JP7257714B1 - 位置測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、測定精度を向上させると共に、リニアエンコーダの構造を単純化することを目的とする。【解決手段】スライダ10は、延伸方向を揃えて測定軸方向に並べられた複数の電磁誘導線S1~Snと、選択部40と、受信コイル50とを含む。選択部40は、複数の電磁誘導線S1~Snのうちいずれかを順次選択し、選択した電磁誘導線に電流を流す。受信コイル50は、電磁誘導線S1~Snに交わる方向に延びる区間を有する。スケール12にはマーカコイル16が配置されている。マーカコイル16は、測定軸方向に交わる方向に延伸し、電磁誘導線S1~Snが並べられた面と対向する面で周回する。制御部30は、受信コイル50に誘導起電力が発生したときに、選択部40によって選択されていた電磁誘導線のスライダ10における検出位置に基づいて、スライダ10とスケール12との位置関係を測定する。【選択図】図3

Description

本発明は、位置測定装置に関し、特に、電磁誘導を利用した装置に関する。
各種産業分野およびサービス業分野において用いられる製造装置、測定装置等は、処理対象物やセンサを移動させる可動部を備えている。可動部の動作を制御するため、このような装置には可動部の位置を測定する位置測定装置が用いられている。例えば、工作機械には、加工対象物がテーブルの上に載せられ、加工対象物の所望の位置にドリルが接触するようにテーブルまたはドリルを移動させるものがある。可動部としてのテーブルまたはドリルの位置を測定するため、工作機械には位置測定装置としてリニアエンコーダが設けられる。
リニアエンコーダには、例えば、光学式や電磁誘導式のリニアエンコーダがある。光学式のリニアエンコーダでは、複数の目盛(マーカ)が直線状に配列されたスケールが可動部に固定され、光センサによって各マーカが検出される。リニアエンコーダは、検出されたマーカの位置に基づいてスケールの位置を測定する。電磁誘導式のリニアエンコーダでは、複数の磁石が直線状に配列されたスケール、あるいはコイルが配置されたスケールが可動部に固定され、磁気センサによって各磁石またはコイルの各ループ区間が検出される。リニアエンコーダは、検出された磁石またはループ区間の位置に基づいてスケールの位置を測定する。
以下の特許文献1には、電磁誘導式のリニアエンコーダが記載されている。特許文献3には、光学式のリニアエンコーダが記載されている。特許文献2には、電磁誘導式および光学式のいずれにも構成し得るリニアエンコーダが記載されている。
特開2015-145858号公報 特開2011-232074号公報 特開2010-145201号公報
従来の電磁誘導式のリニアエンコーダには、スケールに配置されたコイルに電源回路が接続されたものや、誘導起電力を検出する検出回路が接続されたものがある。このようなリニアエンコーダではスケールの構造が複雑になってしまうことがある。光学式のリニアエンコーダでは、スケールに異物が付着した場合には、センサがマーカを光学的に検出することが困難となったり測定誤差が生じたりする場合がある。
本発明は、測定精度を向上させると共に、リニアエンコーダの構造を単純化することを目的とする。
本発明は、延伸方向を揃えて測定軸方向に並べられた複数の電磁誘導線と、複数の前記電磁誘導線のうちいずれかを順次選択し、選択した前記電磁誘導線に電流を流す選択部と、前記電磁誘導線に交わる方向に延びる区間を有する受信コイルと、を含むスライダと、前記測定軸方向に交わる方向に延伸し、複数の前記電磁誘導線が並べられた面と対向する面で周回するマーカコイルと、前記マーカコイルが配置されたスケールと、前記受信コイルに誘導起電力が発生したときに、前記選択部によって選択されていた前記電磁誘導線の前記スライダにおける検出位置に基づいて、前記スライダと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、を備えることを特徴とする。
望ましくは、各前記マーカコイルに対応して配置されたコードパターンを備え、前記コードパターンは、前記測定軸方向に並べられた複数の情報コイルであって、それぞれの形状に応じた情報を発する複数の情報コイルを備え、対応する前記マーカコイルのアブソリュート位置を示す情報を発する。
望ましくは、複数の前記情報コイルのそれぞれは、2種類の三角形状のうちのいずれかに形成され、複数の前記情報コイルのそれぞれの三角形の形状に応じて、複数の前記情報コイルが2進数によって前記アブソリュート位置を示す。
望ましくは、前記マーカコイルの前記測定軸方向の幅は、複数の前記電磁誘導線の配置間隔よりも大きく、前記制御部は、前記受信コイルに発生した誘導起電力の時間波形のゼロクロスポイントに基づいて、前記検出位置を求める。
