JP7259315B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱装置に関する。
誘導加熱はワーク内部の渦電流によって内部からの発熱ができることから比較的効率が高く迅速な加熱が可能である。例えば産業分野においては、誘導加熱によってワークをその長尺方向に沿って連続的に加熱するという要望があり、閉じたループコイル内にワークを配置して加熱することが行われている。
しかしながら、ループコイルを用いた誘導加熱装置では、ワークの出し入れはループコイルの両端から行わなければならず、ワークが長い場合には相当に面倒である。これに対して、特許文献1に記載の誘導加熱装置では、C型のコイルの内側に線状ワークを入れて該線状ワークを加熱することが提案されている。これによれば、ワークはC型のコイルの側方解放部から着脱が可能である。なお、複数のワークを同時に加熱する場合には、ワークの数に応じて誘導加熱装置を用意している。
特開2016-81913号公報
ところで、特許文献1に記載の誘導加熱装置では、その形状的な制約からコイルの巻き数を増やすことが困難であり、高出力化するためには相当の大電流を流すとともに、大電流に対応した冷却能力や絶縁能力が必要になる。
また、複数のワークを同時に加熱するために誘導加熱装置をワークの数に応じて複数台備えることは設置スペース、コストおよびエネルギー効率の観点から好ましくない。さらに、線状ワークを加熱する熱量調整は容易であることが望ましい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、複数の線状ワークを効率的に加熱することが可能であり、しかも線状ワークの着脱が容易な誘導加熱装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、線状ワークの加熱量調整が容易な誘導加熱装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる誘導加熱装置は、それぞれX方向に延在し、X方向に直交するY方向に沿って平行に配列された2以上でN本の線状ワークを加熱する誘導加熱装置であって、N本の前記線状ワークを基準として、X方向とY方向とに直交する方向の一方であるZ1方向側に設けられてN個のコアからなる第1コア群と、N本の前記線状ワークを基準として、Z1方向と逆側のZ2方向側に設けられてN個の前記コアからなる第2コア群と、N本の前記線状ワークを基準として、Z1方向側に設けられた一対の第1コイルと、N本の前記線状ワークを基準として、Z2方向側に設けられた一対の第2コイルと、を備え、前記コアは、それぞれ架橋部から突出する一対の磁極を有し、前記第1コア群のN個の前記コアと前記第2コア群のN個の前記コアとは、前記磁極がN本の前記線状ワークを挟んで対向するN対のコア対を形成し、一対の前記第1コイルは、前記第1コア群のN個の前記コアにおけるN対の前記磁極のうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回し、一対の前記第2コイルは、前記第2コア群のN個の前記コアにおけるN対の前記磁極のうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回し、前記第1コア群および前記第2コア群の少なくとも一方は、Z方向に進退可能に設けられていることを特徴とする。
N本の前記線状ワークと前記第1コア群との間に設けられた透磁性の第1仕切板と、N本の前記線状ワークと前記第2コア群との間に設けられた透磁性の第2仕切板と、をさらに備え、一対の前記第1コイルは前記第1仕切板に固定され、一対の前記第2コイルは前記第2仕切板に固定されていてもよい。
一対の前記第1コイルおよび一対の前記第2コイルは、コイル断面形状に合わせて、X方向とY方向とに直交するZ方向に切欠きが設けられた位置決板によって前記第1仕切板および前記第2仕切板に対して位置決めおよび固定がなされていてもよい。
前記第1コア群のN個の前記コアおよび前記第2コア群のN個の前記コアの少なくとも一方を、対向する前記線状ワークに対して個別に進退させる移動機構を備えていてもよい。
前記磁極のY方向の幅は、前記線状ワークのY方向の幅の1.5~2.5倍であってもよい。
N本の前記線状ワークを基準としてZ1方向側に設けられ、前記第1コア群および前記第1コイルを含む第1ユニットと、N本の前記線状ワークを基準としてZ2方向側に設けられ、前記第2コア群および前記第2コイルを含む第2ユニットと、を備え、前記第1ユニットと前記第2ユニットとは同構造であって、X方向およびY方向について逆向きとなるように配置されていてもよい。
