JP7259347B2 - アノード鋳型の水平度測定装置、および、電解用アノードの胴体鋳込み面の水平度調整方法 - Google Patents

アノード鋳型の水平度測定装置、および、電解用アノードの胴体鋳込み面の水平度調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、銅などの非鉄金属の電解精製で用いられる電解用アノードを鋳造する工程において、アノード鋳型の水平度、より具体的には、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を測定するための装置、および、該水平度測定装置を用いた電解用アノードの胴体鋳込み面の水平度調整方法に関する。
非鉄金属の精錬において、粗金属をアノード(陽極)とし、その金属塩の水溶液を電解質として電気分解を行い、カソード(陰極)に純度の高い金属を析出させる電解精製が行われる。
たとえば、銅の電解精製では、精製炉において粗銅を酸化精製および還元処理することにより得られた、純度約99.5%の精製粗銅を板状に鋳造した銅板をアノードとして用いる。一方、カソードとしては、PC(パーマネントカソード:Permanent Cathode)法では、ステンレス製の薄板が、コンベンショナル法(種板法)では、高純度の銅からなる薄板状の種板が用いられる。アノードとカソードは、電解槽内に貯えられた電解液内に交互に浸漬される。この状態で、アノードとカソードの間に電圧を印加して、カソードの表面に銅を電着させることにより、純度が99.99%以上である電気銅が得られる。PC法では、後工程で電着した電気銅をステンレス製の薄板から剥ぎ取ることにより製品とする。一方、種板法では、電気銅はカソードの銅板そのままの状態で製品として出荷される。
銅の電解精製に用いられるアノードは、精製炉からの溶融粗銅(精製粗銅)を、たとえば、特開2015-123451号公報に記載されている、アノード鋳造機を使用して、鋳造することにより得られる。
図5に、特開2015-123451号公報に記載されている、従来のアノード鋳造機の1例を示す。アノード鋳造機1は、溶融金属供給部2と、1対の回転鋳造部3とにより構成される。溶融金属供給部2は、流し樋4、溜樋5、1対の計量樋6を備える。1対の回転鋳造部3は、溶融金属供給部2の溜樋5を挟んで配置され、それぞれ複数のアノード鋳型7とこれらのアノード鋳型7が載置されるターンテーブル8を備える。
流し樋4は、精製炉Fから排出された溶融金属を受け止めて、溜樋5に溶融金属を供給するように構成されている。溜樋5は、流し樋4から供給された溶融金属を一旦貯留した後、溶融金属を1対の計量樋6のそれぞれに交互に供給するように構成されている。1対の計量樋6は、溜樋5と1対の回転鋳造部3との間に配置され、それぞれに対応する回転鋳造部3のアノード鋳型7に対して溶融金属を供給するように構成されている。それぞれの計量樋6には、その重量を測定するための重量計9が備えられている。
図6に、従来使用されているアノード鋳型7の1例を示す。アノード鋳型7は、鋳造する電解用アノードの平板のアノード胴体に対応する胴体鋳込み面10と、アノード胴体を電解槽へ懸下し、かつ、電解用の配線に接続される耳部に対応する耳部鋳込み面11と、これらの外周に存在する外枠部12とを備える。
電解精製では、電解槽中に垂直に吊り下げられた状態で、電解用アノードとカソードとの間の距離すなわち面間距離が、向かい合う電解用アノードとカソードのいずれの部分においても一定の範囲内で等しくなるよう調整されていることが、安定的な操業に必要とされる。すなわち、電解用アノードのアノード胴体の上部と下部の間において、その厚みに差が生じると、電解槽内でアノードとカソード間の距離に差が生じ、電極距離の短い場所で電着量が局所的に増大して、ショートが発生する。また、アノード胴体の上部の厚みがアノード胴体の下部の厚みに比べて薄い場合には、電解精製工程の終盤において、電槽内でアノード胴体の下部を支えるに足る強度がアノード胴体の上部に残る程度で電解を終わらせる必要が生ずる。
このため、アノード胴体の厚みは、均一であること、特にその上下方向に関して均一であることが重要となる。アノード鋳造工程において、アノード胴体の厚みが均一である電解用アノードを製造するためには、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10を水平に保って、湯面から胴体鋳込み面10までの深さを、どの位置においても同じにする必要がある。
ここで、回転鋳造部3に設置されたアノード鋳型7は、注湯により蓄積される熱応力によって変形し(歪み)、胴体鋳込み面10の水平度が変わってしまうため、頻繁に胴体鋳込み面10の水平度を確認し、胴体鋳込み面10の水平度に応じて、たとえば所定厚さの鉄板などからなる水平調整治具、あるいは、特開2009-045647号公報に記載されている水平調整治具を用いて、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10が水平となるように調整することが必要とされる。
アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度は、通常、注湯前に胴体鋳込み面の水平度を目測あるいは気泡式水準器による測定結果により判断している。しかしながら、目測による水平度の調整には看過できない誤差が生ずる可能性があり、電解用アノードの変形誤差が大きくなってしまうという問題がある。一方、気泡水準器による測定には熟練を要する。また、アノード鋳型7は熱容量が大きいので冷めがたく、アノード鋳型7の歪みについて気泡式水準器を用いて測定するには、アノード鋳型7が十分に冷えるまで待たなければならない。このため、アノード鋳型7の歪みを測定できる時間は限られてしまう、また、アノード鋳型7の歪みを頻繁に測定することが難しいという問題もある。
特開平05-277706号公報には、無接触式距離センサを利用した水平度測定装置が開示されている。この水平度測定装置を用いる場合には、鋳造時に飛散した熔湯に由来する粉塵や、蒸発する冷却水に由来し、胴体鋳込み面10の上に浮遊している蒸気(霧)が消散するまで待つ必要がある。また、水平度測定装置の受感部が粉塵や結露で誤動作するといった問題もある。
特開2015-123451号公報 特開2009-045647号公報 特開平05-277706号公報
本発明の目的は、アノード鋳型の温度に拘わらず、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を簡便に測定することを可能とするアノード鋳型の水平度測定装置を提供することにある。また、本発明の目的は、前記水平度測定装置を用いて、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を簡便に測定し、かつ、該胴体鋳込み面の水平度を調整することを可能にする方法を提供することにある。
本発明は、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を測定する水平度測定装置に関する。特に、本発明の水平度測定装置は、
前記胴体鋳込み面の一部に接触する、耐熱性を有する、第1接触部と、
第1接触部とは離間して配置され、前記胴体鋳込み面の別の一部に接触する、耐熱性を有する、第2接触部と、
第1接触部と第2接触部との間に伸長し、第1接触部および第2接触部がそれぞれ取り付けられ、かつ、測定面を形成する、橋部と、
前記橋部に支持され、かつ、前記測定面の水平方向に対する水平度を定量化する角度検出部と、
を備えることを特徴とする。
第1接触部および第2接触部が、アルミナ製であることが好ましい。
前記橋部と前記角度検出部は、一体に構成されることができ、あるいは、別体に構成され、前記角度検出部が、前記橋部に取り付けられている構造からなることもできる。
前記角度検出部、あるいは、前記橋部と前記角度検出部の組合せとして、デジタル水平器を用いることができる。
本発明は、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を調整する方法に関する。特に、本発明のアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度調整方法は、本発明の水平度測定装置を、少なくとも第1接触部と第2接触部が、前記胴体鋳込み面のうち、少なくとも得られる電解用アノードの上下方向に関して離間するように、前記胴体鋳込み面に載置し、前記角度検出部により、前記胴体鋳込み面の水平度を測定する工程と、前記胴体鋳込み面の水平度の測定値と、前記胴体鋳込み面の水平度の目標値との差が所定の許容範囲から外れる場合に、前記差が前記許容範囲内となるように、好ましくは前記差が概ねゼロとなるように、前記アノード鋳型の前記電解用アノードの上下方向に関する一端または他端において、前記差に応じた合計厚みの水平調整治具を追加または除去することを特徴とする。
前記水平度の測定の前に、離型剤を用いた鋳造により得られた電解用アノードの剥ぎ取り後のアノード鋳型の胴体鋳込み面および耳部鋳込み面を含む鋳込み面に、清掃用離型剤として硫酸バリウムを散布したうえで、溶融金属を前記アノード鋳型の鋳込み面に注湯し、該溶融金属を凝固させ、凝固した金属を前記離型剤と前記清掃用離型剤とともに剥ぎ取ることにより、前記鋳込み面を清掃する工程をさらに備えることが好ましい。
本発明により、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度をより簡便かつ頻繁に測定することができる。このため、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を適宜かつ適切に調整することが可能となり、電解用アノードの上部と下部の厚みの誤差を低減させて、銅を含む非鉄金属の電解精製工程で用いる電解用アノードを適切な寸法で作製することが可能となる。したがって、電解工程において、電解用アノードのアノード胴体の厚みの差に起因するショートの発生や電解用アノードの強度の低下が効果的に防止され、十分な電解を行うことが可能となる。このように、本発明は、銅を含む非鉄金属の電解精製における効率化に大きく寄与するものである。