望ましくは、前記スライダは、複数の前記電磁誘導線よりも前記測定軸の正側および負側に配置された補助センサと、複数の前記電磁誘導線よりも前記測定軸の正側または負側に配置された偏位センサと、を備え、前記位置測定装置は、前記偏位センサおよび前記補助センサによる検出値に応じて、前記スケールまたは前記スライダが固定された可動部に対する補助制御情報を生成する補助機能制御部、を備える。
望ましくは、前記偏位センサおよび前記補助センサのうち少なくとも一方は、前記測定軸に交わる面内でループを描くセンサ励磁コイルと、前記スケールに対向する面内でループを描くセンサ受信コイルと、を備える。
望ましくは、第1ストロークエンドコイルと、第2ストロークエンドコイルとを備え、前記第1ストロークエンドコイルと、前記第2ストロークエンドコイルとの間に、複数の前記マーカコイルが配置されており、前記制御部は、前記補助センサによる検出値に応じて、前記第1ストロークエンドコイルとおよび前記第2ストロークエンドコイルを検出し、前記スケールの移動可能な範囲を認識する。
望ましくは、前記スケールは、定尺としての帯状部材を含み、複数の前記スケールが、結線されることなく継ぎ足し可能となっている。
本発明によれば、測定精度を向上させると共に、リニアエンコーダの構造を単純化することができる。
本発明の実施形態に係るリニアエンコーダの構成を示す図である。 コードパターンを模式的に示す図である。 スライダの構成を示す図である。 受信信号を示す図である。 受信信号の時間波形の概形を示す図である。 本発明の応用実施形態に係るリニアエンコーダの構成を示す図である。 センサの構成例を示す図である。
各図を参照して本発明の実施形態について説明する。複数の図面に示された同一の事項については同一の符号を付してその説明を簡略化する。また、本明細書における上下左右等の方向を示す用語は、図面における方向を示す。方向を示すこれらの用語は、構成を説明するための便宜上のものであり、各構成要素を配置する際の姿勢を限定するものではない。
以下の説明では、本発明の実施形態に係るリニアエンコーダ100(位置測定装置)が、可動テーブルを備える工作機械に用いられる例について述べる。ただし、本発明に係る位置測定装置は、工作機械の他、その他の製造装置、測定装置、ロボット等に用いられてもよい。この場合、位置測定装置は、搭載先の装置における可動部材を測定対象物とし、可動部材の位置を測定する。また、本明細書における「コイル」の用語は、ループを描くループコイルを意味する。
図1には、本発明の実施形態に係るリニアエンコーダ100の構成が示されている。リニアエンコーダ100は、スライダ10、スケール12および制御部30を備えている。スライダ10には、右方向をx軸正方向(測定軸方向)とし、上方向をy軸正方向とするxy座標系が定義されている。スライダ10は、工作機械における非可動な固定部材に固定されている。x=0の位置は、工作機械の固定部材における基準位置となる。
スケール12は、移動方向であるx軸方向に延伸する帯状部材14、帯状部材14上に配置された複数のマーカコイル16および複数のコードパターン18を備えている。帯状部材14は、剛性の材料や可撓性の材料によって形成されてよい。帯状部材14は可動テーブルに固定されており、矢印32で示されているように、可動テーブルと共にx軸方向に移動する。スケール12には、y軸方向に延びる基準線LZが定められており、スケール12の位置は基準線LZのx軸座標値として定義される。スケール12が固定された可動テーブルの位置も同様に、基準線LZのx軸座標値として定義される。なお、基準線LZは仮想的な直線であり、必ずしも帯状部材14に表記されていなくてもよい。
各マーカコイル16は、y軸方向を長手方向とする長方形のループを描く。各マーカコイル16のx軸方向の幅は、例えば、0.1mm以上2mm以下であってよい。複数のマーカコイル16は、長手方向をy軸方向に揃えて、x軸方向に所定の間隔を隔てて並べられている。マーカコイル16が並べられる間隔は、例えば、50mm以上100mm以下であってよい。
各マーカコイル16の右側(x軸正方向側)には、コードパターン18が配置されている。コードパターン18は、複数の情報コイル20によって構成されている。図2には、コードパターン18の拡大図が模式的に示されている。情報コイル20は、x軸方向に延びる底辺を有し、y軸方向を高さ方向とする三角形のループを描く。情報コイル20には、左側の辺が底辺に対して垂直であり、右側の辺を斜辺とする第1直角三角形を描く第1情報コイル20-1と、右側の辺が底辺に対して垂直であり、左側の辺を斜辺とする第2直角三角形を描く第2情報コイル20-2がある。後述するように、第1情報コイル20-1と第2情報コイル20-2とでは、スライダ10との間で引き起こされる電磁誘導現象に差異が生じる。そのため、第1情報コイル20-1および第2情報コイル20-2によってディジタル信号の「1」と「0」を表現することで、特定のコードが表現され得る。
