JP7256477B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1に開示された内燃機関において、吸気通路には、過給機のコンプレッサが配置されている。吸気通路における、コンプレッサよりも下流側には、スロットルバルブが配置されている。また、排気通路からは、排気を吸気通路に還流させるためのEGR通路が延びている。EGR通路は、吸気通路における、スロットルバルブよりも下流側の部分に接続されている。
上記内燃機関では、車両の加速後の減速時、スロットルバルブの開度が急に縮小すると、吸気の流量が速やかに低下する一方で、吸気通路における、コンプレッサよりも下流側の圧力である過給圧は直ぐには応答せずに高い状態のまま留まる状況が生じ得る。こうした状況では、コンプレッサに向けて吸気が逆流し、吸気の圧力が脈動する吸気サージングが生じ得る。そこで、内燃機関の制御装置は、吸気の流量が、吸気サージングが生じる限界流量近傍にまで低下した場合には、EGR通路を通じて吸気通路に戻される排気であるEGRガスの流量を減量させる。これに伴い吸気の流量が増加することで、吸気サージングが回避される。
特開2007-071092号公報
特許文献1が開示するような内燃機関において、EGRガスの目標流量を、気筒内に流入するガスの流量に基づいて算出することがある。そして、気筒内に流入するガスの流量の算出方法として、過給圧が高いほど気筒内に流入するガスの推定値を高く算出する方法が挙げられる。
ここで、上記のとおり、吸気サージングが生じている状況では、過給圧は高いままになっており、気筒内に流入するガスの推定値も高くなる。この場合、EGRガスの目標流量が多くなる。このように、吸気サージングが生じている状況では、吸気サージングが発生したことに伴ってEGRガスの流量を減量させても、その減量分が、目標流量が多くなることによって相殺され、EGRガスを十分に減量させることができないおそれがある。つまり、従来技術では、一旦吸気サージングが生じると、その状態から脱却できないおそれがある。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、気筒に接続されている吸気通路及び排気通路と、前記吸気通路に設けられ、吸気を過給する過給機のコンプレッサと、前記排気通路から延びて前記吸気通路における、前記コンプレッサよりも下流側に接続されているEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、当該EGR通路を通じて前記吸気通路に戻される排気であるEGRガスの流量を調整するEGRバルブと、大気圧を検出大気圧として検出する大気圧センサと、前記吸気通路における、前記コンプレッサよりも下流側且つ前記EGR通路との接続箇所よりも上流側の圧力を検出過給圧として検出する過給圧センサと、前記吸気通路に流入する吸気の流量を検出吸気流量として検出するエアフロメータとを備えた内燃機関に適用される制御装置であって、前記検出大気圧、前記検出過給圧、及び前記検出吸気流量に基づいて、前記コンプレッサの作動領域が、吸気サージングが生じる領域内であるか否かを判定するサージ判定部と、前記検出過給圧に基づいて、前記気筒内に流入するガスである筒内流入ガスの流量を推定筒内流量として算出する筒内流量算出部と、前記推定筒内流量に基づいて、前記EGRバルブを制御するEGR弁制御部とを有し、前記EGR弁制御部は、前記コンプレッサの作動領域が、前記吸気サージングが生じる領域内であると判定された場合、そうでない場合に比較して前記EGRバルブを閉弁側に制御するEGR減量処理を実行し、前記EGR減量処理では、前記検出吸気流量が、前記検出過給圧に応じて定められる閾値以下のときには、前記EGRバルブを全閉し、前記検出吸気流量が前記閾値よりも大きいときには、前記検出吸気流量を、前記吸気サージングを回避するための吸気の流量の限界値で除した値で、前記推定筒内流量を減量補正した値に基づいて、前記EGRバルブを制御する。
上記構成では、検出吸気流量が閾値以下のときには、EGRガスの流量がゼロにされる。また、検出吸気流量が閾値よりも大きいときには、推定筒内流量が減量補正され、それとともにEGRガスの流量も減量補正される。したがって、吸気通路に流入する吸気の流量が多くなる。よって、吸気サージングを速やかに解消できる。
内燃機関の概略構成図。 判定マップの例を表した図。 サージ脱出処理の処理手順を表したフローチャート。
以下、制御装置が適用された内燃機関の一実施形態を、図面を参照して説明する。
先ず、内燃機関の概略構成を説明する。
