JP7260712B2 - 制御装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7260712B2
JP7260712B2 JP2022508694A JP2022508694A JP7260712B2 JP 7260712 B2 JP7260712 B2 JP 7260712B2 JP 2022508694 A JP2022508694 A JP 2022508694A JP 2022508694 A JP2022508694 A JP 2022508694A JP 7260712 B2 JP7260712 B2 JP 7260712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
unit
user operation
state
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022508694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021186603A1 (ja
Inventor
啓司 丸橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Publication of JPWO2021186603A1 publication Critical patent/JPWO2021186603A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7260712B2 publication Critical patent/JP7260712B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/50Control or monitoring
    • A24F40/57Temperature control
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/50Control or monitoring
    • A24F40/53Monitoring, e.g. fault detection
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/60Devices with integrated user interfaces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/20Devices using solid inhalable precursors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/50Control or monitoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

本発明は、制御装置、制御方法、及びプログラムに関する。
電子タバコ及びネブライザ等の、ユーザに吸引される物質を生成する吸引装置が広く普及している。例えば、吸引装置は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル源、及び生成されたエアロゾルに香味成分を付与するための香味源等を含む基材を用いて、香味成分が付与されたエアロゾルを生成する。ユーザは、吸引装置により生成された、香味成分が付与されたエアロゾルを吸引することで、香味を味わうことができる。
吸引装置に関する様々な技術が近年開発されている。例えば、下記特許文献1では、ユーザ操作を検出すると、ヒータをまず起動し、数秒の遅延の後に送達装置を起動する吸引装置が開示されている。
特表2019-513354号公報
上記特許文献1に記載の技術では、ひとつのユーザ操作に応じて複数の処理が段階的に実行されていた。しかし、複数の処理の途中で処理を中断することが困難である等、ユーザビリティに向上の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、吸引装置のユーザビリティをより向上させることが可能な仕組みを提供する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ユーザ操作を検出する検出部、及び基材を加熱することでユーザに吸引される物体を生成する加熱部を有する吸引装置を制御する制御装置であって、前記検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記加熱部を制御する制御部、を備え、前記制御部は、第1のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、第1の加熱状態で前記加熱部を動作させ、前記第1の加熱状態で前記加熱部を動作させている間に前記第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、前記第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で前記加熱部を動作させる、制御装置が提供される。
前記第1の加熱状態は、前記第2の加熱状態よりも、前記加熱部の温度の上限値が低い状態であってもよい。
前記第1の加熱状態における前記加熱部の温度の上限値で前記加熱部が前記基材を加熱した場合に発生する前記ユーザに吸引される物体の量は、前記第2の加熱状態における前記加熱部の温度の上限値で前記加熱部が前記基材を加熱した場合に発生する前記ユーザに吸引される物体の量よりも少なくてもよい。
前記第1の加熱状態における前記加熱部の温度の上昇率と、前記第2の加熱状態における前記加熱部の温度の上昇率とは、同一であってもよい。
前記第1の加熱状態は、前記第2の加熱状態よりも、前記加熱部の温度の上昇率が低い状態であってもよい。
前記第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間継続して行うことであり、前記第2のユーザ操作は、前記所定のユーザ操作を前記第1の時間よりも長い第2の時間継続して行うことであってもよい。
前記第1の加熱状態は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている場合に加熱する状態であってもよい。
前記制御部は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている時間が前記第1の時間に達した後であって前記第2の時間に達する前に、前記所定のユーザ操作が検出されなくなった場合、前記第1の加熱状態で動作している前記加熱部による加熱を停止してもよい。
前記第2の加熱状態は、前記所定のユーザ操作が継続して行われていなくても加熱する状態であってもよい。
前記制御部は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている時間が前記第2の時間よりも長い第3の時間に達した場合、前記加熱部による加熱を停止してもよい。
前記制御部は、前記所定のユーザ操作が検出された回数が第4の時間以内に所定回数に達した場合、第5の時間が経過するまで加熱を行わないよう前記加熱部を制御してもよい。
前記吸引装置は、ユーザに情報を通知する通知部をさらに有し、前記制御部は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている時間が前記第1の時間に達するまでの間に第1の情報を通知するよう前記通知部を制御してもよい。