また、本発明にかかる誘導加熱装置は、X方向に延在する線状ワークを加熱する誘導加熱装置であって、前記線状ワークを基準として、X方向に直交する方向の一方であるZ1方向側に設けられ第1コアと、前記線状ワークを基準として、Z1方向と逆側のZ2方向側に設けられて第2コアと、前記線状ワークを基準として、Z1方向側に設けられた一対の第1コイルと、前記線状ワークを基準として、Z2方向側に設けられた一対の第2コイルと、前記線状ワークと前記第1コアとの間に設けられた透磁性の第1仕切板と、前記線状ワークと前記第2コアとの間に設けられた透磁性の第2仕切板と、を備え、前記第1コアおよび前記第2コアは、それぞれ架橋部から突出する一対の磁極を有し、一対の前記磁極がそれぞれ前記線状ワークを挟んで対向する向きに配置され、一対の前記第1コイルは前記第1仕切板に固定され、一対の前記第2コイルは前記第2仕切板に固定され、前記第1コアと前記第2コアとは、前記線状ワークを挟んでコア対を形成し、一対の前記第1コイルは、前記第1コアにおける一対の前記磁極のうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回し、一対の前記第2コイルは、前記第2コアにおける一対の前記磁極のうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回し、前記第1コアおよび前記第2コアの少なくとも一方は、Z方向に進退可能に設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる誘導加熱装置では、各コア対は一対の磁極がZ方向に対向配置され、この間に隙間が形成されることから、開放されたY方向から隙間への線状ワークの着脱が容易である。また、1本あたりの線状ワークの加熱のために環状の磁束が2か所で通過し、その2か所の両側に一対の第1コイルと一対の第2コイルとが設けられている。つまり、1本の線状ワークの加熱のために4つのコイルが分散配置されており、個別には小さい電流および少ない巻き数であっても、4つの合計では高い加熱能力が得られ、線状ワークを効率的に加熱することが可能である。
さらに、本発明にかかる誘導加熱装置では、第1コイルや第2コイルは固定されており、第1コアおよび第2コアの少なくとも一方を、Z方向に進退させることにより線状ワークの加熱量調整が容易となる。
図1は、本実施形態にかかる誘導加熱装置を示す斜視図である。 図2は、コアアセンブリおよび移動機構の分解斜視図である。 図3は、誘導加熱装置における第1ユニットの正面図である。 図4は、誘導加熱装置における第1ユニットの内部を示す斜視図である。 図5は、第1コイルおよび第1コア群をZ2方向から見た斜視図である。 図6は、第1ユニットおよび第2ユニットにおけるコイル、仕切板、位置決板を示す斜視図である。 図7は、誘導加熱装置の内部を示す側面図である。 図8は、コアおよび線状ワークをZ方向からみた図である。 図9は、変形例にかかる誘導加熱装置を示す模式斜視図である。
以下に、本発明にかかる誘導加熱装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態にかかる誘導加熱装置10を示す斜視図である。誘導加熱装置10は、それぞれX方向に延在する5(N)本の線状ワーク12を加熱するものである。誘導加熱装置10は、図示しない制御部およびインバータによって制御され、通電される。
線状ワーク12は金属材であり、それぞれ図示しないドラムに巻回されている状態から引き出された十分に長いものである。図1ではその一部を示している。5本の線状ワーク12はY方向に間隔Lで並列しておりX方向の一方、例えば図1の上方に向かって連続的に移送される。5本の線状ワーク12は、誘導加熱装置10の前後でそれぞれガイド14によって位置決めされている。5本の線状ワーク12は、例えば2つの異なる加工処理部の間をX方向に連続的に移動しており、誘導加熱装置10はその移動部に設けられている。本願では線状ワーク12の「線状」とは適度に細くて長尺な形状であればよく、例えば棒状を含む。線状ワーク12の断面形状や機械的特性(弾性など)は問わない。
なお、Y方向はX方向に直交する方向である。また、X方向およびY方向に直交する方向をZ方向とする。Z方向について、図1における手前側をZ1方向、奥側をZ2方向とする。以下、必要に応じて図面上でX,Y,Z方向を矢印で示す。
誘導加熱装置10は、5本の線状ワーク12を基準として、Z1方向側に設けられた第1ユニット16Aと、Z2方向側に設けられた第2ユニット16Bとを有する。
第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとは同構造である。第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとは誘導加熱装置10の中心点O(図3、図7参照)を基準として、上下および左右(X方向およびY方向)について逆向きとなるように配置されている。したがって、第1ユニット16Aおよび第2ユニット16Bは同一設計、同一要素および同一製作工程によって得られる。
