JP7260634B2 - 中継装置及び中継方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端末装置とドナー基地局との間で通信を中継する中継技術に関する。
移動体通信に関する標準規格を策定する3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)のリリース8において、通信規格としてLTE(Long Term Evolution)が規定され運用されている(非特許文献1)。LTEその他の通信規格に準拠した移動体通信システムでは、端末装置(UE: User Equipment)のカバレッジエリアを改善するために、ドナー基地局に加えて、ドナー基地局よりも小さなカバレッジエリアを有するスモールセル(Small-cell)基地局が用いられている。スモールセル基地局は、アクセス(AC:Access Link)通信路を介して端末装置と接続する。またスモールセル基地局は、ドナー基地局との間で通信を確立し、ドナー基地局を介してバックホール(BH:Backhaul Link)通信路により移動体通信事業者(MNO: Mobile Network Operator)が運営する移動体通信ネットワークと接続する。これにより、スモールセル基地局が形成するセルの及ぶ範囲は、ドナー基地局が形成するセルが及ばない範囲を補完し、カバレッジを改善する。このようなスモールセル基地局に関する技術として、アクセス通信路とバックホール通信路に互いに異なる周波数帯域を割り当てる中継装置が考案されている(特許文献1)。
また、基地局は、端末装置のハンドオーバ先候補の情報として、当該基地局の近隣セルの情報を含むテーブルである近隣セル情報テーブルを記憶部に記憶している(特許文献2)。このような近隣セル情報テーブルは、Neighbor Relation Table(NRT)と呼ばれる。
http://www.3gpp.org/technologies/keywords-acronyms/98-lte
特許第6025892号 特開2018-148376号公報
上記先行技術文献に記載されているような移動体通信システムでは、端末装置及び中継装置は、特定の移動体通信事業者に対応づけられており、この特定の移動体通信事業者の運営する移動体通信ネットワークに接続される。
仮に、一つの上記中継装置(又はスモールセル基地局)に複数の移動体通信事業者を対応付け、当該中継装置が複数の移動体通信事業者の運営するネットワークに接続できるようにしたとする。この場合、当該中継装置は、端末装置のハンドオーバのために、複数事業者のネットワークについてのセルの情報を記憶する必要がある結果、より多くの近隣セルの情報を記憶することになる。
中継装置の記憶部の容量は有限であるため、複数事業者間でより公平に近隣セルの情報を記憶することが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、複数事業者間でより公平に近隣セルの情報を中継装置に記憶することを目的とする。
本発明の一態様に係る中継装置は、端末装置とドナー基地局との間の通信を中継する中継装置であって、特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられた基地局のうち、ドナー基地局との間でバックホール通信路を各々確立する複数のバックホール通信部と、前記基地局が形成するセルのうち、前記中継装置の近隣セルの情報を前記基地局から受信した信号に基づいて記憶する記憶部と、を備え、前記近隣セルの情報を記憶するための前記記憶部における領域は、前記確立されたバックホール通信路に対応する前記識別情報ごとに、確保される。
本発明の一態様に係る中継方法は、端末装置とドナー基地局との間の通信を中継する中継装置により実施される中継方法であって、特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられた基地局のうち、ドナー基地局との間でバックホール通信路を各々確立することと、前記基地局が形成するセルのうち、前記中継装置の近隣セルの情報を前記基地局から受信した信号に基づいて記憶部に記憶することと、を含み、前記近隣セルの情報を記憶するための前記記憶部における領域は、前記確立されたバックホール通信路に対応する前記識別情報ごとに、確保される。
本発明によれば、複数事業者間でより公平に近隣セルの情報を中継装置に記憶することができる。
一実施形態に係る典型的な移動体通信システムの構成を示す概念図である。 一実施形態に係る中継装置のハードウェア構成図である。 一実施形態に係るバックホール通信部の動作を説明する模式図である。 一実施形態に係る分割統合部の動作を説明する模式図である。 一実施形態に係るデータの分割動作を説明する模式図である。 一実施形態に係るデータの統合動作を説明する模式図。 一実施形態に係る中継装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る移動体通信システムの構成を示す概念図である。 実施例2に係る移動体通信システムの構成を示す概念図である。 実施例3に係る移動体通信システムの構成を示す概念図である。 実施例4に係る移動体通信システムの構成を示す概念図である。 実施例5に係る移動体通信システムの構成を示す概念図である。 実施例6に係る移動体通信システムの構成を示す概念図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は、例示に過ぎず、明示しない種々の変形を排除しない。また、図面において、同一又は類似の構成要素については同一又は類似の符号を付している。
(全体システム)
図1は、本実施形態に係る移動体通信システムが備える典型的な構成の例を示す模式図である。図1に示すように、移動体通信システム100は、端末装置10a,10b,10c、中継装置20、及びドナー基地局30a,30b,30cを備えて構成される。移動体通信システムが備える構成はこれに限定されない。移動体通信システムは、図1に示す構成の一部を備えなくてもよいし、他の構成をさらに備えてもよい。