図2に示されている例では、x軸の正方向に向かって、第1情報コイル20-1、第1情報コイル20-1、第2情報コイル20-2、第2情報コイル20-2、第1情報コイル20-1、第2情報コイル20-2・・・・・第2情報コイル20-2が順に配置されている。第1情報コイル20-1にディジタル信号の「0」を対応付け、第2情報コイル20-2にディジタル信号の「1」を対応付けた場合には、図2に示されているコードパターン18は、2進数のコード001101・・・・1を示す。
図1に戻って説明する。スライダ10とコードパターン18との間の電磁気的な相互作用によって、コードパターン18が示すアブソリュートコードがスライダ10で読み込まれ、アブソリュートコードが制御部30に出力される。ここで、アブソリュートコードは、コードパターン18の直近の左側(x軸負方向側)に配置されたマーカコイル16に対応するアブソリュート位置を表すコードである。アブソリュート位置は、例えば、マーカコイル16が仮にx=0の位置にあるとした場合における基準線LZのx軸座標値として定義される。マーカコイル16の位置は、例えば、マーカコイル16の中心のx軸上の位置として定義される。
スライダ10は、交流磁界が発生する励磁面をスケール12側に向けて、スケール12よりも手前側に配置されている。スライダ10の励磁面には、交流磁界を発生する複数の電磁誘導線が配置されている。
マーカコイル16および情報コイル20には、スライダ10から交流磁界が与えられると渦電流が流れる。渦電流によって、これらのコイルは、スライダ10から与えられた交流磁界を打ち消すような応答・交流磁界を発生する。スライダ10には、応答・交流磁界を受信する受信コイルが設けられている。受信コイルは、応答・交流磁界を受信し、応答・交流磁界に基づく受信信号を制御部30に出力する。
制御部30は、プログラムに応じて演算処理を実行するプロセッサによって構成されてよい。制御部30は、受信信号に基づいてスケール12の位置を求める。
図3には、スライダ10の構成が示されている。スライダ10は、選択部40、n本の電磁誘導線S1~Sn、受信コイル50および受信アンプ52を備えている。選択部40は、n個のスイッチW1~Wnおよび交流電力源42を備えている。電磁誘導線S1~Snは、xy座標平面に平行な平面内に配置されている。電磁誘導線S1~Snのそれぞれは、y軸方向に延伸方向を揃えてx軸方向に所定の配置間隔δを隔てて並べられている。
配置間隔δは、マーカコイル16のx軸方向の幅よりも小さい。すなわち、マーカコイル16のx軸方向の幅は、電磁誘導線S1~Snの配置間隔δよりも大きい。電磁誘導線S1と電磁誘導線Snとの間の距離は、隣接するマーカコイル16の間隔よりも短く、例えば、50mmより長く、100mm未満であってよい。nは1000以上であってよい。電磁誘導線S1はx=0の位置に配置されている。
iを1~nのうちのいずれかの整数として、電磁誘導線Siの下端は接地され、上端はスイッチWiの一端に接続されている。スイッチWiの他端は、交流電力源42の出力端子に接続されている。交流電力源42は、スイッチWiがオンとなっているときに、電磁誘導線Siに交流電流を流す。交流電力源42は、矩形の時間波形を示す電流を電磁誘導線Siに流してもよいし、正弦波の時間波形を示す電流を電磁誘導線Siに流してもよい。
受信コイル50は、電磁誘導線S1~Snが配置された平面に平行な平面で略長方形状のループを描き、両端が受信アンプ52に接続されている。受信コイル50は、x軸に沿って平行に延びる第1x方向区間50x1および第2x方向区間50x2を備えている。また、受信コイル50は、第1x方向区間50x1の左端と第2x方向区間50x2の左端との間を結ぶ第1y方向区間50y1を備えている。受信コイル50は、さらに、第1x方向区間50x1の右端に一端が接続され、y軸負方向に延びて、他端が受信アンプ52に接続された第2y方向区間50y2と、第2x方向区間50x2の右端に一端が接続され、y軸正方向に延びて他端が受信アンプ52に接続された第3y方向区間50y3を備えている。
第1x方向区間50x1のy軸上の位置は、マーカコイル16の上端のy軸上の位置の近傍であってよい。また、第2x方向区間50x2のy軸上の位置は、マーカコイル16の下端のy軸上の位置の近傍であってよい。さらに、第1y方向区間50y1と第2y方向区間50y2との間隔、および第1y方向区間50y1と第3y方向区間50y3との間隔は、電磁誘導線S1と電磁誘導線Snとの間隔よりも大きい。
制御部30は、時間経過と共に順次、スイッチW1~Wnのうち1つを選択し、選択したスイッチを所定時間だけオンする。例えば、制御部30は、スイッチW1、W2、・・・・・・Wn、W1、W2、・・・・・・Wn、W1、W2、・・・・・・の順序で巡回的にスイッチを選択し、選択したスイッチをオンにする。制御部30は、1つのスイッチがオンになっているときは、他のスイッチがオンにならないように各スイッチWiを制御する。これによって、電磁誘導線S1、S2、・・・・・・Sn、S1、S2、・・・・・・Sn、S1、S2、・・・・・・の順序で、巡回的に交流電流が流れる。交流電流が流れている電磁誘導線の周囲には、交流磁界が発生する。