第1ユニット16Aおよび第2ユニット16Bの少なくとも一方は図示しない台に固定されている。以下、本願では第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとで構成要素の呼称を区別して説明する場合には、第1ユニット16Aかかる要素には大文字アルファベットの「A」を付し、第2ユニット16Bかかる要素には大文字アルファベットの「B」を付す。
第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとは一対の接続固定具18により、一定幅の狭い隙間20を形成するように固定されている。隙間20には5本の線状ワーク12が通っている。接続固定具18は、第1ユニット16Aと第2ユニット16BとのZ方向距離、すなわち隙間20の幅を調整可能に構成されている。
接続固定具18は、第1ユニット16Aに固定されたロッド把持部18Aと、第2ユニット16Bに固定されたロッド部18Bとを有する。ロッド部18BからはZ1方向に突出したロッドが設けられており、ロッド把持部18Aでは該ロッドを把持して固定する。ロッド把持部18Aによるロッドの把持を緩めると、第1ユニット16Aと第2ユニット16BとはZ方向に変位可能となる。ロッド部18Bのロッドがロッド把持部18Aから抜けると、第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとは完全に離間する。
誘導加熱装置10に対して5本の線状ワーク12を加熱位置、つまり隙間20にセットする際には、離間した状態の第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとで5本の線状ワーク12を挟み込み、ロッド把持部18Aとロッド部18Bとにより隙間20の幅を調整すればよい。また、Y方向の両端に設けられた一対の接続固定具18のうち一方を取り外しておき、接続固定具18が取り外して開放された側から5本の線状ワーク12を入れるようにしてもよい。
次に、第1ユニット16Aについて説明するが、必要に応じて第2ユニット16Bの一部についても説明する。上記の通り第2ユニット16Bは第1ユニット16Aと同じ構成である。
第1ユニット16Aは、四方(X方向の両側およびY方向の両側)を囲う枠体22がベースとなっている。枠体22は4枚の板材がボルトによって固定された構成である。枠体22におけるZ2方向の面は透磁性の第1仕切板24Aで覆われている。同様に、第2ユニット16BにおけるZ1方向の面は透磁性の第1仕切板24Aで覆われている。すなわち、隙間20は、Z方向で対向する第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとによって形成されている。枠体22におけるZ1方向の面には蓋体25(図7参照)が設けられている。図1では枠体22の内部が視認可能なように該蓋体25を省略している。
枠体22の内部には、枠体22の内側面をY方向につなぐ一対のガイドプレート26が設けられている。一対のガイドプレート26は板材であり、上下に離間して設けられており、互いに対向する面には5つのガイド溝28が等しい間隔Lで設けられている。この間隔Lは、線状ワーク12の相互距離に等しい。ガイド溝28はZ方向に延在している。枠体22の内部には、各ガイド溝28に沿ってZ方向に案内される5個のコアアセンブリ30が設けられている。コアアセンブリ30は等しい間隔LでY方向に並列している。
図2は、コアアセンブリ30および移動機構40の分解斜視図である。コアアセンブリ30は、コア32と、コア支持板34と、補助板36とを有し、一対のボルト39によって込み立てられている。補助板36および一対のボルト39の少なくとも一方は絶縁材で形成されている。コア32はいわゆる鉄心であって、例えば電磁鋼板やフェライトの積層構造である。コア32はY方向視で、架橋部32dと、該架橋部32dの両端から突出する一対の磁極32aとを有する。一対の磁極32aはそれぞれ線状ワーク12に対向する向きに配置される(図7参照)。コア32は、架橋部32dから窪み32bを挟んで一対の磁極32aがZ2方向を指向して突出する形状であればよく、例えば「コ」字形状や「U」字形状を含む。コア32の上部両端にはボルト39を避ける切欠32cが形成されている。
コア支持板34は、コアアセンブリ30のベースとなる部分であり、窪み34aと、一対のボルト孔34bと、雌ネジ部34cとを有する。コア32の上部は窪み34aに嵌まり込んで位置決めされる。ボルト孔34bはボルト39が螺合する部分である。雌ネジ部34cは移動機構40と組み合される部分であり、Z1方向の端面に形成されている。コア支持板34は熱伝導率の高い材質(例えば、アルミニウム)で形成されており、コア32の側面に当接することによってヒートシンクとしての機能を兼ねている。