図1に示すように、車両300には、当該車両300の駆動源となる内燃機関100が搭載されている。内燃機関100には、燃料と吸気との混合気を燃焼させる気筒11が区画されている。なお、気筒11は複数設けられているが、図1では1つのみ示している。気筒11にはピストン12が往復動可能に収容されている。ピストン12は、コネクティングロッド18を介してクランクシャフト15に連結されている。ピストン12の往復動作はコネクティングロッド18を介してクランクシャフト15の回転動作に変換される。クランクシャフト15の近傍には、クランクシャフト15の回転位置を検出クランク位置SCとして検出するクランク角センサ13が配置されている。
内燃機関100においては、気筒11内の混合気に点火を行う点火プラグ14が取り付けられている。点火プラグ14の先端は、気筒11内に位置している。また、気筒11には、外部からの吸気を当該気筒11内に流入させるための吸気通路20が接続されている。気筒11には、当該気筒11内から排気を排出するための排気通路30も接続されている。
吸気通路20及び排気通路30には、これらの両者を跨いで過給機40が取り付けられている。吸気通路20には、過給機40のコンプレッサ41が配置されている。排気通路30には、過給機40のタービン42が配置されている。これらコンプレッサ41内のホイール及びタービン42内のホイールは同軸で連結されていて、タービン42内のホイールが排気の流れに伴って回転すると、コンプレッサ41内のホイールがタービン42と一体回転して吸気が過給される。
吸気通路20における、過給機40のコンプレッサ41よりも吸気上流側には、当該吸気通路20に流入する吸気の流量(以下、吸入空気流量と称する。)を検出吸気流量GAとして検出するエアフロメータ22が取り付けられている。吸入空気流量は、単位時間当たりに単位面積を通過する吸気の量である。吸気通路20における、コンプレッサ41よりも吸気下流側には、吸気を冷却するインタークーラ23が配置されている。吸気通路20における、インタークーラ23よりも吸気下流側には、過給圧センサ27が取り付けられている。過給圧センサ27は、吸気通路20における、当該過給圧センサ27が取り付けられている箇所の吸気の圧力(以下、過給圧と称する。)を検出過給圧PNとして検出する。吸気通路20における、過給圧センサ27よりも吸気下流側には、当該吸気通路20を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ24が配置されている。スロットルバルブ24は、開度調整が可能である。吸気通路20における、スロットルバルブ24よりも吸気下流側には、燃料を噴射する燃料噴射弁26が取り付けられている。
排気通路30における、過給機40のタービン42よりも排気上流側からは、バイパス通路44が延びている。バイパス通路44は、排気通路30における、タービン42よりも排気下流側に接続されている。すなわち、バイパス通路44は、タービン42を迂回している。バイパス通路44の途中には、当該バイパス通路44を流れる排気の流量を調整するウェイストゲートバルブ46が設けられている。ウェイストゲートバルブ46は、開度調整が可能である。ウェイストゲートバルブ46の開度が小さいほど、バイパス通路44を流れる排気の流量が少なくなり、その分タービン42に流れる排気の流量が多くなる。それとともに、タービン42内のホイール及びコンプレッサ41内のホイールの回転速度が高くなり、過給圧が高くなる。
排気通路30における、過給機40のタービン42よりも排気上流側であってバイパス通路44との接続箇所よりも排気上流側からは、排気を吸気通路20に還流させるためのEGR通路50が延びている。EGR通路50は、吸気通路20における、スロットルバルブ24及び燃料噴射弁26の間の部分に接続されている。EGR通路50の途中には、当該EGR通路50を通じて吸気通路20に戻される排気(以下、EGRガスと称する。)の流量を調整するEGRバルブ53が配置されている。EGRバルブ53は開度調整が可能である。なお、EGRガスの流量は、単位時間当たりに単位面積を通過するEGRガスの量である。
次に、内燃機関の制御構成について説明する。
車両300には、内燃機関100を制御する制御装置70が搭載されている。制御装置70は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。なお、制御装置70は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはそれらの組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
制御装置70には、大気圧を検出大気圧PAとして検出する大気圧センサ80が内蔵されている。制御装置70には、大気圧センサ80を含め、車両300に取り付けられている各種のセンサからの検出信号が入力される。具体的には、制御装置70には、次の各パラメータについての検出信号が入力される。