図1は、本発明の水平度測定装置の1実施形態の1例を示す、正面図である。 図2は、本発明の対象となるアノード鋳型の1例について、水平度測定の基準点とともに示す、正面図である。 図3は、本発明の水平度測定装置の1実施形態の1例を、アノード鋳型の1例に配置した状態を示す、断面図である。 図4は、本発明の水平度測定装置を用いて測定したアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度と、アノード鋳型で鋳造された電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みの差との関係を示すグラフである。 図5は、従来のアノード鋳造機の1例を示す、概略平面図である。 図6は、従来のアノード鋳型の1例を示す、正面図である。
(1)水平度測定装置
本発明の第1の態様は、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を測定する水平度測定装置に関する。
本発明の対象となる、アノード鋳型7は、図6に示す従来のアノード鋳型と同様であり、図2に示すように、電解用アノードのアノード胴体に対応する胴体鋳込み面10と、電解用アノードの耳部に対応する耳部鋳込み面11と、これらの外周に存在する外枠部12とを備える。
アノード鋳型7の形状およびサイズについては任意であり、本発明がこれらにより限定されることはない。通常、アノード鋳型7の大きさは、得られる電解用アノードの上下方向(図2の上下方向、図3の左右方向)に関する長さが1200mm~1500mm程度、幅方向(図2の左右方向)に関する長さも1200mm~1500mm程度、厚さ方向(図3の上下方向)に関する長さが400mm~800mm程度である。
また、注湯部を構成する胴体鋳込み面10と耳部鋳込み面11のうちの胴体鋳込み面10については、得られる電解用アノードの上下方向に関する長さが800mm~1100mm程度、幅方向に関する長さが800~1100mm程度、深さ(アノード鋳型7の厚さ方向一端面から胴体鋳込み面10までの長さ)は、100mm~200mm程度である。
本発明の水平度測定装置の1例として、図1に、デジタル水平器17を用いた水平度測定装置13を示す。本例の水平度測定装置13は、角度検出部を構成するデジタル水平器17とは別に、デジタル水平器17により角度が測定される測定面を有する形鋼材(図示の例ではアングル)により構成される橋部16と、デジタル水平器17が固定された橋部16を、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10に載置するための脚部として機能する、耐熱性を有する第1接触部14と第2接触部15とを備えることに特徴がある。
より具体的には、水平度測定装置13は、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の一部に接触する、耐熱性を有する、第1接触部14と、第1接触部14とは離間して配置され、胴体鋳込み面10の別の一部に接触する、耐熱性を有する、第2接触部15とを備える。
第1接触部14および第2接触部15を備えることで、角度検出部(デジタル水平器)17および測定面を有する橋部(形鋼材)16を、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10に直接押し付ける必要がなくなる。これにより、橋部16の測定面が胴体鋳込み面10に存在する凹凸の影響を受けて傾斜したりすることが防止され、角度検出部17が測定時に胴体鋳込み面10に存在する凹凸を拾うことなく、胴体鋳込み面10の水平度を適切に測定することが可能となる。また、アノード鋳型7が十分に冷えない状態においても、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度の測定が可能となる。
この観点から、第1接触部14および第接触部15として、耐熱温度が500℃以上、好ましくは900℃以上、より好ましくは1200℃以上である、耐熱性部材が用いられる。また、第1接触部14および第2接触部15を、熱絶縁性を有する部材により構成することが好ましい。これにより、第1接触部14および第2接触部15から角度検出部17に伝わる熱で、角度検出部17が破壊ないしは故障してしまうことを防止して、アノード鋳型7がより冷めていない状態での、胴体鋳込み面10の水平度の測定が可能となる。このような耐熱性および熱絶縁性を備えた部材として、セラミックス製の部材を挙げることができる。セラミックス製の部材のうち、特に、アルミナ(耐熱温度:1300℃~1600℃、熱伝導率:30Wm-1-1)製の部材を用いることが、コストや入手容易性の観点からも好ましい。ただし、その他にも、ステンレス、鉄、銅などの耐熱性を有する金属製の部材も用いることができる。
