JP7257586B2 - 燃料取引調整装置、および燃料取引調整システム - Google Patents

燃料取引調整装置、および燃料取引調整システム Download PDF

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Description

本開示は、燃料取引調整装置、および燃料取引調整システムに関する。
燃料の種類には様々なものがあるが、その一つとして水素が注目されている。水素は、様々なエネルギー源から製造することができ、その製造方法によって、コスト・量、エネルギー政策上の意義は異なる。
また、水素のサプライチェーンについては、製造方法の他、水素貯蔵方法や水素の輸送方法についても色々な技術が混在しているのが現状である。各種技術の規格化が国際的に進められてはいるが、整備中であり、まだまとまってはいない。
水素のサプライチェーンが、将来構築された場合、最終製品である水素は、利用者側からすると、製造方法がどのようなものであれ、単なる水素に過ぎない。しかし、どのようなサプライチェーンの経路を辿ってきたかは、水素の環境的価値および経済的価値に大きな影響を与えることになる。したがって、水素の環境的価値(製造や輸送などにおけるCO排出量)および経済的価値(製造や輸送などにおけるコスト)を評価し、それに基づいて取引市場が将来的には必要になってくるものと考えられる。
この点、欧州では、水素取引市場の確立に向けて、既に認証プロジェクトが立ち上がっている。このプロジェクトでは、COの排出原単位に基づいて、水素の環境的価値を3つの区分、つまり、Green水素、LowCarbon水素、Gray水素に分けて定義している。ここで、Gray水素は、例えば、天然ガス改質水素であり、水素製造のための原料が化石燃料であるため、CO排出原単位は高く、環境的価値は低く評価される。一方、Green水素(例えば、風力発電や太陽光発電などの再エネルギー発電による電気を用いて水を電気分解することにより生成された水素)やLowCarbon水素(例えば、系統電力を用いて水を電気分解することにより生成された水素)は、CO2排出原単位は低いため、環境的価値は低く評価されるが、設備・製造等のコストが高いため、Gray水素に比べて価格が高くなる傾向がある。
「水素の製造、輸送・貯蔵について」 資源エネルギー庁燃料電池推進室 平成26年4月14日
しかしながら、欧州のプロジェクトでは、水素のサプライチェーンまで含めて検討されているわけではない。このため、水素利用者の立場としては、利用する輸送手段まで含めて水素の価値を適正に評価・認証することが必要であると考えられる。
また、欧州プロジェクトにおける認定は、水素の製造業者のみを対象としており、一旦認定されてしまえば、Gray水素をGreen水素であると偽って販売するなど、不正が行われる可能性を否定できない状況となっている。
さらに、水素利用者側から見ると、貯蔵設備などの問題から、現状においては、Green水素のみを購入している場合には、Green水素の製造業者から水素を調達するしかないが、経済的付加価値を考えて、Green水素とGray水素を混合して購入したいといった要望に対応できていない。また、現状においては、経済的付加価値を下げてでも(水素のコストが高くなっても)環境に貢献したいという別の水素利用者の要望にも応えられていない。このままの状況を放置しておくと、水素利用者の利便性を担保することができず、また、環境に貢献するという企業努力をサポートすることもできない。
本開示は、このような状況に鑑みてなされた技術であって、水素などの燃料のサプライチェーンまで考慮した認証を可能とし、燃料利用者の利便性・要望に対応可能な、燃料取引調整技術を提案する。
上記課題を解決するために、本開示は、複数の燃料サプライヤの情報を格納する記憶デバイスと、第1種燃料利用者からの第1種燃料および第2種燃料を混合して購入する注文を処理する制御装置と、を備え、第1種燃料と第2種燃料とは、製造方法は異なるが同一目的で使用することが可能な燃料であり、制御装置は、第1種燃料利用者の注文の情報を、第1種燃料を提供する第1サプライヤと第2種燃料を提供する第2サプライヤに送信する、燃料取引調整装置について提案する。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではないことを理解する必要がある。
本開示の燃料取引調整技術によれば、燃料のサプライチェーンまで考慮した認証を可能とし、水素利用者の利便性・要望に対応することが可能となる。