・エアフロメータ22が検出する検出吸気流量GA
・過給圧センサ27が検出する検出過給圧PN
・クランク角センサ13が検出する検出クランク位置SC
・大気圧センサ80が検出する検出大気圧PA
・アクセルポジションセンサが検出する車両300のアクセルペダルの操作量ACCP
制御装置70は、検出クランク位置SCに基づいて、単位時間当たりのクランクシャフト15の回転数である機関回転数NEを算出する。また、制御装置70は、機関回転数NE及び検出吸気流量GAに基づいて、機関負荷率KLを算出する。また、過給圧を大気圧で除した値をコンプレッサ圧力比としたとき、制御装置70は、検出過給圧PNを検出大気圧PAで除した値として検出コンプレッサ圧力比ZMを算出する。コンプレッサ圧力比は、コンプレッサ41を挟んだ上流側及び下流側の圧力比を反映する。
制御装置70は、上記各種のセンサの検出信号に基づいて燃料噴射弁26の燃料噴射制御やウェイストゲートバルブ46の開度制御といった各種の機関制御を実施する制御実施部78を備えている。制御実施部78は、上記機関制御の一環としてスロットルバルブ24の開度制御も行う。このスロットルバルブ24の開度制御において、制御実施部78は、アクセルペダルの操作量ACCPや機関回転数NEに基づいて、吸入空気流量の目標値である目標吸気流量GAtを算出する。
ここで、吸気通路20では、車両300の減速時におけるスロットルバルブ24の開度縮小等に応じて吸気がコンプレッサ41に向けて逆流し、吸気の圧力が脈動する吸気サージングが生じることがある。吸気サージングは、コンプレッサ41の回転数の大小に伴う上記コンプレッサ圧力比に対して、コンプレッサ41を通過する吸気の流量が少なくなりがちなときに発生する。さて、吸気サージングに関連するパラメータであるコンプレッサ圧力比及びコンプレッサ41を通過する吸気の流量は、コンプレッサ41の作動に関連するパラメータでもある。本実施形態では、コンプレッサ圧力比、及びコンプレッサ41を通過する吸気の流量と略同値である吸入空気流量を、コンプレッサ41の作動領域を示すパラメータとして扱う。制御装置70は、コンプレッサ圧力比及び吸入空気流量によって規定されるコンプレッサ41の作動領域が、吸気サージングが生じる作動領域であるか否かを判定するサージ判定部72を備えている。
制御装置70は、気筒11内に流入するガス(以下、筒内流入ガスと称する。)の流量の推定値を推定筒内流量Gcyとして算出する筒内流量算出部74を備えている。筒内流入ガスは、EGR通路50から吸気通路20に流入するEGRガスと、当該EGRガスが合流する吸気との双方を含んで構成される。また、筒内流入ガスの流量は、単位時間当たりに単位面積を通過する筒内流入ガスの量である。筒内流量算出部74は、内燃機関100の運転中、推定筒内流量Gcyを繰り返し算出する。筒内流量算出部74は、検出過給圧PNに基づいて推定筒内流量Gcyを算出する。筒内流量算出部74は、検出過給圧PNが高いほど推定筒内流量Gcyを高い値として算出する。なお、検出過給圧PNは、コンプレッサ41を通過した後の吸気の圧力と、吸気通路20に流入するEGRガスの圧力とを反映することから、推定筒内流量Gcyを算出するのに好適なパラメータとなっている。
制御装置70は、EGRバルブ53を制御するEGR弁制御部76を備えている。EGR弁制御部76は、EGRガスの流量を筒内流入ガスの流量で除した値であるEGR率の目標値(以下、目標EGR率と称する)Wを算出する。そして、EGR弁制御部76は、実際のEGR率が目標EGR率Wとなるように、EGRバルブ53の開度を調整する。
EGR弁制御部76は、内燃機関100の運転中、基本的には通常制御を実施する。EGR弁制御部76は、通常制御では、機関回転数NEや機関負荷率KL、さらには推定筒内流量Gcyに基づいて目標EGR率Wを算出し、目標EGR率Wに基づいてEGRバルブ53を制御する。
EGR弁制御部76は、コンプレッサ41の作動領域が、吸気サージングが生じる領域内であると判定された場合、そうでない場合に比較してEGRバルブ53を閉弁側に制御するEGR減量処理を実行する。EGR弁制御部76は、EGR減量処理を行う場合、EGRバルブ53の通常制御をキャンセルする。
EGR弁制御部76は、上記EGR減量処理では、検出吸気流量GAが判定閾値GAK以下のときには、目標EGR率Wをゼロにし、EGRバルブ53を全閉とする。一方、EGR弁制御部76は、EGR減量処理では、検出吸気流量GAが判定閾値GAKよりも大きいときには、検出吸気流量GAを、吸気サージングを回避するための吸入空気流量の限界値で除した値で、推定筒内流量Gcyを減量補正する。EGR弁制御部76は、この減量補正した推定筒内流量Gcyである減量筒内流量GcyFに基づいて、目標EGR率Wを算出してEGRバルブ53を制御する。