端末装置10a,10b,10cは、スマートフォン、携帯電話等の移動体通信端末である。端末装置は、図面ではUE(User Equipment)とも表記される。端末装置10aは、移動体通信事業者aに対応づけられた端末装置である。端末装置10bは、移動体通信事業者bに対応づけられた端末装置である。端末装置10cは、移動体通信事業者cに対応づけられた端末装置である。以下の説明において、端末装置10a、10b及び10cのそれぞれを区別する必要がない場合には、端末装置10a、10b又は10cを単に「端末装置10」と称する。
ドナー基地局30a,30b,30cは、いわゆるマクロセル(macro-cell)基地局としての構成を備える。ドナー基地局は、多数のマクロセル基地局のうち、端末装置や中継装置と無線ベアラによりバックホール通信路を確立しているものをいう。特にLTE規格では、ドナー基地局をDeNB(Donor eNodeB)と表記することもある。
ドナー基地局30aは、移動体通信事業者aに対応づけられたドナー基地局である。ドナー基地局30bは、移動体通信事業者bに対応づけられたドナー基地局である。ドナー基地局30cは、移動体通信事業者cに対応づけられたドナー基地局である。以下の説明において、ドナー基地局30a、30b及び30cのそれぞれを区別する必要がない場合には、ドナー基地局30a、30b又は30cを単に「ドナー基地局30」と称する。
ドナー基地局30は、各々が無線アクセスネットワーク(RAN: Radio Access Network)を形成するように動作する。ドナー基地局30は、中継装置20との間でバックホール通信路BHを確立するほか、端末装置10との間でも直接アクセス通信路ACを確立するように構成されている。ドナー基地局30は、相対的に高出力の電波を発生することによって、半径数百メートルから十数キロメートルのサービスエリアであるマクロセルを提供する。また、ドナー基地局30a、30b及び30cは、それぞれ移動体通信事業者a、b、cが保有するコアネットワーク70a、70b及び70cに接続されている。コアネットワーク70a、70b及び70cのそれぞれを区別する必要がない場合には、コアネットワーク70a、70b又は70cを単に「コアネットワーク70」と称する。
コアネットワーク70は、図示しないIPマルチメディアサブシステムを介して接続される管理ノードであり、EPC(Evolved Packet Core)とも呼ばれる。EPCはUEのモビリティ制御や認証機能、音声サービスサポート機能等を有する。。
中継装置20は、端末装置10とドナー基地局30との間の通信を中継する中継装置である。図1に示すように、中継装置20は、アクセス通信部22、分割統合部24、及びバックホール通信部26a,26b,26cを備える。図面では、中継装置20をUR(User Equipment Relay)とも称する。
上記構成要素により、本実施形態の中継装置20は、端末装置10とドナー基地局30との間の通信を中継するための次の中継方法を実施可能に構成されている。
(1)1以上の端末装置10と接続するステップ(アクセス通信部22)。
(2)特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられたドナー基地局30との間で特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられたバックホール通信路BHを各々確立するステップ(バックホール通信部26)。
(3)特定の移動体通信事業者の識別情報に対応づけられた端末装置10を特定の識別情報に対応付けられた特定のバックホール通信路BHと接続するステップ(分割統合部24)。
以下、各ステップを実行する構成要素について具体的に説明する。
アクセス通信部22は、1以上の端末装置10との間の通信接続を確立する通信装置である。図1では、アクセス通信部22は、端末装置10a、端末装置10b、及び端末装置10cに共通に通信接続している。
アクセス通信部22は、端末装置10に対して相対的に低出力の電波(信号)を発生することによって、半径数メートルから数十メートルのサービスエリアであるスモールセルを構築する。このことから、アクセス通信部22を、LTE規格では、ピコeNB(evolved NodeB)、フェムトeNB、又はホームeNBとも呼ぶ。図面ではアクセス通信部22をSC(Small-cell)と表記する。
アクセス通信部22は、いずれの端末装置10との間でも同一の周波数帯域の電波を介して接続し、アクセス通信路ACを形成している。アクセス通信部22は、各端末装置10から受信したアップリンクデータを復調し、パケットデータのブロックとして受信順に出力するようになっている。またアクセス通信部22は、分割統合部24から提供されたダウンリンクデータであるパケットデータのブロックを共通の周波数帯域の搬送波で変調してアクセス通信路ACを介して送信するようになっている。アップリンクデータ及びダウンリンクデータともに、複数のパケットデータのブロックにより構成されている。個々のブロックに付与されている識別情報により対応する移動体通信事業者を識別するようになっている。アクセス通信部22は、ハードウェアを主体として構成される。但し、アクセス通信部22を制御部がソフトウェアプログラムを実行することにより同様の機能を奏するように構成することも可能である。
バックホール通信部26a,26b,26cは、基地局との間で通信を確立する通信装置である。バックホール通信部26a,26b,26cは特に、特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられた基地局のうち、ドナー基地局30との間で特定の識別情報に対応付けられたバックホール通信路BHを各々確立する。