補助板36にはX方向両端近傍にボルト孔36aが形成されている。ボルト39は、ボルト孔36aを挿通し、さらにボルト孔34bに螺合する。このようにして、コア32の上部がコア支持板34と補助板36によって締結されてコアアセンブリ30が形成される。
移動機構40はコアアセンブリ30をZ方向に進退させる機構である。移動機構40はモータ40aと、該モータ40aの回転軸と一体的に構成された雄ネジ部40bと、モータ40aを支持する台座40cとを有する。雄ネジ部40bはコア支持板34の雌ネジ部34cに螺合する。移動機構40は、モータ40aの作用下に雄ネジ部40bを回転させることにより、雌ネジ部34cとのボルト・ナット構造に基づいてコア支持板34およびコアアセンブリ30を進退させることができる。なお、移動機構40はコアアセンブリ30のZ方向についての進退手段とともに、位置決め固定手段を兼ねている。
誘導加熱装置10では、移動機構40とは別にコアアセンブリ30を固定するブレーキ機構60(図7参照)を設けている。ブレーキ機構60はガイドレール26の両側に設けられたネジ孔62と、該ネジ孔62に螺合するネジ64とからなる。コアアセンブリ30のZ方向位置調整は人手によって行い、適正位置となったらネジ64を締め込むことによりコアアセンブリ30が固定される。コアアセンブリ30の位置決め調整は、移動機構40とブレーキ機構60とのいずれか一方を用いればよい。このように、ブレーキ機構60はガイド溝28とともに移動機構の一形態をなす。
図3は、誘導加熱装置10における第1ユニット16Aの正面図である。図3では蓋体25は省略している。第1ユニット16Aの内部では、5個のコアアセンブリ30がY方向に並列しており、第1コア群31Aを構成している。各コアアセンブリ30はコア支持板34の長尺方向がX方向に沿い、磁極32a(図2参照)が紙面奥の方向(Z2方向)を向いて配置されている。コア支持板34のX方向の両端部34dは、ガイド溝28に嵌まり込んで案内される。コアアセンブリ30は、それぞれ両端部34dがガイドプレート26のガイド溝28に嵌っていて独立的な動作が可能であり、それぞれ移動機構40によってZ方向に個別に進退する。
制御部は図示しないセンサにより、またはモータ40aに対する出力パルス数のカウントによってコア支持板34のZ方向位置を検出し、フィードバック制御によりコアアセンブリ30の位置決めをすることができる。また後述するように、制御部は線状ワーク12の検出温度に基づいてコアアセンブリ30の位置決めをすることもできる。
移動機構40の台座40cは、例えば蓋体25に取り付けられている(図7参照)。雄ネジ部40bは蓋体25に設けられた孔から枠体22の内部に入っている。移動機構40は、オペレータが図示しないZ方向目盛を確認しながら正逆転操作をしてもよい。コアアセンブリ30を進退させる機構は移動機構40のような自動的なものに限らず、例えば雄ネジ部40bに相当する部材を移動機構とし、該部材をオペレータがドライバで回すようにしてもよい。
図4は、誘導加熱装置10における第1ユニット16Aの内部を示す斜視図である。図4では、第1ユニット16Aにおける枠体22、蓋体25、ガイドプレート26を省略している。第1コア群31Aは、5本の線状ワーク12を基準としてZ1方向側に設けられている。第1ユニット16Aの内部には、5本の線状ワーク12を基準として、Z1方向側に設けられた一対の第1コイル42Aが設けられている。第1コイル42Aおよび後述する第2コイル42Bは、制御部およびインバータの作用下に通電制御される。
図5は、第1コイル42Aおよび第1コア群31AをZ2方向から見た斜視図である。図5に示すように、一対の第1コイル42Aの一方は、第1コア群31Aの5個のコア32における一対の磁極32aのうちX方向に沿った一方の5個を囲って巻回し、一対の第1コイル422Aの他方は、第1コア群31Aの5個のコアにおける一対の磁極32aのうちX方向に沿った他方の5個を囲って巻回している。一対の第1コイル42AはY方向に長尺な円形であり、より具体的には、磁極32aを挟む部分がY方向に平行な直線を構成し、Y方向の両端部で半円形となっている。第1コイル42Aは、例えばX方向に2列でY方向に2段の4巻きの構成である。第1コイル42Aの導線は、例えば被覆銅線である。
第1コイル42Aは磁極32aに対して固定されてなく、第1コイル42Aの内周面と磁極32aとの間にはわずかな隙間が形成されている。このため、各コアアセンブリ30と第1コイル42Aとは電磁的に協働して磁束を発生させることができる一方、機械的には離間している。したがって、各コアアセンブリ30は移動機構40(図7参照)によって個別の進退が可能となっている。また、移動機構40はコアアセンブリ30だけを駆動すればよいことから負荷が軽く、小出力型で足り、しかも応答性がよい。