電磁誘導線S1~Snのそれぞれから発せられる交流磁界に基づく磁束は受信コイル50に鎖交しないか、その磁束のうち鎖交する成分は微小である。そのため、電磁誘導線S1~Snのそれぞれから発せられる交流磁界に基づいて受信コイル50に現れる誘導起電力は0であるか微小である。
電磁誘導線S1~Snのうち交流電流が流れている電磁誘導線の近傍に、マーカコイル16が位置している場合、その電磁誘導線から発せられた交流磁界に基づく磁束がマーカコイル16に鎖交して、マーカコイル16に渦電流が流れる。これによって、マーカコイル16から応答・交流磁界が発せられる。
マーカコイル16から発せられた応答・交流磁界に基づく磁束は、受信コイル50に鎖交し、受信コイル50には、応答・交流磁界に基づく受信電圧(誘導起電力)が発生し、受信電圧が受信アンプ52に入力される。受信アンプ52は受信電圧を増幅し、受信信号として制御部30に出力する。
図4には、時間経過と共にスイッチW1~Wnのうち1つが順次選択され、電磁誘導線S1~Snに順次交流電流が流れる場合に、受信アンプ52から出力される受信信号VRが示されている。横軸は時間tを示し縦軸は受信信号VRのレベルを示す。また、時間軸に対応させてx軸が示されている。この図に示されている例では、マーカコイル16の往路1がx=Xαの位置にあり、マーカコイル16の復路3がx=Xβの位置にある。ここで、往路1は、マーカコイル16の左側でy軸方向に延びる区間であり、復路3は、マーカコイル16の右側でy軸方向に延びる区間である。往路1と復路3の上端は上端路2で接続され、復路3と往路1の下端は下端路4によって接続されている。なお、往路、復路、上端路および下端路の用語は、マーカコイル16の構造を説明するための便宜上のものであり、電圧や電流の極性を限定するものではない。また、図4では、説明の便宜上、マーカコイル16のx軸方向の幅が広く誇張して描かれている。選択部40による選択動作によって、時間t1、t2、t3、・・・・・t29には、それぞれ、x=x1、x2、x3、・・・・・x29の位置にある電磁誘導線に交流電流が流れる。
受信信号VRは、x=x1、x2、x3、・・・・・x29の位置にある電磁誘導線によって、それぞれ、時間t=t1、t2、t3・・・・・t29に受信コイル50に発生した誘導起電力(受信電圧)に基づく離散的な信号である。受信信号VRの離散値は電磁誘導波形56上にある。電磁誘導波形56は、横軸を時間軸としたときは誘導起電力の時間波形と捉えられ、横軸をx軸としたときは、誘導起電力の空間波形として捉えられる。電磁誘導波形56は、マーカコイル16の往路1があるx=Xαの位置で負の極大値を有し、マーカコイル16の復路3があるx=Xβの位置で正の極大値を有する。電磁誘導波形56は、マーカコイル16の往路1と復路3との間に挟まれる位置で0となる。ここで、電磁誘導波形56の極性は、受信コイル50に発生する誘導起電力の位相を示す。すなわち、電磁誘導波形56の極性が正から負に変化すること、または負から正に変化することは、受信コイル50に発生する誘導起電力の位相が180°反転することを意味する。
制御部30は、受信信号VRの離散値を補間(内挿)した補間受信信号を求め、補間受信信号が0となるゼロクロスポイントの位置をマーカコイル16の位置x=XMとして求める。
次に、コードパターン18を構成する複数の情報コイル20とスライダ10との間の相互作用について説明する。電磁誘導線S1~Snのうち交流電流が流れている電磁誘導線の近傍に情報コイル20が位置した場合、情報コイル20に渦電流が流れて情報コイル20から応答・交流磁界に基づく磁束が発生し、受信コイル50に受信電圧(誘導起電力)が発生する。これによって、受信コイル50から受信アンプ52に受信電圧が出力される。
図2に示されているように、第1情報コイル20-1および第2情報コイル20-2は、右側に斜辺があるか、左側に斜辺があるかが異なる直角三角形である。そのため、第1情報コイル20-1または第2情報コイル20-2によって得られる受信信号VRの時間波形は正負が非対称となる。図5(a)には、情報コイル20が第1情報コイル20-1である場合の受信信号VRの時間波形の概形が示されている。図5(b)には、情報コイル20が第2情報コイル20-2である場合の受信信号VRの概形が示されている。図5(a)に示されているように、情報コイル20が第1情報コイル20-1である場合には受信信号VRの負方向の振れ幅が、正方向の振れ幅よりも大きくなる。一方、図5(b)に示されているように、情報コイル20が第2情報コイル20-2である場合には受信信号VRの正方向の振れ幅が、負方向の振れ幅よりも大きくなる。
制御部30は、受信信号VRの負方向の振れ幅が正方向の振れ幅よりも大きい場合には、受信信号VRをディジタル信号の値「0」に変換し、受信信号VRの正方向の振れ幅が負方向の振れ幅よりも大きい場合には、受信信号VRをディジタル信号の値「1」に変換する。制御部30は、コードパターン18を構成する複数の情報コイル20から得られた受信信号VRをディジタル信号に変換してコード信号を生成する。例えば、図2に示されたコードパターン18から、制御部30は、アブソリュートコードを示すコード信号として2進数「001101・・・・1」を生成する。
