JP7258444B2 - 液体噴出器 - Google Patents

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Description

本開示は、容器本体の口部に装着され、容器本体内の内容物を外部に噴出させるための液体噴出器に関するものである。
従来の液体噴出器としては、例えば、特許文献1に示すように、有底筒状形状を有するシリンダ部と、シリンダ部を容器本体に固定する装着部材と、シリンダ部に対してスプリングにより上方付勢されるとともに前記シリンダ部の内側を上下動可能に設けられ、シリンダ部の内部から起立する作動部材と、シリンダ部から作動部材の抜け出しを阻止する抜け止め部材と、作動部材の上方に取り付けられ、押下によりシリンダ部内に引き込まれた容器本体内の内容液を上方に圧送せしめ、外部に噴出させるヘッド部とを備える液体噴出器が開示されている。
特開2011- 68380号公報
ところで、上述の液体噴出器を使用後に廃棄する場合、例えば環境負荷低減や廃棄物処理の効率化に対応するために、廃棄物の材質に応じて分別を行い廃棄することが求められている。ところが従来は、液体噴出器内に例えば金属製のスプリングが使用されている場合には、分別廃棄が困難であり、スプリング以外の部品が合成樹脂製であっても不燃ごみとして廃棄しなければならなかった。そのため、金属製のスプリングとそれ以外の合成樹脂製部品とを分別して廃棄することが求められているが、抜け止め部材を取り外してシリンダ部内のスプリング等を取り外すのが必ずしも容易でない場合があり、改善の余地があった。
本開示の目的は、シリンダ部内の部材を容易に取り外すことができる液体噴出器を提供することにある。
本開示の液体噴出器は、
筒状形状を有するシリンダ部と、
前記シリンダ部を容器本体に固定する装着部材と、
前記シリンダ部に対して上方付勢されると共に前記シリンダ部の内側を上下動可能に設けられ、前記シリンダ部の内部から起立する作動部材と、
前記シリンダ部から前記作動部材が抜け出すのを阻止する抜け止め部材と、
前記作動部材の上部に取り付けられ、押下により前記シリンダ部内に引き込まれた前記容器本体内の内容物を上方に圧送せしめ、外部に噴出させるヘッド部と
を備え、
前記ヘッド部は、筒状の側壁と、内容物を噴出させるノズル筒と、前記側壁から径方向内側に突出する駆動用突部とを有し、
前記抜け止め部材は、前記シリンダ部の内面と前記作動部材との間に嵌合して該作動部材の上方への抜け出しを阻止する嵌合筒と、該嵌合筒から径方向外側に突出し、前記駆動用突部が周方向から当接可能な被駆動用突部と、該被駆動用突部の下方に設けられ前記嵌合筒から径方向外側に突出する被駆動用フランジ部とを有し、
前記装着部材は、前記容器本体の口部に装着される外周壁と、該外周壁の上端部を閉塞すると共に前記作動部材を貫通させる中央開口を有する頂壁とを備え、
前記頂壁における前記中央開口の縁部には、前記頂壁の下面から上面に向かって周方向に傾斜するテーパ部が設けられ、
前記ヘッド部を上方付勢に抗して下方に所定高さ位置まで押下した状態から周方向に回動させると、前記駆動用突部が前記被駆動用突部に周方向から当接して、前記抜け止め部材を周方向に回動させ、
前記抜け止め部材の回動により、前記被駆動用フランジ部が前記テーパ部の上面に沿って周方向且つ上方に移動することで、前記抜け止め部材と、前記シリンダ部及び前記作動部材との前記嵌合が解除されることを特徴とする。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記装着部材は、該頂壁の上面に立設された補助周壁を更に備え、前記ヘッド部は、前記側壁から径方向外側に突出する位置決め用突部を更に備え、前記装着部材に対して鉛直方向に相対移動可能な周方向位置である作動位置と、前記装着部材に対して前記所定高さ位置まで鉛直方向に相対移動可能であると共に前記所定高さ位置において更に周方向にも移動可能な周方向位置である離脱位置との間で回動可能であり、前記作動位置と前記離脱位置との間の位置変更は、前記位置決め用突部が前記補助周壁に設けられた位置決めリブを乗り越えることによって行われることが好ましい。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記装着部材は、該頂壁の上面に立設された補助周壁を更に備え、前記ヘッド部は、前記側壁から径方向外側に突出する位置決め用突部を更に備え、前記位置決め用突部の上面が、前記装着部材の前記補助周壁の内面に設けられたガイドレールの下面に当接することで、前記所定高さ位置において周方向に回動可能であることが好ましい。