本実施形態による水素取引調整システム10の概略構成例を示す図である。 水素取引調整装置100が記憶デバイス(図示せず)内に保持(管理)する水素管理情報200の構成例を示す図である。 水素取引調整システム10において実行される水素取引調整処理の内容を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
また、本実施形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
更に、本開示の実施形態は、汎用コンピュータ上で稼動するソフトウェアで実装しても良いし専用ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しても良い。
なお、以後の説明では「テーブル」形式(図3参照)によって本開示の各情報について説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、キュー等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。そのため、データ構造に依存しないことを示すために「テーブル」、「リスト」、「DB」、「キュー」等について単に「情報」と呼ぶことがある。
また、各情報の内容を説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「名前」、「ID」という表現を用いることが可能であり、これらについてはお互いに置換が可能である。
以下に示す本実施形態では、燃料取引調整システムで扱う燃料として、水素を例に挙げて説明するが、別の燃料に対して同様に後述する取引調整処理を適用することはできる。
<水素取引調整システムの構成例>
図1は、本実施形態による水素取引調整システム10の概略構成例を示す図である。水素取引調整システム10は、従来の1対1による水素利用者と水素サプライヤとの間における水素取引を、当該水素利用者が有する設備を変えずに、複数のサプライヤとの間で可能にするものである。
図1に示されるように、水素取引調整システム10は、水素取引調整装置100と、複数の水素利用者(水素利用者AからZ)の端末装置101_1から101_n(nは2以上の任意の整数)と、複数の水素サプライヤ(水素サプライヤAからZ)の端末装置102_1から102_n(nは2以上の任意の整数)と、を備え、それぞれがネットワーク103を介して接続されている。ここで、水素取引調整装置100、複数の水素利用者の端末装置101_1から101_n、および複数の水素サプライヤの端末装置102_1から102_nは、それぞれ通常のコンピュータ(プロセッサ(制御部)、記憶デバイス(メモリやHDDなど)、通信デバイス、入力デバイス(マウス、キーボードなど)、出力デバイス(表示装置、音声出力装置など)などを備える)で構成することができる。よって、ここでは、詳細な内部構成については省略する。
当該水素取引調整システム10が稼働する場面として、例えば、水素利用者Aが通常、Gray水素(製造方法が天然ガス改質、輸送方法が圧縮水素、CO2排出原単位1.62kg‐CO/Nm‐H、コスト10円/m)20mを水素サプライヤAだけから購入していた際に、水素サプライヤBからのGreen水素(製造方法が国内風力発電利用電界、輸送方法が液体水素、CO2排出原単位0.79kg‐CO/Nm‐H、コスト20円/m)を一部混合して、Gray水素10m、およびGreen水素10mを購入する場合を考える。このとき、水素利用者Aは、水素利用者Aの端末装置101_1から水素取引調整装置100に対して、取引調整リクエストを送信する。この取引調整リクエストの形態として、例えば、CO排出原単位をXからYに変更するというようにCO排出原単位を変更する形態(例:1.62kg‐CO/Nm‐Hから1.2kg‐CO/Nm‐H)や、Gray水素とGreen水素の量を直接指定する形態(例:Gray水素を10m、Green水素を10m)が含まれる。
水素利用者Aから取引調整リクエストを受信すると、水素取引調整装置100は、各種水素の取引量(各種水素の取引量を算出するのは、特にCO排出原単位を変更する形態のリクエストがなされた場合)および取引価格を算出するとともに、Green水素の注文情報をGreen水素サプライヤの少なくとも1つ(例えば、サプライヤBの端末装置102_2)に送信する。当該注文情報を受信したGreen水素サプライヤ(例えば、サプライヤBの端末装置102_2)は、注文情報に基づいて、Green水素購入証書を自動的に作成し(例えば、所定の証書フォーマットに必要な情報(日時、水素の種別、取引量、購入者、代金など)を挿入し、当該Green水素サプライヤの署名データあるいはスタンプデータを添付して作成)、水素取引調整装置100に送信する。