バックホール通信部26aは、移動体通信事業者aに対応づけられたバックホール通信部である。バックホール通信部26bは、移動体通信事業者bに対応づけられたバックホール通信部である。バックホール通信部26cは、移動体通信事業者cに対応づけられたバックホール通信部である。また、以下の説明において、バックホール通信部26a、26b及び26cのそれぞれを区別する必要がない場合には、バックホール通信部26a、26b又は26cを単に「バックホール通信部26」と称する。
図1では、バックホール通信部26aが、移動体通信事業者aを示す特定の識別情報IDaに対応づけられたドナー基地局30aとの間でバックホール通信路BHaを確立している。バックホール通信部26bが、移動体通信事業者bを示す特定の識別情報IDbに対応づけられたドナー基地局30bとの間でバックホール通信路BHbを確立している。バックホール通信部26cが、移動体通信事業者cを示す特定の識別情報IDcに対応づけられたドナー基地局30cとの間でバックホール通信路BHcを確立している。バックホール通信路BHを介して送受信されるアップリンクデータ及びダウンリンクデータはそれぞれ対応するドナー基地局30が指定する周波数帯域の搬送波で変調された電波である。バックホール通信部26は、顧客構内装置(CPE:Customer Premises Equipment)とも呼ばれる。バックホール通信部26は、ハードウェアを主体として構成される。但し、バックホール通信部26を制御部がソフトウェアプログラムを実行することにより同様の機能を奏するように構成することも可能である。
バックホール通信部26が形成するバックホール通信路BHa,BHb,BHcは、空中線経由でパケットデータを伝送する経路である。パケットデータは通信規格に従った所定の変調方式に従って所定の周波数帯域の搬送波で変調されていてもよい。
分割統合部(SCU:Splitting and Combining Unit)24は、特定の移動体通信事業者の識別情報に対応づけられた端末装置10を特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられた特定のバックホール通信路BHと接続するように構成されている。分割統合部24は、例えば、所定のハードウェアをソフトウェアで動作させることにより機能的に実現される。
図1に示した例において、移動体通信システム100は、移動体通信事業者a,b,cのそれぞれに対応付けられた装置又はその他の構成を有しているが、移動体通信事業者の数は3に限定されない。移動体通信システム100は、2事業者又は4事業者以上に対応付けられた装置又はその他の構成を有してもよい。
図2に、分割統合部24を中心とする中継装置20のハードウェア構成を例示する。図2に示すように、分割統合部24は、制御部200、記憶部204、インターフェース回路206及び210を備える。
制御部200は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)201及びメモリ202を備えている。制御部200は、メモリ202に格納されるコンピュータプログラムをCPU201が実行することにより、分割統合部24を機能的に実現している。但し、分割統合部24をハードウェアのみにより同様の機能を奏するように構成することも可能である。
インターフェース回路206は、アクセス通信部22との間で統合データCDを送受信する接続手段である。インターフェース回路210は、各バックホール通信部26との分割データSDを送受信する接続手段である。
記憶部204は、書き込んだ順番でデータが読み出されるように構成されたメモリである。具体的には、アップリンクでは、アクセス通信部22が端末装置10からアンテナ222を介して受信し、インターフェース回路206経由で内部バスに供給したパケットデータを、記憶部204が順番に記憶する。そして制御部200の制御により記憶部204から順次読み出されたパケットデータは、移動体通信事業者の識別情報に対応づけられたブロック単位で移動体通信事業者の識別情報に対応づけられたインターフェース回路210を介してバックホール通信部26に転送され、アンテナ262からドナー基地局30に向けて送信される。また、ダウンリンクでは、バックホール通信部26がアンテナ262から受信してインターフェース回路210経由で内部バスに供給したパケットデータを、記憶部204が受信した順番に記憶していく。そして制御部200の制御により記憶部204から順次読み出されたパケットデータは、移動体通信事業者の識別情報に対応づけられたブロック単位で統合データCDとしてインターフェース回路206を介してアクセス通信部22に転送され、アンテナ222から端末装置10に向けて送信される。
なお、図2に示したブロック図は例示に過ぎず、異なる構成により同様の機能を奏するように構成することも可能である。例えば、上記ブロック図では、アップリンクデータ及びダウンリンクデータを制御部200の管理する内部バスに供給していたが、アクセス通信部22とバックホール通信部26とをバッファメモリを介して直結し、制御部200は全体の制御機能のみを奏するように構成することも可能である。このような構成は、通信速度が相対的に高かったりトラフィックの容量が大きかったりする場合に妥当な構成である。
図3を参照して、バックホール通信部26の機能を説明する。図3に示すように、移動体通信事業者を特定する識別情報に対応させてバックホール通信部26が複数並行して設けられている。
移動体通信事業者を特定する識別情報として、例えば、PLMN(Public Land Mobile Network)番号を利用可能である。PLMN番号は、3桁の国番号と事業者と特定する2-3桁のネットワーク番号で構成される。但し、移動体通信事業者の識別情報は、PLMN番号以外の体系で付与されていてもよい。以下、簡単のために、移動体通信事業者aの識別情報をIDaというように表記する。