本開示によれば、シリンダ部内の部材を容易に取り外すことができる液体噴出器を提供することができる。
本開示の一実施形態である液体噴出器の正面一部断面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器に用いられるヘッド部の平面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器に用いられる抜け止め部材の平面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器に用いられる抜け止め部材の正面半断面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器に用いられる装着部材の平面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器に用いられる装着部材の正面断面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器において、ヘッド部が「作動位置」にある状態を示す平面図である。 本開示の一実施形態である液体噴出器において、ヘッド部が「離脱位置」にある状態を示す平面図である。 図6の状態からヘッド部を更に回動させて、抜け止め部材をシリンダ部から離脱させた状態を示す平面図である。
以下、図面(図1から図7)を参照して、本開示の一実施形態に係る液体噴出器100を詳細に説明する。
液体噴出器100は、筒状形状を有するシリンダ部10と、シリンダ部10を容器本体Cに着脱自在に固定する装着部材20と、シリンダ部10に対してスプリングSにより上方付勢されると共にシリンダ部10の内側を上下動可能に設けられ、シリンダ部10の内部から起立する作動部材30と、シリンダ部10から作動部材30が抜け出すのを阻止する抜け止め部材45と、作動部材30の上部に取り付けられ、押下によりシリンダ部10内に引き込まれた容器本体C内の内容物を上方に圧送せしめ、外部に噴出させるヘッド部50と、ヘッド部50及び装着部材20を径方向外側及び上方から覆うカバー60とを備えている。
なお、本明細書、特許請求の範囲、及び図面においては、上下方向は、図1に示すように液体噴出器100を容器本体Cに装着し正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、径方向外側とは、図1における液体噴出器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。また、周方向とは、中心軸線O周りに回転する方向である。
シリンダ部10は、筒状形状を有するシリンダ本体1と、シリンダ本体1の上端部に一体形成されたフランジ部1gとを備えている。フランジ部1gは、図1に示すように、容器本体Cにおける口部C2の上端部にパッキンPKを介して配置されている。フランジ部1gが口部C2の上端部と後述する装着部材20の頂壁23との間で挟持されることで、シリンダ本体1が容器本体Cの口部C2の内側を通って下方に垂下する状態で固定されている。シリンダ本体1は、筒状部1aと、容器本体C内に外気を取り込むため外気導入孔1dと、下方に向けて縮径する円錐台側面形状を有し、ポペット弁体41の下端部41bが着座する弁座1eと、容器本体C内の内容物をシリンダ本体1内に導くパイプPを嵌合固定する嵌合筒部1fとを備えている。容器本体C内が負圧状態になると、外気導入孔1dから外気が取り込まれて容器本体Cが復元する。