前記吸引装置は、ユーザに情報を通知する通知部をさらに有し、前記制御部は、前記第2のユーザ操作が検出された場合に第2の情報を通知するよう前記通知部を制御してもよい。
前記第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を行うことであり、前記第2のユーザ操作は、前記所定のユーザ操作を第2の時間継続して行うことであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ユーザ操作を検出する検出部、及び基材を加熱することでユーザに吸引される物体を生成する加熱部を有する吸引装置を制御するための制御方法であって、前記検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記加熱部を制御することを含み、前記加熱部を制御することは、第1のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、第1の加熱状態で前記加熱部を動作させ、前記第1の加熱状態で前記加熱部を動作させている間に前記第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、前記第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で前記加熱部を動作させることを含む、制御方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ユーザ操作を検出する検出部、及び基材を加熱することでユーザに吸引される物体を生成する加熱部を有する吸引装置を制御するコンピュータを、前記検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記加熱部を制御する制御部、として機能させ、前記制御部は、第1のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、第1の加熱状態で前記加熱部を動作させ、前記第1の加熱状態で前記加熱部を動作させている間に前記第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、前記第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で前記加熱部を動作させる、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、吸引装置のユーザビリティをより向上させることが可能な仕組みが提供される。
第1の実施形態に係る吸引装置の構成例を模式的に示す模式図である。 典型的な加熱プロファイルの一例を示すグラフである。 本実施形態に係る加熱部の温度の推移の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る加熱部の温度の推移の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る吸引装置により奏されるユーザの待ち時間の短縮効果を説明するための図である。 本実施形態に係る吸引装置により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る吸引システムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.第1の実施形態>>
<1.1.吸引装置の構成例>
吸引装置は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。以下では、吸引装置により生成される物質が、エアロゾルであるものとして説明する。他に、吸引装置により生成される物質は、気体であってもよい。
図1は、第1の実施形態に係る吸引装置の構成例を模式的に示す模式図である。図1に示すように、本構成例に係る吸引装置100は、電源部111、センサ部112、通知部113、記憶部114、通信部115、制御部116、加熱部121、保持部140、及び断熱部144を含む。
電源部111は、電力を蓄積する。そして、電源部111は、制御部116による制御に基づいて、吸引装置100の各構成要素に電力を供給する。電源部111は、例えば、リチウムイオン二次電池等の充電式バッテリにより構成され得る。
センサ部112は、吸引装置100に関する各種情報を取得する。一例として、センサ部112は、マイクロホンコンデンサ等の圧力センサ、流量センサ又は温度センサ等により構成され、ユーザによる吸引に伴う値を取得する。他の一例として、センサ部112は、ボタン又はスイッチ等の、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力装置により構成される。
通知部113は、情報をユーザに通知する。通知部113は、例えば、発光する発光装置、画像を表示する表示装置、音を出力する音出力装置、又は振動する振動装置等により構成される。
記憶部114は、吸引装置100の動作のための各種情報を記憶する。記憶部114は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
通信部115は、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行うことが可能な通信インタフェースである。かかる通信規格としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等が採用され得る。
制御部116は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って吸引装置100内の動作全般を制御する。制御部116は、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。
保持部140は、内部空間141を有し、内部空間141にスティック型基材150の一部を収容しながらスティック型基材150を保持する。保持部140は、内部空間141を外部に連通する開口142を有し、開口142から内部空間141に挿入されたスティック型基材150を保持する。例えば、保持部140は、開口142及び底部143を底面とする筒状体であり、柱状の内部空間141を画定する。保持部140は、スティック型基材150へ供給される空気の流路を画定する機能も有する。かかる流路への空気の入り口である空気流入孔は、例えば底部143に配置される。他方、かかる流路からの空気の出口である空気流出孔は、開口142である。
スティック型基材150は、基材部151、及び吸口部152を含む。基材部151は、エアロゾル源を含む。なお、本構成例において、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体であってもよい。スティック型基材150が保持部140に保持された状態において、基材部151の少なくとも一部は内部空間141に収容され、吸口部152の少なくとも一部は開口142から突出する。そして、開口142から突出した吸口部152をユーザが咥えて吸引すると、図示しない空気流入孔から内部空間141に空気が流入し、基材部151から発生するエアロゾルと共にユーザの口内に到達する。