制御部30は、アブソリュートコードに基づいてアブソリュート位置x=Xaを求める。制御部30は、(数1)に示されているように、アブソリュート位置x=Xaに検出位置x=XMを加算することで、x軸座標値で表された基準線LZの位置、すなわち、可動テーブルの位置x=Uを求める。
(数1)U=Xa+XM
可動テーブルがx軸方向に移動した場合、これと共にスケール12もx軸方向に移動する。スケール12が移動したことによって、制御部30が検出するマーカコイル16が、別のマーカコイル16に入れ替わったときは、先に検出したマーカコイル16に基づいて基準線LZの位置を求める処理と同様の処理によって、新たに検出したマーカコイル16に基づいて基準線LZの位置を求める。このような処理によって、制御部30は、可動テーブルがx軸方向に移動したときにおいても、順次、x座標値で表された基準線LZの位置、すなわち、可動テーブルの位置を求める。
このように、本発明の実施形態に係るリニアエンコーダ100は、基本的な構成としてスライダ10、マーカコイル16、スケール12および制御部30を備えている。スライダ10は、延伸方向を揃えて測定軸方向に並べられた複数の電磁誘導線S1~Snと、選択部40と、受信コイル50とを含む。選択部40は、複数の電磁誘導線S1~Snのうちいずれかを順次選択し、選択した電磁誘導線に電流を流す。受信コイル50は、電磁誘導線S1~Snに交わる方向に延びる区間を有する。スケール12にはマーカコイル16が配置されている。マーカコイル16は、測定軸方向に交わる方向に延伸し、電磁誘導線S1~Snが並べられた面と対向する面で周回する。制御部30は、受信コイル50に誘導起電力が発生したときに、選択部40によって選択されていた電磁誘導線のスライダ10における検出位置に基づいて、スライダ10とスケール12との位置関係を測定する。
また、リニアエンコーダ100は、スケール12に各マーカコイル16に対応して配置されたコードパターン18を備えている。コードパターン18は、測定軸方向に並べられた複数の情報コイル20を備えている。各情報コイル20は、2種類の三角形状、すなわち、第1直角三角形および第2直角三角形のうちいずれかの形状に形成されている。複数の情報コイル20は、それぞれの形状、すなわち第1直角三角形であるか第2直角三角形であるかに応じた情報としてアブソリュートコードを発し、コードパターン18は、対応するマーカコイル16のアブソリュート位置を示す情報を発する。制御部30は、さらに、上記の検出位置とアブソリュート位置とに基づいて、スライダ10とスケール12との位置関係を測定する。
本実施形態に係るリニアエンコーダ100では、電磁誘導を用いてマーカコイル16の位置が測定される。そのため、非磁性体の異物によって測定精度が低下する可能性が低くなる。また、本実施形態に係るリニアエンコーダ100では、受信コイル50に発生した誘導起電力の時間波形が、受信信号VRに対する内挿によって求められる。さらに、電磁誘導波形の時間波形のゼロクロスポイントに基づいて、マーカコイル16の位置が測定される。これによって、マーカコイル16の往路および復路の位置を離散的に測定する場合に比べてノイズ耐性が向上すると共に、測定分解能が向上する。
上記では、マーカコイル16が検出される度にアブソリュートコードを読み取り、マーカコイル16が検出される度に、検出位置およびアブソリュート位置を求める処理について説明した。このような処理の他、スケールの移動によって、測定開始時に検出されたマーカコイル16とは異なるマーカコイル16が検出されている場合についても、測定開始時に求められたアブソリュート位置を用いる処理が実行されてもよい。
この場合、制御部30は、測定開始時に検出されたマーカコイル16を基準マーカコイルとし、現時点で検出されている現時点マーカコイルが、基準マーカコイルから離れて何番目のマーカコイル16に対応するかを判定する。制御部30は、現時点マーカコイルが基準マーカコイルからx軸負方向に離れてC番目であると判定したときは、(数2)に示されているように、測定開始時に求められたアブソリュート位置x=Xaに、マーカコイル16の間隔dのC倍を加算し、さらに、現時点マーカコイルの検出位置x=XMを加算することで基準線LZの位置x=Uを求める。ここで、コイルカウント値Cは正の整数、負の整数、または0である。
(数2)U=Xa+C・d+XM
制御部30は、このような処理を具体的に次のように実行してよい。スライダ10にはx軸方向の検出範囲XL≦x≦XHがあるものとする。図1に示されている例ではXL=0である。制御部30は、測定開始時に検出されたマーカコイル16に対応するアブソリュートコードを読み込み、アブソリュート位置x=Xaを求めると共に、測定開始時のコイルカウント値をC=0とする。