第1接触部14および第2接触部15を構成するアルミナを含むセラミックス製、あるいは、金属製の部材の形状およびサイズについては、水平度測定装置13を鋳込み面上に安定的に配置することができる限り、任意である。すなわち、水平度測定装置13を構成する、橋部16および角度検出部17の形状およびサイズに応じて、適宜決定される。たとえば、第1接触部14および第2接触部15を構成する部材の形状としては、前記鋳込み面との接触部の面積を大きくする観点からは、直方体、立方体などを採用することが好ましい。すなわち、平板状の板材、特にアルミナ製の板材を用いることが好ましい。一方、胴体鋳込み面10および耳部鋳込み面11に、離型剤として散布された粘土が多く残留している場合には、板材のうち、前記鋳込み面と接触する底面の一部に尖った形状の歯部あるいは鋲などの離型剤を貫通する部材を設ける、あるいは、該底面全体を角錐あるいは円錐状の尖った形状を採用することもできる。このような構造により、残留した粘土などの離型剤の厚みにより生じた凹凸により測定値が左右されることが防止でき、さらには、部材の熱絶縁性を向上させることもできる。このように、第1接触部14および第2接触部15の構造は、安定性と残留する離型剤の厚みなどを考慮して、適宜決定される。
第1接触部14と第2接触部15とは、水平度測定装置13の設置場所から橋部16および角度検出部17までの高さが長さ方向で同一となるように、互いに同じ形状および同じサイズを有することが好ましい。
本発明の水平度測定装置13は、第1接触部14と第2接触部15との間に伸長し、第1接触部14および第2接触部15がそれぞれ取り付けられ、かつ、測定面を形成する、橋部16を備える。
橋部16を備えることで、角度検出部の種類、形状およびサイズに拘わらず、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度を適切に測定可能とする測定面が提供される。すなわち、橋部16は、角度検出部の長さを延長する機能と、測定面を提供する機能とを有する。
橋部16としては、測定面を備え、かつ、所定長さを有する限り、たとえば、形鋼材、鋼管、金属製で中空状のパイプ、金属製で中実状の棒材などを用いることができる。橋部16として形鋼材を用いる場合、その断面形状は、L形(アングル)、H形、溝形、Z形などの断面形状とすることができる。本例では、橋部16としてアングルが用いられている。
橋部16の長さは、測定したい平面の大きさに応じて設定される。電解用アノードのアノード胴体の厚みが一定範囲に収まるように鋳造するという見地からすると、対応する平面は胴体鋳込み面10であるので、胴体鋳込み面10の上下方向の長さに応じて、橋部16の長さを設定することができる。このとき橋部16の長さは、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の電解用アノードの上下方向に関する長さ、あるいは、その対角線の長さを最大長さとすることになる。このように、第1接触部14と第2接触部15との間に掛け渡される橋部16が胴体鋳込み面10の上下方向に関する長さに合っていることにより、胴体鋳込み面10全体の平均的な水平度を水平度測定装置13により1回で測定することが可能となる。
たとえば、胴体鋳込み面10についての電解用アノードの上下方向に関する長さが800mmである場合には、橋部16の長さは700mm~750mm程度であることが好ましく、胴体鋳込み面10の上下方向の長さが1100mmである場合には、橋部16の長さは1000mm~1050mm程度であることが好ましい。橋部16の幅については、第1接触部14および第2接触部15を取り付けることが可能であり、かつ、角度検出部17を安定的に載置可能であれば、任意に設定することができる。
本発明の水平度測定装置13は、橋部16に支持され、かつ、橋部16の前記測定面の水平度を定量化する角度検出部17を備える。
角度検出部17としては、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平方向に対する傾斜角度を測定可能な水平器あるいは水準器であれば、いずれも採用可能であるが、デジタル水平器を用いることが好ましい。本発明の水平度測定装置13は、アノード鋳型7の温度が十分に低下していない状態で、測定者がアノード鋳型7の上に乗って、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10に静置して測定することから、デジタル画面に瞬時に測定値が表示されるデジタル水平器を適用することが好ましい。デジタル水平器の水平精度は、±0.1度、より好ましくは±0.05度である。デジタル水平器としては加速度センサないしは気泡管を用いたものを採用することが、使用環境との関係から好ましい。