加熱部121は、エアロゾル源を加熱することで、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成する。図1に示した例では、加熱部121は、フィルム状に構成され、保持部140の外周を覆うように配置される。そして、加熱部121が発熱すると、スティック型基材150の基材部151が外周から加熱され、エアロゾルが生成される。加熱部121は、電源部111から給電されると発熱する。一例として、ユーザが吸引を開始したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112により取得された場合に、給電されてもよい。そして、ユーザが吸引を終了したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112により取得された場合に、給電が停止されてもよい。
断熱部144は、加熱部121から他の構成要素への伝熱を防止する。例えば、断熱部144は、真空断熱材、又はエアロゲル断熱材等により構成される。
以上、吸引装置100の構成例を説明した。もちろん吸引装置100の構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
一例として、加熱部121は、ブレード状に構成され、保持部140の底部143から内部空間141に突出するように配置されてもよい。その場合、ブレード状の加熱部121は、スティック型基材150の基材部151に挿入され、スティック型基材150の基材部151を内部から加熱する。他の一例として、加熱部121は、保持部140の底部143を覆うように配置されてもよい。また、加熱部121は、保持部140の外周を覆う第1の加熱部、ブレード状の第2の加熱部、及び保持部140の底部143を覆う第3の加熱部のうち、2以上の組み合わせとして構成されてもよい。
他の一例として、保持部140は、内部空間141を形成する外殻の一部を開閉する、ヒンジ等の開閉機構を含んでいてもよい。そして、保持部140は、外殻を開閉することで、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を挟持してもよい。その場合、加熱部121は、保持部140における当該挟持箇所に設けられ、スティック型基材150を押圧しながら加熱してもよい。
また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121による加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、誘導加熱であってもよい。
-補足
本実施形態に係る制御部116は、制御装置の一例である。制御部116は、図1に示すように吸引装置100に含まれていてもよいし、吸引装置100の外部に配置されてもよい。
本実施形態に係るセンサ部112は、ユーザ操作を検出する検出部の一例である。操作部は、ボタン、タッチセンサ、トグルスイッチ又は回転スイッチ等の任意の構成を取り得る。以下では一例として、操作部はボタンであるものとする。以下ではかかるボタンを電源ボタンとも称する。センサ部112は、電源ボタンの押下及び開放を検出する。電源ボタンの押下は、加熱部121による加熱の開始及び停止を指示するユーザ操作の一例である。電源ボタンの開放とは、電源ボタンの押下を止めることである。
制御部116は、センサ部112により検出されたユーザ操作に基づいて加熱部121を制御する。ここで、加熱部121を制御することは、電源部111から加熱部121への給電を制御することである。詳しくは、制御部116は、電源部111から加熱部121へ給電させることで、加熱部121による加熱を実行させる。また、制御部116は、電源部111から加熱部121への給電を停止させることで、加熱部121による加熱を停止する。さらに、制御部116は、電源部111から加熱部121への給電量を制御することで、加熱部121の温度上昇率を制御する。
<1.2.技術的特徴>
(1)典型的な加熱プロファイル
図2は、典型的な加熱プロファイルの一例を示すグラフである。グラフ10の横軸は、加熱部121による加熱が開始されてからの経過時間である。グラフ10の縦軸は、加熱部121の温度である。加熱プロファイルとは、加熱部121の温度変化を定義する情報である。吸引装置100は、グラフ10に示す加熱プロファイルに沿って加熱部121の温度を変化させる。グラフ10に示すように、加熱プロファイルは、期間T11、期間T12、及び期間T13の3つの期間に区分される。
期間T11は、スティック型基材150の状態を吸引可能な状態にするまでの期間である。期間T11は、第1の吸引不可期間とも称される。第1の吸引不可期間においては、吸引装置100は、加熱部121を所定の温度まで上昇させる。以下、当該所定の温度を、目標温度とも称する。目標温度は、当該目標温度でスティック型基材150を加熱するとエアロゾルが十分に発生することが想定される温度である。例えば、目標温度で加熱部121がスティック型基材150を加熱した場合、ユーザが吸引するのに十分な多量のエアロゾルが発生する。なお、目標温度は、エアロゾルが発生する温度の下限値よりも高い温度である。即ち、加熱部121の温度が目標温度に達していなくても、エアロゾルは発生し得る。加熱部121を目標温度まで上昇させることにより、スティック型基材150の基材部151の温度を目標温度まで上昇させ、エアロゾルを十分に発生させることが可能となる。
期間T12は、スティック型基材150の状態が吸引可能な状態である期間である。期間T12において、ユーザは、スティック型基材150を咥えて吸引することで、エアロゾルを吸引することができる。期間T12は、吸引可能期間とも称される。吸引可能期間においては、吸引装置100は、加熱プロファイルに沿って加熱部121の温度を変化させる。グラフ10に示すように、吸引装置100は、加熱部121の温度が目標温度に一旦達した後、温度を下げる制御を行ってもよい。加熱部121の温度を高温のまま維持しないようにすることで、短時間でエアロゾルが過度に生成されないようにすることができる。その結果、スティック型基材150の寿命を長持ちさせることができる。なお、スティック型基材150の寿命とは、スティック型基材150に含まれるエアロゾル源が枯渇するまでの期間である。
期間T13は、スティック型基材150を使用後の期間である。期間T13においては、徐々に加熱部121の温度が低下していくので、徐々にエアロゾルを吸引することが困難となる。期間T13は、第2の吸引不可期間とも称される。期間T13の始期は、スティック型基材150が寿命に達したタイミングである。一例として、期間T13の始期は、加熱部121による加熱が開始されてから所定期間経過したタイミングであってもよい。他の一例として、期間T13の始期は、ユーザにより吸引された回数が所定回数に到達したタイミングであってもよい。
(2)簡易加熱の導入
吸引装置100は、第1のユーザ操作がセンサ部112により検出された場合に、第1の加熱状態で加熱部121を動作させる。そして、吸引装置100は、第1の加熱状態で加熱部121を動作させている間に第2のユーザ操作がセンサ部112により検出された場合に、第2の加熱状態で加熱部121を動作させる。第2のユーザ操作は、第1のユーザ操作とは異なるユーザ操作である。第2の加熱状態は、第1の加熱状態とは異なる加熱状態である。第1の加熱状態で加熱部121を動作させることを、以下では簡易加熱とも称する。第2の加熱状態で加熱部121を動作させることを、以下では本加熱とも称する。また、第1の加熱状態を、以下では簡易加熱状態とも称する。第2の加熱状態を、以下では本加熱状態とも称する。
上記構成によれば、吸引装置100は、第1のユーザ操作が検出された場合に簡易加熱を実行し、その後第2のユーザ操作が検出された場合に本加熱を実行する。即ち、吸引装置100は、第1のユーザ操作を検出して簡易加熱を実行した後であっても、第2のユーザ操作を検出しない限り、本加熱を実行しない。そのため、ユーザは、第1のユーザ操作を行った場合であっても第2のユーザ操作を行わないことで、簡易加熱までで加熱を中断することができる。このようにして、ユーザビリティを向上させることが可能となる。