制御部30は、マーカコイル16を検出した後、受信信号のゼロクロスポイントの位置の変化に基づいてマーカコイル16の位置を追跡する。制御部30は、マーカコイル16のx座標値が増加してXHに達した後に、XLに戻って再び増加したときは、Cを1だけ増加させる。一方、制御部30は、マーカコイル16のx座標値が減少してXLに達した後に、XHに戻って再び減少したときは、Cを1だけ減少させる。制御部30は、現時点でXL≦x≦XHの範囲で検出されているマーカコイル16の検出位置x=XM、測定開始時に読み込んだアブソリュート位置x=Xa、現時点におけるコイルカウント値Cおよびマーカコイル16の間隔dを用いて、基準線LZの位置U=Xa+C・d+XMを求める。
このように、制御部30は、マーカコイル16のx座標値で表される検出位置(検出位置XM)の変化に基づいて、現時点で検出位置が求められた現時点マーカコイルが、先にアブソリュート位置が求められた基準マーカコイルから離れて何番目のマーカコイル16に対応するかを判定する。制御部30は、現時点マーカコイルが基準マーカコイルからx軸負方向に離れてC番目であると判定したときは、判定結果(コイルカウント値C)、先に求められたアブソリュート位置Xaおよび検出位置XMに基づいて、測定対象物としての可動テーブルの位置(基準線LZの位置)U=Xa+C・d+XMを測定する。
このような処理によれば、制御部30は、アブソリュートコードを読み込む処理を1度行うのみでよく、新たにマーカコイル16が検出される度にアブソリュートコードを読み込まなくてもよい。これによって、基準線LZの位置、すなわち、測定対象物の位置が迅速に求められる。
なお、工作機械が動作しているときに制御部30は、現時点のコイルカウント値Cおよびアブソリュート位置Xaを記憶する。工作機械の電源がオフにされた後、再びオンにされたときは、制御部30は、新たに検出された現時点マーカコイルについて得られた検出位置XMと、先に記憶したコイルカウント値Cおよびアブソリュート位置Xaに(数2)を適用して基準線LZの位置x=Uを求める。また、一般に工作機械は、異常が発生した際にアラームを発生し、動作を停止する設計となっている。工作機械がアラーム発生と共に停止し、再び動作を開始したときには、工作機械の電源が一旦オフにされ、再びオンにされたときと同様の処理によって、制御部30は基準線LZの位置x=Uを求める。
図6には、本発明の応用実施形態に係るリニアエンコーダ102の構成が示されている。リニアエンコーダ102が備えるスケール22は、図1に示されたリニアエンコーダ100が備えるスケール12に対し、第1ストロークエンドコイル62および第2ストロークエンドコイル64が設けられている点が異なっている。第1ストロークエンドコイル62は、最も左側(x軸負方向側)のマーカコイル16の左側に配置され、第2ストロークエンドコイル64は、最も右側(x軸正方向側)のコードパターン18の右側に配置されている。第1ストロークエンドコイル62および第2ストロークエンドコイル64は、x軸方向の幅を各マーカコイル16よりも大きくした形状を有してよい。
また、リニアエンコーダ102が備えるスライダ60は、図1に示されたリニアエンコーダ100が備えるスライダ10に対し、第1補助センサ66、第2補助センサ68および偏位センサ70を備えている点が異なっている。第1補助センサ66は、スライダ60における複数の電磁誘導線S1~Snよりも左側に近接して設けられており、第2補助センサ68は、スライダ60における複数の電磁誘導線S1~Snよりも離れて右側に設けられている。第1補助センサ66と第2補助センサ68との間隔は、第1ストロークエンドコイル62と第2ストロークエンドコイル64との間隔と等しい。偏位センサ70は、スライダ60が備える複数の電磁誘導線S1~Snよりも右側に近接して設けられている。
図6には、第1補助センサ66、第2補助センサ68および偏位センサ70のうち、少なくとも1つを用いた処理を実行する制御部30の構成要素として、位置制御部72、追従偏差照合部74、ストロークエンド検出部76および原点照合部78が示されている。
位置制御部72は、目標信号を追従偏差照合部74に出力する。目標信号は、例えば、スライダ60を移動制御する際におけるスライダ60の移動量の基準を示すパルス信号であってよい。偏位センサ70は、マーカコイル16を検出したことに応じた偏位センサ信号を追従偏差照合部74に出力する。追従偏差照合部74は、目標信号と偏位センサ信号との比較に基づいて追従偏差eを求め出力する。追従偏差eは、スライダ60の移動量が制御目標値に追従している程度を示す値であってよい。
ストロークエンド検出部76は、第1ストロークエンドコイル62を検出したことに応じた第1ストロークエンド信号が第1補助センサ66から出力され、第2ストロークエンドコイル64を検出したことに応じた第2ストロークエンド信号が第2補助センサ68から出力されたときに、スケール22が最も右側の限界位置にあると判断しエンドリミット信号ELを出力する。エンドリミット信号ELは、スケールが最も右側の限界位置にあることを示す信号である。制御部30は、エンドリミット信号ELに基づいて、スケール22が移動可能なx軸上の範囲を認識してよい。