図3では、バックホール通信部26aが、移動体通信事業者aを特定する識別情報IDaに対応づけられたドナー基地局30aとの間でバックホール通信路BHaを確立し、アクセス通信部22に接続する端末装置10aが移動体通信ネットワークMNaに接続されている。また、バックホール通信部26bが、移動体通信事業者bを特定する識別情報IDbに対応づけられたドナー基地局30bとの間でバックホール通信路BHaを確立し、アクセス通信部22に接続する端末装置10bが移動体通信ネットワークMNbに接続されている。さらに、バックホール通信部26cが、移動体通信事業者cを特定する識別情報IDcに対応づけられたドナー基地局30cとの間でバックホール通信路BHcを確立し、アクセス通信部22に接続する端末装置10cが移動体通信ネットワークMNcに接続されている。このように、事業が許可されている任意の移動体通信事業者xについて特定のバックホール通信路BHxを確立可能なバックホール通信部26xを設けることが可能である。
なお、バックホール通信部26や端末装置10は、接続先の制限手段を設けて、特定の移動体通信事業者のみ接続を許可し、他の移動体通信事業者への接続を禁止するように構成することが可能である。このような制限手段として、例えばSIM(Subscriber Identity Module)カードが挙げられる。一方、当該国の通信規制制度が許容していれば、任意の移動体通信事業者に接続先を変更可能に構成してもよい。接続先の変更は、SIMカードの差し替えや遠隔操作によるパラメータの書き換えによって実現可能である。
図4を参照して、分割統合部24の機能を説明する。図4に示すように、分割統合部24は、アクセス通信部22と複数のバックホール通信部26との間に設けられる。
分割統合部24は、アクセス通信部22から提供されたアップリンクデータを当該アップリンクデータに含まれる識別情報IDxに対応付けられたバックホール通信路BHxを確立しているバックホール通信部26xに供給する。具体的には、分割統合部24の識別情報判定部242がアップリンクデータに含まれている識別情報IDxを参照する。そして、当該識別情報IDxが付されているパケットデータのブロックを対応するバックホール通信部26xに供給する。この動作により、統合データCDが移動体通信事業者ごとの分割データSDに仕分けされることになる。
また分割統合部24は、1以上のバックホール通信路BHからのダウンリンクデータを順次アクセス通信部22に供給する。具体的に、バックホール通信部26により受信されて転送されてくるパケットデータを到着順にブロック毎に統合して統合データCDを生成する。この動作により、各移動体通信事業者から個別に送信されてきたしたパケットデータのブロックが統合されることになる。
図5を参照して、アップリンクデータの分割動作を説明する。図5は、端末装置10b、10a、10cからこの順番で送信されたパケットデータのブロックACb,ACa、ACcが連結された統合データCDをバックホール通信路BHに分割して供給する場合を示している。各端末装置10からのパケットデータのブロックには、対応する移動体通信事業者を特定する識別情報IDb、IDa、IDcが付されている。分割統合部24は、記憶部204(図2参照)に、到着順にパケットデータのブロックを書き込んでいく。そして、分割統合部24は、記憶部204の機能により、書き込まれた順番でパケットデータのブロックを読み出す。読み出されたパケットデータのブロックは、識別情報IDxに応じて移動体通信事業者xごとに仕分けされた分割データSDxとして、バックホール通信部26xに供給される。供給された分割データSDxは、バックホール通信路BHxを介して対応する移動体通信ネットワークMNxに送信される。
図6を参照して、ダウンリンクデータの統合動作を説明する。図6は、移動体通信ネットワークMNa、MNc、MNbからこの順番でパケットデータのブロックがそれぞれのバックホール通信路BHa、BHc、BHb経由でバックホール通信部26a、26c、26bに供給された場合を示している。それぞれのパケットデータのブロックには、対応する移動体通信事業者を特定する識別情報IDa、IDc、IDbが付されている。各バックホール通信部26a、26c、26bは、到着順にパケットデータのブロックを出力する。分割統合部24は、出力順にパケットデータのブロックを記憶部204に書き込む。そして、分割統合部24は、記憶部204の機能により、書き込まれた順番でパケットデータのブロックを読み出し、統合データCDとしてアクセス通信部22へ出力する。アクセス通信部22は、共通する周波数帯域で順次パケットデータのブロックを送信する。各端末装置10a、10c、10bは、同一の周波数帯域で提供される全てのパケットデータを参照可能であるが、識別情報IDxにより自ら契約する移動体通信事業者xのために仕向けられたパケットデータのブロックのみを識別して受信する。
図7を参照して、中継装置20が記憶する近隣セル情報テーブルについて説明する。同図に示すように、中継装置20は、メモリ22aを有する。メモリ22aの所定の領域には、近隣セル情報テーブルが記憶されている。近隣セル情報テーブルは一般に、Neighbor Relation Table(NRT)と称される。近隣セル情報テーブルは、基地局により形成されるセルのうち、中継装置20の近隣セルの情報を記憶するテーブルである。中継装置20の近隣セルであるか否かは、例えば、中継装置20が基地局から受信する信号の品質又は強度に基づいて判断される。情報が記憶される近隣セルは、ドナー基地局により形成されるセルでもよいし、スモールセル基地局により形成されるセルであってもよい。中継装置20は、近隣セルのうち、端末装置10のハンドオーバ先セルの候補を特定するために、近隣セル情報テーブルを参照する。なお、近隣セル情報テーブルは、メモリ22aではなく、他の記憶部(例えば、メモリ202)に記憶されてもよい。