-第1のユーザ操作及び第2のユーザ操作
第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間継続して行うことであってもよい。第2のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間よりも長い第2の時間継続して行うことであってもよい。ここで、第1の時間及び第2の時間の始期は同一である。かかる構成によれば、ユーザは、同一のユーザ操作を継続して行うことで、簡易加熱を実行させ、その後本加熱を実行させることが可能となる。第1のユーザ操作と第2のユーザ操作とがシームレスに繋がっているので、第1のユーザ操作と第2のユーザ操作とがシームレスに繋がらない場合と比較して、ユーザの操作負荷を軽減することが可能となる。また、所定のユーザ操作が第1の時間継続するまでは簡易加熱が実行されないので、例えば所定のユーザ操作が意図せず瞬間的に行われ得ることを考慮すれば、安全性を向上させることが可能となる。
第1のユーザ操作及び第2のユーザ操作における所定のユーザ操作とは、例えば電源ボタンの押下であってもよい。その場合、ユーザは、電源ボタンを押下し始めてから第1の時間長押しすることで、簡易加熱を実行させることができる。そして、ユーザは、電源ボタンを押下し始めてから第2の時間長押しすることで、本加熱を実行させることができる。以下では、所定のユーザ操作が電源ボタンの押下であるものとして説明する。
-簡易加熱状態及び本加熱状態の詳細
簡易加熱状態は、本加熱状態よりも、加熱部121の温度の上限値が低い状態である。エアロゾルは、スティック型基材150が加熱された場合に発生する。そして、典型的には、加熱される温度が高いほどエアロゾルの発生量は多くなるので、エアロゾル源の消費量は多くなる。この点、本構成によれば、簡易加熱状態においては、本加熱状態と比較して加熱部121の温度の上限値が低いので、エアロゾル源の消費量が少なくなる。よって、簡易加熱までで加熱が中断された場合には、本加熱まで実行した場合と比較して、スティック型基材150に多くのエアロゾル源を残すことができる。そのため、スティック型基材150が再利用可能になることが期待される。
ここで、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上限値で加熱部121がスティック型基材150を加熱した場合に発生するエアロゾルの量は、本加熱状態における加熱部121の温度の上限値で加熱部121がスティック型基材150を加熱した場合に発生するエアロゾルの量よりも、少ない。例えば、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上限値で加熱部121がスティック型基材150を加熱した場合、ユーザが吸引するのに不十分な極少量のエアロゾルが発生する。他方、本加熱状態における加熱部121の温度の上限値で加熱部121がスティック型基材150を加熱した場合、ユーザが吸引するのに十分な多量のエアロゾルが発生する。本加熱状態における加熱部121の温度の上限値は、図2を参照しながら説明した、期間T11における目標温度と同一であってもよい。本構成によれば、簡易加熱状態においては本加熱状態と比較してエアロゾルが発生し難い。従って、簡易加熱までで加熱が中断された場合、本加熱に至ってから加熱が中断された場合と比較して、スティック型基材150をより未使用に近い状態のままにすることができる。よって、スティック型基材150を再利用することが可能となる。
なお、加熱部121の温度の上限値は、加熱部121の温度の目標値として捉えられてもよい。即ち、簡易加熱状態において、吸引装置100は、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上限値に達するよう、加熱部121を制御してもよい。同様に、本加熱状態において、吸引装置100は、本加熱状態における加熱部121の温度の上限値に達するよう、加熱部121を制御してもよい。もちろん、図2を参照しながら上記説明したように、吸引装置100は、加熱部121の温度が上限値に一旦達した後、温度を下げる制御を行ってもよい。
以下、簡易加熱状態及び本加熱状態における加熱部121の温度の推移の一例を、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態に係る加熱部121の温度の推移の一例を示すグラフである。グラフ20Aの横軸は、電源ボタンの長押しが開始されてからの経過時間である。グラフ20Aの縦軸は、加熱部121の温度である。本例では、第1の時間は1秒である。第2の時間は3秒である。そのため、電源ボタンの長押しが開始されてからの1秒経過してから3秒経過するまでの期間T21において、吸引装置100は、簡易加熱を行う。そして、電源ボタンの長押しが開始されてから3秒経過後の期間T22において、吸引装置100は、本加熱を行う。また、本例では、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上限値は、60°Cである。本加熱状態における加熱部121の温度の上限値は、240°Cである。そのため、吸引装置100は、期間T21において、加熱部121の温度が60°Cを超えないよう制御する。そして、吸引装置100は、期間T22においては、加熱部121の温度が240°Cに到達するよう制御する。ただし、グラフ20Aによれば、加熱部121の温度は、期間T21及び期間T22にわたって一定の上昇率で上昇している。
図4は、本実施形態に係る加熱部121の温度の推移の一例を示すグラフである。グラフ20Bにおける横軸、期間T21、期間T22、縦軸、60℃及び240℃の意味は、図3に示したグラフ20Aと同様である。吸引装置100は、期間T21において、加熱部121の温度が60°Cを超えないよう制御する。そして、吸引装置100は、期間T22においては、加熱部121の温度が240°Cに到達するよう制御する。ただし、グラフ20Bによれば、加熱部121の温度は、期間T21において一旦60℃に到達した後は60℃で維持され、その後期間T22に入ってから再び上昇している。
他の観点で言えば、簡易加熱状態は、本加熱状態よりも、加熱部121の温度の上昇率が低い状態であってもよい。例えば、吸引装置100は、PWM(Pulse Width Modulation)により加熱部121の温度上昇を制御し得る。その場合、吸引装置100は、簡易加熱状態におけるDUTY比を、本加熱状態におけるDUTY比よりも小さくしてもよい。本構成によれば、簡易加熱状態における急激な温度上昇を防止することができるので、簡易加熱によるスティック型基材150への影響を軽減することができる。よって、スティック型基材150を未使用に近い状態で、再利用することが可能となる。なお、図4に示したグラフ20Bは、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上昇率が、本加熱状態における加熱部121の温度の上昇率よりも低い場合の例である。
もちろん、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上昇率と、本加熱状態における加熱部121の温度の上昇率とは、同一であってもよい。例えば、吸引装置100は、簡易加熱状態におけるDUTY比と、本加熱状態におけるDUTY比とを、同一にしてもよい。本構成によれば、温度上昇率を一定にすることができる。なお、図3に示したグラフ20Aは、簡易加熱状態における加熱部121の温度の上昇率と、本加熱状態における加熱部121の温度の上昇率とが、同一である場合の例である。