また、水素取引調整装置100は、Green水素の注文情報をGreen水素サプライヤの少なくとも1つ(例えば、サプライヤBの端末装置102_2)に送信することに加えて、Gray水素サプライヤの1つ(例えば、水素利用者Aが以前から水素を購入していたサプライヤBの端末装置102_1)に、水素利用者Aの注文情報(水素の必要量:例えば20m、調整後のGray水素の量:例えば10m、調整後の代金(実際に支払われる金額):例えば100円)を送信する。なお、水素サプライヤAは、実際には、Grey水素20mを水素利用者A(注文者)に提供するが、水素サプライヤAにはGrey水素10m分の金額が支払われることになる。
当該注文情報を受信した水素サプライヤAは、水素利用者Aが必要とする量(上記例の場合、20m)の水素(圧縮水素)を物理的に水素利用者Aの水素貯蔵設備まで輸送する。最終的に、水素利用者Aは、水素20mを高価格(15円/m)で購入したことになるが、CO排出原単位を1.21kg‐CO/Nm‐Hに下げる(環境的価値を向上させる)ことに成功したことになる。
上述のような水素取引調整が水素取引調整システム10で実行された場合、複数種の水素を混合して購入する注文を出した水素利用者(水素利用者A)が水素取引調整装置100に支払った代金(例えば、300円)のうち、Gray水素の提供者である水素サプライヤ(水素サプライヤA)に支払われた金額(例えば、100円)との差額分(例えば、200円)については、水素取引調整装置100がプールしておくことになる。その後、例えば、別の水素利用者であって、Green水素を主に利用している水素利用者(例えば、水素利用者B)によって、水素の経済的価値を向上させるべく、Gray水素を混合して購入するための注文がなされた際に、以前発生した差額分のうち必要額が水素サプライヤB(Green水素提供者)に支払われることになる。以上のようにして、各水素サプライヤに支払われる最終的な金額は、トータルの提供量に基づいて決定(調整)されるため、各水素サプライヤが損することはない。
<水素取引調整装置における管理情報>
図2は、水素取引調整装置100が記憶デバイス(図示せず)内に保持(管理)する水素管理情報200の構成例を示す図である。図2では、水素管理情報200をテーブル形式で管理している例を示すが、各情報との関連性が取れていれば、テーブル形式でなくてもよい。
水素管理情報200は、水素サプライヤごとに、水素の種類201と、水素の製造方法202と、水素の輸送方法203と、CO2排出原単位204と、コスト205と、を構成情報として備えている。
水素の種類201は、水素種別を示す情報であり、種別として、例えば、Gray水素、LowCarbon水素、Green水素などがある。欧州では、Green水素およびLowCarbon水素は合わせてプレミアム水素と呼ばれており、CO排出原単位(kg‐CO/Nm‐H)が36.4以下の水素である。Gray水素はCO2排出原単位が36.4より高い水素であり、天然ガス改質水素(排出原単位:91)もGray水素に分類される。
水素の製造方法202は、どのような方法(製造の際の利用エネルギーの情報を含む)で水素が製造されたかを示す情報である。水素の製造方法は様々であるが、例えば、触媒等を用いて化石燃料(石油や天然ガスなど)を改質する方法、自然エネルギー(太陽光や風力など)で発電した電気を用いて水を電気分解して製造する方法、製鉄所や化学工場等からの副産物である副生ガスを精製して製造する方法、バイオマスを用いて発生させたメタノールやメタンガスを触媒等を用いて改質する方法、太陽光により自ら水素を取り出すことができる光触媒を用いて製造する方法、ISプロセスを用いて製造する方法などがある。
水素の輸送方法203は、各水素サプライヤから各水素利用者の設備まで輸送する方法を示す情報である。水素の輸送方法も様々であるが、例えば、圧縮水素をトレーラ輸送する方法、液体水素をトレーラ輸送する方法、圧縮水素をパイプライン輸送する方法などがある。輸送方法は、各水素サプライヤが製造する水素の形態(圧縮水素か液体水素か)や各水素利用者における貯蔵設備の種類によって決定される。