近隣セル情報テーブルには、セルを特定するための識別情報として、例えば、PCI(Physical Cell Identity)が含まれる。さらに、近隣セル情報テーブルには、各セルに対応付けられた移動体通信事業者を特定する識別情報として、例えば、PLMN番号が含まれる。メモリ22aは様々な方法で近隣セル情報テーブルを記憶可能である。以下に、近隣セルの情報を近隣セル情報テーブルに記憶する方法及び近隣セルの情報を取得する方法の例を説明する。
・実施例1
図8を参照して、近隣セルの情報を近隣セル情報テーブルに記憶する方法及び近隣セルの情報を取得する方法の実施例1を説明する。実施例1では、近隣セルの情報を取得するために、中継装置がネットワークリスニングを行う。ネットワークリスニングとは、近隣の基地局から発信された信号を受信し、当該信号から情報を取得することである。
図8には、中継装置20、ドナー基地局31,32、及びスモールセル基地局33,34(例えば、ナノセル基地局又はフェムトセル基地局)を備える移動体通信システム101が示されている。以下に、中継装置20に、近隣セル情報テーブル(NRT)が記憶されるまでの処理を説明する。
中継装置20において、まず、バックホール通信部26がドナー基地局31,32から受信する信号の品質に基づいて、バックホール通信路を確立する。具体的には、バックホール通信部26は、受信する信号の品質が一定水準以上であるドナー基地局との間でバックホール通信路を確立する。信号の品質は、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、又はSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)に基づいて判断される。その後、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者に応じたPLMNがバックホール通信部26から分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
また、アクセス通信部22は、分割統合部24から受信したPLMNを含むNRTを生成し、メモリ22a(図7参照。)に記憶する。アクセス通信部22はさらに、当該PLMNを含む信号を乗せてアクセス通信路への電波を送信する。
図8の例では、PLMNとして、ドナー基地局31のPLMNである「xxxx10」及びドナー基地局32のPLMNである「xxxx20」がNRTに記憶されている。すなわち、この例では、バックホール通信部26がドナー基地局31及び32から受信した信号の品質が一定水準以上であったため、ドナー基地局31及び32のPLMNがNRTに記憶されたことになる。
中継装置20は、アクセス通信部22に記憶された各PLMNについて、ネットワークリスニングを行うことにより、中継装置20の近隣セル(Ncell)をサーチし、受信信号の品質が一定水準以上である近隣セルのPCIをNRTに記憶する。信号の品質は、上記と同様に、例えば、RSRP、RSRQ、又はSINRに基づいて判断される。
ここで、複数の移動体通信事業者に対応するバックホール通信路が確立された場合、PCIを記憶するためのメモリ22aにおける領域は、バックホール通信路を確立したドナー基地局に対応付けられたPLMNごとに、所定のサイズで予めメモリ22aに確保される。すなわち、PCIを記憶するためのメモリ22aにおける領域は、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者の識別情報ごとに、所定のサイズで予めメモリ22aに確保される。
図8の例では、PLMNが「xxxx10」であるスモールセル基地局33が形成する近隣セルのPCIである「105」がPLMN「xxxx10」に対応付けられてNRTに記憶されている。また、PLMNが「xxxx20」であるスモールセル基地局34が形成する近隣セルのPCIである「88」がPLMN「xxxx20」に対応付けられてNRTに記憶されている。
図8の例では、バックホール通信路が確立されたときに、PLMN「xxxx10」に対応付けて記憶されるPCI(近隣セルの情報)を記憶するための領域と、PLMN「xxxx20」に対応付けて記憶されるPCIを記憶するための領域は、それぞれメモリ22aに所定のサイズで確保される。例えば、PLMN「xxxx10」及び「xxxx20」に対応付けられた領域のサイズは、それぞれ、均等に割り当てられる。このとき、特定のPLMNに関して、割り当てられたサイズを超える容量の近隣セルの情報を記憶することができない。
近隣セルの情報をメモリ22aに記憶する他の方法として、PLMNのそれぞれに対して優先順位を付け、当該優先順位に応じたサイズの記憶領域が割り当てられてもよい。すなわち、確立されたバックホール通信路に対応するPLMN(識別情報)ごとにメモリ22aに記憶領域が確保され、ある記憶領域(第一の領域)は、他の記憶領域(第二の領域)の容量に対して所定の比率の容量で確保される。または、記憶される領域のサイズが均等又は公平になるように、隣接セルに対応するPLMNに応じて定められた所定の順番で、PLMNごとに確保されている複数の領域のそれぞれに対して、記憶されてもよい。例えば、PLMN「xxxx10」及び「xxxx20」のそれぞれについて、近隣セルの情報を記憶するための領域がメモリ22aに確保されているとする。このとき、「xxxx10」のPCI、「xxxx20」のPCI、「xxxx10」のPCI、「xxxx20」のPCI・・・の順番で順次CPIを記憶する。このようにPCIを記憶することにより、特定のPLMNに対応するPCIが多く記憶されてしまうことを抑制することができる。
NRTに記憶される情報は定期的に更新される。例えば、あるPCIがNRTに記憶された後、当該PCIに対応するセルを形成する基地局からバックホール通信部26が受信した信号の品質が所定の水準を下回った場合、当該PCIはNRTから削除される。すなわち、中継装置20の近隣セルを形成する基地局からバックホール通信部26が受信した信号の品質が所定の水準を下回った場合、当該近隣セルの情報は記憶部(メモリ22a)から削除される。基地局からの受信信号の品質の水準は、上記と同様に、例えば、RSRP、RSRQ、又はSINRに基づいて判断される。