次に、制御装置70が実行するサージ脱出処理について説明する。
サージ脱出処理は、吸気サージング及び吸気サージングが生じ得る状況を解消するための処理である。サージ判定部72及びEGR弁制御部76は、内燃機関100の運転中に繰り返しサージ脱出処理を実行する。
図3に示すように、サージ判定部72は、サージ脱出処理を開始するとステップS10の処理を実行する。ステップS10において、サージ判定部72は、コンプレッサ41の作動領域が、吸気サージングが生じる作動領域内であるか否かを判定する。サージ判定部72は、この判定を行うための判定マップを予め記憶している。図2に示すように、本実施形態では、判定マップは、吸入空気流量及びコンプレッサ圧力比を座標軸とする直交座標系上で定められている。判定マップにおいては、吸気サージングが発生しないサージ非発生領域A1と、吸気サージングが略確実に発生するサージ発生領域A3と、これらの両者の間の領域であって吸気サージングが発生する可能性のある遷移領域A2との3つの領域が設定されている。この実施形態では、これら3つの領域のうち、サージ発生領域A3及び遷移領域A2が、吸気サージングを生じるコンプレッサ41の作動領域として定められている。
判定マップでは、サージ非発生領域A1と遷移領域A2を切り分ける境界線であるサージ判定ラインLDが規定されている。ここで、上記のとおり、吸気サージングは、コンプレッサ圧力比の大きさの割に吸入空気流量が少ないときに発生する。特定のコンプレッサ圧力比に対して吸気サージングを回避可能な吸入空気流量の最小値をサージ回避限界値としたとき、サージ判定ラインLDは、圧力比毎のサージ回避限界値を繋ぎ合わせたラインとなっている。サージ判定ラインLDでは、概略的には、コンプレッサ圧力比が大きいほど、サージ回避限界値が大きくなっている。そして、各圧力比に関して、吸入空気流量がサージ回避限界値以上となる領域、すなわち図2においてサージ判定ラインLDから右側の領域がサージ非発生領域A1である。また、各圧力比に関して、吸入空気流量がサージ回避限界値未満となる領域、すなわち図2においてサージ判定ラインLDよりも左側の領域が吸気サージングを生じる領域である。なお、サージ判定ラインLDは、実験やシミュレーション等によって定められている。
また、判定マップでは、遷移領域A2とサージ発生領域A3とを切り分ける境界線であるサージラインLSが規定されている。特定のコンプレッサ圧力比に対して吸気サージングが確実に発生する吸入空気流量の最大値をサージ発生境界値としたとき、サージラインLSは、圧力比毎のサージ発生境界値を繋ぎ合わせたラインとなっている。サージラインLSでは、概略的には、コンプレッサ圧力比が大きいほど、サージ発生境界値が大きくなっている。なお、各圧力比に関して、サージ発生境界値は、サージ回避限界値よりも小さくなっている。そして、各圧力比に関して、吸入空気流量がサージ発生境界値より大きく、且つサージ回避限界値未満の領域、すなわち図2においてサージラインLSよりも右側且つサージ判定ラインLDよりも左側の領域が遷移領域A2である。また、各圧力比に関して、吸入空気流量がサージ発生境界値以下となる領域、すなわち図2においてサージラインLSから左側の領域がサージ発生領域A3である。なお、サージラインLSは、実験やシミュレーション等によって定められている。
サージ判定部72は、図3に示すステップS10の判定において、先ず、最新の検出吸気流量GA及び検出コンプレッサ圧力比ZMを取得する。これら検出吸気流量GA及び検出コンプレッサ圧力比ZMは、現在のコンプレッサ41の作動領域を示すパラメータである。次に、サージ判定部72は、図2に示す判定マップを参照し、検出吸気流量GA及び検出コンプレッサ圧力比ZMの組み合わせが、サージ非発生領域A1、遷移領域A2、及びサージ発生領域A3のうちのいずれの領域に当てはまるか、すなわち、コンプレッサ41の作動領域がいずれの領域内であるかを特定する。図3に示すように、サージ判定部72は、コンプレッサ41の作動領域が、サージ非発生領域A1内である場合(ステップS10:NO)、サージ脱出処理の一連の処理を一旦終了する。この場合、サージ判定部72は再度ステップS10の処理を実行する。
一方、サージ判定部72は、コンプレッサ41の作動領域が、吸気サージングが生じる作動領域内である場合、すなわちコンプレッサ41の作動領域が、サージ発生領域A3内または遷移領域A2内である場合(ステップS10:YES)、処理をステップS20に進める。