本実施形態において容器本体Cは、合成樹脂素材により形成されるパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって形作っている。そして、容器本体Cを構成する材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、又はポリプロピレン(ホモPP、ランダムPP、ブロックPP)等を用いることができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって容器本体Cを形成する場合には、容器本体Cを構成する材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)等を用いてもよい。
ヘッド部50は、筒状の側壁51と、側壁51の径方向内側に設けられ、後述する作動部材30の一部材であるステム31の上端部31aが嵌合する内側壁55と、略前方(図1の略左方)に向けて内容物を噴出させるノズル筒57と、側壁51の上端部を閉塞する押圧部としての天壁53とを備えている。側壁51の下端部には、図1及び図2に示すように、周方向2箇所において径方向外側に突出する位置決め用突部51aが設けられている。また、側壁51の径方向内側には、平面視において位置決め用突部51aから中心軸線O周りの反時計回りに約45度回転した周方向位置に縦リブ状の駆動用突部51bが設けられている。
位置決め用突部51aは、図4A及び図4Bに示す位置決めリブ25aと25bとの間の領域に位置決めされてヘッド部50の押下により内容物を噴出可能な「作動位置」と、位置決めリブ25aと25cとの間の領域に位置決めされて更なる周方向の回動によりシリンダ部10内の作動部材30を離脱させることが可能な「離脱位置」との間で中心軸線O周りに回動可能である。
駆動用突部51bは、図1に示すように、側壁51の内周面において鉛直方向に延びるリブ状の部位である。駆動用突部51bは、上述の「離脱位置」において、ヘッド部50を所定高さ位置(位置決め用突部51aの上面が後述するガイドレール25dの下面の高さに等しい高さ位置)まで押下した後、平面視で時計回りに回動させることによって後述する抜け止め部材45の被駆動用突部45cに周方向から当接し、被駆動用突部45cを周方向に押圧することで抜け止め部材45を中心軸線O周りに回動させる。
ヘッド部50の天壁53には、図1及び図2に示すように、利用者が押圧する際に滑り止めの役割を果たす複数の突条53aが所定間隔で設けられている。
抜け止め部材45は、図3A及び図3Bに示すように、シリンダ部10のシリンダ本体1の内面と作動部材30(ステム31)の外面との間に嵌合して作動部材30の上方への抜け出しを阻止する筒状の嵌合筒45aと、嵌合筒45aの上部から径方向外側に突出し、上述の駆動用突部51bが周方向から当接する被駆動用突部45cと、被駆動用突部45cの下方に設けられ嵌合筒45aから径方向外側に突出する被駆動用フランジ部45bとを備えている。
図3Aに示すように、被駆動用突部45cは、周方向の対向する2箇所に設けられている。また、被駆動用フランジ部45bは、被駆動用突部45cを中心軸線O周りに90度回動させた周方向位置において、周方向の対向する2箇所に設けられている。
装着部材20は、容器本体Cの口部C2に雌ねじ部21aにより装着される外周壁21と、外周壁21の上端部を閉塞する頂壁23と、頂壁23の上面に立設された補助周壁25とを備えている。頂壁23の径方向略中央位置には、作動部材30を貫通させる中央開口23a(図4A及び図4B参照)が設けられている。なお、雌ねじ部21aに代えて外周壁21から径方向内側に突出する係合突部を設けて打栓により容器本体Cに装着可能に構成してもよい。
外周壁21の外周面には、利用者が外周壁21を把持して容器本体Cに対して着脱する際の滑り止めとして機能する複数の凹溝21bが縦方向に延在するように設けられている。頂壁23の中央開口23aの縁部における周方向2箇所には、図4A及び図4Bに示すように、頂壁23の下面から上面に向かって周方向に傾斜するテーパ部23tが形成されている。利用者が図6に示す「離脱位置」においてヘッド部50を押下した後、更に周方向に回動させることにより、抜け止め部材45の被駆動用フランジ部45bがこのテーパ部23tに乗り上げて、周方向の回転に伴って上方に移動する。これによって、抜け止め部材45の嵌合筒45aがシリンダ部10のシリンダ本体1の内面と作動部材30(ステム31)との間に嵌合している状態から離脱することができる。