以上のように実施例1によれば、中継装置20のメモリ22aにおいて近隣セルの情報(PCI)を記憶するための領域は、確立されたバックホール通信路に対応する識別情報(PLMN)ごとに、所定のサイズ(又は所定の比率)で予め確保されている。例えば、特定のPLMNに対応付けられた近隣セルの情報(第一の近隣セルの情報)が他のPLMNに対応付けられた近隣セルの情報(第二の近隣セルの情報)よりも先に多く検知されたとする。この場合であっても、中継装置20のメモリ22aのNRTのための領域の大部分に第一の近隣セルの情報が記憶されてしまい、後から検出された第二の近隣セルの情報を記憶するための領域が十分に確保されないという問題を回避できる。すなわち、実施例1によれば、複数事業者間でより公平に近隣セルの情報を中継装置20に記憶することができる。
また、実施例1によれば、あるPCIがNRTに記憶された後、当該PCIに対応するセルを形成する基地局からの受信信号の品質が一定水準を下回った場合、当該PCIはNRTから削除される。そのため、サイズが有限であるメモリ22aの記憶領域を効率的に使用することができる。
・実施例2
図9を参照して、実施例2を説明する。実施例2では、中継装置は、端末装置から受信した測定報告(Measurement Report)から近隣セルの情報を取得する。
図9に示すように、移動体通信システム102は、端末装置11,12、中継装置20、ドナー基地局31,32、及びスモールセル基地局33,34(例えば、ナノセル基地局又はフェムトセル基地局)を備える。セルC10は、中継装置20により形成されるセルである。端末装置11,12は、セルC10に在圏している。以下に、中継装置20に、近隣セル情報テーブル(NRT)が記憶されるまでの処理を説明する。
実施例1と同様に、中継装置20において、まず、バックホール通信部26がドナー基地局31,32から受信する信号の品質に基づいて、バックホール通信路を確立する。具体的には、バックホール通信部26は、受信する信号の品質が一定水準以上であるドナー基地局との間でバックホール通信路を確立する。その後、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者に応じたPLMNがバックホール通信部26から分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
また、アクセス通信部22は、分割統合部24から受信したPLMNを含むNRTを生成し、メモリ22aに記憶する。図9に示す例では、「xxxx10」及び「xxxx20」がPLMNとして、NRTに記憶されている。アクセス通信部22はさらに、当該PLMNを含む信号を乗せてアクセス通信路への電波を発生する。
中継装置20は、セルC10に在圏する端末装置11,12から送信された測定報告を受信する。測定報告は、近隣セルの数、当該近隣セルの識別情報及び当該近隣セルにおける通信品質を示す情報、例えば、RSRP、RSRQなどを含む。図9の例では、端末装置11から中継装置20に送信された測定報告MR1には、スモールセル基地局33が形成するセルのPCI「105」及びRSRP「-100dBm」が含まれることが示されている。また、端末装置12から中継装置20に送信された測定報告MR2には、スモールセル基地局34が形成するセルのPCI「88」及びRSRP「-105dBm」が含まれることが示されている。
中継装置20は、バックホール通信部26がスモールセル基地局33,34から受信した測定報告に含まれるRSRP及びRSRQなどの品質情報に基づく品質が一定水準以上である近隣セルを特定する。中継装置20は、当該特定された近隣セルのPCIを対応するPLMNに関連付けてメモリ22aのNRTに記憶する。すなわち、バックホール通信部26が近隣セルを形成する基地局から受信した測定報告に含まれる品質情報に基づく品質が一定水準以上である近隣セルの情報が、対応する識別情報(PLMN)に関連付けて記憶部(メモリ22a)に記憶される。図9の例では、PLMNが「xxxx10」であるスモールセル基地局33が形成する近隣セルのPCIである「105」がPLMN「xxxx10」に対応付けられてNRTに記憶されている。また、PLMNが「xxxx20」であるスモールセル基地局34が形成する近隣セルのPCIである「88」がPLMN「xxxx20」に対応付けられてNRTに記憶されている。
近隣セルの情報を記憶するための領域の確保の方法、各記憶領域へ記憶する順番、及び近隣セルの情報を削除する方法は、実施例1と同様である。
・実施例3
図10を参照して、実施例3を説明する。実施例3では、端末装置のハンドオーバを禁止する。
図10に示すように、移動体通信システム103は、端末装置11,12、中継装置20、ドナー基地局31,32、及びスモールセル基地局33,34を備える。セルC10は、中継装置20により形成されるセルである。端末装置11,12は、セルC10に在圏している。
中継装置20において、まず、バックホール通信部26は、ドナー基地局31,32から信号を受信し、当該信号の品質が一定水準以上であるドナー基地局との間にバックホール通信路を確立する。その後、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者に応じたPLMNがバックホール通信部26から分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
また、アクセス通信部22は、分割統合部24から受信したPLMNを含むNRTを生成し、メモリ22aに記憶する。図10に示す例では、「xxxx10」及び「xxxx20」がPLMNとして、NRTに記憶されている。アクセス通信部22はさらに、当該PLMNを含む信号を乗せてアクセス通信路への電波を送信する。