ステップS20において、EGR弁制御部76は、目標EGR率Wをゼロにして吸入空気流量を相当に増やす必要があるか否かを判定するための吸入空気流量の閾値である判定閾値GAKを算出する。EGR弁制御部76は、最新の検出コンプレッサ圧力比ZMを取得する。また、EGR弁制御部76は、サージ判定部72が記憶している判定マップ(図2)を参照し、サージラインLS上における、検出コンプレッサ圧力比ZMに対応する吸入空気流量、すなわちサージ発生境界値を判定閾値GAKとして算出する。図3に示すように、EGR弁制御部76は、判定閾値GAKを算出すると、処理をステップS30に進める。
ステップS30において、EGR弁制御部76は、最新の検出吸気流量GAを取得し、当該検出吸気流量GAが判定閾値GAK以下であるか否かを判定する。EGR弁制御部76は、検出吸気流量GAが判定閾値GAK以下の場合(ステップS30:YES)、処理をステップS40に進める。ステップS30の判定がYESの場合、現在のコンプレッサ41の作動領域は、図2に示すサージ発生領域A3内である。
図3に示すように、ステップS40において、EGR弁制御部76は、目標EGR率Wをゼロにした状態が継続している時間を示す全閉継続時間Hをゼロにリセットする。そして、EGR弁制御部76は、処理をステップS50に進める。
ステップS50において、EGR弁制御部76は、目標EGR率Wをゼロとして算出する。そして、EGR弁制御部76は、目標EGR率Wに基づいてEGRバルブ53を制御する。すなわち、EGR弁制御部76は、EGRバルブ53を全閉状態にする。EGR弁制御部76は、ステップS50の処理を実行すると、処理をステップS60に進める。なお、EGR弁制御部76は、後述のステップS70の処理が完了するまで、EGRバルブ53の全閉状態を継続する。
ステップS60において、EGR弁制御部76は、全閉継続時間Hのカウントを開始する。この後、EGR弁制御部76は、処理をステップS70に進める。
ステップS70において、EGR弁制御部76は、全閉継続時間Hが規定時間HZ以上であるか否かを判定する。EGR弁制御部76は、規定時間HZを予め記憶している。内燃機関100で生じ得るコンプレッサ圧力比の最大値、及び内燃機関100で生じ得る吸入空気流量の最小値、の組み合わせで規定されるコンプレッサ41の作動領域を限界作動領域としたとき、規定時間HZは、コンプレッサ41の作動領域が限界作動領域である状態において目標EGR率Wをゼロに維持したときに吸気サージングを解消するのに要する時間として、実験やシミュレーション等によって定められている。
図3に示すように、ステップS70において、EGR弁制御部76は、全閉継続時間Hが規定時間HZ未満である場合(ステップS70:NO)、再度ステップS70の処理を実行する。EGR弁制御部76は、全閉継続時間Hが規定時間HZ以上になるまでステップS70の処理を繰り返す。そして、EGR弁制御部76は、全閉継続時間Hが規定時間HZ以上になると(ステップS70:YES)、サージ脱出処理の一連の処理を一旦終了する。この場合、サージ判定部72が再度ステップS10の処理を実行する。なお、ステップS50の処理を開始してからステップS70の処理を完了するまでの処理が、EGR減量処理である。ステップS70の処理を完了すると、EGR弁制御部76は通常制御を再開する。
さて、ステップS30において、EGR弁制御部76は、検出吸気流量GAが判定閾値GAKよりも大きい場合(ステップS30:NO)、処理をステップS100に進める。なお、ステップS30の判定がNOの場合、現在のコンプレッサ41の作動領域は、図2に示す遷移領域A2内となっている。
図3に示すように、ステップS100において、EGR弁制御部76は、筒内流量算出部74が算出する推定筒内流量Gcyを減量補正する。推定筒内流量Gcyを減量補正するにあたっては、先ず、EGR弁制御部76は、最新の検出コンプレッサ圧力比ZMを取得する。そして、EGR弁制御部76は、サージ判定部72が記憶している判定マップ(図2)を参照し、サージ判定ラインLD上における、検出コンプレッサ圧力比ZMに対応する吸入空気流量、すなわちサージ回避限界値を補正用サージ回避限界値Sとして算出する。補正用サージ回避限界値Sは、吸気サージングを回避するための吸入空気流量の限界値である。次に、筒内流量算出部74は、最新の検出吸気流量GAを取得する。また、筒内流量算出部74は、筒内流量算出部74が算出した最新の推定筒内流量Gcyを取得する。そして、筒内流量算出部74は、次の式(1)に示すように、検出吸気流量GAを補正用サージ回避限界値Sで除した値を推定筒内流量Gcyに乗じることで、減量筒内流量GcyFを算出する。
GcyF=Gcy×GA/S ・・・(1)