移動機構40がコアアセンブリ30を進退させることにより、磁極32aと第1仕切板24Aとの空隙43A(図4、図7参照)の幅が増減する。空隙43Aの幅は0またはほぼ0にまで狭められる。移動機構40には、空隙43Aが0になった時点でコアアセンブリ30のZ2方向への進出を停止させるリミッタが設けられていてもよい。仮にこのようなリミッタが設けられていなくても、磁極32aは第1仕切板24Aを超えてZ2方向に進出することはなく、第1仕切板24Aは線状ワーク12に対する保護機能を備えている。
図3に戻り、一対の第1コイル42Aの導線の巻回方向は互いに逆になっている。つまり、一方が時計回りに巻回され、他方が反時計回りに巻回されており、それぞれは接続端44で接続されている。第1コイル42Aの一対の導線端部は枠体22の切欠きを通って外部のインバータに接続されている。このような構成により、一対の第1コイル42Aではコア32に対して一定方向の磁束を発生させることができる。なお、図1、図4、図5、図6および図8では作図の都合上、一対の第1コイル42Aおよび後述する一対の第2コイル42Bを簡略化して表し、接続端44および導線端部を省略している。
図6は、第1ユニット16Aおよび第2ユニット16Bにおける第1コイル42A、第2コイル42B、第1仕切板24A、第2仕切板24B、位置決板46を示す斜視図である。図6に示すように、一対の第1コイル42Aは、4枚の位置決板46によって第1仕切板24Aに対して位置決めおよび固定がなされている。4つの位置決板46はそれぞれY方向に沿って配置されている。4枚の位置決板46のうち2枚は、5個のコアアセンブリ30のY方向両端を挟む位置に配置されており、残りの2枚は5個のコアアセンブリ30のうち中央の1つを挟む位置に配置されている(図4参照)。このように、4つの位置決板46は互いに適度に離間して第1コイル42aをバランスよく位置決めしている。
位置決板46には第1コイル42Aのコイル断面形状に合わせたアーチ形状の4つの切欠46aが設けられている。切欠き46aはZ2方向の辺からZ1方向に向かって切り欠かれている。一対の第1コイル42AにおけるX方向両端の合計4か所がそれぞれ切欠46aに嵌まり込んでいる。各切欠46aは第1コイル42Aにコイルを抑えている。第1コイル42Aは4つの位置決板46の4つの切欠46aにより、合計16か所で固定されている。
位置決板46は、Z1方向の辺におけるX方向両端に段部46bが形成されている。位置決板46は、段部46bがガイドプレート26のZ2方向端面に係合することにより固定される(図7参照)。つまり、位置決板46は接着手段や締結手段を用いることなく第1コイル42Aを第1仕切板24Aに対して位置決めおよび固定することができ、メンテナンス時などに分解が容易である。
次に、第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとが組み合わされて構成される誘導加熱装置10について説明する。
図7は、誘導加熱装置10の内部の側面図である。図7では誘導加熱装置10の内部が視認可能なように枠体22を省略している。第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとは同じ構成であって、線状ワーク12を基準として対称に設けられている。
図6および図7に示すように、第2ユニット16Bには、第1ユニット16Aにおける一対の第1コイル42Aに相当する一対の第2コイル42Bが設けられている。第2コイル42Bは、5本の線状ワーク12を基準として、Z2方向側に設けられている。一対の第2コイル42Bは、一対の第1コイル42Aと同様に4枚の位置決板46によって第2仕切板24Bに位置決めおよび固定されている。上記の通り、第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとの間には、線状ワーク12が配置される隙間20が形成されている。
また、図7に示すように、第2ユニット16Bには、第2コア群31Bが設けられている。第2コア群31Bは、第1ユニット16Aにおける第1コア群31Aに相当し、5個のコアアセンブリ30がY方向に並列している。第2コア群31Bでは、コア32の一対の磁極32aはZ1方向を指向している。
一対の第2コイル42Bの一方は、第2コア群31Bの5個のコア32における一対の磁極32aのうちX方向に沿った一方の5個を囲って巻回しており、一対の第2コイル42Bの他方は、第2コア群31Bの5個のコア32における一対の磁極32aのうちX方向に沿った他方の5個を囲って巻回している。
図7において一対の第1コイル42Aおよび一対の第2コイル42Bのうち上方の2つは導線の巻回方向が同じであり、下方の2つは導線の巻回方向が同じである。そして、上方の2つと下方の2つは導線の巻回方向が逆向きとなっている。