さらに他の観点で言えば、簡易加熱状態は、電源ボタンの押下が継続して行われている場合に加熱する状態であってもよい。本構成によれば、電源ボタンの押下の継続と簡易加熱の継続とが対応するので、ユーザは直感的な操作を行うことが可能となる。
吸引装置100は、電源ボタンの押下が継続して行われている時間が第1の時間に達した後であって第2の時間に達する前に、電源ボタンの押下が検出されなくなった場合、簡易加熱状態で動作している加熱部121による加熱を停止する。つまり、吸引装置100は、ユーザが電源ボタンを長押しする時間が第1の時間に達した場合には簡易加熱を実行する一方で、第2の時間に達する前にユーザが電源ボタンの押下を辞めた場合には、簡易加熱を停止する。もちろん、吸引装置100は、本加熱を実行しない。本構成によれば、ユーザは、電源ボタンの押下を辞める簡単な操作で、簡易加熱を中断し本加熱への遷移を取りやめることが可能となる。よって、誤動作に基づく加熱を防止して、安全性を向上させることが可能となる。
他方、本加熱状態は、電源ボタンの押下が継続して行われていなくても加熱する状態であってもよい。本構成によれば、ユーザは、電源ボタンの押下を第2の時間継続した後は電源ボタンの押下を中断してもよいので、ユーザの操作負担を軽減することが可能となる。
(3)ユーザの待ち時間の短縮効果
近年、吸引装置には、電源ボタンが所定時間押下されたり、電源ボタンが所定回数押下されたりしない限り、加熱部への給電を行わない機能が搭載されることがある。本機能によれば、電源ボタンの単純な押下では加熱部への給電が行われないので、例えば子供のいたずらによって吸引装置が誤って動作し不測の事態が生じることを防止する等、安全性を向上させることができる。一方で、ユーザが電源ボタンを押下してから加熱部への給電が行われるまでの時間は、本機能により長くなってしまう。その結果、ユーザが電源ボタンを押下してから吸引可能期間が到来するまでの待ち時間が長くなってしまうので、ユーザビリティが低下していた。
この点、本実施形態に係る吸引装置100は、簡易加熱を行うことで、安全性を向上させつつ、ユーザビリティの低下を軽減することができる。この点について、図5を参照しながら詳しく説明する。なお、図5では、簡易加熱を行わず、電源ボタンを継続して押下する時間が第2の時間に達した場合に本加熱を行う吸引装置が、比較例として登場する。
図5は、本実施形態に係る吸引装置100により奏されるユーザの待ち時間の短縮効果を説明するための図である。グラフ30の横軸は、電源ボタンを押下してからの経過時間である。本例では、第1の時間は1秒である。第2の時間は3秒である。本実施形態に係る吸引装置100及び比較例に係る吸引装置は、共に図2に示した加熱プロファイルに従って加熱を行うものとする。図2に示した加熱プロファイルにおいて、第1の吸引不可期間T11の長さは15秒であるものとする。
上段のグラフ31は、比較例に係る吸引装置における加熱状態の時系列推移の一例を示す。グラフ31に示すように、比較例に係る吸引装置は、電源ボタンの長押しが開始されてから3秒経過するまで加熱部に給電しない。そして、比較例に係る吸引装置は、3秒経過後から加熱部に給電し、本加熱を行う。加熱が開始されてから目標温度に到達するまでの時間は15秒であるから、ユーザが電源ボタンの長押しを開始してから吸引可能期間が到来するまでの待ち時間は、18秒(3秒+15秒)である。
下段のグラフ32は、本実施形態に係る吸引装置100における加熱状態の時系列推移の一例を示す。グラフ32に示すように、吸引装置100は、電源ボタンの長押しが開始されてから1秒経過するまで加熱部に給電しない。そして、吸引装置100は、1秒経過後から加熱部に給電し、簡易加熱を行う。その後、吸引装置100は、3秒経過後から本加熱を行う。加熱が開始されてから目標温度に到達するまでの時間は15秒であるから、ユーザが電源ボタンの長押しを開始してから吸引可能期間が到来するまでの待ち時間は、16秒(1秒+15秒)である。
グラフ31とグラフ32とを比較すると、本実施形態に係る吸引装置100における待ち時間は、比較例に係る吸引装置における待ち時間より2秒短縮されている。短縮された2秒は、吸引装置100において簡易加熱が行われた時間である2秒に相当する。このように、本実施形態に係る吸引装置100は、簡易加熱を行うことで、ユーザが電源ボタンの長押しを開始してから吸引可能期間が到来するまでの待ち時間を短縮し、ユーザビリティの低下を軽減することができる。また、本実施形態に係る吸引装置100によれば、電源ボタンを長押しする期間が第2の時間に到達しない限り本加熱は行われないので、比較例と同等の安全性を維持することができる。
(4)安全性のさらなる向上のための構成
吸引装置100は、電源ボタンの押下が継続して行われている時間が第2の時間よりも長い第3の時間に達した場合、加熱部121による加熱を停止してもよい。ここで、第3の時間の始期は、第1の時間及び第2の時間と同一である。つまり、吸引装置100は、ユーザが電源ボタンを継続して押下する時間が第1の時間に達した場合には簡易加熱を実行し、続いて第2の時間に達した場合には本加熱を実行する一方で、さらに第3の時間に達した場合には本加熱を停止する。鞄の中で他の物品から電源ボタンが押圧される等、意図せず電源ボタンが長押しされ得ることを考慮すれば、本構成により安全性を向上させることが可能となる。例えば、加熱部121による空焚きが防止される。
吸引装置100は、電源ボタンの押下が検出された回数が第4の時間以内に所定回数に達した場合、第5の時間が経過するまで加熱を行わないよう加熱部121を制御してもよい。例えば、吸引装置100は、30秒間(第4の時間に相当)で、3秒未満の電源ボタン押下の回数が3回に達した場合に、その後3分間(第5の時間に相当)電源ボタンが押下されたとしても加熱を行わない。鞄の中で他の物品から電源ボタンが繰り返し押圧されたり、子供がいたずらで繰り返し電源ボタンを押下したりする等、意図せず電源ボタンが押下され得ることを考慮すれば、本構成により安全性を向上させることが可能となる。
(5)ユーザへの通知
吸引装置100は、電源ボタンの押下が継続して行われている時間が第1の時間に達するまでの間に、通知部113により第1の情報を通知する。例えば、通知部113は、電源ボタンの長押しが開始されたタイミングで、第1の情報として、電源ボタンが押下されたことを示す情報を、振動、音声又は光等により通知する。本構成により、吸引装置100は、加熱部121への給電を開始する指示を入力しつつあることをユーザに認識させ、注意を促すことが可能となる。
吸引装置100は、第2のユーザ操作が検出された場合に、通知部113により第2の情報を通知する。第2の情報は、第1の情報と異なる情報であることが望ましい。例えば、通知部113は、第2の情報として、本加熱が開始されたことを示す情報を、振動、音声又は光等により通知する。本構成により、吸引装置100は、本加熱が開始されたことをユーザに認識させ、注意を促すことが可能となる。
(6)処理の流れ
図6は、本実施形態に係る吸引装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、制御部116は、センサ部112により電源ボタンの押下が検出されたか否かを判定する(ステップS102)。電源ボタンの押下が検出されていないと判定された場合(ステップS102:NO)、処理は再度ステップS102に戻る。一方で、電源ボタンの押下が検出されたと判定された場合(ステップS102:YES)、制御部116は、電源ボタンが押下されたことを示す情報を通知するよう通知部113を制御する(ステップS104)。