入手可能なデジタル水平器の長さは、200mm~600mm程度であるが、本発明はこれに限定されることはない。すなわち、測定に寄与する実質的な長さは、第1接触部と第2接触部の間の距離により定められるが、この距離は、デジタル水平器とは独立して橋部16の長さにより決定される。
なお、デジタル水平器の長さが、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の電解用アノードの上下方向に関する長さと同程度の長さを有する場合には、橋部16を省略して、デジタル水平器に対して、第1接触部および第2接触部を直接取り付けることも可能である。この場合には、デジタル水平器の筐体が橋部16を構成するものとして解釈される。
デジタル水平器の最大長さは、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の電解用アノードの上下方向に関する長さ、あるいは、その対角線の長さまでとすることが好ましい。
本発明の水平度測定装置13を構成する部材は、それぞれ適切な取り付け手段により、相互に固定される。取り付け手段は、任意であり、所定の耐熱性を有する接着剤、両面テープ、金属製のボルトとナットの組合せなどの締結具を用いることができる。相互に取り外し可能として、適宜、橋部の長さや第1接触部および第2接触部を構成する部材の形状などを簡易に交換可能とする観点から、所定の耐熱性を有する両面テープを用いることが好ましい。
(2)アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度の調整方法
本発明のアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度調整方法は、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度を測定するに際して、本発明の水平度測定装置13を用いることを特徴とする。
具体的には、図3に示すように、使用者は、水平度測定装置13を、第1接触部14と第2接触部15が、胴体鋳込み面10のうち、得られる電解用アノードの上下方向に関して離間するように、胴体鋳込み面10に載置する。なお、電解用アノードの左右方向に関しては、第1接触部14と第2接触部15が離間していてもしていなくてもよい。すなわち、水平度測定装置13を、得られる電解用アノードの上下方向あるいは対角線方向に配置することができる。
第1接触部14と第2接触部15の配置は、あらかじめ定めた基準点に、あるいは基準点間を結んだ線分上の点に定めることにより、位置の偏りや位置の変化が測定値に与える影響を抑制することができる。基準点としては、図2に示す、胴体鋳込み面10上のA~Dの4箇所が好ましい。基準点A~Dは、胴体鋳込み面10を囲む四辺の端部に相当し、この間に胴体鋳込み面10のうちの主要部(得られる電解用アノードのうちのアノード胴体の厚さに均一性が要求される部分に相当する部分)が納まるためである。基準点A~Dは、隣接する胴体鋳込み面10の二辺のいずれもから、30mm~80mm程度とすることが好ましく、たとえば50mmだけ離れた位置とする。ただし、基準点AおよびCについては、胴体鋳込み面10の上側は、耳部鋳込み面11とあまり段差なく連続しているため、胴体鋳込み面10の上辺および耳部鋳込み面11の境界線から所定長さだけ離れた位置とする。
水平度測定装置13の第1接触部14と第2接触部15との間の長さが、それぞれ胴体鋳込み面10上の基準点AとBの間、および、基準点CとDの間の距離に対応するように、水平度測定装置13は、予め構成されている。よって、使用者は、たとえば、第1接触部14が基準点Aに、第2接触部15が基準点Bに、それぞれ位置するように、水平度測定装置13を胴体鋳込み面10に載置し、基準点AとBの間の水平度を測定し、デジタル水平器17の測定値を読み込む。次に、第1接触部14が基準点Cに、第2接触部15が基準点Dに、それぞれ位置するように、水平度測定装置13を胴体鋳込み面10に載置し基準点CとDの間の水平度を測定し、デジタル水平器17の測定値を読み込む。
代替的に、水平度測定装置13の第1接触部14と第2接触部15との間の長さが、胴体鋳込み面10の対角線に実質的に相当する距離、すなわち、それぞれ胴体鋳込み面10上の基準点AとDの間、および、基準点CとBの間の距離に対応するように、水平度測定装置13を予め構成して、基準点AとDの間および基準点CとBの間の水平度を測定することもできる。
図4に、複数のアノード鋳型7について、鋳型の水平度と得られる電解用アノードのアノード胴体の厚みとの関係の1例を示す。横軸である鋳型の水平度は、本発明の水平度測定装置13を用いて測定した、胴体鋳込み面10の基準点AとBの間、および、基準点CとDの間の傾きとして表した。横軸である上下厚み差は、本発明の水平度測定装置13を用いて水平度を測定した複数のアノード鋳型7を用いて鋳造して得た電解用アノードについて、キャリパゲージを用いてアノード胴体の上部の厚みとアノード胴体の下部の厚みをそれぞれ計測し、アノードの上部厚みから下部厚みを差し引いたものである。