第1コア群31Aの5個のコア32と第2コア群31Bの5個のコア32とは、5本の線状ワーク12を挟んで5対のコア対48を形成している。各コア対48では、各々の一対の磁極32aが線状ワーク12を挟んで対向している。対向する磁極32a同士の間には空隙43A,43B、第1仕切板24A、第2仕切板24Bおよび隙間20が存在する。空隙43Bは第1ユニット16Aにおける空隙43Aに相当するものである。これらは微小幅であって対向する磁極32a同士の距離は十分に短く、磁束Φが通過し得る。したがって、制御部およびインバータの作用下に、第1コイル42Aおよび第2コイル42Bに通電すると、図7において太矢印で示すように、コア対48に沿って環状の磁束Φが発生する。磁束Φは各コア対48において個別に発生し、個別の磁束Φはそれぞれ線状ワーク12を通り、渦電流を発生させることにより該線状ワーク12を個別に加熱する。1本の線状ワーク12では、環状の磁束Φが2か所で通過するため、この2か所が加熱される。
また、空隙43A,43Bの各幅は移動機構40によって個別に調整可能であり、これによって磁束Φの大きさも調整可能である。磁束Φは5対のコア対48毎に調整可能となる。したがって、磁束Φの大きさによって線状ワーク12の加熱量を個別に調整することができる。各線状ワーク12の加熱量は、該線状ワーク12の温度を検出しながら制御部によりリアルタイムで調整することが可能である。つまり、線状ワーク12の温度が目標温度よりも高ければ空隙43A,43Bを広げ、目標温度よりも低ければ空隙43A,43Bを狭めればよい。空隙43Aと空隙43Bとは同幅となるように連動させてもよいし、個別に調整してもよい。線状ワーク12の温度は、例えば放射温度計による検出値やインバータの出力電流に基づいて判断すればよい。各線状ワーク12の加熱量の調整は、リアルタイムに限らず、例えば通常運転前の準備運転段階で行ってもよい。
図8は、コア32および線状ワーク12をZ方向からみた図である。図8では、コア32と線状ワーク12との間の第1仕切板24Aを省略している。磁極32aのY方向の幅w1は、線状ワーク12のY方向の幅w2の2倍となっている。このように、磁極32aの幅w1は、線状ワーク12の幅w1と比較して適度に広く形成されているため、線状ワーク12に対して均一で安定した磁場を与えることができる。また、コア32と線状ワーク12とのY方向に関する相対的な位置が多少ずれても、磁極32aから生じる磁場の中に線状ワーク12が収まって加熱が可能である。したがって、線状ワーク12は多少の位置ずれが許容され、誘導加熱装置10に対するセッティングが容易である。また、線状ワーク12が振動などによってY方向に多少揺れることも許容される。
なお、図8の仮想線で示すように、仮に5個のコア32をY方向に連続した1つの大きなコア32yにまとめた構成とすると、線状ワーク12に対向していない部分の面積が広くなってしまい、加熱に利用されることのない漏れ磁束が過大となり、エネルギー効率が低下するとともに、絶縁強度が不足することになる。したがって、磁極32aの幅w1には上限値が設けられていることが望ましく、誘導加熱装置10では、幅w1は幅w2に対して1.5~2.5倍であることが適当である。
このように構成される誘導加熱装置10では、一対の第1コイル42Aは、第1コア群31Aの5個のコア32における5対の磁極32aのうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回している。また、一対の第2コイル42Bは、第2コア群31Bの5個のコア32における5対の磁極32aのうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回している。
このような構成によれば、各コア対48は一対の磁極32aがZ方向に沿って対向配置され、この間に第1仕切板24Aおよび第2仕切板24Bを介して隙間20が形成されることから、開放されたY方向から隙間20への線状ワーク12の着脱が容易である。したがって、例えば既存の生産設備で5本の線状ワーク12が並列している箇所に対して、一対の接続固定具18のうち一方を取り外した状態で、誘導加熱装置10をY方向に沿って移動させ、線状ワーク12が隙間20に入るようにセットすればよい。また、第1ユニット16Aと第2ユニット16Bとで5本の線状ワーク12を挟んでZ方向に対向させた状態で一対の接続固定具18で双方を固定してもよい。このよう、誘導加熱装置10では線状ワーク12をセットする際に、該線状ワーク12を途中で切ったり、または配索し直す必要がない。
また、磁束Φ(図7参照)は、狭い隙間20以外は一対のコア32を循環する磁路が確保されることになり、外部への漏出が少なくなり、高効率な加熱が可能となる。
さらに、第1コイル42Aは、コア32の磁極32aを5個ずつまとめて巻回している。したがって、コア32同士の間にはコイルがないため間隔L(図1参照)を狭くすることができ、誘導加熱装置10の小型化を図ることができるとともに、線状ワーク12の相互間隔を狭めることができる。