本実施例において、複数の移動体通信事業者についてのバックホール通信路が確立され、複数のPLMNがアクセス通信路へ送信される場合、アクセス通信部22は、NRTに近隣セルの情報(PCI)を記憶しない。すなわち、中継装置20は、端末装置のハンドオーバ先候補の情報を記憶せず、ハンドオーバの機能を停止する。
・実施例4
図11を参照して、実施例4を説明する。実施例4では、中継装置は、ハンドオーバ先候補の情報として、ドナー基地局が形成するセルの情報をNRTに記憶する。
図11に示すように、移動体通信システム104は、中継装置20、ドナー基地局31,32、及びスモールセル基地局33,34を備える。
中継装置20において、バックホール通信部26がドナー基地局31,32から信号を受信し、当該信号の品質が一定水準以上であるドナー基地局との間でバックホール通信路を確立する。その後、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者に応じたPLMNがバックホール通信部26から分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
さらに、バックホール通信部26は、ドナー基地局31,32が形成するセルのPCIを受信する。当該PCIは、分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
また、アクセス通信部22は、分割統合部24から受信したPLMN及びPCIを含むNRTを生成し、メモリ22aに記憶する。PCIは、対応するPLMNに関連付けて記憶される。
図11に示す例では、ドナー基地局31のPLMN「xxxx10」と、ドナー基地局32のPLMN「xxxx20」がNRTに記憶されている。また、ドナー基地局31が形成するセルのPCI「209」がドナー基地局31のPLMNに対応付けてNRTに記憶されている。ドナー基地局32が形成するセルのPCI「173」がドナー基地局32のPLMNに対応付けてNRTに記憶されている。
アクセス通信部22は、ハンドオーバ先候補の情報として、ドナー基地局31,32が形成するセルの情報をNRTに記憶する。
以上のように本実施例によれば、中継装置は、ハンドオーバ先候補の情報として、ドナー基地局が形成するセルの情報をNRTに記憶する。そのため、実施例1乃至3と比べてより簡便にNRTに近隣セルの情報を記憶することが可能となる。
・実施例5
図12を参照して、実施例5を説明する。実施例5では、中継装置は、近隣のドナー基地局が記憶するNRTを当該ドナー基地局から取得し、当該NRTに含まれる近隣セルの情報を記憶する。
図12に示すように、移動体通信システム105は、中継装置20、ドナー基地局31,32、及びスモールセル基地局33,34を備える。
中継装置20において、バックホール通信部26がドナー基地局31,32から信号を受信し、当該信号の品質が一定水準以上であるドナー基地局との間でバックホール通信路を確立する。その後、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者に応じたPLMNがバックホール通信部26から分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
さらに、バックホール通信部26は、ドナー基地局31,32が記憶しているNRTをドナー基地局31,32から受信する。ドナー基地局31が記憶するNRTには、スモールセル基地局33が形成するセルの情報(PCI 105)が含まれる。ドナー基地局32が記憶するNRTには、スモールセル基地局34が形成するセルの情報(PCI 88)が含まれる。ドナー基地局31,32から受信したNRTに含まれる近隣セルの情報(PCI)は、分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
アクセス通信部22は、分割統合部24から受信したPLMN及びPCIを含むNRTを生成し、メモリ22aに記憶する。PCIは、対応するPLMNに関連付けて記憶される。
図12に示す例では、ドナー基地局31のPLMN「xxxx10」と、ドナー基地局32のPLMN「xxxx20」が中継装置20のNRTに記憶されている。また、ドナー基地局31が記憶しているNRTに含まれるPCI「105」がドナー基地局31のPLMN「xxxx10」に対応付けて中継装置20のNRTに記憶されている。ドナー基地局32が記憶しているNRTに含まれるPCI「88」がドナー基地局32のPLMN「xxxx20」に対応付けて中継装置20のNRTに記憶されている。
以上のように本実施例によれば、中継装置20のバックホール通信部26は、近隣のドナー基地局が記憶するNRTを当該ドナー基地局から受信し、メモリ22aに予め確保された領域は、当該受信したNRTに含まれる当該ドナー基地局の近隣セルの情報を記憶する。そのため、中継装置20は、自機で近隣セルの情報をサーチしなくても近隣セルの情報を取得可能である。従って、中継装置20は、簡易な構成により実現可能である。
・実施例6
図13を参照して、実施例6を説明する。実施例6では、中継装置は、自機の位置に基づいてサーバ装置から近隣セルの情報を取得し、記憶する。
図13に示すように、移動体通信システム106は、中継装置20、ドナー基地局31、スモールセル基地局33、及びサーバ装置40を備える。
中継装置20において、まず、バックホール通信部26がドナー基地局31から信号を受信し、当該信号の品質が一定水準以上であるときに、ドナー基地局31との間でバックホール通信路を確立する。その後、確立されたバックホール通信路に対応する移動体通信事業者に応じたPLMNがバックホール通信部26から分割統合部24を介してアクセス通信部22に出力される。