CO排出原単位204は、各種水素の製造方法によって排出されるCOの量を示す情報である。なお、CO排出原単位204は、輸送方法によって排出されるCOの量を加味して算出してもよい。
コスト205は、1m当たりの製造コスト(あるいは販売価格)を示す情報である。製造コストは、化石燃料を用いた場合が最安価であり、発電設備や初期投資が高額なもの(例えば、自然エネルギー発電や光触媒利用)ほど高価になる傾向にある。なお、販売価格とした場合には、製造コストに加えて、輸送コストおよび水素サプライヤの利益を上乗せした価格となる。
なお、水素取引調整装置100は、その他の情報として、各水素利用者の各情報(場所、過去の購入履歴、貯蔵設備の種類など)を管理(記憶デバイスに保持)したり、各水素サプライヤによって発行された証書を各水素利用者および各水素サプライヤの情報と紐づけて管理(記憶デバイスに保持)したりしてもよい。そして、水素取引調整装置100は、水素利用者の端末装置101_k(k=1,2,・・・,n)から受信した証書発行要求に応答して、関連した証書のデータを返信するようにしてもよい。証書を受け取った各水素利用者は、例えば、この証書をCO排出権取引などの経済活動に用いることができるようになる。
また、図2には示されてはいないが、水素取引調整装置100は、項目201から205に関する情報の他、さらに、各水素サプライヤに関して、水素の製造能力(例えば、1日当りの生産量)、水素出荷可能量(例えば、1日当りの出荷可能量)、水素出荷可能時期などの情報を記憶デバイス(図示せず)に保持していてもよい。
<水素取引調整処理の内容>
図3は、水素取引調整システム10において実行される水素取引調整処理の内容を説明するためのフローチャートである。以下の各ステップの動作主体は、主に水素取引調整装置100のプロセッサ(制御装置:図示せず)であるが、以下の説明では動作主体を単に水素取引調整装置100(各端末装置を動作主体とする場合も「プロセッサ(制御装置)」を用いて説明せず)とする。
(i)ステップ301
水素取引調整装置100は、Gray水素利用者によるGreen水素混合購入注文を、当該Gray水素利用者の端末装置101_kから受信する。当該Green水素混合購入注文は、上述したように、例えば、CO排出原単位をXからYに変更するというようにCO排出原単位を変更する注文(例:1.62kg‐CO/Nm‐Hから1.2kg‐CO/Nm‐H)や、Gray水素とGreen水素の量を直接指定する注文(例:Gray水素を10m、Green水素を10m)が含まれる。
(ii)ステップ302
水素取引調整装置100は、ステップ301で受信した注文に基づいて、購入代金を算出する。具体的には、まず、水素取引調整装置100は、当該Gray水素利用者(注文者)の通常の水素購入先(水素サプライヤ:通常輸送距離ができるだけ短いサプライヤが使われるが、必ずしもそうでなくてもよい)の情報を取得し(登録情報として保持していてもよいし、注文に含まれるようにしてもよい)、また、水素管理情報200を参照して、Gray水素のコスト、およびGreen水素サプライヤとその水素のコストの情報を取得する。そして、注文がGray水素とGreen水素の量を直接指定する形態であった場合、水素取引調整装置100は、各水素の注文量および各水素のコストから購入金額を算出する。一方、注文がCO排出原単位を変更する形態であった場合、水素取引調整装置100は、該当するGray水素サプライヤのCO排出原単位と混合されるGreen水素のサプライヤのCO排出原単位の情報、および各水素のコストの情報に基づいて、Gray水素とGreen水素のそれぞれの購入量および購入コストを算出する。続いて、水素取引調整装置100は、算出した購入コスト、Gray水素サプライヤの情報、Green水素サプライヤの情報、Gray水素およびGreen水素の購入量の情報を当該水素利用者(注文者)の端末装置101_kに送信する。