次いで、制御部116は、電源ボタンの押下時間の計測を開始する(ステップS106)。電源ボタンの押下時間とは、電源ボタンが継続して押下される時間である。
次に、制御部116は、計測した電源ボタンの押下時間が第1の時間に達したか否かを判定する(ステップS108)。電源ボタンの押下時間が第1の時間に達していないと判定された場合(ステップS108:NO)、処理は再度ステップS108に戻る。一方で、電源ボタンの押下時間が第1の時間に達したと判定された場合(ステップS108:YES)、制御部116は、簡易加熱を行うよう加熱部121を制御する(ステップS110)。
次いで、計測した電源ボタンの押下時間が第2の時間に達したか否かを判定する(ステップS112)。電源ボタンの押下時間が第2の時間に達していないと判定された場合(ステップS112:NO)、制御部116は、電源ボタンの開放が検出されたか否かを判定する(ステップS118)。電源ボタンの開放が検出されていないと判定された場合(ステップS118:NO)、処理は再度ステップS112に戻る。他方、電源ボタンの開放が検出されたと判定された場合(ステップS118:YES)、制御部116は、加熱を停止するよう加熱部121を制御し(ステップS120)、処理を終了する。一方で、電源ボタンの押下時間が第2の時間に達したと判定された場合(ステップS112:YES)、制御部116は、本加熱を行うよう加熱部121を制御する(ステップS114)。
そして、制御部116は、本加熱が開始されたことを示す情報を通知するよう通知部113を制御する(ステップS116)。
<<2.第2の実施形態>>
図7は、第2の実施形態に係る吸引システム900の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、吸引システム900は、吸引装置910及び制御装置920を含む。
吸引装置910は、検出部911及び加熱部912を備える。検出部911は、ユーザ操作を検出する。加熱部912は、基材を加熱することでユーザに吸引される物質を生成する。
制御装置920は、制御部921を備える。制御部921は、検出部911により検出されたユーザ操作に基づいて加熱部912を制御する。とりわけ、制御部921は、第1のユーザ操作が検出部911により検出された場合に、第1の加熱状態で加熱部912を動作させる。他方、制御部921は、第1の加熱状態で加熱部912を動作させている間に第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が検出部911により検出された場合に、第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で加熱部912を動作させる。
続いて、本実施形態に係る吸引システム900における処理の流れを説明する。図8は、本実施形態に係る制御装置920により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、制御装置920は、第1の加熱状態による加熱に関する処理を実行する(ステップS202)。詳しくは、制御部921は、第1のユーザ操作が検出部911により検出された場合に、第1の加熱状態で加熱部912を動作させる。
次いで、制御装置920は、第2の加熱状態による加熱に関する処理を実行する(ステップS204)。詳しくは、制御部921は、第1の加熱状態で加熱部912を動作させている間に第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が検出部911により検出された場合に、第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で加熱部912を動作させる。
本実施形態によれば、制御部921は、第1のユーザ操作が検出された場合に第1の加熱状態で加熱部912を動作させ、その後第2のユーザ操作が検出された場合に第2の加熱状態で加熱部912を動作させる。即ち、制御部921は、第1のユーザ操作が検出された場合であっても、第2のユーザ操作が検出されない限り、第2の加熱状態で加熱部912を動作させない。そのため、ユーザは、第1のユーザ操作を行った場合であっても第2のユーザ操作を行わないことで、第2の加熱状態に移行する前に加熱を中断することができる。かかる観点で、ユーザビリティを向上させることが可能となる。
従って、本実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様な効果も奏することができる。
<<3.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間継続して行うことであり、第2のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第2の時間継続して行うことであると説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を行うことであってもよい。そして、第2のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第2の時間継続して行うことであってもよい。その場合、吸引装置100は、所定のユーザ操作が継続される時間が第1の時間に達することを待たずに、簡易加熱を開始することができる。従って、上記実施形態と比較して、ユーザの待ち時間をさらに短縮することが可能となる。
例えば、上記実施形態では、第1のユーザ操作及び第2のユーザ操作に関し継続して行われる所定のユーザ操作が電源ボタンの長押しである例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、所定のユーザ操作は、電源ボタンの押下及び開放であってもよい。その場合、電源ボタンを繰り返し押下することを第1の時間継続して行うことが、第1のユーザ操作として検出されてもよい。また、電源ボタンを繰り返し押下することを第2の時間継続して行うことが、第2のユーザ操作として検出されてもよい。また、電源ボタンの押下の代わりに、タッチパネルへのタッチ、又は回転レバーの回転への操作等が、第1のユーザ操作及び第2のユーザ操作として検出されてもよい。
例えば、上記実施形態では、吸引装置100は、スティック型基材150を加熱することでエアロゾルを生成するものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、吸引装置100は、スティック型基材150を加熱する手段と共に、又は代えて、他の手段でエアロゾルを生成してもよい。例えば、吸引装置100は、液体であるエアロゾル源を貯蔵し、加熱部121までエアロゾル源を誘導し、加熱して霧化することで、エアロゾルを生成してもよい。霧化の手段としては、加熱の他に、誘導加熱、及び振動霧化等の任意の手段が採用され得る。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
100 吸引装置
111 電源部
112 センサ部
113 通知部
114 記憶部
115 通信部
116 制御部
121 加熱部
140 保持部
141 内部空間
142 開口
143 底部
144 断熱部
150 スティック型基材
151 基材部
152 吸口部
900 吸引システム
910 吸引装置