原点照合部78は、第2補助センサ68から出力される第2ストロークエンド信号と、偏位センサ70から出力される偏位センサ信号とに基づいて、スケール22を原点x=0の位置に復帰させるのに必要な原点復帰信号Zを求め出力する。
追従偏差e、エンドリミット信号ELおよび原点復帰信号Zは、スケール22が固定された可動部を駆動制御する駆動制御装置に出力される。駆動制御装置は、追従偏差e、エンドリミット信号ELおよび原点復帰信号Zに基づいて、スケール22の移動範囲の制限、スケール22の原点復帰、減速等の制御や異常検出処理を実行してよい。
このように、応用実施形態に係るリニアエンコーダ102におけるスライダ60は、複数の電磁誘導線S1~Snよりもx軸(測定軸)の正側および負側に配置された第1補助センサ66および第2補助センサ68と、複数の電磁誘導線S1~Snよりもx軸の正側または負側に配置された偏位センサ70とを備えている。制御部30は、偏位センサ70および各補助センサによる検出値に応じて、スケール22またはスライダ60が固定された可動部に対する補助制御情報を生成する補助機能制御部を備える。補助機能制御部は、位置制御部72、追従偏差照合部74、ストロークエンド検出部76および原点照合部78から構成される。補助制御情報は、追従偏差e、エンドリミット信号ELおよび原点復帰信号Zを含む。
図7には、第1補助センサ66、第2補助センサ68および偏位センサ70(以下、センサという)のそれぞれの構成例が示されている。図7では、xy座標平面に垂直であり、上向きを正とするz軸が定義されている。センサは、センサ交流電力源80、センサ励磁コイル82、センサ受信コイル84、センサ受信アンプ86を備えている。センサ励磁コイル82は、yz平面に平行な面内(測定軸に交わる面内)でx軸方向に延伸する略長方形のループを描き、両端がセンサ交流電力源80に接続されている。
センサ受信コイル84は、センサ励磁コイル82の下方(z軸負方向側)でxy平面に平行な面内(スケール22に対向する面内)で略長方形のループを描き、両端がセンサ受信アンプ86に接続されている。センサ交流電力源80は、センサ励磁コイル82に交流電流を流す。これによって、センサ励磁コイル82からは交流磁界が発生する。
センサ励磁コイル82から発せられる交流磁界に基づく磁束はセンサ受信コイル84に鎖交しないか、その磁束のうち鎖交する成分は微小である。そのため、センサ励磁コイル82から発せられる交流磁界に基づいてセンサ受信コイル84に現れる誘導起電力は0であるか微小である。
センサ励磁コイル82の下方にスケール上コイルCX(マーカコイル16、第1ストロークエンドコイル62および第2ストロークエンドコイル64のうちいずれか1つ)が位置する場合には、センサ励磁コイル82から発せられた交流磁界に基づく磁束がスケール上コイルCXに鎖交する。これによって、スケール上コイルCXには渦電流が流れ、スケール上コイルCXから応答・交流磁界が発せられる。
スケール上コイルCXから発せられた応答・交流磁界に基づく磁束は、センサ受信コイル84に鎖交し、センサ受信コイル84には、応答・交流磁界に基づくセンサ電圧(誘導起電力)が発生し、センサ電圧がセンサ受信アンプ86に入力される。センサ受信アンプ86はセンサ電圧を増幅し出力する。
図7には、スケール22が時間経過と共に移動する場合におけるセンサ電圧SVの時間波形の概形が示されている。スケール上コイルCXの往路の位置がセンサ励磁コイル82の位置に一致するときと、復路の位置がセンサ励磁コイル82の位置に一致するときに、センサ電圧SVはピーク値となる。ただし、スケール上コイルCXの往路の位置がセンサ励磁コイル82の位置に一致するときと、復路の位置がセンサ励磁コイル82の位置に一致するときとでは、センサ電圧SVのピーク値の極性は逆になる。スケール上コイルCXの往路の位置と復路の位置の中間の位置が、センサ励磁コイル82の位置に一致するときに、センサ電圧SVは0となる。スケール上コイルCXの往路の位置と復路の位置の中間の位置が、センサ励磁コイル82の位置を通過するときにセンサ電圧SVの極性が反転する。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るリニアエンコーダ100のスケール12には、ループコイルとしてマーカコイル16および情報コイル20が設けられている。また、応用実施形態に係るリニアエンコーダ102のスケール22には、ループコイルとして、マーカコイル16、情報コイル20、第1ストロークエンドコイル62および第2ストロークエンドコイル64が設けられている。これらのループコイルのそれぞれは、他のループコイルから独立して構成されている。したがって、帯状部材14は定尺で構成されてよい。可動部の測定軸方向への測定範囲に合わせて、スケール12および22は、結線されることなく継ぎ足し構築が可能である。