なお、水素取引調整装置100は、受信した注文に基づいたGreen水素の量と、取引相手となるGreen水素のサプライヤ(例えば、水素サプライヤB)の製造能力、出荷可能量、および出荷可能時期の少なくとも1つの情報とを照合し、当該注文に対応できるか否かを判断する処理を実行してもよい。注文に対応できない場合、水素取引調整装置100は、当該注文を行った水素利用者の端末装置(水素利用者Aの端末装置101_1)に取引できないこと(注文に対応できないこと、およびその理由)を通知するようにしてもよい。これにより、実際には当該Green水素サプライヤからのGreen水素の提供はなされないが、現実の水素提供可能量に則した取引を実現することが可能となり、不正を防止することができるようになる。また、1つの水素サプライヤで当該注文できない場合には、水素取引調整装置100は、他のGreen水素サプライヤ(例えば、Green水素を提供する水素サプライヤCやD・・・など)の製造能力や出荷可能量などをさらにチェックし、対応可能な他の1以上の水素サプライヤとの取引を希望するか否かを問い合わせるメッセージを当該水素利用者の端末装置に送信するようにしてもよい。問い合わせをすることにより、当該水素利用者が想定以上の購入金額になった場合への購入意思確認をすることが可能になる。
(iii)ステップ303
水素取引調整装置100は、当該注文に対応する購入項目データを生成し、記憶デバイスに格納する。なお、購入項目データには、例えば、購入日時の情報、注文者である水素利用者の情報、Gray水素とGreen水素の割合、当該水素利用者の水素貯蔵設備、通常の水素購入先(混合して購入しない場合の通常の水素サプライヤ)、今回の注文の代金(算出額)、今回の注文に基づいて決定された取引証書上のGray水素とGreen水素のサプライヤ(上述のように、実際は、従前の水素サプライヤから所望の量の水素の提供を受ける)、注文の代金と実際の水素提供者である水素サプライヤに支払われる金額との差額、当該差額が今後どの種別の水素のサプライヤに支払われるべきかを示す情報などを含めることができる。
(iv)ステップ304
水素取引調整装置100は、取引調整後の金額を、当該水素利用者(例えば、水素利用者A)の通常の水素サプライヤ(例えば、Gray水素のサプライヤA)に購入代金として支払い(例えば、電子決済)、当該水素利用者に水素(例えば、圧縮水素)の提供する旨の指示を当該水素サプライヤの端末装置102_k(水素サプライヤA102_1)に送信する。水素提供の指示を受け取った水素サプライヤは、当該水素利用者の注文量(水素取引調整装置100に送信した全体の水素注文量:20m)に相当する水素(例えば、Gray水素20m)を注文者(水素利用者A)に輸送する。
(v)ステップ305
水素取引調整装置100は、注文者が通常利用する水素サプライヤ(例えば、Gray水素のサプライヤA)とは別の新規あるいは水素取引調整時に利用する水素サプライヤ(例えば、Green水素のサプライヤB)に対して、注文情報を送信し、取引証書(Green水素の購入を証明する書類)の発行を指示する。当該指示に従って、水素サプライヤ(例えば、水素サプライヤB)は、Green水素の証書(取引日時、水素提供者の情報、購入者の情報、Green水素提供量の情報などを含む)を作成し、水素取引調整装置100に送信する。
なお、通常Green水素を購入している水素利用者(例えば、水素利用者B)が、水素の経済的価値を高めるためにGray水素を混入して購入することにした場合であっても、通常購入する量よりも少量になるかもしれないが、Gray水素利用者がGreen水素を購入する場合と同様に、Green水素のサプライヤ(当該注文者(水素利用者B)が通常利用するサプライヤ:例えば、水素サプライヤB)は、水素取引調整装置100の指示に応答して、Green水素の証書を作成し、水素取引調整装置100に送信する。
(vi)ステップ306
水素取引調整装置100は、Green水素サプライヤ(水素サプライヤB)から受信した証書を注文者の端末装置(水素利用者の端末装置101_1)に送信する。
(vii)ステップ307
水素取引調整装置100は、当該水素取引で生じた代金差額分のデータを記憶デバイスに格納する。なお、当該代金差額分データは、当該取引に関与した水素利用者(水素利用者A)および水素サプライヤ(水素サプライヤAおよびB)の情報に関連付けて格納するようにしてもよい。
(viii)ステップ308
水素取引調整装置100は、Green水素利用者(例えば、水素利用者B)から、Gray水素をGreen水素に混入して購入する旨の注文を待つ。そのような注文があった場合(ステップ308でYesの場合)、処理はステップ309に移行する。
(ix)ステップ309
水素取引調整装置100は、受信したGreen水素利用者(水素利用者B)の注文を処理し、ステップ307で記憶デバイスに格納した代金差額分を調整する。
