巻回されてなるコイルと、
    前記コイルの前記コア側となる内側から前記電線の間を通って前記コイルの外側に延び、先端部が前記コイルの外側に突出した熱伝導性を有する延出部と、
    を備え
    前記延出部は、環状の板状部と、前記板状部の外周から外方又は前記板状部の内周から内方の少なくとも一方に突出して延びる凸部とからなる環状板で構成され、
    前記コアは、複数の環状のコア部材が、環状の孔を共通にして段積みされるように配置されて筒状に構成され、
    前記環状板は、少なくとも1つの前記コア部材間に設けられ、
    前記環状板の大きさを前記コアの環状をなす面と同一又はそれよりも小さいこと、
    を特徴とするコイル部品ユニット。
  2. コアと、
    前記コアの周囲に電線が巻回されてなるコイルと、
    前記コイルの前記コア側となる内側から前記電線の間を通って前記コイルの外側に延び、先端部が前記コイルの外側に突出した熱伝導性を有する延出部と、
    を備えるコイル部品ユニットと
    前記コイル部品ユニットを収容する放熱性を有するケースと、
    を備え、
    前記延出部は、環状の板状部と、前記板状部の外周から外方又は前記板状部の内周から内方の少なくとも一方に突出して延びる凸部とからなる環状板で構成され、
    前記ケースには、前記ケースの壁の内側に段部が設けられ、
    前記段部と前記板状部の外周から外方に突出して延びる前記凸部とが直接又は間接に接触すること、
    を特徴とするコイル部品
  3. コアと、
    前記コアの周囲に電線が巻回されてなるコイルと、
    前記コイルの前記コア側となる内側から前記電線の間を通って前記コイルの外側に延び、先端部が前記コイルの外側に突出した熱伝導性を有する延出部と、
    を備えるコイル部品ユニットと
    前記コイル部品ユニットを収容する放熱性を有するケースと、
    を備え、
    前記延出部は、環状の板状部と、前記板状部の外周から外方又は前記板状部の内周から内方の少なくとも一方に突出して延びる凸部とからなる環状板で構成され、
    前記ケースの底面には、前記環状の孔に配置される柱状部が立設され、
    前記柱状部と前記板状部の内周から内方に突出して延びる前記凸部とが直接又は間接に接触すること、
    を特徴とするコイル部品
  4. 求項記載のコイル部品ユニットと、
    前記コイル部品ユニットを収容する放熱性を有するケースと、
    を備え、
    前記凸部は、前記ケースと直接又は間接に接触すること、
    を特徴とするコイル部品。
  5. 前記コイルの内側において、前記コアの下面と接触して前記下面を覆う下側環状板と、
    前記下側環状板に、前記コイルの内側から前記コイルの外側である下方に突出して設けられた突起と、
    を備え、
    前記突起は、前記ケースの底面に接触すること、
    を特徴とする請求項2~4の何れか記載のコイル部品。
  6. 前記コア及び前記コイルを有するコイル部品本体をくるむ絶縁被覆部を備え、
    前記延出部は、一部が前記絶縁被覆部から露出していること、
    を特徴とする請求項2~5の何れか記載のコイル部品。
  7. 前記環状板は、セラミックで構成されていること、
    を特徴とする請求項2~6の何れか記載のコイル部品。
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