なお、ステップS100の処理を行う状況では、コンプレッサ41の作動領域は、遷移領域A2であることから、検出吸気流量GAは補正用サージ回避限界値Sよりも小さくなっている。したがって、検出吸気流量GAを補正用サージ回避限界値Sで除した値は1よりも小さくなっている。すなわち、減量筒内流量GcyFは、推定筒内流量Gcyよりも小さくなる。図3に示すように、EGR弁制御部76は、ステップS100の処理を実行すると、処理をステップS110に進める。
ステップS110において、EGR弁制御部76は、減量筒内流量GcyFに基づいて目標EGR率Wを算出する。具体的には、EGR弁制御部76は、第1目標EGR率W1と第2目標EGR率W2とを算出し、これらのうちで小さい方を最終的な目標EGR率Wとして算出する。
EGR弁制御部76は、第1目標EGR率W1の算出に際し、目標EGR率Wの基本値である基本EGR率Raを算出する。基本EGR率Raは、機関回転数NE及び機関負荷率KLに応じた目標EGR率であり、機関回転数NE及び機関負荷率KLの組み合わせ毎に好適な値が予め設定されている。EGR弁制御部76は、機関回転数NE及び機関負荷率KLの組み合わせ毎の基本EGR率Raを表した基本マップを予め記憶している。EGR弁制御部76は、最新の機関回転数NE及び機関負荷率KLを取得するとともに、基本マップを参照する。そして、EGR弁制御部76は、機関回転数NE及び機関負荷率KLに対応する基本EGR率Raを算出する。また、EGR弁制御部76は、制御実施部78が算出した最新の目標吸気流量GAtを取得する。そして、EGR弁制御部76は、基本EGR率Ra、目標吸気流量GAt、及びステップS100で算出した減量筒内流量GcyFを用いて、次の式(2a)によって第1目標EGR率W1を算出する。
W1=(GcyF×Ra)/(GAt+GcyF×Ra) ・・・(2a)
式(2a)に示すように、第1目標EGR率W1は、減量筒内流量GcyFと基本EGR率Raとの積を、当該積と目標吸気流量GAtとの和で除した値として算出される。式(2a)で算出される第1目標EGR率W1は、現在の機関運転状態に応じて設定される目標EGR率Wである。なお、式(2a)において減量筒内流量GcyFを推定筒内流量Gcyに置き換えると、通常制御で利用される目標EGR率Wの算出式になる。
EGR弁制御部76は、第2目標EGR率W2の算出に際し、ステップS100で算出した減量筒内流量GcyF、及びステップS100で算出した補正用サージ回避限界値Sを用いる。具体的には、EGR弁制御部76は、次の式(2b)によって第2目標EGR率W2を算出する。
W2=(GcyF-S)/GcyF ・・・(2b)
式(2b)に示すように、第2目標EGR率W2は、減量筒内流量GcyFから補正用サージ回避限界値Sを減じた値を、減量筒内流量GcyFで除した値として算出される。式(2b)で算出される第2目標EGR率W2は、吸入空気流量が、現在のコンプレッサ圧力比に対応するサージ回避限界値である補正用サージ回避限界値Sだと仮定したときの目標EGR率である。この第2目標EGR率W2は、現在のコンプレッサ圧力比において吸気サージングを解消することが可能な目標EGR率の最大値である。また、この第2目標EGR率W2は、コンプレッサ圧力比が現在と同じである状況下において吸気サージングが生じないとき、すなわち吸入空気流量が補正用サージ回避限界値Sよりも大きいときに通常制御で設定される目標EGR率よりも小さくなるように定められている。
EGR弁制御部76は、第1目標EGR率W1と第2目標EGR率W2とを算出すると、これらのうちで小さい方を最終的な目標EGR率Wとして算出する。なお、多くの状況下では、第2目標EGR率W2が最終的な目標EGR率Wとして算出される。その一方で、機関運転状態との兼ね合いから基本EGR率Raが小さいとき等は第1目標EGR率W1が最終的な目標EGR率Wとして算出される。EGR弁制御部76は、最終的な目標EGR率Wとして算出すると、当該目標EGR率Wに基づいてEGRバルブ53を制御する。このステップS110の処理が、EGR減量処理である。EGR弁制御部76は、ステップS110の処理を実行すると、サージ脱出処理の一連の処理を一旦終了する。この場合、サージ判定部72が再度ステップS10の処理を実行する。なお、ステップS110の処理を完了すると、EGR弁制御部76は通常制御を再開する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
いま、コンプレッサ41の作動領域が、図2に示すサージ非発生領域A1内にあるものとする。車両300が急加速されると、図2の矢印B1で示すように、過給圧が一気に高まる。その後、車両300が減速されてスロットルバルブ24の開度が縮小された場合、図2の矢印B2で示すように吸入空気流量は速やかに低下する一方で、過給圧は直ぐには応答せずに高い状態のまま留まる。この場合、コンプレッサ41の作動領域は、サージ非発生領域A1内から、遷移領域A2内やサージ発生領域A3内に移行する。つまり、吸気通路20では吸気サージングが発生し得る。吸気サージングが発生した場合、当該吸気サージングを解消する上では、EGRガスの流量を減らすことによって吸入空気流量を増やす必要がある。