また、平面視において、テーパ部23tから反時計回りに約50度回転した周方向位置には、図4Aに示すように、頂壁23の下面に凹所23eが形成されている。この凹所23eは、図1等に示すヘッド部50の「作動位置」において、抜け止め部材45の被駆動用フランジ部45bが凹所23e内でフランジ部1gと頂壁23の間で挟持されることで抜け止め部材45を鉛直方向及び周方向に強固に固定している。
装着部材20の補助周壁25の内周面には、図4A及び図4Bに示すように、ヘッド部50の位置決め用突部51aを位置決めする、位置決めリブ25a,25b,25cがそれぞれ対向する2箇所に設けられている。また、補助周壁25には、補助周壁25の内周面に沿って水平方向に延びるガイドレール25dが設けられている。ヘッド部50の押下により内容物を噴出可能な「作動位置」において、位置決め用突部51aは、図5に示すように、位置決めリブ25aと25bの間の領域に位置決めされて、ヘッド部50は、鉛直方向に移動可能となる(図4B参照)。
他方、図6に示すように、位置決め用突部51aが位置決めリブ25aと25cとの間の領域に位置決めされた「離脱位置」では、ヘッド部50を押下することで位置決め用突部51aが逆止用突部25eを乗り越え、位置決め用突部51aの上面がガイドレール23dの下面高さまで下降した後、位置決め用突部51aの上面がガイドレール23dの下面に沿う状態でヘッド部50を回動させることが可能となる(図4B参照)。これによって、後述する抜け止め部材45の離脱が可能となる。
ポペット弁体41は、図1に示すように棒状の部材であり、下部の外面から側方へ突出片41aを突出している。このポペット弁体41は、シリンダ本体1の下部内から上方へ延びており、ピストンガイド35のシール部35cで昇降可能にかつ垂直に支持されている。この支持状態でポペット弁体41の下端部41bは弁座1eと対峙しており、この下端部41bと弁座1eとで第1逆止弁V1が形成されている。
作動部材30は、ピストンガイド35とステム31と筒状ピストン33とで構成されている。
上記ピストンガイド35は、筒壁35aの下部内面に付設した環状のシール部35cと、筒壁35aの下部外面から突出した鍔状の第2弁座35bとを有する。この第2弁座35bの下部と突出片41aとの間にはスプリングSが介装されている。本実施形態のスプリングSは、製造の容易さや耐久性(長時間圧縮状態でも、へたりにくい)の点から金属製のコイルスプリングが用いられている。なお、スプリングSは金属製に限られるものではないが、その他の合成樹脂製部品と分別廃棄が望まれる材質であることが好ましい。上記シール部35cはポペット弁体41の外周面に接している。
上記ステム31は、上記ピストンガイド35の筒壁35aの上部を嵌合させて、シリンダ部10の内部から上方へ起立している。図示の例ではステム31の下部31bを大径部としている。
筒状ピストン33は、図示の例において内筒部33aと外筒部33bとからなる2重筒状であり、内筒部33a及び外筒部33bの各上下方向中間部で連続している。外筒部33bの上下両部分は先端大径のスカート状部として、シリンダ本体1の内面に摺動可能
に嵌合している。上記内筒部33aの下部は上記第2弁座35bに着座可能に形成しており、これら内筒部33aの下部分と第2弁座35bとで第2逆止弁V2が形成されている。また上記内筒部33aの上部分はステム31の下部31b内面に液密にかつ摺動可能に嵌合させている。
カバー60は、ヘッド部50及び装着部材20を径方向外側及び上方から覆う部材である。カバー60は、周壁61と周壁61の上端部を閉塞する天壁63とを備えている。カバー60は、周壁61の下端部に形成された環状突部61aが装着部材20の外周壁21の下端部にアンダーカット係合することで液体噴出器100に装着されている。
上記構成において、本開示の液体噴出器100を容器本体Cの口部C2に装着し、ヘッド部50を押し下げると、ピストンガイド35が筒状ピストン33に対して下降して第2 逆止弁V2が開き、かつピストンガイド35とともにポペット弁体41が下降して第1逆止弁V1が閉じる。これにより、第2弁座35bの下面とシリンダ本体1の下部との間の空間から、第2弁座35b及びシリンダ本体1の間の液体流路Lを通り、ステム31を経てノズル筒57のノズル孔57aから外部に噴出される。