なお、この例では、基準点AおよびCは、図2に示すように、鋳込み面全体の上端縁である耳部鋳込み面11の上端縁から300mm離れた位置で、胴体鋳込み面10の側端縁より50mm離れた位置に設定されている。また、基準点BおよびDは、胴体鋳込み面10の下端縁および側端縁よりそれぞれ50mm離れた位置に設定されている。
図4に示すグラフから理解されるとおり、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度と、アノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差とは、相関関係を有する。このことから、電解用アノードに求められるアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差に関する目標値と、アノード鋳型7の実際の上部位置と下部位置との差(歪み)との関係を、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度に関する測定値から推測することが可能となる。
図4に示した例では、同じ胴体鋳込み面10の水平度において、電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差は±1.5mmの範囲に収まっている。たとえば、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度が0.1度の場合、電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差は、-0.5mm~2.5mmの範囲に収まる。電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差の目標値が、得られる電解用アノードにおけるショートの発生あるいは切れ込みの発生を防止する観点から、3mm以下に設定されている場合に、図4に示した例では、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度が0.2度以上となると、電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差が目標値の3mmを超える可能性があるため、胴体鋳込み面10の水平度が0.15度以下、好ましくは0.1度以下、さらに好ましくはゼロもしくはゼロ近傍となるように、アノード鋳型7の傾きを調整する。これにより、電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差が3mm以下となり、その結果、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10における湯面から胴体鋳込み面10までの距離が、電解用アノードのアノード胴体の上下方向にわたって、概ね均一(またはわずかな差のみ)となるため、凝固して得られる電解用アノードの形状が良好となる。
一方、胴体鋳込み面10の水平度の測定値と、胴体鋳込み面10の水平度の目標値との差が、所定の許容範囲から外れる場合、たとえば、目標値が0.15度以下で許容幅が±0.05度の場合、測定値が0.20度を超えたときに、アノードの上下方向に関する傾きを調整する。より具体的には、目標値との差が許容幅に収まるように、さらには、胴体鋳込み面10の水平度が前記目標値である0.15度以下、好ましくは胴体鋳込み面10の水平度がゼロあるいは概ねゼロとなるように、アノードの上下方向に関するアノード鋳型7の一端または他端において、前記差に応じた合計厚みの水平調整治具を追加または除去する。
水平調整治具としては、ターンテーブル8上にアノード鋳型7を載置するための架台とアノード鋳型7の背面(胴体鋳込み面10および耳部鋳込み面11とは逆側の面)との間に挿入可能な所定厚さの鉄板あるいはステンレス板があり、これらの治具を複数枚用意しておき、調整する角度に応じた枚数だけこれらの治具を挿入または取り出す。あるいは、特開2009-045647号公報に記載されたような水平調整治具を用いることもできる。
(3)電解用アノードの製造方法
本発明の水平度測定装置を用い、本発明のアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を調整する方法が適用された、電解用アノードの製造方法は、従来と同様に、たとえば図5に記載されたアノード鋳造機1を用いて実施される。具体的には、溶融金属は、精製炉Fから流し樋4を介して溜樋5に供給され、溜樋5で一旦貯留された後、計量樋6に供給されて、計量樋6を介して、回転鋳造部3の架台上に載置されたアノード鋳型7に一定量ずつ注湯される。