アクセス通信部22は、分割統合部24から受信したPLMNを含むNRTを生成し、メモリ22aに記憶する。図13に示す例では、「xxxx10」がPLMNとして、NRTに記憶されている。アクセス通信部22はさらに、当該PLMNを含む信号を乗せてアクセス通信路への電波を送信する。
本実施例において、中継装置20は、測位部27を備える。測位部27は、GPS(Global Positioning System)などにより、中継装置20を測位する。測位の実施は、GPSを使用するものに限定せず、任意の方法を採用可能である。
中継装置20は、測位部27により特定された自機の位置情報(例えば、緯度経度情報)をサーバ装置40に送信する。サーバ装置40は、各基地局が形成するセルの情報及び当該基地局の位置情報を予め記憶している。サーバ装置40は、中継装置20から受信した位置情報に基づいて、中継装置20の近隣セル(例えば、中継装置20から500m以内のセル)を特定し、特定された近隣セルの情報を中継装置20に送信する。
中継装置20は、受信した近隣セルの情報を含むNRTを生成し、メモリ22aに記憶する。図13に示す例では、PLMN「xxxx10」に対応付けて、PCI「105」がNRTに記憶されている。
・実施例7
上記の実施例1から3及び6は、中継装置20のように、複数の移動体通信事業者の運営するネットワークに接続できる中継装置ではなく、一般的な中継装置に対しても適用可能である。
詳細には、次の手法は、一般的な中継装置に対しても適用可能である。
・中継装置がネットワークリスニングを行って近隣セルの情報を取得する。
・中継装置が端末装置から受信した測定報告から近隣セルの情報を取得する。
・端末装置のハンドオーバを禁止する。
・中継装置は、自機の位置に基づいてサーバ装置から近隣セルの情報を取得し、記憶する。
・実施例8
上記の実施例1から7のそれぞれは、一つ又は複数の他の実施例の少なくとも一部と組み合わせて実施可能である。
<その他の実施の形態>
以上のとおり本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の開示に限定されるものと理解するべきではない。本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。
具体的には、上記各実施形態では、通信規格がLTEであることを前提として記載したが、これに限られない。例えば、LTEの後継規格となる5Gなどでも、本願発明を適用することが可能である。
10…端末装置、20…中継装置、22…アクセス通信部、24…分割統合部、26…バックホール通信部、30…ドナー基地局、40…サーバ装置、100,101,102,103,104,105,106…移動体通信システム

Claims (8)

  1. 端末装置とドナー基地局との間の通信を中継する中継装置であって、
    特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられた基地局のうち、ドナー基地局との間でバックホール通信路を各々確立する複数のバックホール通信部と、
    前記基地局が形成するセルのうち、前記中継装置の近隣セルの情報を前記基地局から受信した信号に基づいて記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記近隣セルの情報を記憶するための前記記憶部における領域は、前記確立されたバックホール通信路に対応する前記識別情報ごとに、確保される、中継装置。
  2. 前記確立されたバックホール通信路に対応する前記識別情報ごとに確保される前記領域は、他の前記領域の容量に対して所定の比率の容量で確保される、請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記近隣セルを形成する基地局から前記バックホール通信部が受信した信号の品質が所定の水準を下回った場合、当該近隣セルの情報は前記記憶部から削除される、請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 前記近隣セルの情報は、前記近隣セルに対応する前記識別情報に応じて定められた所定の順番で、前記識別情報ごとに確保されている複数の前記領域のそれぞれに対して、記憶される、請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
  5. 1以上の端末装置と通信可能なアクセス通信部と、
    前記端末装置から前記アクセス通信部が受信した測定報告に含まれる品質情報に基づく品質が一定水準以上である前記近隣セルの情報が、対応する前記識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶される、請求項1から4のいずれか一項に記載の中継装置。
  6. 前記近隣セルの情報を記憶するための領域は、前記ドナー基地局が形成するセルの情報を前記近隣セルの情報として記憶する、請求項1から5のいずれか一項に記載の中継装置。
  7. 前記バックホール通信部は、前記ドナー基地局が記憶する当該ドナー基地局の近隣セルの情報を受信し、
    前記近隣セルの情報を記憶するための領域は、前記バックホール通信部が受信した前記近隣セルの情報を記憶する、請求項1から6のいずれか一項に記載の中継装置。
  8. 端末装置とドナー基地局との間の通信を中継する中継装置により実施される中継方法であって、
    特定の移動体通信事業者の識別情報に対応付けられた基地局のうち、ドナー基地局との間でバックホール通信路を各々確立することと、
    前記基地局が形成するセルのうち、前記中継装置の近隣セルの情報を前記基地局から受信した信号に基づいて記憶部に記憶することと、
    を含み、
    前記近隣セルの情報を記憶するための前記記憶部における領域は、前記確立されたバックホール通信路に対応する前記識別情報ごとに、確保される、中継方法。
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