仮に、5つのコア32に対して個別にコイルを設ける形態とすると、全て電流の位相の同期を取るか、遮蔽能力が相当高いシールド対策を施すか、または線状ワーク12の配置間隔を相当に大きくしないと隣接するコイル32に対して物理的に干渉せずとも互いの磁束が干渉してしまう。つまり、向かいのコア32の先端面よりも隣接するコア32の方が近いと、位相次第で隣接するコア32に磁束が干渉する。磁束の干渉が発生すると、電源同士が磁気結合されて故障の原因となり、または本来の出力能力を発揮できない。本願の誘導加熱装置10では5つのコア32に対して共通にコイルを設けていることからこのような不都合がない。
誘導加熱装置10では、1本の線状ワーク12の加熱のために環状の磁束Φが2か所で通過し(図7参照)、その2か所の両側に一対の第1コイル42Aと一対の第2コイル42Bとが設けられている。つまり、1本の線状ワーク12の加熱のために4つのコイルが分散配置されており、個別には小さい電流および少ない巻き数であっても、4つの合計では高い加熱能力が得られる。小電流でも高い加熱能力が得られることから、誘導加熱装置10では過剰な冷却設備が不要であり、例えば水冷式ではなく空冷式(自然空冷式または強制空冷式)で足りる。
さらに、第1ユニット16Aを例にすると、第1コア群31Aにおける各コア32の磁極32aは共通の第1コイル42Aによって巻回されているが、各コアアセンブリ30は第1コイル42Aや第2コイル42Bに固定されていないため、個別にZ方向の移動が可能であって空隙43Aが調整可能で、5本の線状ワーク12に対して個別の加熱量調整が可能である。第2ユニット16Bについても同様である。
さらにまた、誘導加熱装置10では、5本の線状ワーク12は隙間20に配置され、第1仕切板24Aと第2仕切板24Bとによって保護されている。したがって、線状ワーク12が振動などによって多少Z方向にずれたり揺れたりしても第1コイル42Aや第2コイル42Bに接触することがない。各コア32は第1仕切板24Aと第2仕切板24BとによってZ方向の進出が制限され、線状ワーク12に接触することがない。このように、線状ワーク12は第1仕切板24Aおよび第2仕切板24Bにより構造的な干渉が生じないようになっている。
また、誘導加熱装置10では、線状ワーク12の本数(N)が4以下の場合にも適用可能である。例えば、図1に示す5本の線状ワーク12のうち最も右側のものが存在せずに線状ワーク12が4本である場合には、第1ユニット16Aおよび第2ユニット16Bにおける最も右側のコアアセンブリ30(つまりコア対48)をそれぞれ取り除いておけばよい。この際、コアアセンブリ30が5つの場合と比較して、コア対48によるインダクタンスの変化があり得るが、空隙34Aおよび空隙34Bの調整により対応することができる。すなわち、コア対48を減らす場合には空隙34Aおよび空隙34Bの少なくとも一方を増大させ、コア対48を増やす場合には空隙34Aおよび空隙34Bの少なくとも一方を減少させればよい。このように、誘導加熱装置10では線状ワーク12の本数の増減に対して簡易に適用可能となる。
なお、隙間20はY方向に開口しているが、隙間20を形成する第1仕切板24Aおよび第2仕切板24Bは適度に広く形成されているため、異物がY方向の開口部から進入して線状ワーク12に接触する可能性はきわめて小さい。
誘導加熱装置10では、移動機構40を用いることによりコアアセンブリ30をZ方向に移動させることが容易である。
なお、誘導加熱装置10は線状ワーク12に沿って複数台を設けてもよい。移動機構40は第1ユニット16Aおよび第2ユニット16Bの少なくとも一方に設けられていればよい。5個のコアアセンブリ30の配列方向は厳密にY方向に沿っていなくてもよく、例えば正面視で平行四辺形を形成するようにX方向にずれながら多少斜めに配列していてもよい。誘導加熱装置10で加熱する線状ワーク12は5本に限らず、コアアセンブリ30の数に応じて増減が可能である。線状ワーク12が1本の場合は、次に述べる誘導加熱装置10aを適用できる。
図9は、変形例にかかる誘導加熱装置10aの模式斜視図である。誘導加熱装置10aは、1本の線状ワーク12を加熱するものである。図9では上記の枠体22、蓋体25およびガイドプレート26に相当する部材は省略している。誘導加熱装置10aは、線状ワーク12を基準として対称な第1ユニット49Aと第2ユニット49Bとを有する。第1ユニット49Aおよび第2ユニット49Bは、上記の第1ユニット16Aおよび第2ユニット16Bに相当する。
図9に示すように、1本の線状ワーク12を加熱する場合には、コアアセンブリ30およびコア(第1コア、第2コア)32はZ方向で対向する一対で足りる。誘導加熱装置10aでは一対の第1コイル52Aが第1仕切板24Aに固定され、一対の第2コイル52Bが第2仕切板24Bに固定されている。一対の第1コイル52Aおよび一対の第2コイル52Bは、それぞれ一対の磁極32aを巻回している。また、第1仕切板24Aと第2仕切板24Bと間には隙間20が形成されている。隙間20には線状ワーク12がX方向に延在している。一対のコア32は、線状ワーク12を挟んで対向している。第1コイル52Aおよび第2コイル52Bは、例えばその側面部が複数の位置決板50によって第1仕切板24Aおよび第2仕切板24Bに固定されている。