ここで、Green水素利用者の注文の処理は、ステップ302から306までの処理とは逆の処理となる。つまり、注文量に相当する水素は、物理的には、これまで取引していたGreen水素サプライヤ(例えば、水素サプライヤB)から提供を受けるが、取引調整データ上は、Gray水素サプライヤ(例えば、水素サプライヤA)から所定量のGray水素、Green水素サプライヤ(水素サプライヤB)からは(注文量-Gray水素量)のGreen水素を購入したことになる。そして、この場合、Green水素利用者の購入代金は、Green水素のみを購入した場合(通常)よりも安価となる。一方、Green水素サプライヤ(水素サプライヤB)は、Green水素利用者が水素取引調整装置100(水素取引調整者)に対して支払った代金に相当するGreen水素よりも多い量の水素を提供することになるが、超過分の代金は、他の水素取引によって生じている代金差額分によって補償されることになる。なお、この場合、Gray水素サプライヤ(水素サプライヤA)は、実際にはGray水素をGreen水素利用者(水素利用者B)に提供することはないので、今回の注文に関して代金が支払われることはない。ただし、上述のように、以前の水素取引で生じた超過分の代金は、別の取引によって生じた代金差額分によって補償されることになる。
代金差額分の調整は、例えば、一定の期間(例:1年)において、全ての水素サプライヤの損が生じないように行われる。
<まとめ>
(i)本実施形態において、Gray水素(第1種燃料)とGreen水素(第2種燃料)とは、製造方法は異なるが同一目的で使用することが可能な燃料である。このとき、水素(燃料)取引調整装置は、Gray水素利用者の端末装置から受信した注文の情報を、Gray水素サプライヤ(第1種燃料を提供する第1サプライヤ)とGreen水素サプライヤ(第2種燃料を提供する第2サプライヤ)に送信する。このようにすることにより、Gray水素利用者が、Gray水素とGreen水素とを混合して購入する注文を出すとき(購入代金はGray水素+Green水素の代金)に、注文量の全てをGray水素サプライヤから受けつつ、Green水素サプライヤから水素提供を疑似的に受けたことにすることができるようになる。
このとき、水素取引調整装置は、第1サプライヤに対して、注文に対応するGray水素の提供量に基づく代金を送金すると共に、注文に含まれるGray水素とGreen水素を合わせた全体の水素量に相当するGray水素の提供を指示する。このようにすることにより、Gray水素利用者は、今まで使用してきた水素貯蔵設備を変更することなく(設備改変の負担がない)、Green水素の提供を疑似的に受けたようにすることができる。
一方、水素取引調整装置は、第2サプライヤに対して、Green水素を提供したことを示す証書を発行するように指示し、当該注文を行ったGray水素利用者の端末装置に、発行された証書のデータを送信する。当該証書のデータは、後日、当該Gray水素利用者のCO排出権取引に利用することができる。
また、燃料取引調整装置は、各種水素の各利用者からの注文を処理し、複数のGray水素利用者による過去の発注情報と複数のGreen水素利用者による過去の発注情報を記憶デバイスに格納する。このような過去の発注情報を管理することにより、発注の履歴から各利用者においてどの程度の規模の水素量を利用可能か判断(推定)できるため、推定量を超える注文が来たときに問い合わせを行うなどの対策を取ることができ、不正を防止することができるようになる。
さらに、水素取引装置の記憶デバイスは、複数の燃料サプライヤの情報として、水素の製造方法、当該水素の製造能力、当該水素の輸送形態の情報と、当該水素のCO2排出原単位の情報と、当該水素の販売価格の情報と、出荷可能量の情報と、出荷可能時期の情報と、を格納する。そして、水素取引調整装置は、上記注文に基づくGreen水素の量と、複数の水素サプライヤの出荷可能量の情報および出荷可能時期の情報とを照合し、注文に対応して出荷できるかを判断し、出荷できない場合には、注文を出したGray水素利用者の端末装置に当該注文に対応できないことを示す情報を通知する。これにより、擬似的なGreen水素取引における不正の発生を防止することが可能となる。
Gray水素利用者による注文がCO2排出原単位を所望値に低下させることを希望する形態を採る場合、水素取引調整装置は、当該CO2排出原単位の所望値に基づいて、Gray水素の発注量とGreen水素の発注量とを算出し、当該発注量の情報を含む注文の情報を第1サプライヤと第2サプライヤに送信する。これにより、水素利用者は、各種水素の量を指定せずに注文できるため、水素利用者の負担を減らすことが可能となる。一方、注文は、Gray水素およびGreen水素それぞれの購入量を指定する形態を採ることも可能である。この場合、水素取引調整装置は、Gray水素購入量とGreen水素購入量の情報を含む前記注文の情報を第1サプライヤと第2サプライヤに送信する。これにより、燃料取引調整装置における演算の負荷を低減することが可能となる。