911 検出部
912 加熱部
920 制御装置
921 制御部

Claims (13)

  1. ユーザ操作を検出する検出部、及び基材を加熱することでユーザに吸引される物質を生成する加熱部を有する吸引装置を制御する制御装置であって、
    前記検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記加熱部を制御する制御部、
    を備え、
    前記制御部は、
    第1のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、第1の加熱状態で前記加熱部を動作させ、
    前記第1の加熱状態で前記加熱部を動作させている間に前記第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、前記第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で前記加熱部を動作させ
    前記第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間継続して行うことであり、
    前記第2のユーザ操作は、前記所定のユーザ操作を前記第1の時間よりも長い第2の時間継続して行うことであり、
    前記第1の加熱状態は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている場合に加熱する状態である、
    制御装置。
  2. 前記第1の加熱状態は、前記第2の加熱状態よりも、前記加熱部の温度の上限値が低い状態である、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1の加熱状態における前記加熱部の温度の上限値で前記加熱部が前記基材を加熱した場合に発生する前記ユーザに吸引される物質の量は、前記第2の加熱状態における前記加熱部の温度の上限値で前記加熱部が前記基材を加熱した場合に発生する前記ユーザに吸引される物質の量よりも少ない、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第1の加熱状態における前記加熱部の温度の上昇率と、前記第2の加熱状態における前記加熱部の温度の上昇率とは、同一である、請求項1~3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記第1の加熱状態は、前記第2の加熱状態よりも、前記加熱部の温度の上昇率が低い状態である、請求項1~3のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている時間が前記第1の時間に達した後であって前記第2の時間に達する前に、前記所定のユーザ操作が検出されなくなった場合、前記第1の加熱状態で動作している前記加熱部による加熱を停止する、請求項1~5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記第2の加熱状態は、前記所定のユーザ操作が継続して行われていなくても加熱する状態である、請求項1~6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている時間が前記第2の時間よりも長い第3の時間に達した場合、前記加熱部による加熱を停止する、請求項1~7のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記所定のユーザ操作が検出された回数が第4の時間以内に所定回数に達した場合、第5の時間が経過するまで加熱を行わないよう前記加熱部を制御する、請求項1~8のいずれか一項に記載の制御装置。
  10. 前記吸引装置は、ユーザに情報を通知する通知部をさらに有し、
    前記制御部は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている時間が前記第1の時間に達するまでの間に第1の情報を通知するよう前記通知部を制御する、請求項1~9のいずれか一項に記載の制御装置。
  11. 前記吸引装置は、ユーザに情報を通知する通知部をさらに有し、
    前記制御部は、前記第2のユーザ操作が検出された場合に第2の情報を通知するよう前記通知部を制御する、請求項1~10のいずれか一項に記載の制御装置。
  12. ユーザ操作を検出する検出部、及び基材を加熱することでユーザに吸引される物質を生成する加熱部を有する吸引装置を制御するための制御方法であって、
    前記検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記加熱部を制御することを含み、
    前記加熱部を制御することは、第1のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、第1の加熱状態で前記加熱部を動作させ、前記第1の加熱状態で前記加熱部を動作させている間に前記第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、前記第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で前記加熱部を動作させることを含み、
    前記第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間継続して行うことであり、
    前記第2のユーザ操作は、前記所定のユーザ操作を前記第1の時間よりも長い第2の時間継続して行うことであり、
    前記第1の加熱状態は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている場合に加熱する状態である、
    制御方法。
  13. ユーザ操作を検出する検出部、及び基材を加熱することでユーザに吸引される物質を生成する加熱部を有する吸引装置を制御するコンピュータを、
    前記検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記加熱部を制御する制御部、
    として機能させ、
    前記制御部は、
    第1のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、第1の加熱状態で前記加熱部を動作させ、
    前記第1の加熱状態で前記加熱部を動作させている間に前記第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が前記検出部により検出された場合に、前記第1の加熱状態とは異なる第2の加熱状態で前記加熱部を動作させ
    前記第1のユーザ操作は、所定のユーザ操作を第1の時間継続して行うことであり、
    前記第2のユーザ操作は、前記所定のユーザ操作を前記第1の時間よりも長い第2の時間継続して行うことであり、
    前記第1の加熱状態は、前記所定のユーザ操作が継続して行われている場合に加熱する状態である、プログラム。
JP2022508694A 2020-03-18 2020-03-18 制御装置、制御方法、及びプログラム Active JP7260712B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/011903 WO2021186603A1 (ja) 2020-03-18 2020-03-18 制御装置、制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021186603A1 JPWO2021186603A1 (ja) 2021-09-23