上記ヘッド部50の押下げを解放すると、ピストンガイド35はスプリングSにより押し上げられ、かつポペット弁体41もシール部35cとの摩擦により引き上げられる。これにより第1逆止弁V1が開く。ポペット弁体41は、突出片41aがスプリングSの下端に接すると上昇を停止する。ステム31はさらにピストンガイド35とともに上昇し
、他方、筒状ピストン33は上昇しないため、第2逆止弁V2が閉じる。これによりピストンガイド35が上昇を開始してから第2逆止弁V2が閉じるまでのシリンダ本体1下部内の負圧化によって、サックバックが起こる。
図5は、ヘッド部50の押下により内容物を噴出可能な「作動位置」にあるときの液体噴出器100の平面図である。図5から図7では、説明の便宜のため、ヘッド部50を二点鎖線で示し、ヘッド部50の下方の抜け止め部材45及び装着部材20を実線で示している。
図5において、ヘッド部50の側壁51から径方向外側に突出する位置決め用突部51aは、装着部材20の補助周壁25に設けられた位置決めリブ25a,25bの間の領域に位置決めされている。図4Bに示すように、位置決めリブ25a,25bの間の領域は、装着部材20の頂壁23まで延在しており、この「作動位置」において利用者がヘッド部50の天壁53(押圧部)を押下することで、ヘッド部50は鉛直方向下方に移動して作動部材30を押し下げすことでシリンダ部10内の内容物をノズル筒57のノズル孔57aから噴出させることができる。
図5の「作動位置」において、内容物を使い終えると、利用者は、装着部材20に対してヘッド部50を平面視で時計回りに回動し、図6に示す「離脱位置」へと変更する。この「作動位置」から「離脱位置」への変更は、ヘッド部50の側壁51に中心軸線O周りの回転トルクを加え、位置決めリブ25a,25bの間の領域に位置決めされている位置決め用突部51aが、位置決めリブ25aを乗り越えて、図6に示すように、位置決めリブ25a,25cの間の領域に位置決めされるように、平面視で時計回り(図1の矢印(1)方向及び図6の矢印方向)に回動させる。この周方向の移動により、ヘッド部50の位置決め用突部51aは、図4Bから理解できるように、位置決めリブ25a,25cの間の領域を鉛直方向下方に向けて移動することができる。そして、位置決め用突部51aが図4A及び図4Bに示す逆止用突部25eを乗り越え、位置決め用突部51aの上面がガイドレール25dの下面の高さ位置となるまでヘッド部50を押下すると(図1の矢印(2))、ヘッド部50の側壁51の内周面に設けられた駆動用突部51bが抜け止め部材45の被駆動用突部45cに周方向から当接可能となる。
次に、利用者は、ヘッド部50を更に平面視で時計回り(図1の矢印(3)方向及び図7の矢印方向)に回動させる。これによって、ヘッド部50の位置決め用突部51aがガイドレール25dの下面に沿って回動し、駆動用突部51bが被駆動用突部45cを周方向から押圧するため、ヘッド部50の回動に伴い抜け止め部材45も同方向に回動する。
抜け止め部材45が平面視において時計回りに回動すると、被駆動用フランジ部45bがテーパ部23tに乗り上げて(図7参照)、上方に移動する。これによって、抜け止め部材45の嵌合筒45aがシリンダ本体1の内面と作動部材30(ステム31)との間に嵌合している状態から離脱することができる。
なお、液体噴出器100を構成する各部材は、例えば合成樹脂材や金属などで形成することができる。
以上述べたように、本実施形態は、筒状形状を有するシリンダ部10と、シリンダ部10を容器本体Cに固定する装着部材20と、シリンダ部10に対して上方付勢されると共にシリンダ部10の内側を上下動可能に設けられ、シリンダ部10の内部から起立する作動部材30と、シリンダ部10から作動部材30が抜け出すのを阻止する抜け止め部材45と、作動部材30の上部に取り付けられ、押下によりシリンダ部10内に引き込まれた容器本体C内の内容物を上方に圧送せしめ、外部に噴出させるヘッド部50とを備え、ヘッド部50は、筒状の側壁51と、内容物を噴出させるノズル筒57と、側壁51から径方向内側に突出する駆動用突部51bとを有し、抜け止め部材45は、シリンダ部10の内面と作動部材30との