(ii)本実施形態の機能は、ソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本開示を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
10 水素取引調整システム
100 水素取引調整装置
101_1から101_n 水素利用者AからZの端末装置
102_1から102_n 水素サプライヤAからZの端末装置
103 ネットワーク
200 水素管理情報
201 水素の種類
202 水素の製造方法
203 水素の輸送方法
204 CO排出原単位
205 コスト

Claims (10)

  1. 複数の燃料サプライヤの情報を格納する記憶デバイスと、
    第1種燃料利用者からの第1種燃料および第2種燃料を混合して購入する注文を処理する制御装置と、を備え、
    前記第1種燃料と前記第2種燃料とは、製造方法は異なるが同一目的で使用することが可能な燃料であり、
    前記制御装置は、前記第1種燃料利用者の前記注文の情報を、前記第1種燃料を提供する第1サプライヤと前記第2種燃料を提供する第2サプライヤに送信し、
    前記制御装置は、前記第1サプライヤに対して、前記注文に対応する前記第1種燃料の提供量に基づく代金を送金すると共に、前記注文に含まれる前記第1種燃料と前記第2種燃料を合わせた全体の燃料量に相当する前記第1種燃料の提供を指示する、燃料取引調整装置。
  2. 請求項において、
    前記制御装置は、前記第2サプライヤに対して、前記第2種燃料を提供したことを示す証書を発行するように指示する、燃料取引調整装置。
  3. 請求項において、
    前記制御装置は、前記注文を行った前記第1種燃料利用者の端末装置に前記証書のデータを送信する、燃料取引調整装置。
  4. 請求項1において、
    前記制御装置は、各種燃料の各利用者からの注文を処理し、複数の第1種燃料利用者による過去の発注情報と複数の第2種燃料利用者の発注情報を前記記憶デバイスに格納する、燃料取引調整装置。
  5. 請求項1において、
    前記記憶デバイスは、前記複数の燃料サプライヤの情報として、燃料の製造方法、当該燃料の製造能力、当該燃料の輸送形態の情報と、当該燃料のCO排出原単位の情報と、当該燃料の販売価格の情報と、出荷可能量の情報と、出荷可能時期の情報と、を格納する、燃料取引調整装置。
  6. 請求項において、
    前記制御装置は、前記注文がCO排出原単位を所望値にする形態を採る場合、当該CO排出原単位の所望値に基づいて、前記第1種燃料の発注量と前記第2種燃料の発注量とを算出し、当該発注量の情報を含む前記注文の情報を前記第1サプライヤと前記第2サプライヤに送信する、燃料取引調整装置。
  7. 請求項において、
    前記制御装置は、前記注文が各種燃料の購入量を指定する形態を採る場合、前記第1種燃料の購入量と前記第2種燃料の購入量の情報を含む前記注文の情報を前記第1サプライヤと前記第2サプライヤに送信する、燃料取引調整装置。
  8. 請求項において、
    前記制御装置は、前記注文に基づく前記第2種燃料の量と、前記複数の燃料サプライヤの前記出荷可能量の情報および前記出荷可能時期の情報とを照合し、前記注文に対応して出荷できるかを判断し、出荷できない場合には、前記注文を出した前記第1種燃料利用者の端末装置に前記注文に対応できないことを示す情報を通知する、燃料取引調整装置。
  9. 請求項1において、
    前記第1種燃料は、Gray水素であり、
    前記第2種燃料は、Green水素である、燃料取引調整装置。
  10. 請求項1に記載の燃料取引調整装置と、
    複数の燃料サプライヤの端末装置と、
    複数の燃料利用者の端末装置と、を備え、
    前記燃料取引調整装置と、前記複数の燃料サプライヤの端末装置と、前記複数の燃料利用者の端末装置とは、ネットワークを介して通信可能に接続されている、燃料取引調整システム。
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