JP7260712B2 true JP7260712B2 (ja) 2023-04-18

Family

ID=77771012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022508694A Active JP7260712B2 (ja) 2020-03-18 2020-03-18 制御装置、制御方法、及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220264958A1 (ja)
EP (1) EP4014766A4 (ja)
JP (1) JP7260712B2 (ja)
WO (1) WO2021186603A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11789476B2 (en) 2021-01-18 2023-10-17 Altria Client Services Llc Heat-not-burn (HNB) aerosol-generating devices including intra-draw heater control, and methods of controlling a heater
CN217242720U (zh) * 2021-12-27 2022-08-23 深圳麦克韦尔科技有限公司 加热组件及电子雾化器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180177232A1 (en) 2016-12-28 2018-06-28 Ya-Ling Ding Controlling method for electronic cigarette with multiple output modes and electronic cigarette
JP2018520663A (ja) 2015-06-10 2018-08-02 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 電気的なエアロゾル発生システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI608805B (zh) * 2012-12-28 2017-12-21 菲利浦莫里斯製品股份有限公司 加熱型氣溶膠產生裝置及用於產生具有一致性質的氣溶膠之方法
JP6946326B2 (ja) 2016-03-31 2021-10-06 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム エアロゾル発生システムで使用する霧化組立品
US20190208823A1 (en) * 2016-09-14 2019-07-11 Altria Client Services Llc Smoking device
US11253003B2 (en) * 2017-01-18 2022-02-22 Kt&G Corporation Aerosol generating device, method for controlling same, and charging system including same
KR102116118B1 (ko) * 2018-07-18 2020-05-27 주식회사 케이티앤지 에어로졸 생성장치의 히터의 온도를 구간별로 제어하는 방법 및 그 방법을 구현하기 위한 에어로졸 생성장치
CN110367593B (zh) * 2019-07-15 2021-10-01 上海新型烟草制品研究院有限公司 一种温控方法、气雾产生装置及气雾产生系统

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018520663A (ja) 2015-06-10 2018-08-02 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 電気的なエアロゾル発生システム
US20180177232A1 (en) 2016-12-28 2018-06-28 Ya-Ling Ding Controlling method for electronic cigarette with multiple output modes and electronic cigarette

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021186603A1 (ja) 2021-09-23
EP4014766A1 (en) 2022-06-22
US20220264958A1 (en) 2022-08-25
JPWO2021186603A1 (ja) 2021-09-23
EP4014766A4 (en) 2023-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6545226B2 (ja) 電子式吸入装置
JP2020519247A (ja) 蒸気供給システム
JP7260712B2 (ja) 制御装置、制御方法、及びプログラム
WO2021260894A1 (ja) 吸引装置、制御方法、及びプログラム
WO2021240617A1 (ja) 吸引装置、制御方法、及びプログラム
JP7148032B2 (ja) 蒸気供給システム
WO2022064560A1 (ja) 吸引装置、制御装置、及び制御方法
RU2782818C1 (ru) Устройство управления, способ управления и программа
JP7284347B2 (ja) 吸引装置、制御方法、及びプログラム
WO2023089757A1 (ja) 吸引装置
WO2023089754A1 (ja) 吸引装置
WO2024038529A1 (ja) 吸引装置、制御方法、及びプログラム
WO2023089752A1 (ja) 吸引装置
WO2023089753A1 (ja) 吸引装置
WO2023089756A1 (ja) 吸引装置
WO2024194927A1 (ja) エアロゾル生成システム、制御方法及び非一時的な記憶媒体
WO2024194929A1 (ja) エアロゾル生成システム、制御方法、及び非一時的な記憶媒体
WO2023021546A1 (ja) エアロゾル生成装置
US20240324696A1 (en) Aerosol generation device and information display device
WO2023112149A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
WO2023188102A1 (ja) エアロゾル生成装置、制御方法、及びプログラム
WO2023188103A1 (ja) エアロゾル生成装置、制御方法、及びプログラム
WO2024171266A1 (ja) エアロゾル生成装置の電源ユニット、及び、エアロゾル生成装置
US20240108823A1 (en) Inhalation device, base material, and control method
WO2024198429A1 (zh) 清洁方法、清洁装置、气溶胶产生装置及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7260712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150