アノード鋳型7に供給された溶融金属は、回転鋳造部3で、冷却により凝固し、凝固した電解用アノードはアノード鋳型7より剥ぎ取られる。電解用アノードが剥ぎ取られた後、次の鋳込みのために、胴体鋳込み面10および耳部鋳込み面11に離型剤が散布され、アノード鋳型7は、再度、溶融金属の供給位置に送られる。
この際、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10および耳部鋳込み面11には、溶融金属の注湯前に離型剤が散布される。離型剤として、粘土または硫酸バリウム(バライト)などが使用される。特に、粘土はコストが低く入手が容易であることから一般的に使用されている。これらの離型剤は、鋳造後に得られた電解用アノードをアノード鋳型7から剥ぎ取る際に、同時に除去されるが、離型剤として粘土を用いた場合には、粘土が一定量は残留する。
本発明のアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を調整する方法が適用された電解用アノードの製造方法では、離型剤の種類に拘わらず、回転鋳造部3で使用中であって、鋳造により得られた電解用アノードの剥ぎ取り後のアノード鋳型7の胴体鋳込み面10および耳部鋳込み面11を含む鋳込み面に、清掃用離型剤として硫酸バリウムを散布し、溶融金属をアノード鋳型7の鋳込み面に注湯し、この溶融金属を凝固させ、凝固した金属を使用されていた離型剤と前記清掃用離型剤とともに剥ぎ取ることにより、前記鋳込み面を清掃する工程を経た後、本発明のアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度調整方法により、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度を調整することが好ましい。
これにより、アノード鋳型7を必要以上に冷やすことなく、アノード鋳造機1の運転中において、任意のアノード鋳型7の胴体鋳込み面10の水平度を正確に測定し、その測定結果に応じて、アノード鋳型7の傾きを適宜調整することが可能となる。
特に、離型剤として粘土が使用されている場合、電解用アノードの剥ぎ取り後に粘土が残留し、基準点A~Dを含む胴体鋳込み面10上に粘土の厚みに応じて凹凸が生ずる場合がある。第1接触部及び第2接触部の形状に関する工夫により、基準点A~Dに存在する凹凸から測定値に対する影響を回避することも可能であるが、任意のアノード鋳型7に対して、胴体鋳込み面10に対する清掃を行って粘土を可能な限り除去する工程を別途設けることにより、前記凹凸の測定値に対する影響を排除することがより好ましい。
清掃用離型剤として、硫酸バリウム(バライト)を用いることにより、清掃工程で凝固した金属を剥ぎ取る際に、この金属および硫酸バリウムとともに、粘土などの離型剤の残留量を低減させることができる。
銅の電解精製に用いられる電解用アノードを鋳造する工程において使用されているアノード鋳型7について、本発明を適用して、その胴体鋳込み面10の水平度を測定した。使用前におけるアノード鋳型7については、得られる電解用アノードの上下方向に関する長さが1400mmであり、幅方向に関する長さが1400mmであり、厚さ方向に関する長さは700mmであった。アノード鋳型7の胴体鋳込み面10については、得られる電解用アノードの上下方向に関する長さが1000mm、幅方向に関する長さが1000mmであり、深さ(アノード鋳型7の正面(横置きで配置状態での上面)から胴体鋳込み面10までの長さ)は150mmであった。胴体鋳込み面10は、上部側左右端部において耳部鋳込み面11に連続する構造を有していた。
基準点AおよびCは、耳部鋳込み面11の上端縁から300mm(胴体鋳込み面10と耳部鋳込み面11の境界線から50mm)、左端縁あるいは右端縁から50mmだけ離れた位置に設定した。基準点BおよびDは、胴体鋳込み面10の下端縁および左端縁あるいは右端縁からそれぞれ50mmだけ離れた位置に設定した。基準点AとBの間および基準点CとDの間の距離はそれぞれ900mmであった。
胴体鋳込み面10の水平度の測定には、図1に示すような加速度センサ式のデジタル水平器(ムラテックKDS株式会社製、DL-601P)を用いた水平度測定装置13を用いた。角度検出部17であるデジタル水平器は、長さ600mm×幅65mm×奥行27mmであった。橋部16である形鋼材としては、アングルを用いた。アングル16は、長さ900mm×幅50mm×奥行50mmであった。第1接触部14および第2接触部15には、長さ25mm×幅12.5mm×奥行25mmのアルミナ板を用いた。アングル16の平面の長さ方向中央部に、3M(登録商標)高耐熱両面粘着テープ(スリーエムジャパン株式会社製、9077)を用いてデジタル水平器17を取り付けるとともに、アングル16の底面の長さ方向両端部に、高耐熱両面粘着テープを用いて、第1接触部14および第2接触部15の長さ25mm×奥行25mmの面を取り付けた。