1 往路、2 上端路、3 復路、4 下端路、10,60 スライダ、12,22 スケール、14 帯状部材、16 マーカコイル、18 コードパターン、20 情報コイル、20-1 第1情報コイル、20-2 情報コイル、40 選択部、42 交流電力源、50 受信コイル、50x1 第1x方向区間、50x2 第2x方向区間、50y1 第1y方向区間、50y2 第2y方向区間、50y3 第3y方向区間、52 受信アンプ、56 電磁誘導波形、62 第1ストロークエンドコイル、64 第2ストロークエンドコイル、66 第1補助センサ、68 第2補助センサ、70 偏位センサ、72 位置制御部、74 追従偏差照合部、76 ストロークエンド検出部、80 センサ交流電源、82 センサ励磁コイル、84 センサ受信コイル、86 センサ受信アンプ。

Claims (8)

  1. 延伸方向を揃えて測定軸方向に並べられた複数の電磁誘導線と、
    複数の前記電磁誘導線のうちいずれかを順次選択し、選択した前記電磁誘導線に電流を流す選択部と、
    前記電磁誘導線に交わる方向に延びる区間を有する受信コイルと、を含むスライダと、
    前記測定軸方向に交わる方向に延伸し、複数の前記電磁誘導線が並べられた面と対向する面で周回するマーカコイルと、
    前記マーカコイルが配置されたスケールと、
    前記受信コイルに誘導起電力が発生したときに、前記選択部によって選択されていた前記電磁誘導線の前記スライダにおける検出位置に基づいて、前記スライダと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、
    を備えることを特徴とする位置測定装置。
  2. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    各前記マーカコイルに対応して配置されたコードパターンを備え、
    前記コードパターンは、
    前記測定軸方向に並べられた複数の情報コイルであって、それぞれの形状に応じた情報を発する複数の情報コイルを備え、
    対応する前記マーカコイルのアブソリュート位置を示す情報を発することを特徴とする位置測定装置。
  3. 請求項2に記載の位置測定装置において
    複数の前記情報コイルのそれぞれは、2種類の三角形状のうちのいずれかに形成され、
    複数の前記情報コイルのそれぞれの三角形の形状に応じて、複数の前記情報コイルが2進数によって前記アブソリュート位置を示すことを特徴とする位置測定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記マーカコイルの前記測定軸方向の幅は、複数の前記電磁誘導線の配置間隔よりも大きく、
    前記制御部は、
    前記受信コイルに発生した誘導起電力の時間波形のゼロクロスポイントに基づいて、前記検出位置を求めることを特徴とする位置測定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記スライダは、
    複数の前記電磁誘導線よりも前記測定軸の正側および負側に配置された補助センサと、
    複数の前記電磁誘導線よりも前記測定軸の正側または負側に配置された偏位センサと、を備え、
    前記位置測定装置は、
    前記偏位センサおよび前記補助センサによる検出値に応じて、前記スケールまたは前記スライダが固定された可動部に対する補助制御情報を生成する補助機能制御部、を備えることを特徴とする位置測定装置。
  6. 請求項5に記載の位置測定装置において、
    前記偏位センサおよび前記補助センサのうち少なくとも一方は、
    前記測定軸に交わる面内でループを描くセンサ励磁コイルと、
    前記スケールに対向する面内でループを描くセンサ受信コイルと、
    を備えることを特徴とする位置測定装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の位置測定装置において、
    第1ストロークエンドコイルと、第2ストロークエンドコイルとを備え、
    前記第1ストロークエンドコイルと、前記第2ストロークエンドコイルとの間に、複数の前記マーカコイルが配置されており、
    前記制御部は、
    前記補助センサによる検出値に応じて、前記第1ストロークエンドコイルとおよび前記第2ストロークエンドコイルを検出し、前記スケールの移動可能な範囲を認識することを特徴とする位置測定装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記スケールは、定尺としての帯状部材を含み、
    複数の前記スケールが、結線されることなく継ぎ足し可能となっていることを特徴とする位置測定装置。
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