間に嵌合して作動部材30の上方への抜け出しを阻止する嵌合筒45aと、嵌合筒45aから径方向外側に突出し、駆動用突部51bが周方向から当接可能な被駆動用突部45cと、被駆動用突部45cの下方に設けられ嵌合筒45aから径方向外側に突出する被駆動用フランジ部45bとを有し、装着部材20は、容器本体Cの口部C2に装着される外周壁21と、外周壁21の上端部を閉塞すると共に作動部材30を貫通させる中央開口23aを有する頂壁23とを備え、頂壁23における中央開口23aの縁部には、頂壁23の下面から上面に向かって周方向に傾斜するテーパ部23tが設けられ、ヘッド部50を上方付勢に抗して下方に所定高さ位置まで押下した状態から周方向に回動させると、駆動用突部51bが被駆動用突部45cに周方向から当接して、抜け止め部材45を周方向に回動させ、抜け止め部材45の回動により、被駆動用フランジ部45bがテーパ部23tの上面に沿って周方向且つ上方に移動することで、抜け止め部材45と、シリンダ部10及び作動部材30との嵌合が解除されるように構成した。このような構成の採用によって、ヘッド部50を周方向に回動することで抜け止め部材45を上方に引き抜くことができるので、シリンダ部10内の部材(作動部材30、スプリングS等)を容易に取り外すことができる。
また、本実施形態では、装着部材20は、頂壁23の上面に立設された補助周壁25を更に備え、ヘッド部50は、側壁51から径方向外側に突出する位置決め用突部51aを更に備え、装着部材20に対して鉛直方向に相対移動可能な周方向位置である作動位置と、装着部材20に対して所定高さ位置まで鉛直方向に相対移動可能であると共に所定高さ位置において更に周方向にも移動可能な周方向位置である離脱位置との間で回動可能であり、作動位置と離脱位置との間の位置変更は、位置決め用突部51aが補助周壁25に設けられた位置決めリブ25aを乗り越えることによって行われるように構成した。このような構成の採用によって、ヘッド部50の押下により内容物を噴出可能な「作動位置」と、更なる周方向の回動によりシリンダ部10内の作動部材30等を離脱させることが可能な「離脱位置」との間での意図しない切り換えが行われないようにすることができる。
また、本実施形態では、装着部材20は、頂壁23の上面に立設された補助周壁25を更に備え、ヘッド部50は、側壁51から径方向外側に突出する位置決め用突部51aを更に備え、位置決め用突部51aの上面が、装着部材20の補助周壁25の内面に設けられたガイドレール25dの下面に当接することで、所定高さ位置において周方向に回動可能であるように構成した。このような構成の採用によって、上方付勢されたヘッド部50をガイドレール25dの下面に沿って所定高さ位置で周方向に回動させることができるので、ヘッド部50の駆動用突部51bを抜け止め部材45の被駆動用突部45cに確実に当接させて回転トルクを抜け止め部材45に伝えることができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、上述の形態は、予め液体噴出器100としてユニット化されているが、本開示に従えば、ユニットさせることなく、容器本体Cに対して個々のパーツを組み付けるものとすることもできる。
また、本実施形態では、位置決め用突部51aが位置決めリブ25aを乗り越えることによって「作動位置」から「離脱位置」へ切り替えるように構成したが、この態様には限定されない。位置決めリブ25a以外の構成により「作動位置」から「離脱位置」への意図しない切り替えを抑制するように構成してもよい。また、位置決めリブ25aを有しない構成としてもよいし、「離脱位置」を経由することなく、ヘッド部50を「作動位置」から直接周方向に回動させて抜け止め部材45を引き抜くように構成してもよい。
また、本実施形態では、上方付勢された位置決め用突部51aの上面がガイドレール25dの下面に沿って周方向に回動するように構成したが、この態様には限定されない。ヘッド部50の高さ方向位置がガイドレール25d以外の手段によりガイドされるように構成してもよいし、高さ方向位置のガイドが無い構成としてもよい。
本開示は、例えば、化粧水、整髪料等の化粧品、虫除け等の医薬品及び、美容・健康用品の分野に係る液体噴出器100として採用することができる。