上記のとおり、吸気サージングが発生した状態では、過給圧は高い状態に留まることから、過給圧に基づいて算出される推定筒内流量Gcyの値も高いままである。仮にこの推定筒内流量Gcyを補正せずにそのまま目標EGR率Wの算出に適用するものとする。つまり、式(2a)及び式(2b)における減量筒内流量GcyFを推定筒内流量Gcyに置き換える。この場合、例えば式(2b)を用いることによって目標EGR率Wを吸気サージングが生じない状況での値よりも減らそうとしても、推定筒内流量Gcyの値が高いことから、目標EGR率Wは高くなる。この状態では、吸気サージングが生じないときよりもEGRガスの流量を減量させるべき分が相殺され、EGRガスを十分に減量させることができない。したがって、吸入空気流量を増やすには至らず、吸気サージングが継続されてしまう。
そこで、サージ脱出処理では、推定筒内流量Gcyを減量補正したり、目標EGR率Wを強制的にゼロにしたりする。ここで、吸気サージングが発生してコンプレッサ41の作動領域がサージ発生領域A3内である場合(ステップS30:YES)、吸入空気流量は、現在のコンプレッサ圧力比に対応するサージ回避限界値に対して相当に少ない。そのため、コンプレッサ41の作動領域をサージ非発生領域内にまで移行させる上では、吸入空気流量を相当に増やす必要がある。そこで、サージ脱出処理では、目標EGR率Wを強制的にゼロにし(ステップS50)、その状態を規定時間HZに亘って継続する(ステップS70)。これに伴って、吸入空気流量が増加し、コンプレッサ41の作動領域が徐々にサージ非発生領域A1へと近づく。そして、規定時間HZが経過すると、コンプレッサ41の作動領域はサージ非発生領域A1内に移行する。
また、コンプレッサ41の作動領域が遷移領域A2内である場合、吸入空気流量は、現在のコンプレッサ圧力比に対応するサージ回避限界値に対してやや少ない。この場合、EGRガスの流量を皆無にしなくても、EGRガスの流量を減量させることで、コンプレッサ41の作動領域をサージ非発生領域A1内へ移行させることが可能である。そこで、EGR脱出処理では、推定筒内流量Gcyを減量補正した減量筒内流量GcyFを用いて目標EGR率Wを算出する(ステップS100、ステップS110)。この場合、筒内流入ガスの流量が相応に低いものとして目標EGR率Wを算出できることから、吸気サージングが生じない状況のときよりも目標EGR率Wを低下させることができる。目標EGR率Wを低下させることによって吸入空気流量が増加し、コンプレッサ41の作動領域が遷移領域A2内からサージ非発生領域A1内へと移行する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)上記構成では、吸気サージングが発生したときには、目標EGR率Wをゼロにする。これに伴い吸入空気流量が増加するため、速やかに吸気サージングを解消できる。
(2)上記構成では、吸気サージングが発生し得る状況のときには、減量筒内流量GcyFを用いて目標EGR率Wを算出することによって、EGRガスの流量を減量させる。これに伴い吸入空気流量が増加するため、吸気サージングが発生し得る状況を速やかに解消できる。
(3)上記構成では、吸気サージングを解消したり、吸気サージングが発生し得る状況を解消したりする上で、EGRバルブ53の開度を調整しているのみであり、ウェイストゲートバルブ46の開度制御やスロットルバルブ24の開度制御といった、EGRバルブ53以外の各種の機関制御を何ら変更していない。そのため、吸気サージングを解消した後や吸気サージングが発生し得る状況を解消した後において過給効率や内燃機関100の出力等に影響が生じることもない。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・目標EGR率Wの算出手法は、上記実施形態の例に限定されない。すなわち、式(2a)や式(2b)を利用して目標EGR率Wを算出することは必須ではない。目標EGR率Wの算出手法は、コンプレッサ41の作動領域がサージ発生領域A3内であるときに目標EGR率Wをゼロにするものであればよい。また、目標EGR率Wの算出手法は、コンプレッサ41の作動領域が遷移領域A2内であるときに減量筒内流量GcyFに基づいて目標EGR率Wを算出するものであればよい。その際、減量筒内流量GcyFに基づいて算出される目標EGR率Wが、吸気サージングが生じない状況下で設定される目標EGR率Wよりも小さい値になっていればよい。