図5に示す、アノード鋳造機1を用い、離型剤として粘土を使った鋳造により電解用アノードを得る工程を複数回実施した後、14枚の使用中のアノード鋳型7からそれぞれ電解用アノードを剥ぎ取った後、アノード鋳型7の胴体鋳込み面10および耳部鋳込み面11を含む鋳込み面に、清掃用離型剤として硫酸バリウム150g/枚を散布し、その後、溶融銅をアノード鋳型7の鋳込み面に注湯し、溶融銅を凝固させ、凝固した銅を剥ぎ取ることで、粘土および硫酸バリウムも除去する、清掃工程を実施した。
その後、14枚のアノード鋳型7について、水平度測定装置13を用いて、胴体鋳込み面10の水平度を、基準点AとBの間および基準点CとDの間でそれぞれ測定した。また、剥ぎ取った電解用アノードのアノード胴体について、キャリパゲージを用いて、基準点A~Dに対応する位置の厚さを測定した。
図4に、これらの測定により得られた、胴体鋳込み面10の基準点AとBの間、および、基準点CとDの間の水平度(傾き)と、電解用アノードのアノード胴体の上部の厚みと下部の厚みとの差(基準点Aにおける厚みと基準点Bにおける厚みの差、および、基準点Cにおける厚みと基準点Dにおける厚みの差)との関係を示す。
胴体鋳込み面10の基準点AとBの間、および、基準点CとDの間の水平度が0.2度以上であったアノード鋳型7については、水平調整治具としての鉄板を用いて、アノード鋳型7の電解用アノードの上下方向に関する傾きを調整した。その後、通常の操業により、電解用アノードを鋳造により得たところ、いずれの電解用アノードも、そのアノード胴体の上部の厚みおよび下部の厚みは良好であった。
1 アノード鋳造機
2 溶融金属供給部
3 回転鋳造部
4 流し樋
5 溜樋
6 計量樋
7 アノード鋳型
8 ターンテーブル
9 重量計
10 胴体鋳込み面
11 耳部鋳込み面
12 外枠部
13 水平度測定装置
14 第1接触部
15 第2接触部
16 アングル(橋部)
17 デジタル水平器(角度検出部)
F 精製炉

Claims (5)

  1. アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を測定する水平度測定装置であって、
    前記胴体鋳込み面の一部に接触する第1接触部と、
    第1接触部とは離間して配置され、前記胴体鋳込み面の別の一部に接触する第2接触部と、
    第1接触部と第2接触部との間に伸長し、第1接触部および第2接触部がそれぞれ取り付けられ、かつ、測定面を形成する、橋部と、
    前記橋部に支持され、かつ、前記測定面の水平方向に対する水平度を定量化する角度検出部と、
    を備え
    第1接触部および第2接触部が、ステンレス、鉄、および銅のいずれかである金属製、または、セラミックス製であり、
    第1接触部および第2接触部のうち、前記胴体鋳込み面と接触する底面の一部に、尖った形状を有する部材を設けるか、または、該底面全体が、角錐若しくは円錐状の尖った形状を有することを特徴とする、水平度測定装置。
  2. 第1接触部および第2接触部が、アルミナ製である、請求項1に記載の水平度測定装置。
  3. 前記角度検出部、あるいは、前記橋部と前記角度検出部の組合せとして、デジタル水平器が用いられている、請求項1または2に記載の水平度測定装置。
  4. アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を調整する方法であって、
    請求項1~3のいずれかに記載の前記水平度測定装置を、少なくとも第1接触部と第2接触部が、前記胴体鋳込み面のうち、少なくとも得られる電解用アノードの上下方向に関して離間するように、前記胴体鋳込み面に載置し、前記角度検出部により、前記胴体鋳込み面の水平度を測定し、
    前記胴体鋳込み面の水平度の測定値と、前記胴体鋳込み面の水平度の目標値との差が所定の許容範囲から外れる場合に、前記差が前記許容範囲内となるように、前記アノード鋳型の前記電解用アノードの上下方向に関する一端または他端において、前記差に応じた合計厚みの水平調整治具を追加または除去する、
    ことを特徴とする、アノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を調整する方法。
  5. 前記水平度の測定の前に、離型剤を用いた鋳造により得られた電解用アノードの剥ぎ取り後のアノード鋳型の胴体鋳込み面および耳部鋳込み面を含む鋳込み面に、清掃用離型剤として硫酸バリウムを散布したうえで、溶融金属を前記アノード鋳型の鋳込み面に注湯し、該溶融金属を凝固させ、凝固した金属を前記離型剤と前記清掃用離型剤とともに剥ぎ取ることにより、前記鋳込み面を清掃する工程をさらに備える、請求項4に記載のアノード鋳型の胴体鋳込み面の水平度を調整する方法。
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