1 シリンダ本体
1a 筒状部
1d 外気導入孔
1e 弁座
1f 嵌合筒部
1g フランジ部
10 シリンダ部
20 装着部材
21 外周壁
21a 雌ねじ部
21b 凹溝
23 頂壁
23a 中央開口
23d ガイドレール
23e 凹所
23t テーパ部
25 補助周壁
25a,25b,25c 位置決めリブ
25d ガイドレール
25e 逆止用突部
30 作動部材
31 ステム
31a 上端部
31b 下部
33 筒状ピストン
33a 内筒部
33b 外筒部
35 ピストンガイド
35a 筒壁
35b 第2弁座
35c シール部
41 ポペット弁体
41a 突出片
41b 下端部
45 抜け止め部材
45a 嵌合筒
45b 駆動用フランジ部
45c 駆動用突部
50 ヘッド部
51 側壁
51a 位置決め用突部
51b 駆動用突部
53 天壁
53a 突条
55 内側壁
57 ノズル筒
57a ノズル孔
60 カバー
61 周壁
61a 環状突部
63 天壁
100 液体噴出器
C 容器本体
C2 口部
L 液体流路
O 中心軸線
P パイプ
PK パッキン
S スプリング
V1 第1逆止弁
V2 第2逆止弁

Claims (3)

  1. 筒状形状を有するシリンダ部と、
    前記シリンダ部を容器本体に固定する装着部材と、
    前記シリンダ部に対して上方付勢されると共に前記シリンダ部の内側を上下動可能に設けられ、前記シリンダ部の内部から起立する作動部材と、
    前記シリンダ部から前記作動部材が抜け出すのを阻止する抜け止め部材と、
    前記作動部材の上部に取り付けられ、押下により前記シリンダ部内に引き込まれた前記容器本体内の内容物を上方に圧送せしめ、外部に噴出させるヘッド部と
    を備え、
    前記ヘッド部は、筒状の側壁と、内容物を噴出させるノズル筒と、前記側壁から径方向内側に突出する駆動用突部とを有し、
    前記抜け止め部材は、前記シリンダ部の内面と前記作動部材との間に嵌合して該作動部材の上方への抜け出しを阻止する嵌合筒と、該嵌合筒から径方向外側に突出し、前記駆動用突部が周方向から当接可能な被駆動用突部と、該被駆動用突部の下方に設けられ前記嵌合筒から径方向外側に突出する被駆動用フランジ部とを有し、
    前記装着部材は、前記容器本体の口部に装着される外周壁と、該外周壁の上端部を閉塞すると共に前記作動部材を貫通させる中央開口を有する頂壁とを備え、
    前記頂壁における前記中央開口の縁部には、前記頂壁の下面から上面に向かって周方向に傾斜するテーパ部が設けられ、
    前記ヘッド部を上方付勢に抗して下方に所定高さ位置まで押下した状態から周方向に回動させると、前記駆動用突部が前記被駆動用突部に周方向から当接して、前記抜け止め部材を周方向に回動させ、
    前記抜け止め部材の回動により、前記被駆動用フランジ部が前記テーパ部の上面に沿って周方向且つ上方に移動することで、前記抜け止め部材と、前記シリンダ部及び前記作動部材との前記嵌合が解除されることを特徴とする液体噴出器。
  2. 前記装着部材は、該頂壁の上面に立設された補助周壁を更に備え、
    前記ヘッド部は、前記側壁から径方向外側に突出する位置決め用突部を更に備え、前記装着部材に対して鉛直方向に相対移動可能な周方向位置である作動位置と、前記装着部材に対して前記所定高さ位置まで鉛直方向に相対移動可能であると共に前記所定高さ位置において更に周方向にも移動可能な周方向位置である離脱位置との間で回動可能であり、
    前記作動位置と前記離脱位置との間の位置変更は、前記位置決め用突部が前記補助周壁に設けられた位置決めリブを乗り越えることによって行われる、請求項1に記載の液体噴出器。
  3. 前記装着部材は、該頂壁の上面に立設された補助周壁を更に備え、
    前記ヘッド部は、前記側壁から径方向外側に突出する位置決め用突部を更に備え、前記位置決め用突部の上面が、前記装着部材の前記補助周壁の内面に設けられたガイドレールの下面に当接することで、前記所定高さ位置において周方向に回動可能である、請求項1又は2に記載の液体噴出器。
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