このような誘導加熱装置10aでは、上記の誘導加熱装置10と同様に、線状ワーク12をY方向に沿って隙間20に入れることができ、セッティングが容易である。また、線状ワーク12は第1仕切板24Aおよび第2仕切板24Bによって保護される。さらに、移動機構40によってコアアセンブリ30をZ方向の移動することによって線状ワーク12に対する加熱量を調整が容易である。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,10a 誘導加熱装置
12 線状ワーク
16A,49A 第1ユニット
16B,49B 第2ユニット
20 隙間
24A 第1仕切板
24B 第2仕切板
26 ガイドプレート
30 コアアセンブリ
31A 第1コア群
31B 第2コア群
32 コア
32a 磁極
32d 架橋部
34 コア支持板
36 補助板
40 移動機構
40a モータ
42A,52A 第1コイル
42B,52B 第2コイル
43A,43B 空隙
46,50 位置決板
48 コア対
60 ブレーキ機構(移動機構)
w1,w2 幅
Φ 磁束

Claims (6)

  1. それぞれX方向に延在し、X方向に直交するY方向に沿って平行に配列された2以上でN本の線状ワークを加熱する誘導加熱装置であって、
    N本の前記線状ワークを基準として、X方向とY方向とに直交する方向の一方であるZ1方向側に設けられてN個のコアからなる第1コア群と、
    N本の前記線状ワークを基準として、Z1方向と逆側のZ2方向側に設けられてN個の前記コアからなる第2コア群と、
    N本の前記線状ワークを基準として、Z1方向側に設けられた一対の第1コイルと、
    N本の前記線状ワークを基準として、Z2方向側に設けられた一対の第2コイルと、
    を備え、
    前記コアは、それぞれ架橋部から突出する一対の磁極を有し、
    前記第1コア群のN個の前記コアと前記第2コア群のN個の前記コアとは、前記磁極がN本の前記線状ワークを挟んで対向するN対のコア対を形成し、
    一対の前記第1コイルは、前記第1コア群のN個の前記コアにおけるN対の前記磁極のうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回し、
    一対の前記第2コイルは、前記第2コア群のN個の前記コアにおけるN対の前記磁極のうちX方向に沿った一方と他方とをそれぞれ囲って巻回し、
    前記第1コア群および前記第2コア群の少なくとも一方は、Z方向に進退可能に設けられていることを特徴とする誘導加熱装置。
  2. N本の前記線状ワークと前記第1コア群との間に設けられた透磁性の第1仕切板と、
    N本の前記線状ワークと前記第2コア群との間に設けられた透磁性の第2仕切板と、
    をさらに備え、
    一対の前記第1コイルは前記第1仕切板に固定され、一対の前記第2コイルは前記第2仕切板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 一対の前記第1コイルおよび一対の前記第2コイルは、コイル断面形状に合わせて、X方向とY方向とに直交するZ方向に切欠きが設けられた位置決板によって前記第1仕切板および前記第2仕切板に対して位置決めおよび固定がなされていることを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記第1コア群のN個の前記コアおよび前記第2コア群のN個の前記コアの少なくとも一方を、対向する前記線状ワークに対して個別に進退させる移動機構を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記磁極のY方向の幅は、前記線状ワークのY方向の幅の1.5~2.5倍であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  6. N本の前記線状ワークを基準としてZ1方向側に設けられ、前記第1コア群および前記第1コイルを含む第1ユニットと、
    N本の前記線状ワークを基準としてZ2方向側に設けられ、前記第2コア群および前記第2コイルを含む第2ユニットと、
    を備え、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットとは同構造であって、X方向およびY方向について逆向きとなるように配置されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
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