・上記実施形態では、目標EGR率Wを算出してEGRバルブ53を制御していたが、目標EGR率Wを算出せずにEGRバルブ53を制御してもよい。例えば、コンプレッサ41の作動領域が遷移領域A2内であるときに設定するEGRバルブ53の目標開度を減量筒内流量GcyF毎に予め定めておいてもよい。そして、コンプレッサ41の作動領域が遷移領域A2内であると判定されたときに、減量筒内流量GcyFに対応する目標開度になるようにEGRバルブ53を制御してもよい。コンプレッサ41の作動領域がサージ発生領域A3内であるときに関しては、目標開度を予めゼロに設定しておけばよい。
・EGRバルブ53を全閉状態に制御する規定時間HZを、一律の値でなはなく、可変に設定してもよい。例えば、規定時間HZを、現在のコンプレッサ41の作動領域に応じて変更してもよい。具体的には、検出コンプレッサ圧力比ZMに対応するサージ回避限界値と、検出吸気流量GAとの差が大きいときほど規定時間HZを長くしてもよい。そのような規定時間HZを定めることができるように、実験やシミュレーションによって規定時間HZの算出式を作っておけばよい。
・コンプレッサ41の作動領域を規定するパラメータは、上記実施形態の例に限定されない。例えば、吸入空気流量及び過給圧を、コンプレッサ41の作動領域を規定するパラメータとしてもよい。コンプレッサ41の作動領域を規定するパラメータに合わせて判定マップの内容を調整すればよい。コンプレッサ41の作動領域を規定するパラメータを変更した場合でも、検出大気圧PA、検出過給圧PN、及び検出吸気流量GAに基づいてコンプレッサの作動領域の判定を行えるようになっていればよい。
・内燃機関100の構成は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、過給圧センサ27の位置を上記実施形態の位置から変更してもよい。例えば、過給圧センサ27を、吸気通路20における、スロットルバルブ24よりも吸気下流側且つEGR通路50との接続箇所よりも吸気上流側に設置してもよい。過給圧センサ27は、吸気通路20における、コンプレッサ41よりも吸気下流側且つEGR通路50との接続箇所よりも吸気上流側に設置されていればよい。
・大気圧センサ80の設置位置は、上記実施形態の例に限定されない。大気圧を精度良く検出できるのであれば、大気圧センサ80の設置位置は問わない。
11…気筒
20…吸気通路
22…エアフロメータ
27…過給圧センサ
30…排気通路
40…過給機
41…コンプレッサ
50…EGR通路
53…EGRバルブ
80…大気圧センサ
70…制御装置
72…サージ判定部
74…筒内流量算出部
76…EGR弁制御部

Claims (1)

  1. 気筒に接続されている吸気通路及び排気通路と、
    前記吸気通路に設けられ、吸気を過給する過給機のコンプレッサと、
    前記排気通路から延びて前記吸気通路における、前記コンプレッサよりも下流側に接続されているEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられ、当該EGR通路を通じて前記吸気通路に戻される排気であるEGRガスの流量を調整するEGRバルブと、
    大気圧を検出大気圧として検出する大気圧センサと、
    前記吸気通路における、前記コンプレッサよりも下流側且つ前記EGR通路との接続箇所よりも上流側の圧力を検出過給圧として検出する過給圧センサと、
    前記吸気通路に流入する吸気の流量を検出吸気流量として検出するエアフロメータと
    を備えた内燃機関に適用される制御装置であって、
    前記検出大気圧、前記検出過給圧、及び前記検出吸気流量に基づいて、前記コンプレッサの作動領域が、吸気サージングが生じる領域内であるか否かを判定するサージ判定部と、
    前記検出過給圧に基づいて、前記気筒内に流入するガスである筒内流入ガスの流量を推定筒内流量として算出する筒内流量算出部と、
    前記推定筒内流量に基づいて、前記EGRバルブを制御するEGR弁制御部とを有し、
    前記EGR弁制御部は、前記コンプレッサの作動領域が、前記吸気サージングが生じる領域内であると判定された場合、そうでない場合に比較して前記EGRバルブを閉弁側に制御するEGR減量処理を実行し、
    前記EGR減量処理では、前記検出吸気流量が、前記検出過給圧に応じて定められる閾値以下のときには、前記EGRバルブを全閉し、前記検出吸気流量が前記閾値よりも大きいときには、前記検出吸気流量を、前記吸気サージングを回避するための吸気の流量の限界値で除した値で、前記推定筒内流量を減量補正した値に基づいて、前記EGRバルブを制御する
    内燃機関の制御装置。
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